JP6866126B2 - 間仕切り、間仕切り用面材の製造方法、および間仕切りの製造方法 - Google Patents

間仕切り、間仕切り用面材の製造方法、および間仕切りの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オフィス空間等を区画するために利用可能な間仕切り、間仕切り用面材の製造方法、および間仕切りの製造方法に関するものである。
従来、オフィス空間を区画するために利用される間仕切りとしては、特許文献1に示すようなパネルタイプのものが一般的である。この文献の図1に示される間仕切りパネルAは、剛性のある縦枠11や横枠12、鋼板13、適宜の補強部材等を組み合わせて構造体であるパネル本体1を構成し、このパネル本体1をアジャスタ14で支持するとともに、パネル本体1の両面に化粧材15を被着し、上端に笠木16を、下端に幅木17をそれぞれ配置して構成されている。
このような間仕切りパネルAのバリエーション展開を図る際には、サイズ違い、化粧材15の材質や色、柄の変更などによって、多様化を図るようにしているのが通例である。
特開2007−107319号公報
しかしながら、このような構造のものは、サイズや形状や模様ごとに異なる部品を用いる必要があるため、バリエーション展開にコストが掛かるうえに、デザインも画一的なものになりがちである。
そこで、本発明はいわゆるエキスパンドメタルと称される網目状の面材に着目した。この種の面材は、図15(a)に示すように、金属板aをローラbによって送り出しながら、直線状の下刃cに対して波状の上刃dが上方から降下することで金属板aの一定幅の領域を図15(b)のように波状に切り起こし、次に上刃dが上昇した際には金属板aが送り方向(X方向)に一定幅送られるとともに上刃dが送り方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に所定距離だけ位相がずれた位置に移動して再び直線状の下刃cに対して波状の上刃dが上方から降下することで図15(c)のように金属板aの一定幅の領域を波状に切り起こし、さらに上刃dが上昇した際には金属板aが送り方向(X方向)に一定幅送られるとともに上刃d送り方向(X方向)と直交する方向の−Y方向に所定距離だけ位相がずれた位置に移動して(すなわち元の位置に戻って)再び直線状の下刃cに対して波状の上刃dが上方から降下することで金属板aの一定幅の領域を波状に切り起こすという動作を繰り返すことで、金属板aの送り方向(X方向)と直交する方向(Z方向)に対して菱形状の網目が交互に位相がずれた状態で順次形成される。
このようなエキスパンドメタルを従来とは全く異なる分野であるオフィス等の間仕切りに利用すれば、サイズや形状の違いはエキスパンドメタルのカット領域を変えるだけで対応することができる。しかしながら、単にこのようなエキスパンドメタルを利用するだけでは、網目の形状が一定であるため、種々の形状や模様の異なるエキスパンドメタルを製作するためには、上刃の波形状を変えたり、金属板の送り速度や上刃の位相量を変えたりして対応しなければならない。そして、波形状を変えるためには仕様ごとに上刃を用意しなければならず、送り速度や位相量等の制御量を変化させるためには制御が複雑になるうえに、それでもなお、予定した網目状の形状や模様にしかならない。
本発明は、このようなエキスパンドメタルとは異なる発想に基づいて、同じ材料から簡単な操作で種々の想定外の形状や模様を生成することが可能な、新たな面材を用いた間仕切り、間仕切り用面材の製造方法、および間仕切りの製造方法を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の第1の態様に係る間仕切りは、縦又は横に延びる複数の線条と、隣り合う線条同士を接続する接続部とを具備し、前記線条よりも前記接続部が短く、一方側に隣接する線条との接続部と他方側に隣接する線条との接続部は位相がずれた位置に設けられ、隣接する線条間には、少なくとも線条の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条と一対の接続部で孔部が形成され、線条の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条が接続されていない開口凹部が形成された面材を用いて構成されており、前記面材を構成する線条が不規則な波線形状である、ことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様に係る間仕切りは、縦又は横に延びる複数の線条と、隣り合う線条同士を接続する接続部とを具備し、前記線条よりも前記接続部が短く、一方側に隣接する線条との接続部と他方側に隣接する線条との接続部は位相がずれた位置に設けられ、隣接する線条間には、少なくとも線条の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条と一対の接続部で孔部が形成され、線条の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条が接続されていない開口凹部が形成された面材を用いて構成されており、前記面材を構成する線条の幅は一部を除いてほぼ均一であり、一部において異なるように構成されている、ことを特徴とする。
第1の態様および第2の態様のいずれに係る構成においても、線条と孔部によって空間をシームレスにつながっているように場所を仕切る従来にはない外観の間仕切りが形成される。しかも、線条の端部に開口凹部が存することで線条間が伸展可能であるため、隣接方向に沿って面材に張力が加わった箇所は隣接する線条と一対の接続部との間で閉じられた孔部が成り行きで広がるため、均一さの崩れた想定外の形を生じ易いものとなる。
特に、第2の態様によると、前記面材を構成する線条の幅は一部を除いてほぼ均一であり、一部において異なるように構成されているので、孔部の形状をある程度コントロール可能とすることができる。
孔部の変形を無理なく引き起こすためには、前記面材の各線条は、一方側に隣接する線条との接続部に向かって斜めに延び、他方側に隣接する線条との接続部に向かって逆傾斜で斜めに延びていることが望ましい。
形状や模様が視覚的に極度に不安定となること避けるためには、前記面材の隣接する一対の線条は、前記接続部における離間距離がその前後における離間距離よりも小さくなるように、全長にわたって傾斜方向を交互に変えながら延在していることが望ましい。
想定外の形状や模様となることがより期待できる構造としては、前記面材を構成する線条の幅がほぼ均一な波線形状であり、場所によって波線形状が異なる構造をなしているものが挙げられる。
上記の構造を通じて、孔部に複数の形状、あるいは不均一な形状が混在した間仕切りが構成されるものとなる。
主として、線条が延びる方向と直交する方向に孔部の変形を引き起こしたい場合には、前記面材の孔部は線条間の離間距離よりも線条が延びる方向の接続部間の離間距離の方が長くなるようにしておくことが望ましい。
孔部の変形にある程度の変形量と規則性を確保するためには、前記面材を構成する線条の端部において、隣接する線条間には1つおきに孔部と開口凹部が形成されていることが望ましい。
成り行きで生じる変化をある程度均質化し、また、より伸展し易いものとするためには、前記面材を構成する線条の端部において、隣接する線条間にはすべて開口凹部が形成されていることが望ましい。
面材自体は可撓性を有していても、間仕切りとしての安定した設置や組み付けを可能とするためには、前記面材を縦枠および横枠を接続した長方形の枠内に収めて間仕切りを構成することが望ましい。
また、本発明に係る間仕切り用面材の製造方法は、板材に対し縦又は横に間欠的に打ち抜き部が連続する打ち抜き列を当該打ち抜き部の位相がずれた状態で隣接させ、打ち抜き列の端部の打ち抜き部の少なくとも一部は開口した状態に設け、その隣接方向に沿って板材を引っ張ることにより前記打ち抜き部を伸展させて、隣接状態で縦又は横に延びる複数の線条と、隣り合う線条同士を接続する接続部とを形成し、前記線条よりも前記接続部が短く、一方側に隣接する線条との接続部と他方側に隣接する線条との接続部は位相がずれた状態となり、隣接する線条間には、少なくとも線条の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条と一対の接続部で孔部が形成され、線条の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条が接続されていない開口凹部が形成された面材を構成することを特徴とする。
このような製法を用いると、板材に対してプレス機で打ち抜き部を打設した後、伸展機で板材を引っ張るだけで、二つとして同じではない多様な間仕切り用面材を簡単に製造することができる。
この場合、伸展率の大きい面材を製造するための打ち抜き部としては、抜き孔が好適である。
逆に、伸展率の小さい面材を製造しようとするならば、前記打ち抜き部をスリットにしておくことが望ましい。
また、本発明に係る間仕切りの製造方法は、上記間仕切り用面材の製造方法によって製造される間仕切り用面材を、少なくとも内面側に面材の縦縁辺を緊密に収容する溝を有した左右の縦枠の上下端を横枠で接続した長方形の枠内に取り付けて構成することが望ましい。
本発明は、以上説明した構成であるから、同じ材料から簡単な操作で種々の想定外の形状や模様を容易に生成することが可能な、新規有用な面材を用いた間仕切り、間仕切り用面材の製造方法、および間仕切りの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る間仕切りを示す図。 同実施形態で使用する面材を示す図。 同実施形態に係る面材のプレス工程を示す図。 同面材の伸展工程を示す図。 同面材に形成される孔部の形状の基本的特徴を説明するための図。 同実施形態に係る間仕切りの他の構成を示す図1に対応した図。 図1におけるA部拡大図。 図1におけるB部拡大平面。 図1におけるC部拡大図。 図1におけるD部拡大図。 図1におけるE部拡大図。 図1におけるF部拡大図。 本発明に係る孔部の変形例を示す図5に対応した図。 本発明に係る金属板材の他の変形例を示す エキスパンドメタルの基本的な製造方法を説明するための図。
以下、本発明の第一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の間仕切りPは、図1に示すように、左右の縦枠11と上下の横枠12、13、中間枠14から構成される長方形の枠体1内に複数の面材3A、3B、3Cを収めることによって構成される。図2はここで使用されている面材2を示している。
以下、面材2の具体的な製法及び構造を説明した後、その面材3A〜3Cを枠体1に取り付けて間仕切りPに仕上げる工程について説明する。
先ず、図3に示すように、スチール鋼板等の金属板材2をプレス機Bにかける。プレス機Bは、金属板材2を所定ピッチずつ送りながら、ヘッド部B1で金属板材2に矩形状の抜き孔からなる打ち抜き部21を形成する工程を実施する。
プレス機Bのヘッド部B1は、矩形状の打ち抜き21部を形成するための刃Baを、送り方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に所定ピッチで複数箇所備えている。このヘッド部B1が昇降してプレス動作を終えたら、金属板材2がX方向に一定幅送られるとともにヘッド部B1が長手方向(Y方向)に所定距離だけ位相がずれた位置に移動する。そして、その位置で再びヘッド部B1が昇降してプレス動作を終え、金属板材2が一定幅送られるとともに、今度はヘッドB1が前記とは逆方向(−Y方向)へ所定距離だけ位相がずれた位置(すなわち最初の位置)に移動し、その位置で再びヘッド部B1が昇降してプレス動作を行う。以上のような動作を繰り返すことで金属板材2に打ち抜き部21が形成される。プレス機Bのヘッド部B1が大きければ、位相が交互にずれた複数列の刃を設けて、複数列をまとまってプレスし、金属板材2を送るときにヘッド部B1の位相を変えない構成にすることができる。打ち抜き部21は矩形に限らず、長円形など適宜の形状にすることができる。
これにより、金属板材2に打ち抜き部21の列2xが、送り方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に交互に位相がずれた状態で形成される。この実施形態において、送り方向(X方向)と直交する方向(Y方向)の側端縁2aは、打ち抜き部21が閉じた箇所と開口する箇所が交互に形成されているように打ち抜き、又は打ち抜いた後に面材2を切断する。
そして、この金属板材2を図4に示す伸展機Cに掛けて伸展させる。例えば、金属板材2の送り方向(X方向)の端縁2bに設けた把持部2b1をチャックC1に保持させてチャックC1、C1間を離間方向に相対移動させると、金属板材2の端縁2bから順次中央に向かって引っ張り力が伝わり、全体として金属板材2の全体が伸展する。
このとき、全ての部位に均等に引っ張り力が作用するわけではなく、チャックC1に近い端縁2bよりもチャックC1から遠い中央の方が作用する引っ張り力が弱くなるため、全体として金属板材2のどこが伸びるかは成り行きになる。したがって、図4に示す打ち抜き部21が図5に示すように均質な孔部31になることはなく、図2に示すように打ち抜き部21は各部位において適宜に広がって場所によって異なる形状の孔部31となる。
ここで、伸展率はさておき、基本的な孔部31の生成原理は同じであるため、図5を用いて生成される孔部31の特徴を説明する。送り方向(X方向)を縦方向、これと直交する方向(Y方向)を横方向とした場合、横方向(Y方向)に延びる線条32は縦方向(X方向)の両側に隣接する線条32´、32´´と交互に繋がっており、その繋がった部分を介して引っ張り力が作用するため、線条32は幅Wがほぼ均一なままで波線形状に変形し、縦方向(X方向)に隣接した状態で横方向(Y方向)に延びる複数の線条32−32´間(32−32´´間)に、これら隣り合う線条32−32´同士(32−32´´同士)を接続する接続部33´、33´´が形成される。図3に示す打ち抜き部21は横長であるため、接続部33´、33´間(33´´、33´´間)の横方向(Y方向)の距離dyよりも接続部33´(33´´)の縦方向(X方向)の距離dxの方が短い。また、任意の線条(例えば32)に着目した場合、送り方向(X方向)の上流又は下流のうち一方側に隣接する線条32´との接続部33´と他方側に隣接する線条32´´との接続部33´´は、1/2ピッチ位相がずれた位置に設けられる。さらに、隣接する線条、例えば32−32´間には、線条32の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条32、32´と一対の接続部33´、33´で孔部31を形成し、線条32の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条32、32´´間が接続されていない開口凹部31xが形成されたこれらの孔部31と開口凹部31xは線条32の横方向(Y方向)の側端部(図4参照)においてX方向に交互に設けられる。
また、線条32を基準に見た場合、一方側の線条32´との接続部33´が他方側の線条32´´との接続部33´´−33´´間に位置する孔部31の中央を引っ張る形になるため、線条32は、一方側に隣接する線条32´との接続部32´に向かって斜めに延び、他方側に隣接する線条32´´との接続部32´´に向かって逆傾斜で斜めに延びる状態になる。
見方を変えれば、隣接する一対の線条、例えば32、32´は、前記接続部33´における離間距離dxがその前後における離間距離dx´よりも小さくなるように、全長にわたって傾斜方向を交互に変えながら延在した状態となる。
ここで、エキスパンドメタルとの違いについて説明する。エキスパンドメタルの場合は、図15に示したように、直線状の下刃cに対して波状の上刃dが交互に位相を変えて上方から降下することで金属板aの一定幅の領域を波状に切り起こすという動作を繰り返すことで、金属板の送り方向に対して菱形状の網目が交互に位相がずれた状態で順次形成される。
すなわち、本実施形態による面材3が、打ち抜き方向(Z方向)と直交するX方向から送り込まれて、同じく打ち抜き方向(Z方向)と直交する同じX方向に繰り出されるのに対して、エキスパンドメタルは、金属板aの打ち抜き方向(Z方向)と直交するX方向から送り込まれて、打ち抜き方向(Z方向)に金属板aが繰り出される。したがって、網目は、当初の金属板aに並行な面と、当初の金属板aに直交する面とで構成される。すなわち、打ち抜いた後の金属板aを面方向に引っ張った場合、引っ張り力の作用する方向は複雑に伝播する。
これに対して、本実施形態によれば、金属板材2の面方向への引っ張り力はすべて同じ条件で打ち抜き部21に作用するため、進展が効果的に引き起こされるものとなる。
このようにして、面材3ができたら、把持部2b1となっていた部分を切り落とし、これを枠体1に組み込んで間仕切りPを作成する。勿論、把持部2b1となっていた部分を枠体1に挟み込んで外れないようにしてもよい。図1の間仕切りPは3枚の面材3A、3B、3Cを使用したもので、これらの面材3A、3B、3Cが嵌め込まれる開口OP1〜OP3(図6参照)の一部のみに面材(例えば3Bを嵌め込み、残りの部分はオープン開口(例えば開口OP1、OP3)とする態様も可能としている。
図7〜12は、図1におけるA部〜F部の拡大図である。図8に示すように縦枠11は内面側に面材3の縦縁辺3aを緊密に収容する溝11a1を有した内向きのチャネル材11aを基材11xに取り付けたものであり、図7に示す上枠12および図11に示す下枠13は内面側に面材3の横縁辺3bを収容する凹部12a1、13a1を有した下向きまたは上向きのチャネル材12a、13aを基材12x、13xに取り付けたものであり、図9および図10に示す中間枠14は上下両面に面材3の横縁辺3b、3aを収容する凹部14a1、14b1を有した上向きチャネル材14aと下向きチャネル材14bを基材14xの上下面に取り付けたもので、各開口OP1〜OP3の横枠12や中間枠14に所謂けんどん方式で面材3A〜3Cを収容した後、各面材3A〜3Cに共通の縦枠11、11を左右から嵌め込んで間仕切りPに仕上げるようにしている。
以上のように、本実施形態の間仕切りPは、横方向に延びる複数の線条32、32´、32´´と、隣り合う線条32、32´同士(32、32´´同士)を接続する接続部33´(33´´)とを具備し、線条32、32´、32´´よりも接続部33´(33´´)が短く、線条32を基準にすれば面材3の縦方向(X方向)に沿って一方側に隣接する線条32´との接続部33´と他方側に隣接する線条32´´との接続部33´´は位相がずれた位置に設けられ、隣接する線条32、32´間(32、32´´間)には、少なくとも線条32、32´、32´´の横方向(Y方向)の端部3a以外の部位において隣接配置された一対の線条32、32´(32、32´´)と一対の接続部33´(33´´)で孔部31が形成され、線条32の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条32、32´´間が接続されていない開口凹部が形成された面材3を用いたものである。
このように構成すれば、線条32と孔部31によって空間をシームレスにつながっているように場所を仕切る従来にはない外観の間仕切りPを形成することができる。しかも、線条32、32´´の端部3aに開口凹部31xが存することで線条32、32´´間が伸展可能であるため、隣接方向(X方向)に沿って面材3に張力が加わった箇所は隣接する線条32、32´(32、32´´)と一対の接続部33´、33´との間(33´´、33´´との間)で閉じられた孔部31´(31´´)が成り行きで広がるため、均一さの崩れた想定外の形を生じ易いものとなる。
具体的には、前記面材3の線条、例えば32は、一方側に隣接する線条32´との接続部33´に向かって斜めに延び、他方側に隣接する線条32´´との接続部33´´に向かって逆傾斜で斜めに延びているので、一方側に隣接する線条32´との接続部33´に向かって延びる角度の無理のない変化と、他方側に隣接する線条32´´との接続部33´´に向かって逆傾斜で延びる角度の無理のない変化の総和で孔部31が広がるため、孔部31の変形が生じ易いものとなる。
また、面材3の隣接する一対の線条、例えば32、32´は、接続部33´における離間距離dxがその前後における離間距離dx´よりも小さくなるように、全長にわたって傾斜方向を交互に変えながら延在しており、接続部33´を基点としてその前後における線条32、32´間の離間距離dxが傾斜方向を交互に変えながら連続性を保って変化するため、不均一ななかにも連続性を保ち、形状や模様が視覚的に極度に不安定となることが避けられるものとなる。
そして、面材3を構成する線条32の幅Wがほぼ均一な波線形状であり、面材3に張力が加わった際に孔部31の変形がどこで起こるかわかないため、場所によって図2に示すように波線形状が異なる形状や模様が生じる確率を高めることができる。
すなわち、このような構造であれば、面材3の孔部31には複数の形状または不均一な形状が混在した間仕切りを構成することができる。
さらに、面材3の孔部31は線条32、32´間の離間距離dxよりも線条32、32´が延びる方向の接続部33´、33´間の離間距離dyの方が長くなるように設定しているため、線条32、32´が延びる横方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に孔部21を変形させ易い構造とすることができる。
また、面材3を構成する線条32、32´、32´´の側端部3aにおいて、隣接する線条32、32´間(32、32´´間)には孔部31と開口凹部31xが形成され、これがX方向に交互に設けられるため、孔部31は広がり難く、開口凹部31xは広がり易く、孔部31や開口凹部31の変形にある程度の変形量と規則性がつけ易いものとなる。
そして、面材3が縦枠11および横枠12、13、中間枠14を接続した長方形の枠1内に収まっているため、面材3自体は可撓性を有していても、間仕切りPとしての安定した設置や組み付けが可能になる。
そして、このような間仕切り用面材3の製造方法として、金属板材2に対し横方向(Y方向)に間欠的に打ち抜き部21が連続する打ち抜き列2xを当該打ち抜き部21の位相がずれた状態で隣接させ、打ち抜き列2xの端部の打ち抜き部21の少なくとも一部は開口した状態に設け、その隣接方向(X方向)に沿って板材2を引っ張ることにより打ち抜き部21を伸展させて、隣接状態で横方向(Y方向)に延びる複数の線条32、32´、32´´と、隣り合う線条32、32´同士(31、31´´)を接続する接続部33´(33´´)とを形成し、線条32よりも接続部33が短く、線条32から見て一方側に隣接する線条32´との接続部33´と他方側に隣接する線条32´´との接続部33´´は位相がずれた状態となり、隣接する線条間、例えば32、32´間には、少なくとも線条32の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条32、32´と一対の接続部33´、33´で孔部31を形成し、線条32、32´´の端部に当該線条32、32´´間が接続されていない開口凹部31xが形成されるようにしたので、金属板材2に対してプレス機Bで打ち抜き部21を打設した後、伸展機Cで金属板材2を引っ張るだけで、二つとして同じではない多様な間仕切り用面材3を簡単に製造することができる。
この場合、打ち抜き部21は抜き孔であるため、伸展率の大きい面材3を製造することができる。
そして、このように製造される面材3を、少なくとも内面側に面材3の縦縁辺3aを緊密に収容する溝11aを有した左右の縦枠11の上下端を横枠12、13で接続した長方形の枠1内に取り付けて構成しているため、特に腰の弱い面材3の縦縁辺3aを適正に保った状態で、可撓性が大きく自立性の乏しい面材を安定した平面形状に保って間仕切りに仕上げることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、面材103を構成する線条132の幅Wは一部を除いてほぼ均一な幅W2であり、一部において異なる幅W1を有するように構成することもできる。このように、線条132の幅Wを一部において異ならせることで、ある程度恣意的に孔部131に変化をつけることができ、出来上がる面材103の形状や模様をコントロールし易いものとなる。
また、図2に示す面材3を構成する線条32の端部において、面材3を図中D−D線に沿って切断し、またそのような形状にプレスすることで、隣接する線条32、32間にはすべて開口凹部31xが設けられたものとしてもよい。このようにすると、広がる条件は同じであるため、成り行きで生じる変化をある程度均質化し、また、より伸展し易いものとすることができる。
さらに、図14に示すように打ち抜き部221は切れ目を入れただけのスリット状にしてもよい。このようにすれば、伸展率の小さい面材を製造するときに有効となる。
勿論、抜き孔とスリットの組み合わせも効果的である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1…枠体
2…金属板材
2x…打ち抜き列
3、3A、3B、3C…面材
3a…縦縁辺
3a…側端部
11…縦枠
11a…溝
12、13…横枠
14…中間枠
21…打ち抜き部
31…孔部
31x…開口凹部
32、32´、32´´…線条
33´、33´´…接続部
221…打ち抜き部
B…プレス機
C…伸展機
dx…線材間の離間距離
dy…接続部間の離間距離
W、W1、W2…線材の幅
X…面材の縦方向
Y…面材の横方向

Claims (9)

  1. 隣接状態で縦又は横に延びる複数の線条と、隣り合う線条同士を接続する接続部とを具備し、前記線条よりも前記接続部が短く、一方側に隣接する線条との接続部と他方側に隣接する線条との接続部は位相がずれた位置に設けられ、隣接する線条間には、線条の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条と一対の接続部で孔部が形成され、線条の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条間が接続されていない開口凹部が形成された面材を用いて構成されており、
    前記面材を構成する線条が不規則な波線形状である、
    ことを特徴とする間仕切り。
  2. 隣接状態で縦又は横に延びる複数の線条と、隣り合う線条同士を接続する接続部とを具備し、前記線条よりも前記接続部が短く、一方側に隣接する線条との接続部と他方側に隣接する線条との接続部は位相がずれた位置に設けられ、隣接する線条間には、線条の端部以外の部位において隣接配置された一対の線条と一対の接続部で孔部が形成され、線条の端部に少なくとも隣接配置された一対の線条間が接続されていない開口凹部が形成された面材を用いて構成されており、
    前記面材を構成する線条の幅は一部を除いてほぼ均一であり、一部において異なるように構成されている、
    ことを特徴とする間仕切り。
  3. 前記面材の各線条は、一方側に隣接する線条との接続部に向かって斜めに延び、他方側に隣接する線条との接続部に向かって逆傾斜で斜めに延びている請求項1又は2に記載の間仕切り。
  4. 前記面材の隣接する一対の線条は、前記接続部における離間距離がその前後における離間距離よりも小さくなるように、全長にわたって傾斜方向を交互に変えながら延在している請求項1〜3の何れかに記載の間仕切り。
  5. 前記面材の孔部には複数の形状または不均一な形状が混在している請求項1〜の何れかに記載の間仕切り。
  6. 前記面材の孔部は線条間の離間距離よりも線条が延びる方向の接続部間の離間距離の方が長い請求項1〜の何れかに記載の間仕切り。
  7. 前記面材を構成する線条の端部において、隣接する線条間には1つおきに孔部と開口凹部が形成されている請求項1〜の何れかに記載の間仕切り。
  8. 前記面材を構成する線条の端部において、隣接する線条間にはすべて開口凹部が形成されている請求項1〜の何れかに記載の間仕切り。
  9. 前記面材が縦枠および横枠を接続した長方形の枠内に収まっている請求項1〜の何れかに記載の間仕切り。
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