JP6877723B1 - 外壁点検システム - Google Patents

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Abstract

【課題】外壁点検において、所定の点検装置を外壁に位置決めし、外壁に対する点検装置のブレを効果的に抑制することが可能な、外壁点検システムを提供する。【解決手段】所定の立設面Gに立設された建設物Xに対する外壁点検を行う外壁点検システムSであって、建設物Xの外壁X1に対向する点検装置Aと、外壁X1の面方向に沿って設けられたガイドワイヤーBと、ガイドワイヤーBを支持するワイヤー支持手段Cと、点検装置Aに取付けられ、点検装置Aを中空で保持するドローンDと、ガイドワイヤーBを外壁X1から離間させる離間手段Eと、を備え、ドローンDは、点検装置Aと共に、ガイドワイヤーBと外壁X1との間に配置され、点検装置Aは、外壁X1に対して所定の点検動作を行う点検装置本体A1と、点検装置本体A1を支持する支持部A2と、を有し、ワイヤー支持手段Cは、ガイドワイヤーBの巻出し及び巻取りを行うウィンチ装置Wを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、外壁点検に用いられる点検装置の位置決めを行う、外壁点検システムに関するものである。
近年、スマートフォンやインターネットといったテクノロジーの発展を背景に、ドローンが世界的に普及している。ドローンとは、遠隔操作や自動制御によって無人で飛行できる航空機であり、マルチコプターとも呼ばれる。
ドローンの利用用途としては、予め装着されたカメラや点検器具を用いて、特に高層ビルの外壁等、人力のみで実施困難な範囲の空撮や点検等を行うことが挙げられる。
ところで、ドローンをこのような用途で用いる場合、天候の影響や操縦ミス等により対象とする外壁からドローンが離れていかないよう、安定した飛行位置を維持する工夫が必要となる。
例えば、特許文献1には、ドローンによる外壁への液体吹き付け作業に用いられる発明が記載されている。
この発明は、空気推力装置を用いることで、噴射装置を任意の作業位置に容易に移動させ、かつ流体の吹き付けに伴う反力に安定して対処することができる、自己推進式吹付機および吹付方法に関する発明である。
また、特許文献2には、ドローンによる外壁の点検作業に用いられる発明が記載されている。
この発明は、物理的な構成である距離維持手段を用いることで、ドローンと対称面との距離が短い場合であっても、対称面と所定の距離を維持しながら、対称面を測定することができる、無人測定装置、測定方法及びプログラムに関する発明である。
また、特許文献3には、ドローンによる高所からの空撮作業に用いられる発明が記載されている。
この発明は、ドローンの飛行位置を制御するための誘導部材を用いることで、ドローンと外壁とを連結する繋留ロープを引いた場合でも、安定して飛行姿勢を維持することができる、空撮用回転翼機に関する発明である。
特開2019−122893号公報 特開2019−93919号公報 特開2018−127222号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の発明は、何れもドローンと外壁との間隔を所定の距離空けた状態で位置制御を行うものである。
このため、例えば、ドリル法による中性化深さ試験等、所定の点検装置を外壁に接触させることで外壁点検を行う場合に、これらの発明を適用することができない。
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであり、外壁点検において、所定の点検装置を外壁に位置決めし、外壁に対する点検装置のブレを効果的に抑制することが可能な、外壁点検システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、所定の立設面に立設された建設物に対する外壁点検を行う外壁点検システムであって、
前記建設物の外壁に対向する点検装置と、前記点検装置と分離して構成され、前記外壁の面方向に沿って設けられたガイドワイヤーと、前記ガイドワイヤーを支持するワイヤー支持手段と、前記点検装置に取付けられ、前記点検装置を中空で保持するドローンと、前記ガイドワイヤーを前記外壁から離間させる離間手段と、を備え、
前記ドローンは、前記点検装置と共に、前記ガイドワイヤーと前記外壁との間に配置され、
前記点検装置は、前記外壁に対して所定の点検動作を行う点検装置本体と、前記点検装置本体を支持する支持部と、を有し、
前記ワイヤー支持手段は、前記ガイドワイヤーの巻出し及び巻取りを行うウィンチ装置を有する。
本発明によれば、作業者は、離間手段によりガイドワイヤーと外壁との間隔を広げた後、ガイドワイヤーと外壁との間に、ドローンにより保持された点検装置を配置する。
そして、作業者は、ウィンチ装置によりガイドワイヤーを張設することで、ガイドワイヤーの弛緩部分を、張力でもって外壁に向かって移動させる。
これにより、点検装置が、ガイドワイヤーの張力でもって、外壁とガイドワイヤーとで挟持された態様となり、外壁に対する点検装置のブレを効果的に抑制することができる。
また、点検装置は、ドローンにより中空に保持されているため、高所の外壁点検も、容易に行うことができる。
また、ガイドワイヤーと点検装置とが分離して構成され、ガイドワイヤーが点検装置に接触可能に設けられていることで、ドローンにより点検装置を運搬することができるため、点検装置の回収が容易となり、点検装置に不具合が発生した場合の点検作業等を迅速に行うことができる。
本発明の好ましい形態では、前記点検装置は、前記ドローンと分離可能に構成されている。
このような構成とすることで、ドローン単体を他のエリアに飛行させ、ドローンの充電や点検作業を行う、ドローンを他の調査機器と連結させ、外壁まで運搬させる、といった使用態様が可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記点検装置は、前記ドローンの周囲を囲って設けられる保護部を有する。
このような構成とすることで、ドローンのプロペラがガイドワイヤーに絡まる事態を防止することができる。
本発明の好ましい形態では、前記支持部に連結され、前記外壁の面方向と略垂直方向に往復摺動可能な摺動部を有し、前記摺動部は、前記ガイドワイヤーを前記外壁から離間させる方向に押圧可能に構成されている。
このような構成とすることで、点検装置が外壁に位置決めされた状態で、ガイドワイヤーの張力、即ち点検装置を外壁に押圧する力を増大させることができ、点検装置をより安定的に外壁に位置決めすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記点検装置本体は、前記外壁を削孔するドリル装置である。
このような構成とすることで、本外壁点検システムで、ドリル法による中性化深さ試験を行うことができる。
本発明によれば、外壁点検において、所定の点検装置を外壁に位置決めし、外壁に対する点検装置のブレを効果的に抑制することが可能な、外壁点検システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る外壁点検システムの正面図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの側面拡大図である。 本発明の実施形態に係る点検装置及びドローンの拡大図である。 本発明の実施形態に係る点検装置及びドローンの拡大図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの使用方法の説明図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの使用方法の説明図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの使用方法の説明図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの変更例を示す図である。 本発明の実施形態に係る外壁点検システムの変更例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の各実施形態に係る外壁点検システムについて説明する。
なお、以下に示す各実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号Sは、本実施形態に係る外壁点検システムを示す。
ここで、以下の各実施形態では、外壁点検システムSを、ドリル法と呼ばれる、中性化深さ試験に用いた例を示す。
ドリル法とは、ドリル装置を用いて対象の建設物の外壁(コンクリート)を削孔し、この際に生じた削孔粉にフェノールフタレイン等の試薬をかけ、削孔粉の色を観察することで、対象の建設物の耐久性を評価する方法である。
以下、図1〜図7を用いて、本実施形態に係る外壁点検システムSについて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態における外壁点検システムSは、所定の立設面Gに立設された建設物Xの外壁X1に適用されるものであり、建設物Xの外壁X1に対向する点検装置Aと、外壁X1の面方向に沿って設けられたガイドワイヤーBと、ガイドワイヤーBを支持するワイヤー支持手段Cと、点検装置Aに設けられ、点検装置Aを中空で保持するドローンDと、ガイドワイヤーBを外壁X1から離間させる離間手段Eと、を備えている。
点検装置Aは、外壁X1に対して所定の点検動作を行う点検装置本体A1と、側面視で、外壁X1側に開口した略コ字状の支持部A2と、支持部A2の上部に設けられ、ドローンDの周囲を囲って設けられる略筒状の保護部A3と、を有している。
点検装置本体A1は、本実施形態においては、遠隔での動作制御が可能な、外壁X1を削孔するドリル装置である。
ガイドワイヤーBは、例えばピアノ線等の高強度な金属線であり、図1(b)に示すように、その端部にナスカンとして構成された連結部Baが設けられている。
また、各ガイドワイヤーBは、図1(b)に示すように、各連結部Baを、輪状の保持リングrに取付けることで、相互に連結されている。
なお、図1(b)は、図1(a)における、点線円枠内の拡大図である。また、以下、図1(b)に示す保持リングrと各連結部Baにより形成される部分を、接触部Qと称する。
ワイヤー支持手段Cは、建設物Xの屋上に設けられた一対の上部ワイヤー支持手段C1と、各上部ワイヤー支持手段C1の直下の立設面Gに設けられた一対の下部ワイヤー支持手段C2と、により構成されている。
なお、以下では、各上部ワイヤー支持手段C1により支持されているガイドワイヤーBを、上部ガイドワイヤーB1、各下部ワイヤー支持手段C2により支持されているガイドワイヤーBを、下部ガイドワイヤーB2と称する。
上部ワイヤー支持手段C1は、特に図2に示すように、ガイドワイヤーBが巻き回されたウィンチ装置Wと、建設物XのパラペットX2に取付けられる基台C1aと、基台C1aの上部に設けられた第一ガイドローラーC1bと、基台C1aの側部に設けられた一対の第二ガイドローラーC1cと、を有している。
下部ワイヤー支持手段C2は、ウィンチ装置Wを有している。
ウィンチ装置Wは、遠隔操作により、電動で各ガイドワイヤーBの巻取り及び巻出し動作を行うことができる。
このため、各ウィンチ装置Wは、個別に巻取り及び巻出しを行うこともできるし、連動させて同時に巻取り及び巻出し動作を行うこともできる。
なお、上部ワイヤー支持手段C1のウィンチ装置Wは、基台C1aの上部に設けられている。
第一ガイドローラーC1bは、ブラケットb1に支持され、略水平方向を軸に回転可能に構成されている。
一対の第二ガイドローラーC1cは、それぞれブラケットb2に支持され、外壁X1に対して略垂直方向を軸に回転可能に構成されている。
また、各第二ガイドローラーC1cは、対峙して設けられることで、各上部ガイドワイヤーB1を挟み込んでいる。
第一ガイドローラーC1b及び第二ガイドローラーC1cをこのように構成することで、各ウィンチ装置Wによる各上部ガイドワイヤーB1の巻取り及び巻出し動作が円滑に行われる。
ドローンDは、ドローン本体D1(図3参照)と、ドローン本体D1の上部に装着された4個のプロペラD2(図3参照)と、ドローン本体D1の下部に取り付けられた一対の脚D3(図3参照)と、を備え、ドローン本体D1の下部の脚D3間に、吊クランプK(図3参照)が装着されている。
また、ドローンDは、吊クランプKを介して点検装置Aに連結された状態でホバリング飛行することで、図1及び図2に示すように、点検装置本体A1の先端部が外壁X1に対向した状態を維持している。
なお、図1及び図2において、ドローンDは、点線で示している。
離間手段Eは、立設面Gから点検装置Aに向かって延びる離間ワイヤーE1と、立設面Gに設けられ、離間ワイヤーE1が巻き回された所謂ウィンチである巻取り手段E2と、を有している。
離間ワイヤーE1の端部には、ガイドワイヤーBと同様に、ナスカンとして構成された連結部Eaが設けられている。
また、各離間ワイヤーE1は、ガイドワイヤーBと同様に、連結部Eaを、輪状の保持リングrに取付けることで、相互に連結されている。
巻取り手段E2は、遠隔操作により、電動で各ガイドワイヤーBの巻取り及び巻出し動作を行うことができる。
離間手段Eをこのように構成することで、作業者は、巻取り手段E2により離間ワイヤーE1を巻取り、接触部Qを含む各ガイドワイヤーBを、外壁X1から離間させる方向に引張ることができる。
以下、図3及び図4を用いて、本実施形態における点検装置Aの構成について、さらに詳述する。
なお、図3及び図4では、保護部A3を点線で示し、保護部A3の内部の構成を実線で示している。また、図4(a)の下方に、吊クランプKの拡大正面図を示している。
図3(a)に示すように、点検装置Aは、点検装置本体A1、支持部A2及び保護部A3に加え、後述するブラケットb3を介して支持部A2に連結され、外壁X1の面方向と略垂直方向に往復摺動可能な摺動部A4を有している。
支持部A2は、外壁X1に対して略垂直方向に延びる一対の第一構成体A2aと、外壁X1に対して略平行に延び、一対の第一構成体A2aの端部に連接される第二構成体A2bと、により構成されることで、側面視で略コ字状となされている。
なお、支持部A2の形状は、これに限られず、例えば、円筒状や角筒状として、この内部に、点検装置本体A1や摺動部A4が設けられる構成としても良い。
第二構成体A1bには、図4に示すように、後述する押圧板j及びピストンロッドA4aが挿通可能な挿通孔tが設けられている。
摺動部A4は、ピストンロッドA4aやピストンロッドA4aを格納するシリンダチューブA4b等で構成される、遠隔での往復摺動動作の制御が可能な、電動リニアアクチュエータである。
また、ピストンロッドA4aの端部には押圧板jが、シリンダチューブA4bの端部には点検装置本体A1が取付けられている。
なお、摺動部A4は、一対の第一構成体A2aの間に懸架される板状体のブラケットb3の略中央に、シリンダチューブA4bが一体となって取付けられることで、一対の第一構成体A2aの間に固定されている。
ここで、上部の第一構成体A2aに設けられた把持突起gと、ドローンDに設けられた吊クランプKと、により、点検装置AとドローンDとを分離可能とする着脱手段Zが構成されている。
把持突起gは、図3に示すように、外壁X1に対して略垂直方向に延び、図4に示すように、正面視で略T字状に形成されている。
吊クランプKは、U字溝やブロック資材等の重量物を運搬する際に用いられ、その自重を利用して対象物を挟持する一般的なものである。
詳述すれば、吊クランプKは、互いに交差して設けられ、その下端に係止爪K1aが設けられ、回動ピンp1回りに回動可能な一対のクランプアームK1と、クランプアームK1の上端にリンクピンp2、p3を介して回動可能に連結された一対のリンクアームK2と、リンクアームK2の先端に支持ピンp4を介して取付けられ、ドローンDと連結する連結部K3と、クランプアームK1の開放状態を保持するロック機構K4と、を備えている。
ロック機構K4は、リンクピンp3付近に回動ピンp5を介して回動可能に吊り下げられ、先端部に係合爪が設けられたロック部材K4aと、クランプアームK1の屈曲部付近に設けられ、自重によるリンクアームK2の下降に伴ってロック部材K4aの係合爪に係合する係合突起K4bと、により構成されている。
これにより、作業者は、一対のクランプアームK1の間に把持突起gが配置されている状態で、ドローンDを上方に飛行させることで、一対のクランプアームK1が、吊クランプKの自重により、係止爪K1aを介して把持突起gを挟持し、また、係止爪K1aが把持突起gに引掛り、図4(a)に示す状態とすることができる。
また、作業者は、図4(a)に示す状態から、ドローンDを下方に飛行させることで、吊クランプKが把持突起gに押圧され、各係止爪K1aが離間すると共に、ロック部材K4aが係合突起K4bに係合し、図4(b)に示す状態とすることができる。このとき、ロック機構K4により、クランプアームK1及びリンクアームK2の、自重による回動動作が規制される。
作業者は、この状態で、ドローンDを上方に飛行させることで、一対のクランプアームK1が把持突起gを挟持することなく、点検装置AとドローンDとを分離させることができる。
以下、図5〜図7を用いて、本実施形態に係る外壁点検システムSの使用方法について説明する。
まず、作業者は、各ワイヤー支持手段Cを、所定の位置(本実施形態であれば建設物Xの屋上及び立設面Gにそれぞれ2箇所)に配置する。
次に、作業者は、各ワイヤー支持手段C(ウィンチ装置W)に巻き回されている各ガイドワイヤーBを立設面Gまで巻出し、保持リングrに、各ガイドワイヤーBの連結部Baを取付ける。
また、作業者は、巻取り手段E2に巻き回されている離間ワイヤーE1を巻出し、保持リングrに、離間ワイヤーE1の連結部Eaを取付ける。
また、作業者は、上部ワイヤー支持手段C1により、上部ガイドワイヤーB1を巻き取る。
次に、作業者は、着脱手段Zにより、点検装置AとドローンDとを連結し、ドローンDを飛行させることで、点検装置Aを、中空に保持し、外壁X1に対向する所望の位置に運搬する。
これにより、外壁点検システムSは、図1及び図2に示す状態となる。
次に、作業者は、巻取り手段E2により離間ワイヤーE1を巻き取ることで、各ガイドワイヤーB(接触部Q)と外壁X1との間隔を広げた後、ドローンDを飛行させ、ドローンD及び点検装置Aを外壁X1とガイドワイヤーBとの間に配置する。
これにより、外壁点検システムSは、図1及び図2に示す状態から、図5に示す状態となる。
なお、このとき、作業者は、ドローンDをホバリング飛行させることで、図5に示すように、点検装置本体A1の先端部を外壁X1に対向させる。
次に、作業者は、ドローンDにより、点検装置本体A1を外壁X1に近接させる。
これにより、特に図4に示すように、点検装置本体A1の先端部が外壁X1に突き刺さり、外壁X1の削孔が行われる。
そして、立設面Gに削孔粉が落下することで、作業者は、この削孔粉を回収し、中性化深さ試験を行うことができる。
このとき、作業者は、各ウィンチ装置Wにより、各ガイドワイヤーBを巻取り、各ガイドワイヤーBを張設する。
これにより、外壁点検システムSは、図5に示す状態から、図6及び図7に示す状態となる。
即ち、各ガイドワイヤーBが張設されることにより、各ガイドワイヤーBの弛緩部分が、張力でもって外壁X1に向かって移動し、各ガイドワイヤーBが連結されている点検装置Aが、各ガイドワイヤーBの張力でもって、外壁X1に向かって押圧される。
そして、外壁X1と各ガイドワイヤーBとで、点検装置Aを挟持する態様となり、外壁X1に対する点検装置Aのブレを効果的に抑制することができる。
なお、点検装置A(第二構成体A2b)に接触する接触部Qの位置が、点検装置Aが保持されている位置からずれないよう、作業者は、各ウィンチ装置Wによる巻取り速度や巻取るタイミングを適宜調整する。
また、作業者は、点検装置Aに連結されたドローンDをホバリング飛行させている状態で、摺動部A4(ピストンロッドA4a)を外壁X1から離間する方向に摺動させることで、押圧板jにより、各ガイドワイヤーB(接触部Q)を、外壁X1から離間させる方向に押圧することができる。
これにより、各ガイドワイヤーBが、外壁X1から離間し、図8(a)から図8(b)に示す状態となる。
なお、このとき、作業者は、各ウィンチ装置Wから各ガイドワイヤーBが巻出されないように、各ウィンチ装置Wの回転を止めておく。
このようにすることで、各ガイドワイヤーBの張力が増大する。
そして、これに伴い、各ガイドワイヤーBの、押圧板jや摺動部A4、ブラケットb2を介した支持部A2への押圧力が増大し、点検装置Aが、さらに安定的に、外壁X1に位置決めされる。
また、作業者は、ドローンDを外壁X1から離間する方向に飛行させることで、点検装置本体A1の先端部を外壁X1から引き抜くことができる。
このように、点検装置本体A1の端部を外壁X1から引き抜き、また、ワイヤー支持手段Cにより各ガイドワイヤーBを弛緩させ、離間手段Eにより各ガイドワイヤーBを引張ることで、ドローンDの飛行により、作業者は、再度、点検装置Aを外壁X1に対向する任意の位置に運搬することができる。
そして、作業者は、接触部Qが、この任意の位置に運搬された点検装置Aに対向して配置されるように、各ウィンチ装置Wにより各ガイドワイヤーBを巻取り、接触部Qの位置を移動させる。
これにより、作業者は、上記と同様の手順で、点検装置Aにより、外壁X1における、上記とは異なる箇所の削孔を行うことができる。
なお、外壁点検を終了する場合、作業者は、上記の通り、点検装置本体A1の端部を外壁X1から引き抜き、各ガイドワイヤーBを弛緩させた後、点検装置Aと共にドローンDを建設物Xの屋上或いは立設面Gに着陸させ、点検装置AとドローンDを回収する。
また、作業者は、ウィンチ装置Wにより、接触部Qを、建設物Xの屋上又は立設Gに移動させ、保持リングrから各連結部Ba、連結部Eaを取り外す。
そして、作業者は、各ウィンチ装置W、巻取り手段E2により、各ガイドワイヤーB、離間ワイヤーE1を巻き取った後、各ワイヤー支持手段Cと保持リングrを回収する。
本実施形態によれば、作業者は、ウィンチ装置Wにより各ガイドワイヤーBを張設することで、点検装置Aが、各ガイドワイヤーBの張力でもって、外壁X1と各ガイドワイヤーBとで挟持された態様となり、外壁X1に対する点検装置Aのブレを効果的に抑制することができる。
また、各ガイドワイヤーBと点検装置Aとが分離して構成され、各ガイドワイヤーBが点検装置Aに接触可能に設けられていることで、ドローンDにより点検装置Aを運搬することができるため、点検装置Aの回収が容易となり、点検装置Aに不具合が発生した場合の点検作業等を迅速に行うことができる。
また、点検装置AがドローンDと分離可能に構成されていることで、例えば、ドローンDを点検装置Aと共に他のエリアに飛行させた後、これらを分離させ、ドローンDを他の点検装置と連結させて外壁X1まで運搬させる、といった使用態様が可能となる。
また、点検装置Aが保護部A3を有することで、ドローンDのプロペラD2が各ガイドワイヤーBに絡まる事態を防止することができる。
また、点検装置Aが摺動部A4を有することで、点検装置Aが外壁X1に位置決めされた状態で、各ガイドワイヤーBの張力、即ち点検装置Aを外壁X1に押圧する力を増大させることができ、点検装置Aをより安定的に外壁X1に位置決めすることができる。
なお、上記の各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記の実施形態におけるガイドワイヤーBの本数は、4本に限られず、2本や3本、5本等、複数本であれば何本であっても良く、例えば、図9に示す構成としても良い。
即ち、図9に示す例では、上部ガイドワイヤーB1を1本とし、これに伴い、上部ワイヤー支持手段C1の個数は、正面視で建設物Xの屋上の略中央に設けられた1個のみとなされている。
また、下部ガイドワイヤーB2は、その両端が、各下部ワイヤー支持手段C2に巻き回され、各下部ワイヤー支持手段C2の間に略への字状に懸架された、1本のみで構成されている。
これにより、本変更例のおけるガイドワイヤーBの本数は、2本となされている。
なお、図9(a)は、本変更例の拡大正面図、図9(b)は、本変更例における接触部Qの拡大正面図、図9(c)は、本変更例の拡大側面図である。
ここで、本変更例では、図9(b)に示すように、上部ガイドワイヤーB1の端部を輪状にし、下部ガイドワイヤーB2の略中央に締結されることで、接触部Qが構成されている。
また、離間ワイヤーE1についても、上部ガイドワイヤーB1と同様に、その端部を輪状にし、下部ガイドワイヤーB2の略中央に締結されている。
なお、本変更例においても、上記の実施形態と同様に、連結部Ba、Eaや保持リングrを用いて、接触部Qを構成しても良いし、下部ガイドワイヤーB2を、各下部ワイヤー支持手段C2からそれぞれ延びる2本のワイヤーで構成しても良い。
この他にも、上記の実施形態では、外壁点検システムSを、ドリル法と呼ばれる、中性化深さ試験に用いた例を示したが、例えば、点検装置本体A1を、ドリル装置の代わりに赤外線カメラとし、赤外線サーモグラフィ法を用いた外壁点検に利用しても良い。
S 外壁点検システム
A 点検装置
B ガイドワイヤー
C ワイヤー支持手段
D ドローン
E 離間手段
X 建設物
X1 外壁
G 立設面

Claims (5)

  1. 所定の立設面に立設された建設物に対する外壁点検を行う外壁点検システムであって、
    前記建設物の外壁に対向する点検装置と、前記点検装置と分離して構成され、前記外壁の面方向に沿って設けられたガイドワイヤーと、前記ガイドワイヤーを支持するワイヤー支持手段と、前記点検装置に取付けられ、前記点検装置を中空で保持するドローンと、前記ガイドワイヤーを前記外壁から離間させる離間手段と、を備え、
    前記ドローンは、前記点検装置と共に、前記ガイドワイヤーと前記外壁との間に配置され、
    前記点検装置は、前記外壁に対して所定の点検動作を行う点検装置本体と、前記点検装置本体を支持する支持部と、を有し、
    前記ワイヤー支持手段は、前記ガイドワイヤーの巻出し及び巻取りを行うウィンチ装置を有し、
    前記ガイドワイヤーは、前記ウィンチ装置により張設され、
    前記点検装置は、前記ウィンチ装置により張設された前記ガイドワイヤーの張力で、前記支持部と共に外壁に向かって押圧されることで、前記ガイドワイヤーと前記外壁との間に挟持される、外壁点検システム。
  2. 前記点検装置は、前記ドローンと分離可能に構成されている、請求項1に記載の外壁点検システム。
  3. 前記点検装置は、前記ドローンの周囲を囲って設けられる保護部を有する、請求項1又は2に記載の外壁点検システム。
  4. 前記点検装置は、前記支持部に連結され、前記外壁の面方向と略垂直方向に往復摺動可能な摺動部を有し、
    前記摺動部は、前記ガイドワイヤーを前記外壁から離間させる方向に押圧可能に構成されている、請求項1〜3の何れかに記載の外壁点検システム。
  5. 前記点検装置本体は、前記外壁を削孔するドリル装置である、請求項1〜4の何れかに記載の外壁点検システム。
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