JP6862757B2 - 光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズ - Google Patents

光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズ Download PDF

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Description

本発明は、光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズに関する。
眼鏡やサングラス等のレンズは、樹脂材料またはガラス材料等、光透過性を有する材料で構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなレンズは、例えば、染料などの色材を含有することにより、有色のレンズとすることができる。よって、デザイン性を高めることができる。
しかしながら、例えば、レンズが赤色であった場合、装着者は、視界全体が赤く見えるため、例えば、点灯している赤信号機等、赤色の物体の識別が困難になる。従って、このようなサングラスは、色の識別性に優れるとは言い難い。
このように、サングラスにおいて、色の識別性を重要視した場合、サングラスのレンズの色が限られてくる。すなわち、高い色の識別性と、高いデザイン性とを両立するのは困難である。
特開2000−066149号公報
本発明の目的は、デザイン性が高い光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層であって、
第1の色相を有する第1の色材を含む第1の層と、
前記第1の層の表側に積層され、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する第2の色材を含む第2の層とを備え、
前記第1の色相と前記第2の色相とは、マンセル色相系の色相環において、90〜270°離れており、
前記第2の色相の彩度は、前記第1の色相の彩度よりも高いことを特徴とする光学樹脂層。
) 前記第1の層および前記第2の層における可視光の透過率は80%以下である上記(1)に記載の光学樹脂層。
) 前記第1の層は、当該光学樹脂層に入射する入射光を偏光する偏光層で構成されている上記(1)または(2)に記載の光学樹脂層。
) 前記第1の色材および前記第2の色材は、それぞれ染料および顔料のうち少なくとも1種である上記(1)ないし()のいずれかに記載の光学樹脂層。
) 眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層であって、
第1の色相を有する第1の色材を含む第1の層と、
前記第1の層の表側に積層され、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する第2の色材を含む第2の層と、
前記第2の層の表側に積層され、前記第1の色相および前記第2の色相とは異なる第3の色相を有する第3の色材を含む第3の層とを備え、
前記第の色相と、前記第1の層と前記第2の層とを合わせた色とは、マンセル色相系の色相環において、90〜270°離れており、
前記第3の色相の彩度は、前記第1の層と前記第2の層とを合わせた色相の彩度よりも高いことを特徴とする光学樹脂層。
) 眼鏡レンズと、前記眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層とを備える樹脂層付眼鏡レンズであって、
前記眼鏡レンズは、第1の色相を有する色材を含み、
前記光学樹脂層は、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する色材を含む樹脂層を有し、
前記第1の色相と前記第2の色相とは、マンセル色相系の色相環において、前記色相環の中心周りに90〜270°離れており、
前記第2の色相の彩度は、前記第1の色相の彩度よりも高いことを特徴とする樹脂層付眼鏡レンズ。
本発明によれば、色の識別性に優れ、かつ、デザイン性が高い光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズを得ることができる。
本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第1実施形態を備えるサングラスを示す斜視図である。 図1に示す樹脂層付眼鏡レンズの拡大断面図である。 図1に示す樹脂層付眼鏡レンズの断面図である。 色相環を示す図である。 本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第2実施形態示す拡大断面図である。 本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第3実施形態示す拡大断面図である。 本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第4実施形態示す拡大断面図である。
以下、本発明の光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第1実施形態を備えるサングラスを示す斜視図である。図2は、図1に示す樹脂層付眼鏡レンズの拡大断面図である。図3は、図1に示す樹脂層付眼鏡レンズの断面図である。図4は、色相環を示す図である。
なお、図1〜図3では、上側を「上側」または「表側」と言い、下側を「下側」または「裏側」とも言う。また、図1〜図3において、サングラスを使用者の頭部に装着した際に、レンズの使用者の目側の面を裏側の面と言い、その反対側の面を表側の面とも言う。すなわち、図2および図3では、上側の面が「表側の面」であり、下側の面が「裏側の面」である。また、図2では、樹脂層付眼鏡レンズを平板状に図示しているが、実際は図3に示すように湾曲した形状をなしている。また、図2および図3では、光学シートの厚さ方向を誇張して図示しているが、実際の寸法とは大きく異なる。
図1に示すように、サングラス(眼鏡)1は、使用者の頭部に装着されるフレーム2と、フレーム2に固定された樹脂層付眼鏡レンズ3とを備えている。なお、本明細書中においては、「眼鏡レンズ」とは、集光機能を有するもの、集光機能を有していないものの双方を含む。
図1に示すように、フレーム2は、使用者の頭部に装着されるものであり、リム部21と、ブリッジ部22と、使用者の耳に掛けられるテンプル部23と、ノーズパッド部24を有している。
各リム部21は、リング状をなしており、内側に樹脂層付眼鏡レンズ3が装着される部分である。
ブリッジ部22は、各リム部21を連結する部分である。
テンプル部23は、つる状をなし、各リム部21の縁部に連結されている。このテンプル部23は、使用者の耳に掛けられる部分である。
ノーズパッド部24は、サングラス1を使用者の頭部に装着した装着状態において、使用者の鼻と当接する部分である。これにより、装着状態を安定的に維持することができる。
このフレーム2の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料や、各種樹脂材料等を用いることができる。
なお、フレーム2の形状は、使用者の頭部に装着することができるものであれば、図示のものに限定されない。
各リム部21には、それぞれ、樹脂層付眼鏡レンズ3が装着されている。各樹脂層付眼鏡レンズは、同様の構成であるため、以下、一方の樹脂層付眼鏡レンズ3について代表的に説明する。
図2に示すように、樹脂層付眼鏡レンズ3は、光透過性を有する眼鏡レンズ4と、眼鏡レンズ4の表側の面に貼着された光学樹脂層5とを有している。
眼鏡レンズ4は、外側に向って湾曲した板状をなしている。この眼鏡レンズ4は、外側から入射する入射光Lを集光するレンズ機能を有している。
眼鏡レンズ4の構成材料としては、光透過性を有していれば、特に限定されず、例えば、各種熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等の各種硬化性樹脂の各種樹脂材料や、各種ガラス材料や、各種結晶が挙げられる。
上記樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、上記ガラス材料としては、光透過性を有していれば特に限定されず、例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等が挙げられる。
また、上記結晶材料としては、光透過性を有していれば特に限定されず、例えば、サファイア、水晶等が挙げられる。
また、眼鏡レンズ4の厚さTは、特に限定されず、例えば、0.5〜5.0mm程度であるのが好ましく、1.0〜3.0mm程度であるのがより好ましい。これにより、比較的高い強度と、軽量化とを両立することができる。
次に、光学樹脂層5について説明する。
図2に示すように、光学樹脂層5は、光学機能付樹脂層50と、偏光層53と、一対の接合層54a、54bと、保護層55と、第1の色材層(第1の層)56aと、第2の色材層(第2の層)56bとを備えている。
また、光学樹脂層5では、接合層54a、偏光層53、接合層54b、光学機能付樹脂層50および保護層55は、下側(眼鏡レンズ4側)から、この順に積層されている。
光学機能付樹脂層50は、樹脂層51を有している。また、樹脂層51には、充填材が含まれていてもよい。
樹脂層51の構成材料としては、特に限定されないが、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド(混合物)、共重合体等として)用いることができる。
この樹脂層51の厚さT51は、特に限定されず、例えば、10〜1500μmであるのが好ましく、15〜1000μmであるのがより好ましい。樹脂層51の厚さT51を前記範囲内に設定することにより、光学機能付樹脂層50の表面の凹凸性を緩和し、外部ヘイズを抑制することができる。
偏光層53は、入射光L(偏光していない自然光)から、所定の一方向に偏光面をもつ直線偏光を取出す機能を有している。これにより、樹脂層付眼鏡レンズ3を介して目に入射する入射光Lは、偏光されたものとなる。
偏光層53の偏光度は、特に限定されないが、例えば、50〜100%であるのが好ましく、80〜100%であるのがより好ましい。また、偏光層53の可視光線透過率は、特に限定されないが、例えば、7%〜60%であるのが好ましく、8〜50%以下であるのがより好ましい。
このような偏光層53の構成材料としては、上記機能を有するものであれば特に限定されないが、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、部分ホルマール化ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分ケン価物等で構成された高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着、染色させ、一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン系配向フィルム等が挙げられる。
これらの中でも、偏光層53は、ポリビニルアルコール(PVA)を主材料とした高分子フィルムに、ヨウ素または二色性染料を吸着、染色させ、一軸延伸したものが好ましい。ポリビニルアルコール(PVA)は透明性、耐熱性、染色剤であるヨウ素または二色性染料との親和性、延伸時の配向性のいずれもが優れた材料である。したがって、PVAを主材料とする偏光層53は、耐熱性に優れたものとなるとともに、偏光能に優れたものとなる。
なお、上記二色性染料としては、例えばクロラチンファストレッド、コンゴーレッド、ブリリアントブルー6B、ベンゾパープリン、クロラゾールブラックBH、ダイレクトブルー2B、ジアミングリーン、クリソフェノン、シリウスイエロー、ダイレクトファーストレッド、アシドブラックなどが挙げられる。
この偏光層53の厚さT53は、特に限定されず、例えば、5〜60μmであるのが好ましく、10〜40μm程度であるのがより好ましい。偏光層53が厚すぎると、その構成材料にもよるが、光学樹脂層5全体として厚くなる傾向を示す。一方、偏光層53が薄すぎると、偏光能が不十分になるおそれがある。
接合層54aは、光学樹脂層5を眼鏡レンズ4に対して接合する機能を有する。また、接合層54bは、光学機能付樹脂層50と偏光層53と接合する機能を有している。接合層54aおよび接合層54bは、それぞれ同様の構成であるため、以下、接合層54aについて代表的に説明する。
接合層54aは、光透過性を有する粘着剤により構成されている。上記粘着剤としては特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等いずれのものでもよいが、そのなかでも特に、アクリル系粘着剤を主とするのが好ましく、さらには、被着体材料に対しより高い粘着力を発揮し得るものが好ましい。
アクリル系粘着剤としては、粘着性を与える低Tgの主モノマー成分、接着性や凝集力を与える高Tgのコモノマー成分、架橋や接着性改良のための官能基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よりなる。
主モノマー成分としては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸アルキルエステルや、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
コモノマー成分としてはアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
官能基含有モノマー成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
このような材料が好ましい理由は、粘着力、凝集力に優れるとともに、ポリマー中に不飽和結合がないため光や酸素に対する安定性が高く、また、モノマーの種類や分子量の選択により用途に応じた任意の品質、特性を得ることができるからである。
シリコーン系粘着剤としては、例えば、ジメチルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のものが挙げられる。
また接合層54aの厚さT54は、特に限定されず、例えば、2〜50μmであるのが好ましく、5〜35μmであるのがより好ましい。
このような接合層54aにより、光学樹脂層5を眼鏡レンズ4に配置することができる。
図2に示すように、保護層55は、樹脂層付眼鏡レンズ3において最外層、すなわち、表側に位置しており、樹脂層付眼鏡レンズ3、特に、光学機能付樹脂層50を保護することができる。
この保護層55の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、アセテート系樹脂、アリル系樹脂、シリコン系樹脂等の各種樹脂材料が挙げられるが、これらの中でもポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アリル系樹脂、シリコン系樹脂を主材料とするものが好ましく用いられる。
これらの構成材料で構成された保護層55は、光学機能付樹脂層50を確実に保護することができる。
特に、耐熱性に優れたものとする場合には、ポリカーボネート樹脂、アリル系樹脂、シリコン系樹脂等を用いるのが好ましい。
また、耐衝撃性に優れたものとする場合には、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂等を用いるのが好ましい。
また、耐摩耗性に優れたものとする場合には、アリル系樹脂、シリコン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を用いるのが好ましい。
また、耐候性に優れたものとする場合には、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等を用いるのが好ましい。
また、耐薬品性に優れたものとする場合には、ポリアミド樹脂等を用いるのが好ましい。
また、上記の樹脂材料は、熱膨張率が比較的小さい。このため、サングラス1を比較的気温が高い場所で用いたとしても、保護層55が熱により変形して光学機能付樹脂層50から剥離したりするのを防止することができる。さらに、上記のような樹脂材料は、耐光性が比較的高いため、サングラス1を長期にわたって使用しても、保護層55が劣化したりするのを防止することができる。また、保護層55によれば、光学機能付樹脂層50の表面の凹凸性を緩和し、外部ヘイズを抑制することができる。
このような保護層55の厚さT55は、特に限定されないが、例えば、10μm以上、800μm以下であるのが好ましく、30μm以上、500μm以下であるのがより好ましい。
保護層55の厚さT55を前記範囲内に設定することにより、光学機能付樹脂層50の表面の凹凸性を緩和し、外部ヘイズを抑制することができる。
なお、光学樹脂層5の厚さTは、0.1〜3.0mmであるのが好ましく、0.5〜1.5mmであるのがより好ましい。また、眼鏡レンズ4の厚さTの20〜100%であるのが好ましく、25〜70%であるのがより好ましい。
光学樹脂層5の厚さが厚すぎると、構成材料にもよるが、可撓性が損なわれる可能性がある。一方、光学樹脂層5が薄すぎると、曲げ変形させたとき、たるみやしわが生じる恐れがある。
また、光学樹脂層5は、可撓性を有しているため、眼鏡レンズ4の表側の面が図3に示すような湾曲凸面であっても、その形状に追従して配置することができる。すなわち、眼鏡レンズ4の表面の形状を問わず、光学樹脂層5を配置することができる。従って、光学樹脂層5は、汎用性に優れる。
なお、接合層54aは、眼鏡レンズ4に配置される以前は、離型シートに覆われていてもよい。眼鏡レンズ4に配置するときに離型シートを接合層54aから剥がして使用することにより、光学樹脂層5を眼鏡レンズ4に配置する以前に接合層54aにごみが付着したり、粘着力が低下したりするのを防止することができる。
この離型シートとしては、特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレート等の各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、クレーコート紙、グラシン紙、再生紙等の各種紙材を基材とし、この基材の接合層54aとの接合面に、離型処理が施されたものを用いることができる。この場合、離型処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の離型剤よりなる離型剤層の塗布、形成が挙げられる。
次に、第1の色材層56aおよび第2の色材層56bについて説明する。これら第1の色材層56a、56bは、色が異なること以外は同様の構成であるため、以下では、第1の色材層56aについて説明する。
色材層56aは、光透過性を有する樹脂材料561と、樹脂材料561に充填された色材562とを有している。
この樹脂材料561は、光透過性を有していれば、特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド(混合物)、共重合体等として)用いることができる。
色材層56aにおける可視光の透過率は80%以下であるのが好ましく、70%以下あるのがより好ましい。これにより、外部から見た際に、色材層56bの反射色が良く見え、鮮やかな色を56bに導入することができるようになる。
色材562としては、例えば、酸性染料、直接染料、反応性染料、および塩基性染料等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
顔料の種類として無機顔料、有機系顔料、メタリック顔料などがあり、意匠性を向上させることができる。これらの着色材を2種以上配合してもよい。例えば、赤、緑、黄色などの染料を組み合わせてもよい。
無機顔料としては、例えば、酸化チタン、カーボンブラック、チタンイエロー、酸化鉄系顔料、群青、コバルトブルー、酸化クロム、スピネルグリーン、クロム酸鉛系顔料、酸化亜鉛系顔料、カドミウム系顔料などが挙げられる。
有機顔料としては、例えば、アゾレーキ顔料、ベンズイミダゾロン顔料、ジアリリド顔料、縮合アゾ顔料どのアゾ系顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、等のフタロシアニン系顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、ペリノン顔料、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環系顔料などが挙げられる。
メタリック顔料としては、例えば、リン片状のアルミのメタリック顔料、ウェルド外観を改良するために使用されている球状のアルミ顔料、パール調メタリック顔料用のマイカ粉、その他ガラス等の無機物の多面体粒子に金属をメッキやスパッタリングで被覆したもの等が挙げられる。
染料の具体例としては、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクトブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35等が挙げられる。
さて、従来では、例えば、赤いレンズのサングラスを装着した状態で、赤い色の物体を見たとき、その物体のそのものの色を把握しにくくなることがある。これは、サングラスの装着者には、周囲の景色もすべて赤色に見えるため、見ている物体の赤色が目立ちにくくなるためであると考えられる。このことは、赤色に限らず、青色や黄色等のレンズでも、同様である。
特に、信号機の色の視認性に関しては、例えば、「AMERICAN NATIONAL STANDARD(ANSI Z 80.3-2010)」や「ISO(12312_12)」や「Australian/New Zealand Standard(AS/NZS 1067-2009)」等の規格において、レンズの色、すなわち、装着者の視界全体にかかる色が規定されている。このため、従来のサングラスは、レンズの色に制限があり、デザインの幅に限界がある。
本発明によれば、上記問題を解決し、デザイン性の幅を広げることができる。以下、このことについて説明する。
図2に示すように、光学樹脂層5では、色材層56aおよび色材層56bは、互いに色が異なっている。なお、以下では、一例として、色材層56aの色が緑で、色材層56bの色が赤色の場合について説明する。
仮に、色材層56aが省略されていた場合、装着者は、サングラス1を介して外側を見たとき、視界全体が赤く見えるが、光学樹脂層5では、色材層56bの裏側には、色材層56bとは補色の関係、すなわち、後述する色相環において赤色とは180°離れている緑色の色材層56aが設けられている。これにより、装着者は、サングラス1を介して外側を見たとき、視界全体が、補色の関係にある色材層56aおよび色材層56bを合わせた色(合成色)に見える。すなわち、赤色を緑色で相殺し、結果的に装着者には、視界は、全体的にグレーに見えることとなる。よって、外側から見たら赤く見えるレンズであっても、装着者の視界全体が赤くなるのを防止することができる。その結果、例えば、装着者が赤信号を見たとき、その色を明確に認識することができる。
なお、前記では、色材層56bが赤色の場合について説明したが、本発明ではこれに限定されないのは言うまでもない。
このように、本発明によれば、外側から見たときの色に関わらず、装着者の視界は、グレーにすることができる。その結果、レンズの外側から見たときの色に関わらず、高い色の識別性を維持することができる。従って、デザイン性を高めることができるとともに、高い色の識別性を確保することができる。
なお、前記では、色材層56a、56bの色が補色の関係である場合について説明したが、これらの色は、補色の関係とは若干ずれていても前記効果を発揮することができる。以下、このことについて図4を参照しつつ説明する。
図4は、マンセル色相系における色相環を示す図である。この色相環は、互いに直交するa軸およびb軸の交点を中心とした円として図示されている。また、a軸では、図中右側(+a側)が赤色となっており、図中左側(−a側)が緑色となっている。一方、b軸では、図中上側(+b側)が黄色となっており、図中下側(−b*側)が紫色となっている。また、この色相環では、その周方向に沿って、前記の4色が連続的に変化している。そして、この色相環では、中心から離れるに連れて彩度が高くなっており、中心では彩度がゼロ、すなわち、グレー(灰)色となっている。
図2に示す光学樹脂層5の色材層56aの色(色相)と、色材層56bの色(色相)とは、図4に示す色相環において、中心S回りに90〜270°離れているのが好ましく、120〜240°離れているのがより好ましく、150〜210°離れているのがさらに好ましい。これにより、色材層56bの色を色材層56aの色で相殺し、結果的に装着者の視界は、全体的に略グレーになる。よって、高い色の識別性を維持することができる。
また、色材層56bの彩度は、色材層56aの彩度よりも大きいのが好ましい。すなわち、図4に示す色相環における色材層56bの色の座標Bの中心Sからの距離は、色材層56aの色の座標Aの中心Sからの距離よりも大きいのが好ましい。色材層56bの色の彩度を高めることにより、樹脂層付眼鏡レンズ3を外側から見たとき、鮮やかにすることができる。よって、サングラス1のデザイン性をさらに高めることができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第2実施形態示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材層の数が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図5に示すように、樹脂層付眼鏡レンズ3Aでは、光学樹脂層5Aは、接合層54aと、偏光層53と、接合層54bと、光学機能付樹脂層50と、色材層56cと、色材層56dと、色材層56eと、保護層55とを有し、これらは下側(裏側)からこの順で並んでいる。
色材層56c〜56eは、互いに色相が異なっており、以下のような関係となっている。
色材層56cと色材層56dとを合わせた色相と、色材層56eの色相とは、色相環において、中心回りに90〜270°離れているのが好ましく、120〜240°離れているのがより好ましく、150〜210°離れているのがさらに好ましい。
なお、色材層56cと色材層56dとを合わせた色相とは、これらが積層された状態で厚さ方向から見たときの色相のことを言う。
このような構成によれば、色材層56cと色材層56dとの2層によって、色材層56eの色相と相殺することができる。よって、装着者の視界は、全体的にグレーとなる。その結果、色の識別性を高めつつ、デザイン性を高めることができる。
特に、どの色の色材層を外側に配置するかによって、デザインを変更することができるとともに、色材層56c〜56eの配置順番に関わらず、高い色の識別性を確保することができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第3実施形態示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材層の数が異なること以外は、前記第1実施形態と略同様である。
図6に示すように、樹脂層付眼鏡レンズ3Bでは、光学樹脂層5Bは、接合層54aと、偏光層53と、接合層54bと、光学機能付樹脂層50と、色材層56fと、保護層55とを有し、これらは下側(裏側)からこの順で並んでいる。
また、偏光層53Bには、色材層56bと同様の色材が含まれており、偏光層53Bは、有色となっている。
色材層56fと偏光層53との色相は、色相環において、中心回りに、90〜270°離れているのが好ましく、120〜240°離れているのがより好ましく、150〜210°離れているのがさらに好ましい。
このような構成によれば、色材層56fの色を偏光層53によって相殺することができる。よって、装着者の視界は、全体的にグレーとなる。その結果、色の識別性を高めつつ、デザイン性を高めることができる。
特に、樹脂層付眼鏡レンズ3Bでは、偏光層53に色材が含有されているため、色材層56fの色を偏光層53にて相殺するよう構成されている。よって、色材層56fとは色が異なる色材層を別途設けるのを省略することができる。従って、その分、樹脂層付眼鏡レンズ3Bを薄くすることができる。
<第4実施形態>
図7は、本発明の樹脂層付眼鏡レンズの第4実施形態示す拡大断面図である。
以下、この図を参照して本発明の光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、眼鏡レンズの色が異なること以外は、前記第3実施形態と略同様である。
図7に示すように、樹脂層付眼鏡レンズ3Cの光学樹脂層5Cでは、偏光層53の色材が省略されている。
また、眼鏡レンズ4Cには、色材が含有されており、このため、眼鏡レンズ4Cは、有色となっている。
色材層56fと眼鏡レンズ4Cとの色相は、色相環において、中心回りに、90〜270°離れているのが好ましく、120〜240°離れているのがより好ましく、150〜210°離れているのがさらに好ましい。
このような構成によれば、色材層56fの色を眼鏡レンズ4Cによって相殺することができる。よって、装着者の視界は、全体的にグレーとなる。その結果、前記実施形態と同様に、色の識別性を高めつつ、デザイン性を高めることができる。
以上、本発明の光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光学樹脂層および樹脂層付眼鏡レンズを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
1.光学樹脂層の作製
(実施例1)
図6に示すような光学樹脂層を作製した。この光学樹脂層では、色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。偏光層53Bは、色材としてC.I.ダイレクトグリーン 28を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は5Gであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに90°離れている。
(実施例2)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。偏光層53Bは、色材としてC.I.ダイレクトイエロー 44を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は7.5GYであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに117°離れている。
(実施例3)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。色材層56bは、色材としてC.I.ダイレクトオレンジ 26を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は10Yであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに180°離れている。
(実施例4)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。色材層56bは、色材としてC.I.ダイレクトレッド 4を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は7.5Rであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに225°離れている。
(実施例5)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。色材層56bは、色材としてC.I.ダイレクトレッド 4 及びC.I.ダイレクトブルー 1を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は5RPであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに270°離れている。
(比較例1)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。色材層56bは、色材としてC.I.ダイレクトグリーン 59を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は7.5Gであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに81°離れている。
(比較例2)
色材層56fは、色材としてC.I.ダイレクトブルー 86を含有するポリカーボネートで構成されており、色相は10PBであった。色材層56bは、色材としてC.I.ダイレクトレッド 4 及びC.I.ダイレクトブルー 1を含有するポリビニルアルコール(PVA)で構成されており、色相は2.5RPであった。色材層56fと偏光層53Bの色相とは、色相環において中心回りに279°離れている。
2.評価
模擬的使用状態で、実施例1〜5および比較例1、2の光学樹脂層について、「AMERICAN NATIONAL STANDARD(ANSI Z 80.3-2010)」や「ISO(12312_12)」や「Australian/New Zealand Standard(AS/NZS 1067-2009)」の規定に基づいた色の識別性を実験した。
さらに、実施例1〜4および比較例1、2の光学樹脂層について、以下に示す評価基準1に従って、各光学樹脂層が実際の使用に適しているか否かを総合的に評価した。
・評価基準1
◎ :色の識別性に非常に優れている。
○ :◎には劣るが、色の識別性において前記規格を満足している。
× :上記規格を満足しておらず、色の識別性が不十分である。
これらの評価基準1の結果を表1に示す。
Figure 0006862757
表1から明らかなように、実施例1〜5の中で、実施例2、3、4の光学樹脂層が色の識別性に非常に優れており、次いで、実施例1、5の光学樹脂層が色の識別性において、前記規格を満足している。
なお、本発明では、色材層56fの色と、偏光層53Bの色とのずれが、色相環において、その中心回りに90〜270°であれば、上記規格を満足することは確認されている。
また、偏光層53Bの色相に関わらず、色材層56fの色と、偏光層53Bの色とのずれが、色相環において、その中心回りに90〜270°であれば、上記規格を満足することは確認されている。
また、上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
1 サングラス
2 フレーム
21 リム部
22 ブリッジ部
23 テンプル部
24 ノーズパッド部
3 樹脂層付眼鏡レンズ
3A 樹脂層付眼鏡レンズ
3B 樹脂層付眼鏡レンズ
3C 樹脂層付眼鏡レンズ
4 眼鏡レンズ
4C 眼鏡レンズ
41 表側の面
5 光学樹脂層
5A 光学樹脂層
5B 光学樹脂層
5C 光学樹脂層
5a 表側の面
50 光学機能付樹脂層
51 樹脂層
53 偏光層
53B 偏光層
54a、54b 接合層
55 保護層
56a、56b、56c、56d、56e、56f 色材層
561 樹脂材料
562 色材
L 入射光
L’ 透過光
S 中心
厚さ
厚さ
51 厚さ
53 厚さ
54 厚さ
55 厚さ
4a 厚さ
4b 厚さ

Claims (6)

  1. 眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層であって、
    第1の色相を有する第1の色材を含む第1の層と、
    前記第1の層の表側に積層され、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する第2の色材を含む第2の層とを備え、
    前記第1の色相と前記第2の色相とは、マンセル色相系の色相環において、90〜270°離れており、
    前記第2の色相の彩度は、前記第1の色相の彩度よりも高いことを特徴とする光学樹脂層。
  2. 前記第1の層および前記第2の層における可視光の透過率は80%以下である請求項1に記載の光学樹脂層。
  3. 前記第1の層は、当該光学樹脂層に入射する入射光を偏光する偏光層で構成されている請求項1または2に記載の光学樹脂層。
  4. 前記第1の色材および前記第2の色材は、それぞれ染料および顔料のうち少なくとも1種である請求項1ないしのいずれか1項に記載の光学樹脂層。
  5. 眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層であって、
    第1の色相を有する第1の色材を含む第1の層と、
    前記第1の層の表側に積層され、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する第2の色材を含む第2の層と、
    前記第2の層の表側に積層され、前記第1の色相および前記第2の色相とは異なる第3の色相を有する第3の色材を含む第3の層とを備え、
    前記第の色相と、前記第1の層と前記第2の層とを合わせた色とは、マンセル色相系の色相環において、90〜270°離れており、
    前記第3の色相の彩度は、前記第1の層と前記第2の層とを合わせた色相の彩度よりも高いことを特徴とする光学樹脂層。
  6. 眼鏡レンズと、前記眼鏡レンズの表側の面に配置して用いられる光学樹脂層とを備える樹脂層付眼鏡レンズであって、
    前記眼鏡レンズは、第1の色相を有する色材を含み、
    前記光学樹脂層は、前記第1の色相とは異なる第2の色相を有する色材を含む樹脂層を有し、
    前記第1の色相と前記第2の色相とは、マンセル色相系の色相環において、前記色相環の中心周りに90〜270°離れており、
    前記第2の色相の彩度は、前記第1の色相の彩度よりも高いことを特徴とする樹脂層付眼鏡レンズ。
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