JP6847334B2 - ネットワーク装置、ネットワークシステム、ネットワーク方法、およびネットワークプログラム - Google Patents

ネットワーク装置、ネットワークシステム、ネットワーク方法、およびネットワークプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク装置、ネットワークシステム、ネットワーク方法、およびネットワークプログラムに関する。
IEEE1588では、1個あるいは複数の時刻マスタに対して、スレーブが一定のタイミングで時刻マスタとの時差を算出し、その時差を使って自分の時刻を調整する方式を規定している。時刻マスタはグランドマスタとも呼ばれる。また、時刻マスタとの時差を使って時刻を調整する方式は、PTP(Precison Time Protocol)と呼ばれる。さらに、IEEE1588では、ネットワーク上の時刻マスタ、すなわちグランドマスタを選定するためのアルゴリズムを規定している。このアルゴリズムは、BMCA(Best Master Clock Algorithm)と呼ばれる。
BMCAは、時刻マスタを起点に、ネットワーク上の終端にあるスレーブまでの時刻配信パスを生成する。BMCAは、ドメインという管理領域ごとに時刻配信パスを持つ。時刻マスタは、自分の時刻を時刻配信メッセージに入れてネットワークに送信し、時刻合わせを行うスレーブに向けて通知する。スレーブは、時刻配信パスを通して、時刻マスタから送信される時刻情報を取得し、時刻マスタとの時差を算出し、時刻を調整する。
IEEE1588は、レイヤ2プロトコルを規定するものではないため、レイヤ2プロトコルを下位レイヤとして適用する必要がある。一般的には、全世界で普及しているイーサネット(登録商標)規格、すなわちIEEE802.3規格を適用する場合、ネットワーク構成、装置台数、および信頼性有無といった判断基準を用いて、適用するレイヤ2プロトコルを選択する。ループの形態を持つリングトポロジの場合、ブロードキャストストームを回避するために、閉塞ポートを持つ装置を設ける、あるいは、送信する際に終端装置を指定するといったネットワーク制御を実施するレイヤ2プロトコルが適用される。
また、信頼性を向上させるために、二重リングトポロジが多く適用される。二重リングトポロジの構成は、右回りおよび左回りの2つのリングネットワークを組み合わせたものであり、冗長化に対応している。二重リングトポロジの構成によれば、1箇所の障害、例えば、リンク断といった単一障害に対して、もう一方の経路を使って通信を回復させることができる。このような二重リングトポロジに対応したレイヤ2プロトコルが規定されている。主に、ITU−T G.8032規格のERP、IEC62439−3規格のHSR、およびIEEE802.17規格のRPRが挙げられる。ERPは、Ethernet(登録商標) Ring Protectionの略語である。HSRは、High availability Seamless Redundancyの略語である。RPRは、Resilient Packet Ringの略語である。
特許文献1では、障害検出時、グランドマスタが両通信ポートに時刻同期メッセージを送信することにより、ネットワーク装置全体に時刻同期メッセージの到着を保証する技術が開示されている。
特開2011−139198号公報
IEEE1588で規定されているBMCAは、ネットワークのドメイン上で最も高優先の時刻マスタを決めるために利用される。時刻マスタは自分の時刻を時刻同期メッセージに入れて配信し、時刻合わせを行うスレーブに向けて通知する。また、時刻配信パスは、時刻マスタを起点としたスレーブまでの時刻情報の配信経路である。時刻配信パスは、従来のレイヤ2プロトコルを適用する場合、閉塞ポートあるいはネットワークの負荷状況に依存してしまう。よって、ネットワークシステムにおいて、時刻配信パスの冗長化の効果が得られない場合があるという課題があった。
本発明は、ポート閉塞あるいはネットワーク負荷に依存しない時刻配信パスを形成し、ネットワークシステムにおいて、時刻配信パスの冗長化の効果を確実に得ることを目的とする。
本発明に係るネットワーク装置は、フレームを送受信する複数のネットワーク装置を備え、前記複数のネットワーク装置から時刻の基準となる時刻マスタを選出するリング型のネットワークシステムに含まれるネットワーク装置において、
前記フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理部であって、ブロードキャストストームを回避するために前記フレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有するリンク処理部と、
前記時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって前記フレームのうち前記複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、前記時刻マスタの右回りと左回りとに生成するパス制御部と
を備え、
前記リンク処理部は、
前記時刻同期メッセージを取得すると、前記フレーム廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させるフィルタリング部を備えた。
本発明に係るネットワーク装置では、パス制御部が、時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、時刻マスタの右回りと左回りとに生成する。フィルタリング部が、時刻同期メッセージを取得すると、フレーム廃棄機能に関わらず時刻同期メッセージを通過させる。よって、本発明に係るネットワーク装置によれば、ポート閉塞あるいはネットワーク負荷に依存しない時刻配信パスを形成できるので、各ネットワーク装置に対して、時刻配信パスの冗長化の効果を確実に与えることができる。
実施の形態1に係るネットワークシステムの構成図。 実施の形態1に係るネットワーク装置の機能構成図。 実施の形態1に係るネットワーク装置100のハードウェア構成図。 実施の形態1に係るパス制御部のBMCAメッセージの送信時のフロー図。 実施の形態1に係る送信対応表の構成図。 実施の形態1に係るパス制御部のPTPメッセージの送信時のフロー図。 実施の形態1に係るパス制御部のその他メッセージの送信時のフロー図。 実施の形態1に係るパス制御部のメッセージの受信時のフロー図。 実施の形態1に係る受信対応表の構成図。 実施の形態1に係るネットワーク装置のハードウェア構成の変形例。 実施の形態1に係るネットワーク装置のハードウェア構成の変形例の別例。 ERPによる二重リングネットワークで構成される時刻配信パスの比較例。 実施の形態1に係るネットワークシステムで構成される時刻配信パスの例。 実施の形態2に係るネットワーク装置の機能構成図。 HSRによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスの一例。 実施の形態2に係るHSRによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスの例。 実施の形態3に係るネットワーク装置の機能構成図。 実施の形態4に係るネットワークシステムの構成図。 実施の形態5に係るネットワークシステムの構成図。 実施の形態5に係るネットワーク装置の機能構成図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム500の構成を示す図である。
ネットワークシステム500は、フレームを送受信する複数のネットワーク装置100を備える。また、ネットワークシステム500は、複数のネットワーク装置100から時刻の基準となる時刻マスタ23を選出する。ネットワークシステム500は、リング型である。
ネットワークシステム500は、ネットワーク装置100として、ネットワーク装置A,B,C,Dを備える。ネットワーク装置A,B,C,Dは、二重リングトポロジを構成する。ネットワーク装置A,B,C,Dの一部のネットワーク装置あるいは全部のネットワーク装置をネットワーク装置100という場合がある。
ネットワークシステム500は、ERPにより構築されるリングネットワークである。ERPは、リングネットワークの一か所のポートを閉塞することにより、高信頼性を有する通信を可能とする。閉塞されるポートを閉塞ポート21という。また、閉塞ポート21により閉塞可能なリンク経路をRPL(Ring Protection Link)という。リンク経路とは、ネットワーク装置と、そのネットワーク装置に隣接するネットワーク装置とを接続する経路をいう。RPLは、ネットワーク装置と隣接するネットワーク装置とを接続するリンク経路である。図1では、ネットワーク装置Cが閉塞ポート21を有するRPLオーナ22である。ネットワーク装置100、すなわちネットワーク装置A,B,C,Dの各々は、ERPを実現する機能を実装する。
図2は、本実施の形態に係るネットワーク装置100の機能構成を示す図である。
図3は、本実施の形態に係るネットワーク装置100のハードウェア構成を示す図である。
図2および図3を用いて、本実施の形態に係るネットワーク装置100の構成について説明する。
ネットワーク装置100は、コンピュータである。
ネットワーク装置100は、機能要素として、上位レイヤ処理部101、ERP処理部102、第1通信インタフェース部104、第2通信インタフェース部105、第3通信インタフェース部106、同期制御部107、およびパス制御部108を備える。ERP処理部102は、フィルタリング部103を備える。同期制御部107は、BMCA処理部、PTP処理部、および情報管理部を備える。パス制御部108は、送信選択部109、メッセージ選択部110、時刻配信メッセージ受信部111、およびパスチェック部112を備える。
図3に示すように、ネットワーク装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ931を備える。また、メモリ931に加え、図示はないが、補助記憶装置、入出力インタフェース、および通信装置といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ910は、ネットワークプログラムを実行する装置である。ネットワークプログラムは、上位レイヤ処理部101、ERP処理部102、第1通信インタフェース部104、第2通信インタフェース部105、第3通信インタフェース部106、同期制御部107、およびパス制御部108の機能を実現するプログラムである。上位レイヤ処理部101、ERP処理部102、第1通信インタフェース部104、第2通信インタフェース部105、第3通信インタフェース部106、同期制御部107、およびパス制御部108を、ネットワーク装置100の各部と称する場合もある。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。あるいは、プロセッサ910は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)でもよい。
メモリ931は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ931の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。メモリ931には、対応表18が記憶される。
補助記憶装置は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入出力インタフェースは、マウス、キーボード、タッチパネル、およびディスプレイといった入出力装置と接続されるポートである。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。入出力インタフェースは、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子あるいはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。なお、入出力インタフェースは、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
通信装置は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置は、LAN、インターネット、あるいは電話回線といった通信網に接続している。通信装置は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。本実施の形態では、ネットワーク装置100は、通信装置として、PHY(Physical layer)チップ921,922,923を備える。PHYチップ921,922,923は、イーサネット(登録商標)PHYである。PHYチップ921,922は、第1通信インタフェース部104、第2通信インタフェース部105に接続されたERPポートである。PHYチップ923は、第3通信インタフェース部106に接続された非ERPポートである。PHYチップ923は、1または複数、設けられる。
ネットワークプログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリには、ネットワークプログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、ネットワークプログラムを実行する。ネットワークプログラムおよびOSは、補助記憶装置に記憶されていてもよい。補助記憶装置に記憶されているネットワークプログラムおよびOSは、メモリにロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、ネットワークプログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
ネットワーク装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、ネットワークプログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、ネットワークプログラムを実行する装置である。
ネットワークプログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ、補助記憶装置、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
ネットワーク装置100の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。またネットワーク装置100の各部の「部」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体」に読み替えてもよい。
ネットワークプログラムは、上記の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程を、コンピュータに実行させる。また、ネットワーク方法は、ネットワーク装置100がネットワークプログラムを実行することにより行われる方法である。
ネットワークプログラムは、コンピュータ読取可能な媒体、記録媒体、あるいは記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、ネットワークプログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
***機能の説明***
上位レイヤ処理部101は、ERP処理部102から情報を取得し、その情報の処理をさらに上位のレイヤで実施する。また、上位レイヤ処理部101は、上位のレイヤで処理された情報をERP処理部102に転送する。なお、上位レイヤ処理部101は、情報を別のネットワークへの転送するための第3通信インタフェース部106でもよい。あるいは、上位レイヤ処理部101は、情報を他のネットワーク装置100へ転送するための第1通信インタフェース部104、あるいは第2通信インタフェース部105でもよい。
ERP処理部102は、イーサネット(登録商標)スイッチ、すなわちレイヤ2スイッチの機能およびERP処理を実施する。ERP処理部102は、アドレス学習テーブルを内部に持つ。ERP処理部102は、各通信ポートへの転送処理、障害検知、ERPで使用する制御フレーム生成、および、フレーム多重および分離制御機能を持つ。
フレーム多重および分離制御機能は、リングポート出力処理部と上位レイヤ出力処理部と非リングポート出力処理部に機能分割されている。
リングポート出力処理部は、複数の通信ポートから入力されたフレームを1つの出力の通信ポートに多重化し、イーサネット(登録商標)リングに出力するフレームを決める送信調停を実施する。複数の通信ポートから入力されたフレームには、上位レイヤ処理部101から転送されたAddトラヒックと、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたTransitトラヒックとにおけるフレームがある。上位レイヤ出力処理部では、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたDropトラヒックにおけるフレームの多重化を行うための上位レイヤ処理部に出力する送信調停を実施する。
ERP処理部102は、さらに、レイヤ2によるネットワーク制御プロトコルであるERPの制御を担っている。また、ERP処理部102は、プロテクション機能、フレームフォワーディング機能を持つ。そして、ERP処理部102は、上記のプロテクション機能で必要となるERP制御で利用する制御フレームを生成して第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105に転送する。プロテクション機能は、障害検出およびERP規格にしたがった手順で障害発生経路を回避するための機能である。フレームフォワーディング機能は、FDB(Forwarding DataBase)を利用して受け取ったフレームをどこのポート、または上位レイヤ処理部に転送するかを判断する機能である。
ERP処理部102は、フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理部20の一例である。上述のように、リンク処理部20は、ブロードキャストストームを回避するためにフレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有する。リンク処理部20は、本実施の形態では、フレーム廃棄機能として、フレームの受信時においてポートを閉塞するポート閉塞機能を有する。
フィルタリング部103は、フレームのうち時刻同期メッセージを取得すると、フレーム廃棄機能に関わらず時刻同期メッセージを通過させる。本実施の形態では、フィルタリング部103は、フレームのうち時刻同期メッセージを取得すると、ポート閉塞機能に関わらず時刻同期メッセージを通過させる。具体的には、フィルタリング部103は、通信ポートが閉塞ポートかどうかを識別し、時刻同期メッセージである場合は閉塞ポートであっても通過させる機能を持つ。フィルタリング部103は、閉塞ポート通過判定フィルタリング部ともいう。
第1通信インタフェース部104は、他のネットワーク装置と通信する第1通信ポートに対応する。第1通信インタフェース部104は、受信処理部と送信処理部に機能分割されている。
まず、受信処理部では、受け取ったフレームの識別、受け取ったフレームが有効であるか無効であるかのチェックを行う。受信処理部では、不正なプリアンブルを受け取る、またはPHYからのエラー信号を受け取った場合には無効として認識し、後段に通知あるいは廃棄する。また、受信処理部では、受け取ったフレームからFDBを検索するための情報を抽出し、転送する通信ポートを選択する。転送する通信ポートには、上位レイヤ処理部101、非リングポートの通信ポートインタフェースである第3通信インタフェース部106、あるいは第2通信インタフェース部105がある。
つぎに、送信処理部では、ERP処理部102から転送されたフレームをイーサネット(登録商標)PHYに渡す。
第2通信インタフェース部105は、他のネットワーク装置と通信する第2通信ポートに対応する。第2通信インタフェース部105は、第1通信インタフェース部104と同様の機能を有する。ただし、選択する通信ポートには、上位レイヤ処理部101、第3通信インタフェース部106、あるいは第1通信インタフェース部104がある。
第3通信インタフェース部106は、ネットワークシステム500以外のネットワークと通信する第3通信ポートに対応する。第3通信インタフェース部106は、ERP制御におけるリングポートではないが、別のネットワークに接続するための通信ポート、すなわち非リングポートの通信ポートインタフェースである。第3通信インタフェース部106も、第1通信インタフェース部104および第2通信インタフェース部105と同様の機能を有する。第3通信インタフェース部106は、1個でも複数個でもよい。
同期制御部107は、IEEE1588、または派生規格といった時刻同期制御プロトコルの機能を有する。同期制御部107は、BMCA処理部、PTP処理部、および情報管理部を備える。情報管理部は、時刻同期を実施するための設定情報、および、各種制御のために使用される情報を保持する。
パス制御部108は、時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスを生成する。時刻配信パスは、フレームのうち複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する。パス制御部108は、時刻配信パスを、時刻マスタの右回りと左回りとに生成する。時刻マスタは、時刻同期メッセージを終端する。
パス制御部108は、同期制御部107から渡される時刻同期メッセージをドメインの値によって、第1通信インタフェース部104あるいは第2通信インタフェース部105に振り分ける。時刻同期メッセージは、複数のネットワーク装置100の時刻同期に用いる。時刻同期メッセージには、PTPメッセージおよびBMCAメッセージが含まれる。PTPメッセージは、時刻マスタからの時刻の基準が含まれる時刻配信メッセージの例である。また、BMCAメッセージは、時刻マスタを選定するためのメッセージである。BMCAメッセージは、時刻配信パスを生成するためのパス生成メッセージの例である。
また、時刻同期メッセージには、ドメインを示すドメイン情報といった制御情報が含まれる。ドメインは、時刻配信パスごとに設定されており、IEEE1588で定義されるものである。時刻同期はドメインごとに実施される。パス制御部108は、振り分けた時刻同期メッセージをフィルタリング部103に渡す。
また、パス制御部108は、フィルタリング部103から渡される時刻同期メッセージを識別する。パス制御部108は、時刻同期メッセージがPTPメッセージであるか、あるいは、BMCAメッセージであるかを識別する。時刻同期メッセージがBMCAメッセージの場合は、パス制御部108は、右回りおよび左回りの時刻配信パスが生成できたかどうかをチェックし、時刻同期メッセージを同期制御部107に転送する。
送信選択部109は、各通信ポートがどのドメインに該当するかを含む情報を同期制御部107から取得する。そして、送信選択部109は、同期制御部107から渡される時刻同期メッセージを、時刻同期メッセージをどの通信ポートに出力するかを指示する情報とともにフィルタリング部103に渡す。
メッセージ選択部110は、フィルタリング部103から渡された時刻同期メッセージについてPTPメッセージかBMCAメッセージかを識別する。そして、メッセージ選択部110は、時刻同期メッセージを、後段の時刻配信メッセージ受信部111、あるいは、パスチェック部112に振り分ける。
時刻配信メッセージ受信部111は、メッセージ選択部110から渡されたPTPメッセージを同期制御部107に転送する。時刻配信メッセージ受信部111は、PTPメッセージのドメインが受信した通信ポートに対応するかどうかをチェックする。
パスチェック部112は、メッセージ選択部110から渡されたBMCAメッセージから、BMCAメッセージのドメインが受信した通信ポートが対応するドメインかどうかをチェックする。さらに、パスチェック部112は、StepsRemovedの値を保持している。パスチェック部112は、自ネットワーク装置100が時刻マスタであるか否かを判定する。具体的には、パスチェック部112は、同期制御部107からの情報により、自ネットワーク装置100が時刻マスタであるか否かを判定する。自ネットワーク装置100が時刻マスタであると判定した場合、パスチェック部112は、第1通信インタフェース部104および第2通信インタフェース部105で受け取ったStepsRemovedの値を比較し、右回りあるいは左回りの時刻配信パスの妥当性をチェックする。
なお、上記のチェック方法には、ネットワーク上の装置台数を静的に予め設定しておく方法がある。あるいはネットワークトポロジを動的に把握する機能により装置台数を把握し、その値とStepsRemovedの値を比較してもよい。
***動作の説明***
次に、本実施の形態に係るネットワーク装置100の動作について説明する。
ネットワーク装置100は、第1通信ポートと第2通信ポートとの各々と、右回りの時刻配信パスに対応するドメインと左回りの時刻配信パスに対応するドメインとの各々を対応付けた対応表18をメモリ931に備える。パス制御部108は、対応表18に基づいて、時刻同期メッセージを、時刻同期メッセージが属するドメインに対応する通信ポートに送出する。対応表18には、時刻同期メッセージを送信する際に用いる送信対応表181と、時刻同期メッセージを受信した際に用いる受信対応表182とを有する。
まず、図4を用いて、本実施の形態に係るパス制御部108のBMCAメッセージの送信時の動作について説明する。
ステップS101において、送信選択部109は、同期制御部107からBMCAメッセージの到着を待つ。送信選択部109は、BMCAメッセージを受け取るとステップS102に進む。BMCAメッセージには、ドメイン情報および通信ポート情報が制御情報として含まれる。
ステップ102において、送信選択部109は、送信対応表181に基づいて、BMCAメッセージを送信する通信ポートを判定する。
図5は、本実施の形態に係る送信対応表181の構成を示す図である。
送信対応表181には、ドメイン情報と送信ポート情報が対応付けられている。
例えば、BMCAメッセージの送信ポート情報がリング第1通信ポートであり、ドメイン情報がXの場合、BMCAメッセージは第1通信ポートに送信する。また、例えば、BMCAメッセージの送信ポート情報がリング第2通信ポートであり、ドメイン情報がXの場合、BMCAメッセージは廃棄される。また、例えば、BMCAメッセージの送信ポート情報が非リング第3通信ポートである場合は、通常の機能に準じて送信される。つまり、BMCAメッセージの送信ポート情報が非リング第3通信ポートであり、かつ、ネットワーク装置100のポートが閉塞ポートである場合は、BMCAメッセージは廃棄される。
このように、BMCAメッセージは送信対応表181にしたがって送信する。このように送信することで、時刻マスタを起点に、右回り、左回りの時刻配信パスが生成される。生成後は、そのパスに沿って、PTPメッセージが順に転送される。
ステップS102において、送信選択部109は、BMCAメッセージを送信する通信ポートが未対応(例えば、廃棄)と判定した場合、異常検出を通知し、BMCAメッセージを廃棄する(ステップS103)。また、送信選択部109は、BMCAメッセージを送信する通信ポートが第1通信ポートであると判定した場合、BMCAメッセージを第1通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS104)。また、送信選択部109は、BMCAメッセージを送信する通信ポートが第2通信ポートであると判定した場合、BMCAメッセージを第2通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS105)。
ステップS106において、送信選択部109は、上記の送信指示とともに、後段のフィルタリング部103にBMCAメッセージを送信する。
その後、フィルタリング部103は、送信先が閉塞ポートの場合でもBMCAメッセージを通過させる。
これにより、BMCAメッセージは、二重リングネットワークに対して、どちらか一方のリング(右回りまたは左回り)にのみ送出される。各ネットワーク装置100がドメインごとに右回りあるいは左回りのポートにのみBMCAメッセージを送信することで、右回りおよび左回りの時刻配信パスを形成する。
次に、図6を用いて、本実施の形態に係るパス制御部108のPTPメッセージの送信時の動作について説明する。
パス制御部108の送信選択部109は、時刻同期メッセージのうち時刻の基準が含まれる時刻配信メッセージ、すなわちPTPメッセージを取得すると、時刻配信パスが完成したか否かを判定する。送信選択部109は、時刻配信パスが完成していると判定した場合に、時刻配信メッセージをリンク処理部20に送出する。
ステップS201において、送信選択部109は、同期制御部107からPTPメッセージの到着を待つ。送信選択部109は、PTPメッセージを受け取るとステップS202に進む。
ステップ202において、送信選択部109は、時刻配信パスが完成しているか否かを判定する。具体的には、送信選択部109は、パスチェック部112によるチェック結果を用いて、時刻配信パスが完成したか否かを判定する。パスチェック部112は、BMCAメッセージを受信した際に時刻配信パスの妥当性をチェックする機能を有する。
ステップS202において、送信選択部109は、時刻配信パスが未完成と判定した場合、異常検出を通知し、PTPメッセージを廃棄する(ステップS203)。また、送信選択部109は、時刻配信パスが完成し、かつ、PTPメッセージを送信する通信ポートが第1通信ポートであると判定した場合、PTPメッセージを第1通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS204)。また、送信選択部109は、時刻配信パスが完成し、かつ、PTPメッセージを送信する通信ポートが第2通信ポートであると判定した場合、PTPメッセージを第2通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS205)。なお、送信選択部109は、送信対応表181と、PTPメッセージのドメイン情報と通信ポート情報とに基づいて、送信する通信ポートを判定する。
ステップS206において、送信選択部109は、送信指示とともに、後段のフィルタリング部103にPTPメッセージを送信する。
その後、フィルタリング部103は、送信先が閉塞ポートの場合でもPTPメッセージを通過させる。
次に、図7を用いて、本実施の形態に係るパス制御部108のその他メッセージの送信時の動作について説明する。その他メッセージとは、BMCAメッセージおよびPTPメッセージのいずれでもないメッセージを指すものとする。
ステップS301において、送信選択部109は、同期制御部107からその他メッセージの到着を待つ。送信選択部109は、その他メッセージを受け取るとステップS302に進む。その他メッセージには、ドメイン情報が含まれる。
ステップ302において、送信選択部109は、送信対応表181と、その他メッセージのドメイン情報とに基づいて、その他メッセージを送信する通信ポートを判定する。
ステップS302において、送信選択部109は、その他メッセージを送信する通信ポートが未対応と判定した場合、異常検出を通知し、その他メッセージを廃棄する(ステップS303)。また、送信選択部109は、その他メッセージを送信する通信ポートが第1通信ポートであると判定した場合、その他メッセージを第1通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS304)。また、送信選択部109は、その他メッセージを送信する通信ポートが第2通信ポートであると判定した場合、その他メッセージを第2通信ポートに送信する送信指示を出力する(ステップS305)。そして、ステップS306において、送信選択部109は、送信指示とともに、後段のフィルタリング部103にその他メッセージを送信する。
図8は、本実施の形態に係るパス制御部108のメッセージの受信時の動作について説明する。
フィルタリング部103は、フレームを受信すると、フレームが時刻同期メッセージであるか否かを識別する。フレームが時刻同期メッセージである場合、フィルタリング部103は、閉塞ポートの場合でも時刻同期メッセージを通過させ、パス制御部108に送出する。フィルタリング部103は、パス制御部108の受信時の前段となる構成である。
ステップS401において、メッセージ選択部110は、フィルタリング部103から時刻同期メッセージの到着を待つ。メッセージ選択部110は、時刻同期メッセージを受け取るとステップS402に進む。時刻同期メッセージには、BMCAメッセージとPTPメッセージが含まれる。時刻同期メッセージには、ドメイン情報および通信ポート情報が含まれる。
ステップ402において、メッセージ選択部110は、時刻同期メッセージがBMCAメッセージであるか非BMCAメッセージであるかを判定する。時刻同期メッセージがBMCAメッセージである場合、ステップS404に進む。時刻同期メッセージが非BMCAメッセージである場合、ステップS403に進む。
ステップS403において、時刻配信メッセージ受信部111は、時刻同期メッセージのうちの非BMCAメッセージ、すなわちPTPメッセージを、後段の機能ブロックである同期制御部107に送信する。
ステップ404において、メッセージ選択部110は、受信対応表182に基づいて、BMCAメッセージのドメインと通信ポートを判定する。
図9は、本実施の形態に係る受信対応表182の構成を示す図である。
受信対応表182には、ドメイン情報と受信ポート情報が含まれる。受信対応表181とは逆の設定内容となる。
例えば、BMCAメッセージの受信ポート情報がリング第1通信ポートであり、ドメイン情報がYの場合、BMCAメッセージに対して受信処理を行う。また、例えば、BMCAメッセージの受信ポート情報がリング第2通信ポートであり、ドメイン情報がYの場合、BMCAメッセージは廃棄される。また、例えば、BMCAメッセージの受信ポート情報が非リング第3通信ポートである場合は、通常の機能に準じて受信される。つまり、BMCAメッセージの受信ポート情報が非リング第3通信ポートであり、かつ、ネットワーク装置100のポートが閉塞ポートである場合は、BMCAメッセージは廃棄される。
なお、BMCAメッセージが受信対応表182でのチェック処理の対象となる。BMCAメッセージ以外のメッセージでは、受信対応表182でのチェック処理では不要である。受信対応表182において、非リング第3通信ポートでのメッセージ受信の場合は、ERP処理部102から同期制御部107の流れでメッセージが転送される。
ステップS404において、メッセージ選択部110は、BMCAメッセージを送信する通信ポートが未対応と判定した場合、異常検出を通知し、BMCAメッセージを廃棄する(ステップS405)。また、メッセージ選択部110は、BMCAメッセージのドメインに対応する通信ポートが第1通信ポートであると判定した場合、BMCAメッセージが第1通信ポートに到着したことを表す到着情報を出力する(ステップS406)。また、メッセージ選択部110は、BMCAメッセージのドメインに対応する通信ポートが第2通信ポートであると判定した場合、BMCAメッセージが第2通信ポートに到着したことを表す到着情報を出力する(ステップS407)。
また、ステップS406あるいはステップS407の後、メッセージ選択部110は、時刻配信パスの完成チェックを実施し、チェック結果を送信選択部109に通知する(ステップS408)。具体的には、メッセージ選択部110により通知されたチェック結果は、ステップS202における送信選択部109による時刻配信パスの完成判定に用いられる。
ステップS408において、パスチェック部112は、時刻同期メッセージのうちパス生成メッセージ、すなわちBMCAメッセージを取得すると、パス生成メッセージを受信した通信ポートとドメイン情報とに基づいて、時刻配信パスが完成しているか否かをチェックする。そして、パスチェック部112は、チェック結果を送信選択部109に通知する。パスチェック部112は、時刻マスタの情報更新回数を含むマスタ更新情報を用いて、時刻配信パスが完成しているか否かをチェックする。具体的には、以下の通りである。
パスチェック部112は、自分が時刻マスタであれば、第1通信ポートと第2通信ポートとの両通信ポートにおける受信したBMCAメッセージ内のStepsRemoved(およびトレース情報)をチェックする。両通信ポートにおいて同一の値であれば、時刻マスタを起点に、右回りおよび左回りの時刻配信パスが完成したと判定する。パスチェック部112は、完成または未完成という状態を、ネットワーク異常を検出する情報に利用してもよい。
ステップS409において、メッセージ選択部110は、到着情報とともに、後段の機能ブロックである同期制御部107にBMCAメッセージを送信する。
以上のように、受信時は、通信ポートから受信した時刻同期メッセージを、メッセージ選択部110で、BMCAメッセージとそれ以外のメッセージに振り分ける。BMCAメッセージの場合は、ドメインと通信ポートの受信対応表182を使って、受信した通信ポートとBMCAメッセージ内にあるドメイン情報とをチェックし、受信対応表182にマッチするならば、後段の機能ブロックにBMCAメッセージを転送する。
***他の構成***
図10は、本実施の形態に係るネットワーク装置100のハードウェア構成の変形例を示す図である。
図10は、FPGAベースのハードウェア構成である。図10では、同期制御部107とパス制御部108とはFPGAに実装されている。
図11は、本実施の形態に係るネットワーク装置100のハードウェア構成の変形例の別例を示す図である。
図11は、CPUベースのハードウェア構成である。図11では、同期制御部107とパス制御部108とはCPUに実装されている。
図3では、ネットワーク装置100の各部の機能がソフトウェアで実現される場合について説明したが、ネットワーク装置100の各部の機能が電子回路といったハードウェアで実現されてもよい。
電子回路は、ネットワーク装置100の機能を実現する専用の電子回路である。
電子回路は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
ネットワーク装置100の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
ネットワーク装置100の機能の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、ネットワーク装置100の機能である、上位レイヤ処理部101、ERP処理部102、第1通信インタフェース部104、第2通信インタフェース部105、第3通信インタフェース部106、同期制御部107、およびパス制御部108は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
なお、本実施の形態では、ERP制御によるネットワークシステムについて説明したが、特にERPではなくても閉塞ポートによるネットワーク制御を実施するものであれば、本実施の形態を適用できる。
***本実施の形態の効果の説明***
図12は、ERPによる二重リングネットワークで構成される時刻配信パスの比較例を示した図である。図12のネットワークシステムでは、ネットワーク装置Aとネットワーク装置Bとの間で障害が発生すると、時刻配信パスを冗長化しているにも関わらず、PTPメッセージがネットワーク装置Bに届かない。このように、図12のネットワークシステムでは、BMCAで時刻配信パスの経路変更が完了するまでPTPメッセージが届かないことがある。
図13は、本実施の形態に係るネットワークシステム500で構成される時刻配信パスの例を示した図である。本実施の形態では、時刻配信パスが右回りおよび左回りのリングに沿って確実に構築される。すなわち、本実施の形態に係るネットワーク装置100は、装置自らが意図した時刻配信パスとなるように、時刻マスタを起点とし、さらに終点とした右回りおよび左回りの時刻配信パスを生成することができる。図13の本実施の形態に係るネットワークシステム500では、障害箇所に依らず、単一障害に耐えることができ、冗長化の効果が得られる。これは、単一障害の際、全ネットワーク装置が確実にどちらかの通信ポートでPTPメッセージを受けることができるためである。
以上のように、本実施の形態に係るネットワークシステム500では、図13に示すような時刻配信パスを形成することができる。さらに、本実施の形態に係るネットワークシステム500は、IEEE1588で規定される時刻同期で使用される時刻同期メッセージをそのまま利用できる。よって、本実施の形態を実現するためには、既存のネットワーク装置に本実施の形態の機能を追加すればよい。よって、本実施の形態に係るネットワークシステム500によれば開発コストを抑えることができる。
以上のように、本実施の形態に係るネットワークシステム500では、既存の同期制御部107からの時刻同期メッセージを送信する際、ドメインの値と通信ポートを対応させて時刻同期メッセージをどの通信ポートに送信するかを選択する。これにより、ネットワークシステム500では、ドメインごとにBMCAメッセージを1つのリングの通信ポートに送信することになる。よって、ネットワークシステム500では、時刻マスタの情報を持つBMCAメッセージが、時刻マスタを起点に、途中の閉塞ポートを持つ装置を通過し、最終的に時刻マスタを終点とした右回りおよび左回りの時刻配信パスを生成することが可能となる。これにより、EPR対応二重リングネットワークにおいて単一障害の箇所に関係なく、単一障害発生においてもどちらかの時刻配信パスにより、時刻マスタからの時刻情報を取得することが可能となり、時刻同期を継続することができる。また、ネットワークシステム500では、既存の同期制御部107を変更することなく、パス制御部108およびフィルタリング部103の機能を追加することで本効果を得ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係るネットワークシステム500では、時刻マスタは、到着したBMCAメッセージ内のStepsRemovedの情報をチェックする。そして、時刻マスタは、左右両通信ポートからの上記情報を比較し、上記値が等しい場合には、希望する時刻配信パスができていると判定する。これにより、信頼性向上を図ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図14は、本実施の形態に係るネットワーク装置100aの機能構成を示す図である。
ネットワーク装置100aは、HSR制御によるネットワークシステム500a上に配置されるネットワーク装置である。
図14のネットワーク装置100aは、リンク処理部20として、図2のERP処理部102に替えて、HSR処理部202を備える。また、ネットワーク装置100aは、図2のフィルタリング部103に替えて、フィルタリング部203を備える。フィルタリング部203は、同報受信廃棄・通過判定フィルタリング部ともいう。
リンク処理部20であるHSR処理部202は、フレーム廃棄機能として、フレームの受信時においてフレームを選択的に廃棄するフレーム選択廃棄機能を有する。フィルタリング部203は、フレームのうち時刻同期メッセージを受信すると、フレーム選択廃棄機能に関わらず時刻同期メッセージを通過させる。
HSR処理部202は、イーサネット(登録商標)スイッチ(レイヤ2スイッチ)の機能およびHSR処理を実施している。HSR処理部202は、アドレス学習テーブルを内部に持つ。HSR処理部202は、各通信ポートへの転送処理、障害検知、HSRで使用する制御フレーム生成、および、フレーム多重および分離制御機能を持つ。
フレーム多重および分離制御機能は、リングポート出力処理部と上位レイヤ出力処理部と非リングポート出力処理部に機能分割されている。
リングポート出力処理部は、複数の通信ポートから入力されたフレームを1つの出力の通信ポートに多重化し、イーサネット(登録商標)リングに出力するフレームを決める送信調停を実施する。複数の通信ポートから入力されたフレームには、上位レイヤ処理部101から転送されたAddトラヒックと、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたTransitトラヒックとにおけるフレームがある。上位レイヤ出力処理部では、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたDropトラヒックにおけるフレームの多重化を行うための上位レイヤ処理部に出力する送信調停を実施する。
HSR処理部202は、さらに、レイヤ2によるネットワーク制御プロトコルであるERPの制御を担っている。HSR処理部202は、送信時には両方のリングポートである第1通信ポートと第2通信ポートに同報で送信する。HSR処理部202は、受信側ではどちらからのリングポートで受信または廃棄するかを決定する機能、FDBを利用して受け取ったフレームをどこのポート(または上位レイヤ処理部)に転送するかを判断するフレームフォワーディング機能を持つ。
フィルタリング部203は、同報送信されたフレームに対して受信または廃棄するかを識別し、時刻同期メッセージである場合は廃棄する場合であっても通過させる機能を持つ。
その他の機能要素の機能は、ネットワークシステムがERP制御からHSR制御に替わる点を除いて、実施の形態1と同様である。例えば、第1通信インタフェース部104の受信処理部では、受け取ったフレームからFDBを検索するための情報に加えてHSRタグの情報も抽出する。
図15は、HSRによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスの一例を示した図である。障害発生時、時刻配信パスを冗長化しているにも関わらず、障害箇所によってはPTPメッセージが届かないことがあり得る。図15の二重リングネットワークでは、BMCAで時刻配信パスの経路変更が完了するまでPTPメッセージは届かない。
図16は、本実施の形態に係るHSRによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスの例を示した図である。図16のように、時刻配信パスを右回りおよび左回りのリングに沿って確実に構築する。図16のHSRによる二重リングネットワークでは、障害箇所に依らず、単一障害に耐えることができ、冗長化の効果が得られる。これは、単一障害の際、全ネットワーク装置に対して確実にどちらかの通信ポートでPTPメッセージを受けることができるためである。
このように、本実施の形態に係るネットワーク装置100aによれば、HSR対応二重リングネットワークにおいても、単一障害の箇所に関係なく、単一障害発生においてもどちらかの時刻配信パスにより、時刻マスタからの時刻情報を取得することが可能となり、時刻同期を継続することができる。また、本実施の形態に係るネットワーク装置100aによれば、既存の同期制御部を変更することなく、パス制御部およびフィルタリング部の機能を追加することで本効果を得ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、HSR制御によるネットワークシステムについて説明したが、特にHSRではなくてもHSRと同等のネットワーク制御を実施するものであれば、本実施の形態を適用できる。
実施の形態3.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図17は、本実施の形態に係るネットワーク装置100bの機能構成を示す図である。
ネットワーク装置100bは、RPR制御によるネットワークシステム500b上に配置されるネットワーク装置である。
図17のネットワーク装置100bは、リンク処理部20として、図2のERP処理部102に替えて、RPR処理部302を備える。また、ネットワーク装置100bは、図2のフィルタリング部103に替えて、フィルタリング部303を備える。フィルタリング部303は、フレーム終端・通過判定フィルタリング部ともいう。
リンク処理部20であるRPR処理部302は、フレーム廃棄機能として、複数のネットワーク装置100bのうち時刻マスタ以外のネットワーク装置100bにフレームを終端させるフレーム終端装置を備えたフレーム終端機能を有する。
フィルタリング303部は、フレームのうち時刻同期メッセージを受信すると、フレーム終端機能に関わらず時刻同期メッセージを通過させる。
RPR処理部302は、イーサネット(登録商標)スイッチ、すなわちレイヤ2スイッチの機能およびRPR処理を実施する。RPR処理部302は、リングポート出力処理部と上位レイヤ出力処理部と非リングポート出力処理部に機能分割されている。
リングポート出力処理部は、複数の通信ポートから入力されたフレームを1つの出力の通信ポートに多重化し、イーサネット(登録商標)リングに出力するフレームを決める送信調停を実施する。複数の通信ポートから入力されたフレームには、上位レイヤ処理部101から転送されたAddトラヒックと、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたTransitトラヒックとにおけるフレームがある。上位レイヤ出力処理部では、第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105から転送されたDropトラヒックにおけるフレームの多重化を行うための上位レイヤ処理部に出力する送信調停を実施する。
ERP処理部102は、さらに、レイヤ2によるネットワーク制御プロトコルであるRPRの制御を担っている。ERP処理部102は、RPRの制御のための以下の機能を有する。
(1)RPRヘッダの生成、付与、削除、障害検出および障害発生経路を迂回するための機能であるプロテクション機能。(2)高優先のトラヒックを優先的に選択出力、必要な帯域を保証するための機能であるQoS(Quality of Service)機能。(3)上流の通信装置によってネットワーク上の帯域を圧迫する際に回避させる制御を行い、各通信装置で未使用の帯域を共用する機能であるフェアネス制御機能。(4)ネットワーク上に配置された通信装置の並びを把握して通信装置が持つテーブル(トポロジ情報テーブル)に登録する機能であるトポロジディスカバリ機能。(5)上記のトポロジ情報テーブルを利用して受け取ったフレームをどこのポート(または上位レイヤ処理部)に転送するかを判断するフレームフォワーディング機能。(6)上記機能で必要となるRPRで利用する制御フレームを生成してリングポート(第1通信インタフェース部104または第2通信インタフェース部105)に送信する機能。
フィルタリング部303は、送信時に終端かどうかを指定されたフレームに対して受信して終端または廃棄するかを識別する。フィルタリング部303は、時刻同期メッセージである場合は終端する場合であっても通過させる機能を持つ。
その他の機能要素の機能は、ネットワークシステムがERP制御からRPR制御に替わる点を除いて、実施の形態1と同様である。
RPRを適用したネットワークの効果についても図15および図16と同様であり、実施の形態2と同一の効果が得られる。
このように、本実施の形態に係るネットワーク装置100bによれば、RPR対応二重リングネットワークにおいても、単一障害の箇所に関係なく、単一障害発生においてもどちらかの時刻配信パスにより、時刻マスタからの時刻情報を取得することが可能となり、時刻同期を継続することができる。また、本実施の形態に係るネットワーク装置100bによれば、既存の同期制御部107を変更することなく、パス制御部108およびフレーム終端フィルタリング部303の機能を追加することで本効果を得ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、RPR制御によるネットワークシステムについて説明したが、特にRPRではなくてもRPRと同等のネットワーク制御を実施するものであれば、本実施の形態を適用できる。
実施の形態4.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図18は、本実施の形態に係るネットワークシステム500cの構成を示す図である。ネットワークシステム500cにおける各ネットワーク装置100の機能構成および動作は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係るネットワークシステム500cは、複数の時刻マスタを備える。パス制御部108は、複数の時刻マスタの各々について、右回りと左回りとに時刻配信パスを生成する。
図18のネットワークシステム500cでは、ERPによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスを示している。ネットワークシステム500cは、時刻マスタを2台とした冗長化構成である。ネットワークシステム500cの構成においても、各時刻マスタに対して右回りおよび左回りの時刻配信パスとする2つのドメインを設定する。図18では、時刻マスタ1についてドメイン#1とドメイン#2を設定している。時刻マスタ2についてドメイン#3とドメイン#4を設定している。そして、ネットワーク装置100では、パス制御部を4つのドメインで動作するように拡張することで、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
また、図18はERP制御によるネットワークシステムに2つの時刻マスタを適用した例であるが、上記のHSR制御またはRPR制御のネットワークシステムにおいても同様である。すなわち、同報受信廃棄・通過判定フィルタリング部またはフレーム終端・通過判定フィルタリング部と、パス制御部108により、2つの時刻マスタに対応可能である。
実施の形態5.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図19は、本実施の形態に係るネットワークシステム500dの構成を示す図である。
本実施の形態に係るネットワークシステム500dは、時刻マスタ23を共有する複数のリング型ネットワークシステムを備える。パス制御部108,108dは、複数のリング型ネットワークシステムの各々について、時刻配信パスの右回りと左回りとに時刻配信パスを生成する。
図19のネットワークシステム500dでは、ERPによる二重リングネットワーク上で構成される時刻配信パスを示している。ネットワークシステム500dは、複数リングの構成である。ネットワークシステム500dの構成においても、個々のリングにおいて時刻マスタ23に対して右回りおよび左回りの時刻配信パスとする2つのドメインを設定する。そして、ネットワーク装置100dでは、パス制御部108,108dを4つのドメインで動作するように拡張することで、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図20は、本実施の形態に係るネットワーク装置100dの機能構成を示す図である。図20では、上位レイヤ処理部101と第3通信インタフェース部106は記載していない。
図19の構成を実現するために、ネットワーク装置100dはリングごとに、フィルタリング部103,103d、第1通信インタフェース部104,104d、第2通信インタフェース部105,105d、パス制御部108,108dを備える。
また、図19はERP制御によるネットワークシステムに複数リングを適用した例であるが、上記のHSR制御またはRPR制御のネットワークシステムにおいても同様である。すなわち、同報受信廃棄・通過判定フィルタリング部203またはフレーム終端・通過判定フィルタリング部303と、パス制御部108により、複数リングに対応可能である。
実施の形態1では、ネットワーク装置の各部を独立した機能要素として説明した。しかし、ネットワーク装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。ネットワーク装置の機能要素は、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。
実施の形態1から5のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明の範囲、本発明の適用物の範囲、および本発明の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
18 対応表、20 リンク処理部、21 閉塞ポート、22 RPLオーナ、23 時刻マスタ、100,100a,100b,100d ネットワーク装置、101 上位レイヤ処理部、102 ERP処理部、103,203,303 フィルタリング部、104 第1通信インタフェース部、105 第2通信インタフェース部、106 第3通信インタフェース部、107 同期制御部、108 パス制御部、109 送信選択部、110 メッセージ選択部、111 時刻配信メッセージ受信部、112 パスチェック部、181 送信対応表、182 受信対応表、202 HSR処理部、302 RPR処理部、500,500a,500b,500c,500d ネットワークシステム、910 プロセッサ、921,922,923 PHYチップ、931 メモリ。

Claims (14)

  1. フレームを送受信する複数のネットワーク装置を備え、前記複数のネットワーク装置から時刻の基準となる時刻マスタを選出するリング型のネットワークシステムに含まれるネットワーク装置において、
    前記フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理部であって、ブロードキャストストームを回避するために前記フレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有するリンク処理部と、
    前記時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって前記フレームのうち前記複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、前記時刻マスタの右回りと左回りとに生成するパス制御部と
    を備え、
    前記リンク処理部は、
    前記時刻同期メッセージを取得すると、前記フレーム廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させるフィルタリング部を備えたネットワーク装置。
  2. 前記パス制御部は、
    前記時刻同期メッセージのうち前記時刻の基準が含まれる時刻配信メッセージを取得すると、前記時刻配信パスが完成したか否かを判定し、前記時刻配信パスが完成していると判定した場合に、前記時刻配信メッセージを前記リンク処理部に送出する送信選択部を備える請求項1に記載のネットワーク装置。
  3. 前記ネットワーク装置は、
    第1通信ポートと、
    第2通信ポートと、
    前記第1通信ポートと前記第2通信ポートとの各々と、右回りの時刻配信パスに対応するドメインと左回りの時刻配信パスに対応するドメインとの各々を対応付けた対応表と
    を備え、
    前記パス制御部は、
    前記対応表に基づいて、前記時刻同期メッセージを、前記時刻同期メッセージが属するドメインに対応する通信ポートに送出する請求項2に記載のネットワーク装置。
  4. 前記リンク処理部は、
    前記フレーム廃棄機能として、前記フレームの受信時においてポートを閉塞するポート閉塞機能を有し、
    前記フィルタリング部は、
    前記フレームのうち前記時刻同期メッセージを受信すると、前記ポート閉塞機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させる請求項3に記載のネットワーク装置。
  5. 前記リンク処理部は、
    前記フレーム廃棄機能として、前記フレームの受信時において前記フレームを選択的に廃棄するフレーム選択廃棄機能を有し、
    前記フィルタリング部は、
    前記フレームのうち前記時刻同期メッセージを受信すると、前記フレーム選択廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させる請求項3に記載のネットワーク装置。
  6. 前記リンク処理部は、
    前記フレーム廃棄機能として、前記複数のネットワーク装置のうち前記時刻マスタ以外のネットワーク装置に前記フレームを終端させるフレーム終端装置を備えたフレーム終端機能を有し、
    前記フィルタリング部は、
    前記フレームのうち前記時刻同期メッセージを受信すると、前記フレーム終端機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させる請求項3に記載のネットワーク装置。
  7. 前記パス制御部は、
    前記時刻同期メッセージのうち前記時刻配信パスを生成するためのパス生成メッセージを取得すると、前記パス生成メッセージを受信した通信ポートとドメイン情報とに基づいて、前記時刻配信パスが完成しているか否かをチェックするパスチェック部を備え、
    前記送信選択部は、
    前記パスチェック部によるチェック結果を用いて、前記時刻配信パスが完成したか否かを判定する請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
  8. 前記パスチェック部は、
    前記時刻マスタの情報更新回数を含むマスタ更新情報を用いて、前記時刻配信パスが完成しているか否かをチェックする請求項7に記載のネットワーク装置。
  9. フレームを送受信する複数のネットワーク装置を備え、前記複数のネットワーク装置から時刻の基準となる時刻マスタを選出するリング型のネットワークシステムにおいて、
    前記ネットワークシステムは、
    前記フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理部であって、ブロードキャストストームを回避するために前記フレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有するリンク処理部と、
    前記時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって前記フレームのうち前記複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、前記時刻マスタの右回りと左回りとに生成するパス制御部と
    を備え、
    前記リンク処理部は、
    前記時刻同期メッセージを取得すると、前記フレーム廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させるフィルタリング部を備えたネットワークシステム。
  10. 前記時刻マスタは、前記時刻同期メッセージを終端する請求項9に記載のネットワークシステム。
  11. 前記ネットワークシステムは、複数の時刻マスタを備え、
    前記パス制御部は、
    前記複数の時刻マスタの各々について、右回りと左回りとに前記時刻配信パスを生成する請求項9または請求項10に記載のネットワークシステム。
  12. 前記ネットワークシステムは、前記時刻マスタを共有する複数のリング型ネットワークシステムを備え、
    前記パス制御部は、
    前記複数のリング型ネットワークシステムの各々について、前記時刻配信パスの右回りと左回りとに前記時刻配信パスを生成する請求項9または請求項10に記載のネットワークシステム。
  13. フレームを送受信する複数のネットワーク装置を備え、前記複数のネットワーク装置から時刻の基準となる時刻マスタを選出するリング型のネットワークシステムに含まれるネットワーク装置のネットワーク方法において、
    リンク処理部が、前記フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理部であって、ブロードキャストストームを回避するために前記フレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有し、
    パス制御部が、前記時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって前記フレームのうち前記複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、前記時刻マスタの右回りと左回りとに生成し、
    フィルタリング部が、前記時刻同期メッセージを取得すると、前記フレーム廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させるネットワーク方法。
  14. フレームを送受信する複数のネットワーク装置を備え、前記複数のネットワーク装置から時刻の基準となる時刻マスタを選出するリング型のネットワークシステムに含まれるネットワーク装置のネットワークプログラムにおいて、
    前記フレームを通信するためのリンクを生成するリンク処理であって、ブロードキャストストームを回避するために前記フレームを廃棄するフレーム廃棄機能を有するリンク処理と、
    前記時刻マスタを起点とするとともに終点とする時刻配信パスであって前記フレームのうち前記複数のネットワーク装置の時刻同期に用いる時刻同期メッセージを通信する時刻配信パスを、前記時刻マスタの右回りと左回りとに生成するパス制御処理と、
    前記時刻同期メッセージを取得すると、前記フレーム廃棄機能に関わらず前記時刻同期メッセージを通過させるフィルタリング処理と
    をコンピュータである前記ネットワーク装置に実行させるネットワークプログラム。
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