JP6862109B2 - ショベル - Google Patents

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徹也 菅谷
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Description

本発明は、ショベルに関する。
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に、プレフィルタ、燃料ポンプ、及びメインフィルタを設けるショベルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−94559号公報
しかしながら、プレフィルタが目詰まりしたり、燃料ポンプが破損したり等すると、燃料タンクからエンジンへの燃料供給が十分に行えない可能性がある。そのため、プレフィルタの目詰まりや燃料ポンプの破損等の異常発生時に、ショベルが運転停止し、退避走行等の退避動作を行わせることができない可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、プレフィルタや燃料ポンプに異常が発生した場合であっても、エンジンを稼働させることが可能なショベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設けられるメインフィルタと、
前記エンジンに設けられるサンクションポンプと、
前記燃料供給経路における前記メインフィルタの上流に設けられる燃料ポンプと、
前記燃料供給経路における前記燃料ポンプの上流に設けられるプレフィルタと、
前記燃料供給経路に設けられた前記プレフィルタ及び前記燃料ポンプを迂回するバイパス経路と、
前記バイパス経路に設けられ、前記エンジン側にばねを有するばね付のチェック弁と、を備え、
前記ばね付のチェック弁は、異常時において、前記プレフィルタの上流側の圧力の上昇により前記バイパス経路を非連通状態から連通状態にする
ショベルが提供される。
また、他の実施形態において、
燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設けられるメインフィルタと、
前記エンジンに設けられるサンクションポンプと、
前記燃料供給経路における前記メインフィルタの上流に設けられる燃料ポンプと、
前記燃料供給経路における前記燃料ポンプの上流に設けられるプレフィルタと、
前記プレフィルタ及び前記燃料ポンプを迂回するバイパス経路と、
前記バイパス経路に設けられる切替弁と、
コントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方の異常を検出した場合、前記エンジンの出力を落とし、前記切替弁を非連通状態から連通状態に切り替える、
ショベルが提供される。

上述の実施形態によれば、プレフィルタや燃料ポンプに異常が発生した場合であっても、エンジンを稼働させることが可能なショベルを提供することができる。
ショベルの一例を示す側面図である。 ショベルの上部旋回体を概略的に示す平面図である。 ショベルの燃料供給系の一例を示す回路図である。 ショベルの燃料供給系の他の例を示す回路図である。 ショベルの燃料供給系の更に他の例を示す回路図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係るショベルの基本構成について説明する。以下、上部旋回体2の中央から見てブーム4が取り付けられている方向、即ち、上部旋回体2に対してブーム4が延在する方向を「前」とし、その反対方向を「後」とする。
図1は、本実施形態に係るショベルの一例を示す側面図である。
本実施形態に係るショベルは、下部走行体1、上部旋回体2、キャブ3、ブーム4、アーム5、及びバケット6を備える。
上部旋回体2は、旋回機構(不図示)を介して下部走行体1上に搭載される。上部旋回体2の左側前部にキャブ3が設けられる。上部旋回体2の前部中央にブーム4の一端が俯仰可能に枢着される。アーム5は、ブーム4の先端部に上下回動可能に取り付けられる。エンドアタッチメントであるバケット6は、アーム5の先端部に上下回動可能に取り付けられる。
尚、掘削アタッチメントであるバケット6の代わりに、ブレーカや破砕機のようなエンドアタッチメントがアーム5の先端部に取り付けられてもよい。
上部旋回体2の後部には、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」と称する)8(図2参照)及びエンジン8に付随する構成部品(以下、「付随部品」と称する)が搭載され、エンジン8及び付随部品を上方から覆うようにエンジンフード200が取り付けられる。
図2は、上部旋回体2を概略的に示す平面図である。
上部旋回体2の後部には、エンジン8及び付随部品等が収容されるエンジンルーム7が形成される。
尚、エンジンルーム7の上方は、上述の如く、エンジンフード200により覆われているが、図2では、エンジンルーム7の内部を図示するため、エンジンフード200が取り外された状態が示されている。
エンジンルーム7の中央(即ち、上部旋回体2の後部中央)には、エンジン8が搭載される。また、エンジン8の近傍、例えば、エンジンルーム7の右側の上部には、排気ガス処理装置を含むSCR(Selective Catalytic Reduction:選択触媒還元)システム(不図示)が配置される。具体的には、エンジン8には、排気ガスを外部に放出するための排気管9が接続され、排気管9の下流側の端部には、当該排気ガス処理装置が接続される。
上部旋回体2の旋回フレーム14には、前後に縦断する一対の中央フレーム17(17L,17R)が設けられ、エンジン8は、中央フレーム17L,17Rに取り付けられたブラケット(不図示)上にマウントラバー等を介して搭載される。また、上部旋回体2におけるエンジン8の下方、即ち、エンジン8の下方の旋回フレーム14(フロア部)には、メンテナンス開口7a(開口部の一例)が設けられる。作業者は、メンテナンス開口7aを通じて、エンジン8のオイル交換作業等を行うことができる。
尚、図2は、SCRシステムの下方に設けられるポンプ室40の内部を図示するため、SCRシステムが取り外された状態が示されている。また、図2に示すように、中央フレーム17L,17Rは、その前端部において、ブーム4を支持する。具体的には、ブーム4は、中央フレーム17Rの前端部及び中央フレーム17Lの前端部との間に挟まれた状態で、中央フレーム17R、ブーム4、中央フレーム17Lを貫通するブームフートピン100により上下回動可能に支持される。
エンジンルーム7の左側(即ち、上部旋回体2の左側後部)には、冷却ファン12と、ラジエータ等を含む熱交換器ユニット13が搭載される。具体的には、エンジンルーム7内におけるエンジン8の左端部には、エンジン8の動力で駆動される冷却ファン12が設けられると共に、冷却ファン12の左方には、熱交換器ユニット13が搭載されている。
また、エンジン8と熱交換器ユニット13の間には、エンジン8の冷却水(以下、「エンジン冷却水」と称する)が流れる冷却水配管15が設けられる。
また、冷却水配管15には、水温センサ16が設けられる。水温センサ16は、冷却水配管15を流れるエンジン冷却水の温度を検出し、検出信号を後述するコントローラ30に供給する。
エンジンルーム7の右側(即ち、上部旋回体2の右側後部)には、ポンプ室40が設けられる。
ポンプ室40には、ショベルの油圧システムにおける作動油を循環させるための油圧ポンプ66がエンジン8の動力で駆動可能な態様で配置される。具体的には、油圧ポンプ66は、その駆動軸がエンジン8のクランク軸と同軸の状態で、エンジン8の右端部に接続されると共に、後述する仕切り板40bに設けられる貫通孔或いは切欠き部に挿通されることにより、ポンプ室40内にその大部分が配置される。
また、ポンプ室40には、燃料をエンジン8に供給するための燃料供給系の各種構成部品が配置される。具体的には、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、メインフィルタ45、及びそれらを接続する燃料供給配管41等がポンプ室40内に配置される。より具体的には、燃料タンク19からエンジン8まで延在する燃料供給配管41がポンプ室40内を通過し、ポンプ室40内の燃料供給配管41の途中に、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、メインフィルタ45等が設けられる。また、ポンプ室40から延出し、エンジン8に接続される部分の燃料供給配管41には、エンジン8に供給される燃料の温度を検出する燃料温度センサ54が設けられる。また、ポンプ室40には、燃料供給配管41におけるプレフィルタ43の上流部分とメインフィルタの上流(即ち、燃料ポンプ44の下流)の部分を接続する、即ち、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回するバイパス配管55(バイパス経路の一例)が設けられる。バイパス配管55の詳細は、後述する。
尚、バイパス配管55と燃料供給配管41との接続部分の態様は、任意であってよい。例えば、継手によりバイパス配管55と燃料供給配管41が接続される態様もよいし、バイパス配管55と燃料供給配管41が一体的にマニホールド形状を有する態様でもよいし、バイパス配管55と燃料供給配管41が三方弁で接続される態様でもよい。
また、ポンプ室40の四隅には、上部旋回体2の旋回フレーム14(フロア部)から立設された支柱40aが配置される。また、ポンプ室40には、4つの支柱40aのうちのエンジン8と隣接する側(エンジンルーム7の中央側)の2本の間を接続する仕切り板40bが設けられる。仕切り板40bには、上述の如く、油圧ポンプ66が貫通する貫通孔或いは切欠き部(不図示)が設けられる。
プレフィルタ43、燃料ポンプ44、及びメインフィルタ45は、例えば、ポンプ室40の後側の2本の支柱40aに架設される支持フレーム40cに取り付けられてよい。
エンジンルーム7の前方、具体的には、エンジンルーム7の左側に配置される熱交換器ユニット13の前方には、エアクリーナ63(エアフィルタ)が配置される。エアクリーナ63は、吸気管64を介してエンジン8に接続されている。これにより、エアクリーナ63で濾過された空気が吸気管64を通じてエンジン8に供給される。
キャブ3は、エアクリーナ63の前方、即ち、上部旋回体2の左側前部に配置されている。キャブ3には、運転席(不図示)が設けられ、キャブ3内の運転席の前方には、例えば、液晶ディスプレイ等で構成されるモニタ3a(表示装置の一例)が設けられる。
モニタ3aは、コントローラ30からの表示信号に応じて、例えば、ショベルの運転状況や各部の動作状態などを表す各種情報を表示する。オペレータは、モニタ3aに表示される各種情報を確認しながら、ショベルを操作する。
コントローラ30は、ショベルの全体及び各部の動作を制御する制御装置であり、例えば、キャブ3内に搭載される。コントローラ30は、例えば、演算装置としてのCPU及びROM,RAM等の内部メモリを含むコンピュータ等を中心に構成される。
エンジンルーム7の前方、具体的には、エンジンルーム7の左側に設けられるポンプ室40の前方に、油圧システムで用いられる作動油を貯蔵する作動油タンク120が配置される。
また、作動油タンク120の前方には、軽油等のエンジン8の燃料(以下、単に「燃料」と称する)を貯蔵する燃料タンク19が配置される。燃料タンク19に貯蔵された燃料は、燃料供給配管41を介してエンジン8に供給される。
燃料タンク19の前方には、上述した排気ガス処理装置が使用する処理剤(例えば、液体還元剤としての尿素水溶液等)を貯蔵する貯蔵タンク20が配置される。貯蔵タンク20に貯蔵された処理剤は、処理剤供給配管(不図示)により排気ガス処理装置(不図示)に供給される。
ここで、プレフィルタ43が目詰まりしたり、燃料ポンプ44が破損したり等すると、燃料タンク19からエンジン8への燃料供給が十分に行えない可能性がある。そのため、プレフィルタ43の目詰まりや燃料ポンプ44の破損等の異常発生時に、ショベルが運転停止し、退避走行等の退避動作を行わせることができない可能性がある。そのため、本実施形態では、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回するバイパス経路(バイパス配管55)を設けることにより、プレフィルタ43の目詰まりや燃料ポンプ44の破損等が発生した場合であっても、エンジン8を稼働できるようにする。以下、図3〜図5を参照して、バイパス配管55を含む燃料供給系の具体的な構成について説明する。
尚、以下の説明における燃料供給系の「圧力」は、燃料が燃料タンク19からエンジン8に向かって流れ方向を正とする。
最初に、図3は、本実施形態に係るショベルの燃料供給系の一例を示す回路図である。
本実施形態に係るショベルの燃料供給系は、燃料ポンプ44及び後述するサンクションポンプ8aが、例えば、電気駆動されることにより、燃料タンク19に貯留されている燃料をエンジン8に供給する。
具体的には、燃料ポンプ44及びサンクションポンプ8aが駆動されると、燃料タンク19内の燃料が燃料供給配管41を流れて、プレフィルタ43に流入する。
尚、燃料タンク19とプレフィルタ43との間の燃料供給配管41には、閉止弁42が設けられている。閉止弁42は、通常、開放されており、燃料は、閉止弁42を通過することができる。
プレフィルタ43に流入した燃料は、濾過され、比較的大きいゴミ等の異物が取り除かれる。また、プレフィルタ43には、水位検出装置52を含む水分離装置50が設けられ、水分離装置50により燃料に含まれる水分が分離され、分離された水分の量は、水位検出装置52により水位として検出される。
プレフィルタ43を通過した燃料は、燃料供給配管41を流れて、燃料ポンプ44に吸い込まれ、燃料ポンプ44から吐出される。燃料ポンプ44から吐出された燃料は、燃料供給配管41を流れて、メインフィルタ45に流入する。
メインフィルタ45に流入した燃料は、濾過され、比較的細かいゴミ等の異物が更に取り除かれる。メインフィルタ45を通過した燃料は、燃料供給配管41を流れて、エンジン8に供給される。
エンジン8には、サンクションポンプ8aが設けられる。エンジン8に供給された燃料は、サンクションポンプ8aに吸い込まれ、サンクションポンプ8aは、燃料を燃料噴射装置(不図示)に向けて吐出する。そして、サンクションポンプ8aから吐出された燃料は、燃料噴射装置により、エンジン8の気筒内に噴射される。エンジン8の気筒内に噴射されなかった燃料は、燃料戻り配管48を流れて、燃料タンク19に戻される。
燃料戻り配管48には、燃料クーラ49が設けられ、燃料クーラ49は、燃料タンク19への戻り燃料の温度を下げる。
また、エンジン8とメインフィルタ45との間の燃料供給配管41に三方弁46が設けられている。また、三方弁46は、フラッシング配管47を介して燃料タンク19に繋がれている。即ち、三方弁46は、メインフィルタ45を通過した燃料をエンジン8に供給する状態(第1の状態)と、フラッシング配管47を介して燃料タンク19に戻す状態(第2の状態)を切り替えることができる。
三方弁46は、通常、第1の状態に設定され、メインフィルタ45を通過した燃料は、三方弁46を介して、エンジン8に供給される。一方、三方弁46は、第2の状態に設定されると、メインフィルタ45を通過した燃料をエンジン8に供給することなく、フラッシング配管47を通じて、燃料タンク19、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、及びメインフィルタ45の間で循環させる。そのため、例えば、メインフィルタ45の交換時に、三方弁46を手動で第2の状態に切り替えることにより、メインフィルタ45が取り外された部分から侵入したゴミ等の異物がエンジン8に侵入しないようにすることができる。また、交換作業が終了した後、しばらくの間、三方弁46を第2の状態にしたまま、燃料ポンプ44が駆動されることにより、交換後のプレフィルタ43及びメインフィルタ45で混入したゴミ等の異物を除去できる。
三方弁46は、例えば、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、及びメインフィルタ45等と同様、ポンプ室40に配置され、作業者は、手動で、三方弁46の切り替え操作を行うことができる。
また、上述の如く、プレフィルタ43の上流(即ち、プレフィルタ43と閉止弁42との間)の燃料供給配管41と、メインフィルタ45の上流(即ち、メインフィルタ45と燃料ポンプ44との間)の燃料供給配管41を接続するバイパス配管55が設けられる。即ち、バイパス配管55は、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回する態様で設けられる。また、バイパス配管55には、ばね付のチェック弁56が設けられる。
バイパス配管55は、ばね付のチェック弁56の作用により、目詰まり等していない正常なプレフィルタ43の抵抗よりも大きな抵抗を有し、通常時において、非連通状態にされる。一方、チェック弁56は、プレフィルタ43の(上流側の)圧力が予め規定された設定圧を超えると、バイパス配管55を非連通状態から連通状態にし、燃料タンク19側からメインフィルタ45側に燃料を流す。例えば、プレフィルタ43に目詰まりが生じると、燃料がプレフィルタ43を通過しにくくなり、プレフィルタ43の上流側の圧力が高くなる。また、例えば、燃料ポンプ44が故障し、正常な吐出圧を生成できなくなると、同様に、燃料ポンプ44を燃料が通過しにくくなり、プレフィルタ43の上流側の圧力が高くなる。従って、設定圧を適宜規定することにより、プレフィルタ43が目詰まりしたり、燃料ポンプ44が故障したり等した場合に限り、燃料がバイパス配管55に流れ込み、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回してメインフィルタ45に流入する。そのため、プレフィルタ43が目詰まりしたり、燃料ポンプ44が故障したり等の異常が発生した場合であっても、バイパス配管55を通じて、エンジン8に燃料を供給し、エンジン8を稼働させることができる。また、プレフィルタ43の上流側の圧力が設定圧以上にならないと、バイパス配管55に燃料が流入しない。そのため、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の正常時(通常時)にプレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回した燃料がエンジン8に供給されないようにすることができる。また、バイパス配管55の一端は、メインフィルタ45の上流の燃料供給配管41に接続され、バイパス配管55を経由する燃料は、メインフィルタ45を必ず通過する。そのため、燃料がバイパス配管55を経由する場合であっても、ゴミ等の異物のエンジン8への混入を抑制することができる。
続いて、図4は、本実施形態に係るショベルの燃料供給系の他の例を示す回路図である。以下、図3に示す一例と同様の構成には、同一の符号を付し、図3に示す一例と異なる部分を中心に説明する。
本例では、メインフィルタ45に圧力センサ45aが設けられる。圧力センサ45aは、1対1の通信線やCAN(Controller Area Network)等の通信ネットワークを通じて、コントローラ30と通信可能に接続され、圧力センサ45aの検出信号は、コントローラ30に送信される。
コントローラ30は、圧力センサ45aから受信する検出信号に基づき、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方における異常を検出する。具体的には、プレフィルタ43の目詰まりや燃料ポンプ44の故障等、プレフィルタ43や燃料ポンプ44に異常が発生すると、下流に位置するメインフィルタ45への燃料の流入が滞り、メインフィルタ45の圧力が低下する。そのため、コントローラ30は、圧力センサ45aからの検出信号に基づくメインフィルタ45の圧力が所定閾値より小さい場合、上流の燃料供給配管41上に位置するプレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常が生じていると判断することができる。換言すれば、コントローラ30は、圧力センサ45aからの検出信号に基づくメインフィルタ45の圧力が所定閾値より小さい場合、燃料がバイパス配管55を経由してエンジン8に供給されていると判断することもできる。
コントローラ30は、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、エンジン8の出力を低下させる。例えば、コントローラ30は、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、エンジン8の回転数を低下させる。これにより、エンジン8に供給すべき燃料流量を少なくすることができるため、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の何れか一方に異常が発生した状況において、燃料供給系を安定化させることができる。
尚、コントローラ30は、トルク制限を行うことにより、エンジン8の出力を低下させてもよい。また、コントローラ30は、エンジン8の出力を低下させる際、直接、エンジン8の燃料噴射装置等に制御指令を出力する態様でもよいし、エンジン8の制御を行う他の制御装置に対して、エンジン8の出力を低下させる要求を出力する態様でもよい。
また、コントローラ30は、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、その旨をモニタ3aを通じて、キャブ3内のオペレータ等に報知する。例えば、コントローラ30は、モニタ3aにプレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常がある旨を示すワーニングを表示する表示信号を生成し、モニタ3aに出力する。これにより、オペレータは、モニタ3aの表示を視認し、異常を認識することができると共に、安全な場所に移動させる等の退避動作を行わせることができる。また、オペレータは、サービスマンを呼ぶ等して、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の交換をする等、異常箇所を修理することができる。
尚、コントローラ30は、モニタ3aによる異常の報知に代えて、或いは、加えて、音声による異常の報知を行ってもよい。
続いて、図5は、本実施形態に係るショベルの燃料供給系の更に他の例を示す回路図である。以下、図3に示す一例と同様の構成には、同一の符号を付し、図3に示す一例と異なる部分を中心に説明する。
本例では、プレフィルタ43に圧力センサ43a(プレフィルタ43の目詰まりによる異常を検出する圧力センサの一例)が設けられる。圧力センサ43aは、1対1の通信線やCAN等の通信ネットワークを通じて、コントローラ30と通信可能に接続され、圧力センサ43aの検出信号は、コントローラ30に送信される。これにより、コントローラ30は、圧力センサ43aからの検出信号に基づくプレフィルタ43の圧力が所定閾値を超えている場合、プレフィルタ43に目詰まり等の異常が発生していると判断できる。
また、燃料ポンプ44には、燃料ポンプ44の異常を検出する異常検出器44a(異常検出手段の一例)が設けられる。異常検出器44aは、1対1の通信線やCAN等の通信ネットワークを通じて、コントローラ30と通信可能に接続され、異常検出器44aの検出信号(即ち、異常の有無を表す信号)は、コントローラ30に送信される。これにより、コントローラ30は、異常検出器44aからの検出信号に基づき、燃料ポンプ44における異常の有無を判断できる。
尚、異常検出器44aは、任意の方法で燃料ポンプ44の異常を検出してよい。例えば、異常検出器44aは、回転数、電流値等が正常範囲にない場合に、燃料ポンプ44に異常がある旨の信号を出力してよい。
また、バイパス配管55に切替弁57が設けられる。切替弁57は、コントローラ30からのON/OFF信号に応じて、電磁ソレノイドのON/OFF切替が行われる電磁切替弁である。切替弁57は、コントローラ30からOFF信号が入力されると、バイパス配管55を非連通状態にし、コントローラ30からON信号が入力されると、バイパス配管55を連通状態にする。
尚、図5では、切替弁57にコントローラ30からOFF信号が入力されている状態が示されている。
コントローラ30は、通常時、即ち、圧力センサ43a及び異常検出器44aからの検出信号に基づき、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44に異常がないと判断した場合、切替弁57にOFF信号を出力する。これにより、バイパス配管55は、非連通状態とされる。即ち、バイパス配管55は、通常時において、目詰まり等していない正常なプレフィルタ43の抵抗よりも大きな抵抗を有する。一方、コントローラ30は、圧力センサ43a及び異常検出器44aからの検出信号に基づき、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、切替弁57にON信号を出力する。これにより、バイパス配管55は、非連通状態から連通状態になり、燃料タンク19側からメインフィルタ45側に燃料が流れるようになる。そのため、図3に示す一例や図4に示す他の例の場合と同様、プレフィルタ43が目詰まりしたり、燃料ポンプ44が故障したり等の異常が発生した場合であっても、バイパス配管55を通じて、エンジン8に燃料を供給し、エンジン8を稼働させることができる。また、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断されない限り、バイパス配管55に燃料が流入しない。そのため、図3に示す一例や図4に示す他の例の場合と同様、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の正常時(通常時)にプレフィルタ43及び燃料ポンプ44を迂回した燃料がエンジン8に供給されないようにすることができる。
また、コントローラ30は、図4に示す他の例と同様、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、エンジン8の出力を低下させる。これにより、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の何れか一方に異常が発生した状況において、燃料供給系を安定化させることができる。
また、コントローラ30は、図4に示す他の例と同様、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常があると判断すると、その旨をモニタ3aを通じて、キャブ3内のオペレータ等に報知する。これにより、オペレータは、異常を認識することができると共に、安全な場所に移動させる等の退避動作を行わせることができる。また、オペレータは、サービスマンを呼ぶ等して、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の交換をする等、異常箇所を修理することができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した図4に示す他の例のチェック弁56を図5に示す切替弁57に置換してもよい。この場合、コントローラ30は、圧力センサ45aの検出信号に基づき、プレフィルタ43及び燃料ポンプ44の少なくとも一方に異常がないと判断すると、切替弁57にOFF信号を出力し、異常があると判断すると、切替弁57にON信号を出力すればよい。これにより、図5に示す更に他の例と同様の作用・効果を得ることができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 キャブ
3a モニタ
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 エンジンルーム
7a メンテナンス開口
8 ディーゼルエンジン
9 排気管
12 冷却ファン
13 熱交換器ユニット
14 旋回フレーム
15 冷却水配管
16 水温センサ
17,17L,17R 中央フレーム
19 燃料タンク
20 貯蔵タンク
30 コントローラ
40 ポンプ室
40a 支柱
40b 仕切り板
40c 支持フレーム
41 燃料供給配管(燃料供給経路)
42 閉止弁
43 プレフィルタ
44 燃料ポンプ
45 メインフィルタ
46 三方弁
47 フラッシング配管
48 燃料戻り配管
49 燃料クーラ
50 水分離装置
52 水位検出装置
54 燃料温度センサ
55 バイパス配管(バイパス経路)
56 チェック弁
57 切替弁
63 エアクリーナ
64 吸気管
66 油圧ポンプ
100 ブームフートピン
120 作動油タンク
200 エンジンフード

Claims (7)

  1. 燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設けられるメインフィルタと、
    前記エンジンに設けられるサンクションポンプと、
    前記燃料供給経路における前記メインフィルタの上流に設けられる燃料ポンプと、
    前記燃料供給経路における前記燃料ポンプの上流に設けられるプレフィルタと、
    前記燃料供給経路に設けられた前記プレフィルタ及び前記燃料ポンプを迂回するバイパス経路と、
    前記バイパス経路に設けられ、前記エンジン側にばねを有するばね付のチェック弁と、を備え、
    前記ばね付のチェック弁は、異常時において、前記プレフィルタの上流側の圧力の上昇により前記バイパス経路を非連通状態から連通状態にする
    ショベル。
  2. 燃料タンクからエンジンへの燃料供給経路に設けられるメインフィルタと、
    前記エンジンに設けられるサンクションポンプと、
    前記燃料供給経路における前記メインフィルタの上流に設けられる燃料ポンプと、
    前記燃料供給経路における前記燃料ポンプの上流に設けられるプレフィルタと、
    前記プレフィルタ及び前記燃料ポンプを迂回するバイパス経路と、
    前記バイパス経路に設けられる切替弁と、
    コントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方の異常を検出した場合、前記エンジンの出力を落とし、前記切替弁を非連通状態から連通状態に切り替える、
    ショベル。
  3. コントローラを備え、
    前記コントローラは、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方の異常を検出した場合、前記エンジンの出力を落とす、
    請求項1に記載のショベル。
  4. 前記コントローラは、前記メインフィルタの圧力が所定閾値より小さくなった場合、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方に異常があると判断する、
    請求項2又は3に記載のショベル。
  5. 前記コントローラは、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方の異常を検出した場合、前記燃料ポンプ及び前記プレフィルタの少なくとも一方に異常がある旨を報知する、
    請求項2乃至4の何れか一項に記載のショベル。
  6. 前記燃料ポンプの異常を検出する異常検出手段を備える、
    請求項2又は3に記載のショベル。
  7. 前記プレフィルタの目詰まりによる異常を検出する圧力センサを備える、
    請求項6に記載のショベル。
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