JP6847561B1 - メンテナンス性に優れた竪型射出成形機のエジェクタ装置 - Google Patents

メンテナンス性に優れた竪型射出成形機のエジェクタ装置 Download PDF

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【課題】ベアリングの交換が容易な竪型射出成形機のエジェクタ装置を提供する。【解決手段】エジェクタ装置(1)は、固定盤(2)の裏面に設けられている複数本のガイド軸(4)と、これらの先端に固定されている支持プレート(5)と、該ガイド軸(4)に沿ってスライドするエジェクタプレート(7)と、サーボモータ(10)等の駆動機構と、ボールネジ機構(8)とからなる。ガイド軸(4)は、その下端の端面から軸方向にボルト穴(4a)を空ける。支持プレート(5)は貫通孔(5a)を空け、所定の固定用ボルト(20)を通してガイド軸(4)に固定するようにする。この固定用ボルト(20)を取り外し、軸部が長いボルトつまりメンテナンス用治具(31)を取り付けると支持プレート(5)の高さを低くすることができ、ベアリング(12)を交換できる。またガイド軸(4)と支持プレート(5)の位置合わせが容易になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、竪型射出成形機において固定盤の裏面側に設けられているエジェクタ装置に関するものである。
竪型射出成形機は、従来周知のように、一対の金型を上下方向に型開閉する型締装置、型締めされた金型に溶融樹脂を射出する射出装置とから概略構成されている。型締装置がトグル式からなる場合には、型締装置はベッドに設けられている固定盤と、この固定盤の上方に配置されている上可動盤と、下方に配置されている下可動盤と、複数本のタイバーと、トグル機構とからなる。タイバーは固定盤を貫通するように設けられ、上可動盤と下可動盤とはそれぞれタイバーの一方の端部と他方の端部とに固定され、連結されている。トグル機構は下可動盤と固定盤の間に設けられ、これを駆動すると固定盤に対して上可動盤と下可動盤とが上下する。すなわち型開閉される。
特開2010−240676号公報 特開2001−88174号公報
成形された成形品を金型から突き出すエジェクタ装置は、例えば特許文献1、2に示されているように周知であり、竪型射出成形機にも設けられている。図4によって、竪型射出成形機51に設けられている従来のエジェクタ装置52を説明する。エジェクタ装置52は、竪型射出成形機51の固定盤53の裏面側に設けられ、固定盤53にその一端が取り付けられている一対のガイド軸55、55と、このガイド軸55、55の他端に固定されている支持プレート56と、ガイド軸55、55に挿通されガイド軸55、55に沿ってスライド自在になっているエジェクタプレート58と、支持プレート56に設けられているサーボモータ59と、同様に支持プレート56に設けられているボールネジ機構61とから概略構成されている。ボールネジ機構61は、ボールネジ62とボールナット63とから構成されているが、まずボールナット63は次のように支持プレート56に設けられている。すなわち、支持プレート56には中央に大径の孔が空けられており、この孔に略円筒状のカラー64が、ベアリング65を介して回転可能に設けられている。このカラー64は、内周面が下方において拡径され雌ネジが形成されている。ボールナット63の頭部には雄ネジが形成されており、ボールナット63を回転させてこの雄ネジをカラー64の雌ネジに螺合させている。そしてカラー64の側面からピンすなわち回り止め66が挿入され、これによってボールナット63はカラー64に固定されている。一方、ボールネジ62は所定の固定手段69によってその先端がエジェクタプレート58に固定されている。そしてサーボモータ59にはその駆動軸に駆動プーリ67が、カラー64には大プーリ68がそれぞれ設けられ、これらにタイミングベルト70が掛け回されている。従って、サーボモータ59を駆動すると大プーリ68によってカラー64とボールナット63が回転し、ボールネジ62が軸方向に駆動されてエジェクタプレート58が駆動される。これによってエジェクタプレート58に設けられているエジェクタロッド71が駆動される。
竪型射出成形機51に設けられている従来のエジェクタ装置52であっても、成形品の突き出しはスムーズに実施でき、この点では問題はない。しかしながらエジェクタ装置52には解決すべき課題も見受けられる。具体的には、メンテナンス性について課題が見受けられる。エジェクタ装置52においてベアリング65は比較的消耗し易い部品である。このベアリング65を交換するには、ベアリング65を上から押さえているベアリング固定プレート73を取り外し、次いでベアリング65を上から抜き取る必要がある。ところがベアリング固定プレート73もベアリング65も中心に孔が空いたドーナツ状を呈していてボールネジ62が貫通した状態になっているので外に取り出せない。そこで、予めボールネジ62の先端を固定手段69から切り離してエジェクタプレート58と分離させておく必要がある。そうすると固定プレート73とベアリング65をボールネジ62の先端から抜き取ることができる。しかしながら、エジェクタプレート58と支持プレート56の間隔は狭く、手を差し込むスペースは小さい。従ってこれらの作業は容易ではない。特にベアリング固定プレート73はボルトにより支持プレート56に固定されているが、狭いエリアでボルトを緩める作業は実質的に不可能である。そこで、従来のエジェクタ装置52では、エジェクタ装置52の主要部分を取り外して竪型射出成形機51の外に運び出すようにし、外でベアリング65の交換作業を実施している。これを詳しく説明すると、ガイド軸55、55は、その下端部が小径の軸部55aになっており、この軸部55aの先端には雄ネジが切られている。この軸部55aが支持プレート56に空けられている貫通孔を貫通し、雄ネジに螺合するナット74により締め付けられている。すなわち支持プレート56がガイド軸55、55に固定されている。このナット74を取り外すようにする。そうすると、サーボモータ56、カラー64、ボールネジ機構61等が取り付けられた状態の支持プレート56をガイド軸55、55から下方に取り外すことができる。このとき、ボールネジ62に固定されているエジェクタープレート58もガイド軸55、55から一緒に外れることになる。このようにエジェクタ装置52の主要部分が全て取り外されることになるが、これを竪型射出成形機51の外に運び出し、ベアリング65を交換するようにしている。しかしながら、このようなエジェクタ装置52の主要部分は重量が大きく、取り外し作業は容易ではないし、怪我等の事故の虞もある。そしてベアリング65の交換が完了したエジェクタ装置52の主要部分をガイド軸55、55に取り付ける作業も困難である。重量の大きい主要部を支持しながら、ガイド軸55、55にエジェクタプレート58の貫通孔を位置合わせし、そしてガイド軸55、55を貫通させるようにし、次いでガイド軸55、55に支持プレート56の貫通孔を位置合わせして、これらに貫通させなければならないからである。従って、従来のエジェクタ装置52は、ベアリング65の交換は容易でない。同様に、エジェクタプレート58と支持プレート56のエリアで実施しなければならない他のメンテナンス作業が容易でないという問題がある。
本発明は以上のような問題を解決することを目的としており、具体的には、ベアリングの交換等の、エジェクタプレートと支持プレート間において実施すべきメンテナンス作業が容易に実施できる竪型射出成形機のエジェクタ装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、竪型射出成形機のエジェクタ装置において、支持プレートをボルトによりガイド軸へ取り付けるようにする。エジェクタ装置は、固定盤の下面に設けられている複数本のガイド軸と、これらの先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿ってスライドするエジェクタプレートと、モータ等の駆動機構と、ボールネジ機構とからなる。ボールネジ機構のボールナットは支持プレートに対して回転可能に支持され、ボールネジは先端がエジェクタプレートに固定されている。このようなエジェクタ装置において、ガイド軸はその下端の端面から軸方向に所定の深さのボルト穴を空ける。そして支持プレートには貫通孔を空けておき、所定の固定用ボルトを貫通孔に挿通し、そしてガイド軸のボルト穴に螺合させる。このようにして支持プレートをガイド軸に固定するようにする。この固定用ボルトを取り外し、固定用ボルトより軸部が長いボルト、すなわちメンテナンス用治具を支持プレートの貫通孔に挿通し、ボルト穴に螺合させると、支持プレートの高さを低くすることができる。
すなわち本発明は、竪型射出成形機の固定盤の下面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って前記固定盤と前記支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、前記支持プレートに設けられているモータと、ボールネジ機構とからなり、該ボールネジ機構のボールナットが前記支持プレートに回転可能に支持されていると共にボールネジの先端が前記エジェクタプレートに固定されており、前記モータによって所定の動力伝達手段を介して前記ボールナットを回転すると前記ボールネジによって前記エジェクタプレートが駆動されるようになっている竪型射出成形機のエジェクタ装置であって、前記ガイド軸はその下端の端面から軸方向に所定深さでボルト穴が空けられ、前記支持プレートは、所定長さの固定用ボルトが前記支持プレートに空けられている貫通孔を挿通して前記ボルト穴に螺合され、それによって前記ガイド軸に固定されており、前記固定用ボルトを取り外し、そして前記固定用ボルトより軸部が長いボルトからなるメンテナンス用治具を前記貫通孔に挿入して前記ボルト穴に螺号すると、前記支持プレートの高さを低くすることができるようになっていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエジェクタ装置において、前記支持プレートの前記貫通孔は、その上部において前記ガイド軸の径と略等しい径に拡径した拡径部が所定深さで形成されていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエジェクタ装置において、前記ガイド軸の任意の箇所に装着され、前記エジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、落下防止治具を備えていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置として構成される。
以上のように本発明は、竪型射出成形機の固定盤の下面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って固定盤と支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、支持プレートに設けられているモータと、ボールネジ機構とからなり、該ボールネジ機構のボールナットが支持プレートに回転可能に支持されていると共にボールネジの先端がエジェクタプレートに固定されており、モータによって所定の動力伝達手段を介してボールナットを回転するとボールネジによってエジェクタプレートが駆動されるようになっている竪型射出成形機のエジェクタ装置を対象としている。すなわち、竪型射出成形機のエジェクタ装置として一般的な構成のエジェクタ装置を対象としている。そして本発明によると、ガイド軸はその下端の端面から軸方向に所定深さでボルト穴が空けられ、支持プレートは、所定長さの固定用ボルトが支持プレートに空けられている貫通孔を挿通してボルト穴に螺合され、それによってガイド軸に固定されており、固定用ボルトを取り外し、そして固定用ボルトより軸部が長いボルトからなるメンテナンス用治具を貫通孔に挿入してボルト穴に螺合すると、支持プレートの高さを低くすることができるようになっている。つまりガイド軸は下端の端面にボルト穴を空けた構造をしていて、固定用ボルトによって支持プレートを締結するようになっているので、固定用ボルトを取り外して軸部の長いボルト、つまりメンテナンス用治具に交換するだけで支持プレートの高さを低くすることができる。そうするとモータ、ボールネジ機構等が取り付けられている支持プレートを、竪型射出成形機から取り外すことなく支持プレートとエジェクタプレートの間のスペースを大きく採ることができる。これによってベアリングの交換等のメンテナンスが容易になる。そしてメンテナンス後には、支持プレートをメンテナンス用治具に沿って上に持ち上げ、メンテナンス用治具を固定用ボルトに交換するだけでエジェクタ装置を元の状態に組み立てることができ、再組立が容易になる。他の発明によると、支持プレートの貫通孔は、その上部においてガイド軸の径と略等しい径に拡径した拡径部が所定深さで形成されている。そうするとメンテナンス用治具を取り外して、固定ボルトに交換し、固定ボルトによって支持プレートをガイド軸に固定するとき、事前に支持プレートを持ち上げてガイド軸の下端部が貫通孔の拡径した拡径部に挿入されるようにすれば、支持プレートをガイド軸に対して精度良く位置合わせすることができ、作業が容易になる。さらに他の発明によると、ガイド軸の任意の箇所に装着され、エジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、落下防止治具を備えている。ベアリングを取り外すには、ベアリングをボールネジから取り外す必要があり、この場合予めボールネジの先端をエジェクタプレートから外しておく必要がある。落下防止治具は、ボールネジから切り離されたエジェクタプレートを所定の高さにして維持することができるので、ベアリングを容易に交換することができる。また、エジェクタプレートの落下を防止できるので、メンテナンス用治具を取り付けて支持プレートの高さを下げるときに、モータ等を含む支持プレートの重量のみを支持すれば済み、作業が容易になる。
本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置を示す図で、その(A)は一部を断面で示すエジェクタ装置の正面図、その(B)はメンテナンス用治具の正面図、その(C)は落下防止治具の斜視図である。 本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置において、ベアリングを交換する工程を模式的に示す図で、その(A)、(B)はそれぞれの工程におけるエジェクタ装置の正面図である。 本実施の形態に係る竪型射出成形機のエジェクタ装置において、ベアリングを交換する工程を模式的に示す図で、その(A)、(B)はそれぞれの工程におけるエジェクタ装置の正面図である。 従来の竪型射出成形機のエジェクタ装置についてその一部を断面で示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るエジェクタ装置1が設けられている竪型射出成形機は、図1には型締装置の一部である固定盤2しか示されていないが、従来の竪型射出成形機と同様に構成されている。すなわち金型を型締する型締装置と、樹脂を溶融して射出する射出装置とからなり、型締装置はベッドに固定されている固定盤2と、固定盤2の上方に設けられている上可動盤と、下方に設けられている下可動盤と、固定盤を貫通し上可動盤と下可動盤とを連結している複数本のタイバーと、固定盤と下可動盤との間に設けられているトグル機構と、から構成されている。固定盤にはその上面側にターンテーブルが設けられており、射出装置は上可動盤に設けられている。このような竪型射出成形機において、本実施の形態に係るエジェクタ装置1は固定盤2の裏面側、つまり下側に設けられている。
エジェクタ装置1は、固定盤2にその上端が取り付けられている2本以上のガイド軸4、4と、これらのガイド軸4、4の下端に設けられている支持プレート5と、ガイド軸4、4によって挿通され上下にスライド自在に設けられているエジェクタプレート7と、所定のボールネジ機構8と、支持プレート5に設けられているモータ10と、から概略構成されている。支持プレート5は側方に所定の高さで延長されており、モータ10、つまり本実施の形態においてはサーボモータ10がこの延長された部分にその回転軸10aが下向きになるように設けられている。なお、ガイド軸4、4と支持プレート5との結合方法あるいは結合構造には特徴があり、後で詳しく説明する。
ボールネジ機構8はサーボモータ10と共にエジェクタ装置1の駆動機構を構成する部材であるが、次のように支持プレート5に設けられている。すなわち支持プレート5には、中央に円形の開口部が空けられており、この開口部にベアリング12を介してカラー13が回転自在に設けられている。カラー13は中空の略円筒状に形成されており、このカラー13にボールネジ機構8のボールナット14が固定されている。このようなカラー13には大プーリ25も固定されている。なおベアリング12はベアリング固定プレート11によって押さえられ、ベアリング固定プレート11は、図に示されていないボルトによって支持プレート5に固定されている。
ボールネジ機構8のボールネジ15は、その先端において所定の長さに渡って径が拡大した部分、すなわち支持部15aが設けられている。この支持部15aには、外周面に水平な一対の溝15dが形成されスパナを係合させることができるようになっている。このような支持部15aの上には所定の長さで小径の軸部15bが設けられ、軸部15bの先端つまり頭部には雄ネジ15cが形成されている。一方、エジェクタプレート7には中央に貫通孔が開けられており、ボールネジ15の軸部15bが貫通孔に入れられている。支持部15aは貫通孔より径が大きいのでエジェクタプレート7は支持部15aの端面に当接した状態になっている。このような状態において軸部15bの頭部はエジェクタープレート7の上面から露出する。この露出した頭部の雄ネジ15cにUナット17が締め付けられている。これによってボールネジ15がエジェクタプレート7に対して固定されている。このようなボールネジ15の先端にはエジェクタロッド19が設けられ、突き出し方向に突き出されることになる。おな、図1には示されていないが必要に応じてエジェクタプレート7には複数本のエジェクタロッドを取り付けることができるようになっている。
サーボモータ10には、その回転軸10aに駆動プーリ24が設けられ、この駆動プーリ2と、カラー13に設けられている大プーリ25との間にタイミングベルト27が掛け回されている。このようなエジェクタ装置1において、サーボモータ10を駆動すると、駆動プーリ24、大プーリ25、カラー13に回転が伝達され、カラー13を介してボールナット14が回転する。そうするとボールネジ15が軸方向に駆動されエジェクタプレート7とエジェクタロッド19とが軸方向に駆動される。
本実施の形態においては、ガイド軸4、4と支持プレート5の結合方法に特徴があるが、これを説明する。本実施の形態においてガイド軸4、4は、その下端の端面においてガイド軸4、4と同軸に所定径で所定深さのボルト穴4a、4aが空けられている。支持プレート5は、このボルト穴4a、4aと螺合する固定用ボルト20、20によって固定されるようになっており、固定用ボルト20、20の軸部が挿通する貫通孔5a、5aが空けられている。従来のエジェクタ装置においてはガイド軸に雄ネジが形成され、この雄ネジに螺合するナットによって支持プレートを結合しているが、本実施の形態においては、このように結合方法が異なっている。このような結合方法を採用しているので、後で説明するように固定用ボルト20、20に代えてメンテナンス用治具31を取り付けることができるようになっている。さらに、本実施の形態においては、貫通孔5a、5aにも特徴がある。すなわちこれらの貫通孔5a、5aには、上部において拡径した段部すなわち拡径部5b、5bが形成され、その径はガイド軸4、4の径に略等しい。支持プレート5は、ガイド軸4、4がこの拡径部5b、5bに挿入された状態で、固定用ボルト20、20によってガイド軸4、4に固定されている。従って、固定用ボルト20、20をメンテナンス用治具31、31に交換したり、メンテナンス用治具31、31を固定用ボルト20、20に交換するとき、ガイド軸4、4と支持プレート5との位置がずれにくくなっており、位置合わせをする必要がなくなっている。
本実施の形態に係るエジェクタ装置1において、ベアリング12を交換する方法を説明する。この交換作業においては、図1の(B)に示されているメンテナンス用治具31と、図1の(C)に示されている落下防止ジグ32とを使用する。メンテナンス用治具31は固定用ボルト20と同径で軸が長いボルトからなる。これは後で説明するように、支持プレート5を長い軸に沿ってスライドさせて下降させるための治具になっている。落下防止ジグ32は、弾性を備えた所定の板厚の金属部品からなり、ガイド軸4、4に嵌めることができるようになっている。落下防止ジグ32には、蝶ネジや、ボルトを挿入する穴32aが空けられている。落下防止ジグ32をガイド軸4、4に装着し、蝶ネジ等で締め付けると、ガイド軸4、4に固定することができる。これによってエジェクタプレート7の落下を防止できることになる。なお、落下防止ジグ32には、ガイド軸4、4と接する内側に滑り止め用にゴムシート等を貼り付けておいてもよい。
ベアリング12の交換作業では、まず図2の(A)に示されているように、サーボモータ10を駆動してボールネジ機構8によりエジェクタプレート7を少しだけ高い位置に移動する。そうすると、ボールネジ14の支持部15aが露出する。支持部15aの一対の溝15dとUナット17のそれぞれにスパナを当ててUナット17を回転し、これを取り外す。エジェクタプレート7とボールネジ15とが分離する。図2の(B)に示されているように、エジェクタプレート7を持ち上げる。そうするとボールネジ15の先端がほぼ露出する。ただし、この状態においてはボールネジ15の先端はエジェクタプレート7に近接している。落下防止治具32、32をガイド軸4、4に装着し、エジェクタプレート7の落下を防止する。ガイド軸4に対して支持プレート5を固定している固定用ボルト20、20のうち1本を取り外し、1本のメンテナンス用治具31を取り付ける。面テンス用治具31には雄ネジが形成されており、ガイド軸4、4のボルト穴4aに螺合して固定できるようになっている。次いで、他のガイド軸4に対して設けられている固定用ボルト20についても、同様に取り外し、メンテナンス用治具31を取り付ける。最後の固定用ボルト20を取り外すときには、支持プレート5が落下しないようにこれを支持しながら作業をする必要がある。全ての固定用ボルト20、20がメンテナンス用治具31、31に交換された状態が図3の(A)に示されている。図3の(B)に示されているように、メンテナンス用治具31、31にガイドさせて支持プレート5を下降させる。支持プレート5が最下方位置まで下降したら、ボールネジ15の最下部がベッド底面33に当接する。そしてボールネジ15の先端がエジェクタプレート7から大きく離間し、そして支持プレート5とエジェクタプレート7の間に大きなスペースが確保される。図に示されていないボルトを取り外してベアリング固定プレート11を支持プレート5から取り外す。次いでベアリング12を取り外す。ベアリング12を取り外すと、支持プレート5とカラー13の拘束が解かれた状態になる。しかしながら、カラー13とボールネジ機構8が落下したり妄りに動くことはない。ボールネジ15の最下部がベッド底面33に当接していて落下が防止されているからである。そして符号34で示されているように、支持プレート5の開口部の所定の部分とカラー13との隙間はわずかであり、カラー13とボールネジ機構8の倒れが抑制されているからである。隙間は例えば1mm程度に過ぎず、倒れが生じてもわずかで済む。タイミングベルト27のテンションは小さくなるが、大プーリ25から外れることはない。なお、サーボモータ10がサーボロックされていない場合、すなわちブレーキがかかっていない場合には、大プーリ25、カラー13、ボールナット14が回転して落下してしまう。そうすると支持プレート5の開口部からカラー13が下方に外れて、カラー13とボールネジ機構8とに倒れが生じ、タイミングベルト27が大プーリ25から外れてしまう。そこでサーボロック機能を備えていないサーボモータ10が採用されている場合には、事前に、ボールナット15において符号35で示されている箇所に落下防止治具32を設けたり、インシュロック(登録商標)を取り付けたりしておく。そうすると、ボールナット14の落下が防止される。
新しいベアリング12を装着するときは、これらと逆の手順で作業すればよい。すなわち新しいベアリング12を支持プレート5に装着し、ベアリング固定プレート11を支持プレート5に取り付ける。ベアリング12が装着されるとタイミングベルト27のテンションが元の大きさに戻ることになる。次いで支持プレート5をメンテナンス用治具31にガイドさせて持ち上げる。そうするとガイド軸4、4の下端部が支持プレート5の貫通穴5a、5aの拡径部5b、5bに嵌合する。この状態で1本ずつメンテナンス用治具31、31を取り外して固定用ボルト20、20に交換し、固定する。すなわち支持プレート5をガイド軸4、4に対して固定する。次いで落下防止治具32、32をガイド軸4、4から取り外し、エジェクタプレート7を下降させる。Uナット17によって、ボールネジ15をエジェクタプレート7に固定する。ベアリング12の交換作業を完了する。
上の説明において、メンテナンス用治具31を取り付けて支持プレート5を降下させたとき、ちょうどボールネジ15の最下部がベッド底面33に当接するように説明した。ベアリング12を取り外したときにカラー13とボールネジ機構8が落下しないようにするためである。このようにボールネジ15がベッド底面33に当接ようにするには、メンテナンス用治具31の長さを、比較的長い特定の長さにしておく必要がある。そして、支持プレート5を降下させる前に、ボールナット14に対するボールネジ15の位置が予め決められた固定の位置になるように回転しておく必要がある。しかしながら、例えばベッド底面33に一時的にメンテナンス用スペーサを設置して、支持プレート5の降下時にボールネジ15の最下部がメンテナンス用スペーサの上面に当接するようにすれば、カラー13とボールネジ機構8の落下は同様に防止できる。この場合、メンテナンス用治具31は比較的短いものが採用できる。また、メンテナンス用スペーサの上面を傾斜させることもできる。そうすると、メンテナンス用スペーサを水平方向にスライドすれば実質的にメンテナンス用スペーサの高さを変更でき、予めボールナット14に対するボールネジ15の位置を固定位置に駆動しておく必要はない。
1 エジェクタ装置 2 固定盤
4 ガイド軸 4a ボルト穴
5 支持プレート 5a 貫通孔
5b 拡径部 7 エジェクタプレート
8 ボールネジ機構 10 サーボモータ
11 ベアリング固定プレート 12 ベアリング
13 カラー 14 ボールナット
15 ボールネジ 17 Uナット
19 エジェクタロッド 20 固定用ボルト
24 駆動プーリ 25 大プーリ
27 タイミングベルト 31 メンテナンス用治具
32 落下防止治具

Claims (3)

  1. 竪型射出成形機の固定盤の下面に垂直に取り付けられている複数本のガイド軸と、該ガイド軸の先端に固定されている支持プレートと、該ガイド軸に沿って前記固定盤と前記支持プレートとの間をスライド自在に設けられているエジェクタプレートと、前記支持プレートに設けられているモータと、ボールネジ機構とからなり、該ボールネジ機構のボールナットが前記支持プレートに回転可能に支持されていると共にボールネジの先端が前記エジェクタプレートに固定されており、前記モータによって所定の動力伝達手段を介して前記ボールナットを回転すると前記ボールネジによって前記エジェクタプレートが駆動されるようになっている竪型射出成形機のエジェクタ装置であって、
    前記ガイド軸はその下端の端面から軸方向に所定深さでボルト穴が空けられ、前記支持プレートは、所定長さの固定用ボルトが前記支持プレートに空けられている貫通孔を挿通して前記ボルト穴に螺合され、それによって前記ガイド軸に固定されており、
    前記固定用ボルトを取り外し、そして前記固定用ボルトより軸部が長いボルトからなるメンテナンス用治具を前記貫通孔に挿入して前記ボルト穴に螺合すると、前記支持プレートの高さを低くすることができるようになっていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置。
  2. 請求項1に記載のエジェクタ装置において、前記支持プレートの前記貫通孔は、その上部において前記ガイド軸の径と略等しい径に拡径した拡径部が所定深さで形成されていることを特徴とする竪型射出成形機のエジェクタ装置。
  3. 請求項1または2に記載のエジェクタ装置において、前記ガイド軸の任意の箇所に装着され、前記エジェクタプレートを所定の高さで維持するようになっている、落下防止治具を備えていることを特徴とする、竪型射出成形機のエジェクタ装置。
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