JP6839361B2 - 携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造 - Google Patents

携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、携帯型の無線通信装置などの携帯型電子機器に装着されるクリップ、特に、警察、消防、山岳救助などに適した携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造に関する。
携帯型の無線通信装置などの携帯型電子機器は、ベルトや襟などに装着して使用されることがあるため、オプションとしてクリップが用意されている。無線通信装置の前面には、表示パネル、操作ボタン、スピーカ及びマイクロホンなどが配置されているため、通常、このクリップはポリカーボネイトなどの樹脂で形成され、無線通信装置の背面側に装着される。また、携帯型の無線通信装置では、装置の小型化、電池の長寿命化、及びランニングコストの削減を図るため、着脱可能な専用の二次電池パックの使用が推奨されている。そのため、クリップは、無線通信装置本体ではなく、着脱式の電池パック側に取り付けられている。
また、携帯型の無線通信装置は、警察、消防、救助などの分野でも広く利用されているが、このような人命にかかわる状況では、無線通信装置の落下は絶対にあってはならないとされ、特別に頑丈で、一度装着すると簡単には外れない強力なばねを備えたクリップが提案されている。図6は、特許文献1に記載された従来の携帯型電子機器用の強化型クリップの構造を示す。図6において、携帯型電子機器100は、携帯型電子機器本体110と、携帯型電子機器本体110の背面側に装着された二次電池パック120で構成され、強化型クリップ130は二次電池パック120の背面120Bにねじ140で固定される。強化型クリップ130は、二次電池パック120の背面120Bに固定される基台131と、基台131に回転自在に軸支されたフック132と、フック132の先端132Aを二次電池パック120の背面120B側に押しつけるようにフック132を付勢するばね133などで構成されている。基台131及びフック132は、例えばステンレス鋼などの金属板で形成されており、ばね133もステンレス鋼などのばね用金属線で形成されており、衝撃が加えられたとしても変形又は破損しないように十分な強度を有している。また、ばね133も、衝撃が加えられたとしてもフック132の先端132Aが開かないように、十分な締め付け力を発揮するように形成されている。基台131の幅方向(Y方向)の両端部で、長手方向(X方向)の中程、やや上端よりには、ねじ140が貫通する2つの貫通孔131Aが形成されている。また、基台131の幅方向の中央部で、下端には、二次電池パック120に係合される鈎状の係合フック131Bが形成されている。
携帯型電子機器本体110及び二次電池パック120は、例えばポリカーボネイトなどの樹脂で形成されており、衝撃に耐えられるように十分な強度を有している。二次電池パック120の背面120Bで、二次電池パック120の背面120Bの上端120A側には、ねじ140が締め付けられるナット121がインサート成形によって埋め込まれている。また、二次電池パック120の下端で、幅方向の中央部には、基台131の係合フック131Bと係合される係合凹部122が形成されている。強化型クリップ130の二次電池パック120への固定は、基台131の係合フック131Bを二次電池パック120の係合凹部122に係合させ、ねじ140を貫通孔131Aに貫通させて、ナット121にしっかりと締め付けることによって行う。
通常、強化型クリップ130は二次電池パック120に固定されると、二次電池パック120の二次電池が劣化して二次電池パック120を交換する必要があるまで取り外されることはなく、二次電池パック120は強化型クリップ130を固定したまま充電される。そのため、図示しない充電器には、強化型クリップ130の形状に合わせた逃げが形成されており、二次電池パック120の充電端子123も強化型クリップ130の基台131との干渉を避ける位置に設けられている。
特許第4178093号公報
二次電池パック及びその充電器に関しては、二次電池の+端子及び−端子に直接接続された端子の他に、二次電子の端子間電圧を測定したり、二次電池パックに内蔵されているメモリに充電回数など様々な情報を書き込んだり、読み出したりするための端子が設けられており、二次電池パックの機能が向上するにつれて充電端子の数が増加する傾向にある。また、コネクタなどを用いることなく、二次電池パックを充電器の上に載置した状態で充電する場合、充電端子は二次電池パックの下端近傍に一列に配列させることが望ましい。そうすると、上記のように強化型クリップ130の基台131が金属板で形成されているため、基台131による充電端子間の短絡を防止するためには、基台131の係合フック131Bの位置を変更する必要が生じ、新たな携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造が必要となる。
また、上記従来の二次電池パック120及び強化型クリップ130の固定構造では、二次電池パック120の背面120Bの上端120A側に2つのナット121がインサート成形によって埋め込まれているが、ナット121は、ステンレス鋼や真鍮などの金属製であって、その外周部には、インサート成形時に樹脂が流れ込むように、多数のローレット溝が形成されている。このナット121は、部品単価としては比較的高価であり、インサート成形用の金型の価格と共に、二次電池パック120のコストの低減を妨げる原因となっている。さらに、ねじ140をナット121に締め付ける際に樹脂の割れを防止するためにある程度の樹脂の肉厚を確保しなければならないため、ナット121のインサート位置が制限され、二次電池パック120の設計の自由度を低下させる原因となっている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、背面の下端近傍に複数の充電端子が配列された二次電池パックに強化型クリップを固定する新たな携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、携帯型電子機器本体と、前記携帯型電子機器本体に装着される二次電池パックと、前記二次電池パックの背面に装着される強化型クリップを備えた携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造であって、
前記二次電池パックは、その背面の下端近傍に幅方向に配列された複数の充電端子と、前記背面の上端近傍で、前記幅方向の中央部に設けられ、前記強化型クリップとは異なるクリップの樹脂製の基台が前記背面に対して略平行に嵌合されるクリップ装着部と、その両側面に形成され、下端から所定の長さを有し、上端をストッパーとする一対のガイド溝を備え、
前記強化型クリップは、前記二次電池パックの前記背面に固定される金属製の基台と、前記基台に回転自在に軸支された金属製のフックと、前記フックの先端を前記二次電池パックの背面側に押しつけるように前記フックを付勢するばねを備え、
前記固定構造は、
前記二次電池パックの前記背面に対して略平行に前記クリップ装着部に嵌合され、金属製の1つのナットがインサートモールドされた樹脂製のクリップ装着用ベース部材と、
前記強化型クリップの前記基台の下端近傍から前記幅方向に外向きに突出すると共に、前記背面に垂直な断面において湾曲し、前記二次電池パックの側面の前記一対のガイド溝に係合される一対の係合爪部と、
前記一対の係合爪部が前記一対のガイド溝に係合され、前記一対のガイド溝の上端の前記ストッパーに当接した状態で、前記基台のうち、前記二次電池パックの前記クリップ装着部に嵌合された前記クリップ装着用ベース部材に対向する位置に設けられ、前記ナットに対向する位置に形成された貫通孔を有する被固定部と、
前記貫通孔に嵌装され、前記ナットに対して締め付けられるねじと、
で構成されていることを特徴とする。
前記クリップ装着部は、前記二次電池パックの前記背面の側に開放された2つのガイドレールと、前記2つのガイドレールの間に形成された断面が台形状の係合凸部とを備え、
前記クリップ装着用ベース部材は、前記2つのガイドレールにそれぞれ嵌合され、その幅方向の両側部に突出した一対のフランジと、前記係合凸部に係合される断面が台形状の係合凹部を備え、前記ナットは前記係合凹部の天井部に設けられているように構成してもよい。
前記基台の被固定部は、前記貫通孔の近傍に形成された略矩形の係止孔をさらに有し、前記クリップ装着用ベース部材は、前記ナットの近傍に形成され、前記係止孔に嵌合される係止爪をさらに有するように構成してもよい。
前記強化型クリップの前記フックのうち、前記基台の前記被固定部に対向する位置には、前記ねじの頭部の直径よりも大きな直径を有するねじ締め用の貫通孔が設けられているよう構成してもよい。
上記構成によれば、強化型クリップの基台は、二次電池パックの側面に形成されたガイド溝に係合された一対の係合爪部と、クリップ装着用ベース部材のナットとねじによって締め付けられる被固定部の3点で二次電池パックの背面に固定され、強化型クリップの基台は二次電池パックの背面の下端部近傍に配列された充電端子とは対向していない。そのため、金属製の基台によって二次電池パックの充電端子が短絡されることはない。また、二次電池パックには部品単価の高い金属性のナットがインサートモールドされていないので、二次電池パックのコストを低減することができる。また、クリップ装着用ベース部材もナットを1つしか使用しておらず、強化型クリップを二次電池パック背面に固定するためのねじも1本しか使用しないので、別売される強化型クリップのコスト上昇を最小限に抑制することができる。さらに、クリップ装着用ベース部材のみが破損した場合は、破損したクリップ装着用ベース部材のみを交換すればよく、修理コストを低減することができる。
二次電池パックに樹脂製の標準クリップを装着する構造を示す斜視図。 電池パックとクリップの固定構造を示す断面図。 携帯型電子機器本体に二次電池パックを装着し、さらに二次電池パックの背面に強化型クリップを装着した状態を示す断面図。 二次電池パックに強化型クリップを装着する手順を示す斜視図。 二次電池パックに強化型クリップを装着した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図。 従来の携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造を示す斜視図。
本発明の一実施形態に係る携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造について、携帯型の無線通信装置を例にして説明する。はじめに、携帯型の無線通信装置1に対して二次電池パック20を使用する場合について説明する。図1は二次電池パックに標準クリップを装着する構造を、図2は電池パックとクリップの固定構造を、図3は携帯型電子機器本体に二次電池パックを装着したときの構造を、それぞれ示す。
図1に示すように、二次電池パック20の上端20Aからは、二次電池パック20が携帯型電子機器本体10に装着された状態で、携帯型電子機器本体10に設けられた係止溝に嵌合され、係止される2つのロック爪21が、二次電池パック20の内部に設けられたばね(図示せず)によって二次電池パック20の長手方向(X方向)に突出するように設けられている。また、二次電池パック20の背面20Bの上端20Aの近傍には、ロック爪21に対応して2つの指ガイド部23が形成されており、この指ガイド部23には、ロック爪21と一体的に形成され、二次電池パック20を携帯型電子機器本体10から取り外す際にロック爪21を後退させるためのロック爪操作部22が露出している。さらに、二次電池パック20の背面20Bには、充電の際に使用される複数の充電端子24と、標準クリップ30を二次電池パック20に取り付けるためのクリップ装着部25が設けられている。標準クリップ30は、無線通信装置1を使用者のベルトや襟に装着する際に使用されるものであり、通常の使用に際しては十分な強度と締め付け力を発揮しつつ、軽量化を図るため、後述するばね33を除いて、基台31及びフック32などは、例えばポリカーボネイトなどの樹脂で形成されている。
図1及び図2に示すように、標準クリップ30は、二次電池パック20の背面に対して略平行にクリップ装着部25に嵌合される基台31と、基台31に回転可能に軸支されたフック32と、標準クリップ30を二次電池パック20に取り付けた状態で、フック32の先端32Aを二次電池パック20の背面20B側に押しつけるようにフック32を付勢するばね33などで構成されている。基台31は、二次電池パック20の幅方向(Y方向)の両側に形成され、クリップ装着部25のガイドレール25Aに嵌合されるフランジ31Aと、二次電池パック20の背面20Bに対してほぼ垂直な軸受け31Bを有している。軸34は、軸受け31Bによって二次電池パック20の背面20Bに対して平行に保持されており、フック32は軸34の両端に嵌合保持されている。ばね33は、ねじりコイルばねであり、その螺旋状の空洞部が軸34に嵌装されており、2本の腕がそれぞれ基台31とフック32に係合され、保持されている。
二次電池パック20のクリップ装着部25は、背面20Bの上端20Aの近傍で、且つ、上記2つの指ガイド部23の中間部に形成されており、上端20A側に開放され、基台31のフランジ31Aが嵌合される2つのガイドレール25Aと、2つのガイドレール25Aの間に形成された断面が台形状の係合凸部25Bと、係合凸部25Bの中央部に形成された係止溝25Cを有している。これに対応して、基台31の底面には、断面が台形状の係合凹部31Cと、係止溝25Cに嵌合され、係止される係止爪31Dが形成されている、係止爪31Dの係止溝25Cとは反対側には、標準クリップ30を二次電池パック20から取り外す際に操作される係止解除操作部31Eが形成されている。このような構造により、標準クリップ30の基台31を二次電池パック20のクリップ装着部25に装着すると、係止爪31Dが係止溝25Cによって係止され、係止解除操作部31Eを操作しない限り、標準クリップ30を二次電池パック20から取り外すことはできない。
次に、上記二次電池パック20に強化型クリップ40を装着する場合について説明する。図3は、携帯型電子機器本体10に二次電池パック20を装着し、さらに二次電池パック20の背面に強化型クリップ40を固定した、携帯型電子機器の一例である携帯型の無線通信装置1の断面構成を示す。また、図4は二次電池パック20に強化型クリップ40を装着する手順を、図5は二次電池パック20に強化型クリップ40を装着した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図3は、強化型クリップ40を二次電池パック20に装着し、さらに二次電池パック20を携帯型電子機器本体10に装着した状態を示す。この場合、携帯型の無線通信装置1は、携帯型電子機器本体10と、二次電池パック20で構成される。携帯型電子機器本体10は、例えばポリカーボネイトなどの樹脂で形成された電子機器筐体11と、例えばアルミダイキャストなどで形成され、電子機器筐体11のほぼ中央部に位置するシャーシ12と、シャーシ12のうち携帯型電子機器本体10の前面10A側に設けられた制御回路13と、液晶表示パネル14などを備えている。携帯型電子機器本体10の背面10B側は、二次電池パック20の装着部となっており、電子機器筐体11の側面及び背面は二次電池パック20の形状に合わせて切り欠かかれている。この無線通信装置1は、二次電池パック20を標準的に使用することを前提としており、二次電池パック20が携帯型電子機器本体10に装着された状態で、二次電池パック20の背面20B及び側面20D(図1参照)は無線通信装置1の外観の一部をなし、二次電池パック20の背面20Bは携帯型電子機器本体10の背面10Bと、二次電池パック20の側面20Dは携帯型電子機器本体10の側面(図示せず)と、それぞれほぼ同面となるように設計されている。シャーシ12のうち携帯型電子機器本体10の上面10C側近傍には、前述のロック爪21が嵌合されるロック溝12Aが設けられている。
二次電池パック20の内部には二次電池2が設けられており、また二次電池パック20の前面20C側で、且つ、上端20Aの近傍には、二次電池2からの電力を供給するための接続端子27が設けられている。また、シャーシ12のうち接続端子27に対向する部分には、携帯型電子機器本体10側の接続端子15が設けられており、二次電池パック20を携帯型電子機器本体10に装着することによって制御回路13や液晶表示パネル14などに電力が供給され、無線通信装置1が使用可能となる。
各図からわかるように、強化型クリップ40は、従来の強化型クリップ130と同様に、二次電池パック20の背面20Bに固定される基台41と、基台41に回転自在に軸支されたフック42と、フック42の先端42Aを二次電池パック20の背面20B側に押しつけるようにフック42を付勢するばね43などで構成されている。基台41及びフック42は、例えばステンレス鋼などの金属板で形成されており、ばね43もステンレス鋼などのばね用金属線で形成されており、衝撃が加えられたとしても変形又は破損しないように十分な強度を有している。また、ばね43も、衝撃が加えられたとしてもフック42の先端42Aが開かないように、十分な締め付け力を発揮するように形成されている。
図6に示す従来の二次電池パック120とは異なり、二次電池パック20の背面20Bには、金属製のナットはインサートモールドされておらず、強化型クリップ40を二次電池パック20の背面に直接ねじで固定することはできない。そこで、本実施形態に係る携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造では、二次電池パック20の背面20Bに形成されたクリップ装着部25に嵌合されるクリップ装着用ベース部材50を用意し、このクリップ装着用ベース部材50にステンレス鋼や真鍮などの金属製のナット51がインサートモールドされている。ナット51は、クリップ装着用ベース部材50の幅方向の中央部であって、上下方向のほぼ中央部の1箇所にだけ設けられている。クリップ装着用ベース部材50は、クリップ装着部25の形状に対応して、クリップ装着部25の2つのガイドレール25Aにそれぞれ嵌合され、その幅方向の両側部に突出した一対のフランジ52と、係合凸部25Bに係合される断面が台形状の係合凹部53を備え、ナット51は係合凹部53の天井部に設けられている。また、クリップ装着用ベース部材50の背面側で、ナット51の近傍には、強化型クリップ40の基台41に形成された矩形の係止孔41Dに係止される係止爪54が形成されている。係止爪54のうち、二次電池パック20の下端20E側は傾斜面であり、上端20A側はほぼ垂直面である。
また、二次電池パック20は、クリップ装着部25の他に、その両側面20Dに形成され、下端20Eから所定の長さを有し、上端をストッパー26Aとする一対のガイド溝26を備えている。一方、強化型クリップ40の基台41は、基台41の下端41A近傍から幅方向(Y方向)に外向きに突出すると共に、二次電池パック20の背面20Bに垂直な断面において略C状に湾曲し、二次電池パック20の側面20Dの一対のガイド溝26に嵌合される一対の係合爪部44と、一対の係合爪部44が一対のガイド溝26に係合され、ガイド溝26の上端のストッパー26Aに当接した状態で、二次電池パック20のクリップ装着部25に嵌合されたクリップ装着用ベース部材50のナット51に対向する位置に形成された円形の貫通孔41Cと、この貫通孔41Cの近傍に形成された略矩形の係止孔41Dを有する被固定部41Bを備えている。基台41の一対の係合爪部44は、二次電池パック20の側面20Dの一対のガイド溝26に係合される爪44Aが、二次電池パック20の側面20Dに対して略垂直(幅方向(Y方向)に対して略平行)であり、湾曲部44Bは、二次電池パック20の背面20Bと両側面20Dのエッジ部分の形状に対応する形状に湾曲している。
ねじ60は、例えばステンレス鋼などで形成され、呼び径に対して、頭部の直径の方が2倍以上あるような専用の化粧ねじである。前述のように、強化型クリップ40に対しては、非常に大きな力や加速度が加えられる虞があるため、ねじの破損による強化型クリップ40の脱落を予防しなければならないため、ねじ60の頭部の接触面積を広くして、ねじ60に加えられる力を分散することが好ましい。また、フック42のうち、基台41の被固定部41Bに対向する位置には、ねじ60の頭部の直径よりも大きな直径を有するねじ締め用の貫通孔42Bが設けられている。
次に、この強化型クリップ40を二次電池パック20の背面20Bに固定する手順について説明する。図3からわかるように、二次電池パック20を携帯型電子機器本体10に装着した状態では、クリップ装着用ベース部材50を二次電池パック20の背面20Bのクリップ装着部25に取り付けることはできないので、図4に示すように、一旦、二次電池パック20を携帯型電子機器本体10から取り外す。次に、クリップ装着用ベース部材50を、二次電池パック20の背面20Bの上端近傍から、背面20Bに対して略平行にクリップ装着部25に嵌合させる。さらに、強化型クリップ40の基台41の係合爪部44の爪44Aを、二次電池パック20の下端20Eからガイド溝26に挿入し、ガイド溝26に沿って摺動させる。クリップ装着用ベース部材50の係止爪54の下端20E側は傾斜面であるので、基台41の被固定部41Bの前面41Eがこの傾斜面に沿って摺動する。基台41の係合爪部44の爪44Aがガイド溝26の上端のストッパー26Aに当接すると、係止爪54が基台41の係止孔41Dに嵌り込むと同時に、基台41の被固定部41Bの貫通孔41Cがクリップ装着用ベース部材50のナット51に対向しているので、フック42の貫通孔42Bから、ねじ回し(図示せず)の先端ビット部に磁石などで吸引保持されたねじ60を挿入し、ナット51に締め付ける。それによって、強化型クリップ40が、ねじ60とナット51によって締め付けられる被固定部41Bと、基台41の一対の係合爪部44と一対のガイド溝26の係合による3点で、二次電池パック20の背面20Bに固定される。強化型クリップ40に対して長手方向(X方向)上向きに引っ張り力が加えられたとしても、基台41の係合爪部44の爪44Aとガイド溝26の上端のストッパー26Aが当接し、強化型クリップ40は二次電池パック20の背面20Bから容易には外れない。また、クリップ装着用ベース部材50の係止爪54の上端20A側は垂直面であるので、強化型クリップ40に対して長手方向(X方向)下向きに引っ張り力が加えられたとしても、係止爪54の垂直面と基台41の係止孔41Dのエッジが当接し、強化型クリップ40は二次電池パック20の背面20Bから容易には外れない。
このように、本発明によれば、強化型クリップ40の基台41は、二次電池パック20の側面20D面に形成されたガイド溝26に係合された一対の係合爪部44と、クリップ装着用ベース部材50のナット51とねじ60によって締め付けられる被固定部41Bの3点で二次電池パック20の背面20Bに固定され、強化型クリップ40の基台41は二次電池パック20の背面20Bの下端20Eの近傍に配列された充電端子24とは対向していない。そのため、金属製の基台41によって二次電池パック20の充電端子24が短絡されることはない。また、二次電池パック20には部品単価の高い金属性のナットがインサートモールドされていないので、二次電池パック20のコストを低減することができる。また、クリップ装着用ベース部材50もナット51を1つしか使用しておらず、強化型クリップ40を二次電池パック20の背面20Bに固定するためのねじ60も1本しか使用しないので、別売される強化型クリップ40のコスト上昇を最小限に抑制することができる。さらに、クリップ装着用ベース部材50のみが破損した場合は、破損したクリップ装着用ベース部材50のみを交換すればよく、修理コストを低減することができる。
なお、本発明に係る携帯型電子機器用の強化型クリップの固定構造は、専ら、上記のように下端20Eの近傍に複数の充電端子24が配列された二次電池パック20用に提案されたものであるが、二次電池パック20に換えて使用される乾電池パック(図示せず)に対しても、同様に適用できることは言うまでもない。また、携帯型電子機器は無線通信装置に限定されるものではなく、使用者の位置情報を送信する位置センサーやその他のセンサーなどであってもよい。
1 携帯型の無線通信装置
2 二次電池
10 携帯型電子機器本体
10A 携帯型電子機器本体の前面
10B 携帯型電子機器本体の背面
11 電子機器筐体
12 シャーシ
20 二次電池パック
25 クリップ装着部
25A ガイドレール
25B 係合凸部
30 標準クリップ
40 強化型クリップ
41 基台
41A (基台の)下端
41B 被固定部
41C 貫通孔
41D 係止孔
42 フック
42A (フックの)先端
43 ばね
44 係合爪部
44A 爪
44B 湾曲部
50 クリップ装着用ベース部材
51 ナット
52 フランジ
53 係合凹部
54 係止爪
60 ねじ

Claims (4)

  1. 携帯型電子機器本体と、前記携帯型電子機器本体に装着される二次電池パックと、前記二次電池パックの背面に装着される強化型クリップを備えた携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造であって、
    前記二次電池パックは、その背面の下端近傍に幅方向に配列された複数の充電端子と、前記背面の上端近傍で、前記幅方向の中央部に設けられ、前記強化型クリップとは異なるクリップの樹脂製の基台が前記背面に対して略平行に嵌合されるクリップ装着部と、その両側面に形成され、下端から所定の長さを有し、上端をストッパーとする一対のガイド溝を備え、
    前記強化型クリップは、前記二次電池パックの前記背面に固定される金属製の基台と、前記基台に回転自在に軸支された金属製のフックと、前記フックの先端を前記二次電池パックの背面側に押しつけるように前記フックを付勢するばねを備え、
    前記固定構造は、
    前記二次電池パックの前記背面に対して略平行に前記クリップ装着部に嵌合され、金属製の1つのナットがインサートモールドされた樹脂製のクリップ装着用ベース部材と、
    前記強化型クリップの前記基台の下端近傍から前記幅方向に外向きに突出すると共に、前記背面に垂直な断面において湾曲し、前記二次電池パックの側面の前記一対のガイド溝に係合される一対の係合爪部と、
    前記一対の係合爪部が前記一対のガイド溝に係合され、前記一対のガイド溝の上端の前記ストッパーに当接した状態で、前記基台のうち、前記二次電池パックの前記クリップ装着部に嵌合された前記クリップ装着用ベース部材に対向する位置に設けられ、前記ナットに対向する位置に形成された貫通孔を有する被固定部と、
    前記貫通孔に嵌装され、前記ナットに対して締め付けられるねじと、
    で構成されていることを特徴とする携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造。
  2. 前記クリップ装着部は、前記二次電池パックの前記背面の側に開放された2つのガイドレールと、前記2つのガイドレールの間に形成された断面が台形状の係合凸部とを備え、
    前記クリップ装着用ベース部材は、前記2つのガイドレールにそれぞれ嵌合され、その幅方向の両側部に突出した一対のフランジと、前記係合凸部に係合される断面が台形状の係合凹部を備え、前記ナットは前記係合凹部の天井部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造。
  3. 前記基台の被固定部は、前記貫通孔の近傍に形成された略矩形の係止孔をさらに有し、前記クリップ装着用ベース部材は、前記ナットの近傍に形成され、前記係止孔に嵌合される係止爪をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造。
  4. 前記強化型クリップの前記フックのうち、前記基台の前記被固定部に対向する位置には、前記ねじの頭部の直径よりも大きな直径を有するねじ締め用の貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の携帯型電子機器の強化型クリップの固定構造。
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