JP6849227B2 - 壁下地材とこれを用いた壁施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の内外装壁や間仕切壁、腰壁等に使用する壁下地材、特に曲面部を有する壁施工に好適な壁下地材と、これを用いた壁施工方法に関する。
従来より、建築物の内外装壁の鋼製下地として、亜鉛メッキ鋼板等の溝形鋼からなるランナー及び下部ランナーと、これら上下部ランナー間に所要間隔置きに立設される溝形鋼又は角筒材からなる複数本のスタッドとからなり、要すればスタッド間を中間高さ位置で繋ぐ1本ないし数本の振止め桟を付随するものが汎用されている(例えば、特許文献1の図4)。しかるに、近年における建築デザインの多様化に伴って、内外装壁を全体的あるいは部分的に湾曲させたり、波打ち状に出入りさせたりする設計も多くなっている。
このような曲面部を有する壁を対象とした鋼製下地では、上下部の両ランナーを予め壁の構築線に沿うように曲げる必要があるが、前記従来の溝型鋼からなるランナーでは曲げ加工が非常に難しく、専用のアングルベンダーを要して設備コスト及び加工コストが高く付く上、曲げ加工後のランナーは曲面部のサイズや位置、曲率半径が異なる壁に共用できないため、より資材コストが嵩むという問題があった。
そこで、上記問題に対処するための鋼製下地として、上下部の両ランナーを短尺の溝形鋼からなる複数のランナ片より構成し、これらランナ片の端部同士を軸部で枢着連結することで、両ランナーを曲がり可能とし、様々な曲面形状の壁に適用できるようにしたものが提案されている(特許文献2)。
しかしながら、前記提案の鋼製下地では、上下部の両ランナーを製作するために、まず長尺の溝形鋼材からランナ片を得る際、各ランナ片の両端にウエブ延長部を生じるように切断し、次いで隣接するランナ片同士のウエブ延長部が重なるように一方のウエブ延長部に段差部を形成すると共に、各ウエブ延長部にピン孔を穿設した上で、ランナ片同士の連結部毎に、重ねたウエブ延長部の両ピン孔に軸材(リベット)通し、その先端を潰すことで隣接するランナ片同士を枢着連結するという、非常に手間のかかる多工程の加工作業が必要となり、多大な労力及び時間を要することに加えて製作コストも高く付くという難点がある。また、両ランナーは短尺のランナ片の枢着連結によって曲がり自在であるが、その曲がりは当然にランナ片単位の折れ線状であって、壁の曲面部に沿った滑らかな曲線状にはならず、構築した鋼製下地に湾曲させた石膏ボードの如き面材を張設する際、該面材の上下縁部と両ランナーとの間に各ランナ片毎に隙間ができるから、両ランナーによる該面材のバックアップ作用が不充分になる。
特開平8−218520号公報 特開2008−163547号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて、特に曲面部を有する壁施工に際し、上下部の両ランナーを壁の曲面部に沿った滑らかな曲線状に簡単に設定できると共に、該曲面部のサイズや位置、曲率半径が異なる壁にも共用できる上、能率よく安価に製作可能な金属製の壁下地材と、この壁下地材を用いた壁施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る壁下地材10は、上部ランナー1A及び下部ランナー1Bと、これら両ランナー1A,1B間に所要間隔置きに立設される複数本のスタッド2とを有し、上下部の両ランナー1A,1Bが共に、対向配置させる一対の帯状金属部材3,3からなり、各帯状金属部材3は、その全長にわたる帯板部31と、該帯板部31の片側縁に沿って所定間隔置きに突設された複数の取付用突片32とからなり、上部ランナー1Aは上側取付基体(躯体天井部4)に対し、下部ランナー1Bは下側取付基体(躯体床部5)に対し、それぞれ帯板部31から内側へ略直角に折り曲げた各取付用突片32において取付用金物(ALCビス6A)を介して固着するように構成され
前記各取付用突片32は、根元側が両側からの切込み33によって幅狭になるように形成されてなるものとしている。
また、請求項1の壁下地材10の好適態様として、請求項2の発明は、帯状金属部材3の各取付用突片32に取付用金物の挿通孔32aが形成されてなる構成としている。同じく請求項3の発明は、帯状金属部材3の帯板部31に、長手方向に沿って所定間隔置きに多数のビス止め用孔31aが形成され、該ビス止め用孔31aを通してスタッド2が上下端部2a,2bにおいて上下部の両ランナー1A,1Bにビス止めされてなる構成としている。
一方、請求項4の発明に係る壁施工方法は、請求項1〜3のいずれかに記載の壁下地材10を用い、曲面部を有する壁の構築線に沿って上下部の両ランナー1A,1Bの各対の帯状金属部材3を曲成し、これら帯状金属部材3の各対を対向配置して各取付用突片31において上側及び下側取付基体4,5に固着すると共に、複数本のスタッド2の各上下端部2a,2bを上下部の両ランナー1A,1Bにおける帯状金属部材3,3の対間に配置してビス止めすることで壁下地を構築し、この壁下地の片面又は両面に耐火性面材(ガラス繊維入り石膏ボード7)を張設することを特徴としている。
更に、上記請求項4の壁施工方法において、請求項5の発明は、壁の曲面部が曲率半径300mm以上であり、該曲面部に対して耐火性面材として平板状のガラス繊維入り石膏ボード7を湾曲させて張設することを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面を参照して具体的に説明する。請求項1の発明に係る壁下地材10では、上下部の両ランナー1A,1Bが共に一対の帯状金属部材3,3からなり、各帯状金属部材3は帯板部31の片側縁に沿って複数の取付用突片32を突設した形態であるから、該帯板部31を人力でも自在に湾曲させることができる。従って、曲面部を有する壁施工に際し、その壁の構築線に沿って各帯状金属部材3の帯板部31を曲成すると共に、その各取付用突片32を帯板部31から内側へ略直角に折り曲げておき、この帯状金属部材3の2本を一組みとして対向させる形で、上側取付基体(躯体天井部4)及び下側取付基体(躯体床部5)に対し、各取付用突片32において取付用金物(ALCビス6A)を介して固着することで、上部ランナー1A及び下部ランナー1Bを壁の構築線に沿った曲がり形状として取り付け、これら両ランナー1A,1B間に複数本のスタッド2を所要間隔置きに立設することにより、曲面部を有する壁下地を容易に能率よく安価に構築できる。しかも、この壁下地材は、同じ構成部材を曲面部のサイズや位置、曲率半径が異なる壁にも共用できるから、量産によるコスト低減効果も期待できる上、使用前の両ランナー1A,1Bは密接状態に積重ね可能であるから、輸送や保管に際して嵩張らず高いスペース効率が得られるという利点もある。
そして、このような壁下地材10において、請求項2の発明のように帯状金属部材3の各取付用突片32に取付用金物の挿通孔32aを形成しておけば、両ランナー1A,1Bを取付基体に固着する際に、該挿通孔32aを利用して、取付基体の材質に応じた取付用金物、例えばALC(軽量発泡コンクリート)にはALCビス6Aを、木材には釘を用いて容易に強固に止着できる。また、請求項3の発明のように、帯状金属部材3の帯板部31に、長手方向に沿って所定間隔置きに多数のビス止め用孔31aを形成しておけば、上下部の両ランナー1A,1Bに対して、該ビス止め用孔31aを利用して、スタッド2の上下端部2a,2bをドリリングタッピングビス6B等で容易に止着できる。
一方、請求項4の発明に係る壁施工方法では、前記請求項1〜3のいずれかの壁下地材10を用い、既述のように壁の曲面部に沿う壁下地を構築し、この壁下地の片面又は両面に耐火性面材(ガラス繊維入り石膏ボード7)を張設するから、滑らかな曲面部を有して且つ上下の両ランナー1A,1Bによる該耐火性面材7のバックアップ作用に優れた壁を容易に低コストで施工できる。
また、この壁施工方法において、請求項5の発明のように、曲率半径300mm以上である壁の曲面部に対し、耐火性面材として平板状のガラス繊維入り石膏ボード7を湾曲させて張設する構成によれば、該耐火性面材に亀裂や割れを生じることなく能率よく壁施工を行えるという利点がある。
本発明の一実施形態に係る壁下地材を用いた曲面壁の構成例を示す要部破断斜視図である。 同壁下地材の上下部のランナーを構成する帯状金属部材の平面図である。 同壁下地材の上下部のランナー及びスタッドを示す縦断側面図である。 同壁下地材を用いた間仕切曲面壁の施工例を示す縦断側面図である。 同間仕切曲面壁の横断平面図である。 同壁下地材を用いた壁施工例を示し、(a)〜(c)は曲面形状の異なる間仕切曲面壁、(d)は湾曲内装壁、(e)は曲面部及び平面部を有する外装壁のそれぞれ模式横断平面図である。
以下に、本発明に係る壁下地材とこれを用いた壁施工方法の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。なお、図1〜図5では、施工対象として曲面部を有する間仕切壁を例示している。
図1及び図3に示すように、壁下地材10は、上部ランナー1A及び下部ランナー1Bと、これら両ランナー1A,1B間に所要間隔置きに立設される複数本の角筒状のスタッド2とからなる。そして、両ランナー1A,1Bは共に、亜鉛メッキ鋼板等の鋼板からなる一対の帯状金属部材3,3を対向配置することで構成されている。
両ランナー1A,1Bを構成する各帯状金属部材3は、原板からの打抜きプレスによって得られる同一形状及びサイズのものであり、図2に示すように、長手方向に連続する帯板部31の片側縁に、舌片状の多数の取付用突片32が一定間隔置きに突設された形態になっている。そして、帯板部31の幅方向両側部と同中央部に、それぞれ長手方向に沿って一定間隔置きに多数のビス止め用孔31aが形成されると共に、各取付用突片32の先端寄り中央部と片側部にも、取付用金物を通すための円形の挿通孔32aが形成されている。なお、帯板部31の幅方向中央部のビス止め用孔31aは、同両側部のビス止め用孔31aに対して半ピッチずれる配列としている。また、各取付用突片32は、根元側が両側からの切込み33,33によって幅狭になり、両ランナー1A,1Bの使用に際し、図3に示すように、予め帯板部31に対して内側へ略直角に折曲げるようになっている。
各スタッド2は、亜鉛メッキ鋼板等の鋼板を角筒状に曲げ加工し、U字状に折り返した側縁同士を係合して圧着一体化したものであり、図3〜図5に示すように、側縁圧着部21を有する側面20aに対向する側面20bには長手方向に連続する補強用凹陥部22が形成されている。そして、これらスタッド2は、側縁圧着部21及び補強用凹陥部22を有する広幅の側面20a,20bが壁左右方向に向く姿勢で、上下両ランナー1A,1Bの帯状金属部材3,3の対間に配置した上下端部2a,2bにおいて、各帯状金属部材3の帯板部31に対し、ビス止め用孔31aを通したドリリングタッピンねじ6Bにて止着される。
ここで、両ランナー1A,1Bを構成する帯状金属部材3の寸法は、特に制約されないが、通常、全長が2〜5m程度、板厚が0.4〜1.0mm程度、帯板部31の幅が30〜50mm程度、取付用突片32の左右幅が30〜40mm程度、取付用突片32の帯板部31からの突出長さが25〜40mm程度、取付用突片32の配設ピッチが50〜80mm程度、取付用突片32の根元部の幅が10〜20mm程度であり、帯板部31におけるビス止め用孔31aの長手方向に沿う配列ピッチが取付用突片32の配設ピッチの1/2に設定されている。また、スタッド2の寸法は、やはり特に制約されないが、通常、板厚が0.4〜1.0mm程度、矩形断面の長辺が60〜100mm程度、同短辺が40〜60mm程度であり、側縁圧着部21及び補強用凹陥部22が同長辺の略中央に位置している。
曲面部を有する壁に対応した壁下地の構築に際しては、まず壁下地材10の上部ランナー1A及び下部ランナー1Bを構成する上下各一対で計4本の帯状金属部材3について、予め全ての取付用突片32を帯板部31に対して片側へ直角に折り曲げておく。そして、図3〜図5に示すように、ALCからなる上側取付基体の躯体天井部4及び下側取付基体の躯体床部5に対し、折り曲げた取付用突片32を接合させる形で、帯板部31を設定された曲面部を有する壁の構築線に沿って曲成しつつ、順次に各取付用突片32の挿通孔32aを通してALCビス6Aを螺入して止着してゆくことにより、各帯状金属部材3を所定の曲線状にして、且つ両ランナー1A,1Bの各々で一対の帯状金属部材3,3同士が所定間隔で並行する対向配置で取付固定すると共に、所要本数のスタッド2を両ランナ
1A,1B間の所定位置に配置させる。次いで、これらスタッド2について、帯状金属部材3,3の対間に嵌合した上下端部2a,2bをそれぞれ、該帯状金属部材3の帯板部31の対接位置にあるビス止め用孔31aにおいて、ドリリングタッピンねじ6Bの螺入によって固着する。
なお、各帯状金属部材3は、上述のように上側及び下側の取付基体への取付時に曲成する代わりに、予め壁の構築線に沿うように曲成したものを施工現場に搬入し、そのまま取付基体に固着して両ランナー1A,1Bを形成するようにしてもよい。また、各スタッド2については、両ランナー1A,1Bの各々対をなす帯状金属部材3,3の一方を取付基体に固着した段階で、その上下の帯状金属部材3に対して上下端部2a,2bをビス止めし、次いで他方の帯状金属部材3を取付基体に固着したのち、その上下の帯状金属部材3に対して上下端部2a,2bをビス止めするようにしてもよい。
かくして構築した壁下地が間仕切壁用である場合、図4及び図5に示すように、該壁下地の両面に耐火性面材としてガラス繊維入り石膏ボード7,7を張設し、いわゆる太鼓張りとして中空の壁体を形成する。そして、図示を省略しているが、一般的には両石膏ボード7,7の表面に更に仕上げ用の化粧板や化粧シートを張設して壁施工を完了する。なお、壁下地へのガラス繊維入り石膏ボード7の張設操作では、図5に示すように、両ランナー1A,1Bの各帯状金属部材3の帯板部31ならびにスタッド2に対し、要所において外側から当該石膏ボード7を通してドリリングタッピンねじ6Cを螺挿して固定するのが普通である。
耐火性面材とするガラス繊維入り石膏ボード7は、平板状の原材を上下部のランナー1A,1Bの曲がりに沿って湾曲させて張設する上で、通常では水や揮発性液剤の散布で湿らせて曲げ可能にした状態で用いるが、近年では液散布を要さずに曲げ可能なものも登場しており、これを用いてもよい。後者の液散布を要さずに曲げ可能な石膏ボードは、ガラス繊維入りの石膏を芯材として表裏面の内側にガラス繊維不織布を伏せ込んだものであり、その市販品として吉野石膏社製の商品名タイガーグラスロックが挙げられる。ただし、液散布の要否に関わらず、ガラス繊維入り石膏ボード7は曲率半径300mm以上である壁の曲面部に適用することが望ましく、該曲率半径が300mm未満の部位では曲げによる亀裂や割れを生じる懸念がある。
なお、図示を省略しているが、壁の防音性を高める手段として、ガラス繊維入り石膏ボード7として厚いものを用いたり、該石膏ボード7を二重にして張設する方法や、内側の中空部にグラスウール等の防音材を充填する方法を採用できる。
上述した実施形態で例示するように、本発明の壁下地材10では、上下部の両ランナー1A,1Bが共に一対の帯状金属部材3,3にて構成され、各帯状金属部材3が帯板部31の片側縁に沿って複数の取付用突片32を突設した形態であって、該帯板部31を人力でも自在に湾曲させることができる。従って、曲面部を有する壁施工に際し、アングルベンダー等の格別な曲げ加工装置を要することなく、各帯状金属部材3を壁の構築線に沿って容易に曲成できると共に、躯体天井部4や躯体床部5の如き上側及び下側の取付基体に対し、各取付用突片32において取付用金物を介して固着することで、上部ランナー1A及び下部ランナー1Bを壁の構築線に沿う曲がり形状として取り付け、これら両ランナー1A,1B間に複数本のスタッド2を所要間隔置きに立設することにより、曲面部を有する壁下地を容易に能率よく安価に構築できる。そして、構築した壁下地は、上下部の両ランナー1A,1Bが壁の曲面部に沿って滑らかな曲線状になるから、この壁下地の片面又は両面に張設したガラス繊維入り石膏ボード7の如き耐火性面材の曲面部との間に隙間が生じす、もって該耐火性面材に対する優れたバックアップ作用が得られる。
加えて、この壁下地材10においては、同じ構成部材を曲面部のサイズや位置、曲率半径が異なる壁にも共用できるから、量産によるコスト低減効果を期待できる上、使用前の両ランナー1A,1Bは曲げ加工前及び曲げ加工後のいずれの状態でも密接して積重ね可能であるから、輸送や保管に際して嵩張らず高いスペース効率が得られるという利点もある。
そして、実施形態の帯状金属部材3のように各取付用突片32に取付用金物の挿通孔32aを形成しておけば、両ランナー1A,1Bを取付基体に固着する際に、該挿通孔32aを利用して、取付基体の材質に応じた取付用金物、例えばALC(軽量発泡コンクリート)にはALCビス6Aを、木材には釘を用いて容易に強固に止着できる。また、取付基体がRC(鉄筋コンクリート)のように高硬度の材質である場合は、コンクリート釘を用いてもよいが、鋲打ち銃によって挿通孔32aを通さずに各取付用突片32を鋲止めすることも可能である。なお、帯状金属部材3の各取付用突片32は、実施形態で例示した舌片状のように先端側へ向けて幅狭になる形態とすれば、その隣接間隔が狭い場合でも、当該帯状金属部材3の曲げによる相互干渉を回避できるという利点がある。
本発明の壁下地材10は、実施形態で例示した曲面部を有する間仕切壁に限らず、例えば、図6(a)で示すように両側の躯体壁8,8間を遮断するS字状に湾曲した仕切壁P1、同じく図6(b)で示すように一方側へ膨出する仕切壁P2、同じく図6(c)で示すように波形に出入りする仕切壁P3、図6(d)で示すように平坦な壁面から膨出する内装壁W1、図6(d)で示すように平坦部と膨出部がある壁面に沿って連続する外装壁W2等、様々な形状の曲面部を有する壁体や、曲面部及び平坦部が混在する壁体にも好ましく適用できる。また、これら仕切壁や内外装壁以外に、階段手摺壁、上部が開放した通路側壁、窓下壁等の腰壁にも本発明の壁下地材10を適用でき、このような腰壁では上側取付基体が笠木や天板、窓下枠等になる。更に、本発明の壁下地材10は、上下部の両ランナー1A,1Bを構成する各帯状金属部材3が曲げ自在であるから、曲面部以外にジグザク状等の折曲部を有する壁体にも適用可能である。
一方、本発明の壁下地材10としては、両ランナー1A,1Bの各帯状金属部材3について、帯板部31のビス止め用孔31aの配列状態、各取付用突片32の形状及び配設間隔等の細部構成が実施形態とは種々異なるものを包含する。また、スタッド2として、実施形態で例示したような角筒材に限らず、断面C字形やコ字形の溝形材も利用可能である。更に、スタッド2の中間部間に横架する振止め桟を設けた構成であってもよい。
1A 上部ランナー
1B 下部ランナー
10 壁下地材
2 スタッド
3 帯状金属部材
31 帯板部
31a ビス止め用孔
32 取付用突片
32a 挿通孔
4 躯体天井部(上側取付基体)
5 躯体床部(下側取付基体(
6A ALCビス(取付用金物)
6B ドリリングタッピンねじ(取付用金物)
7 ガラス繊維入り石膏ボード(耐火性面材)

Claims (5)

  1. 上部ランナー及び下部ランナーと、これら両ランナー間に所要間隔置きに立設される複数本のスタッドとを有し、
    上下部の両ランナーが共に、対向配置させる一対の帯状金属部材からなり、
    各帯状金属部材は、その全長にわたる帯板部と、該帯板部の片側縁に沿って所定間隔置きに突設された複数の取付用突片とからなり、
    上部ランナーは上側取付基体に対し、下部ランナーは下側取付基体に対し、それぞれ前記帯板部から内側へ略直角に折り曲げた各取付用突片において取付用金物を介して固着するように構成され
    前記各取付用突片は、根元側が両側からの切込みによって幅狭になるように形成されてなる壁下地材。
  2. 前記帯状金属部材の各取付用突片に前記取付用金物の挿通孔が形成されてなる請求項1に記載の壁下地材。
  3. 前記帯状金属部材の帯板部に、長手方向に沿って所定間隔置きに多数のビス止め用孔が形成され、該ビス止め用孔を通して前記スタッドが上下端部において上下部の両ランナーにビス止めされてなる請求項1又は2に記載の壁下地材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の壁下地材を用い、曲面部を有する壁の構築線に沿って前記上下部の両ランナーの各対の帯状金属部材を曲成し、これら帯状金属部材の各対を対向配置して各取付用突片において上側及び下側取付基体に固着すると共に、複数本のスタッドの各上下端部を上下部の両ランナーにおける帯状金属部材の対間に配置してビス止めすることで壁下地を構築し、この壁下地の片面又は両面に耐火性面材を張設することを特徴とする壁施工方法。
  5. 壁の曲面部が曲率半径300mm以上であり、該曲面部に対して前記耐火性面材として平板状のガラス繊維入り石膏ボードを湾曲させて張設することを特徴とする請求項4に記載の壁施工方法。
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