JP6849603B2 - 偏波保持光ファイバ - Google Patents

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Description

優先権
本出願は、米国特許法第119条の下で、2015年3月20日出願の米国仮特許出願第62/135962号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は信頼できるものであり、また参照によりその全体が本出願に援用される。
本発明は一般に、光ファイバに関し、より詳細には偏波保持光ファイバに関する。
偏波保持(PM)光ファイバは、超高速送信システム及び多数の他の用途に有用である。従来の偏波保持ファイバの1つのタイプとしては、図1に示すような、クラッド11に取り囲まれた中心コア10が挙げられる。コア10及びクラッド11は、光導波路の形成に採用される従来の材料で形成される。コア材料の屈折率は、クラッド料の屈折率より大きい。単なる例として、コア10はシリカからなってよく、シリカは、シリカの屈折率を上昇させる1つ又は複数のドーパント、例えばゲルマニアを含有する。クラッド11は、純シリカ、コア10より少量のドーパントを含有するシリカ、又は1つ若しくは複数のドーパントを含有するシリカを含んでよく、上記ドーパントのうちの少なくとも1つは、シリカの屈折率を低下させるホウ素若しくはフッ素等の元素の酸化物である。図1では、コア10に関して全く反対の位置に、クラッド11の熱膨張係数(CTE)とは異なるCTEを有する、(例えば20〜25重量%のBを有する)ホウ素がドープされたガラスシリカで形成された、2つの領域12(応力誘発ロッド)がある。このようなファイバをドロー加工する際、長手方向延在領域12及びクラッド領域は、異なる量だけ収縮し、これにより領域12は、クラッド11のCTEに対するそのCTEに応じて、引張又は圧縮の状態に置かれることになる。領域12と周囲の領域11との間のCTEのミスマッチから生じる異方性熱応力によってこのように誘発される、歪み誘発型複屈折は、(直交する偏波方向を有する)2つの偏波基本モード間の連結を低減する。
(クラッド11と領域12との間の)CTEミスマッチによってもたらされるこれらのPMの1つの主要な欠点は、これらのファイバが、熱応力が温度によって変化するという事実を理由として、温度感受性であることである。この熱感受性は、PMの性能の安定性を損なうことが多い。PMファイバの熱安定性は、上記ファイバが動作中に劇的な温度変化にさらされ得る、高出力増幅器/レーザ、高精度機上宇宙航行、及び深海(又は陸地)センサ用途等の多数の用途に関して極めて重要である。これらの変化は、多くの場合はコストがかかる追加の温度管理を採用しなければ、性能の低下、低いナビゲーション精度、及び場合によってはデバイス/システムの完全な故障を引き起こす、PMの特性の劣化をもたらし得る。
本発明のいくつかの実施形態は:(i)コア;(ii)上記コアを取り囲むクラッド;及び(iii)上記ファイバコアに隣接し、かつ上記クラッド内に配置された、少なくとも1つの応力部材を備える、光ファイバに関し、上記応力部材は、0〜1重量%のBを含むFドープシリカを含む。
好ましくは、少なくとも1つの応力部材は、0〜0.5重量%のBを含む。いくつかの例示的実施形態によると、上記少なくとも1つの応力部材中のBの量は、0.05重量%未満である。いくつかの実施形態では、上記少なくとも1つの応力部材は、0.01重量%未満のBを含む。いくつかの実施形態では、上記少なくとも1つの応力部材は、Bを含まない。好ましくは、上記少なくとも1つの応力部材中のFの量は、1重量%以上である。いくつかの実施形態によると、上記少なくとも1つの応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%を有する。好ましくは、上記光ファイバは、800nm〜1600nmの動作波長範囲内(例えば850nm、1060nm、1310nm及び/又は1550nm)での偏波保持をサポートする。好ましくは、上記応力部材は、熱応力係数σ及び機械的応力係数σを有し、またσ<0.1σである。好ましくは、上記光ファイバは5×10−5超(例えば1×10−4〜1×10−3)の複屈折を有する。
一実施形態では、上記中心コアは、この応力部材に取り囲まれ、上記応力部材は、フッ素ドープシリカの環状領域である。別の実施形態では、上記応力部材は、上記コアに関して反対側に配置された、少なくとも2つの応力印加部品(stress‐applying part:SAP)(例えば0〜1重量%のBを有するFドープ応力ロッド)を含む。
本発明のいくつかの実施形態によると、上記中心コアは好ましくは、約0.2%〜0.5%のデルタ、%Δを有する。遠距離通信及びファイバセンサにおいて使用するための単一モードファイバでは、中心コアのデルタ、%Δは好ましくは、約0.3%〜2.5%である。本明細書に開示されているいくつかのファイバ実施形態は、コア直径が約3〜12マイクロメートルの単一モードファイバである。
本発明の実施形態による偏波保持ファイバの1つの利点は、温度感受性を全く又はほとんど有しない、略安定した偏波性能である。
本発明の更なる特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」に記載され、またその一部は、この「発明を実施するための形態」から当業者には容易に明らかになり、また本発明を、以下の「発明を実施するための形態」、特許請求の範囲及び添付の図面を含む本明細書に記載されているように実施することによって、認識されるであろう。
従来技術の光導波路の概略断面図 本発明による偏波保持光ファイバの第1の実施形態の概略断面図 本発明による偏波保持(PM)光ファイバの第2の実施形態の概略断面図 本発明による偏波保持光ファイバの第3の実施形態の概略断面図 本発明による偏波保持光ファイバの第4の実施形態の概略断面図 図2Aの光ファイバの、スペクトル(送信された出力(単位dBm)):波長を示す、OSA(optical spectrum analyzer:光スペクトルアナライザ)によって測定されたプロット 本発明による単一偏波光ファイバの1つの実施形態の、測定された2次元屈折率分布の断面図である。 本発明による単一偏波光ファイバの別の実施形態の、測定された2次元屈折率分布の断面図である。
本明細書の記載の目的のために、本発明は、そうでないことが明記されている場合を除いて、様々な代替的構成及びステップ順序を想定してよいことを理解されたい。また、添付の図面に図示され、かつ以下の明細書中に記載された、具体的なファイバ及びプロセスステップは、添付の請求項において定義される発明概念の例示的実施形態であることを理解されたい。従って、本明細書に開示されている実施形態に関連する具体的寸法及び他の物理的特性は、限定として見做してはならない。
定義:以下の定義及び用語法は、当該技術分野において一般に使用されている。
屈折率プロファイル‐屈折率プロファイルは、ファイバの選択されたセグメントに亘る、屈折率(Δ%)と(光ファイバの中心線から測定される光ファイバ半径との間の関係である。
相対屈折率パーセントΔ%‐項Δ%は、以下の式によって定義される屈折率の相対的尺度を表す:
Figure 0006849603
ここでnは、iとして示される屈折率プロファイルセグメントの最大屈折率であり、nは基準屈折率である。上記セグメント内の全ての点は、基準屈折率に対して測定された関連する相対屈折率を有する。
本発明の実施形態による光導波ファイバ20は、F及び1重量%未満のBでドープした(本明細書では応力部材と呼ばれる)1つ又は複数の応力印加部品を利用する、熱安定性PMファイバである。いくつかの実施形態によると、上記応力部材は、0.5重量%未満のB(ホウ素)を含む。いくつかの実施形態によると、上記応力部材は、0.1重量%未満のB(ホウ素)を含む。いくつかの実施形態によると、1つ又は複数の上記応力部材は、Bを基本的に含まない。出願人らは、ホウ素(B)を含まない、又は最小量のBしか含まないPMファイバが、有意量(例えば≧2重量%)のBを含むPMファイバを上回る利点を有することを発見した。これらの1つ又は複数の応力部材は、円形又は非円形断面を有してよく、また、例えばアクティブ(例えば希土類ドープコア)及びパッシブファイバ、並びに異なる材料の1つ又は複数のクラッドを有するファイバ(例えばダブルクラッドファイバ)といった、多数の異なるタイプのファイバにおいて利用してよい。このような光ファイバ20は、SAP(1つ又は複数の熱応力印加部品)としてBのみでドープされたシリカを有する従来の偏波保持PMファイバにおいて観察される熱応力ではなく、機械的応力によって、偏波保持特性を提供する。偏波保持(PM)光ファイバ20の実施形態において達成される機械的応力は、Fドープシリカ(1つ又は複数の応力部材に使用される材料)の歪み点まで、温度非感受性である。従って光ファイバ20は有利なことに、極めて熱安定性のPMファイバである。本明細書に記載の実施形態によると、温度非感受性PMファイバ20は、−60℃〜+120℃の温度範囲に亘って:
1)10%未満、好ましくは5%未満、若しくはより好ましくは3%未満(ただし>0%)の、ファイバの複屈折の変化Δn(波長λにおける2つの偏波モードの間の屈折率の差異);及び/又は
2)10%未満、好ましくは5%未満、より好ましくは3%未満(ただし>0%)の、ビート長さL(ここでL=1/(2π)Δn)の変化
を有し(又は呈し)、ここでλは、動作波長(例えば850nm、1060nm、1310nm及び/又は1550nm)である。Lbは、波長走査法によって測定でき、測定されるビート長L=(Δλ/λ)L(Δλはピーク間波長であり、λは平均波長であり、Lは測定されるファイバの長さである)となることに留意されたい。
本明細書に記載及び開示される、本発明による偏波保持光導波ファイバ20の2つの実施形態は、図2A及び2Bに最もよく示されているような断面構造を有する。図示されている実施形態では、光導波ファイバ20は、上記ファイバの長手方向軸に沿って延在する中心コア30を含む。このコア30は、(i)典型的には直径3〜12マイクロメートルである、(図2Bに示すような)円形であっても、又は(ii)最大寸法A及び最小寸法Bで伸長していても(例えば図2A及びに示すような楕円形であっても)よい。コア30が伸長している場合、ファイバ20のコア30は、1.5超、好ましくは約1.5〜8、より好ましくは2〜5である、A/Bとして定義される第1のアスペクト比AR1を呈することが好ましい。コア30は、少なくとも1つの応力部材42を含む及び/又は取り囲むファイバクラッド40によって取り囲まれている。
中心コア30は例えば、ゲルマニアドープシリカから製造され、ここでゲルマニアは、上記コアが、約0.2%〜2.5%(約3.6重量%〜44重量%のGeOドープレベル);例えば好ましくは約0.3%〜1%(約5.4重量%〜18重量%のGeOドープレベル);例えば0.3%〜0.5%(約5.4重量%〜9重量%のGeOドープレベル)、及び一実施形態では約0.34%(約6.2重量%のGeOドープレベル)のコアデルタ%、Δを呈するように、十分な量で提供される。上記コアが伸長している場合、コア30の平均直径d avg={A+B}/2は好ましくは約3〜12マイクロメートル、より好ましくは4〜10マイクロメートルである。
上記少なくとも1つの応力部材は、コア30に隣接して、又は上記コアと接触して形成される(図2A〜2D)。例えば図2Cは、上記コアを取り囲むフッ素ドープシリカの環状領域である、応力部材42を示す。環状の応力部材42が上記コアを取り囲む場合、環状応力領域は、円形(図2C)、又は楕円形(図示せず)であってよい。上記コアを取り囲むボウタイ様の応力部材42(図示せず)も利用してよい。好ましくは、応力部材42中のFの量は、少なくとも1重量%、例えば1〜4重量%(例えば1.5重量%<F<3.5重量%)であり、上記応力部材中のBの量は、0〜1重量%(例えば<0.5重量%、又は<0.2重量%、又は<0.1重量%、又は更に<0.05重量%)である。
1つ又は複数の応力部材42は、複数のFドープ応力ロッド44、46(例えば図2A、2B、2D、4A及び4Bを参照)であってよい。好ましくは、上記応力ロッド中のFの量は、少なくとも1重量%、例えば1〜4重量%(例えば1.5重量%<F<3.5重量%)である。これらのフッ素ドープ応力ロッドは、1重量%未満のホウ素を含む。いくつかの実施形態によると、応力ロッド44、46は、0.5重量未満のホウ素、例えば<0.2重量%、又は更に<0.1重量%、又は<0.05重量%のホウ素を含む。いくつかの実施形態によると、応力ロッド44、46は、0.01重量%未満のホウ素(即ち0〜0.1重量%のB)を含む。いくつかの実施形態によると、上記応力ロッドはBを基本的に含まない。いくつかの実施形態では、応力ロッド44、46はホウ素を含まない。より具体的には、図2A、2B及び2Dは、コア30の対向する両側に配置された少なくとも2つの応力ロッド44、46を含む応力部材を示す。ファイバ20が環状領域32を含む場合、応力ロッド44、46は、少なくとも部分的に、ファイバ20の環状領域32内に形成してよい。応力ロッド44、46は好ましくは、ファイバ20の長手方向全長に沿って延在し、また好ましくは、ファイバ長さに沿って寸法が略一定である。応力ロッド44、46は好ましくは、中心コア30に関して全く反対側に位置決めされ、また図2A、2B又は2Dに示すように、クラッド40内に配置されてよい。応力ロッド44、46は、最小コア寸法Bに隣接して位置決めしてよく、また最小コア寸法Bと整列してよい。上記コアと上記応力ロッドとの間の壁間距離は、ゼロとすることができる(応力ロッドがコアに接触する)。好ましくは、応力ロッド44、46等の応力部材は、コア30に隣接して、かつコア30に極めて近接して配置される(例えば、応力ロッドの縁部を、コア30の縁部から10マイクロメートル以内、好ましくは2〜5又は3〜5マイクロメートル以内に位置させる)。上記応力ロッドの断面は円形であってよい(図2A)が、任意に他の形状(例えば図2D並びに図4A及び4Bを参照)であってよく、また同一のサイズであっても異なるサイズであってもよい。標準的な単一モード用途のために設計された光ファイバ20(例えば外径(OD)125μmのファイバ)では、上記1つ又は複数の応力部材は好ましくは、約5〜40マイクロメートル;より好ましくは約10〜30マイクロメートル、例えば10〜25マイクロメートル又は10〜20マイクロメートルの直径d又は幅w等といった最大寸法を有する。いくつかの実施形態によると、上記応力ロッドは、平均直径davの断面を有し、ここで10μm≦dav≦40μmである(dav=1/2(Dmax+Dmin))。これらの図では、コア30の各側に1つの応力ロッドのみが示されているが、各側に沿った複数のロッドもまた、動作波長帯域内のPMを提供できる。Fドープシリカを含む例示的な応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%、及び0〜0.1重量%のBを含んでよい。例えばいくつかの実施形態では、上記応力部材は、2.4重量%<F<3重量%、及び0〜0.05重量%のBを含んでよい。いくつかの例示的実施形態では、応力ロッド42、46中のホウ素の量は、0〜0.01重量%である。1つ又は複数の上記応力部材は好ましくは、純シリカ(又はそれを取り囲むドープシリカ材料)のCTEと同等のCTEを有し、これにより、−100℃〜600℃の温度範囲内での、温度非感受性のPM性能が確実なものとなる。例えば1つ又は複数の上記応力部材は、好ましくは1×10−7/℃〜10×10−7/℃、より好ましくは2×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有する。いくつかの実施形態では、上記応力部材(例えば応力ロッド)は、−100℃〜600℃の温度範囲内において、3×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有する。
好ましくは、光ファイバ20は、800nm〜1600nm(例えば850nm、1060nm、1310nm及び/又は1550nm)に位置する動作波長範囲内での偏波保持をサポートする。本発明のいくつかの実施形態による光ファイバ20は、450nm〜1600nmの帯域内に位置する波長において、0.4×10−4〜1×10−3(例えば5×10−4〜1×10−3)の(Δnとして測定される)複屈折を呈する。いくつかの実施形態では、上記偏波保持ファイバは、450nm〜1600nmの(例えば1310nm又は1550nmの)波長において0.4×10−4〜10×10−4の複屈折を呈する、単一モードファイバである。例えば上記複屈折Δnは、波長1550nmにおいて、1×10−4〜3×10−4であってよい。
図3は、図2Aのファイバが交差偏波器のペアの間に位置決めされている場合の、測定されたOSAスペクトル:波長を示す。この例示的なPMファイバ(図2Aのファイバ)の複屈折(Δn)及びビート長さは共に、図3において提供される情報によって算出できる。このファイバは、1550nmにおいて約1.66mmの、測定されたビート長さL=(Δλ/λ)Lを有し、ここでΔλは、図3のピーク波長間の間隔であり、λは平均波長であり、Lは、測定されたファイバの長さ(この実施形態ではL=0.52m)である。上記ファイバは、λ=1550nmにおいて約9.3×10−4の複屈折Δnを有し、これは、Bのみでドープされたシリカを応力部材として有する従来のPMファイバにおいて達成されるものと同等であるものの、Fシリカガラスに関する歪み点(約650℃)まで熱安定性であるという追加の便益を有する。
図2Aに示すものと同様の断面を有する1つの例示的なファイバ20は、0.34%の相対屈折率デルタを有する単一モードコア(この実施形態では上記コアは円形である)と、純シリカクラッドとを有する。よって、上記クラッドに対する上記コアの有効コアデルタ0.34%は、このPMファイバ設計では約0.12のコアNAに対応する。上記応力ロッドは、−0.45%のデルタを有する(これもまた純シリカに対するものである)。このファイバの実施形態は、約4.5μmのコア直径、及び約20〜25μmの応力ロッド直径を有する。応力ロッド44、46は、コア30に隣接して、クラッド40内に位置し、コア30と応力ロッド44、46との間の(壁間又は縁部間)距離は約5μmである。このファイバ20は、λ=1.55μmにおいて9.3×10−4の複屈折を有する。この例示的なファイバのファイバコア30は、7重量%未満のGeOを含む。この例示的なファイバの実施形態のクラッド40は、本質的に純シリカからなる。この例示的なファイバの応力ロッド44、46は、2.5重量%のF及び0.1重量%未満のホウ素(例えば基本的にホウ素なし)でドープされたシリカを含む。
いくつかの実施形態によると、上記応力ロッドの半径は、コア30と応力ロッド44又は46との間の(縁部間)距離より大きい(例えば、c>(b−a/2)である図2Bを参照)。好ましくは、コア30と応力ロッド44又は46との間の縁部間距離は、上記コアの直径より小さい。例えば図2Bに示されているように、上記コアの直径はaであり、上記コアと上記応力ロッドとの間の距離はb−a/2である。この図は、(b−a/2)がaより小さいことを示している。いくつかの実施形態では、上記コアの縁部と1つ又は複数の上記応力ロッドの縁部との間の距離は3μm未満であり、いくつかの実施形態では、2μm未満である。また例えば図4A及び4Bを参照されたい。
一実施形態によると、出願人らは、以下のようにして、ホウ素を基本的に有しないフッ素ドープ応力ロッドを有する偏波保持(PM)ファイバ20を製造した:
まず、5000gのシリカスートを含むシリカスートブランクを、外部蒸着(outside vapor deposition:OVD)プロセスによって調製した。敷設後のスート密度は0.541g/cmであった。スートブランクの直径は122mmであった。上記スートブランクの長さ30cmのセクションを切り出した。以下のステップにおいて孔を穿孔するために十分な機械的強度を提供するために、(この実施形態では長さ30cmの)上記スートブランクを、ヘリウム環境下において1270℃で3時間予備焼結して、密度を約1.0g/cm超にまで増大させた。予備焼結後、この予備焼結したスートブランクを穿孔して、合計3個の孔(直径9mmの中心孔、及び上記中心孔の2つの側部にある直径18mmの2つの孔)を設けた。直径8.5mmのガラスコアケーンを上記中心孔に挿入し、直径18mmの2つのフッ素ドープガラスケーンを側部孔に挿入した。上記コアケーンは、(純シリカに対して)デルタが0.34%のGeドープガラスと、コア領域を取り囲む薄型純シリカクラッドとで作製された。コア/クラッド比(ケーン直径に対するコア直径)は、0.975であった。フッ素ドープロッドは、純シリカに対して−0.45%のデルタを有し(これは1.62重量%のフッ素濃度に対応する)、またホウ素を基本的に含有しなかった。次に、上記コアケーン及びフッ素ドープロッドを備えた上記スートブランクを、炉内で焼結して、焼結済みガラスプリフォームを形成した。上記焼結済みガラスプリフォームを、ドロー張力200gのドロータワーを用いて、直径125μm〜100μmのファイバへとドロー加工した。
図4A及び4Bは、上述の例示的な方法によって製造された2つの例示的なファイバに関する、測定された2D屈折率分布を示す(これらの例示的実施形態は円対称ではないため)。より具体的には、これらの図は、これらのファイバの断面積を示し、右側のグレースケールのバーは、屈折率レベルを示す。上記コアの最大屈折率は約5×10−3であり、これは0.34%の(シリカに対する)相対屈折率デルタに対応し、また上記フッ素ドープ応力ロッドの最小屈折率は約6.5×10−3であり、これは0.45%の(シリカに対する)相対屈折率デルタに対応する。両方のファイバの実施形態に関して、応力ロッド44、46は、ファイバのドロー中の非対称応力によって変形し、これにより断面が非円形となる。コア30は、フッ素ドープ応力ロッドからの非対称機械的応力によって、楕円形となる。この伸長したコアは、光ファイバ20の複屈折を更に増大させた。表1は、これらのファイバのパラメータをまとめたものである。外側クラッドの直径が125μmのファイバの実施形態のビート長さLは、1.66mmであり、これは、(図1に示す)純ホウ素の応力ロッドを有するPMファイバと同等である。外側クラッドの直径が100μmのファイバの実施形態は、125μmの上記ファイバよりも大きなビート長さを有する。
Figure 0006849603
光ファイバの偏波特性を制御するための1つ若しくは複数のFドープ応力部材42又はロッド44、46を有するPM光ファイバ20の、機械的応力誘発型複屈折の利用の発見は、動作中の熱感受性の欠如といった、独特の利点を提供する。理論によって束縛されることを望むものではないが、出願人らは、1つ又は複数のFドープシリカ応力部材によって提供される、機械的に誘発される高い複屈折の機序は、以下のように説明できる:
応力部材42(応力ロッド44、46)を使用するPMファイバによって達成される一般的な複屈折(Bi)は:
Figure 0006849603
のように表すことができ、ここでCは応力光係数であり、σは熱応力寄与率であり、σは機械的応力寄与率であり、
Figure 0006849603
であり、また
Figure 0006849603
であり、ここでEはヤング率であり、Δαは、1つ又は複数の上記応力部材と上記クラッドとの間の差分CTEであり、ΔTは、ファイバ歪み温度と室温との間の温度差であり、vはポワソン比であり、Fはファイバドロー力であり、Aは1つ又は複数の上記応力部材の面積である。負の符号は、上記応力ロッドが圧縮状態であること及び上記ファイバの上記クラッドが引張状態であることを表し、これは純シリカクラッドのケースである。シリカガラスを他の材料でドープした場合、屈折率及び熱膨張係数の両方が変化する。フッ素ドーパントに関して、デルタは、以下の式によって重量パーセント(W)に関連する:
Figure 0006849603
フッ素ドープガラスに関する屈折率の変化は負であり、これは応力ロッド用途に好適である。というのは、これは導波路を形成しないためである。1/℃の単位のCTE αは、フッ素ドープシリカに関して、以下の式によってモルパーセントに関連する:
Figure 0006849603
フッ素ドープガラスのCTEはわずかに低下し、これは応力ロッド領域内に小さな圧縮応力を生成する。熱応力が小さいため、フッ素ドープロッド及び1重量%未満のホウ素を含むプリフォームは、プリフォーム製造プロセス中に加熱又は冷却する際の取り扱いが容易である。1重量%未満のホウ素(好ましくは0.5重量%未満のホウ素、より好ましくは0.1重量%未満のホウ素、更に好ましくは0.02重量%未満のホウ素、また更に好ましくは0重量%〜0.01重量%のホウ素)を含むフッ素ドープ応力ロッドは、上記シリカクラッドよりも低い粘度を有する。上記プリフォームをファイバへとドロー加工する際、ドロー張力の大半が上記シリカクラッドによって消費され、その結果、上記ファイバクラッドは引張状態となり、上記応力ロッドは圧縮状態となる。ドローによって誘発される圧縮は、熱膨張による圧縮に追加される。式(3)は、上記応力ロッド内においてドローによって誘発される応力は、ドロー張力に左右されることを示している。上記応力ロッド内において高い応力レベルを得るためには、高いドロー張力が必要となる。好ましくは、上記ドロー張力は100g超、より好ましくは200g超、更に好ましくは300g超である。ドローによって誘発される機械的応力は、上記応力ロッドの面積に反比例する。しかしながら、上記コア内に誘発される複屈折は、上記コア内部の応力場に左右され、従って上記応力ロッドに関して、最適な直径範囲が存在する。最小のファイバ減衰を達成しながら、フッ素ドープ応力ロッド44、46内の応力を増大させるためには、上記ロッドのガラスの粘度を低下させるために、高いフッ素ドープレベル及びホウ素の量が極めて少ないこと(好ましくはホウ素がないこと)が必要となる。好ましくは、フッ素の量は1重量%超、より好ましくは2重量%超である。好ましくは、ホウ素(B)の量は1重量%未満、より好ましくは0.5重量%未満、更に好ましくは0.1重量%以下(例えば0.01重量%以下)である。
図1に示すもののような、1つ又は複数の応力部材として高Bドープシリカを有する従来のPMファイバでは、熱に関する項σが、複屈折Biに寄与する支配的因子である。熱応力に関する項σは、高い差分CTE、Δαによって大きく左右される。本明細書中の例示的実施形態によるファイバでは、機械的応力に関する項σは、比較的小さく、一般に無視できる。即ち、従来のPMファイバでは、σ>>σである(例えばσは、σより少なくとも10倍大きい)。対照的に、少量(1重量%未満、好ましくは<0.1重量%)のBを含む、又はより好ましくはBを基本的に含まないFドープシリカを、光ファイバ20の1つ又は複数の応力部材42、44、46として使用する場合、差分CTE、Δαは小さく(略ゼロに)なり、従ってPMファイバ20はσ<<σを満たす(例えばσは、σより少なくとも10倍小さい)。いくつかの実施形態では、光ファイバ20のこのような1つ又は複数のFドープシリカ応力部材は、式5から算出される約2×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有し、これは、純シリカガラスのCTEに極めて類似している(シリカのCTEは約5.5×10−7/℃である)。よって、式(1)に示されているように、本明細書で開示される光ファイバ20の例示的実施形態における、複屈折Biに関する支配的な力は、略完全に機械的応力に関する項σである。式(3)に示されているように、温度に対するσの非感受性は、結果として、1つ又は複数のFドープシリカ応力部材の使用によって作製されるPMファイバの熱安定性の原因となる。いくつかの実施形態によると、σ<<σ(例えばσ<0.10σ、又は更にσ<0.05σ)は、光ファイバ20の熱非感受性動作をもたらす。いくつかの実施形態では、0≦σ<0.05σである。出願人らは、上記ファイバコア近傍に位置する上記応力ロッド中にホウ素が存在する場合に、このホウ素が上記ファイバの減衰を増大させる(即ちホウ素は、ガラス中に存在するBによる光の吸収により、光損失を増大させる)こと、従って、応力ロッド中のBの量を1重量%未満に低減する、又は好ましくはBを完全に排除することによって、出願人らは低減衰ファイバを作製できることを、理解した。このBの濃度の低減により、出願人らは、減衰を増大させることなく、上記応力ロッドを上記ファイバコアに隣接して、又は上記ファイバコアに近接させて配置でき、これにより複屈折を増大させ、より良好な偏波保持を提供できる。更に、ホウ素がガラス中に存在する場合、このホウ素は、ガラスの熱膨張係数(CTE)を増大させ、これは上記ファイバの、温度変化に対する感受性を増大させる。出願人らは、Bの量を1%未満、好ましくは0.1%未満に維持することによって、又は上記応力部材若しくは応力ロッド中にBを含まないことによって、本明細書に記載のPMファイバ20の熱安定性が、広い温度範囲(例えば100℃〜600℃)に亘って改善されることを発見した。
ファイバクラッド40は好ましくは、約125マイクロメートル以上の従来の外径を有し、また好ましくは略純粋なシリカである組成を有する。任意に、クラッド40は、他の好適なドーパントを含んでよく、上記外径は、サイズの制約によって必要となる場合には削減してよい。光ファイバ20は好ましくは、動作波長において(例えば1550nmにおいて、又は1310nmにおいて)、2dB/km未満の減衰を呈する。
いくつかの実施形態では、光ファイバ20は、動作波長において(例えば1550nmにおいて、又は1310nmにおいて)、0.5dB/km未満の減衰を呈する。いくつかの実施形態によると、光ファイバ20は、450nm〜1600nmの波長において、0.4×10−4〜10×10−4の複屈折を呈する。いくつかの実施形態によると、上記応力ロッドは、1.5重量%<F<3.5重量%を含む。いくつかの実施形態によると、応力部材42又は1つ若しくは複数の応力ロッド44、46は、平均直径davを有する断面を有し、ここで10μm≦dav≦40μmである。いくつかの実施形態によると、上記応力ロッドは、−100℃〜600℃の温度範囲内において、2×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有する。好ましくは、上記応力部材又は応力ロッドは、0.01重量%未満のBを有する。これらの実施形態では、0≦σ<0.1σである。いくつかの実施形態では、0≦σ<0.05σである。
本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に対して変形及び修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。従って、本発明の修正及び変形が添付の請求項及びその均等物の範囲内にある限りにおいて、本発明は上記修正及び変形を包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
(i)コア;
(ii)上記コアを取り囲むクラッド;及び
(iii)上記コアに隣接し、かつ上記クラッド内に配置された、少なくとも1つの応力部材
を備える、偏波保持光ファイバであって、
上記少なくとも1つの応力部材は、0〜1重量%のホウ素(B)を含むフッ素(F)ドープシリカを含む、偏波保持光ファイバ。
実施形態2
上記コアはシリカベースであり、上記少なくとも1つの応力部材に取り囲まれ、
上記少なくとも1つの応力部材は、Fドープシリカの環状領域である、実施形態1に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態3
上記少なくとも1つの応力部材は、上記コアに関して反対側に配置された少なくとも2つの応力ロッドを含む、実施形態1に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態4
800nm〜1600nmの動作波長において、2dB/km未満の減衰を有する、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態5
800nm〜1600nmの動作波長において、0.5dB/km未満の減衰を有する、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態6
上記ファイバは、単一モード偏波保持ファイバであり、450nm〜1600nmの波長λにおいて、0.4×10−4〜10×10−4の複屈折を有する、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態7
上記少なくとも1つの応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%を有する、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態8
上記少なくとも2つの応力ロッドは、平均直径davの断面を有し、
10μm≦dav≦40μmである、実施形態3又は7に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態9
上記ファイバは、単一モード偏波保持ファイバであり、
上記少なくとも1つの応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%及び0重量%〜0.5重量%のBを含む2つのFドープシリカロッドを備える、実施形態1に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態10
上記ファイバは、単一モード偏波保持ファイバであり、
上記少なくとも1つの応力部材は、Bを基本的に含まない2つのFドープシリカロッドを備える、実施形態1に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態11
上記少なくとも1つの応力部材は、−100℃〜600℃の温度範囲内において、2×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有する、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態12
上記2つのFドープ応力ロッドは、−100℃〜600℃の温度範囲内において、2×10−7/℃〜5×10−7/℃のCTEを有する、実施形態10に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態13
上記少なくとも1つの応力部材は、熱応力係数σ及び機械的応力係数σを有し、
σ<0.1σである、実施形態1〜12のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態14
(i)コア;
(ii)上記コアを取り囲むクラッド;及び
(iii)上記コアに隣接し、かつ上記クラッド内に配置された、少なくとも1つの応力部材
を備える、偏波保持光ファイバであって、
上記少なくとも1つの応力部材は、フッ素(F)及び0〜1重量%のホウ素(B)でドープされたシリカを含み、
上記少なくとも1つの応力部材は、熱応力係数σ及び機械的応力係数σを有し、
σ<0.1σである、偏波保持光ファイバ。
実施形態15
上記コアはシリカベースであり、
上記少なくとも1つの応力部材は、1重量%〜4重量%のFを含む、実施形態14に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態16
上記コアはシリカベースであり、
上記少なくとも1つの応力部材は:
(i)上記コアに関して反対側に配置された少なくとも2つの応力ロッドを含む;又は
(ii)上記コアを取り囲む、実施形態14に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態17
上記少なくとも1つの応力部材は、0.01重量%のBを含む、実施形態1〜16のいずれか1つに記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態18
上記コアはシリカベースであり、
上記応力部材は、上記コアに関して反対側に配置された少なくとも2つの応力ロッドを含み、
上記応力ロッドは、1重量%<F<4重量%を含む、実施形態14に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態19
上記応力ロッドは、0.05重量%未満のBを含む、実施形態18に記載の偏波保持光ファイバ。
実施形態20
上記応力ロッドは、0.01重量%未満のBを含む、実施形態18に記載の偏波保持光ファイバ。
10 中心コア
11 クラッド
12 領域
20 光導波ファイバ、光ファイバ、偏波保持PMファイバ
30 中心コア
40 ファイバクラッド
42 応力部材
44 Fドープ応力ロッド
46 Fドープ応力ロッド

Claims (6)

  1. (i)コア;
    (ii)前記コアを取り囲むクラッド;及び
    (iii)前記コアに隣接し、かつ前記クラッド内に配置された、少なくとも1つの応力部材
    を備える、偏波保持光ファイバであって、
    すべての前記少なくとも1つの応力部材が、−100℃〜600℃の温度範囲内において、2×10 −7 /℃〜5×10 −7 /℃のCTEを有するように、前記少なくとも1つの応力部材は、ホウ素(B)を含まないフッ素(F)ドープシリカを含む、偏波保持光ファイバ。
  2. (i)前記コアはシリカベースであり、前記少なくとも1つの応力部材に取り囲まれ、前記少なくとも1つの応力部材は、Fドープシリカの環状領域であること;
    (ii)前記少なくとも1つの応力部材は、前記コアに関して反対側に配置された少なくとも2つの応力ロッドを含むこと
    のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の偏波保持光ファイバ。
  3. 800nm〜1600nmの動作波長において、0.5dB/km未満の減衰を有し、
    前記ファイバは、単一モード偏波保持ファイバであり、450nm〜1600nmの波長λにおいて、0.4×10−4〜10×10−4の複屈折を有する、請求項1又は2に記載の偏波保持光ファイバ。
  4. 前記少なくとも1つの応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏波保持光ファイバ。
  5. 前記ファイバは、単一モード偏波保持ファイバであり、
    前記少なくとも1つの応力部材は、1.5重量%<F<3.5重量%及び0重量%のBを含む2つのFドープシリカロッドを備え、
    前記少なくとも2つの応力ロッドは、平均直径davの断面を有し、
    10μm≦dav≦40μmである、請求項1に記載の偏波保持光ファイバ。
  6. 前記少なくとも1つの応力部材は、熱応力係数σ及び機械的応力係数σを有し、
    σ<0.1σである、請求項1〜のいずれか1項に記載の偏波保持光ファイバ。
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