JP6874341B2 - 時計用駆動機構、機械式時計およびゼンマイの操作方法 - Google Patents

時計用駆動機構、機械式時計およびゼンマイの操作方法 Download PDF

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Description

本発明は、ゼンマイにより発生する駆動力を利用する機械式時計に関する。
ゼンマイを動力源とする駆動機構(ムーブメント)を具備する機械式時計が従来から提案されている。例えば特許文献1には、ゼンマイの内端が固定された香箱真と、ゼンマイを収容する香箱車と、香箱真の端部に角穴ネジにより固定された角穴車とを具備する機械式時計が開示されている。香箱真は、地板と香箱受とにより回転可能に軸支され、角穴車および角穴ネジは、香箱受を挟んで香箱とは反対側に位置する。
特開平11−183644号公報
例えば点検または保守等の作業時には、工具を使用して角穴ネジを強制的に回転させることで、例えばリュウズを操作する場合と比較して迅速かつ容易にゼンマイを巻上げることが可能である。しかし、特許文献1の構成では、香箱受を挟んで香箱車とは反対側に角穴車と角穴ネジとが設置されるから、駆動機構の薄型化が困難であるという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明は、ゼンマイの迅速かつ容易な操作を実現しながら駆動機構を薄型化することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1実施形態に係る時計用駆動機構は、ゼンマイの端部が装着される香箱真と、前記ゼンマイを収容するとともに前記香箱真に対して回転する香箱と、前記香箱真を支持する支持体と、前記香箱と前記支持体との間に設置されて前記香箱真に装着された角穴車とを具備する。以上の構成では、香箱と支持体との間に角穴車が設置されるから、支持体を挟んで香箱とは反対側に角穴車を設置する構成と比較して、時計用駆動機構が薄型化されるという利点がある。
本発明の好適な態様に係る時計用駆動機構は、前記ゼンマイにより発生する駆動力を伝達する輪列を具備し、前記支持体は、前記香箱真と前記輪列とを支持する。以上の構成では、香箱真の支持と輪列の支持とに共通の支持体が利用される。したがって、香箱真を支持する部材と輪列を支持する部材とを別個に設置する構成と比較して駆動機構の構成が簡素化されるという利点がある。
本発明の好適な態様において、前記香箱真のうち前記支持体側の端面には凹部が形成される。以上の構成では、香箱真のうち支持体側の端面に凹部が形成されるから、凹部に係合した工具を利用してゼンマイの巻上げまたは巻戻しを迅速かつ容易に実行できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、前記凹部は、前記香箱真の回転軸の方向からみて前記端面の外周縁の内側に位置する多角形状である。以上の構成では、香箱真の回転軸の方向からみて当該香箱真の端面の外周縁の内側に位置する多角形状の凹部が形成される。以上の構成では、香箱真の全周にわたり外周面が支持体に接触するから、例えば香箱真の外周面の一部に切欠が形成された構成(例えば香箱真の端面を横断するマイナス溝が形成された構成)と比較して香箱真と支持体との摩擦を低減することが可能である。
本発明の好適な態様において、前記香箱真のうち前記支持体側の端面は、前記支持体のうち前記香箱とは反対側の表面と同一面内、または、当該表面からみて前記香箱側に位置する。以上の構成では、香箱真のうち支持体側の端面が、支持体のうち香箱とは反対側の表面とが同一面内または当該表面からみて香箱側に位置するから、例えば支持体のうち香箱とは反対側の表面から香箱真の端部が突出する構成と比較して、時計用駆動機構を薄型化できるという効果は格別に顕著である。
本発明の好適な態様に係る機械式時計は、前述の何れかの態様に係る時計用駆動機構を具備する。前述の各態様によれば、時計用駆動機構が薄型化されるから、機械式時計についても薄型化することが可能である。
本発明の好適な態様は、時計用駆動機構におけるゼンマイを操作する方法であって、前記時計用駆動機構は、前記ゼンマイの端部が装着される香箱真と、前記ゼンマイを収容するとともに前記香箱真に対して回転する香箱と、前記香箱真を回転可能に支持する支持体と、前記香箱と前記支持体との間に設置されて前記香箱真に装着された角穴車とを含み、前記香箱真のうち前記支持体側の端面に形成された凹部を利用して当該香箱真を回転させることで、前記ゼンマイの巻上げまたは巻戻しの操作を実行する。以上の操作方法では、香箱真のうち支持体側の端面の凹部を利用して(例えば凹部に工具を係合させて)香箱真を回転させるから、香箱内のゼンマイの巻上げまたは巻戻しを迅速かつ容易に実行できるという利点がある。
本発明の第1実施形態に係る機械式時計の断面図である。 香箱真の断面図である。 香箱真の部分的な斜視図である。 対比例の断面図である。 第2実施形態における香箱真の部分的な斜視図である。 香箱真に作用する摩擦の説明図である。 変形例に係る機械式時計の断面図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の好適な形態に係る機械式時計100の断面図である。以下の説明では、図1に例示されたZ方向を想定する。Z方向は、例えば機械式時計100の文字板の表面に垂直な方向である。図1に例示される通り、Z方向における一方側をZ1側(裏蓋側)と表記するとともに他方側をZ2側(表示板側)と表記する。第1実施形態の機械式時計100は、文字板からみてZ1側に設置された駆動機構(時計用駆動機構の例示)10を具備する。駆動機構10は、時刻を指示する複数の指針(図示略)を駆動するムーブメントである。
図1に例示される通り、駆動機構10は、複数の指針を駆動するための駆動力を発生する動力装置12を具備する。動力装置12は、地板22と支持体24との間に設置される。支持体24は、地板22に対して間隔をあけて配置された板状部材(いわゆる受け部品)である。
図1に例示される通り、第1実施形態の動力装置12は、香箱32とゼンマイ34と香箱真36とを含んで構成される。香箱32は、ゼンマイ34を収容する略円筒状の構造体であり、香箱真36を中心に回転可能な状態で香箱真36に装着される。第1実施形態の香箱32は、底面部322と側壁部324と香箱蓋326とで構成される。底面部322と側壁部324とは一体に形成される。具体的には、円板状の底面部322の外周縁から円筒状の側壁部324がZ1側に突出する。香箱蓋326は、側壁部324のZ1側に設置されて側壁部324の開口を閉塞する円板状の部材である。図1に例示される通り、第1実施形態の香箱32は、側壁部324の外周面に複数の歯328が形成された香箱車である。
香箱真36は、香箱32およびゼンマイ34を支持する構造体である。第1実施形態の香箱真36は、地板22と支持体24との間に支持され、Z方向に平行な回転軸を中心として回転可能である。また、香箱真36には角穴車50が装着される。角穴車50は、ゼンマイ34を巻上げるための歯車である。例えば、角穴車50は、利用者が回転させるリュウズを含む手巻機構(図示略)によりリュウズに連動して回転する。また、回転錘を利用した自動巻機構(図示略)により角穴車50を回転させることも可能である。角穴車50が香箱真36と一体に回転することで、香箱真36に装着されたゼンマイ34が巻上げられる。
図2は、香箱真36に着目した断面図であり、図3は、香箱真36のうちZ1側の部分に着目した斜視図である。図2には角穴車50が便宜的に併記されている。図2および図3に例示される通り、第1実施形態の香箱真36は、基体部42と支持部44と端部46と端部48とが共通の中心軸に沿って一体に形成された略棒状の構造体である。基体部42のZ1側に支持部44が位置し、支持部44のZ1側に端部46が位置する。基体部42のZ2側に端部48が位置する。すなわち、端部46は、香箱真36のうちZ1側の一端であり、端部48は、香箱真36のうちZ2側の一端である。
基体部42は、略円柱状の部分である。基体部42のうちZ方向の一部分には、他の部分と比較して大径である鍔状部422が形成される。図1に例示される通り、底面部322と香箱蓋326とが鍔状部422をZ方向に挟むことで、香箱32が香箱真36に装着される。香箱32は香箱真36に対して回転可能である。ゼンマイ34の内端は、基体部42(具体的には鍔状部422)の側面に装着される。具体的には、鍔状部422の外周面に形成された突起にゼンマイ34の内端が係止される。他方、ゼンマイ34の外端は、香箱32のうち側壁部324の内周面に固定される。したがって、香箱真36が回転することでゼンマイ34が巻上げられる。
図2の端部48は、基体部42と比較して小径に形成された略円柱状の部分である。図1に例示される通り、端部48は、地板22に設置された円環状の軸受222により回転可能に支持される。具体的には、端部48の外周面と軸受222の内周面とが相互に接触した状態で端部48が軸受222に支持される。
香箱真36の支持部44は、角穴車50を支持する部分である。図3から理解される通り、Z方向に垂直な断面における支持部44の平面形状は直線を包含する。具体的には、第1実施形態における支持部44の平面形状は、相互に平行な2本の直線の両側を円弧(例えば半円)で連結した長円状(いわゆるトラック形状)である。図2に例示される通り、角穴車50には支持部44の外形と同形状の貫通孔52が形成される。角穴車50の貫通孔52に支持部44が挿入された状態で、角穴車50は基体部42の上面(Z1側の表面)に設置される。角穴車50の貫通孔52の内周面と支持部44の外周面とは相互に接触する。前述の通り支持部44の平面形状は直線を含むから、香箱真36に対する角穴車50の回転は支持部44により制限される。すなわち、香箱真36と角穴車50とは一体として回転する。なお、支持部44の平面形状は任意である。例えば平面形状が多角形状である支持部44を形成することも可能である。
図2の端部46は、支持部44に連結された円柱状の部分であり、基体部42と比較して小径に形成される。図1に例示される通り、端部46は、支持体24に設置された円環状の軸受242により回転可能に支持される。具体的には、端部46の外周面と軸受242の内周面とが相互に接触した状態で端部46が軸受242に支持される。香箱真36のうち支持体24側(Z1側)の端面Eと支持体24および軸受242における香箱32とは反対側(Z1側)の表面とは同一面内に位置する。端面Eは、端部46の上面である。
以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、香箱32が基体部42により支持され、基体部42からみてZ1側に位置する支持部44により角穴車50が支持され、支持部44からみてZ1側に位置する端部46が支持体24に支持される。したがって、図1からも理解される通り、角穴車50は、香箱32と支持体24との間に位置する。角穴車50と香箱32との間には所定の隙間が確保され、角穴車50と支持体24との間にも所定の隙間が確保される。
香箱真36の端面Eには凹部462が形成される。図3に例示される通り、凹部462は、香箱真36を回転させるための六角棒レンチ(工具の例示)82に係合可能な有底孔(係合部)である。したがって、第1実施形態の凹部462の平面形状は正六角形である。図3に例示される通り、凹部462の平面形状は、Z方向(すなわち香箱真36の回転軸の方向)からみて香箱真36の端面Eの外周縁の内側に位置する閉図形である。すなわち、端部46の外周面までは凹部462は到達しない。したがって、端部46の外周面は、香箱真36の全周にわたり軸受242の内周面に連続に接触する。
図1に例示される通り、機械式時計100の駆動機構10は、歯車およびカナを含む複数の車で構成された輪列(駆動輪列)14を具備する。輪列14は、動力装置12のゼンマイ34により発生する駆動力を複数の指針や脱進機構(図示略)に伝達する機構である。第1実施形態の輪列14は、二番車142と三番車(図示略)と四番車144と筒車(図示略)とを含む複数の車で構成される。輪列14を構成する各車は、香箱真36と同様に、地板22と支持体24との間に回転可能に支持される。すなわち、第1実施形態の支持体24は、香箱真36および輪列14を支持する要素である。図1に例示される通り、香箱32の外周面に形成された複数の歯328が二番車142に噛合う。したがって、ゼンマイ34の駆動力による香箱32の回転に連動して輪列14の各車が回転する。二番車142に分針が設置され、四番車144に秒針が設置され、筒車に時針が設置される。
以上の構成において、例えば機械式時計100の点検または保守等の作業を実行する作業者は、香箱真36のうち支持体24側の端面Eに形成された凹部462に六角棒レンチ82の先端を係合させ、その状態で六角棒レンチ82を回転させることで香箱真36を回転させる。以上の作業により、手巻機構や自動巻機構を利用することなく迅速かつ容易にゼンマイ34を巻上げる(巻締める)ことが可能である。
図4は、支持体24を挟んで香箱32とは反対側に角穴車50を設置した構成を、第1実施形態との対比例として例示した断面図である。図4に例示される通り、対比例では、支持体24を挟んで香箱32とは反対側に位置する角穴車50が、角穴ネジ54により香箱真36に固定される。
図4の対比例では、支持体24と香箱32との間の隙間D1とは別個に、支持体24と角穴車50との間の隙間D2とを確保する必要がある。対比例とは対照的に、第1実施形態では、支持体24と香箱32との間に角穴車50が設置される。したがって、図1から理解される通り、支持体24と香箱32との間の隙間D1の一部として、支持体24と角穴車50との隙間D2が確保される。したがって、第1実施形態によれば、対比例と比較して動力装置12を薄型化する(すなわちZ方向のサイズを縮小する)ことが可能である。動力装置12は、駆動機構10のなかでも比較的に大型の部品であるから、動力装置12の薄型化は駆動機構10の薄型化(ひいては機械式時計100の全体の薄型化)に直結する。すなわち、第1実施形態によれば、対比例と比較して駆動機構10を薄型化することが可能である。第1実施形態では特に、香箱真36のうち支持体24側の端面Eと支持体24のうち香箱32とは反対側の表面とが同一面内に位置するから、駆動機構10を薄型化できるという効果は格別に顕著である。
ところで、図4に例示した対比例では、ドライバー等の工具を利用して角穴ネジ54を回転させることで、香箱真36を回転させてゼンマイ34を巻上げることが可能である。他方、第1実施形態では、香箱真36の端面Eに形成された凹部462に六角棒レンチ82の先端を係合させた状態で香箱真36を回転させることでゼンマイ34を巻上げることが可能である。すなわち、第1実施形態によれば、点検または保守等の作業に角穴ネジ54は不要である。以上の観点からしても、第1実施形態によれば、対比例と比較して駆動機構10を薄型化することが可能である。
また、第1実施形態では、香箱真36の支持と輪列14の支持とに共通の支持体24が利用される。したがって、香箱真36を支持する部材と輪列14を支持する部材とを別個に設置する構成と比較して、駆動機構10の構成が簡素化される(例えば部品点数が削減される)という利点がある。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態において作用または機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図5は、第2実施形態における香箱真36の説明図である。図5に例示される通り、第2実施形態において香箱真36の端面Eに形成された凹部464は、平面視で端面Eを全幅にわたり横断する直線状の溝部(マイナス溝)である。例えば機械式時計100の点検または保守等の作業を実行する作業者は、マイナスドライバー(工具の例示)84の先端を凹部464に係合させ、その状態でマイナスドライバー84を回転させることで香箱真36を回転させる。以上の作業により、手巻機構や自動巻機構を利用することなく迅速かつ容易にゼンマイ34を巻上げることが可能である。香箱真36の凹部464以外の構成は第1実施形態と同様である。したがって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。
ところで、第2実施形態の凹部464は、香箱真36の端部46における直径の全体にわたるから、端部46の外周面の2箇所に、凹部464の横断面に相当する切欠466が形成される。以上のように、端部46の外周面に切欠466が形成された構成では、図6に例示される通り、切欠466の両側に位置する角部468の先端が、支持体24における軸受242の内周面と点接触する。したがって、外周面に切欠466がない構成(端部46の外周面が全周にわたり連続した円弧面である構成)と比較して、端部46の外周面と支持体24における軸受242の内周面との間に発生する摩擦が大きいという傾向がある。駆動機構10が発生した駆動力の損失を抑制する観点からは、端部46と軸受242との摩擦を低減することが重要である。以上の事情を考慮すると、端部46の外周面には切欠466が形成されない構成が好適であると言える。前述の第1実施形態では、Z方向からみて香箱真36の端面Eの外周縁の内側に凹部462が位置するから、端部46の外周面までは凹部462が到達しない。すなわち、端部46の外周面は、切欠466や角部468が形成されない連続的な円弧面である。したがって、第1実施形態によれば、第2実施形態と比較して、端部46の外周面と軸受242の内周面との間の摩擦が低減され、その結果、駆動機構10が発生した駆動力の損失を抑制できるという利点がある。
なお、前述の各形態では、ゼンマイ34を巻上げる作業を例示したが、香箱真36の凹部(462,464)に係合する工具を利用して香箱真36を反対方向に回転させることで、ゼンマイ34を巻戻す(緩める)ことも可能である。以上の例示から理解される通り、香箱真36のうち支持体24側の端面Eに形成された凹部(462,464)に工具を係合させて香箱真36を回転させることで、ゼンマイ34の巻上げまたは巻戻しの操作を実行することが可能である。
また、前述の各形態では、香箱真36のうち支持体24側の端面Eと支持体24のうち香箱32とは反対側の表面とが同一面内に位置する構成を例示したが、香箱真36の端面Eと支持体24の表面との位置関係は以上の例示に限定されない。例えば、図7に例示される通り、香箱真36の端面Eが、支持体24のうち香箱32とは反対側の表面からみて香箱32側(すなわちZ2側)に位置する構成も採用され得る。すなわち、香箱真36の端面Eは、支持体24のZ1側の表面に対して窪んだ位置にある。香箱真36の端面Eが、支持体24のうち香箱32とは反対側の表面と同一面内に位置する構成(図1)、または、支持体24の当該表面からみて香箱32側に位置する構成(図7)によれば、例えば支持体24の当該表面から香箱真36の端部46が突出する構成と比較して、駆動機構10を薄型化できるという効果は格別に顕著である。
100…機械式時計、10…駆動機構、12…動力装置、14…輪列、142…二番車、144…四番車、22…地板、222,224…軸受、24…支持体、32…香箱、322…底面部、324…側壁部、326…香箱蓋、328…歯、34…ゼンマイ、36…香箱真、42…基体部、422…鍔状部、44…支持部、46…端部、462,464…凹部、48…端部、50…角穴車、52…貫通孔、82…六角棒レンチ、84…マイナスドライバー。

Claims (5)

  1. ゼンマイの端部が装着される香箱真と、
    前記ゼンマイを収容するとともに前記香箱真に対して回転する香箱と、
    前記香箱真を支持する支持体と、
    前記香箱と前記支持体との間に設置されて前記香箱真に装着された角穴車とを具備し、
    前記香箱真のうち前記支持体側の端面には凹部が形成され
    前記香箱真のうち前記支持体側の、前記凹部を含む端面は、前記支持体のうち前記香箱とは反対側の表面と同一面内、または、当該表面からみて前記香箱側に位置する
    時計用駆動機構。
  2. 前記ゼンマイにより発生する駆動力を伝達する輪列を具備し、
    前記支持体は、前記香箱真と前記輪列とを支持する
    請求項1の時計用駆動機構。
  3. 前記凹部は、前記香箱真の回転軸の方向からみて前記端面の外周縁の内側に位置する多角形状である
    請求項1または請求項2の時計用駆動機構。
  4. 請求項1から請求項3の何れかの時計用駆動機構を具備する機械式時計。
  5. 時計用駆動機構におけるゼンマイを操作する方法であって、
    前記時計用駆動機構は、
    前記ゼンマイの端部が装着される香箱真と、
    前記ゼンマイを収容するとともに前記香箱真に対して回転する香箱と、
    前記香箱真を回転可能に支持する支持体と、
    前記香箱と前記支持体との間に設置されて前記香箱真に装着された角穴車とを含み、
    前記香箱真のうち前記支持体側の端面に形成された凹部であって、前記凹部を含む端面は、前記支持体のうち前記香箱とは反対側の表面と同一面内、または、当該表面からみて前記香箱側に位置する前記凹部を利用して当該香箱真を回転させることで、前記ゼンマイの巻上げまたは巻戻しの操作を実行する
    時計用駆動機構におけるゼンマイの操作方法。
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