JP6837373B2 - 加熱調理器、空気排出システム及び家電機器の統合運転管理システム - Google Patents
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Description
また発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓が、主電源スイッチの操作面を挟んで、その左右両側に配置していることから、左右の加熱部の何れの操作部を操作する場面でも、指令用光信号を遮ることを少なくでき、外部の排気装置に対する運転指令を確実に行わせることが期待できる。
厨房家具に支持される本体を備え、
前記本体を左右均等に2分する前後方向の中心線を挟んだ左右両側に、被加熱物を加熱する加熱部を配置し、
前記本体上面には、前記中心線を挟んだ左右両側に、前記加熱部毎の加熱条件を入力する操作部をそれぞれ配置し、
さらに前記本体には、主電源スイッチを介して通電が制御される制御装置と、当該制御装置によって前記本体外部の排気装置へ指令用光信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を備え、
前記左右両側の操作部の間には、前記主電源スイッチの操作面を配置し、
前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記主電源スイッチが投入された以降において前記制御装置は、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記報知手段によって報知動作を行わせるようにし、前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内することを特徴とする構成である。
また発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、主電源スイッチの操作面を挟んで、その左右両側に配置しているから、第1の発明と同様な効果が期待できる。
さらに、仮に視覚障害者が主電源スイッチを操作しても、使用者の指の接触を検知する感知部を有しているから、所望する加熱部の操作部を操作できるように報知部で案内することもできる。このため、使用者の操作性を更に向上させることが期待できる。
厨房家具に支持される本体内部に、被加熱物を加熱する加熱部と、送風機からの冷却風が供給され前記本体の内部空間を強制的に冷却する冷却風路と、を備え、
前記加熱部は、前記本体を左右に二分する前後方向の中心線を挟んでその両側で、互いに対称的な位置に1個所ずつ配置され、
前記本体の後部には、前記冷却風路の終端部となる排気口を設け、
前記排気口は、2つの排気口から構成され、その各排気口は前記中心線を挟んで左右に対称的に、かつ当該本体の横幅方向に所定の長さをそれぞれ有しており、
前記2つの加熱部を含む最大横幅寸法よりも、前記2つの排気口が並んだ最大幅寸法を大きく形成し、
前記本体上面には、前記中心線を挟んだ左右両側に、前記加熱部毎の加熱条件を入力する操作部をそれぞれ配置し、
さらに前記本体には、主電源スイッチを介して通電が制御される制御装置と、当該制御装置によって前記本体外部の排気装置へ指令用光信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を備え、
前記左右両側の操作部の間には、前記主電源スイッチの操作面を配置し、
前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記主電源スイッチが投入された以降において前記制御装置は、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記報知手段によって報知動作を行わせるようにし、前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内することを特徴とする構成である。
また発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、主電源スイッチの操作面を挟んで、その左右両側に配置しているから、第1の発明と同様な効果が期待できる。
さらに、前記本体を左右に二分する前後方向の中心線を挟んでその両側で、互いに対称的な位置に、加熱部と排気口とを設け、しかもその排気口は、本体の横幅方向に所定の長さをそれぞれ有しているため、左右の加熱部の何れにおける加熱調理でも、排気口から放出される排気流によって、加熱部において発生した蒸気等を、本体の後部において上昇させることが期待できる。
食品等の被調理物を加熱しない冷却風を本体の内部空間に強制的に供給し、当該本体の後部に設けた排気口から室内空間に放出する加熱調理器と、
前記加熱調理器の上方に設置され、前記加熱調理器側で発生した熱気を当該空間外へ排出する排気装置と、を備え、
前記加熱調理器は、その本体の上部に2つの加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱部毎に左右両側に離れてそれぞれ設けた操作部と、前記排気装置へ運転指令信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段とを、それぞれ備え、
前記左右両側の操作部の中間位置には、前記加熱調理器の主電源スイッチの操作面を配置し、
さらに加熱調理器の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記排気装置には、前記発信部からの指令用光信号を受信する受信部を備え、
前記受信部が前記発信部からの指令用光信号を受信した場合、前記加熱部の上に置かれた被加熱物から発生する加熱された気体と、前記排気口から放出された空気とを導入して、排気動作を行う構成である。
また発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓が、主電源スイッチの操作面を挟んで、その左右両側に配置していることから、左右の加熱口の何れの操作部を操作する場面でも、指令用光信号を遮ることを少なくでき、排気装置を確実に運転させることが期待できる。
厨房家具の設置口に設置される加熱調理器と、
その加熱調理器の上面で発生する蒸気や油煙等を吸引して居住空間の外部へ排出する排気装置と、
前記加熱調理器と前記排気装置の2つの運転を連携させる統合管理装置と、を備え、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から運転情報信号を取得し、当該加熱調理器に対し加熱開始許可信号を送信し、かつ前記加熱調理器から前記排気装置の運転推奨信号を受信し、
さらに前記統合管理装置は、前記加熱調理器から受信する前記運転推奨信号に基づいて前記排気装置に対してその運転開始のための指令信号を送信し、
前記加熱調理器は、その上面に左右方向に離れた2個所の加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱部毎に左右両側に離れてそれぞれ設けた操作部と、この2つの加熱部の間の中央部を前後方向に横切る中間線の上、かつ前記左右両側の操作部の間に配置された主電源スイッチの操作面と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記加熱調理器は、前記主電源スイッチの操作面を操作して主電源が投入された場合、前記統合管理装置に対して主電源の投入を示す運転情報信号と前記排気装置の運転を求める前記運転推奨信号とを、それぞれ発信させ、
前記左右両側の操作部の間には、前記運転推奨信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置されており、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部は、左右方向に一直線状に配置していることを特徴とする構成である。
しかも、前記加熱調理器は、2つの加熱部の間の中央部を前後方向に横切る中間線の上に主電源スイッチの操作面が配置されており、左右いずれの加熱部を使用する場合でも主電源スイッチの操作を行い易く、使用者の操作性を向上させることが期待できる。
居住空間に設置された加熱調理器と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器と、
前記居住空間の空気を循環させて浄化する第2の空気質改善機器と、
前記加熱調理器と前記第1、第2の空気質改善機器から、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器と前記第1、第2の空気質改善機器に対し、無線通信手段から制御信号を発する統合管理装置とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱口毎に左右両側に離れて設けた操作部と、前記左右両側の操作部の間に設けた主電源スイッチの操作面と、前記主電源スイッチの投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器に運転の指令信号を発信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記加熱調理器の本体の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器に運転指令信号を発信し、かつ前記第2の空気質改善機器が運転中であった場合、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づいて、前記無線通信手段から前記第2の空気質改善機器の停止指令信号を発信することを特徴とする構成である。
居住空間に設置された加熱調理器と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器と、
前記加熱調理器と前記第1の空気質改善機器から、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器と前記第1の空気質改善機器に対し、無線通信手段から制御信号を発する統合管理装置とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱部と、当該加熱部毎に左右両側に離れて設けた操作部と、前記左右両側の操作部の間に設けた主電源スイッチの操作面と、前記主電源スイッチの投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器に運転の指令信号を発信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記加熱調理器の本体の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降においては、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器に運転指令信号を発信することを特徴とする構成である。
しかも、前記加熱調理器は、2つの加熱部の間の中央部を前後方向に横切る中間線の上に主電源スイッチの操作面が配置されており、左右いずれの加熱部を使用する場合でも主電源スイッチの操作を行い易い。
また居住空間の空気を排出する空気質改善機器に対する運転指令を確実に行わせることが期待できる。
各実施形態の詳細説明の前に、各実施の形態の特徴を簡単に説明する。
(1)実施の形態1:加熱調理器8の本体8Aの左右中心線CL1を挟んで、その両側 に加熱口を配置したものである。各加熱口は、外径寸法が同等の二つのIHコイ ルを有している。
主電源スイッチ95は、前記左右中心線と交差する位置に配置されている。
左側のIHコイルは、中心部の主コイルと、その周囲に同心円状に点在する4つ の副コイルとから構成されている。主電源スイッチ95は、前記中間線と交差す る位置に配置されている。
本体8Aの左右中心線CL1と中間線CLMの位置は、左右方向に所定距離離れ
ている(横に偏倚している)。
に加熱口を配置したものである。前記左右中心線CL1を挟んで、左側の加熱口
と右側の加熱口は、平面的な外形寸法が同じで、かつ最大加熱能力も同等である
多数のIHコイルを規則正しく縦横に配置している。
隣接する複数のIHコイルで、1つの被加熱物を加熱するマルチコイル方式の加
熱口を備えている。
主電源スイッチ95は、前記左右中心線CL1と交差する位置に配置されている
。
と交差する位置に配置されている。
前記感知面108は、この主電源スイッチの操作ボタン94の左右両側に配置さ れている。また前記感知面108に使用者が触れたことが検知されると、音声合 成装置145によって報知される。
主電源スイッチ95の操作面94は、前記左右中心線CL1と交差する位置に配
置されている。また、本体8Aの上面には、人の指の接触を感知する感知面10 8を備えており、前記感知面108に使用者が触れたことが検知されると、音声
合成装置145によって報知される。
加熱調理器8と電力指令装置(統合管理装置)10を備えた統合運転管理システ ムに関するものである。
加熱調理器8から排気装置9に対して、排気運転の開始指令信号F0を直接受信 させ、排気装置9の運転を開始させる。加熱調理器8が発信した排気運転の開始
指令信号F0で排気装置9を運転できない場合の対策として、加熱調理器8の運
転状況を電力指令装置10が感知し、この電力指令装置が排気装置の排気運転を
制御するシステムである。
加熱調理器8と電力指令装置(統合管理装置)10を備えた統合運転管理システ ムに関するものである。
排気装置9が、「常時排気モード」で運転される場合も、加熱調理器8から排気
装置9に対する排気運転の指令信号によって不用意に、当該排気装置を停止させ
ることがないように工夫している。また加熱調理器8では、加熱調理動作を実際
に行わずに、所定の排気指令信号が発信されていることを容易に確認できる「テ
ストモード」を設定できるものである。
加熱調理器8と電力指令装置(統合管理装置)10を備えた統合運転管理システ ムに関するものである。
加熱口で加熱される調理器具62自体の温度を直接検知して、この計測結果を利
用して加熱工程の進捗(加熱温度上昇など)を判定し、排気装置9の排気能力を
上げるための指令信号の発信タイミングを決めているので、実際の加熱調理の状 況に追従して排気装置9の排気運転を変更できる。これにより、的確な排気を行
わせることが期待できる。
配置しており、各加熱口は、外径寸法が同等の2つのIHコイルを有している。
左右中心線CL1の真上にも、IHコイル又は電熱式ヒータを配置して1つの加
熱口を構成している。
主電源スイッチ95の操作面94は、前記左右中心線CL1と交差する位置に配
置されている。排気装置9制御用の運転指令信号を発信する赤外線発光素子15
4の赤外線信号は、化粧カバー38の2カ所に形成した通信用窓68L、68R
を透過する。
前記赤外線発光素子154と、前記加熱口67との間には、冷却風路197が形 成されている。前記IHコイルの冷却用として前記本体8A内部に強制的に導入 された冷却風の一部は、分岐して前記冷却風路197にも流れ、その冷却風11 0Fで、赤外線発光素子154も冷却される構成である。
図1〜図23は、実施の形態1を示すものである。
(定義)
「家電機器」EEとは、主に家庭で使用されることを想定して設計された電気機器をいう。家電機器EEには、後述する誘導加熱調理器8、空気調和機5、空気清浄機7、排気装置9、照明器具6が含まれる。なお、以下の説明では、家電機器EEという場合には、特に断りがない限り、誘導加熱調理器8、空気調和機5、空気清浄機7、排気装置9を含む。
誘導加熱調理器8は、加熱調理器の一種である。他の種類の加熱調理器としては、トッププレートの下方から熱線を放射して加熱調理を行う輻射式電気加熱源を利用した加熱調理器もある、そこで以下の説明では、誘導加熱調理器は「加熱調理器」と呼ぶ。
(1)家電機器の製造者名
(2)型名
(3)形式番号
(4)定格消費電力
(5)購入年月日(製造業者や販売業者の品質保証期間の起算日になる場合が多い)
(6)使用開始年月日
(7)品質保証書番号
(1)温度情報
(2)湿度情報
(3)塵埃飛散度(単位空気容積あたりの塵埃量)情報
(4)花粉飛散量情報
(5)光量(可視光線量)情報(言い換えると居住空間の明るさの情報である)。
(6)騒音情報(居住空間の静けさの情報である)。
15は、前記加熱調理器8を設置(ビルトイン)した流し台等の厨房家具であり、あとで詳しく説明する。
17は、統合管理装置10に接続されたルーターであり、このルーターは統合管理装置10を電力会社やその家屋1がある地域に情報を発信する地域地震情報提供機関、調理情報提供機関等の外部機関が設置したサーバー19に、インターネット等の広域の通信回路網(「通信ネットワーク」又は「公衆通信網」という)18を介して接続している。なお、ここでいう「外部機関」は、例えば放送番組を提供する放送局や、医療・健康情報を提供する公的機関や民間会社等であるが、これら以外であっても良い。これら外部機関は1つには限られない。
すなわち、1つの居住空間3において、天井(水平壁面)12に配置され、室内の空気を清浄化するための空気清浄機7と、キッチンに配置された調理を行うための加熱調理器8と、加熱調理器8の真上の位置に配置されるレンジフードファン(排気装置9の一種であり、以下では単に「レンジフード」と呼ぶ)26と、空気調和機5と、統合管理装置10とから構成されている。
統合管理装置10は、これら家電機器EEを無線通信によって接続し、連携動作させるために必要である。
本実施の形態1における加熱調理器8は、流し台付きの厨房家具15に組み込まれており、商用電源200Vを使用した誘導加熱調理器である。
15Aは、厨房家具2に形成された設置口である。前記加熱調理器8は、この設置口15Aの口縁部に載せて支持されている。厨房家具15は、この実施の形態1では図5に示すように、水道の給水口51から出る水を一時的に貯めることができる水槽52を備えている。
なお、以下の説明では、左右2つの「加熱口」を総称する場合には、符号は67を用いる。
図9と図10に示すように、本体ケース53は、薄い金属板をプレス装置による折り曲げ加工して断面U字形に成形した胴部53Uと、この胴部の前方側に溶接やネジ止めによって結合された前板53Fと、胴部の後方側に溶接やネジ止めによって結合された後面板53Hとの3者から、上面全体が開口した本体ケースが構成されている。その上面開口部は、トッププレート55が覆っている。前記胴部53Uは、左側面部53Lと右側面部53Rと、これら2つの間を一連に繋いでいる底面部53Bと、の3つで構成されている。
この加熱調理器8では、空隙GPUを利用して吸気する形態にしているので、本体ケース53の上面に吸気口を設置することを省略できる。このため、本体8A上面のデザイン性を向上させることが期待できる。また、トッププレート55の上方に発生する蒸気や油煙等を吸込まないようにできる。
図7において、77は、前記本体ケース53に固定された後部の外枠54に、左右方向に少し離れて、それぞれ形成された2つの排気口である。78は、前記排気口77の上に置かれた2つの排気カバーである。この排気カバーは、図13に示すように後方に行くに従って屋根が高くなるように全体が湾曲した断面形状を呈しており、排気流を後方へ変更できるようになっている。なお、排気カバー78は、前記排気口77の全体を覆うような横幅寸法を有しており、前記外枠54に着脱自在に固定されている。
前述したように右側のIHコイル60Rの直径RRは、210mm、左側のIHコイル60Lの直径RLも、210mmである(図8参照)。
図7において、WA2は、2つのIHコイルの中心点を基準に計測したコイル相互間の間隔である。例えば、WA2は、300mmである。
WA4は、右側の排気口77の右側縁から左側排気口77の左側縁までの最大横幅寸法(以下、「第2の寸法」という)であり、例えば、560mmである。この横幅寸法WA4は、トッププレート55の最大横幅寸法598mm(又は600mm)の約93%以上に相当する。
この冷却ユニットの外郭ケース107は、電気絶縁性のプラスチック材料から形成された上蓋部115(図10参照)と、これの下側に組み合わる下側部116と、から構成されている。
下側部116も、電気絶縁性のプラスチック材料から形成されている。この冷却ユニットCUの後方には大きな開口があり、その開口の後方に密着するように前記第1の送風機BM1が配置されている。
右操作部93Rと左操作部93Lは、プリント基板(図示せず)上に設置され、使用者が上部の入力キー(操作面)を押し込むことで電気回路の接点を閉じる小形のスイッチを3個ずつ並べて設置している。そのスイッチは、例えば「タクタイルスイッチ」と呼ばれるものであり、入力キー(操作面)を押すとオン、離すとオフになる「モーメンタリ動作」をする。この操作時には、使用者は押圧した感触を受けるようなスイッチ機構を備えている。
さらに、中央の入力キー96Mは、右側の加熱口67Rの運転を選択するためのものであり、主電源スイッチ95の操作ボタン94を押したあと、この入力キー96Mを押すと、右側の加熱口に対応している右IHコイル60Rで誘導加熱が開始され、また同時に、排気装置9に対して所定の運転開始指令信号が(後述する)赤外線発光素子154から発信される。
なお、誘導加熱を一時的に停止するための専用のキーや、加熱調理のメニュー、例えば湯沸かし、揚げ物、煮物等の何れか1つを選択できるキーを、更に追加しても良い。
さらに、中央の入力キー97Mは、左側の加熱口67Lの運転を選択するためのものであり、主電源スイッチ95の操作ボタン94を押したあと、この入力キー97Mを押すと、左側の加熱口67Lに対応している左IHコイル60Lで誘導加熱が開始され、また同時に、排気装置9に対して所定の運転開始指令信号が(後述する)赤外線発光素子154から発信される。
なお、誘導加熱を一時的に停止するための専用のキーや、加熱調理のメニュー、例えば湯沸かし、揚げ物、煮物等の何れか1つを選択できるキーを更に設けても良い。
前記右操作部93Rと左操作部93Lの間は、例えば横幅WXの間隔がある。WXは例えば180mm〜200mm程度である。
これは、右IHコイル60Rからの磁気的な影響を極力減らすことと、冷却ユニットCUと収納室70との間を隔離する空間が必要であることが主な理由である。なお、この図8とは左右逆にし、冷却ユニットCUを左側に配置し、収納室70は、前記左IHコイル60Lの真下の位置を避けてそれよりも右側の範囲に配置しても良い。
(湯沸かし)
湯沸かしでは、操作部93で使用者が設定した火力(例えば1kw)にて制御装置143が(選択された)IHコイル60Lに高周波電力を印加するように指令すると、温度検出回路144が被加熱物(例えば、鍋など)の温度を、トッププレート55の下方から赤外線式温度センサーによって1秒間隔単位で計測し、監視する。
制御装置143は、予め設定している目標温度(例えば、98℃)に向けて加熱を実施し、温度検出回路144から送信された最新の温度の情報が、目標温度(例えば98℃)になった場合、沸騰したものと判断して、IHコイル60Lへの通電を停止し、また音声合成報知部145により、沸騰したことを知らせる報知を行う。
揚げ物調理(「揚げ物調理モード」ともいう)とは、食用油を金属鍋等の被加熱物に入れて行う調理であり。通常は、その油の量を所定量以上にし、油の温度を管理して行うことが好ましく、この実施の形態1では、油の温度が、揚げ物調理モードで設定されている温度(例えば180℃や200℃など)まで、短時間で上昇させるようにIHコイル60L、60Rの火力を制御する「自動揚げ物」メニューを有している。
天ぷらやコロッケの解凍等がこの揚げ物調理の1種である。油煙の発生が最も多い。
煮込み調理は、野菜や肉などの被調理物(食材)を被加熱容器に入れ、水や調理液等とともに、煮崩れしにくい温度である60〜70℃で数分間以上に亘り維持したあと、100℃近傍温度まで食材を加熱して、その状態にある時間維持することにより、野菜が煮崩れせず、肉が柔らかく煮込まれた料理となるものである。
野菜や蕎麦、うどん等を茹でるときの調理メニューである。湯沸しモードと同様に、加熱初期は水量に対して最適な加熱制御が可能となり、また、略90℃を超えた段階で、例えば98℃以上の温度で保温状態を維持する。その後、茹でる食材を投入して、湯の温度低下が得られた場合には98℃程度の温度を維持して加熱を行う。なお、この実施の形態1では、蕎麦やうどん等を投入してからの「吹き零れ」対策のため、IHコイル60L、60Rの通電方法を、強・弱変化させ、又はオン・オフ(間欠的加熱動作)させて加熱継続し、お湯の温度を97℃程度に維持して、吹き零れがしにくい温度で一定に保つことできる。
操作部93で使用者が設定した火力(例えば1kw)にて制御装置143が(選択された)IHコイル60Lに高周波電力を印加するものであり、湯沸かしのような目標温度(例えば、98℃)になった場合、IHコイル60Lへの通電を停止したり、その目標温度付近(例えば、95℃)で温度を維持するように火力を自動調整したり、間欠加熱運転をしたりする制御は行わない。なお、温度検出回路144による過熱防止のための温度監視は行われる。なお、加熱開始後に、上記火力は使用者が操作部93(例えば、入力キー96L)によって調節できる。
112は、前記水平仕切板100によって、本体ケース53の内部に区画形成された下部空間である。水平仕切板100の上方には、上部空間113が区画形成される。上部空間の天井は、トッププレート55が構成する。下部空間112の右側には、金属製の薄い板から形成され、垂直に立っている第2の隔壁114(図10参照)があり、これにより左右に仕切られている。この仕切られた右側には、前記冷却ユニットCUが配置されている。
前記左IHコイル60Lは、コイルベース69と、フェライト(図示せず)と、防磁リング(図示せず)と、を有している。
下部空間112の右側は、前記第2の隔壁114によって左右に仕切られ、その隔壁の左側には横幅寸法がW2の左側空間が形成されている。隔壁の右側には横幅寸法がW3の右側空間が形成されている。この右側空間には、縦断面形状が正方形又は長方形の冷却ユニットCUが格納されている。冷却ユニットCUの内部には前後方向に大きな通風路が形成されており、その上流側に第1の送風機BM1が配置されている。
HBは、皿部63上面から蓋体64の下面との間隔で決まる、第1の調理器具62の有効高さである。
前記トレイ72には、その左右両側に一体的な凸部121が形成されている。その凸部121の外側には、滑動部品124が装着されている。この滑動部品124は、プラスチック製の支持板122L、122Rに形成された前後方向に水平に伸びた案内溝123に支持されている。滑動部品124は、金属又はプラスチック製である。
78は、図6でも説明したように排気口77の上に置かれた2つの排気カバーである。78Eは、排気カバー78の後端縁であり、この部分によって排気口77からの排気流(矢印111Lで示す)が図12に示すように後方へ向けられて放出される。
128は、排気カバー78の後端縁78Eの下側に形成された最終排気口である。なお、この最終排気口を前記排気口77と兼用させても良い。すなわち、排気カバー78を設けず、排気口77から居住空間3へ直接排気するようにしても良い。
カバー71を前方に引くと、前記トレイ72を収納室70の中から前方に引き出すことが可能であるが、この引き出し量を一定限度に制限した方が好ましい。トレイ72の中には、前記した第1の調理器具62を載せているため、必要以上に引き出すことを防止し、トレイ72の落下を防止する機構を備えているが、具体的には図示していない。しかし、トレイ72の後部に突起を設ける一方、収納室70の内側には、前記トレイ72をある限界位置まで引き出した際に、前記突起が当るようなストッパーを設けることで簡単に実現できる。
トレイ72が収納室70の最も奥の所定位置まで挿入されている場合、加熱調理器8の運転開始準備段階では、前記リードスイッチ132が、永久磁石131の接近を検知するからONを示す信号を出力することとなり、その検出信号は制御装置143に入力されるので、制御装置143では、カバー71が閉鎖されており、加熱調理を開始して良いと判断する。つまり、前記リードスイッチ132は、安全装置SDの一部を構成している。ここでいう「安全装置」は、前記制御装置143とリードスイッチ132の両者によって構成されていることが分かる。
前記収納室70の挿入口73最前縁から、収納室70の背面を構成する背面壁70Hまでの距離(奥行寸法)L2は、例えば30cmである。この奥行寸法L2は、取っ手66を含めた第1の調理器具62の最大長さよりも大きく設定されており、第1の調理器具62はこの収納室70の中に、前後方向に挿入されて格納できる。
36は、本体8Aの上面の前方端部を、所定の前後幅で覆うように設置された表面カバーであり、金属や硬質プラスチック等によって横長な帯状に形成されている。
表面カバー36の中央部は、後述する化粧カバー38が覆っている。
透孔36Aの中を貫通するように主電源スイッチ95の操作ボタン(操作面)94が垂直に配置されている。
なお、図示していないが、前記右操作部93Rと、左操作部93Lを構成する各種用入力キー(96R、96M、97R、97M等)の信号発生部となるスイッチ部は、前記電気部品用支持板37の右側と左側部分に、それぞれ実装されているが、右操作部93Rと、左操作部93Lを別の支持板の上に設置しても良い。
95は、使用者によって開閉操作される主電源スイッチで、200Vの商用電源142に電源プラグ(図示せず)介して接続されている。94は使用者によって開閉操作される主電源スイッチ用の操作ボタン(操作面)、148は、この主電源スイッチ95を介して電気エネルギーが供給される電源回路、143は、この電源回路から所定の定圧電流が供給され、マイクロコンピューターを中心に構成されている制御装置である。
インバーター回路120Lは、前記左IHコイル60Lに高周波電流を供給するためのものであり、共振コンデンサー等が接続された周知の共振回路に接続されている。
温度検出回路144は、2つのIHコイル60L、60Rによって加熱されるトッププレート55上の、第1の調理器具62の温度や、そのトッププレート55の温度、上部空間113の雰囲気温度、インバーター回路120L、120Rの温度、表示画面91等の温度を検知する。そして、それら温度検出結果を制御装置143に温度検出情報として随時送信する。前記温度センサー(図示せず)は赤外線センサーのような非接触型、あるいはサーミスタのような接触型の何れであっても良く、それらを単独で、又は組み合わせて使用している。
155は、前記制御装置143によって発信が制御される発信部であり、赤外線信号を発信する。その赤外線信号は、排気装置9に対する各種運転情報を含めた指令信号である。例えば、加熱運転開始は01、調理メニューで「油調理」は02、「湯沸かし」は03、加熱運転停止は04、火力(運転強度)大は05の特定コードが指定されている。
また排気運転の強度で「中」程度を意味する「中運転モード」は06、同じく運転強度の「弱(小)」を意味する「弱運転モード」は07、というように個別の識別コードが指定されている。これら識別コードが前記指令信号に含まれる。
加熱調理器8の制御関係の構成について図17を参照しながら説明する。
まず、使用者が主電源スイッチ95をONすると、この主電源スイッチを介して電気エネルギーが電源回路148に供給される。そしてこの電源回路から所定の定圧電流が供給され制御装置143が起動される。
また同時に、制御装置143は、操作部93の各種入力キー96、97、98,99からの入力指令信号を待つ「待機状態」に入る。
左IHコイル60Lの上に、第1の調理器具62が置かれている場合、左側の操作部93Lにある、3つの入力キー97を操作すれば、加熱調理が開始される。
インバーター回路120Lが制御装置143によって駆動され、加熱調理が実行されると、これと同期して制御装置143はモータ駆動回路151を起動し、第1の送風機BM1のモータ152を回転駆動する。
このため、飾り板84の下方に形成されている空隙GPUから、居住空間3の中の新鮮な空気が前記空隙GPUを介して、第1の送風機BM1まで吸引される。なお、このように空隙GPUを利用して吸気する形態にしているため、本体ケース53の上面に吸気口を設置することを省略でき、加熱調理器8の上面のデザイン性を向上させることが期待できる。
通常、IHコイル60L、60Rには、それらを支えるコイルベース69の周囲に防磁リングという漏洩磁束防止の手段が設けてあるが、左IHコイル60Lの直下にある収納室70の天井壁70Tが、真上の位置で誘導加熱している左IHコイル60Lの影響を受けて温度上昇する懸念がある。特に200V電源で、インバーター回路120Lを駆動し、特に大きな火力(例えば3000W)で加熱した場合には、左IHコイル60Lの下方にまで高周波磁界の影響を強く受けるので、最も近くにある金属製、例えば天井壁70Tが加熱されることにもなる。また水平仕切板100の温度が上がると、これと空隙SP2を介して天井壁70Tが接近している収納室70も間接的に温められる懸念もある。
次に、加熱調理器8の加熱動作について、図19〜図20を参照しながら説明する。
図19に示したフローチャートは、加熱調理器8の基本的な動作ステップを示すものである。
まず、主電源スイッチ95の操作ボタン(操作面94)を使用者が押して、主電源を入れる(S1)。すると電源回路148を介して制御装置143に電源が印加され、制御装置143は、温度検出回路144から温度情報を得て、調理器の主要な部分が異常な高温度になっていないかどうかを自己チェックする(S2)。
このステップでは、電力指令装置を兼ねている統合管理装置10に対して、運転情報信号L1を発信する。発信は、無線通信手段150から行われる。
このステップS6が「Yes」のときは、ステップS8に進み、統合管理装置10に対して、運転情報信号L2Lを発信する。発信は、無線通信手段150から行われる。そして左IHコイル60Lによる加熱調理のメニュー選択ステップS10に進む。
この実施の形態では、「揚げ物」は001、「湯沸し」は002、「煮込み」は003、「茹で」は004という特定コードを生成し、発信部150から送信するが、このコード001は、排気装置9側では、揚げ物調理であると解読できるようになっている。これは事前に排気装置9と加熱調理器8の間の通信の規定が一致している場合(同じメーカで製造されている場合が多い)が好ましい。しかし、厨房家具15を設置した際に、最初に排気装置9と加熱調理器8との間で適合テストを実施し、連携動作をするように設置業者がメーカの据付工事説明書等に従って調整することでも良い。または1つの標準規格に準拠して排気装置9と加熱調理器8が設計されていれば、上記のような調理メニューの内容の判定が容易に可能である。
電力指定装置は、この消費電力を前提にしてこの家屋1の最大消費電力を計算する。但し、「揚げ物」を2種類設け、使用者が最大火力を選択できる「手動揚げ物」と使用者が最大火力を選択できない「自動揚げ物」の何れかを選択できるようにしても良い。この場合、前者は「予想最大消費電力は2000W」であると、統合管理装置10は判断し、また後者の場合は「予想最大消費電力は1800W」と統合管理装置10は判断する。
次のステップS15では、「自動揚げ物」の加熱調理動作を開始したことを示す運転情報信号L4を統合管理装置10に送信する。統合管理装置10は、加熱調理器8の運転開始を知り、消費電力の変化を把握する動作を行う。
この判定基準時間は、調理メニュー毎に決まっている。例えば、「自動揚げ物」と「揚げ物」は30秒、「湯沸かし」と「茹で」の場合は60秒である。
ステップS17では、制御装置143が発信部155に対して、排気運転の開始のための指令信号(制御信号)F0を排気装置9に向けて発信するように指令する。
そしてこのような右操作部93R又は左操作部93Lの各種入力キー96、97を操作する過程では、操作ボタン94を挟んでその左右両側に配置されている通信用窓68R、68Lの上に手を伸ばす必要性は殆どないため、排気運転の開始指令信号(光信号)F0が使用者の手や腕等で遮られて、排気装置9の運転開始が指令されないという事態は招かない。
なお、排気運転の開始指令信号(光信号)F0は、短時間(例えば数秒以内)に数回発信されるようにして、確実な通信指令を行えるようにしても良い。
図21は、加熱調理器8の制御装置143の動作を示すものである。以下、この図21を参照しながら、図20のステップS17以降の動作について更に詳しく説明する。
ステップSA1は、油調理のメニューが選定されて加熱調理が開始されたかどうかを判定するステップである。
また、統合管理装置10から、空気清浄機7が運転中であるかどうかを示す情報を取得する(SA2)。なお、加熱調理器8が調理開始の後でその都度統合管理装置10に照会するのではなく、前記運転情報信号L4を受けた段階で、統合環境検知部16は加熱調理器8が油調理することを把握し、自動的に空気清浄機7の運転有無の情報を加熱調理器8に送信しても良い。
この場合、「弱運転モード」から「中運転モード」に変更される。
この場合、「中運転モード」から「強運転モード」に変更される。すると排気装置9は電動ファン26Fの運転条件を変更し、図2に矢印FF1で示したように下方向から居住空間1の空気を、さらに強力に吸引して矢印FF2に示すように屋外へ排出する(SA5)。
そしてこれ以降は、前記したステップSA6に進むので、以後の説明を省略する。
この制御信号F0は、図20のステップS16で発信することが決まるものである。前述したように加熱調理開始の時点からの経過時間や温度上昇状態で判定される。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態1の加熱調理器8は、第1の発明の構成を備えていた。
すなわち、この実施の形態1における加熱調理器8は、特に図7から明らかなように、
厨房家具15の所定位置に支持される本体8Aを有し、
前記本体8Aの上面に被加熱物が載置されるトッププレート55を備え、
前記本体8Aを左右均等に2分する前後方向の中心線CL1を挟んだ左右両側に、前記トッププレート55の下方から前記被加熱物を加熱できる加熱部67(67L、67R)をそれぞれ配置し、
前記本体8Aには、主電源スイッチ95を介して通電が制御される制御装置143と、当該制御装置143によって前記本体8A外部の排気装置9へ指令用光信号を送信する発信部155と、を備え、
前記本体8Aの上面には、前記2つの加熱部67よりも前方側に、当該加熱部67毎に操作部93L、93Rを有し、
前記操作部93L、93Rの間には、前記主電源スイッチ95の操作面94を配置し、
さらに前記発信部155からの指令用光信号が通過する通信用窓68(68R、68L)を、前記主電源スイッチ95の操作面94を挟んで、その左右両側に配置していることを特徴とする構成である。
また発信部155からの指令用光信号が通過する通信用窓67が、主電源スイッチ95の操作面94を挟んで、その左右両側に配置していることから、左右の加熱部67の何れの操作部93L、93Rを操作する場面でも、指令用光信号を不用意に遮ることを少なくでき、外部の排気装置9に対する運転指令を確実に行わせることが期待できる。
すなわち、
食品等の被調理物を加熱しない冷却風を本体8Aの内部空間に強制的に供給し、本体8Aの後部に設けた排気口77から室内空間に放出する加熱調理器8と、
前記加熱調理器8を所定の位置に固定させた厨房家具15と、
前記厨房家具15の上方に設置され、前記加熱調理器8側で発生した熱気を当該空間外へ排出する排気装置9と、を備え、
前記加熱調理器8は、その本体8Aの上面に2つの加熱部(加熱口)67(67L、67R)と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱部67毎にそれぞれ設けた操作部93L、93Rと、前記排気装置9へ運転指令信号を送信する発信部155とを備え、
前記操作部93L、93Rの間には、前記加熱調理器8の主電源スイッチ95の操作ボタン(操作面)94を配置し、
さらに加熱調理器8の上面には、前記発信部155からの指令用光信号が通過する通信用窓68を、前記主電源スイッチ95の操作面94を挟んで、その左右両側に配置し、
前記排気装置9には、前記発信部155からの指令用光信号を受信する受信部を備え、
前記排気装置9は、前記発信部155からの指令用光信号を受信した場合、前記加熱部67の上に置かれた被加熱物から発生する加熱された気体と、前記排気口77から放出された空気とを導入して、排気動作を行う構成である。
また発信部からの排気運転の開始指令信号F0や指令信号F1等が通過する通信用窓68が、主電源スイッチ95の操作面94を挟んで、その左右両側に配置されていることから、左右の加熱部67の何れの操作部93を操作する場面でも、それら指令用光信号を不用意に遮ることを少なくでき、排気装置9を確実に運転させることが期待できる。
実施の形態1では、さらに以下の特徴により各種の利点がある。
(1)その1.
実施の形態1の加熱調理器8は、
トッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記トッププレート55上に置かれた被加熱物を加熱するための、加熱源となるIHコイル60L、60Rと、使用者が物品を出し入れできる挿入口73を有した収納室70と、前記本体8Aの内部空間に冷却用空気を導入する送風機BM1と、前記加熱源のIHコイル60L、60Rへの通電を制御する制御装置143と、前記制御装置143に対して運転指令信号を入力する操作部93と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して制御信号を発信する発信部155と、を設け、
前記冷却用空気が前記本体8Aに導入される吸気口58から、前記本体8Aの外部へ排出するための、2つの排気口77までの間の排気風路の中に、前記IHコイル60L、60Rが配置されており、
前記2つの排気口77は、前記本体8Aの後部上面に設けてあり、
前記2つの排気口77は、前記本体8Aの横方向に所定の範囲(WA4)内に直線的に形成され、かつその2つの排気口77の、個々の横方向長さ(WA1)は、前記IHコイル60L、60Rの直径寸法(RL、RR)よりも大きく形成されている構成である。
このため、本体8Aの背後側に居住空間3の垂直壁面が接近していても、その垂直壁面に油煙等が接触することを抑制できる。
この実施の形態1の加熱調理器1は、特に図7から明らかなように、
トッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記トッププレート55上に置かれた被加熱物を加熱するための、少なくとも2つ加熱源となるIHコイル60L、60Rと、使用者が物品を出し入れできる挿入口73を有した収納室70と、前記本体8Aの内部空間に冷却用空気を導入する送風機BM1と、前記IHコイル60L、60Rへの通電を制御する制御装置143と、前記制御装置143に対して運転指令信号を入力する操作部93と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して制御信号を発信する発信部155と、を設け、
前記冷却用空気が前記本体8Aに導入される吸気口58から、前記本体8Aの外部へ排出される排気口77までの間の排気風路の中に、前記IHコイル60L、60Rが配置されており、
前記IHコイル60L、60Rは、第1の寸法WA3の範囲内で、左右方向において並べて配置され、
前記排気口77は、前記本体8Aの後部上面に設けてあり、
前記排気口77は、前記本体8Aの横方向に、前記第1の寸法WA3よりも大きい第2の寸法(WA4)で直線的に配置されている構成である。
このため、左右方向に並べて配置された2つのIHコイル60L、60Rの何れか一方及びその両方が同時に使用されて加熱調理が行われても、それらIHコイルの背後側にある排気口77から排気流が放出される。
そのため、加熱調理器8の背後側に居住空間3の垂直壁面が接近していても、その垂直壁面に対して、トッププレート55上で発生した蒸気や油煙等が接触することを抑制できる。
実施の形態1の加熱調理器8は、特に図7に示したように、
厨房家具15の所定位置に支持される本体8Aを有し、
前記本体8A内部には、この本体上方に置かれる被加熱物を加熱する加熱部67L、67Rと、送風機MB1からの冷却風が供給され前記本体8Aの内部空間を強制的に冷却する冷却風路104と、を備え、
前記加熱部67L、67Rは、前記本体を左右に二分する中心線CL1を挟んでその両側で、互いに対称的な位置に1個所ずつ配置され、
前記本体8Aの後部には、前記冷却風路の終端部となる排気口77を設け、
前記排気口77は、2つの排気口から構成され、その各排気口は前記中心線CL1を挟んで左右に対称的に、かつ当該本体の横幅方向に所定の長さWA1をそれぞれ有しており、
前記2つの加熱部67L、67Rを含む最大横幅寸法WA3よりも、前記2つの排気口77が並んだ最大幅寸法WA4を大きく形成していることを特徴とする構成である。
このため、左右方向に並べて配置された2つのIHコイルの何れか一方及びその両方が同時に使用されて加熱調理が行われても、それらIHコイルの背後側にある排気口77から清浄な空気の排気流が放出され、加熱調理器8の背後側に居住空間3の垂直壁面が接近していても、その垂直壁面に対して、トッププレート55上で発生した蒸気や油煙等が接触することを抑制できる。
実施の形態1の加熱調理器8は、特に図7に示したように、
被加熱物が載置されるトッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記被加熱物を加熱する加熱部67L、67Rと、空気を導入する送風機BM1と、前記加熱部への通電を制御する制御装置143と、被加熱物やトッププレート55等の測定対象物の温度を検出する温度検出回路144と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して運転指令信号F1、F2を発信する発信部155とを、それぞれ設け、
前記送風機BM1によって導入された空気を排出する排気口77を、前記本体8A上部に設け、
前記制御装置143は、前記送風機BM1を第1の排気能力で運転させる「中運転」モード(第1運転モード)の制御信号F1と、前記第1の排気能力より大きな排気能力で運転させる「強運転」モード(第2運転モード)の運転指令信号F2を、それぞれ前記発信部155で発信させ、
前記制御装置143は、使用者によって選択された調理メニューが予熱工程を含む油調理のときは、前記温度検出手段144で計測した測定対象物の温度が、当該予熱工程の所定温度T1を超えた場合に、前記「中運転」モードから「強運転」モードへ変更する運転指令信号F2を発信する構成である。
さらに、実施の形態1の加熱調理器8は、
トッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記トッププレート55上に置かれた被加熱物を加熱する加熱部67L、67Rを配置し、被加熱物の中の被調理物を非接触で前記加熱部によって調理するものにおいて、
前記本体8Aには、使用者が物品を出し入れできる挿入口73を有した収納室70と、前記本体8Aの内部空間に冷却用空気を導入する送風機BM1と、前記加熱部への通電を制御する制御装置143と、前記制御装置143に対して運転指令信号を入力する操作部93と、測定対象物の温度を検出する温度検出手段144と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して運転指令信号(指令用光信号)F1、F2を発信する発信部155とを、それぞれ設け、
前記冷却用空気が前記本体8Aに導入される吸気口58から、前記本体8Aの外部へ排出される排気口77までの間の排気風路104の中に、前記加熱源が配置されており、
前記制御装置143は、前記操作部93によって選択された複数の調理種別に応じて、前記排気装置の運転パターンを選択し、前記温度検出手段144で検出した温度に基づいて前記運転指令信号を前記発信部155から発信することを特徴とする構成である。
この実施の形態1における空気排出システムは、
被加熱物が載置されるトッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記被加熱物を加熱する加熱部67L、67Rと、前記本体8Aの外部から空気を導入し、当該本体の上部に設けた排気口77から放出する送風機BM1と、前記加熱部への通電を制御する制御装置143と、測定対象物の温度を計測する温度検出回路144と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して制御信号を発信する発信部155とを、それぞれ内蔵した加熱調理器8と、
前記加熱調理器8のある居住空間3の空気を当該空間外へ排出する排気装置9と、を備え、
前記制御装置143は、前記送風機BM1を第1の排気能力で運転させる「中運転」モードの運転指令信号F1と、前記第1の排気能力より大きな排気能力で運転させる「強運転」モードの運転指令信号F2を、それぞれ前記発信部155で発信させ、
前記制御装置143は、使用者によって選択された調理種別が予熱工程を含む油調理のときは、測定対象物の温度が、当該予熱工程の所定温度T0を超えた場合に、前記「中運転」モードから「強運転」モードへ変更する運転指令信号F1を発信し、
前記排気装置9は、前記加熱調理器8から送信される前記運転指令信号F1、F2を受信し、前記被加熱物から発生する加熱された気体と、前記排気口77から放出された空気とを導入する排気運転を行う構成である。
また、この実施の形態1の空気排出システムは、
トッププレート55を有した本体8Aの内部に、前記トッププレート55上に置かれた被加熱物を加熱する加熱部67L、67Rと、使用者が物品を出し入れできる挿入口73を有した収納室70と、前記本体8Aの内部空間に冷却用空気を導入する送風機BM1と、前記加熱部への通電を制御する制御装置143と、前記制御装置143に対して運転指令信号を入力する操作部93と、前記本体8Aの外部にある排気装置9に対して制御信号を発信する発信部155とを、それぞれ内蔵させた加熱調理器8と、
前記加熱調理器8のある居住空間の空気を当該空間外へ排出する排気装置9と、を備え、
前記加熱調理器8は、前記本体8Aの内部に導入される空気の吸気口58から、前記本体8Aの外部へ排出される排気口77までの間の排気風路104の中に、前記加熱部が配置され、
前記制御装置143は、前記操作部93によって選択された複数の調理種別に応じて、前記排気装置9の運転パターンを選択し、加熱調理工程の進捗に合わせて前記運転指令信号を前記発信部155から発信し、
前記排気装置9は、前記加熱調理器8から送信される前記運転指令信号を受信して、前記被加熱物から発生する加熱された気体と、前記排気口77から放出された空気とを導入し、排気する運転を行う構成である。
この実施の形態1における家電機器の統合管理装置10は、
無線通信部150を備えた加熱調理器8と、前記加熱調理器8がある居住空間3の空気を当該空間外へ排出する排気装置9とから、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器8と排気装置9に対し制御信号を発して運転を集中制御する統合管理装置10において、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8がある居住空間3の空気質の状態に応じて前記排気装置9に運転指令信号F1、F2を発信し、
さらに前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8の無線通信部150から送信された調理種別を示す情報を含んだ前記運転情報信号L3に基づき、前記排気装置9に指令信号を発信し、当該排気装置9の運転開始、運転停止、運転時間又は排気能力の少なくとも何れか1つを制御する構成である。
この実施の形態1に示した空気質の改善システムは、
被加熱物が載置されるトッププレート55と、使用者が物品を出し入れできる挿入口を設けた収納室とを備えた加熱調理器8と、
前記加熱調理器のある居住空間の空気を外部へ排出する排気装置9と、
前記加熱調理器のある居住空間の空気を浄化する空気清浄機7と、
前記加熱調理器8と空気清浄機7とから、それらの運転状態の情報を収集するとともに、当該加熱調理器8と空気清浄機7のそれぞれの運転を制御する統合管理装置10と、
前記加熱調理器8のある居住空間の空気の汚れや臭い、温度等の空気質を計測した結果を前記統合管理装置10へ送信する環境検知部16と、を備え、
前記加熱調理器8は、その本体8Aの内部に、居住空間の空気を導入する吸気口58から当該空気を排出する排気口77までの間の排気風路104を備え、当該排気風路の中に、前記加熱源が配置されており、かつ当該排気風路104の内部空間では、そこを流れる冷却風が前記被加熱物と被調理物に接触しない構成であり、
前記統合管理装置10は、前記環境検知部16からの空気質を計測した結果を示す情報に基づき前記空気清浄機7と排気装置9の少なくとも何れか1つの運転を制御し、
さらに前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から送信された調理種別を示す情報を含んだ前記運転情報に基づき、前記空気清浄機7と排気装置9の、運転開始、運転停止、運転時間又は排気能力の少なくとも何れか1つを制御する構成である。
この実施の形態1の加熱調理器8は、制御装置143には、前記カバー71が開いている状態を検知し、当該カバーが開いている状態では前記インバーター回路120L、120Rの動作開始を禁止する安全装置SD(132)を設けているものであるため、カバー71が開いている状態では前記インバーター回路120L、120Rの動作開始が自動的に禁止され、安全性を高めることができる。
この実施の形態1の加熱調理器1は、無線通信手段150を更に有し、
本体1の上面に設けた操作部93には、前記第1の調理器具62を使用する場合に、前記無線通信手段150を介して調理参考情報を取得することを指令する指令スイッチ98を備えているので、調理に参考となる情報を外部から無線通信で取得することができ、第1の調理器具62を使う場合の利便性を高めることができる。
図24と図25は、実施の形態2に係る加熱調理器8を示すものである。この実施の形態では、加熱調理器8の左側の加熱口67Lを、複数のIHコイルの集合体で構成したところが特徴である。なお、図1〜図23と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図24に示すように、加熱調理器8は、左側の加熱口67Lを構成する左IHコイル60Lと、右側の加熱口67Rを構成する右IHコイル60Rとを備えた、いわゆる2口の誘導加熱調理器である。
CLMは、その2つのIHコイル60L、60Rの中間点を前後方向に結んだ直線(以下、「中間線」という)を示している。本体8Aの左右中心線CL1は、前記中間線CLMよりも左側に数cmから10cmずれている(横に偏倚している)。言い換えると中間線CLMを挟んでその左右対称的位置に、右加熱口67Rと左加熱口67Lが配置されている。
本体8Aは、流し台等の厨房家具15に形成した設置口15Aを覆う大きさに合わせて、略正方形の平面形状に形成されている。
本体8Aの外郭を形成する金属製薄板から形成された本体ケース53の上部は、内側寸法で横幅WB3が540mm(又は550mm)、奥行DP2が402mmの箱形に設計されている。この本体ケース53の内部に、前記左右IHコイル60L、60Rがそれぞれ設置されている。
MCは、左IHコイル60Lの一部を構成する主加熱コイルであり、被加熱物Nを載せるトッププレート55の下方に接近して配置されている。第25図中、破線の円で示したのが鍋等の被加熱物Nの底面の形状(輪郭)である。
またこの主加熱コイルMCは、0.1mm〜0.3mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら渦巻状に巻き、中心点X1を基点として外形形状が円形になるようにし、最終的に円盤形に成形されている。主加熱コイルMCの直径(最大外径寸法)は約180mm〜200mm程度である。
外側コイルMC2の外径寸法は、180mmである。内側コイルMC2の外径寸法は、90mmである。
これにより、被加熱物Nの中にある水や煮物汁などの液体に対流の発生を促進できる。
この実施の形態2において、前記表示画面91は、左右の加熱口67に共通で用いられるものであるため、統合表示手段とも呼ばれる。この実施の形態2の統合表示手段で使用されている表示画面は、周知のドットマトリックス型液晶表示画面である。
なお、温度感知部は1つに限る必要はなく、被加熱物Nの底面の温度をできるだけ正確に捉えるため、間隔を置いて複数個設けても良い。例えば主加熱コイルMCの内側と、主加熱コイルと副加熱コイルSC1〜SC4の間の空間、あるいは副加熱コイルSC1〜SC4の内側の空間に、それぞれ設置しても良い。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態2の加熱調理器8においても、実施の形態1と同等の効果が期待できる。
なお、このような1つの主加熱コイルMCと、この周囲に配置した4つの副加熱コイルSC1〜SC4によって1つの被加熱物を加熱する方式は、例えば日本国の特許第5538546号公報や特許第5766287号公報によって紹介されている。
図26〜図28は、実施の形態3に係る加熱調理器8を示すものである。
この実施の形態3では、加熱調理器8の加熱手段となる誘導加熱コイルを、本体8Aの上面に多数整列状態に設置したところが特徴である。なお、図1〜図23と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略している。
図26は、本発明の実施の形態3に係る(厨房家具に組み込まれる形式の)加熱調理器の外観を示す斜視図である。図27は、図26の加熱調理器の平面図である。図28は、その加熱調理器の回路構成を示すブロック図である。
図26に示すように、本実施の形態3に係る加熱調理器は、箱形の本体部8A及びトッププレート55を備えた天面部によって構成されている。
55Aは、トッププレート55の前方端に近い位置で、その左右の中央部に形成された透明な表示窓である。この窓に対応して、トッププレート55の下面に近接した位置には、加熱動作状態又は使用者の調理条件設定情報等を表示する液晶表示基板(図示せず)が配置され、この液晶表示基板の上に設けた表示画面91が、前記表示窓55Aを通して、トッププレート55の上方から目視できるようになっている。
2つの操作部93L、93Rは、加熱調理の開始・停止を指令するためのもので、制御装置143の「入力操作部」に相当するものである。なお、図26〜図28では、具体的な入力操作キーは図示していない。
前記加熱エリア205に対応して、前記トッププレート55の下方には、直径が数cm〜10cm程度の外形形状が円形のIHコイル206が多数規則正しく配置されている。このIHコイルは、全て同一形状・同一構造(巻き線構造等)、同一の加熱能力(定格最大火力)のものである。つまり、同じIHコイルが、前後左右に規則正しく並べられており、各IHコイル206は、できるだけお互いに接近するように配置されている。
また、左側の操作部93Lを使用者がタッチすれば、左側の加熱エリアを選択することができる。
155は、2つの赤外線発光素子154を駆動する発信部である。この赤外線発光素子154から発せられた赤外線信号(排気装置9の運転開始指令信号F0など)は、2つの操作部93L、93Rの間に設けた通信用窓68L、68Rを通過して排気装置9に至る。
また隣接した6つのIHコイル206の上に1つの被加熱物N2が載置された場合については、図27の右側部分に示すように、被加熱物N2の底面の形状を楕円形の図形で表現している。
なお、複数のインバーター回路214を設ける場合、前記制御装置143によって互いに独立して駆動されるようにし、不要なインバーター回路214が駆動されないようにする。つまり各IHコイル206の単位で誘導加熱(IH)の制御ができるようになっている。
被加熱物N1、N2を載置するトッププレート55を上面に有する本体8Aと、
前記本体8Aの内部に収容され、互いに隣接する4個以上のIHコイルの集合体から構成されている加熱部(加熱口)67と、
前記IHコイルの個々に高周波電流を供給するインバーター回路と、
前記IHコイルの直上に被加熱物N1、N2が載置されているかどうかを判定する被加熱物載置判定部203と、
前記本体8Aの上面に設けた操作部93と、
前記本体8に設けた主電源スイッチ95の操作ボタン94と、
前記操作部93の操作に関する情報を報知する音声ガイド装置145と、
前記操作部93、前記インバーター回路214及び前記音声ガイド装置145を制御する制御装置143と、を備え、
前記加熱部部67は、前記本体8Aの左右中心線CL1を挟んでその両側に少なくとも1個所以上あり、
前記入力操作部は、前記左右中心線CL1を挟んでその両側にそれぞれ配置され、
前記制御装置143によって前記本体8A外部の排気装置9へ運転指令信号を赤外線信号で発信する発信素子154と、を備え、
前記左右中心線CL1の上で、かつ前記右操作部93Rと左操作部93Lとの間には、主電源スイッチ95の操作ボタン94を配置し、
さらに前記発信素子154からの赤外線信号(指令用光信号)が通過する通信用窓68を、前記主電源スイッチ95の操作ボタン94を挟んで、その左右両側に配置している構成である。
また発信素子154からの赤外線信号が通過する通信用窓68を、主電源スイッチ95の操作ボタン94を挟んで、その左右両側に配置しているから、第1の発明と同様な効果が期待できる。
さらに、マルチコイル方式の加熱部206Hを採用しているので、底面の面積や形状の異なる多種類の金属鍋等を被加熱物として使用でき、利便性が高い。
図29〜図33は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器を示すものである。
図29は、加熱調理器の上面前方中央部の要部拡大平面である。図30は、その表示画面の表示内容を示す平面図である。図31は、図29の加熱調理器の制御関係の構成を示すブロック図である。図32は、その加熱調理器の動作ステップを示すフローチャート1である。図33は、図32に示したフローチャート1に続く動作を示したフローチャート2である。図中、実施の形態1のものと同一部分又は相当部分には同一符号を付してある。また前記その他家電機器EEや電力指令装置(統合管理装置)10等の他の装置やシステムも同じである。
図29に示すように、加熱調理器8の本体8A上面の左右中心線CL1の下に、主電源スイッチ95の操作ボタン94が配置され、この左右には、右操作部93Rと左操作部93Lが配置されている。
操作部93L、93Rを構成する多数の入力キー96、97の信号を検知する電子部品や、感知面108R、108Lと入力キー96、97のそれぞれの静電誘導変化を検知する電極、入力キー96、97部分を下から照らす発光素子(発光ダイオードなど)等の各電気部品は、支持板37の上に、全て集約して実装されている。
図30において、91は、加熱調理器8の2つの加熱口67L、67Rに共通して使用される統合表示手段であり、液晶表示画面等の表示画面である。
前記主電源スイッチ95が閉じられた場合、表示画面91には、図30に示すように、各種の調理メニューを選択する入力キーが一斉に表示される。これらキーは、使用者がタッチするだけで入力ができる「アイコン」を兼ねている。
164は、電力削減対象の電気機器EEになっていることを示す文字情報表示部であり、煮込み調理等の優先調理メニューではない加熱調理中に電力指令装置10から電力削減指令を受けた場合には、電力使用量が制限されることがあるので、「電力削減対象」という文字が、表示画面91の右手前の隅部に表示される。
なお、電力指令装置10は、サーバー19にアクセスし、更に広範囲、多種類のレシピ情報を取得して、加熱調理器8にその都度(おすすめレシピを選択するキー167が操作された都度)提供するようにしても良い。
まず、使用者が主電源スイッチ95の操作ボタン94を押し下げて電源投入する(ステップSB1)と、この主電源スイッチ95を介して電気エネルギーが制御装置143に供給される。そして制御装置143は、温度検出回路144や、音声合成装置145を起動し、異常な温度状態が温度検出回路で検出されない場合で、かつ異常な電圧や電流が検出されない場合には、起動時の自己チェック動作を完了する。
主電源スイッチ95を投入する前の段階で、第1の調理器具62を収納室70から取り出して、右IHコイル60Rの真上位置に置いておくことが望ましい。なお、その他の磁性金属製の鍋やその他の調理器具でも良い。
同様に、左操作部93Lでも、入力キー97L、97M、97Rは制御装置143によって光で表示されておらず、仮にタッチしても入力できない。
しかしながら、仮に使用者が、P2の位置から右操作部93Rや左操作部93Lの方向に動かず、主電源スイッチ95の操作ボタン94の側に至り、感知面108Rに触れた場合(SB6)には、不適正な操作である。そこで、この実施の形態4では、正しい操作ではないことを報知する。
(1)「主電源スイッチ95の右側にタッチしたことを感知しました。右側の加熱口を 使用する場合には、更に右側方向に進んで、右側の操作部をタッチ操作して下さ い」
(2)「主電源スイッチ95の右側にタッチしたことを感知しました。右側の加熱口を 使用する場合には、そのまま右側方向にある操作部でタッチ操作して下さい。右 側操作部の操作を受け付けた場合、音声で案内します」
右側の操作部93Rか左側の操作部93Lの入力キー96M、97Mが操作された場合、その時点で加熱口67が選択されたと制御装置143は判定する(SB14、SB18)であったが、この順番を逆にしても良い。
(1)「主電源スイッチ95の右側にタッチしたことを感知しました。右側の加熱口を 使用する場合には、更に右側方向に進んで、3つのキーの真ん中のキーを、確認 しました、という音声ガイドがあるまで、数秒間タッチし続けて下さい」
すなわち、加熱調理器8の使用に不慣れな使用者や、あるいは視覚障害のある使用者が使う場合でも、主電源スイッチ95の操作ボタン94を起点として、適正な操作手順に誘導できる。このため、使用者の利便性を向上させることができる効果がある。
図34〜図35は、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器を示すものである。図34は、加熱調理器8の上面中央部と操作部の拡大平面図1である。図35は、図34の加熱調理器8の調理動作開始後における状況を示したものであり、本体8A上面中央部と操作部の拡大平面図2である。図中、実施の形態1のものと同一部分又は相当部分には同一符号を付してある。また前記その他家電機器EEや電力指令装置(統合管理装置)10等の他の装置やシステムも同じである。
右側の加熱口67Rは、本体8Aの上部(トッププレート55の下方)に所定の間隔を持って設置され、隣接位置関係にある同一の形状と大きさを有する4つ以上のIHコイル60R1〜60R4の群を有している。図34では、IHコイルは前後左右に2つずつの計4個である。
前記IHコイル60R1〜60R4の内、前後に隣接する2つのIHコイル60R4と60R3の2つで協同加熱するパターン(以下、「第1のパターン」という)と、左右に隣接する2つのIHコイル60R1と60R3の2つで協同加熱するパターン(以下、「第2のパターン」という)と、前後と左右に隣接する4つのIHコイル60R1〜60R4で協同加熱するパターン(以下、「第3のパターン」という)と、合計3つの駆動パターンが制御装置143によって選択できる。
入力キー196Mは、左右に隣接する2つのIHコイル60R1と60R3の2つで協同加熱するパターン(第2のパターン)を使用者が指定できる入力キーである。
第2のパターンは、前記長方形又は楕円形の被加熱物N2を、横向きに置いて使用する場合に適する。
第3のパターンは、図34に示すような底面が円形で、かつ直径の大きな鍋等の被加熱物N1を使用する場合に適する。
また、底面の大きさや形状が異なる被加熱物N1、N2に対応して、操作部93Rで加熱パターンを選択できるので、各種の鍋や調理メニューに応じて、IHコイルの通電パターンを選ぶことができる。
まず、使用者が主電源スイッチ95の操作ボタン94を押し下げて電源投入すると、この主電源スイッチ95を介して電気エネルギーが制御装置143に供給される。そして制御装置143は、温度検出回路144や、音声合成装置145を起動し、異常な温度状態が温度検出回路で検出されない場合で、かつ異常な電圧や電流が検出されない場合には、起動時の自己チェック動作を完了する。
主電源スイッチ95を投入する前の段階で、第1の調理器具62を収納室70から取り出して、右IHコイル60Rの真上位置に置いておくことが望ましい。なお、その他の磁性金属製の鍋やその他の調理器具でも良い。
あるいは、感知面において指の接触した位置の座標を求めることができるように感知部119を構成すれば良い。
つまり、感知面108Rの中で、指の最新位置を感知部119が検知できるようにすれば、指が感知面108Rの上に触れたまま、右に順次移動していることも判別できるので、右側の操作部93Rに接近するように、右側へ更に指を進めることを推奨する音声ガイドを実現することも可能となる。これにより特に使用に不慣れな初心者や、視覚障害者が使用した場面でも、主電源スイッチ95を入れた以降の、操作部93の操作性を向上させることが期待できる。
さらにそれに加えて、前記操作部93Rは、特定の2つのIHコイルで1つの被加熱物を協同加熱する第1のパターンと、この第1の状態とは別の隣接関係にある特定の2つの加熱コイルで1つの被加熱物を協同加熱する第2のパターンと、前後と左右に隣接する4つのIHコイル60R1〜60R4の4つで協同加熱するパターン(第3のパターン)中から、1つのパターンを使用者が選択するための切り替え手段となる入力スイッチ93L、93M、93Rを有しているので、被加熱物や調理メニューに適する加熱パターンを選択でき、多種類の鍋や調理に対応できるという効果がある。
図36〜図37は、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器と家電機器の統合運転管理システムを示すものである。図36は、加熱調理器8の上面中央部と操作部の拡大平面図1である。図37は、図36の加熱調理器8を使用した家電機器の統合運転管理システムの動作工程を示すタイムテーブル説明図である。図中、実施の形態1のものと同一又は相当部分には同一符号を付してある。またその他家電機器EEや電力指令装置(統合管理装置)10等の他の装置やシステムも、実施の形態1のものと同じである。
この実施の形態6は、そのような課題を解決するシステムを提案するものである。
134は、排気口77の上を覆うように設置された排気カバーで、金属板に多数の細いスリット(貫通孔)を形成しており、排気流111R、111Lが通過できるようになっている。
発光体136は、図35に示すように3個が近接して設置されており、そのそれぞれが3つの加熱口67R、67M、67Lに対応した警告(高温報知)を行う。
137は、右操作部93Rの入力キーであり、137Lは、火力や油の設定温度を下げるための入力キー、137Rは、逆に火力や油の設定温度を上げるための入力キー、137Mは、調理メニューを選択する入力キー、137Sは、右側の加熱口67Rでの加熱調理の開始指令と停止指令を制御装置143に与える入力キーである。
この実施の形態6の加熱調理器8から、運転情報信号(調理メニューの実行や、火力の設定などを示す情報を含む)が随時、統合管理装置を兼ねた電力指令装置10に送信され、家屋1の総電力量の管理が行われている。これは、電力使用量の制限対象として使用者が事前に加熱調理器8を登録したからである。他の電気機器EEの内、電力使用量の制限を行う電気機器EE(例えば空気調和機7)においても、基本的にこの加熱調理器8と同じように運転情報を随時電力指令装置10に送信している。
L5は、揚げ物工程が開始された情報信号を示す。これら各運転情報信号L1〜L8には、その現在時刻を示す情報が、秒単位まで含まれている。
(1)空気清浄機7を運転停止することを報知する。例えば、音声ガイド装置(図示せず)により「ただいまから少しの間、空気清浄機の運転を停止します」のような案内を自動的に行う。
(2)電力指令装置10の入力部を兼ねた液晶表示画面24においても、同様な趣旨のメッセージを文字で表示する。
(3)電力指令装置10と情報通信できる家電機器EEの中にテレビ受像機がある場合、そのテレビ受像機が視聴されているときは、その表示画面の一部に、同様な趣旨のメッセージを文字で表示させる。この表示指令は、電力指令装置10が行う。
(4)上記した(1)〜(3)の表示や報知の際、空気清浄機7をどうしても運転しておきたい場合には、空気清浄機7の操作部や、そのリモコンにおいて特定のキーを押すことを同時に報知する。例えば、「#」のキーを2回押すこと等を指示する。
(5)上記(4)までの報知後、所定時間(例えば8秒)内に、そのような特定のキーが押されない場合、電力指令装置10は、空気清浄機7に対して「一時停止指令信号」を取り消す信号は出さない。
電力指令装置10に対して遠隔操作信号を送信した場合に、電力指令装置10を介して間接的に、空気清浄機7の遠隔操作できるシステムとなっている。
つまり電力指令装置10の制御部22は、もし前記空気清浄機7がその時点(信号L4を受けた時点)で運転停止中であった場合、当該運転の開始を(その後において)許可する指令信号を発しない。つまり、前記信号FCが送信される時点の前に、端末機器43から空気清浄機7の運転を開始する遠隔操作信号を受信しても、その信号に応じて空気清浄機7の運転を開始することはない。
このような運転モード変更の指令信号F1Aを、統合管理装置10から排気装置9が受けると、排気装置9は「中」運転モードに変更され、排気風量が増加する。
また、電力指令装置10は、以上のような経緯で排気装置9の運転を停止した場合、空気清浄機7の運転再開ができる旨の情報信号FGを発信する。
この実施の形態6の加熱調理器においても、実施の形態1と基本的に同等な効果が得られる。
居住空間3に設置された加熱調理器8と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器(排気装置)9と、
前記居住空間3の空気を循環させて浄化する第2の空気質改善機器(空気清浄機)7と、
前記加熱調理器8と前記第1、第2の空気質改善機器7、9から、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器8と前記第1、第2の空気質改善機器7、9に対し、無線通信手段23から制御信号を発する統合管理装置10とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱口67と、当該加熱口毎に左右に離れて設けた操作部93と、操作部の間に設けた主電源スイッチの操作面94と、前記主電源スイッチ95の投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器9に運転の指令信号を発信する発信部155と、を有し、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から送信された運転情報信号L1〜L7、L4Aに基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器9に運転指令信号F0A、F1A、F2Aを発信し、かつ前記第2の空気質改善機器7が運転中であった場合、前記加熱調理器8から送信された運転情報信号に基づいて、前記無線通信手段23から前記第2の空気質改善機器7の停止指令信号FBを発信することを特徴とする構成であった。
居住空間3の所定位置に固定される本体8Aの内部空間に、居住空間3の空気を強制的に導入して、食品等の被調理物を加熱しない冷却風の状態で、前記本体8Aの後部に設けた排気口77から居住空間に放出する加熱調理器8と、
前記加熱調理器8の上方にあって、当該加熱調理器8側で発生した熱気を当該空間外へ排出する排気装置9と、
前記加熱調理器8から、運転状態の情報を収集するとともに、当該加熱調理器8と排気装置9のそれぞれの運転を制御する統合管理装置10と、を備え、
前記加熱調理器は、主電源スイッチの投入後に、前記排気装置9に対して所定の運転開始指令信号(指令用光信号)を送信する窓68を備えており、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から、前記光信号とは異なる無線信号で送信された運転情報信号に基づき、前記排気装置9の運転開始を制御し、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から油を含む調理メニューの選択を示す運転情報信号を受けたときは、前記排気装置9に対して前記排気装置9の運転開始指令信号を発する構成である。
厨房家具15の設置口15Aに設置され、その厨房家具15の内部から吸引した空気を本体8Aの上部に形成した横長の排気口77から冷却風として集中して排出する加熱調理器8と、
その加熱調理器8の上面に置かれた被加熱物から発生する蒸気や油煙等と前記冷却風とを吸引して居住空間3の外部へ排出する排気装置9と、
前記加熱調理器8と排気装置9の2つの運転を連携させる統合管理装置10を備え、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から運転情報信号を取得し、当該加熱調理器8に対し調理開始許可信号を送信し、
さらに前記統合管理装置10が前記加熱調理器8から受信する前記運転情報信号は、前記排気装置9の運転開始を推奨する第1の信号L4Aと、加熱調理工程が所定の段階に進んだことを示す第2の信号L6の少なくとも2つあり、
前記統合管理装置10は、前記第1の信号L4Aを受けた場合には、前記排気装置9の電動ファン26Fを第1の排気能力で運転させる「第1運転」モードの制御信号F0Aを発信させ、前記第2の信号L6を受けた場合には、第1の排気能力より大きな排気能力(「強」運転モード)で運転させる「第2運転」モードの制御信号F2Aを発信させる構成であった。
しかも、加熱調理器8の本体8Aにある排気口77から冷却風を排出するので、加熱調理時に発生する蒸気等の排出効果も高い。
図38〜図41は、本発明の実施の形態7に係る加熱調理器と家電機器の統合運転管理システムを示すものである。図38は、加熱調理器8の上面中央部と操作部の拡大平面図1である。図39は、図38の加熱調理器8の動作を時系列で説明するためのフローチャートである。図40は、図38に示す加熱調理器、排気装置及び統合管理装置の動作を時系列に説明するための説明図1である。図41は、図38に示す加熱調理器、排気装置及び統合管理装置の動作を時系列に説明するための説明図2である。図中、実施の形態1のものと同一又は相当部分には同一符号を付してある。またその他家電機器EEや電力指令装置(統合管理装置)10等の他の装置やシステムも、実施の形態1及び6のものと同じである。
そこで、このような各種の不快な汚染物質を居住空間から除去するために、日本の建築基準法の改正により、現在では新規に着工する新築や増改築住宅では、常時換気システムの設置が義務付けられている。
主電源スイッチ95が投入される(SE1)と、表示画面91と音声合成装置が起動され、調理を開始する旨の音声ガイドが行われる(SE2)。
そして左右の操作部93L、93Rと中央の操作部93Mが共に駆動され、各種入力キーの名称と輪郭を光で浮かび上がらせる。そして制御装置143は入力を待つ待機状態となる(SE3)。
しかし、制御装置143は、インバーター回路120L、120Rと第1の送風機BM1は、駆動を指令しない。そのため、3つの加熱口67L、67M、67Rでの加熱動作は行われないし、第1の送風機BM1による冷却風の導入も行われない。
(1)電力指令装置10経由で排気装置9を制御している場合。
(ア)加熱調理器8の無線通信手段150から排気運転の推奨指令信号L4A、L 4B、L6Cが、出力されたこと。
(イ)電力指令装置10から、確認信号LX1〜LX3を受信したこと。
(2)加熱調理器8の無線通信手段155からの赤外線信号で排気装置9を直接制御し
ている場合。
(ア)排気運転の(開始・変更・終了)指令信号F0、F2、FEが、発信部15
5から出力されたこと。
(イ)排気装置9から、確認信号LX1〜LX3を受信したこと。
この実施の形態7では、レンジフードファン等の排気装置9には、実施の形態1で説明したように、通信部30を備えている。通信部30は統合管理装置10との無線通信又は赤外線通信で情報の授受を行う。この実施の形態7でも、統合管理装置10との無線通信を行う第1の送受信部と、加熱調理器8からの赤外線信号を受信する赤外線受信部と、を備えている。
つまり、加熱調理器8では、これら運転確認信号LX1、LX2、LX3を受信した場合、「テストモード」を実施した結果、排気装置9に対して所定の排気運転の指令信号(赤外線信号)が送信され、排気装置9側で正常に排気運転できる状況であることが推定できる。
さらに「強」運転中に、停止指令信号FEを受けた場合には、排気運転は停止される。ず、「微弱」運転に戻されて、その後も運転は継続される。
この実施の形態7においては、加熱調理器8が電力指令装置10を介して排気装置9と連携するようになっている。
このような構成の利点について以下説明する。
何れにしても、「弱」運転が開始された場合には、排気装置9は応答信号LF2を発信し、この応答信号を受けて電力指令装置10は、所定の運転確認信号LX1を加熱調理器8に発信する。この運転確認信号LX1は、加熱調理器8の無線通信手段150で受信される。
なお、「強」運転を停止するタイミング及び「強」運転から「微弱」運転の常時排気モードの運転に変更するタイミングは、前記停止指令信号FEの直後でも良いし、居住空間の中の調理による臭いや汚染空気を十分排出させるために、数分程度遅らせても良い。
この実施の形態7の加熱調理器においても、実施の形態1と基本的に同等な効果が得られる。
さらにこの実施の形態7の加熱調理器8では、「常時排気モード」と「通常排気モード」の何れの場合でも、表示画面91の中に参考情報を表示させていた。
しかも、そのような2つの排気モードの設定は、操作部93に設けた入力キー138R、137Lを、モード設定用にも兼用させているので、操作部93の限られた表面積の中に排気モードの設定のためのキーを設けることができる。このため、製造コストを増加させずに排気モードの設定ができる。
このため、常時換気モードで排気装置9を運転する場合、加熱調理器8の終了に連動して排気装置9を不用意に停止させてしまうということがない。
居住空間3に設置された加熱調理器8と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器9と、
前記加熱調理器8と前記第1の空気質改善機器9から、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器8と前記第1の空気質改善機器9に対し、無線通信手段23から制御信号を発する統合管理装置10とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱口と、当該加熱口毎に左右に離れて設けた操作部と、操作部の間に設けた主電源スイッチ95の操作面94と、前記主電源スイッチ95の投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器9に運転の指令信号を発信する発信部155と、を有し、
前記統合管理装置10は、前記加熱調理器8から送信された運転情報信号L1〜L6、L4A、L4Bに基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器9に運転指令信号F0A、F1Aを発信することを特徴とする構成であった。
すなわち、居住空間3に設置された加熱調理器8と、前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器(排気装置)9とから、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器8と前記第1の空気質改善機器9に対し、無線通信手段23から制御信号を発することを決定する制御装置22を備え、
前記制御装置22は、前記加熱調理器8から送信された運転情報信号L1〜L8、L4A、L4B、L6Cに基づき当該加熱調理器8の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器9に対して無線通信手段23から前記運転指令信号F0A、F2Aを発信させ、当該運転指令信号F0A、F2Aの発信後、前記第1の空気質改善機器9から応答信号LF2、LF3を受信した場合、前記加熱調理器8に対して運転確認信号LX1、LX2を前記無線通信手段23から送信させる構成である。
なお、前記運転確認信号LX1、LX2の受信については、音声合成装置145を利用して報知させても良い。
図42〜図46は、本発明の実施の形態8に係る加熱調理器8を示すものである。図42は、実施の形態8に係る加熱調理器の平面図である。図43は、図42の加熱調理器の第1の調理器具と温度検出回路等の関係を示す模式図である。図44は、図42の加熱調理器8の動作を時系列で説明するためのフローチャートである。図45は、図42に示す加熱調理器、排気装置及び電力指令装置の動作を時系列に説明するための説明図である。図46は、図42の加熱調理器8において、排気モードを強運転モードに切り替えるための各種条件例の説明図である。図中、実施の形態1のものと同一又は相当部分には同一符号を付してある。またその他家電機器EEや電力指令装置(統合管理装置)10等の他の装置やシステムも、実施の形態1及び6のものと基本的に同じである。
金属製の鍋等の調理容器に、温度検知手段と、その温度検知手段の計測温度を無線で送信するためのICタグとを設けることは既に提案されている。
図43において、第1の調理器具62の皿部63は、磁性金属の鋳物製であるか、または鉄等をプレス成型して形成されている。あるいは非磁性金属、例えばアルミニウム製の容器の底面に、磁性金属の短冊状の板を規則的に並べて張り付けて形成されている。
この第1の調理器具62の皿部63には、その側面に温度検知素子171が、例えば耐熱性接着材(例えば、シリコン樹脂)で密着状態に取り付けられている。
一方、トッププレート55の下面の所定位置には、図42に示すように、前記ICタグ172からの無線信号を受けるアンテナ173が設置されている。174は、前記アンテナ173で受けた情報を読み取るためのリーダであり、中央の操作部93Mの後方近傍に設置されている。リーダ174の上方は表面カバー36によって覆われ、使用者の手が触れないようになっている。
そしてこの温度検出回路144には、前記温度検知素子171からICタグ172を介して送られた温度計測データも入力されるようになっている。
この図44に示すように、油調理を開始したステップSF1(図21のSA1に相当)のあと、制御装置143は、排気装置9に対して運転開始の指令信号F0を赤外線発光素子154から送信する(SF2)。
図46では、強運転の開始条件を満たす条件を記載してあるが、第1条件が第2条件以下に優先するものではなく、この表に記載の各条件は優劣がない。どれか1つの条件を満たしたことが加熱調理器8の制御装置143で判定された場合、ステップSF3は「Yes」となり、排気装置9に対して「強運転」を求める指令信号が発信される。
(1)第1条件:IHコイル通電開始からの連続経過時間と、火力(500W)との双 方を満たした場合をいう。例えば、火力500W以上でIHコイルが連続3分間 以上継続した場合である。
(2)第2条件:IHコイル通電開始からの温度上昇度合をいう。ここでいう温度とは 、調理メニューの1つである「油調理」を行う場合の、食用油、被加熱物、トッ ププレート55の少なくとも何れか1つの温度をいう。そして温度上昇の大きさ は、例えば(食用油以外は)70度で良い。このため、トッププレート55の温 度が25℃で加熱調理開始されたケースでは、95℃まで上昇した場合に条件が 満たされる。また、食用油の場合は、過熱による発火を避けるため安全性を考慮 して例えば50度に設定されている。
(3)第3条件:IHコイルが火力2kwで通電開始された場合をいう。フライパン等 に少ない油を入れて、火力を2kw以上に設定して調理開始すると、急速にフラ イパン等が加熱され、油煙が発生することを想定した条件である。
(4)第4条件:IHコイル通電開始により、一般に市販されている各種鍋等の被加熱 物や、第1の調理器具62、第1の調理器具90の温度が90℃を超えた場合。 なお、この温度は、前記したような温度検出回路144の検出温度であれば良く 、例えば前記第1の調理器具62では、それに取り付けられている温度検知素子 167の検出温度でも良い。
(5)第5条件:前記第4の条件と類似しているが、第1の調理器具62の温度が90 ℃以上になっていることを温度検出回路144で検出した場合。
(6)第6条件:トッププレート55の温度が90℃以上になっていることを、温度検 出回路144で検出した場合。
(7)第7条件:電力指令装置(統合管理装置)10から、特別な指令信号を受けた場 合をいう。電力指令装置10は、統合環境検知部16を有しており、居住空間3 の中の空気質の変化を常に監視しているため、居住空間3からの排気が必要なレ ベルを超える空気質の変化(悪化)があった場合、空気質を改善する空気清浄機 7や排気装置9に対して、運転開始指令信号や運転条件変更(例えば、排気能力 を上げる)指令信号を出す場合がある。この実施の形態8電力指令装置10では 、排気装置9に対する指令信号が通信状態の異常等で成功しなかった場合を想定 し、加熱調理器8の発信部155を経由した赤外線信号での間接制御も可能にす る構成となっており、確実に排気装置9を制御できる構成である。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態8の加熱調理器8においても、実施の形態1と同等の効果が期待できる。
また、調理器具62自体の温度を直接検知して、この計測結果を利用して加熱工程の進捗(加熱温度上昇など)を判定し、排気装置9の排気能力を上げるための指令信号F2の発信タイミングを決めているので、実際の加熱調理の状況に追従して排気装置9の排気運転を変更できる。これにより、さらに的確な排気を行うことが期待できる。
図47と図48は、本発明の実施の形態9の加熱調理器を示すものである。図47は、加熱調理器8の平面図である。図48は、図47に示した加熱調理器8のJ-J線における要部拡大縦断面図である。なお、実施の形態1と同一部分又は相当部分には同一の符号を付け、重複した説明は省略する。
さらに、高温報知板135の上に設置されている赤色の発光体136を含めて、操作部93と表示部159周囲も冷却できるように、冷却風路197を設けている。
38は、薄い金属板製の化粧カバーで、通信用窓68Rとなる透孔の部分を赤外線透過材料で塞いでいる。
36Aは、通信用窓68Rと対応する位置に形成した貫通孔であり、表面カバー36に形成されている。この表面カバー36の前方端部も、前記外枠54に下方から支持されている。
以上の構成であるから、右側の開口部からダクト198の内部には、加熱調理時には、冷却ユニットCUから開口102を経て第1の送風機BM1からの冷却風が導入される。
本体8Aの左右中心線CL1を挟んで、その両側に加熱口67を配置しており、各加熱口は、外径寸法が同等の二つのIHコイルを有している。
主電源スイッチ95の操作面94は、前記左右中心線CL1と交差する位置に配置されている。
排気装置9に対して運転指令信号を発射する赤外線発光素子154の赤外線信号は、化粧カバー38の2カ所に形成した通信用窓68Rを透過する。
さらに前記赤外線発光素子154と、前記加熱口67との間には、冷却風路197が形成されている。その冷却風路197を流れる冷却風110Fで、赤外線発光素子154も冷却される構成である。
さらに、熱に弱い赤外線発光素子(発光ダイオード)154を、本体8Aの外部から吸引された新鮮な空気によって常に冷却するように冷却風110Fを供給しているので、赤外線発光素子154の過熱を防止でき、そのため、長寿命化や安定した発光動作等が期待できる。
以上説明した各種実施の形態では、右操作部93Rと左操作部93Lが、左右方向において離れていると説明した。そして、実施の形態4では、2つの操作部93L、93Rを構成する多数の入力キーの信号を検知する電子部品や静電容量変化を検知する電極、また入力キー96、97部分を下から照らす発光素子(発光ダイオードなど)は、表面カバー36の下方に設置した1枚の支持板37の上に全て実装していた。しかしながら、主電源スイッチ95は、入力キー96、97に比較して大きな押圧力が掛かるので、専用の支持板37に設置し、それ以外の各種部品、すなわち、多数の入力キーの信号を検知する電子部品や、入力キー96、97部分を下から照らす発光素子(発光ダイオードなど)を別の支持板に実装しても良い。
実施の形態4では、主電源スイッチ95をONした後、表示画面91において調理メニューを選択するように促し、この後操作部93で加熱口67を選択して加熱動作を開始していた。
実施の形態1の図15で示している支持板37の上に、第1の送風機BM1又は他の電動送風機が本体8Aの外部から吸引した空気を供給し、支持板37の上の主電源スイッチ95や、操作部93を冷却するようにしても良い。また熱に比較的弱い液晶表示基板等からなる表示画面91の周囲にも同様に冷却風を流して冷却するようにしても良い。これらにより電気部品の温度上昇による劣化や誤動作を防ぎ、長寿命化が期待できる。なお、第1の送風機BM1からの冷却風を利用する場合には、具体的には、図8に示した冷却風110の一部を分岐させて、IHコイル60R、60Lに至る前の温度の低い空気を、冷却風として利用することが望ましい。
以上の実施形態1〜8においては、加熱部67を構成する加熱源が、誘導加熱(IH)コイルと、輻射式電熱源の2種類であったが、これ以外の種類の加熱源であっても良い。例えば、プロパンガスや都市ガス等のガス燃料を使用するガスバーナでも良い。この種のガスバーナを使用した加熱調理器は、例えば日本国特許公開(特開)2014−95538号公報で提案されているように、主電源スイッチを介してガスバーナの制御装置に電力を供給する構成が採用されており、またトッププレートの上に突出状態に設置された五徳等の支持台で、被加熱物である鍋等を支えて加熱する構成であるから、実施の形態1〜8で開示した構成を適用することができる。
実施の形態1では、統合管理装置(電力指令装置も兼用)10は、これに接続されたルーター17とインターネット等の通信回路網18とを介して、居住空間の外部遠隔地等に存在する(1つ又は複数の)サーバー19に対して接続するものであった。そして加熱調理器8や空気調和機5、排気装置9等の家電機器EEと、統合管理装置10は、直接通信して情報の授受や指令信号の授受をしていた。例えば、統合管理装置10の通信インターフェース機能を担当する通信部23と、加熱調理器8の無線通信手段150との間で、無線通信や赤外線通信していた。この基本的構成を変更し、統合管理装置10が上記ルーター17を介して、加熱調理器8や排気装置9等の家電機器EEと、相互通信を行うようにしても良い。つまり、その場合には、上記ルーター17は、インターネット等の通信回路網18と家庭内の統合管理装置(電力指令装置も兼用)10とを繋ぐゲートウエイとしての機能と、家庭内の家電機器EEと家庭内の統合管理装置(電力指令装置も兼用)10とを繋ぐ中継機器としての機能を持ったものとなる。
実施の形態6及び7に示したように、1つの家電機器(排気装置9)が、電力指令装置(統合管理装置)10と、加熱調理器8との双方からの指令(コマンド)を受けて運転が制御される場合、双方からの指令の内容が輻輳したり、あるいは双方の指令の内容が同じ時間帯において矛盾したりしてしまうという懸念がある。そのような輻輳や矛盾によって排気装置9等が無駄な運転をする懸念がある。
実施の形態1〜9では、赤外線発光素子154から上方の排気装置9に向けて赤外線(光)指令信号が照射されていたが、その赤外線の照射角度である照射中心軸(光軸)AXを、排気装置9側に向けず、加熱調理器8の真上(鉛直)方向から手前側に傾けても良い。このようにすると、加熱調理器8の手前側に立って操作する使用者の腕や体等で反射させてから排気装置9へ到達させることができる。なお、このような方式は、特開2016−31191号公報や特許第3967652号公報等で提案されているので、詳細な説明は省略する。
2 電力量計
3 居住空間
4 電源線(主幹線)
5 空気調和機
6 照明器具
7 空気清浄機
7A 本体
7F 送風ファン
8 加熱調理器
8A 本体
9 排気装置
10 統合管理装置(電力指令装置)
10A 本体
11 垂直壁面
12 水平壁面
13 複合センサー(環境センサー)
14 温度センサー(環境センサー)
15 厨房家具
15A 設置口
15B 開口
16 統合環境検知部
17 ルーター
18 通信回路網(通信ネットワーク)
19 サーバー
20 人感知センサー
21 人感知部
22 制御装置
23 通信部
24 入力部
25 記憶装置
26 レンジフードファン(排気装置)
26F 電動ファン
27 排気口
28 ダクト
29 フード
29A 吸込口
30 通信部
31 通信部
32 空気案内板
33 フィルター
34A 吸込口
34B 吹出口
35 臭いセンサー
36 表面カバー
36A 透孔
36B 凹部
37 支持板
38 化粧カバー
41 花粉センサー(環境センサー)
42 PM2.5センサー(環境センサー)
43 端末機器
44 通信部
45 表示部
46 制御部
51 給水口
52 水槽
53 本体ケース
53B 底面部
53F 前板
53FF フランジ部
53H 後面板
53J 傾斜面部
53U 胴部
54 外枠
55 トッププレート
55A 表示窓
58 吸気口
60 IHコイル
60L 左IHコイル
60R 右IHコイル
60M 電気ヒータ
61L 円形のマーク
61R 円形のマーク
62 調理器具(第1の調理器具)
63 皿部
64 蓋体
65 摘み
66 取っ手
67 加熱口(加熱部)
68 通信用窓
69 コイルベース
70 収納室
70B 底面壁
70H 背面壁
70L 左側面壁
70R 右側面壁
70T 天井壁(上面壁)
71 カバー(扉)
71F 前面
71W 窓
72 トレイ
73 挿入口
74 表示画面支持板
77 排気口
78 排気カバー
78E 排気カバーの後端縁
80 家具表面材
81 家具表面材
82 枠線
84 右カバー
84F 前面
90 第2の調理器具
91 表示画面
91A 支持枠
92 加熱エリア
93 操作部
93L 左操作部
93R 右操作部
94 操作ボタン(操作面)
95 主電源スイッチ
96 入力キー
97 入力キー
98 入力キー
99 入力キー
100 水平仕切板(第1の隔壁)
100F 前方端部
101 開口
102 開口
103 後部仕切板
103A 後部仕切板
103B 後部仕切板
104 排気風路(冷却風路)
105 中央仕切板
106 仕切板
107 外郭ケース
108L 感知面
108R 感知面
109 冷却風の流れ
110L 冷却風の流れ(排気流)
111R 冷却風の流れ(排気流)
112 下部空間
113 上部空間
114 第2の隔壁
115 上蓋部
116 下側部
117 インバーター回路基板
118 放熱用フィン
119 感知部
120L インバーター回路
120R インバーター回路
121 凸部
122L 支持板
122R 支持板
123 案内溝
124 滑動部品
125 ネジ
126 段部
126 リブ
128 最終排気口
129 通気窓
130 水受け部
131 永久磁石
132 磁気感知スイッチ(リードスイッチ)
133 シール材
134 排気カバー
135 高温報知板
136 発光体
137 入力キー
138 入力キー
139 入力キー
140 仕切板
141 物品収納庫
142 商用電源
143 制御装置
144 温度検出回路
145 音声合成装置
146 スピーカー
147 リアルタイム・クロック(時計回路)
148 電源回路(電源装置)
149 電力制御用回路素子
150 無線通信手段
151 駆動回路
152 モータ
153 表示部駆動回路
154 赤外線発光素子
155 発信部
156 感振機器
157 通路
158 駆動回路
159 表示部
160 キー(アイコン)
161 キー(アイコン)
162 キー(アイコン)
163 キー(アイコン)
164 文字情報表示部
165 キー
166 キー
167 キー
168 ヘルプモードキー
169 インフォーメーション・キー
170 キー
171 温度検知素子
172 ICタグ
173 アンテナ
174 リーダ
196L 入力キー
196M 入力キー
196R 入力キー
197 冷却風路
198 ダクト
202 電流検出部
203 被加熱物載置判断部
203S1 センサー
203S2 センサー
204 アイコン
205 加熱エリア
206 IHコイル
210 パッキン
211 垂直板
212 スイッチ本体
213 材質検知(判定)手段
214 インバーター回路
AL 加熱エリアの前後方向の長さ
AX 赤外線放射中心軸(光軸)
BK ブレーカー
BM1 第1の送風機
BS1 空隙
CU 冷却ユニット
EE 家電機器
CL1 左右中心線
GPU 空隙
GPS 空隙
HB 調理器具の内部有効高さ
HS1 距離
SD 安全装置
SJ 空隙
SP1 第1の空隙
SP2 第2の空隙
SP3 第3の空隙
WA3 第1の寸法
WA4 第2の寸法
US 空間。
Claims (32)
- 厨房家具に支持される本体を備え、
前記本体を左右均等に2分する前後方向の中心線を挟んだ左右両側に、被加熱物を加熱する加熱部を配置し、
前記本体上面には、前記中心線を挟んだ左右両側に、前記加熱部毎の加熱条件を入力する操作部をそれぞれ配置し、
さらに前記本体には、主電源スイッチを介して通電が制御される制御装置と、当該制御装置によって前記本体外部の排気装置へ指令用光信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を備え、
前記左右両側の操作部の間には、前記主電源スイッチの操作面を配置し、
前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記主電源スイッチが投入された以降において前記制御装置は、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記報知手段によって報知動作を行わせるようにし、前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内することを特徴とする加熱調理器。 - 厨房家具に支持される本体内部に、被加熱物を加熱する加熱部と、送風機からの冷却風が供給され前記本体の内部空間を強制的に冷却する冷却風路と、を備え、
前記加熱部は、前記本体を左右に二分する前後方向の中心線を挟んでその両側で、互いに対称的な位置に1個所ずつ配置され、
前記本体の後部には、前記冷却風路の終端部となる排気口を設け、
前記排気口は、2つの排気口から構成され、その各排気口は前記中心線を挟んで左右に対称的に、かつ当該本体の横幅方向に所定の長さをそれぞれ有しており、
前記2つの加熱部を含む最大横幅寸法よりも、前記2つの排気口が並んだ最大幅寸法を大きく形成し、
前記本体上面には、前記中心線を挟んだ左右両側に、前記加熱部毎の加熱条件を入力する操作部をそれぞれ配置し、
さらに前記本体には、主電源スイッチを介して通電が制御される制御装置と、当該制御装置によって前記本体外部の排気装置へ指令用光信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を備え、
前記左右両側の操作部の間には、前記主電源スイッチの操作面を配置し、
前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記主電源スイッチが投入された以降において前記制御装置は、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記報知手段によって報知動作を行わせるようにし、前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内することを特徴とする加熱調理器。 - 前記本体の上面には、被加熱物が載置されるトッププレートを備え、
前記加熱部は、前記トッププレートの下方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記加熱部は、前記中心線を挟んで対称的な位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記加熱部は、前記中心線と横方向に偏倚した位置にあり前後方向に伸びた中間線を挟んで、対称的な位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記排気口は、前記本体の横幅方向に連続し、かつ前記中心線を挟んで左右に対称的に所定の長さに亘って一定の幅で開口していることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
- 前記本体には、その前面側にある挿入口から物品を挿入することができる収納室を更に具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記本体には、測定対象部の温度情報を前記制御装置へ送る温度検出手段を更に備え、
この温度検出手段は、測定対象物であるトッププレートの温度を検出する接触式温度センサーと、測定対象物である被加熱物の温度を検出する光学式センサーの、少なくとも何れか一方を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、前記温度検出手段によって第1の温度が検出された場合、前記排気装置を、第1の運転モードで運転開始するための第1の指令信号を発信させ、前記温度検出手段によって前記第1の温度よりも高い第2の温度が検出された場合、運転中の前記排気装置に対し、前記第1の運転モードよりも排気風量の大きな第2の運転モードに切り替えるための第2の指令信号を発信させることを特徴とする請求項8に記載の加熱調理器。
- 前記制御装置は、加熱調理工程を開始した以降又は前記排気装置を起動した以降の、累積通電時間、計測対象物の温度又はその温度上昇幅、最大火力値の少なくとも何れか1つの条件が満たされたときに、前記排気装置の排気能力を増大させる運転に切り替える指令信号を、前記発信部から発信させることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記本体の上面には、被加熱物が載置されるトッププレートを更に備え、
前記加熱部は、前記トッププレートの下方に配置されたIHコイルであり、
前記収納室は、その天井面を構成する壁面が、非磁性金属材料又はプラスチック材料にて形成され、
前記挿入口には、これを開閉自在に覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。 - 前記本体の上面には、被加熱物が載置されるトッププレートを更に備え、
前記加熱部は、前記トッププレートの下方に配置されたIHコイルであり、
前記本体の内部には、前記IHコイルと前記収納室との間を上下に区画する金属製の第1の隔壁が更に設置されており、
前記第1の隔壁の下面と前記収納室の天井面との間には、熱伝導性を抑制する空隙が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。 - 前記収納室は、前記空隙により、前記収納室の天井面を構成する上面壁が、前記IHコイルの下面から50mm以上の間隔を保っていることを特徴とする請求項12に記載の加熱調理器。
- 前記本体の上面には、被加熱物が載置されるトッププレートを更に備え、
前記加熱部は、前記トッププレートの下方に配置されたIHコイルであり、
前記本体の内部には、前記IHコイルと前記収納室との間を上下に区画する金属製の第1の隔壁が更に設置されており、
前記IHコイルと前記第1の隔壁の上面との間には、熱伝導性を抑制する第1の空隙が形成されており、
前記第1の隔壁の下面と前記収納室の天井面との間には、熱伝導性を抑制する第2の空隙が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。 - 前記収納室は、前記第1の空隙により、前記収納室の天井面を構成する上面壁が、前記IHコイルの下面から50mm以上の間隔を保っており、
前記第2の空隙の寸法は、10mm以上であることを特徴とする請求項14に記載の加熱調理器。 - 前記本体の上面には、被加熱物が載置されるトッププレートを更に備え、
前記加熱部は、前記トッププレートの下方に配置されたIHコイルであり、
前記IHコイルは、個別に通電が制御される左IHコイルと右IHコイルが、前記トッププレートの下方において、左右方向に離れてそれぞれ設置されており、
前記収納室は、前記右IHコイルの真下の位置を避けてそれよりも左側の範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置には、加熱調理をコンピュータで実行する調理プログラムを有しており、
前記調理プログラムで規定される調理メニューには、少なくとも油調理メニューと、湯沸かしメニューとが含まれ、
前記油調理メニューが使用者で選択された場合、前記制御装置は、前記排気装置に対して排気風量の大きな「強運転」モードの指令信号を、前記湯沸かしメニューの場合よりも早いタイミングで送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置には、加熱調理をコンピュータで実行する調理プログラムを有しており、
前記調理プログラムで1つの調理メニューが実行され、
前記制御装置は、1つの調理メニューによる調理を開始した以降又は前記排気装置に対して運転開始指令信号を発信した以降の、累積通電時間、計測対象物の温度又はその温度上昇幅、最大火力値の少なくとも何れか1つの条件が満たされたときに、前記排気装置の排気能力を増大させる運転に切り替える指令信号を、発信させることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記発信部は、前記排気装置に対して指令信号を発信する一方、この排気装置と別個に運転される空気清浄機のために別の制御信号を発信するものであり、
前記制御装置は、使用者によって選択された調理メニューの種類に応じて、前記空気清浄機の運転を制御するための前記制御信号を、発信することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。 - 前記操作部には、加熱部を駆動しない状態において、前記排気装置へ指令用光信号を送信するテストモードの実行を、前記制御装置に指令する入力キーを更に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 前記操作部には、前記制御装置の動作を、常時排気モードと通常排気モードの何れにも指定できる入力キーを更に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
- 食品等の被調理物を加熱しない冷却風を本体の内部空間に強制的に供給し、当該本体の後部に設けた排気口から室内空間に放出する加熱調理器と、
前記加熱調理器の上方に設置され、前記加熱調理器側で発生した熱気を当該空間外へ排出する排気装置と、を備え、
前記加熱調理器は、その本体の上部に2つの加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱部毎に左右両側に離れてそれぞれ設けた操作部と、前記排気装置へ運転指令信号を送信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段とを、それぞれ備え、
前記左右両側の操作部の中間位置には、前記加熱調理器の主電源スイッチの操作面を配置し、
さらに加熱調理器の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令用光信号が通過する通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記排気装置には、前記発信部からの指令用光信号を受信する受信部を備え、
前記受信部が前記発信部からの指令用光信号を受信した場合、前記加熱部の上に置かれた被加熱物から発生する加熱された気体と、前記排気口から放出された空気とを導入して、排気動作を行う空気排出システム。 - 厨房家具の設置口に設置される加熱調理器と、
その加熱調理器の上面で発生する蒸気や油煙等を吸引して居住空間の外部へ排出する排気装置と、
前記加熱調理器と前記排気装置の2つの運転を連携させる統合管理装置と、を備え、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から運転情報信号を取得し、当該加熱調理器に対し加熱開始許可信号を送信し、かつ前記加熱調理器から前記排気装置の運転推奨信号を受信し、
さらに前記統合管理装置は、前記加熱調理器から受信する前記運転推奨信号に基づいて前記排気装置に対してその運転指令信号を送信し、
前記加熱調理器は、その上面に左右方向に離れた2個所の加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱部毎に左右両側に離れてそれぞれ設けた操作部と、この2つの加熱部の間の中央部を前後方向に横切る中間線の上、かつ前記左右両側の操作部の間に配置された主電源スイッチの操作面と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記加熱調理器は、前記主電源スイッチの操作面を操作して主電源が投入された場合、前記統合管理装置に対して主電源の投入を示す運転情報信号と前記排気装置の運転を求める前記運転推奨信号とを、それぞれ発信させ、
前記左右両側の操作部の間には、前記運転推奨信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置されており、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部は、左右方向に一直線状に配置していることを特徴とする家電機器の統合運転管理システム。 - 前記統合管理装置は、前記加熱調理器のある居住空間の空気質を計測する環境検知部から当該計測結果を受信する機能を更に備え、
前記加熱調理器から送信された調理メニューを示す情報を含んだ運転情報と、前記環境検知部からの空気質の検知結果を示す情報とに基づき、前記統合管理装置は、前記排気装置の運転開始、運転停止、運転時間又は排気能力の少なくとも何れか1つを制御することを特徴とする請求項23に記載の家電機器の統合運転管理システム。 - 前記加熱調理器がある居住空間に、屋外の端末機器からの遠隔操作信号によって制御される空気調和機が更に設置されている場合、前記統合管理装置は、前記排気装置が運転開始されたときは、屋外の端末機器から当該空気調和機に対する遠隔操作を禁止することを特徴とする請求項23に記載の家電機器の統合運転管理システム。
- 前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報の中に、油調理を示す情報があったときは、空気清浄機が運転中の場合、当該運転を停止する指令信号を発することを特徴とする請求項23に記載の家電機器の統合運転管理システム。
- 前記統合管理装置は、空気清浄機に対してその運転を禁止する指令信号を発するものであり、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報の中に、油調理を示す情報があったときは、前記空気清浄機が運転停止中であった場合、当該運転の開始を禁止する指令信号を発することを特徴とする請求項23に記載の家電機器の統合運転管理システム。 - 居住空間に設置された加熱調理器と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器と、
前記居住空間の空気を循環させて浄化する第2の空気質改善機器と、
前記加熱調理器と前記第1、第2の空気質改善機器から、それぞれ運転情報を取得し、
当該加熱調理器と前記第1、第2の空気質改善機器に対し、無線通信手段から制御信号を発する統合管理装置とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱部と、この加熱部よりも前方側に、当該加熱口毎に左右両側に離れて設けた操作部と、前記左右両側の操作部の間に設けた主電源スイッチの操作面と、前記主電源スイッチの投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器に運転の指令信号を発信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記加熱調理器の本体の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器に運転指令信号を発信し、かつ前記第2の空気質改善機器が運転中であった場合、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づいて、前記無線通信手段から前記第2の空気質改善機器の停止指令信号を発信することを特徴とする家電機器の統合運転管理システム。 - 前記統合管理装置が、前記加熱調理器から受信する前記運転情報信号は、前記第1の空気質改善機器の運転開始又は排気能力増強のための第1の信号と、加熱調理工程が所定の段階に進んだことを示す第2の信号の少なくとも2つあり、
前記統合管理装置は、前記第1の信号を受けた場合には、前記第1の空気質改善機器の送風機を第1の排気能力で運転させるため第1の信号を発信させ、前記第2の信号を受けた場合には、第1の排気能力より大きな排気能力で運転させるため前記第2の信号を発信させることを特徴とする請求項28に記載の家電機器の統合運転管理システム。 - 前記統合管理装置が、前記加熱調理器から受信する前記運転情報信号には、油調理とその他調理の少なくとも2つを示す情報が含まれており、
前記統合管理装置は、前記第2の空気質改善機器が運転中において、前記加熱調理器から受信した運転情報の中に、油調理を示す前記情報が含まれていた場合には、前記無線通信手段から前記停止指令信号を発信することを特徴とする請求項28に記載の家電機器の統合運転管理システム。 - 居住空間に設置された加熱調理器と、
前記居住空間の空気を排出する第1の空気質改善機器と、
前記加熱調理器と前記第1の空気質改善機器から、それぞれ運転情報を取得し、当該加熱調理器と前記第1の空気質改善機器に対し、無線通信手段から制御信号を発する統合管理装置とを備え、
前記加熱調理器は、本体の上面に複数設けた加熱部と、当該加熱部毎に左右両側に離れて設けた操作部と、前記左右両側の操作部の間に設けた主電源スイッチの操作面と、前記主電源スイッチの投入で電源が供給され、前記第1の空気質改善機器に運転の指令信号を発信する発信部と、使用者へ報知を行う報知手段と、を有し、
前記加熱調理器の本体の上面の前記左右両側の操作部の間には、前記発信部からの指令信号を通過させる通信用窓を、前記主電源スイッチの操作面を挟んで、前記主電源スイッチの操作面の左右両側に配置し、
前記加熱部の前方において、前記主電源スイッチの操作面、前記左右両側の通信用窓、及び前記左右両側の操作部を、左右方向に一直線状に配置し、
前記主電源スイッチの操作面を挟んで、その右側と左側位置には、使用者の指の接触を感知する感知面を配置した感知部を備え、
前記報知手段には音声による報知を含み、前記主電源スイッチが投入された以降において、前記感知部から使用者の指の接触を検知した信号を受けた場合、前記主電源スイッチの右側又は左側に配置されたいずれかの前記感知部において、使用者の指の接触を検知した側に配置された操作部に誘導するよう音声で案内するようになっており、
前記統合管理装置は、前記加熱調理器から送信された運転情報信号に基づき当該加熱調理器の運転開始を判定して、前記第1の空気質改善機器に運転指令信号を発信することを特徴とする家電機器の統合運転管理システム。 - 前記統合管理装置は、前記運転指令信号を前記第1の空気質改善機器に送信した後、当該第1の空気質改善機器から応答信号を受信した場合、当該応答信号の受信を示すため、前記加熱調理器に向けて、運転確認信号を送信することを特徴とする請求項31に記載の家電機器の統合運転管理システム。
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