JP6850214B2 - 移動体保持具及び移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体保持具及び移動体に関するものである。
軌道体に沿って移動する移動体に対して該軌道体に代わって装着される移動体保持具の一例として、下記特許文献1には、線形ガイドウェイ(スライダブロック)に装着されるボールスライドウェイが開示されている。
このボールスライドウェイは、ボールを保持する一対の保持部と、一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢するU字型弾性片と、を有し、線形ガイドウェイに装着されたときに蓄勢されることで、線形ガイドウェイからの脱落を防止する構成となっている。
特許第4398970号公報
ところで、上記移動体保持具は、移動体が軌道体に取り付けられるまでの間、転動体を保持することを目的に移動体に装着される。このため、この移動体保持具を、本来の目的ではなく、例えば、移動体を軌道体に取り付ける挿入治具として使用した場合、移動体保持具に無理な負荷がかかり、転動体が脱落してしまう虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、移動体からの転動体の脱落を確実に防止することができる移動体保持具及びこれを備えた移動体の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、軌道体に沿って移動する移動体に対して前記軌道体に代わって装着される移動体保持具であって、前記移動体は、複数の転動体が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝を有しており、前記一対の転動体負荷転走溝に対向して前記複数の転動体を保持する一対の保持部と、前記一対の保持部同士を連結すると共に、前記一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部と、前記移動体に装着された後で前記付勢連結部が縮むことができる装着後縮み量を、所定の値以下に規制する変形規制部と、を有する、という構成を採用する。
また、本発明は、軌道体に沿って移動する移動体であって、前記軌道体に代えて、先に記載の移動体保持具が装着されている、という構成を採用する。
本発明によれば、移動体からの転動体の脱落を確実に防止することができる移動体保持具及びこれを備えた移動体が得られる。
本発明の第一実施形態におけるリニアガイドを示す斜視図である。 図1における矢視A−A断面図である。 本発明の第一実施形態における移動体保持具を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態における移動体保持具を示す正面図である。 本発明の第一実施形態における移動体保持具を示す平面図である。 本発明の第一実施形態におけるスライダブロックに装着された移動体保持具5を示す底面図である。 図6における矢視B−B断面図である。 本発明の第一実施形態の別形態における変形規制部を示す拡大図である。 本発明の第二実施形態における移動体保持具を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態における移動体保持具がスライダブロックに装着された状態を示す正面図である。 本発明の第二実施形態の別形態における移動体保持具を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態の別形態における移動体保持具がスライダブロックに装着された状態を示す正面図である。 本発明の第三実施形態における移動体保持具を示す平面図である。 本発明の第三実施形態における移動体保持具が装着されたスライダブロックを示す底面図である。 本発明の第三実施形態の別形態における移動体保持具が装着されたスライダブロックを示す底面図である。 本発明の第四実施形態における移動体保持具を示す平面図である。 本発明の第四実施形態における移動体保持具を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、軌道レールに沿ってスライダブロックが移動するリニアガイド(運動案内装置)に、本発明を適用した形態を例示する。以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために、例を挙げて説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明に用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、省略した部分がある。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態におけるリニアガイド1を示す斜視図である。図2は、図1における矢視A−A断面図である。
リニアガイド1は、図1及び図2に示すように、軌道レール2(軌道体)と、スライダブロック3(移動体)と、複数のボール4(転動体)と、を有する。
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。軌道レール2の幅方向をX軸方向、軌道レール2の長手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち軌道レール2の厚み方向)をZ軸方向とする。
軌道レール2は、断面視略矩形状の長尺部材である。軌道レール2の幅方向(Y軸方向)の外側面2aは、厚み方向(Z軸方向)の中央部が窪んでいる。この窪んだ部分の上側には、相対的に突出した部分が形成され、当該突出した部分に、Y軸方向に沿って転動体転走溝10が形成されている。転動体転走溝10は、図2に示すように、当該突出した部分の上下に形成され、軌道レール2の左右に一対で2条ずつ、計4条形成されている。
スライダブロック3は、図1に示すように、ブロック本体20と、ブロック本体20の両端面20aに取り付けられた蓋体30と、を有する。
ブロック本体20は、図2に示すように、断面視略コの字状に形成されている。ブロック本体20は、軌道レール2を収容するレール収容部21を有する。レール収容部21は、ブロック本体20の底面に開口すると共に、ブロック本体20の長手方向(Y軸方向)に亘って形成されている。
レール収容部21は、軌道レール2の外側面2aの窪んだ部位に対向するように、突出した部位が形成されている。この突出した部位の上側のレール収容部21の内側面22には、転動体負荷転走溝23が形成されている。転動体負荷転走溝23は、軌道レール2の外側面2aの突出した部分に対向する内側面22の上下に形成され、軌道レール2を挟むように、スライダブロック3の左右に一対で2条ずつ、計4条形成されている。これら転動体負荷転走溝23は、軌道レール2の転動体転走溝10と対向し、負荷をかけた状態でボール4を転動させる負荷転動体転走路L1を形成する。
また、ブロック本体20には、無負荷転動体転走路L2が形成されている。無負荷転動体転走路L2は、ブロック本体20を長手方向(Z軸方向)に貫通して形成されている。無負荷転動体転走路L2の内径は、ボール4のボール径よりも大きく、ボール4に負荷をかけないようになっている。この無負荷転動体転走路L2は、転動体負荷転走溝23(負荷転動体転走路L1)に対応して、計4条形成されている。
蓋体30は、図1に示すように、ブロック本体20の両端面20aに取り付けられている。蓋体30は、ブロック本体20と同様に、断面視略コの字状に形成されている。すなわち、蓋体30は、軌道レール2を収容するレール収容部31を有する。また、図2に示す、ボールガイド32は、転動体負荷転走溝23を転動するボール4の両側を保持するものであり、ブロック本体20の内側面22に沿って設けられている。
蓋体30には、ブロック本体20の両端面20aと対向する対向面に、転動体方向転換路(不図示)が形成されている。一対の転動体方向転換路は、負荷転動体転走路L1と無負荷転動体転走路L2の両端をそれぞれ連結し、ボール4の無限循環路L(図2参照)を形成する。無限循環路Lは、Y軸方向に延びる一対の直線状部分(負荷転動体転走路L1及び無負荷転動体転走路L2)と、この一対の直線状部分の端部同士を連結する一対の半円弧曲線状部分(転動体方向転換路)とから構成される。本実施形態では、4条の無限循環路Lが形成される。
ボール4は、軌道レール2とスライダブロック3との間に介在して、軌道レール2に対するスライダブロック3の移動を円滑に行わせるものである。このボール4は、無限循環路Lの内部にほぼ隙間無く配設されて、無限循環路Lを循環する。
図3は、本発明の第一実施形態における移動体保持具5を示す斜視図である。図4は、本発明の第一実施形態における移動体保持具5を示す正面図である。図5は、本発明の第一実施形態における移動体保持具5を示す平面図である。図6は、本発明の第一実施形態におけるスライダブロック3に装着された移動体保持具5を示す底面図である。図7は、図6における矢視B−B断面図である。
移動体保持具5は、軌道レール2に代わってスライダブロック3のレール収容部21に装着されるものである。
移動体保持具5は、スライダブロック3を単体で運搬するとき、スライダブロック3を軌道レール2に対して装着(組立)又は分離(分解)するとき等に用いられる。このような運搬時、組立時、分解時には、スライダブロック3からボール4が脱落するおそれがある。移動体保持具5は、運搬時、組立時、分解時に、軌道レール2に代わってスライダブロック3に装着されて、スライダブロック3からのボール4の脱落を防止する。
移動体保持具5は、弾性変形が可能な部材、例えば樹脂成形品から形成することが好ましい。また、移動体保持具5は、樹脂成型品の中でも比較的硬い樹脂材から形成することが好ましい。この移動体保持具5は、図3に示すように、一対の保持部40と、一対の保持部40を連結する付勢連結部50と、付勢連結部50による変形をある一定の範囲に規制する変形規制部60と、を有する。これら、一対の保持部40、付勢連結部50、及び変形規制部60は、一体成形されている。
一対の保持部40は、図6に示すように、Y軸方向においてスライダブロック3と略同じ長さで形成されている。一対の保持部40は、図7に示すように、転動体負荷転走溝23と対向する転動体保持面41を有する。転動体保持面41は、軌道レール2の転動体転走溝10に対応するものであり、一対の保持部40の上下に形成され、左右に一対で2条ずつ、計4条形成されている。転動体保持面41及び転動体負荷転走溝23に対するボール4の接触角は、XY平面に対して略45°の角度に設定されている。
一対の保持部40は、図5に示すように、その長手方向における中央部40bが互いに離間する方向に膨出した湾曲形状を有する。一対の保持部40は、理想的には平行に形成して、スライダブロック3に装着されたときに、移動体保持具5全体が均一に幅方向に縮んでくれることが好ましいが、実際にはそうはならず、中央部40bは両端部40aに対して圧が抜けやすい。このため、一対の保持部40の中央部40bの幅は、両端部40aに対して大きく形成している。例えば、中央部40bの幅は、両端部40aにおける設計幅Wよりも約数%〜十数%程大きくしてもよい。
一対の保持部40の設計幅Wは、図6に示すように、スライダブロック3に装着された後の装着後幅W1(ブロック本体20のレール収容部21及び蓋体30のレール収容部31の幅方向の寸法)よりも大きく設定されている。一対の保持部40の両端部40aには、図3〜図5に示すように、傾斜面42が形成され、先細り形状となっている。これにより、一対の保持部40は、スライダブロック3に容易に装着(挿入)できるようになっている。例えば、図5に示す傾斜面42間の最小幅は、図6に示す装着後幅W1よりも小さくしてもよい。
付勢連結部50は、一対の保持部40同士を連結すると共に、一対の保持部40を互いに離間する方向に向けて付勢するものである。付勢連結部50は、図5に示すように、一対の保持部40の長手方向において間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)設けられている。なお、これら複数の付勢連結部50のうち、一対の保持部40の両端部40aを連結するものを第一付勢連結部50aと称し、第一付勢連結部50aの内側で一対の保持部40を連結するものを第二付勢連結部50bと称して説明することがある。
付勢連結部50は、図5に示す平面視で略Ω字状に形成されている。付勢連結部50は、一対の突出部51と、付勢部52と、を有する。一対の突出部51は、一対の保持部40のそれぞれから互いに近接する方向に突出して設けられている。すなわち、一対の突出部51は、一対の保持部40同士が対向する対向面(内面)から突出して設けられている。付勢部52は、一対の突出部51同士を連結するものである。この付勢部52は、弾性変形したときの反力により、一対の突出部51を介して一対の保持部40を付勢する。この付勢部52は、平面視で略コの字状に形成されている。なお、付勢部52は、平面視U字状や馬蹄形状に形成されていてもよい。
変形規制部60は、図5に示すように、一対の突出部51に設けられている。変形規制部60は、一対の突出部51の少なくともいずれか一方(本実施形態では両方)から他方に向かって突出して設けられている。本実施形態の変形規制部60は、一対の突出部51が互いに対向する対向部のそれぞれから互いに近接する方向に突出して設けられている。変形規制部60は、スライダブロック3に装着されたときに互いに当接し合って付勢連結部50の縮みを規制する一対の当接部61を有する。一対の当接部61は、平面状に形成されており、互いに所定幅で面接触するようになっている。
変形規制部60は、図5に示すように、スライダブロック3に装着される前に付勢連結部50が縮むことができる装着前縮み量Sを、一対の保持部40の長手方向における両端部40aよりも中央部40bにおいて大きく確保するようになっている。すなわち、一対の保持部40は、その長手方向における中央部40bが互いに離間する方向に膨出した湾曲形状を有しているため、中央部40bにおける変形代を大きくしている。第二付勢連結部50bにおける装着前縮み量S´は、中央部40bと両端部40aとの幅の差分、すなわち、第一付勢連結部50aにおける装着前縮み量Sよりも約数%〜十数%程大きくしてもよい。
変形規制部60は、図6に示すように、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1を、所定の値以下に規制する。なお、所定の値以下とは、装着後縮み量S1がゼロであることを含む。すなわち、図6に示すように、移動体保持具5がスライダブロック3に装着されたときに、一対の当接部61が互いに当接し合って付勢連結部50の縮みを規制(抑止)した状態を含む。本実施形態では、変形規制部60のすべての装着後縮み量S1がゼロとなるように設計されているが、例えば、複数の変形規制部60のうちの少なくともいずれか一つに隙間が形成されていてもよい。
本実施形態の変形規制部60は、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1を、ボール4の半径以下に規制する。この構成によれば、ボール4の脱落を確実に防止できる。すなわち、転動体負荷転走溝23と転動体保持面41との間の距離が、ボール4の直径Daの2倍より大きくなったときに、ボール4の脱落が発生すると考える。本実施形態のように、転動体負荷転走溝23及び転動体保持面41に対するボール4の接触角が、XY平面に対して略45°の角度に設定されていた場合、付勢連結部50が装着後にボール4の半径分だけ収縮すると、一対の保持部40の片側における転動体負荷転走溝23と転動体保持面41との間の最大距離は、約1.7Daとなる。すなわち、転動体負荷転走溝23と転動体保持面41との間の最大距離は、ボール4の直径Da+ボール4の半径(Da/2)÷cos45°であり、2Daよりも小さくなる。よって、ボール4の脱落は発生しない。また、この構成によれば、転動体負荷転走溝23及び転動体保持面41に対するボール4の接触角が、XY平面に対して略60°の角度以下であれば、ボール4の脱落は発生しない。
図5に示す変形規制部60の突出量Pは、下記の式(1)で設定されている。
P = 1/2・(D−(W−W1)) …(1)
ここで、Wとは、図5に示す一対の保持部40の設計幅である。また、W1とは、図6に示すスライダブロック3に装着された後の一対の保持部40の装着後幅(最小値)である。また、Dとは、図5に示す一対の突出部51の突出部間距離(変形規制部60が無い場合の変形可能範囲)である。
上記の式(1)に基づいて変形規制部60の突出量Pを設定することで、図6に示すように、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1をゼロにすることができる。すなわち、一対の保持部40の設計幅Wと装着後幅W1との差分が、図5に示す装着前縮み量Sと等しくなるように、変形規制部60の突出量Pを設定することにより、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1をゼロにすることができる。
下記の表1は、スライダブロック3の大きさに応じて作成した移動体保持具5の実施例1〜3の各寸法(mm)を示している。なお、Daとは、ボール4のボール径である。
Figure 0006850214
表1に示すように、スライダブロック3に装着される前に付勢連結部50が縮むことができる装着前縮み量Sは、ボール径Daよりも小さくなっている。具体的に、実施例1のS/Daは50%、実施例2のS/Daは58%、実施例3のS/Daは63%である。これら実施例1〜3に用いて試験をした結果、いずれもボール4の脱落が無かった。したがって、装着前縮み量Sは、ボール径Daの50〜63%の範囲で設定することができる。
続いて、上記構成の移動体保持具5の作用について説明する。
図6及び図7に示すように、移動体保持具5をスライダブロック3に挿入(装着)する際には、移動体保持具5を幅方向の内側に押圧して縮ませる(弾性変形させる)。そして、移動体保持具5をスライダブロック3に挿入すると、移動体保持具5が幅方向の外側に広がって(復元して)、ブロック本体20のレール収容部21及び蓋体30のレール収容部31に装着される。
移動体保持具5をスライダブロック3に装着すると、付勢連結部50の付勢部52が弾性変形により縮んで蓄勢される。そして、一対の保持部40は、蓄勢された付勢連結部50により、スライダブロック3の幅方向(X軸方向)の外側に向けて付勢される。これにより、一対の保持部40は、図7に示すように、スライダブロック3のレール収容部21に形成された一対の転動体負荷転走溝23と対向し、複数のボール4を保持することができる。
ここで、移動体保持具5は、図6に示すように、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1を、ボール4の半径以下に規制する変形規制部60を有する。この構成によれば、移動体保持具5がスライダブロック3に装着されると、ボール4の半径以下の範囲でしか縮むことができなくなるため、移動体保持具5に無理な負荷がかかってもボールガイド32からボール4が物理的に脱落しなくなる。このため、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。
本実施形態の変形規制部60は、スライダブロック3に装着されたときに互いに当接し合って付勢連結部50の縮みを規制する一対の当接部61を有する。一対の当接部61は、付勢連結部50における縮みを規制(抑止)するため、移動体保持具5を挿入治具として機能させることができる。例えば、図1に示す軌道レール2に対してスライダブロック3を挿入するときは、移動体保持具5が装着されたスライダブロック3を、軌道レール2のY軸方向の端部に配置する。次に、移動体保持具5と軌道レール2を一直線上に配置して、移動体保持具5の端部と軌道レール2の端部を突き合わせる。そして、スライダブロック3を軌道レール2に向けて移動させ、移動体保持具5から軌道レール2に乗り移らせる。
移動体保持具5は、転動体保持面41を有し、軌道レール2の転動体転走溝10と断面形状が略一致しているため、スライダブロック3が移動体保持具5から軌道レール2に円滑に乗り移ることができる。また、移動体保持具5は、一対の当接部61が互いに当接し合うことで、スライダブロック3に装着された状態で、それ以上の縮みが規制されているため、挿入時に無理な負荷がかかっても変形することがなく、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止する。このため、移動体保持具5は、軌道レール2に対してスライダブロック3を挿入する挿入治具として機能することができる。
図5に示すように、付勢連結部50は、一対の保持部40のそれぞれから互いに近接する方向に突出する一対の突出部51と、一対の突出部51同士を連結する付勢部52と、を有し、変形規制部60は、一対の突出部51に設けられている。変形規制部60は、一対の突出部51(付勢連結部50)と別の場所に設けてもよいが、このように、一対の突出部51に変形規制部60を設ければ、付勢連結部50の縮み量を直接管理できるため、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。
変形規制部60は、一対の突出部51の少なくともいずれか一方から他方に向かって突出して設けられている。上述のように、変形規制部60は一対の突出部51(付勢連結部50)と別の場所に設けてもよいが、そうすると変形規制部60の突出量Pが大きくなり、成形する際に使用する樹脂量が多くなる。一方で、本実施形態のように、一対の突出部51から変形規制部60を突出させれば、突出量Pが小さく済み、使用する樹脂量も小さくなる。また、移動体保持具5を成形する既存の金型を追加工して変形規制部60を追加する際も、少しの加工で済む。
また、本実施形態では、付勢連結部50は、一対の保持部40の長手方向において間隔をあけて複数設けられ、変形規制部60は、複数の付勢連結部50のそれぞれに設けられている。このように、複数の付勢連結部50のそれぞれに変形規制部60を設ければ、各付勢連結部50の縮み量を直接管理できるため、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、一対の保持部40は、その長手方向における中央部40bが互いに離間する方向に膨出した湾曲形状を有し、変形規制部60は、スライダブロック3に装着される前に付勢連結部50が縮むことができる装着前縮み量Sを、一対の保持部40の長手方向における両端部40aよりも中央部40bにおいて大きく確保している。この構成によれば、両端部40aに対して圧が抜けやすい中央部40bにおける蓄勢を高め、ボール4の脱落を確実に防止することができる。また、両端部40aが中央部40bに対して相対的に細くなるため、スライダブロック3への装着が容易になる。
このように、上述の本実施形態によれば、軌道レール2に沿って移動するスライダブロック3に対して軌道レール2に代わって装着される移動体保持具5であって、スライダブロック3は、軌道レール2を挟み、複数のボール4が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝23を有しており、一対の転動体負荷転走溝23に対向して複数のボール4を保持する一対の保持部40と、一対の保持部40同士を連結すると共に、一対の保持部40を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部50と、スライダブロック3に装着された後で付勢連結部50が縮むことができる装着後縮み量S1を、ボール4の半径以下に規制する変形規制部60と、を有する、という構成を採用することによって、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。
また、本実施形態は、図8に示すような形態を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本発明の第一実施形態の別形態における変形規制部60を示す拡大図である。
図8(a)に示す別形態の変形規制部60は、湾曲面を備える一対の当接部61a1,61a2を有する。一方の当接部61a1は凸状の湾曲面を有し、他方の当接部61a2は凹状の湾曲面を有する。仮に、一対の当接部61a1,61a2が両方とも凸状の湾曲面であった場合、一点での接触となり、接点変動し易く、装着後縮み量S1が変動してしまう場合があるが、この構成によれば、一対の当接部61a1,61a2が面接触するため、装着後縮み量S1の変動を防止することができる。
図8(b)に示す別形態の変形規制部60は、凹凸を備える一対の当接部61b1,61b2を有する。一方の当接部61b1は凸形状を有し、他方の当接部61a2は凹形状を有する。当接部61b1の凸形状と当接部61a2の凹形状は、互いに係合することが可能な大きさで形成されている。この構成によれば、一対の当接部61a1,61a2の凹凸が互いに係合するため、上記接点変動を確実に防止でき、装着後縮み量S1の変動を防止することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、本発明の第二実施形態における移動体保持具5Aを示す斜視図である。図10は、本発明の第二実施形態における移動体保持具5Aがスライダブロック3に装着された状態を示す正面図である。
第二実施形態の移動体保持具5Aは、図10に示すように、スライダブロック3に装着されたときに係合して、一対の保持部40のねじり(図10において符号tで示す)を規制する一対の係合部70を有する。
一対の係合部70は、図9に示すように、複数の付勢連結部50のうち、少なくとも一対の保持部40の長手方向における両端部40aに配置された第一付勢連結部50aに設けられている。一対の係合部70は、一対の保持部40の長手方向に延びる凹凸形状を有する。この凹凸形状は、図10に示す正面視で半円形状である。このような凹凸形状の一対の係合部70は、移動体保持具5Aを樹脂成形する際に、金型の無理抜きによって一体成形することができる。なお、一対の係合部70は、三角形状であっても四角形状であってもよいが、半円形状であれば金型の無理抜きによって成形可能であるため、三角形状や四角形状と比べて製造コストが安くなる。また、半円形状であれば角が無いため強い力が加わっても角が折れたりする懸念はない。
第二実施形態における変形規制部60Aは、付勢連結部50の一対の突出部51Aに設けられている。この変形規制部60Aは、上述した第一実施形態の変形規制部60のように、一対の突出部51Aから互いに近接する方向に突出していない。つまり、第二実施形態の一対の突出部51Aは、上述した第一実施形態の一対の突出部51と比べて、変形規制部60の寸法(図5に示す突出量P)分、互いに近接している。このように、第二実施形態では、一対の突出部51Aが変形規制部60Aとなり、図10に示すように、移動体保持具5Aがスライダブロック3に装着されたときに、一対の突出部51Aの対向部(当接部61となる)が互いに当接し合って付勢連結部50の縮みを規制(抑止)した状態となる。
また、この第二実施形態では、図10に示すように、スライダブロック3に装着されたときに一対の係合部70が係合して一対の保持部40のねじりを規制(抑止)した状態となる。一対の係合部70は、一対の突出部52Aの対向部に設けられており、スライダブロック3に装着されたときに係合する。この一対の係合部70は、一対の保持部40の長手方向(Y軸方向)に延びる凹凸形状を有しており、一対の保持部40の厚み方向(Z軸方向)において接触し合うため、一対の保持部40のねじりを規制することができる。これにより、移動体保持具5Aの端面に予想外の力が加わった場合であっても、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。また、この構成によれば、付勢連結部50のバネ性を損なわずに、一対の保持部40のねじれに対する剛性を向上させることが可能となる。
また、一対の係合部70は、図9に示すように、複数の付勢連結部50のうち、少なくとも一対の保持部40の長手方向における両端部40aに配置された第一付勢連結部50aに設けられている。一対の保持部40がねじられた場合、第一付勢連結部50a(両端部40a)におけるZ軸方向の変位量が、第二付勢連結部50b(中央部40b)におけるZ軸方向の変位量よりも大きくなるため、第一付勢連結部50aに一対の係合部70を設けることによって、一対の保持部40のねじりを効果的に防止することができる。なお、第二付勢連結部50bにおいても一対の係合部70を設けてもよいが、この第二付勢連結部50bにおける一対の係合部70のサイズは、第一付勢連結部50aにおける一対の係合部70のサイズよりも小さくてもよい。
また、第二実施形態は、図11及び図12に示すような形態を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、本発明の第二実施形態の別形態における移動体保持具5A1を示す斜視図である。図12は、本発明の第二実施形態の別形態における移動体保持具5A1がスライダブロック3A1に装着された状態を示す正面図である。
図12に示す別形態のスライダブロック3A1の接触構造は、上述した図7に示すスライダブロック3の接触構造と異なる。すなわち、図7に示すスライダブロック3は、アンギュラ玉軸受の正面組み合わせと同様の接触構造(DF型と称する)を有するが、図12に示すスライダブロック3A1は、アンギュラ玉軸受の背面合せと同様の接触構造(DB型と称する)を有している。図12に示すDB型のスライダブロック3A1は、図7に示すDF型のスライダブロック3と、移動体保持具5A1の転動体保持面41及び転動体負荷転走溝23に対するボール4の接触角が異なるが、その他の基本的な構造は同じである。
移動体保持具5A1は、DB型のスライダブロック3A1に対応した形状を有する。具体的に、移動体保持具5A1は、図12に示すように正面視で略X字形状を有する。この移動体保持具5A1の一対の保持部40A1は、スライダブロック3A1に形成された転動体負荷転走溝23と対向可能な位置まで斜め方向に延在する延在部44を有する。延在部44は、一対の保持部40A1の上下に形成され、左右に一対で2つずつ、計4つ形成されており、それぞれの先端部に転動体保持面41が設けられている。この略X字形状の移動体保持具5A1によれば、相対的に中央部の厚みを小さくすることができるため、樹脂成形の際の製造コストが安くなる。
一方で、移動体保持具5A1の中央部の厚みを小さくすると、一対の保持部40のねじれが発生しやすくなるため、上述した一対の係合部70を設けることが好ましい。一対の係合部70は、図11に示すように、複数の付勢連結部50のうち、少なくとも一対の保持部40A1の長手方向における両端部40aに配置された第一付勢連結部50aに設けることが好ましい。この構成によれば、付勢連結部50のバネ性を損なわずに、一対の保持部40のねじれに対する剛性を向上させることができ、スライダブロック3からのボール4の脱落を確実に防止することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図13は、本発明の第三実施形態における移動体保持具5Bを示す平面図である。図14は、本発明の第三実施形態における移動体保持具5Bが装着されたスライダブロック3を示す底面図である。なお、図14に示すスライダブロック3は、図7と同様のDF型のスライダブロック3である。
第三実施形態の移動体保持具5Bは、図13に示すように、環形状の付勢連結部50Bを有する。
付勢連結部50Bは、一対の保持部40Bの長手方向に長軸53が延び、一対の保持部40Bの対向方向に短軸54が延びた楕円形状を有する。この付勢連結部50Bは、一対の保持部40Bの両端部40aを除いた位置で、一対の保持部40Bを連結している。一対の保持部40Bの長手方向において、隣り合う付勢連結部50Bの間には、変形規制部60Bが設けられている。すなわち、第三実施形態の変形規制部60Bは、付勢連結部50B以外の場所に設けられている。この変形規制部60Bは、一対の保持部40Bのそれぞれから互いに近接する方向に突出して設けられている。変形規制部60Bは、図14に示すように、スライダブロック3に装着されたときに互いに当接し合って付勢連結部50Bの縮みを規制する一対の当接部61を有する。
図13に戻り、一対の保持部40Bは、上述した実施形態の転動体保持面41の代わりに、転動体保持溝43を有する。転動体保持溝43は、図2に示す軌道レール2の転動体転走溝10に対応する曲面を有しており、上述した転動体保持面41と同様に、一対の保持部40の上下に形成され、左右に一対で2条ずつ、計4条形成されている。この構成によれば、一対の保持部40とボール4とが曲面同士で接触し合うため、ボール4の保持面積が大きくなる。したがって、スライダブロック3からのボール4の脱落をより確実に防止することができる。
また、付勢連結部50Bは、上述した略Ω字状(円の一部が欠けた形状)の付勢連結部50と異なり、環形状であるため、形状として安定している。これにより、付勢連結部50Bにおいて均一なバネ力が得られる。なお、付勢連結部50Bを真円形状としてもよいが、そうすると形状が安定し過ぎて、バネ力が強くなる。このため、第三実施形態の付勢連結部50Bは、一対の保持部40の長手方向に長軸53が延び、一対の保持部40の対向方向に短軸54が延びた楕円形状となっている。この構成によれば、移動体保持具5Bをスライダブロック3に挿入(装着)する際に、移動体保持具5を幅方向の内側に縮ませ易くすることができる。
さらに、付勢連結部50Bは、一対の保持部40Bの両端部40aを除いた位置で、一対の保持部40Bを連結しているため、移動体保持具5Bをスライダブロック3に挿入(装着)する際に、一対の保持部40Bの両端部40aを互いに近付けて、移動体保持具5Bをスライダブロック3に挿入(装着)させ易くすることができる。
なお、付勢連結部50Bの形状は、一対の保持部40Bの長手方向に長軸53が延び、一対の保持部40の対向方向に短軸54が延びた形状であれば、例えば、菱形形状であってもよい。しかしながら、菱形形状は角があり、移動体保持具5を幅方向の内側に縮ませた際に、角に応力が集中し易くなるため、楕円形状の方が好ましい。
また、第三実施形態は、図15に示すような形態を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図15は、本発明の第三実施形態の別形態における移動体保持具5B1が装着されたスライダブロック3を示す底面図である。
図15に示す別形態の移動体保持具5B1のスライダブロック3に対する長さは、上述した図14に示す移動体保持具5Bのスライダブロック3に対する長さと異なる。すなわち、図14に示す移動体保持具5Bは、Y軸方向においてスライダブロック3と略同じ長さで形成されているが、図15に示す移動体保持具5B1は、Y軸方向においてスライダブロック3よりも長く形成されている。移動体保持具5B1は、楕円形状の付勢連結部50Bを複数有しており、複数の付勢連結部50Bのうち、第一付勢連結部50aは、スライダブロック3の挿入口、すなわちブロック本体20のレール収容部21の両端部、乃至、蓋体30のレール収容部31に対向して配置されている。
付勢連結部50Bは、楕円形状を有しているため、一対の保持部40Bがねじれたとしても元の形状に戻り易く、ねじりに対して強い形状であるといえる。一方で、付勢連結部50Bは、一対の保持部40Bの両端部40aを除いた位置で、一対の保持部40Bを連結しているため、図14に示す移動体保持具5Bでは、一対の保持部40Bの両端部40aにおいてねじりが発生すると、スライダブロック3の挿入口近傍においてボール4が脱落する可能性がある。その点、図15に示す移動体保持具5B1では、スライダブロック3の挿入口において付勢連結部50Bが配置されているため、一対の保持部40Bの両端部40aでねじりが発生したとしてもスライダブロック3からのボール4の脱落を防止することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図16は、本発明の第四実施形態における移動体保持具5Cを示す平面図である。図17は、本発明の第四実施形態における移動体保持具5Cを示す正面図である。
第四実施形態の移動体保持具5Cは、図16及び図17に示すように、上述した第二実施形態で形成されていた一対の係合部70が無く、代わりに、肉厚を増加させた付勢連結部50Cを有する。すなわち、第四実施形態では、付勢連結部50Cのバネ力(剛性)によって、一対の保持部40のねじりを抑制するようになっている。また、第四実施形態の移動体保持具5Cは、一対の保持部40のねじりが発生しても両者が引っ掛かり難くなるように、その両端部40aの端面であって、第一付勢連結部50aの対向部分(符号50a1を付す)における面取りを無しにしている。
このような付勢連結部50C(移動体保持具5C)は、強化繊維入り66ナイロン(6ナイロン)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET)、超高分子量ポリエチレン(UHPE)シンジオタクチックポリスチレン(SPS)などのエンジニアリング・プラスチックからなる樹脂材料により形成されていることが好ましい。また、付勢連結部50C(移動体保持具5C)は、非晶ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)などのスーパーエンジニアリング・プラスチックからなる樹脂材料により形成されていてもよい。
付勢連結部50Cは、図16に示す厚みTが、上述した第一実施形態や第二実施形態の付勢連結部50よりも大きくなっている。なお、図17に示す付勢連結部50Cの高さHは、第一実施形態や第二実施形態の付勢連結部50と変わらない。付勢連結部50Cの厚みをTとし、付勢連結部50Cの高さをHとしたときの、付勢連結部50Cの断面の縦横比であるT/Hは、以下の式(2)の関係を満たす。
10% < T/H < 90% …(2)
T/Hが、10%未満になると剛性が低くなり、一対の保持部40のねじりが発生し易くなる。一方、T/Hが、90%を超えると、付勢連結部50Cの剛性が高くなりすぎて弾性変形がし難くなり、スライダブロック3への装着が困難になる。
上記構成の第四実施形態によれば、式(2)の関係を満たすように付勢連結部50Cの肉厚を増加させることにより、一対の保持部40のねじりが発生しない、若しくは、一対の保持部40のねじりが発生しても、そのバネ力(剛性)によりもとに戻るため、移動体保持具5Cがスライダブロック3に装着された状態でのボール4の脱落をより確実に防止することができる。また、第四実施形態では、上述した第二実施形態のように金型の無理抜き等によって一対の係合部70を形成する必要がないため、移動体保持具5Cの製造コストを低減することができる。
次に、第四実施形態におけるより好ましい付勢連結部50CのT/Hの関係について説明する。下記の表2は、付勢連結部50CのT/Hと、一対の保持部40のねじりの発生の有無を示している。なお、表2に示された実施例1〜6と比較例1〜6は、T/H以外の条件(例えば、樹脂材料及びねじり荷重等)は同じである。
Figure 0006850214
表2に示すように、第四実施形態の実施例1〜6では、一対の保持部40のねじりが発生していないことが分かる。具体的に、実施例1のT/Hは31%、実施例2のT/Hは29%、実施例3のT/Hは27%、実施例4のT/Hは25%、実施例5のT/Hは28%、実施例6のT/Hは28%である。一方、T/Hが22%以下である比較例1〜6では、一対の保持部40のねじりが発生していることが分かる。
したがって、付勢連結部50Cの厚みをTとし、付勢連結部50Cの高さをHとしたときの、付勢連結部50Cの断面の縦横比であるT/Hは、以下の式(3)の関係を満たすことがより好ましい。
25% ≦ T/H ≦ 31% …(3)
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、変形規制部60は、一対の突出部51に設けなくてもよい。すなわち、第二実施形態のように、一対の突出部51Aの間で、装着前縮み量S、装着後縮み量S1を管理できれば、変形規制部60Aを突出して設けなくてもよい。
また、例えば、第四実施形態では、第二実施形態の一対の係合部70が無い形態について説明したが、第四実施形態であっても第二実施形態の一対の係合部70を有することで、一対の保持部40のねじりの発生をより確実に抑制することができる。
また、例えば、移動体保持具5は、樹脂により一体成形する場合に限らない。付勢部52を板ばねで形成し、この板ばねに対して樹脂製の保持部40等を一体成形してもよい。
また、例えば、転動体は、ボール4に限らない。転動体は、例えば、円筒状のコロであってもよいし、樽形状、スキュー形状等であってもよい。
また、例えば、転動体負荷転走溝23は、軌道レール2を挟むように2条ずつ計4条形成される構成に限らない。転動体負荷転走溝23は、軌道レール2を挟むように1条ずつ計2条形成される構成であってもよい。
1…リニアガイド、2…軌道レール(軌道体)、3…スライダブロック(移動体)、4…ボール(転動体)、5…移動体保持具、10…転動体転走溝、23…転動体負荷転走溝、40…保持部、40a…両端部、40b…中央部、50…付勢連結部、50a…第一付勢連結部、51…突出部、52…付勢部、53…長軸、54…短軸、60…変形規制部、61…当接部、70…係合部、Da…ボール径、H…高さ、S…装着前縮み量、S1…装着後縮み量、T…厚み

Claims (13)

  1. 軌道体に沿って移動する移動体に対して前記軌道体に代わって装着される移動体保持具であって、
    前記移動体は、複数の転動体が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝を有しており、
    前記一対の転動体負荷転走溝に対向して前記複数の転動体を保持する一対の保持部と、
    前記一対の保持部同士を連結すると共に、前記一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部と、
    前記移動体に装着された後で前記付勢連結部が縮むことができる装着後縮み量を、所定の値以下に規制する変形規制部と、を有し、
    前記付勢連結部の厚みをTとし、前記付勢連結部の高さをHとしたときの、前記付勢連結部の断面の縦横比であるT/Hが、
    10% < T/H < 90%
    の関係を満たす樹脂材料により、前記付勢連結部が形成されている、ことを特徴とする移動体保持具。
  2. 前記所定の値は、前記転動体の半径である、ことを特徴とする請求項1に記載の移動体保持具。
  3. 25% ≦ T/H ≦ 31%
    の関係を満たす樹脂材料により、前記付勢連結部が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体保持具。
  4. 前記変形規制部は、前記移動体に装着されたときに互いに当接し合って前記付勢連結部の縮みを規制する一対の当接部を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動体保持具。
  5. 前記付勢連結部は、前記一対の保持部のそれぞれから互いに近接する方向に突出する一対の突出部と、前記一対の突出部同士を連結する付勢部と、を有し、
    前記変形規制部は、前記一対の突出部に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体保持具。
  6. 前記一対の保持部の設計幅をWとし、前記移動体に装着された後の前記一対の保持部の装着後幅をW1とし、前記一対の突出部の突出部間距離をDとし、前記変形規制部の前記一対の突出部からの突出量をPとしたときに、
    P = 1/2・(D−(W−W1))
    の関係を満たす、ことを特徴とする請求項5に記載の移動体保持具。
  7. 軌道体に沿って移動する移動体に対して前記軌道体に代わって装着される移動体保持具であって、
    前記移動体は、複数の転動体が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝を有しており、
    前記一対の転動体負荷転走溝に対向して前記複数の転動体を保持する一対の保持部と、
    前記一対の保持部同士を連結すると共に、前記一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部と、
    前記移動体に装着された後で前記付勢連結部が縮むことができる装着後縮み量を、所定の値以下に規制する変形規制部と、を有し、
    前記付勢連結部は、前記一対の保持部のそれぞれから互いに近接する方向に突出する一対の突出部と、前記一対の突出部同士を連結する付勢部と、を有し、
    前記変形規制部は、前記一対の突出部に設けられ、
    前記一対の保持部の設計幅をWとし、前記移動体に装着された後の前記一対の保持部の装着後幅をW1とし、前記一対の突出部の突出部間距離をDとし、前記変形規制部の前記一対の突出部からの突出量をPとしたときに、
    P = 1/2・(D−(W−W1))
    の関係を満たす、ことを特徴とする移動体保持具。
  8. 前記一対の保持部は、その長手方向における中央部が互いに離間する方向に膨出した湾曲形状を有し、
    前記変形規制部は、前記移動体に装着される前に前記付勢連結部が縮むことができる装着前縮み量を、前記一対の保持部の長手方向における両端部よりも前記中央部において大きく確保する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の移動体保持具。
  9. 軌道体に沿って移動する移動体に対して前記軌道体に代わって装着される移動体保持具であって、
    前記移動体は、複数の転動体が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝を有しており、
    前記一対の転動体負荷転走溝に対向して前記複数の転動体を保持する一対の保持部と、
    前記一対の保持部同士を連結すると共に、前記一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部と、
    前記移動体に装着された後で前記付勢連結部が縮むことができる装着後縮み量を、所定の値以下に規制する変形規制部と、を有し、
    前記一対の保持部は、その長手方向における中央部が互いに離間する方向に膨出した湾曲形状を有し、
    前記変形規制部は、前記移動体に装着される前に前記付勢連結部が縮むことができる装着前縮み量を、前記一対の保持部の長手方向における両端部よりも前記中央部において大きく確保する、ことを特徴とする移動体保持具。
  10. 前記移動体に装着されたときに係合して前記一対の保持部のねじりを規制する一対の係合部を有する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の移動体保持具。
  11. 軌道体に沿って移動する移動体に対して前記軌道体に代わって装着される移動体保持具であって、
    前記移動体は、複数の転動体が転動する少なくとも一対の転動体負荷転走溝を有しており、
    前記一対の転動体負荷転走溝に対向して前記複数の転動体を保持する一対の保持部と、
    前記一対の保持部同士を連結すると共に、前記一対の保持部を互いに離間する方向に向けて付勢する付勢連結部と、
    前記移動体に装着された後で前記付勢連結部が縮むことができる装着後縮み量を、所定の値以下に規制する変形規制部と、
    前記移動体に装着されたときに係合して前記一対の保持部のねじりを規制する一対の係合部と、を有する、ことを特徴とする移動体保持具。
  12. 前記付勢連結部は、前記一対の保持部の長手方向に長軸が延び、前記一対の保持部の対向方向に短軸が延びた楕円形状である、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の移動体保持具。
  13. 軌道体に沿って移動する移動体であって、
    前記軌道体に代えて、請求項1〜12のいずれか一項に記載の移動体保持具が装着されている、ことを特徴とする移動体。
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