JP6863532B1 - 熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備 - Google Patents

熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備 Download PDF

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Abstract

熱間圧延鋼帯の蛇行量を十分に抑制することができる熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備を提供する。蛇行制御方法におけるレベリング制御演算ステップ(ステップS3)によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差は、走行する熱間圧延鋼帯(10)の尾端部(Sa)が最上流に設置されている圧延機(F1)から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機(Fj)とj+1番目の圧延機(Fj+1)との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機(Fi)における操作側及び駆動側のロール開度差を満たす。S=αjC(δ−δj)+βjD(ΔP−ΔPj)+Sj…(1)0≦α1≦α2≦・・・≦αj≦・・・≦αi-1…(2)0≦β1≦β2≦・・・≦βj≦・・・≦βi−1…(3)

Description

本発明は、熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備に関する。
一般に、熱間圧延鋼帯の製造ライン(ホットストリップミル)では、加熱されたスラブが粗圧延工程や仕上圧延工程などの製造工程を経て、所定の板幅及び板厚の鋼板が製造される。
仕上圧延工程では、図5に示すように、複数台(例えば7台)の圧延機F1〜F7からなる仕上圧延設備1で熱間圧延鋼帯(以下、単に鋼帯という)10が同時に仕上圧延されるタンデム圧延を行い、所定の板厚の鋼板を製造する。
タンデム圧延では、図6に示すように、鋼帯10の幅方向の板厚分布、鋼帯10の幅方向の温度差、及び鋼帯10の幅方向の曲がりによって、鋼帯10が幅方向に移動する蛇行と呼ばれる現象が生じることがある。各圧延機F1〜F7の幅方向(鋼帯10の幅方向と同じ方向)の中心CL1から鋼帯10の幅方向のCL2までの距離を蛇行量δと呼ぶ。ここでは、鋼帯10が、各圧延機F1〜F7の操作側に蛇行している場合を「+」とし、各圧延機F1〜F7の駆動側に蛇行している場合を「−」とする。各圧延機F1〜F7の駆動側とは、搬送ロール(図示せず)のモータ(図示せず)に接続されている側を表し、各圧延機F1〜F7の操作側とは、駆動側と幅方向の反対側を表す。なお、図5及び図6における矢印は、圧延時における鋼帯10の進行方向を示している。
ここで、鋼帯10の尾端部10aの蛇行が大きくなった場合、鋼帯10を幅方向に拘束するためのガイドと接触して、鋼帯10が折れ込み、その状態で圧延されることで絞りと呼ばれるトラブルが生じることがある。絞りが発生すると、鋼帯10を圧延する各圧延機F1〜F7のワークロール1a(図5参照)に疵が入りロール交換が必要になる。ロール交換のために一時的に操業を停止する必要があり、絞りが頻繁に発生する場合には、大きなダウンタイムとなる。そのため、鋼帯10の蛇行を低減し、絞りの発生を抑制することは熱間圧延鋼帯のタンデム圧延では重要な課題となっている。
鋼帯の蛇行を防止する方法の一つとして、圧延機のレベリング量を変更する方法がある。レベリング量とは、圧延機の操作側と駆動側のロールギャップの開度差のことである。ここでは、操作側のロールギャップの開度が大きい場合を「+」、駆動側のロールギャップの開度が大きい場合を「−」とする。
例えば、圧延中に圧延機のレベリング量を+側に変更すると、操作側より駆動側の圧下量が相対的に大きくなるため、操作側よりも駆動側の鋼帯が長くなり、圧延機出側では鋼帯は操作側に蛇行する。逆に、圧延中に圧延機のレベリング量を−側に変更すると、駆動側より操作側の圧下量が相対的に大きくなるため、駆動側よりも操作側の鋼帯が長くなり、圧延機出側では鋼帯は駆動側に蛇行する。
従来にあっては、このレベリング量を変更することにより鋼帯の蛇行を防止するものとして、例えば、特許文献1及び特許文献2に示すものが提案されている。
特許文献1に示す熱間仕上圧延における鋼板尾端蛇行制御方法は、タンデム圧延において、蛇行検出装置をスタンド間ほぼ中央に設置し、蛇行制御を行い、圧延材尾端が蛇行検出装置通過後は、差荷重方式にて蛇行制御を行うことにより高応答かつ安定した制御を達成すると共に、低温材でもセンサ方式蛇行制御を可能とするものである。
また、特許文献2に示す被圧延材の蛇行制御方法は、圧延スタンドF5を被圧延材の尾端が通過すると、第1の制御ゲインよりも低い第2の制御ゲインでフィードバック制御を行って「センサ方式蛇行制御」を実施する。また、圧延スタンドF6を被圧延材の尾端が通過すると、第1の制御ゲインでフィードバック制御を行って「センサ方式蛇行制御」を実施すると共に、第3の制御ゲインよりも低い第4の制御ゲインでフィードバック制御を行って「差荷重方式蛇行制御」を実施する。更に、蛇行量検出センサを被圧延材の尾端が通過すると、「センサ方式蛇行制御」を終了すると共に、第3の制御ゲインでフィードバック制御を行って「差荷重方式蛇行制御」を実施する。また、圧延スタンドF7を被圧延材の尾端が通過すると、「差荷重方式蛇行制御」を終了するものである。
特開平7−144211号公報 特開2013−212523号公報
しかしながら、これら従来の特許文献1に示す熱間仕上圧延における鋼板尾端蛇行制御方法及び特許文献2に示す被圧延材の蛇行制御方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す熱間仕上圧延における鋼板尾端蛇行制御方法の場合、圧延材尾端が蛇行検出装置通過したときに制御目標が切り替わり(「センサ方式蛇行制御」から「差荷重方式蛇行制御」に切り替わる)、整合性がとれないケースが生じ、鋼帯の蛇行量の抑制効果が十分に発揮されないばかりか、逆に蛇行量が増加してしまう場合がある。
また、特許文献2に示す被圧延材の蛇行制御方法の場合、制御ゲインをスタンド間の任意の点にて徐々に減少させていく方法をとっているが蛇行現象は発散現象であり、制御ゲインを低下させていくことで蛇行量の抑制効果が十分に発揮できない場合がある。
従って、本発明はこれら従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、仕上圧延時における熱間圧延鋼帯の蛇行量を十分に抑制することができる熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法は、操作側及び駆動側の圧延荷重を検出する荷重検出器と、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置とをそれぞれが有するn(n≧3)機の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される熱間圧延鋼帯の蛇行を制御する熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法であって、最上流に設置されている圧延機から数えてi(i≦n)番目の圧延機とi−1番目の圧延機との間に設置された蛇行量測定装置により、走行する熱間圧延鋼帯の蛇行量を測定する蛇行量測定ステップと、i番目の圧延機に設けられた前記荷重検出器により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から操作側及び駆動側の差荷重を検出する差荷重検出ステップと、前記蛇行量測定ステップで測定された前記熱間圧延鋼帯の蛇行量と前記差荷重検出ステップで検出された差荷重とに基づいて、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機に設けられたレベリング装置に送出するレベリング制御演算ステップとを含み、該レベリング制御演算ステップによって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機とj+1番目の圧延機との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たすことを要旨とする。
S=αC(δ−δ)+βD(ΔP−ΔP)+S …(1)
0≦α≦α≦・・・≦α≦・・・≦αi-1 …(2)
0≦β≦β≦・・・≦β≦・・・≦βi−1 …(3)
ここで、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
なお、圧延機における駆動側とは、駆動モータがある側を意味し、操作側とはその反対側を意味する。
また、本発明の別の態様に係る熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置は、操作側及び駆動側の圧延荷重を検出する荷重検出器と、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置とをそれぞれが有するn(n≧3)機の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される熱間圧延鋼帯の蛇行を制御する熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置であって、最上流に設置されている圧延機から数えてi(i≦n)番目の圧延機とi−1番目の圧延機との間に設置された、走行する熱間圧延鋼帯の蛇行量を測定する蛇行量測定装置と、該蛇行量測定装置によって測定された前記熱間圧延鋼帯の蛇行量と、i番目の圧延機に設けられた前記荷重検出器により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から検出された操作側及び駆動側の差荷重とに基づいて、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機に設けられたレベリング装置に送出するレベリング制御演算装置とを備え、該レベリング制御演算装置によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機とj+1番目の圧延機との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たすことを要旨とする。
S=αC(δ−δ)+βD(ΔP−ΔP)+S …(1)
0≦α≦α≦・・・≦α≦・・・≦αi-1 …(2)
0≦β≦β≦・・・≦β≦・・・≦βi−1 …(3)
ここで、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
また、本発明の別の態様に係る熱間圧延設備は、前述の熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置を有することを要旨とする。
本発明に係る熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備によれば、仕上圧延時における熱間圧延鋼帯の蛇行量を十分に抑制することができる熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法、蛇行制御装置及び熱間圧延設備を提供できる。
本発明の一実施形態に係る蛇行制御装置が適用される仕上圧延設備の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る蛇行制御装置による処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す蛇行制御装置に用いられる蛇行量測定装置の変形例の概略構成図である。 実施例に用いられる仕上圧延設備の概略構成図である。 一般的な仕上圧延設備の概略構成図である。 鋼帯の蛇行現象を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係る蛇行制御装置が適用される仕上圧延設備の概略構成が示されている。
熱間圧延鋼帯の熱間圧延設備では、加熱炉(図示せず)で加熱されたスラブが粗圧延工程、仕上圧延工程及び冷却工程を経て、所定の板幅及び板厚の鋼板が製造され、巻き取られる。つまり、熱間圧延設備は、加熱炉と、粗圧延設備(図示せず)と、仕上圧延設備1(図1参照)と、冷却設備(図示せず)と、巻取設備(図示せず)とを備えている。
仕上圧延工程では、図1に示す仕上圧延設備1で熱間圧延鋼帯(以下、単に鋼帯という)10が同時に仕上圧延されるタンデム圧延が行われる。仕上圧延設備1は、鋼帯10を仕上圧延するn台(n≧3)の圧延機F1〜Fnを備えている。各圧延機F1〜Fnには、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置2と、操作側及び駆動側の圧延荷重を検出する荷重検出器3とが設けられている。
各レベリング装置2は、各圧延機F1〜Fnの操作側に取り付けられた圧下装置(図示せず)による圧下量と、各圧延機F1〜Fnの駆動側に取り付けられた圧下装置(図示せず)による圧下量とを調整する。
また、荷重検出器3は、各圧延機F1〜Fnの操作側と駆動側との双方に取り付けられて操作側及び駆動側のそれぞれの圧延荷重を検出する。そして、後に述べるレベリング制御演算装置6は、荷重検出器3で検出された操作側の圧延荷重と駆動側の圧延荷重との差との差である差荷重を検出する。
また、仕上圧延設備1には、鋼帯10の蛇行を制御する蛇行制御装置4が設けられている。蛇行制御装置4は、「蛇行計方式の蛇行制御」と「差荷重方式の蛇行制御」とを併用して鋼帯10の蛇行を制御するものである。
ここで、「蛇行計方式の蛇行制御」は、後に述べる蛇行量測定装置5が設置されている位置の下流側直近にある制御対象の圧延機Fiのレベリング量(i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差)を、蛇行量測定装置5で測定された蛇行量に比例するように変更するものである。鋼帯10の蛇行が操作側に生じていれば、操作側が閉まるように(「−」側に)レベリング量を変更し、鋼帯10の蛇行が駆動側に生じていれば、駆動側が閉まるように(「+」側に)レベリング量を変更する。
また、「差荷重方式の蛇行制御」は、制御対象の圧延機Fiのレベリング量(i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差)を、圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された操作側及び駆動側の差荷重に比例するように変更するものである。操作側の圧延荷重が駆動側の圧延荷重よりも大きい場合、差荷重は「+」、駆動側の圧延荷重が操作側の圧延荷重よりも大きい場合、差荷重は「−」とする。そして、鋼帯10に幅方向の板厚偏差、幅方向の温度差がない場合、鋼帯10が圧延機F1〜Fnの中心を通板されていれば、差荷重は生じない。そして、鋼帯10の蛇行が操作側に生じたときに差荷重は「+」となり、鋼帯10の蛇行が駆動側に生じたときに差荷重は「−」となる。この「差荷重方式の蛇行制御」では、差荷重が「+」であれば操作側が閉まるようにレベリング量を変更し、差荷重が「−」であれば駆動側が閉まるようにレベリング量を変更する。
そして、蛇行制御装置4は、「蛇行計方式の蛇行制御」と「差荷重方式の蛇行制御」とを併用して鋼帯10の蛇行を制御するものであり、最上流に設置されている圧延機F1から数えてi(i≦n)番目の圧延機Fiとi−1番目の圧延機Fi−1との間に設置された、走行する鋼帯10の蛇行量を測定する蛇行量測定装置5を備えている。蛇行量測定装置5は、可視光カメラ(1次元カメラや2次元カメラ)で構成され、例えば、鋼帯10の幅方向の輝度分布を測定しこの輝度分布から蛇行量を算出する。
また、蛇行制御装置4は、蛇行量測定装置5によって測定された鋼帯10の蛇行量とi番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から検出された操作側及び駆動側の差荷重とに基づいて、i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機Fiに設けられたレベリング装置2に送出するレベリング制御演算装置6を備えている。
レベリング装置2は、レベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差に基づいて、制御対象の圧延機Fiのロール開度差がレベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差となるように、制御対象の圧延機Fiの操作側に取り付けられた圧下装置による圧下量と、圧延機Fiの駆動側に取り付けられた圧下装置による圧下量とを調整する。これにより、制御対象の圧延機Fiのレベリング量が鋼帯10の蛇行量及び圧延機Fiの差荷重に比例して変更され、鋼帯10の蛇行量が抑制される。
ここで、レベリング制御演算装置6によって演算されるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差は、走行する鋼帯10の尾端部10a(図5参照)が最上流に設置されている圧延機F1から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機Fjとj+1番目の圧延機Fj+1との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
S=αC(δ−δ)+βD(ΔP−ΔP)+S …(1)
0≦α≦α≦・・・≦α≦・・・≦αi-1 …(2)
0≦β≦β≦・・・≦β≦・・・≦βi−1 …(3)
ここで、S:i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aがj番目の圧延機Fjを抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α:制御区間jにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β:制御区間jにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ:鋼帯10の尾端部10aがj番目の圧延機Fjを抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aがj番目の圧延機Fjを抜けたときの、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間jにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間jにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
鋼帯10の尾端部10aが圧延機F1〜Fnを抜けるとき、張力がなくなるため鋼帯10の蛇行が大きくなる傾向がある。また、後段側の圧延機を鋼帯10の尾端部10aが通過するにつれて蛇行が大きくなる傾向がある。本実施形態におけるレベリング制御演算装置6によるロール開度差の演算では、(2)式に示すように、制御区間jにおける蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量に対する制御ゲインαは、制御区間が後段側に進行するにつれて、つまり鋼帯10の尾端部10aが後段側の制御区間に進むにつれて大きくなる。また、制御区間jにおけるi番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲインβも、(3)式に示すように、制御区間が後段側に進行するにつれて、つまり鋼帯10の尾端部10aが後段側の制御区間に進むにつれて大きくなる。このため、後段側の圧延機を鋼帯10の尾端部10aが通過するにつれて蛇行が大きくなる傾向に合わせて制御ゲインα、βも大きくなるので、仕上圧延時における鋼帯10の蛇行量を十分に抑制することができる。
また、蛇行量測定装置5が設置されている制御区間i−1においては、制御区間をさらに区分し、走行する鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1と蛇行量測定装置5との間にあるときを制御区間i−1Aとし、当該尾端部10aが蛇行量測定装置5とi番目の圧延機Fiとの間にあるときを制御区間i−1Bとする。そして、レベリング制御演算装置6によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、制御区間i−1Aにおいて、式(4)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足し、制御区間i−1Bにおいて、式(5)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
S=αi−1AC(δ−δi−1)+βi−1AD(ΔP−ΔPi−1)+Si−1 …(4)
ここで、S:i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差、Si−1:鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、αi−1A:制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、βi−1A:制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δi−1:鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔPi−1:鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
制御区間i−1Bでは、鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けているので、鋼帯10の蛇行量の測定はできないため、「差荷重方式の蛇行制御」のみを行う。
S=βi−1BD(ΔP−ΔPi−1B)+Si−1B …(5)
ここで、S:i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差、Si−1B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、βi−1B:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲイン、ΔPi−1B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、ΔP:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
このように、蛇行量測定装置5が設置されている制御区間i−1においては、鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜ける前と、抜けた後で、制御目標および制御ゲインを変更した方がより高い蛇行抑制効果が得られる。
鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜ける前(制御区間i−1A)では、「蛇行計方式の蛇行制御」と「差荷重方式の蛇行制御」とを併用して鋼帯10の蛇行を制御し、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの蛇行量及び差荷重を制御目標とする。また、鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けた後(制御区間i−1B)では、「差荷重方式の蛇行制御」のみで鋼帯10の蛇行を制御し、蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重を制御目標とする。制御区間i−1Aで鋼帯10の蛇行量が低減した場合、蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重は低減する。制御区間i−1Bでの制御目標を、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの差荷重として蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重に変更しない場合、鋼帯10の蛇行を大きくする方向に制御する可能性がある。このため、制御区間i−1Bでの制御目標を、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの差荷重から蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重に切り換えるようにした。
次に、蛇行制御装置4による処理の流れを図2に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、鋼帯10の仕上圧延が開始され、鋼帯10の先端部が制御対象の圧延機Fiを通過したら、ステップS1において、最上流に設置されている圧延機F1から数えてi(i≦n)番目の圧延機Fiとi−1番目の圧延機Fi−1との間に設置された蛇行量測定装置5が走行する鋼帯10の蛇行量を測定する(蛇行量測定ステップ)。
次いで、ステップS2に移行し、レベリング制御演算装置6は、制御対象であるi番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から操作側及び駆動側の差荷重を検出する(差荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS3に移行し、レベリング制御演算装置6は、ステップS1(蛇行量測定ステップ)で測定された鋼帯10の蛇行量とステップS2(差荷重検出ステップ)で検出された差荷重とに基づいて、i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機Fiに設けられたレベリング装置2に送出する(レベリング制御演算ステップ)。
ここで、このレベリング制御演算ステップによって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する鋼帯10の尾端部10aが最上流に設置されている圧延機F1から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機Fjとj+1番目の圧延機Fj+1との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、前述した式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
また、レベリング制御演算ステップでは、レベリング制御演算装置6は、蛇行量測定装置5が設置されている制御区間i−1において制御区間をさらに区分し、走行する鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1と蛇行量測定装置5との間にあるときを制御区間i−1Aとし、当該尾端部10aが蛇行量測定装置5とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1Bとする。そして、レベリング制御演算装置6によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、制御区間i−1Aにおいて、前述の式(4)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足し、制御区間i−1Bにおいて、前述の式(5)によってi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
次いで、ステップS4に移行し、レベリング装置2は、レベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差に基づいて、制御対象の圧延機Fiのロール開度差がレベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差となるように、制御対象の圧延機Fiの操作側に取り付けられた圧下装置による圧下量と、圧延機Fiの駆動側に取り付けられた圧下装置による圧下量とを調整する。これにより、制御対象の圧延機Fiのレベリング量が鋼帯10の蛇行量及び圧延機Fiの差荷重(制御区間i−1Bでは、差荷重のみ)に比例して変更され、鋼帯10の蛇行量が抑制される。
ここで、本実施形態におけるレベリング制御演算ステップによるロール開度差の演算では、(2)式に示すように、制御区間jにおける蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量に対する制御ゲインαは、制御区間が後段側に進行するにつれて、つまり鋼帯10の尾端部10aが後段側の制御区間に進むにつれて大きくなる。また、制御区間jにおけるi番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲインβも、(3)式に示すように、制御区間が後段側に進行するにつれて、つまり鋼帯10の尾端部10aが後段側の制御区間に進むにつれて大きくなる。このため、後段側の圧延機を鋼帯10の尾端部Saが通過するにつれて蛇行が大きくなる傾向に合わせて制御ゲインα、βも大きくなるので、仕上圧延時における鋼帯10の蛇行量を十分に抑制することができる。
また、鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜ける前(制御区間i−1A)では、「蛇行計方式の蛇行制御」と「差荷重方式の蛇行制御」とを併用して鋼帯10の蛇行を制御し、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの蛇行量及び差荷重を制御目標とする。また、鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けた後(制御区間i−1B)では、「差荷重方式の蛇行制御」のみで鋼帯10の蛇行を制御し、蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重を制御目標とする。これにより、制御区間i−1Bでの制御目標を、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの差荷重から蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重に切り換えるようにしたため、鋼帯10の蛇行量をより抑制することができる。
次に、図1に示す蛇行制御装置4に用いられる蛇行量測定装置5の変形例を図3を参照して説明する。
前述した蛇行量測定装置5は、可視光カメラ(1次元カメラ、あるいは2次元カメラ)で構成され、鋼帯10の幅方向の輝度分布を測定しこの輝度分布から蛇行量を算出するようになっている。
蛇行量測定装置5として可視光カメラを用いる場合、蒸気で鋼帯10の幅方向両端部のエッジが完全に覆われる場合にはエッジ位置の測定が困難な場合がある。
これに対して、図3に示す蛇行量測定装置5は、走行する鋼帯10の表面から発せられる赤外線の強度分布を撮像する赤外線カメラ5b、及び赤外線カメラ5bで撮像された赤外線の強度分布から鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置を検出するエッジ位置検出部5cを備えたエッジ位置検出装置5aを備えている。
このように、図3に示す蛇行量測定装置5によれば、蛇行量測定ステップにおいて、エッジ位置検出装置5aの赤外線カメラ5bで走行する鋼帯10の表面から発せられる赤外線の強度分布を撮像し、エッジ位置検出装置5aのエッジ位置検出部5で赤外線カメラ4で撮像された赤外線の強度分布から鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置を検出する。
これにより、蒸気で鋼帯10の幅方向両端部のエッジが完全に覆われる場合であっても、赤外線の強度分布を適切にかつ迅速に撮像し、赤外線の強度分布から鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置を適切かつ迅速に検出することができる。
そして、図3に示す蛇行量測定装置5は、エッジ位置検出装置5aで検出された鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置に基づいて鋼帯10の蛇行量を算出する蛇行量算出装置5dを備えている。
図3に示す蛇行量測定装置5によれば、蛇行量測定ステップにおいて、蛇行量算出装置5dにより、検出された鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置から鋼帯10の幅方向中央の位置を算出し、圧延機Fi−1〜Fiの幅方向の中心から、算出された鋼帯10の幅方向中央の位置までの距離を鋼帯10の蛇行量として算出する。
これにより、蒸気で鋼帯10の幅方向両端部のエッジが完全に覆われる場合であっても、適切かつ迅速に検出された鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置に基づいて鋼帯10の蛇行量を適切かつ迅速に算出することができる。
そして、この蛇行量の算出、即ち、鋼帯10の蛇行量の測定に際しては、測定周期が1msec程度の高周期での測定が可能となり、圧延機Fi−1〜Fi間を鋼帯10が通過する時間が1秒に満たない場合であっても、自動でレベリング制御を行えることになる。
なお、赤外線カメラ4に用いられる波長は、1.5μm超1000μm以下であることが好ましい。赤外線の波長が1.5μm以下、または1000μm超えでは、本発明の意図する高い測定精度が得られず、鋼帯10の幅方向両端部のエッジ位置を適切かつ迅速に検出することができない。赤外線カメラ4に用いられる赤外線の波長は、1.5μm超1000μm以下では、測定精度を後述する実施例のようにより高くすることができる。赤外線カメラ4に用いられる波長は、3.0μm以上1000μm以下であることがより好ましい。
そして、図3に示す蛇行量測定装置5を備えた蛇行制御装置4の処理の流れは、図2に示すフローチャートと同様であり、先ず、鋼帯10の仕上圧延が開始され、鋼帯10の先端部が制御対象の圧延機Fiを通過したら、ステップS1において、最上流に設置されている圧延機F1から数えてi(i≦n)番目の圧延機Fiとi−1番目の圧延機Fi−1との間に設置された蛇行量測定装置5が走行する鋼帯10の蛇行量を測定する(蛇行量測定ステップ)。
次いで、ステップS2に移行し、レベリング制御演算装置6は、制御対象であるi番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から操作側及び駆動側の差荷重を検出する(差荷重検出ステップ)。
次いで、ステップS3に移行し、レベリング制御演算装置6は、ステップS1(蛇行量測定ステップ)で測定された鋼帯10の蛇行量とステップS2(差荷重検出ステップ)で検出された差荷重とに基づいて、i番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機Fiに設けられたレベリング装置2に送出する(レベリング制御演算ステップ)。
ここで、このレベリング制御演算ステップによって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する鋼帯10の尾端部10aが最上流に設置されている圧延機F1から数えてj(j≦i−1)番目の圧延機Fjとj+1番目の圧延機Fj+1との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、前述した式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
また、レベリング制御演算ステップでは、レベリング制御演算装置6は、蛇行量測定装置5が設置されている制御区間i−1において制御区間をさらに区分し、走行する鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1と蛇行量測定装置5との間にあるときを制御区間i−1Aとし、当該尾端部10aが蛇行量測定装置5とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1Bとする。そして、レベリング制御演算装置6によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、制御区間i−1Aにおいて、前述の式(4)によるi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足し、制御区間i−1Bにおいて、前述の式(5)によってi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足する。
次いで、ステップS4に移行し、レベリング装置2は、レベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差に基づいて、制御対象の圧延機Fiのロール開度差がレベリング制御演算装置6から送出されたロール開度差となるように、制御対象の圧延機Fiの操作側に取り付けられた圧下装置による圧下量と、圧延機Fiの駆動側に取り付けられた圧下装置による圧下量とを調整する。これにより、制御対象の圧延機Fiのレベリング量が鋼帯10の蛇行量及び圧延機Fiの差荷重(制御区間i−1Bでは、差荷重のみ)に比例して変更され、鋼帯10の蛇行量が抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、レベリング制御演算装置6によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、制御区間i−1Bにおいて、下記の式(6)によってi番目の圧延機Fiにおける操作側及び駆動側のロール開度差を満足するようにしてもよい。
S=βi−1BD(ΔP−ΔPi−1)+Si−1B …(6)
ここで、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、Si−1B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、βi−1B:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲイン、ΔPi−1:鋼帯10の尾端部10aがi−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、ΔP:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
つまり、制御区間i−1Bでの制御目標を、i−1番目の圧延機Fi−1を抜けたときの差荷重としてもよい。
なお、式(1)、式(2)、及び式(3)におけるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を決定するためのパラメータα、C、δ、β、D、ΔP、Sは、必要に応じ適宜変更することができ、また、これら以外のパラメータを追加することができる。
本発明者らは、図に示す仕上圧延設備1を用いて鋼帯10を仕上圧延し、比較例1及び実施例1,2による鋼帯10の蛇行量を測定した。鋼帯10の幅は1200mm、仕上圧延設備1の入側の鋼帯10の板厚は28mm、仕上圧延設備1の出側の鋼帯10の板厚は1.8mmとした。また、仕上圧延設備1の出側の鋼帯10の圧延速度が120mpmとした。
そして、図に示す仕上圧延設備1は、7台の圧延機F1〜F7を備え、圧延機F7と圧延機F6との間に設置された蛇行量測定装置5により、走行する鋼帯10の蛇行量を測定した。また、レベリング制御演算装置6は、圧延機F7に設けられた荷重検出器3により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から操作側及び駆動側の差荷重を検出した。
比較例、実施例では、式(1)において、C=0.01、D=0.01mm/tonfであった。
比較例1では、蛇行量測定装置5として可視光カメラを使用した。波長帯は0.4〜0.7μmとした。
比較例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間1〜5にあるときには蛇行制御を行わず、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算せず圧下量を調整しなかった。
そして、当該尾端部10aが制御区間6Aにあるときには、蛇行量に対する制御ゲインを100%、差荷重に対する制御ゲインを100%とし、制御目標を、当該尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重として、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
つまり、比較例1では、当該尾端部10aが制御区間6Aにあるときには、S=1.0C(δ−δ)+1.0D(ΔP−ΔP)+Sの式に基づき圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部が圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間6Aにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間6Aにおける、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、比較例1では、当該尾端部10aが制御区間6Bにあるときには、差荷重に対する制御ゲインを100%とし、制御目標を、当該尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重として、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
つまり、比較例1では、当該尾端部Saが制御区間6Bにあるときには、S=1.0D(ΔP−ΔP)+S6Bの式に基づき圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S6B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、ΔP:制御区間6Bにおける、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
実施例1では、蛇行量測定装置5として可視光カメラを使用した。波長帯は0.4〜0.7μmとした。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間1にあるときには、この制御区間1において、蛇行量に対する制御ゲインを40%、差荷重に対する制御ゲインを40%とし、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=0.4C(δ−δ)+0.4D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F1を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F1を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F1を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間1における、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間1における、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間2にあるときには、この制御区間2において、蛇行量に対する制御ゲインを50%、差荷重に対する制御ゲインを50%とし、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=0.5C(δ−δ)+0.5D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F2を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F2を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F2を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間2における、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間2における、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間3にあるときには、この制御区間3において、蛇行量に対する制御ゲインを60%、差荷重に対する制御ゲインを60%とし、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=0.6C(δ−δ)+0.6D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F3を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F3を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F3を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間3における、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間3における、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間4にあるときには、この制御区間4において、蛇行量に対する制御ゲインを70%、差荷重に対する制御ゲインを70%とし、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=0.7C(δ−δ)+0.7D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F4を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F4を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F4を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間4における、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間4における、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間5にあるときには、この制御区間5において、蛇行量に対する制御ゲインを80%、差荷重に対する制御ゲインを80%とし、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=0.8C(δ−δ)+0.8D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F5を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F3を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F5を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間5における、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間5における、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部Saが制御区間6Aにあるときには、この制御区間6Aにおいて、蛇行量に対する制御ゲインを100%、差荷重に対する制御ゲインを100%とし、制御目標を、当該尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重として、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=1.0C(δ−δ)+1.0D(ΔP−ΔP)+S
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、δ:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、δ:制御区間6Aにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間6Aにおける、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
また、実施例1では、レベリング制御演算装置6は、当該尾端部10aが制御区間6Bにあるときには、差荷重に対する制御ゲインを100%とし、制御目標を、当該尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重として、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=1.0D(ΔP−ΔP)+S6B
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S6B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、ΔP:鋼帯10の尾端部10aが圧延機F6を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、ΔP:制御区間6Bにおける、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
実施例2では,蛇行量測定装置5として可視光カメラを使用した.波長帯は0.4〜0.7μmとした。
また、実施例2では、レベリング制御演算装置6は、走行する鋼帯10の尾端部10aが制御区間1〜6Aにあるときには、この制御区間1〜6Aにおいて、実施例1と同様の式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
また、実施例2では、レベリング制御演算装置6は、当該尾端部10aが制御区間6Bにあるときには、差荷重に対する制御ゲインを100%とし、制御目標を、当該尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重として、下記式によって圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差を演算し、圧下量を調整した。
S=1.0D(ΔP−ΔP6B)+S6B
ここで、S:圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、S6B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、圧延機F7における操作側及び駆動側のロール開度差、ΔP6B:鋼帯10の尾端部10aが蛇行量測定装置5を抜けたときの、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重、ΔP:制御区間6Bにおける、圧延機F7に設けられた荷重検出器3から検出された差荷重である。
つまり、実施例2では、制御区間6Bでの制御目標を、圧延機F6を抜けたときの差荷重から蛇行量測定装置5を抜けたときの差荷重に切り換えるようにした。
実施例3では,蛇行量測定装置5として赤外線カメラを使用した.波長帯は8〜14μmとした。
また,実施例3におけるゲインの設定方法,圧下量の調整方法は,実施例2と同じものとした。
表1に、比較例1及び実施例1、2の蛇行制御条件と蛇行制御結果とを示す。
Figure 0006863532
比較例1では、圧延機F6と圧延機F7との間に設置したカメラによって鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を測定した結果、その蛇行量は96mmであった。
実施例1では、圧延機F6と圧延機F7との間に設置したカメラによって鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を測定した結果、その蛇行量は72mmであり、比較例1と比較して鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を低減できることを確認した。
実施例2では、圧延機F6と圧延機F7との間に設置したカメラによって鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を測定した結果、その蛇行量は34mmであり、比較例1及び実施例1と比較して鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を低減できることを確認した。
実施例3では、圧延機F6と圧延機F7との間に設置したカメラによって鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を測定した結果、その蛇行量は21mmであり、比較例1及び実施例2と比較して鋼帯10の尾端部10aの蛇行量を低減できることを確認した。
なお、本実施例1、2、3のように、制御区間jにおける、蛇行量測定装置5によって測定された蛇行量に対する制御ゲインα、及び制御区間jにおける、i番目の圧延機Fiに設けられた荷重検出器3から検出された差荷重に対する制御ゲインβを、鋼帯10の尾端部10aが後段側の制御区間に進むにつれて増加させることで、蛇行現象を抑制する効果を有する。
1 仕上圧延設備
2 レベリング装置
3 荷重検出器
4 蛇行制御装置
5 蛇行量測定装置
5a エッジ位置検出装置
5b 赤外線カメラ
5c エッジ位置検出部
5d 蛇行量算出装置
6 レベリング制御演算装置
10 熱間圧延鋼帯
10a 尾端部
F1〜Fn 圧延機

Claims (7)

  1. 操作側及び駆動側の圧延荷重を検出する荷重検出器と、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置とをそれぞれが有するn(n≧3)機の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される熱間圧延鋼帯の蛇行を制御する熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法であって、
    最上流に設置されている圧延機から数えてi(i=n)番目の圧延機とi−1番目の圧延機との間に設置された蛇行量測定装置により、走行する熱間圧延鋼帯の蛇行量を測定する蛇行量測定ステップと、
    i番目の圧延機に設けられた前記荷重検出器により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から操作側及び駆動側の差荷重を検出する差荷重検出ステップと、
    前記蛇行量測定ステップで測定された前記熱間圧延鋼帯の蛇行量と前記差荷重検出ステップで検出された差荷重とに基づいて、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機に設けられたレベリング装置に送出するレベリング制御演算ステップとを含み、
    該レベリング制御演算ステップによって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてj(j<i−1、jは尾端部の抜けに対応して1からi−2まで順に変化する数)番目の圧延機とj+1番目の圧延機との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たし、
    前記レベリング制御演算ステップによって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてi−1番目の圧延機とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1とした場合に、この制御区間i−1において制御区間を区分し、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機と蛇行量測定装置との間にあるときを制御区間i−1Aとし、当該尾端部が蛇行量測定装置とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1Bとし、制御区間i−1Aにおいて、式(4)、式(4A)、及び式(4B)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たし、制御区間i−1Bにおいて、式(5)及び式(5A)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たすことを特徴とする熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法。
    S=αC(δ−δ)+βD(ΔP−ΔP)+S …(1)
    0≦α≦α≦・・・≦α≦・・・≦α i-2 …(2)
    0≦β≦β≦・・・≦β≦・・・≦β i−2 …(3)
    式(1)、式(2)、式(3)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
    S=α i−1A C(δ−δ i−1 )+β i−1A D(ΔP−ΔP i−1 )+S i−1 …(4)
    α i−2 <α i−1A ・・・(4A)
    β i−2 <β i−1A ・・・(4B)
    式(4)、式(4A)、及び式(4B)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α i−1A :制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β i−1A :制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
    S=β i−1B D(ΔP−ΔP i−1B )+S i−1B …(5)
    β i−1A =β i−1B ・・・(5A)
    式(5)及び式(5A)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S i−1B :熱間圧延鋼帯の尾端部が蛇行量測定装置を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、β i−1B :制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、ΔP i−1B :熱間圧延鋼帯の尾端部が蛇行量測定装置を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、ΔP:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
  2. 前記蛇行量測定ステップで用いられる前記蛇行量測定装置は、走行する前記熱間圧延鋼帯の表面から発せられる赤外線の強度分布を撮像する赤外線カメラ、及び該赤外線カメラで撮像された赤外線の強度分布から前記熱間圧延鋼帯の幅方向両端部のエッジ位置を検出する前記エッジ位置検出部を備えたエッジ位置検出装置と、該エッジ位置検出装置で検出された前記熱間圧延鋼帯の幅方向両端部のエッジ位置に基づいて前記熱間圧延鋼帯の蛇行量を算出する蛇行量算出装置とを備えていることを特徴とする請求項に記載の熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法。
  3. 前記赤外線カメラに用いられる赤外線の波長は、1.5μm超1000μm以下であることを特徴とする請求項に記載の熱間圧延鋼帯の蛇行制御方法。
  4. 操作側及び駆動側の圧延荷重を検出する荷重検出器と、操作側及び駆動側の圧下量を調整するレベリング装置とをそれぞれが有するn(n≧3)機の圧延機を備えた仕上圧延設備で圧延される熱間圧延鋼帯の蛇行を制御する熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置であって、
    最上流に設置されている圧延機から数えてi(i=n)番目の圧延機とi−1番目の圧延機との間に設置された、走行する熱間圧延鋼帯の蛇行量を測定する蛇行量測定装置と、
    該蛇行量測定装置によって測定された前記熱間圧延鋼帯の蛇行量と、i番目の圧延機に設けられた前記荷重検出器により検出された操作側及び駆動側の圧延荷重から検出された操作側及び駆動側の差荷重とに基づいて、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差を演算し、演算されたロール開度差をi番目の圧延機に設けられたレベリング装置に送出するレベリング制御演算装置とを備え、
    該レベリング制御演算装置によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてj(j<i−1、jは尾端部の抜けに対応して1からi−2まで順に変化する数)番目の圧延機とj+1番目の圧延機との間にあるときを制御区間jとした場合、この制御区間jにおいて、式(1)、式(2)、及び式(3)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たし、
    前記レベリング制御演算装置によって演算されるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロールギャップの開度差であるロール開度差は、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部が最上流に設置されている圧延機から数えてi−1番目の圧延機とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1とした場合に、この制御区間i−1において制御区間を区分し、走行する前記熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機と蛇行量測定装置との間にあるときを制御区間i−1Aとし、当該尾端部が蛇行量測定装置とi番目の圧延機との間にあるときを制御区間i−1Bとし、制御区間i−1Aにおいて、式(4)、式(4A)、及び式(4B)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たし、制御区間i−1Bにおいて、式(5)及び式(5A)によるi番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差を満たすことを特徴とする熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置。
    S=αC(δ−δ)+βD(ΔP−ΔP)+S …(1)
    0≦α≦α≦・・・≦α≦・・・≦α i-2 …(2)
    0≦β≦β≦・・・≦β≦・・・≦β i−2 …(3)
    式(1)、式(2)、及び式(3)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:熱間圧延鋼帯の尾端部がj番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間jにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間jにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
    S=α i−1A C(δ−δ i−1 )+β i−1A D(ΔP−ΔP i−1 )+S i−1 …(4)
    α i−2 <α i−1A ・・・(4A)
    β i−2 <β i−1A ・・・(4B)
    式(4)、式(4A)、及び式(4B)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、α i−1A :制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量に対する制御ゲイン、β i−1A :制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、δ i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP i−1 :熱間圧延鋼帯の尾端部がi−1番目の圧延機を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、δ:制御区間i−1Aにおける、蛇行量測定装置によって測定された蛇行量、ΔP:制御区間i−1Aにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、C:蛇行量に対するレベリング量の変化量、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
    S=β i−1B D(ΔP−ΔP i−1B )+S i−1B …(5)
    β i−1A =β i−1B ・・・(5A)
    式(5)及び式(5A)において、S:i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、S i−1B :熱間圧延鋼帯の尾端部が蛇行量測定装置を抜けたときの、i番目の圧延機における操作側及び駆動側のロール開度差、β i−1B :制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重に対する制御ゲイン、ΔP i−1B :熱間圧延鋼帯の尾端部が蛇行量測定装置を抜けたときの、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、ΔP:制御区間i−1Bにおける、i番目の圧延機に設けられた荷重検出器から検出された差荷重、D:ロール径、ロール長、ロール本数、圧延材の幅などで決まる定数である。
  5. 前記蛇行量測定装置は、走行する前記熱間圧延鋼帯の表面から発せられる赤外線の強度分布を撮像する赤外線カメラ、及び該赤外線カメラで撮像された赤外線の強度分布から前記熱間圧延鋼帯の幅方向両端部のエッジ位置を検出する前記エッジ位置検出部を備えたエッジ位置検出装置と、該エッジ位置検出装置で検出された前記熱間圧延鋼帯の幅方向両端部のエッジ位置に基づいて前記熱間圧延鋼帯の蛇行量を算出する蛇行量算出装置とを備えていることを特徴とする請求項に記載の熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置。
  6. 前記赤外線カメラに用いられる赤外線の波長は、1.5μm超1000μm以下であることを特徴とする請求項に記載の熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置。
  7. 請求項4乃至6のうちいずれか一項に記載の熱間圧延鋼帯の蛇行制御装置を有することを特徴とする熱間圧延設備。
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