JP6849440B2 - 医用画像処理装置及びx線診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及びX線診断装置に関する。
X線管から被検体へのX線の照射角度を変化させながら複数の投影データを取得し、複数の投影データから3次元の情報を持った画像を再構成する方法(トモシンセシス)が知られている。以下、トモシンセシスによる3次元の情報を持った画像を、単に、3次元画像データとも記載する。トモシンセシスによる3次元画像データの複数のスライスのうち、乳腺の石灰化部分等の病変部の位置に対応するスライスでは、病変部に対して焦点(ピント)が合っており、病変部が高い解像度で表現される。一方、病変部の位置するスライスの近傍のスライスでは、病変部に対してピントがずれ、病変部が暈けて表現される。医者は、例えば、3次元画像データの複数のスライスを順次読影し、特にピントの合ったスライスに着目して、病変部を発見したり、観察したりすることができる。
特許第5696305号公報 特表2014−534042号公報 特開2015−066344号公報
本発明が解決しようとする課題は、トモシンセシスによる3次元画像データに基づいて分解能の高い2次元画像を迅速に生成することができる医用画像処理装置及びX線診断装置を提供することである。
実施形態の医用画像処理装置は、画像再構成部と、算出部と、生成部とを備える。画像再構成部は、X線管から被検体へのX線の照射角度を変化させて収集された複数の投影データから、3次元画像データを再構成する。算出部は、前記3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、前記X線管が前記照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度を算出する。生成部は、算出された解像度に基づいて前記複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する。
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、第1の実施形態に係る投影データの収集について説明するための図である。 図2Bは、第1の実施形態に係る投影データの収集について説明するための図である。 図2Cは、第1の実施形態に係る投影データの収集について説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る3次元画像データの再構成について説明するための図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る2次元画像データについて説明するための図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る2次元画像データについて説明するための図である。 図5Aは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。 図5Bは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。 図5Cは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係るX線診断装置の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像処理装置を説明する。なお、以下では、実施形態に係る医用画像処理装置を含むX線診断装置について説明する。また、以下では、実施形態に係るX線診断装置がマンモグラフィ装置である場合を一例として説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて第1の実施形態に係るX線診断装置1の一例を説明する。図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、基台101と、スタンド102とを有する。スタンド102は、基台101上に立設され、撮影台103と、圧迫板104と、X線管105と、X線絞り器106と、X線検出器107と、信号処理回路108とを支持する。ここで、スタンド102は、撮影台103と、圧迫板104と、X線検出器107及び信号処理回路108とを、上下方向へ移動可能に支持する。
撮影台103は、被検体Pを支持する台であり、被検体Pが載せられる支持面を有する。ここで、被検体Pは、例えば、患者の***である。圧迫板104は、撮影台103の上方に配置され、撮影台103に対して平行に対向するとともに撮影台103に対して接離する方向へ移動可能に設けられている。なお、圧迫板104は、撮影台103に接近する方向に移動した場合に、撮影台103上に支持されている被検体Pを圧迫する。圧迫板104によって圧迫された被検体Pは薄く押し広げられ、被検体P内の乳腺の重なりが減少する。
X線管105は、高電圧発生器111から供給された高電圧を用いて、X線を発生させる。X線絞り器106は、X線管105と圧迫板104との間に配置され、X線管105から発生したX線の照射範囲を制御する。ここで、X線管105は、被検体PへのX線の照射角度を変化させられるよう移動可能に構成される。なお、X線管105の移動については後述する。
X線検出器107は、被検体Pと撮影台103とを透過したX線を検出して電気信号(透過X線データ)に変換する。X線検出器107は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ画素を有する。例えば、X線検出器107は、まず、X線管105から照射されたX線パルスを検出して電気信号を生成する。次に、X線検出器107によって生成された電気信号は、X線検出器107に保持され、X線パルスの照射後に読み出される。そして、信号処理回路108は、X線検出器107によって変換された電気信号から投影データを生成し、記憶回路112に格納する。
また、図1に示すように、X線診断装置1は、入力回路109と、昇降駆動回路110と、高電圧発生器111と、記憶回路112と、ディスプレイ113と、処理回路114とを有する。
入力回路109は、X線診断装置1を操作する操作者から各種指示を受け付ける。例えば、入力回路109は、マウス、キーボード、ボタン、トラックボール、ジョイスティック、タッチパネルなどを有し、操作者から受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路114に出力する。
昇降駆動回路110は、撮影台103に接続され、処理回路114による制御の下、撮影台103を上下方向へ昇降させる。さらに、昇降駆動回路110は、圧迫板104に接続され、処理回路114による制御の下、圧迫板104を上下方向(撮影台103に対して接離する方向)へ昇降させる。
高電圧発生器111は、X線管105に接続され、処理回路114による制御の下、X線を発生するための高電圧をX線管105に供給する。
記憶回路112は、X線診断装置1によって生成された各種の画像データを記憶する。例えば、記憶回路112は、後述する投影データや3次元画像データ、2次元画像データを記憶する。また、記憶回路112は、処理回路114がX線診断装置1による処理の全体を制御する際に用いるデータを記憶する。例えば、記憶回路112は、図1に示す各回路によって実行されるプログラムを記憶する。
ディスプレイ113は、操作者から各種コマンドの入力操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。また、ディスプレイ113は、X線診断装置1によって生成された画像を表示する。例えば、ディスプレイ113は、後述する3次元画像データをスライスごとに表示したり、後述する2次元画像データを表示したりする。
処理回路114は、制御機能114a、画像再構成機能114b、算出機能114c及び生成機能114dを実行することで、X線診断装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路114は、制御機能114aに対応するプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより、投影データの収集処理を制御する。また、例えば、処理回路114は、生成機能114dに対応するプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより、信号処理回路108が生成した投影データに対して、対数変換処理や、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理を行なって、補正済みの投影データを生成し、記憶回路112に格納する。
また、例えば、処理回路114は、画像再構成機能114bに対応するプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより、被検体Pへの照射角度を変化させて収集された複数の投影データ(補正済みの投影データ)に基づいて、トモシンセシスによる3次元画像データを再構成する。また、例えば、処理回路114は、算出機能114c及び生成機能114dに対応するプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより、トモシンセシスによる3次元画像データから2次元画像データを生成する。なお、3次元画像データの再構成及び2次元画像データの生成については後述する。
なお、処理回路114は、生成機能114dに対応するプログラムを記憶回路112から読み出して実行することにより、撮影台103及び圧迫板104の位置を、MLO(Mediolateral-Oblique:内外斜位)方向やCC(Cranio-Caudal:頭尾)方向で固定し、被検体Pへの照射角度を一定に保った状態でX線を照射して収集された投影データに基づいて、MLO画像やCC画像等のマンモグラフィ画像を生成することもできる。
ここで、図1に示すX線診断装置1においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路112へ記憶されている。信号処理回路108、昇降駆動回路110及び処理回路114は、記憶回路112からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、図1においては単一の処理回路114にて、制御機能114a、画像再構成機能114b、算出機能114c及び生成機能114dが実現するものとして説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路114を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))などの回路を意味する。プロセッサは記憶回路112に記憶されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路112にプログラムを記憶させる代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上、X線診断装置1の構成について説明した。かかる構成の下、X線診断装置1は、トモシンセシスによる3次元画像データに基づいて分解能の高い2次元画像を迅速に生成する。以下、第1の実施形態に係るX線診断装置1が行う処理について、詳細に説明する。
例えば、図1に示すように、撮影台103及び圧迫板104にて圧迫するように被検体Pを配置した後、制御機能114aは、被検体Pの投影データの収集を制御する。ここで、制御機能114aは、トモシンセシスによる3次元画像データを再構成するのに用いる複数の投影データを、X線の照射角度を変化させながら収集する。以下、トモシンセシスに係る投影データの収集について、図2A、図2B及び図2Cを用いて説明する。図2A、図2B及び図2Cは、第1の実施形態に係る投影データの収集について説明するための図である。
図2Aは、位置X1にX線管105が位置する場合を示し、図2Bは、位置X2にX線管105が位置する場合を示し、図2Cは、位置X3にX線管105が位置する場合を示す。図2A、図2B及び図2Cに示すように、X線管105は、位置X1、位置X2及び位置X3を含む軌道で移動する。また、図2A、図2B及び図2Cにおける破線は、X線管105から照射されるX線の一部を示す。
ここで、X線の照射角度とは、例えば、被検体PにX線を照射するX線管105の位置と、被検体Pの位置とを結ぶ直線が示す角度である。例えば、X線管105の位置とは、X線焦点の位置などである。また、被検体Pの位置とは、例えば、被検体Pの形状を楕円とみなした場合の中心などである。図2A、図2B及び図2Cに示すように、X線管105は、X線の照射角度を変化させるように移動する。
まず、制御機能114aは、図2A上図に示すように、位置X1のX線管105から被検体PへのX線の照射を制御する。ここで、照射されたX線は、圧迫板104、被検体P及び撮影台103を透過した後にX線検出器107にて検出され、信号処理回路108は、図2A下図に示す投影データA1を生成する。ここで、被検体Pにおける部位a、部位b及び部位cは、それぞれ、図2A下図の投影データA1上に示す位置に投影される。
次に、制御機能114aは、図2B上図に示すように、図2Aに示す状態からX線の照射角度を変化させ、位置X2のX線管105から被検体PへのX線の照射を制御する。また、信号処理回路108は、図2B下図に示す投影データA2を生成する。ここで、被検体Pにおける部位a、部位b及び部位cは、それぞれ、図2B下図の投影データA2上に示す位置に、重畳するようにして投影される。
さらに、制御機能114aは、図2C上図に示すように、図2Bに示す状態からX線の照射角度を変化させ、位置X3のX線管105から被検体PへのX線の照射を制御する。また、信号処理回路108は、図2C下図に示す投影データA3を生成する。ここで、被検体Pにおける部位a、部位b及び部位cは、それぞれ、図2C下図の投影データA3上に示す位置に投影される。
なお、制御機能114aは、X線管105の位置を連続的に変化させながら、位置X1や位置X2、位置X3等に位置した時にX線管105からX線を照射するように制御する。あるいは、制御機能114aは、X線管105の移動とX線の照射とを交互に繰り返すことにより、位置X1や位置X2、位置X3等で停止したX線管105からX線を照射するように制御してもよい。
また、図2A、図2B及び図2Cに示すように、X線管105の位置は、X方向に移動する。即ち、制御機能114aは、被検体Pに対するX線の照射角度を変化させるように、X線管105がX方向に移動するように制御する。X線管105がX方向に移動する際の軌道は、図2A、図2B及び図2Cに示すように円弧状でもよいし、直線状でもよいし、その他の軌道であってもよい。
次に、画像再構成機能114bは、照射角度を変化させて収集された複数の投影データ(例えば、投影データA1、投影データA2及び投影データA3)から、3次元の画像データを再構成する。ここで、トモシンセシスによる3次元画像データの再構成について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態に係る3次元画像データの再構成について説明するための図である。なお、以下では、画像再構成の方法の一例として、シフト加算法について説明する。
例えば、画像再構成機能114bは、図3上図に示す投影データA1、投影データA2及び投影データA3を、各投影データ上に部位aが投影された位置を合わせるようにして加算し、図3下図に示すスライスB1を生成する。スライスB1においては、投影データA1、投影データA2及び投影データA3のそれぞれにおいて部位aが投影された部分が位置を合わせて加算されるため、部位aが明瞭に表現される。
ここで、個々の投影データには部位bや部位cを示す信号も含まれているが、スライスB1においては位置をずらして重ねられているため、スライスB1上では部位bや部位cの信号は拡散し、暈けて表現される。従って、図3下図に示すように、スライスB1には部位a、部位b及び部位cの信号が含まれているものの、部位aのみが明瞭に表現される。即ち、画像再構成機能114bは、被検体Pにおいて部位aを含むXY平面を再構成面として、スライスB1を生成する。
同様に、画像再構成機能114bは、投影データA1、投影データA2及び投影データA3を、各投影データ上に部位bが投影された位置を合わせるようにして加算し、図示しないスライスB2を生成する。即ち、画像再構成機能114bは、被検体Pにおいて部位bを含むXY平面を再構成面として、スライスB2を生成する。また、画像再構成機能114bは、投影データA1、投影データA2及び投影データA3を、各投影データ上に部位cが投影された位置を合わせるようにして加算し、図示しないスライスB3を生成する。即ち、画像再構成機能114bは、被検体Pにおいて部位cを含むXY平面を再構成面として、スライスB3を生成する。
上述したように、画像再構成機能114bは、複数の投影データを用いて、再構成面をずらしながら、複数のスライスを生成する。個々のスライスはXY平面における2次元の情報を有し、Z方向に位置をずらした複数のスライスを生成することで、画像再構成機能114bは、3次元の情報を持った3次元画像データを再構成することができる。
3次元画像データが再構成された後、制御機能114aは、ディスプレイ113に、3次元画像データを表示させる。例えば、制御機能114aは、3次元画像データにおける複数のスライスのいずれかを表示させたり、複数のスライスを順次に表示させたりする。このようにして表示される3次元画像データのスライスは、Z方向の情報の重なりが低減されており、例えば、乳腺が重なると見えにくくなる病変の読影を容易にする。
例えば、制御機能114aは、図3に示すスライスB1をディスプレイ113に表示させることで、部位aを含むXY平面を操作者(医者等)に提示する。ここで、部位aが病変(例えば、乳腺の石灰化)である場合、操作者は、病変を容易に発見し、また、病変を観察することができる。さらに、制御機能114aは、スライスB2やスライスB3をディスプレイ113に表示させることで、3次元的な読影を可能とする。
また、制御機能114aは、ディスプレイ113に、3次元画像データから生成した2次元画像データを表示させる。例えば、生成機能114dは、3次元画像データから、最大値投影法(MIP:Maximum Intensity Projection)や最小値投影法(MinIP:Minimum Intensity Projection)等の方法によって2次元画像データを生成し、制御機能114aは、生成された2次元画像データをディスプレイ113に表示させる。なお、トモシンセシスによる3次元画像データの各スライスを合成することにより生成される2次元画像データについては、Synthesize2D、あるいは、Synthesized2Dとも記載する。ここで、一例として、MinIPによる2次元画像データについて、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係る2次元画像データについて説明するための図である。
図4Aの左図は、画像再構成機能114bが再構成した3次元画像データのうち、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれ「3画素」の3次元画像データを示す。また、図4Aの中図は、3次元画像データにおけるXY平面上のスライスごとに、各画素の画素値を示す。即ち、図4Aの中図は、「Z=1」のスライス上の各画素の画素値と、「Z=2」のスライス上の各画素の画素値と、「Z=3」のスライス上の各画素の画素値とを示す。
生成機能114dは、複数のスライスの対応する画素(X座標及びY座標が一致する画素)の間で最も小さい画素値を選択していくことで、図4Aの右図に示すような2次元画像データを生成する。例えば、各スライスの中央の画素の画素値は、「Z=1」のスライスにおいて「4」であり、「Z=2」のスライスにおいて「2」であり、「Z=3」のスライスにおいて「4」であるので、生成機能114dは、2次元画像データの中央の画素の画素値として「2」を選択する。
ここで、MIPや、図4Aに示すMinIPによって2次元画像データを生成する場合、図4Bに示すように、2次元画像データに暈けが生じる場合がある。なお、図4Bは、石灰化した部位を含む被検体Pの2次元画像データである。例えば、図4Bに示す2次元画像データの領域R1においては、X方向へ滲むように石灰化が表現されている。同様に、図4Bに示す2次元画像データの領域R2はノイズに埋もれており、石灰化を明確に表現できていない。
図4Bに示した暈けは、トモシンセシスの3次元画像データの各スライスに含まれる暈けに起因する。例えば、部位aを含むXY平面を再構成面として再構成したスライスB1には、部位bや部位cなどが暈けて表現される。同様に、部位bを含むXY平面を再構成面として再構成したスライスB2には部位aや部位cなどが暈けて表現され、部位cを含むXY平面を再構成面として再構成したスライスB3には、部位aや部位bなどが暈けて表現される。
ここで、例えば、部位aのみが石灰化部分である場合、石灰化部分にピントが合っているスライスB1には暈けが生じないものの、スライスB2及びスライスB3においては、石灰化部分が暈けて表現される。即ち、スライスB2及びスライスB3には、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向と同一の方向の暈け(流れ線)が生じ、MinIPによる2次元画像データにはかかる暈けが残存する。
そこで、2次元画像データにおけるX方向の暈けを低減し、トモシンセシスで得られた分解能を損ねることなく2次元画像データを生成するため、算出機能114cは、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、X方向の解像度を算出し、生成機能114dは、算出された解像度に基づいて複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する。以下、この点について詳細に説明する。
まず、算出機能114cは、画像再構成機能114bが再構成した3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向(X方向)を長手方向とする領域を設定する。言い換えると、算出機能114cは、複数のスライスの各画素について、暈けの方向(X方向)に長い領域を設定する。なお、以下では、複数のスライスの各画素について設定される領域を関心領域とも記載する。
例えば、算出機能114cは、図5Aに示すように、X方向を長手方向とする矩形の関心領域T1を設定する。なお、図5Aは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。図5Aは、3次元画像データにおける複数のスライスのうち、X方向の暈けを含まないスライスB4を表す。また、図5Aに示す6つの白点は、例えば、乳腺の石灰化部分を示す。即ち、スライスB4は、乳腺の石灰化部分に対し焦点の合ったスライスである。
図5Aにおける関心領域T1は、例えば、関心領域T1の中心に位置する画素について設定された関心領域である。また、算出機能114cは、図5Aに示すスライスB4の各画素について、同様に、X方向に長い関心領域を設定する。例えば、算出機能114cは、図5Aに示す関心領域T1を、X方向又はY方向に1画素ずつ平行移動しながら設定する。
さらに、算出機能114cは、3次元画像データにおける複数のスライスの各々について、X方向に長い関心領域を設定する。例えば、算出機能114cは、図5Bに示すように、3次元画像データにおける複数のスライスのうちX方向の暈けを含むスライスB5の画素について、X方向を長手方向とする矩形の関心領域T2を設定する。なお、図5Bは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。図5Bにおいて、6つの石灰化部分は、X方向に暈けて表現されている。即ち、スライスB5は、乳腺の石灰化部分に対し、焦点がずれたスライスである。
また、例えば、算出機能114cは、図5Cに示すように、3次元画像データにおける複数のスライスのうち、6つの石灰化部分が認識できない程にX方向に暈けたスライスB6の画素について、X方向を長手方向とする矩形の関心領域T3を設定する。なお、図5Cは、第1の実施形態に係る関心領域の設定について説明するための図である。即ち、スライスB6は、乳腺の石灰化部分に対し、焦点が大きくずれたスライスである。
次に、算出機能114cは、複数のスライスの各画素について設定した関心領域内の解像度を、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向(X方向)の解像度として算出する。例えば、算出機能114cは、図5Aに示す関心領域T1内の解像度を、関心領域T1の中心に位置する画素についてのX方向の解像度として算出する。
例えば、算出機能114cは、まず、図5Aにおける関心領域T1内の画像の自己相関関数のフーリエ変換を求める。一例を挙げると、算出機能114cは、関心領域T1内の画像をフーリエ変換し、フーリエ変換の結果として出力された実部及び虚部を二乗して加算することで、関心領域T1内の画像の自己相関関数のフーリエ変換を求める。そして、算出機能114cは、関心領域T1内の解像度として、関心領域T1内の画像の自己相関関数をフーリエ変換した結果のうち、「高周波に対応する値」を算出する。ここで、「高周波に対応する値」としては、例えば、予め設定された周波数の値に対する自己相関関数の振幅値又はその二乗を使用することができる。また、例えば、予め設定された周波数の閾値よりも高周波の領域について、自己相関関数の振幅値又はその二乗を積分し、これを「高周波に対応する値」とすることもできる。また、これらの値を適宜規格化等したものを用いても良い。すなわち、自己相関関数の高周波成分を評価するものであれば、様々な値を用いることができる。同様に、算出機能114cは、図5Aに示すスライスB4の各画素について設定された関心領域内の解像度を算出する。
また、算出機能114cは、図5Bに示すスライスB5や図5Cに示すスライスB6など、3次元画像データにおける複数のスライスのそれぞれについて、画素ごとに設定された関心領域内の解像度を算出する。なお、算出機能114cは、上述した高周波に対応する値をそのまま解像度としてもよいし、高周波に対応する値に基づく値(例えば、高周波に対応する値に係数を乗じた値など)を解像度としてもよい。
ここで、図5Aにおける関心領域T1内の解像度と、図5Bにおける関心領域T2内の解像度と、図5Cにおける関心領域T3内の解像度とを比較した場合、関心領域T1内の解像度が最も大きくなる。即ち、関心領域T1内には、暈けることなく表現された信号(シャープな信号)が含まれ、かかる関心領域T1内の画像に基づく自己相関関数もシャープな形状となる。そして、シャープな自己相関関数をフーリエ変換した場合、高周波に対応する値(解像度)は大きな値となる。一方で、関心領域T2内には、暈けた信号が含まれ、かかる関心領域T2内の画像に基づく自己相関関数はなだらかな形状となり、このような自己相関関数をフーリエ変換した場合、高周波に対応する値(解像度)は小さな値となる。また、関心領域T3のように、石灰化部分が認識できない程に信号が暈けている関心領域においては、画像ノイズが関心領域内の主な信号となり、解像度は最も小さな値となる。
ここで、算出機能114cは、暈け方向に長い関心領域内で解像度を算出することにより、各画素の解像度を迅速に算出することができる。即ち、トモシンセシスによる3次元画像データにおいては、スライスに生じる暈けの方向はX線管105の移動方向(X方向)であり、例えば、X線管105の移動方向と直交する方向(Y方向)に暈けは生じにくいのであるから、Y方向の解像度を算出する必要性は小さい。従って、算出機能114cは、暈け方向(X方向)に長い関心領域内で解像度を算出することで、Y方向の解像度の算出処理の一部又は全部を省略して計算量を低減し、迅速に解像度を算出することができる。
次に、生成機能114dは、算出機能114cが算出した解像度に基づいて、3次元画像データにおける複数のスライスを合成して、2次元画像データを生成する。例えば、生成機能114dは、複数のスライスの各画素の画素値に対して解像度に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値を複数のスライスの対応する画素間で加算して、2次元画像データを生成する。ここで、複数のスライスの対応する画素とは、例えば、各スライスにおいてX座標及びY座標が一致する画素である。例えば、図5Aにおける関心領域T1の中心の画素と、図5Bにおける関心領域T2の中心の画素と、図5Cにおける関心領域T3の中心の画素とは対応する画素である。
関心領域T1の中心の画素の画素値が「10」であり、関心領域T2の中心の画素の画素値が「8」であり、関心領域T3の中心の画素の画素値が「2」であり、関心領域T1について算出された解像度が「0.85」であり、関心領域T2について算出された解像度が「0.10」であり、関心領域T3について算出された解像度が「0.05」である場合を一例として、生成機能114dによる処理を説明する。
まず、生成機能114dは、算出された解像度を係数として、関心領域の中心の画素の画素値に乗じ、重み付き画素値を算出する。例えば、生成機能114dは、関心領域T1について画素値「10」と解像度「0.85」とを乗じて、重み付き画素値「8.5」を算出する。また、生成機能114dは、関心領域T2について画素値「8」と解像度「0.10」とを乗じて、重み付き画素値「0.8」を算出する。また、生成機能114dは、関心領域T3について画素値「2」と解像度「0.05」とを乗じて、重み付き画素値「0.1」を算出する。
次に、生成機能114dは、対応する画素間の重み付き画素値を合算し、係数(解像度)の合計値で除する。例えば、生成機能114dは、関心領域T1の重み付き画素値「8.5」と、関心領域T2の重み付き画素値「0.8」と、関心領域T3の重み付き画素値「0.1」とを合算して「9.4」を算出する。次に、生成機能114dは、解像度の合計値「1.0」で、重み付き画素値の合計値「9.4」を除して、2次元画像データの画素の画素値「9.4」を算出する。算出された2次元画像データの画素の画素値「9.4」は、解像度が低く算出された関心領域T2や関心領域T3の画素値より、解像度が高く算出された関心領域T1の画素値に近い値となる。
さらに、生成機能114dは、各スライスにおけるX座標及びY座標をずらしながら、解像度に応じた重みで複数のスライスの対応する画素間の画素値を加算する処理を行うことで、2次元画像データを生成する。解像度に応じた重みで画素値を加算することにより、生成機能114dは、2次元画像データの各画素の画素値を、低解像度の関心領域の画素値より、高解像度の関心領域の画素値に近い値とすることができる。即ち、生成機能114dは、各スライスにおいて焦点が合っている部分が強調され、暈けが低減された2次元画像データを生成する。
あるいは、生成機能114dは、複数のスライスの対応する画素のうち解像度が最も大きい画素を合成することで、2次元画像データを生成する場合であってもよい。例えば、生成機能114dは、複数のスライスの対応する画素のうち解像度が最も大きい画素についての係数を「1」とし、他の画素についての係数を「0」として、重み付き画素値を算出し、算出した重み付き画素値を2次元画像データの画素値とする。かかる場合、生成機能114dは、各スライスにおいて焦点が合っている部分が繋ぎ合わされた2次元画像データを生成することができる。
生成機能114dは、3次元画像データから生成した2次元画像データを、記憶回路112に格納する。また、制御機能114aは、2次元画像データを記憶回路112から読み出し、ディスプレイ113に表示させる。
なお、X線診断装置1においては、トモシンセシスによる3次元画像データから2次元画像データを生成するモードの切替が可能である。例えば、X線診断装置1は、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向(X方向)の解像度を算出し、算出した解像度に基づいて複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成するモードと、MinIPにより2次元画像データを生成するモードと、MIPにより2次元画像データを生成するモードとを切り替えて実行することができる。
次に、X線診断装置1による処理の手順の一例を、図6を用いて説明する。図6は、第1の実施形態に係るX線診断装置1の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。ステップS101は、制御機能114aに対応するステップである。ステップS102は、画像再構成機能114bに対応するステップである。ステップS103は、算出機能114cに対応するステップである。ステップS104は、生成機能114dに対応するステップである。
まず、処理回路114は、撮影台103と圧迫板104との間に配置された被検体Pに対するX線の照射角度を変化させながら、複数の投影データを収集する(ステップS101)。次に、処理回路114は、複数の投影データから、トモシンセシスによる3次元画像データを再構成する(ステップS102)。
次に、処理回路114は、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、X線管105が被検体PへのX線照射角度を変化させる際に移動した方向(複数のスライスに生じる暈けの方向)の解像度を算出する(ステップS103)。そして、処理回路114は、算出した解像度に基づいて、3次元画像データにおける複数のスライスを合成し、2次元画像データを生成する(ステップS104)。
上述したように、第1の実施形態によれば、画像再構成機能114bは、X線管105から被検体PへのX線の照射角度を変化させて収集された複数の投影データから、3次元画像データを再構成する。算出機能114cは、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度を算出する。生成機能114dは、算出された解像度に基づいて複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する。従って、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、トモシンセシスによる3次元画像データに基づいて分解能の高い2次元画像データを迅速に生成することができる。例えば、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、各スライスにおける解像度に基づいて2次元画像データを生成するので、MIPやMinIPによる場合に比べて、分解能の高い2次元画像データを得ることができる。
また、第1の実施形態によれば、算出機能114cは、3次元画像データの複数のスライスの各画素における解像度の算出に際して、X線管105が照射角度を変化させる際に移動した方向と、これに直交する方向とで異方性を持たせることで、迅速に解像度を算出することができる。従って、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、2次元画像データを迅速に生成することができる。
また、第1の実施形態によれば、生成機能114dは、3次元画像データから2次元画像データを生成する。従って、第1の実施形態に係るX線診断装置1は、1回の撮影で3次元画像データ及び2次元画像データを生成し、撮影の回数を減らすことで、被検体Pの被曝量を低減することができる。
(第2の実施形態)
さて、これまで第1の実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、算出機能114cが、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、暈け方向を長手方向とする矩形の関心領域を設定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、算出機能114cは、関心領域として、暈け方向を長手方向(長軸方向)とする楕円形状の領域など、任意の形状の領域を設定することができる。
また、上述した実施形態では、算出機能114cが、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、画素ごとに解像度を算出する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、算出機能114cは、所定数の画素群(例えば、「2×2」の4画素)ごとに関心領域を設定し、関心領域内の解像度を、画素群が含む各画素の解像度として算出する。即ち、算出機能114cは、各画素についての解像度を算出する際、画素ごとに解像度を算出してもよいし、複数の画素ごとに解像度を算出してもよい。
また、上述した実施形態では、算出機能114cが、暈け方向に長い領域を設定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、算出機能114cは、複数のスライスの各画素について、正方形や円形の関心領域を設定し、設定した関心領域の中で方向ごとに重み付けを変えて、解像度を算出する場合であってもよい。一例を挙げると、算出機能114cは、まず、正方形の関心領域を暈け方向に直交する方向(Y方向)の座標ごとに分割し、分割後の領域ごとに、領域内の画像の自己相関関数のフーリエ変換を求め、当該自己相関関数のフーリエ変換の高周波成分に基づいて解像度を算出する。そして、算出機能114cは、Y方向の座標ごとに算出された解像度を平均することにより、正方形の関心領域内の解像度を、暈け方向(X方向)の解像度として算出する。
また、上述した実施形態では、処理回路114を有するX線診断装置について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用画像処理装置が有する処理回路において、画像再構成機能114b、算出機能114c及び生成機能114dに対応する機能が実現される場合であってもよい。一例を挙げると、医用画像処理装置が有する処理回路は、まず、X線管から被検体へのX線の照射角度を変化させて収集された複数の投影データを取得し、取得した複数の投影データから3次元画像データを再構成する。そして、処理回路は、3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について、X線管が照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度を算出し、算出した解像度に基づいて複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する。
第1〜第2の実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
また、第1〜第2の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、トモシンセシスによる3次元画像データに基づいて分解能の高い2次元画像を迅速に生成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線診断装置
114 処理回路
114a 制御機能
114b 画像再構成機能
114c 算出機能
114d 生成機能

Claims (7)

  1. X線管から被検体へのX線の照射角度を変化させて収集された複数の投影データから、3次元画像データを再構成する画像再構成部と、
    前記3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について領域を設定し、設定した領域内の解像度を、前記X線管が前記照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度として算出する算出部と、
    算出された解像度に基づいて前記複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する生成部と、
    を備える、医用画像処理装置。
  2. 前記算出部は、前記複数のスライスの各画素について、前記X線管が前記照射角度を変化させる際に移動した方向を長手方向とする領域を設定し、設定した領域内の解像度を、前記X線管が前記照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度として算出する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記算出部は、前記領域内の画像の自己相関関数のフーリエ変換を求め、当該自己相関関数のフーリエ変換のうち高周波に対応する値に基づいて、前記領域内の解像度を算出する、請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記算出部は、前記領域内の画像をフーリエ変換し、出力された実部及び虚部を二乗して加算することで、前記領域内の画像の自己相関関数のフーリエ変換を求める、請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記生成部は、前記複数のスライスの各画素の画素値に対して前記解像度に応じた重み付けを行い、重み付け後の画素値を前記複数のスライスの対応する画素間で加算して、前記2次元画像データを生成する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記生成部は、前記複数のスライスの対応する画素のうち前記解像度が最も大きい画素を合成することで、前記2次元画像データを生成する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の医用画像処理装置。
  7. 被検体に対するX線の照射角度を変化させるよう移動可能なX線管と、
    前記照射角度を変化させた複数の投影データの収集を制御する制御部と、
    前記複数の投影データから、3次元画像データを再構成する画像再構成部と、
    前記3次元画像データにおける複数のスライスの各画素について領域を設定し、設定した領域内の解像度を、前記X線管が前記照射角度を変化させる際に移動した方向の解像度として算出する算出部と、
    算出された解像度に基づいて前記複数のスライスを合成することで、2次元画像データを生成する生成部と、
    を備える、X線診断装置。
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