JP6861578B2 - 負荷推定装置及び負荷推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報を推定する負荷推定装置及び負荷推定方法に関する。
近年におけるスマートメーターの普及により、需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷を30分ごとに計測し計測した総負荷を収集するシステムが普及しつつある。このため、総負荷を把握することが容易になっている。
一方で、総負荷だけでなく需要家が使用する複数の機器が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の機器別負荷を把握できた場合は、電力供給元が電力の供給の制御の精度を向上でき、需要家が省エネルギーのための行動の成果を推定でき、電力供給元及び需要家の両方に利益が生じる。しかし、従来のシステムにおいては、機器別負荷を把握することはできない。
このため、機器別負荷を把握することが求められる。
特許文献1、2及び3に記載された技術は、機器別負荷を把握するための技術の例である。
特許文献1に記載された技術においては、5個の測定器が、エアコン、テレビジョン、電子レンジ、冷蔵庫及び照明器具における電力消費に関する測定情報をそれぞれ取得し、取得した測定情報を管理システムへ送信する(段落0031及び0032)。
特許文献2に記載された技術においては、3個のスマートタップが、それぞれエアコン、テレビ及び冷蔵庫の消費電力を測定し、測定した消費電力をコントローラへ送信する(段落0014及び0015)。また、メモリが、行動パターン及び当該行動パターンにおいて使用される電気機器の目標消費電力を示す表を格納する。さらに、コントローラーが、ユーザの行動に使用される電気機器の目標消費電力を格納された表から取得する(段落0025及び0049)。
特許文献3に記載された技術においては、4個の測定器が、エアコン、テレビジョン、電子レンジ及び照明器具における電力消費に関する情報を測定し、測定した情報をホームコントローラに送信する(段落0022及び0023)。また、ホームコントローラの差分計算部が、宅内の電気機器の合計の電力消費に関する情報から測定器で測定された電気機器に関する情報を減算する処理を行うことにより、測定器で測定されていない電気機器の電力消費に関する情報を取得する(段落0079)。
加えて、特許文献3に記載された技術においては、電力パターン抽出部が、電力消費に関する情報に基づいて電力消費量の波形パターンを抽出する。また、記号情報生成部が、抽出された波形パターンに基づいて記号情報を生成する。さらに、パターン推定部が、生成された記号パターンが条件を満たすと判断した場合に、未知の電気機器が当該記号に対応付けられた電気機器であると推定する(段落0129、0130及び0134)。
特許文献4に記載された技術は、機器別負荷を把握できるようにするための技術の例でないが、以下で説明する発明に関連する。
特許文献4に記載された技術においては、生成部が、各需要家の消費電力量の波形が類似するもの同士で各需要家の消費電力量のデータを電力消費モデルごとにクラスタリングし、消費電力モデルごとにモデルデータを作成する(段落0046及び0049)。また、特定部が、需要家に適用する電力消費モデルを特定する(段落0055)。さらに、推定部が、特定された電力消費モデルを用いて、消費電力の推移を推定する(段落0062)。
特開2014−112439号公報 特開2014−087126号公報 特開2014−187839号公報 特開2015−106952号公報
特許文献1、2及び3に代表される機器別負荷を把握するための従来技術は、対象の需要家の機器別負荷を計測する計測機器等を設置しなければならない、想定される全部の行動パターンにそれぞれ対応する機器別負荷を事前に準備しなければならない等の問題を有する。このため、特許文献1、2及び3に代表される機器別負荷を把握するための従来技術は、機器別負荷を容易に得ることができないという問題を有する。この問題は、機器別負荷以外の部分負荷を得る場合にも生じる。
本発明は、この問題を解決するためになされる。本発明が解決しようとする課題は、部分負荷を計測する計測機器を需要家に設置することなく需要家の部分負荷情報を容易に得ることである。
本発明は、負荷推定装置及び負荷推定方法に向けられる。
代表モデル作成用の複数の負荷情報の各々は、総負荷情報及び部分負荷情報を含む。総負荷情報は、ひとつの需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す。部分負荷情報は、ひとつの需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す。
代表モデル作成用の複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の総負荷情報の間の第1の類似度が計算される。
第1の類似度にしたがって代表モデル作成用の複数の負荷情報が複数の1次クラスターに分類され、複数の1次クラスターの各々に属する少なくともひとつの負荷情報が特定される。
複数の1次クラスターに含まれる少なくともひとつの1次クラスターの各々である各1次クラスターに属する複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の部分負荷情報の間の第2の類似度が計算される。
第2の類似度にしたがって各1次クラスターに属する複数の負荷情報が複数の2次クラスターに分類され、複数の2次クラスターの各々である各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報が特定される。
各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を代表する代表モデルが生成される。これにより、複数の代表モデルが取得される。
推定対象の総負荷情報は、推定対象の需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す。推定対象の総負荷情報と複数の代表モデルの各々に含まれる総負荷情報との間の第3の類似度が計算される。
第3の類似度に基づいて、推定対象の総負荷情報と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いて、複数の代表モデルから選択代表モデルが選択される。
選択代表モデルに含まれる部分負荷情報が、計算される部分負荷情報に反映されるように、推定対象の需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報が計算される。
本発明によれば、代表モデル作成用の複数の負荷情報及び推定対象の需要家の総負荷情報から推定対象の需要家の部分負荷情報が得られるので、推定対象の需要家の部分負荷を計測する計測機器を設置することなく推定対象の需要家の部分負荷情報が容易に得られる。
この発明の目的、特徴、局面、及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1の負荷推定装置を図示するブロック図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる負荷情報のデータ構造を図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において行われる処理を説明する説明図である。 実施の形態1の負荷推定装置に備えられる代表モデル準備部を図示するブロック図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる負荷情報の例をグラフ及び表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われるデータX及びYの例を示すグラフである。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データXの各時系列点とデータYの各時系列点との間の距離distの例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データXの各時系列点とデータYの各時系列点とを対応させるのに必要なコストcostの例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データYの時系列点にそれぞれ対応するデータXの時系列点、及びデータXの時系列点とデータYの時系列点とをそれぞれ対応させるのに必要なコストの例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において行われる1次クラスタリングを説明する説明図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる負荷情報に含まれる総負荷情報の間の類似度の例を図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において行われる2次クラスタリングを説明する説明図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、第1の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点が図9により示されるデータYの時系列点であり、第2の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点が図9により示されるデータXの時系列点である場合の、第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点及び第2の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点の例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を棒グラフ及び表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を棒グラフ及び表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置に備えられる代表モデル取得部を図示するブロック図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる基準モデル、非基準モデル及び対応関係情報の例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報の例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報の例を折れ線グラフにより図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる選択代表モデルの例を積み上げ棒グラフにより図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報及び選択代表モデルの例を比較可能となるように重ねて図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報を利用しない場合に利用される対応関係情報の例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報を利用しない場合に推定される機器別負荷情報を積み上げ棒グラフにより図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報の例を表により図示する図である。 実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報を利用する場合に推定される機器別負荷情報を図示する図である。 実施の形態2の負荷推定装置を図示するブロック図である。 実施の形態2の負荷推定装置に備えられる代表モデル準備部を図示するブロック図である。 実施の形態2の負荷推定装置において扱われる、モニタリング住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。 実施の形態2の負荷推定装置において扱われる特徴属性情報の例を表により図示する図である。 実施の形態2の負荷推定装置において扱われる、モニタリング住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。 実施の形態2の負荷推定装置において扱われる特徴属性情報の例を表により図示する図である。 実施の形態2の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。 実施の形態2の負荷推定装置において扱われる、推定対象の住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。 実施の形態3の負荷推定装置を図示するブロック図である。 実施の形態3の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。 第3実施形態の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を棒グラフにより図示する図である。 第3実施形態の負荷推定装置において扱われる、図37に示される代表モデルに含まれる機器別負荷の1日に渡る合計値を表により図示する図である。 第3実施形態の負荷推定装置において扱われる傾向アンケート情報の例を表により図示する図である。
1 実施の形態1
1.1 負荷推定装置
図1は、実施の形態1の負荷推定装置を図示するブロック図である。
図1に図示される負荷推定装置1000は、代表モデル準備部1020及び推定部1021を備える。負荷推定装置1000がこれらの構成物以外の構成物を備えてもよい。
負荷推定装置1000は、インストールされたプログラムを実行するコンピューターである。代表モデル準備部1020及び推定部1021は、コンピューターがプログラムを実行することにより実現される機能を有する。機能の全部又は一部が、プログラムを実行しないハードウェアにより実現されてもよい。
負荷推定装置1000は、代表モデル作成用のN個の負荷情報1040をN個のモニタリング住宅1060から取得し、推定対象の総負荷情報1041を推定対象の住宅1061から取得する。Nは、2以上の整数である。N個の負荷情報1040が住宅以外の需要家から取得されてもよい。総負荷情報1041が住宅以外の需要家から取得されてもよい。
また、負荷推定装置1000は、取得したN個の負荷情報1040及び総負荷情報1041から推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080を推定する。
さらに、負荷推定装置1000は、推定した機器別負荷情報1080をサービス提供システム1100及び需要予測装置1101に出力する。機器別負荷情報1080がサービス提供システム1100及び需要予測装置1101以外の外部装置に出力されてもよい。機器別負荷情報1080が外部装置に出力されず負荷推定装置1000の内部において利用されてもよい。
需要予測装置1101は、入力された機器別負荷情報1080に基づいて推定対象の住宅1061の電気エネルギーの需要を予測する。
サービス提供システム1100は、入力された機器別負荷情報1080に基づいて推定対象の住宅1061に種々のサービスを提供する。
「負荷」は、消費された電気エネルギーの総称であり、典型的には消費電力である。
「需要家」は、電気エネルギーの消費を共有する一単位の共同体であり、典型的には住宅である。しかし、以下では、便宜上、「需要家」を、電気エネルギーの供給を必要とし、電気エネルギーの供給を受け、供給された電力を使用する人として扱う場合がある。
1.2 負荷推定装置において扱われる情報
図2は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる負荷情報のデータ構造を図示する図である。
代表モデル作成用のN個の負荷情報1040の各々である各負荷情報1120は、図2に図示されるように、総負荷情報1140及び機器別負荷情報1141を含む。
総負荷情報1140は、各負荷情報1120の取得先のモニタリング住宅が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の1日における時間変化を示す。総負荷は、1時間ごとに示される。
1日が1日より短い又は長い期間に置き換えられてもよい。1時間が1時間より短い又は長い時間間隔に置き換えられてもよい。例えば、1時間が1分、30分等に置き換えられてもよい。
総負荷情報1140が、太陽光発電により発電された電気エネルギーの大きさを示す発電量の時間変化を示す情報を含んでもよい。
機器別負荷情報1141は、各負荷情報1120の取得先のモニタリング住宅の複数の機器が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の機器別負荷の1日における時間変化を示す。複数の機器別負荷は、1時間ごとに示される。
1日が1日より短い又は長い期間に置き換えられてもよい。1時間が1時間より短い又は長い時間間隔に置き換えられてもよい。例えば、1時間が1分、30分等に置き換えられてもよい。
機器別負荷情報1141が機器別負荷情報1141以外の部分負荷情報に置き換えられてもよい。例えば、機器別負荷情報1141が、用途別負荷情報に置き換えられてもよい。用途別負荷情報は、各負荷情報1120の取得先のモニタリング住宅の複数の用途が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の用途別負荷の時間変化を示す。機器には、キッチン、リビングコンセント、誘導加熱(IH)クッキングヒータ、洗濯機、食器洗い機等がある。用途には、給湯、キッチン、娯楽、空調等がある。
機器別負荷情報1141に含まれる機器別負荷は、各負荷情報1120の取得先のモニタリング住宅に設置された計測機器により計測される。計測機器は、分電盤の各分岐回路に挿入されてもよいし、コンセントタップに組み込まれてもよい。機器が有する負荷計測機能により機器別負荷が計測されてもよい。ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)により計測された機器別負荷が取得されてもよい。分電盤の主幹回路に計測機器が挿入され、挿入された計測機器の計測結果から推定された機器別負荷が取得されてもよい。ただし、推定された機器別負荷は、高い精度を有しなければならない。
機器別負荷情報1141が、太陽光発電により発電された電気エネルギーの大きさを示す発電量の時間変化を示す情報を含んでもよい。
推定対象の総負荷情報1041は、推定対象の住宅1061が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の1日における時間変化を示す。総負荷は、1時間ごとに示される。
1日が1日より短い又は長い期間に置き換えられてもよい。例えば、1日という期間が1週間という期間に置き換えられてもよい。1時間が1時間より短い又は長い時間間隔に置き換えられてもよい。例えば、1時間が1分、30分等に置き換えられてもよい。
総負荷情報1041に含まれる総負荷は、推定対象の住宅1061に設置されたスマートメーターにより計測された計測量から得られる。ただし、スマートメーターにより計測された計測量には、太陽光発電により発電された電気エネルギーの大きさを示す発電量、蓄電池に対して入出力が行われた電気エネルギーの大きさを示す入出力量等が加えられている。このため、スマートメーターにより計測された計測量から総負荷が得られる場合は、スマートメーターにより計測された計測量から、スマートメーター以外により計測された発電量、入出力量等が引かれる。計測された発電量に代えて、発電量の推定量が引かれてもよい。推定対象の総負荷がスマートメーターにより計測された計測量以外から得られてもよい。
推定対象の住宅1061からは、機器別負荷情報が取得されない。このため、推定対象の住宅1061に機器別負荷を計測するための計測機器を設置する必要はない。
総負荷情報1041が追加情報をさらに含んでもよい。例えば、総負荷情報1041が気温情報、曜日情報等を含んでもよい。
機器別負荷情報1080は、推定対象の住宅1061の複数の機器が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の機器別負荷の時間変化を示す。機器別負荷情報1141が機器別負荷情報1141以外の部分負荷情報に置き換えられる場合は、機器別負荷情報1080も機器別負荷情報1080以外の部分負荷情報に置き換えられる。
電気エネルギーの大きさは、電力量により表現される。電気エネルギーの大きさが電力量以外により表現されてもよい。例えば、電気エネルギーの大きさが、電力、電流等により表現されてもよい。総負荷に占める割合により機器別負荷が表現されてもよい。
1.3 負荷推定装置において行われる処理
図3は、実施の形態1の負荷推定装置において行われる処理を説明する説明図である。
代表モデル準備部1020は、代表モデル作成用のN個の負荷情報1040をN個のモニタリング住宅1060から取得する。
また、代表モデル準備部1020は、図3に図示されるように、取得したN個の負荷情報1040に対して1次クラスタリングを行い、N個の負荷情報1040をM_1個の1次クラスター1160に分類し、M_1個の1次クラスター1160の各々である各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200を特定する。M_1は、Nより小さく、例外的な場合を除いて2以上の整数である。1次クラスタリングは、各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200にそれぞれ含まれるN(m_1)個の総負荷情報が互いに類似するように行われる。
さらに、代表モデル準備部1020は、特定したN(m_1)個の負荷情報1200に対して2次クラスタリングを行い、N(m_1)個の負荷情報1200をM_2個の2次クラスターに分類し、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260を特定する。M_2は、N(m_1)以下であり、例外的な場合を除いて2以上の整数である。2次クラスタリングは、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260にそれぞれ含まれるN(m_2)個の機器別負荷情報が互いに類似するように行われる。
加えて、代表モデル準備部1020は、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260を代表する各代表モデル1300を作成することにより、M_1*M_2個の代表モデル1280を準備する。
推定部1021は、推定対象の総負荷情報1041を推定対象の住宅1061から取得する。
また、推定部1021は、図3に示されるように、M_1*M_2個の代表モデル1280から選択代表モデル1320を選択する。選択代表モデル1320は、総負荷情報1041と選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報とが互いに類似するように選択される。
さらに、推定部1021は、選択した選択代表モデル1320を利用して、総負荷情報1041から機器別負荷情報1080を推定する。
1.4 代表モデル準備部
図4は、実施の形態1の負荷推定装置に備えられる代表モデル準備部を図示するブロック図である。
代表モデル準備部1020は、図4に図示されるように、負荷情報記憶部1340、クラスタリング用の対応関係計算部1341、1次クラスタリング用の類似度計算部1342、1次クラスタリング部1343、2次クラスタリング用の類似度計算部1344、2次クラスタリング部1345、代表モデル取得部1346及び代表モデル記憶部1347を備える。
1.5 負荷情報記憶部
負荷情報記憶部1340は、代表モデル作成用のN個の負荷情報1040をN個のモニタリング住宅1060から取得し、取得したN個の負荷情報1040を記憶する。
1.6 負荷情報の例
図5は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる負荷情報の例をグラフ及び表により図示する図である。
図5(a)に図示される負荷情報は、「需要家1」から取得されており、積み上げ棒グラフにおける複数の成分の全体及び折れ線グラフにより示される総負荷情報、並びに積み上げ棒グラフにおける複数の成分により示される機器別負荷情報を含む。
図5(b)に図示される負荷情報は、「需要家1」から取得されており、表により示される総負荷情報及び機器別負荷情報を含む。
1.7 クラスタリング用の対応関係計算部
クラスタリング用の対応関係計算部1341は、負荷情報記憶部1340に記憶されたN個の負荷情報1040における全部の負荷情報対の各々である各負荷情報対について、各負荷情報対を構成する第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と各負荷情報対を構成する第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係を示す対応関係情報を計算する。これにより、N個の負荷情報1040にそれぞれ含まれるN個の総負荷情報の間の時系列上の対応関係を示すクラスタリング用の対応関係情報1360が計算される。
対応関係計算部1341は、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係を示す対応関係情報を計算する場合に、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点が、第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点に近似するように、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する。
1.8 対応関係の計算手法の例
第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算に用いられる、データXとデータYとの間の時系列上の対応関係の計算手法の例を以下で説明する。
データXとデータYとの間の時系列上の対応関係は、データXとデータYとを互いにマッチングさせる途上で得られる。データXとデータYとのマッチングは、例えば動的時間伸縮法(DTW)により行われる。
データX及びデータYの各々は、値の時間変化を示す。以下では、データXが時刻t(1),t(2),t(3),t(4),t(5)及びt(6)における値をそれぞれ示す時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)を有し、データYが時刻t(1),t(2),t(3),t(4),t(5)及びt(6)における値をそれぞれ示す時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)を有するとする。
図6は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われるデータX及びYの例を示すグラフである。
図6(a)及び図6(b)には、データX及びYの例がそれぞれ示される。図6(a)及び図6(b)に示されるデータX及びYは、データX及びYの各時系列点により示される値が0又は1となるように簡略化されている。
データXとデータYとのマッチングが行われる場合は、データXの時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)の各々とデータYの時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)の各々との間の距離distが計算される。
データXの時系列点x_t(i)とデータYの時系列点y_t(j)との間の距離dist(x_t(i),y_t(j))は、式(1)により求められる。
Figure 0006861578
図7は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データXの各時系列点とデータYの各時系列点との間の距離distの例を表により図示する図である。
続いて、計算された距離distを用いて、データXの時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)の各々とデータYの時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)の各々とを対応させるのに必要なコストcostが計算される。データXの時系列点x_t(i)とデータYの時系列点y_t(j)とを対応させるのに必要なコストcost(x_t(i),y_t(j))は、式(2),(3),(4)及び(5)により求められる。
Figure 0006861578
Figure 0006861578
Figure 0006861578
Figure 0006861578
式(2)は、データXの時刻t(1)における時系列点x_t(1)とデータYの時刻t(1)における時系列点y_t(1)とを対応させるのに必要なコストを求めるための演算式である。当該コストは、初期値となる。式(3)は、データXの時刻t(1)以外における時系列点x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)の各々とデータYの時刻t(1)における時系列点y_t(1)とを対応させるのに必要なコストを求めるための演算式である。式(4)は、データXの時刻t(1)における時系列点x_t(1)とデータYの時刻t(1)以外における時系列点y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)の各々とを対応させるのに必要なコストを求めるための演算式である。式(5)は、データXの時刻t(1)以外における時系列点x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)の各々とデータYの時刻t(1)以外における時系列点y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)の各々とを対応させるのに必要なコストを求めるための演算式である。式(5)に含まれる因子min(cost(x_t(i),y_t(j-1)),cost(x_t(i-1),y_t(j)),cost(x_t(i-1),y_t(j-1)))は、cost(x_t(i),y_t(j-1)),cost(x_t(i-1),y_t(j))及びcost(x_t(i-1),y_t(j-1))という3個の引数のうちの最小値となる引数を返す関数である。
図8は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データXの各時系列点とデータYの各時系列点とを対応させるのに必要なコストcostの例を表により図示する図である。
続いて、データYの時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)の各々である各時系列点に対応する時系列点が、データXの時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)から抽出される。抽出は、データXの時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(3),x_t(4),x_t(5)及びx_t(6)のそれぞれとデータYの終点となる時系列点y_t(6)と対応させるのに必要なコストcost(x_t(1),y_t(6)),cost(x_t(2),y_t(6)),cost(x_t(3),y_t(6)),cost(x_t(4),y_t(6)),cost(x_t(5),y_t(6))及びcost(x_t(6),y_t(6))のうちの最小のコストmin(cost(x_t(1),y_t(6)),cost(x_t(2),y_t(6)),cost(x_t(3),y_t(6)),cost(x_t(4),y_t(6)),cost(x_t(5),y_t(6)),cost(x_t(6),y_t(6)))を計算する途上で必要となる距離を用いて行われる。抽出は、抽出されたデータXの時系列点とデータYの各時系列点とを対応させるのに必要なコストが最小になるように行われる。
これにより、データYの6個の時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)にそれぞれ対応するデータXの6個の時系列点が特定され、データXとデータYとの間の時系列上の対応関係が特定される。データXとデータYとの間の時系列上の対応関係を示す対応関係情報は、データYの6個の時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)にそれぞれ対応するデータXの6個の時系列点を示す情報を含む。
データYの6個の時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)にそれぞれ対応するデータXの6個の時系列点における値の時間変化は、データYの6個の時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)における値の時間変化に近似する。
終点となる時系列点y_t(6)に代えて終点とならない時系列点y_t(2),y_t(3),y_t(4)又はy_t(5)が用いられてもよい。最小のコストを計算する途上で必要となる距離に距離dist(x_t(1),y_t(1))が含まれなくてもよい。最小のコストを計算する途上で用いることができる複数のコストが存在する場合は、当該複数のコストから任意に選択されたコストが用いられてもよい。例えば、図8に示されるコストcostの例においては、コストcost(x_t(5),y_t(5))及びcost(x_t(6),y_t(5))から任意に選択されるコストが用いられてもよい。
マッチングにおいては、データYの始点となる時系列点y_t(1)にデータXの始点となる時系列点x_t(1)が対応づけられなくてもよく、データYの終点となる時系列点y_t(6)にデータXの終点となる時系列点x_t(6)が対応づけられなくてもよい。
図9は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、データYの時系列点にそれぞれ対応するデータXの時系列点、及びデータXの時系列点とデータYの時系列点とをそれぞれ対応させるのに必要なコストの例を表により図示する図である。
上記の計算手法が第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算に用いられる場合は、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報及び第2の負荷情報に含まれる総負荷情報がそれぞれデータY及びXにされ、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報(データY)と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報(データX)との間の時系列上の対応関係が計算される。
第1の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点(データYの時系列点)と第2の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点(データXの時系列点)とをそれぞれ対応させるのに必要なコストは、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度が高くなるほど小さくなる特性を有する。このため、当該コストは、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度として利用できる。
上記の計算手法が第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算に用いられる場合に、第1の負荷情報に含まれる総負荷の範囲及び第2の負荷情報に含まれる総負荷の範囲が共通の範囲、例えば0から1までの範囲となるような正規化が行われてもよい。データXが複数の時間帯にそれぞれ属する複数の時間帯別データに分割され、データYが複数の時間帯にそれぞれ属する複数の時間帯別データに分割され、各時間帯に属しデータX及びYをそれぞれ構成する2個の時間帯別データの間で対応関係の計算が行われてもよい。その際に、時間帯に応じた重みづけを用いた処理が行われた数値が対応関係の決定に利用されてもよい。当該処理を行うか否か及び当該処理を行う場合に必要となる重みは、利用者により負荷推定装置1000に手動入力されてもよいし、パーソナルコンピューター(PC)等の計算機により自動的に決定されてもよい。利用者は、負荷推定装置1000の利用目的に応じて当該処理を行うか否か及び当該処理を行う場合に必要となる重みを決定できる。PCは、利用者により選択された利用目的に基づいて当該処理を行うか否か及び当該処理を行う場合に必要となる重みを決定できる。
DTW手法以外の手法によりマッチングが行われてもよい。
1.9 1次クラスタリング用の類似度計算部
図10は、実施の形態1の負荷推定装置において行われる1次クラスタリングを説明する説明図である。
1次クラスタリング用の類似度計算部1342は、負荷情報記憶部1340に記憶された代表モデル作成用のN個の負荷情報1040における全部の負荷情報対の各々である各負荷情報対について、各負荷情報対を構成する第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と各負荷情報対を構成する第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度を計算する。これにより、図10に図示されるように、N個の負荷情報1040にそれぞれ含まれるN個の総負荷情報1380の間の1次クラスタリング用の類似度1400が計算される。
類似度計算部1342は、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度を計算する場合に、クラスタリング用の対応関係計算部1341により計算されたクラスタリング用の対応関係情報1360を参照する。
類似度計算部1342は、対応関係情報1360を参照することにより、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する。
また、類似度計算部1342は、当該第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と当該第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列との間の類似度を、第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度とする。
「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法が用いられ、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列とをそれぞれ対応させるために必要なコストが第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度として利用される場合は、類似度計算部1342が省略され、対応関係計算部1341が1次クラスタリング用の類似度計算部を兼ねる。
1.10 1次クラスタリング部
1次クラスタリング部1343は、図10に図示されるように、1次クラスタリング用の類似度計算部1342により計算された1次クラスタリング用の類似度1400にしたがって、負荷情報記憶部1340に記憶された代表モデル作成用のN個の負荷情報1040をM_1個の1次クラスター1160に分類し、M_1個の1次クラスター1160の各々である各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200を特定する。N(m_1)個の負荷情報1200は、少なくともひとつの負荷情報である。1次クラスタリングは、各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200にそれぞれ含まれるN(m_1)個の総負荷情報1420が互いに類似するように行われる。
図11は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、負荷情報に含まれる総負荷情報の間の類似度の例を図示する図である。
図11に示される例においては、データ番号1,2,3,4,5及び6がそれぞれ与えられた負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446において、負荷情報1441に含まれる総負荷情報と負荷情報1442に含まれる総負荷情報との間の類似度が高く、負荷情報1444に含まれる総負荷情報と負荷情報1445に含まれる総負荷情報との間の類似度が高い。また、負荷情報1441及び1442が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報に含まれる総負荷情報と負荷情報1443に含まれる総負荷情報との間の類似度が中程度であり、負荷情報1444及び1445が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報に含まれる総負荷情報と負荷情報1446に含まれる総負荷情報との間の類似度が中程度である。また、負荷情報1441,1442及び1443が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報に含まれる総負荷情報と負荷情報1444,1445及び1446が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度が低い。
1次クラスタリングにおいては、負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446における全部の負荷情報対の各々である各負荷情報対について、各負荷情報対を構成する第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と各負荷情報対を構成する第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度が計算され、最も高い類似度が計算された負荷情報対を構成する第1の負荷情報及び第2の負荷情報が同じ1次クラスターに属するようにされる。
「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法が第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算に用いられ、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列とをそれぞれ対応させるために必要なコストが第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度として利用される場合は、当該コストが小さい場合に第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度が高いと判定される。また、当該コストが小さい順に第1の負荷情報及び第2の負荷情報が統合される。
最も単純な例においては、負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446における全部の負荷情報対の各々である各負荷情報対について、各負荷情報対を構成する第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と各負荷情報対を構成する第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点とを対応させるのに必要なコストが計算され、計算されたコストが最小である負荷情報対を構成する第1の負荷情報及び第2の負荷情報にそれぞれ含まれる2個の総負荷情報の間の類似度が最も高いと判定される。
複数の負荷情報が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報に含まれる総負荷情報と他の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度の計算は、最近隣法、最遠隣法、群平均法、メディアン法、重心法、ウォード法等により行われる。
複数の負荷情報が統合された場合に形成されるクラスターの負荷情報を決定する方法は任意である。例えば、形成されたクラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を代表するひとつの負荷情報が形成されたクラスターの負荷情報とされる。
1次クラスタリングにおいては、負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446が分類される1次クラスターの数が指定されてもよいし、同じ1次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ含まれる総負荷情報の間の類似度が指定されてもよい。
例えば、同じ1次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ含まれる少なくともひとつの総負荷情報の間の類似度を高くする指定が行われた場合は、負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446が分類される1次クラスターの数が4個に設定され、1次クラスタリングが行われた後に、負荷情報1441及び1442が第1の1次クラスターに属し、負荷情報1443が第2の1次クラスターに属し、負荷情報1444及び1445が第3の1次クラスターに属し、負荷情報1446が第4の1次クラスターに属する。
また、負荷情報1441,1442,1443,1444,1445及び1446が分類される1次クラスターの数を2個にする指定が行われた場合は、同じ1次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ含まれる少なくともひとつの総負荷情報の間の類似度が中程度に設定され、1次クラスタリングが行われた後に、負荷情報1441,1442及び1443が第1の1次クラスターに属し、負荷情報1444,1445及び1446が第2の1次クラスターに属する。
1.11 2次クラスタリング用の類似度計算部
図12は、実施の形態1の負荷推定装置において行われる2次クラスタリングを説明する説明図である。
2次クラスタリング用の類似度計算部1344は、M_1個の1次クラスター1160の各々である各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200における全部の負荷情報対の各々である各負荷情報対について、各負荷情報対を構成する第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と各負荷情報対を構成する第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の類似度を計算する。これにより、各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200にそれぞれ含まれるN(m_1)個の機器別負荷情報1460の間の2次クラスタリング用の類似度1480が計算される。
M_1個の1次クラスター1160に含まれる第1の少なくともひとつの1次クラスターの各々に属するN(m-1)個の負荷情報1200が1個の負荷情報であり、M_1個の1次クラスター1160に含まれる第2の少なくともひとつの1次クラスターの各々に属するN(m-1)個の負荷情報1200が複数の負荷情報である場合は、類似度計算部1344は、第2の少なくともひとつの1次クラスターの各々に属するN(m-1)個の負荷情報1200にそれぞれ含まれるN(m_1)個の機器別負荷情報1460の間の類似度である2次クラスタリング用の類似度1480を計算する。
類似度計算部1344は、第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の類似度を計算する場合に、クラスタリング用の対応関係計算部1341により計算されたクラスタリング用の対応関係情報1360を参照する。
類似度計算部1344は、対応関係情報1360を参照することにより、第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列を特定する。
また、類似度計算部1344は、当該第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と同時刻にそれぞれ取得された機器別負荷の複数の時系列点と当該第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列と同時刻にそれぞれ取得された機器別負荷の複数の時系列点との類似度を、第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の類似度とする。
図13は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる、第1の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点が図9により示されるデータYの時系列点であり、第2の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点が図9により示されるデータXの時系列点である場合の、第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点及び第2の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点の例を表により図示する図である。
図13に示される例においては、第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点yA_t(1),yA_t(2),yA_t(3),yA_t(4),yA_t(5)及びyA_t(6)に、第2の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点xA_t(1),xA_t(2),xA_t(2),xA_t(2),xA_t(5)及びxA_t(6)がそれぞれ対応させられる。時系列点yA_t(1),yA_t(2),yA_t(3),yA_t(4),yA_t(5)及びyA_t(6)は、第1の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点y_t(1),y_t(2),y_t(3),y_t(4),y_t(5)及びy_t(6)と同時刻にそれぞれ取得されている。時系列点xA_t(1),xA_t(2),xA_t(2),xA_t(2),xA_t(5)及びxA_t(6)は、第2の負荷情報に含まれる総負荷の時系列点x_t(1),x_t(2),x_t(2),x_t(2),x_t(5)及びx_t(6)と同時刻にそれぞれ取得されている。
第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の時系列点yA_t(j)と第2の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷xA_t(i)との間の誤差ε_A(xA_t(i),yA_t(j))は、式(6)により計算される。
Figure 0006861578
第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の複数の時系列点と第2の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の複数の時系列点との間の機器別負荷誤差ε_A(X,Y)は、第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の複数の時系列点の各々である各時系列点について、当該各時系列点をyA_t(j)とし第2の負荷情報に含まれる当該各時系列点に対応する機器Aの機器別負荷の時系列点をxA_t(i)として誤差ε_A(xA_t(i),yA_t(j))を計算し、第1の負荷情報に含まれる機器Aの機器別負荷の複数の時系列点についてそれぞれ計算した複数の誤差ε_A(xA_t(i),yA_t(j))を合計することにより計算される。
第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の機器別負荷誤差ε_(X,Y)は、複数の機器の各々を機器Aとして機器別負荷誤差ε_A(X,Y)を計算し、複数の機器についてそれぞれ計算した複数の機器別負荷誤差ε_A(X,Y)を合計することにより計算される。
計算された機器別負荷誤差ε_A(X,Y)は、第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の類似度が高くなるほど小さくなる特性を有する。このため、機器別負荷誤差ε_A(X,Y)は、第1の負荷情報に含まれる機器別負荷情報と第2の負荷情報に含まれる機器別負荷情報との間の類似度として利用できる。
1.12 2次クラスタリング部
2次クラスタリング部1345は、図12に図示されるように、2次クラスタリング用の類似度計算部1344により計算された2次クラスタリング用の類似度1480にしたがって、M_1個の1次クラスター1160の各々である各1次クラスター1180に属するN(m_1)個の負荷情報1200をM_2個の2次クラスターに分類し、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260を特定する。N(m_2)個の負荷情報1260は、少なくともひとつの負荷情報である。2次クラスタリングは、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260にそれぞれ含まれるN(m_2)個の機器別負荷情報1500が互いに類似するように行われる。
2次クラスタリングは、1次クラスタリング用の類似度1400に代えて2次クラスタリング用の類似度1480が用いられる点を除いて、1次クラスタリングと同様に行われる。
1.13 代表モデル取得部
代表モデル取得部1346は、図3に図示されるように、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260を代表する各代表モデル1300を生成することにより、M_1*M_2個の代表モデル1280を取得する。
代表モデル取得部1346は、各2次クラスター1240に1個の負荷情報のみが属する場合は、当該1個の負荷情報をそのまま各代表モデル1300にする。
一方、代表モデル取得部1346は、各2次クラスター1240に複数の負荷情報が属する場合は、当該複数の負荷情報から各代表モデル1300を生成する。
各代表モデル1300は、総負荷情報及び機器別負荷情報を含む。各代表モデル1300が総負荷情報及び機器別負荷情報以外の情報を含んでもよい。例えば、各代表モデル1300が気温情報、曜日情報等を含んでもよい。総負荷に占める割合により機器別負荷が表現されてもよい。
各代表モデル1300に含まれる総負荷情報は、総負荷の1日における時間変化を示す。総負荷は、1時間ごとに示される。
各代表モデル1300に含まれる機器別負荷情報は、複数の機器別負荷の1日における時間変化を示す。複数の機器別負荷は、1時間ごとに示される。
1日が1日より短い又は長い期間に置き換えられてもよい。1時間が1時間より短い又は長い時間間隔に置き換えられてもよい。例えば、1時間が1分、30分等に置き換えられてもよい。
1.14 代表モデル記憶部
代表モデル記憶部1347は、代表モデル取得部1346により取得されたM_1*M_2個の代表モデル1280を記憶する。
1.15 代表モデルの例
図14は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を棒グラフ及び表により図示する図である。図15は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を棒グラフ及び表により図示する図である。
図14(a)に図示される「代表モデルDM−A」は、棒グラフにより示される総負荷情報を含む。図14(a)においては、「代表モデルDM−A」に含まれる機器別負荷情報を示すことが便宜上省略されている。
図14(b)に図示される「代表モデルDM−A」は、表により示される総負荷情報及び機器別情報を含む。
図15(a)に図示される「代表モデルDM−B」は、棒グラフにより示される総負荷情報を含む。図15(a)においては、「代表モデルDM−B」に含まれる機器別負荷情報を示すことが便宜上省略されている。
図15(b)に図示される「代表モデルDM−B」は、表により示される総負荷情報及び機器別情報を含む。
1.16 代表モデル取得部の詳細
図16は、実施の形態1の負荷推定装置に備えられる代表モデル取得部を図示するブロック図である。
代表モデル取得部1346は、図16に図示されるように、基準モデル抽出部1520、代表モデル作成用の対応関係計算部1521及び代表モデル作成部1522を備える。
1.17 基準モデル抽出部
基準モデル抽出部1520は、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240について、基準モデル1540を抽出する。
基準モデル抽出部1520は、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260が複数の負荷情報である場合は、N(m_2)個の負荷情報1260から任意の1個の負荷情報を選択し、選択した1個の負荷情報を基準モデル1540として抽出する。1個の負荷情報が選択される場合に、N(m_2)個の負荷情報1260の間の類似度が計算され、計算された類似度が考慮されてもよい。
N(m_2)個の負荷情報1260が複数の負荷情報である場合の基準モデル1540の抽出方法が変更されてもよい。例えば、N(m_2)個の負荷情報1260の平均値が計算され、計算された平均値が基準モデル1540として抽出されてもよい。
1.18 代表モデル作成用の対応関係計算部
代表モデル作成用の対応関係計算部1521は、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240について、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260が複数の負荷情報である場合に、抽出された基準モデル1540に含まれる総負荷情報と各2次クラスター1240に属する基準モデル1540以外の少なくともひとつの負荷情報である少なくともひとつの非基準モデル1541の各々に含まれる総負荷情報との間の対時系列上の対応関係を示す代表モデル作成用の対応関係情報1560を計算する。
対応関係計算部1521は、基準モデル1540に含まれる総負荷情報と少なくともひとつの非基準モデル1541の各々に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係を示す対応関係情報を計算する場合に、基準モデル1540に含まれる総負荷の複数の時系列点が、少なくともひとつの非基準モデル1541の各々に含まれる総負荷の複数の時系列点に近似するように、基準モデル1540に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、少なくともひとつの非基準モデル1541の各々に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する。
基準モデル1540に含まれる総負荷情報と少なくともひとつの非基準モデル1541の各々に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算には、「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法が用いられる。「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法以外の計算手法が用いられてもよい。
1.19 代表モデル作成部
代表モデル作成部1522は、M_1*M_2個の2次クラスター1220の各々である各2次クラスター1240について、各2次クラスター1240に属するN(m_2)個の負荷情報1260が複数の負荷情報である場合は、代表モデル作成用の対応関係計算部1521により計算された代表モデル作成用の対応関係情報1560を参照し、代表モデル1300を作成する。これにより、代表モデル作成部1522は、M_1*M_2個の2次クラスター1220に属する少なくともひとつの負荷情報をそれぞれ代表するM_1*M_2個の代表モデル1280を作成する。
代表モデルに含まれる機器別負荷の時刻iにおける時系列点d(i)は、基準モデル1540に含まれる機器別負荷の時刻iにおける時系列点m(i)及び少なくともひとつの非基準モデル1541の時系列点m(i)に対応する時系列点a(j),b(k),...から式(7)により演算される。
Figure 0006861578
式(7)に含まれる因子f(m(i),a(j),b(k),...)は、m(i),a(j),b(k),...という引数の代表値を返す関数である。代表値は、典型的には平均値である。代表値が、平均値以外の統計処理により得られる値であってもよい。
1.20 代表モデルの作成の例
少なくともひとつの非基準モデル1541の数が1個の基準モデルである場合に基準モデル1540及び非基準モデル1541から各代表モデル1300を作成する手順を説明する。
図17は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる基準モデル、非基準モデル及び対応関係情報の例を表により図示する図である。
図17(a)に図示される「基準モデルMS1」は、表により示される総負荷情報及び機器別負荷情報を含む。
図17(b)に図示される「非基準モデルMXA」は、表により示される総負荷情報及び機器別負荷情報を含む。
図17(c)に図示される対応関係情報は、「基準モデルMS1」に含まれる総負荷情報と「非基準モデルMXA」に含まれる総負荷情報との時系列上の対応関係を示す。
図17(c)に図示される対応関係情報は、「基準モデルMS1」に含まれる機器別負荷の時系列点m(0)及びm(1)に、「非基準モデルMXA」に含まれる機器別負荷の時系列点a(0)及びa(2)がそれぞれ対応することを示す。したがって、代表モデルに含まれる機器別負荷の時系列点d(0)及びd(1)は、式(8)及び式(9)によりそれぞれ求められる。
Figure 0006861578
Figure 0006861578
「非基準モデルMXA」が、「基準モデルMS1」に含まれる機器別負荷の時系列点m(i)に対応する機器別負荷の時系列点を含まない場合は、時系列点m(i)がそのまま代表モデルに含まれる機器別負荷の時系列点d(i)にされてもよいし、時系列点が必要な時刻の前後の時刻における時系列点から統計処理により時系列点が必要な時刻における時系列点が計算されてもよい。
このような各代表モデル1300の作成によれば、各2次クラスター1240について偏りのない各代表モデル1300が得られる。
1.21 推定部
図18は、実施の形態1の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。
推定部1021は、図18に図示されるように、受付部1580、代表モデル選択用の対応関係計算部1581、代表モデル選択用の類似度計算部1582、代表モデル選択部1583及び内訳計算部1584を備える。
1.22 受付部
受付部1580は、推定対象の総負荷情報1041を推定対象の住宅1061から取得する。
受付部1580は、キーボード、マウス等の入力装置を用いて画面に対して行われる操作から総負荷情報1041を取得してもよいし、推定対象の住宅1061の総負荷が記載されたファイルを負荷推定装置1000の外部から読み込むことにより総負荷情報1041を取得してもよいし、負荷推定装置1000の外部装置であり推定対象の住宅1061の総負荷が記憶されたデータベースから総負荷を受信することにより総負荷情報1041を取得してもよい。
1.23 総負荷情報の例
図19は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報の例を表により図示する図である。
図19に図示される総負荷情報は、複数の時刻及び当該複数の時刻にそれぞれ対応する複数の総負荷からなる単純な時系列データである。
1.24 代表モデル選択用の対応関係計算部
代表モデル選択用の対応関係計算部1581は、受付部1580により取得された推定対象の総負荷情報1041と代表モデル記憶部1347に記憶されているM_1*M_2個の代表モデル1280の各々である各代表モデル1300に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係を示す代表モデル選択用の対応関係情報1600を計算する。
対応関係計算部1581は、対応関係情報1600を計算する場合に、総負荷情報1041に含まれる総負荷の複数の時系列点が、各代表モデル1300に含まれる総負荷の複数の時系列点に近似するように、総負荷情報1041に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、各代表モデル1300に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する。
推定対象の総負荷情報1041と各代表モデル1300に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係の計算には、「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法が用いられる。「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法以外の計算手法が用いられてもよい。
1.25 代表モデル選択用の類似度計算部
代表モデル選択用の類似度計算部1582は、受付部1580により取得された推定対象の総負荷情報1041と代表モデル記憶部1347に記憶されているM_1*M_2個の代表モデル1280の各々である各代表モデル1300に含まれる総負荷情報との間の代表モデル選択用の類似度1620を計算する。
類似度計算部1582は、類似度1620を計算する場合に、代表モデル選択用の対応関係計算部1581により計算された代表モデル選択用の対応関係情報1600を参照する。
類似度計算部1582は、対応関係情報1600を参照することにより、総負荷情報1041に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、各代表モデル1300に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する。
また、類似度計算部1582は、当該総負荷情報1041に含まれる総負荷の複数の時系列点と当該各代表モデル1300に含まれる総負荷の複数の時系列との間の類似度を、類似度1620とする。
「1.8 対応関係の計算手法の例」において説明した計算手法が用いられ、推定対象の総負荷情報1041に含まれる総負荷の複数の時系列点と各代表モデル1300に含まれる総負荷の複数の時系列とをそれぞれ対応させるために必要なコストが類似度1620として利用される場合は、類似度計算部1582が省略され、対応関係計算部1581が代表モデル選択用の類似度計算部を兼ねる。
1.26 代表モデル選択部
代表モデル選択部1583は、代表モデル選択用の類似度計算部1582により計算された代表モデル選択用の類似度1620に基づいて、M_1*M_2個の代表モデル1280から1個の選択代表モデル1320を選択する。
代表モデル選択部1583は、選択代表モデル1320を選択する場合に、受付部1580により取得された推定対象の総負荷情報1041と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いる。
選択基準は、典型的には総負荷情報1041と選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報との間の類似度が最高の類似度となるように選択代表モデル1320が選択されるようにするという基準である。しかし、選択基準が類似度1620以外の考慮要素を含み、選択代表モデル1320が選択される場合に類似度1620に加えて類似度1620以外の考慮要素が考慮されてもよい。例えば、選択基準がM_1*M_2個の代表モデル1280にそれぞれ付随するM_1*M2個の気温情報、M_1*M2個の曜日情報等の考慮要素を含み、選択代表モデル1320を選択する場合に代表モデル選択用の類似度1620に加えてM_1*M2個の気温情報、M_1*M2個の曜日情報等が考慮されてもよい。
1.27 内訳計算部
内訳計算部1584は、受付部1580により取得された推定対象の総負荷情報1041並びに選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報及び機器別負荷情報から総負荷情報1041の内訳を計算する。これにより、総負荷情報1041の内訳を示す推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080が計算される。内訳の計算は、選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報の内訳を示す、選択代表モデル1320に含まれる機器別負荷情報が、総負荷情報1041の内訳を示す機器別負荷情報1080に反映されるように行われる。
内訳計算部1584は、代表モデル選択用の対応関係計算部1581により計算された代表モデル選択用の対応関係情報1600に含まれる、総負荷情報1041と選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報との間の時系列上の対応関係を示す内訳計算用の対応関係情報に基づいて、総負荷情報1041と選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報とを時系列上で対応づけ、総負荷情報1041並びに選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報及び機器別負荷情報から総負荷情報1041の内訳を計算する。
総負荷情報1041に含まれる総負荷の時系列点X=x_t(1),x_t(2),...,x_t(m)及び選択代表モデル1320に含まれる総負荷の時系列点Y=y_t(1),y_t(2),...,y_t(n)において時系列点x_t(i)に時系列点y_t(j)が対応することが内訳計算用の対応関係情報により示される場合は、推定対象の住宅1061の機器EPの時刻iにおける機器別負荷の時系列点E(X,t(i))は、推定対象の総負荷の時系列点A(X,t(i))、選択代表モデル1320に含まれる総負荷の時系列点A(Y,t(i))、及び選択代表モデル1320に含まれる機器EPの機器別負荷の時系列点E(Y,t(j))を用いて、式(10)により求められる。
Figure 0006861578
式(10)以外の式により時系列点E(X,t(i))が求められてもよい。
推定対象の総負荷情報1041において総負荷を示す時間間隔が、選択代表モデル1320に含まれる総負荷情報において総負荷を示す時間間隔と異なる場合は、短い時間間隔で総負荷を示す総負荷情報を、長い時間間隔で総負荷を示す総負荷情報に揃える処理が行われた後に、上記のように時系列点E(X,t(i))が求められる。
内訳計算用の対応関係情報に基づく内訳の計算によれば、選択代表モデル1320に含まれる総負荷の時間変化が総負荷情報1041に含まれる総負荷の時間変化と類似するが、選択代表モデル1320における総負荷の発生時刻が総負荷情報1041における総負荷の発生時刻と相違する場合、選択代表モデル1320における総負荷が高くなる時刻が総負荷情報1041における総負荷が高くなる時刻と相違する場合等においても、相違を解消するマッチングが行われ、機器別負荷情報1080が精度よく推定される。
1.28 内訳計算用の対応関係情報を利用することの利点
図20は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報の例を折れ線グラフにより図示する図である。
図20には、「総負荷情報TL」が図示される。
図21は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる選択代表モデルの例を積み上げ棒グラフにより図示する図である。
図21に図示される「選択代表モデルSM1」は、積み上げ棒グラフにおける複数の成分の全体により示される総負荷情報及び積み上げ棒グラフにおける複数の成分により示される機器別負荷情報を含む。
図22は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる推定対象の総負荷情報及び選択代表モデルの例を比較可能となるように重ねて図示する図である。
図22には、「総負荷情報TL」が図示される。また、図22に図示される「選択代表モデルSM1」は、積み上げ棒グラフにおける複数の成分の全体により示される総負荷情報及び積み上げ棒グラフにおける複数の成分により示される機器別負荷情報を含む。
「総負荷情報TL」及び「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷情報は、朝、昼及び晩において消費される電力量が大きくなるという共通の特徴を有する。このため、「選択代表モデルSM1」が、「総負荷情報TL」に類似する総負荷情報を含む代表モデルとして選択されている。ただし、「総負荷情報TL」において消費される電力量が大きくなる晩の時刻は、「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷情報において消費される電力量が大きくなる晩の時刻からずれている。
以下では、内訳計算用の対応関係情報を利用しない場合及び内訳計算用の対応関係情報を利用する場合の各々について、「総負荷情報TL」及び「選択代表モデルSM1」からの機器別負荷情報1080の推定の結果を説明する。
(a)内訳計算用の対応関係情報を利用しない場合
図23は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報を利用しない場合に利用される対応関係情報の例を表により図示する図である。
図24は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる代表モデル選択用の対応関係情報を利用しない場合に推定される機器別負荷情報を積み上げ棒グラフにより図示する図である。
図24に図示される「機器別負荷情報SL0」においては、積み上げ棒グラフにおける複数の成分により機器別負荷情報が示される。
図23に図示される対応関係情報によれば、「総負荷情報TL」に含まれる複数の時系列点に、「選択代表モデルSM1」に含まれる同時刻に取得された複数の時系列点がそれぞれ対応させられる。このため、「総負荷情報TL」並びに「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷情報及び機器別負荷情報の特徴は考慮されない。
図23に図示される対応関係情報が利用された場合は、「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷が低い21時における「選択代表モデルSM1」により示される内訳が、「総負荷情報TL」が高い21時における「総負荷情報TL」の内訳の計算に用いられる。このため、図24に図示される「機器別負荷情報SL0」においては、21時における総負荷に対するリビングの負荷の割合は、21時における「選択代表モデルSM1」より示される内訳を反映して高くなっている。
しかし、21時における総負荷に対するリビングの負荷の割合は、「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷が高くなる18時における「選択代表モデルSM1」により示される内訳を反映させて求めるのが適切であると考えられ、「機器別負荷情報SL0」は大きな誤差を含む可能性が高い。
(b)内訳計算用の対応関係情報を利用する場合
図25は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報の例を表により図示する図である。
図26は、実施の形態1の負荷推定装置において扱われる内訳計算用の対応関係情報を利用する場合に推定される機器別負荷情報を積み上げ棒グラフにより図示する図である。
図26に図示される「機器別負荷情報SL1」においては、積み上げ棒グラフにおける複数の成分により機器別負荷情報が示される。
図25に図示される対応関係情報が利用された場合は、「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷が低い15時における「選択代表モデルSM1」により示される内訳が、「総負荷情報TL」が低い15時−18時における「総負荷情報TL」の内訳の計算に用いられる。また、「選択代表モデルSM1」に含まれる総負荷が高い18時における「選択代表モデルSM1」により示される内訳が、「総負荷情報TL」が高い21時における「総負荷情報TL」の内訳の計算に用いられる。このため、図26に図示される「機器別負荷情報SL1」においては、21時における総負荷に対するリビングの負荷の割合は、18時における「選択代表モデルSM1」より示される内訳を反映して適切なものとなっている。したがって、「機器別負荷情報SL1」は大きな誤差を含む可能性が低い。
1.29 実施の形態1の負荷推定装置の利点
一般的に言って、推定対象の住宅1061の総負荷の時間変化がモニタリング住宅の総負荷の時間変化に類似する場合は、推定対象の住宅1061の総負荷の内訳である機器別負荷がモニタリング住宅の総負荷の内訳である機器別負荷に類似する可能性が高い。したがって、推定対象の住宅1061の総負荷の時間変化と類似する総負荷の時間変化を有するモニタリング住宅から取得した負荷情報から選択代表モデル1320を生成し、生成した選択代表モデル1320に含まれる機器別負荷情報を推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080に反映させる負荷推定装置1000によれば、機器別負荷情報1080が精度よく推定される。
また、実施の形態1の負荷推定装置1000によれば、推定対象の住宅1061から機器別負荷を取得する必要がないので、機器別負荷を計測する計測機器を推定対象の住宅1061に設置する必要がなく、推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080が容易に得られる。
さらに、実施の形態1の負荷推定装置1000によれば、推定対象の総負荷情報1041に類似する総負荷情報を含む選択代表モデル1320を選択する場合に、推定対象の総負荷情報1041と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報とを時系列上に対応づけてから推定対象の総負荷情報1041と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との間の類似度を計算しているので、適切な選択代表モデル1320が選択される。これにおり、機器別負荷情報1080がさらに精度よく推定される。
2 実施の形態2
2.1 実施の形態1と実施の形態2との相違
実施の形態1の負荷推定装置1000は、N個のモニタリング住宅1060から取得した代表モデル作成用のN個の負荷情報1040及び推定対象の住宅1061から取得した推定対象の総負荷情報1041から、推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080を推定する。これに対して、実施の形態2の負荷推定装置は、N個のモニタリング住宅から取得した代表モデル作成用のN個の負荷情報及びN個の属性情報、並びに推定対象の住宅から取得した推定対象の総負荷情報及び属性情報から、推定対象の住宅の機器別負荷情報を推定する。
以下では、上記の相違をもたらす実施の形態2の負荷推定装置の構成を説明する。上記の相違をもたらす構成の採用を阻害しない範囲内において、他の実施の形態の負荷推定装置の構成がそのまま又は変形されてから実施の形態2の負荷推定装置において採用されてもよい。
2.2 負荷推定装置
図27は、実施の形態2の負荷推定装置を図示するブロック図である。
図27に図示される負荷推定装置2000は、代表モデル準備部2020及び推定部2021を備える。
代表モデル準備部2020は、代表モデル作成用のN個の負荷情報2040をN個のモニタリング住宅2060から取得し、取得したN個の負荷情報2040からM_1*M_2個の代表モデル2280を準備する。
また、代表モデル準備部2020は、N個の負荷情報2040にそれぞれ付属するN個の属性情報2042をN個のモニタリング住宅2060から取得し、取得したN個の属性情報2042からM_1*M_2個の特徴属性情報2281を準備する。
推定部2021は、推定対象の総負荷情報2041を推定対象の住宅2061から取得し、M_1*M_2個の代表モデル2280を代表モデル準備部2020から取得し、M_1*M_2個の代表モデル2280から選択代表モデルを選択し、選択した選択代表モデルを用いて推定対象の総負荷情報2041から推定対象の住宅2061の機器別負荷情報2080を推定する。
また、推定部2021は、推定対象の総負荷情報2041に付属する属性情報2043を推定対象の住宅2061から取得し、M_1*M_2個の特徴属性情報2281を代表モデル準備部2020から取得し、取得した属性情報2043及びM_1*M_2個の特徴属性情報2281を選択代表モデルの選択に用いる。
2.3 代表モデル準備部
図28は、実施の形態2の負荷推定装置に備えられる代表モデル準備部を図示するブロック図である。
代表モデル準備部2020は、図28に図示されるように、負荷情報記憶部2340、クラスタリング用の対応関係計算部2341、1次クラスタリング用の類似度計算部2342、1次クラスタリング部2343、2次クラスタリング用の類似度計算部2344、2次クラスタリング部2345、代表モデル取得部2346及び代表モデル記憶部2347を備える。
負荷情報記憶部2340、クラスタリング用の対応関係計算部2341、1次クラスタリング用の類似度計算部2342、1次クラスタリング部2343、2次クラスタリング用の類似度計算部2344、2次クラスタリング部2345、代表モデル取得部2346及び代表モデル記憶部2347は、それぞれ実施の形態1の負荷推定装置1000に備えられる負荷情報記憶部1340、クラスタリング用の対応関係計算部1341、1次クラスタリング用の類似度計算部1342、1次クラスタリング部1343、2次クラスタリング用の類似度計算部1344、2次クラスタリング部1345、代表モデル取得部1346及び代表モデル記憶部1347と同様に動作しうる。
また、代表モデル準備部2020は、図28に図示されるように、特徴属性情報抽出部2348をさらに備える。
2.4 特徴属性情報抽出部
特徴属性情報抽出部2348は、代表モデル作成用のN個の負荷情報2040にそれぞれ付属するN個の属性情報2042をN個のモニタリング住宅2060から取得する。
また、特徴属性情報抽出部2348は、M_1*M_2個の2次クラスターの各々である各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報の特徴を示す特徴属性情報を抽出することにより、M_1*M_2個の特徴属性情報2281を抽出する。
2.5 属性情報
N個の属性情報2042は、N個のモニタリング住宅2060の属性をそれぞれ示す。
N個の属性情報2042は、それぞれ電力会社がN個のモニタリング住宅2060と契約を結んだ際に把握した情報である。N個の属性情報2042が当該情報以外の情報であってもよい。例えば、N個の属性情報2042が、それぞれ電力会社がN個のモニタリング住宅2060に問い合わせを行うことにより得た情報であってもよい。
N個の属性情報2042は、それぞれ電力会社がN個のモニタリング住宅2060と契約を結んだ際にN個のモニタリング住宅2060から利用の了解を受けた情報であってもよいし、それぞれ電力会社がN個のモニタリング住宅2060に対して行ったアンケートに対する回答を入力することにより得た情報であってもよい。
属性情報2043は、推定対象の住宅2061の属性を示す。
属性情報2043は、電力会社が推定対象の住宅2061と契約を結んだ際に把握した情報である。属性情報2043が当該情報以外の情報であってもよい。例えば、属性情報2043が、電力会社が推定対象の住宅2061に問い合わせを行うことにより得た情報であってもよい。
属性情報2043は、電力会社が推定対象の住宅2061と契約を結んだ際に推定対象の住宅2061から利用の了解を受けた情報であってもよいし、電力会社が推定対象の住宅2061に対して行ったアンケートに対する回答を入力することにより得た情報であってもよい。
2.6 モニタリング住宅から取得された属性情報の例
図29は、実施の形態2の負荷推定装置において扱われるモニタリング住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。
図29に図示される属性情報は、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」という4個の項目並びに「プランA」、「親子世帯」、「4人」及び「兵庫県尼崎市...」という、4個の項目のそれぞれの項目値を含む。当該4個の項目以外の項目及びその項目値が属性情報に含まれてもよい。例えば、居住者の年齢、築年数、保有機器等の項目及びそれらの項目の項目値が属性情報に含まれてもよい。
2.7 特徴属性情報の例
図30は、実施の形態2の負荷推定装置において扱われる特徴属性情報の例を表により図示する図である。
図30に図示される特徴属性情報は、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において契約プランが「プランA」、「プランB」及び「プランC」の各々となっている属性情報が占める割合を含む。当該割合は、当該少なくともひとつの属性情報を分析することにより得られる。契約プラン以外の項目の項目値が複数の項目値の各々となっている属性情報が占める割合が特徴属性情報に含まれてもよい。
2.8 モニタリング住宅から取得した属性情報の例
図31は、実施の形態2の負荷推定装置において扱われる、モニタリング住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。
図31(a)、図31(b)及び図31(c)は、モニタリング住宅A,B及びCから取得された属性情報をそれぞれ図示する。
図31(a)に図示される属性情報は、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」という4個の項目並びに「プランA」、「親子世帯」、「4人」及び「兵庫県尼崎市...」という、4個の項目のそれぞれの項目値を含む。
図31(b)に図示される属性情報は、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」という4個の項目並びに「プランB」、「親子世帯」、「2人」及び「兵庫県尼崎市...」という、4個の項目のそれぞれの項目値を含む。
図31(c)に図示される属性情報は、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」という4個の項目並びに「プランC」、「一人暮らし」、「4人」及び「兵庫県尼崎市...」という、4個の項目のそれぞれの項目値を含む。
2.9 特徴属性情報の例
図32は、実施の形態2の負荷推定装置において扱われる特徴属性情報の例を表により図示する図である。
図32(a)、図32(b)、図32(c)及び図32(d)は、それぞれ「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」に関する特徴属性情報を図示する。
図32(a)に図示される特徴属性情報は、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において「契約プラン」が「プランA」、「プランB」及び「プランC」の各々となっている属性情報が占める割合を含む。
図32(b)に図示される特徴属性情報は、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において「家族構成」が「親子世帯」及び「一人暮らし」の各々となっている属性情報が占める割合を含む。
図32(c)に図示される特徴属性情報は、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において「家族人数」が「2人」及び「4人」の各々となっている属性情報が占める割合を含む。
図32(d)に図示される特徴属性情報は、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において「住所」が「兵庫県尼崎市...」となっている属性情報が占める割合を含む。
2.10 特徴属性の準備の例
2次クラスターに30個の負荷情報d1,d2,...,d30が属し、10個の負荷情報d1,d2,...,d10の各々に付属する属性情報が、図31(a)に図示される属性情報であり、15個の負荷情報d11,d12,...,d25の各々に付属する属性情報が、図31(b)に図示される属性情報であり、5個の負荷情報d26,d27,...,d30の各々に付属する属性情報が、図31(c)に図示される属性情報である場合について考える。
この場合は、30個の負荷情報d1,d2,...,d30にそれぞれ付属する30個の負荷情報において、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」の各項目について各項目の項目値が特定の項目値となっている属性情報が占める割合を計算することにより、図32(a)、図32(b)、図32(c)及び図32(d)に図示される特徴属性情報がそれぞれ得られる。例えば、30個の負荷情報d1,d2,...,d30にそれぞれ付属する30個の負荷情報において、「契約プラン」がそれぞれ「プランA」、「プランB」及び「プランC」となっている属性情報が占める割合「33%」、「50%」及び「17%」を計算することにより、図32(a)に図示される特徴属性情報が得られる。
各項目の項目値が特定の項目値となっている属性情報が占める割合に代えて、各項目の特定の項目値が特徴属性情報に含まれてもよい。例えば、2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報において項目値が特定の項目値となっている属性情報が最多数である場合は、当該特定の項目値のみが特徴属性情報に含まれてもよい。より具体的には、「契約プラン」が「契約プランB」となっている属性情報が最多数である場合は、「契約プランB」という項目値が特徴属性情報に含まれてもよい。又は、「家族構成」が「親子世帯」となっている属性情報が最多数である場合は、「親子世帯」という項目値が特徴属性情報に含まれてもよい。項目値が複数の特定の項目値となっている属性情報が占める割合が互いに同じである場合は、当該複数の項目値から選択された項目値が特徴属性情報に含まれてもよいし、当該複数の項目値の全部が特徴属性情報に含まれてもよい。当該複数の項目値のいずれも特徴属性情報に含まれず空白ができることも許容される。より具体的には、図32(c)に図示されるように「家族人数」が「2人」及び「4人」となっている属性情報が占める割合がいずれも「50%」である場合は、「2人」及び「4人」という項目値の片方が特徴属性情報に含まれてもよいし、「2人」及び「4人」という項目値の両方が特徴属性情報に含まれてもよい。「2人」及び「4人」という項目値の両方が特徴属性情報に含まれず空白ができることも許容される。
2.11 推定部
図33は、実施の形態2の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。
推定部2021は、図33に図示されるように、受付部2580、代表モデル選択用の対応関係計算部2581、代表モデル選択用の類似度計算部2582、代表モデル選択部2583及び内訳計算部2584を備える。
受付部2580、代表モデル選択用の対応関係計算部2581、代表モデル選択用の類似度計算部2582、代表モデル選択部2583及び内訳計算部2584は、それぞれ実施の形態1の負荷推定装置1000に備えられる受付部1580、代表モデル選択用の対応関係計算部1581、代表モデル選択用の類似度計算部1582、代表モデル選択部1583及び内訳計算部1584と同様に動作しうる。
2.12 代表モデル選択部に備えられる類似度計算部
代表モデル選択部2583は、図33に図示されるように、類似度計算部2585を備える。
類似度計算部2585は、属性情報2043を推定対象の住宅2061から取得し、取得した属性情報2043とM_1*M_2個の特徴属性情報2281の各々である各特徴属性情報との間の代表モデル選択用の類似度を計算する。
したがって、代表モデル選択部2583は、実施の形態1の負荷推定装置1000において扱われる代表モデル選択用の類似度1620と同様の、総負荷情報2041と各代表モデルに含まれる総負荷情報との間の代表モデル選択用の類似度2620、及び属性情報2043と各特徴属性情報との間の代表モデル選択用の類似度を利用できる。
そこで、代表モデル選択部2583は、選択代表モデル2320を選択する場合に、総負荷情報2041と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との間の類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなるとともに、属性情報2043と候補となる代表モデルにより代表される少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報から抽出される特徴属性情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いる。
例えば、総負荷情報2041と選択代表モデル2320に含まれる総負荷情報との間の類似度が基準以上であり、属性情報2043と選択代表モデル2320により代表される少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報から抽出される特徴属性情報との類似度が最高の類似度となるように、選択代表モデル2320が選択される。
又は、属性情報2043と選択代表モデル2320により代表される少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報から抽出される特徴属性情報との類似度が基準以上であり、総負荷情報2041と選択代表モデル2320に含まれる総負荷情報との間の類似度が最高の類似度となるように、選択代表モデル2320が選択される。
総負荷情報2041と選択代表モデル2320に含まれる総負荷情報との間の類似度、及び属性情報2043と選択代表モデル2320により代表される少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報から抽出される特徴属性情報との類似度から求められる総合的な類似度が最高の総合的な類似度となるように、選択代表モデル2320が選択されてもよい。
項目値が複数の項目値の各々となる属性情報が占める割合を特徴属性情報が含む場合は、当該割合を利用して属性情報2043と特徴属性情報との間の類似度が求められる。例えば、属性情報2043に含まれる項目値と一致する項目値が、当該複数の項目値から選択され、項目値が選択された項目値となる属性情報が占める割合が特徴属性情報から取得され、取得された割合に応じた値が属性情報2043と特徴属性情報との間の類似度にされる。
2.13 属性情報と特徴属性情報との間の類似度の計算の例
図34は、実施の形態2の負荷推定装置において扱われる推定対象の住宅から取得された属性情報の例を表により図示する図である。
図34に図示される属性情報は、「契約プラン」、「家族構成」、「家族人数」及び「住所」という4個の項目並びに「プランA」、「親子世帯」、「3人」及び「兵庫県尼崎市...」という、4個の項目のそれぞれの項目値を含む。
特徴属性情報が図32(a)、図32(b)、図32(c)及び図32(d)に図示される特徴属性情報からなり属性情報2043が図34に図示される属性情報である場合は、図34に図示される属性情報に含まれる「プランA」という項目値に一致する「プランA」という項目値が、図32(a)に図示される特徴属性情報に含まれる「プランA」、「プランB」及び「プランC」という項目値から選択され、項目値が、選択された「プランA」という項目値となる属性情報が占める割合「33%」を正規化した値「0.33」が図34に図示される属性情報と図32(a)に図示される特徴属性情報との間の契約プランに関する類似度の指標値にされる。
同様にして、値「0.83」が図34に図示される属性情報と図32(b)に図示される特徴属性情報との間の家族構成に関する類似度の指標値にされ、値「0」が図34に図示される属性情報と図32(c)に図示される特徴属性情報との間の家族人数に関する類似度の指標値にされ、値「1」が図34に図示される属性情報と図32(d)に図示される特徴属性情報との間の住所に関する類似度の指標値にされる。
また、これらの類似度の指標値「0.33」、「0.83」及び「1」を合算することにより得られる指標値「2.16」が属性情報2043と特徴属性情報との間の類似度にされる。得られた類似度の指標値は、属性情報2043と特徴属性情報との間の類似度が高くなるほど大きくなる特性を有する。
2.14 実施の形態2の負荷推定装置の利点
実施の形態2の負荷推定装置2000は、実施の形態1の負荷推定装置1000と同様の利点を有する。以下では、実施の形態2の負荷推定装置2000が有する追加の利点について説明する。
一般的に言って、推定対象の住宅2061の属性がモニタリング住宅の属性に類似する場合は、推定対象の住宅2061の総負荷の内訳である機器別負荷がモニタリング住宅の総負荷の内訳である機器別負荷に類似する可能性が高い。したがって、推定対象の住宅2061の属性と類似する属性を有するモニタリング住宅から取得した負荷情報から選択代表モデル2320を生成し、生成した選択代表モデル2320に含まれる機器別負荷情報を推定対象の住宅2061の機器別負荷情報2080に反映させる負荷推定装置2000によれば、機器別負荷情報2080が精度よく推定される。
例えば、モニタリング住宅が一人暮らしの住宅であり推定対象の住宅が二世帯住宅である場合に、当該モニタリング住宅から取得された負荷情報から代表モデルが生成され、生成された代表モデルに含まれる機器別負荷情報が機器別負荷情報2080に反映させられたときには、機器別負荷情報2080が精度よく推定されないが、モニタリング住宅が一人暮らしの住宅であり推定対象の住宅が一人暮らしの住宅である場合に、当該モニタリング住宅から取得された負荷情報から代表モデルが生成され、生成された代表モデルに含まれる機器別負荷情報が機器別負荷情報2080に反映させられたときには、機器別負荷情報3080が精度よく推定される。
3 実施の形態3
3.1 実施の形態1と実施の形態3との相違
実施の形態1の負荷推定装置1000は、N個のモニタリング住宅1060から取得した代表モデル作成用のN個の負荷情報1040及び推定対象の住宅1061から取得した推定対象の総負荷情報1041から、推定対象の住宅1061の機器別負荷情報1080を推定する。これに対して、実施の形態3の負荷推定装置は、N個のモニタリング住宅から取得した代表モデル作成用のN個の負荷情報、並びに推定対象の住宅から取得した推定対象の総負荷情報及び傾向アンケート情報から、推定対象の住宅の機器別負荷情報を推定する。
以下では、上記の相違をもたらす実施の形態3の負荷推定装置の構成を説明する。上記の相違をもたらす構成の採用を阻害しない範囲内において、他の実施の形態の負荷推定装置の構成がそのまま又は変形されてから実施の形態3の負荷推定装置において採用されてもよい。
3.2 負荷推定装置
図35は、実施の形態3の負荷推定装置を図示するブロック図である。
図35に図示される負荷推定装置3000は、代表モデル準備部3020及び推定部3021を備える。
代表モデル準備部3020は、代表モデル作成用のN個の負荷情報3040をN個のモニタリング住宅3060から取得し、取得したN個の負荷情報3040からM_1*M_2個の代表モデル3280を準備する。
代表モデル準備部3020は、実施の形態1の負荷推定装置1000に備えられる代表モデル準備部1020と同様に動作しうる。
推定部3021は、推定対象の総負荷情報3041を推定対象の住宅3061から取得し、M_1*M_2個の代表モデル3280を代表モデル準備部3020から取得し、M_1*M_2個の代表モデル3280から選択代表モデルを選択し、選択した選択代表モデルを用いて総負荷情報3041から推定対象の住宅3061の機器別負荷情報3080を推定する。
また、推定部3021は、総負荷情報3041に付属する傾向アンケート情報3043を推定対象の住宅3061から取得し、取得した傾向アンケート情報3043を選択代表モデルの選択に使用する。
3.3 傾向アンケート情報
傾向アンケート情報3043は、推定対象の住宅3061における家電機器の利用傾向と直接的に関連する事項についての問い合わせに対する回答を含む情報であってもよいし、血液型、趣味等の推定対象の住宅3061における家電機器の利用傾向と直接的に関連しない事項についての問い合わせに対する回答を含む情報であってもよい。
傾向アンケート情報3043は、推定対象の総負荷情報3041を取得する際にアンケート等を用いて推定対象の住宅3061から収集された情報であってもよいし、電力会社が推定対象の住宅3061と契約を結ぶ際に推定対象の住宅3061から取得されデータベースに蓄積された情報であってもよい。
3.4 推定部
図36は、実施の形態3の負荷推定装置に備えられる推定部を図示するブロック図である。
推定部3021は、図36に図示されるように、受付部3580、代表モデル選択用の対応関係計算部3581、代表モデル選択用の類似度計算部3582、代表モデル選択部3583及び内訳計算部3584を備える。
受付部3580、代表モデル選択用の対応関係計算部3581、代表モデル選択用の類似度計算部3582、代表モデル選択部3583及び内訳計算部3584は、それぞれ実施の形態1の負荷推定装置1000に備えられる受付部1580、代表モデル選択用の対応関係計算部1581、代表モデル選択用の類似度計算部1582、代表モデル選択部1583及び内訳計算部1584と同様に動作しうる。
また、推定部3021は、図36に図示されるように、特徴抽出部3585をさらに備える。
3.5 特徴抽出部
特徴抽出部3585は、M_1*M_2個の代表モデル3280に含まれる2個以上の代表モデルの相対的な特徴をそれぞれ示す2個以上の特徴情報3048を抽出する。2個以上の代表モデルは、実施の形態1の負荷推定装置1000において扱われる代表モデル選択用の類似度1620と同様の代表モデル選択用の類似度3620において推定対象の総負荷情報3041と2個以上の代表モデルの各々との間の類似度が基準以上となるように選択される。
3.6 代表モデル選択部に備えられる類似度計算部
代表モデル選択部3583は、類似度計算部3586を備える。
類似度計算部3586は、傾向アンケート情報3043を取得し、取得した傾向アンケート情報3043と2個以上の特徴情報3048の各々である各特徴情報との間の代表モデル選択用の類似度を計算する。
したがって、代表モデル選択部3583は、実施の形態1の負荷推定装置1000において扱われる代表モデル選択用の類似度1620と同様の、推定対象の総負荷情報3041と各代表モデルに含まれる総負荷情報との間の代表モデル選択用の類似度3620、及び傾向アンケート情報3043と各特徴情報との間の代表モデル選択用の類似度を利用できる。
そこで、代表モデル選択部3583は、選択代表モデル3320を選択する場合に、総負荷情報3041と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との間の類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなるとともに、傾向アンケート情報3043と候補となる代表モデルの相対的な特徴を示す特徴情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いる。
例えば、総負荷情報3041と選択代表モデル3320に含まれる総負荷情報との間の類似度が基準以上であり、傾向アンケート情報3043と選択代表モデル3320の相対的な特徴を示す特徴情報との間の類似度が最高の類似度となるように、選択代表モデル3320が選択される。選択代表モデル3320が選択される場合は、傾向アンケート情報3043から推定対象の住宅3061の傾向が分析され、分析により得られた傾向と最も合致する特徴を有する選択代表モデル3320が選択される。
3.7 代表モデルの例
図37は、第3実施形態の負荷推定装置において扱われる代表モデルの例を積み上げ棒グラフにより図示する図である。
図37(a)に図示される「代表モデルA」は、積み上げ棒グラフにおける複数の成分の全体により示される総負荷情報及び積み上げ棒グラフにおける複数の成分により示される機器別負荷情報を含む。図37(b)に図示される「代表モデルB」は、積み上げ棒グラフにおける複数の成分の全体により示される総負荷情報及び積み上げ棒グラフにおける複数の成分により示される機器別負荷情報を含む。
図38は、第3実施形態の負荷推定装置において扱われる、図37に図示される代表モデルに含まれる機器別負荷の1日に渡る合計値を表により図示する図である。
図38に図示される表の左から2列目には、「代表モデルA」に含まれる機器別負荷の1日に渡る合計値が示される。図38に図示される表の左から3列目には、「代表モデルB」に含まれる機器別負荷の1日に渡る合計値が示される。
図38に図示される例においては、「代表モデルA」のリビング負荷が「代表モデルB」のリビング負荷より多く、「代表モデルB」のIH負荷が「代表モデルA」のIH負荷より多い。したがって、図38に図示される例によれば、「代表モデルA」及び「代表モデルB」の相対的な特徴を示す特徴情報として「多くのリビング負荷を使用する」及び「多くのキッチン負荷を使用する」がそれぞれ抽出される。
3.8 傾向アンケート情報の例
図39は、第3実施形態の負荷推定装置において扱われる傾向アンケート情報の例を表により図示する図である。
図39に図示される傾向アンケート情報は、「料理をよくする方だ」及び「空調は電気代を気にせず使う」という質問事項及び「Yes」及び「No」というこれらの質問事項のそれぞれに対する回答を含む。
3.9 代表モデルの選択の例
2個以上の代表モデルが図38に図示される「代表モデルA」及び「代表モデルB」であり、傾向アンケート情報3043が図39に図示される傾向アンケート情報である場合は、図39に図示される傾向アンケート情報からキッチン負荷が多くリビング負荷が少ないという傾向が分析により得られ、キッチン負荷が多くリビング負荷が多いという特徴を有する「代表モデルB」が選択代表モデル3320として選択される。
3.10 実施の形態3の負荷推定装置の利点
実施の形態3の負荷推定装置3000は、実施の形態1の負荷推定装置1000と同様の利点を有する。以下では、実施の形態3の負荷推定装置3000が有する追加の利点について説明する。
一般的に言って、推定対象の住宅3061の電気エネルギーの消費の傾向がモニタリング住宅の電気エネルギーの消費の傾向に類似する場合は、推定対象の住宅3061の総負荷の内訳である機器別負荷がモニタリング住宅の総負荷の内訳である機器別負荷に類似する可能性が高い。したがって、推定対象の総負荷情報3041の取得先推定対象の住宅3061の電気エネルギーの消費の傾向と類似する電気エネルギーの消費の傾向を有するモニタリング住宅3060から取得した負荷情報から選択代表モデル3320を生成し、生成した選択代表モデル3320に含まれる機器別負荷情報を推定対象の住宅3061の機器別負荷情報3080に反映させる負荷推定装置3000によれば、機器別負荷情報3080が精度よく推定される。
例えば、モニタリング住宅のキッチン負荷が多く推定対象の住宅3061のリビング負荷が多い場合に、当該モニタリング住宅から取得された負荷情報から代表モデルが生成され、生成された代表モデルに含まれる機器別負荷情報が機器別負荷情報3080に反映させられたときには、機器別負荷情報3080が精度よく推定されないが、モニタリング住宅のリビング負荷が多く推定対象の住宅3061のリビング負荷が多い場合に、当該モニタリング住宅から取得された負荷情報から代表モデルが生成され、生成された代表モデルに含まれる機器別負荷情報が機器別負荷情報3080に反映させられたときには、機器別負荷情報3080が精度よく推定される。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1000,2000,3000 負荷推定装置、1020,2020,3020 代表モデル準備部、1021,2021,3021 推定部、1040,2040,3040 N個の負荷情報、1041,2041,3041 総負荷情報、1080,2080,3080 機器別負荷情報、1160 M_1個の1次クラスター、1200 N(m_1)個の負荷情報、1220 M_1*M_2個の2次クラスター、1260 N(m_2)個の負荷情報、1280,2280,3280 M_1*M_2個の代表モデル、1320,2320,3320 選択代表モデル、1340,2340 負荷情報記憶部、1341,2341 クラスタリング用の対応関係計算部、1342,2342 1次クラスタリング用の類似度計算部、1343,2343 1次クラスタリング部、1344,2344 2次クラスタリング用の類似度計算部、1345,2345 2次クラスタリング部、1346,2346 代表モデル取得部、1347,2347 代表モデル記憶部。

Claims (6)

  1. 各々がひとつの需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す総負荷情報及び前記ひとつの需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報を含む代表モデル作成用の複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の総負荷情報の間の第1の類似度を計算する第1の類似度計算部と、
    前記第1の類似度にしたがって前記代表モデル作成用の複数の負荷情報を複数の1次クラスターに分類し、前記複数の1次クラスターの各々に属する少なくともひとつの負荷情報を特定する1次クラスタリング部と、
    前記複数の1次クラスターに含まれる少なくともひとつの1次クラスターの各々である各1次クラスターに属する複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の部分負荷情報の間の第2の類似度を計算する第2の類似度計算部と、
    前記第2の類似度にしたがって前記各1次クラスターに属する複数の負荷情報を複数の2次クラスターに分類し、前記複数の2次クラスターの各々である各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を特定する2次クラスタリング部と、
    前記各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を代表する代表モデルを生成することにより、複数の代表モデルを取得する代表モデル取得部と、
    推定対象の需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す推定対象の総負荷情報と前記複数の代表モデルの各々に含まれる総負荷情報との間の第3の類似度を計算する第3の類似度計算部と、
    前記第3の類似度に基づいて、前記推定対象の総負荷情報と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いて、前記複数の代表モデルから選択代表モデルを選択する代表モデル選択部と、
    前記選択代表モデルに含まれる部分負荷情報が、計算される部分負荷情報に反映されるように、前記推定対象の需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報を計算する計算部と、
    を備える負荷推定装置。
  2. 前記代表モデル作成用の複数の負荷情報にそれぞれ付属する複数の属性情報を取得し、前記各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報の特徴を示す特徴属性情報を抽出することにより、複数の特徴属性情報を抽出する特徴属性情報抽出部
    をさらに備え、
    前記代表モデル選択部は、
    前記推定対象の総負荷情報に付属する属性情報を取得し、前記推定対象の総負荷情報に付属する属性情報と前記複数の特徴属性情報の各々との間の第4の類似度を計算する第4の類似度計算部
    を備え、
    前記選択基準は、前記推定対象の総負荷情報に付属する属性情報と候補となる代表モデルにより代表される少なくともひとつの負荷情報にそれぞれ付属する少なくともひとつの属性情報から抽出される特徴属性情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる基準である
    請求項1の負荷推定装置。
  3. 前記複数の代表モデルに含まれる2個以上の代表モデルの相対的な特徴をそれぞれ示す2個以上の特徴情報を抽出する特徴抽出部
    をさらに備え、
    前記代表モデル選択部は、
    前記推定対象の需要家の傾向アンケート情報を取得し、前記傾向アンケート情報と前記2個以上の特徴情報の各々との間の第5の類似度を計算する第5の類似度計算部
    を備え、
    前記選択基準は、前記傾向アンケート情報と候補となる代表モデルの相対的な特徴を示す特徴情報との間の類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる基準である
    請求項1又は2の負荷推定装置。
  4. 前記代表モデル作成用の複数の負荷情報に含まれる第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点が、前記代表モデル作成用の複数の負荷情報に含まれる第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点に近似するように、前記第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、前記第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する対応関係計算部
    をさらに備え、
    前記第1の類似度計算部は、前記第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と前記第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点との間の類似度を、前記第1の負荷情報に含まれる総負荷情報と前記第2の負荷情報に含まれる総負荷情報との間の類似度とし、
    前記第2の類似度計算部は、前記第1の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と同時刻にそれぞれ取得された部分負荷の複数の時系列点と前記第2の負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と同時刻にそれぞれ取得された部分負荷の複数の時系列点との間の類似度を、前記第1の負荷情報に含まれる部分負荷情報と前記第2の負荷情報に含まれる部分負荷情報との間の類似度とする
    請求項1から3までのいずれかの負荷推定装置。
  5. 前記推定対象の総負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点が、前記複数の代表モデルの各々である各代表モデルに含まれる総負荷の複数の時系列点に近似するように、前記推定対象の総負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点にそれぞれ対応する、前記各代表モデルに含まれる総負荷の複数の時系列点を特定する代表モデル選択用の対応関係計算部
    をさらに備え、
    前記第3の類似度計算部は、
    前記推定対象の総負荷情報に含まれる総負荷の複数の時系列点と前記各代表モデルに含まれる総負荷の複数の時系列点との間の類似度を、前記推定対象の総負荷情報と前記各代表モデルに含まれる総負荷情報との間の類似度とする
    請求項1から4までのいずれかの負荷推定装置。
  6. コンピューターが実行する負荷推定方法であって、
    a) 各々がひとつの需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す総負荷情報及び前記ひとつの需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報を含む代表モデル作成用の複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の総負荷情報の間の第1の類似度を計算する工程と、
    b) 前記第1の類似度にしたがって前記代表モデル作成用の複数の負荷情報を複数の1次クラスターに分類し、前記複数の1次クラスターの各々に属する少なくともひとつの負荷情報を特定する工程と、
    c) 前記複数の1次クラスターに含まれる少なくともひとつの1次クラスターの各々である各1次クラスターに属する複数の負荷情報にそれぞれ含まれる複数の部分負荷情報の間の第2の類似度を計算する工程と、
    d) 前記第2の類似度にしたがって前記各1次クラスターに属する複数の負荷情報を複数の2次クラスターに分類し、前記複数の2次クラスターの各々である各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を特定する工程と、
    e) 前記各2次クラスターに属する少なくともひとつの負荷情報を代表する代表モデルを生成することにより、複数の代表モデルを取得する工程と、
    f) 推定対象の需要家が消費した電気エネルギーの全体の大きさを示す総負荷の時間変化を示す推定対象の総負荷情報と前記複数の代表モデルの各々に含まれる総負荷情報との間の第3の類似度を計算する工程と、
    g) 前記第3の類似度に基づいて、前記推定対象の総負荷情報と候補となる代表モデルに含まれる総負荷情報との類似度が高くなるほど候補となる代表モデルが選択されやすくなる選択基準を用いて、前記複数の代表モデルから選択代表モデルを選択する工程と、
    h) 前記選択代表モデルに含まれる部分負荷情報が、計算される部分負荷情報に反映されるように、前記推定対象の需要家の複数の部分が消費した電気エネルギーの大きさをそれぞれ示す複数の部分負荷の時間変化を示す部分負荷情報を計算する工程と、
    を備える負荷推定方法。
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