JP6838852B2 - 管継手部材 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手部材に関する。
下記特許文献1には、管継手部材が開示されている。この管継手部材は、流体の通路とパイプの差し込み口を備えた継手本体と、パイプ保持部材を支持するキャップとよりなるパイプ継手であって、両者をポリフェニレンサルファイド樹脂(以下「PPS樹脂」と称する)にて形成されている。そして、下記特許文献1には、PPS樹脂に、30重量%〜50重量%のガラス繊維を配合することが開示されている。
特開2005−256914号公報
管継手部材の少なくとも一部を樹脂製にすると、管継手部材の軽量化が期待できる。一方で、樹脂製の部材は、金属製の部材に比べ、強度的に劣る。このため、例えば、水回り器具との接続時に、管継手部材の破壊(例えば割れ等)が懸念される。
この点、強度を高め、管継手部材の破壊を抑制するためには、PPS樹脂にガラス繊維を配合した樹脂材は、有効な材料である。そして、上述のように、特許文献1には、PPS樹脂に、ガラス繊維を30重量%〜50重量%で配合することが開示されている。
しかしながら、特許文献1には、PPS樹脂に、ガラス繊維を30重量%〜50重量%で配合することが開示されているものの、単に補強材としてのガラス繊維の通常の配合量が示されているに過ぎない。つまり、特許文献1には、ガラス繊維の配合量の範囲を一般定的な範囲として示されているのみで、破壊強度の面から十分に検討されたガラス繊維の配合量について示されてはいない。
このような背景の下、樹脂化に伴う管継手部材の耐破壊性に対して、近年の要求レベルは益々高まっており、更なる検討が必要になっているのが現状である。
そこで、本発明の課題は、PPS樹脂とガラス繊維とを含む樹脂材で構成された部位の耐破壊性を更に向上させた管継手部材を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
(1)
少なくとも一部が、ポリフェニレンサルファイド樹脂と、35質量%〜45質量%のガラス繊維と、を含む樹脂材で構成されている管継手部材。
(2)
前記樹脂材が、前記ガラス繊維を37質量%〜43質量%で含む(1)に記載の管継手部材。
(3)
前記ポリフェニレンサルファイド樹脂が、直鎖型のポリフェニレンサルファイド樹脂である(1)又は(2)に記載の管継手部材。
(4)
前記ガラス繊維が、短繊維である(1)〜(3)のいずれか1項に記載の管継手部材。
(5)
前記樹脂材で構成された部位が、前記樹脂材で射出成形されている(1)〜(4)のいずれか1項に記載の管継手部材。
(6)
管継手部材本体と、
前記管継手部材本体の軸方向一端部に設けられるねじ部と、
前記管継手部材本体の軸方向中間部に設けられ、トルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状のトルク入力部と、
を備える(1)〜(5)のいずれか1項に記載の管継手部材。
(7)
前記トルク入力部と、前記トルク入力部の周囲に設けられる部位とが、前記樹脂材で一体に成形されている(6)に記載の管継手部材。
(8)
前記管継手部材本体と、前記ねじ部と、前記トルク入力部とが、前記樹脂材で一体に成形されている(6)に記載の管継手部材。
(9)
前記ねじ部が、前記管継手部材本体の軸方向外側に向かって次第に径が小さくなるテーパ状の雄ねじ部である(6)〜(8)のいずれか1項に記載の管継手部材。
本発明によれば、PPS樹脂とガラス繊維とを含む樹脂材で構成された部位の耐破壊性を更に向上させた管継手部材を提供できる。
本発明の実施の形態に係る管継手部材の径方向から見た半裁断面図である。 図1に示されるA−A切断線における管継手部材の軸方向から見た断面図である。 図1に示される管継手部材の斜視図である。
以下、本発明の管継手部材の詳細について説明する。
なお、本明細書では、「〜」で示された数値範囲は、その前後に記載される数値を各々最小値及び最大値とした範囲を示す。
本発明の管継手部材は、少なくとも一部が、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)と、35質量%〜45質量%のガラス繊維と、を含む樹脂材(以下、「特定樹脂材」とも称する)で構成されている。
本発明の管継手部材では、上記構成により、樹脂材で構成された部位の耐破壊性が更に向上する。この理由は、以下に示す理由によるものと推測される。
まず、PPS樹脂は、耐クリープ変形性、耐熱性、耐薬性に優れた破壊強度の高い樹脂である。このPPS樹脂に、ガラス繊維を35質量%で配合すると、破壊強度が高まる。これは、一般的知見として、補強材であるガラス繊維の配合量と破壊強度とは比例するためである。
一方で、一般的知見とは異なり、PPS樹脂にガラス繊維を50質量%前後と過剰に含ませると、破壊強度が低下することが判明した。これは次のように推測される。
ガラス繊維をPPS樹脂で射出成形した場合、ガラス繊維が配向する配向部では、配向方向に直交する方向の荷重に対してガラス繊維の補強効果が低下するため、配向部の強度は樹脂同士の接合強度に依存する傾向が高くなる。そして、この配向部で、ガラス繊維が過剰に存在すると、PPS樹脂量が減り、PPS樹脂同士の接合面積が低下する。このため、PPS樹脂に過剰にガラス繊維を含ませると、破壊強度が低下すると推測される。
これに対して、PPS樹脂に、ガラス繊維を45質量%以下で配合すると、破壊強度が高まることが判明した。これは、ガラス繊維の配合量を45質量%以下に低減すると、PPS樹脂同士の接合強度の低下の影響を抑え、破壊強度が高まると推測される。
以上から、本発明の管継手部材は、樹脂材で構成された部位の耐破壊性が更に向上すると推測される。
以下、本発明の管継手部材の少なくとも一部を構成する特定樹脂材について説明する。
特定樹脂材は、PPS樹脂と、ガラス繊維と、を含む。特定樹脂材は、必要に応じて、他の添加剤を含んでもよい。
PPS樹脂は、−S−Ph−(但し、Ph=フェニレン基)の繰り返し単位を含む重合体である。
PPS樹脂としては、直鎖型(リニア型)のPPS樹脂、架橋型のPPS樹脂が挙げられる。PPS樹脂は、管継手部材の靱性を高め、破壊強度を向上させる点から、直鎖型(リニア型)のPPS樹脂が好ましい。
なお、架橋型のPPS樹脂は、例えば、直鎖型(リニア型)のPPS樹脂のフェニレン基が、単結合又はエーテル結合を介して架橋されたPPS樹脂である。
特定樹脂材は、PPS樹脂以外の樹脂も、樹脂成分全体に対して5質量%以下の範囲で含んでもよい。
ガラス繊維は、PPS樹脂との密着性を向上させる点から、各種表面処理が施されていることが好ましい。ガラス繊維とPPS樹脂との密着性が向上すると、補強効果を高めることができる。
ガラス繊維は、短繊維であってもよし、長繊維であってもよいが、管継手部材の破壊強度を向上させる点から、短繊維が好ましい。ガラス繊維が短繊維であると、ガラス繊維の配向が抑えられ、不規則に樹脂中にガラス繊維が配向されにくくなる。これにより、管継手部材の破壊強度が向上しやすくなる。
ガラス繊維が短繊維の場合、ガラス繊維の繊維長は、例えば、100μm〜700μmが好ましく、100μm〜400μmmがより好ましい。また、ガラス繊維の繊維径は、例えば、5.0μm〜9.5μmが好ましく、7.5μm〜9.5μmがより好ましい。
ガラス繊維の繊維長および繊維径は、顕微鏡観察により、ガラス繊維100本について測定した算術平均値とする。なお、繊維が扁平状等の形状の場合、繊維径は、(最大径+最小径)/2とする。
ガラス繊維の含有量は、35質量%〜45質量%であり、管継手部材の破壊強度を向上させる点から、37質量%〜43質量%が好ましい。なお、ガラス繊維の含有量は、特定樹脂材全体に対する割合である。
その他の添加剤としては、例えば、フィラー(ガラス繊維を除くフィラー)、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤等の樹脂成形体用の公知の添加剤が挙げられる。
本発明の管継手部材において、特定樹脂材で構成された部位は、例えば、モールド成形、特に、射出成形により成形していることがよい。射出成形しても、特定樹脂材を適用することで、上述のように、配向部での破壊強度が高まる。
なお、特定樹脂材は、例えば、混練機等により、PPS樹脂とガラス繊維とを混練することにより得られる。
本発明の管継手部材は、少なくとも一部が特定樹脂材で構成されていればよいが、管継手部材全体が特定樹脂材で構成されていること(つまり、管継手部材全体が特定樹脂材で一体的に成形されていること)がよい。
次に、本発明の管継手部材の構造について説明する。
本発明の管継手部材としては、例えば、管継手部材本体と、管継手部材本体の軸方向一端部に設けられるねじ部と、管継手部材本体の軸方向中間部に設けられ、トルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状のトルク入力部と、を備える管継手部材が好適に挙げられる。そして、本構造の管継手部材の少なくとも一部を、特定樹脂材で構成する。
なお、本発明の管継手部材は、管継手部材本体の軸方向他端部に設けられ、管体に接続される接続部を備えていてもよい。
本構造の管継手部材では、例えば、管体にねじ部をねじり込ませるために、モンキレンチ等の工具により、トルク入力部にトルクが入力される。このように使用される本構造の管継手部材は、他の構造の管継手部材に比べ、破壊強度(特に、締付強度)が求められる。このため、本構造の管継手部材の少なくとも一部を特定樹脂材により構成すると、耐破壊性(特に、締付強度)が向上することから好適である。
本構造の管継手部材は、上述のように、トルク入力部にトルクが入力されるため、トルク入力部の周囲に設けられる部位が破損しやすい。具体的には、例えば、ねじ部が設けられた管継手部材本体の部位(特に、ねじ部が設けられたトルク入力部側の管継手部材本体の部位)が破損しやすい。このため、トルク入力部の周囲に設けられる部位の破壊強度を向上させる点から、トルク入力部と、トルク入力部の周囲に設けられる部位とが、特定樹脂材で一体に成形されていることが好ましく、具体的には、管継手部材本体と、ねじ部と、トルク入力部とが、特定樹脂材で一体に成形されていることがより好ましい。
本構造の管継手部材が接続部を備える場合、接続部が設けられた管継手部材本体の部位(特に、接続部が設けられたトルク入力部側の管継手部材本体の部位)が破損しやすく、特に、他の部よりも薄肉部で構成することが多い接続部が設けられた管継手部材本体の部位(例えば、接続部が設けられたトルク入力部側の管継手部材本体の部位)が破損しやすい。このため、トルク入力部の周囲に設けられる部位の破壊強度を向上させる点から、管継手部材本体と、ねじ部と、接続部(特に、接続部が設けられたトルク入力部側の管継手部材本体の部位)と、トルク入力部とが、特定樹脂材で一体に成形されていることが好ましい。
本構造の管継手部材は、ねじ部をテーパ状の雄ねじ部とすることができる。このテーパ状の雄ねじ部は、管継手部材本体の軸方向外側に向かって次第に径が小さくなる形状を有している。
ここで、ねじ部をテーパ状の雄ねじ部とした場合、本構造の管継手部材が接続部を備えていると、トルク入力部にトルクを入力したとき、ねじ部の径方向に生じた応力が管体との接続部位となる接続部(特に、管体と接触する接続部のトルク入力部側の部位)に伝播し、当該接続部が破損しやすくなる。この場合でも、接続部が設けられた管継手部材本体の部位(特に、接続部が設けられたトルク入力部側の管継手部材本体部位)を特定樹脂材で構成することにより、破壊強度が向上し、接続部の破損が抑制される。
次に、本発明の管継手部材の一例である本実施の形態に係る管継手部材について図面を参照しつつ説明する。なお、図中、適宜示される符号Acは管継手部材の軸方向を示し、符号Caは管継手部材の軸芯から外周へ向かう径方向を示している。
(管継手部材の構成)
図1〜図3に示されるように、本実施の形態に係る管継手部材10は、特定樹脂材により成形された管継手部材本体10Aを備えている。管継手部材本体10Aは、軸方向Acに沿って順次配列された第1管連結部12と、トルク入力部14と、第2管連結部16とを備えて構成されている。表現を代えれば、管継手部材本体10Aの軸方向Acの一端部に第1管連結部12が設けられ、軸方向Acの他端部に第2管連結部16が設けられている。管継手部材本体10Aの軸方向Acの中間部にはトルク入力部14が設けられている。管継手部材10は、図1中、管体としての一点鎖線により示される第1管体20と管体としての二点鎖線により示される第2管体22とを連結すると共に、第1管体20と第2管体22との間に流れる流体の流路として構成されている。流体としては、水、温水、油、薬液等の液体や、空気、ガス等の気体が含まれる。なお、本実施の形態では軸方向Acが直線とされているが、例えばエルボ形状、チーズ形状、湾曲形状の管継手部材の軸方向は屈曲、分岐、湾曲されている。これらの形状並びに軸方向を持つ管継手部材は、本発明に係る管継手部材10に含まれる。また、第1管体20は金属管等の管体に限られるものではない。第1管体20には、他の継手や水栓器具、水廻り器具、給湯器等、一般的な給水給湯配管の施工において接続される部材が含まれる。
本実施の形態では、管継手部材本体10Aが特定樹脂材により形成されているので、当然、第1管連結部12、トルク入力部14及び第2管連結部16は特定樹脂材により形成されている。詳しく説明すると、第1管連結部12、トルク入力部14及び第2管連結部16は樹脂成形金型を用いた成形法により一体に成形されている。
管継手部材10の第1管連結部12は中空円筒状とされている。第1管連結部12の管内部12Aは軸方向に流体を流す流路として構成され、第1管連結部12の外周部位は第1管体20(図1参照)にねじり込まれるねじ部12Bとされている。ねじ部12Bは、第1管体20側からトルク入力部14側へ向かって若干増径されており、テーパ状ねじにより構成されている。
トルク入力部14は、第1管連結部12の第1管体20側とは反対側に設けられ、第1管連結部12の軸芯と軸芯を一致させた中空多角形筒状とされている。トルク入力部14の管内部14Aは、第1管連結部12の管内部12Aに連通され、流体の流路として構成されている。更に、管内部14Aは、第1管連結部12側から第2管連結部16側へ向かって縮径されたテーパ状とされている。トルク入力部14の外周には、第1管体20に第1管連結部12をねじり込むトルクが工具により入力される工具接触面14Bが周方向に沿って複数設けられている。本実施の形態では、工具接触面14Bは、周方向を長手方向とし、軸方向Acを短手方向とする矩形状の面として構成され、周方向に6個配設されている。図2及び図3に示されるように、六角ナットの輪郭形状や六角ボルト頭の輪郭形状と同様に、軸方向Acから見ると、トルク入力部14の輪郭形状は六角形状により構成されている。
1つの工具接触面14Bと周方向に隣接する他の1つの工具接触面14Bとの間であって、工具接触面14Bの周方向端には角部14Cが設けられている。図2に示されるように、角部14Cの内角αはここでは120度に設定されている。また、図1及び図3に示されるように、角部14Cの軸方向Acの両端部には面取り部14Dが設けられている。
第2管連結部16は、図1及び図3に示されるように、トルク入力部14の第1管連結部12側とは反対側に設けられ、トルク入力部14の軸芯と軸芯を一致させた中空円筒状とされている。第2管連結部16のトルク入力部14側の管内部16Aは、トルク入力部14の管内部14Aに連通され、この管内部14Aに連続して縮径されるテーパ状とされている。第2管連結部16の軸方向Acの中間部に位置する管内部16Bは、管内部16Aに連通され、軸方向Acに沿って同径とされている。第2管連結部16の第2管体22側の管内部16Cは、管内部16Bに連通され、管内部16Bから第2管体22へ向かって増径されたテーパ状とされている。管内部16A、管内部16B及び管内部16Cは流体の流路として構成されている。
図1に示されるように、第2管連結部16の外周部位は第2管体22が挿入され、接続されている。接続部16Dのトルク入力部14側の外周には、拡径され、第2管体22の終端に当接して終端の位置決めを行う位置決め部16Eが設けられている。接続部16Dの軸方向Acの中間部には、縮径され、周方向に沿って配置された溝部16Fが設けられている。配置数に限定されないが、ここでは軸方向Acに離間されて2つの溝部16Fが設けられている。溝部16Fには破線により示されるOリング26が嵌込まれ、Oリング26により接続部16Dと第2管体22との気密性又は水密性が高められる構成とされている。トルク入力部14と第2管連結部16の位置決め部16Eとの間には圧入部16Gが設けられている。圧入部16Gは位置決め部16Eからトルク入力部14へ向かって拡径されたテーパ状とされている。
図1に示されるように、第2管連結部16においては、接続部16Dの軸方向Acの中間部から圧入部16Gに渡って、第2管体22の周囲に想像線により示される樹脂製の管状体24Aが設けられる構成とされている。管状体24Aのトルク入力部14側の一端部は圧入部16Gに圧入されると共に、管状体24Aの他端部は第2管体22の外周を囲う構成とされている。また、接続部16Dの軸方向Acの端部において、第2管体22の周囲に想像線により示される樹脂製の解放リング24Bが設けられ、管状体24Aと解放リング24Bとの間にロックリング24Dが設けられている。更に、管状体24A及び解放リング24Bの周囲には想像線により示される樹脂製のキャップ24Cが設けられている。なお、本実施の形態に係る管継手部材10では、上記Oリング26や第2管体22等が施工前に予め組付けられるものである。
このように構成される管継手部材10では、図1〜図3に示されるように、トルク入力部14の工具接触面14Bに、この工具接触面14Bから径方向Caへ窪む凹部30が設けられている。本実施の形態では、凹部30は、周方向を長手方向とし、軸方向Acを短手方向とした長溝32及び長溝34により構成されている。詳しく説明すると、凹部30は、すべての(6つの)工具接触面14Bのそれぞれに、軸方向Acに互いに離間しかつ平行に配置された2本の長溝32及び長溝34を備えて構成されている。長溝32、長溝34の各々の溝長及び溝幅は同一寸法に設定されている。
凹部30は、工具によりトルク入力部14にトルクが入力されると、第1管連結部12及び第2管連結部16の少なくとも一方が破損に至る前に工具接触面14Bの角部14Cが工具40により破損される構成とされている。ここで、破損とは、角部14Cが工具40により潰されて、或いはなめて、角部14Cに工具40が掛からない状態である。
(樹脂成形金型の構成)
ここで、管継手部材10の製造に使用される樹脂成形金型(金型)50の輪郭形状が、図2に想像線として示されている。本実施の形態では、樹脂成形金型50は、トルク入力部14の3つの工具接触面14Bを含む管継手部材10の軸方向Acに沿った半分の部位を成形する第1成形金型52と、他の3つの工具接触面14Bを含む管継手部材10の他の半分の部位を成形する第2成形金型54とを備えている。第1成形金型52と第2成形金型54との境界となるパーティングライン56は、本実施の形態では、角部14Cを対向させた位置とされている。樹脂成形法では、第1成形金型52と第2成形金型54とにより形成されたキャビティ内部に流動性を有する特定樹脂材が注入され、特定樹脂材が硬化されることにより管継手部材10が成形されている。本実施の形態では、図1及び図2に示されるように、トルク入力部14のパーティングライン56に沿った1箇所の角部14Cに対応する位置に、樹脂成形金型50の樹脂注入口としての注入ゲート58が設けられている。
図2に示されるように、特定樹脂材の流れRは、軸方向Acから見て、注入ゲート58から管内部14Aの周囲に上下2分割され、その後に1つに結合される。この結合され硬化された部位はウエルド部WLであり、一点鎖線で示されるように、ウエルド部WLはトルク入力部14の径方向Caに沿って形成されている。ウエルド部WLは、注入ゲート58の位置に対して管内部14Aを介した丁度反対側に形成されている。このウエルド部WLが形成される部位は角部14Cとされ、前述のように角部14Cは領域36とされているので、領域36には凹部30が設けられていない。
また、管継手部材10が樹脂成形金型50により成形されているので、図2に示されるように、長溝32及び長溝34の短手方向(軸方向Ac)に沿う内壁30B〜30E、30H〜30Kの面方向が樹脂成形金型50の離型方向Maと一致している。これにより、樹脂成形金型50に引っ掛かることなく離型させることが可能となる。加えて、長溝32及び長溝34の短手方向に沿う内壁30A、30F、30G、30Lの面方向が離型方向Maと直交されている。
ここで、上記実施の形態の管継手部材10は、管継手部材本体10Aと、外周部位がねじ部12Bとして構成されている第1管連結部12と、トルク入力部14と、外周部位が接続部16Dとして構成されている第2管連結部16とが、特定樹脂材で一体に成形された態様を示している。但し、これに限られるわけではなく、例えば、トルク入力部14と、トルク入力部14の周囲に設けられる部位(具体的には、トルク入力部と、外周部位がねじ部12Bとして構成されている第1管連結部12、又は当該第1連結部12および外周部位が圧入部16Dとして構成される第2管連結部16の一部)とが、特定樹脂材で一体に成形された態様であってもよい。
なお、本発明の管継手部材は、上記実施の形態の管継手部材10に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能である。
以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制限するものではない。
(実施例1〜2、比較例1〜3)
表1に示した、PPS樹脂とガラス繊維を含むペレット(樹脂材)を準備した。次に、ペレット(樹脂材)を用いて、射出温度330±10℃、および金型温度140±10℃の条件で、射出成型機により射出成形し、図1〜図3に示す構造の管継手部材を成形した。
(評価)
得られた管継手部材について、締付強度試験を行った。具体的には、トルク入力部からトルクを入力することで、管継手部材のねじ部を管体にねじ込んだとき、管継手部材の破壊(亀裂)が生じたトルクを測定することで、締付強度試験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0006838852
なお、表1中の詳細は、以下の通りである。
−PPS樹脂−
・樹脂(1): 直鎖型(リニア型)のPPS樹脂「商品名ジュラファイド(製造元ポリプラスチックス(株)製)
・樹脂(2): 直鎖型(リニア型)のPPS樹脂「商品名プラストロン(製造元ダイセルポリマー(株)製)
−ガラス繊維−
・繊維(1): ガラス短繊維
・繊維(2): ガラス長繊維
上記結果から、PPS樹脂にガラス繊維を40質量%で含む樹脂材で管継手部材を構成した実施例1〜2は、比較例に比べ、締付強度が高まっていることがわかる。なお、締付強度試験において、比較例1〜3では、管継手部材の配向部において、破損が見られた。
これにより、本発明の管継手部材は、破壊強度が向上することがわかる。
10 管継手部材
10A 管継手部材本体
12 第1管連結部
12B ねじ部
14 トルク入力部
14B 工具接触面
14C 角部
16 第2管連結部
16D 接続部
16G 圧入部
30 凹部
32、34 長溝
50 樹脂成形金型

Claims (5)

  1. 管継手部材本体と、
    前記管継手部材本体の軸方向一端部に設けられるねじ部と、
    前記管継手部材本体の軸方向中間部に設けられ、トルクが入力される複数の工具接触面を周方向に有する多角形状のトルク入力部と、
    を備え、
    少なくとも一部が、ポリフェニレンサルファイド樹脂と、35質量%〜45質量%のガラス繊維と、を含む樹脂材で構成され、
    前記樹脂材で構成された部位が、前記樹脂材で射出成形され、ウエルド部が前記トルク入力部の角部の頂点から管継手部材の中心に向かって径方向に形成され、
    前記ガラス繊維が短繊維であり、前記短繊維の繊維長が100μm〜700μmである管継手部材。
  2. 前記樹脂材が、前記ガラス繊維を37質量%〜43質量%で含む請求項1に記載の管継手部材。
  3. 前記ポリフェニレンサルファイド樹脂が、直鎖型のポリフェニレンサルファイド樹脂である請求項1又は請求項2に記載の管継手部材。
  4. 前記管継手部材本体と、前記ねじ部と、前記トルク入力部とが、前記樹脂材で一体に成形されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の管継手部材。
  5. 前記ねじ部が、前記管継手部材本体の軸方向外側に向かって次第に径が小さくなるテーパ状の雄ねじ部である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の管継手部材。
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