JP6857828B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関する。
現在、系統連系される分散型電源には、電源ソースとして太陽電池、燃料電池、定置型蓄電池、車載蓄電池などがある。系統に連系する分散型電源システムの代表的な構成として、単一の分散型電源を使用してDC−DCコンバータ、直流バス及びインバータを介して系統連系する構成と、複数の分散型電源を使用してそれぞれのDC−DCコンバータ、共通の直流バス及び1つのインバータを介して系統連系する構成がある(例えば、特許文献1参照)。
後者において、複数のDC−DCコンバータと1つのインバータが1つの筐体内に設置される構成と、少なくとも1つのDC−DCコンバータと1つのインバータが分離された筐体内に設置される構成がある。
また、物理的に1つの筐体内にDC−DCコンバータとインバータが設置される構成であっても、制御的にはDC−DCコンバータとインバータが別々の制御装置(例えば、マイコン)により独立に制御されることもある。このようなDC−DCコンバータとインバータが物理的もしくは制御的に分離された分散型電源システムでは、インバータと各種分散型電源を自由に組み合わせることができる。
このような分散型電源システムでは安定動作させるために、システムの入出力電力の平衡を保つように制御する必要がある。さらに、系統と接続するために系統連系規程を遵守するための抑制処理を行ったり、安全に動作させるために過電流や温度異常を発生させないための抑制処理を行う必要がある。
特開2015−73368号公報
一体型の分散型電源システムでは基本的に、1つの制御部で全ての情報を一括管理しており、状況に応じてシステムの入出力電力を調整する。各種の出力抑制事由に応じた抑制指示に対し、入力側および/または出力側で適応的な抑制制御を行い、システム全体の電力平衡が保たれるように制御される。
分離型の分散型電源システムでは各制御部が分離しており、システムの入出力電力の調整を一括制御することが難しい。各種の出力抑制事由に応じた抑制指示に対し、適切な抑制制御が行われないと、システム全体の電力平衡が崩れてしまう。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、各種の出力抑制事由の発生に対して、的確な出力抑制制御を行うことができる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力する第1DC−DCコンバータと、前記第1DC−DCコンバータと前記直流バスを介して接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷または電力系統に供給するインバータと、前記インバータを制御する制御回路と、を備える。前記制御回路は、本電力変換装置の出力抑制事由の種別に応じて、前記インバータの出力の抑制量を変える。
本発明によれば、各種の出力抑制事由の発生に対して、的確な出力抑制制御を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換システムを説明するための図である。 図2(a)、(b)は、直流バスの電圧の状態を模式的に描いた図である。 図3(a)、(b)は、第2電力変換装置が非接続状態のときの出力抑制事由と、第2電力変換装置が接続状態のときの出力抑制事由の一例を示す図である。 複数種別の出力抑制事由が同時に発生した場合におけるインバータの出力の一例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム1を説明するための図である。電力変換システム1は、第1電力変換装置10及び第2電力変換装置20を備える。第1電力変換装置10は太陽電池2用のパワーコンディショナシステムであり、第2電力変換装置20は蓄電部3用のパワーコンディショナシステムである。図1では、太陽電池2用のパワーコンディショナシステムに、蓄電部3用のパワーコンディショナシステムを後付けした例を示している。
太陽電池2は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する発電装置である。太陽電池2として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。太陽電池2は第1電力変換装置10と接続され、発電した電力を第1電力変換装置10に出力する。
第1電力変換装置10は、DC−DCコンバータ11、コンバータ制御回路12、インバータ13、温度センサT1、インバータ制御回路14、及びシステム制御回路15を備える。システム制御回路15は、出力抑制制御部15a及び指令値生成部15bを含む。DC−DCコンバータ11とインバータ13間は直流バス40で接続される。コンバータ制御回路12とシステム制御回路15間は通信線41で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格(例えば、例えばRS−485規格、TCP−IP規格)に準拠した通信が行われる。
DC−DCコンバータ11は、太陽電池2から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC−DCコンバータ11は例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
コンバータ制御回路12はDC−DCコンバータ11を制御する。コンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC−DCコンバータ11をMPPT(Maximum Power Point Tracking) 制御する。具体的にはコンバータ制御回路12は、太陽電池2の出力電圧および出力電流である、DC−DCコンバータ11の入力電圧および入力電流を計測して太陽電池2の発電電力を推定する。コンバータ制御回路12は、計測した太陽電池2の出力電圧と推定した発電電力をもとに、太陽電池2の発電電力を最大電力点(最適動作点)にするための指令値を生成する。例えば、山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するように指令値を生成する。DC−DCコンバータ11は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
インバータ13は双方向インバータであり、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を商用電力系統(以下、単に系統4という)に接続された配電線50に出力する。当該配電線50には負荷5が接続される。またインバータ13は、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス40に出力する。直流バス40には、平滑用の電解コンデンサ(不図示)が接続されている。
インバータ制御回路14はインバータ13を制御する。インバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。具体的にはインバータ制御回路14は、直流バス40の電圧を検出し、検出したバス電圧を第1閾値電圧に一致させるための指令値を生成する。インバータ制御回路14は、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より高い場合はインバータ13のデューティ比を上げるための指令値を生成し、直流バス40の電圧が第1閾値電圧より低い場合はインバータ13のデューティ比を下げるための指令値を生成する。インバータ13は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
温度センサT1は、第1電力変換装置10内の温度を検出して、システム制御回路15に出力する。温度センサT1には例えば、サーミスタ、熱電対などを使用することができる。
蓄電部3は、電力を充放電可能であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。蓄電部3は第2電力変換装置20と接続される。
第2電力変換装置20は、DC−DCコンバータ21及びコンバータ制御回路22を備える。コンバータ制御回路22と、第1電力変換装置10のシステム制御回路15は通信線42で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格に準拠した通信が行われる。
DC−DCコンバータ21は、蓄電部3と直流バス40の間に接続され、蓄電部3を充放電する双方向コンバータである。コンバータ制御回路22はDC−DCコンバータ21を制御する。コンバータ制御回路22は基本制御として、システム制御回路15から送信されてくる指令値をもとにDC−DCコンバータ21を制御して、蓄電部3を定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。例えばコンバータ制御回路22は、放電時においてシステム制御回路15から電力指令値を受信し、当該電力指令値を蓄電部3の電圧で割った値を電流指令値として、DC−DCコンバータ21に定電流放電させる。
蓄電部3からの放電中に、日射変動により太陽電池2の発電量が増加した場合、又は負荷5の消費電力が低下した場合、系統4への逆潮流電力が発生し、売電状態になることがある。日本では系統連系規程により蓄電システムから、蓄電池の定格容量の5%以上の電力を500msを超えて系統4へ逆潮流することが禁止されている。従って、蓄電部3が接続された電力変換システム1において逆潮流が検出された場合、500ms以内に逆潮流を抑える必要がある。
また日本では2015年1月の再生可能エネルギー固定価格買取制度の改正により、新たに系統に連系する太陽光発電と風力発電の設備に遠隔出力制御システムの導入が義務付けられている。システム制御回路15は、電力会社などの系統運用機関から外部ネットワーク(例えば、インターネット又は専用線)を介して、系統4への出力電力量と出力タイミングに関する指示を受信する。
インバータ13の出力電力を抑制する方法として、太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力電力を抑制する方法、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法、インバータ13の出力電力を抑制する方法がある。太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力電力を抑制する方法は、太陽電池2の発電量を無駄にすることに繋がる。従って太陽電池2のDC−DCコンバータ11の出力抑制は最後に実行すべき制御である。
逆潮流が検出された場合、蓄電部3からの放電を停止すればよいため、蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法が最も直截的な制御である。しかしながら、第2電力変換装置20が第1電力変換装置10から分離され、系統4から離れた位置に設置されている場合、逆潮流の検出から蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制までにタイムラグが発生しやすくなる。
図1に示した構成では、第1電力変換装置10のシステム制御回路15が、配電線50の、分電盤より系統4側に設置されたCTセンサ(不図示)の計測値をもとに逆潮流電力を検出する。第2電力変換装置20のコンバータ制御回路22は、システム制御回路15から通信線42を介して逆潮流の検出情報を受信する。通信線42は、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20を繋ぐ直流バス40に這わせて設置されることが多く、この構成では通信線42は直流バス40からノイズの影響を受ける。また二値の電圧を使用したデジタル通信では、1ビットを表す単位期間を短くするほどノイズに弱くなる性質があり、基本的に通信速度を上げるほどビット誤りが発生しやすくなる。
従って第1電力変換装置10が逆潮流を検出し、出力抑制を指示する通信データを生成し、通信線42を介して第2電力変換装置20に送信する方法では、系統連系規程に定められる時限(500ms)を遵守できない可能性がある。またノイズにより通信データの内容が途中で変わってしまう可能性もある。
そこで先にインバータ13の出力電力を抑制し、後から蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力電力を抑制する方法が考えられる。上述のようにインバータ制御回路14は基本制御として、直流バス40の電圧が第1閾値電圧を維持するようにインバータ13を制御する。出力抑制をすべき場合は、インバータ制御回路14は優先制御として、出力抑制制御を実行する。具体的にはインバータ制御回路14は、インバータ13の出力が指令値生成部15bにより生成された指令値(具体的には上限電流値または上限電力値)を超えないようにインバータ13を制御する。出力抑制中は、直流バス40の電圧を第1閾値電圧に維持するように制御するバス電圧の安定化制御は停止する。
インバータ13の出力抑制が開始した時点では、太陽電池2のDC−DCコンバータ11及び/又は蓄電部3のDC−DCコンバータ21の出力抑制は開始していない。従ってインバータ13の出力電力に対してインバータ13の入力電力が過多となり、直流バス40の電圧が上昇する。より具体的には直流バス40に接続された電解コンデンサに電荷が蓄積されていく。
上述のようにコンバータ制御回路22は基本制御として、蓄電部3からDC−DCコンバータ21への放電量またはDC−DCコンバータ21から蓄電部3への充電量が、システム制御回路15から送信されてくる指令値になるようにDC−DCコンバータ21を制御する。さらにコンバータ制御回路22は優先制御として、直流バス40の電圧が第2閾値電圧を超えないようにDC−DCコンバータ21を制御する。この制御は、システム制御回路15から送信されてくる指令値に出力を合わせる制御に対して優先する。第2閾値電圧は第1閾値電圧より高い値に設定される。
上述のようにコンバータ制御回路12は基本制御として、太陽電池2の出力電力が最大になるようDC−DCコンバータ11をMPPT制御する。さらにコンバータ制御回路12は優先制御として、直流バス40の電圧が第3閾値電圧を超えないようにDC−DCコンバータ11を制御する。この制御は、MPPT制御に対して優先する。第3閾値電圧は第2閾値電圧より高い値に設定される。
第1閾値電圧は、直流バス40の定常時の電圧に設定される。系統電圧がAC200Vの場合、第1閾値電圧は例えば、DC280V〜360Vの範囲に設定される。第2閾値電圧は例えば390V、第3閾値電圧は例えば410Vに設定される。インバータ13の出力抑制により直流バス40の電圧が上昇し、直流バス40の電圧が第2閾値電圧に到達すると蓄電部3のDC−DCコンバータ21によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。直流バス40の電圧上昇のエネルギーが、蓄電部3のDC−DCコンバータ21による上昇抑制エネルギーより大きい場合は、直流バス40の電圧がさらに上昇する。直流バス40の電圧が第3閾値電圧に到達すると太陽電池2のDC−DCコンバータ11によるバス電圧の上昇抑制制御が発動する。
図2(a)、(b)は、直流バス40の電圧の状態を模式的に描いた図である。図2(a)は、定常時の直流バス40の電圧の状態を示している。定常時の直流バス40の電圧は、インバータ13により第1閾値電圧に維持される。図2(b)は、インバータ13の出力抑制時の直流バス40の電圧の状態を示している。通常、出力抑制中の直流バス40の電圧は、蓄電部3のDC−DCコンバータ21により第2閾値電圧に維持される。
図1に示した電力変換システム1において初期投資を抑えたい場合、第2電力変換装置20が接続されずに第1電力変換装置10単体の状態(即ち、太陽光発電システムの状態)で運用を開始することがある。また図1に示した電力変換システム1の状態から、第2電力変換装置20を取り外したい場合がある。例えば、蓄電部3を殆ど使用していない場合、第2電力変換装置20を直流バス40から取り外しておいた方が蓄電部3の劣化を抑えることができる。
図3(a)、(b)は、第2電力変換装置20が非接続状態のときの出力抑制事由と、第2電力変換装置20が接続状態のときの出力抑制事由の一例を示す図である。図3(a)に示すように、第2電力変換装置20が非接続状態のときは5種類の出力抑制事由が規定されている。
定格電流超過は、インバータ13の定格電流を超える電流をインバータ13が出力したときに発生する抑制事由である。例えば、インバータ13の定格出力電流が27.5Aの場合、インバータ13が27.5Aを超える電流を出力すると当該抑制事由が発生する。定格電力超過は、インバータ13の定格電力を超える電力をインバータ13が出力したときに発生する抑制事由である。例えば、インバータ13の定格出力電力が5.5kWの場合、インバータ13が5.5kWを超える電力を出力すると当該抑制事由が発生する。
出力電圧上昇は、インバータ13の出力電圧が所定値を超えたときに発生する抑制事由である。例えば所定値は、三相の場合は202V以上の値に設定され、単相の場合は107V以上の値に設定される。遠隔出力指示は、電力会社などの系統運用機関から外部ネットワークを介して受信した際に発生する抑制事由である。例えば、「XX時XX分からX分間で、出力電力を〇〇kWまで低下してください。」といった指示が送信されてくる。
高温異常は、第1電力変換装置10内の温度が所定値を超えたときに発生する抑制事由である。例えば所定値は、95度に設定される。第1電力変換装置10内の主な発熱源はインバータ13である。
第1電力変換装置10の出力抑制制御部15aは、出力抑制事由の種別に応じて、インバータ13の出力の抑制量を変える。具体的には出力抑制制御部15aは、図3(a)に示したテーブルを参照して、出力抑制事由の種別に応じたリミット値と応答時間を決定する。指令値生成部15bは、出力抑制制御部15aにより決定されたリミット値と応答時間に応じて、インバータ13の電流指令値/電力指令値を生成する。
図3(a)に示す例では、定格電流超過、定格電力超過が優先度1位、出力電圧上昇が優先度2位、遠隔出力指示が優先度3位、高温異常が優先度4位に規定されている。優先度が高い出力抑制事由の方が緊急性が高く、より速い応答が求められる。なお遠隔出力指示は系統運用期間の指示に依存するが、通常、出力電圧上昇時の応答より遅くなる。高温異常は、数分以上の時間をかけて抑制する。
複数種別の出力抑制事由により、インバータ13の出力電流/出力電力のリミット値が変わってくる。定格電流超過の場合、インバータ13の出力電流のリミット値は定格電流値になる。なお、定格電流値からマージンを引いた電流値を使用してもよい。定格電力超過の場合、インバータ13の出力電力のリミット値は定格電力値になる。なお、定格電力値からマージンを引いた電力値を使用してもよい。
出力電圧上昇の場合、出力電圧が目標値(例えば、三相の場合は202V、単相の場合107V)に低下するまで、インバータ13の出力電流/出力電力を、規定された応答速度で低下させる。遠隔出力指示の場合、インバータ13の出力電流/出力電力のリミット値は系統運用機関に指定された値になる。高温異常の場合、第1電力変換装置10内の温度が目標値(例えば、80度)に低下するまで、インバータ13の出力電流/出力電力を、規定された応答速度で低下させる。
第1電力変換装置10に第2電力変換装置20が接続された状態では、出力抑制事由に、系統4への逆潮流が優先度1位で加わる。出力抑制制御部15aは、図3(b)に示したテーブルを参照して、出力抑制事由の種別に応じたリミット値と応答時間を決定する。図3(b)に示す例では、系統4への逆潮流が優先度1位、定格電流超過、定格電力超過が優先度2位、出力電圧上昇が優先度3位、遠隔出力指示が優先度4位、高温異常が優先度5位に規定されている。系統4への逆潮流では、インバータ13の出力電流/出力電力のリミット値は、系統4への出力電力が0W以下になる値であり、応答時間は500ms未満である。この応答時間は、図3(b)に示される出力抑制事由の応答時間の内、最も短い応答時間である。
出力抑制制御部15aは、複数種別の出力抑制事由の内、2つの種別以上の出力抑制事由が同時に発生した場合、最も優先度の高い出力抑制事由に対する抑制量および応答時間でインバータ13の出力を抑制する。
図4は、複数種別の出力抑制事由が同時に発生した場合におけるインバータ13の出力の一例を示す図である。点線の指令値は、高温異常発生時の指令値の推移を示し、実線の指令値は逆潮流発生時の指令値の推移を示している。出力抑制制御部15aは各時点において、より低い指令値を選択する。インバータ13の実際の出力電力は、高温異常発生から逆潮流発生までは高温異常発生時の指令値に基づく出力電力となり、逆潮流発生後は逆潮流発生時の指令値に基づく出力電力となる。
以上説明したように本実施の形態によれば、出力抑制事由の種別に応じた抑制制御が可能になり、各出力抑制事由に対する応答性を確保することができる。従って、電力変換システム1全体の入出力の電力平衡を保つことができる。
また蓄電部3に接続された第2電力変換装置20の接続の有無に応じて、出力抑制事由に、系統4への逆潮流を追加または排除することにより、システム構成に応じて出力抑制制御を最適化することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図1では、インバータ制御回路14とシステム制御回路15を分離して描いているが、それぞれが別のマイクロコンピュータで実現されてもよいし、1つのマイクロコンピュータで実現されてもよい。また上述の実施の形態では、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20が別の筐体に設置される例を説明した。この点、第1電力変換装置10と第2電力変換装置20が1つの筐体に設置されつつ、システム制御回路15とコンバータ制御回路22が通信線42で接続される構成例も本発明の一実施の形態に含まれる。
また上記実施の形態では、第1電力変換装置10に太陽電池2が接続される例を説明した。この点、太陽電池2の代わりに、風力発電装置、マイクロ水力発電装置など、再生可能エネルギーを用いた他の発電装置が接続されてもよい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置(2)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力する第1DC−DCコンバータ(11)と、
前記第1DC−DCコンバータ(11)と前記直流バス(40)を介して接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷(5)または電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、
前記インバータ(13)を制御する制御回路(14、15)と、を備え、
前記制御回路(14、15)は、本電力変換装置(10)の出力抑制事由の種別に応じて、前記インバータ(13)の出力の抑制量を変えることを特徴とする電力変換装置(10)。
これによれば、出力抑制事由の種別に応じた応答性を確保することができる。
[項目2]
前記制御回路(14、15)は、本電力変換装置(10)の複数種別の出力抑制事由の内、2つの種別以上の出力抑制事由が発生した場合、最も優先度の高い出力抑制事由に対する抑制量および応答時間で前記インバータ(14)の出力を抑制することを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(10)。
これによれば、複数種別の出力抑制事由が同時に発生しても、要求される出力抑制を実現することができる。
[項目3]
蓄電部(3)の入出力を制御する第2DC−DCコンバータ(21)が、前記直流バス(40)に接続可能な構成であり、
前記第2DC−DCコンバータ(21)が前記直流バス(40)に接続された状態では、前記複数種別の出力抑制事由に、前記電力系統(4)への逆潮流が最も高い優先度で含まれており、前記第2DC−DCコンバータ(21)が前記直流バス(40)に非接続の状態では、前記複数種別の出力抑制事由に、前記電力系統(4)への逆潮流が含まれないことを特徴とする項目1または2に記載の電力変換装置(10)。
これによれば、第2DC−DCコンバータ(21)の直流バス(40)への接続の有無に応じて、出力抑制事由を最適化することができる。
[項目4]
前記制御回路(14、15)は、前記系統4への逆潮流発生時、前記複数種別の出力抑制事由の内、最も速い応答速度で前記インバータ(13)の出力を抑制することを特徴とする項目3に記載の電力変換装置(10)。
これによれば、系統連系規程を満たすことができる。
[項目5]
前記複数種別の出力抑制事由には、前記インバータ出力電力の定格電力を超える上昇、前記インバータ出力電流の定格電流を超える上昇、前記インバータ出力電圧の所定値を超える上昇、遠隔出力指令の受信、及び本電力変換装置(10)内の温度の所定値を超える上昇が含まれ、これらの内で、前記インバータ出力電力の定格電力を超える上昇、及び前記インバータ出力電流の定格電流を超える上昇が優先度が最も高く、前記インバータ出力電圧の所定値を超える上昇が次に優先度が高く、前記遠隔出力指令の受信が次に優先度が高く、前記温度の所定値を超える上昇が最も優先度が低いことを特徴とする項目1から4のいずれかに記載の電力変換装置(10)。
これによれば、各出力抑制事由の優先度に応じた抑制制御が可能になり、各出力抑制事由に対する応答性を確保することができる。
[項目6]
第1電力変換装置(10)と第2電力変換装置(20)を備える電力変換システム(1)であって、
前記第1電力変換装置(10)は、
再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置(2)の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バス(40)に出力する第1DC−DCコンバータ(11)と、
前記第1DC−DCコンバータ(11)と前記直流バス(40)を介して接続され、前記直流バス(40)の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷(5)または電力系統(4)に供給するインバータ(13)と、
前記インバータ(13)を制御する第1制御回路(14、15)と、を有し、
前記第2電力変換装置(20)は、
蓄電部(3)の入出力を制御する第2DC−DCコンバータ(21)と、
前記第2DC−DCコンバータ(21)を制御する第2制御回路(22)と、を有し、
前記第1制御回路(14、15)は、前記第1電力変換装置(10)の出力抑制事由の種別に応じて、前記インバータ(13)の出力の抑制量を変えることを特徴とする電力変換システム(1)。
これによれば、出力抑制事由の種別に応じた応答性を確保することができる。
1 電力変換システム、 T1 温度センサ、 2 太陽電池、 3 蓄電部、 4 系統、 5 負荷、 10 第1電力変換装置、 11 DC−DCコンバータ、 12 コンバータ制御回路、 13 インバータ、 14 インバータ制御回路、 15 システム制御回路、 15a 出力抑制制御部、 15b 指令値生成部、 20 第2電力変換装置、 21 DC−DCコンバータ、 22 コンバータ制御回路、 30 操作表示装置、 40 直流バス、 41,42,43 通信線、 50 配電線。

Claims (3)

  1. 再生可能エネルギーをもとに発電する発電装置の出力する直流電力の電圧を変換し、変換した直流電力を直流バスに出力する第1DC−DCコンバータと、
    前記第1DC−DCコンバータと前記直流バスを介して接続され、前記直流バスの直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を負荷または電力系統に供給するインバータと、
    前記インバータを制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路には、本電力変換装置の複数種別の出力抑制事由が規定されており、
    前記制御回路は、本電力変換装置の出力抑制事由の種別に応じて、前記インバータの出力のリミット値と応答時間を変え、
    蓄電部の入出力を制御する第2DC−DCコンバータが、前記直流バスに接続可能な構成であり、
    前記第2DC−DCコンバータが前記直流バスに接続された状態では、前記複数種別の出力抑制事由に、前記電力系統への逆潮流が最も高い優先度で含まれており、前記第2DC−DCコンバータが前記直流バスに非接続の状態では、前記複数種別の出力抑制事由に、前記電力系統への逆潮流が含まれないことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記電力系統への逆潮流発生時、前記複数種別の出力抑制事由の内、最も速い応答速度で前記インバータの出力を抑制することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  3. 前記複数種別の出力抑制事由には、前記インバータの出力電力の定格電力を超える上昇、前記インバータの出力電流の定格電流を超える上昇、前記インバータの出力電圧の所定値を超える上昇、遠隔出力指令の受信、及び本電力変換装置内の温度の所定値を超える上昇が含まれ、これらの内で、前記インバータの出力電力の定格電力を超える上昇、及び前記インバータの出力電流の定格電流を超える上昇が優先度が最も高く、前記インバータの出力電圧の所定値を超える上昇が次に優先度が高く、前記遠隔出力指令の受信が次に優先度が高く、前記温度の所定値を超える上昇が最も優先度が低いことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
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