JP6859068B2 - 空気調和機の制御方法、空気調和機 - Google Patents

空気調和機の制御方法、空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6859068B2
JP6859068B2 JP2016206930A JP2016206930A JP6859068B2 JP 6859068 B2 JP6859068 B2 JP 6859068B2 JP 2016206930 A JP2016206930 A JP 2016206930A JP 2016206930 A JP2016206930 A JP 2016206930A JP 6859068 B2 JP6859068 B2 JP 6859068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air
humidity
dew point
air conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016206930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018066541A (ja
Inventor
功 井場
功 井場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2016206930A priority Critical patent/JP6859068B2/ja
Publication of JP2018066541A publication Critical patent/JP2018066541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6859068B2 publication Critical patent/JP6859068B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

予め設定された温湿度範囲内の空気を対象空間に供給する空気調和機の制御方法、空気調和機に関する。
従来、ケーシング内にフィルタ、冷温水コイル、再熱コイル、加湿器、ファン等を組み込んだ空気調和機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この空気調和機は、空気を吸入し、ホコリ等をフィルタで除去し、冷温水コイルで冷房や除湿あるいは加熱を行い、再熱コイルで更に加熱して温度を調整し、加湿器にて相対湿度を調整することにより、温度および相対湿度が調整された空気の対象空間への供給つまりは対象空間の空調を行っている。
このような空気調和機には、外気のみを吸入して空調を行うもの(以下、オールフレッシュ空調と称する)や、外気と対象空間からの還気とを吸入して空調を行うもの(以下、一般空調と称する)がある。このとき、空気調和機は、設定された一定の温度を目標として、対象空間の温度やオールフレッシュ空調であれば吹き出し温度が一定となるように空調制御を行っている。
特開2015−137826号公報
しかしながら、近年では省エネの観点から、適正な設定温度として、冷房時は28℃、暖房時は20℃に設定されることが一般的になりつつある。そして、対象空間には、当然ながら人が出入りすることがある。この場合、人が感じる体感温度は、運動量や服装の影響等を受けるほか、周囲温度との温度差によっても変化する。
そのため、周囲温度との温度差が大き過ぎると例えば冷えすぎている等の不快感が生じるおそれがある。その一方で、周囲温度との温度差が小さい場合には、空調の効果を感じられないため快適性を損なうおそれがある。
そこで、快適性を向上させることができる空気調和機の制御方法、空気調和機を提供する。
実施形態による空気調和機の制御方法は、対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定し、対象空間に供給する空気の制御上の上限の温度である空調目標温度を温湿度範囲内であって且つ周囲温度に対して予め設定された温度差に設定し、設定した空調目標温度を上限とした空調制御を行う。
実施形態の空気調和機の構成を模式的に示す図 空気調和機の設置態様の一例を模式的に示す図 空気調和機による処理の流れを示す図 冷房除湿モードでのオールフレッシュ空調の制御態様の一例を示す図 冷房除湿モードでの一般空調の制御態様の一例を示す図 冷房再熱モードでの制御態様の一例を示す図
以下、実施形態について、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気調和機(以下、空調機1と称する)は、予め設定された温湿度範囲内の空気を対象空間に供給するものであり、制御装置2および空調本体部3を備えている。
制御装置2は、図示しないシーケンサやコンピュータ等によって構成されており、空調本体部3の制御つまりは空調制御を行っている。なお、空調機1が複数設けられている場合等においては、上位の管理装置により集中的に空調機1が管理されることもある。この制御装置2は、詳細は後述するが、空調目標温度を設定する設定部、および空調目標温度を上限とした空調制御を行う制御部として機能する。
空調本体部3は、図示しないケーシング内に、フィルタ4、冷温水コイル5、再熱コイル6、加湿器7、ファン8、温湿度センサ9等を有している。
フィルタ4は、いわゆる防塵フィルタであり、吸気に含まれるゴミや埃あるいは塵等を除去するものである。
冷温水コイル5は、フィルタ4を通過した空気を、外部に設けられている冷温水熱源機5aから供給される冷水あるいは温水を利用して冷却または加熱する。なお、図1では、冷温水熱源機5aから供給される冷水あるいは温水を総称して冷温水と示している。
再熱コイル6は、冷温水コイル5を通過した空気を、外部に設けられている冷温水熱源機6aから供給される温水を利用して必要に応じて再熱する。
加湿器7は、温水コイルを通過した空気を必要に応じて加湿する。本実施形態では加湿器7は、外部の蒸発器7aから供給される蒸気を利用する蒸発式のものを採用しているが、水を気化して加湿する気化式のものや、水を霧状に噴霧するスプレー式のもの等を採用することもできる。
ファン8は、ケーシング外から空気を空調本体部3に導入するとともに、加湿器7を通過した空気を空調の対象空間に供給するものであり、吸気および給気のために設けられている。
温湿度センサ9は、本実施形態では吸気側に温湿度センサ9aが、給気側に温湿度センサ9bが設けられており、吸気および給気の温度および相対湿度をそれぞれ測定する。この温湿度センサ9は、後述するように、空調の対象である対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定する周囲温度測定部として機能する。
次に、上記した構成の作用について説明する。
上記した構成の空調機1は、一般家庭で使用されるいわゆるエアコンとは異なり、比較的大型のものであって、例えば図2(A)に一例として示すように、建屋10全体に対する全館空調を行う空調機1Aや、建屋10内に個別に仕切られて設けられているブース11の空調を行う空調機1Bのような設置態様で使用される。このような大型の空調機1は、エアハンドリングユニットあるいは略してエアハン等と称されている。
この場合、空調機1Aは、供給ダクト12Aによって建屋10に接続されており、その空調の対象空間は建屋10である。この空調機1Aは、外気のみを吸入するオールフレッシュ空調を行う。この場合、対象空間の周囲とは屋外であり、周囲温度は外気の温度である。また、建屋10としては、例えばオフィスビルや商業ビルあるいは工場等を対象とすることができる。建屋10全体に対する空調温度は、管理室等に設けられている操作パネル10aから設定される。
空調機1Bは、供給ダクト12Bおよび還気ダクト13によってブース11に接続されており、その空調の対象空間はブース11である。この空調機1Bは、外気および空調対象空間であるブース11からの還気を吸入する一般空調を行う。この場合、対象空間の周囲とは建屋10内であり、周囲温度は、建屋10内の温度つまりは本実施形態であれば空調機1Aから給気される空気の温度である。
また、ブース11としては、例えば店舗や企業のオフィスあるいは塗装専用の作業室等を対象とすることができる。ブース11に対する空調温度は、ブース11内に設けられている操作パネル11aから個別に設定される。
また、空調機1は、図2(B)に示すように、空調が行われていない建屋10内のブース11を空調する空調機1Cのような設置態様も考えられる。これは、例えば工場内の塗装ブース等が想定される。
さて、近年では省エネの観点から、適正な設定温度として、冷房時は28℃、暖房時は20℃に設定されることが一般的になりつつある。しかし、対象空間には、当然ながら人が出入りすることがある。例えば図2(A)の場合、人は建屋10の内外に出入りするし、ブース11の内外に出入りする。この場合、対象空間に出入りする入出者が感じる体感温度は、運動量や服装の影響等を受けるほか、周囲温度との温度差によっても変化する。つまり、同じブース11内であっても、例えばデスクワークをしている人と何らかの作業をして体を動かしている人とでは、体感温度が異なると考えられる。
このとき、周囲温度との温度差が大き過ぎると例えば冷えすぎている等の不快感が生じるおそれがある。その一方で、周囲温度との温度差が小さい場合には、空調の効果を感じられないため快適性を損なうおそれがある。そして、対象空間内には人が存在することから、快適性を向上させることが望まれている。その一方で、省エネの観点からすれば、無駄に消費電力が増大すること、すなわち、不必要な負荷の発生を抑制することも求められている。
そこで、本実施形態の空調機1は、不必要な負荷の発生を抑制しつつ快適性を向上させている。以下、本実施形態の空調機1による制御態様A〜Cの3種類の制御態様について説明するが、説明の簡略化のために、まず空調機1による処理の全体的な流れと具体的な制御態様とを制御態様A:冷房除湿モード(オールフレッシュ空調)において説明し、その後、制御態様B:冷房除湿モード(一般空調)、制御態様C:冷房再熱モードについて説明する。
なお、冷房除湿モードおよび冷房再熱モードは、詳細は以下に説明するが、吸気の露点温度に基づいて区分けされる制御モードであり、大まかに言えば、冷房除湿モードは吸気を露点温度に冷却する処理つまりは除湿を伴う制御であり、冷房再熱モードは吸気を露点温度に冷却する処理を伴わない制御である。
<制御態様A:冷房除湿モード(オールフレッシュ空調)>
以下、冷房除湿モードにおけるオールフレッシュ空調の制御態様について説明する。
空調機1は、図3に示す処理において、まず周囲温度を測定する(S1)。本実施形態の場合、周囲温度は、空調機1Aであれば外気の温度、空調機1Bであれば建屋10内の温度である。続いて、空調機1は、測定した周囲温度に基づいて、制御上の上限となる空調目標温度を設定する(S2)。そして、空調機1は、空調処理すなわち設定した空調目標温度を用いた空調制御を行う(S3)。
この場合、周知のように、図4に示す空気線図において、温湿度範囲(R)は、温度の上限(以下、上限温度と称する)を示す線分(L1)、温度の下限(以下、下限温度と称する)を示す線分(L2)、相対湿度の上限(以下、上限湿度と称する)を示す線分(L3)および相対湿度の下限(以下、下限湿度と称する)を示す線分(L4)により囲まれた範囲として設定される。
本実施形態では、温湿度範囲は、対象空間内の人が不快と感じることがないように、温度範囲が21℃〜28℃、相対湿度範囲が40%〜70%の範囲に設定されている。この温湿度範囲は、例えばオフィス等であれば法令等によって、また、塗装ブースであれば塗料の使用条件等によって規定あるいは推奨されている範囲が設定される。
ここで、比較例としての従来の空調制御を簡単に説明する。従来の空調制御では、温湿度範囲(R)内の任意の1点(P100)が静的に設定さ、冷温水コイル5の出口における温度を温湿度範囲(R)内の下限温度且つ空調目標温度における上限湿度、つまりは、線分(L2)と線分(L3)との交点の露点温度(P101)まで冷却し、その後、再熱コイル6で設定された温度まで再熱した状態とし(P102)、必要に応じて加湿する。
しかし、このような従来の空調制御では、冷房時には吸気の温湿度に関係なく常に露点温度まで冷温水コイル5で冷却した後に再熱することから、冷却や再熱の負荷が不必要に発生してしまう。そこで、空調機1は、ステップS1においてまず周囲温度を測定し、ステップS2において空調目標温度を設定する。
このとき、空調機1は、温湿度範囲(R)の上限温度と下限温度との間であって、且つ、周囲温度に対して予め設定されている温度差(ΔT)となる温度を、対象空間に供給する空気の制御上の温度の上限値である空調目標温度に設定する。つまり、空調機1は、温湿度範囲(R)の制御上の上限となる空調目標温度を、周囲温度に基づいて動的に設定している。
また、温度差(ΔT)は、本制御態様では5℃に設定されている。この温度差(ΔT)は、温度差がある空間を移動した際、つまりは、建屋10の外部から内部に移動した際、空調の効果を感じることができるとともに、例えば冷えすぎていると感じることがないようにするために設定される。この場合、温度差(ΔT)は、周囲温度に対して3℃から8℃の範囲、より好ましくは本制御態様のように5℃程度に設定される。
これは、対象空間への入室者が不適切な空調設定温度であると判断した場合、3℃以上温度設定を変更する傾向にあること、また、夏場の暑い時期に対象空間で運動や作業を行う場合は、より低い温度設定であることが好まれるが、外気温度よりも余にも低い設定温度に変更すると対象空間外へ移動した場合の不快感が大きくなるため、温度差が8℃以下となるのが好ましいことから、温度差(ΔT)は3℃から8℃の範囲であるのが好ましいと考えられるためである。
さらに、温度差(ΔT)を5℃程度とする場合、対象空間への入出者が感じる不快感を抑えると同時に、設定温度の低すぎによる、退出時の不快感も抑え、さらに温度差(ΔT)を下げ過ぎることによる省エネ性の悪化も抑えることができる。
さて、給気つまりは外気の状態が、図4にP10にて示すように温度が31℃、相対湿度が80%であったとする。これは夏季や雨天時等に発生し得る状態である。このとき、給気の温度および相対湿度は、温湿度センサ9aによって測定され、その測定結果から吸気の絶対湿度が算出される。そして、空調機1は、外気の温度から温度差(ΔT)となる温度、つまりは、31−5=26℃を、空調目標温度として設定する。
続いて、空調機1は、ステップS3において、空調目標温度を用いて、設定した空調目標温度を上限とした空調制御を行う。具体的には、空調機1は、温湿度範囲(R)において空調目標温度における上限湿度つまりは空調目標温度におけるL3上の点(P11)を特定し、そのP11の露点温度(P12)を特定する。
露点温度を特定すると、空調機1は、吸気ここでは外気の露点温度(P10a)が上限湿度(P11)の露点温度(P12)よりも高い場合には、つまりは、吸気の絶対湿度が空調目標温度における上限湿度の絶対湿度よりも高い場合には、吸気(P10)を上限湿度の露点温度(P12)まで冷却する。このとき、吸気は、余分な水分が除去つまりは除湿される。
続いて、空調機1は、露点温度まで冷却した空気を空調目標温度(P11)まで再熱することにより、空気の温度を調整する。これにより、空調機1から対象空間である建屋10に対して、P11の状態の空気、すなわち、周囲温度に対して所定の温度差(ΔT)に調整された空気が供給される。
このように、吸気の露点温度が空調目標温度での上限湿度の露点温度よりも高く除湿が必要となる場合における空調制御が、冷房除湿モードに相当する。なお、後述する制御態様Cにおいて説明するが、吸気の露点温度が空調目標温度での上限湿度の露点温度以下の場合における空調制御が、冷房再熱モードに相当する。
この場合、図4から明らかなように、空調機1により外気(P10)を上限湿度の露点温度(P12)まで冷却する際の冷却負荷は、上記した従来の空調制御による冷却負荷(P10→P101の遷移に要する負荷)よりも小さくなる。つまり、熱源機の負荷を小さくすることができる。
また、静的に設定されたP100の温度にもよるものの、空調機1により露点温度(P12)から空調目標温度(P11)まで再熱する際の再熱負荷は、上記した従来の空調制御による再熱負荷(P101→P102、P102→P100の遷移に要する再熱、加湿の負荷)よりも小さくすることも可能になる。
そして、対象空間に給気される空気は、周囲温度から所定の温度差(ΔT)を有しているため、上記したように空調の効果を感じることができるとともに、例えば冷えすぎていると感じることがなく、外部から建屋10内に移動した人が快適と感じることができる。勿論、空調目標温度は温湿度範囲(R)内の温度が設定されているため、上記したように対象空間内の人が不快と感じることもない。
これにより、対象空間内に居続ける人に対して快適な状態を維持したまま、対象空間に出入りする人に対して快適な状態を提供することが可能となる。したがって、不必要な負荷の発生を抑制しつつも、快適性を向上させることができる。
<制御態様B:冷房除湿モード(一般空調)>
以下、冷房除湿モードにおける一般空調の制御態様について図5を参照しながら説明する。ただし、空調機1の構成ならびに処理の流れは上記したオールフレッシュ空調での制御態様と共通するため、図1から図3も参照しながら説明する。本制御態様では、図2(B)に示したような、空調が行われていない建屋10内のブース11を空調する空調機1Cを想定している。
図5に示すように、建屋10外の外気の状態が例えばP10にて示すように温度が31℃、相対湿度が80%であり、建屋10内の空気の状態が例えばP20にて示すように温度つまりは本制御態様における周囲温度が30.5℃、相対湿度が68%であったとする。
空調機1は、オールフレッシュ空調と同様に、図3に示す処理のステップS1において周囲温度を測定する。この場合、周囲温度は、例えば建屋10内に設けられている温度センサ10cにより測定される。この温度センサ10cは、直接的あるいは上位の管理装置等を介して間接的に、測定した温度を空調機1に出力可能に構成されている。
周囲温度を測定すると、空調機1は、ステップS2において、ステップS2において周囲温度から温度差(ΔT)となる温度であって温湿度範囲(R)内の温度を空調目標温度に設定する。周囲温度に対する温度差(ΔT)は、本制御態様でも5℃に設定されており、この場合、空調目標温度は、30.5−5=25.5℃に設定される。
そして、空調機1は、ステップS3において、設定した空調目標温度を用いて空調処理を実行する。具体的には、空調機1は、温湿度範囲(R)に基づいて、空調目標温度におけるL3上の点、つまりは、空調目標温度における上限湿度(P21)を特定し、その上限湿度の露点温度(P22)を特定する。
露点温度を特定すると、空調機1は、吸気ここでは外気と還気との混合気(P23)の露点温度(P23a)が上限湿度(P21)の露点温度(P22)よりも高いことから、冷房除湿モードによる空調制御を行う。より詳細には、空調機1は、吸気(P23)を上限湿度の露点温度(P22)まで冷却して余分な水分を除湿した後、空調目標温度(P21)まで再熱することにより、空気の温度を調整する。
これにより、空調機1から対象空間である建屋10に対して、P21の状態の空気、すなわち、周囲温度に対して所定の温度差(ΔT)に調整された空気が供給される。
この場合、空調機1により給気(P23)を上限湿度の露点温度(P22)まで冷却する際の冷却負荷は、前述の図4に示した従来の空調制御による冷却負荷よりも小さくなる。
また、静的に設定された温度にもよるが、空調機1により露点温度(P22)から空調目標温度(P21)まで再熱する際の再熱負荷を、前述した従来の空調制御による負荷(露点温度の空気をP100の状態まで遷移させる際の再熱負荷、加湿負荷)よりも小さくすることも可能となる。
そして、対象空間に給気される空気の温度である空調目標温度は、周囲温度から所定の温度差(ΔT)を有しているため、上記したように空調の効果を感じることができるとともに、例えば冷えすぎていると感じることがなく、外部から建屋10内に移動した人が快適と感じることができる。また、空調目標温度は温湿度範囲(R)内の温度が設定されているため、上記したように対象空間内の人が不快と感じることもない。
これにより、対象空間内に居続ける人に対して快適な状態を維持したまま、対象空間に出入りする人に対して快適な状態を提供することが可能となる。したがって、不必要な負荷の発生を抑制しつつも、快適性を向上させることができる。
<制御態様C:冷房再熱モード>
以下、冷房再熱モードにおける制御態様について図6を参照しながら説明する。ただし、空調機1の構成ならびに処理の流れは上記したオールフレッシュ空調と共通するため、図1から図3も参照しながら説明する。また、本制御態様は、オールフレッシュ空調および一般空調の双方に対応するものである。
空調機1は、オールフレッシュ空調と同様に、図3に示す処理のステップS1において周囲温度を測定し、ステップS2において周囲温度から温度差(ΔT)となる温度であって温湿度範囲(R)内の温度を空調目標温度に設定する。このとき、図6に示すように、温湿度範囲(R)の上限温度と下限温度との間に空調目標温度が設定されたとする。
また、吸気の露点温度が、空調目標温度における上限湿度の露点温度以下、つまりは、吸気の絶対湿度が空調目標温度における上限湿度の絶対湿度以下であったとする。このような状況の場合、空調機1は、ステップS3の空調処理において、空調目標温度を用いた冷房再熱モードによる制御を行う。
空調機1は、吸気の温度が空調目標温度よりも高く、且つ、吸気の絶対湿度が空調目標温度における下限湿度の絶対湿度以上となる範囲(領域I)においては、冷温水コイル5を通過した空気の温度が空調目標温度となるように制御する。具体的には、空調機1は、冷温水コイル5による顕熱冷却を行うことにより、吸気を空調目標温度にする。
この場合、吸気は、露点温度まで冷却されることがない。すなわち、冷房再熱モードでは、吸気の除湿は行われない。そのため、上記した従来の制御態様とは異なり、冷温水コイル5による露点温度までの冷却が行われず、また、露点温度から空調目標温度までの再熱も行われないため、冷却負荷、再熱負荷、加湿負荷を削減することができる。
このように、冷房再熱モードでは吸気を露点温度まで冷却する制御つまりは除湿を行わないことから、従来の制御態様に比べると、少なくとも冷却負荷を削減することができる。なお、以下の領域II〜Vも同様である。
また、空調機1は、吸気の温度が空調目標温度よりも高く、且つ、吸気の絶対湿度が空調目標温度における下限湿度の絶対湿度よりも低い範囲(領域II)においては、冷温水コイル5によって吸気に対して顕熱冷却を行うとともに、加湿器7による蒸気加湿を行うことにより、吸気を空調目標温度にする。この場合も同様に、露点温度までの冷却および露点温度からの再熱が行われないため、冷却負荷、再熱負荷を削減することができる。
また、空調機1は、吸気の温度が下限温度以上且つ空調目標温度以下であって、吸気の絶対湿度が下限湿度よりも低い範囲(領域III)であった場合には、加湿器7による蒸気加湿を行うことにより、吸気を目標温度範囲(R)内にする。この場合、冷温水コイル5による冷却および再熱コイル6による再熱が行われないため、冷却負荷、再熱負荷を削減することができる。
また、空調機1は、吸気の温度が下限温度以上且つ空調目標温度以下であって、吸気の絶対湿度が下限湿度以上となる範囲つまりは温湿度範囲(R)内であった場合には、ファン8による送風を行うことによって、目標温度範囲(R)内の空気を供給する。この場合、冷温水コイル5による冷却、再熱コイル6による再熱、加湿器7による蒸気加湿が行われないため、冷却負荷、再熱負荷、加湿負荷を削減することができる。
また、空調機1は、吸気の温度が下限温度よりも低く、且つ、吸気の絶対湿度が下限湿度よりも低い範囲(領域IV)であった場合には、再熱コイル6を通過した時点での空気の温度を上限湿度に対応する温度を目標とすることにより、再熱コイル6による再熱と加湿器7による蒸気加湿とを行うことによって、目標温度範囲(R)内の空気を供給することができる。この場合、冷温水コイル5による冷却が行われないため、冷却負荷を削減することができる。
また、空調機1は、吸気の温度が空調目標温度よりも低く、且つ、吸気の絶対湿度が上限湿度よりも高い範囲(領域V)であった場合には、再熱コイル6を通過した時点での空気の温度を上限湿度に対応する温度を目標とすることにより、再熱コイル6による再熱を行うことによって、目標温度範囲(R)内の空気を供給することができる。この場合、冷温水コイル5による冷却、加湿器7による加湿が行われないため、冷却負荷、加湿負荷を削減することができる。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
空調機1は、対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定し、対象空間に供給する空気の制御上の上限の温度である空調目標温度を、温湿度範囲内であって且つ周囲温度に対して予め設定された温度差に設定する。そして、空調機1は、設定した空調目標温度を上限とした空調制御を行う制御方法を採用している。
上記したように、同じ対象空間内であっても、例えばデスクワークをしている人と何らかの作業をして体を動かしている人とでは、体感温度が異なると考えられる。また、同じ対象空間であっても、対象空間内に居続ける人と対象空間内外を出入りする人とでは、やはり、体感温度が異なると考えられる。そして、対象空間に入る人にとっては、対象空間の周囲の温度(周囲温度)と対象空間内の温度との温度差が小さい場合には、空調の効果を感じられず、不満が生じる可能性がある。
この場合、対象空間内の空調温度が静的に設定されていると、換言すると、周囲温度によらず対象空間内を一定の温度に維持するような空調制御が行われていると、対象空間内の温度と周囲温度との温度差が一定となり、空調の効果を感じられなくなるおそれがある。
そこで、空調機1は、空調目標温度を周囲温度に対して予め設定された温度差に設定する。これにより、対象空間には、空調目標温度つまりは周囲温度に応じて動的に変化する新たな上限温度に基づいて調整された空気が供給される。この場合、周囲と対象空間内とは常に設定された温度差に保たれた状態となることから、対象空間内に入る人は、空調の効果を感じることができる。
また、周囲温度から所定の温度差が維持されるため、例えば周囲温度が変化して空調の効果を感じられなくなることがないとともに、周囲温度から所定の温度差であることから、対象空間が過度に冷却されていて冷えすぎていると感じるようなこともない。さらに、空調目標温度は、温湿度範囲内の温度に設定されるため、対象空間に出入りする人だけでなく、対象空間内に居続けている人に対しても快適性が損なわれることがない。
したがって、快適性を向上させることができる。
また、対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定する温度測定部(温湿度センサ9、温度センサ10c)と、対象空間に供給する空気の制御上の上限の温度である空調目標温度を温湿度範囲内であって且つ周囲温度に対して予め設定された温度差に設定する設定部(制御装置2)と、設定した空調目標温度を上限とした空調制御を行う制御部(制御装置2)と、を備える空気調和機(空調機1)によっても、上記した制御方法と同様に、快適性を向上させることができるという効果を得ることができる。
さて、上記した従来の空調制御では、温湿度範囲(R)内の任意の1点が静的に設定されると、吸気を温湿度範囲(R)内の下限温度且つ上限湿度の露点温度に冷却した後、再熱コイル6で設定された温度まで再び加熱することが一般的である。この場合、冷房時には吸気の温湿度に関係なく常に露点温度まで冷却した後に再び加熱することから、冷却負荷や再熱負荷が不必要に発生してしまうという問題がある。
そこで、空調機1は、吸気の露点温度と空調目標温度における上限湿度の露点温度とを比較し、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度よりも高い場合には、吸気を上限湿度の露点温度まで冷却する処理を行う(冷房除湿モード)一方、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度以下の場合には、吸気を露点温度まで冷却する制御を行わない(冷房再熱モード)。
この場合、冷房除湿モードにおいては、吸気は、従来の制御態様のような温湿度範囲(R)内の下限温度且つ上限湿度の露点温度(図4のP101参照)ではなく、空調目標温度における上限湿度の露点温度(図4のP10a、図5のP23a参照)に冷却される。したがって、従来の制御態様に比べて、露点温度まで冷却する際の冷却負荷を低減することができる。
また、冷房再熱モードにおいては、そもそも露点温度まで冷却する処理を行わないため、一律に露点温度まで冷却していた従来の制御態様に比べて、冷却負荷を削減することができる。さらに、吸気が図6に示した領域I〜Vおよび温湿度範囲(R)内のいずれの状態であるかによって変わるものの、冷却負荷、再熱負荷、加湿負荷の少なくともいずれかを削減することができる。
したがって、冷却負荷や再熱負荷が不必要に発生してしまうことを抑制することができる。
また、空調機1は、周囲温度との温度差(ΔT)を、3℃から8℃の範囲に設定する。これにより、周囲温度と対象空間の温度との間には、十分に空調の効果を体感できるだけの温度差が生じる。したがって、快適性を向上させることができる。この場合、実施形態のように5℃に設定することにより、熱源機の負荷を大幅に増加させることなく空調の効果を感じさせることができるようになる。
(その他の実施形態)
実施形態で示した温度や湿度の数値は一例であり、それらに限定されない。
実施形態では冷温水コイル5を用いる構成例を示したが、冷温水コイル5の代わりに、冷却のみを行う冷水コイルを採用する構成とすることができる。
実施形態では温度差(ΔT)を一定値としたが、温度差(ΔT)を、対象空間の周囲の温度および湿度の少なくとも一方に基づいて設定することができる。この場合、周囲の温度および湿度の変動に応じて温度差(ΔT)を動的に変更することもできる。
例えば、周囲温度に基づいて、周囲温度が高いほど温度差(ΔT)を大きくすることができる。これにより、空調の効果を一層感じさせることができる。
また、同じ温度であっても湿度が低いほど体感温度は下がると考えられるため、湿度が低いほど温度差(ΔT)を小さくすることができる。これにより、快適性の向上と負荷つまりは消費電力の削減とを両立させることができる。
また、冷房除湿モードと冷房再熱モードとで温度差(ΔT)を変更することもできる。例えば図6に示す領域Iのように冷房再熱モードにおいて顕熱冷却する場合には相対湿度が高くなることから、同じ温度での冷房除湿モードの場合よりも温度差(ΔT)を大きくすることで、体感温度が下がって快適性を向上させることができる。
実施形態の図2(A)、(B)に示した空調機1の数やブース11の数は一例であり、空調機1の数は、対象空間の種類や数等に応じて適宜設定することができる。また、図2(A)に示す空調機1Aおよび空調機1Bは、図示しない上位の管理装置に各種のデータを通信可能に接続する構成とすることもできる。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1、1A、1B、1Cは空調機(空気調和機)、2は制御装置(空気調和機、制御部、設定部)、3は空調本体部(空気調和機)、9、9a、9bは温湿度センサ(温度計測部)、10は建屋(対象空間、対象空間の周囲)、10cは温度センサ(温度計測部)、11はブース(対象空間)を示す。

Claims (4)

  1. 予め設定された温湿度範囲内の空気を対象空間に供給する空気調和機の制御方法であって、
    冷房時に、前記対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定し、前記対象空間に供給する空気の制御上の上限の温度である空調目標温度を前記温湿度範囲内であって且つ前記周囲温度に対して予め設定された温度差に設定し、設定した前記空調目標温度を上限とした空調制御を行い、
    前記空調制御では、吸気の露点温度と前記空調目標温度における前記温湿度範囲内の上限湿度の露点温度とを比較し、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度よりも高い場合には、吸気を上限湿度の露点温度まで冷却する処理を行う一方、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度以下の場合には、吸気を露点温度まで冷却する処理は行わない空気調和機の制御方法。
  2. 前記温度差を、前記対象空間の周囲の温度および湿度の少なくとも一方に基づいて設定する請求項1記載の空気調和機の制御方法。
  3. 前記温度差を、3℃から8℃の範囲に設定することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の制御方法。
  4. 予め設定された温湿度範囲内の空気を対象空間に供給する空気調和機であって、
    前記対象空間の周囲の温度である周囲温度を測定する温度測定部と、
    前記対象空間に供給する空気の制御上の上限の温度である空調目標温度を前記温湿度範囲内であって且つ前記周囲温度に対して予め設定された温度差に設定する設定部と、
    設定した前記空調目標温度を上限とした空調制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、冷房時に、前記空調制御において、吸気の露点温度と前記空調目標温度における前記温湿度範囲内の上限湿度の露点温度とを比較し、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度よりも高い場合には、吸気を上限湿度の露点温度まで冷却する処理を行う一方、吸気の露点温度が上限湿度の露点温度以下の場合には、吸気を露点温度まで冷却する処理は行わない空気調和機。
JP2016206930A 2016-10-21 2016-10-21 空気調和機の制御方法、空気調和機 Active JP6859068B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206930A JP6859068B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 空気調和機の制御方法、空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206930A JP6859068B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 空気調和機の制御方法、空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018066541A JP2018066541A (ja) 2018-04-26
JP6859068B2 true JP6859068B2 (ja) 2021-04-14

Family

ID=62087013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016206930A Active JP6859068B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 空気調和機の制御方法、空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6859068B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3095723A1 (en) 2018-03-30 2019-10-03 Toray Industries, Inc. Agent for inhibiting rise in intraneuronal calcium concentration
JP7460876B2 (ja) 2019-04-22 2024-04-03 ダイキン工業株式会社 空調システム
CN109990434A (zh) * 2019-05-05 2019-07-09 珠海格力电器股份有限公司 控制家用电器的方法、装置以及家用电器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000257939A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Hitachi Ltd 空気調和装置
US6079483A (en) * 1999-03-23 2000-06-27 Trinity Industrial Corporation Temperature/humidity controller for use in an air conditioner and a recording medium storing temperature/humidity control programs used therefor
JP4664190B2 (ja) * 2005-11-15 2011-04-06 株式会社山武 空調制御システム
JP2009109046A (ja) * 2007-10-27 2009-05-21 Yamaha Corp 空調システム
JP5411063B2 (ja) * 2010-05-24 2014-02-12 ダイダン株式会社 作業エリア温度コントロールシステム
JP2013068414A (ja) * 2012-12-10 2013-04-18 Yamaha Corp 空調システム及び空調システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018066541A (ja) 2018-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016002072A1 (ja) 換気装置
US11353233B2 (en) Air-conditioning system and air-conditioning system controller
JP5175643B2 (ja) 空調制御システムおよび空調制御装置
WO2013108495A1 (ja) 空調装置および空調制御方法
JP6859068B2 (ja) 空気調和機の制御方法、空気調和機
JP5759808B2 (ja) サーバ室管理用の空調システムおよび空調制御方法
US11976833B2 (en) Air conditioning system controller
JP2013047603A (ja) 空調システム
JP5602072B2 (ja) サーバ室管理用の空調システム
JP2017161091A (ja) 空調制御システムおよび空調制御方法
JP2004245552A (ja) 空調制御方法及び空調制御装置
JP6219107B2 (ja) 空調方法及び当該空調方法において使用する空調システム
JP6616191B2 (ja) 空調対象空間の快適空調システム
JP2005133979A (ja) 恒温恒湿空気調和システム
JP2013164260A (ja) 空調制御装置、空調制御方法、および空調制御用プログラム
JP2003294274A (ja) 恒温恒湿空調システム
JP7201325B2 (ja) 空調システム
Chu et al. A study of thermal comfort control using least enthalpy estimator on HVAC system
CN108036436B (zh) 空调器的除湿方法
JP3123271B2 (ja) アンダーフロア空調方法
JP2009109046A (ja) 空調システム
JP5284528B2 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調制御方法、空調制御用プログラム
JPH05288390A (ja) 外気空調装置
JP7283157B2 (ja) 空調制御装置
US20230082958A1 (en) Air-conditioning system and air-conditioning system controller

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6859068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150