JP6876080B2 - 製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、製造システムに関する。より詳しくは、ワークに複数の部品を組み付けることによりモジュールを製造する組付作業が行われる製造システムに関する。
自動車を製造する製造ラインは、インパネ、バンパー、サスペンションアッセンブリ等のモジュール化したモジュール部品を製造する複数のサブラインと、これら複数のサブラインにおいて製造された各種モジュール部品を車体に組み付けるメインラインと、を備える。
また共通する製造ラインで機種の異なる自動車を混流生産する場合、各サブラインでは異なる機種のモジュール部品を混流生産しメインラインに供給するとともに、メインラインではラインを流れる車体の機種に応じたモジュール部品を組み付ける場合が多い(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平6−35536号公報 特開2004−230485号公報
ところでサブラインにおいて作業者がワークに複数の小部品を組み付けることによってモジュール部品を製造するために必要な作業工数は、機種によって異なる。このため1つのサブラインにおいて異なる機種のモジュール部品を製造する場合、サブラインに配置する作業者の人数は、作業工数が最も多い機種に合せる必要がある。このためサブラインで作業工数が少ない機種のモジュール部品を製造する場合、作業者の一部が余剰となり、ロスが発生する。このような場合、作業者の一部は、作業者の人数が不足する他のサブラインに移動し、組み付け作業を行うことが考えられる。しかしながらこのような場合であっても、作業者がサブライン間を移動する時間はロスとして依然残る。
本発明は、組付工数が異なる複数種のモジュールを少ない作業主体で効率的に製造できる製造システムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る製造システム(例えば、後述のモジュール製造システムS)は、ワーク(例えば、後述の骨格部品F1,F2、F3,F4)に複数の部品(例えば、後述の部品P1,P2,P3,P4)を組み付けることによりモジュールを製造する組付作業が行われるものであって、1台以上のワーク台車(例えば、後述の骨格部品台車2,VF1,VF2,VF3,VF4)及び1台以上の部品台車(例えば、後述の小部品台車5,VP1,VP2,VP3,VP4)によって構成される台車群(例えば、後述の台車群G及び副台車群SG1,SG2)と、前記ワーク台車及び前記部品台車を、作業ステーション(例えば、後述の作業ステーション11,12)を含む所定の経路に沿って所定の投入順序で移動させる制御装置(例えば、後述の台車コントローラ7)と、を備え、前記台車群を構成する前記ワーク台車は、ワークを搭載するとともに前記制御装置からの指令に応じて移動し、前記台車群は、2以上のワークを含み、前記台車群を構成する前記部品台車は、前記台車群に含まれるワークに対し作業主体による組付作業によって組み付けられる複数の部品を搭載するとともに前記制御装置からの指令に応じて移動し、前記制御装置は、前記台車群を構成する前記ワーク台車及び前記部品台車が前記作業ステーションにおいて並走するように前記ワーク台車及び前記部品台車を移動させ、前記台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた総必要作業時間は前記作業ステーションを前記ワーク台車又は前記部品台車が通過する通過時間以下であることを特徴とする。ここで台車群に含まれる全ワークとは、台車群に含まれる全てのワークのうち組付作業の対象とするものをいう。
(2)この場合、前記台車群は、1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成される第1副台車群(例えば、後述の第1副台車群SG1)と、1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成されかつ前記第1副台車群に含まれるワークと異なるワークを含む第2副台車群(例えば、後述の第2副台車群SG2)と、を備え、前記制御装置は、前記第1副台車群を構成する前記ワーク台車及び前記部品台車と、前記第2台車群を構成する前記ワーク台車及び前記部品台車と、が前記作業ステーションにおいて並走するように前記ワーク台車及び前記部品台車を移動させ、前記第1副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第1必要作業時間は前記作業ステーションを前記ワーク台車又は前記部品台車が通過する通過時間より短く、前記第2副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第2必要作業時間は前記通過時間より長く、前記通過時間から前記第1必要作業時間を減算して得られる余剰時間は、前記第2必要作業時間から前記通過時間を減算して得られる超過時間以上であることが好ましい。
(3)この場合、前記制御装置は、作業主体に対し、前記台車群に含まれるワークに対して組付作業を行う順序を指示することが好ましい。
(4)前記台車群に含まれるワークに対する組付作業を経て製造される全モジュールは、同一の車体に組み付けられることが好ましい。
(5)この場合、前記台車群は、第1ワーク(例えば、後述の第1骨格部品F1)を搭載する第1ワーク台車(例えば、後述の第1骨格部品台車VF1)と、第2ワーク(例えば、後述の第2骨格部品F2)を搭載する第2ワーク台車(例えば、後述の第2骨格部品台車VF2)と、を含み、前記第1ワーク及び前記第2ワークに対する組付作業は、前記第1ワークに対し複数の部品を組み付けることによって第1モジュールを製造する第1組付作業と、当該第1組付作業を行った後、前記第2ワークに対し複数の部品を組み付けることによって第2モジュールを製造する第2組付作業と、によって構成され、前記第1組付作業に応じた第1必要作業時間は、前記第2組付作業に応じた第2必要作業時間よりも短く、前記制御装置は、前記第1ワーク台車を前記第2ワーク台車に先行して移動させることが好ましい。
(6)この場合、前記ワーク台車は、ワークが設置されるワーク台(例えば、後述の骨格部品台21)と作業主体が搭乗可能な作業ステージ(例えば、後述の作業ステージ22,23)とを備え、前記台車群は、第1ワークを搭載する第1ワーク台車と、第2ワークを搭載する第2ワーク台車と、を含み、前記第1ワーク台車及び前記第2ワーク台車は、前記作業ステーションに沿って移動する間は互いに連結されていることが好ましい。
(1)本発明に係る製造システムは、1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成される台車群と、これらワーク台車及び部品台車を、作業ステーションを含む所定の経路に沿って所定の投入順序で移動させる制御装置と、を備える。台車群を構成するワーク台車はワークを搭載し、台車群は、2以上のワークを含み、台車群を構成する部品台車は同台車群に含まれる全ワークに対し作業主体による組付作業によって組み付けられる複数の部品を搭載する。また制御装置は、台車群を構成するワーク台車及び部品台車が、作業ステーションにおいて並走するようにワーク台車及び部品台車を移動させる。よってこの製造システムによれば、台車群に含まれるワークの組付作業を担う作業主体は、台車群中の所定のワーク台車に搭載されるワークに対する組付作業を終えた後には、このワーク台車と並走する別のワーク台車に搭載されるワークに対する組付作業に速やかに移行することができる。またこの製造システムでは、これらワーク台車を並走させることにより、作業主体によるワーク台車間の移動時間を短くできるので、複数種のモジュールを少ない作業主体で効率的に製造できる。またこの製造システムでは、台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた総必要作業時間を、台車が作業ステーションを通過する通過時間以下とすることにより、上記作業主体は、台車が作業ステーションを通過するまでの間に全ワークの組付作業を終えることができる。
(2)本発明に係る製造システムでは、台車群を、第1台車群と、この第1副台車群に含まれるワークと異なるワークを含む第2副台車群とに分け、制御装置は、第1副台車群を構成する複数の台車と第2副台車群を構成する複数の台車とが作業ステーションにおいて並走するようにこれら台車を移動させる。またこの製造システムでは、第1副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第1必要作業時間を台車が作業ステーションを通過する通過時間より短くし、第2副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第2必要作業時間を上記通過時間より長くする。これにより例えば、第1副台車群に含まれるワークの組付作業を担う作業主体は、この第1副台車群が作業ステーションを通過するまでの間にこの組付作業を終えた後、第1副台車群と並走する第2副台車群に速やかに移行し、第2副台車群に含まれるワークの組付作業を手伝うことができるので、複数種のモジュールを少ない作業主体で効率的に製造できる。またこの製造システムでは、通過時間から第1必要作業時間を減算して得られる余剰時間を、第2必要作業時間から通過時間を減算して得られる超過時間以上とすることにより、第1副台車群の組付作業を担う作業主体と第2副台車群の組付作業を担う作業主体とが協調して、第1及び第2副台車群が作業ステーションを通過するまでの間に全ワークの組付作業を終えることができる。
(3)本発明に係る製造システムでは、作業ステーションにおいて台車群を構成するワーク台車と部品台車とを並走させ、作業主体は、作業ステーションにおいて並走するワーク台車及び部品台車において組付作業を行う。例えば台車群に複数台のワーク台車が含まれている場合、ワーク台車が作業ステーションを通過しこの作業ステーションから離れる時刻はワーク台車ごとに異なる。このため、台車群に含まれる各ワーク台車が作業ステーションを通過するまでの間に、作業主体が台車群に含まれる全ワークに対する組付作業を終えるためには、作業主体は、各ワーク台車が作業ステーションに投入される順序に応じた順序で組付作業を行う必要がある。そこで本発明に係る製造システムでは、制御装置は、作業主体に対し、台車群に含まれる全ワークに対して組付作業を行う順序を指示する。これにより、作業主体は、台車群を構成する複数台のワーク台車が作業ステーションを通過するまでの間に、台車群に含まれる全ワークに対する組付作業を終えることができる。
(4)本発明に係る製造システムにおいて、台車群に含まれる全ワークに対する組付作業を経て製造される全モジュールは、同一の車体に組み付けられる。これにより、同一の車体に組み付けられるモジュールを同じ作業ステーションで製造できるので、部品やワークを必要な分だけ作業ステーションに投入でき、また複数のモジュールを車体に組み付けるメインラインと同期しながら効率的に複数のモジュールを製造できる。
(5)本発明に係る製造システムにおいて、台車群は、第1組付作業が行われる第1ワークを搭載する第1ワーク台車と、第2組付作業が行われる第2ワークを搭載する第2ワーク台車と、を含む。ここで第1組付作業に応じた第1必要作業時間は、第2組付作業に応じた第2必要作業時間よりも短いものとする。制御装置は、このような台車群に対し、必要作業時間がより短い第1ワークを搭載する第1ワーク台車を、必要作業時間がより長い第2ワークを搭載する第2ワーク台車に先行して移動させる。これにより台車群に含まれる第1ワーク及び第2ワークの組付作業を担う作業主体は、第1組付作業を終えた後、第2ワークを搭載する第2ワーク台車が作業ステーションを通過する前に第2組付作業を行うことができる。よって作業主体は、第1ワーク台車及び第2ワーク台車が作業ステーションを通過するまでの間に第1組付作業及び第2組付作業を行い、第1モジュール及び第2モジュールを製造することができる。
(6)本発明に係る製造システムでは、ワーク台車は、ワークが設置されるワーク台と作業主体が搭乗可能な作業ステージとを備える。これにより作業主体は、作業ステーションに沿って移動するワーク台車の作業ステージに搭乗し、移動するワーク台車の上でワークの組付作業を行うことができる。またこの製造システムでは、第1ワークを搭載する第1ワーク台車と第2ワークを搭載する第2ワーク台車とは、作業ステーションに沿って移動する間は互いに連結されている。これにより作業主体は、第1ワーク台車と第2ワーク台車との間での移動が容易となる。
本発明の一実施形態に係るモジュール製造システムを含む自動車製造ラインの構成を示す図である。 組付作業エリアの構成を示す図である。 実施例1のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。 実施例2のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。 実施例3のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るモジュール製造システムSの構成について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るモジュール製造システムSを含む自動車製造ラインLの構成を示す図である。自動車製造ラインLは、2以上の機種の自動車を製造する製造ラインであり、様々な機種の車体が流れるメインラインLmと、このメインラインLmを流れる車体に組み付けられる複数種類のモジュール部品を製造するモジュール製造システムSと、を備える。
メインラインLmには、所定の生産計画に従って定められた順序で2以上の機種の車体が流れる。メインラインLmは、上流から流れてくる車体に対し、その対象とする車体の機種に応じた様々なモジュール部品を組み付ける複数の車体組付工程を含む。図1には、メインラインLmに含まれる複数の車体組付工程のうち、モジュール製造システムSにおいて製造されるモジュール部品であるインパネモジュール、フロントエンドモジュール、及びバンパーモジュールを車体に組み付ける3つの工程のみを図示する。
インパネ組付工程L1では、メインラインLmを流れる車体に対し、モジュール製造システムSから供給される各機種のインパネモジュールのうち、対象とする車体の機種に応じたものを組み付ける組付作業が行われる。フロントエンドモジュール組付工程L2では、メインラインLmを流れる車体に対し、モジュール製造システムSから供給される各機種のフロントエンドモジュールのうち、対象とする車体の機種に応じたものを組み付ける組付作業が行われる。バンパー組付工程L3では、メインラインLmを流れる車体に対し、モジュール製造システムSから供給される各機種のバンパーモジュールのうち、対象とする車体の機種に応じたものを組み付ける組付作業が行われる。
モジュール製造システムSは、複数の作業者によって骨格部品に複数の小部品を組み付けることによりモジュール部品を製造する組付作業が行われる組付作業エリア1と、骨格部品を搭載し指令に応じて移動する複数台の骨格部品台車2と、複数の作業者によりこれら複数台の骨格部品台車2に骨格部品を搭載する骨格部品搭載作業が行われる骨格部品セットパックエリア3と、複数の小部品を搭載し指令に応じて移動する複数台の小部品台車5と、複数の作業者によりこれら複数台の小部品台車5に複数の小部品を搭載する小部品搭載作業が行われる小部品セットパックエリア6と、これら複数の骨格部品台車2及び小部品台車5を、少なくとも組付作業エリア1を含む所定の経路に沿って所定の投入順序で移動させる台車コントローラ7と、を備える。
各骨格部品台車2は、台車コントローラ7からの指令を受信する通信器と、少なくとも1つの骨格部品が搭載される台と、この台を移動させる動力を発生する駆動源と、駆動源を制御し台車コントローラ7から送信される指令に応じて定められた経路に沿って所定の速度で台を移動させる制御装置と、を備える。
各小部品台車5は、台車コントローラ7からの指令を受信する通信器と、骨格部品に組み付けられる複数の小部品が搭載される台と、この台を移動させる動力を発生する駆動源と、駆動源を制御し台車コントローラ7から送信される指令に応じて定められた経路に沿って所定の速度で台を移動させる制御装置と、を備える。
台車コントローラ7は、各骨格部品台車2及び各小部品台車5に搭載される通信器と例えば無線によって通信可能である。台車コントローラ7は、各骨格部品台車2及び各小部品台車5へ無線によって指令を送信することにより、各骨格部品台車2及び各小部品台車5をそれぞれ以下で説明する骨格部品台車経路及び小部品台車経路に沿って所定の投入順序で移動させる。
骨格部品台車2が辿る骨格部品台車経路は、骨格部品セットパックエリア3から組付作業エリア1に至る経路C21と、組付作業エリア1からメインラインLmに至る経路C22と、メインラインLmから骨格部品セットパックエリア3に至る経路C23と、を含む。
小部品台車5が辿る小部品台車経路は、小部品セットパックエリア6から組付作業エリア1に至る経路C51と、組付作業エリア1から小部品セットパックエリア6に至る経路C52と、を含む。
骨格部品セットパックエリア3における骨格部品搭載作業を経て新たな骨格部品が搭載された骨格部品台車2は、骨格部品セットパックエリア3から経路C21を辿り組付作業エリア1に至る。小部品セットパックエリア6における小部品搭載作業を経て新たな複数の小部品が搭載された小部品台車5は、小部品セットパックエリア6から経路C51を辿り組付作業エリア1に至る。
組付作業エリア1における組付作業を経て製造されたモジュール部品を搭載する骨格部品台車2は、組付作業エリア1から経路C22を辿りメインラインLmに至る。ここで骨格部品台車2に搭載されるモジュール部品がインパネモジュールである場合には、骨格部品台車2はメインラインLmのインパネ組付工程L1へ移動し、インパネモジュールをこのインパネ組付工程L1へ供給する。骨格部品台車2に搭載されるモジュール部品がフロントエンドモジュールである場合には、骨格部品台車2はメインラインLmのフロントエンドモジュール組付工程L2へ移動し、フロントエンドモジュールをこのフロントエンドモジュール組付工程L2へ供給する。また骨格部品台車2に搭載されるモジュール部品がバンパーモジュールである場合には、骨格部品台車2はメインラインLmのバンパー組付工程L3へ移動し、バンパーモジュールをこのバンパー組付工程L3へ供給する。
メインラインLmにおける組付作業を経て空になった骨格部品台車2は、メインラインLmから経路C23を辿り骨格部品セットパックエリア3に至る。このように骨格部品セットパックエリア3に帰還した骨格部品台車2には、骨格部品セットパックエリア3における骨格部品搭載作業を経て新たな骨格部品が搭載され、再び経路C21を辿り組付作業エリア1に払い出される。
組付作業エリア1における組付作業を経て空となった小部品台車5は、組付作業エリア1から経路C52を辿り小部品セットパックエリア6に至る。このように小部品セットパックエリア6に帰還した小部品台車5には、小部品セットパックエリア6における小部品搭載作業を経て新たな複数の小部品が搭載され、再び経路C51を辿り組付作業エリア1に払い出される。
図2は、組付作業エリア1の構成を示す図である。以下では、組付作業エリア1において、2機種(機種A及び機種B)分のインパネモジュール、フロントエンドモジュール、及びバンパーモジュールを製造する場合について説明するが、本発明はこれに限らない。組付作業エリアにおいて製造するモジュール部品の種類は、これらインパネモジュール、フロントエンドモジュール、及びバンパーモジュールの3種に限らないし、組付作業エリアにおいて製造するモジュール部品の機種数は機種A及び機種Bの2機種に限らない。
組付作業エリア1は、組付作業を担う作業者が移動自在な固定プラットフォーム10と、この固定プラットフォーム10に形成された第1作業ステーション11に接岸されている複数台(図2の例では、12台)の台車と、固定プラットフォーム10に形成された第2作業ステーション12に接岸されている複数台(図2の例では、12台)の台車と、によって構成される。
固定プラットフォーム10は、例えば図2において左右に延びる矩形島状である。固定プラットフォーム10のうち図2中上方側には長手方向に沿って延びる第1作業ステーション11が形成され、図2中下方側には長手方向に沿って延びる第2作業ステーション12が形成されている。
第1作業ステーション11のうち図2中左方側の端部は、経路C21を辿って組付作業エリア1に投入される骨格部品台車及び経路C51を辿って組付作業エリア1に投入される小部品台車が着岸する第1着岸点11aとなっている。また第1作業ステーション11のうち図2中右方側の端部は、第1作業ステーション11に接岸している骨格部品台車及び小部品台車が離岸する第1離岸点11bとなっている。第1作業ステーション11のうち第1着岸点11aと第1離岸点11bとの間には、図2中左右方向に沿って延びる第1レール(図示せず)が形成されている。
第2作業ステーション12のうち図2中右方側の端部は、経路C21を辿って組付作業エリア1に投入される骨格部品台車及び経路C51を辿って組付作業エリア1に投入される小部品台車が着岸する第2着岸点12aとなっている。また第2作業ステーション12のうち図2中左方側の端部は、第2作業ステーション12に接岸している骨格部品台車及び小部品台車が離岸する第2離岸点12bとなっている。第2作業ステーション12のうち第2着岸点12aと第2離岸点12bとの間には、図2中左右方向に沿って延びる第2レール(図示せず)が形成されている。
また図2に示すように、第1着岸点11aと第2離岸点12bとは固定プラットフォーム10の短手方向に沿って対向し、第1離岸点11bと第2着岸点12aとは固定プラットフォーム10の短手方向に沿って対向する。
骨格部品台車2は、平面視では矩形状であり、基本的には短手方向を進行方向として移動する。骨格部品台車2の長手方向に沿って中央には、骨格部品が設置される骨格部品台21が設けられている。また骨格部品台車2のうち、骨格部品台21の両側には、それぞれ作業者が搭乗可能な第1作業ステージ22及び第2作業ステージ23が形成されている。したがって作業者は、これら第1作業ステージ22及び第2作業ステージ23に搭乗し、骨格部品台車2が移動している間に骨格部品台21に搭載されている骨格部品に対し組付作業を行うことが可能となっている。
骨格部品台車2の進行方向前方側の端部には、先行して移動する小部品台車5や骨格部品台車2の進行方向後方側の端部に連結される先行車連結部24が形成されている。また骨格部品台車2の進行方向に沿って視て右側の端部には、第1作業ステーション11に形成された第1レール又は第2作業ステーション12に形成された第2レールと係合し、これらレールに沿って摺動可能なステーション連結部25が形成されている。
骨格部品台車2は、台車コントローラ7による制御下で経路C21を辿り第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)に到達すると、そのステーション連結部25が第1レール(又は第2レール)に係合し、これにより骨格部品台車2が第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に着岸する。また第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)において着岸した骨格部品台車2は、台車コントローラ7による制御下で、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に接岸した状態を維持したまま、第1レール(又は第2レール)に沿って延びる第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って移動し、第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)に到達する。また骨格部品台車2が第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)に到達すると、ステーション連結部25が第1レール(又は第2レール)から外れ、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)から離岸する。第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸した骨格部品台車2は、台車コントローラ7による制御下で経路C22を辿ってメインラインLmへ移動する。
また以上のようにして第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って移動している間、骨格部品台車2の先行車連結部24は、第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)を先行して移動する台車の進行方向後方側の端部に連結した状態が維持されるようになっている。
小部品台車5は、平面視では骨格部品台車2と略同形の矩形状であり、基本的には短手方向を進行方向として移動する。小部品台車5には、それぞれ複数の小部品が搭載される第1前方コンテナ51、第2前方コンテナ52、第1後方コンテナ53、及び第2後方コンテナ54が設けられている。
小部品台車5の進行方向前方側の端部には、先行して移動する骨格部品台車2や小部品台車5の進行方向後方側の端部に連結される先行車連結部55が形成されている。また小部品台車5の進行方向右方側の端部には、第1作業ステーション11に形成された第1レール又は第2作業ステーション12に形成された第2レールと係合し、これらレールに沿って摺動可能なステーション連結部56が形成されている。
前方コンテナ51,52は小部品台車5のうち進行方向前方側に設けられ、後方コンテナ53,54は小部品台車5のうち進行方向後方側に設けられている。第1前方コンテナ51は進行方向に沿って視て右側に設けられ、第2前方コンテナ52は進行方向に沿って視て左側に設けられている。また第1後方コンテナ53は進行方向に沿って視て右側に設けられ、第2後方コンテナ54は進行方向に沿って視て左側に設けられている。
このため例えば小部品台車5の先行車連結部55に骨格部品台車2が連結されている場合、先行車としての骨格部品台車2の第1作業ステージ22に搭乗する作業者は、第1前方コンテナ51に設けられている小部品を取り出して骨格部品台21に搭載されている骨格部品に組み付ける組付作業を行うことができる。また先行車としての骨格部品台車2の第2作業ステージ23に搭乗する作業者は、第2前方コンテナ52に設けられている小部品を取り出して骨格部品台21に搭載されている骨格部品に組み付ける組付作業を行うことができる。
また骨格部品台車2の先行車連結部24に小部品台車5が連結されている場合、後続車としての骨格部品台車2の第1作業ステージ22に搭乗する作業者は、第1後方コンテナ53に設けられている小部品を取り出して骨格部品台21に搭載されている骨格部品に組み付ける組付作業を行うことができる。また後続車としての骨格部品台車2の第2作業ステージ23に搭乗する作業者は、第2後方コンテナ54に設けられている小部品を取り出して骨格部品台21に搭載されている骨格部品に組み付ける組付作業を行うことができる。
小部品台車5は、台車コントローラ7による制御下で経路C51を辿り第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)に到達すると、そのステーション連結部56が第1レール(又は第2レール)に係合し、これにより小部品台車5が第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に着岸する。また第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)において着岸した小部品台車5は、台車コントローラ7による制御下で、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に接岸した状態を維持したまま、第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って移動し、第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)に到達する。また小部品台車5が第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)に到達すると、ステーション連結部56が第1レール(又は第2レール)から外れ、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)から離岸する。第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸した小部品台車5は、台車コントローラ7による制御下で経路C52を辿って小部品セットパックエリア6へ移動する。
また以上のようにして第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って移動している間、小部品台車5の先行車連結部24は、第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)を先行して移動する台車の進行方向後方側の端部に連結した状態が維持されるようになっている。また図2に示すように、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)には、所定の複数台(図2の例では、12台)の台車を同時に接岸することが可能となっている。このため図2に示すように、第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に接岸しながら第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って移動する複数台の台車は列状に連結される。これにより第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)には、複数台の骨格部品台車2及び小部品台車5を列状に連結して構成される作業エリアが形成される。
このため作業者は、ある骨格部品台車2が第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)において着岸してから、この骨格部品台車2が第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸するまでの間において、この骨格部品台車2に搭載されている骨格部品に対し組付作業を行うことが可能となっている。また上述のように第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)に接岸されている複数台の台車は連結されている。このため作業者は、これら連結されている台車を行き来し、最初に搭乗した骨格部品台車2とは別の骨格部品台車2に搭載されている骨格部品の組付作業を行うことが可能になっている。
またこのように骨格部品台車2や小部品台車5が第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)を通過するまでの間にかかる通過時間(より具体的には、骨格部品台車2や小部品台車5が第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)において着岸してから第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸するまでの間にかかる時間)は、台車コントローラ7によってこれら骨格部品台車2や小部品台車5の第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿った速度を制御することによって調整される。
そこで作業者は、例えば第1着岸点11a(又は第2着岸点12a)において固定プラットフォーム10から骨格部品台車2に搭乗し、その後第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において骨格部品台車2から降車することにより、基本的には通過時間にわたり組付作業を行うことができる。また上述のように第1離岸点11bは第2着岸点12aと固定プラットフォーム10の短手方向に沿って対向し、第2離岸点12bは第1着岸点11aと固定プラットフォーム10の短手方向に沿って対向する。したがって上述のように第1作業ステーション11側(又は第2作業ステーション12側)で組付作業を行った作業者は、第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において降車した後、第2着岸点12a(又は第1着岸点11a)において固定プラットフォーム10から骨格部品台車2に搭乗し、その後第2離岸点12b(又は第1離岸点11b)において骨格部品台車2から降車することにより、基本的には通過時間にわたり組付作業を行うことができる。よって作業者は、少ない移動距離で第1作業ステーション11における組付作業と第2作業ステーション12における組付作業とを交互に繰り返し行うことができる。
以上のような組付作業エリア1では、骨格部品台車2に搭載された骨格部品には、この骨格部品台車2が第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)を通過する間に、作業者による組付作業が施され、これによりモジュール部品が完成する。完成したモジュール部品を搭載する骨格部品台車2は、第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸した後、台車コントローラ7による制御下において、経路C22を辿ってメインラインLmへ移動する。
また以上のような組付作業エリア1では、小部品台車5に搭載された複数の小部品は、この小部品台車5が第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)を通過する間に、作業者による組付作業に供される。このように必要な複数の小部品が取り出された後の小部品台車5は、第1離岸点11b(又は第2離岸点12b)において離岸した後、台車コントローラ7による制御下において、経路C52を辿って小部品セットパックエリア6へ移動する。
また上述のようにある骨格部品台車2の進行方向前後それぞれに小部品台車5が連結されている場合、この骨格部品台車2に搭乗する作業者は、前後に連結されている2台の小部品台車5から小部品を取り出し、組付作業を行うことができる。そこで台車コントローラ7は、骨格部品台車2と、この骨格部品台車2に搭載されている骨格部品に組み付けられる複数の小部品を搭載する小部品台車5と、が連結された状態で、第1ステーション経路CS1(又は第2ステーション経路CS2)に沿って並走するように、骨格部品台車2と小部品台車5とを交互に第1作業ステーション11(又は第2作業ステーション12)へ投入することが好ましい。
なお図2では、機種Aのインパネモジュールの骨格部品であるインパネ骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、このインパネ骨格Aに組み付けられる小部品IP−A及び機種Aのバンパーモジュールの骨格部品であるバンパー骨格Aに組み付けられる小部品Bpr−Aを搭載する小部品台車5と、バンパー骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、小部品Bpr−A及び機種Aのフロントエンドモジュールの骨格部品であるフロント骨格Aに組み付けられる小部品FEM−Aを搭載する小部品台車5と、フロント骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、小部品FEM−A及び小部品IP−Aを搭載する小部品台車5と、インパネ骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、小部品IP−A及び小部品Bpr−Aを搭載する小部品台車5と、バンパー骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、小部品Bpr−A及び小部品FEM−Aを搭載する小部品台車5と、フロント骨格Aを搭載する骨格部品台車2と、小部品FEM−A及び小部品IP−Aを搭載する小部品台車5と、をこの順序で第1作業ステーション11に投入した場合を示す。これにより第1作業ステーション11に接岸する各骨格部品台車2に搭乗する作業者は、各々の左右から必要な小部品を取り出し、同乗する骨格部品に組み付ける組付作業を、少ない移動距離で行うことができる。以上のように図2の例では、第1作業ステーション11に同一の機種Aの骨格部品や小部品を搭載する台車を投入することにより、メインラインLmにおいて同一の車体に組み付けられる複数のモジュールを同じ第1作業ステーション11で製造できるので、骨格部品や小部品を必要な分だけ第1作業ステーション11に投入でき、またメインラインLmと同期しながら効率的に複数のモジュールを製造できる。
また図2では、機種Bのインパネモジュールの骨格部品であるインパネ骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、インパネ骨格Bに組み付けられる小部品IP−B及び機種Bのバンパーモジュールの骨格部品であるバンパー骨格Bに組み付けられる小部品Bpr−Bを搭載する小部品台車5と、バンパー骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、小部品Bpr−B及び機種Bのフロントエンドモジュールの骨格部品であるフロント骨格Bに組み付けられる小部品FEM−Bを搭載する小部品台車5と、フロント骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、小部品FEM−B及び小部品IP−Bを搭載する小部品台車5と、インパネ骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、小部品IP−B及び小部品Bpr−Bを搭載する小部品台車5と、バンパー骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、小部品Bpr−B及び小部品FEM−Bを搭載する小部品台車5と、フロント骨格Bを搭載する骨格部品台車2と、小部品FEM−B及び小部品IP−Bを搭載する小部品台車5と、をこの順序で第2作業ステーション12に投入した場合を示す。これにより第2作業ステーション12に接岸する各骨格部品台車2に搭乗する作業者は、各々の左右から必要な小部品を取り出し、同乗する骨格部品に組み付ける組付作業を、少ない移動距離で行うことができる。以上のように図2の例では、第2作業ステーション12に同一の機種Bの骨格部品や小部品を搭載する台車を投入することにより、メインラインLmにおいて同一の車体に組み付けられる複数のモジュールを同じ第2作業ステーション12で製造できるので、骨格部品や小部品を必要な分だけ第2作業ステーション12に投入でき、またメインラインLmと同期しながら効率的に複数のモジュールを製造できる。
なお台車コントローラ7によるこれら骨格部品台車2及び小部品台車5の第1作業ステーション11及び第2作業ステーション12への投入順序は、図2に示すものに限らない。骨格部品台車2及び小部品台車5の投入順序は、作業者による組付作業におけるロスが少なくなるように、骨格部品台車2に搭載されている骨格部品に対する組付作業の組付工数に応じて定められる。
なお図2には、台車コントローラ7は、機種Aの骨格部品を搭載する骨格部品台車2やこの機種Aの骨格部品に組み付けられる小部品を搭載する小部品台車5を第1作業ステーション11に投入することにより、この第1作業ステーション11において機種Aに用いられるモジュール部品を製造し、機種Bの骨格部品を搭載する骨格部品台車2やこの機種Bの骨格部品に組み付けられる小部品を搭載する小部品台車5を第2作業ステーション12に投入することにより、この第2作業ステーション12において機種Bに用いられるモジュール部品を製造する場合について示すが、本発明はこれに限らない。作業ステーション11,12には、機種A及び機種Bの骨格部品や小部品を混流して投入するようにし、各ステーション11,12において機種A及び機種Bのモジュール部品を製造するようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。例えば上記実施形態では、組付作業エリア1において組付作業を行う作業主体は作業者とした場合について説明したが、本発明はこれに限らない。作業主体は、作業者の他、ロボットであってもよいし、作業者及びロボットの組み合わせであってもよい。
[実施例1]
図3は、実施例1のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。実施例1では、第1作業ステーション11において、複数の作業者によって、第1骨格部品F1に複数の第1小部品P1を組み付けることにより第1モジュール部品を製造する第1組付作業と、第2骨格部品F2に複数の第2小部品P2を組み付けることにより第2モジュール部品を製造する第2組付作業と、を行う場合について説明する。
実施例1では、台車が第1作業ステーション11を通過するまでにかかる通過時間、すなわち第1作業ステーション11において組付作業を行う際における作業者一人当たりの持ち時間は200秒とする。また第1骨格部品F1に対する第1小部品P1の組付工数に応じた第1必要作業時間は90秒とし、第2骨格部品F2に対する第2小部品P2の組付工数に応じた第2必要作業時間は110秒とする。ここで必要作業時間とは、対象とする骨格部品に対する組付作業を所定の作業単位人数(以下では、1人とするが、2人以上であってもよい)の作業者が行った場合に、モジュール部品を完成させるまでに必要な時間をいう。
以上のように実施例1では、第1必要作業時間と第2必要作業時間との和である総必要作業時間は通過時間以下である。すなわち、実施例1では、作業単位人数の作業者が第1組付作業と第2組付作業とを連続して行うことにより、通過時間が経過するまでの間に第1モジュール部品及び第2モジュール部品を製造することができる。
そこで実施例1では、第1骨格部品F1を搭載する第1骨格部品台車VF1と、第2骨格部品F2を搭載する第2骨格部品台車VF2と、第1小部品P1が前方コンテナに搭載され第2小部品P2が後方コンテナに搭載された第1小部品台車VP1と、第2小部品P2が前方コンテナに搭載され第1小部品P1が後方コンテナに搭載された第2小部品台車VP2と、の計4台の台車によって1つの台車群Gを構成する。実施例1の台車群Gは、2台の骨格部品台車VF1,VF2を含み、各骨格部品台車VF1,VF2にはそれぞれ1台ずつ骨格部品F1,F2が搭載されていることから、台車群Gは、計2台の骨格部品を含む。また作業者による組付作業が行われる第1骨格部品台車VF1及び第2骨格部品台車VF2のうち、作業者から視認可能な位置には、作業者に対する指示を表示するディスプレイDが設けられている。なお、1つの台車群Gに含まれる第1骨格部品F1及び第2骨格部品F2に対する組付作業を経て製造される第1モジュール部品及び第2モジュール部品は、メインラインLmにおいて同一の車体に組み付けられるものであることが好ましいが、本発明はこれに限らない。例えばメインラインが複数存在する場合、上記第1モジュール部品及び第2モジュール部品は、各メインラインを流れる車体に対しほぼ同じタイミングで組み付けられるものであってもよい。
また台車コントローラ7は、この台車群Gを構成する計4台の台車VF1,VF2,VP1,VP2が第1作業ステーション11において列状に連結された状態で並走するようにこれら台車VF1,VF2,VP1,VP2を移動させる。また台車コントローラ7は、これら計4台の台車で構成される台車群Gを、繰り返し第1作業ステーション11へ投入する。これにより図3に示すように、複数の台車群Gを構成する複数台の台車が列状に連結された状態で第1ステーション経路CS1に沿って移動する。
ここで各台車群Gを構成する4台の台車を投入する順序は、図3に示すように、第1骨格部品台車VF1、第1小部品台車VP1、第2骨格部品台車VF2、及び第2小部品台車VP2の順であることが好ましい。このように骨格部品台車と小部品台車とを交互に投入することにより、骨格部品台車に搭乗する作業者は、進行方向に沿って前後に連結された小部品台車に搭載された小部品を取り出し、この小部品を同乗する骨格部品に組み付けることができる。またこのように必要作業時間が短い第1骨格部品F1を搭載する第1骨格部品台車VF1を、必要作業時間が長い第2骨格部品F2を搭載する第2骨格部品台車VF2に先行して投入することにより、作業者は、台車が第1作業ステーション11を通過するまでの間に、第1組付作業及び第2組付作業をより確実に終えることができる。すなわち作業者は、第1組付作業を行った後、第2組付作業を行うこととした場合、先行して第1作業ステーション11に投入される第1骨格部品F1に対する第1組付作業を行った後、遅れて第1作業ステーション11に投入される第2骨格部品F2に対する第2組付作業を行う時間を多く確保できる。
また台車コントローラ7は、骨格部品台車VF1,VF2に搭載されたディスプレイDに組付作業を行う順序を表示することにより、作業者に対し組付作業を行う順序を指示する。本実施例では、台車コントローラ7は、第1組付作業を行った後、第2組付作業を行う旨、ディスプレイDに表示する。
なお本実施例では、第1モジュール部品と第2モジュール部品とは別種のものであり、第1必要作業時間と第2必要作業時間とは異なる場合について説明したが、本発明はこれに限らない。第1モジュール部品と第2モジュール部品とは同種のものであり、第1必要作業時間と第2必要作業時間とは同じであってもよい。
[実施例2]
図4は、実施例2のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。実施例2では、第1作業ステーション11において、複数の作業者によって、第1骨格部品F1に複数の第1小部品P1を組み付けることにより第1モジュール部品を製造する第1組付作業と、第2骨格部品F2に複数の第2小部品P2を組み付けることにより第2モジュール部品を製造する第2組付作業と、第3骨格部品F3に複数の第3小部品P3を組み付けることにより第3モジュール部品を製造する第3組付作業と、第4骨格部品F4に複数の第4小部品P4を組み付けることにより第4モジュール部品を製造する第4組付作業と、を行う場合について説明する。
実施例2では、台車が第1作業ステーション11を通過するまでにかかる通過時間は200秒とする。また第1骨格部品F1に対する第1小部品P1の組付工数に応じた第1必要作業時間は20秒とし、第2骨格部品F2に対する第2小部品P2の組付工数に応じた第2必要作業時間は40秒とし、第3骨格部品F3に対する第3小部品P3の組付工数に応じた第3必要作業時間は50秒とし、第4骨格部品F4に対する第4小部品P4の組付工数に応じた第4必要作業時間は90秒とする。
以上のように実施例2では、第1〜第4必要作業時間の総和である総必要作業時間は通過時間以下である。すなわち、実施例2では、作業単位人数の作業者が第1組付作業と、第2組付作業と、第3組付作業と、第4組付作業と、を連続して行うことにより、通過時間が経過するまでの間に第1〜第4モジュール部品を製造することができる。
そこで実施例2では、第1骨格部品F1を搭載する第1骨格部品台車VF1と、第2骨格部品F2を搭載する第2骨格部品台車VF2と、第3骨格部品F3を搭載する第3骨格部品台車VF3と、第4骨格部品F4を搭載する第4骨格部品台車VF4と、第1小部品P1が前方コンテナに搭載され第2小部品P2が後方コンテナに搭載された第1小部品台車VP1と、第2小部品P2が前方コンテナに搭載され第3小部品P3が後方コンテナに搭載された第2小部品台車VP2と、第3小部品P3が前方コンテナに搭載され第4小部品P4が後方コンテナに搭載された第3小部品台車VP3と、第4小部品P4が前方コンテナに搭載され第1小部品P1が後方コンテナに搭載された第4小部品台車VP4と、の計8台の台車によって1つの台車群Gを構成する。実施例2の台車群Gは、4台の骨格部品台車VF1,VF2,VF3,VF4を含み、各骨格部品台車VF1,VF2,VF3,VF4にはそれぞれ1台ずつ骨格部品F1,F2,F3,F4が搭載されていることから、台車群Gは、計4台の骨格部品を含む。また作業者による組付作業が行われる第1骨格部品台車VF1、第2骨格部品台車VF2、第3骨格部品台車VF3、及び第4骨格部品台車VF4のうち、作業者から視認可能な位置には、作業者に対する指示を表示するディスプレイDが設けられている。なお、1つの台車群Gに含まれる第1骨格部品F1、第2骨格部品F2、第3骨格部品F3、及び第4骨格部品F4に対する組付作業を経て製造される第1モジュール部品、第2モジュール部品、第3モジュール部品、及び第4モジュール部品は、メインラインLmにおいて同一の車体に組み付けられるものであることが好ましいが、本発明はこれに限らない。例えばメインラインが複数存在する場合、上記第1〜第4モジュール部品は、各メインラインを流れる車体に対しほぼ同じタイミングで組み付けられるものであってもよい。
また台車コントローラ7は、この台車群Gを構成する計8台の台車VF1〜VF4,VP1〜VP4が第1作業ステーション11において列状に連結された状態で並走するようにこれら台車VF1〜VF4,VP1〜VP4を移動させる。また台車コントローラ7は、これら計8台の台車で構成される台車群Gを、繰り返し第1作業ステーション11へ投入する。これにより図4に示すように、複数の台車群Gを構成する複数台の台車が列状に連結された状態で第1ステーション経路CS1に沿って移動する。
ここで各台車群Gを構成する8台の台車を投入する順序は、図4に示すように、第1骨格部品台車VF1、第1小部品台車VP1、第2骨格部品台車VF2、第2小部品台車VP2、第3骨格部品台車VF3、第3小部品台車VP3、第4骨格部品台車VF4、及び第4小部品台車VP4の順であることが好ましい。このように骨格部品台車と小部品台車とを交互に投入することにより、骨格部品台車に搭乗する作業者は、進行方向に沿って前後に連結された小部品台車に搭載された小部品を取り出し、この小部品を同乗する骨格部品に組み付けることができる。またこのように必要作業時間が短い順で先行して骨格部品台車VF1〜VF4を投入することにより、作業者は、台車が第1作業ステーション11を通過するまでの間に、第1〜第4組付作業をより確実に終えることができる。すなわち作業者は、必要作業時間が短い順で第1〜第4組付作業を行うこととした場合、遅れて投入される骨格部品に対する組付作業を行う時間を多く確保できる。
また台車コントローラ7は、骨格部品台車VF1,VF2,VF3,VF4に搭載されたディスプレイDに組付作業を行う順序を表示することにより、作業者に対し組付作業を行う順序を指示する。本実施例では、台車コントローラ7は、必要作業時間が短い順、すなわち第1組付作業、第2組付作業、第3組付作業、及び第4組付作業の順で組み付け作業を行う旨、ディスプレイDに表示する。
なお本実施例では、第1〜第4モジュール部品はそれぞれ別種のものであり、第1〜第4必要作業時間はそれぞれ異なる場合について説明したが、本発明はこれに限らない。これら第1〜第4モジュール部品の全て又は何れかは同種のものであり、第1〜第4必要作業時間の全て又は何れかは同じであってもよい。
[実施例3]
図5は、実施例3のモジュール製造システムにおける台車の投入順序を模式的に示す図である。実施例3では、第1作業ステーション11において、複数の作業者によって、第1骨格部品F1に複数の第1小部品P1を組み付けることにより第1モジュール部品を製造する第1組付作業と、第2骨格部品F2に複数の第2小部品P2を組み付けることにより第2モジュール部品を製造する第2組付作業と、を行う場合について説明する。
実施例3では、台車が第1作業ステーション11を通過するまでにかかる通過時間は200秒とする。また第1骨格部品F1に対する第1小部品P1の組付工数に応じた第1必要作業時間は90秒とし、第2骨格部品F2に対する第2小部品P2の組付工数に応じた第2必要作業時間は110秒とする。
また実施例3では、1組の台車群Gを、それぞれ異なる複数の台車の組み合わせによって構成される第1副台車群SG1と第2副台車群SG2とを組み合わせて構成する。第1副台車群SG1は、第1骨格部品F1を搭載する2台の第1骨格部品台車VF1と、第1小部品P1が前方コンテナ及び後方コンテナに搭載された第1前方小部品台車VP1aと、第1小部品P1が前方コンテナに搭載され第2小部品P2が後方コンテナに搭載された第1後方小部品台車VP1bと、の計4台の台車によって構成される。第2副台車群SG2は、第2骨格部品F2を搭載する2台の第2骨格部品台車VF2と、第2小部品P2が前方コンテナ及び後方コンテナに搭載された第2前方小部品台車VP2aと、第2小部品P2が前方コンテナに搭載され第1小部品P1が後方コンテナに搭載された第2後方小部品台車VP2bと、の計4台の台車によって構成される。実施例3の台車群Gは、2台の骨格部品台車VF1及び2台の骨格部品台車VF2を含み、各骨格部品台車VF1,VF2にはそれぞれ1台ずつ骨格部品F1,F2が搭載されていることから、台車群Gは、計4台の骨格部品を含む。また作業者による組付作業が行われる第1骨格部品台車VF1及び第2骨格部品台車VF2のうち、作業者から視認可能な位置には、作業者に対する指示を表示するディスプレイDが設けられている。なお、台車群Gに含まれる第1骨格部品F1及び第2骨格部品F2に対する組付作業を経て製造される第1モジュール部品及び第2モジュール部品は、メインラインLmにおいて同一の車体に組み付けられるものであることが好ましいが、本発明はこれに限らない。例えばメインラインが複数存在する場合、上記第1モジュール部品及び第2モジュール部品は、各メインラインを流れる車体に対しほぼ同じタイミングで組み付けられるものであってもよい。
台車コントローラ7は、第1副台車群SG1を構成する計4台の台車VF1,VP1a,VP1bが第1作業ステーション11において列状に連結された状態で並走するようにこれら台車VF1,VP1a,VP1bを移動させる。台車コントローラ7は、第2副台車群SG2を構成する計4台の台車VF2,VP2a,VP2bが第1作業ステーション11において列状に連結された状態で並走するようにこれら台車VF2,VP2a,VP2bを移動させる。また台車コントローラ7は、これら計4台の台車で構成される第1副台車群SG1及び第2副台車群SG2を、これら副台車群SG1,SG2を構成する複数台の台車が第1作業ステーション11において列状に連結されるように、これら副台車群SG1,SG2を交互に繰り返し第1作業ステーション11へ投入する。これにより図5に示すように、複数の第1副台車群SG1及び第2副台車群SG2を構成する複数台の台車が列状に連結された状態で第1ステーション経路CS1に沿って移動する。
ここで第1副台車群SG1を構成する4台の台車を投入する順序は、図5に示すように、第1骨格部品台車VF1、第1前方小部品台車VP1a、第1骨格部品台車VF1、及び第1後方小部品台車VP1bの順であることが好ましい。また第2副台車群SG2を構成する4台の台車を投入する順序は、図5に示すように、第2骨格部品台車VF2、第2前方小部品台車VP2a、第2骨格部品台車VF2、及び第2後方小部品台車VP2bの順であることが好ましい。
ここで、第1副台車群SG1に含まれる2つの第1骨格部品F1に対する必要作業時間の総和は180秒であり、通過時間より短い。通過時間から第1副台車群SG1に含まれる2つの第1骨格部品F1に対する必要作業時間の総和を減算して得られる余剰時間は、20秒である。したがって単位作業人数の作業者が第1副台車群SG1に含まれる2つの第1骨格部品F1に対する第1組付作業を連続して行った場合、通過時間が経過するよりも余剰時間前に2つの第1モジュール部品を完成させることができる。
また第2副台車群SG2に含まれる2つの第2骨格部品F2に対する必要作業時間の総和は220秒であり、通過時間より長い。この第2副台車群SG2に含まれる2つの第2骨格部品F2に対する必要作業時間の総和から通過時間を減算して得られる超過時間は、20秒である。したがって単位作業人数の作業者が第2副台車群SG2に含まれる2つの第2骨格部品F2に対する第2組付作業を連続して行った場合、通過時間が経過するまでの間に1つの第2モジュール部品を完成させることができるが、残り1つの第2モジュール部品を完成させることができない。
そこで台車コントローラ7は、正の余剰時間が生じる第1副台車群SG1を、正の超過時間が生じる第2副台車群SG2に先行して第1作業ステーション11に投入する。このような順序で複数台の台車を投入することにより、以下のような手順で作業者による組付作業を行うことを前提として、これら台車が第1作業ステーション11を通過するまでの間に第1モジュール部品及び第2モジュール部品を2つずつ交互に連続して製造することができる。
より具体的には、先行して投入された第1副台車群SG1の組付作業を担う作業者は、第1副台車群SG1のうち先行して投入される第1骨格部品台車VF1に搭載されている第1骨格部品F1に対する第1組付作業を行った後、第1副台車群SG1のうち後行して投入される第1骨格部品台車VF1に移動し、この第1骨格部品F1に対する第1組付作業を行う。上述のように余剰時間は20秒であるので、第1副台車群SG1を担う作業者は、通過時間が経過する余剰時間前に2つ目の第1組付作業を終えることができる。
一方後行して投入された第2副台車群SG2の組付作業を担う作業者は、第2副台車群SG2のうち先行して投入される第2骨格部品台車VF2に搭載されている第2骨格部品F2に対する第2組付作業を行った後、第2副台車群SG2のうち後行して投入される第2骨格部品台車VF2に移動し、この第2骨格部品F2に対する第2組付作業を行う。上述のように超過時間は20秒であるので、第2副台車群SG2を担う作業者は、通過時間が経過するまでに2つ目の第2組付作業を終えることができない。そこで第1副台車群SG1を担う作業者は、上述のように2つ目の第1組付作業を終えた後、第2副台車群SG2のうち後行して投入される第2骨格部品台車VF2に移動し、この第2骨格部品F2に対する第2組付作業を手伝う。上述のように第1副台車群SG1の余剰時間は第2副台車群SG2の超過時間以下である。このため以上のようにして第1副台車群SG1を担う作業者と第2副台車群SG2を担う作業者とが協力して第2組付作業を行うことにより、対象とする第2骨格部品台車VF2が第1作業ステーション11に投入されてから通過時間が経過するまでの間に、第2組付作業を終えることができる。
また台車コントローラ7は、骨格部品台車VF1,VF2に搭載されたディスプレイDに組付作業を行う順序を表示することにより、作業者に対し組付作業を行う順序を指示する。本実施例では、台車コントローラ7は、第1副台車群SG1のうち先行して投入される第1骨格部品台車VF1に搭載されている第1骨格部品F1に対する第1組付作業、第1副台車群SG1のうち後行して投入される第1骨格部品台車VF1に搭載されている第1骨格部品F1に対する第1組付作業、第2副台車群SG2のうち先行して投入される第2骨格部品台車VF2に搭載されている第2骨格部品F2に対する第2組付作業、第2副台車群SG2のうち後行して投入される第2骨格部品台車VF2に搭載されている第2骨格部品F2に対する第2組付作業の順序で組付作業を行う旨、ディスプレイDに表示する。
なお本実施例では、第1モジュール部品と第2モジュール部品とは別種のものであり、第1必要作業時間と第2必要作業時間とは異なる場合について説明したが、本発明はこれに限らない。第1モジュール部品と第2モジュール部品とは同種のものであり、第1必要作業時間と第2必要作業時間とは同じであってもよい。
また上記実施例では、台車コントローラ7は、各骨格部品台車に搭載されたディスプレイDに組付作業を行う順序を表示することによって、作業者に対し組付作業を行う順序を指示する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。台車コントローラからの指示内容を表示するディスプレイは、各骨格部品台車に限らず、作業ステーションのうち、この作業ステーションにおいて組付作業を行う作業者全員から視認可能な位置に設けてもよい。
また上記実施例では、1台の骨格部品を搭載する骨格部品台車を2台以上組み合わせることにより、2台以上の骨格部品を含む台車群を構成する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。骨格部品台車に搭載する骨格部品の台数を2台以上とすることにより、全体として2台以上の骨格部品を含む台車群を構成してもよい。
モジュール製造システムS(製造システム)
F1,F2,F3,F4…第1、第2、第3、第4骨格部品(ワーク)
P1,P2,P3,P4…第1、第2、第3、第4小部品(部品)
2…骨格部品台車(ワーク台車)
VF1,VF2,VF3,VF4…第1、第2、第3、第4骨格部品台車(ワーク台車)
5…小部品台車(部品台車)
VP1,VP2,VP3,VP4…第1、第2、第3、第4小部品台車(部品台車)
G…台車群
SG1,SG2…第1、第2副台車群
11,12…第1、第2作業ステーション
7…台車コントローラ(制御装置)
21…骨格部品台(ワーク台)
22,23…第1、第2作業ステージ(作業ステージ)

Claims (5)

  1. ワークに複数の部品を組み付けることによりモジュールを製造する組付作業が行われる製造システムであって、
    1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成される台車群と、
    前記ワーク台車及び前記部品台車を、作業ステーションを含む所定の経路に沿って所定の投入順序で移動させる制御装置と、を備え、
    前記台車群を構成する前記ワーク台車は、ワークを搭載するとともに前記制御装置からの指令に応じて移動し、
    前記台車群は、1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成される第1副台車群と、1台以上のワーク台車及び1台以上の部品台車によって構成されかつ前記第1副台車群に含まれるワークと異なるワークを含む第2副台車群と、を備え、
    前記台車群を構成する前記部品台車は、前記台車群に含まれるワークに対し作業主体による組付作業によって組み付けられる複数の部品を搭載するとともに前記制御装置からの指令に応じて移動し、
    前記制御装置は、前記第1副台車群を構成する前記ワーク台車及び前記部品台車と、前記第2台車群を構成する前記ワーク台車及び前記部品台車と、が前記作業ステーションにおいて並走するように前記ワーク台車及び前記部品台車を移動させ、
    前記台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた総必要作業時間は前記作業ステーションを前記ワーク台車又は前記部品台車が通過する通過時間以下であり、
    前記第1副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第1必要作業時間は前記作業ステーションを前記ワーク台車又は前記部品台車が通過する通過時間より短く、
    前記第2副台車群に含まれる全ワークに対する組付工数に応じた第2必要作業時間は前記通過時間より長く、
    前記通過時間から前記第1必要作業時間を減算して得られる余剰時間は、前記第2必要作業時間から前記通過時間を減算して得られる超過時間以上であることを特徴とする製造システム。
  2. 前記制御装置は、作業主体に対し、前記台車群に含まれるワークに対して組付作業を行う順序を指示することを特徴とする請求項1に記載の製造システム。
  3. 前記台車群に含まれるワークに対する組付作業を経て製造される全モジュールは、同一の車体に組み付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造システム。
  4. 前記台車群は、第1ワークを搭載する第1ワーク台車と、第2ワークを搭載する第2ワーク台車と、を含み、
    前記第1ワーク及び前記第2ワークに対する組付作業は、前記第1ワークに対し複数の部品を組み付けることによって第1モジュールを製造する第1組付作業と、当該第1組付作業を行った後、前記第2ワークに対し複数の部品を組み付けることによって第2モジュールを製造する第2組付作業と、によって構成され、
    前記第1組付作業に応じた第1必要作業時間は、前記第2組付作業に応じた第2必要作業時間よりも短く、
    前記制御装置は、前記第1ワーク台車を前記第2ワーク台車に先行して移動させることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の製造システム。
  5. 前記ワーク台車は、ワークが設置されるワーク台と作業主体が搭乗可能な作業ステージとを備え、
    前記台車群は、第1ワークを搭載する第1ワーク台車と、第2ワークを搭載する第2ワーク台車と、を含み、
    前記第1ワーク台車及び前記第2ワーク台車は、前記作業ステーションに沿って移動する間は互いに連結されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の製造システム。
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