JP6852577B2 - 非空気式車輪 - Google Patents

非空気式車輪 Download PDF

Info

Publication number
JP6852577B2
JP6852577B2 JP2017111626A JP2017111626A JP6852577B2 JP 6852577 B2 JP6852577 B2 JP 6852577B2 JP 2017111626 A JP2017111626 A JP 2017111626A JP 2017111626 A JP2017111626 A JP 2017111626A JP 6852577 B2 JP6852577 B2 JP 6852577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spokes
life detection
spoke
outer peripheral
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017111626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018203093A (ja
Inventor
田村 淳
淳 田村
敏彦 岡野
敏彦 岡野
知己 平林
知己 平林
太一 溝尻
太一 溝尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2017111626A priority Critical patent/JP6852577B2/ja
Publication of JP2018203093A publication Critical patent/JP2018203093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6852577B2 publication Critical patent/JP6852577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、非空気式車輪に関する。
従来から、非空気式タイヤ、エアレスタイヤ等とも称される非空気式車輪が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、所定のスチフネスを有する外側環状バンドと、外側端と内側端とを有するスポーク要素群とを有する非空気式変形可能構造物が記載されている。上記外側端は外側バンドに結合され、各スポーク要素は内側へ延び、上記内側端は裏側のハブに結合され、このハブは車両の車軸または一つの軸線の周りを回転するその他装置に非空気式変形可能構造物を取り付けるための構造を有する。
特許第4873277号公報
従来公知の非空気式車輪では、非空気式車輪の耐久性向上のために、全てのスポークを壊れ難い構造とすることが前提となっている。そのため、非空気式車輪の寿命(使用寿命)が近づいていることを認識することが困難であり、荷重支持に必要な構造物の一部であるスポークが破損したときに、非空気式車輪の寿命が尽きたものとして交換する必要があった。
そこで、本発明は、寿命が近づいていることを認識することにより、交換時期を適切に判断することができる非空気式車輪を提供することを目的とする。
本発明に係る非空気式車輪は、リング状の外周ゴム部と、スポーク部を有する荷重支持構造体と、ホイール部と、を備える。スポーク部は、複数本の主スポークと、少なくとも1本の寿命検知用スポークとを有して構成され、寿命検知用スポークは、主スポークよりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
本発明に係る非空気式車輪によれば、寿命が近づいていることを認識することにより、交換時期を適切に判断することができる。
図1Aは、本発明の第一実施形態に係る非空気式車輪を車体内側から見た概略的な側面図である。 図1Bは、図1Aに示す非空気式車輪を路面に接地させた状態を示す概略的な側面図である。 図2Aは、主スポークの外観を示す概略的な斜視図である。 図2Bは、寿命検知用スポークの外観を示す概略的な斜視図である。 図3は、寿命検知用スポーク及び主スポークの応力図である。 図4は、本発明の第二実施形態に係る非空気式車輪を車体内側から見た概略的な側面図である。 図5Aは、第二実施形態における寿命検知用スポークの配置を示す非空気式車輪の概略的な側面図である。 図5Bは、第二実施形態の変形例における寿命検知用スポークの配置を示す非空気式車輪の概略的な側面図である。 図6Aは、本発明の第三実施形態に係る非空気式車輪を車体内側から見た概略的な部分拡大側面図である。 図6Bは、図6Aに示す寿命検知用スポークの拡大図である。 図7は、本発明の第四実施形態に係る非空気式車輪を車体前方から見た概略的な断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
[第1実施形態]
図1A及び図1Bに示すように、本実施形態に係る非空気式車輪1Aは、リング状の外周ゴム部2と、スポーク部3を有する荷重支持構造体4と、ホイール部5とから主に構成される。
外周ゴム部2は、一般的な構造の車輪の「リム」に相当する部分であり、非空気式車輪1Aにおいて路面6(図1B参照)に接地する外周部分である。外周ゴム部2は、例えば、内周層とされるコートゴムと、中間層とされる繊維強化層と、外周層とされるトレッド部とを有して多層構造に構成される。
ホイール部5は、一般的な構造の車輪の「ハブ」に相当する部分であり、非空気式車輪1Aにおいて車両車軸(車輪回転軸)に装着される内周部分である。ホイール部5は、例えば、金属材料(アルミニウムや鉄等)により形成される。
荷重支持構造体4は、一般的な構造の車輪の「スポーク」に相当する部分であり、非空気式車輪1Aにおいて主に荷重を支持して受け持つ部分である。荷重支持構造体4は、例えば、高分子材料(合成樹脂や合成ゴム等)により形成される。
荷重支持構造体4は、荷重支持構造体4の外周部分を構成する外周リング部7と、荷重支持構造体4の内周部分を構成する内周リング部8と、外周リング部7と内周リング部8とを連結するスポーク部3とを有して構成される。外周リング部7は、外周面が外周ゴム部2の内周面と接するように外周ゴム部2に対して装着される。その一方で、内周リング部8は、内周面がホイール部5の外周面と接するようにホイール部5に対して装着される。なお、外周リング部7及び内周リング部8は、荷重支持構造体4において必ずしも必須の構成ではなく、省略することも可能である。
スポーク部3は、複数本の主スポーク10(図2A参照)と、複数本の寿命検知用スポーク11A(図2B参照)とを有して構成される。
主スポーク10は、荷重を支持して受け持つ主たるスポークである。複数本の主スポーク10は、主スポーク10によって受ける荷重のバラツキが最小限となるように、外周ゴム部2の周方向に対して均等な間隔(車輪回転角方向の間隔)P1で配置される。主スポーク10は、例えば、平板形状に形成される(図2A参照)。なお、主スポーク10は、平板形状に限定はされず、セル形状(例えば、ハニカム状やメッシュ状等)等の他の形状に形成されてもよい。
寿命検知用スポーク11Aは、荷重支持に必要な主スポーク10が破損することで車両走行に影響が出る前に、非空気式車輪1Aの寿命が近づいていることを検知する機能を有するスポークである。複数本の寿命検知用スポーク11Aは、寿命検知用スポーク11Aによって受ける荷重のバラツキが最小限となるように、外周ゴム部2の周方向に対して均等な間隔P2Aで配置される。寿命検知用スポーク11Aは、例えば、平板形状に形成される(図2B参照)。なお、寿命検知用スポーク11Aは、平板形状に限定はされず、セル形状(例えば、ハニカム状やメッシュ状等)等の他の形状に形成されてもよい。
主スポーク10と寿命検知用スポーク11Aとは、互いに同一の材料により形成され、かつ、寿命検知用スポーク11Aは、外周リング部7及び内周リング部8と一体的に形成される。すなわち、荷重支持構造体4全体(外周リング部7、内周リング部8、主スポーク10及び寿命検知用スポーク11A)が、一体成形される。
図示は省略しているが、寿命検知用スポーク11Aの外表面及び内部の内の少なくとも一方は、主スポーク10の外表面及び内部とは異なる色により構成される。主スポーク10と寿命検知用スポーク11Aとの相違を認識し易くするためである。
寿命検知用スポーク11Aは、受け持つ荷重が主スポーク10が受け持つ荷重よりも小さくなるように設定される。すなわち、寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10よりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
具体的には、輪荷重L(図1B参照)を付加した際の最大応力、応力勾配及び最大ひずみの内の少なくとも一つが主スポーク10よりも寿命検知用スポーク11Aにおいて大きくなるように構成する(図3参照)。このようにすることにより、寿命検知用スポーク11Aは、耐久性が主スポーク10の耐久性よりも低くなり、主スポーク10よりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
本実施形態では、主スポーク10と寿命検知用スポーク11Aとで破損し易さ(耐久性)を異ならせるために、スポークの構造(形状)を互いに異なるようにしている。具体的には、図2A及び図2Bに示されるように、寿命検知用スポーク11Aは、厚さ(板厚)が主スポーク10の厚さよりも薄く形成される。このため、寿命検知用スポーク11Aは、断面積が主スポーク10の断面積よりも小さく形成される。また、寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10と比較して幅がわずかに小さく絞られた構造の絞り部(脆弱部)12を有する(図2B参照)。
図3は、図2A及び図2Bにおける長さ方向中心(Y=0)における、輪荷重Lを付加した際の応力と、幅方向中心(X=0)からの距離Xとの関係を示した応力図である。
本実施形態の場合では、寿命検知用スポーク11Aの方が主スポーク10よりも断面積が小さく、図3から分かるように、寿命検知用スポーク11Aと主スポーク10とで応力の平均レベルはあまり変わらない。その一方で、本実施形態の場合では、寿命検知用スポーク11Aにのみ絞り部12を設けており、図3から分かるように、寿命検知用スポーク11Aの方が主スポーク10よりも最大応力が大きい。結果として、寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10よりも早く破損する特性を備えているといえる。
なお、本実施形態の図示例では、主スポーク10の総本数を12本とし、寿命検知用スポーク11Aの総本数を6本としているが、これは飽くまでも一例であり、主スポーク10及び寿命検知用スポーク11Aの総本数は適宜増減させることが可能である。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)本実施形態に係る非空気式車輪1Aは、リング状の外周ゴム部2と、外周ゴム部2の半径方向内側に位置するホイール部5と、外周ゴム部2とホイール部5との間に位置する荷重支持構造体4と、を備える。荷重支持構造体4は、スポーク部3を有し、スポーク部3は、複数本の主スポーク10と、少なくとも1本の寿命検知用スポーク11Aとを有して構成される。寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10よりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
寿命検知用スポーク11Aの配設により、荷重支持に必要な主スポーク10が破損することで車両走行に影響が出る前に、非空気式車輪1Aの寿命が近づいていることを検知することができる効果(未然検知性)を得ることができる。すなわち、寿命検知用スポーク11Aは、走行距離又は走行時間の増加や、経時劣化進行が起こった際等に、主スポーク10よりも早く破損する特性を備えている。車両走行に影響があまり出ない寿命検知用スポーク11Aの破損により、荷重支持に必要な主スポーク10が破損することで車両走行に影響が出る前に、非空気式車輪1Aの寿命が近づいていることを認識することが可能である。
従って、本実施形態に係る非空気式車輪1Aによれば、寿命が近づいていることを認識することにより、交換時期を適切に判断することができる。
(2)輪荷重Lを付加した際の最大応力、応力勾配及び最大ひずみの内の少なくとも一つが主スポーク10よりも寿命検知用スポーク11Aにおいて大きくなるように構成される。このようにすることにより、寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10よりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
このように主スポーク10及び寿命検知用スポーク11Aを構成することにより、主スポーク10による荷重支持の機能に影響を与えないようにする一方で、寿命検知用スポーク11Aには、主スポーク10よりも早く破損する特性を付与することが可能である。
(3)荷重支持構造体4は、荷重支持構造体4の外周部分を構成する外周リング部7と、荷重支持構造体4の内周部分を構成する内周リング部8とを有する。寿命検知用スポーク11Aは、外周リング部7及び内周リング部8と一体的に形成(一体成形)される。
このように寿命検知用スポーク11Aを構成することにより、新たな効果(未然検知性)を非空気式車輪1Aに付与する一方で、部品点数の増加は抑制することが可能である。このため、比較的安価で新たな効果(未然検知性)を非空気式車輪1Aに付与することができる。
(4)寿命検知用スポーク11Aは、主スポーク10とは異なる色により構成される。
色の相違を利用することにより、寿命検知用スポーク11Aの破損に目視により気が付き易くなる構成とすることが可能である。このため、新たな機能の追加を必要とすることなく、比較的安価に前述の効果(未然検知性)を向上させることができる。
(5)スポーク部3は、寿命検知用スポーク11Aを複数本有して構成され、複数本の寿命検知用スポーク11Aは、破損に対する耐久性が互いに同じであり、かつ、外周ゴム部2の周方向に対して均等な間隔P2Aで配置される。
このように寿命検知用スポーク11Aを構成することにより、寿命検知用スポーク11Aによって受ける荷重のバラツキが最小限となるようにすることができ、寿命検知用スポーク11Aによって生じる接地荷重変動の影響を最小限に軽減することが可能である。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る非空気式車輪1Bについて説明する。第二実施形態については、第一実施形態とは相違する構成を説明する。それ以外の構成は、第一実施形態と同様であるので、同一符号を付して構成説明を省略する。
図4に示すように、複数本の寿命検知用スポークは、第一段階で破損する特性を持つ第一段階の寿命検知用スポーク11B1と、第二段階で破損する特性を持つ第二段階の寿命検知用スポーク11B2とから構成される。すなわち、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、破損に対する耐久性が段階的に異なるように構成される。
第二段階の寿命検知用スポーク11B2は、受け持つ荷重が主スポーク10が受け持つ荷重よりも小さくなるように設定される。すなわち、第二段階の寿命検知用スポーク11B2は、主スポーク10よりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
その一方で、第一段階の寿命検知用スポーク11B1は、受け持つ荷重が第二段階の寿命検知用スポーク11B2が受け持つ荷重よりもさらに小さくなるように設定される。すなわち、第一段階の寿命検知用スポーク11B1は、第二段階の寿命検知用スポーク11B2よりもさらに短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される。
また、寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周リング部7及び内周リング部8とは別体として形成(別体成形)される。そして、寿命検知用スポーク11B1,11B2は、一端部が外周ゴム部2に接続(接合)され、他端部がホイール部5に接続(接合)される。寿命検知用スポーク11B1,11B2の接続方法は、寿命検知用スポーク11B1,11B2、外周リング部7及び内周リング部8の材質等を考慮して適宜選択することが可能である。
また、寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周ゴム部2の幅方向中心部よりも車体内側に配置される。具体的には、寿命検知用スポーク11B1,11B2は、一端部が外周ゴム部2の車体内側の側部に接続され、他端部がホイール部5の車体内側の側部に接続される。寿命検知用スポーク11B1,11B2を、車体外側からの視認性が低い車体内側に配置することにより、非空気式車輪1Bのデザイン性を損なわないようにすることが可能である。
寿命検知用スポーク11B1,11B2の破損し易さを段階的に異ならせる方法としては、第一実施形態で示した、スポークの構造を互いに異ならせる方法を用いることができる。寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周リング部7及び内周リング部8とは別体に形成することを考慮すると、例えば、許容応力が異なる材料を用いる方法や、スポークの構造及び材料を共に互いに異ならせる方法を用いることも可能である。
第二実施形態(図5A参照)では、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、寿命検知用スポーク11B1,11B2によって受ける荷重のバラツキが最小限となるように、外周ゴム部2の周方向に対して不均等な間隔P2B1,P2B2で配置される。この第二実施形態では、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周ゴム部2の周方向に対して、第一段階のものが2本、第二段階のものが1本の順に交互に配置されている。そして、第一段階の寿命検知用スポーク11B1と第二段階の寿命検知用スポーク11B2との間隔P2B1が、隣接する第一段階の寿命検知用スポーク11B1,11B1間の間隔P2B2よりも大きい(P2B1>P2B2)。なお、図5Aにおいては、図を見易くして理解を容易化するために、寿命検知用スポーク11B1,11B2以外の荷重支持構造体4の構成要素(主スポーク10、外周リング部7及び内周リング部8)を図示省略している。
これに対して、図5Bに示す第二実施形態の変形例では、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周ゴム部2の周方向に対して均等な間隔P2B3で配置される。この第二実施形態の変形例では、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周ゴム部2の周方向に対して、第一段階のものが連続して6本配置され、第二段階のものが連続して6本配置されている。なお、図5Bにおいても、図を見易くして理解を容易化するために、寿命検知用スポーク11B1,11B2以外の荷重支持構造体4の構成要素(主スポーク10、外周リング部7及び内周リング部8)を図示省略している。
図5Aに示す寿命検知用スポーク11B1,11B2の不均等な間隔P2B1,P2B2での配置は、第一段階のものと第二段階のものとで受け持つ荷重の大きさが異なっていることを考慮したものである。図5Aに示す第二実施形態における配置では、図5Bに示す第二実施形態の変形例と比較すると、寿命検知用スポーク11B1,11B2によって生じる接地荷重変動の影響を最小限に軽減することが可能である。
なお、第二実施形態の図示例(図4及び図5A)では、検知段階レベルを二段階とし、第一段階の寿命検知用スポーク11B1の総本数を8本とし、第二段階の寿命検知用スポーク11B2の総本数を4本としている。しかしながら、これは飽くまでも一例であり、検知段階レベル及び寿命検知用スポーク11B1,11B2の総本数は適宜増減させることが可能である。
以下に、第二実施形態による作用効果を説明する。
(1)荷重支持構造体4は、荷重支持構造体4の外周部分を構成する外周リング部7と、荷重支持構造体4の内周部分を構成する内周リング部8とを有する。寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周リング部7及び内周リング部8とは別体として形成(別体成形)される。
寿命検知用スポーク11B1,11B2が外周リング部7及び内周リング部8とは別体の構造物とされることにより、寿命検知用スポークを備えていない既存の非空気式車輪に対しても、後付けで寿命検知用スポーク11B1,11B2を配設することができる。
(2)寿命検知用スポーク11B1,11B2は、少なくとも一端部が外周ゴム部2又はホイール部5に接続される。
荷重支持構造体4に寿命検知用スポーク11B1,11B2の配置のための十分なスペースがないような場合を考慮して、寿命検知用スポーク11B1,11B2は、少なくとも一端部が外周ゴム部2又はホイール部5に接続される。このため、スペース制約に関係なく、寿命検知用スポークを備えていない既存の非空気式車輪に対して、後付けで寿命検知用スポーク11B1,11B2を配設することができる。
(3)スポーク部3は、寿命検知用スポーク11B1,11B2を複数本有して構成され、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、破損に対する耐久性が段階的に異なる。
寿命検知用スポーク11B1,11B2毎に、第一段階で破損する特性、又は、第二段階で破損する特性を付与することで、複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2に段階的な検知効果(未然検知性)を付与することが可能となる。このように複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2に段階的な検知効果(未然検知性)を付与することにより、非空気式車輪1Bの寿命が徐々に近づいていることを把握することができる。例えば、第一段階の寿命検知用スポーク11B1が破損したら「注意」、第二段階の寿命検知用スポーク11B2が破損したら「車輪の即交換を推奨」等のように、検知効果(未然検知性)を段階的に分けて把握することが可能になる。また、最初の1本の寿命検知用スポーク11B1,11B2が破損したら「注意」、所定の本数以上の寿命検知用スポーク11B1,11B2が破損したら「車輪の即交換を推奨」等のように、検知効果(未然検知性)を段階的に分けて把握するようにしてもよい。
(4)複数本の寿命検知用スポーク11B1,11B2は、外周ゴム部2の周方向に対して不均等な間隔P2B1,P2B2で配置される。
破損し易さが異なる寿命検知用スポーク11B1,11B2を均等な間隔で配置した場合(図5B参照)、第一段階の寿命検知用スポーク11B1の数本が先に破損すると、非空気式車輪1B全体で見た荷重分散支持のバランスが悪化し得る。これに対して、図5Aに示す第二実施形態における配置では、寿命検知用スポーク11B1,11B2によって生じる接地荷重変動の影響を最小限に軽減することが可能である。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態に係る非空気式車輪1Cについて説明する。第三実施形態については、第二実施形態とは相違する構成を説明する。それ以外の構成は、第二実施形態と同様であるので、同一符号を付して構成説明を省略する。
図6A及び図6Bに示すように、非空気式車輪1Cは、寿命検知用スポーク11Cが破損する前後で、車両走行音を変化させる走行音変化機構30を備える。なお、寿命検知用スポーク11Cは、「第一段階で破損する特性」を持つものであってもよく、「第二段階で破損する特性」を持つものであってもよい。或いは、寿命検知用スポーク11Cは、破損に対する耐久性が段階的に異なるものでなくてもよい。
第三実施形態においては、寿命検知用スポーク11Cは、一端部(外周リング部7側の端部)31が外周ゴム部2に回動不能に接続(接合)され、他端部(内周リング部8側の端部)32がホイール部5に回動可能に接続(接合)される。寿命検知用スポーク11Cにおける内周リング部8側の端部32には、ホイール部5との接続の際にボルトやピン等が挿通される挿通孔33が形成される。また、寿命検知用スポーク11Cは、寿命検知用スポーク11Cの破損の基点となる絞り部(脆弱部)34を有する。
寿命検知用スポーク11Cをこのような構造とすることにより、寿命検知用スポーク11Cの破損は絞り部34を基点として生じ、最終的に寿命検知用スポーク11Cは破断に至ることになる。すると、非空気式車輪1Cの転動に伴い、内周リング部8側の端部32を支持点として寿命検知用スポーク11の触れ回りが起こり、カチャカチャ音(異音)が発生することになる。このため、仮に寿命検知用スポーク11Cの破損に目視により気が付かなかった場合でも、車両走行音の変化(異音の発生)によって、寿命検知用スポーク11Cの破損に目視に頼らずに気が付き易くなる構成とすることが可能である。
このような構造の寿命検知用スポーク11C(内周リング部8側の端部32)が、前述の走行音変化機構30を構成する。なお、走行音変化機構30の構成は、第三実施形態のものに限定はされず、種々の構成を採用することが可能である。
以下に、第三実施形態による作用効果を説明する。
(1)非空気式車輪1Cは、寿命検知用スポーク11Cが破損する前後で、車両走行音を変化させる走行音変化機構30を備える。
非空気式車輪1Cが走行音変化機構30を備えることにより、車両走行音の変化(異音の発生)によって、寿命検知用スポーク11Cの破損に目視に頼らずに気が付き易くなる構成とすることが可能である。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態に係る非空気式車輪1Dについて説明する。第四実施形態についても、第二実施形態とは相違する構成を説明する。それ以外の構成は、第二実施形態と同様であるので、同一符号を付して構成説明を省略する。
図7中において、符号40はホイールハウスを示し、符号41は車両車軸を示し、符号42はナックルを示す。また、図7中において、矢印INは車体内側を示す。
図7に示すように、非空気式車輪1Dは、寿命検知用スポーク11Dの破損を検知する破損検知機構43と、破損検知機構43による検知結果を車両乗員に通知する通知機構44と、を備える。なお、寿命検知用スポーク11Dは、「第一段階で破損する特性」を持つものであってもよく、「第二段階で破損する特性」を持つものであってもよい。或いは、寿命検知用スポーク11Dは、破損に対する耐久性が段階的に異なるものでなくてもよい。
第四実施形態においては、寿命検知用スポーク11Dは、一端部が外周リング部7に接続(接合)され、他端部がホイール部5に接続(接合)される。寿命検知用スポーク11Dは、わずかに圧縮荷重が加わった状態で外周リング部7とホイール部5との間に配置されており、破断に伴い圧縮荷重が解放されることで、一部が車体内側INに少し突き出る(図7中の二点鎖線部45参照)構成となっている。
また、寿命検知用スポーク11Dは、外周ゴム部2の幅方向中心部よりも車体内側INに配置される。具体的には、寿命検知用スポーク11Dは、一端部が外周リング部7の車体内側INの内周面に接続(接合)され、他端部がホイール部5の車体内側INの内周面に接続(接合)される。
車両車軸41を支持するナックル42には、寿命検知用スポーク11Dに対向させて、近接センサ46が取り付けられる。寿命検知用スポーク11Dが何らかの要因で破断すると、近接センサ46の出力信号が変化するので、この変化に基づいて破損の有無を判定することができる。寿命検知用スポーク11Dの破損の有無の判定は、例えば、近接センサ46の出力信号や車両の走行状態(非空気式車輪1Dの回転速度や旋回の有無等)に基づいてコントローラ47により行うことができる。そして、寿命検知用スポーク11Dが破損したと判定されると、例えば、コントローラ47は、警告灯48を点灯させることで、ドライバ等の車両乗員に対して破損の通知を行うようにする。
第四実施形態においては、近接センサ46及びコントローラ47が前述の破損検知機構43を構成し、コントローラ47及び警告灯48が前述の通知機構44を構成する。なお、破損検知機構43及び通知機構44の構成は、第四実施形態のものに限定はされず、種々の構成を採用することが可能である。
以下に、第四実施形態による作用効果を説明する。
(1)非空気式車輪1Dは、寿命検知用スポーク11Dの破損を検知する破損検知機構43と、破損検知機構43による検知結果を車両乗員に通知する通知機構44と、を備える。
非空気式車輪1Dが破損検知機構43及び通知機構44を備えることにより、車両乗員の目視等による判断に頼らず、寿命検知用スポーク11Dの破損をより高精度で確実に検知し得る構成とすることが可能である。
(2)寿命検知用スポーク11Dは、外周ゴム部2の幅方向中心部よりも車体内側INに配置される。
寿命検知用スポーク11Dは、機能を優先し得る構造物であるため、必ずしもデザイン性に優れているとは限らない。また、寿命検知用スポーク11Dの破損の有無を近接センサ46のようなセンサ類を用いてセンシングするのであれば、車体外側から目視で破損の有無を確認する必要がない。このため、寿命検知用スポーク11Dを、車体外側からの視認性が低い車体内側INに配置することにより、非空気式車輪1Dのデザイン性を損なわないようにすることが可能である。
ところで、本発明の非空気式車輪は前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1 非空気式車輪
2 外周ゴム部
3 スポーク部
4 荷重支持構造体
5 ホイール部
7 外周リング部
8 内周リング部
10 主スポーク
11 寿命検知用スポーク
30 走行音変化機構
43 破損検知機構
44 通知機構

Claims (12)

  1. リング状の外周ゴム部と、
    前記外周ゴム部の半径方向内側に位置するホイール部と、
    前記外周ゴム部と前記ホイール部との間に位置する荷重支持構造体と、を備え、
    前記荷重支持構造体は、スポーク部を有し、
    前記スポーク部は、複数本の主スポークと、少なくとも1本の寿命検知用スポークとを有して構成され、
    前記寿命検知用スポークは、前記主スポークよりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成される
    ことを特徴とする非空気式車輪。
  2. 輪荷重を付加した際の最大応力、応力勾配及び最大ひずみの内の少なくとも一つが前記主スポークよりも前記寿命検知用スポークにおいて大きくなるように構成することにより、前記寿命検知用スポークは、前記主スポークよりも短い走行距離又は走行時間で破損するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の非空気式車輪。
  3. 前記荷重支持構造体は、前記荷重支持構造体の外周部分を構成する外周リング部と、前記荷重支持構造体の内周部分を構成する内周リング部とを有し、
    前記寿命検知用スポークは、前記外周リング部及び前記内周リング部と一体的に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の非空気式車輪。
  4. 前記荷重支持構造体は、前記荷重支持構造体の外周部分を構成する外周リング部と、前記荷重支持構造体の内周部分を構成する内周リング部とを有し、
    前記寿命検知用スポークは、前記外周リング部及び前記内周リング部とは別体として形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の非空気式車輪。
  5. 前記寿命検知用スポークは、少なくとも一端部が前記外周ゴム部又は前記ホイール部に接続されることを特徴とする請求項4に記載の非空気式車輪。
  6. 前記寿命検知用スポークが破損する前後で、車両走行音を変化させる走行音変化機構を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
  7. 前記寿命検知用スポークは、前記主スポークとは異なる色により構成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
  8. 前記寿命検知用スポークの破損を検知する破損検知機構と、前記破損検知機構による検知結果を車両乗員に通知する通知機構と、を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
  9. 前記寿命検知用スポークは、前記外周ゴム部の幅方向中心部よりも車体内側に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
  10. 前記スポーク部は、前記寿命検知用スポークを複数本有して構成され、
    複数本の前記寿命検知用スポークは、破損に対する耐久性が段階的に異なることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
  11. 複数本の前記寿命検知用スポークは、前記外周ゴム部の周方向に対して不均等な間隔で配置されることを特徴とする請求項10に記載の非空気式車輪。
  12. 前記スポーク部は、前記寿命検知用スポークを複数本有して構成され、
    複数本の前記寿命検知用スポークは、破損に対する耐久性が互いに同じであり、かつ、前記外周ゴム部の周方向に対して均等な間隔で配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の非空気式車輪。
JP2017111626A 2017-06-06 2017-06-06 非空気式車輪 Active JP6852577B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017111626A JP6852577B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 非空気式車輪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017111626A JP6852577B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 非空気式車輪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018203093A JP2018203093A (ja) 2018-12-27
JP6852577B2 true JP6852577B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=64955086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017111626A Active JP6852577B2 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 非空気式車輪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6852577B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023053568A (ja) * 2021-10-01 2023-04-13 住友ゴム工業株式会社 タイヤ異常判定システム、タイヤ異常判定装置、タイヤ異常判定方法、及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009090919A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Panasonic Corp パンク検知装置
BR112016011461A2 (pt) * 2013-11-22 2018-03-27 1 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin E 2 Michelin Rech Et Technique S A suporte de poliuretano para pneu não pneumático
JP6654709B2 (ja) * 2015-12-29 2020-02-26 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー 複合層タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018203093A (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6001032B2 (ja) 非空気入りタイヤ
CN100411892C (zh) 充气轮胎
CN104015565B (zh) 含有具有覆线结构的加固件的非充气轮胎
JP6092046B2 (ja) 非空気圧タイヤ
WO2014188912A1 (ja) エアレスタイヤ、及びその製造方法
US11505003B2 (en) Non-pneumatic tire
JP6964470B2 (ja) 非空気圧タイヤ
JP5530258B2 (ja) 非空気圧タイヤ及びその製造方法
US20170197467A1 (en) Air-less tire
JP2008132951A (ja) 非空気式タイヤ
US10315459B2 (en) Ultralightweight airless ATV wheels based upon negative Poisson ratio (NPR) auxetic structures
US20100065180A1 (en) Pneumatic tire
JP6217168B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6852577B2 (ja) 非空気式車輪
JP6076704B2 (ja) 非空気圧タイヤ
JP2014008952A (ja) 非空気圧タイヤ
JP2001277824A (ja) 空気入りランフラットタイヤ
JP2013018462A (ja) 非空気圧タイヤ
JP5543846B2 (ja) 非空気圧タイヤ
JP6092045B2 (ja) 非空気圧タイヤ
JP2017507824A (ja) 浮遊フックを備えた柔軟なホイールリム
CN100475560C (zh) 充气轮胎
JP4076388B2 (ja) タイヤ/ホイール組立体及びランフラット用支持体
CN201333899Y (zh) 防爆胎轮毂
US20150273937A1 (en) Hub-less Vehicle Wheel Having a Solid Spoke-less Rim and Multilayered Tire

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6852577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151