JP6868221B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電極組立体が収容されたケースに、該ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を備えた蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、特許文献1に開示されている。二次電池は、金属箔に負極活物質を塗布した負極電極と金属箔に正極活物質を塗布した正極電極との間をセパレータで絶縁し、層状に積層した電極組立体を有する。そして、二次電池のケースには、電極組立体と電解液が収容されている。また、二次電池のケースには、ケース内の圧力が開放圧に到達した場合に開裂して、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁(ガス排出弁)が設けられている。
特開2014−203708号公報
このような圧力開放弁において、開裂が始まる位置(開裂起点)にばらつきが生じると、開裂した弁の開口形状や開口面積もばらつくことになる。その結果、ケース内の圧力を十分に開放できない虞がある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧力開放弁の開裂起点のばらつきを抑制できる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、電極組立体が収容されたケースに、該ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を備えた蓄電装置であって、前記圧力開放弁は、底面を有する複数の直線溝を備え、前記複数の直線溝は交差し、前記直線溝の底面の短手方向の幅は、前記直線溝の端部から前記直線溝の交差部に向かうにつれて大きくなることを要旨とする。
これによれば、圧力開放弁における厚みが薄い領域は、直線溝の端部から交差部に向かうにつれて大きくなるため、圧力開放弁の脆弱性は、直線溝の端部から交差部に向かうにつれて高くなる。圧力開放弁の開裂は脆弱性の高い部分から始まるため、圧力開放弁は、直線溝の交差部から開裂しやすい。よって、圧力開放弁の開裂起点のばらつきを抑制できる。
また、上記蓄電装置について、前記直線溝は、前記底面の短手方向の一端から立設する第1側面と、前記底面の短手方向の他端から立設し、かつ前記第1側面とは反対側の第2側面とを備え、前記圧力開放弁の表面に沿う位置での前記第1側面と前記第2側面との最短距離は、前記底面の短手方向の幅が大きくなるのに伴って大きくなるのが好ましい。
これによれば、底面の短手方向の幅が端部から交差部に向かうにつれて大きくなるのに対し、第1側面と第2側面との最短距離を一定にする場合と比べて、直線溝を形成しやすい。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、電極組立体が収容されたケースに、該ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を備えた蓄電装置であって、前記圧力開放弁は、底面を有する複数の直線溝を備え、前記複数の直線溝は交差し、前記直線溝の底面の短手方向の幅は、前記直線溝の端部から前記直線溝の交差部に向かうにつれて小さくなるのが好ましい。
これによれば、直線溝の底面の短手方向の幅は、直線溝の端部から直線溝の交差部に向かうにつれて小さくなるため、圧力開放弁を厚み方向から見た平面視で、直線溝は、端部から交差部に向かうにつれて細くなる。よって、圧力開放弁に発生する応力は、直線溝の交差部に集中する。圧力開放弁の開裂は応力が集中する部分から始まるため、圧力開放弁は、直線溝の交差部から開裂しやすい。よって、圧力開放弁の開裂起点のばらつきを抑制できる。
また、上記蓄電装置について、前記直線溝は、前記底面の短手方向の一端から立設する第1側面と、前記底面の短手方向の他端から立設し、かつ前記第1側面とは反対側の第2側面とを備え、前記圧力開放弁の表面に沿う位置での前記第1側面と前記第2側面との最短距離は、前記底面の短手方向の幅が小さくなるのに伴って小さくなるのが好ましい。
これによれば、底面の短手方向の幅が端部から交差部に向かうにつれて小さくなるのに対し、第1側面と第2側面との最短距離を一定にする場合と比べて、直線溝を形成しやすい。
また、上記蓄電装置について、前記圧力開放弁は、前記圧力開放弁の周縁の一部である弧部に沿い、かつ底面を有する複数の弧状溝を備えるのが好ましい。
これによれば、圧力開放弁は、直線溝に加えて弧状溝を有するため、直線溝及び弧状溝が開裂する。よって、開裂した際の開口面積が十分に得られる。また、弧状溝の底面の短手方向の幅を変更することによって、弧状溝における圧力開放弁の脆弱性を調整できる。
本発明によれば、圧力開放弁の開裂起点のばらつきを抑制できる。
二次電池の斜視図。 第1の実施形態の圧力開放弁の平面図。 (a),(b)は圧力開放弁の断面図。 第2の実施形態の圧力開放弁の平面図。 (a),(b)は圧力開放弁の断面図。 (a)は第1比較例の圧力開放弁の平面図、(b)は第2比較例の圧力開放弁の平面図、(c)は第1比較例の圧力開放弁の断面図、(d)は第2比較例の圧力開放弁の断面図。
(第1の実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第1の実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部を閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体12は、正極電極、負極電極、及び正極電極と負極電極を絶縁するセパレータを有する。正極電極は、正極金属箔(アルミニウム箔)の両面に正極活物質を塗布して構成される。負極電極は、負極金属箔(銅箔)の両面に負極活物質を塗布して構成される。そして、電極組立体12は、複数の正極電極と複数の負極電極を交互に積層するとともに、両電極の間にセパレータを介在した積層構造を有する。また、電極組立体12には、正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。これらの正極端子15と負極端子16の各一部分は、蓋14からケース11外に露出している。また、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17がそれぞれ取り付けられている。
二次電池10は、蓋14に圧力開放弁21を備える。圧力開放弁21は、正極端子15と負極端子16との間に配置されている。圧力開放弁21は、ケース11内にガスが発生した際、ケース11内の圧力が上昇し過ぎないように、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂し、ケース11の内外を連通させる。
圧力開放弁21は、蓋14の板厚よりも薄い薄板状の弁体22を有する。弁体22は、蓋14の外面に凹設された凹部14aの底に位置しており、蓋14と一体化されている。
図2に示すように、圧力開放弁21は、平行な2つの直線部23,24を弧部25,26で繋いだトラック形状の周縁を有する。なお、弁体22は、圧力開放弁21の周縁に繋がっており、圧力開放弁21と同様にトラック形状である。
弧部25は、一方の端部が直線部23の一方の端部に繋がっているとともに、他方の端部が直線部24の一方の端部に繋がっている。弧部26は、一方の端部が直線部23の他方の端部に繋がっているとともに、他方の端部が直線部24の他方の端部に繋がっている。直線部23,24の一方の端部は、その全体を弧状とした弧部25で繋がっているとともに、直線部23,24の他方の端部は、その全体を弧状とした弧部26で繋がっている。圧力開放弁21において、直線部23,24の端部と弧部25,26の端部とが繋がる部位が、直線部23,24と弧部25,26の境界P1,P2,P3,P4となる。
圧力開放弁21は、弁体22の表面22aに複数の溝を有する。溝は、交差溝30と、弧部25,26に沿う複数の弧状溝41,42と、直線部23,24に沿う複数の直線状溝43,44と、からなる。弁体22の厚みは、溝が存在しない部分よりも溝が存在する部分で薄くなる。
交差溝30は、隣り合う境界P1〜P4を図2において二点鎖線で示す直線で結んだ四角形状の領域内に位置する。交差溝30は、2本の直線溝としての第1溝31と第2溝32が交差して構成されている。第1溝31は、境界P1と境界P4を結ぶ仮想直線Y1上に位置している。第1溝31は、境界P1側に位置する一方の端部に第1端部31aを備え、境界P4側に位置する他方の端部に第2端部31bを備える。第2溝32は、境界P2と境界P3とを結ぶ仮想直線Y2上に位置している。第2溝32は、境界P2側に位置する一方の端部に第1端部32aを備え、境界P3側に位置する他方の端部に第2端部32bを備える。そして、第1溝31と第2溝32は、弁体22の中央で交差している。第1溝31と第2溝32が交差する部分を交差部Qという。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1溝31及び第2溝32は、最深部に位置する底面33と、底面33の短手方向の一端から傾斜して立設する第1側面34と、底面33の短手方向の他端から傾斜して立設し、かつ第1側面34とは反対側の第2側面35とから構成されている。
第1溝31の底面33の短手方向の幅Aは、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。つまり、第1溝31の短手方向の幅Aは、第1及び第2端部31a,31bで最小、交差部Qで最大となる。本実施形態では、第1端部31aから交差部Qまでの第1溝31の長さ、及び第2端部31bから交差部Qまでの第1溝31の長さはそれぞれ、6mmである。第1及び第2端部31a,31bにおける底面33の短手方向の幅Aminは0.1mmに設定され(図3(b)参照)、交差部Qにおける底面33の短手方向の幅Amaxは0.3mmに設定されている(図3(a)参照)。よって、弁体22の厚みの薄い領域は、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。また、弁体22の表面22aに沿う位置での第1側面34と第2側面35との最短距離Cは、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。つまり、最短距離Cは、第1溝31の短手方向の幅Aが大きくなるのに伴って大きくなる。
第2溝32の底面33の短手方向の幅Bは、第1端部32aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。つまり、第2溝32の短手方向の幅Bは、第1及び第2端部32a,32bで最小、交差部Qで最大となる。本実施形態では、第1端部32aから交差部Qまでの第2溝32の長さ、及び第2端部32bから交差部Qまでの第2溝32の長さはそれぞれ、6mmである。第1及び第2端部32a,32bにおける底面33の短手方向の幅Bminは0.1mmに設定され(図3(b)参照)、交差部Qにおける底面33の短手方向の幅Bmaxは0.3mmに設定されている(図3(a)参照)。よって、弁体22の厚みの薄い領域は、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。また、弁体22の表面22aに沿う位置での第1側面34と第2側面35との最短距離Dは、第1端部32aから交差部Qに向かうにつれて大きくなり、かつ第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて大きくなる。つまり、最短距離Dは、第2溝32の短手方向の幅Bが大きくなるのに伴って大きくなる。
圧力開放弁21は、弁体22の表面22aに、弧部25に沿う2本の弧状溝41を有するとともに、弧部26に沿う2本の弧状溝42を有する。弧状溝41,42は、最深部に位置する底面と、底面の短手方向の一端から傾斜して立設する第1側面と、底面の短手方向の他端から傾斜して立設する第2側面とから構成されている。2本の弧状溝41のうち、一方の弧状溝41の一方の端部は、第1溝31の第1端部31aに繋がっており、他方の弧状溝41の一方の端部は、第2溝32の第2端部32bに繋がっている。また、2本の弧状溝42のうち、一方の弧状溝42の一方の端部は、第1溝31の第2端部31bに繋がっており、他方の弧状溝42の一方の端部は、第2溝32の第1端部32aに繋がっている。圧力開放弁21は、第1溝31に繋がる各1本の弧状溝41,42を有するとともに、第2溝32に繋がる各1本の弧状溝41,42を有する。
圧力開放弁21は、弁体22の表面22aに、直線部23に沿う直線状溝43,44と、直線部24に沿う直線状溝43,44を有する。直線状溝43,44は、最深部に位置する底面と、底面の短手方向の一端から傾斜して立設する第1側面と、底面の短手方向の他端から傾斜して立設する第2側面とから構成されている。2本の直線状溝43のうち、一方の直線状溝43の一方の端部は、第1溝31の第1端部31aに繋がっており、他方の直線状溝43の一方の端部は、第2溝32の第2端部32bに繋がっている。また、2本の直線状溝44のうち、一方の直線状溝44の一方の端部は、第1溝31の第2端部31bに繋がっており、他方の直線状溝44の一方の端部は、第2溝32の第1端部32aに繋がっている。圧力開放弁21は、第1溝31に繋がる各1本の直線状溝43,44を有するとともに、第2溝32に繋がる各1本の直線状溝43,44を有する。
次に、圧力開放弁の動作について説明する。
圧力開放弁21を備える二次電池10では、異常時においてケース11内部でガスが発生すると、これに伴いケース11の内部圧力が高くなる。ケース11内の圧力は、蓋14の板厚よりも薄い弁体22の裏面が受圧面となることによって弁体22を外方に膨張させるように加わる。このとき、弁体22の交差溝30、弧状溝41,42、及び直線状溝43,44には、ケース11の内側から加わる圧力によって応力が発生している。そして、圧力開放弁21は、ケース11の圧力が開放圧を超えると、交差部Qを開裂起点として、第1溝31、第2溝32、弧状溝41,42、及び直線状溝43,44が開裂する。これにより、弁体22が開口した状態となり、ケース11内の圧力は外部に開放される。
次に、第1の実施形態の効果を作用とともに記載する。
(1)圧力開放弁21の弁体22において厚みが薄い領域は、第1溝31の第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなるため、圧力開放弁21の脆弱性は、第1溝31の第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて高くなる。また、圧力開放弁21の弁体22において厚みが薄い領域は、第2溝32の第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて大きくなるため、圧力開放弁21の脆弱性は、第2溝32の第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて高くなる。圧力開放弁21の開裂は脆弱性の高い部分から始まるため、圧力開放弁21は、第1溝31と第2溝32の交差部Qから開裂しやすい。よって、圧力開放弁21の開裂起点のばらつきを抑制できる。
(2)第1溝31における第1側面34と第2側面35との最短距離Cは、底面33の短手方向の幅Aが第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなるのに伴って大きくなる。また、第2溝32における第1側面34と第2側面35との最短距離Dは、底面33の短手方向の幅Bが第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて大きくなるのに伴って大きくなる。このため、底面33の短手方向の幅A,Bが大きくなるのに対し、最短距離C,Dを一定にする場合と比べて、第1溝31及び第2溝32を形成しやすい。
(3)圧力開放弁21は、第1溝31及び第2溝32に加えて、弧部25,26に沿い、かつ底面を有する複数の弧状溝41,42を備えるため、第1溝31、第2溝32、及び弧状溝41,42が開裂する。よって、開裂した際の開口面積が十分に得られる。また、弧状溝41,42の底面の短手方向の幅を変更することによって、圧力開放弁21の弁体22の脆弱性を調整できる。
(第2の実施形態)
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した第2の実施形態を図4及び図5にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付すとともに詳細な説明を省略する。
図4に示すように、圧力開放弁21は、弁体22の表面22aに複数の溝を有する。溝は、交差溝30と、弧部25,26に沿う複数の弧状溝41,42と、直線部23,24に沿う複数の直線状溝43,44と、からなる。
第1溝31の底面33の短手方向の幅Aは、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて小さくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて小さくなる。第1溝31の短手方向の幅Aは、第1及び第2端部31a,31bで最大、交差部Qで最小となる。つまり、圧力開放弁21を厚み方向から見た平面視で、第1溝31は、第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて細くなる。本実施形態では、第1端部31aから交差部Qまでの第1溝31の長さ、及び第2端部31bから交差部Qまでの第1溝31の長さはそれぞれ、6mmである。第1及び第2端部31a,31bにおける底面33の短手方向の幅Amaxは0.3mmに設定され(図5(b)参照)、交差部Qにおける底面33の短手方向の幅Aminは0.1mmに設定されている(図5(a)参照)。また、第1溝31における第1側面34と第2側面35との最短距離Cは、第1端部31aから交差部Qに向かうにつれて小さくなり、かつ第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて小さくなる。つまり、最短距離Cは、第1溝31の短手方向の幅Aが小さくなるのに伴って小さくなる。
第2溝32の底面33の短手方向の幅Bは、第1端部32aから交差部Qに向かうにつれて小さくなり、かつ第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて小さくなる。第2溝32の短手方向の幅Bは、第1及び第2端部32a,32bで最大、交差部Qで最小となる。つまり、圧力開放弁21を厚み方向から見た平面視で、第2溝32は、第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて細くなる。本実施形態では、第1端部32aから交差部Qまでの第2溝32の長さ、及び第2端部32bから交差部Qまでの第2溝32の長さはそれぞれ、6mmである。第1及び第2端部32a,32bにおける底面33の短手方向の幅Bmaxは0.3mmに設定され(図5(b)参照)、交差部Qにおける底面33の短手方向の幅Bminは0.1mmに設定されている(図5(a)参照)。また、第2溝32における第1側面34と第2側面35との最短距離Dは、第1端部32aから交差部Qに向かうにつれて小さくなり、かつ第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて小さくなる。つまり、最短距離Dは、第2溝32の短手方向の幅Bが小さくなるのに伴って小さくなる。
ここで、第2の実施形態の圧力開放弁21、第1比較例の圧力開放弁21a、及び第2比較例の圧力開放弁21bの第1溝31及び第2溝32に発生する応力を比較する。
第1及び第2比較例の圧力開放弁21a,21bは、第1溝31の底面33の短手方向の幅A、及び第2溝32の底面33の短手方向の幅Bについて、第2の実施形態の圧力開放弁21と異なる。図6(a)及び図6(c)に示すように、第1比較例では、第1溝31の底面33の短手方向の幅Aは、第1端部31aから第2端部31bまで一定であり、第2溝32の底面33の短手方向の幅Bは、第1端部32aから第2端部32bまで一定である。幅A,Bは、0.3mmに設定されている。図6(b)及び図6(d)に示すように、第2比較例では、第1溝31の底面33の短手方向の幅Aは、第1端部31aから第2端部31bまで一定であり、第2溝32の底面33の短手方向の幅Bは、第1端部32aから第2端部32bまで一定である。幅A,Bは、0.1mmに設定されている。
このとき、第2の実施形態では、交差部Qに発生する応力は194.2[MPa]であり、各端部31a,31b,32a,32bに発生する応力の平均は61.8[MPa]である。よって、交差部Qに発生する応力は、境界P1〜P4に発生する応力の約3.1倍である。第1の比較例では、交差部Qに発生する応力は188.4[MPa]であり、各端部31a,31b,32a,32bに発生する応力の平均は108.8[MPa]である。よって、交差部Qに発生する応力は、境界P1〜P4に発生する応力の約1.7倍である。第2の比較例では、交差部Qに発生する応力は114.3[MPa]であり、各端部31a,31b,32a,32bに発生する応力の平均は119.9[MPa]である。よって、交差部Qに発生する応力は、境界P1〜P4に発生する応力の約1.0倍である。このことから、第2の実施形態では、第1及び第2比較例と比べて、境界P1〜P4よりも交差部Qに応力が集中していることが分かる。
第2の実施形態では、第1の実施形態の効果(3)と同様の効果に加えて、以下の作用及び効果を得ることができる。
(4)第1溝31の底面33の幅Aは、第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて小さくなるため、圧力開放弁21を厚み方向から見た平面視で、第1溝31は、第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて細くなる。また、第2溝32の底面33の幅Bは、第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて小さくなるため、圧力開放弁21を厚み方向から見た平面視で、第2溝32は、第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて細くなる。よって、圧力開放弁21の弁体22に発生する応力は、交差部Qに集中する。圧力開放弁21の開裂は応力が集中する部分から始まるため、圧力開放弁21は、第1溝31と第2溝32の交差部Qから開裂しやすい。よって、圧力開放弁21の開裂起点のばらつきを抑制できる。
(5)第1溝31における第1側面34と第2側面35との最短距離Cは、底面33の短手方向の幅Aが第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて小さくなるのに伴って小さくなる。また、第2溝32における第1側面34と第2側面35との最短距離Dは、底面33の短手方向の幅Bが第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて小さくなるのに伴って小さくなる。このため、底面33の短手方向の幅A,Bが小さくなるのに対し、最短距離C,Dを一定にする場合と比べて、第1溝31及び第2溝32を形成しやすい。
なお、第1及び第2の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ ケース11の形状は、直方体状に限定されず、例えば、円筒型でもよい。
○ 電極組立体12は、積層型に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型でもよい。
○ 圧力開放弁21は、ケース11と別体部品であってもよい。この場合、例えば、レーザ溶接によって、圧力開放弁21をケース11に接合する。
○ 圧力開放弁21の形状は、トラック形状に限定されず、円形状であってもよい。
○ 交差溝30は、例えば、3本の直線溝の一端部が一箇所で交差するY字状や、3本の直線溝の中央部が一箇所で交差するアスタリスク状に変更してもよい。
○ 圧力開放弁21は、弁体22の裏面に溝を備えていてもよい。
○ 第1の実施形態において、第1溝31の底面33の幅Aは、第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて大きくなっていればよく、変化量は適宜変更してよい。また、第2溝32の底面33の幅Bは、第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて大きくなっていればよく、変化量は適宜変更してよい。
○ 第2の実施形態において、第1溝31の底面33の幅Aは、第1端部31a及び第2端部31bから交差部Qに向かうにつれて小さくなっていればよく、変化量は適宜変更してよい。また、第2溝32の底面33の幅Bは、第1端部32a及び第2端部32bから交差部Qに向かうにつれて小さくなっていればよく、変化量は適宜変更してよい。
○ 第1溝31における第1側面34と第2側面35との最短距離Cは、一定でもよい。同様に、第2溝32における第1側面34と第2側面35との最短距離Dは、一定でもよい。
○ 弧状溝41,42を省略してもよい。
○ 交差溝30と弧状溝41,42は繋がっていなくてもよい。
○ 直線状溝43,44を省略してもよい。
○ 交差溝30と直線状溝43,44は繋がっていなくてもよい。
○ 弧状溝41,42及び直線状溝43,44は、底面を備えない断面V字状の溝であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池に限定されず、他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
○ 二次電池10は、車両電源装置として自動車に搭載してもよいし、産業用車両に搭載してもよい。また、定置用の蓄電装置に適用してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、21…圧力開放弁、22a…表面、25,26…弧部、31…直線溝としての第1溝、32…直線溝としての第2溝、31a,32a…端部としての第1端部、31b,32b…端部としての第2端部、33…底面、34…第1側面、35…第2側面、41,42…弧状溝、Q…交差部、A,B…幅、C,D…最短距離。

Claims (1)

  1. 電極組立体が収容されたケースに、該ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁を備えた蓄電装置であって、
    前記圧力開放弁は、前記ケースの板厚よりも薄い薄板状の弁体を有し、
    前記弁体は、平行な2つの直線部を弧部で繋いだトラック形状に形成されるとともに、その表面に、前記2つの直線部に沿い、かつ底面を有する複数の直線状溝と、前記弧部に沿い、かつ底面を有する複数の弧状溝と、前記直線状溝と前記弧状溝とに繋がり、前記弁体の中央で交差することにより交差部を形成する直線状でかつ底面を有する第1溝及び第2溝と、を備え、
    前記第1溝及び第2溝は、前記底面の短手方向の一端から傾斜して立設する第1側面と、前記底面の短手方向の他端から前記第1側面とは反対側に傾斜して立設する第2側面とを備え、
    前記第1溝及び第2溝前記底面の短手方向の幅前記直線状溝及び前記弧状溝に接続された端部から前記交差部に向かうにつれて連続的に大きくし、かつ、前記圧力開放弁の表面に沿う位置での前記第1側面と前記第2側面との最短距離を、前記底面の短手方向の幅が連続的に大きくなるのに伴って連続的に大きくすることにより、前記第1溝及び第2溝の前記直線状溝及び前記弧状溝に接続された端部から前記交差部に向かうにつれて前記圧力開放弁の脆弱性が高くなるようにしたことを特徴とする蓄電装置。
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