JP6867405B2 - 脂肪酸及びアミノ酸塩のn−アシル誘導体を含む新規なナノエマルジョン - Google Patents

脂肪酸及びアミノ酸塩のn−アシル誘導体を含む新規なナノエマルジョン Download PDF

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Description

本発明は、新規な水中油型(o/w)ナノエマルジョンに関する。本ナノエマルジョンは、(1)トリグリセリド油及び/又はペトロラタムと、C〜C18脂肪酸とを有する内部油相;並びに(2)ジカルボキシルアミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)のN−アシル誘導体の塩、モノカルボン酸(例えば、グリシン、アラニン)のN−アシル誘導体の塩、又はモノカルボキシルアミノ酸及びジカルボキシルアミノ酸のこのような誘導体の混合物である界面活性剤を含有する外部水相、を含有する。
本発明は、小液滴(例えば、400ナノメートル以下)でのこのようなトリグリセリド油及びペトロラタム(ナノエマルジョンから送達される有益剤)の提供に関し、これは、有益剤がより大きい油滴形態で送達される組成物よりも審美的に心地よい。本ナノエマルジョンはさらに、パーソナルクレンジング組成物中に組み込んだ場合、トリグリセリド油及び/又はペトロラタムの高い沈着を提供する。さらに、驚くべきことに、これらの有益剤が400ナノメートル以下の液滴の形態で存在する場合、パーソナルクレンジング組成物の優れた泡立ち性能が見出される。典型的には、トリグリセリド油及びペトロラタム有益剤は、数ミクロンの液滴の形態では泡立ちの速度及び容量を低下させる傾向がある。
本発明のジカルボキシルアミノ酸及びモノカルボキシルアミノ酸界面活性剤の両方のN−アシル誘導体は、新規のナノエマルジョンを形成する非常にマイルドな界面活性剤であり、ナノエマルジョンが完全に配合されたパーソナル液体洗浄剤に組み込まれた場合、ミセル及び/又はラメラ構造化された液体の形成を妨げるものではなく、泡立ちを抑えるものでもない。乳化剤としてジカルボキシルアミノ酸界面活性剤のN−アシル誘導体のみを使用するナノエマルジョンが同時継続出願においてクレームされており、ここで(1)ペトロラタムゼリーが、同様の処理条件下でトリグリセリド油よりもはるかに大きな液滴サイズをもたらし、ペトロラタムゼリーの特定のタイプに応じて、200ナノメートル未満の液滴サイズを達成するために5,000psiのプロセス圧力で複数パスを必要とし、並びに(2)高純度の粉末形態であるジカルボキシルアミノ酸系界面活性剤は、より高価で取り扱いが困難である。出願人らは、共乳化剤として脂肪酸を使用することにより、いくつかの予想外の利点がもたらされることを見出した。第1に、脂肪酸の使用により、液体形態であり高レベルの無機塩を含有するアミノ酸界面活性剤(モノ及びジカルボキシルアミノ酸界面活性剤の両方)のN−アシル誘導体のより安価な、扱い易い使用が可能になる。また、はるかに小さい液滴サイズのナノエマルジョンをより効率的に調製することができる(例えば、プロセス圧力がより低く、及び/又はホモジナイザーのパス数がより少ない)。さらに、脂肪酸共乳化剤を使用することにより、ジカルボキシルアミノ酸の誘導体だけでなく、モノカルボキシルアミノ酸の誘導体を使用しても、本発明の小体積の平均液滴(20〜400nm)を形成することができる。脂肪酸乳化剤が存在しない場合、ペトロラタムの液滴(乳化剤としてモノカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の液体塩を使用する)の体積平均は400ナノメートルを十分上回る。
具体的には、この共乳化剤(本発明の主題)は、効率的な方法で特に小さいペトロラタム液滴(例えば、300nm以下、好ましくは250nm以下、より好ましくは200nm以下)の調製を可能にし、さらに、ジ−及びモノ−カルボキシルアミノ酸の両方のN−アシル誘導体の液体塩の使用を可能にする。
皮膚保湿油(上記のトリグリセリド油及びペトロラタム有益剤を含む)は、多くの場合、パーソナルクレンジング組成物(例えば、皮膚を清潔にし、保湿するように設計されたシャワーゲル、洗顔及び手洗い洗浄剤)から大きな油滴(50〜200ミクロン又はそれ以上)の形態で送達される。
例えば双方ともGlenn,Jr.の米国特許第5,584,293号及び第6,066,608号は、200ミクロンを超える径を有する、少なくとも10%の親油性皮膚保湿剤液滴を含む保湿液パーソナルクレンジングエマルジョンを開示している。
Restrepoらの米国特許第8,772,212号は、高レベルのペトロラタムを含有する等方性のクレンジング組成物を開示しており、ペトロラタム粒子の50体積%超が、50、100、150又は200ミクロンより大きい径を有する。
大きな油滴を含有する組成物は、(例えば安定剤を使用して)大きな液滴を懸濁させることができるように、十分に構造化する必要がある。例えば、米国特許第5,854,293号及び第6,066,608号は、結晶性、ヒドロキシル含有安定剤、ポリマー性増粘剤、C10〜C18ジエステル、非晶質シリカ又はスメクタイト粘土から選択される安定剤を利用する。このような組成物を調製するためには、典型的には特別なブレンド方法が必要である。例えば、組成物は、油滴のサイズ低減を防ぐために低剪断下で調製しなければならない(米国特許第8,772,212号を参照されたい)。それらは有益剤の送達は増強されるが、これらの製品は一般に、大きな油滴の存在のために消費者にとって審美的にあまり魅力的ではないと見なされる。
例えば、皮膚への有益剤(例えば、シリコーン)の送達を増強する別の方法は、例えば、JAGUAR(登録商標)C−13−Sの名称で販売されているグアーガムのヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム誘導体などのカチオン性親水性ポリマーの使用によるものである(Helliwellの米国特許第5,500,152号を参照されたい)。この参考文献では、シリコーン油は油滴サイズ0.1〜1ミクロン(μm)の範囲、平均粒子サイズ0.4μmの予備形成エマルジョンである(これが液滴の数平均径又は体積平均径を指すかどうかは言及されていない)。この種の製品は、滑らかで審美的に魅力的な傾向がある。しかしながら、栄養を与える植物油(トリグリセリド油)及びペトロラタムのような高度に閉塞性(occlusive)の皮膚保護剤は、クレンジング組成物からの典型的に好適な保湿剤である。
保湿性油が豊富なクレンジング組成物が直面する1つの課題は、大量のオイルが泡立ちの速度及び体積を低下させる傾向があることである。
したがって、審美的に魅力的であり、これらの保湿性油の沈着が高く、高い泡立ち性能を維持する、トリグリセリド油及び/又はペトロラタムナノエマルジョンからなるパーソナルクレンジング組成物を調製することが望ましい。
本発明において、本出願人は、トリグリセリド油及びペトロラタムを、体積平均径が小さい(20〜400ナノメートル、特に20〜250、さらには20〜200ナノメートル)液滴として送達するための新規ナノエマルジョンを提供する。さらに、予想外に高い泡立ち性能が維持される。
同時係属出願において、出願人は、ジ−カルボキシルアミノ酸(例えば、グルタミン酸)のN−アシル誘導体の塩を含む同様のナノエマルジョンを特許請求している。特定の共乳化剤を使用するこの出願において、出願人は、ジ−及びモノ−カルボキシルアミノ酸系界面活性剤の両方の液体形態を使用してナノエマルジョンを作製できることを予想外に見出した。これらの高pH及び高塩濃度の液体は、出願人が以前に使用した粉末界面活性剤よりも安価で取り扱いが容易であるが、脂肪酸と組み合わせなければ乳化剤としては不十分である。さらに、他の全ての因子が等しい場合、共乳化剤は、はるかに小さい液滴を有する、及び/又はホモジナイザーパスがより少ない、又は使用する圧力がより低いナノエマルジョンの形成を可能にする。さらに、出願人は、同様にモノカルボキシルアミノ酸(例えば、グリシン)のN−アシル誘導体を使用する場合にも、小液滴エマルジョンを形成できることを見出した。
本発明のナノエマルジョンは、(1)トリグリセリド油、ペトロラタム及びそれらの混合物からなる群から選択される有益剤液滴と、C〜C18脂肪酸共乳化剤とを含有する油相;並びに(2)ジカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩、モノカルボン酸のN−アシル誘導体の塩又はこのような塩の混合物である1又は複数の界面活性剤(主乳化剤)を含む水相を含み;特に、これら界面活性剤は、(a)規定されたN−アシル基を有する、アシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルグリシン塩、アシルアラニン塩、又は(b)これらの塩のいずれかの混合物から選択されてもよい。
アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン及びアラニン)の特定のN−アシル誘導体は、典型的には、ナノエマルジョン(nanoemulson)組成物の水相に存在する全ての界面活性剤の50%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上を構成する。アミノ酸のN−アシル誘導体の塩(単独又は集合的にいずれか)は、水相に存在する任意の他の界面活性剤よりも多い量で存在する。
Simonnetらの米国特許第8,834,903号及び米国特許第6,541,018号は両方とも、界面活性剤候補としてアシルグルタミン酸塩を挙げるナノエマルジョン組成物を開示している(例えば、米国特許第8,834,903号、第4欄第27〜31行)。しかし、それは多くの界面活性剤候補の1つとして開示されており、使用される場合、アミノ酸系界面活性剤は、「追加」成分として、例えば共界面活性剤として使用される(第4欄、第53行)。実施例において、グルタミン酸塩は、0.5%(界面活性剤全体の10重量%)を超えるレベルで使用されることは決してない。例示されたグルタミン酸塩には、N−ステアロイル−グルタミン酸の塩もある。これは鎖長がC18であり、クレンジング用途では泡立ちが十分ではない。本発明のように、アシルグルタミン酸塩が水相中の界面活性剤の50%以上を構成し、共乳化剤として脂肪酸を含む具体的な開示はない。
米国特許第6,541,018号では、内部相油は主として低分子量エステル油(MWが400未満)である。エステル油のMWがより低いと、クレンジング組成物の粘度及び泡立ちに影響を及ぼす。本発明のトリグリセリド及び本発明のペトロラタム(30〜60℃の融点を有する)は、良好な粘度及び泡を維持するのに役立つ。
さらに、米国特許第8,834,903号及び米国特許第6,541,018号に開示されているナノエマルジョンは、油の濃度がエマルジョンの40%以下である内部相を有することに留意されたい。本発明の油の濃度は、総エマルジョンの40重量%〜75重量%の範囲であり得、好ましい範囲は41〜70%、好ましくは50%〜65%であり得る。内部相が大きいほど、より小さい液滴のナノエマルジョンを調製するために消費するエネルギーが少ないだけでなく、ナノ油滴の収率も改善するので有益である。
また、油の小滴のサイズがSimonnetの特許(米国特許第8,834,903号の第2欄第64行を参照)において定義されている場合、それは数平均によって定義されることにも留意されたい。数平均は、全ての粒子のサイズの単純な平均である(例えば、1μmの液滴+99μmの液滴の平均は約50μmである)ため、液滴の体積平均径を考慮していない(例えば、1μの液滴と99μの液滴との体積平均径はほぼ99μmである)。したがって、これらの参考文献が、本発明に開示されているのと同じ低体積平均液滴を開示しているかは明らかではない。
ボーエン・リーバー(Bowen−Leaver)の米国特許出願公開第2003/0012759号A1は、約10,000〜20,000psiの高圧装置を使用し、複数パスでナノエマルジョンを調製することを教示している(第3頁の[0021])。該出願は、実施例1においてアニオン性界面活性剤(ステアロイルグルタミン酸ナトリウム)、非イオン性界面活性剤(ステアリン酸グリセリル/ステアリン酸PEG−100)及びステアリン酸からなる乳化剤系を開示している。脂肪酸は、油相中の共乳化剤としてステアリン酸グリセリル/ステアリン酸PEG−100と共に使用される。ナノエマルジョンの生産効率を改善するために、アシルグルタミン酸塩(アニオン性界面活性剤)と脂肪酸とを乳化剤として組み合わせることの重要性(criticality)については言及されていない。本出願において、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG−100のような非イオン性乳化剤は、ナノエマルジョンを調製するための乳化剤系に含まれていない。アシルグルタミン酸塩と脂肪酸との組合せは、予想外に、他の非イオン性界面活性剤を一切有さずに、ペトロラタムナノエマルジョンの液滴サイズをわずか1回のパス後及び5,000psi以下において200nm未満に低下させることが判明した。脂肪酸の使用に基づくこのようなプロセス効率は、完全に予測不可能である。
国際公開第02/080864号A1は、その基本的乳化剤として、カチオン性、アニオン性及び架橋性界面活性剤を含む界面活性剤の三成分系を含む水中油型ナノエマルジョンを開示している(第2頁、16〜17行目)。このナノエマルジョンは、高圧マイクロフルイダイザーを介して、10,000〜20,000psiにおいて少なくとも2回のパスで調製される(第3頁、14〜17行目))。アシルグルタミン酸塩は好ましいアニオン性界面活性剤の1つであり、脂肪酸は、実施例2(20〜21行目)の6種の界面活性剤の界面活性剤ブレンドに含まれていてもよい。脂肪酸の添加による具体的な利点については言及されていない。このナノエマルジョン中の油レベルは30%未満であり、本出願中の油レベルは40%以上である。
米国特許出願第2003/0077299号A1は、イオン性界面活性剤、どちらかがセラミド又は脂肪酸を含む水相及び油相を含むo/wナノエマルジョンを開示している。N−アシルグルタミン酸塩は、アニオン性界面活性剤の多くの例の1つである(第1頁の[0016]の15〜17行目)。実施例1のエマルジョン(6)では、16.4%のシリコーン油を含有するナノエマルジョンが、2,800kg/cm2(約40,000psi)の圧力において、3回のパス(第4頁の[0060])で、脂肪酸(パルミチン酸及びステアリン酸)及びアシグルタミン酸塩からなる乳化剤系を使用して調製される。油レベルは40〜75%をはるかに下回り、脂肪酸/アシルグルタミン酸塩(2)の比は本出願で指定されたものよりもはるかに高い。高い油レベル(例えば、40%以上)及び脂肪酸/アミノ酸の比を組み合わせる(combing)ことの重要性(criticality)は、特にペトロラタムゼリーが関連する場合の、ナノエマルジョン調製の際の処理エネルギーを低減することにおいて評価されていない。
本発明の独自のナノエマルジョンは、審美的に心地よい小さな油滴(400ナノメートル以下)を含有し、有益剤のトリグリセリド油又はペトロラタムを効率的に送達し、パーソナルクレンジング組成物に組み込まれたときに優れた泡立ちを維持する。さらに、この鎖長のN−アシル鎖を含む特定の界面活性剤が使用されることにより、このナノエマルジョンがパーソナルクレンジング製品に使用された場合に、優れた「マイルドな」クレンジングを提供し、確実に泡を維持する。
界面活性剤のマイルドさに関して、本出願人は、“Effect of surfactant mixtures on irritant contact dermatitis potential in man:sodium lauroyl glutamate and sodium lauryl sulphate”by C.H.Lee et al(Contact Dermatitis,Volume 30,Issue 4,pages 205−209,April 1994);及びM.Sugar and R.Schmucker“Reduction of Skin’s Surfactant Adsorption:An Effective Way To Improve Mildness And Performance of Bath Care Products”(XXI IFSCC International Congress 2000,Berlin−Proceedings)に留意し、この中では、例えば、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム及びココイルグルタミン酸ナトリウムがマイルドな界面活性剤であり、それらの利用は、ラウリル硫酸ナトリウム及びSLESの刺激性を低下させ得ることが開示されている。
米国特許第5,584,293号 米国特許第6,066,608号 米国特許第8,772,212号 米国特許第5,500,152号 米国特許第8,834,903号 米国特許第6,541,018号 米国特許第8,834,903号 米国特許出願第2003/0012759号 国際公開第02/080864号 米国特許出願第2003/0077299号
"Effect of surfactant mixtures on irritant contact dermatitis potential in man:sodium lauroyl glutamate and sodium lauryl sulphate"by C.H.Lee et al(Contact Dermatitis,Volume 30,Issue 4,pages 205−209,April 1994); M.Sugar and R.Schmucker"Reduction of Skin’s Surfactant Adsorption:An Effective Way To Improve Mildness And Performance of Bath Care Products"(XXI IFSCC International Congress 2000,Berlin−Proceedings
具体的には、本発明は、ナノエマルジョン組成物であって、
a)(i)ナノエマルジョン全体の40〜75重量%の、トリグリセリド油、ペトロラタム及びそれらの混合物からなる群から選択される油(ここで、ペトロラタムの融点が30〜60℃である)と、(ii)ナノエマルジョンの0.5〜10重量%の、C〜C18、好ましくはC10〜C14の脂肪酸(例えば、C12ラウリン酸)とを含む内部相、並びに
b)ナノエマルジョン全体の1.6〜15重量%(活性成分として)の、アミノ酸のN−アシル誘導体の塩である1又は複数の界面活性剤を含み、好ましくは、前記1又は複数の界面活性剤が、
(i)アシル基の65%超(例えば、65〜100%、好ましくは65〜90%)がC14以下の鎖長を有する、ジ−カルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩(例えば、アシルグルタマート又はアシルアスパルタート);
(ii)アシル基の65%超(例えば、65〜100%、好ましくは65〜90%)がC14以下の鎖長を有する、モノ−カルボン酸のN−アシル誘導体の塩(例えば、アシルグリシナート、アシルアラナート);及び
(iii)それらの混合物;
からなる群から選択される、外部水相
を含み、
(b)の界面活性剤が、ナノエマルジョンの水相中に存在する全ての界面活性剤の50%以上、好ましくは60%以上、好ましくは70%以上、好ましくは75〜100%を構成し、
(a)の油滴の体積平均径が20〜400ナノメートルである、ナノエマルジョン組成物に関する。
クレームは組成物を対象とするものであることを理解すべきである。すなわち、クレームは、例えば、我々によって形成されたものであっても、又は(往々にしてあるように)調製された界面活性剤製品として購入されたものであっても、アミノ酸のN−アシル誘導体の塩をその範囲内に包含することを意図する。
共乳化剤として脂肪酸を使用すると、本発明のナノエマルジョンは、典型的には、350以下、又は20〜300、又は20〜250、又は20〜200の液滴体積平均径を有する。
ナノエマルジョンは、典型的には、通常のロータ/ステータ又は他のタイプの高剪断装置を用いて油相と水相とを混合することによって調製され、更に、ホモジナイザーを介して7000ポンド/平方インチ(psi)以下、好ましくは6000psi以下、最も好ましくは5000psi以下のプロセス圧力において処理される。同じ成分を使用するが、油相中の共乳化剤としてC〜C18脂肪酸を使用しない場合、同じ圧力において液滴サイズは、典型的には、脂肪酸が使用される場合よりも大きくなる。
アミノ酸系界面活性剤上のN−アシル鎖の鎖長の65%超がC14以下であるため、形成されたナノエマルジョン組成物はいくつかの利点を提供する。例えば、ナノエマルジョン組成物は、ミセルによって構造化されるか、又はラメラ構造であるパーソナル洗浄液に容易に組み込むことができる。さらに、界面活性剤の(例えば、より長鎖のC16及びC18と比較して)優勢に短い鎖のN−アシル基は、洗浄液中で良好な泡立ち形成を可能にする。
したがって、新規のナノエマルジョンは、(小サイズ液滴のため)感覚的に心地よく、効率的な油の沈着を提供し、(この場合もまたより小さい液滴サイズのために)優れた安定性を提供し、パーソナルクレンジング液への使用に(鎖長選択のため)理想的に適しており、優れた泡立ちを提供する。
別の態様では、本発明は、
a.(i)ナノエマルジョン全体の40〜75重量%の、トリグリセリド油、ペトロラタム及びそれらの混合物からなる群から選択される油(ここで、ペトロラタムの融点が30〜60℃である)と、(ii)ナノエマルジョンの0.5〜10重量%の、C〜C18、好ましくはC10〜C14の脂肪酸(例えば、C12ラウリン酸)とを含む内部相、並びに
b.ナノエマルジョン全体の1.6〜15重量%(活性成分として)の、アミノ酸のN−アシル誘導体の塩である1又は複数の界面活性剤を含み、好ましくは、前記1又は複数の界面活性剤が、
i.アシル基の65%超(例えば、65〜100%、好ましくは65〜90%)がC14以下の鎖長を有する、ジ−カルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩(例えば、アシルグルタマート酸又はアシルアスパルタート);
ii.アシル基の65%超(例えば、65〜100%、好ましくは65〜90%)がC14以下の鎖長を有する、モノ−カルボン酸のN−アシル誘導体の塩(例えば、アシルグリシナート、アシルアラナート);及び
iii.それらの混合物
からなる群から選択される、外部水相
を含み、
(b)の界面活性剤が、ナノエマルジョンの水相中に存在する全ての界面活性剤の50%以上、好ましくは60%以上、好ましくは70%以上、好ましくは75〜100%を構成し、
(a)の油滴の体積平均径が20〜400ナノメートルである、エマルジョンを製造する方法であって、前記方法が、
1)水相を55〜75℃に加熱すること;
2)油相を55〜75℃に又は溶融するまで加熱すること;
3)油相を水相に添加し、ロータステータ高剪断装置中で1000〜6000回転/分(rpm)で、又は200〜500ポンド/平方インチ(psi)の圧力でホモジナイザーを使用して、混合して粗エマルジョンを形成すること;
4)前記粗エマルジョンを7000psi以下、好ましくは6000psi以下、好ましくは5000psi以下のプロセス圧力において1回又は複数回、ホモジナイザーを介してポンプ輸送すること;並びに
5)エマルジョンを室温まで冷却すること;
を含む方法に関する。
工程3)では、代わりに、粗エマルジョンは、200〜500psiの圧力で操作するホモジナイザーを使用して形成することができる。
実施例を除いて、又は他に明示されている場合を除いて、材料の量又は反応の条件、材料及び/又は使用の物理的特性を示す説明における全ての数字は、「約」という用語によって修飾されると理解されるべきである。全ての量は、特に断らない限り、最終組成物の重量による。
任意の範囲の濃度又は量を指定する際には、任意の特定の上限濃度を任意の特定のより低い濃度又は量と関連付けることができることに留意すべきである。
疑念を避けるために、「含む(comprising)」という用語は、「含む(including)」を意味することを意図しているが、必ずしも「からなる(consisting of)」又は「から構成される(composed of)」という意味を意図してはいない。言い換えれば、列挙されたステップ又は選択肢は必ずしも網羅的ではない。
本明細書に見られるような本発明の開示は、請求項が複数の依存性又は冗長性なしに見出され得るという事実とは無関係に、相互に複数依存するものとして請求項に見出される全ての実施形態をカバーすると考えられるべきである。
本発明は、特定の選択された油及び界面活性剤を含む新規なナノエマルジョンを提供する。ナノエマルジョンは、7000psi以下のプロセス圧力を用いて調製することができる。新規ナノエマルジョンは、液体洗浄組成物、例えば構造化(例えば、ミセル又はラメラにより構造化)液体洗浄組成物における使用に理想的に適している。
具体的には、アミノ酸界面活性剤のN−アシル誘導体(例えば、アシルグルタマート、アシルアスパルタート、アシルグリシナート、アシルアラナート界面活性剤)は、65%超、好ましくは75%超、好ましくは80%超のC14以下のアシル鎖を有する(好ましくは、これらは75%超のC12、C14及びそれらの混合物であるアシル鎖を有する)。選択された界面活性剤は、最終ナノエマルジョンが、完全に配合された液体パーソナルクレンジング組成物に混合された場合に複数の利点を提供する。第1に、アミノ酸界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)などの通常使用される過酷な界面活性剤よりも刺激が少ないことが知られている。また、上述したように、鎖長は、界面活性剤が構造化パーソナルクレンジング液への使用に適しており、このような構造化への干渉を最小にするように選択される。さらに、選択された主により短い鎖長により、界面活性剤は良好な泡を確実に提供する。
同時係属出願において、出願人は、ジカルボン酸のN−アシル誘導体を含み、脂肪酸乳化剤を含有するものを特に対象としていない類似のナノエマルジョンをクレームしている。小さなサイズの液滴が得られる。本出願では、予想外に、脂肪酸を共乳化剤として使用することにより、有意に小さい液滴が得られ、これらの小液滴ナノエマルジョンがより効率的に得られることが判明した。さらに、脂肪酸を共乳化剤として使用することにより、多量の無機塩を含有し、pHが10まで高い液体形態のアミノ酸界面活性剤のN−アシル誘導体の使用が可能となる(同時係属の場合には使用されない)。驚くべきことに、共界面活性剤は、アミノ酸界面活性剤がジカルボキシルアミノ酸であるか、又はモノカルボキシルアミノ酸の誘導体であるかどうかにかかわらず、小液滴の生成を可能にする。小サイズ液滴及び効率的な処理は、特定の界面活性剤(例えば、アニオン性)及び具体的な脂肪酸の特定の組合せの機能である。例えば、グルタマートと共に使用される脂肪酸の量が高い方が、使用する総界面活性剤がより多く、脂肪酸が少ないよりも効率的である(より小さい液滴を形成する)。すなわち、本発明の界面活性剤と脂肪酸との間の特有の相乗効果は、上記のように、本発明の油(例えばペトロラタムゼリー)と特に良好に作用する。
要するに、同じ物質を使用する場合、(脂肪酸を使用して)有意に小さい液滴が得られ、これらの小液滴のナノエマルジョンがより効率的に得られる。一般に、体積平均サイズの小さい液滴は、より効率的な沈着を提供するのに役立つ。例えば、完全に配合された液体洗浄剤に典型的に使用されるカチオン性ポリマーは、大きい液滴よりも小さい液滴をより容易に沈着させる。また、大きい油滴は、大きな油滴を懸濁させるために安定剤を必要とする。このナノエマルジョンからの小サイズの油滴は、洗浄液中に組み込んだ場合、より優れた安定性も提供する。小液滴は、審美的にもより心地よいものと見なされる。
本発明のナノエマルジョンを、以下により詳細に定義する。
油相
ナノエマルジョンの油相中の油は、1もしくは複数のトリグリセリド油(動物油及び/又は植物油)、ペトロラタム、又は1もしくは複数のトリグリセリド油とペトロラタムとの混合物であってよい。ペトロラタムが特に好ましい。
使用できるトリグリセリド油の例としては、大豆油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、菜種油、パーム油、パーム核油、ブドウ種子油、及び魚油が挙げられる。大豆油及びヒマワリ種子油が好ましいトリグリセリドである。
油相中の油はペトロラタムであってもよい。ペトロラタムは、好ましくは30℃〜約60℃の範囲の融点を有する。このようなペトロラタム油の例としては、Unilever社のVaseline(登録商標)Petrolatum Jelly、Calumet Penreco社のWhite Petrolatum USP、Sonneborn社のPetrolatum G2212及びWhite Protopet(登録商標)1Sが挙げられる。
油は、ナノエマルジョン組成物全体の40重量%〜75重量%、好ましくは41重量%〜65重量%の範囲であり得る。トリグリセリド油又はペトロラタム液滴の好ましい体積平均径は、20〜400nm、好ましくは20〜300nm、より好ましくは20〜250nm、又は20〜200nmである。下位レベルは20又は30又は40又は50であり、上位レベルは300又は250又は200又は175又は150である。
トリグリセリド油及びペトロラタムの選択は、本発明のナノエマルジョンが組み込まれた完全に配合されたクレンジング組成物で皮膚が洗浄された後に、トリグリセリド油及び/又はペトロラタムが皮膚に沈着するとき、皮膚へのエモリエント性及び閉塞性を与えるのに役立つ。
トリグリセリド油(1又は複数)及び/又はペトロラタムに加えて、油相は、例えばビタミンA、ビタミンE、サンスクリーン、香料、パルミチン酸レチノール、12−ヒドロキシステアリン酸、共役リノール酸などの油溶性皮膚有益活性成分;抗菌剤;蚊の忌避剤などを、0.01〜5%のレベルで含むことができる。
油相中に見出され得る別の成分は、油相安定剤である。例えば、少量(ナノエマルジョンの0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%)の酸化防止剤を使用することができる。使用される油がトリグリセリドである場合、使用され得る好ましい酸化防止剤はブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)である。これは多くの場合食品用酸化防止剤として使用される。
油に加えて、油相はC〜C18、好ましくはC10〜C14脂肪酸をナノエマルジョン全体の0.5〜10重量%の範囲の量で含有する。使用可能な脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヤシ脂肪酸及びそれらの混合物が挙げられる。脂肪酸は、共乳化剤として使用される。例えば、油相は、ナノエマルジョンの40〜70重量%、好ましくは41〜65重量%の範囲のペトロラタムと、ナノエマルジョンの0.5〜8重量%の範囲のラウリン酸とを含有することができる。
水相
水相は、乳化剤としてアミノ酸(例えば、ジカルボン酸又はモノカルボン酸)のN−アシル誘導体の塩を含有する(水相中に存在する全ての界面活性剤の50%以上、好ましくは60%以上)。好ましいジ−カルボンキシアミノ酸乳化剤は、アシルグルタマート及びアシルアスパルタート界面活性剤である。好ましいモノ−カルボキシルアミノ酸乳化剤は、アシルグリシナート及びアシルアラナートである。好ましくは、これらは、アミノ酸のN−アシル誘導体のカリウム塩及び/又はナトリウム塩であり、アシル鎖の65%超が鎖長C14以下、例えばC〜C14(例えばヤシ脂肪酸由来)を有する。アシル鎖の好ましくは75%超、より好ましくは80%超がC14以下の鎖長を有する。好ましくは、鎖長の75%超、最も好ましくは80%超がC12、C14又はそれらの混合物である。これらの(例えば長鎖C16及びC18と比較して)優勢に短い鎖のアシル基は、本発明のナノエマルジョンが完全に配合された液体クレンジング組成物(特に構造化液体クレンジング組成物)に組み込まれた場合、発泡能力の維持又は向上を助ける。
典型的には、2つの形態の市販のアミノ酸界面活性剤がある。1つは、典型的にはより高価で高純度の粉末又はフレーク形態である。固体ジカルボキシルアミノ酸界面活性剤の例としては、
・N−ココイル−L−グルタミン酸ナトリウム(例えば、Amisoft(登録商標)CS−11、味の素(株))
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム(例えば、Amisoft(登録商標)LS−11、味の素(株))
・N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム(Amisoft(登録商標)MS−11、味の素(株))
・N−ココイル−l−グルタミン酸カリウム(例えば、Amisoft(登録商標)CK−11、味の素(株))
・N−ミリストイル−L−グルタミン酸カリウム(Amisoft(登録商標)MK−11、味の素(株))
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム(Amisoft(登録商標)LK−11、味の素(株))
・ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム(AminoFoamer(商標)FLMS−P1、旭化成ケミカルズ(株))
・ラウロイルグルタミン酸ナトリウム(Aminosurfact(商標)ALMS−P1/S1、旭化成ケミカルズ(株))
・ミリストイルグルタミン酸ナトリウム(Aminosurfact(商標)AMMS−P1/S1、旭化成ケミカルズ(株)
が挙げられる。
固体モノカルボキシルアミノ酸界面活性剤の例としては、
・ココイルグリシンナトリウム(例えば、Amilite(登録商標)GCS−11、味の素(株))
・ココイルグリシンカリウム(例えば、Amilite(登録商標)GCK−11、味の素(株))
が挙げられる。
本発明の予想外の発見の1つは、上記のアミノ酸(粉末形態であり、生産設備(plant production)において取り扱いが容易ではない)に加えて、共乳化剤として脂肪酸を使用することにより、通常安価であるが、pHが高く無機塩が多い液体形態のアミノ酸界面活性剤の使用が可能になることである。比較実施例に示されるように、脂肪酸乳化剤の不在下では、本出願人らは粗エマルジョンを形成することができなかったか、又は液滴サイズが非常に大きかった(400nmをはるかに上回る)。例えば、アシルグルタマートを用いると、粗エマルジョン相が分離し、及び/又は液体アシルグルタマートと、pHを低下させるための高レベルのクエン酸とを用いると、液滴サイズは、脂肪酸を使用する場合の約2.5倍の大きさであった。アシルグリシナートの場合、例えば脂肪酸を含まない場合、液滴サイズは、脂肪酸が存在する場合と比較して14倍大きかった。工業用液体アミノ酸界面活性剤に脂肪酸、特にラウリン酸を共乳化剤として添加すると、安定した粗エマルジョンが形成され、より小さな油滴が効率的に形成され、非常に優れたナノエマルジョンが形成された。例えば、5000psiでホモジナイザーに1回通すだけで、200nm未満のペトロラタム油滴サイズを生成することが可能であった(実施例6を参照されたい)。
液体アミノ酸界面活性剤は、典型的には、20〜35%の界面活性剤活性成分を含有し、pHが高く、無機塩が多い(例えば、3〜6%のNaCl)。例としては、
・AMISOFT(登録商標)ECS−22SB:ココイルグルタミン酸二ナトリウム(30%水溶液)
・AMISOFT(登録商標)CS−22:ココイルグルタミン酸二ナトリウム及びココイルグルタミン酸ナトリウム(25%水溶液)
・AMISOFT(登録商標)CK−22:ココイルグルタミン酸カリウム(30%水溶液)
・AMISOFT(登録商標)LT−12:TEA−ラウロイルグルタミン酸(30%水溶液)
・AMISOFT(登録商標)CT−12 TEA−ココイルグルタミン酸(30%水溶液)
・AMILITE(登録商標)ACT−12:TEA−ココイルアラニン(30%水溶液)
・AMILITE(登録商標)ACS−12:ココイルアラニンナトリウム(30%水溶液)
・AMILITE(登録商標)GCK−12/GCK−12K:ココイルグリシンカリウム(30%水溶液)
・Aminosurfact(商標)ACDS−L:ココイルグルタミン酸ナトリウム(25%水溶液)
・Aminosurfact(商標)ACDP−L:ココイルグルタミン酸カリウム(22%)+ココイルグルタミン酸ナトリウム(7%)
・Aminosurfact(商標)ACMT−L:TEA−ココイルグルタミン酸(30%水溶液)
・AminoFoamer(商標)FLDS−L:ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム(25%水溶液)
が挙げられる。
味の素(株)のAmisoft(登録商標)及びAmilite(登録商標)、旭化成ケミカルズ(株)のAminosurfact(商標)及びAminoFoamer(商標)に加えて、液体アミノ酸界面活性剤の他の供給業者としては、Clariant(例えば、Hostapon SG ココイルグリシンナトリウム)、Solvay(例えば、Gerapon(登録商標)PCG ココイルグルタミン酸カリウム水溶液;Gerapon(登録商標)LG 3S ラウリルグリシンナトリウム及びグリセリン)、Galaxy(Galsoft(登録商標)KCGL ココイルグルタミン酸カリウム水溶液;GalSoft(登録商標)SCG+ココイルグリシンナトリウム、活性成分20%)及びSino Lion(Eversoft(登録商標)USK−30K ココイルグルタミン酸カリウム水溶液;Eversoft(登録商標)YCS−30S ココイルグリシンナトリウム)が挙げられる。
さらに、他のマイルドなイオン性クレンジング界面活性剤を水相に使用することができる。使用可能なアニオン性界面活性剤としては、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、並びに他のアミノ酸系界面活性剤、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウムが挙げられる。両性物質、例えば、ココベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン及びコカミドプロピルヒドロキシスルタインも使用することができる。これらの共界面活性剤は、典型的には、水相中の総界面活性剤の50%未満、好ましくは40%未満、より好ましくは30%未満のレベルで存在する。
水相中の全ての界面活性剤は、ナノエマルジョン全体の1.6〜15重量%、好ましくは4〜12重量%を構成する。上記のように、アミノ酸のN−アシル誘導体の塩、好ましくはアシルグルタマート、アシルアスパルタート、アシルグリシナート、アシルアラニナート又はそれらの混合物は、本ナノエマルジョンの主界面活性剤である。それらは、水相中の全ての界面活性剤の50%以上、好ましくは60%以上を構成する。好ましくは、それらは70%超、より好ましくは75%超を構成する。当然ながら、それらは水相に存在する唯一の界面活性剤であってもよい。
好ましくは、水相は、1又は複数の防腐剤を含有することができる。典型的には、防腐剤は0.01〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%のレベルで存在する。
本発明のナノエマルジョンは、400nm以下、好ましくは20nm〜300nm、より好ましくは20〜250nm、より好ましくは20〜200nmの体積平均径(volume average diameter)(「体積平均径(volume mean diameter)」又は「体積平均サイズ(volume average size)」という用語でも互換的に使用される)を有する。
これらの範囲の液滴サイズを有するナノエマルジョンは、高圧ホモジナイザー又は高圧ソノレータによって印加される比較的低い圧力を用いて、本発明において得られる。使用される圧力は、7000psi以下、好ましくは6000psi以下、最も好ましくは5000psi以下である。
ナノエマルジョンの調製
ナノエマルジョンは、典型的には2段階法で形成される。
第1の混合段階は、粗エマルジョンを形成するために使用される。油相と水相とを、各相が透明で均一になるように75℃(55〜75℃)まで別々に加熱し(油相は55〜75℃に又は溶融するまで加熱した)、次いで激しく混合しながら油相を水相と混合した。激しい混合は、攪拌タンク内で材料を混合すること、及び混合物をSilverson(登録商標)高剪断インラインミキサーのようなロータ/ステータミキサーに通すこと、又はそれらをScott(登録商標)Turbonミキサーなどの高剪断ミキサーで混合することを含む通常の手段によって達成できる。又は、粗エマルジョンは、Sonic Corporation、Connecticut州によって製造された標準的なSonolator装置などの連続高剪断混合装置を使用することによって生成されてもよい。これらの標準的なソノレータは、通常200〜500psiの圧力で操作され、粗エマルジョンが形成される。
この方法の第2段階は、粗エマルジョンを高圧ホモジナイザーに通してナノエマルジョンを形成することである。適切な高圧ホモジナイザーは、BEE International(米国マサチューセッツ州)のNano DeBeeホモジナイザー及び米国コネチカット州のSonic Corporationが製造する高圧ソノレータ装置である。これらの装置は、300nm未満のナノエマルジョンを生成するために1000〜5000psiまで操作することができる。ペトロラタム又はトリグリセリドのいずれかの疎水性油については、脂肪酸が共乳化剤として含まれる場合には、所望のナノエマルジョン粒子サイズに達するためにNano DeBEE又は高圧ソノレータに1回通すだけでよい。
実施例において、以下の用語は下記のように定義される:
パス数:エマルジョンが高圧ホモジナイザーを通過する回数
D[4,3]:体積平均径(volume average diameter又はvolume mean diameter)又は体積平均サイズ
D[3,2]:表面積平均径
平均径はMalvern Mastersizerによって決定される。
実施例1〜6及び比較例A〜H:
ロータ/ステータ高剪断装置(ESCO−LABOR AG、Switzerland)を備えた1リットルのESCOミキサー中で粗エマルジョンを調製した。水相をESCOミキサーに加え、75℃まで、又は透明になるまで加熱した。油相を組み合わせ、別の容器中で75℃まで、又は溶融するまで加熱した。油相を、攪拌下でESCOミキサー中の水相に徐々に加え、及び/又はロータ/ステータ装置によって激しく混合した。全ての油相の添加が完了し、粗エマルジョンがESCOミキサー中で形成されたら、粗エマルジョンを高圧ホモジナイザーNano DeBEEに移送し、1回又は2回通して、プロセス圧力5000psiで所望の液滴サイズに到達させた。
実施例1〜2及び比較例A〜C
実施例1〜2及び比較例A〜Cでは、pHが高く(約10)、無機塩(約3〜6%KCl)が多い液体ココイルグルタミン酸カリウム(活性成分27.2%)を乳化剤として使用した。十分に安定な粗エマルジョンを5000psiのプロセス圧力でNano DeBEEに1回通してナノエマルジョンを形成させた。その後、Malvern Mastersizerを使用して油滴のサイズを測定した。
Figure 0006867405
Figure 0006867405
比較例Aには粗エマルジョンは形成されなかった。比較例Bに示すように1.28%のクエン酸を水相に添加してpHを約5〜6に低下させた場合、激しい混合により粗エマルジョンが形成されたが、ロータ/ステータ高剪断装置を停止させるとすぐに、相は分離した。比較例Cに示すように1.92%のクエン酸を水相に添加した場合、粗エマルジョンが形成され、Nano DeBEEに通すのに十分な長時間均一に保たれ、476nmの体積平均液滴サイズが得られた。
実施例1及び2に示すように、2〜4%のラウリン酸を油相に添加した場合、クエン酸を含んでも、又は含まなくても安定した粗エマルジョンが形成された。5000psiの同じプロセス圧力でNano DeBEEに1回通すと、186nmの小さな体積平均液滴サイズが得られた。したがって、ラウリン酸の添加は、粗エマルジョンを形成するのに必要なクエン酸の量を減少させるだけでなく(実施例1)、わずか1回のパスで209以下の非常に小さな液滴を形成した。
実施例3及び比較例D
実施例3及び比較例Dでは、pHが高く(約10)、無機塩(約3〜6%NaCl)が多い液体ココイルグリシンナトリウム(活性成分20%)を主乳化剤として使用した。十分に安定な粗エマルジョンを、5000psiのプロセス圧力でNano DeBEEに1回通し、その後、Malvern Mastersizerを使用して油滴サイズを測定した。
Figure 0006867405
Figure 0006867405
組成物をNano DeBEEに5000psiで1回通すと粗エマルジョンが形成されたが、油滴サイズは3917nmであり、ラウリン酸を油相に添加すると、同じプロセス条件下で、266nmの油滴が得られた。したがって、ラウリン酸を使用する場合、ラウリン酸を使用しない場合よりも粒子サイズが1/14に小さくなった。
実施例4〜5及び比較例E及びF
油は大豆油であり、乳化剤はフレーク形態のココイルグルタミン酸カリウム(AMISOFT(登録商標)CK−11)である。油相にラウリン酸を添加しても、又はしなくても、安定した粗エマルジョンが形成され、5000psi又は3000psiのプロセス圧力でNano DeBEEに1回通した。最終的なナノエマルジョンのpHは、約5.6〜5.8の間にある。5000psiにて4%のラウリン酸を添加すると、体積平均液滴は188nmから143nmに減少し(比較例E及び実施例4を参照されたい)、3000psiにて4%のラウリン酸を添加すると、体積平均液滴は268nmから161nmに減少した(比較例F及び実施例5を参照されたい)。
Figure 0006867405
Figure 0006867405
実施例6並びに比較例G及びH。
50%の白色ペトロラタム及びココイルグルタミン酸カリウム(AMISOFT(登録商標)CK−11)を主乳化剤として用い、共乳化剤としてラウリン酸を使用して、又は使用せずに安定な粗エマルジョンを形成した。ラウリン酸を使用しない場合、粗エマルジョンをNano DeBEEに5000psiで別々に1回及び2回通して、それぞれ体積平均液滴が374nm及び283nmであるナノエマルジョンを得た。4%のラウリン酸を使用して、Nano DeBEEに5000psiで1回通すだけで、体積平均液滴は168nmに減少した。したがって、ラウリン酸は小滴形成の効率を大きく改善した。
Figure 0006867405
Figure 0006867405
実施例7〜13:50〜55%のペトロラタムを使用し、主乳化剤として活性物質4〜8.2%の液体形態のココイルグルタミン酸カリウム(30%)又はココイルグリシンナトリウム(20%)及び、共乳化剤として1〜4%の範囲のラウリン酸を用いてナノエマルジョンを形成した。粗エマルジョンを、450psiまでの圧力にて60〜75℃の溶融油相及び水相を同時に低圧ソノレータのオリフィスに通してポンプ輸送する低圧ソノレータによって調製し、粗エマルジョンを形成した。粗エマルジョンをさらに2500psiまでの圧力で高圧ソノレータに1回だけポンプ輸送し、ナノエマルジョンを形成した。実施例12及び13は、表に示すように、粗エマルジョン及びナノエマルジョンを形成する際に異なる低圧を使用した。
実施例10、11及び12に示す共乳化剤として4%のラウリン酸を用いた場合、高圧ソノレータに2500psi以下の圧力で1回通した後に、144〜198nmの範囲の体積平均液滴を有するナノエマルジョンを形成した。実施例11及び12に示すように共乳化剤として4%のラウリン酸を用いると、粗エマルジョンでさえ、低圧ソノレータに450psi以下で通した後、300nm未満の体積平均液滴サイズを生じた。
小さな液滴の効率的な製造は、界面活性剤の総量のファンクションではなく、むしろ界面活性剤のタイプ及び相互作用のファンクションであると考えられる。このことは、実施例7と実施例10とを比較することで分かる。アニオン性グルタマートとより多量の脂肪酸との相互作用のため、実施例10では全部の界面活性剤活性成分が比較的少量であり(8%、これに対して実施例7では9.2%)、実施例10でのペトロラタムの液滴サイズが158nmであるのに対して、実施例7では316nmである。
Figure 0006867405

Claims (16)

  1. ナノエマルジョン組成物であって、
    a)(1)ナノエマルジョン組成物全体の40〜75重量%の、トリグリセリド、ペトロラタム及びそれらの混合物からなる群から選択される油(ここで、ペトロラタムの融点が30〜60℃である)と、(ii)ナノエマルジョンの1〜10重量%の、C〜C18の脂肪酸とを含む内部相、並びに
    b)ナノエマルジョン組成物全体の1.6〜15重量%(活性成分として)の、アミノ酸塩のN−アシル誘導体である1又は複数の界面活性剤を含む外部水相
    を含み、
    (b)の前記界面活性剤が、前記ナノエマルジョンの前記外部水相中に存在する全ての界面活性剤の50%以上を構成し、
    (a)の液滴の体積平均径が20〜400ナノメートルである、ナノエマルジョン組成物。
  2. 前記1又は複数の界面活性剤が、
    (i)アシル基の65%超が14以下の鎖長を有する、ジカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩;及び
    (ii)アシル基の65%超が14以下の鎖長を有する、モノカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩;及び
    (iii)それらの混合物
    からなる群から選択される、請求項1に記載のナノエマルジョン組成物。
  3. 前記ジカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩が、アシルグルタミン酸の塩、アシルアスパラギン酸の塩又はそれらの混合物である、請求項1又は2に記載のナノエマルジョン組成物
  4. 前記モノカルボキシルアミノ酸のN−アシル誘導体の塩が、アシルグリシンの塩、アシルアラニンの塩又はそれらの混合物である、請求項1又は2に記載のナノエマルジョン組成物
  5. 前記液滴の体積平均径が20〜250nmである、請求項1から4のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  6. 液滴の体積平均径が20〜200nmである、請求項1から5のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  7. 前記油がトリグリセリド油であり、前記トリグリセリド油が、大豆油、ヒマワリ種子油、ヤシ油、菜種油、パーム油、パーム核油、ブドウ種子油、魚油及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  8. 前記油がペトロラタムであり、前記ペトロラタムの融点が30〜60℃である、請求項1から7のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物
  9. 前記油が、トリグリセリド油及びペトロラタムを含む油混合物である、請求項1から8のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物
  10. 鎖長C〜C18を有する前記脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヤシ脂肪酸及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から9のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  11. 前記脂肪酸が1〜7重量%ので存在する、請求項10に記載のナノエマルジョン組成物。
  12. 前記アミノ酸のN−アシル誘導体の塩が、モノ−及び/又はジ−ナトリウム及び/又はカリウム塩である、請求項1から11のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  13. 前記ナノエマルジョンが、ホモジナイザー又はソノレータからの圧力で調製され、前記圧力が7000psi以下である、請求項1から12のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物の製造方法
  14. (b)の前記界面活性剤が、前記ナノエマルジョンの形成前に、粉末又は液体の界面活性剤である、請求項1から12のいずれかに記載のナノエマルジョン組成物。
  15. a)(1)ナノエマルジョン組成物全体の40〜75重量%の、トリグリセリド、ペトロラタム及びそれらの混合物からなる群から選択される油(ここで、ペトロラタムの融点が30〜60℃である)と、(ii)ナノエマルジョンの0.5〜10重量%の、C〜C18の脂肪酸とを含む内部相、並びに
    b)ナノエマルジョン組成物全体の1.6〜15重量%(活性成分として)の、アミノ酸塩のN−アシル誘導体の塩である1又は複数の界面活性剤を含外部水相
    を含むエマルジョンであって、
    (b)の前記界面活性剤が、前記ナノエマルジョンの前記水相中に存在する全ての界面活性剤の50%以上を構成し、
    (a)の油滴の体積平均径が20〜400ナノメートルである、エマルジョンを調製する方法であって、前記方法が
    1)水相を55〜75℃に加熱すること;
    2)油相を55〜75℃に又は溶融するまで加熱すること;
    3)油相を水相に添加し、ロータステータ高剪断装置中で1000〜6000回転/分(rpm)で、又は200〜500psiの圧力でホモジナイザーを使用して、混合して粗エマルジョンを形成すること;
    4)前記粗エマルジョンを7000psi以下のプロセス圧力において1回又は複数回、ホモジナイザーを介してポンプ輸送すること;並びに
    5)エマルジョンを室温まで冷却すること
    を含む方法。
  16. 工程3)において、前記粗エマルジョンが、200〜500psiの圧力で作動するホモジナイザーを使用して形成される、請求項15に記載の方法。
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