JP6874397B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
おしりなどの人体局部を洗浄する衛生洗浄装置において、トイレルーム内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気に含まれる悪臭成分などを捕集又は分解して外部に吐き出すことにより、トイレルーム内の空気の脱臭を行う脱臭ユニットを設けることが行われている(例えば、特許文献1)。
脱臭ユニットは、脱臭フィルタと、脱臭フィルタに水を供給する吐水部と、を有し、水分を保持した状態の脱臭フィルタに空気を通過させる。これにより、空気中に含まれる悪臭成分などが、脱臭フィルタに保持された水分に取り込まれ、空気中に含まれる悪臭成分などを低減させることができる。
吐水部から脱臭フィルタに吐水され、脱臭フィルタに保持されなかった余剰な水は、例えば、脱臭ユニットが取り付けられたベースプレートなどを介して便器に排水される。
このような衛生洗浄装置において、例えば、吐水部から水が吐水されたタイミングで装置本体が便器から取り外された場合などに、脱臭ユニットから排水された水が装置内の充電部にかかってしまうことが懸念される。このため、脱臭ユニットを備えた衛生洗浄装置では、脱臭ユニットから排水された水の充電部への被水を抑制することが望まれる。
特開2016−094711号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、脱臭ユニットから排水された水の充電部への被水を抑制した衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、洗浄水を吐水する洗浄ノズルを有するノズルユニットと、前記ケーシング内に設けられ、トイレルーム内の空気を脱臭する第1脱臭ユニットであって、トイレルーム内の空気を吸引する送風部と、前記送風部が吸い込んだ空気を排気口に導くダクト部と、前記ダクト部内に設けられ、前記送風部により吸引された空気が通過する脱臭フィルタと、前記脱臭フィルタに水を供給する吐水部と、を有する第1脱臭ユニットと、前記第1脱臭ユニットから排水された水を前記ケーシングの外部に導く管状の排水樋と、前記ケーシング内に設けられ、便器のボウル部内の空気を脱臭する第2脱臭ユニットと、を備え、前記排水樋は、上方が開口した凹状の樋本体と、前記樋本体の上方を塞ぐ蓋部と、を有し、前記ノズルユニットは、前記蓋部の上方に設けられ、前記蓋部の一端側を押さえ、前記第2脱臭ユニットは、前記蓋部の上方に設けられ、前記蓋部の他端側を押さえることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、第1脱臭ユニットから排水された水を、排水樋によって適切に装置外に排水することができる。例えば、吐水部から水が吐水されたタイミングで装置本体が便器から取り外された場合などにおいても、管状の排水樋内に水を通すことにより、第1脱臭ユニットから排水された水が装置内の充電部にかかってしまうことを抑制することができる。従って、第1脱臭ユニットから排水された水の充電部への被水を抑制した衛生洗浄装置を提供することができる。
この衛生洗浄装置によれば、樋本体と蓋部とにより、簡単な構成で排水樋を形成することができる。そして、ノズルユニット及び第2脱臭ユニットで蓋部を押さえることにより、部品点数の増加を抑えつつ、排水樋からの漏水を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2脱臭ユニットは、板バネ部を有し、前記板バネ部の弾性力で前記蓋部を押さえることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、蓋部をより適切に押さえ、排水樋からの漏水をより抑制することができる。また、第2脱臭ユニットの振動を排水樋に伝わり難くし、排水樋が動いて音が鳴ることを抑制することができる。
第3の発明は、ケーシングと、前記ケーシング内に設けられ、洗浄水を吐水する洗浄ノズルを有するノズルユニットと、前記ケーシング内に設けられ、トイレルーム内の空気を脱臭する第1脱臭ユニットであって、トイレルーム内の空気を吸引する送風部と、前記送風部が吸い込んだ空気を排気口に導くダクト部と、前記ダクト部内に設けられ、前記送風部により吸引された空気が通過する脱臭フィルタと、前記脱臭フィルタに水を供給する吐水部と、を有する第1脱臭ユニットと、前記第1脱臭ユニットから排水された水を前記ケーシングの外部に導く管状の排水樋と、を備え、前記ダクト部は、前記吐水部から吐水された水を前記排水樋に流す第1排水口と、前記脱臭フィルタと前記送風部との間の底部に設けられ、前記送風部側に向かう水を外部に排水する第2排水口と、を有することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、第1脱臭ユニットから排水された水を、排水樋によって適切に装置外に排水することができる。例えば、吐水部から水が吐水されたタイミングで装置本体が便器から取り外された場合などにおいても、管状の排水樋内に水を通すことにより、第1脱臭ユニットから排水された水が装置内の充電部にかかってしまうことを抑制することができる。従って、第1脱臭ユニットから排水された水の充電部への被水を抑制した衛生洗浄装置を提供することができる。
この衛生洗浄装置によれば、送風部に水がかかってしまうことを抑制することができる。例えば、装置本体が便器から外され、排水樋の下流側が上を向くように傾けられた場合などにおいても、第1脱臭ユニットから排水された水を、確実に装置外に排水することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記ケーシング内に設けられ、給水源から供給される洗浄水の給水と止水とを切り替える流路開閉弁をさらに備え、前記ケーシングは、ベースプレートを有し、前記ベースプレートは、前記流路開閉弁から漏れ出た洗浄水を前記ケーシングの外部に導く排水溝を有し、前記排水樋の排水勾配は、前記排水溝の排水勾配よりも大きいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、排水樋において、より確実に素早く排水を行うことができる。さらに、排水樋内に水が残ってしまうことを抑制することができる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記ダクト部及び前記排水樋は、菌やかびの増加を抑制する成分を有する材料を含むことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、ダクト部の内部や排水樋の内部に水分があったとしても、ダクト部内部や排水樋の内部に菌やかびが増えることを抑制することができる。そのため、排水流路が詰まることで排水不良が生じるのを抑制することができる。
本発明の態様によれば、脱臭ユニットから排水された水の充電部への被水を抑制した衛生洗浄装置が提供される。
実施形態にかかるトイレ装置及び衛生洗浄装置を表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を表す平面図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置を表す背面図である。 第1脱臭ユニット及び蓋部を表す断面図である。 第1脱臭ユニット及び蓋部を表す断面図である。 第1脱臭ユニットを表す断面図である。 第1脱臭ユニットを表す断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、蓋部を表す断面図及び正面図である。 図10(a)及び図10(b)は、ベースプレートの一部を拡大して表す平面図及び断面図である。 ベースプレート及びノズルユニットの一部を表す部分断面図である。 ベースプレート及び第2脱臭ユニットの一部を表す部分断面図である。 ベースプレートを表す断面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態にかかるトイレ装置及び衛生洗浄装置を表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置2は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)4と、衛生洗浄装置10と、を備える。衛生洗浄装置10は、便器4の上に取り付けられる。衛生洗浄装置10は、便器4に対して一体的に取り付けてもよいし、便器4に対して着脱可能に取り付けてもよい。
衛生洗浄装置10は、本体部12と、便座14と、便蓋16と、を有する。便蓋16は、衛生洗浄装置10に必要に応じて設けられ、省略可能である。便座14と便蓋16とは、本体部12に対して回転可能に軸支されている。
ここで、本願明細書においては、便座14に座った使用者からみて上方を「上方」とし、便座14に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、開いた状態の便蓋16に背を向けて便座14に座った使用者からみて前方を「前方」とし、後方を「後方」とし、右側を「右側方」とし、左側を「左側方」とする。
便器4は、ボウル部4aを有する。ボウル部4aは、下方に凹む凹状である。便器4は、ボウル部4aにおいて使用者の尿や便などの***物を受ける。
衛生洗浄装置10の本体部12は、便器4のボウル部4aよりも後方の部分の上に取り付けられる。本体部12は、ケーシング20を有する。ケーシング20は、ケースカバー22を有する。本体部12は、ケースカバー22において、便座14及び便蓋16を回転可能に軸支する。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。
図2に表したように、衛生洗浄装置10は、洗浄水供給部30と、着座検知センサ31と、人体検知センサ32と、ノズルユニット33と、噴霧ノズル38と、第1脱臭ユニット41と、第2脱臭ユニット42と、制御部44と、を有する。ノズルユニット33は、洗浄ノズル34と、ノズル洗浄室36と、を有する。
着座検知センサ31は、使用者が便座14に着座する直前において便座14の上方に存在する人体や、便座14に着座した使用者を検知することができる。着座検知センサ31は、便座14に着座した使用者だけではなく、便座14の上方に存在する使用者を検知してもよい。このような着座検知センサ31としては、例えば、赤外線投受光式の測距センサを用いることができる。着座検知センサ31は、使用者が着座した際の荷重によってON/OFFが行われるスイッチであってもよい。着座検知センサ31は、使用者の着座の検知に応答して、着座の検知を表す信号を制御部44に出力する。
人体検知センサ32は、例えば赤外線信号を利用した焦電センサであり、トイレ装置2が設置された室内(以下、トイレルームと称す)に入室した入室者を検知する。人体検知センサ32は、制御部44に接続されている。人体検知センサ32は、検知結果を制御部44に入力する。
人体検知センサ32は、例えばドップラーセンサなどのマイクロ波センサであってもよい。マイクロ波のドップラー効果を利用したセンサや、マイクロ波を送信し反射したマイクロ波の振幅(強度)に基づいて被検知体を検出するセンサなどを人体検知センサ32として用いた場合には、人体検知センサ32は、トイレルームのドア越しに使用者の存在を検知することが可能となる。つまり、人体検知センサ32は、トイレルームに入室する前の使用者を検知することができる。
制御部44は、洗浄水供給部30、人体検知センサ32、洗浄ノズル34、ノズル洗浄室36、噴霧ノズル38、第1脱臭ユニット41、及び第2脱臭ユニット42のそれぞれの動作を制御する。制御部44は、例えば、操作部45から入力される操作指示に応じて、各部の動作を制御する。操作部45は、本体部12に設けてもよいし、本体部12とは別に設けてもよい。操作部45は、いわゆるリモコンでもよい。制御部44と操作部45との間の通信は、有線でもよいし、無線でもよい。
洗浄水供給部30は、流路開閉弁50と、熱交換器51と、電解槽52と、大気解放式のバキュームブレーカ(VB)53と、電磁ポンプ54と、流調・流路切替弁55と、を有する。
流路開閉弁50は、開閉可能な電磁バルブであり、制御部44からの指令に基づいて洗浄水の供給を制御する。流路開閉弁50は、給水源から供給される洗浄水の給水と止水とを切り替える。
熱交換器51は、流路開閉弁50の下流に設けられている。熱交換器51は、ヒータにより、給水源から供給された洗浄水を加熱して例えば規定の温度まで昇温させる。熱交換器51は、給水源から供給された洗浄水を、設定された温度の温水に変換する。以下、本願明細書において、「洗浄水」は、給水源から供給された水(冷水)と、熱交換器51によって温められた温水と、を含むものとする。
熱交換器51は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器でもよいし、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器でもよい。使用者は、操作部45を操作することにより温水温度を設定することができる。
電解槽52は、熱交換器51の下流に設けられている。電解槽52は、一対の電極を有し、制御部44から送信された通電の制御信号に基づいて、電極間に流れる洗浄水(水道水)を電気分解する。電解槽52は、洗浄水に含まれる塩素イオンを電気分解することにより、次亜塩素酸(HClO)を含む液(以下、「機能水」と称する)を生成する。
バキュームブレーカ53は、電解槽52の下流に設けられている。バキュームブレーカ53は、例えば、水を流すための流路と、流路内に空気を取り込むための吸気口と、吸気口を開閉する弁機構と、を有する。弁機構は、例えば、流路に水が流れている時に吸気口を塞ぎ、水の流れの停止とともに吸気口を開放して流路内に空気を取り込む。すなわち、バキュームブレーカ53は、給水源から洗浄ノズル34へと至る水路に水の流れが無い時に、水路内に空気を取り込む。弁機構には、例えば、フロート弁が用いられる。
バキュームブレーカ53は、上記のように水路内に空気を取り込むことにより、例えば、水路のバキュームブレーカ53よりも下流の部分の水抜きを促進させる。バキュームブレーカ53は、例えば、洗浄ノズル34の水抜きを促進する。このように、バキュームブレーカ53は、洗浄ノズル34内の水を抜いて洗浄ノズル34内に空気を取り込むことにより、例えば、洗浄ノズル34内の洗浄水やボウル部4a内に溜まった汚水などが、給水源(上水)側に逆流してしまうことを抑制する。
電磁ポンプ54は、バキュームブレーカ53の下流に設けられている。電磁ポンプ54は、水路内の水の流れに脈動または加速を与え、洗浄ノズル34から吐水される水に脈動を与える。すなわち、電磁ポンプ54は、水路内を流れる水の流動状態を変動させる。電磁ポンプ54は、制御部44に接続されている。電磁ポンプ54は、制御部44による制御に基づいて、水の流動状態を変動させる。本願明細書において「脈動」とは、電磁ポンプ54により生ずる水路内の圧力の変動のことである。電磁ポンプ54は、水路内の水の圧力を変動させる。
洗浄ノズル34は、吐水部35を有する。吐水部35は、例えば、おしり洗浄吐水孔35aと、おしりソフト吐水孔35bと、ビデ洗浄吐水孔35cと、を有する。
また、洗浄ノズル34は、おしり洗浄流路FC1と、おしりソフト流路FC2と、ビデ洗浄流路FC3と、ワイドビデ洗浄流路FC4と、を有する。おしり洗浄流路FC1は、おしり洗浄吐水孔35aに接続され、おしり洗浄吐水孔35aに洗浄水又は機能水を供給する。おしりソフト流路FC2は、おしりソフト吐水孔35bに接続され、おしりソフト吐水孔35bに洗浄水又は機能水を供給する。ビデ洗浄流路FC3及びワイドビデ洗浄流路FC4は、ビデ洗浄吐水孔35cに接続され、ビデ洗浄吐水孔35cに洗浄水又は機能水を供給する。但し、洗浄ノズル34が有する吐水孔及び流路は、これだけには限定されない。吐水孔の数は、上記のように流路の数と一致していなくてもよいし、流路の数と同じでもよい。また、同一の孔で複数の洗浄吐水孔を共有してもよい。
洗浄ノズル34へ送られた洗浄水又は機能水は、吐水部35から上方に向かって吐水される。吐水部35から吐水された洗浄水は、便座14に着座した使用者の局部洗浄などに用いられる。また、洗浄ノズル34においては、ビデ洗浄流路FC3からビデ洗浄吐水孔35cに洗浄水を供給することにより、ビデ洗浄が行われ、ワイドビデ洗浄流路FC4からビデ洗浄吐水孔35cに洗浄水を供給することにより、ワイドビデ洗浄が行われる。機能水は、各吐水孔35a〜35c、及び各吐水孔35a〜35cへと至る水路の洗浄などに用いられる。このように、洗浄ノズル34は、4つの流路FC1〜FC4を有し、4つの流路FC1〜FC4のそれぞれから供給された洗浄水又は機能水を吐水可能に構成されている。
流調・流路切替弁55は、電磁ポンプ54と洗浄ノズル34との間に設けられている。流調・流路切替弁55は、電磁ポンプ54を介して供給された洗浄水又は機能水の行き先を、おしり洗浄流路FC1、おしりソフト流路FC2、ビデ洗浄流路FC3、ワイドビデ洗浄流路FC4、ノズル洗浄室36、噴霧ノズル38、及び第1脱臭ユニット41のいずれかに切り替える。また、流調・流路切替弁55は、洗浄ノズル34の各吐水孔35a〜35cから吐水する洗浄水の吐水流量を変更する。
ノズル洗浄室36は、吐水部36aを有する。ノズル洗浄室36は、吐水部36aから洗浄水又は機能水を吐水することにより、洗浄ノズル34の外面の洗浄、即ち胴体洗浄を行う。
噴霧ノズル38は、便器4のボウル部4aの表面に洗浄水又は機能水を噴霧する。噴霧ノズル38は、ケーシング20の内部に設けてもよいし、ケーシング20の外部に取り付けてもよい。
制御部44は、例えば、人体検知センサ32による使用者の入室の検知に応答して、噴霧ノズル38から便器4のボウル部4aの表面に水滴を噴霧する。すなわち、制御部44は、使用者が便器4を使用する前に、便器4のボウル部4aの表面を水滴で濡らす。これにより、ボウル部4aの表面に付着する汚物を軽減させることができる。
また、制御部44は、例えば、人体検知センサ32がトイレルーム内の使用者を検知しなくなってから所定時間(例えば、90秒後)が経過した際に、噴霧ノズル38から便器4のボウル部4aの表面に機能水を噴霧する。すなわち、制御部44は、使用者が汚物を流し便器4の使用を終了した後に、ボウル部4aの表面を機能水(次亜塩素酸水)で濡らす。これにより、悪臭のもとになる菌が、ボウル部4aにおいて増えてしまうことを抑えることができる。便器4から悪臭が放出されることを抑えることができる。
第2脱臭ユニット42は、ケーシング20内に設けられる。第2脱臭ユニット42は、便器4のボウル部4a内の空気を吸引し、吸引した空気に含まれる悪臭成分などを低減させた後、ケーシング20の外に排出することにより、ボウル部4a内の空気を脱臭する。第2脱臭ユニット42は、制御部44に接続され、制御部44の制御に基づいて、ボウル部4a内の空気の脱臭を行う。制御部44は、例えば、使用者が便座14から離れたことを着座検知センサ31が検知した際に、第2脱臭ユニット42を所定時間動作させる。
第1脱臭ユニット41は、ケーシング20内に設けられる。第1脱臭ユニット41は、トイレルーム内の空気を吸い込む。トイレルーム内の空気とは、主として便器4の外部の空気(ボウル部4a内以外の空気)をいう。第1脱臭ユニット41は、吸い込んだ空気に含まれる悪臭成分などを捕集又は分解する。「悪臭成分」は、例えば、アンモニアやトリメチルアミンなどの成分である。第1脱臭ユニット41は、悪臭成分などを捕集又は分解した空気を、ケーシング20の外部(トイレルーム)に吐き出す。これにより、第1脱臭ユニット41は、トイレルーム内の空気を脱臭する。
第1脱臭ユニット41は、集塵フィルタ60と、ファン(送風部)61と、脱臭フィルタ62と、噴霧部63(吐水部)と、ダクト部64と、吸気口65と、排気口66と、を有する。
ファン61は、吸気口65からトイレルーム内の空気を吸い込む。ダクト部64は、ファン61が吸い込んだ空気を排気口66に導く。ファン61の駆動にともなって吸い込まれた空気は、ダクト部64を介して排気口66からトイレルームへ吐き出される。集塵フィルタ60は、ファン61よりも上流側に設けられ、吸い込んだ空気に含まれる塵や埃などが、ファン61へ送られることを抑制する。
脱臭フィルタ62は、ダクト部64内に設けられる。脱臭フィルタ62は、ダクト部64内において、ファン61と排気口66との間に配置される。噴霧部63は、脱臭フィルタ62よりも上方に設けられている。噴霧部63は、制御部44の制御に基づいて、流調・流路切替弁55から供給された洗浄水又は機能水を、脱臭フィルタ62の上方から脱臭フィルタ62に向けて噴霧する。これにより、噴霧部63は、脱臭フィルタ62に水を供給する。
脱臭フィルタ62は、例えば、多孔質構造を有し、噴霧部63から噴霧された洗浄水又は機能水を保持する。なお、脱臭フィルタ62への水の供給は、噴霧に限ることなく、洗浄水又は機能水の吐止水を制御可能な任意の吐水形態でよい。
ファン61が作動すると、吸気口65から吸い込まれたトイレルーム内の空気が、脱臭フィルタ62内を通過する。脱臭フィルタ62が水分を保持した状態において、空気が脱臭フィルタ62内を通過すると、空気の中に含まれる悪臭成分などが、脱臭フィルタ62に保持された水分に取り込まれる。例えば、空気中に含まれるアンモニア(NH)が、脱臭フィルタ62に保持された水分に溶解する。これにより、空気中に含まれる悪臭成分などを低減させることができる。
悪臭成分などが低減された空気は、排気口66からトイレルームへ排出される。このように、第1脱臭ユニット41は、トイレルーム内に常在する悪臭成分などを捕集又は分解することができる。よって、使用者は、トイレルームに入室する際に、トイレルーム内に常在する悪臭成分などによる臭気を吸う可能性が低くなり、快適にトイレルームを利用できる。
制御部44は、例えば、使用者のトイレ装置2の使用頻度の低い時間帯においては、ファン61の動作を停止させる。そして、制御部44は、使用者のトイレ装置2の使用頻度の高い時間帯においては、ファン61を動作させるとともに、定期的に噴霧部63を動作させ、脱臭フィルタ62に水分を保持させる。
これにより、使用者がトイレルームに入室する可能性が高い時間帯において、トイレルーム内に常在する臭気を取り除くことができる。したがって、使用者が、トイレルーム内に常在する臭気を吸うことで、不快感を感じることを抑制することができる。
また、制御部44は、例えば、1日に1回などの頻度で、定期的に脱臭フィルタ62の洗浄を行う。制御部44は、脱臭フィルタ62の洗浄の場合、例えば、脱臭時よりも多い量の機能水を噴霧部63から脱臭フィルタ62に噴霧し、脱臭フィルタ62を機能水で洗い流す。これにより、例えば、脱臭フィルタ62において菌が増えることを抑制することができる。
脱臭フィルタ62は、ダクト部64に着脱可能に取り付けられる。換言すれば、ダクト部64は、脱臭フィルタ62を着脱可能に保持する。脱臭フィルタ62は、ケーシング20の外側から着脱可能である。これにより、例えば、吸い込んだ空気に含まれる紙粉などの汚れや、水を噴霧することで発生するスケールなどが、脱臭フィルタ62に付着した場合に、脱臭フィルタ62を取り外して洗浄することができる。このように、衛生洗浄装置10では、脱臭フィルタ62のメンテナンスを容易に行うことができ、第1脱臭ユニット41の性能の低下を抑制することができる。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置を表す平面図である。
図3は、ケースカバー22を省略した状態の衛生洗浄装置10の平面図を表している。 図3に表したように、ケーシング20は、ベースプレート24をさらに有する。ベースプレート24は、ケースカバー22の下端を塞ぐ。換言すれば、ケースカバー22は、ベースプレート24の上に取り付けられる。衛生洗浄装置10において、ノズルユニット33、第1脱臭ユニット41、第2脱臭ユニット42、制御部44、流路開閉弁50、熱交換器51、電解槽52、バキュームブレーカ53、電磁ポンプ54、及び流調・流路切替弁55などの各部は、ベースプレート24の上に取り付けられる。
この例において、衛生洗浄装置10は、温風乾燥ユニット43をさらに有する。温風乾燥ユニット43は、便座14に座った使用者の人体局部(「おしり」など)に向けて温風を吹き出すことにより、洗浄で濡れた使用者の人体局部を乾燥させる。温風乾燥ユニット43は、制御部44に接続され、制御部44からの指令に基づいて温風の吹き出しと停止を切り替え、温風の温度を変化させる。温風乾燥ユニット43は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
ノズルユニット33は、ベースプレート24の左右方向の略中央に設けられる。温風乾燥ユニット43は、例えば、ノズルユニット33に隣接して設けられる。第2脱臭ユニット42は、例えば、温風乾燥ユニット43に隣接して設けられる。第1脱臭ユニット41は、例えば、第2脱臭ユニット42に隣接して設けられる。
このように、第2脱臭ユニット42は、ケーシング20内において、第1脱臭ユニット41と並べて設けられる。第2脱臭ユニット42の排気口42aは、第1脱臭ユニット41の排気口66と並べて設けられる。
この例では、各排気口42a、66が、後方を向いて設けられ、左右方向に並べて配置されている。各排気口42a、66は、ケースカバー22の内面に近接して配置される。各排気口42a、66は、例えば、側方に向けて設け、前後方向に並べて配置してもよい。各排気口42a、66は、例えば、上下方向に重ねて配置してもよい。
また、各排気口42a、66は、必ずしも並んでいなくてもよい。例えば、第2脱臭ユニット42の排気口42aは、後方に向けて設け、第1脱臭ユニット41の排気口66は、側方に向けて設けてもよい。また、各排気口42a、66を並べて設ける場合、第1脱臭ユニット41及び第2脱臭ユニット42は、必ずしも隣接していなくてもよい。例えば、第1脱臭ユニット41及び第2脱臭ユニット42は、離間して配置し、ダクトなどを介して各排気口42a、66のみを並べて配置してもよい。第1脱臭ユニット41、第2脱臭ユニット42、及び温風乾燥ユニット43の配置は、上記に限ることなく、任意の配置でよい。
第2脱臭ユニット42は、脱臭触媒や脱臭フィルタなどの脱臭部材42bを有する。第2脱臭ユニット42は、吸い込んだ空気を脱臭部材42bに通すことにより、吸い込んだ空気に含まれる悪臭成分などを低減させる。脱臭部材42bは、第2脱臭ユニット42に着脱可能に取り付けられる。これにより、脱臭部材42bの清掃や交換などのメンテナンスを容易に行うことができる。脱臭部材42bは、例えば、排気口42aと対向した状態で取り付けられ、排気口42aを介して着脱される。
また、図3に表したように、衛生洗浄装置10は、排水樋80をさらに有する。排水樋80は、管状である。排水樋80は、例えば、断面略矩形の管状である。排水樋80は、第1脱臭ユニット41から排水された水をケーシング20の外部に導く。排水樋80は、第1脱臭ユニット41から排水された水をベースプレート24を介して便器4のボウル部4aに排水する。排水樋80は、例えば、脱臭フィルタ62に保持されなかった余剰な水や、脱臭フィルタ62の洗浄時に供給された多量の機能水などをボウル部4aに排水する。
排水樋80は、ベースプレート24の上に設けられた硬質な管路である。排水樋80は、通常の使用状態において、弾性変形などを起こすことなく、内部の管路形状を実質的に変化させない。これにより、可撓性を有するチューブなどで排水を行う場合と比べて、第1脱臭ユニット41から排水された水を、より適切にケーシング20の外部に排水することができる。また、排水樋80を断面略矩形の管状とすることにより、例えば、断面略円形の場合などに比べて、管路内の表面張力を小さくし、より排水し易くすることができる。
ここで、第1脱臭ユニット41はトイレルーム内の空気を吸い込むため、トイレルームにあるゴミや菌などがダクト部64の内部や排水樋80の内部に導入される可能性がある。
ダクト部64の内部には水分を保持した脱臭フィルタ62が設けられている。また、排水樋80の内壁には第1脱臭ユニット41から排水された水が付着している場合がある。
例えば、ダクト部64の内部や排水樋80の内部に水分があると、導入されたゴミや菌などが水に付着する場合がある。ゴミや菌などが水に付着すると、ゴミを栄養として菌が増え、排水流路が詰まったり、排水量が少なくなったりするおそれがある。
そこで、ダクト部64、脱臭フィルタ62のケース部72、及び排水樋80は、抗菌剤を含む樹脂材料から形成されている。抗菌剤の種類には特に限定はないが、抗菌成分が溶出する抗菌剤とすることが好ましい。抗菌成分が溶出する抗菌剤とすれば、溶出した抗菌剤が排水により下流側に流れ、溶出した部分のみならず、流出した下流側においても抗菌作用を発揮させることができる。すなわち、抗菌剤の有効利用を図ることができる。
抗菌成分が溶出する抗菌剤は、例えば、無機系抗菌剤である銀、銅、亜鉛などの金属ゼオライト、有機系抗菌剤であるイソチアゾリン系抗菌剤(OIT:2-n-Octyl-4-isothiazolin-3-one)、ジンクピリチオン系抗菌剤(ZPT:Zinc pyrithione)などを例示することができる。なお、本願明細書において、「抗菌」とは、菌やかびの増加を抑制する成分を有することをいう。また、「菌やかびの増加の抑制」には、菌やかびの増加の速度を遅らせること、及び菌やかびを減らすことを含むものとする。ダクト部64、脱臭フィルタ62のケース部72、及び排水樋80は、例えば、銀や銅などの抗菌作用を有する金属材料などで形成してもよい。ダクト部64、脱臭フィルタ62のケース部72、及び排水樋80の材料は、菌やかびの増加を抑制する成分を有する材料を含んでいればよい。
ダクト部64、脱臭フィルタ62のケース部72、及び排水樋80が、菌やかびの増加を抑制する成分を有する材料で形成されていれば、ダクト部64の内部や排水樋80の内部に水分があったとしても、ファン61により空気とともに導入された菌やかびが増えることを抑制することができる。そのため、排水流路が詰まることでの排水不良が生じるのを抑制することができる。
衛生洗浄装置10の使用態様などによっては、ダクト部64の内部や排水樋80の内部が、一日中濡れた状態となってしまう可能性ある。この場合、これらの内部で菌やかびが増える可能性が高くなってしまうことが懸念される。
そのため、制御部44は、衛生洗浄装置10の使用頻度の低い時間帯を検出し、これを学習することで、第1脱臭ユニット41を乾燥させる工程を設定する。乾燥工程においては、噴霧部63は洗浄水又は機能水を供給しない。ファン61は、所定の時間の間トイレルーム内の空気を吸い込みダクト部64の内部に供給する。ダクト部64の内部に供給された空気により、ダクト部64の内部及び脱臭フィルタ62が乾燥する。また、ダクト部64の内部に供給された空気の一部は、排水樋80の内部に導入されるので排水樋80の内部が乾燥する。
ここで、乾燥時間は、トイレルーム内の空気の温度や相対湿度などの影響を受ける。
本発明者は検討の結果、トイレルーム内の空気の温度が10℃以上、30°以下、相対湿度が80%以上の場合には、ファン61の運転時間を6時間程度とすれば、ダクト部64の内部、脱臭フィルタ62、及び排水樋80の内部を乾燥させることができるとの知見を得た。
この場合、トイレルーム内の空気の温度が10℃未満、相対湿度が80%以上の場合には、ファン61の運転時間を6時間よりも若干長くすれば、ダクト部64の内部、脱臭フィルタ62、及び排水樋80の内部を乾燥させることができた。
また、トイレルーム内の空気の温度が30℃を超え、相対湿度が80%以上の場合には、ファン61の運転時間を6時間よりも若干短くしても、ダクト部64の内部、脱臭フィルタ62、及び排水樋80の内部を乾燥させることができた。
乾燥時間は、ダクト部64の内部、脱臭フィルタ62、及び排水樋80の内部などを適切に乾燥させることができる所定の時間でよい。
なお、乾燥工程は、例えば、1日に1回程度の頻度で行うことが好ましい。乾燥工程は、例えば、脱臭フィルタ62の洗浄の後に行うことが好ましい。
以上の様な乾燥工程を行えば、ダクト部64の内部や排水樋80の内部などが一日中濡れた状態となって、菌やかびが増加するのを抑制することができる。
ベースプレート24は、排水溝24aを有する。排水溝24aは、流路開閉弁50から漏れ出た洗浄水をケーシング20の外部に導く。排水溝24aは、流路開閉弁50から漏れ出た洗浄水を便器4のボウル部4aに排水する。図3に表したように、衛生洗浄装置10は、第1脱臭ユニット41から排水された水や、流路開閉弁50から漏れ出た水などを、ベースプレート24の左右方向の中央付近から便器4のボウル部4aに排水する。
図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置を表す背面図である。
図4(a)及び図4(b)に表したように、ケーシング20は、開口部20aと、蓋部26と、を有する。開口部20aは、第1脱臭ユニット41の排気口66と対向するとともに、第2脱臭ユニット42の排気口42aと対向して設けられる。この例において、開口部20aは、ケーシング20の背面に設けられる。例えば、各排気口42a、66が側方を向いて設けられる場合には、開口部20aは、ケーシング20の側面に設けられる。
蓋部26は、開口部20aに着脱可能に取り付けられる。蓋部26は、開口部20aに取り付けられた状態において、開口部20aを塞ぐ。図4(a)は、蓋部26が取り付けられた状態を表し、図4(b)は、蓋部26が取り外された状態を表している。
蓋部26は、第1脱臭ユニット41から吐き出された空気を通過させる通気孔26aと、第2脱臭ユニット42から吐き出された空気を通過させる通気孔26bと、を有する。各脱臭ユニット41、42から吐き出された空気は、各通気孔26a、26bを介してケーシング20の外部に排出される。
蓋部26は、例えば、複数の通気孔26aと、複数の通気孔26bと、を有する。各通気孔26aは、水平方向に延びるルーバ26cによって仕切られる。同様に、各通気孔26bは、水平方向に延びるルーバ26dによって仕切られる。各ルーバ26c、26dは、例えば、後方(ケーシング20の外側)に向かって下降傾斜する平板状であり、各脱臭ユニット41、42から吐き出された空気を下方に向けて整流する。各ルーバ26c、26dは、換言すれば、ガラリである。
図5及び図6は、第1脱臭ユニット及び蓋部を表す断面図である。
図5は、第1脱臭ユニット41及び蓋部26を上方から見た状態を表す。
図6は、第1脱臭ユニット41及び蓋部26を側方から見た状態を表す。
図6は、図5のA1−A2線断面を表し、図5は、図6のB1−B2線断面を表す。
図5及び図6に表したように、脱臭フィルタ62は、排気口66と対向してダクト部64内に保持される。すなわち、脱臭フィルタ62は、ケーシング20の開口部20aと対向してダクト部64内に保持される。これにより、脱臭フィルタ62は、蓋部26を取り外すことで、開口部20a及び排気口66を介してケーシング20の外側から着脱することができる。
この例では、脱臭フィルタ62の全体が、開口部20a及び排気口66と対向する。これにより、脱臭フィルタ62を着脱し易くすることができる。但し、脱臭フィルタ62は、必ずしもその全体が、開口部20a及び排気口66と対向していなくてもよい。すなわち、脱臭フィルタ62の少なくとも一部が、開口部20a及び排気口66と対向していればよい。
このように、脱臭フィルタ62は、蓋部26を取り外すことで、開口部20a及び排気口66から着脱可能となる。衛生洗浄装置10では、ケーシング20の排気用の開口部20aが、脱臭フィルタ62を着脱するための開口を兼ねる。これにより、脱臭フィルタ62を着脱するための機構を別途設ける必要をなくすことができる。例えば、脱臭フィルタ62を着脱するための開口を別途設ける場合と比べて、衛生洗浄装置10の美観を向上させることができる。
また、第2脱臭ユニット42では、前述のように、脱臭部材42bの着脱が行われる。衛生洗浄装置10では、開口部20aが、第1脱臭ユニット41の排気口66と対向するとともに、第2脱臭ユニット42の排気口42aと対向する。すなわち、開口部20aは、第2脱臭ユニット42から吐き出された空気の排気、及び脱臭部材42bの着脱も兼ねる。これにより、衛生洗浄装置10では、例えば、第2脱臭ユニット42の排気口42aを塞ぐ蓋部を別途設ける場合と比べて、部品点数を削減することができる。例えば、衛生洗浄装置10の製造コストを抑えることができる。例えば、蓋部を複数設ける場合と比べて、衛生洗浄装置10の美観をより向上させることができる。
脱臭フィルタ62は、フィルタ本体70と、ケース部72と、を有する。フィルタ本体70は、例えば、格子状に形成され、複数の貫通孔70aを有する。フィルタ本体70には、例えば、セラミックスなどが用いられる。ケース部72は、フィルタ本体70を囲む枠状であり、フィルタ本体70を保持する。前述したように、ケース部72には、例えば、抗菌剤を含む樹脂材料などが用いられる。
脱臭フィルタ62は、各貫通孔70aが上下方向に向いた状態で、ダクト部64内に保持される。従って、脱臭フィルタ62は、上下方向に空気を通過させる。
第1脱臭ユニット41は、吸気口65を下方に向けて配置する。ファン61は、ケースカバー22の側面下部に設けられた吸気開口22a(図1参照)及び吸気口65を介して下方から空気を吸引し、吸引した空気を後方に向けて排出する。ファン61には、例えば、シロッコファンが用いられる。
ダクト部64は、ファン61から排出された空気を後方に導き、下方から上方に向かって脱臭フィルタ62に空気を通過させる。そして、ダクト部64は、脱臭フィルタ62を通過した空気をさらに後方に導き、排気口66、及び蓋部26の通気孔26aを介して空気をケーシング20の外部に排出する。
このように、第1脱臭ユニット41は、ケーシング20の側方から吸い込んだ空気を後方に排出する。第1脱臭ユニット41の吸気及び排気の位置は、上記に限ることなく、ケーシング20の任意の位置でよい。例えば、ケーシング20の側方から吸い込んだ空気を、脱臭した後、再びケーシング20の側方に排出してもよい。
ファン61は、脱臭フィルタ62よりも下方に配置されている。これにより、脱臭フィルタ62に対して下方から上方に空気を通過させる際に、ダクト部64及び脱臭フィルタ62に対して効率良く空気を送ることができる。これにより、効率的に脱臭を行うことができる。例えば、ダクト部64の形状を簡単にし、装置を小型化でき、製造コストを抑えることもできる。
また、ファン61は、脱臭フィルタ62に対して側方にずらして配置されている。換言すれば、ファン61は、上下方向において、脱臭フィルタ62と重ならない。これにより、ファン61を脱臭フィルタ62よりも下方に配置した場合にも、噴霧部63から噴霧された洗浄水又は機能水がファン61にかかってしまうことを抑制することができる。例えば、ファン61に水がかかり、ファン61の劣化や故障の要因となることを抑制することができる。
ダクト部64は、滞留空間64aと、上方空間64bと、を有する。滞留空間64aは、脱臭フィルタ62の下方に設けられ、ファン61によって吸い込まれた空気を脱臭フィルタ62の下方において一時的に滞留させる。脱臭フィルタ62では、ダクト部64に比べて空気が流れ難い。従って、脱臭フィルタ62の上流に位置する滞留空間64aでは、他の部分に比べて空気が滞留し易い。
また、ダクト部64は、脱臭フィルタ62から滴下した水滴を受け、滞留空間64aを形成する内壁面64nに水滴WDを付着させる。すなわち、噴霧部63から脱臭フィルタ62に水を供給した場合、脱臭フィルタ62が水分を保持するとともに、滞留空間64aの内壁面64nも濡れ、内壁面64nも水分を保持する。
上方空間64bは、脱臭フィルタ62の上方に設けられている。滞留空間64aは、上方空間64bよりも広い。換言すれば、滞留空間64aの体積は、上方空間64bの体積よりも大きい。
脱臭フィルタ62においては、重力により、上方の部分よりも下方の部分の方が水分が多くなる。このため、脱臭フィルタ62に対して下方から上方に空気を通過させるとともに、脱臭フィルタ62の下方の滞留空間64aにおいて一時的に空気を滞留させる。これにより、脱臭フィルタ62を通過する時間に加え、滞留空間64aで滞留する時間においても、空気を水と接触させることができる。また、この際、脱臭フィルタ62の底面は、脱臭フィルタ62の上面と比べて水分が多い。従って、例えば、脱臭フィルタ62に対して上方から下方に空気を通過させる場合と比べて、吸い込まれた空気が水と接触する接触時間を長くすることができる。これにより、第1脱臭ユニット41の脱臭性能を向上させることができる。
また、脱臭フィルタ62に上方から水を供給することにより、滞留空間64aを形成する内壁面64nに水滴WDが付着する。これにより、滞留空間64aに滞留する空気を内壁面64nに付着した水滴WDと接触させることで、空気と水との接触確率を高めることができる。第1脱臭ユニット41の脱臭性能をより向上させることができる。
また、脱臭フィルタ62に対して下方から上方に空気を通過させる場合に、滞留空間64aを、上方空間64bよりも広くする。これにより、滞留空間64aにおいて空気をより滞留させ易くし、空気と水との接触時間をより長くすることができる。そして、上方空間64bでの空気の滞留を抑制し、ケーシング20の外部にすぐに排出することができる。これにより、第1脱臭ユニット41の脱臭性能をより向上させることができる。
また、脱臭フィルタ62を通過した空気は、脱臭フィルタ62の各貫通孔70aによって整流される。これにより、上方空間64bでの空気の滞留を、より抑制することができる。
図7は、第1脱臭ユニットを表す断面図である。
図7は、図6のC1−C2線断面を表す。
図7に表したように、ダクト部64は、導入部64cを有する。導入部64cは、ファン61が吸い込んだ空気を滞留空間64aに導く。導入部64cと滞留空間64aとの接続部において、導入部64cの幅方向の中心CT1は、滞留空間64aの幅方向の中心CT2に対して側方にずれている。導入部64cは、例えば、滞留空間64aに対して接線方向に延びる。
このように、導入部64cの中心CT1を、滞留空間64aの中心CT2とずらす。これにより、滞留空間64aにおいて空気をより滞留させ易くすることができる。例えば、図7において矢線で表したように、ダクト部64の内側面64s(内壁面64nの一部)に沿って空気を旋廻させることができる。これにより、空気と水との接触時間をより長くし、第1脱臭ユニット41の脱臭性能をより向上させることができる。
ダクト部64の内側面64sの一部は、円弧状に湾曲する。これにより、空気をより旋廻させ易くすることができる。また、ファン61にシロッコファンを用いた場合、図7に矢線の大きさで表したように、回転するロータの外周側の方が、内周側よりも風が強くなる。この場合には、ファン61のロータの外周側から吹き出された風が、ダクト部64の内側面64sに沿うように、ファン61を配置する。これにより、空気をさらに旋廻させ易くすることができる。空気と水との接触時間をより長くし、第1脱臭ユニット41の脱臭性能をより向上させることができる。
また、図7に表したように、ダクト部64は、第1排水口74aと、第2排水口74bと、を有する。第1排水口74aは、噴霧部63から噴霧され、脱臭フィルタ62を滴下した水を排水樋80に流す。すなわち、ダクト部64は、第1排水口74aを介して排水樋80と接続される。第2排水口74bは、脱臭フィルタ62とファン61との間の底部に設けられ、ファン61側に向かう水を外部に排水する。第2排水口74bは、例えば、ファン61側に向かう水をベースプレート24に滴下させ、ベースプレート24を介して便器4のボウル部4aに排水する。
第1排水口74aは、左右方向においてベースプレート24の中央側に設けられる。第2排水口74bは、左右方向において第1排水口74aと反対側に設けられる。すなわち、導入部64cは、左右方向において第1排水口74aと反対側に設けられる。これにより、例えば、第1排水口74aと排水樋80とを接続し易くすることができる。ボウル部4aへの排水を行うベースプレート24の中央側に向けて第1排水口74aを設けることで、第1脱臭ユニット41から排水された水を、よりボウル部4aに排水し易くすることができる。
図8は、第1脱臭ユニットを表す断面図である。
図8は、図7のD1−D2線断面を表す。
図6及び図8に表したように、脱臭フィルタ62から滴下した水を受けるダクト部64の内底面64d(内壁面64nの一部)は、第1排水口74aに向かって下降傾斜する。内底面64dは、脱臭フィルタ62から滴下した水を第1排水口74aに排水する排水勾配を有する傾斜面である。第1排水口74aの開口端は、第2排水口74bの開口端よりも下方に位置する。これにより、脱臭フィルタ62から滴下した水は、通常は、第1排水口74aに向かい、排水樋80を介して便器4のボウル部4aに排水される。
第2排水口74bは、脱臭フィルタ62から滴下した水が、意図せずファン61側に向かった場合に、水をベースプレート24に滴下させ、ファン61に水がかかることを抑制する。第2排水口74bは、必要に応じて設けられ、省略可能である。
図5及び図6に表したように、蓋部26は、突起部27を有する。突起部27は、蓋部26が開口部20aに取り付けられた状態において、ケーシング20内に向かって延びる。突起部27は、脱臭フィルタ62が適切な固定位置(図5及び図6に表した位置)よりも排気口66側に位置した状態で、蓋部26の取り付けが行われた場合に、先端を脱臭フィルタ62に当接させることにより、脱臭フィルタ62を適切な固定位置に誘導する。すなわち、突起部27は、脱臭フィルタ62が手前側に取り付けられた場合に、蓋部26の取り付けに応じて脱臭フィルタ62を押し込むことにより、脱臭フィルタ62を適切な固定位置に移動させる。
ケーシング20は、封止部材28をさらに有する。封止部材28は、第1脱臭ユニット41の排気口66と蓋部26との間に設けられる。封止部材28は、例えば、第1脱臭ユニット41の排気口66に沿う環状である。封止部材28は、スポンジ状(多孔質状)である。封止部材28は、排気口66と蓋部26との間に挟まれて弾性変形することにより、排気口66と蓋部26との間に空く隙間を埋める。
突起部27は、蓋部26が開口部20aに取り付けられた状態において、封止部材28の下端部28bと噴霧部63との間に位置する。これにより、噴霧部63から噴霧された水が、封止部材28の下端部28bにかかってしまうことを抑制することができる。
図9(a)及び図9(b)は、蓋部を表す断面図及び正面図である。
図9(b)は、蓋部26の一部を拡大して表す正面図である。
図9(a)は、図9(b)のE1−E2線断面を表す断面図である。
図9(a)及び図9(b)に表したように、蓋部26の突起部27の上面27uは、ケーシング20内に向かう方向(この例では前方)において下降傾斜している。
これにより、噴霧部63から噴霧された水が突起部27にかかった場合にも、突起部27にかかった水を適切に排水することができる。例えば、突起部27にかかった水をベースプレート24に滴下させ、ケーシング20内の電気部品などに不意に水がかかってしまうことを抑制することができる。
また、突起部27の上面27uは、幅方向の中央に向かって下降傾斜している。これにより、突起部27にかかった水を突起部27の幅方向の中央部に集め、より適切に排水することができる。なお、「幅方向」とは、より詳しくは、突起部27のケーシング20内に向かう方向及び上下方向と直交する方向である。この例において、幅方向は、左右方向である。
また、突起部27の先端には、切り欠き27aが設けられている。これにより、脱臭フィルタ62を固定位置に適切に誘導しつつ、突起部27にかかった水を切り欠き27aから、より適切に排水することができる。
図10(a)及び図10(b)は、ベースプレートの一部を拡大して表す平面図及び断面図である。
図10(b)は、図10(a)のF1−F2線断面を表す。
図10(a)及び図10(b)に表したように、排水樋80は、樋本体82と、蓋部84と、を有する。
樋本体82は、上方が開口した凹状である。この例において、樋本体82は、ベースプレート24の上に設けられる。換言すれば、樋本体82は、ベースプレート24とは別部材で形成し、ベースプレート24の上に取り付けられている。蓋部84は、樋本体82の上方を塞ぐ。蓋部84は、例えば、樋本体82の上方の開口端に嵌ることにより、樋本体82の上方を塞ぐ。これにより、樋本体82と蓋部84とによって、管状の排水樋80が形成される。蓋部84は、樋本体82の外側に嵌ることにより、樋本体82の上方を塞いでもよい。排水樋80は、例えば、下方が開口した凹状の蓋部と、蓋部の下方の開口端に嵌り、蓋部の下方を塞ぐ底板部と、で構成してもよい。
排水樋80は、上記のように2つの部材で形成してもよいし、管状の1つの部材で形成してもよい。但し、上記のように、樋本体82と蓋部84とで排水樋80を形成することにより、排水樋80を形成し易くすることができる。さらに、樋本体82をベースプレート24と一体に形成することにより、部品点数を削減し、排水樋80をより形成し易くすることができる。樋本体82(ベースプレート24)及び蓋部84には、例えば、前述した抗菌剤を含む硬質な樹脂材料が用いられる。これにより、通常の使用状態における排水樋80の弾性変形が抑制される。また、菌が増えることで排水樋80が詰まったり、排水量が少なくなったりするのを抑制することができる。
図11は、ベースプレート及びノズルユニットの一部を表す部分断面図である。
図11に表したように、ノズルユニット33は、洗浄ノズル34を支持する支持体90を有する。支持体90は、第1脱臭ユニット41側に向かって側方に突出した突起部90aを有する。突起部90aは、排水樋80の蓋部84の上方に設けられ、蓋部84の一端84a側を押さえる。このように、蓋部84の一端84a側は、ノズルユニット33によって押さえられる。
図12は、ベースプレート及び第2脱臭ユニットの一部を表す部分断面図である。
図12に表したように、第2脱臭ユニット42は、排水樋80の蓋部84の上方に設けられ、蓋部84の他端84b側を押さえる。第2脱臭ユニット42は、板バネ部42cを有する。第2脱臭ユニット42は、板バネ部42cの弾性力によって、蓋部84の他端84b側を押さえる。
第2脱臭ユニット42は、板バネ部42cの部分でのみ、排水樋80に接触する。これにより、例えば、第2脱臭ユニット42と排水樋80との微接触を抑制することができる。例えば、第2脱臭ユニット42のファンの駆動にともなう振動が排水樋80に伝わり、排水樋80において振動音が発生してしまうことを抑制することができる。
図13は、ベースプレートを表す断面図である。
図13は、図3のG1−G2線断面を表す。
図13に表したように、排水樋80の排水勾配θ1は、排水溝24aの排水勾配θ2よりも大きい。排水樋80の排水勾配θ1は、例えば、5°程度(3°以上10°以下)である。排水溝24aの排水勾配θ2は、例えば、1°程度(0.5°以上2°以下)である。
第1脱臭ユニット41からの排水は、衛生洗浄装置10の通常の動作において定期的に行われる。従って、排水樋80の排水勾配θ1は、比較的大きくする。これにより、第1脱臭ユニット41から排水された水を、より確実に素早くボウル部4aなどに排水することができる。さらに、排水樋80内に水が残ってしまうことを抑制することができる。
一方、通常の使用状態において、流路開閉弁50から洗浄水が漏れ出る可能性は、低い。従って、排水溝24aの排水勾配θ2は、比較的小さくする。これにより、例えば、排水溝24aの排水勾配θ2によってケーシング20内の収納スペースが圧迫されてしまうことを抑制することができる。ケーシング20内の収納スペースを適切に確保しつつ、流路開閉弁50から漏れ出た洗浄水を適切にボウル部4aなどに排水することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る衛生洗浄装置10では、第1脱臭ユニット41から排水された水を、排水樋80によって適切にケーシング20の外部に排水することができる。例えば、噴霧部63から水が噴霧されたタイミングで本体部12が便器4から取り外された場合などにおいても、管状の排水樋80内に水を通すことにより、第1脱臭ユニット41から排水された水が本体部12内の充電部(例えばファン61や制御部44など)にかかってしまうことを抑制することができる。従って、第1脱臭ユニット41から排水された水の充電部への被水を抑制した衛生洗浄装置10を提供することができる。
また、衛生洗浄装置10では、樋本体82と蓋部84とにより、簡単な構成で排水樋80を形成することができる。そして、ノズルユニット33及び第2脱臭ユニット42で蓋部84を押さえることにより、部品点数の増加を抑えつつ、排水樋80からの漏水を抑制することができる。
また、衛生洗浄装置10では、第2脱臭ユニット42が、板バネ部42cの弾性力によって蓋部84を押さえる。これにより、蓋部84をより適切に押さえ、排水樋80からの漏水をより抑制することができる。また、第2脱臭ユニット42の振動を排水樋80に伝わり難くし、排水樋80が動いて音が鳴ることを抑制することができる。
また、衛生洗浄装置10では、排水樋80の排水勾配θ1が、排水溝24aの排水勾配θ2よりも大きい。これにより、排水樋80において、より確実に素早く排水を行うことができる。さらに、排水樋80内に水が残ってしまうことを抑制することができる。
また、衛生洗浄装置10では、ダクト部64が、噴霧部63から噴霧された水を排水樋80に流す第1排水口74aと、脱臭フィルタ62とファン61との間の底部に設けられ、ファン61側に向かう水を外部に排水する第2排水口74bと、を有する。これにより、ファン61に水がかかってしまうことを抑制することができる。例えば、本体部12が便器4から外され、排水樋80の下流側(一端84a側)が上を向くように傾けられた場合などにおいても、第1脱臭ユニット41から排水された水を、確実にケーシング20の外部に排水することができる。
また、衛生洗浄装置10では、ダクト部64、脱臭フィルタ62のケース部72、及び排水樋80は、抗菌剤を含む樹脂材料から形成されている。これにより、ダクト部64の内部や排水樋80の内部に水分があったとしても、ファン61により空気とともに導入された菌やかびが増えるのを抑制することができる。そのため、排水流路が詰まることで排水不良が生じるのを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置2や衛生洗浄装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 トイレ装置、 4 便器、 10 衛生洗浄装置、 12 本体部、 14 便座、 16 便蓋、 20 ケーシング、 22 ケースカバー、 24 ベースプレート、 26 蓋部、 27 突起部、 28 封止部材、 30 洗浄水供給部、 31 着座検知センサ、 32 人体検知センサ、 33 ノズルユニット、 34 洗浄ノズル、 35 吐水部、 36 ノズル洗浄室、 38 噴霧ノズル、 41 第1脱臭ユニット、 42 第2脱臭ユニット、 43 温風乾燥ユニット、 44 制御部、 45 操作部、 50 流路開閉弁、 51 熱交換器、 52 電解槽、 53 バキュームブレーカ、 54 電磁ポンプ、 55 流調・流路切替弁、 60 集塵フィルタ、 61 ファン、 62 脱臭フィルタ、 63 噴霧部、 64 ダクト部、 64a 滞留空間、 64b 上方空間、 64c 導入部、 65 吸気口、 66 排気口、 70 フィルタ本体、 72 ケース部、 74a 第1排水口、 74b 第2排水口、 80 排水樋、 82 樋本体、 84 蓋部、 90 支持体

Claims (5)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられ、洗浄水を吐水する洗浄ノズルを有するノズルユニットと、
    前記ケーシング内に設けられ、トイレルーム内の空気を脱臭する第1脱臭ユニットであって、
    トイレルーム内の空気を吸引する送風部と、
    前記送風部が吸い込んだ空気を排気口に導くダクト部と、
    前記ダクト部内に設けられ、前記送風部により吸引された空気が通過する脱臭フィルタと、
    前記脱臭フィルタに水を供給する吐水部と、
    を有する第1脱臭ユニットと、
    前記第1脱臭ユニットから排水された水を前記ケーシングの外部に導く管状の排水樋と、
    前記ケーシング内に設けられ、便器のボウル部内の空気を脱臭する第2脱臭ユニットと、
    を備え
    前記排水樋は、上方が開口した凹状の樋本体と、前記樋本体の上方を塞ぐ蓋部と、を有し、
    前記ノズルユニットは、前記蓋部の上方に設けられ、前記蓋部の一端側を押さえ、
    前記第2脱臭ユニットは、前記蓋部の上方に設けられ、前記蓋部の他端側を押さえることを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記第2脱臭ユニットは、板バネ部を有し、前記板バネ部の弾性力で前記蓋部を押さえることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. ケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられ、洗浄水を吐水する洗浄ノズルを有するノズルユニットと、
    前記ケーシング内に設けられ、トイレルーム内の空気を脱臭する第1脱臭ユニットであって、
    トイレルーム内の空気を吸引する送風部と、
    前記送風部が吸い込んだ空気を排気口に導くダクト部と、
    前記ダクト部内に設けられ、前記送風部により吸引された空気が通過する脱臭フィルタと、
    前記脱臭フィルタに水を供給する吐水部と、
    を有する第1脱臭ユニットと、
    前記第1脱臭ユニットから排水された水を前記ケーシングの外部に導く管状の排水樋と、
    を備え、
    前記ダクト部は、
    前記吐水部から吐水された水を前記排水樋に流す第1排水口と、
    前記脱臭フィルタと前記送風部との間の底部に設けられ、前記送風部側に向かう水を外部に排水する第2排水口と、
    を有することを特徴とする衛生洗浄装置。
  4. 前記ケーシング内に設けられ、給水源から供給される洗浄水の給水と止水とを切り替える流路開閉弁をさらに備え、
    前記ケーシングは、ベースプレートを有し、
    前記ベースプレートは、前記流路開閉弁から漏れ出た洗浄水を前記ケーシングの外部に導く排水溝を有し、
    前記排水樋の排水勾配は、前記排水溝の排水勾配よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記ダクト部及び前記排水樋は、菌やかびの増加を抑制する成分を有する材料を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
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