この開示は、一部には、AAK1ノックアウトマウスが疼痛に対して高い耐性を示すという知見に基づく。その知見により学術研究が刺激され、最終的に、AAK1阻害剤、該阻害剤を含む組成物、およびそれらの使用方法が発見されるに至った。
本明細書における本開示の記載は、化学結合の法則および原理と適合させて解釈する必要がある。ある場合には、所定のいずれかの位置に置換基を配置するのに水素原子を除去する必要があるかもしれない。
本開示によって包含される化合物は、医薬として使用するのに適宜安定している化合物である、と認識すべきである。
本明細書中で使用される場合、次の用語はその指摘される意味を有する:
明細書中に引用されるすべての特許、特許出願および参考文献は、出典明示によりその内容のすべてを本明細書の一部とする。定義を含め、不一致のあった場合、本開示が優先するであろう。
本明細書で使用される場合に、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈からそうでないと明示されない限り、複数形を包含する。
ある場合には、特定の基における炭素原子の数がその基を列挙する前に示される。例えば、「C1−6アルキル」なる語は、1ないし6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。これらの指定がある場合には、それらがその中に含まれる他の全ての定義に取って代わることとなる。
本明細書で使用される場合に、「ハロ」なる語は、Br、Cl、Fおよび/またはIをいう。
不斉中心が本開示の化合物にあってもよい。本開示は、AAK1の阻害能を有する、すべての立体化学的異性体またはその混合物を包含すると理解すべきである。化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を有する市販の出発物質から合成的に調製されるか、または混合したエナンチオマーの生成物を調製し、つづいてジアステレオマーの混合物に変換するなどの分離を行い、つづいて分離または再結晶化、クロマトグラフィー技法に付すか、あるいはエナンチオマーをキラルクロマトグラフィーカラムで直接分離してもよい。個々の立体化学形態の出発化合物は市販されているか、あるいは当業者に公知の技法により製造かつ分割され得るかのいずれかである。
本開示の特定の化合物はまた、分離することのできる、安定した異なる立体構造の形態で存在してもよい。非対称の単結合の回りでは回転が制限されるため、例えば立体障害または環ひずみのため、ねじれの非対称は、異なる立体構造異性体の分離を可能とするかもしれない。本開示はこれらの化合物の各立体構造異性体およびその混合物を包含する。
「本開示の化合物」なる語およびその同等の表現は、式(I)の化合物およびその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を包含するものとする。同様にして、中間体への言及はその文脈が許す場合にはそれらの塩も包含するものとする。
本開示は、本発明の化合物に存する原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体としては、原子番号は同じであるが、質量数の異なるそのような原子が挙げられる。一般的な例示であり、限定されるものではないものとして、水素の同位体は重水素および三重水素を包含する。炭素の同位体は13Cおよび14Cを包含する。同位体で標識される本開示の化合物は、一般に、当業者に公知の従来の方法により、あるいはそうでなければ利用される非標識の試薬の代わりに同位体で標識される適切な試薬を用いて、本明細書に記載の方法と同様の方法により、調製され得る。かかる化合物は、種々の使用の可能性があり、例えば生物学的活性の決定における標体および試薬として用いられる可能性がある。安定した同位体の場合には、かかる化合物は、生物学的、薬理学的または薬物動態学的特性を有利に修飾する可能性がある。
本開示の化合物は医薬的に許容される塩として存在しうる。本明細書中で使用される場合の「医薬的に許容される塩」なる語は、正当な医薬的判断の範囲内で、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、患者の組織と接触して使用するのに適する、水または油に可溶的または分散的であり、その意図する使用に効果的である、本開示の化合物の塩または両性イオンの形態を意味する。塩は、適切な窒素原子と適切な酸を反応させることにより、化合物を最終的に単離かつ精製する間に、あるいは別々に調製することができる。典型的な酸付加塩として、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、カンフル酸塩、カンフルスルホン酸塩;ジグルコン酸塩、ジ臭化水素酸塩、ジ塩酸塩、ジヨウ化水素酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、スクシン酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。医薬的に許容される付加塩を形成するのに利用され得る酸の例として、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸などの無機酸、およびシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、およびクエン酸などの有機酸が挙げられる。
塩基付加塩は、カルボキシ基を、金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩などの適切な塩基と、あるいはアンモニア、または有機第一、第二または第三アミンと反応させることにより、化合物を最終的に単離かつ精製する間に調製することができる。医薬的に許容される塩のカチオンとして、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、およびアルミニウム、ならびに非毒性のアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどの四級アミンのカチオンが挙げられる。塩基付加塩を形成するのに有用な典型的な他の有機アミンとして、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、およびピペラジンが挙げられる。
本開示の一の実施態様は、アダプタ・アソシエーティッド・キナーゼ1(AAK1)をインビトロおよびインビボの両方で阻害する方法であって、AAK1を式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含む方法を包含する。
療法にて用いる場合に、治療上有効量の式(I)の化合物、ならびにその医薬的に許容される塩を原料の化学物質として投与できる場合、活性成分を医薬組成物として付与することも可能である。従って、本開示は、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、および1種または複数の医薬的に許容される担体、希釈体または賦形剤を含む、医薬組成物をさらに提供する。
特記されない限り、化合物の「治療上有効量」とは、疾患または症状の治療または管理において治療的利益を提供するのに、あるいは該疾患または症状に付随する1または複数の徴候を遅らせるか、最小とするのに十分な量である。「治療上有効量」なる語は、治療全体を改善するか、疾患または症状の徴候または原因を減少または回避するか、あるいは他の治療剤の治療的効能を強化する量を包含しうる。
本明細書中で使用される場合の「治療上有効量」なる語は、疾患または症状の治療または管理において治療的利益を提供するのに、あるいは該疾患または症状に付随する1または複数の徴候を遅らせるか、最小とするのに十分な化合物の量をいう。化合物の「治療上有効量」は、治療剤を、単独で、あるいは他の治療剤と合わせた量であって、疾患または症状の治療または管理にて治療的利益を提供する量を意味する。「治療上有効量」なる語は、治療全体を改善するか、疾患または症状の徴候または原因を減少または回避するか、あるいは他の治療剤の治療的効能を強化する量を包含しうる。個々の活性成分を単独で投与して適用される場合には、該用語はその成分単独の量をいう。併合して適用される場合、該用語は、組み合わせて、連続して、または同時に投与されるかどうかで、その治療的効果をもたらす活性成分を合わせた量をいう。式(I)の化合物およびその医薬的に許容塩は上記されるとおりである。担体、希釈剤または賦形剤は、製剤の他の成分と適合し、その受容者に有害でないという意味で許容されなければならない。本発明のもう一つ別の態様によれば、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を1または複数の医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と一緒に混合することを含む医薬製剤の調製方法も提供される。本明細書中で使用される場合の「医薬的に許容される」なる語は、正当な医薬的判断の範囲内で、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、患者の組織と接触して使用するのに適し、その意図する使用に効果的である、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形をいう。
医薬製剤は、単位用量に付き所定量の活性成分を含有する単位用量の形態にて投与されてもよい。疾患の予防および治療の単独療法においては、本発明に開示の化合物を1日に付き体重1キログラム当たり約0.01と約250ミリグラム(「mg/kg」)の間にある用量レベルで、好ましくは約0.05と約100mg/kg体重/日の用量レベルで投与するのが典型的である。典型的には、本発明の医薬組成物は、一日に約1ないし約5回投与されるか、あるいはまた連続注入で投与される。かかる投与は慢性または急性療法に使用され得る。担体と組み合わせて単一剤形を生成しうる活性成分の量は、治療される症状、その症状の重篤度、投与間隔、投与経路、使用される化合物の***速度、治療期間、ならびに患者の年齢、性別、体重および状態に応じて変化するであろう。好ましい単位投与製剤は、上記されるように、活性成分を日用量またはそれ以下の用量で、あるいはその適切なフラクションで含有する製剤である。治療は、該化合物の最適用量よりも実質的に少ない、少量で開始する。その後で、該投与量を、その状況下で最適な効果に達するまで、少しずつ増やしていく。一般に、化合物は、いずれの有害または有毒な副作用を生じさせることなく、一般にて効果的な結果をもたらすであろう濃度レベルで投与されるのが最も望ましい。
本開示の組成物が、本開示の化合物と、1または複数のさらなる治療剤または予防剤との組み合わせからなる場合、該化合物とさらなる薬剤とは共に、単独療法計画にて一般に投与される投与量の約10〜150%の投与量レベルで、より好ましくは約10〜80%の投与量レベルで投与されるのが一般的である。
本開示の化合物は、1または複数のさらなる治療剤または予防剤と組み合わせて投与されてもよい。例えば、疼痛の治療に使用される場合、可能性のあるさらなる薬剤として、免疫抑制剤、抗炎症剤および/または疼痛の治療に使用される他の薬剤が挙げられる。
本開示の方法および組成物における使用に適する免疫抑制剤は当該分野にて公知の薬剤を包含する。例として、アミノプテリン、アザチオプリン、シクロスポリンA、D−ペニシルアミン、金塩、ヒドロキシクロロキン、レフルノミド、メトトレキサート、ミノクリン、ラパマイシン、スルファサラジン、タクロリムス(FK506)、およびその医薬的に許容される塩が挙げられる。特定の免疫抑制剤がメトトレキサートである。
免疫抑制剤のさらなる例として、アダリムマブ、セルトリズマブペゴル、エタネルセプトおよびインフリキシマブなどの抗TNF抗体が挙げられる。他に、アナキンラなどのインターロイキン−1遮断剤が挙げられる。他はリツキシマブなどの抗B細胞(CD20)抗体を包含する。他はアバタセプトなどのT細胞活性化遮断剤を包含する。
他の免疫抑制剤として、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト(登録商標))およびミコフェノール酸(マイフォーティック(登録商標))などのイノシン一リン酸脱水素酵素阻害剤が挙げられる。
本開示の方法および組成物における使用に適する抗炎症薬は当該分野にて公知の薬剤を包含する。例として、グルココルチコイドおよびNSAIDが挙げられる。グルココルチコイドの例は、アルドステロン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、コルチゾン、デオキシコルチコステロン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、およびその医薬的に許容される塩を包含する。
NSAIDの例として、サリチラート(例えば、アスピリン、アモキシプリン、ベノリラート、コリンサリチル酸マグネシウム、ジフルニサル、ファイスラミン(faislamine)、サリチル酸メチル、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸サリチル、およびその医薬的に許容される塩)、アリールアルカン酸(例えば、ジクロフェナク、アセクロフェナク、アセメタシン、ブロムフェナク、エトドラク、インドメタシン、ナブメトン、スリンダク、トルメチン、およびその医薬的に許容される塩)、アリールプロピオン酸(例えば、イブプロフェン、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロキソプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、チアプロフェン酸、スプロフェン、およびその医薬的に許容される塩)、アリールアントラニル酸(例えば、メクロフェナム酸、メフェナム酸、およびその医薬的に許容される塩)、ピラゾリジン誘導体(例えば、アザプロパゾン、メタミゾール、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、スルフィンプラゾン、およびその医薬的に許容される塩)、オキシカム(例えば、ロルノキシカム、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、およびその医薬的に許容される塩)、COX−2阻害剤(例えば、セレコキシブ、エトリコキシブ、ルミラコキシブ、パレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、およびその医薬的に許容される塩)、およびスルホンアニリド(例えば、ニメスリド、およびその医薬的に許容される塩)が挙げられる。
疼痛(神経因性疼痛または炎症性疼痛を含むが、これらに限定されない)の治療にて使用される他の薬剤は、プレガバリン、リドカイン、デュロキセチン、ガバペンチン、カルバマゼピン、カプサイシン、および他のセロトニン/ノルエピネフリン/ドパミン再取り込み阻害剤、および鎮静剤(オキシコンチン、モルヒネおよびコデイン等)などの薬剤を含むが、これらに限定されない。
糖尿病、感染症(例えば、帯状ヘルペスまたはHIV感染症)またはがんなどの既知の疾患または症状により惹起される疼痛の治療にて、本開示の化合物は、その根幹をなす疾患または症状を対象とする1または複数のさらなる治療剤または予防剤と組み合わせて投与されてもよい。例えば、糖尿病性神経障害の治療に使用される場合、本発明に開示の化合物は、1または複数の抗糖尿病薬、血糖降下薬、抗高脂血症薬/脂質低下薬、抗肥満薬、抗高血圧薬または食欲抑制薬と組み合わせて投与されてもよい。抗糖尿病薬の例として、ビグアニド(例、メトホルミン、フェンホルミン)、グルコシダーゼ阻害剤(例、アカルボース、ミグリトール)、インスリン(インスリン分泌促進剤およびインスリン増感剤を含む)、メグリチニド(例、レパグリニド)、スルホニルウレア(例、グリメピリド、グリブリド、グリクラジド、クロロプロパミド、およびグリピジド)、ビグアニド/グリブリドの組み合わせ(例、グルコバンス)、チアゾリジンジオン(例、トログリタゾン、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾン)、PPAR−アルファ作動剤、PPARR−ガンマ作動剤、PPAR−アルファ/ガンマ二元性作動剤、グリコゲンホスホリラーゼ阻害剤、脂肪酸結合蛋白の阻害剤(aP2)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)またはGLP−1受容体の他の作動剤、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤、およびナトリウム−グルコースのコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤(例、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、およびLX−4211)が挙げられる。
医薬製剤は、いずれか適切な経路による、例えば経口(バッカルまたは舌下を含む)、経直腸、経鼻、局所(バッカル、舌下、または経皮を含む)、経膣、または非経口(皮下、皮内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病変内、静脈内、または皮内注射または注入を含む)経路による投与用に適合させてもよい。かかる製剤は製薬の分野において公知のいずれの方法で、例えば活性成分と担体または賦形剤とを連結させることで調製されてもよい。経口投与または注射による投与が好ましい。
経口投与に適合させる医薬製剤は、カプセルまたは錠剤;散剤または顆粒;水性または非水性液中溶液または懸濁液;可食性フォームまたはホイップ;または水中油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンなどの個別の単位として提供されてもよい。
例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与では、活性な薬物の成分を、エタノール、グリセロール、水等などの経口用で非毒性の医薬的に許容される不活性な担体と組み合わせることができる。散剤は、化合物を適当な大きさに細かく砕き、そして例えばデンプンまたはマンニトールなどの可食性炭水化物等の同様に細かく砕かれた医薬用担体と混合することにより調製される。矯味矯臭剤、保存剤、分散剤または着色剤もまた配合され得る。
カプセルは、上記されるように、粉末の混合物を調製し、次に成形されたゼラチンのシースに充填することにより製造される。コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたは固形ポリエチレングリコールなどの滑剤および滑沢剤を、充填操作の前に、該粉末の混合物に添加することができる。寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤を添加し、カプセルを摂取する際の医薬のアベイラビリティを改善することもできる。
その上、所望により、あるいは必要ならば、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤をその混合物に配合することもできる。適切な結合剤として、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはベータ−ラクトースなどの天然糖、トウモロコシ甘味料、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然または人工ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの剤形に使用される滑沢剤は、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を包含する。崩壊剤は、限定されるものではなく、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等を包含する。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、造粒またはスラグ化し、滑沢剤および崩壊剤を添加し、打錠することにより処方される。粉末混合物は、適宜細かく粉砕した化合物を、上記される希釈剤または基剤と一緒に混合して調製され、所望によりカルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチンまたはポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶解抑制剤、四級塩などの吸収促進剤、および/またはベントナイト、カオリンまたはリン酸カルシウムなどの吸収剤と混合して調製されてもよい。粉末混合物は、シロップ、デンプンペースト、アカシア粘液、またはセルロース性またはポリマー性材料の溶液などの結合剤で湿らし、スクリーンに押し通すことで造粒され得る。造粒についての別法として、粉末混合物を錠剤機に通し、完全に形成されていないスラグを得、それを顆粒に切断することもできる。ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を添加することで、顆粒を滑沢処理に付し、錠剤成形ダイにくっつかないようにすることもできる。次にその滑沢処理に付した混合物を錠剤に圧縮する。本開示の化合物はまた、易流動性の不活性な担体と合わされ、造粒またはスラグ化工程を介することなく、直接錠剤に圧縮することもできる。シェラックのシールコーティング剤、糖またはポリマー材料のコーティング剤、またはワックスのつや出しコーティング剤からなる透明または不透明な保護コーティング剤を施すこともできる。これらのコーティング剤に染料を加え、異なる単位剤形を区別することもできる。
液剤、シロップまたはエリキシルなどの経口用流体は、一定量の中に所定量の化合物を含有するような、単位剤形にて調製され得る。シロップは化合物を適宜香味付けした水溶液に溶かすことで調製され、一方でエリキシルは非毒性ベヒクルを用いて調製され得る。エトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤または乳化剤、保存剤、ペパーミント油または天然甘味剤、あるいはサッカリンまたは他の人工甘味剤等を添加することもできる。
適切ならば、経口投与用の投与単位製剤はマイクロカプセル化され得る。該製剤はまた、例えば、粒子状物質をポリマー、ワックス等でコーティングするか、そこに埋め込むことにより、調製され、放出を長期化または持続させることができる。
式(I)の化合物、およびその医薬的に許容される塩はまた、小型単層ベシクル、大型単層ベシクルおよび多層ベシクルなどのリポソームデリバリーシステムの形態にて投与され得る。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質より形成され得る。
式(I)の化合物およびその医薬的に許容される塩はまた、モノクローナル抗体を、その化合物の分子をカップリングさせる個々の担体として用いることによってもデリバリーされ得る。該化合物はまた、標的となりうる薬物担体としての可溶性ポリマーとカップリングしてもよい。かかるポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノール、またはパリトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリジンを包含し得る。さらには、該化合物を、薬物の放出の制御を達成するのに有用な一連の生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン(polepsilon caprolactone)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーとカップリングさせてもよい。
経皮投与に適合する医薬製剤は、受容者の表皮との密接な接触を長期にわたって維持することを意図とする個々のパッチとして付与されてもよい。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research 1986、3(6)、318において一般的に記載されるようにイオントホレシスにより、パッチからデリバリーされてもよい。
局所投与に適合する医薬製剤は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、散剤、液剤、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾルまたはオイルとして処方されてもよい。
経直腸投与に適合する医薬製剤は、坐剤または浣腸剤として提供されてもよい。
経鼻投与に適合する医薬製剤(担体が固体である)は、かぎたばこを吸い込むように、すなわち粉末の容器を鼻に近づけてそこから鼻腔を通して急速に吸入することで投与される、粒径が、例えば20〜500ミクロンである一連の粉末を包含する。鼻内スプレーまたは点鼻剤として投与するのに適する製剤(担体が液体である)は活性成分の水性または油性溶液を包含する。
吸入投与に適合する医薬製剤は、種々の型の計量した用量の加圧エアロゾル、噴霧器または注入器によって作り出される微粒子のダストまたはミストを包含する。
経膣投与に適合する医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提供されてもよい。
非経口投与に適合する医薬製剤は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および溶質(該製剤を意図する受容者の血液と等張にする物質)を含有してもよい水性または非水性滅菌注射溶液;および沈殿防止剤および増粘剤を含んでもよい水性または非水性滅菌懸濁液を包含する。該製剤は単位用量の容器または複数回投与用の容器、例えば密封したアンプルまたはバイアルで提供されてもよく、かつ使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水の添加だけを要件とする凍結して乾燥させる(凍結乾燥の)条件にて貯蔵されてもよい。即席の注射溶液および懸濁液が滅菌粉末、顆粒および錠剤より調製されてもよい。
上記に具体的に示される成分の他に、該製剤は目的とする製剤の型に関連する分野にて慣用的な他の薬剤を含んでもよいこと、例えば経口投与に適する製剤は矯味矯臭剤を含んでもよいことを理解すべきである。
「患者」なる語は、ヒトおよび他の哺乳動物を包含する。
特記しない限り、「管理する」、「管理している」および「管理」なる語は、特定の疾患または障害に既に罹患している患者においてその疾患または障害の再発を防止すること、および/または疾患または障害に罹患している患者が緩解し続ける時間を長くすることを包含する。該用語は疾患または障害の閾値、発展および持続期間を調整すること、または患者が疾患または障害に応答するように改変することを包含する。
「治療する」なる語は、(i)疾患、障害および/または症状に罹りやすくなっているかもしれないが、今のところ罹患していると診断されていない患者において、該疾患、障害または症状の発症を防止すること;(ii)疾患、障害または症状を阻害すること、すなわちその進行を阻止すること;および(iii)疾患、障害または症状を和らげること、すなわち疾患、障害および/または症状の退行を惹起することをいう。
本開示は、合成工程によって、あるいは代謝工程(ヒトまたは動物の体内にて(インビボにて)生じる工程を含む)により、またはインビトロにて生じる工程によって調製される場合の式(I)の化合物を包含するものとする。
実施例
本開示は、ここでは、特定の実施態様(その範囲を限定しないものとする)との関連で記載される。それどころか、本開示は、特許請求の範囲に含まれ得る、すべての変形、修飾および均等な発明にも及ぶ。かくして、以下の実施例(特定の実施態様を含む)は、本開示の一つの実施行為を説明するものであり、実施例は、その目的として、特定の実施態様を説明するものであり、最も有用であって、その操作および観念的態様の記載が容易に理解されると考えられることを提供するのに示されると理解される。
本願(特に後記する具体的なスキームおよび実施例を含め)にて使用される略語は当業者に周知である。使用されてもよい略語のいくつかは次のとおりである:MeOHはメタノールについて;minは分について;EtOAcまたはETOACは酢酸エチルについて;hまたはhrは時間について;Ph3Pはトリフェニルホスフィンについて;DIADはジイソプロピルアゾジカルボキシラートについて;RTまたはrtまたはr.t.は室温または保持時間について(前後関係で決定する);tRは保持時間について;EtOHはエタノールについて;DMSOはジメチルスルホキシドについて;THFはテトラヒドロフランについて;dppfはジフェニルホスフィノフェロセンについて;TFAはトリフルオロ酢酸について;NMPはN−メチルピロリジンについて;CBzまたはCbzはベンジルオキシカルボニルについて;DCMはジクロロメタンについて;IPAはイソプロピルアルコールについて;DMAPはN,N−ジメチルアミノピリジンについて;BOCまたはBocはtert−ブトキシカルボニルについて;(BOC)2Oはジ−tert−ブチルジカーボナートについて;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドについて;OAcはアセタートについて;Cbzはカルボベンジルオキシについて;TMSはトリメチルシランについて;LDAはリチウムジイソプロピルアミドについて;MOM−Clはクロロメチルメチルエーテルについて;KHMDSはカリウムヘキサメチルジシラジンについて;KOtBuはカリウムtert−ブトキシドについて;DASTはジエチルアミノ硫黄トリフルオリドについて;BuOHはn−ブタノールについて;n−BuLiはn−ブチルリチウム;NBSはN−ブロモスクシンイミド;LAHは水素化アルミニウムリチウムについて;DMFはN,N−ジメチルホルムアミドについて;dppfは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンについて;TosMICまたはTOSMICはトシルメチルイソシアニドについて;TEAはトリエチルアミンについて;PMBはp−メトキシベンジルについて;Acはアセチルについて;DDQは2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンについて;およびAIBNは2,2’−アゾイソブチロニトリルについての略語である。
本開示の化合物は、このセクションに記載の反応および技法を用いて、ならびに当業者に公知の他の合成方法を用いて調製されてもよい。反応は、使用される試薬および材料に適切であり、変形を行うのに適する溶媒中でなされる。また、以下に記載の合成方法の記載において、提案されるすべての反応条件(溶媒の選択、反応温度、実験期間、および後処理操作を含む)は、その反応について標準的な条件であるように選択され、当業者であれば容易に理解するものと解される。分子の様々な部分に存する官能基が提案される試薬および反応と適合しうるものでなければならないことは有機合成の分野における当業者であれば理解する。そのような反応条件と適合する置換基に対する制限は当業者にとって明らかであり、その場合には別の方法を使用しなければならない。
式Iaの化合物は、次の一般スキームIに従って合成され得る。2つの極めて重要な反応、スズキ(Suzuki)カップリング反応およびエーテル形成反応を、図示されるように、商業的に利用可能な出発材料に応じて交互に行うことができた。スズキカップリング基質、ボロン酸/ボロン酸エステルは、商業的に利用可能であるか、または種々の文献に記載の標準的条件を用いて対応するハロゲン中間体(Cl/Br/I)より調製されるかのいずれかであった。エーテル形成は、フッ素中間体(式IV)が利用可能である場合、SNARによって、OHが利用可能である場合(式III/V)、ミツノブ(Mitsunobu)反応または適切なアミノアルコールとのアルキル化反応により、Cl中間体(式III/V)が利用可能である場合、ブッフバルト(Buchwald)Pd触媒のエーテル形成反応により達成され得る。R5がHよりも大きい場合には、OHのアルキル化剤としてアミノアルコールの活性化された形態(式VII)が用いられた。時に、NH2およびOHは反応経路の間に保護および脱保護された。
以下の実施例において、プロトンNMRスペクトルは、ブルカー(Bruker)400または500MHzのいずれかのNMR分光計で記録された。化学シフトをテトラメチルシランに対するδ値で報告する。液体クロマトグラフィー(LC)/質量スペクトルは、島津(Shimazu)LCをウォーターズ・マイクロマス(Waters Micromass)ZQに連結させ、以下の少なくとも1つの方法を用いて測定された。
分取性LC/MS方法:
方法A:
ウォーターズ・エックスブリッジ(Waters Xbridge)C18、19x150mm、5μm;ガードカラム:ウォーターズ・エックスブリッジC18、19x10mm、5μm;移動相A=5:95 アセトニトリル:水+10mM NH4OAc;移動相B=95:5 アセトニトリル:水+10mM NH4OAc;勾配:25分間にわたって10−35%Bとし、つづいて35%Bで10分間保持し、100%Bで5分間保持する;流速:15mL/分
方法B:
ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x150mm、5μm;ガードカラム:ウォーターズ・エックスブリッジC18、19x10mm、5μm;移動相A=5:95 アセトニトリル:水+10mM NH4OAc;移動相B=95:5 アセトニトリル:水+10mM NH4OAc;勾配:25分間にわたって10−40%Bとし、つづいて40%Bで10分間保持し、100%Bで5分間保持する;流速:15mL/分
方法C:
ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x150mm、5μm;ガードカラム:ウォーターズ・エックスブリッジC18、19x10mm、5μm;移動相A=5:95 メタノール:水+10mM NH4OAc;移動相B=95:5 メタノール:水+10mM NH4OAc;勾配:25分間にわたって10−40%Bとし、つづいて40%Bで10分間保持し、100%Bで5分間保持する;流速:15mL/分
分析性LC/MS方法:
方法A1:
アスセンティス・エクスプレス(Ascentis Express)C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=水/ACN(98:2)中10mM NH4OAc、B=水/ACN(2:98)中10mM NH4OAc;作業:1.7分で0−100%Bとし、ついで1.3分間にわたって100%Bとし、次に0.2分間にわたって100−0%Bとする;流速=1mL/分;λ=254nm
方法A2:
フェノメネックス(Phenomenex)C18 2x30mm(3μm)、A=10%MeOH−90%H20−0.1%TFA、B=90%MeOH−10%H20−0.1%TFA;勾配=2分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで1分間保持する;流速=1.0mL/分
方法B:
カラム−アクイティ(ACQUITY)UPLC BEH C18(2.1x50mm)、1.7μm;移動相A=水中0.1%TFA;移動相B=アセトニトリル;勾配=%B:1.6分間にわたって0−98%Bとし、次に98%Bで0.65分間保持する;流速=1mL/分
方法C:
カラム−アクイティ UPLC BEH C18(2.1x50mm)、1.7μm;移動相A=水中0.1%NH4OAc;移動相B=アセトニトリル;勾配=%B:1.1分間にわたって5−95%Bとし、次に95%Bで1.4分間保持する;流速=1mL/分
方法C1:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x4.6mm−2.7μm);移動相:A=5%ACN、95%水、10mM NH4OAc、B=95%ACN、5%水、10mM NH4OAc;作業:4分間にわたって0−100%Bとする;流速=4mL/分;オーブン温度=50℃;λ=254nm
方法D:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=水中10mM NH4OAc、B=ACN;作業:1.7分で0−100%Bとし、次に2.3分間にわたって100%Bとする;流速=1mL/分
方法E:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=95%水:5%アセトニトリル;0.1%TFA、B=5%水:95%アセトニトリル;0.1%TFA;作業:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bを1.2分間;流速=1.1mL/分;オーブン温度=50℃
方法F:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=0.1%HCOOH/水:アセトニトリル;作業:1.7分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bを2.3分間;流速=1.0mL/分
方法G:
カラム−キネテックス(Kinetex)XB−C18(75x3mm−2.6μm);移動相:A=水/ACN(98:2)中10mM NH4OAc、B=水/ACN(2:98)中10mM NH4OAc;作業:4.0分で20−100%Bとし、ついで0.6分間にわたって100%Bとし、次に0.1分間にわたって100−20%Bとする;流速=1mL/分
方法H:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=95%水:5%アセトニトリル;10mM NH4OAc、B=5%水:95%アセトニトリル;10mM NH4OAc;作業:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bを1.2分間;流速=1.1mL/分;オーブン温度=50℃
方法I:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x2.1mm−2.7μm);移動相:A=95%水:5%アセトニトリル;0.1%TFA、B=5%水:95%アセトニトリル;0.1%TFA;作業:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bを1.2分間;流速=1.1mL/分;オーブン温度=50℃
方法J:
アスセンティス・エクスプレス C18カラム(50x4.6mm−2.7μm);移動相:A=95%水:5%アセトニトリル;0.1%TFA、B=5%水:95%アセトニトリル;0.1%TFA;作業:4.0分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bを1.1分間;流速=4.0mL/分;オーブン温度=50℃
実施例251
(S)−1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール・2,2−ジオキシド
工程1 塩化スルファモイルの形成:1000mLの4つ口丸底フラスコに機械攪拌機および滴下漏斗を装着し、そこにDCM(400mL)およびクロロスルホニル イソシアナート(124mL、1430ミリモル)を充填した。この溶液を、N2下で0℃に冷却した。次にギ酸(53.9mL、1430ミリモル)をDCM(100mL)に加え、この溶液を滴下漏斗に移し、その溶液を激しく攪拌しながら反応混合物にゆっくりと添加した。徐々に粘度の高いスラリーを形成した。さらにドライアイスがアセトン浴に添加されたため、ゆっくりとした発熱反応が観察された。温度が安定化されれば、ギ酸の添加を持続した。添加は約25分間においてなされた。混合物を室温までの加温に徐々に供し、一夜攪拌した。
工程2:分離式の5Lの4つ口反応フラスコに、ヒドロキシアセトン(72.5mL、953ミリモル)、ピリジン(116mL、1430ミリモル)およびDCM(2000mL)を充填した。この溶液をN2下にて−5℃に冷却した。塩化スルファモイル溶液をテフロン(登録商標)管を通して10分間にわたってゆっくりと添加した。添加後に、該反応物を15分間攪拌し、次に氷浴を取り外し、反応混合物を室温までの加温に供した。反応が進行するにつれて、ガム状材料が形成された。該材料をシリカゲルクロマトグラフィー(300gシリカゲル、DCMで溶出)に付して精製した。4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール・2,2−ジオキシド(72.4g、536ミリモル、56%収率)を無色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 5.09(s,2H)、2.44(s,3H);LCMS(ESI) m/e 136.0[(M+H)+、C3H6NO3Sとしての計算値:136.0]
パートB:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド
4−メチル−5H−1,2,3−オキサチアゾール・2,2−ジオキシド(0.541g、4ミリモル)のメチルtert−ブチルエーテル(30mL)中懸濁液を氷/IPA浴を用いて0℃より下に冷却した。その冷却した溶液に、塩化(2−メチルアリル)マグネシウムの0.5M/THF(9.60mL、4.80ミリモル)を添加した。反応混合物を一夜にわたって室温までの加温に供した。次にそれをNH4Cl飽和溶液(50mL)でクエンチさせ、EtOAc(20mL)を加えた。有機相を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2,4−ジメチルペンタン酸 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド(0.567g、2.96ミリモル、74%収率)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 5.06(quin,J=1.5Hz,1H)、4.87(dd,J=1.7、0.8Hz,1H)、4.50(br.s,1H)、4.40(d,J=8.6Hz,1H)、4.29(d,J=8.7Hz,1H)、2.56(d,J=13.8Hz,1H)、2.40−2.30(m,1H)、1.86(br.s,3H)、1.49(s,3H);LCMS(ESI) m/e 192.1[(M+H)+、C7H14NO3Sとしての計算値:192.1]
パートC:ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド
100mLの丸底フラスコをN2でフラッシュ処理に付し、それに4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド(0.55g、2.88ミリモル)のTHF(10mL)中溶液を添加した。カリウムtert−ブトキシド(4.31mL、4.31ミリモル)のTHF中溶液を添加した。温度が27℃に上がり、溶液が懸濁液となった。その混合物を室温で1時間攪拌した。ベンジル カルボノクロリダート(1.026mL、7.19ミリモル)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。次に該反応混合物を水(50mL)でクエンチさせ、EtOAc(2x70mL)で抽出した。有機抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(0.66g、2.028ミリモル、71%収率)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.58−7.32(m,5H)、5.43−5.25(m,2H)、5.01(t,J=1.5Hz,1H)、4.81(d,J=0.9Hz,1H)、4.63(d,J=9.5Hz,1H)、4.21(d,J=9.5Hz,1H)、2.87(d,J=14.1Hz,1H)、2.56(d,J=14.1Hz,1H)、1.78(br.s,3H)、1.64(s,3H);LCMS(ESI) m/e 326.1[(M+H)+、C15H20NO5Sとしての計算値:326.1]
ラセミ化合物をキラル超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:OJ−H(3x25cm、5μm);移動相:CO2/MeOH(90/10))に付して分離し、2種のエナンチオマーを得た。
分析用超臨界流体クロマトグラフィー条件:カラム:OJ−H(0.46x25cm、5μm);BPR圧:100バール;温度:35℃;流速:3.0mL/分;移動相:CO2/MeOH(90/10);検出器の波長:UV 200−400nm
エナンチオマー1:(S)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド:HPLC保持時間=2.53分
エナンチオマー2:(R)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド:HPLC保持時間=2.97分
パートD:(S)−4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド
(S)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(800mg、2.459ミリモル)のMeOH(20mL)中の攪拌した溶液に、Pd/C(262mg、0.246ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を1atmの水素圧の下で16時間攪拌した。反応混合物を珪藻土パッドに通し、その珪藻土パッドをEtOAc(15mL)で洗浄した。有機層を減圧下で蒸発させ、(S)−4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド(462mg、2.39ミリモル、97%収率、95%純度)を無色の油として得た。該材料をさらに精製することなく次に持ち越した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δppm 7.69(br,1H)、4.33(d,J=8.03Hz,1H)、4.17−4.26(m,1H)、1.68−1.81(m,1H)、1.53−1.63(m,1H)、1.43−1.51(m,1H)、1.34(s,3H)、0.81−1.00(m,6H)
パートE:(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド
(S)−4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン・2,2−ジオキシド(7g、15.21ミリモル)のDCM(70mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、そこにDMAP(1.858g、15.21ミリモル)および(BOC)2O(5.30mL、22.82ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物を水(20ml)含有の分離漏斗に移し、DCM(2x60ml)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(4.4g、14.70ミリモル、97%収率)を無色の油として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 4.45(d,J=9.0Hz,1H)、4.20(d,J=9.0Hz,1H)、2.07−1.98(m,J=8.0Hz,1H)、1.83−1.69(m,2H)、1.59(s,3H)、1.56(s,9H)、0.99(dd,J=8.0、6.5Hz,6H)
パートF:(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ブロモ−2−フルオロフェノール(0.651g、3.41ミリモル)のDMF(15mL)中溶液をCs2CO3(2.22g、6.82ミリモル)で処理した。混合物を室温で40分間攪拌した。(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(1g、3.41ミリモル)を該溶液に加え、該混合物を80℃で一夜加熱した。それを濃縮し、ブラインおよび酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して油を得た。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(5−20%EtOAc−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.13g、94%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 304.0[(M+H−Boc)+、C18H28BrFNO3としての計算値:404.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.81分。Boc脱離の質量がLCMSにより検出された。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 7.1を1−7.28(m,2H)、6.84−6.93(m,1H)、3.96−4.18(m,2H)、1.75−1.85(m,2H)、1.49−1.55(m,1H)、1.39(s,3H)、1.31−1.38(m,9H)、0.91−1.01(m,6H)ppm
パートG:(S)−tert−ブチル (1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(100mg、0.450ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(182mg、0.450ミリモル)、およびXPhos第2世代プレ触媒(333mg、0.450ミリモル)のテトラヒドロフラン(8mL)中溶液に、アルゴンを5分間パージした。炭酸セシウム(293mg、0.901ミリモル)の水(1mL)中溶液を添加し、その反応混合物を70℃で14時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却させた。水(15mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(25mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取性TLC(ヘキサン中30%EtOAc)に付して精製した。生成物含有のフラクションを集め、DCM(25mL)中で攪拌し、珪藻土パッドに通し、該珪藻土パッドをDCM(20mL)で洗浄した。合わせた濾液を集め、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.231ミリモル、51%収率)を白色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 420.2[(M+H)+、C23H35FN3O3としての計算値:420.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.59分
パートH:(S)−1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.231ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.3mL、3.89ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮し、黄色の油として得られた残渣を分取性LC/MS(方法A)に付して精製した。(S)−1−(4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(27mg、0.084ミリモル、36%収率)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR(300MHz、メタノール−d4) δ 7.24(s,1H)、7.09(s,2H)、4.12(d,J=15.1Hz,2H)、2.24(s,6H)、1.91−1.76(m,2H)、1.73−1.59(m,1H)、1.47(s,3H)、1.06(dd,J=6.6、7.4Hz,6H)ppm;19F NMR(300MHz、メタノール−d4) δ −135.4;LCMS(ESI) m/e 320.2[(M+H)+、C18H27FN3Oとしての計算値:320.2];LC/MS保持時間(方法H) tR=1.06分;LCMS(ESI) m/e 320.0[(M+H)+、C18H27FN3Oとしての計算値:320.2];LC/MS保持時間(方法E) tR=0.84分
実施例252
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)ベンゾニトリル
パートA:8−ブロモ−2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン
ビアセチル(68.7mg、0.798ミリモル)および4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(150mg、0.798ミリモル)のエタノール(4mL)中の攪拌した溶液に窒素雰囲気下で酢酸(0.2mL)を添加した。該反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。水(10mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して8−ブロモ−2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン(125mg、0.525ミリモル、66%収率)を褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 8.16(d,J=11.20Hz,1H)、7.74(d,J=11.60Hz,1H)、2.80(s,3H)、2.76(s,3H)ppm
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.57g、1.386ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.422g、1.663ミリモル)、PdCl2(dppf)(0.051g、0.069ミリモル)、酢酸カリウム(0.408g、4.16ミリモル)、およびジオキサン(5mL)を圧力定格のバイアルに充填した。該バイアルに酸素をパージし、該混合物を80℃の窒素下で一夜攪拌した。混合物を外界温度に冷却し、真空濾過に付し、減圧下で濃縮した。(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(600mg、1.30ミリモル、100%の粗収率)を褐色の油として得、それをさらに精製することなく用いた。LCMS(ESI) m/e 481.1[(M+Na)+、C25H39BN2NaO5としての計算値:481.3];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.49分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
8−ブロモ−2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン(75mg、0.315ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(142mg、0.315ミリモル)およびXPhos第2世代プレ触媒(12.39mg、0.016ミリモル)のテトラヒドロフラン(8mL)中の攪拌した溶液に窒素を2分間パージした。この混合物に、炭酸セシウム(205mg、0.630ミリモル)の水(0.5mL)中溶液を添加し、該反応混合物を75℃の窒素雰囲気下で14時間攪拌した。水(30mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取性TLC(ヘキサン中50%EtOAcの移動相)に付して精製した。生成物含有のフラクションを集め、DCM(25mL)中で攪拌し、珪藻土パッドに通し、その珪藻土床パッドをDCM(20mL)で洗浄した。濾液を集め、減圧下で濃縮して((S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(106mg、0.149ミリモル、47%収率)を淡褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 490.2[(M+H)+、C28H36N5O3としての計算値:490.3];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.38分
パートD:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.141ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.25mL、3.24ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮し、褐色の油を得た。その粗材料を分取性HPLCに付し、方法Bを用いて精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)ベンゾニトリル(22mg、39%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.71−8.60(m,2H)、8.56−8.46(m,1H)、8.40−8.32(m,1H)、7.49(d,J=9.0Hz,1H)、4.36(d,J=4.0Hz,2H)、2.86(s,3H)、2.83(s,3H)、2.02−1.86(m,2H)、1.80−1.71(m,1H)、1.58(s,3H)、1.10(m,6H);LCMS(ESI) m/e 390.0[(M+H)+、C23H27N5Oとしての計算値:390.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.15分
実施例253
(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(100mg、0.532ミリモル)およびオキサルアルデヒド(30.9mg、0.532ミリモル)のEtOH(4mL)中の攪拌した溶液に、窒素雰囲気下で酢酸(0.4mL)を添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮し、水(10mL)で希釈した。その溶液をEtOAc(2x10mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して8−ブロモ−2,3−ジメチルピリド[2,3−b]ピラジン(125mg、0.525ミリモル、66%収率)を1H NMRに基づき高い純度で褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 9.08(d,J=1.8Hz,1H)、8.98(d,J=1.8Hz,1H)、8.32(d,J=8.7Hz,1H)、7.89(d,J=8.7Hz,1H)ppm
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.751g、4.33ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.1g、4.33ミリモル)および酢酸カリウム(0.850g、8.66ミリモル)の1,4−ジオキサン(20mL)中混合物を90℃で一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水および酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して黄色がかった半固体を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%EtOAc−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.7g、3.77ミリモル、87%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 352.2[(M+H−Boc)+、C24H40BFNO5としての計算値:452.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.33分;Boc脱離の質量がLCMSによって検出された。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 7.45−7.49(m,2H)、6.94−6.98(m,1H)、4.60(bs,NH、1H)、4.16(m,1H)、4.00(m,1H)、1.82(m,2H)、1.60(m,1H)、1.59(s,3H)、1.39(s,9H)、1.24(s,12H)、0.92−0.99(m,6H)ppm
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
8−ブロモピリド[2,3−b]ピラジン(75mg、0.357ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(161mg、0.357ミリモル)およびXPhos第2世代プレ触媒(14.05mg、0.018ミリモル)のテトラヒドロフラン(8mL)中の攪拌した溶液に窒素を2分間パージした。この混合物に、炭酸セシウム(233mg、0.714ミリモル)の水(0.5mL)中溶液を添加し、該反応混合物を75℃の窒素雰囲気下で14時間攪拌した。水(30mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取性TLC(ヘキサン中50%EtOAcの移動相)に付して精製した。生成物含有のフラクションを集め、DCM(25mL)中で攪拌し、珪藻土パッドに通し、その珪藻土床パッドをDCM(20mL)で洗浄した。濾液を集め、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(110mg、0.145ミリモル、41%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 455.2[(M+H)、C25H32FN4O3としての計算値:455.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.40分
パートD:(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.220ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(1mL、12.98ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮して褐色の油を得、それを分取性HPLCに付し、方法Aを用いて精製した。その精製により、(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(2.7mg、7.08マイクロモル、3%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 9.10(d,J=1.5Hz,1H)、9.00(d,J=2.0Hz,1H)、8.66−8.56(m,1H)、8.45(d,J=8.5Hz,1H)、8.22(dd,J=2.5、12.5Hz,1H)、8.15−8.12(m,1H)、7.35(t,J=8.5Hz,1H)、4.04−3.90(m,2H)、1.91−1.82(m,2H)、1.60(d,J=5.5Hz,1H)、1.34(s,3H)、1.04(m,6H);LCMS(ESI) m/e 355.0[(M+H)+、C20H24FN4Oとしての計算値:355.1;LC/MS保持時間(方法H):tR=1.09分
実施例254
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(1g、4.59ミリモル)のEtOH(20mL)および水(5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、塩化スズ(IV)(3.00g、11.52ミリモル)を1分間にわたって添加した。反応混合物を90℃に加熱し、2時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却させ、ついで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)に注ぎ、DCM(2x100mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(460mg、2.446ミリモル、53%収率)を淡褐色の固体として得た。該化合物をさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 187.9[(M+H)+、C5H7BrN3としての計算値:187.9];LC/MS保持時間(方法C) tR=0.52分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−ホルミルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
20mLのバイアルに、5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(81mg、0.403ミリモル)、(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(107.4mg、0.366ミリモル)およびK2CO3(152mg、1.098ミリモル)をDMF(1.2mL)中で添加し、白色の懸濁液を得た。そのバイアルを密封し、該混合物を80℃で17時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水とEtOAcとの間に分配した。層を分離した。有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(最大で40%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−ホルミルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(115mg、0.278ミリモル、76%)を無色の油として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.43(s,1H)、7.89(d,J=2.6Hz,1H)、7.59(dd,J=8.9、2.6Hz,1H)、6.93(d,J=8.8Hz,1H)、4.58(s,1H)、4.29(d,J=8.8Hz,1H)、4.09(d,J=8.8Hz,1H)、1.94−1.74(m,2H)、1.48(dd,J=13.9、4.8Hz,1H)、1.39(s,3H)、1.37(s,9H)、0.98(dd,J=6.6、4.8Hz,6H);(ESI) m/e 314.0、316.0:Brパターン[(M−Boc+H)+、C14H21BrNO2としての計算値:414.1];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.39分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.218ミリモル)、4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(41.0mg、0.218ミリモル)および炭酸セシウム(142mg、0.436ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、XPhos第2世代プレ触媒(17.16mg、0.022ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。該溶液を減圧下で濃縮し、水(20mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(92mg、0.180ミリモル、83%収率)を得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 384.2[(M+H)+、C24H34N5O3としての計算値:440.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.91分
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(90mg、0.176ミリモル)のメタノール(10mL)および水(1mL)の混合液中の攪拌した溶液に、窒素雰囲気下で臭化シアン(24.25mg、0.229ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で12時間攪拌させた。該溶液を減圧下で濃縮した。水(15mL)を添加し、その溶液をEtOAc(2x25mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(20mL)で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(83mg、0.168ミリモル、95%収率)を淡褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 465.3[(M+H)+ C25H33N6O3としての計算値:465.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.93分
パートE:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(82mg、0.166ミリモル)のCH2Cl2(6mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.3mL、3.89ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌させた。その溶液を減圧下で濃縮した。残渣を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル(19mg、0.052ミリモル、31%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.37−8.20(m,2H)、7.70−7.43(m,2H)、7.31(d,J=9.0Hz,1H)、4.16(d,J=3.5Hz,2H)、1.93−1.77(m,2H)、1.70−1.62(m,1H)、1.44(s,3H)、1.06(m,6H);LCMS(ESI) m/e 365.0[(M+H)+、C20H25N6Oとしての計算値:365.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.95分;LCMS(ESI) m/e 365.0[(M+H)+、C20H25N6Oとしての計算値:365.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.78分
実施例255
(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノール(4g、16.60ミリモル)のDMF(50mL)中混合物を0℃に冷却し、それにK2CO3(6.88g、49.8ミリモル)を少しずつ加え、つづいて(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(5.36g、18.26ミリモル)/DMF(10mL)をゆっくりと添加した。該反応混合物を室温までのゆっくりとした加温に供し、ついで80℃で12時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(100mL)でクエンチさせた。該反応混合物を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。有機層を水(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して粗(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(6.5g、13.16ミリモル、79%収率)を無色の油として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.74−7.81(m,2H)、7.19(d,J=8.80Hz,1H)、6.52(s,1H)、4.02−4.24(m,2H)、1.69−1.80(m,2H)、1.41−1.50(m,1H)、1.40(s,9H)、1.25(s,3H)、0.83−0.96(m,6H)ppm
パートB:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(6.5g、14.31ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(7.27g、28.6ミリモル)、酢酸カリウム(4.21g、42.9ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液にアルゴンを5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(1.168g、1.431ミリモル)を反応混合物にアルゴン下で添加し、84℃で14時間加熱した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(200mL)で洗浄した。有機層を水(100mL)で洗浄した。水層を再び酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して粗(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマートを得た。該粗生成物を50mLのDCMに溶かし、シリカゲル(60−120)に吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(0−15%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(6.01g、11.99ミリモル、84%収率)をオフホワイトの半固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.87−7.90(m,1H)、7.80(s,1H)、7.21(d,J=8.40Hz,1H)、6.53(s,1H)、4.07−4.25(m,2H)、1.70−1.79(m,2H)、1.45−1.50(m,1H)、1.26−1.35(m,9H)、1.08−1.20(m,12H)、0.82−0.91(m,6H)ppm
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(100mg、0.199ミリモル)、4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(37.5mg、0.199ミリモル)および炭酸セシウム(130mg、0.399ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、XPhos第2世代プレ触媒(15.69mg、0.020ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。水(20mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(71mg、0.068ミリモル、34%収率)を褐色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 483.2[(M+H)+、C24H34F3N4O3としての計算値:483.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.97分
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(70mg、0.145ミリモル)のMeOH(4mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、臭化シアン(23.05mg、0.218ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させた。該溶液を減圧下で濃縮した。得られた褐色の固体をジエチルエーテル(2x8mL)で洗浄し、該固体を真空濾過により集め、真空下の室温で乾燥させ、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(83mg、0.082ミリモル、56%収率)を褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 508.2[(M+H)+、C25H33F3N5O3としての計算値:508.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.06分
パートE:(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.079ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.25mL、3.24ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。その粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン(5.9mg、0.014ミリモル、18%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.32(d,J=2.0Hz,1H)、8.27−8.18(m,1H)、7.59−7.45(m,2H)、7.33(d,J=9.0Hz,1H)、4.30−4.13(m,2H)、1.98−1.81(m,2H)、1.71(d,J=8.5Hz,1H)、1.51(s,3H)、1.06(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 408.2[(M+H)+、C20H25F3N5Oとしての計算値:408.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.23分;LCMS(ESI) m/e 408.0[(M+H)+、C20H25F3N5Oとしての計算値:408.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=0.91分
実施例256
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
パートA:4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−アミン
4−クロロピリジン−2−アミン(100mg、0.778ミリモル)および(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(171mg、0.778ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素を2分間パージした。この混合物に、XPhos第2世代プレ触媒(61.2mg、0.078ミリモル)を窒素雰囲気下で添加し、該反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、水(15mL)を加え、その溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−アミン(145mg、0.492ミリモル、63%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 269.1[(M+H)+、C13H12F3N2Oとしての計算値:269.0];LC/MS保持時間tR=0.70分
パートB:N−((4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド
4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−アミン(140mg、0.522ミリモル)のアセトン(30mL)中の攪拌した溶液に、イソチオシアン酸ベンゾイル(94mg、0.574ミリモル)を窒素雰囲気下の室温で滴下して加えた。反応混合物を65℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、50gの氷に注いだ。得られた固体を真空濾過により集めた。その固体を水(2x50mL)で洗浄し、次に真空下の室温で乾燥させ、N−((4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド(220mg、0.408ミリモル、78%収率)を黄色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 430.0[(M−H)−、C21H15F3N3O2Sとしての計算値:430.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=3.20分
パートC:1−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素
N−((4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド(210mg、0.487ミリモル)のメタノール(25mL)中の攪拌した溶液に、水酸化ナトリウム(78mg、1.947ミリモル)の水(5mL)中溶液を室温にて添加し、その反応混合物を65℃で2時間加熱した。反応混合物を40gの氷に注ぎ、該混合物をpHを(1.5N HCl水溶液を用いて)pH7に調整した。得られた固体を真空濾過で集め、真空下で乾燥させて1−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素(169mg、0.454ミリモル、93%収率)を淡褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 328.0[(M+H)+、C14H13F3N3OSとしての計算値:328.1];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.18分
パートD:N−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
1−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素(167mg、0.449ミリモル)のEtOH(20mL)中の攪拌した溶液に、クロロアセトアルデヒド(水中50%溶液)(1.5mL、0.449ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を85℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。該混合物を20gの氷に加え、得られた固体を真空濾過で集めた。固体を水(2x10mL)で洗浄し、次に真空下で乾燥させ、N−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(162mg、0.424ミリモル、94%収率)をオフホワイトの固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 352.0[(M+H)、C16H13F3N3OSとしての計算値:352.1];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.84分
パートE:4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノール
N−(4−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(160mg、0.419ミリモル)のジクロロメタン(6mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにBBr3(DCM中1M))(1.2mL、1.200ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。該反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、乾燥MeOH(15mL)をゆっくりと添加した。次に該反応混合物を10分間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮し、4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノール(125mg、0.274ミリモル、66%収率)を淡黄色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 338.0[(M+H)+、C15H11F3N3OSとしての計算値:338.1];LC/MS保持時間(方法F):tR=1.99分
パートF:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノール(120mg、0.356ミリモル)および炭酸カリウム(49.2mg、0.356ミリモル)のDMF(10mL)中の攪拌した溶液を窒素雰囲気下で15分間攪拌した。(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(104mg、0.356ミリモル)のDMF(1mL)中溶液を添加し、反応混合物を80℃で14時間加熱した。その溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(110mg、0.086ミリモル、24%収率)を褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LC/MS 方法L、LCMS(ESI) m/e 551.2[(M+H)+、C27H34F3N4O3Sとしての計算値:551.2];LC/MS保持時間tR=2.72分
パートG:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(108mg、0.196ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中の攪拌した溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、TFA(0.15mL、1.96ミリモル)を添加し、反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(54.8mg、0.114ミリモル、58%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=8.38(d,J=5.5Hz,1H)、8.04−7.93(m,2H)、7.41−7.31(m,2H)、7.29(d,J=1.0Hz,1H)、7.22(dd,J=1.5、5.5Hz,1H)、6.97−6.93(m,1H)、4.08−3.98(m,2H)、1.96−1.79(m,1H)、1.70−1.53(m,2H)、1.32(s,3H)、1.02(m,6H);LCMS(ESI) m/e 451.0[(M+H)+、C22H26F3N4OSとしての計算値:451.2];波長 220nm、LC/MS保持時間(方法H):tR=2.04分;LCMS(ESI) m/e 451.0[(M+H)+、C22H26F3N4OSとしての計算値:451.2];波長 220nm、LC/MS保持時間(方法I):tR=1.18分
実施例257
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
パートA:4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−アミン
4−クロロピリジン−2−アミン(1g、7.78ミリモル)および(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ボロン酸(1.450g、7.78ミリモル)の1,4−ジオキサン(15mL)および水(3mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素を2分間パージした。この混合物に、XPhos第2世代プレ触媒(0.612g、0.778ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させた。水(100mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x120mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(120mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−アミン(1.62g、4.62ミリモル、59%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 235.0[(M+H)+、C12H12ClN2Oとしての計算値:235.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.70分
パートB:N−((4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド
4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−アミン(1.5g、6.39ミリモル)のアセトン(30mL)中の攪拌した溶液に、イソチオシアン酸ベンゾイル(1.147g、7.03ミリモル)を窒素雰囲気下の室温で滴下して加えた。反応混合物を65℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、50gの氷に注いだ。該固体を真空濾過で集め、水(2x50mL)で洗浄し、次に真空下の室温で乾燥させ、N−((4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド(2.1g、2.217ミリモル、35%収率)を黄色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 398.0[(M+H)+、C20H17ClN3O2Sとしての計算値:398.1];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.47分
パートC:1−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素
N−((4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)カルバモチオイル)ベンズアミド(2g、5.03ミリモル)のメタノール(25mL)中の攪拌した溶液に、水酸化ナトリウム(0.804g、20.11ミリモル)の水(5mL)中溶液を室温で添加した。反応混合物を65℃で2時間加熱した。該反応混合物を40gの氷に注ぎ、該混合物のpHを1.5N HCl水溶液で7に調整した。得られた固体を真空濾過により集め、真空下で乾燥させ、1−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素(700mg、1.692ミリモル、34%収率)を淡褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 294.0[(M+H)、C13H13ClN3OSとしての計算値:294.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.87分
パートD:N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
1−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素(400mg、1.362ミリモル)のEtOH(20mL)中の攪拌した溶液に、クロロアセトアルデヒド(水中50%)(1.5mL、1.362ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を85℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、ついで減圧下で濃縮した。この残渣に、20gの氷を加え、得られた固体を真空濾過により集めた。該固体を水(2x10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(210mg、0.476ミリモル、35%収率)をオフホワイトの固体として得た。生成物をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 318.0[(M+H)+、C15H13ClN3OSとしての計算値:318.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.79分
パートE:2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)フェノール
N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(200mg、0.453ミリモル)のDCM(10mL)中の攪拌した溶液を−10℃に冷却し、それにBBr3(1mL、10.58ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、10時間攪拌した。該反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥MeOH(25mL)を滴下して加え、該溶液を10分間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。その黄色の固体をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 304.0[(M+H)+、C14H11ClN3OSとしての計算値:304.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.68分
パートF:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)フェノール(120mg、0.261ミリモル)および炭酸カリウム(36.0mg、0.261ミリモル)のDMF(10mL)中溶液を窒素雰囲気下で15分間撹拌した。この混合物に、(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(76mg、0.261ミリモル)のDMF(1mL)中溶液を添加し、該反応混合物を80℃で14時間加熱した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.078ミリモル、30%収率)を無色の油として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 517.3[(M+H)+、C26H34ClN4O3Sとしての計算値:517.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.09分
パートG:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(55mg、0.071ミリモル)のDCM中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.2mL、2.60ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(7.2mg、0.017ミリモル、24%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=8.39−8.31(m,1H)、7.86−7.77(m,1H)、7.73−7.67(m,1H)、7.37(s,1H)、7.28−7.23(m,2H)、7.21−7.17(m,1H)、6.95(s,1H)、4.07−3.98(m,2H)、1.91−1.82(m,1H)、1.78−1.68(m,1H)、1.65−1.56(m,1H)、1.37(s,3H)、1.03(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 417.0[(M+H)+、C21H26ClN4OSとしての計算値:417.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.84分;LCMS(ESI) m/e 417.0[(M+H)+、C21H26ClN4OSとしての計算値:417.1];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.12分
実施例258
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
パートA:N−(4−クロロピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
4−クロロピリジン−2−アミン(200mg、1.556ミリモル)、チアゾール−2−カルボアルデヒド(197mg、1.742ミリモル)およびヨウ化銅(I)(89mg、0.467ミリモル)のDMF(3mL)中溶液を80℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させた。水(30mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x30mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空濾過で集め、真空下の室温で乾燥させ、N−(4−クロロピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(240mg、0.861ミリモル、55%収率)を淡褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 240.0[(M+H)+、C9H7ClN3OSとしての計算値:239.9];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.15分
パートB:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(105mg、0.209ミリモル)(実施例255、パートBの記載に従って調製した)、N−(4−クロロピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(50mg、0.209ミリモル)、炭酸セシウム(136mg、0.417ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素気体を通気した。XPhos第2世代プレ触媒(24.62mg、0.031ミリモル)を一度に添加し、該反応混合物を85℃で2時間加熱した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(30mL)を加え、その溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(62mg、0.064ミリモル、31%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 579.2[(M+H)+、C28H34F3N4O4Sとしての計算値:579.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.22分
パートC:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.062ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液に、TFA(0.21mL、2.73ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。該反応混合物を室温で4時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。残渣を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(7.4mg、0.015ミリモル、24%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.55(s,1H)、8.44(d,J=6.0Hz,1H)、8.03−8.06(m,3H)、7.99(d,J=3.2Hz,1H)、7.5(d,J=1.6Hz,1H)、7.44(d,J=8.5Hz,1H)、4.26−4.15(m,2H)、1.94−1.77(m,2H)、1.74−1.63(m,1H)、1.48(s,3H)、1.05(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 479.0[(M+H)+、C23H26F3N4O2Sとしての計算値:479.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.06分;LCMS(ESI) m/e 479.0[(M+H)+、C23H26F3N4O2Sとしての計算値:479.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.45分
実施例259
(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ブロモ−2−メチルフェノール(0.2g、1.069ミリモル)、K2CO3(0.443g、3.21ミリモル)および(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(0.376g、1.283ミリモル)のDMF(5mL)中混合物を80℃で一夜加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。有機層を水(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.3g、0.749ミリモル、70%収率)を得た。該材料をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 346.0[(M+H−tBu)+、C19H31BrNO3としての計算値:400.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=3.27分
パートB:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.3g、0.749ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.209g、0.824ミリモル)、酢酸カリウム(0.221g、2.248ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.031g、0.037ミリモル)の1,4−ジオキサン(25mL)中混合物を90℃で一夜加熱した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。有機層を水(50mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(2x50mL)で再抽出した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.2g、0.447ミリモル、60%収率)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 7.61(t,J=14.40Hz,2H)、6.81(d,J=10.80Hz,1H)、4.61(bs,1H)、4.08(d,J=11.60Hz,1H)、3.94(d,J=11.60Hz,1H)、2.24(s,3H)、1.76−1.84(m,2H)、1.61−1.66(m,1H)、1.51(s,3H)、1.33−1.43(m,12H)、0.95−0.98(m,6H)ppm
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(150mg、0.335ミリモル)、4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(63.0mg、0.335ミリモル)および炭酸セシウム(218mg、0.671ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、XPhos第2世代プレ触媒(26.4mg、0.034ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を95℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。水(20mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.3g、0.749ミリモル、70%収率)を淡黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 429.2[(M+H)+、C24H37N4O3としての計算値:429.2];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.11分
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(70mg、0.101ミリモル)のMeOH(4mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、臭化シアン(16.09mg、0.152ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させた。該溶液を減圧下で濃縮した。得られた褐色の固体をジエチルエーテル(2x8mL)で洗浄し、真空濾過により集め、真空下の室温で乾燥させ、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(58mg、0.081ミリモル、80%収率)を褐色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 454.4[(M+H)+、C25H36N5O3としての計算値:454.2]LC/MS保持時間(方法B):tR=0.97分
パートE:(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(55mg、0.076ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.25mL、3.24ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Cを用いて精製し、(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−アミン(6.9mg、0.019ミリモル、25%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.87−7.71(m,2H)、7.58−7.47(m,1H)、7.45−7.36(m,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、4.19−3.99(m,2H)、2.40(s,3H)、1.89(d,J=11.0Hz,2H)、1.70(d,J=9.0Hz,1H)、1.51(s,3H)、1.07(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 354.0[(M+H)+、C20H28N5Oとしての計算値:354.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.99分:LCMS(ESI) m/e 354.0[(M+H)+、C20H28N5Oとしての計算値:354.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=0.85分
実施例260
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ブロモ−2−クロロフェノール(1.2g、5.78ミリモル)、K2CO3(2.398g、17.35ミリモル)および(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(2.036g、6.94ミリモル)のDMF(20mL)中混合物を80℃で一夜加熱した。該反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。有機層を水(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.5g、3.45ミリモル、60%収率)を淡い黄色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e = 366.0[(M+H−tBu)+、C18H28BrClNO3としての計算値:420.1];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.51分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−ブロモ−2−クロロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.2g、2.85ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.797g、3.14ミリモル)、酢酸カリウム(0.840g、8.56ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.116g、0.143ミリモル)の1,4−ジオキサン(20mL)中混合物を90℃で一夜加熱した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。有機層を水(50mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(2x50mL)で再抽出した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(1.2g、2.57ミリモル、90%収率)を無色の液体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 7.78(d,J=1.60Hz,1H)、7.61−7.63(m,1H)、6.91(d,J=8.00Hz,1H)、4.10−4.19(m,1H)、4.63(s,1H)、4.02(d,J=8.80Hz,1H)、1.79−1.87(m,2H)、1.57−1.62(m,1H)、1.51(s,3H)、1.33−1.41(m,12H)、0.96−0.98(m,6H)ppm
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(98mg、0.209ミリモル)、N−(4−クロロピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(50mg、0.209ミリモル)、炭酸セシウム(136mg、0.417ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、窒素気体を10分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(24.62mg、0.031ミリモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃で2時間加熱した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.076ミリモル、37%収率)を淡褐色の油として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 545.2[(M+H)+、C27H34ClN4O4Sとしての計算値:545.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.89分
パートD:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(78mg、0.074ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、TFA(0.2mL、2.60ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間攪拌した。その溶液を減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(7mg、0.015ミリモル、20%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 445.0[(M+H)+、C22H26ClN4O2Sとしての計算値:445.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.85分;LCMS(ESI) m/e 445.0[(M+H)+、C22H26ClN4O2Sとしての計算値:445.1];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.36分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=8.54(d,J=1.0Hz,1H)、8.42(d,J=5.0Hz,1H)、8.08(d,J=3.0Hz,1H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.88(d,J=2.5Hz,1H)、7.76(dd,J=2.0、8.5Hz,1H)、7.48(dd,J=1.8、5.3Hz,1H)、7.30(d,J=8.5Hz,1H)、3.8(m,2H)、1.7−1.9(m,2H)、1.5−1.6(m,1H)、1.31(s,3H)、0.90−0.95(m,6H)ppm
実施例261
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(96mg、0.209ミリモル)(prepared as in 実施例254、パートB−G)、N−(4−クロロピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(50mg、0.209ミリモル)、炭酸セシウム(136mg、0.417ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素気体を5分間通気した。この混合物に、XPhos第2世代プレ触媒(24.62mg、0.031ミリモル)を一度に添加し、反応混合物を85℃に加熱し、2時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却させ、次に減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(57mg、0.095ミリモル、45%収率)を、LCMSからのUVに基づき89%の純度で、淡褐色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 536.2[(M+H)+、C28H34N5O4Sとしての計算値:536.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.63分
パートB:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(チアゾール−2−カルボキシアミド)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(55mg、0.091ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、TFA(0.2mL、2.60ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間攪拌した。その溶液を減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボキシアミド(13mg、0.029ミリモル、32%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.54(d,J=1.0Hz,1H)、8.44(d,J=5.5Hz,1H)、8.13(d,J=2.0Hz,1H)、8.11−8.06(m,2H)、8.00(d,J=3.0Hz,1H)、7.50(dd,J=1.8、5.3Hz,1H)、7.38(d,J=8.5Hz,1H)、4.08(d,J=2.0Hz,2H)、1.88(s,1H)、1.71−1.52(m,2H)、1.35(s,3H)、1.03(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 436.0[(M+H)+、C23H26N5O2Sとしての計算値:436.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.62分;LCMS(ESI) m/e 436.0[(M+H)+、C23H26N5O2Sとしての計算値:436.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.26分
実施例262
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
パートA:N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
1−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)チオ尿素(400mg、0.967ミリモル)(実施例257、パートCの記載に従って調製した)のEtOH(20mL)中の攪拌した溶液に、1−クロロプロパン−2−オン(1.5mL、0.967ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を85℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、ついで減圧下で濃縮した。該残渣に、20gの氷を加え、該固体を真空濾過で集めた。固体を水(2x10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(130mg、0.157ミリモル、16%収率)をオフホワイトの固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 332.0[(M+H)、C16H15ClN3OSとしての計算値:332.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.84分
パートB:2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノール
N−(4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(125mg、0.151ミリモル)のDCM(10mL)中の攪拌した溶液を−10℃に冷却し、それにBBr3(1.00mL、10.58ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、乾燥MeOH(20mL)を滴下して加え、該反応混合物を15分間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(15mL)で洗浄し、得られた固体を真空濾過により集め、真空下で乾燥させ、2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノール(62mg、0.137ミリモル、91%収率)を得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 318.0[(M+H)+、C15H13ClN3OSとしての計算値:318.0];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.02分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノール(102mg、0.321ミリモル)および炭酸カリウム(444mg、3.21ミリモル)のDMF(10mL)中の攪拌した溶液を窒素雰囲気下で15分間攪拌した。この混合物に、(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(122mg、0.417ミリモル)のDMF(1mL)中溶液を添加し、該反応混合物を80℃で14時間加熱した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(92mg、0.071ミリモル、22%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 531.2[(M+H)+、C27H36ClN4O3Sとしての計算値:531.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.73分
パートD:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(90mg、0.069ミリモル)のDCM(4mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、それにTFA(0.36mL、4.67ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。その粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Bを用いて精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(1.1mg、2.53マイクロモル、4%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 8.40−8.28(m,1H)、7.84−7.77(m,1H)、7.72−7.62(m,1H)、7.40(s,1H)、7.31(s,2H)、7.26−7.22(m,1H)、7.02(s,1H)、3.89−3.85(m,2H)、3.34−3.30(m,2H)、3.14−3.12(m,3H)、1.48−1.42(m,2H)、1.27−1.23(m,1H)、1.18(s,3H)、0.94(m,6H);LCMS(ESI) m/e 431.0[(M+H)+、C22H28ClN4OSとしての計算値:431.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.89分;LCMS(ESI) m/e 431.0[(M+H)+、C22H28ClN4OSとしての計算値:431.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.20分
実施例264
(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、0.326ミリモル)、(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(50.4mg、0.326ミリモル)および炭酸セシウム(212mg、0.651ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に、窒素をパージした。XPhos第2世代プレ触媒(38.4mg、0.049ミリモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃に加熱し、2時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(38mg、0.165ミリモル、51%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 229.2[(M+H)+、C12H10FN4としての計算値:229.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.86分
パートB:(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(5mg、0.013ミリモル)および(R)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(27.4mg、0.209ミリモル)のDMF(2mL)中の攪拌した溶液に、炭酸セシウム(52.3mg、0.160ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を85℃で6時間加熱した。反応混合物を珪藻土に通し、その珪藻土床パッドをMeOH(5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(5mg、0.013ミリモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.82(d,J=1.5Hz,1H)、8.57(d,J=4.5Hz,1H)、8.37(dd,J=1.0、2.5Hz,1H)、8.24(d,J=2.5Hz,1H)、7.19(d,J=4.5Hz,1H)、6.81(d,J=2.5Hz,1H)、4.49(s,2H)、2.42(s,3H)、1.93−1.78(m,2H)、1.67(dd,J=5.5、14.1Hz,1H)、1.46(s,3H)、1.07(m,6H);LCMS(ESI) m/e 340.2[(M+H)+、C19H26N5Oとしての計算値:340.2];LC/MS保持時間(方法J):tR=1.68分;LCMS(ESI) m/e 340.2[(M+H)+、C19H26N5Oとしての計算値:340.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.86分
実施例265
(R)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、0.651ミリモル)、(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(114mg、0.651ミリモル)および炭酸セシウム(424mg、1.302ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素をパージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(80mg、0.098ミリモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃に加熱し、2時間攪拌した。該溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。水(50mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(56mg、0.122ミリモル、19%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 249.0[(M+H)+、C11H7ClFN4としての計算値:249.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.95分
パートB:(R)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(R)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(15.39mg、0.117ミリモル)および7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(54mg、0.117ミリモル)のDMF(5mL)中の攪拌した溶液に、炭酸セシウム(38.2mg、0.117ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を80℃で加熱し、12時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(R)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(2mg、5.28マイクロモル、5%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=8.98−8.86(m,1H)、8.79−8.72(m,1H)、8.60(d,J=4.5Hz,1H)、8.25(d,J=2.5Hz,1H)、7.24(d,J=4.5Hz,1H)、6.83(d,J=2.5Hz,1H)、4.68−4.58(m,2H)、1.99−1.85(m,2H)、1.72(d,J=9.0Hz,1H)、1.54(s,3H)、1.08(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 360.2、[(M+H)+、C18H23ClN5Oとしての計算値:360.1];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.12分;LCMS(ESI) m/e 360.2[(M+H)+、C18H23ClN5Oとしての計算値:360.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.50分
実施例266
(R)−1−((5−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:ナトリウム (E)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート
酢酸エチル(5g、56.8ミリモル)を室温でNaH(60%)(3.40g、142ミリモル)のTHF(50mL)中溶液に添加した。反応混合物の内部温度を40℃に調整し、ギ酸エチル(8.41g、114ミリモル)を滴下して加え、内部温度を40−42℃の間に維持した。反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をアルゴン下で濾過し、得られた白色の固体をヘキサンで洗浄した。得られた白色の固体を乾燥させ、ナトリウム (E)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(4.8g、34.8ミリモル、61%収率)を得た。該生成物をさらに精製することなく次の工程に適用した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.06(d,J=5.60Hz,1H)、4.06(d,J=5.60Hz,1H)、3.76−3.88(m,2H)、1.03−1.12(m,3H)ppm
パートB:2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−アミン(1g、8.12ミリモル)のエタノール(10mL)中溶液に、ナトリウム (E)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(1.121g、8.12ミリモル)を少しずつ添加し、その混合物を5分間攪拌した。反応混合物を88℃で14時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。ジクロロメタンを該残渣に加え、該混合物を20分間攪拌した。オフホワイトの固体を形成し、それを真空濾過で集め、乾燥させて2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7(4H)−オン(0.8g、4.57ミリモル、56%収率)を得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 176.2[(M+H)+、C9H10N3Oとしての計算値:176.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.43分
パートC:7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−オール(0.5g、2.85ミリモル)を100mLの丸底フラスコにおいて0℃に冷却した。POCl3(1.330mL、14.27ミリモル)を反応混合物に滴下して加え、つづいてDIPEA(0.748mL、4.28ミリモル)をゆっくりと加え、0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温までの加温に供し、105℃で12時間加熱した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。褐色の残渣を得、氷水で希釈し、炭酸ナトリウム飽和溶液で塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(粗収量)(0.48g、2.479ミリモル、87%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 194.2[(M+H)+、C9H9ClN3としての計算値:194.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.95分
パートD:2−シクロプロピル−7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、0.516ミリモル)、(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(80mg、0.516ミリモル)および炭酸セシウム(337mg、1.033ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素をパージした。XPhos第2世代プレ触媒(61.0mg、0.077ミリモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃に加熱し、2時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却させた。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、2−シクロプロピル−7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(52mg、0.081ミリモル、16%収率)を得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 269.2[(M+H)+、C15H14FN4としての計算値:269.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.31分
パートE:(R)−1−((5−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(R)−1−((5−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(3mg、7.67マイクロモル)および(R)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(22.25mg、0.170ミリモル)のTHF(2mL)中の攪拌した溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M)(0.130mL、0.130ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(R)−1−((5−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(3mg、7.67マイクロモル、6%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.86(d,J=3.0Hz,1H)、8.45(d,J=4.5Hz,1H)、8.38−8.32(m,1H)、7.07(d,J=4.5Hz,1H)、6.46(s,1H)、4.50(s,2H)、2.42(s,3H)、2.22−2.11(m,1H)、1.93−1.79(m,2H)、1.67(dd,J=5.5、14.1Hz,1H)、1.47(s,3H)、1.13−1.04(m,8H)、0.97−0.92(m,2H)ppm;LCMS(ESI) m/e 380.2[(M+H)+、C22H30N5Oとしての計算値:380.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.98分;LCMS(ESI) m/e 380.2[(M+H)+、C22H30N5Oとしての計算値:380.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.30分
実施例267
(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)チオ尿素
5−ブロモ−2−メトキシアニリン(1g、4.95ミリモル)の濃HCl(5mL)および水(20mL)中の攪拌した溶液に、チオシアン酸カリウム(0.481g、4.95ミリモル)を添加し、該反応混合物を100℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させた。水(150mL)を加え、該溶液をCHCl3(3x80mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)チオ尿素(960mg、2.94ミリモル、59%収率)を白色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 261.0[(M+2H)+、C8H10BrN2OSとしての計算値:260.9];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.09分
パートB:7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−アミン
1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)チオ尿素(960mg、2.94ミリモル)のCHCl3(25mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、臭素(0.303mL、5.88ミリモル)を窒素雰囲気下で3分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を外界温度で30分間攪拌し、ついで加熱して70℃で1時間還流させた。該反応混合物を室温に冷却させた。得られた固体を真空濾過により集めた。固体を真空下の室温で乾燥させ、7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(940mg、2.79ミリモル、95%収率)を淡黄色の固体として得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 259.0[(M+H)+、C8H8BrN2OSとしての計算値:258.9];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.78分
パートC:7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール
7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(100mg、0.386ミリモル)のテトラヒドロフラン(6mL)中の攪拌した溶液に、亜硝酸tert−ブチル(0.25mL、2.085ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を55℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させた。水(10mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール(89mg、0.350ミリモル、91%収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 9.22(s,1H)、7.61(d,J=8.40Hz,1H)、7.07(d,J=8.40Hz,1H)、4.06(s,3H)ppm;LCMS(ESI) m/e 244.0[(M+H)+、C8H7BrNOSとしての計算値:244.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.17分
パートD:7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−オール
7−ブロモ−4−メトキシベンゾ[d]チアゾール(80mg、0.315ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃に冷却し、1M BBr3/DCM(0.629mL、0.629ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、50分間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、乾燥MeOH(15mL)でゆっくりとクエンチさせ、次に10分間攪拌し、該溶液を減圧下で濃縮した。7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−オール(78mg、0.312ミリモル、99%収率)を褐色の固体として得た。該固体をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 229.8[(M+H)+、C7H5BrNOSとしての計算値、229.9];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.09分
パートE:(S)−tert−ブチル (1−((7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−オール(75mg、0.300ミリモル)のDMF(5mL)中の攪拌した溶液に、炭酸カリウム(166mg、1.200ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で10分間攪拌した。(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(88mg、0.300ミリモル)のDMF(0.5mL)中溶液を添加した。反応混合物を80℃で加熱し、14時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却させ、次に減圧下で濃縮した。水(15mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。(S)−tert−ブチル (1−((7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(105mg、0.156ミリモル、52%収率)を得た。該材料をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 443.0[(M+H)+、C19H28BrN2O3Sとしての計算値:443.1];LC/MS保持時間(方法A1) tR=2.56分
パートF:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−((7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.060ミリモル)、(2−メチルピリジン−4−イル)ボロン酸(8.15mg、0.060ミリモル)および炭酸セシウム(38.8mg、0.119ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)の混合液中の攪拌した溶液にアルゴンを2分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(2.431mg、2.98マイクロモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃で12時間加熱した。
反応混合物を室温に冷却させた。水(50mL)を添加し、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(26mg、0.055ミリモル、93%収率)をLCMSからのUVに基づき97%の純度で得た。LCMS(ESI) m/e 456.2[(M+H)+、C25H34N3O3Sとしての計算値:456.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.58分
パートG:(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.053ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液に、TFA(4.10μl、0.053ミリモル)を窒素雰囲気下の室温で滴下して加えた。反応混合物を室温で12時間攪拌した。該溶液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MSに付し、方法Bを用いて精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(5mg、8.48マイクロモル、16%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 9.52(s,1H)、8.76(d,J=6.0Hz,1H)、8.19−8.07(m,2H)、7.95(d,J=8.5Hz,1H)、7.43(d,J=8.5Hz,1H)、4.54−4.36(m,2H)、2.85(s,3H)、2.00−1.88(m,2H)、1.79(d,J=9.0Hz,1H)、1.59(s,3H)、1.14−0.97(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 356.2[(M+H)+、C20H26N3OSとしての計算値:356.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.89分;LCMS(ESI) m/e 356.2[(M+H)+、C20H26N3OSとしての計算値:356.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.35分
実施例269
(S)−メチル (4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート
パートA:(S)−メチル (4−(4−((2−(Boc−アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−((7−ブロモベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.060ミリモル)(実施例267、パートA−Eの記載に従って調製した)、メチル (4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート(16.56mg、0.060ミリモル)および炭酸セシウム(38.8mg、0.119ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(2mL)の混合液中の攪拌した溶液に、アルゴンを2分間にわたってパージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(2.431mg、2.98マイクロモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃で10時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−メチル (4−(4−((2−(Boc−アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート(96mg、0.039ミリモル、66%収率)を得た。その生成物をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 515.2[(M+H)+、C26H35N4O5Sとしての計算値:515.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.57分
パートB:(S)−メチル (4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート
(S)−メチル (4−(4−((2−(Boc−アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート(96mg、0.039ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、TFA(0.15mL、1.947ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を外界温度で3時間攪拌させた。該溶液を減圧下で濃縮した。残渣を分取性LC/MSに付し、方法Bを用いて精製し、(S)−メチル (4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール−7−イル)ピリジン−2−イル)カルバマート(7mg、10.57マイクロモル、28%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 9.44(s,1H)、8.39(d,J=5.5Hz,1H)、8.29(d,J=1.0Hz,1H)、7.78(d,J=8.5Hz,1H)、7.43(dd,J=1.8、5.3Hz,1H)、7.35(d,J=8.0Hz,1H)、4.45(d,J=10.0Hz,1H)、4.31(d,J=10.5Hz,1H)、3.83(s,3H)、1.91(s,2H)、1.83−1.73(m,1H)、1.58(s,3H)、1.15−0.98(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 415.2[M+H)+、C21H27N4O3Sとしての計算値:415.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.87分;LCMS(ESI) m/e 415.2[M+H)+、C21H27N4O3Sとしての計算値:415.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.60分
実施例270
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−チオール
4,6−ジクロロピリミジン−5−アミン(250mg、1.524ミリモル)のメタノール(15mL)中溶液に、硫化水素ナトリウム・水和物(113mg、1.524ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を75℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、10%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。酢酸を添加してそのpHを5に調整した。該溶液を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−チオール(270mg,1.186ミリモル、78%収率)を淡褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 162.4[(M+H)+、C4H5ClN3Sとしての計算値:162.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.55分
パートB:7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン
5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−チオール(200mg、1.238ミリモル)およびトリエチルオルトアセタート(5mL、27.1ミリモル)の混合物を130℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温までの冷却に供し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、石油エーテル/酢酸エチル(0−25%)で溶出して精製し、7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン(65mg、0.350ミリモル、28%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 186.4[(M+H)+、C6H5ClN3Sとしての計算値:185.98];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.72分
パートC:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン(40mg、0.215ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(108mg、0.215ミリモル)、炭酸セシウム(140mg、0.431ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)中溶液に窒素気体を5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(8.80mg,10.77マイクロモル)を反応混合物に添加し、該反応混合物を85℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、該残渣に水(50mL)を添加し、該溶液を酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。有機層を分離し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中30%酢酸エチルを用いる分取性TLCに付して精製した。必要とされるスポットを集め、ジクロロメタン(25mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(56mg、0.049ミリモル、23%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 525.6[(M+H)+、C25H32F3N4O3Sとしての計算値:525.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.42分
パートD:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.044ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.3mL、3.89ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(5mg、0.012ミリモル、26%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 425.2[(M+H)+、C20H24F3N4OSとしての計算値:425.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.96分;LC/MS保持時間(方法I):tR=2.29分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.18(d,J=2.01Hz,1H)、9.11−9.16(m,1H)、9.06(s,1H)、7.41(d,J=8.53Hz,1H)、4.10(d,J=6.02Hz,2H)、2.98(s,3H)、1.83−1.91(m,1H)、1.64(m,2H)、1.35(s,3H)、1.03(m,6H)ppm
実施例271
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン(実施例270の記載に従って調製した)(40mg、0.215ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(99mg、0.215ミリモル)、炭酸セシウム(140mg、0.431ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)中溶液に窒素気体を5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(8.80mg、10.77マイクロモル)を反応混合物に加え、該反応混合物を85℃で12時間加熱した。該反応混合物を濃縮し、残渣に水(50mL)を加え、その溶液を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。有機層を分離し、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中30%酢酸エチルを用いる分取性TLCに付して精製した。必要とされるスポットを集め、ジクロロメタン(25mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(82mg、0.095ミリモル、44%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 482.6[(M+H)+、C25H32N5O3Sとしての計算値:482.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.33分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.086ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、TFA(6.65μl、0.086ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル(15mg、0.038ミリモル、44%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 382.2[(M+H)+、C20H24N5OSとしての計算値:382.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.56分;LC/MS保持時間(方法I):tR=2.17分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.20(d,J=2.01Hz,1H)、9.14(dd,J=9.04、2.01Hz,1H)、9.08(s,1H)、7.49(d,J=9.04Hz,1H)、4.38(d,J=2.01Hz,2H)、2.99(s,3H)、1.96 −1.86(m,2H)、1.77(d,J=5.02Hz,1H)、1.58(s,3H)、1.09(m,6H)ppm
実施例272
(S)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(65mg、0.423ミリモル)、(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(74.2mg、0.423ミリモル)、炭酸セシウム(276mg、0.847ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中溶液に窒素気体を5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(17.28mg、0.021ミリモル)を反応混合物に加え、該反応混合物を85℃で90分間加熱した。反応混合物を濃縮し、該残渣に水(15mL)を加え、該溶液を酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機層を分離し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(95mg、0.191ミリモル、45%収率)を淡黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 249.5[(M+H)+、C11H7ClFN4としての計算値:249.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.89分
パートB:(S)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
7−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、0.161ミリモル)および(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(21.11mg、0.161ミリモル)のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M)(0.161mL、0.161ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−((3−クロロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(10mg、0.021ミリモル、13%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 360.2[(M+H)+、C18H23ClN5O・TFAとしての計算値:360.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.14分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.94分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.87−8.94(m,1H)、8.75(d,J=2.51Hz,1H)、8.59(d,J=4.52Hz,1H)、8.25(d,J=2.51Hz,1H)、7.24(d,J=4.52Hz,1H)、6.83(d,J=2.01Hz,1H)、4.64(d,J=4.02Hz,2H)、1.89−1.96(m,2H)、1.73(d,J=8.53Hz,1H)、1.55(s,3H)、1.08(m,6H)ppm
実施例275
(S)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(65mg、0.423ミリモル)、(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸(65.6mg、0.423ミリモル)、炭酸セシウム(276mg、0.847ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)の混合液中の攪拌した溶液に窒素を5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(17.28mg、0.021ミリモル)を1回で添加し、該反応混合物を85℃で加熱し、2時間攪拌した、その反応混合物を室温に冷却させた。水(50mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x30mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(70mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(79mg、0.211ミリモル、50%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 229.2[(M+H)+、C12H10FN4としての計算値:229.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.70分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
7−(6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、0.107ミリモル)および(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(14.03mg、0.107ミリモル)のテトラヒドロフラン(3mL)中の攪拌した溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M)(0.267mL、0.267ミリモル)を窒素雰囲気下の外界温度で添加した。反応混合物を2時間攪拌させた。MeOH(2mL)を反応混合物に加え、該反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、分取性LC/MSに付し、方法Aを用いて精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(25mg、0.072ミリモル、68%収率)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.73−8.95(m,1H)、8.53−8.66(m,1H)、8.31−8.46(m,1H)、8.18−8.30(m,1H)、7.12−7.27(m,1H)、6.67−6.87(m,1H)、4.51−4.66(m,2H)、2.51(s,3H)、1.82−2.03(m,2H)、1.61−1.77(m,1H)、1.54(s,3H)、0.94(m,6H)ppm;LCMS(ESI) m/e 340.2[(M+H)+、C19H26N5Oとしての計算値:340.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.15分;LCMS(ESI) m/e 340.2[(M+H)+、C19H26N5Oとしての計算値:340.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.97分
実施例276
(S)−1−((2−(フルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(6−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール
6−ブロモ−3−フルオロピコリンアルデヒド(250mg、1.226ミリモル)のメタノール(3mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)中溶液を0℃に冷却し、次に水素化ホウ素ナトリウム(46.4mg、1.226ミリモル)を2回に分けて添加した。反応混合物を30分間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。水(15mL)を該反応混合物に添加し、該溶液を酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗(6−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(236mg、1.100ミリモル、90%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 206.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C6H6BrFNOとしての計算値:205.9];LC/MS保持時間(方法G):tR=1.17分
パートB:6−ブロモ−3−フルオロ−2−(フルオロメチル)ピリジン
(6−ブロモ−3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(230mg、1.072ミリモル)のジクロロメタン(8mL)中溶液を−20℃に冷却し、DAST(0.142mL、1.072ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させた。反応混合物を0℃に冷却し、10%炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗6−ブロモ−3−フルオロ−2−(フルオロメチル)ピリジン(170mg、0.662ミリモル、62%収率)を褐色の油として得た。該生成物をさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 208.0、210.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C6H5BrF2Nとしての計算値:208.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.81分
パートC:7−(5−フルオロ−6−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75mg、0.488ミリモル)、6−ブロモ−3−フルオロ−2−(フルオロメチル)ピリジン(102mg、0.488ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(28.2mg、0.024ミリモル)およびヘキサメチル二スズ(0.101mL、0.488ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に窒素気体を2分間パージし、マイクロ波を130℃で90分間照射した。反応混合物を減圧下で濃縮した。水(10mL)を加え、該溶液を酢酸エチル(2x10mL)で抽出した。有機層を分離し、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)に付して精製し、7−(5−フルオロ−6−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(72mg、0.120ミリモル、25%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 247.0[(M+H)+、C12H9F2N4としての計算値:247.1];LC/MS保持時間(方法C):tR=0.79分
パートD:(S)−1−((2−(フルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(27.7mg、0.211ミリモル)および7−(5−フルオロ−6−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(52mg、0.211ミリモル)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.317mL、0.317ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で12時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−1−((2−(フルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(6mg、0.017ミリモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 358.3[(M+H)+、C19H25FN5Oとしての計算値:358.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.26分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.08分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.29−9.35(m,1H)、8.63−8.67(m,1H)、8.25−8.34(m,1H)、7.82−7.87(m,1H)、7.76−7.82(m,1H)、6.83−6.88(m,1H)、5.59−5.87(m,2H)、4.34−4.41(m,1H)、4.24−4.32(m,1H)、1.85−1.99(m,2H)、1.69−1.78(m,1H)、1.57(s,3H)、1.10(m,6H)ppm
実施例277
2−アミノ−2−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−メチルペンタン−1−オール
パートA:3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチルオキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート
メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヒドロキシプロパノアート(2g、9.12ミリモル)および2,2−ジメトキシプロパン(10mL、9.12ミリモル)のアセトン(50mL)中溶液に、BF3・OEt2(0.2mL、1.578ミリモル)を室温の窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を2時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。水(150mL)を残渣に加え、溶液を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)に付して精製し、3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチルオキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート(1.92g、7.40ミリモル、81%収率)を黄色の油として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ 4.50−4.35(m,1H)、4.20−4.10(m,1H)、4.10−4.00(m,1H)、3.76(s,3H)、1.62(s,3H)、1.52(s,3H)、1.44(s,9H)ppm
パートB:3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート
LHMDS(THF中1M)(5.37mL、5.37ミリモル)のTHF(5mL)中溶液を−80℃に冷却し、3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチルオキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート(0.87g、3.36ミリモル)/THF(4mL)を加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物を−80℃に冷却し、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(1.409g、10.43ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応物を−80℃で2時間、そして室温で14時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル)に付して精製し、3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート(400mg、1.276ミリモル、38%収率)を無色の油として得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ 5.00(m,1H)、4.78(m,1H)、4.15−4.10(m,2H)、3.76(s,3H)、3.19−2.93(dd,J=14.1Hz,1H)、2.56(m,1H)、1.83(m,3H)、1.62(s,3H)、1.57(s,3H)、1.44(s,9H)ppm
パートC:tert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート
3−tert−ブチル 4−メチル 2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3,4−ジカルボキシラート(560mg、1.787ミリモル)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液を0℃に冷却し、次にLAH(THF中1M)(2.5mL、2.500ミリモル)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。反応混合物を0℃で20分間攪拌した。該反応混合物に水(25mL)を滴下して加えることで注意してクエンチさせ、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗tert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート(320mg、1.121ミリモル、63%収率)を無色の油として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 4.95−4.85(m,2H)、4.75−4.65(d,J=11.6Hz,1H)、3.97−3.90(m,1H)、3.85−3.75(m,1H)、3.60−3.40(m,2H)、2.22−2.10(m,1H)、1.80−1.70(d,J=6.8Hz,3H)、1.45−1.35(s,15H)ppm
パートD:(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸
ジボロン酸(576mg、6.42ミリモル)、酢酸カリウム(1260mg、12.84ミリモル)、および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(204mg、0.428ミリモル)のエタノール(20ml)中溶液に窒素を5分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(168mg、0.214ミリモル)を窒素雰囲気下で添加して懸濁液を得、その反応混合物に窒素を5分間パージした。4−クロロ−2−(ジフルオロメチル)ピリジン(700mg、4.28ミリモル)を加え、該反応混合物を80℃で3時間加熱した。該反応混合物を珪藻土に通し、その珪藻土床パッドをEtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発乾固させた。(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸(740mg、4.28ミリモル、定量的な粗収率)を得た。さらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 174.0[(M+H)+、C6H7BF2NO2としての計算値:174.0];LC/MS保持時間(方法C):tR=0.43分
パートE:4−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)ピリジン
(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)ボロン酸(4.59g、26.5ミリモル)、2−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン(3g、13.27ミリモル)、リン酸三カリウム(水中2M)(19.91mL、39.8ミリモル)およびXPhos第2世代プレ触媒(0.313g、0.398ミリモル)のTHF(12mL)中溶液に窒素を5分間パージした。次に該溶液を80℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、EtOAc(100mL)で希釈し、10分間攪拌した。反応混合物を珪藻土に通し、その珪藻土床パッドをEtOAc(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(200mL)に溶かし、水(120mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−5−フルオロ−2,4’−ビピリジン(2.5g、7.39ミリモル、55.6%収率)を淡褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 275.0[(M+H)+、C12H7F5N2としての計算値:275.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.59分
パートF:tert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート
2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−5−フルオロ−2,4’−ビピリジン(45mg、0.164ミリモル)およびtert−ブチル 4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート(46.8mg、0.164ミリモル)のテトラヒドロフラン中溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1M)(0.7mL、0.700ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を1時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。水(10mL)を添加し、酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物のtert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート(75mg、0.093ミリモル、57%収率)を黄色の油として得、それをさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 540.2[(M+H)+、C27H34F4N3O4としての計算値:540.2];LC/MS保持時間(方法G):tR=4.09分
パートG:tert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−イソブチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン−3−カルボキシラート
tert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4−(2−メチルアリル)オキサゾリジン−3−カルボキシラート(62mg、0.077ミリモル)のメタノール(5mL)中溶液に、パラジウム/炭素(15mg、0.014ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を1atmの水素気体の下で18時間攪拌した。該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床をメタノール(15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、tert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−イソブチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン−3−カルボキシラート(73mg、0.047ミリモル、61%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 542.3[(M+H)+、C27H36F4N3O4としての計算値:542.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.24分
パートH:2−アミノ−2−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−メチルペンタン−1−オール
tert−ブチル 4−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−イソブチル−2,2−ジメチルオキサゾリジン−3−カルボキシラート(72mg、0.047ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)および6N HCl(4mL)中溶液を90℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、2−アミノ−2−(((2’,4−ビス(ジフルオロメチル)−[2,4’−ビピリジン]−5−イル)オキシ)メチル)−4−メチルペンタン−1−オール(1.5mg、3.62マイクロモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 402.2[(M+H)+、C19H24F4N3O2としての計算値:402.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.47分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.16分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.75(d,J=5.5Hz,1H)、8.70(s,1H)、8.37(s,1H)、8.23(s,1H)、8.21−8.16(m,1H)、7.33−6.67(m,2H)、4.28(d,J=1.0Hz,2H)、3.71(d,J=11.0Hz,1H)、3.58(d,J=11.0Hz,1H)、1.91(s,1H)、1.59(t,J=5.8Hz,2H)、1.02(t,J=6.5Hz,6H)ppm
実施例281
(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−ベンジル (1−(4−ブロモフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート
4−ブロモフェノール(0.3g、1.734ミリモル)、(S)−ベンジル 4−メチル−4−(2−メチルアリル)−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(0.733g、2.254ミリモル)、K2CO3(0.599g、4.34ミリモル)のDMF(6.94mL)中混合物を窒素下の80℃で一夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(2x100mL)で抽出し、水(75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−ベンジル (1−(4−ブロモフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.8g、1.683ミリモル、97%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 418.3;420.3(ブロモパターン)[(M+H)+、C21H26BrNO3としての計算値:418.1];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.22分
パートB:(S)−ベンジル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート
(S)−ベンジル (1−(4−ブロモフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.2g、0.478ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.182g、0.717ミリモル)および酢酸カリウム(0.141g、1.434ミリモル)の1,4−ジオキサン(2.39mL)中溶液にアルゴンを5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.039g、0.048ミリモル)を反応混合物に加え、80℃のアルゴン下で一夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−15%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−ベンジル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.13g、0.263ミリモル、55%収率)をガム状の液体として得た。LCMS(ESI) m/e 466.2[(M+H)+、C27H37BNO5としての計算値:466.3];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.55分
パートC:(S)−ベンジル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート
8−ブロモ−6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.05g、0.215ミリモル)、(S)−ベンジル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.110g、0.237ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(水中2M)(0.323mL、0.645ミリモル)の1,4−ジオキサン(1.075mL)中溶液にアルゴンを5分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.012g、10.75マイクロモル)を該反応混合物にアルゴン下で加え、該混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(20mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−60%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−ベンジル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.092ミリモル、43%収率)をガム状の流体として得た。LCMS(ESI) m/e 491.2[(M+H)+、C27H28ClN4O3としての計算値:491.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.88分
パートD:(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−ベンジル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタ−4−エン−2−イル)カルバマート(0.055g、0.100ミリモル)の酢酸エチル(2mL)中溶液に、パラジウム/炭素(0.027g、0.025ミリモル)を添加した。反応混合物を1atmの水素下の室温で一夜攪拌した。該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床パッドをメタノール(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.024g、0.070ミリモル、70%収率)を褐色のガム状液体として得た。LCMS(ESI) m/e 325.2[(M+H)+、C19H25N4Oとしての計算値:325.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.80分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.48(d,J=4.8Hz,1H)、8.22−8.19(m,1H)、8.18−8.13(m,2H)、7.80(d,J=1.3Hz,1H)、7.34(d,J=4.8Hz,1H)、7.26−7.22(m,2H)、4.22(d,J=10.3Hz,1H)、4.13(d,J=10.3Hz,1H)、1.94−1.81(m,2H)、1.75−1.66(m,1H)、1.52(s,3H)、1.09(d,J=6.5Hz,3H)、1.05(d,J=6.3Hz,3H)ppm
実施例282
(S)−1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(0.15g、0.798ミリモル)、AcOH(0.069mL、1.197ミリモル)およびPPA(0.340mL、0.798ミリモル)の混合物を150℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、そのpHを水性NaOH(10%)で13に調整した。該溶液を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.130g、0.460ミリモル、58%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 212.0[(M+H)+、C7H7BrN3としての計算値:212.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.49分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.1g、0.472ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.265g、0.566ミリモル)、およびK2CO3(0.196g、1.415ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)中溶液にアルゴンを5分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.019g、0.024ミリモル)をアルゴン下で該反応混合物に添加し、該混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−10%CHCl3/MeOH)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.08g、0.169ミリモル、36%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 473.2[(M+H)+、C25H34ClN4O3としての計算値:473.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.98分
パートC:(S)−1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.106ミリモル)の0℃に冷却したジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(0.661mL、2.64ミリモル)を窒素下で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・2TFA(0.017g、0.029ミリモル、27%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 373.0[(M+H)+、C20H26ClN4Oとしての計算値:373.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.83分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.92分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.19(d,J=2.2Hz,1H)、8.02(dd,J=2.3、8.6Hz,1H)、7.94(d,J=8.3Hz,1H)、7.73(d,J=8.4Hz,1H)、7.27(d,J=8.7Hz,1H)、4.23(d,J=10.2Hz,1H)、4.17(d,J=10.2Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.97−1.85(m,2H)、1.77−1.68(m,1H)、1.53(s,3H)、1.09(d,J=6.5Hz,3H)、1.06(d,J=6.5Hz,3H)ppm
実施例283
(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
8−ブロモ−6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.03g、0.129ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.065g、0.129ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(水中2M)(0.194mL、0.387ミリモル)の1,4−ジオキサン(0.645mL)中溶液にアルゴンを10分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.46mg、6.45マイクロモル)を該反応混合物にアルゴン下で加え、該混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.042g、0.073ミリモル、57%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 527.2[(M+H)+、C25H31ClF3N4O3としての計算値:527.2];LC/MS保持時間(方法A2):tR=1.28分
パートB:(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.04g、0.076ミリモル)のメタノール(3mL)中溶液に、パラジウム/炭素(0.020g、0.019ミリモル)を添加した。反応混合物を1atmのH2下で1時間水素添加に供した。該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床をメタノール(20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン(2mL)に溶かし、0℃に冷却し、TFA(0.088mL、1.139ミリモル)を窒素下で添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、その粗化合物をRP−HPLC(TFA/水 およびアセトニトリル)に付して精製し、(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(0.030g、0.055ミリモル、72%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.2[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.02分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.57(d,J=4.8Hz,1H)、8.50(d,J=2.0Hz,1H)、8.42(dd,J=2.2、8.8Hz,1H)、8.28(d,J=1.4Hz,1H)、7.88(d,J=1.4Hz,1H)、7.49(d,J=8.8Hz,1H)、7.47(d,J=4.8Hz,1H)、4.35(d,J=10.2Hz,1H)、4.29(d,J=10.2Hz,1H)、1.95−1.85(m,2H)、1.79−1.70(m,1H)、1.56(s,3H)、1.09(d,J=6.5Hz,3H)、1.05(d,J=6.4Hz,3H)ppm
実施例284
(S)−1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
2−フルオロ−4−ヨードニコチンアルデヒド(0.2g、0.797ミリモル)の2−プロパノール(2mL)中溶液に、ヒドラジン・一水和物(0.2mL、6.37ミリモル)を添加し、該反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。該残渣に水および酢酸エチル(8mL)を添加した。酢酸エチル層を分離した。水層を酢酸エチル(2x6mL)で洗浄した。酢酸エチル層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.150g、0.612ミリモル、77%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 246.0[(M+H)+、C6H5IN3としての計算値:246.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=1.65分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.030g、0.122ミリモル),(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.057g、0.122ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.043g、0.245ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液にアルゴンを10分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(10.00mg、0.012ミリモル)をアルゴン下で反応混合物ぶ添加し、60℃で3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中40%酢酸エチルを用いる分取性TLCに付して精製した。必要とされるスポットを集め、10%メタノール/ジクロロメタン(20mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.032g、0.063ミリモル、52%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 459.2[(M+H)+、C24H32ClN4O3としての計算値:459.2];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.16分
パートC:(S)−1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.032g、0.063ミリモル)の0℃に冷却したジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(4M)(0.016mL、0.063ミリモル)を添加し、その混合物を0℃で10分間攪拌した。反応混合物を室温までの加温に供し、3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、その残渣にジエチルエーテル(5mL)を添加し、30分間撹拌した。溶媒を分離し、その固体を高真空下で乾燥させ、(S)−1−(2−クロロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・0.5HCl(0.023g、0.059ミリモル、93%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 359.2[(M+H)+、C19H24ClN4Oとしての計算値:359.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.91分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.67(d,J=5.2Hz,1H)、8.55(s,1H)、8.04(d,J=2.4Hz,1H)、7.92(dd,J=8.4、2.0Hz,1H)、7.51(d,J=8.6Hz,1H)、7.42(d,J=8.4Hz,1H)、4.31−4.23(m,2H)、1.98−1.85(m,2H)、1.75−1.70(m,1H)、1.55(s,3H)、1.08−1.03(m,6H)ppm
実施例286
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
8−ブロモ−6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.04g、0.172ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.079g、0.172ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(2M in 水)(0.258mL、0.516ミリモル)の1,4−ジオキサン(0.860mL)中溶液にアルゴンを5分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9.94mg、8.60マイクロモル)を該反応混合物にアルゴン下で添加し、該混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%of 酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.055g、0.091ミリモル、53%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 484.2[(M+H)+、C25H31ClN5O3としての計算値:484.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.18分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.015g、0.031ミリモル)の0℃に冷却したジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(0.048mL、0.620ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌させた。該混合物を減圧下で濃縮した。トルエン(3mL)を加え、該混合物を減圧下で濃縮した(2回以上繰り返した)。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル(7.8mg、0.020ミリモル、66%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 384.0[(M+H)+、C20H23ClN5Oとしての計算値:384.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.63分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.29分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.66(d,J=2.3Hz,1H)、8.58−8.49(m,1H)、8.22(d,J=1.3Hz,1H)、7.87(d,J=1.3Hz,1H)、7.58−7.53(m,1H)、7.45(d,J=8.9Hz,1H)、4.27−4.19(m,2H)、1.94−1.78(m,2H)、1.71−1.63(m,1H)、1.45(s,3H)、1.10−1.02(m,6H)ppm
実施例287
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例286の記載に従って調製した)(0.035g、0.072ミリモル)のメタノール(6mL)中の攪拌した溶液に、パラジウム/炭素(0.019g、0.018ミリモル)を加えた。該混合物を1atmの水素気体の下で1時間攪拌した。該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床をメタノール(25mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。該粗生成物をジクロロメタン(3mL)に溶かし、0℃に冷却した。TFA(0.111mL、1.446ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌させた。該混合物を減圧下で濃縮した。その粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル(13mg、0.037ミリモル、51%収率)を淡黄色のガム状の液体として得た。LCMS(ESI) m/e 350.2[(M+H)+、C20H24N5Oとしての計算値:350.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=1.70分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.57(d,J=2.3Hz,1H)、8.52(d,J=4.8Hz,1H)、8.46(dd,J=2.4、8.9Hz,1H)、8.23(d,J=1.3Hz,1H)、7.83(d,J=1.3Hz,1H)、7.43−7.39(m,2H)、4.13−4.07(m,2H)、1.92−1.84(m,1H)、1.73−1.57(m,2H)、1.35(s,3H)、1.06−1.01(m,6H)ppm
実施例288
(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例284の記載に従って調製した)(0.030g、0.122ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(0.055g、0.122ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.043g、0.245ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを10分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(10.00mg、0.012ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、60℃で3時間加熱した。該反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をヘキサン中40%EtOAcを用いる分取性TLCに付して精製した。必要とされるスポットを集め、10%MeOH/DCM(20mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.038g、0.086ミリモル、70%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 443.2[(M+H)+、C24H32FN4O3としての計算値:443.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.13分
パートB:(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.038g、0.086ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液を0℃に冷却し、1,4−ジオキサン中HCl(4M)(0.5mL、2.00ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。該残渣にジエチルエーテル(5mL)を加え、該混合物を30分間攪拌した。形成した固体を真空濾過で集め、高真空下で乾燥させ、(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・1.2HCl(0.031g、0.076ミリモル、88%収率)を無色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 343.2[(M+H)+、C19H24FN4Oとしての計算値:343.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.84分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.66(d,J=5.2Hz,1H)、8. 51(s,1H)、7.81−7.76(m,2H)、7.49−7.42(m,2H)、4.31−4.20(m,2H)、1.91−1.84(m,2H)、1.74−1.70(m,1H)、1.52(s,3H)、1.08−1.04(m,6H)ppm
実施例289
(S)−1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例284の記載に従って調製した)(0.050g、0.204ミリモル)のDMF(0.5mL)中溶液を0℃に冷却し、NaH(8.16mg、0.204ミリモル)を加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、ヨードメタン(0.029g、0.204ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で10分間、そして室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷でクエンチさせ、酢酸エチル(5mL)で希釈した。有機層を分離した。水層を再び酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%酢酸エチル)に付して精製し、4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.030g、0.114ミリモル、56%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 259.9[(M+H)+、C7H7IN3としての計算値:259.9];LC/MS保持時間(方法C):tR=0.87分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.030g、0.114ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.052g、0.114ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.040g、0.229ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを10分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(9.33mg、0.011ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、60℃で3時間加熱した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(2x5mL)で洗浄した。反応混合物を分取性TLC(ヘキサン中30%酢酸エチル)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、10%メタノール/DCM(20mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.042g、0.090ミリモル、79%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 457.2[(M+H)+、C25H34FN4O3としての計算値:457.2];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.31分
パートC:(S)−1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.040g、0.086ミリモル)の0℃でのDCM(0.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(0.6mL、19.75ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。固体をジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、16時間にわたって凍結乾燥させた。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.0202g、0.057ミリモル、66%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 357.2[(M+H)+、C20H26FN4Oとしての計算値:357.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.16分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.99分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.59(m,1H)、8.25(s,1H)、7.73−7.68(m,2H)、7.42−7.35(m,2H)、4.29−4.26(m,1H)、4.20−4.24(m,1H)、4.18(s,3H)、1.86−1.94(m,2H)、1.69−1.77(m,1H)、1.54(s,3H)、1.05(m,6H)ppm
実施例291
2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(0.2g、1.064ミリモル)、PPA(0.680mL、1.064ミリモル)およびAcOH(0.061mL,1.064ミリモル)の溶液を150℃で3時間加熱した。該反応混合物を10%NaOH溶液(18mL)でクエンチさせ、pH−14に維持し、酢酸エチル(15mL)で抽出した。酢酸エチル層をK2CO3飽和溶液(5mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.170g、0.801ミリモル、75%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 212.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C7H7BrN3としての計算値:212.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=1.35分
パートB:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.030g、0.141ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例290の記載に従って調製した)(0.071g、0.141ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.049g、0.283ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液にアルゴンを20分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.012g、0.014ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、60℃で19時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x4mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取性TLC(3%メタノール/ジクロロメタンを用いる)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、15%メタノール/ジクロロメタン(30mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.035g、0.039ミリモル、27%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 507.2[(M+H)+、C26H34F3N4O3としての計算値:507.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.01分
パートC:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.030g、0.033ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(0.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(4M)(0.5mL、2.000ミリモル)を添加し、該反応混合物を0℃で10分間攪拌させた。反応混合物を室温で1時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(0.0045g、10.98マイクロモル、33%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 407.0[(M+H)+、C21H26F3N4Oとしての計算値:407.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.37分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.93分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.44(d,J=2.00Hz,1H)、8.36(m,1H)、8.07(d,J=8.80Hz,1H)、7.92(d,J=8.40Hz,1H)、7.39(d,J=8.40Hz,1H)、4.26(m,2H)、2.75(s,3H)、1.86−1.90(m,2H)、1.71−1.75(m,1H)、1.53(s,3H)、1.06(d,J=6.40Hz,3H)、1.02(d,J=6.00Hz,3H)ppm
実施例292
(S)−1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
2−フルオロ−4−ヨードニコチンアルデヒド(0.2g、0.797ミリモル)の2−プロパノール(2mL)中溶液に、ヒドラジン・一水和物(0.2mL、6.37ミリモル)を添加し、その反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(8mL)および水で希釈した。酢酸エチル層を分離し、水層を再び酢酸エチル(2x6mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.117g、0.478ミリモル、60%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 246.0[(M+H)+、C6H5IN3としての計算値:246.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.56分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.030g、0.122ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.061g、0.122ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.043g、0.244ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを10分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(9.98mg、0.012ミリモル)を加えた。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、60℃で4時間加熱した。該反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水層を酢酸エチル(2x8mL)で洗浄した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。反応混合物を分取性TLC(ヘキサン中70%酢酸エチル)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、15%MeOH/DCM(20mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.031g、0.058ミリモル、47%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 493.2[(M+H)+、C25H32F3N4O3としての計算値:493.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.11分
パートC:(S)−1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.030g、0.056ミリモル)の0℃でのDCM(0.5mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(0.5μL、0.016ミリモル)を添加し、その反応混合物を0℃で10分間攪拌させた。反応混合物を室温で1時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(4−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.0055g、0.013ミリモル、24%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 393.0[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.43分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.06分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.58(d,J=4.80Hz,1H)、8.27(s,1H)、8.13(m,1H)、8.07(d,J=2.00Hz,1H)、7.42(d,J=8.80Hz,1H)、7.38(d,J=4.80Hz,1H)、4.04(m,2H)、1.81−1.91(m,1H)、1.54−1.66(m,2H)、1.31(s,3H)、1.01(m,6H)ppm
実施例293
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(0.2g、1.064ミリモル)、PPA(0.680mL、1.064ミリモル)およびAcOH(0.061mL,1.064ミリモル)の溶液を150℃で3時間加熱した。反応混合物を10%NaOH溶液(18mL)でクエンチさせ、pHを14に維持し、酢酸エチル(15mL)で抽出した。酢酸エチル層をK2CO3飽和溶液(5mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.170g、0.801ミリモル、75%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 212.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C7H7BrN3としての計算値:212.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=1.35分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.030g、0.141ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.065g、0.141ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.049g、0.283ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを30分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.012g、0.014ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、100℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、有機層を分離した。水層を再び酢酸エチル(2x8mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。該粗生成物を分取性TLC(ヘキサン中70%酢酸エチル)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、15%メタノール/ジクロロメタン(20mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.040g、0.081ミリモル、57%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 464.3[(M+H)+、C26H34N5O3としての計算値:464.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.95分
パートC:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.040g、0.081ミリモル)の0℃でのDCM(1mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(0.8mL、3.20ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。固形の残渣をジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル・1.5HCl(0.032g、0.074ミリモル、91%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 364.2[(M+H)+、C21H26N5Oとしての計算値:364.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.28分;1H NMR(300MHz、MeOD):δ 8.51−8.45(m,2H)、8.20(d,J=8.7Hz,1H)、8.08(d,J=8.7Hz,1H)、7.43(d,J=8.7Hz,1H)、4.32(m,2H)、2.87(s,3H)、1.87−1.99(m,2H)、1.70−1.76(m,1H)、1.29(s,3H)、1.05(m,6H)ppm
実施例294
(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン
2−ニトロピリジン−3−アミン(4g、28.8ミリモル)のAcOH(40mL)中溶液に、酢酸カリウム(2.82g、28.8ミリモル)を添加し、該混合物を室温で1時間攪拌した。Br2(1.481mL、28.8ミリモル)を反応混合物にゆっくりと添加し、該混合物を室温で16時間攪拌した。形成した固体を真空濾過で集め、ジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(6g、27.5ミリモル、96%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 218.0[(M+H)+、C5H5BrN3O2としての計算値:218.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.61分
4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(2g、9.16ミリモル)のエタノール(60mL)および水(25mL)中溶液に、塩化スズ(II)(8.69g、45.8ミリモル)を添加し、該反応混合物を80℃で45分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過し、エマルジョンを取り除いた。酢酸エチル層を分離し、水層を再び酢酸エチル(2x15mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をn−ヘキサン(15mL)で洗浄し、着色した不純物を除去し、4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(0.9g、4.44ミリモル、49%収率)を黒色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 188.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C5H7BrN3としての計算値:188.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.90分
パートC:7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
4−ブロモピリジン−2,3−ジアミン(0.9g、4.44ミリモル)、PPA(0.680mL、4.44ミリモル)のAcOH(0.254mL,4.44ミリモル)中混合物を150℃で3時間加熱した。室温で該反応混合物を10%NaOH溶液(20mL)を用いて塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をK2CO3飽和溶液(10mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して固体を得た。該固体をn−ヘキサン(15mL)で洗浄し、該固体を高真空下で乾燥させ、7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.540g、2.53ミリモル、57%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 212.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C7H7BrN3としての計算値:212.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.07分
パートD:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.030g、0.140ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.069g、0.154ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.073g、0.421ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを30分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.011g、0.014ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、100℃で3時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(8mL)で希釈し、有機層を分離した。水層を再び酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取性TLC(ヘキサン中70%酢酸エチル)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、15%メタノール/ジクロロメタン(30mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(4mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.040g、0.066ミリモル、47%収率)を無色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 453.3[(M+H)+、C26H37N4O3としての計算値:453.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.98分
パートE:(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.040g、0.066ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(0.8mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中HCl(0.8mL、3.20ミリモル)を添加し、0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で1時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン・2TFA(0.015g、0.028ミリモル、42%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 353.2[(M+H)+、C21H29N4Oとしての計算値:353.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.08分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.83分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.09(d,J=8.40Hz,1H)、7.91−7.96(m,3H)、7.10(d,J=8.40Hz,1H)、4.18(m,J= 10.40Hz,1H)、4.11(d,J=10.40Hz,1H)、2.80(s,3H)、2.41(s,3H)、1.86−1.94(m,2H)、1.68−1.73(m,1H)、1.53(s,3H)、1.07(d,J=6.40Hz,3H)、1.03(d,J=6.40Hz,3H)ppm
実施例295
(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン
2−ニトロピリジン−3−アミン(4g、28.8ミリモル)のAcOH(40mL)中溶液に、酢酸カリウム(2.82g、28.8ミリモル)を添加し、室温で1時間攪拌した。Br2(1.481mL、28.8ミリモル)を該反応混合物にゆっくりと添加し、室温で16時間攪拌した。形成した固体を濾過し、ジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(6g、27.5ミリモル、96%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 217.9[(M+H)+、C5H5BrN3O2としての計算値:217.9];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.67分
パートB:N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド
4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(0.550g、2.52ミリモル)のピリジン(1mL)中溶液を0℃に冷却した。2−メトキシアセチルクロリド(0.410g、3.78ミリモル)を該反応混合物に添加し、該混合物を0℃で15分間攪拌した。反応混合物を室温で6時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水(10mL)および酢酸エチル(1mL)で希釈した。有機層を分離した。水層を酢酸エチル(2x8mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。該粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(100%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.3g、1.013ミリモル、40%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 290.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H9BrN3O4としての計算値:290.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.35分
パートC:N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド
N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.050g、0.169ミリモル)のメタノール(1.5mL)および水(0.5mL)の混合液中溶液に、鉄(0.075g、1.350ミリモル)を、つづいて塩化アンモニウム(0.090g、1.688ミリモル)を添加し、該反応混合物を80℃で4時間攪拌した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を10%メタノール/ジクロロメタン(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、水(10mL)を該残渣に添加した。化合物を酢酸エチル(2x8mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体をジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.030g、0.115ミリモル、68%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 260.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H11BrN3O2としての計算値:260.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.49分
パートD:7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.165g、0.621ミリモル)、CsF(0.9g、5.92ミリモル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を密封した管に入れ、130℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(15mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(15mL)で抽出した。有機層を分離し、水層を再び酢酸エチル(2x10mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、水(20mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。該固体をヘキサン(2x5mL)で洗浄し、7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.1g、0.397ミリモル、64%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 242.0[(M+H)+、C8H9BrN3Oとしての計算値:242.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.52分
パートE:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.025g、0.099ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中溶液に、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.055g、0.109ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.052g、0.298ミリモル)を添加した。該反応混合物にアルゴンを30分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(8.10mg、9.92マイクロモル)を添加した。該反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、100℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(8mL)で希釈し、有機層を分離した。水層を再び酢酸エチル(2x5mL)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取性TLC(ヘキサン中70%酢酸エチル)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、ジクロロメタン中15%メタノール(30mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(4mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.030g、0.056ミリモル、56%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 537.3[(M+H)+、C27H36F3N4O4としての計算値:537.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.05分
パートF:(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.030g、0.056ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(0.6mL、7.79ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該残渣に水(2mL)を添加した。該溶液を0℃に冷却し、次にNaHCO3飽和溶液(8mL)で塩基性にし、酢酸エチル(2x6mL)で抽出した。酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。該粗生成物をジエチルエーテル(2mL)で洗浄し、(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.020g、0.046ミリモル、82%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 437.2[(M+H)+、C22H28F3N4O2としての計算値:437.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.13分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.40(d,J=2.01Hz,1H)、8.30(dd,J=8.78、2.26Hz,1H)、8.03(d,J=8.53Hz,1H)、7.81(d,J=8.53Hz,1H)、7.29(d,J=8.53Hz,1H)、4.76(s,2H)、3.94−4.01(m,2H)、3.53(s,3H)、1.85(dt,J=12.80、6.15Hz,1H)、1.51−1.63(m,2H)、1.28(s,3H)、1.01(m,6H)ppm
実施例296
(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド
4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−アミン(0.550g、2.52ミリモル)のピリジン(1mL)中溶液を0℃に冷却し、塩化2−メトキシアセチル(0.410g、3.78ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で15分間、そして室温で6時間攪拌した。反応混合物を高真空に付して濃縮し、残渣を水(10mL)および酢酸エチル(1mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x8mL)で再び抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(100%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.3g、1.013ミリモル、40%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 290.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H9BrN3O4としての計算値:290.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.35分
パートB:N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド
N−(4−ブロモ−2−ニトロピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.050g、0.169ミリモル)のメタノール(1.5mL)および水(0.5mL)の混合液中溶液に、鉄(0.075g、1.350ミリモル)を、つづいて塩化アンモニウム(0.090g、1.688ミリモル)を添加し、該反応混合物を80℃で4時間攪拌した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を10%メタノール/ジクロロメタン(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、水(10mL)をその残渣に添加した。化合物を酢酸エチル(2x8mL)で抽出した。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体をジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.030g、0.115ミリモル、68%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 260.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H11BrN3O2としての計算値:260.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.49分
パートC:7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
N−(2−アミノ−4−ブロモピリジン−3−イル)−2−メトキシアセトアミド(0.165g、0.621ミリモル)、CsF(0.9g、5.92ミリモル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を密封した管に入れ、130℃で16時間加熱した。反応混合物を冷水(15mL)でクエンチさせ、次に酢酸エチル(15mL)で希釈した。ついで有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x10mL)で洗浄した。酢酸エチル層を水(20mL)、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。固体をヘキサン(2x5mL)で洗浄し、7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.1g、0.397ミリモル、64%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 242.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H9BrN3Oとしての計算値:242.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.52分
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−ブロモ−2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(0.030g、0.119ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)の混合液中溶液に、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例259、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.059g、0.131ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.062g、0.357ミリモル)を添加した。反応混合物にアルゴンを30分間パージし、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(9.72mg、0.012ミリモル)を添加した。反応混合物に再びアルゴンを10分間パージし、100℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(8mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x5mL)で洗浄した。酢酸エチル層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。反応混合物を分取性TLC(ヘキサン中70%酢酸エチルの使用)に付して精製した。必要とされるスポットを集め、15%メタノール/ジクロロメタン(30mL)に溶かし、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.035g、0.056ミリモル、47%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 483.3[(M+H)+、C27H39N4O4としての計算値:483.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.00分
パートE:(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.030g、0.048ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(0.6mL、7.79ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で2時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。その粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(4−(2−(メトキシメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.0055g、0.014ミリモル、29%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 383.2[(M+H)+、C22H31N4O2としての計算値:383.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.11分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.00分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 7.97(d,J=8.40Hz,1H)、7.89(d,J=4.40Hz,1H)、7.86(d,J=2.00Hz,1H)、7.72(d,J=8.40Hz,1H)、7.04(d,J=8.40Hz,1H)、4.74(s,2H)、4.04(d,J=10.00Hz,1H)、3.99(d,J=9.60Hz,1H)、3.51(s,3H)、2.38(s,3H)、1.82−1.86(m,2H)、1.61−1.66(m,1H)、1.43(s,3H)、1.05(d,J=6.40Hz,3H)、1.01(d,J=6.40Hz,3H)ppm
実施例302
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:3,3−ジブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1g、6.55ミリモル)のt−BuOH(60mL)中溶液に、ピリジニウムトリブロミド(5.24g、16.38ミリモル)を少しずつ添加した。反応混合物を室温で一夜にわたって攪拌した。該反応混合物を濃縮し、水および酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して3,3−ジブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(2.1g、5.79ミリモル、88%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 324.8 Brパターン[(M+H)+、C7H4Br2ClN2Oとしての計算値:324.8];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.82分
パートB:4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン
3,3−ジブロモ−4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(350mg、1.072ミリモル)のMeOH(5mL)中溶液に、酢酸(5mL)を、ついで亜鉛末(351mg、5.36ミリモル)を数回に分けて添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。該反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過し、濾液を10%NaHCO3水溶液で中和した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色がかった固体を得た。該固体をヘキサン(2x20mL)で洗浄し、4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(164mg、0.973ミリモル、91%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 168.9[(M+H)+、C7H6ClN2Oとしての計算値:169.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.58分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(0.05g、0.297ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製された)(0.136g、0.297ミリモル)、PdCl2(dppf)(10.85mg、0.015ミリモル)およびCs2CO3(0.290g、0.890ミリモル)の溶液を1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.4mL)に溶かし、90℃で一夜加熱した。反応混合物を濃縮し、ブラインおよび酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。その褐色の固体をヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させ、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(120mg、0.258ミリモル、87%収率)を淡色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 465.2[(M+H)+、C26H33N4O4としての計算値:465.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.00分
パートD:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.12g、0.258ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中塩化水素(0.646mL、2.58ミリモル)を添加し、該混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、10%NaHCO3水溶液で中和し、酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル(6mg、0.015ミリモル、6%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 365.0[(M+H)+、C21H25N4O2としての計算値:365.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.00分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.97分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.14−8.16(d,J=5.6Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.94−7.97(m,1H)、7.39−7.42(d,J=8.8Hz,1H)、7.11−7.12(d,J=5.6Hz,1H)、4.29−4.33(m,2H)、3.3(s,2H)、1.88−1.98(m,2H)、1.69−1.74(m,1H)、1.54(s,3H)、1.01−1.09(m,6H)ppm
実施例303
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(0.05g、0.297ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.178g、0.356ミリモル)、Cs2CO3(0.193g、0.593ミリモル)およびPdCl2(dppf)(10.85mg、0.015ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.5mL)の混合液中溶液を80℃で一夜加熱した。反応混合物を濃縮し、ブラインおよび酢酸エチルで希釈した。. The 有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色の固体を得、それを酢酸エチルに溶かし、シリカゲルのパッドに通し、その濾液を濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(120mg、0.236ミリモル、79%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 508.2[(M+H)+、C26H33F3N3O4としての計算値:508.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.17分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.12g、0.236ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(3mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中塩化水素(0.591mL、2.364ミリモル)を添加した。混合物を室温で一夜にわたって攪拌し、ついで減圧下で濃縮し、NaHCO3水溶液および酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物をオフホワイトの固体として得た。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2(3H)−オン(6mg、0.014ミリモル、6%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 408.0[(M+H)+、C21H25F3N3O2としての計算値:408.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.38分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.05分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.17−8.18(d,J=5.6Hz,1H)、7.92−7.96(m,2H)、7.42−7.44(d,J=8.0Hz,1H)、7.14−7.16(d,J=5.6Hz,1H)、4.22−4.31(m,2H)、3.3(s,2H)、1.87−1.92(m,2H)、1.71−1.76(m,1H)、1.54(s,3H)、1.02−1.08(m,6H)ppm
実施例321
2−メチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)プロパン−2−アミン
パートA:4−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)−2−メチルピリミジン
マイクロ波用管において、4−クロロ−2−メチルピリミジン(50mg、0.389ミリモル)、6−ブロモ−3−フルオロ−2−メチルピリジン(73.9mg、0.389ミリモル)、1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(127mg、0.389ミリモル)およびPd(Ph3P)4(22.47mg、0.019ミリモル)をDMF(4mL)に組み入れた。反応混合物に窒素をパージし、マイクロ波の下の160℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、ブラインおよび酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色がかった油を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(20−40%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、4−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)−2−メチルピリミジン(72mg、0.354ミリモル、91%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 204.5[(M+H)+、C11H11FN3としての計算値:204.1];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.75分
パートB:2−メチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)プロパン−2−アミン
2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(8.77mg、0.098ミリモル)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に、NaH(2.362mg、0.098ミリモル)を添加した。該混合物を10分間攪拌し、次に4−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)−2−メチルピリミジン(20mg、0.098ミリモル)を該溶液に添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を水でクエンチさせ、ブラインおよび酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、2−メチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)プロパン−2−アミン(11mg、0.040ミリモル、41%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 273.3[(M+H)+、C15H21N4Oとしての計算値:273.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.76分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.56分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.74(d,J=5.2Hz,1H)、8.28(d,J=8.8Hz,1H)、8.05(d,J=5.2Hz,1H)、7.47(d,J=8.4Hz,1H)、3.82(s,2H)、2.67(s,3H)、2.50(s,3H)、1.19(s,6H)ppm
実施例322
(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン
6−ブロモ−3−フルオロピコリンアルデヒド(2g、9.80ミリモル)のDCM(10mL)中溶液を0℃に冷却した。DAST(1.295mL、9.80ミリモル)を滴下して加え、該混合物を0℃で5分間攪拌した。該反応混合物を室温までの加温に付し、12時間撹拌した。該反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)、水(2x20mL)、ブライン(1x20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン(1.2g、5.31ミリモル、54%収率)を明黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 225.9[(M+H)+、C6H4BrF3Nとしての計算値:225.9];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.73分
パートB:7−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.1g、0.651ミリモル)、6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン(0.162g、0.716ミリモル)および1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(0.235g、0.716ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に窒素気体を10分間パージした。Pd(Ph3P)4(0.075g、0.065ミリモル)を該反応混合物に添加し、その溶液に窒素気体をさらに10分間パージした。反応混合物を150℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル(0−40%))に付して精製し、7−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン(40mg、0.151ミリモル、23%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 265.0[(M+H)+、C12H8F3N4としての計算値:265.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.08分
パートC:(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(0.016g、0.125ミリモル)のDMF(4mL)中溶液を0℃に冷却した。NaH(3.00mg、0.125ミリモル)を添加し、つづいて7−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.033g、0.125ミリモル)をゆっくりと加え、0℃で5分間撹拌した。反応混合物を60℃で2時間加熱した。反応混合物を水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で抽出し、有機層を取り出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(4mg、10.23マイクロモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 376.2[(M+H)+、C19H24F2N5Oとしての計算値:376.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.21分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.77分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6:δ 9.31(d,J=8.80Hz,1H)、8.72(d,J=4.40Hz,1H)、8.40(d,J=2.40Hz,1H)、7.94(d,J=8.80Hz,1H)、7.76(d,J=4.40Hz,1H)、7.20−7.47(m,1H)、6.92(d,J=2.80Hz,1H)、4.01(s,2H)、1.80−1.85(m,1H)、1.41−1.52(m,2H)、1.20(s,3H)、0.92−0.97(m,6H)ppm
実施例332
(S)−1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例282の記載に従って、最終工程において(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.04g、0.031ミリモル)を用いて粗生成物を得た。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA( 11mg、0.031ミリモル、89%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 359.1[(M+H)+、C19H24ClN4Oとしての計算値:359.1];LC/MS保持時間(方法D);tR=2.14分;LC/MS保持時間(方法E);tR=1.84分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.95(dd,J=1.60、7.20Hz,1H)、8.65(dd,J=1.60、4.00Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.29(d,J=2.40Hz,1H)、8.04(dd,J=2.40、8.60Hz,1H)、7.25(d,J=8.80Hz,1H)、7.07(dd,J=4.00、7.20Hz,1H)、4.21(d,J=10.00Hz,1H)、4.15(d,J=10.00Hz,1H)、1.89−1.98(m,2H)、1.70−1.75(m,1H)、1.55(s,3H)、1.06−1.10(m,6H)ppm
実施例333
(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
実施例282の記載に従って、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.04g、0.082ミリモル)を用いて調製し、粗生成物を得た。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン・2TFA( 17mg、0.082ミリモル、37%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)+、C20H27N4Oとしての計算値:339.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=1.96;LC/MS保持時間(方法E);tR=1.99分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.92(dd,J=1.60、7.20Hz,1H)、8.60(dd,J=1.60、4.00Hz,1H)、8.50(s,1H)、7.90−7.90(m,2H)、7.02−7.07(m,2H)、4.15(d,J=10.40Hz,1H)、4.09(d,J=10.00Hz,1H)、2.41(s,3H)、1.87−1.96(m,2H)、1.70−1.75(m,1H)、1.54(s,3H)、1.04−1.10(m,6H)ppm
実施例334
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン
パートA:4−クロロ−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン
3−フルオロシクロペンタナミン・TFA(特許出願公報:WO2009/63244A1、2009に記載に従って合成)(0.066g、0.304ミリモル)のDMSO(1mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、0℃で5分間攪拌した。この溶液に、Cs2CO3(0.198g、0.608ミリモル)を添加し、5分間攪拌した。4−クロロ−2−フルオロピリジン(0.05g、0.304ミリモル)を添加し、該混合物を90℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2x10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよび石油エーテル)に付して精製し、4−クロロ−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン(0.02g、0.078ミリモル、26%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 215.2[(M+H)+、C10H13ClFN2としての計算値:215.0];LC/MS保持時間(方法A1);tR=1.91分
パートB:tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((3−フルオロシクロペンチル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した。)(0.037g、0.078ミリモル)、4−クロロ−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン(0.02g、0.078ミリモル)およびリン酸三カリウム(2M溶液)(0.4mL、0.800ミリモル)/THF(2mL)の混合物に窒素を15分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(9.24mg、0.012ミリモル)を添加し、該混合物に窒素をさらに5分間パージした。次に反応混合物を80℃で12時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、THF(20mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を過剰量のTHFで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよび石油エーテル)に付して精製し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((3−フルオロシクロペンチル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.013g、0.015ミリモル、19%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 520.2[(M+H)+、C28H40ClFN3O3としての計算値:520.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=3.14
パートC:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((3−フルオロシクロペンチル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.013g、0.015ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、それにTFA(2.5mL、32.4ミリモル)を1分間にわたって滴下して加えた。混合物を室温までの加温に供し、2.5時間攪拌した。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(3−フルオロシクロペンチル)ピリジン−2−アミン(1mg、1.073マイクロモル、7%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 420.2[(M+H)+、C23H30ClFN3としての計算値:420.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=2.49. LC/MS保持時間(方法E);tR=1.59分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.77−7.81(m,2H)、7.66(dd,J=2.40、8.40Hz,1H)、7.23(d,J=8.40Hz,1H)、7.03−7.05(m,2H)、5.09−5.25(m,1H)、4.24−4.27(m,1H)、4.15(d,J=10.40Hz,1H)、4.10(d,J=10.40Hz,1H)、2.25−2.41(m,2H)、1.75−2.00(m,5H)、1.58−1.63(m,2H)、1.43(s,3H)、0.78−0.97(m,6H)ppm
実施例335
(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−アミン(1.5g、9.93ミリモル)のエタノール(20mL)中の攪拌した溶液に、ナトリウム(E)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(実施例266の記載に従って調製した)(1.508g、10.92ミリモル)を小分けして添加し、該混合物を5分間攪拌した。反応混合物を90℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。反応混合物をクエン酸飽和溶液(40mL)で酸性にした。形成した固体を焼成ガラス漏斗に通して濾過し、ヘキサンおよび水で洗浄し、次に真空下で2時間乾燥させ、2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(1g、4.58ミリモル、43%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 204.0[(M+H)+、C7H5F3N3Oとしての計算値:204.1];LC/MS保持時間(方法A1);tR=1.45分
パートB:7−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(1g、4.58ミリモル)のPOCl3(12mL、129ミリモル)中懸濁液を108℃で16時間加熱した。次に該反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を氷冷した炭酸水素ナトリウム飽和溶液(60mL)と酢酸エチル(100mL)の混合液に加え、その温度を0℃で20分間維持した。水層を酢酸エチル(5x100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して7−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.8g、3.03ミリモル、66%収率)を褐色の固体として得た。粗生成物をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。LCMS(ESI) m/e 222.0[(M+H)+、C7H4ClF3N3としての計算値:222.0];LC/MS保持時間(方法A2);tR=4.35分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.02g、0.076ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(0.034g、0.076ミリモル)およびCs2CO3(0.049g、0.152ミリモル)のTHF(2mL)および水(0.667mL)中混合物に窒素を15分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(8.95mg、0.011ミリモル)を添加し、さらに5分間パージし、次に反応混合物を65℃で14時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、THF(10mL)で希釈し、ついで珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を20mLのTHFで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよび石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.02g、0.021ミリモル、27%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 511.2[(M+H)+、C25H31F4N4O3としての計算値:511.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.78分
パートD:(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.02g、0.021ミリモル)のMeOH(1.5mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加えた。次に該混合物を室温までの加温に供し、4時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(1mg、0.021ミリモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 411.2[(M+H)+、C20H23F4N4Oとしての計算値:411.1];LC/MS保持時間(方法D);tR=2.56;LC/MS保持時間(方法E);tR=2.11分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.71(d,J=4.40Hz,1H)、8.14(dd,J=2.40、12.40Hz,1H)、8.04−8.07(m,1H)、7.44(t,J=8.80Hz,1H)、7.39(d,J=4.40Hz,1H)、7.14(s,1H)、4.25(d,J=10.40Hz,1H)、4.33(d,J=10.40Hz,1H)、1.87−1.93(m,2H)、1.70−1.76(m,1H)、1.70(s,3H)、1.05−1.10(m,6H)ppm
実施例336
(S)−1−(2−クロロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例282の記載に従って、(S)−1−(2−クロロ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(1mg、0.039ミリモル、4%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 427.0[(M+H)+、C20H23ClF3N4Oとしての計算値:427.1];LC/MS保持時間(方法D);tR=2.75分;LC/MS保持時間(方法E);tR=2.19分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.59(d,J=4.80Hz,1H)、8.22(d,J=2.40Hz,1H)、8.09(dd,J=2.00、8.60Hz,1H)、7.26−7.26(m,2H)、7.02(s,1H)、4.07−4.09(m,2H)、1.75−1.80(m,2H)、1.57−1.60(m,1H)、1.38(s,3H)、0.88−0.95(m,6H)ppm
実施例338
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
4−クロロ−2−フルオロピリジン(1g、6.08ミリモル)のDMSO(10mL)中の攪拌した溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、Cs2CO3(3.96g、12.16ミリモル)を添加した。混合物を5分間攪拌した。テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミン(0.677g、6.69ミリモル)を加え、該混合物を90℃で14時間加熱した。水を加え、該溶液を酢酸エチル(5x50mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2x50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよび石油エーテル)に付して精製し、4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.58g、2.509ミリモル、41%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 213.2[(M+H)+、C10H14ClN2Oとしての計算値:213.0];LC/MS保持時間(方法D);tR=1.79分
パートB:tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.121g、0.260ミリモル)、4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.05g、0.216ミリモル)およびリン酸三カリウム(2M溶液)(0.324mL、0.649ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物に窒素を15分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(0.026g、0.032ミリモル)を添加し、該混合物をさらに5分間パージし、次に80℃で12時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を15mLの酢酸エチルで希釈した。濾液を減圧下で濃縮した。粗製物を逆相HPLCに付して精製した。所望のフラクションを減圧下で濃縮し、ラセミ体のtert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−−イル)カルバマート(55mg、0.106ミリモル、49%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 518.2[(M+H)+、C28H41ClN3O4としての計算値:518.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.28分
パートC:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.01g、0.019ミリモル)のメタノール(0.5mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却した。該溶液を0℃で10分間攪拌した。TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加え、該混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、真空下で10分間乾燥させた。水を該反応混合物に加え、−78℃のドライアイス浴中に凍結させ、次に凍結乾燥させて4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン・TFA(0.009g、0.016ミリモル、85%収率)を淡黄色の固体として、およびジアステレオマーの混合物として得た。LCMS(ESI) m/e 418.2[(M+H)+、C23H33ClN3O2としての計算値:418.2];LC/MS保持時間(方法A1);tR=1.84分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.93(d,J=2.51Hz,1H)、7.87(d,J=7.03Hz,1H)、7.76−7.80(m,1H)、7.34(d,J=8.53Hz,1H)、7.26(d,J=1.00Hz,1H)、7.20(dd,J=6.78、1.76Hz,1H)、4.19−4.28(m,2H)、3.75−3.97(m,3H)、3.61−3.68(m,1H)、3.47−3.54(m,1H)、2.1−2.2(m,1H)、1.66−1.96(m,6H)、1.53(s,3H)、1.00−1.06(m,6H)ppm
実施例339
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート−ジアステレオマー1
ラセミ体のtert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−−イル)カルバマート(実施例338、パートAおよびBにあるように調製)(40mg、0.077ミリモル)をキラルSFC(方法:カラム/寸法:ラックスセルロース(Luxcellulose)−4(250x21.5)mm、5μ、%CO2:70%、%共溶媒:30%(0.25%DEA/メタノール)、全流速:60g/分、背圧:100バール、温度:25℃、UV:257nm)に付して2つのジアステレオマーに分割した。
異性体1を減圧下で濃縮し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.015g、0.029ミリモル、14%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 518.2[(M+H)+、C28H41ClN3O4としての計算値:518.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.28分
異性体2を減圧下で濃縮し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.012g、0.023ミリモル、10%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 518.2[(M+H)+、C28H41ClN3O4としての計算値:518.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.29分
パートB:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(異性体1)(0.015g、0.028ミリモル)のメタノール(0.5mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却した。該溶液を0℃で10分間攪拌した。TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加え、該混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、真空下で10分間乾燥させた。水を反応混合物に加え、−78℃ドライアイス浴中に凍結させ、次に凍結乾燥させて4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン・TFA(0.012g、0.012ミリモル、79%収率)を淡黄色の固体として、および単一のジアステレオマーとして得た。ピランリンケージの絶対立体化学は付与されなかった。LCMS(ESI) m/e 418.2[(M+H)+、C23H33ClN3O2としての計算値:418.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.53分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.81分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=7.92(d,J=2.5Hz,1H)、7.88(d,J=7.0Hz,1H)、7.77(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、7.34(d,J=9.0Hz,1H)、7.23(d,J=1.5Hz,1H)、7.18(dd,J=6.8、1.8Hz,1H)、4.28−4.19(m,2H)、3.98−3.93(m,1H)、3.89−3.76(m,2H)、3.76−3.60(m,1H)、3.53−3.42(m,1H)、2.13(dd,J=12.5、3.5Hz,1H)、1.97−1.82(m,3H)、1.79−1.67(m,3H)、1.53(s,3H)、1.07−1.01(m,6H)ppm
実施例340
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート−ジアステレオマー1
ラセミ体のtert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−−イル)カルバマート(実施例338、パートAおよびBにあるように調製)(40mg、0.077ミリモル)をキラルSFC(方法:カラム/寸法:ラックスセルロース−4(250x21.5)mm、5μ、%CO2:70%、%共溶媒:30%(0.25%DEA/メタノール)、全流速:60g/分、背圧:100バール、温度:25℃、UV:257nm)に付して2つのジアステレオマーに分割した。
異性体1を減圧下で濃縮し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.015g、0.029ミリモル、14%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 518.2[(M+H)+、C28H41ClN3O4としての計算値:518.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.28分
異性体2を減圧下で濃縮し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.012g、0.023ミリモル、10%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 518.2[(M+H)+、C28H41ClN3O4としての計算値:518.2];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.29分
パートB:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(異性体2)(0.01g、0.019ミリモル)(0.012g、0.023ミリモル)のメタノール(0.5mL)中溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却した。該溶液を0℃で10分間攪拌した。TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加え、該混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、真空下で10分間乾燥させた。水を反応混合物に加え、−78℃ドライアイス浴中に凍結させ、次に凍結乾燥させて4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン・TFA(0.007g、0.013ミリモル、57%収率)を淡黄色の固体として、および単一のジアステレオマーとして得た。ピランリンケージの絶対立体化学は付与されなかった。LCMS(ESI) m/e 418.2[(M+H)+、C23H33ClN3O2としての計算値:418.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.55分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.80分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ=7.93(d,J=2.0Hz,1H)、7.88(d,J=7.5Hz,1H)、7.78(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、7.36−7.33(m,1H)、7.25(d,J=1.0Hz,1H)、7.19(dd,J=6.8、1.8Hz,1H)、4.28−4.20(m,2H)、4.00−3.93(m,1H)、3.89−3.84(m,1H)、3.82−3.68(m,1H)、3.67−3.57(m,1H)、3.54−3.40(m,1H)、2.17−2.09(m,1H)、1.98−1.80(m,3H)、1.79−1.64(m,3H)、1.53(s,3H)、1.07−1.04(m,6H)ppm
実施例341
(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.02g、0.130ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例267の記載に従って調製した)(0.077g、0.156ミリモル)、トリフェニルホスフィン(6.83mg、0.026ミリモル)およびリン酸三カリウム(0.055g、0.260ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)および水(4.69μL、0.260ミリモル)中混合物に窒素を15分間パージした。酢酸パラジウム(II)(2.92mg、0.013ミリモル)を加え、該混合物をさらに5分間パージし、次に該反応混合物を100℃で45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、1,4−ジオキサン(10mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を15mLの酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗製物を逆相HPLCに付して精製した。所望のフラクションを減圧下で濃縮し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.051ミリモル、31%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 482.2[(M+H)+、C25H32N5O3Sとしての計算値:482.2];LC/MS保持時間(方法A1);tR=2.81分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.051ミリモル)の0℃に冷却した窒素雰囲気下でのMeOH(0.5mL)中溶液に、TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x10mL)で洗浄し、真空下で10分間乾燥させた。水を該反応混合物に加え、それを−78℃のドライアイス浴中に凍結させ、次に凍結乾燥させて(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン・TFA(17.24mg、0.038ミリモル、75%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 382.2[(M+H)+、C20H24N5OSとしての計算値:382.1];LC/MS保持時間(方法A1);tR=1.73分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.42(s,1H)、8.65(d,J=4.52Hz,1H)、8.21(d,J=2.51Hz,1H)、8.10(d,J=8.03Hz,1H)、7.39(d,J=8.03Hz,1H)、7.27(d,J=4.02Hz,1H)、6.87(d,J=2.51Hz,1H)、4.49(d,J=10.04Hz,1H)、4.36(d,J=10.54Hz,1H)、1.89−1.96(m,2H)、1.75−1.82(m,1H)、1.58(s,3H)、1.01−1.11(m,6H)ppm
実施例342
(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−2−メチルピリミジン(0.018g、0.140ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.069g、0.140ミリモル)(実施例267の記載に従って調製した)、トリフェニルホスフィン(7.34mg、0.028ミリモル)およびリン酸三カリウム(0.059g、0.280ミリモル)の1,4−ジオキサン(1.5mL)および水(5.04μL、0.280ミリモル)中混合物に窒素を15分間パージした。酢酸パラジウム(II)(3.14mg、0.014ミリモル)を加え、その混合物をさらに5分間パージした。反応混合物を100℃で45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、1,4−ジオキサン(10mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を15mLの酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗製物を逆相HPLC(10mM酢酸アンモニウム)に付して精製した。所望のフラクションを減圧下で濃縮し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.024g、0.050ミリモル、35%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 457.2[(M+H)+、C24H33N4O3Sとしての計算値:457.2];LC/MS保持時間(方法A1);tR=2.89
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.024g、0.050ミリモル)の0℃に冷却した窒素雰囲気下でのMeOH(0.5mL)中溶液に、TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加え、室温への加温に供した。反応混合物を2時間攪拌させた。溶媒を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(2x15mL)で洗浄し、真空下で10分間乾燥させた。水を該反応混合物に加え、−78℃のドライアイス浴中に凍結させ、ついで凍結乾燥させて(S)−2,4−ジメチル−1−((7−(2−メチルピリミジン−4−イル)ベンゾ[d]チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン・TFA(0.023g、0.045ミリモル、91%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 357.2[(M+H)+、C19H25N4OSとしての計算値:357.0];LC/MS保持時間(方法H);tR=2.02分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.45(s,1H)、8.74(d,J=5.52Hz,1H)、8.42(d,J=8.53Hz,1H)、8.06(d,J=5.52Hz,1H)、7.35(d,J=8.53Hz,1H)、4.47(d,J=10.04Hz,1H)、4.34(d,J=10.54Hz,1H)、2.86(s,3H)、1.86−1.96(m,2H)、1.72−1.81(m,1H)、1.57(s,3H)、0.98−1.11(m,6H)ppm
実施例345
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:4−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
4−クロロ−2−フルオロピリジン(0.094g、0.574ミリモル)のDMSO(2mL)中の攪拌した溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、Cs2CO3(0.374g、1.148ミリモル)を添加し、該混合物を5分間攪拌した。テトラヒドロフラン−3−アミン(0.05g、0.574ミリモル)を加え、該混合物を90℃で14時間加熱した。水を加え、該溶液を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(2x20mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチルおよび石油エーテル)に付して精製し、4−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.05g、0.209ミリモル、36%収率)を黄色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 199.2[(M+H)+、C9H12ClN2Oとしての計算値:199.0];LC/MS保持時間(方法A1);tR=1.73分
パートB:tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.113g、0.242ミリモル)、4−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.04g、0.201ミリモル)およびリン酸三カリウム(2M溶液)(0.302mL、0.604ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物に窒素を15分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(0.024g、0.030ミリモル)を加え、該混合物をさらに5分間パージし、次に80℃で12時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を10mLの酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(方法B)に付して精製し、tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(30mg、0.060ミリモル、29%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 504.6[(M+H)+、C27H39ClN3O4としての計算値:504.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=1.11分
パートC:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−1−(2−クロロ−4−(2−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.060ミリモル)の0℃に冷却した窒素雰囲気下でのMeOH(0.5mL)中溶液に、TFA(1.5mL、19.47ミリモル)を1分間にわたって滴下して加え、該混合物を室温までの加温に供し、2時間攪拌させた。反応混合物を低温(28℃)の減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法A)に付して精製した。LCMS(ESI) m/e 404.3[(M+H)+、C22H31ClN3O2としての計算値:404.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=1.51分;LC/MS保持時間(方法E);tR=0.83分1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.89−7.95(m,2H)、7.78(dd,J=8.78、2.26Hz,1H)、7.32−7.37(m,1H)、7.20−7.24(m,2H)、4.39−4.41(m,1H)、4.19−4.28(m,2H)、3.83−4.06(m,4H)、2.38−2.48(m,1H)、2.03−2.04(m,1H)、1.81−1.97(m,2H)、1.68−1.75(m,1H)、1.53(s,3H)、1.00−1.14(m,6H)ppm
実施例346
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
実施例345の記載に従って、4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリジン−2−アミン・TFAを調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 384.2[(M+H)+、C23H34N3O2としての計算値:384.2];LC/MS保持時間(方法D);tR=2.27分;LC/MS保持時間(方法E);tR=1.77分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.87(d,J=7.03Hz,1H)、7.64−7.69(m,2H)、7.12−7.23(m,3H)、4.3−4.39(m,1H)、4.10−4.21(m,2H)、3.68−4.06(m,4 H)、2.33−2.48(m,4 H)、1.97−2.06(m,1H)、1.80−1.93(m,2H)、1.67−1.73(m,1H)、1.52(s,3H)、0.98−1.08(m,6H)ppm
実施例347
1−(((3−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)シクロブタナミン
実施例263の記載に従って調製した。1−(((3−メチル−5−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)シクロブタナミン・TFA(0.018g、0.045ミリモル、51%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 285.2[(M+H)+、C16H21N4Oとしての計算値:285.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.92分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.70分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.84(d,J=2.51Hz,1H)、8.69(d,J=5.52Hz,1H)、8.33−8.37(m,1H)、7.84(d,J=5.52Hz,1H)、4.72(s,2H)、2.76(s,3H)、2.33−2.44(m,7H)、2.05−2.15(m,2H)ppm
実施例351
(S)−1−(2−(ジフルオロメチル)−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例351の記載に従って調製した。粗最終生成物を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−(ジフルオロメチル)−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(0.028g、0.056ミリモル、最終の2工程にわたって30%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 375.3[(M+H)+、C20H25F2N4Oとしての計算値:375.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.46分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.20分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.56(d,J=4.52Hz,1H)、8.42(d,J=1.00Hz,1H)、8.34(dd,J=8.53、2.51Hz,1H)、8.22(d,J=2.51Hz,1H)、7.12−7.42(m,3H)6.79(d,J=2.01Hz,1H)、4.33(d,J=10.1Hz,1H)、4.25(d,J=10Hz,1H)、1.80−1.92(m,2H)、1.66−1.74(m,1H)、1.53(s,3H)、0.99−1.10(m,6H)ppm
実施例353
(S)−1−(2−(フルオロメチル)−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2アミン
実施例290の記載に従って調製した。粗最終生成物を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−(フルオロメチル)−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(0.001g、0.0002ミリモル、最終の2工程にわたって2%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 357.3[(M+H)+、C20H26FN4Oとしての計算値:357.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.26分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.29分;1H NMR(400MHz、MeOD):δ 8.57(d,J=4.52Hz,1H)、8.21−8.29(m,3H)、7.32(d,J=9.54Hz,1H)、7.16(d,J=4.52Hz,1H)6.80(d,J=2.51Hz,1H)5.67−5.77(m,1H)5.55−5.65(m,1H)、4.30(d,J=10.2Hz,1H)、4.22(d,J=10.1Hz,1H)、1.82−1.96(m,2H)、1.68−1.77(m,1H)、1.55(s,3H)、1.01−1.12(m,6H)ppm
実施例357
(S)−2,4−ジメチル−1−(5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2、4−ジメチル−1−((5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
エチル 5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−オール(0.08g、0.416ミリモル)のDMF(5mL)中溶液を0℃に冷却した。K2CO3(0.173g、1.248ミリモル)を反応混合物に小分けして加え、つづいて(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(0.147g、0.499ミリモル)/DMF(1mL)を0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を室温までの加温にゆっくりと供し、88℃で12時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機層を水(2x20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2、4−ジメチル−1−((5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.11g、0.271ミリモル、65%収率)を褐色の半固体として得た。その褐色の固体をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 406.2[(M+H)+、C21H32N3O3Sとしての計算値:406.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.55分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イルオキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.11g、0.271ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.418mL、5.42ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。残渣を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(5−メチル−2−(ピリジン−4−イル)チアゾール−4−イルオキシ)ペンタン−2−アミン(76mg、0.178ミリモル、66%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 306.0[(M+H)+、C16H24N3OSとしての計算値:306.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.21分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.70分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.72−8.74(m,2H)、8.18−8.19(m,2H)、4.44−4.54(m,2H)、2.47(s,3H)、1.83−1.91(m,2H)、1.66−1.71(m,1H)、1.50(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例358
6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
パートA:6−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
4,6−ジクロロピリミジン(0.35g、2.349ミリモル)のDMF(10mL)中の攪拌した溶液に、0℃にてNaH(0.282g、7.05ミリモル)を添加した。それを5分間攪拌し、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミン(0.238g、2.349ミリモル)を添加した。次に該混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。EtOAc層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して6−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.22g、0.634ミリモル、27%収率)をガム状の残渣として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 214.0[(M+H)+、C9H13ClN3Oとしての計算値:214.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.64分
パートB:tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
6−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.05g、0.143ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.072g、0.143ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.016g、0.014ミリモル)およびリン酸カリウム(0.214mL、0.428ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。冷却後、該反応混合物を濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮してtert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.053ミリモル、37%収率)を黄色がかった半固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 553.2[(M+H)+、C28H40F3N4O4としての計算値:553.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.77分
パートC:6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.1g、0.181ミリモル)の0℃でのMeOH(2mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(0.452mL、1.810ミリモル)を添加し、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.01g、0.021ミリモル、12%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 453.2[(M+H)+、C23H32F3N4O2としての計算値:453.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.54分;LCMS保持時間(方法F):tR=2.40分;. 1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.66(s,1H)、8.19(bs,2H)、7.52(d,J=9.04Hz,1H)、6.97−7.07(m,1H)、4.23−4.38(m,3H)、3.96(dd,J=11.04、2.51Hz,1H)、3.74−3.86(m,1H)、3.57−3.69(m,1H)、3.43−3.52(m,1H)、2.05(s,1H)、1.64−1.94(m,6H)、1.54(s,3H)、1.04(m,6H)ppm
実施例361
(S)−1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(168mg、0.358ミリモル)、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(50mg、0.326ミリモル)、Pd(Ph3P)4(18.81mg、0.016ミリモル)およびリン酸カリウムの2M水溶液(0.488mL、0.977ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(75mg、0.042ミリモル、13%収率)を黒色がかったガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 459.2[(M+H)+、C24H32ClN4O3としての計算値:459.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.98分
パートB:(S)−1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.131ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に0℃にて1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、65.8ミリモル)を加え、該混合物を30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(13.7mg、0.038ミリモル、29%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 359.0[(M+H)+、C19H24ClN4Oとしての計算値:359.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.25分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.79(s,1H)、8.21(d,J=2.20Hz,1H)、8.11(dd,J=8.60、2.20Hz,1H)、7.58(d,J=3.64Hz,1H)、7.35(d,J=8.66Hz,1H)、6.89(d,J=3.64Hz,1H)、4.10−4.19(m,2H)、1.79−1.92(m,2H)、1.64−1.71(m,1H)、1.45(s,3H)、δ 1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例362
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(90mg、0.195ミリモル)、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(30mg、0.195ミリモル)、Pd(Ph3P)4(11.29mg、9.77マイクロモル)および2M水性リン酸カリウム(0.293mL、0.586ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(15%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(45mg、0.047ミリモル、24%収率)を褐色のガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 450.2[(M+H)+、C25H32N5O3としての計算値:450.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.94分
パートB(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.089ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、65.8ミリモル)を添加し、30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル(5.8mg、0.017ミリモル、19%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 350.0[(M+H)+、C20H24N5Oとしての計算値:350.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.11分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.82(s,1H)、8.42−8.49(m,2H)、7.60(d,J=3.58Hz,1H)、7.45(d,J=9.60Hz,1H)、6.92(d,J=3.64Hz,1H)、4.17(d,J=2.26Hz,2H)、1.86−1.98(m,1H)、1.72−1.80(m,1H)、1.61−1.69(m,1H)、1.41(s,3H)、1.07−1.09(m,6H)ppm
実施例363
(S)−1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブタ(1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(126mg、0.251ミリモル)、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(35mg、0.228ミリモル)、Pd(Ph3P)4(13.17mg、0.011ミリモル)および2M水性リン酸カリウム(0.342mL、0.684ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱して攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、黒色がかった残渣を得た。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.071ミリモル、31%収率)を黒色がかったガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 493.3[(M+H)+、C25H32F3N4O3としての計算値:493.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.02分
パートB:(S)−1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.162ミリモル)のDCM(4mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、8.00ミリモル)を添加した。該溶液を30分間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(4−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(41.8mg、0.102ミリモル、63%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.0[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.40分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.81(s,1H)、8.38−8.44(m,2H)、7.59(d,J=3.64Hz,1H)、7.44(d,J=8.41Hz,1H)、6.89(d,J=3.64Hz,1H)、4.05−4.13(m,2H)、1.81−1.91(m,1H)、1.55−1.71(m,2H)、1.35(s,3H)、1.03(m,6H)ppm
実施例364
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(120mg、0.263ミリモル)、4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(J. Med. Chem., 2012, 55, 7193において前記される合成物)(40mg、0.239ミリモル)、Pd(Ph3P)4(13.79mg、0.012ミリモル)および2M水性リン酸カリウム(0.358mL、0.716ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、黒色がかった残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(85mg、0.145ミリモル、61%収率)を黒色がかったガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 464.2[(M+H)+、C26H34N5O3としての計算値:464.3];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.14分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(85mg、0.145ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(4mL、132ミリモル)を添加し、該混合物を30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル(20mg、0.053ミリモル、36%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 364.2[(M+H)+、C21H26N5Oとしての計算値:364.3];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.25分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.86(s,1H)、8.41−8.46(m,2H)、7.59(d,J=3.64Hz,1H)、7.44(d,J=9.54Hz,1H)、6.92(d,J=3.64Hz,1H)、4.15(d,J=2.45Hz,2H)、3.95(s,3H)、1.85−1.96(m,1H)、1.71−1.79(m,1H)、1.60−1.67(m,1H)、1.39(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例365
(S)−1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(119mg、0.263ミリモル)、4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(40mg、0.239ミリモル)(J. Med. Chem., 2012, 55, 7193にて前記される合成物)、Pd(Ph3P)4(13.79mg、0.012ミリモル)および2M水性リン酸カリウム(0.358mL、0.716ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、黒色がかった残渣を得た。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.116ミリモル、49%収率)を褐色のガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 457.2[(M+H)+、C25H34FN4O3としての計算値:457.2];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.18分
パートB:(S)−1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.175ミリモル)のDCM(3mL)の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(4mL、132ミリモル)を添加し、該溶液を1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(6.5mg、0.018ミリモル、10%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 357.0[(M+H)+、C20H26FN4Oとしての計算値:357.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.83分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.84(s,1H)、7.92−8.00(m,2H)、7.57(d,J=3.64Hz,1H)、7.40(t,J=8.63Hz,1H)、6.91(d,J=3.64Hz,1H)、4.13−4.25(m,2H)、3.94(s,3H)、1.79−1.92(m,2H)、1.65−1.72(m,1H)、1.47(s,3H)、1.05−1.09(m,6H)ppm
実施例366
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(99mg、0.197ミリモル)、4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(J. Med. Chem., 2012, 55, 7193にて前記される合成物)(30mg、0.179ミリモル)、Pd(Ph3P)4(10.34mg、8.95マイクロモル)およびリン酸カリウムの2M水溶液(0.269mL、0.537ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中混合物に窒素をパージし、100℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中5−10%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.115ミリモル、64%収率)を褐色のガム状固体として得た。LCMS(ESI) m/e 507.3[(M+H)+、C26H33F3N4O3としての計算値:507.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.06分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.111ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4M HCl(4mL、132ミリモル)を添加し、該溶液を2時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(13.2mg、0.032ミリモル、29%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 407.2[(M+H)+、C21H26F3N4Oとしての計算値:407.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.70分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.86(s,1H)、8.37−8.45(m,2H)、7.58(d,J=3.70Hz,1H)、7.44(d,J=8.47Hz,1H)、6.89(d,J=3.64Hz,1H)、4.07−4.22(m,2H)、3.95(s,3H)、1.83−1.93(m,1H)、1.57−1.75(m,2H)、1.38(s,3H)、1.03(m,6H)ppm
実施例368
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(30mg、0.069ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中の攪拌した溶液に、チアゾール−2−アミン(9.00mg、0.090ミリモル)、XANTPHOS(16.00mg、0.028ミリモル)、Cs2CO3(45.0mg、0.138ミリモル)およびPd2dba3(12.66mg、0.014ミリモル)を添加した。混合物を90℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(30mg、0.039ミリモル、57%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 498.3[(M+H)+、C26H36N5O3Sとしての計算値:498.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.05分
パートB:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(30mg、0.039ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(5mL、20.00ミリモル)を添加し、該溶液を1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(6.3mg、0.015ミリモル、39%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 398.0[(M+H)+、C21H28N5OSとしての計算値:398.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.07分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.56(d,J=5.77Hz,1H)、8.26(dd,J=8.53、2.07Hz,2H)、7.55(d,J=5.77Hz,1H)、7.49(d,J=4.02Hz,1H)、7.15−7.23(m,2H)、4.16−4.27(m,2H)、2.46(s,3H)、1.85−1.98(m,2H)、1.69−1.79(m,1H)、1.56(s,3H)、1.06−1.09(m,6H)ppm
実施例369
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−N−シクロプロピルピリミジン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(20mg、0.046ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中の攪拌した溶液に、シクロプロパンアミン(5.26mg、0.092ミリモル)、XANTPHOS(10.67mg、0.018ミリモル)、Cs2CO3(30.0mg、0.092ミリモル)およびPd2dba3(8.44mg、9.22マイクロモル)を添加した。混合物を90℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その酢酸エチル層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.016ミリモル、35%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 455.3[(M+H)+、C26H39N4O3としての計算値:455.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.01分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−N−シクロプロピルピリミジン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.022ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、8.00ミリモル)を添加し、室温で1時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−N−シクロプロピルピリミジン−2−アミン(3mg、8.38マイクロモル、38%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 355.2[(M+H)+、C21H31N4Oとしての計算値:355.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.55分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.28(d,J=5.40Hz,1H)、7.96−8.01(m,2H)、7.05−7.13(m,2H)、4.06−4.15(m,2H)、2.77(s,1H)、2.39(s,3H)、1.84−1.91(m,2H)、1.66−1.72(m,1H)、1.49(s,3H)、1.06−1.09(m,6H)、0.84−0.86(m,2H)、0.55−0.60(m,2H)ppm
実施例371
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(35mg、0.072ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中の攪拌した溶液に、チアゾール−2−アミン(9.34mg、0.093ミリモル)、XANTPHOS(16.60mg、0.029ミリモル)、Cs2CO3(46.7mg、0.143ミリモル)およびPd2dba3(13.14mg、0.014ミリモル)を添加し、90℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.049ミリモル、68%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 552.2[(M+H)+、C26H33F3N5O3Sとしての計算値:552.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.19分
パートB:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−(チアゾール−2−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.109ミリモル)のDCM(4mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(5mL、20.00ミリモル)を添加し、攪拌を室温で1時間続けた。該反応混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(12mg、0.026ミリモル、24%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 452.2[(M+H)+、C21H25F3N5OSとしての計算値:452.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.56分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.68(d,J=2.07Hz,1H)、8.64(d,J=5.33Hz,1H)、8.52(dd,J=8.72、2.20Hz,1H)、7.52(d,J=5.33Hz,1H)、7.46(d,J=3.70Hz,1H)、7.37(d,J=8.78Hz,1H)、7.09(d,J=3.64Hz,1H)、4.02−4.10(m,2H)、1.79−1.91(m,1H)、1.55−1.67(m,2H)、1.32(s,3H)、1.02(m,6H)ppm
実施例376
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(50mg、0.102ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中の攪拌した溶液に、4−メチルチアゾール−2−アミン(12.87mg、0.113ミリモル)、XANTPHOS(23.72mg、0.041ミリモル)、Cs2CO3(66.8mg、0.205ミリモル)およびPd2dba3(18.77mg、0.020ミリモル)を添加し、該混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.044ミリモル、43%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 566.2[(M+H)+、C27H35F3N5O3Sとしての計算値:566.2];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.32分
パートB:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.044ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(5mL、20.00ミリモル)を添加し、1時間攪拌した。次に該混合物を0℃に冷却し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。EtOAc層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(11mg、0.022ミリモル、49%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 466.2[(M+H)+、C22H27F3N5OSとしての計算値:466.2];LC/MS保持時間(方法C1):tR=2.77分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.69(d,J=2.13Hz,1H)、8.63(d,J=5.33Hz,1H)、8.52(dd,J=8.82、2.35Hz,1H)、7.52(d,J=5.33Hz,1H)、7.38(d,J=8.78Hz,1H)、6.64(d,J=1.07Hz,1H)、3.98−4.12(m,2H)、2.35(d,J=1.00Hz,3H)、1.81−1.91(m,1H)、1.54−1.70(m,2H)、1.33(s,3H)、1.02(m,6H)ppm
実施例377
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−シクロペンチルピリミジン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロペンチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(50mg、0.102ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中の攪拌した溶液に、シクロペンタナミン(9.60mg、0.113ミリモル)、XANTPHOS(23.72mg、0.041ミリモル)、Cs2CO3(66.8mg、0.205ミリモル)およびPd2dba3(18.77mg、0.020ミリモル)を添加し、90℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中7%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロペンチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.018ミリモル、18%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 537.3[(M+H)+、C28H40F3N4O3としての計算値:537.3];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.45分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−シクロペンチルピリミジン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−(シクロペンチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.019ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(5mL、20.00ミリモル)を添加し、1時間攪拌した。該混合物を0℃に冷却し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。EtOAc層を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−シクロペンチルピリミジン−2−アミン(4mg、8.89ミリモル、48%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 437.2[(M+H)+、C23H32F3N4Oとしての計算値:437.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=3.14分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.45(d,J=2.01Hz,1H)、8.33−8.38(m,1H)、8.29(d,J=5.27Hz,1H)、7.34(d,J=8.78Hz,1H)、7.10(d,J=5.40Hz,1H)、4.29−4.38(m,1H)、4.14(q,J=9.58Hz,2H)、2.04−2.14(m,2H)、1.54−1.89(m,9H)、1.41(s,3H)、1.03−1.05(m,6H)ppm
実施例380
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−シアノフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(50mg、0.112ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中の攪拌した溶液に、4−メチルチアゾール−2−アミン(14.11mg、0.124ミリモル)、XANTPHOS(13.00mg、0.022ミリモル)、Cs2CO3(73.2mg、0.225ミリモル)およびPd2dba3(10.29mg、0.011ミリモル)を添加した。混合物を90℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、ついで珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中5%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.040ミリモル、36%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 523.6[(M+H)+、C27H35N6O3Sとしての計算値:523.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.09分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.048ミリモル)のDCM中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、8.00ミリモル)を添加し、該混合物を1時間攪拌した。該混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2x50mL)で抽出した。EtOAc層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル(10mg、0.023ミリモル、48%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 423.2[(M+H)+、C22H27N6OSとしての計算値:423.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.46分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.57−8.67(m,3H)、7.51(d,J=5.27Hz,1H)、7.40(d,J=8.85Hz,1H)、6.65(d,J=1.13Hz,1H)、4.10(d,J=1.95Hz,2H)、2.35(s,3H)、1.84−1.97(m,1H)、1.66−1.72(m,1H)、1.58−1.65(m,1H)、1.35(s,3H)、1.02−1.06(m,6H)ppm
実施例381
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−クロロピリミジン−4−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例367の記載に従って調製した)(50mg、0.115ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中の攪拌した溶液に、4−メチルチアゾール−2−アミン(14.47mg、0.127ミリモル)、XANTPHOS(13.33mg、0.023ミリモル)、Cs2CO3(75mg、0.230ミリモル)およびPd2dba3(10.55mg、0.012ミリモル)を添加し、該混合物を90℃で12時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.039ミリモル、34%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 512.6[(M+H)+、C27H38N5O3Sとしての計算値:512.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.15分
パートB:(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−((4−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(25mg、0.049ミリモル)のDCM中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(2mL、8.00ミリモル)を添加し、該混合物を1時間攪拌した。該混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。EtOAc層を集め、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(4mg、0.0943ミリモル、19%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 412.2[(M+H)+、C22H30N5OSとしての計算値:412.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.38分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.53−8.58(m,1H)、8.12−8.22(m,2H)、7.37−7.49(m,1H)、7.06−7.14(m,1H)、6.61−6.66(m,1H)、3.95−3.99(m,2H)、2.40(s,3H)、2.35(s,3H)、1.82−1.95(m,1H)、1.53−1.76(m,2H)、1.35(s,3H)、1.01−1.05(m,6H)ppm
実施例389
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(20mg、0.043ミリモル)(実施例290の記載に従って調製した)を含有するフラスコに、シクロプロパンカルボン酸(0.051ミリモル、1.2当量)、HATU(24.40mg、0.064ミリモル)、DIPEA(0.022mL、0.128ミリモル)およびDMF(1mL)を添加した。反応混合物を60℃で一夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。該残渣に0℃にて30%TFA/DCM(1mL)を添加し、該混合物を30分間攪拌した。溶媒を除去し、該粗材料を逆相分取性HPLC(方法E)に付して精製し、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキシアミド(13.4mg、0.030ミリモル、72%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 436.2[(M+H)+、C23H29F3N3O2としての計算値:436.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.54分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.93(s,1H)、8.40−8.37(m,2H)、8.06−8.01(m,1H)、7.93(d,J=2.3Hz,1H)、7.49−7.45(m,2H)、4.20(s,2H)、2.08−2.00(m,1H)、1.87−1.77(m,1H)、1.76−1.69(m,1H)、1.63−1.57(m,1H)、1.38(s,3H)、0.95−0.91(m,6H)、0.86−0.81(m,4H)ppm
実施例390
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロブタンカルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロブタンカルボキシアミド(18mg、0.040ミリモル、2工程にわたって93%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 450.2[(M+H)+、C24H31F3N3O2としての計算値:450.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.73分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.45(s,1H)、8.43(s,1H)、8.37(d,J=5.3Hz,1H)、8.09−7.99(m,1H)、7.95(d,J=2.0Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、4.21(s,2H)、3.40(dt,J=16.9、8.3Hz,1H)、2.28−2.18(m,2H)、2.16−2.07(m,2H)、1.98−1.90(m,1H)、1.82(dt,J=12.2、6.0Hz,2H)、1.76−1.70(m,1H)、1.64−1.57(m,1H)、1.38(s,3H)、0.95−0.92(m,6H)ppm
実施例391
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロペンタンカルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)シクロペンタンカルボキシアミド(3.5mg、7.55マイクロモル、2工程にわたって18%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 464.2[(M+H)+、C25H33F3N3O2としての計算値:464.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.90分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.52(s,1H)、8.41(d,J=1.0Hz,1H)、8.36(dd,J=5.3、1Hz,1H)、8.00(dd,J=8.5、2.3Hz,1H)、7.90(d,J=2.3Hz,1H)、7.44(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.38(d,J=8.5Hz,1H)、3.92−3.85(m,2H)、2.97(quin,J=7.8Hz,1H)、1.90−1.62(m,7H)、1.59−1.52(m,2H)、1.43−1.39(m,2H)、1.14(s,3H)、0.94−0.90(m,6H)ppm
実施例392
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチルアセトアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロペンチルアセトアミド(3.3mg、6.91マイクロモル、2工程にわたって16%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 478.2[(M+H)+、C26H35F3N3O2としての計算値:478.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=3.08分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.50(s,1H)、8.40−8.34(m,2H)、7.99(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.89(d,J=2.0Hz,1H)、7.45−7.37(m,2H)、3.93−3.86(m,2H)、2.42(d,J=7.3Hz,2H)、2.24(dt,J=15.2、7.7Hz,1H)、1.84−1.71(m,3H)、1.65−1.39(m,6H)、1.24−1.13(m,5H)、0.92−0.90(dd,J=6.5、2.5Hz,6H)ppm
実施例393
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−3−シクロペンチルプロパナミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−3−シクロペンチルプロパナミド(6.7mg、0.014ミリモル、2工程にわたって32%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 492.2[(M+H)+、C27H37F3N3O2としての計算値:492.3];LC/MS保持時間(方法H):tR=3.23分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.55(s,1H)、8.40(s,1H)、8.36(d,J=6.0Hz,1H)、8.00(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.90(d,J=2.5Hz,1H)、7.46−7.43(m,1H)、7.40(d,J=9.0Hz,1H)、3.94−3.87(m,2H)、2.46−2.40(m,2H)、1.85−1.70(m,4H)、1.60(d,J=4.0Hz,4H)、1.53−1.45(m,2H)、1.44−1.39(m,2H)、1.15(s,3H)、1.10(dd,J=11.8、6.8Hz,2H)、0.94−0.89(m,6H)ppm
実施例394
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロヘキシルアセトアミド(7.6mg、0.015ミリモル、2工程にわたって36%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 492.2[(M+H)+、C27H37F3N3O2としての計算値:492.3];LC/MS保持時間(方法H):tR=3.13分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.52(s,1H)、8.41(d,J=1.0Hz,1H)、8.36(d,J=6.0Hz,1H)、8.01(d,J=2.5Hz,1H)、7.90(d,J=2.5Hz,1H)、7.46−7.43(m,1H)、7.39(d,J=9.0Hz,1H)、3.94−3.86(m,2H)、2.31(d,J=7.0Hz,2H)、1.86−1.75(m,2H)、1.74−1.58(m,5H)、1.42(dd,J=5.5、2.0Hz,2H)、1.28−1.17(m,3H)、1.15(s,3H)、1.04−0.95(m,2H)、0.94−0.89(m,6H)ppm
実施例398
N−(4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)テトラヒドロフラン−2−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、N−(4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)テトラヒドロフラン−2−カルボキシアミド(8.0mg、0.017ミリモル、2工程にわたって40%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 466.3[(M+H)+、C24H31F3N3O3としての計算値:466.22];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.87分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 9.88(s,1H)、8.42−8.35(m,2H)、8.01(dd,J=8.5、2.0Hz,1H)、7.92(d,J=2.5Hz,1H)、7.54−7.49(m,1H)、7.39(d,J=9.0Hz,1H)、4.52(dd,J=8.5、5.5Hz,1H)、4.00(dt,J=8.0、6.8Hz,1H)、3.91−3.82(m,3H)、2.28−2.17(m,1H)、2.06−1.96(m,1H)、1.95−1.74(m,3H)、1.40(d,J=5.5Hz,2H)、1.13(s,3H)、0.93−0.91(m,6H)ppm
実施例399
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−シクロヘプチルアセトアミド(2.7mg、5.34マイクロモル、2工程にわたって12%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 506.2[(M+H)+、C28H39F3N3O2としての計算値:506.29];LC/MS保持時間(方法H):tR=3.31分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.50(s,1H)、8.40(s,1H)、8.35(d,J=5.3Hz,1H)、7.98(dd,J=8.9、2.4Hz,1H)、7.89(d,J=2.3Hz,1H)、7.43(dd,J=5.3、1.5Hz,1H)、7.37(d,J=8.8Hz,1H)、3.88−3.81(m,2H)、2.34(d,J=7.3Hz,2H)、2.05−1.94(m,1H)、1.87−1.75(m,1H)、1.74−1.65(m,2H)、1.64−1.35(m,10H)、1.28−1.13(m,2H)、1.11(s,3H)、0.92−0.90(m,6H)ppm
実施例400
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)フラン−2−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)フラン−2−カルボキシアミド(10.4mg、0.023ミリモル、2工程にわたって52%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 462.2[(M+H)+、C24H27F3N3O3としての計算値:462.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.67分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.69(br.s,1H)、8.47−8.41(m,2H)、8.04(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、8.01−7.94(m,2H)、7.64(d,J=3.5Hz,1H)、7.53(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.42(d,J=8.5Hz,1H)、6.75−6.70(m,1H)、3.94−3.86(m,2H)、1.87−1.75(m,1H)、1.47−1.36(m,2H)、1.15(s,3H)、0.93−0.91(m,6H)ppm
実施例401
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−ブロモフラン−2−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−ブロモフラン−2−カルボキシアミド(2.5mg、4.63マイクロモル、2工程にわたって11%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 540.0[(M+H)+、C24H26BrF3N3O3としての計算値:540.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.95分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.86(br.s,1H)、8.45(s,1H)、8.39(s,1H)、8.05(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.96(d,J=2.0Hz,1H)、7.68(d,J=4.0Hz,1H)、7.55(dd,J=5.0、1.5Hz,1H)、7.44(d,J=8.5Hz,1H)、6.86(d,J=3.5Hz,1H)、4.01−3.93(m,2H)、1.81(dt,J=12.8、6.1Hz,1H)、1.54−1.40(m,2H)、1.20(s,3H)、0.94−0.91(dd,J=6.8、3.8Hz,4H)ppm
実施例402
(S)−2−アセトアミド−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)アセトアミド
実施例389の記載に従って、(S)−2−アセトアミド−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(7.7mg、0.017ミリモル、2工程にわたって38%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 467.2[(M+H)+、C23H30F3N4O3としての計算値:467.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.03分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.59(s,1H)、8.42−8.33(m,2H)、8.20(t,J=5.8Hz,1H)、8.01(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.91(d,J=2.0Hz,1H)、7.47(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.40(d,J=8.5Hz,1H)、4.00−3.88(m,4H)、1.92−1.86(m,3H)、1.86−1.72(m,1H)、1.51−1.38(m,2H)、1.17(s,3H)、0.92−0.90(m,6H)ppm
実施例403
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チオフェン−2−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)チオフェン−2−カルボキシアミド(5.6mg、0.012ミリモル、2工程にわたって27%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 478.0[(M+H)+、C24H27F3N3O2Sとしての計算値:478.1];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.77分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 11.03(s,1H)、8.47−8.43(m,2H)、8.28(dd,J=3.8、1.0Hz,1H)、8.05(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.96(d,J=2.3Hz,1H)、7.91(dd,J=4.9、1.1Hz,1H)、7.54(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.42(d,J=8.8Hz,1H)、7.23(dd,J=4.9、3.9Hz,1H)、3.98−3.91(m,2H)、1.86−1.75(m,1H)、1.51−1.40(m,2H)、1.18(s,3H)、0.95−0.89(m,6H)ppm
実施例404
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)ピラジン−2−カルボキシアミド(8.7mg、0.018ミリモル、2工程にわたって43%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 474.2[(M+H)+、C24H27F3N5O2としての計算値:474.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.65分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.45(br.s,1H)、9.38(d,J=1.5Hz,1H)、9.00(d,J=2.5Hz,1H)、8.87(dd,J=2.5、1.5Hz,1H)、8.55(d,J=1.0Hz,1H)、8.48(d,J=5.5Hz,1H)、8.09(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、8.00(d,J=2.5Hz,1H)、7.65−7.60(m,1H)、7.44(d,J=8.5Hz,1H)、3.98−3.89(m,2H)、1.81(tt,J=12.4、6.1Hz,1H)、1.50−1.39(m,2H)、1.17(s,3H)、0.95−0.90(m,6H)ppm
実施例405
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルニコチンアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−2−メチルニコチンアミド(9.0mg、0.018ミリモル、2工程にわたって43%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 487.2[(M+H)+、C26H30F3N4O2としての計算値:487.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.39分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 11.10(s,1H)、8.55(dd,J=5.0、1.5Hz,1H)、8.48(s,1H)、8.43(d,J=5.0Hz,1H)、8.06(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、7.96(d,J=2.0Hz,1H)、7.88(dd,J=7.8、1.8Hz,1H)、7.57−7.53(m,1H)、7.43(d,J=9.0Hz,1H)、7.33(dd,J=8.0、4.5Hz,1H)、3.97−3.90(m,2H)、2.59(s,3H)、1.85−1.76(m,1H)、1.47−1.42(m,2H)、1.17(s,3H)、0.93−0.91(m,6H)ppm
実施例406
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−カルボキシアミド(4.7mg、10.16マイクロモル、2工程にわたって24%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 463.3[(M+H)+、C22H26F3N6O2としての計算値:463.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.44分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.14(br.s,1H)、8.50−8.47(m,2H)、8.45−8.42(m,1H)、8.07(dd,J=8.5、2.0Hz,1H)、7.98(d,J=2.5Hz,1H)、7.54(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.45(d,J=9.0Hz,1H)、4.02−3.95(m,2H)、1.86−1.77(m,1H)、1.54−1.42(m,2H)、1.21(s,3H)、0.95−0.92(m,6H)ppm
実施例407
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロピリダジン−3−カルボキシアミド(4.9mg、9.97マイクロモル、2工程にわたって23%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 492.3[(M+H)+、C24H29F3N5O3としての計算値:492.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.58分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 11.38(s,1H)、9.66(s,1H)、8.43(d,J=5.0Hz,1H)、8.39(s,1H)、8.10(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、8.05−7.97(m,1H)、7.57(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.51(d,J=9.0Hz,1H)、4.22(s,2H)、2.86(t,J=8.5Hz,2H)、2.50(t,J=8.5Hz,2H)、1.85−1.80(m,1H)、1.77−1.70(m,1H)、1.63−1.58(m,1H)、1.39(s,3H)、0.96−0.92(m,6H)ppm
実施例408
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−メチルイソキサゾール−3−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−メチルイソキサゾール−3−カルボキシアミド(8.3mg、0.017ミリモル、2工程にわたって41%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 477.2[(M+H)+、C24H28F3N4O3としての計算値:477.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.82分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 11.12−10.00(m,1H)、8.47−8.44(m,1H)、8.36(d,J=1.0Hz,1H)、8.05(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、7.96(d,J=2.5Hz,1H)、7.58(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、7.41(d,J=8.5Hz,1H)、6.76(d,J=1.0Hz,1H)、3.96−3.86(m,2H)、2.50(s,3H)、1.79(tt,J=12.6、6.2Hz,1H)、1.47−1.36(m,2H)、1.15(s,3H)、0.92−0.89(m,6H)ppm
実施例409
(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
実施例389の記載に従って、(S)−N−(4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(4.5mg、8.94マイクロモル、2工程にわたって21%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 504.2[(M+H)+、C26H33F3N5O2としての計算値:504.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.76分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 13.30(br.s,1H)、9.60(br.s,1H)、8.47(d,J=1.0Hz,1H)、8.41(d,J=5.5Hz,1H)、8.05(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.95(d,J=2.5Hz,1H)、7.54−7.51(m,1H)、7.42(d,J=8.5Hz,1H)、6.63(br.s,1H)、3.96−3.87(m,2H)、3.07−2.97(m,1H)、1.84−1.76(m,1H)、1.43−1.41(m,2H)、1.26(d,J=7.0Hz,6H)、1.15(s,3H)、0.94−0.91(m,6H)ppm
実施例410
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−アミン
バイアルに、塩化亜鉛(5.83mg、0.043ミリモル)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.06mg、0.128ミリモル)およびメタノール(1mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、この溶液に(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例290の記載に従って調製した)(20mg、0.043ミリモル)およびニコチンアルデヒド(5.0mg、0.047ミリモル)を添加した。該反応混合物を60℃で一夜攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。その粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。
その粗中間体を0℃に冷却し、それに30%TFA/DCM(1mL)を加え、該混合物を30分間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗材料を逆相分取性HPLC(方法E)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−アミンを淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 459.3[(M+H)+、C25H30F3N4Oとしての計算値:459.23];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.70分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 8.05(d,J=5.0Hz,1H)、7.93(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.84(d,J=2.0Hz,1H)、7.57−7.55(m,1H)、7.37(d,J=8.5Hz,1H)、6.97(t,J=6.0Hz,1H)、6.85(dd,J=5.3、1.8Hz,1H)、6.81(s,1H)、6.39−6.37(m,1H)、6.28−6.25(m,1H)、4.51(d,J=6.0Hz,2H)、4.00−3.93(m,2H)、1.80(dt,J=12.8、6.1Hz,1H)、1.54−1.41(m,2H)、1.20(s,3H)、0.93−0.90(m,6H)ppm
実施例411
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(フラン−2−イルメチル)ピリジン−2−アミン
実施例412の記載に従って、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(フラン−2−イルメチル)ピリジン−2−アミン(4.7mg、10.50マイクロモル、2工程にわたって24%収率)を調製し、淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 448.2[(M+H)+、C24H29F3N3O2としての計算値:448.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.76分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 8.57(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(dd,J=4.5、1.5Hz,1H)、8.03(d,J=5.5Hz,1H)、7.93(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.83(d,J=2.5Hz,1H)、7.76−7.71(m,1H)、7.21−7.16(m,1H)、6.84(dd,J=5.5、1.5Hz,1H)、6.80(s,1H)、4.55(d,J=6.0Hz,2H)、3.96−3.89(m,2H)、1.83−1.75(m,1H)、1.51−1.39(m,2H)、1.18(s,3H)、0.92−0.90(m,6H)ppm
実施例412
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)ピリジン−2−アミン
マイクロ波用バイアルに、(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−アミノピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(20mg、0.043ミリモル)、5−ブロモベンゾ[d][1,3]ジオキソール(0.043ミリモル、1当量)、炭酸セシウム(27.9mg、0.086ミリモル)、XANTPHOS(12.38mg、0.021ミリモル)および1,4−ジオキサン(1mL)を添加した。反応混合物に窒素をパージし、Pd2(dba)3(19.59mg、0.021ミリモル)を添加した。ついで反応混合物にマイクロ波を100℃で1時間照射した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。その粗中間体に、0℃で30%TFA/DCM(1mL)を添加し、該混合物を30分間攪拌した。溶媒を除去し、粗材料を逆相分取性HPLC(方法E)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)ピリジン−2−アミンを淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 488.2[(M+H)+、C26H29F3N3O3としての計算値:488.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.88分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ=9.25(br.s,1H)、8.16(d,J=5.5Hz,1H)、8.07−8.02(m,1H)、7.95(d,J=2.0Hz,1H)、7.51−7.41(m,2H)、7.24−7.06(m,2H)、7.02−6.96(m,1H)、6.88(d,J=8.5Hz,1H)、5.99(s,2H)、4.21(s,2H)、1.86−1.80(m,1H)、1.76−1.69(m,1H)、1.65−1.57(m,1H)、1.39(s,3H)、0.98−0.90(m,6H)ppm
実施例413
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:メチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロニコチナート
メチル 4−クロロ−2−メチルニコチナート(0.5g、2.69ミリモル)のCCl4(10mL)中溶液に、NBS(0.623g、3.50ミリモル)を、つづいてAIBN(0.044g、0.269ミリモル)を添加した。反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、メチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロニコチナート(0.3g、1.090ミリモル、40%収率)をワインレッドの油として得た。LCMS(ESI) m/e 264.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C8H8BrClNO2としての計算値:264.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.13分
パートB:4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
メチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロニコチナート(0.075g、0.284ミリモル)のTHF中2Mメチルアミン(0.709mL、1.418ミリモル)中溶液を圧力管中にて70℃で30分間加熱した。該混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(80mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.03g、0.164ミリモル、58%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 183.0[(M+H)+、C8H8ClN2Oとしての計算値:183.0];LC/MS保持時間(方法F):tR=1.43分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.03g、0.164ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(0.074g、0.164ミリモル)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.013g、0.016ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.057g、0.329ミリモル)の1,4−ジオキサン(6mL)−水(2mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。該溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。水(20mL)を加え、該溶液をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機抽出液を合わせ、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.015g、0.024ミリモル、15%収率)をガム状液体として得た。LCMS(ESI) m/e 472.2[(M+H)+、C26H35FN3O4としての計算値:472.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.29分
パートD:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.012g、0.025ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液に、0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.127mL、0.509ミリモル)を添加し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.007g、0.019ミリモル、74%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 372.0[(M+H)+、C21H27FN3O2としての計算値:372.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.95分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.13分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.72(d,J=5.52Hz,1H)、7.62(dd,J=12.30、2.26Hz,1H)、7.48−7.56(m,2H)、7.31(t,J=8.53Hz,1H)、4.58(s,2H)、4.15−4.31(m,2H)、3.23(s,3H)、1.83−1.95(m,2H)、1.72(d,J=9.04Hz,1H)、1.53(s,3H)、1.02−1.14(m,6H)ppm
実施例414
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
実施例413に記載の方法と同様にして最終工程にて(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.042ミリモル)を用いて(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル(0.005g、0.013ミリモル、30%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 379.0[(M+H)+、C22H27N4O2としての計算値:379.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.96分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.12分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.75(d,J=5.52Hz,1H)、8.11(d,J=2.51Hz,1H)、8.00−8.06(m,1H)、7.52(d,J=5.02Hz,1H)、7.39(d,J=8.53Hz,1H)、4.59(s,2H)、4.33(d,J=2.51Hz,2H)、3.23(s,3H)、1.85−2.02(m,2H)、1.74(m,1H)、1.57(s,3H)、1.09(m,6H)ppm
実施例415
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
実施例413に記載の方法と同様にして最終工程にて(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.108ミリモル)を用い、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル(0.03g、0.082ミリモル、76%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 365.0[(M+H)+、C21H25N4O2としての計算値:365.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.89分;LCMS保持時間(方法F):tR=0.99分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.79(d,J=5.52Hz,1H)、8.01−8.14(m,2H)、7.53(d,J=5.02Hz,1H)、7.39(d,J=9.04Hz,1H)、4.55(s,2H)、4.28−4.37(m,2H)、3.23(s,3H)、1.85−2.03(m,2H)、1.71−1.79(m,1H)、1.57(s,3H)、1.09(m,6H)ppm
実施例416
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
実施例413に記載の方法と同様にして最終工程にて(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.05g、0.109ミリモル)を用い、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.025g、0.068ミリモル、63%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 358.0[(M+H)+、C20H25FN3O2としての計算値:358.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.90分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.01分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.74(d,J=5.02Hz,1H)、7.58−7.65(m,1H)、7.47−7.55(m,2H)、7.26(t,J=8.53Hz,1H)、4.52(s,2H)、3.99−4.12(m,2H)、1.82−1.94(m,1H)、1.68−1.77(m,1H)、1.55−1.64(m,1H)、1.37(s,3H)、1.04(m,6H)ppm
実施例417
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.05g、0.297ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.139g、0.297ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.034g、0.030ミリモル)、KBr(0.046g、0.386ミリモル)およびリン酸カリウム(0.445mL、0.890ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.06g、0.124ミリモル、42%収率)を黄色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 474.2[(M+H)+、C25H32ClN3O4としての計算値:474.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.30分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.105ミリモル)のDCM(3mL)中の攪拌した溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.527mL、2.110ミリモル)で処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(28mg、0.073ミリモル、69%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 374.0[(M+H)+、C20H25ClN3O2としての計算値:374.2];LCMS保持時間(方法F):tR=1.13分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.74(d,J=5.02Hz,1H)、7.84(d,J=2.01Hz,1H)、7.67(dd,J=8.53、2.01Hz,1H)、7.50(d,J=5.02Hz,1H)、7.22(d,J=8.53Hz,1H)、4.53(s,2H)、4.01−4.12(m,2H)、1.82−1.95(m,1H)、1.71−1.81(m,1H)、1.58−1.66(m,1H)、1.40(s,3H)、1.04(m,6H)ppm
実施例418
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:4−クロロ−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
メチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロニコチナート(0.5g、1.890ミリモル)をTHF中2Mエチルアミン(4.73mL、9.45ミリモル)で処理し、密封した管中にて70℃で30分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次に水(150mL)で希釈し、ジクロロメタン(280mL)で抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−クロロ−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.35g、1.304ミリモル、69%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 197.0[(M+H)+、C9H10ClN2Oとしての計算値:197.0];LC/MS保持時間(方法F):tR=1.56分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.05g、0.186ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.093g、0.186ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.022g、0.019ミリモル)、KBr(0.029g、0.242ミリモル)およびリン酸カリウム(0.279mL、0.559ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.22g、0.166ミリモル、89%収率)を淡色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 480.2[(M+H−tBu)+、C28H37F3N3O4としての計算値:536.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.66分
パートC:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.22g、0.166ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4M HCl(0.829mL、3.32ミリモル)で処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.07g、0.159ミリモル、96%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 436.0[(M+H)+、C23H29F3N3O2としての計算値:436.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.36分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.48分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ=8.75(d,J=5.5Hz,1H)、8.05(d,J=2.5Hz,1H)、7.99(dd,J=8.5、2.5Hz,1H)、7.52(d,J=5.0Hz,1H)、7.39(d,J=9.0Hz,1H)、4.34−4.22(m,2H)、3.71(q,J=7.5Hz,2H)、3.3(s,2H)、1.94−1.84(m,2H)、1.77−1.70(m,1H)、1.55(s,3H)、1.34−1.30(m,3H)、1.11−1.01(m,6H)ppm
実施例419
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例418の記載に従って調製した)(0.05g、0.186ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(0.084g、0.186ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.022g、0.019ミリモル)、KBr(0.029g、0.242ミリモル)およびリン酸カリウム(0.279mL、0.559ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.16g、0.113ミリモル、61%収率)を淡色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 486.2[(M+H)+、C27H37FN3O4としての計算値:486.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.58分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−エチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.16g、0.113ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4M HCl(0.564mL、2.257ミリモル)で処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)−6−エチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.025g、0.065ミリモル、58%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 386.0[(M+H)+、C22H29FN3O2としての計算値:386.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.21分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.13分;1H NMR(400MHz、CD3OD):δ 8.69(d,J=5.60Hz,1H)、7.47−7.65(m,3H)、7.26(m,1H)、4.57(s,2H)、4.06−4.16(m,2H)、3.62−3.72(m,2H)、1.75−1.88(m,2H)、1.61−1.66(m,1H)、1.42(s,3H)、1.28−1.31(m,3H)、1.01−1.06(m,6H)ppm
実施例420
(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン4−オキシド
1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.85g、7.20ミリモル)の0℃でのDCM(20mL)中溶液に、m−CPBA(2.71g、8.63ミリモル)を添加し、その混合物を室温で一夜攪拌した。該溶液を室温までの加温に供し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)に付して精製し、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン4−オキシド(0.85g、6.34ミリモル、88%収率)を黄色の固体として得た。1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ 11.79(bs,1H)、8.03(dd,J=6.04、0.76Hz,1H)、7.55−7.62(m,1H)、7.45(d,J=7.93Hz,1H)、7.08(dd,J=8.31、6.04Hz,1H)、6.63−6.69(m,1H)ppm
パートB:7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン4−オキシド(0.85g、6.34ミリモル)のPOCl3(11.81mL、127ミリモル)中溶液を還流温度で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でクエンチさせ、ジクロロメタン(50mL)で抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.85g、4.90ミリモル、77%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 153.2[(M+H)+、C7H6ClN2としての計算値:153.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.80分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.05g、0.328ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製)(0.148g、0.328ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.019g、0.016ミリモル)、KBr(0.051g、0.426ミリモル)およびリン酸カリウム(0.492mL、0.983ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.125ミリモル、38%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 440.2[(M−H)−、C25H31FN3O3としての計算値:440.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.79分
パートD:(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.136ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4M HCl(0.679mL、2.72ミリモル)を用いて処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.01g、0.029ミリモル、21%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 342.0[(M+H)+、C20H25FN3Oとしての計算値:342.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=075;LCMS保持時間(方法F):tR=1.17分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 11.38(bs,1H)、8.37(d,J=4.52Hz,1H)、7.57−7.69(m,2H)、7.49−7.55(m,1H)、7.35(t,J=8.78Hz,1H)、7.16(d,J=5.02Hz,1H)、6.61−6.68(m,1H)、3.88(s,2H)、1.84(s,1H)、1.45(m,2H)、1.18(s,3H)、0.89−1.02(m,6H)ppm
実施例421
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(実施例420の記載に従って調製した)(0.05g、0.328ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(0.150g、0.328ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.038g、0.033ミリモル)、KBr(0.051g、0.426ミリモル)およびリン酸カリウム(0.492mL、0.983ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.128ミリモル、39%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 449.2[(M+H)+、C26H33N4O3としての計算値:449.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.49分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.557ミリモル)のDCM(5mL)中の攪拌した溶液を0℃にて1,4−ジオキサン中4N HCl(2.79mL、11.15ミリモル)で処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル(0.01g、0.027ミリモル、5%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 349.0[(M+H)+、C21H25N4Oとしての計算値:349.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.73分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.17分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 11.46(bs,1H)、8.40(d,J=5.02Hz,1H)、8.11(d,J=2.01Hz,1H)、8.01(dd,J=8.78、2.26Hz,1H)、7.69(t,J=3.26Hz,1H)、7.44(d,J=8.53Hz,1H)、7.19(d,J=5.02Hz,1H)、6.67(dd,J=3.26、1.76Hz,1H)、4.01(bs,2H)、1.78−1.93(m,1H)、1.50(m,2H)、1.23(s,3H)、1.01、0.96(m,6H)ppm
実施例423
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:7−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン
7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(実施例420の記載に従って調製した)(0.3g、1.612ミリモル)の0℃でのDMF(5mL)中溶液に、NaH(0.129g、3.22ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、次にヨウ化メチル(0.302mL、4.84ミリモル)を添加し、該混合物を一夜攪拌した。該混合物を水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.16g、0.463ミリモル、29%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 167.0[(M+H)+、C8H8ClN2としての計算値:167.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.65分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(0.06g、0.174ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(0.08g、0.176ミリモル)、KBr(0.027g、0.226ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.020g、0.017ミリモル)リン酸カリウム(0.261mL、0.521ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.02g、0.031ミリモル、18%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 463.2[(M+H)+、C27H35N4O3としての計算値:463.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.21分
パートC:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.065ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.324mL、1.297ミリモル)を用いて処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)ベンゾニトリル(0.005g、0.014ミリモル、21%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 363.0[(M+H)+、C22H27N4Oとしての計算値:363.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.82分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.44分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.27−8.33(m,2H)、7.98(dd,J=8.53、1.00Hz,1H)、7.68(d,J=8.53Hz,1H)、7.58(d,J=3.51Hz,1H)、7.40(d,J=9.04Hz,1H)、6.66−6.71(m,1H)、4.29(d,J=4.52Hz,2H)、3.92(s,3H)、1.93(s,2H)、1.73(d,J=8.53Hz,1H)、1.50−1.59(m,3H)、1.09(m,6.53Hz,6H)ppm
実施例424
(S)−1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(実施例420の記載に従って調製した)(0.03g、0.197ミリモル、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.337g、0.671ミリモル)、KBr(0.02g、0.197ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.023g、0.020ミリモル)およびリン酸カリウム(0.295mL、0.590ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で一夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.059ミリモル、30%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 492.2[(M+H)+、C26H33F3N3O3としての計算値:492.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.10分
パートB:(S)−1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.061ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.305mL、1.221ミリモル)を用いて処理し、該混合物を室温で2時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−1−(4−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.005g、0.013ミリモル、21%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 392.0[(M+H)+、C21H25F3N3Oとしての計算値:392.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.89分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.55分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.42(d,J=5.02Hz,1H)、8.01−8.07(m,2H)、7.69(d,J=3.51Hz,1H)、7.50(d,J=9.04Hz,1H)、7.28(d,J=5.02Hz,1H)、6.75(d,J=3.51Hz,1H)、4.25−4.35(m,2H)、1.87−1.97(m,2H)、1.75(d,J=8.53Hz,1H)、1.56(s,3H)、1.07(m,6H)ppm
実施例425
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例415の記載に従って調製した)(0.03g、0.178ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例290の記載に従って調製した)(0.034g、0.178ミリモル)、KBr(0.028g、0.231ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.021g、0.018ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.267mL、0.534ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(15mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.057ミリモル、32%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 508.2[(M+H)+、C26H33F3N3O4としての計算値:508.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.40分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.049ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.246mL、0.985ミリモル)用いて処理し、4時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.005g、0.012ミリモル、24%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 408.0[(M+H)+、C21H24F3N3O2としての計算値:408.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.07分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.30分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.77(d,J=5.02Hz,1H)、8.04(d,J=2.51Hz,1H)、7.97(dd,J=8.53、2.51Hz,1H)、7.53(d,J=5.02Hz,1H)、7.33(d,J=9.04Hz,1H)、4.52−4.61(m,2H)、4.01−4.13(m,2H)、1.94(s,1H)、1.81−1.90(m,1H)、1.56−1.74(m,2H)、1.36(s,3H)、1.03(m,6H)ppm
実施例426
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例413の記載に従って調製した)(0.04g、0.219ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例290の記載に従って調製した)(0.045g、0.219ミリモル)、KBr(0.034g、0.285ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.025g、0.022ミリモル)およびリン酸カリウム(0.329mL、0.657ミリモル)の1,4−ジオキサン(4mL)中溶液を100℃で一夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.055ミリモル、25%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 522.2[(M+H)+、C27H35F3N3O4としての計算値:522.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.49分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.048ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃にて1,4−ジオキサン中4N HCl(0.240mL、0.959ミリモル)で処理し、4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.005g、0.012ミリモル、24%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 422.0[(M+H)+、C22H27F3N3O2としての計算値:422.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.43分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.74(d,J=5.52Hz,1H)、8.04(d,J=2.01Hz,1H)、7.97(dd,J=8.78、2.26Hz,1H)、7.52(d,J=5.02Hz,1H)、7.35(d,J=8.53Hz,1H)、4.58(s,2H)、4.15(q,J=9.54Hz,2H)、3.23(s,3H)、1.88(s,1H)、1.76(d,J=5.52Hz,H)、1.67(d,J=5.52Hz,1H)、1.43(s,3H)、1.04(m,6H)ppm
実施例427
(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(実施例423の記載に従って調製した)(0.06g、0.174ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例259、パートAおよびBの記載に従って調製した)(80mg、0.176ミリモル)、KBr(0.027g、0.226ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.020g、0.017ミリモル)およびリン酸カリウム(0.261mL、0.521ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.046ミリモル、26%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 452.2[(M+H)+、C27H38N3O3としての計算値:452.3];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.13分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.066ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.332mL、1.329ミリモル)を用いて処理し、3時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(1−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(0.005g、0.014ミリモル、21%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 352.2[(M+H)+、C22H30N3Oとしての計算値:352.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.90分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.46分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.89(d,J=8.8Hz,1H)、7.76−7.72(m,2H)、7.57(d,J=8.8Hz,1H)、7.50(d,J=3.2Hz,1H)、7.06(d,J=8.8Hz,1H)、6.62(m,1H)、4.02−4.12(m,2H)、3.90(bs,3H)、2.37(s,3H)、1.73−1.87(m,2H)、1.57−1.66(m,1H)、1.40(s,3H)、0.96(m,6H)ppm
実施例428
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例415の記載に従って調製した)(0.03g、0.178ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例259、パートAおよびBの記載に従って調製した)(80mg、0.178ミリモル)、KBr(0.028g、0.231ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.021g、0.018ミリモル)およびリン酸カリウム(0.267mL、0.534ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.037ミリモル、21%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 454.2[(M+H)+、C26H36N3O4としての計算値:454.2];LC/MS保持時間(方法F):tR=2.34分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.025g、0.055ミリモル)のDCM(5mL)中混合物を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.276mL、1.102ミリモル)で処理し、3時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.005g、0.014ミリモル、25%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 354.0[(M+H)+、C21H28N3O2としての計算値:354.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=0.97分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.06分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.70(d,J=5.52Hz,1H)、7.55−7.60(m,2H)、7.48(d,J=5.02Hz,1H)、7.05(d,J=9.04Hz,1H)、4.51(s,2H)、4.03(q,J=9.54Hz,2H)、2.38(s,3H)、1.74−1.91(m,1H)、1.64(dd,J=14.06、5.52Hz,2H)、1.42(s,3H)、1.04(m,6H)ppm
実施例429
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例413の記載に従って調製した)(0.03g、0.164ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.121g、0.260ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.019g、0.016ミリモル)、KBr(0.020g、0.164ミリモル)および二塩基性リン酸カリウム(0.029g、0.164ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.06g、0.074ミリモル、45%収率)を褐色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 488.2[(M+H)+、C26H35ClN3O4としての計算値:488.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.87分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.102ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.512mL、2.049ミリモル)を用いて処理し、4時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.03g、0.077ミリモル、75%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 388.0[(M+H)+、C21H27ClN3O2としての計算値:388.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.14;LCMS保持時間(方法F):tR=1.20分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.71(d,J=5.52Hz,1H)、7.84(d,J=2.01Hz,1H)、7.66(dd,J=8.53、2.51Hz,1H)、7.49(d,J=5.52Hz,1H)、7.24(d,J=8.53Hz,1H)、4.57(s,2H)、4.05−4.21(m,2H)、3.22(s,3H)、1.76−1.91(m,2H)、1.58−1.73(m,1H)、1.43(s,3H)、1.05(m,6H)ppm
実施例430
(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(実施例413の記載に従って調製した)(0.03g、0.164ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例259、パートAおよびBの記載に従って調製した)(80mg、0.176ミリモル)、KBr(0.025g、0.214ミリモル)、Pd(Ph3P)4(0.019g、0.016ミリモル)およびリン酸カリウム(0.246mL、0.493ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.06g、0.054ミリモル、33%収率)を褐色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 412.2(M+H−tBu)+、C27H38N3O4としての計算値:468.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.73分
パートB:(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(6−メチル−5−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.107ミリモル)のDCM(5mL)中溶液を0℃で1,4−ジオキサン中4N HCl(0.535mL、2.139ミリモル)を用いて処理し、該混合物を4時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、分取性HPLC(方法A)に付して精製し、(S)−4−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−メチルフェニル)−6−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−5−オン(0.025g、0.067ミリモル、62%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 368.0[(M+H)+、C22H30N3O2としての計算値:368.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.13分;LCMS保持時間(方法F):tR=1.13分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.67(d,J=5.02Hz,1H)、7.53−7.58(m,2H)、7.47(d,J=5.02Hz,1H)、7.07(d,J=9.04Hz,1H)、4.56(s,2H)、4.01−4.14(m,2H)、3.22(s,3H)、2.39(s,3H)、1.81−1.91(m,2H)、1.61−1.76(m,1H)、1.47(s,3H)、1.05(m,6H)ppm
実施例448
6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
パートA:6−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
4,6−ジクロロピリミジン(0.3g、2.014ミリモル)のDMF(10mL)中の攪拌した溶液に、0℃でNaH(0.242g、6.04ミリモル)を添加した。5分間攪拌した後、テトラヒドロフラン−3−アミン(0.175g、2.014ミリモル)を加え、室温で一夜攪拌した。該反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、DCM(80mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、(40mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して6−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.3g、0.872ミリモル、43%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 200.4[(M+H)+、C8H11ClN3Oとしての計算値:200.1];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.60分
パートB:tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
6−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.05g、0.140ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.070g、0.140ミリモル)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2−アダクツ(0.011g、0.014ミリモル)およびCs2CO3(0.137g、0.421ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中混合物を80℃で一夜加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、次に珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エチル)に付して精製し、tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.12g、0.118ミリモル、84%収率)を黄色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 539.2[(M+H)+、C27H38F3N4O4としての計算値:539.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=3.05分
パートC:6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(6−((テトラヒドロフラン−3−イル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.12g、0.223ミリモル)のDCM(2mL)中の攪拌した溶液に、0℃でTFA(0.172mL、2.228ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌させた。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。その残渣を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、6−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.008g、0.017ミリモル、7%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 439.2[(M+H)+、C22H30F3N4O2としての計算値:439.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.78分;LCMS保持時間(方法F):tR=2.39分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.50(d,J=1.00Hz,1H)、8.24(d,J=2.01Hz,1H)、8.18(dd,J=8.78、2.26Hz,1H)、7.33(d,J=9.04Hz,1H)、6.91(d,J=1.51Hz,1H)、4.58(bs,2H)、3.96−4.11(m,4H)、3.88(td,J=8.53、5.52Hz,1H)、3.73(dd,J=9.04、3.51Hz,1H)、2.30−2.40(m,1H)、1.95−2.01(m,1H)、1.79−1.91(m,1H)、1.54−1.73(m,1H)、1.34(s,3H)、0.97−1.07(m,6H)ppm
実施例449
6−(6−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−クロロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
パートA:6−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(0.035g、0.200ミリモル)、6−クロロ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.04g、0.200ミリモル)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2−アダクツ(0.016g、0.020ミリモル)およびCs2CO3(0.196g、0.601ミリモル)の1,4−ジオキサン(3mL)中混合物を80℃で3時間加熱した。該反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、DCM(80mL)で抽出した。有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して6−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.07g、0.088ミリモル、44%収率)を黄色がかった半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 293.0[(M−H)−、C13H13ClFN4Oとしての計算値:293.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.24分
パートB:6−(6−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−クロロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン
6−(5−クロロ−6−フルオロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.04g、0.136ミリモル)、(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(0.018g、0.136ミリモル)およびNaH(15mg、0.625ミリモル)のテトラヒドロフラン(3mL)中混合物を室温で一夜攪拌した。該反応混合物を室温に冷却し、珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、6−(6−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−クロロピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−4−アミン(0.005g、0.012ミリモル、8%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 406.2[(M+H)+、C20H29ClN5O2としての計算値:406.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.68分;LCMS保持時間(方法F):tR=2.14分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.68(d,J=2.01Hz,1H)、8.51(d,J=1.00Hz,1H)、8.38(d,J=2.01Hz,1H)、6.90(d,J=1.00Hz,1H)、4.48(s,2H)、3.97−4.03(m,2H)、3.84−3.94(m,1H)、3.73(dd,J=9.04、3.51Hz,1H)、2.29−2.42(m,1H)、1.85−2.00(m,3H)、1.76−1.82(m,1H)、1.59−1.70(m,1H)、1.44(s,3H)、1.05(m,6H)ppm
実施例452
(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン
6−クロロピリダジン−3−アミン(5.0g、38.6ミリモル)のMeOH(200mL)中溶液に、炭酸水素ナトリウム(6.48g、77ミリモル)を加え、室温で10分間攪拌した。臭素(1.988mL、38.6ミリモル)を該反応混合物に滴下して加え、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を30℃の減圧下で濃縮した。該残渣に水(150mL)を加え、該混合物を10分間攪拌した。沈殿した褐色の固体を真空濾過により集め、真空下で一夜乾燥させ、4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(3.75g、13.85ミリモル、36%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 208.4;210.4(ブロモパターン)[(M+H)+、C4H4BrClN3としての計算値:208.0];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.58分
パートB:6,8−ジクロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン
密封した管中の4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(2.5g、11.99ミリモル)に、1−クロロプロパン−2−オン(7.77g、84ミリモル)を加え、該反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、エーテル(100mL)を添加した。沈殿した固体を真空濾過により集め、真空下で乾燥させた。水(10mL)を該固体に添加し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液を添加し、該溶液のpHを9に調整した。沈殿した淡褐色の固体を真空濾過により集め、真空下で一夜乾燥させ、6,8−ジクロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(1.0g、4.21ミリモル、35%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 201.9[(M+H)+、C7H6Cl2N3としての計算値:201.9];LC/MS保持時間(方法C):tR=0.75分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
6,8−ジクロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.3g、1.485ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−((6−ヨード−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例343の記載と同様の方法にて調製される)(0.666g、1.485ミリモル)、およびヘキサメチル二スズ(0.308mL、1.485ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液を窒素を用いる5分間のフラッシュ処理に付した。Pd(Ph3P)4(0.086g、0.074ミリモル)を加え、該溶液を再び窒素でさらに5分間フラッシュ処理に付した。反応混合物をマイクロ波にて150℃で90分間加熱した。ついで該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、該粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(60%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.28g、0.252ミリモル、17%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 488.7[(M+H)+、C25H35ClN5O3としての計算値:488.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.04分
パートD:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.28g、0.255ミリモル)のメタノール(5mL)中溶液に、パラジウム/炭素(0.043g、0.041ミリモル)を加え、該混合物を1atmのH2の下で室温にて一夜にわたって攪拌した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床をメタノール(10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.228ミリモル、89%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 454.2[(M+H)+、C25H36N5O3としての計算値:454.2];LC/MS保持時間(方法G):tR=1.62分
パートE:(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.25g、0.243ミリモル)のMeOH(2mL)中溶液を0℃に冷却し、1,4−ジオキサン中4M HCl(0.606mL、2.425ミリモル)を加え、室温で攪拌した。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(0.038g、0.107ミリモル、44%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 354.3[(M+H)+、C20H28N5Oとしての計算値:354.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.48分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.79分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.70(d,J=8.40Hz,1H)、8.42(d,J=4.80Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.79(d,J=4.80Hz,1H)、7.47(d,J=8.40Hz,1H)、4.04(d,J=26.40Hz,2H)、2.61(s,3H)、2.51(s,3H)、1.83−1.90(m,1H)、1.71−1.76(m,1H)、1.60−1.64(m,1H)、1.39(s,3H)、1.02−1.04(m,6H)ppm
実施例453
(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:6−クロロ−8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン
6,8−ジクロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(実施例452の記載に従って調製した)(0.12g、0.594ミリモル)、6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン(実施例322の記載に従って調製した)(0.134g、0.594ミリモル)、およびヘキサメチル二スズ(0.123mL、0.594ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液を窒素を用いて5分間のフラッシュ処理に付した。Pd(Ph3P)4(0.034g、0.030ミリモル)を加え、該反応混合物をマイクロ波にて150℃で90分間加熱した。次に該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(100mL)で洗浄した。該濾液を減圧下で濃縮し、該粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(60%酢酸エチル/ヘキサン)に付して精製し、6−クロロ−8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.04g、0.125ミリモル、21%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 313.0[(M+H)+、C13H9ClF3N4としての計算値:313.0];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.09分
パートB:8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン
6−クロロ−8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.04g、0.128ミリモル)のMeOH(5mL)中溶液に、パラジウム/炭素(0.022g、0.020ミリモル)を添加した。次に該混合物を1atmのH2下にて室温で一夜攪拌した。反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床をメタノール(20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.03g、0.075ミリモル、58%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 279.2[(M+H)+、C13H10F3N4としての計算値:279.1];LC/MS保持時間(方法G):tR=2.51分
パートC:(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
8−(6−(ジフルオロメチル)−5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.03g、0.075ミリモル)、(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(9.79mg、0.075ミリモル)、およびNaH(5.97mg、0.149ミリモル)のDMF(3mL)中溶液を室温で一夜撹拌した。ついで該反応混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(20mL)で洗浄した。該濾液を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−1−((2−(ジフルオロメチル)−6−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(0.008g、0.020ミリモル、27%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 390.3[(M+H)+、C20H26F2N5Oとしての計算値:390.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.65分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.84分;1H NMR(400MHz、CD3OD−d4):δ 9.17(d,J=8.00Hz,1H)、8.47(d,J=4.80Hz,1H)、7.93−7.98(m,2H)、7.77(d,J=9.20Hz,1H)、7.07(t,J=108.00Hz,1H)、4.07−4.18(m,2H)、2.53(s,3H)、1.82−1.88(m,1H)、1.67−1.72(m,1H)、1.57−1.62(m,1H)、1.40(s,3H)、0.99−1.04(m,6H)ppm
実施例455
(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
パートA:5−クロロ−7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
5,7−ジクロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.5g、2.66ミリモル)、(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ボロン酸(0.452g、2.66ミリモル)、およびCs2CO3(1.733g、5.32ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)中混合物に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.217g、0.266ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。該反応混合物を80℃で6時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(50mL)および水(30mL)に溶かした。その二相混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を褐色の固体として得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、5−クロロ−7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン(0.52g、1.873ミリモル、70%収率)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 278.0[(M+H)+、C13H10ClFN3Oとしての計算値:278.0];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.05分
パートB:N−(7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
5−クロロ−7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.3g、1.080ミリモル)、アセトアミド(0.077g、1.296ミリモル)、およびCs2CO3(0.704g、2.161ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdOAc2(0.012g、0.054ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(25mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を褐色の固体として得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、N−(7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.22g、0.667ミリモル、62%収率)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 301.2[(M+H)+、C15H14FN4O2としての計算値:301.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.21分
パートC:4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノール
AcOH中HBr(34%)(5mL、92ミリモル)を、N−(7−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.15g、0.500ミリモル)含有の丸底フラスコに0℃で添加した。反応混合物を105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5:5mL)で復元し、濾過し、乾燥させて4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノール(0.13g、0.335ミリモル、67%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 245.0[(M+H)+、C12H10FN4Oとしての計算値:245.1];LC/MS保持時間(方法B):tR=0.50分
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
エチル 4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノール(0.13g、0.532ミリモル)のDMF(5mL)中溶液を0℃に冷却した。K2CO3(0.221g、1.597ミリモル)を該反応混合物に小分けして添加し、つづいて(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(0.187g、0.639ミリモル)/DMF(1mL)を0℃でゆっくりと添加した。次に該反応混合物を88℃で12時間加熱した。該反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(2x20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.175ミリモル、33%収率)を褐色の半固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 458.2[(M+H)+、C24H33FN5O3としての計算値:458.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=2.42分
パートE:(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−3−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(20mg、0.044ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.067mL、0.874ミリモル)を添加し、その溶液を0℃で5分間攪拌させた。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(8mg. 0.022ミリモル、50%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 358.4[(M+H)+、C19H25FN5Oとしての計算値:358.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.00分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.78分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.80(d,J=2.40Hz,1H)、7.68(t,J=16.80Hz,1H)、7.02−7.07(m,2H)、6.34(s,1H)、6.10(d,J=2.40Hz,1H)、4.08−4.19(m,2H)、1.79−1.89(m,2H)、1.65−1.70(m,1H)、1.48(s,3H)、1.04−1.09(m,6H)ppm
実施例456
(S)−1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.05g、0.326ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.152g、0.326ミリモル)、Cs2CO3(0.212g、0.651ミリモル)、およびKBr(0.039g、0.326ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(1mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.027g、0.033ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を褐色の固体として得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.08g、0.174ミリモル、54%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 459.2[(M+H)+、C24H32ClN4O3としての計算値:459.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=3.28分
パートB:(S)−1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.08g、0.174ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.269mL、3.49ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(73.1mg. 0.153ミリモル、88%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 359.0[(M+H)+、C19H24ClN4Oとしての計算値:359.2];LC/MS保持時間(方法I):tR=1.22分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.59(d,J=4.40Hz,1H)、8.40(d,J=2.40Hz,1H)、8.30(d,J=2.40Hz,1H)、8.15−8.18(m,1H)、7.30−7.37(m,2H)、6.83(d,J=2.40Hz,1H)、3.89−3.92(m,2H)、1.79−1.86(m,1H)、1.41−1.50(m,2H)、1.18(s,3H)、0.92−0.95(m,6H)ppm
実施例457
(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
パートA:5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン
エチル 3−エトキシ−3−イミノプロパノアート・塩酸塩(5g、25.6ミリモル)のエタノール(50mL)中溶液を0℃に冷却し、それにTEA(3.56mL、25.6ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を室温で30分間撹拌した。1H−ピラゾール−5−アミン(2.336g、28.1ミリモル)/エタノール(10mL)を該反応混合物に滴下して加え、該混合物を80℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、形成した白色の沈殿物を真空濾過により集め、過剰量の冷却したエタノール(10mL)で洗浄し、乾燥させて5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(2g、13.32ミリモル、52%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 149.0[(M−H)−、C6H5N4Oとしての計算値:149.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=0.21分
パートB:7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7(4H)−オン(2g、13.32ミリモル)を0℃に冷却し、それにPOCl3(1.242mL、13.32ミリモル)を滴下して加えた。反応混合物を0℃で5分間、ついで105℃で12時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、白色の残渣を得た。該残渣を10%水酸化ナトリウム水溶液(pH約12)で塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(1.5g、8.90ミリモル、67%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 167.0[(M−H)−、C6H5ClN4としての計算値:167.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=0.26分
パートC:N−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.6g、3.56ミリモル)のDCM(10mL)中溶液を0℃に冷却した。DIPEA(0.622mL、3.56ミリモル)を加え、つづいてAcCl(0.253mL、3.56ミリモル)をゆっくりと添加し、該混合物を0℃で10分間攪拌した。反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5mL/15mL)で洗浄し、ついで乾燥させてN−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.7g、3.10ミリモル、87%収率)を褐色の半固体として得、それを精製することなく次の工程に用いた。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 11.94(s,1H)、8.31(s,1H)、7.88(d,J=2.40Hz,1H)、6.98(d,J=2.40Hz,1H)、2.49(s,3H)ppm
パートD:N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミドおよび7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
N−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.4g、1.899ミリモル)、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ボロン酸(0.323g、1.899ミリモル)、およびCs2CO3(1.238g、3.80ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(3mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.155g、0.190ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を80℃で6時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(50mL)および水(40mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、2つの生成物:N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.28g、0.932ミリモル、49%収率)を明黄色の固体として(LCMS(ESI) m/e 301.2[(M+H)+、C15H14FN4O2としての計算値:301.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.02分)および7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.12g、0.465ミリモル、24%収率)を褐色の固体として(LCMS(ESI) m/e 259.2[(M+H)+、C13H12FN4Oとしての計算値:259.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.90分)得た。
パートE:4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール
N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.28g、0.932ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、それにHBr/AcOH(34%)(5mL、92ミリモル)を添加した。反応混合物を105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5:5mL)で復元し、濾過し、乾燥して4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール(0.34g、0.390ミリモル、42%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 245.2[(M+H)+、C12H10FN4Oとしての計算値:245.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.69分
パートF:(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
エチル 4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール(0.34g、0.418ミリモル)のDMF(5mL)中溶液を0℃に冷却した。K2CO3(0.173g、1.253ミリモル)を小分けして加え、つづいて(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(0.147g、0.501ミリモル)/DMF(1mL)をゆっくりと添加した。反応混合物を88℃で12時間加熱した。該反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(2x20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.092g、0.201ミリモル、48%収率)を褐色の半固体として得た。残渣をさらに精製することなく次の工程に適用した。LCMS(ESI) m/e 458.0[(M+H)+、C24H33FN5O3としての計算値:458.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.09分
パートG:(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(20mg、0.044ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.067mL、0.874ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(2.75mg. 7.69マイクロモル、18%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 358.2[(M+H)+、C19H25FN5Oとしての計算値:358.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.05分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.85−7.89(m,2H)、7.74−7.77(m,1H)、7.36(t,J=17.20Hz,1H)、6.39(s,1H)、6.11(s,1H)、4.16−4.25(m,2H)、1.82−1.87(m,2H)、1.68−1.71(m,1H)、1.49(s,3H)、1.04−1.09(m,6H)ppm
実施例459
(S)−1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(10g、103ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、エチル 3−オキソブタノアート(16.08g、124ミリモル)を滴下して加え、つづいてAcOH(5.89mL、103ミリモル)をゆっくりと添加した。反応混合物を80℃で14時間加熱した。該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を氷水と混合した。形成した固体を真空濾過により集め、2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−オール(7.5g、45.5ミリモル、44%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 164.2[(M+H)+、C8H10N3Oとしての計算値:164.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=0.58分
パートB:7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(3g、18.38ミリモル)を100mLの丸底フラスコに入れ、0℃に冷却した。POCl3(10mL、107ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、白色の残渣を得た。残渣を10%水酸化ナトリウム水溶液(pH約12)で塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.8g、9.91ミリモル、54%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 182.2[(M+H)+、C8H9ClN3としての計算値:182.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.77分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.04g、0.220ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.103g、0.220ミリモル)、三塩基性リン酸カリウム(0.038g、0.220ミリモル)、およびKBr(0.026g、0.220ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.018g、0.022ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で6時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(25mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(粗収量)(0.064g、0.131ミリモル、60%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に用いた。LCMS(ESI) m/e 487.2[(M+2H)+、C26H36ClN4O3としての計算値:487.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.91分
パートD:(S)−1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.084g、0.172ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.266mL、3.45ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(52.5mg. 0.134ミリモル、78%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 387.0[(M+2H)+、C21H28ClN4Oとしての計算値:387.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.68分;LC/MS保持時間(方法I)):tR=1.29分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.27(d,J=2.00Hz,1H)、8.07−8.09(m,1H)、7.35(d,J=8.80Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.44(s,1H)、4.16−4.22(m,2H)、2.62(s,3H)、2.49(s,3H)、1.85−1.90(m,2H)、1.67−1.72(m,1H)、1.48(s,3H)、1.04−1.08(m,6H)ppm
実施例460
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.04g、0.260ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製された)(0.119g、0.260ミリモル)、KBr(0.031g、0.260ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(0.045g、0.260ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.021g、0.026ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(25mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(粗収量)(62mg、0.138ミリモル、53%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 451.2[(M+H)+、C25H32N5O3としての計算値:450.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.09分
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(0.06g、0.133ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.206mL、2.67ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル(41.5mg. 0.119ミリモル、89%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 350.0[(M+H)+、C20H24N5Oとしての計算値:350.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.28分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.05分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4:δ 8.59−8.63(m,2H)、8.49−8.51(m,1H)、8.25−8.28(m,1H)、7.50(d,J=8.80Hz,1H)、7.22(d,J=4.40Hz,1H)、6.82−6.85(m,1H)、4.35−4.47(m,2H)、1.88−1.98(m,2H)、1.73−1.77(m,1H)、1.56(s,3H)、1.06−1.11(m,6H)ppm
実施例461
(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.04g、0.260ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例253、パートBにあるように調製された)(0.118g、0.260ミリモル)、KBr(0.031g、0.260ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(0.045g、0.260ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に窒素気体を10分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.021g、0.026ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を88℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、次に酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(62mg、0.098ミリモル、38%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 443.2[(M+H)+、C24H32FN4O3としての計算値:443.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.33分
パートB:(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.113ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.174mL、2.260ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(15.3mg、0.044、39%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 343.0[(M+H)+、C19H24FN4Oとしての計算値:343.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.29分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.09分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.55(d,J=4.40Hz,1H)、8.22(d,J=2.40Hz,1H)、8.11−8.15(m,1H)、7.97−8.00(m,1H)、7.38(t,J=17.60Hz,1H)、7.16(d,J=4.80Hz,1H)、6.79(d,J=2.40Hz,1H)、4.15−4.25(m,2H)、1.80−1.89(m,2H)、1.65−1.69(m,1H)、1.46(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例463
(S)−N−(7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−5−イル)アセトアミド
パートA:5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7(4H)−オン
エチル 3−エトキシ−3−イミノプロパノアート・塩酸塩(5g、25.6ミリモル)のエタノール(50mL)中溶液を0℃に冷却した。TEA(3.56mL、25.6ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を室温で30分間攪拌した。1H−ピラゾール−5−アミン(2.336g、28.1ミリモル)/エタノール(10mL)を該反応混合物に滴下して加え、該混合物を加熱して16時間還流させた。反応混合物を室温に冷却させ、形成した白色の沈殿物を真空濾過により集めた。その白色の固体を過剰量の冷エタノール(10mL)で洗浄し、乾燥させて5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7(4H)−オン(2g、13.32ミリモル、52%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 149.0[(M−H)−、C6H5N4Oとしての計算値:149.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=0.21分
パートB:7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7(4H)−オン(2g、13.32ミリモル)を100mLの丸底フラスコに入れ、0℃に冷却した。POCl3(1.242mL、13.32ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を0℃で5分間攪拌し、次に105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して白色の残渣を得た。該残渣を10%水酸化ナトリウム水溶液(pH約12)で塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(1.5g、8.90ミリモル、67%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 167.0[(M−H)−、C6H5ClN4としての計算値:167.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=0.6分
パートC:N−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.6g、3.56ミリモル)のDCM(10mL)中溶液を0℃に冷却した。DIPEA(0.622mL、3.56ミリモル)を加え、つづいてAcCl(0.253mL、3.56ミリモル)をゆっくりと添加し、該混合物を0℃で10分間、次に室温で12時間攪拌した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。固形残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5mL/15mL)で洗浄し、乾燥させてN−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.7g、3.10ミリモル、87%収率)を褐色の半固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。400MHz、DMSO−d6:δ 11.94(s,1H)、8.31(s,1H)、7.88(d,J=2.40Hz,1H)、6.98(d,J=2.40Hz,1H)、2.49(s,3H)ppm
パートD:N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミドおよび7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン
N−(7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.4g、1.899ミリモル)、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ボロン酸(0.323g、1.899ミリモル)、およびCs2CO3(1.238g、3.80ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)および水(3mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.155g、0.190ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を80℃で6時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(50mL)および水(40mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、2つの生成物:N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.28g、0.932ミリモル、49%収率)を明黄色の固体として(LCMS(ESI) m/e 301.2[(M+H)+、C15H14FN4O2としての計算値:301.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.02分)および7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.12g、0.465ミリモル、24%収率)を褐色の固体として(LCMS(ESI) m/e 259.2[(M+H)+、C13H12FN4Oとしての計算値:259.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.90分)得た。
パートE:4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール
N−(7−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−5−イル)アセトアミド(0.28g、0.932ミリモル)を100mLの丸底フラスコに入れ、0℃に冷却し、HBr/AcOH(34%)(5mL、92ミリモル)を添加した。該反応混合物を105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(5mL/5mL)で復元し、濾過し、乾燥させて4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール(0.34g、0.390ミリモル、42%収率)をオフホワイトの固体として得、それを
さらに精製することなく次に進めた。LCMS(ESI) m/e 245.2[(M+H)+、C12H10FN4Oとしての計算値:245.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.69分
パートF:(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
エチル 4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノール(0.34g、0.418ミリモル)のDMF(5mL)中溶液を0℃に冷却した。K2CO3(0.173g、1.253ミリモル)を小分けして加え、つづいて(S)−tert−ブチル 4−イソブチル−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボキシラート・2,2−ジオキシド(実施例251、パートA−Eの記載に従って調製した)(0.147g、0.501ミリモル)のDMF(1mL)中溶液をゆっくりと添加した。該反応混合物を88℃で12時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、塩化アンモニウム水溶液(10mL)でクエンチさせた。反応混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。酢酸エチル層を水(2x20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.092g、0.201ミリモル、48%収率)を褐色の半固体として得た。残渣をさらに精製することなく次に進めた。LCMS(ESI) m/e 458.0[(M+H)+、C24H33FN5O3としての計算値:458.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.09分
パートG:(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アセトアミドピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アミノピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.109ミリモル)のピリジン(2mL)中溶液を0℃に冷却し、AcCl(7.77μl、0.109ミリモル)を滴下して加えた。該反応混合物を0℃で10分間攪拌させ、次に室温で4時間攪拌させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。該残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アセトアミドピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.06g、0.055ミリモル、51%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 500.2[(M+H)+、C26H35FN5O4としての計算値:500.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.54分
パートH:(S)−N−(7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a] ピリミジン−5−イル)アセトアミド
(S)−tert−ブチル (1−(4−(5−アセトアミドピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(52mg、0.048ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.074mL、0.958ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−N−(7−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アセトアミド(2mg. 5.01マイクロモル、10%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 400.0[(M+H)+、C21H27FN5O2としての計算値:400.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.14分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.11分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.09(d,J=2.40Hz,1H)、8.02−8.05(m,1H)、7.98(s,1H)、7.85−7.89(m,1H)、7.38(t,J=17.20Hz,1H)、6.50(d,J=2.00Hz,1H)、4.14−4.24(m,2H)、2.23(s,3H)、1.79−1.88(m,2H)、1.64−1.69(m,1H)、1.46(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例464
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(10g、103ミリモル)の1,4−ジオキサン(100mL)中溶液に、エチル 3−オキソブタノアート(16.08g、124ミリモル)を滴下して加え、つづいてAcOH(5.89mL、103ミリモル)をゆっくりと添加した。反応混合物を80℃で14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を氷水と混合し、オフホワイト色の固体として得、それを真空濾過により集め、乾燥させて2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(7.5g、45.5ミリモル、44%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 164.2[(M+H)+、C8H10N3Oとしての計算値:164.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=0.58分
パートB:7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(3g、18.38ミリモル)を100mLの丸底フラスコに入れ、0℃に冷却した。POCl3(10mL、107ミリモル)を滴下して加え、該反応混合物を0℃で5分間攪拌した。該反応混合物を105℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、白色の残渣を得た。該残渣を10%水酸化ナトリウム水溶液(pH約12)で塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.8g、9.91ミリモル、54%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 182.2[(M+H)+、C8H9ClN3としての計算値:182.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.77分
パートC:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.04g、0.220ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製された)(0.101g、0.220ミリモル)、三塩基性リン酸カリウム(0.038g、0.220ミリモル)、およびKBr(0.026g、0.220ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.018g、.022ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。該反応混合物を100℃で6時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(30mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(52mg、0.109ミリモル、49%収率)を得た。LCMS(ESI) m/e 478.2[(M+H)+、C27H36N5O3としての計算値:478.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.66分
パートD:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(52mg、0.109ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.168mL、2.178ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。該反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル(12.3mg. 0.032ミリモル、30%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 378.0[(M+H)+、C22H28N5Oとしての計算値:378.0];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.38分;LC/MS保持時間(方法I)):tR=1.31分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.52(d,J=2.00Hz,1H)、8.40−8.43(m,1H)、7.44(d,J=9.20Hz,1H)、7.02(s,1H)、6.45(s,1H)、4.16−4.22(m,2H)、2.63(s,3H)、2.50(s,3H)、1.76−1.89(m,2H)、1.63−1.68(m,1H)、1.42(s,3H)、1.04−1.07(m,6H)ppm
実施例466
(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:tert−ブチル 4−((4−クロロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−ブロモ−4−クロロピリジン(0.05g、0.260ミリモル)、tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシラート(0.062g、0.312ミリモル)、tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシラート(0.062g、0.312ミリモル)、Cs2CO3(0.169g、0.520ミリモル)およびBINAP(0.162g、0.260ミリモル)のトルエン(5mL)中混合物に窒素気体を30分間パージした。PdOAc2(0.058g、0.260ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージし、該混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(25mL)および水(20mL)で希釈し、二相混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、tert−ブチル 4−((4−クロロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(32mg、0.103ミリモル、40%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 312.2[(M+H)+、C15H22ClN3O2としての計算値:312.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.63分
パートB:(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル 4−((4−クロロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.05g、0.160ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製)(0.088g、0.192ミリモル)および三塩基性リン酸カリウム(0.085g、0.401ミリモル)のTHF(5mL)および水(0.5mL)中混合物に窒素気体を30分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(7.43mg、0.024ミリモル)を該反応混合物に添加し、その溶液に再び窒素気体をさらに10分間パージした。該反応混合物を70℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。二相混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(80mg、0.026ミリモル、16%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 608.4[(M+H)+、C34H50N5O5としての計算値:608.4];LC/MS保持時間(方法B):tR=3.51分
パートC:(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−シアノフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、0.099ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.152mL、1.974ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(ピペリジン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル(17mg、0.023ミリモル、23%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 408.2[(M+H)+、C24H34N5Oとしての計算値:408.3];LC/MS保持時間(方法H):tR=0.95分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.66分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.02−8.05(m,2H)、7.96−7.99(m,1H)、7.37(d,J=8.80Hz,1H)、6.85−6.87(m,1H)、6.78(s,1H)、4.25−4.30(m,2H)、3.45−3.51(m,2H)、3.13−3.20(m,2H)、2.24−2.29(m,2H)、1.86−1.99(m,3H)、1.69−1.78(m,3H)、1.53(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例467
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.15g、0.977ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.588g、1.172ミリモル)、Cs2CO3(0.955g、2.93ミリモル)、およびKBr(0.116g、0.977ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.080g、0.098ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。該反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(50mL)および水(40mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.13g、0.264ミリモル、27%収率)をオフホワイトの半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 493.2[(M+H)+、C25H32F3N4O3としての計算値:493.2];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.27分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.06g、0.122ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.188mL、2.436ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。該反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン・TFA(9mg、0.018ミリモル、15%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.0[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.67分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.27分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.54−8.57(m,2H)、8.40−8.42(m,1H)、8.23(d,J=2.40Hz,1H)、7.43(d,J=9.20Hz,1H)、7.19(d,J=4.40Hz,1H)、6.79(d,J=2.40Hz,1H)、4.10−4.17(m,2H)、1.82−1.88(m,1H)、1.58−1.76(m,2H)、1.38(s,3H)、0.99−1.03(m,6H)ppm
実施例468
(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
パートA:4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン
2−ブロモ−4−クロロピリジン(0.5g、2.60ミリモル)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.315g、3.12ミリモル)、Cs2CO3(1.693g、5.20ミリモル)およびBINAP(1.618g、2.60ミリモル)のトルエン(30mL)中混合物に窒素気体を30分間パージし、PdOAc2(0.583g、2.60ミリモル)を添加した。反応混合物に再び窒素気体を別に10分間パージし、80℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(25mL)および酢酸エチル(20mL)で希釈した。二相混合液を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン(150mg、0.705ミリモル、27%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI) m/e 213.2[(M+H)+、C10H14ClN2Oとしての計算値:213.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.48分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピリジン−2−アミン(0.04g、0.188ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製された)(0.103g、0.226ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(0.033g、0.188ミリモル)のTHF(5mL)および水(3mL)中溶液に窒素を5分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(8.72mg、0.028ミリモル)を窒素下で反応混合物に添加した。反応混合物に再び窒素気体を10分間パージし、70℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を水(30mL)および酢酸エチル(30mL)で希釈した。二相の層を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.118ミリモル、63%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 509.2[(M+H)+、C29H41N4O4としての計算値:509.3];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.28分
パートC:(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.118ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.182mL、2.359ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−5−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル(64.1mg、0.099ミリモル、84%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 409.2[(M+H)+、C24H33N4O2としての計算値:409.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.35分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.82分;1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.19(d,J=2.40Hz,1H)、8.09−8.11(m,1H)、7.92(d,J=6.40Hz,1H)、7.45(d,J=8.80Hz,1H)、7.16−7.20(m,2H)、4.33(s,2H)、3.98−4.03(m,2H)、3.90−3.96(m,1H)、3.54−3.60(m,2H)、1.86−2.04(m,4H)、1.65−1.75(m,3H)、1.54(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例470
(S)−4−(4−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:tert−ブチル 4−((4−クロロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
2−ブロモ−4−クロロピリジン(0.05g、0.260ミリモル)、tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシラート(0.062g、0.312ミリモル)、tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシラート(0.062g、0.312ミリモル)、Cs2CO3(0.169g、0.520ミリモル)、およびBINAP(0.162g、0.260ミリモル)のトルエン(5mL)中混合物に窒素気体を30分間パージした。PdOAc2(0.058g、0.260ミリモル)を反応混合物に加え、該溶液に再び窒素気体を別に10分間パージした。反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)および酢酸エチル(25mL)で希釈した。二相混合液を珪藻土に通して濾過した。該珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の残渣を得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−30%石油エーテル/酢酸エチル)に付して精製し、tert−ブチル 4−((4−クロロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(32mg、0.103ミリモル、40%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 312.2[(M+H)+、C15H23ClN3O2としての計算値:312.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.63分
パートB:(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル 4−(4−クロロピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.035g、0.112ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.067g、0.134ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(0.112mL、0.559ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(15mg、0.049ミリモル)を該反応混合物に添加し、該溶液に再び窒素気体をさらに10分間にわたってパージした。該反応混合物を70℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)および酢酸エチル(20mL)で希釈した。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物の(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(60mg、0.092ミリモル、82%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 651.4[(M+H)+、C34H50F3N4O5としての計算値:651.4];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.42分
パートC:(S)−4−(4−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン
(S)−tert−ブチル 4−((4−(4−((2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシラート(30mg、0.046ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.071mL、0.922ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−4−(4−(2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミン(1.5mg、1.94マイクロモル、4%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 451.2[(M+H)+、C24H34F3N4Oとしての計算値:451.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.21分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.93分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.02−8.08(m,3H)、7.47(d,J=8.80Hz,1H)、7.14−7.18(m,2H)、4.26−4.34(m,2H)、4.09−4.13(m,1H)、3.50−3.56(m,2H)、3.15−3.24(m,2H)、2.30−2.34(m,2H)、1.85−1.93(m,4H)、1.72−1.77(m,1H)、1.55(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例471
(S)−1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル 1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イルカルバマート
4−クロロ−6,7−ジフルオロキナゾリン(0.04g、0.199ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.120g、0.239ミリモル)、三塩基性リン酸カリウム(0.127g、0.598ミリモル)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(0.041g、0.100ミリモル)のトルエン(4mL)中混合物に窒素気体を30分間パージし、Pd2(dba)3(0.046g、0.050ミリモル)を加えた。反応混合物に再び窒素気体を10分間パージし、マイクロ波にて110℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を水(20mL)および酢酸エチル(20mL)で希釈した。二相混合液を珪藻土に通して濾過した。該珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル 1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イルカルバマート(52mg、0.096ミリモル、48%収率)を褐色の固体として得た。その固体をさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 540.2[(M+H)+、C27H31F5N3O3としての計算値:540.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=3.11分
パートB:(S)−1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(52mg、0.096ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.149mL、1.928ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−1−(4−(6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(1.5mg、0.003ミリモル、3%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 440.0[(M+H)+、C22H23F5N3Oとしての計算値:440.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.02分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.46分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.29(s,1H)、8.08−8.14(m,2H)、7.96−8.01(m,2H)、7.49(d,J=8.80Hz,1H)、4.18−4.25(m,2H)、1.76−1.89(m,2H)、1.64−1.69(m,1H)、1.45(s,3H)、1.05−1.08(m,6H)ppm
実施例472
(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.05g、0.326ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例259、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.146g、0.326ミリモル)、Cs2CO3(0.212g、0.651ミリモル)、およびKBr(0.039g、0.326ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.027g、0.033ミリモル)を反応混合物に添加し、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。該反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過した。その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−40%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.091ミリモル、28%収率)を明黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 439.4[(M+H)+、C25H35N4O3としての計算値:439.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.60分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(35mg、0.080ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.123mL、1.596ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン・TFA(11mg. 0.024ミリモル、30%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 339.2[(M+H)+、C20H27N4Oとしての計算値:339.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.03分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.52(d,J=4.40Hz,1H)、8.19(d,J=2.40Hz,1H)、7.99−8.04(m,2H)、7.09−7.16(m,2H)、6.76(d,J=2.40Hz,1H)、4.02−4.09(m,2H)、2.40(s,3H)、1.75−1.88(m,2H)、1.61−1.66(m,1H)、1.42(s,3H)、1.00−1.05(m,6H)ppm
実施例473
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:3−ブロモピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1g、8.39ミリモル)のアセトニトリル(5mL)中溶液に、NBS(1.494g、8.39ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で8時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%石油エーテル/EtOAc)に付して精製し、3−ブロモピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.2g、6.06ミリモル、72%収率)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 198.0[(M+H)+、C6H5BrN3としての計算値:198.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=1.43分
パートB:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
3−ブロモピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.04g、0.202ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.122g、0.242ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(0.106g、0.606ミリモル)のTHF(5mL)および水(0.5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(9.37mg、0.030ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。該反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.102ミリモル、50%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 493.3[(M+H)+、C25H32F3N4O3としての計算値:493.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.83分
パートC:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.081ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(6.26μl、0.081ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、ついで減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(10mg、0.024ミリモル、30%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.2[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.63分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.95−8.98(m,1H)、8.67−8.68(m,1H)、8.62(s,1H)、8.51(d,J=2.00Hz,1H)、8.33−8.36(m,1H)、7.36(d,J=8.80Hz,1H)、7.07−7.10(m,1H)、4.19−4.28(m,2H)、1.88−1.93(m,2H)、1.70−1.76(m,1H)、1.55(s,3H)、1.04−1.09(m,6H)ppm
実施例475
4−(4−((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
パートA:4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
4−クロロ−2−フルオロピリジン(0.5g、3.80ミリモル)、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミン(0.461g、4.56ミリモル)のDMSO(5mL)中溶液に、Cs2CO3(2.477g、7.60ミリモル)を添加し、該反応混合物をマイクロ波にて90℃で2時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却させ、氷水でクエンチさせ、次に酢酸エチル(30mL)で抽出した。水層を再び酢酸エチル(2x30mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.35、1.646ミリモル、43%収率)を明黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 7.92(d,J=7.20Hz,1H)、6.74(d,J=9.60Hz,1H)、6.52−6.56(m,2H)、3.81−3.88(m,2H)、3.66−3.73(m,1H)、3.31−3.39(m,1H)、3.08−3.15(m,1H)、1.85−1.95(m,1H)、1.67−1.74(m,1H)、1.45−1.60(m,2H)ppm
パートB:tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(0.04g、0.188ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.113g、0.226ミリモル)および三塩基性リン酸カリウム(0.033g、0.188ミリモル)の1,4−ジオキサン(8mL)および水(2mL)中混合物に窒素気体を30分間パージした。XPhos第2世代プレ触媒(8.72mg、0.028ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージし、100℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。二相混合液を珪藻土に通して濾過した。珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮してtert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(68mg、0.123ミリモル、66%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 552.2[(M+H)+、C29H41F3N3O4としての計算値:552.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.86分
パートC:4−(4−((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
tert−ブチル ((2S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.091ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.140mL、1.813ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、4−(4−((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチルオキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(20mg、0.044ミリモル、48%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 452.2[(M+H)+、C24H33F3N3O2としての計算値:452.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.87分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.87−7.99(m,3H)、7.31(d,J=8.40Hz,1H)、6.77−6.82(m,2H)、3.92−4.12(m,4H)、3.77−3.81(m,1H)、3.51−3.54(m,1H),1.98−2.07(m,3H)、1.58−1.85(m,5H)、1.38(s,3H)、0.98−1.03(m,6H)ppm
実施例476および477
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン、および
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン
ラセミ体の4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(12mg、0.026ミリモル)を実施例475にて調製し、キラルHPLC(方法A)によって分割し、2つのジアステレオマーを得た。ピランリンケージの絶対立体化学は測定されなかった。
ジアステレオマー:1
パートB:4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(1mg、2.148マイクロモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 452.2[(M+H)+、C24H33F3N3O2としての計算値:452.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.95分;HPLC純度:98%;HPLC保持時間(方法A):tR=5.49分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.90−8.00(m,1H)、7.86−7.90(m,2H)、7.30(d,J=8.40Hz,1H)、6.76−6.82(m,2H)、3.94−4.07(m,4H)、3.48−3.81(m,2H)、2.03−2.11(m,1H)、1.80−1.85(m,2H)、1.55−1.69(m,5H)、1.34(s,3H)、0.88−0.99(m,6H)ppm
ジアステレオマー:2
4−(4−(((S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピリジン−2−アミン(4mg、8.59ミリモル、33%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 452.2[(M+H)+、C24H33F3N3O2としての計算値:452.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.95分;HPLC純度:98%;HPLC保持時間(方法A):tR=5.49分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 7.96−8.00(m,1H)、7.85−7.89(m,1H)、7.28(d,J=8.00Hz,1H)、6.96(s,1H)、6.76−6.81(m,2H)、3.94−4.05(m,4H)、3.47−3.81(m,2H)、2.01−2.09(m,1H)、1.76−1.85(m,2H)、1.55−1.75(m,5H)、1.41(s,3H)、0.92−1.01(m,6H)ppm
実施例478
(S)−3−(5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボニトリル(0.04g、0.148ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−((6−ヨード−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例343の記載に従って調製した)(0.080g、0.178ミリモル)、およびCs2CO3(0.04g、0.148ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.121g、0.148ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土に通して濾過し、その珪藻土を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得、それをシリカゲルクロマトグラフィー(0−30%酢酸エチル/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(10mg、0.022ミリモル、15%収率)を明黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 465.2[(M+H)+、C25H33N6O3としての計算値:465.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.70分
パートB:(S)−3−(5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボニトリル
(S)−tert−ブチル (1−((6−(6−シアノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.086ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(6.63μl、0.086ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−3−(5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボニトリル(1mg、2.74マイクロモル、3%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 365.2[(M+H)+、C20H25N6Oとしての計算値:365.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.27分;LC/MS保持時間(方法I):tR=0.80分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.67(d,J=2.40Hz,1H)、8.95(s,1H)、8.79(s,1H)、8.31(d,J=8.40Hz,1H)、7.48(d,J=8.40Hz,1H)、4.03−4.11(m,2H)、2.61(s,3H)、1.79−1.90(m,2H)、1.65−1.70(m,1H)、1.46(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例481
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
4−クロロ−2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン(0.03g、0.162ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(0.090g、0.179ミリモル)、Cs2CO3(0.159g、0.487ミリモル)、およびKBr(0.019g、0.162ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(0.013g、0.016ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(Diatomaceous earth)(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(25mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(粗収量)(0.06g、0.115ミリモル、71%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 524.2[(M+H)+、C26H33F3N3O3Sとしての計算値:524.2];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.60分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(0.03g、0.057ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.088mL、1.146ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(6mg、0.014ミリモル、24%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 424.2[(M+H)+、C21H25F3N3OSとしての計算値:424.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.83分;LC/MS保持時間(方法I):tR=2.08分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.26−8.29(m,2H)、7.80(d,J=6.00Hz,1H)、7.63(d,J=6.00Hz,1H)、7.46(d,J=8.00Hz,1H)、4.14−4.21(m,2H)、2.86(s,3H)、1.85−1.91(m,1H)、1.62−1.78(m,2H)、1.42(s,3H)、1.02−1.06(m,6H)ppm
実施例482
(S)−1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートD:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(実施例266、パートA−Cの記載に従って調製した)(40mg、0.207ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(97mg、0.207ミリモル)、Cs2CO3(135mg、0.413ミリモル)、およびKBr(24.58mg、0.207ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(16.87mg、0.021ミリモル)を該反応混合物に添加し、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(60mg、0.064ミリモル、31%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 499.2[(M+H)+、C27H36ClN4O3としての計算値:499.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.85分
パートE:(S)−1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.05g、0.100ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.154mL、2.004ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。該粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−1−(2−クロロ−4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−4]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(21mg、0.040ミリモル、40%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 399.2[(M+H)+、C22H28ClN4O・TFAとしての計算値:399.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.62分;LC/MS保持時間(方法I):tR=2.07分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4): δ 8.45(d,J=4.80Hz,1H)、8.35(d,J=2.40Hz,1H)、8.14−8.16(m,1H)、7.34(d,J=8.80Hz,1H)、7.05(d,J=4.40Hz,1H)、6.45(s,1H)、4.05−4.15(m,2H)、2.15−2.20(m,1H)、1.79−1.93(m,2H)、1.64−1.69(m,1H)、1.44(s,3H)、1.03−1.11(m,8H)、0.94−0.95(m,2H)ppm
実施例483
(S)−1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(実施例266、パートA−Cの記載に従って調製した)(40mg、0.207ミリモル)、(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)(実施例255、パートAおよびBの記載に従って調製した)(104mg、0.207ミリモル)、Cs2CO3(135mg、0.413ミリモル)、およびKBr(24.58mg、0.207ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(16.87mg、0.021ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して((S)−tert−ブチル (1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.033ミリモル、16%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 533.2[(M+H)+、C28H36F3N4O3としての計算値:533.3];LC/MS保持時間(方法A1):tR=3.23分
パートB:(S)−1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(80mg、0.033ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.051mL、0.661ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−1−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(3mg. 6.94マイクロモル、21%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 433.3[(M+H)+、C23H28F3N4Oとしての計算値:433.3];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.08分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.47分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.59(d,J=2.00Hz,1H)、8.39−8.45(m,2H)、7.41(d,J=8.80Hz,1H)、7.08(d,J=4.80Hz,1H)、6.46(s,1H)、4.06−4.12(m,2H)、2.11−2.17(m,1H)、1.81−1.88(m,1H)、1.56−1.69(m,2H)、1.34(s,3H)、0.98−1.10(m,8H)、0.90−0.95(m,2H)ppm
実施例485
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25mg、0.113ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例254、パートB−Gにあるように調製された)(56.9mg、0.124ミリモル)、および三塩基性リン酸カリウム(71.9mg、0.338ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)クロリド(16.67mg、0.023ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(粗収量)(40mg、0.077ミリモル、69%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 8.80(d,J=2.80Hz,1H)、8.43−8.50(m,2H)、7.17−7.56(m,3H)、6.94(s,1H)、4.03−4.18(m,2H)、1.56−1.83(m,2H)、1.46−1.53(m,1H)、1.43(s,3H)、1.28−1.35(m,9H)、0.89−0.96(m,6H)ppm
パートB:(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル
(S)−tert−ブチル (1−(2−シアノ−4−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.04g、0.077ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.119mL、1.546ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法B)に付して精製し、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ベンゾニトリル・2TFA(9mg、0.015ミリモル、19%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 418.2[(M+H)+、C21H23F3N5Oとしての計算値:418.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.78分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.37分;1H NMR(400MHz、メタノール):δ 8.74(d,J=4.40Hz,1H)、8.52−8.56(m,2H)、7.53(d,J=8.80Hz,1H)、7.42(d,J=4.40Hz,1H)、7.16(s,1H)、4.36−4.42(m,2H)、1.90−2.01(m,2H)、1.73−1.78(m,1H)、1.58(s,3H)、1.07−1.11(m,6H)ppm
実施例486
(S)−5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル
パートA:2−ブロモ−5−フルオロイソニコチンアルデヒド オキシム
2−ブロモ−5−フルオロイソニコチンアルデヒド(2g、9.80ミリモル)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(1.022g、14.71ミリモル)をメタノール(20mL)および水(20mL)に溶かした。反応混合物を60℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で希釈し、該溶液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して2−ブロモ−5−フルオロイソニコチンアルデヒド オキシム(1.8g、8.22ミリモル、84%収率)をオフホワイトの固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 219.0[(M+H)+、C6H5BrFN2Oとしての計算値:219.0];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.63分
パートB:2−ブロモ−5−フルオロイソニコチノニトリル
2−ブロモ−5−フルオロイソニコチンアルデヒド オキシム(1g、4.57ミリモル)/クロロホルム(20mL)を0℃に冷却した。POCl3(2.128mL、22.83ミリモル)を滴下して加え、反応混合物を0℃で5分間攪拌した。該反応混合物を65℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、褐色の残渣を得た。その残渣を氷水で希釈し、飽和水性炭酸ナトリウムで塩基性にし、酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させて2−ブロモ−5−フルオロイソニコチノニトリル(0.8g、3.98ミリモル、87%収率)を褐色の固体として得、さらに精製することなく次の工程に適用した。1H NMR400MHz、DMSO−d6:δ 8.81(d,J=4.40Hz,1H)、8.41−8.43(m,1H)ppm
パートC:5−フルオロ−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.05g、0.326ミリモル)、2−ブロモ−5−フルオロイソニコチノニトリル(0.065g、0.326ミリモル)および1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(0.107g、0.326ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に窒素気体を10分間パージした。Pd(Ph3P)4(0.038g、0.033ミリモル)を添加し、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物をマイクロ波にて150℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(25mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得た。該固体をシリカゲルクロマトグラフィー(0−40%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、5−フルオロ−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル(30mg、0.125ミリモル、39%収率)を明黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 240.0[(M+H)+、C12H7FN5としての計算値:240.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.97分
パートD:(S)−5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル
(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(0.016g、0.125ミリモル)のDMF(4mL)中溶液を0℃に冷却し、5−フルオロ−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル(0.030g、0.125ミリモル)を加え、つづいてNaH(9.03mg、0.376ミリモル)を少しずつ添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を25℃で4時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−5−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−2−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)イソニコチノニトリル(5mg、0.014ミリモル、95%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 351.2[(M+H)+、C19H23N6Oとしての計算値:351.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.50分;LC/MS保持時間(方法I):tR=2.50分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.46(s,1H)、8.77(s,1H)、8.58(d,J=4.80Hz,1H)、8.31(d,J=2.40Hz,1H)、7.82(d,J=4.40Hz,1H)、6.79(d,J=2.40Hz,1H)、3.58−3.82(m,2H)、1.85−1.92(m,2H)、1.77−1.82(m,1H)、1.52(s,3H)、0.98−1.02(m,6H)ppm
実施例488
(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:2−フルオロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ニコチノニトリル
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.1g、0.651ミリモル)、5−ブロモ−2−フルオロニコチノニトリル(実施例487の記載に従って調製した)(0.131g、0.651ミリモル)および1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(0.213g、0.651ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に窒素気体を10分間パージした。Pd(Ph3P)4(0.075g、0.065ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物をマイクロ波にて150℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(25mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得た。該固体をシリカゲルクロマトグラフィー(0−40%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、2−フルオロ−5−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ニコチノニトリル(0.032g、0.134ミリモル、21%収率)を明黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 239.0[(M)+、C12H6FN5としての計算値:239.1];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.33分
パートB:(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−2−アミノ−2,4−ジメチルペンタン−1−オール(0.019g、0.145ミリモル)のDMF(4mL)中溶液を0℃に冷却した。NaH(3.47mg、0.145ミリモル)を加え、つづいて7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.033g、0.145ミリモル)をゆっくりと添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温までの加温に供し、60℃で4時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(23mg、0.068ミリモル、47%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 340.2[(M+H)+、C19H26N5Oとしての計算値:340.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=1.99分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.66分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.03(d,J=8.40Hz,1H)、8.61(d,J=4.40Hz,1H)、8.27(d,J=2.40Hz,1H)、7.76(d,J=4.40Hz,1H)、7.55(d,J=8.80Hz,1H)、6.81(d,J=2.40Hz,1H)、4.12−4.20(m,2H)、2.65(s,3H)、1.80−1.90(m,2H)、1.66−1.70(m,1H)、1.47(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例489
(S)−1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
パートA:(S)−tert−ブチル (1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25mg、0.163ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2,5−ジフルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例285の記載に従って調製した)(76mg、0.163ミリモル)、Cs2CO3(106mg、0.326ミリモル)、およびKBr(19.37mg、0.163ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に窒素気体を30分間パージした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクツ(13.29mg、0.016ミリモル)を該反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物をマイクロ波にて88℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.087ミリモル、53%収率)を褐色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 461.2[(M+H)+、C24H31F2N4O3としての計算値:461.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.73分
パートB:(S)−1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(0.04g、0.087ミリモル)の0℃でのDCM(2mL)中溶液に、TFA(0.134mL、1.737ミリモル)を添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を室温で4時間攪拌させ、次に減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、((S)−1−(2,5−ジフルオロ−4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン・TFA(7mg、0.015ミリモル、17%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 361.2[(M+H)+、C19H23F2N4Oとしての計算値:361.2];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.04分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.71分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.59(d,J=4.40Hz,1H)、8.20(d,J=2.40Hz,1H)、7.76−7.81(m,1H)、7.27−7.32(m,1H)、7.11−7.13(m,1H)、6.83(d,J=2.40Hz,1H)、4.15−4.25(m,2H)、1.79−1.92(m,2H)、1.65−1.70(m,1H)、1.47(s,3H)、1.04−1.08(m,6H)
実施例490
1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−アミン
パートA:7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
7−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.1g、0.651ミリモル)、6−ブロモ−3−フルオロ−2−メチルピリジン(0.124g、0.651ミリモル)および1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(0.213g、0.651ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に窒素気体を10分間パージした。Pd(Ph3P)4(0.075g、0.065ミリモル)を反応混合物に加え、その溶液に再び窒素気体を10分間パージした。反応混合物をマイクロ波にて150℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル(20mL)および水(20mL)に溶かした。その二相の混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(25mL)で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して褐色の固体を得た。該固体をシリカゲルクロマトグラフィー(0−40%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.06g、0.263ミリモル、40%収率)明黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 228.22[(M+H)+、C12H9FN4としての計算値:229.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=2.20分
パートB:4−メチル−N−(1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド
4−メチル−N−(1,1,1−トリフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−4−メチルペンタン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(53.5mg、0.158ミリモル)(実施例273の記載に従って調製した)(53.5mg、0.158ミリモル)のDMF(4mL)中溶液を0℃に冷却した。NaH(3.15mg、0.131ミリモル)を加え、つづいて7−(5−フルオロ−6−メチルピリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、0.131ミリモル)をゆっくりと添加し、該混合物を0℃で5分間攪拌した。反応混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。酢酸エチル層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して4−メチル−N−(1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(45mg、0.082ミリモル、63%収率)をオフホワイトの半固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 547.59[(M+H)+、C26H28F3N5O3Sとしての計算値:548.2];LC/MS保持時間(方法A1):tR=1.22分
パートC:1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−アミン
4−メチル−N−(1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(45mg、0.082ミリモル)を0℃に冷却し、硫酸(2mL、37.5ミリモル)を滴下して加え、次に該混合物を0℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却炭酸水素ナトリウム飽和溶液(pH約8−9)で塩基性にした。反応混合物を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。酢酸エチル層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、1,1,1−トリフルオロ−4−メチル−2−(((2−メチル−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)メチル)ペンタン−2−アミン(11mg、0.028ミリモル、95%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.40[(M+H)+、C19H22F3N5Oとしての計算値:394.3];LC/MS保持時間(方法H):tR=2.04分;LC/MS保持時間(方法I):tR=1.45分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.03(d,J=8.80Hz,1H)、8.60(d,J=4.40Hz,1H)、8.26(d,J=2.40Hz,1H)、7.76(d,J=4.40Hz,1H)、7.54(d,J=8.80Hz,1H)、6.80(d,J=2.40Hz,1H)、4.25−4.31(m,2H)、2.59−0.00(m,3H)、1.98−2.04(m,1H)、1.71−1.92(m,2H)、1.01−1.09(m,6H)ppm
実施例492
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル(16.6mg、0.045ミリモル、64%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 364.2[(M+H)+、C21H26N5Oとしての計算値:364.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.34分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.01分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.50(d,J=2.00Hz,1H)、8.37−8.41(m,2H)、7.97(d,J=0.80Hz,1H)、7.37(d,J=9.20Hz,1H)、7.31(d,J=4.80Hz,1H)、4.05−4.10(m,2H)、2.50(s,3H)、1.83−1.90(m,1H)、1.56−1.70(m,2H)、1.33(s,3H)、1.00−1.03(m,6H)ppm
実施例493
(S)−1−(4−(2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−1−(4−(2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−フルオロフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(37mg、0.091ミリモル、88%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 383.2[(M+H)+、C22H28FN4Oとしての計算値:383.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.65分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.20分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.37(d,J=5.20Hz,1H)、8.11−8.15(m,1H)、8.00−8.03(m,1H)、7.93(s,1H)、7.29−7.34(m,2H)、4.03−4.10(m,2H)、2.14−2.21(m,1H)、1.86−1.88(m,1H)、1.58−1.70(m,2H)、1.37(s,3H)、1.02−1.08(m,8H)、0.95−0.98(m,2H)ppm
実施例494
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−クロロ−2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(6−クロロ−2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル(11mg、0.026ミリモル、67%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 424.0[(M+H)+、C23H27ClN5Oとしての計算値:424.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.00分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.59分;1H NMR(400MHz;DMSO−d6):δ 8.80−8.84(m,2H)、8.21(s,1H)、7.75(s,1H)、7.46(d,J=8.80Hz,1H)、3.98−3.99(m,2H)、2.09−2.15(m,1H)、1.80−1.84(m,1H)、1.40−1.50(m,2H)、1.17(s,3H)、0.99−1.06(m,2H)、0.88−0.95(m,8H)ppm
実施例495
(S)−1−(4−(6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−1−(4−(6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(14mg、0.031ミリモル、57%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 441.0[(M+H)+、C21H25ClF3N4Oとしての計算値:441.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.15分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.49分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.55(d,J=2.00Hz,1H)、8.42−8.44(m,1H)、7.99(s,1H)、7.44−7.46(m,2H)、4.20−4.27(m,2H)、2.52(s,3H)、1.82−1.89(m,2H)、1.68−1.72(m,1H)、1.49(s,3H)、1.03−1.08(m,6H)ppm
実施例496
(S)−1−(4−(6−クロロ−2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−1−(4−(6−クロロ−2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(6.1mg、0.013ミリモル、29%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 467.0[(M+H)+、C23H27ClF3N4Oとしての計算値:467.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.44分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.75分;1H NMR(400MHz;DMSO−d6):δ 8.94(d,J=2.00Hz,1H)、8.69−8.72(m,1H)、8.23(s,1H)、7.77(s,1H)、7.50−7.52(m,1H)、4.18(s,2H)、2.09−2.15(m,1H)、1.81−1.84(m,1H)、1.57−1.65(m,2H)、1.33(s,3H)、1.02−1.04(m,2H)、0.96−1.02(m,8H)ppm
実施例497
(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (1−(2−フルオロ−4−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例452にて記載される方式と同様にして調製される)(40mg、0.088ミリモル)の0℃でのDCM(1mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(0.219mL、0.876ミリモル)を添加した。混合物を室温への加温に供し、5時間攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−1−(2−フルオロ−4−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(3.8mg、9.81マイクロモル、11%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 357.2[(M+H)+、C20H26FN4Oとしての計算値:357.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.43分;LC/MS保持時間(方法E):tR=0.78分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.40(d,J=5.20Hz,1H)、8.02−8.06(m,1H)、7.92−7.97(m,2H)、7.29−7.34(m,2H)、4.00−4.07(m,2H)、2.51(s,3H)、1.86−1.92(m,1H)、1.66−1.71(m,2H)、1.34(s,3H)、1.01−1.05(m,6H)ppm
実施例498
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(11.2mg、0.027ミリモル、35%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 407.2[(M+H)+、C21H26F3N4Oとしての計算値:407.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.78分;LC/MS保持時間(方法E):tR=0.97分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.34−8.43(m,3H)、7.96(d,J=0.80Hz,1H)、7.38(d,J=8.80Hz,1H)、7.30(d,J=4.80Hz,1H)、4.04−4.10(m,2H)、2.49(d,J=0.80Hz,3H)、1.81−1.86(m,1H)、1.55−1.69(m,2H)、1.34(s,3H)、0.98−1.02(m,6H)ppm
実施例499
(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル
実施例452に記載されるのと同様の方法にて調製され、(S)−2−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−5−(2−シクロプロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ベンゾニトリル(4.9mg、0.012ミリモル、25%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 390.2[(M+H)+、C23H28N5Oとしての計算値:390.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.70分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.08分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.61(d,J=2.5Hz,1H)、8.53−8.49(m,1H)、8.40(d,J=4.5Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.41(d,J=9.0Hz,1H)、7.34(d,J=4.5Hz,1H)、4.15(d,J=2.5Hz,2H)、2.19−2.11(m,1H)、1.93−1.86(m,1H)、1.79−1.73(m,1H)、1.67−1.61(m,1H)、1.40(s,3H)、1.09−1.02(m,8H)、0.98−0.94(m,2H)ppm
実施例500
(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
パートA:8−ブロモ−6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン
4−ブロモ−6−クロロピリダジン−3−アミン(1g、4.80ミリモル)および3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(2.75g、14.39ミリモル)の混合物を圧力管において90℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、8−ブロモ−6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(600mg、1.917ミリモル、40%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 300.0(ブロモパターン)[(M+H)+、C7H3BrClF3N3としての計算値:300.0];LC/MS保持時間(方法A2):tR=2.05分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
8−ブロモ−6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(50mg、0.166ミリモル)および(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(74.5mg、0.166ミリモル)の1,4−ジオキサン(1mL)中の攪拌した溶液に、水中3Mリン酸三カリウム(0.166mL、0.499ミリモル)を添加した。混合物にアルゴンを5分間パージし、Pd(Ph3P)4(19.23mg、0.017ミリモル)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈した。混合物を珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(10mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0−20%EtOAc/石油エーテル)に付して精製し、(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.091ミリモル、55%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 541.2[(M+H)+、C26H33ClF3N4O3としての計算値:541.2];LC/MS保持時間(方法C):tR=1.71分
パートC:(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート
(S)−tert−ブチル (1−(4−(6−クロロ−2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(50mg、0.092ミリモル)のMeOH(2mL)中の攪拌した溶液に、ギ酸アンモニウム(23.31mg、0.370ミリモル)を、つづいてパラジウム/炭素(19.67mg、0.018ミリモル)を添加した。反応混合物を1atmのH2気体の下にて70℃で8時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、珪藻土(ダイアトマセウス・アース(登録商標))に通して濾過し、該床を酢酸エチル(20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(25mL)に溶かした。酢酸エチル層を水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(40mg、0.060ミリモル、65%収率)を黄色の半固体として得た。LCMS(ESI) m/e 507.3[(M+H)+、C26H34F3N4O3としての計算値:507.3];LC/MS保持時間(方法B):tR=1.34分
パートD:(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
(S)−tert−ブチル (2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−イル)カルバマート(35mg、0.053ミリモル)の0℃でのMeOH(1mL)中溶液に、1,4−ジオキサン中4M HCl(0.263mL、1.050ミリモル)を添加した。混合物を室温までの加温に供し、6時間攪拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法A)に付して精製し、(S)−2,4−ジメチル−1−(2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(14.2mg、0.034ミリモル、64%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 407.0[(M+H)+、C21H26F3N4Oとしての計算値:407.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.85分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.58分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.57(d,J=0.80Hz,1H)、8.52(d,J=4.80Hz,1H)、8.18−8.21(m,1H)、8.07(d,J=2.00Hz,1H)、7.47(d,J=5.20Hz,1H)、7.10(d,J=8.40Hz,1H)、3.92−3.98(m,2H)、2.38(s,3H)、1.81−1.90(m,1H)、1.65−1.70(m,1H)、1.55−1.60(m,1H)、1.33(s,3H)、1.01−1.02(m,6H)ppm
実施例501
(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン
実施例500の記載と同様の方法にて調製され、(S)−2,4−ジメチル−1−(4−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)フェノキシ)ペンタン−2−アミン(23.5mg、0.059ミリモル、96%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 393.0[(M+H)+、C20H24F3N4Oとしての計算値:393.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.71分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.44分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.54−8.59(m,2H)、8.30−8.32(m,2H)、7.50(d,J=4.80Hz,1H)、7.20−7.22(m,2H)、4.02−4.12(m,2H)、1.70−1.90(m,2H)、1.60−1.65(m,1H)、1.41(s,3H)、1.00−1.05(m,6H)ppm
実施例502
(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例473の記載と同様の方法にて調製され、(S)−1−(4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−メチルフェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(3mg、8.78マイクロモル、10%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 339.3[(M+H)+、C20H27N4Oとしての計算値:339.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.36分;LC/MS保持時間(方法E):tR=0.95分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.56−8.57(m,1H)、8.09(d,J=1.60Hz,1H)、8.06(d,J=1.60Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.99(d,J=2.00Hz,1H)、7.26−7.30(m,1H)、7.09(d,J=8.80Hz,1H)、3.98−4.05(m,2H)、2.39(s,3H)、1.76−1.93(m,2H)、1.62−1.67(m,1H)、1.42(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例503
(S)−1−(2−クロロ−4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン
実施例473の記載と同様の方法にて調製され、(S)−1−(2−クロロ−4−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−アミン(6mg、0.016ミリモル、21%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 359.2[(M+H)+、C19H24ClN4Oとしての計算値:359.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.02分;LC/MS保持時間(方法E):tR=1.42分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 8.58−8.59(m,1H)、8.28(d,J=2.00Hz,1H)、8.03−8.10(m,3H)、7.28−7.31(m,1H)、7.24(d,J=8.80Hz,1H)、4.00−4.06(m,2H)、1.83−1.91(m,1H)、1.71−1.76(m,1H)、1.58−1.63(m,1H)、1.37(s,3H)、1.00−1.03(m,6H)ppm
実施例504
(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン
実施例500の記載と同様の方法にて調製され、(R)−2,4−ジメチル−1−((3−メチル−5−(2−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−8−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)ペンタン−2−アミン(11mg、0.026ミリモル、17%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 408.2[(M+H)+、C20H25F3N5Oとしての計算値:408.2];LC/MS保持時間(方法D):tR=2.51分;LC/MS保持時間(方法E):tR=2.16分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4):δ 9.00−9.01(m,1H)、8.63(d,J=1.20Hz,1H)、8.58(d,J=4.80Hz,1H)、8.39−8.40(m,1H)、8.55(d,J=4.80Hz,1H)、4.47(s,2H)、2.40(s,3H)、1.86−1.91(m,1H)、1.77−1.82(m,1H)、1.62−1.67(m,1H)、1.45(s,3H)、1.02−1.07(m,6H)ppm
実施例509
(S)−6−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリミジン−4(3H)−オン
4,6−ジクロロピリミジン(2g、13.42ミリモル)の4N HCl(10.49mL、121ミリモル)−1,4−ジオキサン(10mL)−水(10mL)の混合液中溶液を70℃で6時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して桃色の固体を得た。エタノール(25mL)を該固体に加え、該混合物を50℃で該固体が溶解するまで加熱した。得られた桃色の溶液を室温で一夜放置し、形成した沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させ、6−クロロピリミジン−4(3H)−オン(1g、7.51ミリモル、56%収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI) m/e 130.8[(M+H)+、C4H4ClN2Oとしての計算値:130.9];LC/MS保持時間(方法C):tR=0.51分
パートB:(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート
6−クロロピリミジン−4(3H)−オン(25mg、0.192ミリモル)、(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(実施例260、パートAおよびBの記載に従って調製した)(90mg、0.192ミリモル)、K2CO3(79mg、0.575ミリモル)およびPd(Ph3P)4(11.07mg、9.58マイクロモル)の1,4−ジオキサン(1mL)−水(0.1mL)中混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そのpHが4に達するまで1.5N HClで酸性にした。該溶液を酢酸エチルで抽出し、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ 減圧下で濃縮して(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(120mg、0.066ミリモル、35%収率)を黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次に持ち越した。LCMS(ESI) m/e 436.2[(M+H)+、C22H31ClN3O4としての計算値:436.2];LC/MS保持時間(方法E):tR=1.13分
パートC:(S)−6−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリミジン−4(3H)−オン
(S)−tert−ブチル (1−(2−クロロ−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−イル)フェノキシ)−2,4−ジメチルペンタン−2−イル)カルバマート(30mg、0.069ミリモル)のMeOH(1mL)中の攪拌した溶液に、1,4−ジオキサン中1M HCl(0.172mL、0.688ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で8時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗材料を分取性LC/MS(方法C)に付して精製し、(S)−6−(4−((2−アミノ−2,4−ジメチルペンチル)オキシ)−3−クロロフェニル)ピリミジン−4(3H)−オン(2mg、5.42マイクロモル、8%収率)を淡黄色の固体として得た。LCMS(ESI) m/e 336.2[(M+H)+、C17H23ClN3O2としての計算値:336.1];LC/MS保持時間(方法D):tR=1.66分:LC/MS 保持時間(方法E):tR=1.47分;1H NMR(400MHz、メタノール−d4): δ 7.25(d,J=0.80Hz,1H)、8.16(d,J=2.40Hz,1H)、7.98−8.01(m,1H)、7.26(d,J=8.40Hz,1H)、7.85(d,J=3.20Hz,1H)、4.17−4.25(m,2H)、1.85−1.95(m,2H)、1.68−1.73(m,1H)、1.52(s,3H)、1.01−1.07(m,6H)ppm
生物学的データ
方法
AAK1キナーゼアッセイ
該アッセイはU字型底の384ウェルプレートで行われた。最終アッセイ容量は、アッセイ緩衝液(10mMトリス−HCL pH7.4、10mM MgCl2、0.01%ツゥーン20および1.0mM DTT)に15μlの酵素と基質(蛍光標識されたペプチド(5−FAM)−Aha−KEEQSQITSQVTGQIGWR−NH2およびATP)および試験化合物を添加して調製した、30μlであった。細菌を用いて発現されたGST−Xa−hAAK1を基質および試験化合物と合わせることで反応を開始させた。反応物を室温で3時間インキュベートし、60μlの35mM EDTA緩衝液を各サンプルに添加することで反応を終わらせた。反応体を、Caliper LabChip3000(Caliper、Hopkinton、MA)を用い、蛍光基質とリン酸化生成物を電気泳動で分離することで分析した。100%阻害としてEDTAでクエンチさせた対照反応、および0%阻害としてビヒクルだけの反応を比較することで、阻害データを計算した。該アッセイにおける試薬の最終濃度は、ATP、22μM;(5−FAM)−Aha−KEEQSQITSQVTGQIGWR−NH2、1.5μM;GST−Xa−hAAK1、3.5nM;およびDMSO、1.6%である。用量応答曲線を作成し、キナーゼ活性を50%阻害するのに必要な濃度(IC50)を決定した。化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に10mMで溶かし、11種の濃度で評価した。IC50値は非線形回帰分析によって誘導された。結果を表1に示す。
表1
AAK1ノックアウトマウス
AAK1遺伝子の破壊についてホモ接合性(−/−)のマウスを2種の方法:遺伝子トラッピング法および相同組換え技法により調製した。
遺伝子トラッピング法は、レポーターまたは選択的マーカー遺伝子をコードするDNAのフラグメントを変異源として用いる、ランダム挿入変異誘発の方法である。遺伝子トラップベクターは、細胞スプライシング機構がベクターコード化されたエクソンを細胞mRNAにスプライスすることを可能とする方法で、イントロンまたは遺伝子に組み込まれるように設計された。一般に、遺伝子トラップベクターは、強力なスプライス受容体配列によって先行され、プロモータが先行していない、選択可能なマーカー配列を含有する。このように、かかるベクターが遺伝子に組み込まれると、細胞スプライシング機構はエクソンを捕捉された遺伝子から選択可能なマーカー配列の5’末端にスプライスする。典型的には、かかる選択可能なマーカー遺伝子は、遺伝子をコードするベクターがイントロンに組み込まれた場合にのみ発現され得る。得られた遺伝子トラップ事象は、選択的培養に耐え得る細胞を選択することでその後で同定される。
胚幹細胞(マウス系統A129より由来のLex−1細胞)を、遺伝子操作されたベクター配列の少なくとも一部を目的とする遺伝子に挿入することを含む方法により変異させ、その変異した胚幹細胞を胚盤胞に微小注射し、それをその後で偽妊娠の雌宿主に導入し、確立された方法で出産させた。例えば、「マウス変異誘発(Mouse Mutagenesis)」、1998, Zambrowiczら編、Lexicon Press, The Woodlands, TXを参照のこと。次に得られたキメラ動物を繁殖させ、目的とする遺伝子において遺伝子操作された変異を含有する対立遺伝子の生殖細胞系伝達能を有する子孫を産生した。
AAK1遺伝子破壊のマウスを相同組換え技法によっても作製した。この場合、マウスAAK1遺伝子の第2コード化エキソン(GenBank Accession Number NM 177762を参照)が当該分野にて公知の方法により除去された。例えば、米国特許第5,487,992号、第5,627,059号および第5,789,215号を参照のこと。
AAK1遺伝子の破壊についてホモ接合性(−/−)のマウスを、AAK1遺伝子の破壊についてヘテロ接合性(+/−)のマウス、および野生型(+/+)の同腹子と併せて研究した。この分析の間に、哺乳動物の対象における主要な器官系の機能を評価するように設計された一連の統合医療診断操作を用い、該マウスを医学的精密検査に供した。ホモ接合性(−/−)の「ノックアウト」マウスを、そのヘテロ接合性(+/−)、および野生型(+/+)の同腹子と併せて研究した。AAK1遺伝子の破壊がサザーン分析によって確認された。AAK1のマウス相同体の発現が、RT−PCRによって、マウスの脳;脊髄;眼;胸腺;脾臓;肺;腎臓;肝臓;骨格筋;骨;胃、小腸および大腸;心臓;脂肪;喘息肺;LPS肝臓;血液;帯状の心臓;大動脈ツリー;前立腺;および乳腺(5週バージン、成熟バージン、12DPC、出産の3日後(乳分泌期)、離乳した3日後(初期退縮)および離乳した7日後(後期退縮))にて検出された。
激痛および持続的侵害応答を評価するためにホルマリン足試験を用いてAAK1ホモ接合性(−/−)のマウスおよびその野生型(+/+)の同腹子を試験した。これらの試験のために、自動侵害アナライザー(サンディエゴ、カリフォルニア大学のオザキ研究室より入手)を使用した。試験する30分前に、各マウスの左後足に金属バンドを取り付けた。30分の順応期間の経過後、20μlの5%ホルマリンをその左後足の背面に皮下注射した。マウスを45分間個々に円筒形チャンバーに収容した。ホルムアルデヒド(ホルムアルド(Formalde)−フレッシュ20%、フィッシャー・サイエンティフィック、フェアローン、NJ)を蒸留水で希釈することにより新たな5%ホルマリン溶液を調製した。調査化合物をホルマリン注射の30分前に投与した。
コンピューターにより、1分当たりの振り回しの回数、フェーズIでの振り回しの総数(急性期=最初の8分間)、フェーズIIでの振り回しの総数(強直期=20分と40分の間の期間)を電磁場を通して記録した。Yaksh TL、Ozaki G、Mc Cumber D、Rathbun M、Svensson C、Malkmus S、Yaksh MC. ホルマリン侵害バイオアッセイにて用いるための自動振り回し検出システム(An automated flinch detecting system for use in the formalin nociceptive bioassay)、J Appl Physiol.、2001;90:2386-402を参照のこと。図1に示されるように、フェーズIおよびフェーズIIのデータを、ホモ接合性(−/−)の雌マウス(n=16)、野生型の雌マウス(n=15)、ホモ接合性(−/−)の雄マウス(n=9)および野生型の雄マウス(n=18)を用いて得た。あらゆる群にて、および両方のフェーズにて、AAK1ホモ接合性(−/−)のマウスは、野生型(+/+)の同腹子よりも記録された足の振り回しの回数が有意に少ないことを示した。
当業者であれば、本開示が上記の例示的な実施例に限定されないこと、その本質的な属性から逸脱することなく他の特定の形態で実現され得ることは明らかであろう。従って、実施例はあらゆる点で例示的なものであり、限定するものではないと考え、その上記した実施例よりもむしろ添付した特許請求の範囲に言及するのが望ましく、特許請求の範囲の意義およびその均等な範囲内にあるあらゆる変形は、本開示に含まれるものとする。