JP6837245B1 - 円筒金網枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、構造物の重量によって円筒金網枠本体が損壊することを防止する円筒金網枠体を提供する。【解決手段】 円筒金網枠体X1は、円筒金網枠本体Y1、一対の補強金具Z1を備える。円筒金網枠本体Y1は、一対の円弧金網枠片1、複数の補強縦金属線3及び複数のコイル金属線6を有し、各補強縦金属線3は、各円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yに並列して固定される。各コイル金属線6は、隣接する周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3に巻き付けられて、各円弧金網枠片1同士を連結する。各補強金具Z1,Z1は、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側に配置されて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3に取付けられる。各補強金具Z1は、各円弧金網枠片1が相互に離間することを抑制する。【選択図】 図8

Description

本発明は、円筒金網枠体であって、例えば、擁壁、道路、盛土基礎、住宅等の構造物の基礎を構成する円筒金網枠体(構造物用基礎枠体)に関する。
構造物の基礎を構成する技術として、特許文献1はハニカム構造体を開示する。ハニカム構造体は、構造物の下に設置される。ハニカム構造体は、ハニカム状立体補強材を地盤に設置し、ハニカム状立体補強材の各セル内に中詰材を充填し締め固めることで、構造物の基礎を構成する。ハニカム状立体補強材は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートのストリップ部を有する。各ストリップ部は、幅方向に並列され、互いに所定の間隔で千鳥状の繰り返し部分的に一定間隔の結合部位にて結合される。ハニカム立体状補強材は、展張方向に展張してハニカム状のセルを形成する。
特許第6353176公報
特許文献1は、樹脂又は繊維シートでハニカム状立体補強材を構成しているので、耐荷圧力(kN/m)は低く、構造物の荷重によって、ハニカム状立体補強材が損壊する虞があり、構造物の荷重に対する適用範囲は狭いものとなる。
本発明は、耐荷圧力(kN/m)を増加して、構造物の荷重に対する適用範囲を広げることができる円筒金網枠体を提供することにある。
本発明に係る請求項1の円筒金網枠体は、一対の円弧金網枠片、複数の補強縦金属線、及び複数のコイル金属線で構成され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、複数の補強金具と、を備え、前記各円弧金網枠片は、前記円弧金網枠片の円弧中心線方向に間隔を隔てて並列される複数の円弧横金属線と、前記円弧金網枠片の円周方向に間隔を隔てて並列される複数の縦金属線と、を有し、前記各円弧横金属線及び各縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線同士を固定し、円周方向各端の各周端縦金属線同士を隣接して筒状に配置され、前記各補強縦金属線は、前記各円弧金網片の円周方向各端に配置され、及び前記各周端縦金属線に並列され、前記各円弧横金属線及び前記各補強縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各補強縦金属線同士を固定し、前記各コイル金属線は、前記各円弧金網枠片の円弧中心線方向の両枠端間にわたって、円周方向各端で隣接する前記各周端縦金属線、及び当該各周端縦金属線に並列する前記各補強縦金属線に巻き付けられ、前記各円弧金網枠片同士を連結して、前記円筒金網枠本体を構成し、前記円筒金網枠本体は、前記中詰材の投入に伴って、前記各周端縦金属線及び前記各補強縦金属線で前記各コイル金属線を弾性変形しつつ前記各円弧金網枠片を相互に離間し、前記各補強金具は、前記円筒金網枠本体の前記各円弧金網枠片の円周方向各端に配置され、及び前記円筒金網枠本体の一方の筒端開口側に配置され、前記中詰材の投入前であって、前記各周端縦金属線及び前記各補強縦金属線を前記各コイル金属線に当接した前記円筒金網枠本体において、前記各円弧金網枠片が相互に離間する方向に、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線と充填隙間を隔てて、他方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線に取付けられ、前記中詰材を充填した前記円筒金網枠本体において、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線に当接して、一方の前記筒端開口側で前記各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制することを特徴とする。
請求項1では、構造物基礎(構造物の基礎を構成するために地盤)に設置する円筒金網枠体であって、一対の円弧金網枠片、複数の補強縦金属線、及び複数のコイル金属線を有し、筒中心線を上下方向に向け、及び一方の筒端開口を上方に向けて構造物基礎に設置され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、複数の補強金具と、を備える構成も採用できる。
本発明に係る請求項1の円筒金網枠体では、円筒金網枠本体に中詰材を投入すると、各円弧金網枠片は、中詰材の投入に伴う圧力(土圧)によって、相互の間隔(各円弧金網枠片間の間隔/隙間)を広げつつ離間(移動)する。各円弧金網枠片は、中詰材の投入に伴って、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線を各補強金具に当接(接触)することなく、各周端縦金属線及び各補強縦金属線で各コイル金属線を各円弧金網枠片が離間する方向に弾性変形して広げつつ相互に離間(移動)する。各補強金具は、中詰材の投入によって、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線と当接することなく、充填隙間の範囲において各円弧金網枠片の離間(移動)を許容し、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線と当接する。
これにより、円筒金網枠体は、中詰材の投入から充填までの間に、各補強金具を円周方向各端の一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線に当接することなく、中詰材の充填に伴って、各補強金具が周端縦金属線及び補強縦金属線に当接するので、周端縦金属線及び補強縦金属線を変形(曲げる等の変形)させない。円筒金網枠体は、中詰材の投入に伴って、弾性変形した各コイル金属線(バネ力)によって各円弧金網枠片の各周端縦金属線及び各補強縦金属線を締付け、各円弧金網枠片の連結を維持する。
円筒金網枠本体内に中詰材を充填すると、各補強金具は、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線に当接する。各補強金具は、他方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線に取付けられる。
これにより、各補強金具は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、一方の筒端開口から荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が作用しても、各周端縦金属線及び各補強縦金属線に取付けられ及び当接することによって、各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制する。各円弧金網枠片は、一方の筒端開口から中詰材を充填した円筒金網枠本体に作用する荷重によって、相互の間隔(隙間)を広げつつ、各周端縦金属線及び各補強縦金属線で各コイル金属線を弾性変形して離間する方向に離間(移動)しようとするが、各補強金具は、各周端縦金属線及び各補強縦金属線との協働によって、各円周方向各端の一方の筒端開口側で各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制する。
このように、円筒金網枠体は、各補強金具、各周端縦金属線及び各補強縦金属線の協働によって、各円弧金網枠片の離間(移動)を抑制するので、一方の筒端開口から中詰材を充填した円筒穴金網枠本体に構造物等の荷重(重量)を受けても、円周方向各端の一方の筒端開口側で、弾性変形する各コイル金属線が各円弧金網枠体から外れること、及び各円弧金網枠片の離間による円筒金網枠本体の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
請求項1では、円筒金網枠体は、金属製の円筒金網枠本体(各円弧金網枠片、各補強縦金属線及び各コイル金属線)、及び金属製の補強金具で構成しているので、耐荷応力(kN/m)を大きく(増加)でき、構造物の荷重に対する適用範囲を広げることができることが可能となる。
本発明に係る請求項2の円筒金網枠体は、一対の円弧金網枠片、及び複数のコイル金属線で構成され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、複数の補強金具と、を備え、前記各円弧金網枠片は、前記円弧金網枠片の円弧中心線方向に間隔を隔てて並列される複数の円弧横金属線と、前記円弧金網枠片の円周方向に間隔を隔てて並列される複数の縦金属線と、を有し、前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線同士を固定し、円周方向各端の各周端縦金属線同士を隣接して筒状に配置され、前記各コイル金属線は、前記各円弧金網枠片の円弧中心線方向の両枠端間にわたって、円周方向各端で隣接する前記各周端縦金属線に巻き付けられ、前記各円弧金網枠片同士を連結して、前記円筒金網枠本体を構成し、前記円筒金網枠本体は、前記中詰材の投入に伴って、前記各周端縦金属線で前記各コイル金属線を弾性変形しつつ前記各円弧金網枠片を相互に離間し、前記各補強金具は、前記円筒金網枠本体の前記各円弧金網枠片の円周方向各端に配置され、及び前記円筒金網枠本体の一方の筒端開口側に配置され、前記中詰材の投入前であって、前記各周端縦金属線を前記各コイル金属線に当接した前記円筒金網枠本体において、前記各円弧金網枠片が相互に離間する方向に、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線と充填隙間を隔てて、他方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線に取付けられ、前記中詰材を充填した前記円筒金網枠本体において、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線に当接して、一方の前記筒端開口側で前記各円弧金網枠片が相 互に離間することを抑制することを特徴とする。
請求項2では、構造物基礎(構造物の基礎を構成するために地盤)に設置する円筒金網枠体であって、一対の円弧金網枠片、及び複数のコイル金属線を有し、筒中心線を上下方向に向け、及び一方の筒端開口を上方に向けて構造物基礎に設置され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、複数の補強金具と、を備える構成も採用できる。
本発明に係る請求項2の円筒金網枠体では、円筒金網枠本体に中詰材を投入すると、各円弧金網枠片は、中詰材の投入に伴う圧力(土圧)によって、相互の間隔(各円弧金網枠片間の間隔/隙間)を広げつつ離間(移動)する。各円弧金網枠片は、中詰材の投入に伴って、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線を各補強金具に当接(接触)することなく、各周端縦金属線で各コイル金属線を各円弧金網枠片が離間する方向に広げつつ相互に離間(移動)する。各補強金具は、中詰材の投入に伴って、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線と当接することなく、充填隙間の範囲において各円弧金網枠片の離間(移動)を許容し、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線に当接する。
これにより、円筒金網枠体は、中詰材の投入から充填までの間に、各補強金具を円周方向各端の一方の円弧金網枠片の各周端縦金属線に当接することなく、中詰材の充填に伴って、各補強金具が周端縦金属線に当接するので、中詰材の投入に伴って、周端縦金属線を変形(曲がる等の変形)させない。円筒金網枠体は、中詰材の投入に伴って、弾性変形した各コイル金属線(バネ力)によって各円弧金網枠片の各周端縦金属線を締付け、各円弧金網枠片の連結を維持する。
円筒金網枠本体に中詰材を充填すると、各補強金具は、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線に当接する。各補強金具は、他方の円弧金網枠片の周端縦金属線に取付けられる。
これにより、各補強金具は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、一方の筒端開口から荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が作用しても、各周端縦金属線に取けられ及び当接することによって、各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制する。各円弧金網枠片は、一方の筒端開口から中詰材を充填した円筒金網枠本体に作用する荷重によって、相互の間隔(隙間)を広げつつ、各周端縦金属線で各コイル金属線を弾性変形して離間しようとするが、各補強金具は、各周端縦金属線との協働によって、各円周方向各端の一方の筒端開口側で各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制する。
このように、円筒金網枠体は、各補強金具、及び各周端縦金属線の協働によって、各円弧金網枠片の離間(移動)を抑制するので、一方の筒端開口から中詰材を充填した円筒金網枠本体に構造物等の荷重(重量)を受けても、円周方向各端の一方の筒端開口側で、弾性変形する各コイル金属線が各円弧金網枠片から外れること、及び各円弧金網枠片の離間による円筒金網枠本体の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
請求項2では、円筒金網枠体は、金属製の円筒金網枠本体(各円弧金網枠片、及び各コイル金属線)、及び金属製の補強金具で構成しているので、耐荷応力(kN/m)を大きく(増加)でき、構造物の荷重に対する適用範囲を広げることができることが可能となる。
本発明は、中詰材を充填した円筒金網枠本体の一方の筒端開口から荷重を受けても、円筒金網枠本体の崩壊を防止でき、構造物の基礎として用いることができる。
第1実施形態の円筒金網枠体を示す斜視図である。 第1実施形態の円筒金網枠体を示す正面図である。 第1実施形態の円筒金網枠体を示す背面図である。 第1実施形態の円筒金網枠体を示す平面図(上面図)である。 第1実施形態の円筒金網枠体を示す底面図である。 図2のA−A断面図である。 図2の要部拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図である。 (a)は、図4のB矢視拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図、(b)は、図6のD矢視拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図である。 (a)は、図4のC矢視拡大であって、補強金具(第1補強金具)を示す図、(b)は、図6のE矢視拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図である。 (a)は、図4のB矢視拡大図であって、周端縦金属線、補強縦金属線及びコイル金属線を示す図、(b)は、図4のC矢視拡大図であって、周端縦金属線、補強縦金属線及びコイル金属線を示す図である。 第1実施形態の円筒金網枠体の分解斜視図である。 (a)は、補強金具を示す斜視図、(b)は金属クリップを示す側面図である。 第1実施形態の円筒金網枠体において、円筒金網枠本体に中詰材を充填した斜視図である。 第1実施形態の円筒金網枠体であって、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端の補強金具(第1補強金具)、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端の補強金具(第1補強金具)、コイル金属線、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)である。 第1実施形態の円筒金網枠体であって、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端のコイル金属線、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端のコイル金属線、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)」である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、擁壁(構造物)の基礎として用いた図である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、ボックスカルバート(構造物)の基礎として用いた図である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、道路(構造物)の基礎として用いた図である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、盛土(構造物)の基礎として用いた図である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、複数段に積載した金属籠(構造物)の基礎として用いた図である。 第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を、住宅(構造物)の基礎として用いた図である。 第2実施形態の円筒金網枠体を示す斜視図である。 第2実施形態の円筒金網枠体を示す正面図である。 第2実施形態の円筒金網枠体を示す背面図である。 第2実施形態の円筒金網枠体を示す平面図(上面図)である。 図23の要部拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図である。 (a)は、図25のF矢視拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図、(b)は、図25のG矢視拡大図であって、補強金具(第1補強金具)を示す図である。 (a)は、図25のF矢視拡大図であって、周端縦金属線及びコイル金属線を示す図、(b)は、図25のG矢視拡大図であって、周端縦金属線及びコイル金属線を示す図である。 第2実施形態の円筒金網枠体の分解斜視図である。 第2実施形態の円筒金網枠体において、円筒金網枠本体に中詰材を充填した斜視図である。 第2実施形態の円筒金網枠体であって、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端の補強金具(第1補強金具)及び周端縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端の補強金具(第1補強金具)及び周端縦金属線を示す拡大平面図である。 第2実施形態の円筒金網枠体であって、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端のコイル金属線及び周端縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端のコイル金属線及び周端縦金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)である。 第3実施形態の円筒金網枠体を示す正面図である。 図33のH−H断面図である。 図33の要部拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す図である。 (a)は、図34のI矢視拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す断面図、(b)は、図34のJ矢視拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す断面図である。 第3実施形態の円筒金網枠体を示す分解斜視図である。 第3実施形態の円筒金網枠体において、円筒金網枠本体に中詰材を充填した斜視図である。 第3実施形態の円筒金網枠体であって、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端の第2補強金具(補強金具)、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大断面図、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端の第2補強金具(補強金具)、周端縦金属線及び補強縦金属線を示す拡大断面図である。 第4実施形態の円筒金網枠体を示す正面図である。 図40のK−K断面図である。 図40の要部拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す図である。 (a)は、図41のL矢視拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す断面図、(b)は、図41のM矢視拡大図であって、第2補強金具(補強金具)を示す断面図である。 第4実施形態の円筒金網枠体を示す分解斜視図である。 第4実施形態の円筒金網枠体において、円筒金網枠本体に中詰材を充填した斜視図である。 第4実施形態の円筒金網枠体において、(a)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向一端の第2補強金具(補強金具)及び周端縦金属線を示す拡大断面図、(b)は、中詰材を充填した円筒金網枠本体において、円周方向他端の第2補強金具(補強金具)及び周端縦金属線を示す拡大断面図である。 (a)は、実施例1及び実施例2において、再生砕石(中詰材)を充填した円筒金網枠体の各周端縦金属線、各補強縦金属線、各補強金具及びコイル金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、実施例1及び実施例2において、再生砕石を充填した円筒金網枠本体を載荷試験機に設置した側面図である。 (a)は、実施例3において、再生砕石(中詰材)を充填した円筒金網枠本体の各周端縦金属線、各補強金具及び各コイル金属線を示す拡大平面図(拡大上面図)、(b)は、実施例3において、再生砕石(中詰材)を充填した円筒金網枠本体を載荷試験機に設置した側面図である。 実施例1の載荷試験の結果を示すグラフ図である。 実施例2の載荷試験の結果を示すグラフ図である。 実施例3の載荷試験の結果を示すグラフ図である。
本発明に係る円筒金網枠体(構造物用基礎枠体)について、図1乃至図51を参照して説明する。
以下、第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体を説明する。
第1乃至第4実施形態の円筒金網枠体X1〜X4は、例えば、擁壁、ボックスカルバート、道路、盛土、複数段の金網籠又は住宅等の構造物の基礎を構成する構造物用基礎枠体、円筒金網基礎枠体である(図16乃至図21参照)。
第1実施形態の円筒金網枠体X1について、図1乃至図15を参照して説明する。
図1乃至図15において、第1実施形態の円筒金網枠体X1(以下、「円筒金網枠体X1」という)は、円筒金網枠本体Y1、及び複数(一対)の補強金具Z1,Z1(第1補強金具)を備える。
円筒金網枠本体Y1は、図1乃至図11に示すように、一対の円弧金網枠片1,1、複数の補強縦金属線3,3,…、及び複数(一対)のコイル金属線6,6で構成される。
円筒金網枠本体Y1は、砕石、割栗石、砂、砂利等の中詰材Sが投入、充填される(図13参照)。
円筒金網枠本体Y1の各寸法は、円筒外直径D及び円筒高長Lである。円筒外直径Dは、中詰材Sを充填した後の円筒金網枠本体Y1の外直径(中詰材Sの充填後の円筒金網枠本体Y1の外直径)である。円筒高長Lは、円筒金網枠本体Y1の筒中心線aの方向A(以下、「円筒中心線方向A」という)において、円筒金網本体Y1の両筒端開口YA,YB間の高さである。
各円弧金網枠片1,1は、図1乃至図6、及び図11に示すように、例えば、円筒金網枠本体Y1の筒中心線方向Aに沿って二分割した略半円形金網枠片である。
各円弧金網枠片1,1は、同一形状及び同一構成(構造)であって、複数の円弧横金属線7,7,…(略半円形横金属線)、及び複数の縦金属線8,8,…を有する。
各円弧横金属線7,7,…は、図13に示すように、円弧金網枠片1の円弧中心線aを中心として外半径R(R=D/2)の円弧形に形成される。
各円弧横金属線7,7,…は、図1乃至図6、及び図11に示すように、円弧金網枠片1の円弧中心線aの方向A(以下、「円弧中心線方向A」という)に線間隔AT(間隔)を隔てて並列される。各円弧横金属線7,7,…は、円弧金網枠片1の円周方向Q(円弧金網枠片1の円周方向Q)に延在される。
各円弧横金属線7,7,…は、鉄線等の金属線であって、例えば、亜鉛−10%アルミニウム合金メッキ鉄線(炭素鋼)で形成される。各円弧横金属線7,7,…は、線径:d1である。
各縦金属線8,8,…は、図1乃至図6、及び図11に示すように、円弧金網枠片1の円周方向Q(円弧横金属線7の円周方向Q)に線間隔BT(間隔)を隔てて並列される。各縦金属線8,8,…は、例えば、各円弧金網枠片1,1の径方向において、各円弧横金属線7,7,…の外周側(外側)に配置される。
各縦金属線8,8,…は、各円弧金網枠片1,1の円弧中心線方向Aの両枠端1A,1Bの間にわたって延在される。各縦金属線8,8,…は、各円弧横金属線7,7,…の外周に当接されて、各円弧横金属線7,7,…と直交して交差する。
各縦金属線8,8,…のうち円周方向各端1C,1Dの各周端縦金属線8X,8Yは、円周方向Qにおいて、各円周方向各端1C,1Dに配置、又は各円周方向各端1C,1Dから周間隔を隔てて配置される。
各縦金属線8,8,…は、各円弧横金属線7,7,…と同一材料(同一材質)の金属線で形成される。各縦金属線8,8,…は、線径:d2であって、円弧横金属線7の線径d1より大径である(d2>d1)。
なお、各円弧横金属線7,7,…の線径d1と、各縦金属線8,8,…の線径d2は、同一線径としても良い(d1=d2)。
各円弧金網枠片1,1は、図1乃至図3、及び図11に示すように、各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8,…の交点B(接点)にて、各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8,…同士を溶接して固定する。各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8,…は、線間隔AT,BT間に網目CTを形成する。
各円弧金網枠片1,1は、図1乃至図10、及び図11に示すように、各縦金属線8,8,…のうち円周方向各端1C,1Dの周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y同士を隣接して筒状に配置される。
円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8X同士は、各円弧金網枠片1,1の両枠端1A,1Bの間にわたって隣接される(突合わされる)。円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Y同士は、各円弧金網枠片1,1の両枠端1A,1Bの間にわたって隣接される(突合わされる)。
各補強縦金属線3,3,…は、図1、図4乃至図6、図8乃至図10に示すように、各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。各補強縦金属線3,3,…は、例えば、各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに1本ずつ配置される。
各補強縦金属線3,3,…は、各周端縦金属線8X,8Yに並列される。各補強縦金属線3,3,…は、各円弧金網枠片1,1の両枠端1A,1B間(円筒金網枠本体Y1の両筒開口YA,YB間)にわたって延在される。
各補強縦金属線3,3,…は、例えば、各円弧金網枠片1,1の径方向において、各円弧金網枠片1,1の内周側(内側)に配置される。各補強縦金属線3,3,…は、各円弧横金属線7,7,…を間に介在して各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに対向して並列される。
これにより、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y、及び各補強縦金属線3,3,…は、相互の間に各円弧横金属線7,7,…を位置(介在)して、各円弧金網枠片1,1の円周方向Qにおいて、各円周方向各端1C,1Dから同一の位置に配置される。
各補強縦金属線3,3,…は、各円弧横金属線7,7,…の内周に当接されて、各円弧横金属線7,7,…と直交して交差する。
各補強縦金属線3,3,…は、各金属線7,8と同一材料(同一材質)の金属線で形成される。各補強縦金属線3,3,…は、各円弧横金属線7,7,…の線径d1より大径であって、各縦金属線8,8,…(各周端縦金属線8X,8Y)と同一の線径:d5である(d2>d1)。
なお、各補強縦金属線3,3,…の線径d5と、各円弧横金属線7,7,…の線径d1は、同一線径としても良い(d5=d1)。
各円弧金網枠片1,1は、図9及び図11に示すように、各円弧横金属線7,7,…及び各補強縦金属線3,3,…の交点C(接点)にて、各円弧横金属線7,7,…及び各補強縦金属線3,3,…同士を溶接して固定する。
各補強縦金属線3,3,…は、各円弧横金属線7,7,…との交点Cにて、各円弧横金属線7,7,…に溶接して固定される。
各コイル金属線6,6は、図1乃至図7に示すように、筒状に配置した各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置されて、各円弧金網枠片1,1同士を連結して円筒金網枠本体Y1を構成する。
各コイル金属線6,6は、例えば、亜鉛−10%アルミニウム合金メッキ鉄線(炭素鋼)で形成される。各コイル金属線6,6は、コイル線径:d3である。各コイル金属線6,6は、コイル内直径:d4である。
各コイル金属線6,6は、各円弧金網枠片1,1の両枠端1A,1B間(円筒金網枠本体Y1の両筒端開口YA,YB間)にわたって、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y、及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3,…に巻付けられ、巻き付け状態で各円弧金網枠片1,1同士を連結して円筒金網枠本体Y1を構成する。
円周方向一端1C(円周方向の一方端)において、コイル金属線6は、図1、図2及び図10(a)に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8X、及び各周端縦金属線8X,8Xに並列する各補強縦金属線3,3に巻き付けられる。
円周方向一端1Cにおいて、コイル金属線6は、隣接した各円弧金網枠片1,1の内外周(円筒金網枠本体Y1の内外周)から各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8(各縦金属線8,8及び各周端縦金属線8X,8X)間の各網目CTを貫通(挿通)し、隣接する各周端縦金属線8X,8X、及び各周端縦金属線8X,8Xに並列する各補強縦金属線3,3に巻き付けられ、円周方向一端1Cで各円弧金網枠片1,1同士を連結する。
円周方向一端1Cにおいて、コイル金属線6は、コイルバネ力(付勢力)にて、各周端縦金属線8X,8X、及び各補強縦金属線3,3を締付ける。
円周方向他端1D(円周方向の他方端)において、コイル金属線6は、図1、図3及び図10(b)に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Y、及び各周端縦金属線8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3に巻付けられる。
円周方向他端1Dにおいて、コイル金属線6は、隣接した各円弧金網枠片1,1の内外周(円筒金網枠本体Yの内外周)から各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8(各縦金属線8,8及び各周端縦金属線8Y,8Y)間の各網目CTを貫通(挿通)し、隣接する各周端縦金属線8Y,8Y、及び各周端縦金属線8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3に巻き付けられ、円周方向他端1Dで各円弧金網枠片1,1同士を連結する。
円周方向他端1Dにおいて、コイル金属線6は、コイルバネ力(付勢力)にて、各周端縦金属線8Y,8Y、及び各補強縦金属線3,3を締付ける。
各補強金具Z1,Z1は、図1乃至図9、及び図11に示すように、各第1補強金具(各上端側・補強金具)であって、円筒金網枠本体Y1の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
各補強金具Z1,Z1は、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側(上端側・筒端開口側)に配置される。
各補強金具Z1,Z1(各第1補強金具)は、図8乃至図10に示すように、中詰材Sの投入前であって、各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を巻き付け状態の各コイル金属線6,6に当接した円筒金網枠本体Y1において、各円弧金網枠片1,1が相互に離間の方向RH(以下、「離間方向RH」という)に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3と充填隙間MT(充填間隔)を隔てて、一方の円弧金網枠片1に隣接する他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3に取付けられる。
各補強金具Z1,Z1(各第1補強金具)は、図12に示すように、金属クリップ21、金属ボルト22及び金属ナット23を備える。
金属クリップ21は、例えば、金属板(鉄板、鋼板等)で形成される。金属クリップ21は、一対の金属平板24,25、金属側板27(金属側部/側部)及びネジ軸穴29を有する。
金属クリップ21において、各金属平板24,25は、図12に示すように、矩形板(長方形板)に形成される。各金属平板24,25は、板間隔PT(板隙間)を隔てて並列される。各金属平板24,25は、板平面24A,25Aを対向して平行に配置される。
金属側板27は、各金属平板24,25の長手方向NWの一方の板端24a,25aに配置される。各金属側板27は、一方の板端24a,25aにおいて、各金属平板24,25の間(板間隔PT)に配置されて、各金属平板24,25に連結(連続)される。
金属クリップ21は、例えば、1枚の矩形の金属板をU字状、又はコ字状に曲げ加工して、各金属平板24,25及び金属側板27を形成する。
金属クリップ21において、ネジ軸穴29は、図12に示すように、各金属平板24,25の長手方向NWの他方の板端24b,25b側に形成される。ネジ軸穴29は、各金属平板24,25の長手方向NWと直交する幅方向HW(短手方向)の中心に位置して、各金属平板24,25に形成される。
ネジ軸穴29は、各金属平板24,24の板平面24A,25A(長手方向NW及び幅方向HW)と直交する方向TWにて、各金属平板24,25を貫通する。ネジ軸穴29は、各金属平板24,25の間(板間隔PT)に開口して、各金属平板24,25を貫通する。
金属ボルト22は、図12に示すように、ネジ軸部35、及びボルト頭部36を有する。ボルト頭部36は、ネジ軸部35の一方のネジ軸端35A(軸端)に固定される。
金属ナット23は、金属ボルト22のネジ軸部35に螺着される。
各補強金具Z1,Z1は、図7に示すように、円筒金網枠本体Y1の筒中心線aの方向A(以下、「筒中心線方向A」という)において、一方の筒端開口YA(各円弧金網枠片1,1の一方の枠端1A)に位置する円弧横金属線7U(最上端の円弧横金属線)、及び円弧横金属線7Uに線間隔ATを隔てる位置の円弧横金属線7Nの間(最上端側の網目CT1)に配置される。各補強金具Z1,Z1は、円弧横金属線7U(最上端の円弧横金属線)に隣接して配置されて、円筒金網枠本体Yの一方(上方)の筒端開口YA側に位置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図7乃至図9に示すように、各金属平板24,25の他方の板端24b,25bから、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y、及び各補強縦金属線3,3,…に外嵌されて、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を各金属平板24,25間(板間隔PT)に挿入(配置)する。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図7乃至図9に示すように、一方の円弧金網枠片1の最上端側の網目CT1から、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を各金属平板24,25間に挿入し、更に、最上端側の網目CT1において、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図8及び図9に示すように、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を、ネジ軸穴29及び金属側板27間に位置し、及び各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図8及び図9に示すように、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X,8Y,8Y、及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3,…のうち、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)に隙間を隔てて、金属側板27側の各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図8及び図9に示すように、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、離間方向RHに、金属側板27と充填隙間MTを隔てて、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Yの一方(上方)の筒端開口Y1側に配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、ネジ軸穴29側の各金属平板24,25間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側に配置される。
円周方向一端1Cに配置した補強金具Z1(以下、「一方の第1補強金具Z1」という)において、金属クリップ21は、図8に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8X(円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8X)、及び各周端縦金属線8X,8Xに並列する各補強縦金属線3,3(円周方向一端1Cの各補強縦金属線3,3)を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Yの一方の筒端開口YA側に配置される。
一方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3と金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
円周方向他端1Dに配置した補強金具Z1(以下、「他方の第1補強金具Z1」という)において、金属クリップ21は、図9に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Y(円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Y)、及び各周端縦金属線8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3(円周方向他端1Dの各補強縦金属線3,3)を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の一方(上方)の筒端開口YA側に配置される。
他方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3と金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属ボルト22は、図8及び図9に示すように、ネジ軸部35を円筒金網枠本体Yの外周側(又は内周側)から金属クリップ21のネジ軸穴29に貫通(挿通)して、一方の金属平板24から突出して配置される。ネジ軸部35は、各金属平板24,25を貫通し、板間隔PT(板隙間)を通って、一方の金属平板24から突出される。
各補強金具Z1,Z1において、金属ボルト22は、ボルト頭部36を他方の金属平板25に当接して配置される。
これにより、各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y、及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3,…を金属ボルト22及び金属側板27の間に位置して、各金属平板24,25間に挿入(配置)する。
各補強金具Z1,Z1において、金属ナット23は、一方の金属平板24から突出したネジ軸部35に螺着されて、一方の金属平板24に当接して配置される。
各補強金具Z1,Z1は、金属ボルト22及び金属ナット23の回動(締付け)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25を弾性変形(変形)して、各金属平板24,25にて各周端縦金属線8X、8Y及び各補強縦金属線3,3を圧接及び挟持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
一方の第1補強金具Z1において、金属クリップ21は、図8に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属平板24(板平面24A)を、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに並列する補強縦金属線3に圧接(当接)し、及び金属平板25(板平面25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに圧接(当接)する。
これにより、一方の第1補強金具Z1は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8X及び補強縦金属線3を挟持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
一方の第1補強金具Z1は、図8に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当接することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3は、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25間に配置される。
他方の第1補強金具Z1において、金属クリップ21は、図9に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属平板24(板平面24A)を、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに並列する補強縦金属線3に圧接(当接)し、及び金属平板25(板平面25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに圧接(当接)する。
これにより、他方の第1補強金具Z1は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3を挟持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第1補強金具Z1は、図9に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当接することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3は、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25間に配置される。
中詰材Sの投入前(充填前)の円筒金網枠体X1は、各補強金具Z1,Z1を他方の各円弧金網枠片1,1に取付けると、図10に示すように、例えば、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を各コイル金属線6,6のコイル内周6A(コイル内周面)に当接して配置される。
各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…は、各コイル金属線6,6を弾性変形することなく、コイル内直径d4を保った状態で、各コイル金属線6,6のコイル内周6Aに当接される。
一方の第1補強金具Z1は、中詰材Sの投入前であって、図10(a)に示すように、各周端縦金属線8X,8X及び各補強縦金属線3,3を巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線6)に当接した円筒金網枠本体Y1(投入前・円筒金網枠本体Y1)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3と、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に取付けられる(図8参照)。
一方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、図8に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3と、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第1補強金具Z1は、中詰材Sの投入前であって、図10(b)に示すように、各周端縦金属線8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3を巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向他端1Dのコイル金属線6)に当接した円筒金網枠本体Y1(投入前・円筒金網枠本体Y1)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3と、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に取付けられる(図9参照)。
他方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、図9に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3と、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
円筒金網枠体X1は、図13に示すように、円筒金網枠本体Y1内に中詰材Sを投入し、及び円筒金網枠本体Y1内に中詰材Sが充填される。
円筒金網枠体X1は、図13に示すように、円筒金網枠本体Y1の筒中心線aを地盤GR(構造物基礎)に直交して、円筒金網枠本体Y1を地盤GR上に設置(載置)する。
円筒金網枠体X1において、円筒金網枠本体Y1は、一方の筒端開口YA(上端側・筒端開口)を上方に向け、及び他方の筒端開口YB(下端側・筒端開口)を地盤GRに当接して、地盤GR上(構造物基礎上)に設置される。
円筒金網枠体X1は、図13に示すように、例えば、樹脂シートSH(樹脂マット)を円筒金網枠本体Y1の内周及び他方の筒端開口YB内に挿入して、円筒金網枠本体Y1の内周及び他方の筒端開口YBを覆う。
樹脂シートSHは、全ての網目CT及び他方の筒端開口YBを閉塞して、円筒金網枠本体Y1内に配置される。
円筒金網枠体X1は、図13に示すように、樹脂シートSHを配置した円筒金網枠本体Y1内に中詰材Sを投入し、中詰材Sを充填する。中詰材Sは、一方の筒端開口YAから円筒金網枠本体Y1の樹脂シートSH内に投入され、及び円筒金網枠本体Y1内に充填される。
中詰材Sは、各筒端開口YA,YB間にわたって円筒金網枠本体Y1に充填される。
円筒金網枠体X1において、円筒金網枠本体Y1は、図15に示すように、中詰材Sの投入に伴って、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…で各コイル金属線6,6を弾性変形しつつ各円弧金網枠片1,1を相互に離間する。
中詰材Sを円筒金網枠本体Y1に投入すると、各円弧金網枠片1,1は、投入される中詰材Sによる土圧(圧力)を受けて、相互の隙間(間隔)を広げつつ離間(移動)する。各円弧金網枠片1,1は、離間方向RHに移動される。
円筒金網枠本体Y1は、図15(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8X及び各補強縦金属線3,3でコイル金属線6を弾性変形する。
円筒金網本体Y1は、図15(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3でコイル金属線6を弾性変形する。
中詰材Sの充填を完了すると、各補強金具Z1,Z1は、図14に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3に当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制(規制/制限)する。
一方の第1補強金具Z1は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1において、図14(a)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第1補強金具Z1は、図14(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第1補強金具Z1は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1(充填・円筒金網枠本体Y1)において、図14(b)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第1補強金具Z1は、図14(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
中詰材Sの充填が完了すると、円筒金網枠本体Y1は、円筒外直径Dとなる。
第1実施形態の円筒金網枠体X1において、各第1補強金具Z1,Z1は、図13及び図14に示すように、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1(以下、「充填後・円筒金網枠本体Y1」という)において、一方の筒端開口YAから荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が充填後・円筒金網枠本体Y1に作用しても、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…に固定及び当接することよって、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
このように、第1実施形態の円筒金網枠体X1は、各第1補強金具Z1,Z1、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…の協働によって、各円弧金網枠片1,1の離間を抑制するので、一方の筒端開口YAから構造物等の荷重(重量)を受けても、一方の筒端開口YA側で、弾性変形する各コイル金属線6,6の上端(先端)が各円弧金網枠片1,1から外れこと、及び各円弧金網枠片1,1の離間による円筒金網枠本体Y1の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
円筒金網枠体X1は、円周方向各端1C,1Dの各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに各補強縦金属線3,3,…を並列して、各円弧金網枠片1,1の各円周方向各端1C,1Dを補強しているので、各第1補強金具Z1,Z1よって折り曲げられることを低減でき、各円弧金網枠片1,1が相互に離間する方向に広がって、円筒金網枠本体Y1が崩壊(破壊/分解)すること低減できる。
図16乃至図21において、円筒金網枠体X1は、例えば、構造物の基礎を構成するために用いられる。
図16において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、擁壁WAの基礎を構成する。円筒金網枠体X1は、図16に示すように、複数を並列して配置される。複数の円筒金網枠体X1,X1,…は、例えば、擁壁WA(構造物)の基礎を構成するために、軟弱地盤GR(地盤)であって、構造物基礎に設置される。各円筒金網枠体X1,X1,…は、筒中心線aを上下方向UDに向けて、円筒金網枠本体Y1を軟弱地盤GR上に載置する。各円筒金網枠体X1,X1,…は、一方の筒端開口YAを上方に向け、及び他方の筒端開口YBを軟弱地盤GRに当接して、円筒金網枠本体Y1を軟弱地盤GR上(構造物基礎上)に設置(載置)する。
これにより、各円筒金網枠体X1,X1,…は、各補強金具Z1,Z1(各第1補強金具)を上方に位置して、円筒金網枠本体Y1を軟弱地盤GR上(構造物基礎上)に設置(載置)する。
図16において、各円筒金網枠体X1,X1,…は、図13で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y1内に樹脂シートSRを配置して、全ての網目CT及び他方の筒端開口YBを樹脂シートSRにて閉塞する。
樹脂シートSRを配置した各円筒金網枠体X1,X1,…は、砕石、割栗、砂、砂利等の中詰材Sを円筒金網枠本体Y1に投入、充填する(図13参照)。
これにより、中詰材Sを円筒金網枠本体Y1に充填した各円筒金網枠体X1,X1,…(以下、「充填後・円筒金網枠体X1」という)は、擁壁WAを設置する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
各円筒金網枠体X1,X1,…の円筒金網枠本体Y1に中詰材Sを充填すると、図16に示すように、擁壁WAは、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…上に設置される。
図17において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、ボックスカルバートBXの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X1,X1,…は、ボックスカルバートBXを設置する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
ボックスカルバートBXは、図17に示すように、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…上に設置される。
図18において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、道路RDの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X1,X1,…は、道路RDを施設する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
道路RDは、図18に示すように、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…上に施設される。
図19において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、盛土MSの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X1,X1,…は、盛土MSを形成する領域の軟弱地盤GRに、例えば、2段積載(複数段積載)され、及び軟弱地盤GR上に並べられる。
盛土MSは、図19に示すように、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…上に形成される。
図20において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、複数段の金網籠CG(金網枠)の基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X1,X1,…は、複数段の金網籠CGを積載する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
複数の金網籠CG(金網枠)は、図20に示すように、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…の上に複数段積載されて、中詰材が充填される。
図21において、円筒金網枠体X1は、構造物であって、住宅の基礎を構成する。
充填後・円筒金網枠体X1,X1,…は、住宅HUを建てる領域の軟弱地盤GRに並べて載置される。
住宅HUは、図21に示すように、各充填後・円筒金網枠体X1,X1,…上に建てられる。
第2実施形態の円筒金網枠体について、図22乃至図32を参照して説明する。
なお、図22乃至図32において、図1乃至図15と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
図22乃至図32において、第2実施形態の円筒金網枠体X2(以下、「円筒金網枠体X2」という)は、円筒金網枠本体Y2、及び複数(一対)の補強金具Z1,Z1(第1補強金具)を備える。
円筒金網枠本体Y2は、図22乃至図29に示すように、一対の円弧金網枠片1,1、及び複数のコイル金属線6,6で構成される。円筒金網枠本体Y2は、各補強縦金属線3,3,…を備えることなく、一対の円弧金網枠片1,1及び複数のコイル金属線6,6で構成される。
円筒金網枠本体Y2は、砕石、割栗石、砂、砂利等の中詰材Sが投入、充填される。
円筒金網枠本体Y2の寸法は、円筒外直径D及び円筒高長Lである。円筒外直径Dは、中詰材Sを充填した時の外直径(中詰材Sの充填後の円筒金網枠本体Y2の外直径)である。円筒高長Lは、筒中心線方向Aにおいて、円筒金網枠本体Y2の両端開内YA,YBの間の高さである。
円筒金網枠体X2において、各円弧金網枠片1,1は、図1乃至図15で説明したと同様に、複数の円弧横金属線7,7,…及び複数の縦金属線8,8,…を有し、円周方向各端1C,1Dの各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y同士を隣接して筒状に配置される(図22乃至図25、及び図29参照)。
円筒金網枠体X2において、各コイル金属線6,6は、図22乃至図26、及び図28に示すように、筒状に配置した各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置されて、各円弧金網枠片1,1同士を連結して円筒金網枠本体Y2を構成する。
各コイル金属線6,6は、各円弧金網枠片1,1の両枠端1A,1B間(円筒金網枠本体Y2の両筒端開口YA,YB間)にわたって、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに巻き付けられ、巻き付け状態で各円弧金網枠片1,1を連結して円筒金網枠本体Y2を構成する。
円周方向一端1Cにおいて、コイル金属線6は、図22、図23及び図28(a)に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8Xに巻き付けられる。
円周方向一端1Cにおいて、コイル金属線6は、隣接した各円弧金網枠片1,1の内外周(円筒金網枠本体Y2の内外周)から各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8(各縦金属線8,8及び各周端縦金属線8X,8X)間の各網目CTを貫通(挿通)し、隣接する各周端縦金属線8X,8Xに巻き付けられ、円周方向一端1Cで各円弧金網枠片1,1同士を連結する。
円周方向一端1Cにおいて、コイル金属線6は、コイルバネ力(付勢力)にて、各周端縦金属線8X,8Xを締付ける。
円周方向他端1Dにおいて、コイル金属線6は、図22、図24及び図28(b)に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Yに巻き付けられる。
円周方向他端1Dにおいて、コイル金属線6は、隣接した各円弧金網枠片1,1の内外周(円筒金網枠本体Y2の内外周)から各円弧横金属線7,7,…及び各縦金属線8,8(各縦金属線8,8及び各周端縦金属線8Y,8Y)間の各網目CTを貫通(挿入)し、隣接する各周端縦金属線8Y,8Yに巻き付けられ、円周方向他端1Dで各円弧金網枠片1,1同士を連結する。
円周方向他端1Dにおいて、コイル金属線6は、コイルバネ力(付勢力)にて、各周端縦金属線8Y,8Yを締付ける。
円筒金網枠体X2において、各補強金具Z1,Z1(各第1補強金具)は、図22乃至図27に示すように、円筒金網枠本体Y2の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
各補強金具Z1,Z1は、円筒金網枠本体Y2の一方の筒端開口YA側(上端側・筒端開口側)に配置される。
各補強金具Z1,Z1は、図27及び図28に示すように、中詰材Sの投入前であって、各周端縦金属線8X,8Yを巻き付け状態の各コイル金属線6,6に当接した円筒金網枠本体Y2において、各円弧金網枠片1,1が相互に離間する方向RH(離間方向RH)に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yと充填隙間MT(充填間隔)を隔てて、一方の円弧金網枠片1に隣接する他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yに取付けられる。
円筒金網枠体X2において、各補強金具Z1,Z1は、図12で説明したと同様に、金属クリップ21、金属ボルト22及び金属ナット23を備える。
円筒金網枠体X2において、各補強金具Z1,Z1は、図26に示すように、円弧横金属線7U(最上端の円弧横金属線)と円弧横金属線7N間(最上端の網目CT1)に配置される。各補強金具Z1,Z1は、円弧横金属線7Uに隣接して配置されて、円筒金網枠本体Y2の一方(上方)の筒端開口YA側(各円弧金網枠片1,1の一方の枠端1A側)に位置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図26及び図27に示すように、各金属平板24,25の他方の板端24b,25bから、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに外嵌されて、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを各金属平板24,25の間(板間隔PT)に挿入(配置)する。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図26及び図27に示すように、一方の円弧金網枠片1の最上端の網目CT1から、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを各金属平板24,25間に挿入し、更に、最上端の網目CT1において、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図27に示すように、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを、ネジ軸穴29及び金属側板27間に位置し、及び各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図27に示すように、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yのうち、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、各金属平板24,24(板平面24A,25A)に隙間を隔てて、金属側板27側の各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、図27に示すように、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、離間方向RHに、金属側板27と充填隙間MTを隔てて、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の一方(上方)の筒端開口YA側に配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、ネジ軸穴29側の各金属平板24,25間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の一方の筒端開口YA側に配置される。
円周方向一端1Cに配置した補強金具Z1(以下、「一方の第1補強金具Z1」という)において、金属クリップ21は、図27(a)に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8Xを、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の一方の筒端開口YA側に配置される、
一方の補強金具Z1の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
円周方向他端1Dに配置した補強金具Z1(以下、「他方の第1補強金具Z1」という)において、金属クリップ21は、図27(b)に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Yを、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の一方(上方)の筒端開口YA側に配置される。
他方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
各補強金具Z1,Z1において、金属ボルト22は、図27に示すように、ネジ軸部35を円筒金網枠本体Y2の外周側(又は内周側)から金属クリップ21のネジ軸穴29に貫通(挿通)して、一方の金属平板24から突出して配置される。ネジ軸部35は、各金属平板24,25を貫通し、板間隔PT(板隙間)を通って、一方の金属平板24から突出される。
各補強金具Z1,Z1において、金属ボルト22は、ボルト頭部36を他方の金属平板25に当接して配置される。
これにより、各補強金具Z1,Z1において、金属クリップ21は、隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを金属ボルト22及び金属側板27の間に位置して、各金属平板24,25間に挿入(配置)する。
各補強金具Z1,Z1において、金属ナット23は、一方の金属平板24から突出したネジ軸部35に螺着されて、一方の金属平板24に当接して配置される。
各補強金具Z1,Z1は、金属ボルト22及び金属ナット23の回動(締付け)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25を弾性変形(変形)して、各金属平板24,25にて各周端縦金属線8X,8Yを圧接及び挟持して、他方の円弧金網枠片1に固定される。
一方の第1補強金具Z1において、金属クリップ21は、図27(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25(板平面24A,25A)を、他方の円弧金網枠片1,1の周端縦金属線8Xに圧接(当接)する。
これにより、一方の第1補強金具Z1は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Xを挟持して、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに取付けられる。
一方の第1補強金具Z1は、図27(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xは、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25間に配置される。
他方の第1補強金具Z1において、金属クリップ21は、図27(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25(板平面24A,25A)を、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに圧接(当接)する。
これにより、他方の第1補強金具Z1は、各金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Yを挟持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第1補強金具Z1は、図27(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接することなく、非背触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yは、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、間隔を隔てて各金属平板24,25間に配置される。
中詰材Sの投入前(充填前)の円筒金網枠本体Y2は、各補強金具Z1,Z1を他方の円弧金網枠片1,1に取付けると、図28に示すように、例えば、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを各コイル金属線6,6のコイル内周6A(コイル内周面)に当接して配置される。
各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yは、各コイル金属線6,6を弾性変形することなく、コイル内直径d4を保った状態で、各コイル金属線6,6のコイル内周6Aに当接される。
一方の第1補強金具Z1は、中詰材Sの投入前であって、図28(a)に示すように、各周端縦金属線8X,8を巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線)に当接した円筒金網枠本体Y2(投入前・円筒金網枠本体)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに取付けられる[図27(a)参照]。
一方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、図27(a)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第1補強金具Z1は、中詰材Sの投入前であって、図28(b)に示すように、各周端縦金属線8Y,8Yを巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向他端1Dのコイル金属線)に当接した円筒金網枠本体Y2(投入前・円筒金網枠本体Y2)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに取付けられる[図27(b)参照]。
他方の第1補強金具Z1の金属クリップ21は、図27(b)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
円筒金網枠体X2は、図30に示すように、円筒金網枠本体Y2内に中詰材Sを投入し、及び円筒金網枠本体Y2内に中詰材Sが充填される。
円筒金網枠体X2は、図30に示すように、円筒金網枠本体Y2の筒中心線aを地盤GR(構造物基礎)に直交して、円筒金網枠本体Y2を地盤GR上に設置(載置)される。
円筒金網枠体X2において、円筒金網枠本体Y2は、一方の筒端開口YA(上端側・筒端開口)を上方に向け、及び他方の筒端開口YB(下端側・筒端開口)を地盤GRに当接して、地盤GR上(構造物基礎上)に設置される。
円筒金網枠体X2は、図30に示すように、例えば、樹脂シートSHを円筒金網枠本体Y2の内周及び他方の筒端開口YB内に挿入して、円筒金網枠本体Y2の内周及び他方の筒端開口YBを覆う。
樹脂シートSHは、全ての網目CT及び他方の筒端開口YBを閉塞して、円筒金網枠本体Y2内に配置される。
円筒金網枠体X2は、図30に示すように、樹脂シートSHを配置した円筒金網枠本体Y2内に中詰材Sを投入し、中詰材Sを充填する。中詰材Sは、一方の筒端開口YAから円筒金網枠本体Y2の樹脂シートSH内に投入され、及び円筒金網枠本体Y2内に充填される。
中詰材Sは、各筒端開口YA,YB間にわたって円筒金網枠本体Y2に充填される。
円筒金網枠体X2において、円筒金網枠本体Y2は、図32に示すように、中詰材Sの投入に伴って、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yで各コイル金属線6,6を弾性変形しつつ各円弧金網枠片1を相互に離間する。
中詰材Sを円筒金網枠本体Y2に投入すると、各円弧金網枠片1,1は、投入される中詰材Sによる土圧(圧力)を受けて、相互の隙間(間隔)を広げつつ離間(移動)する。各円弧金網枠片1は、離間方向RHに移動される。
円筒金網枠本体Y2は、図32(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8Xでコイル金属線6を弾性変形する。円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8Xは、コイル金属線6を離間方向RHに弾性変形する。
円筒金網枠本体Y2は、図32(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Yでコイル金属線6を弾性変形する。円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Yは、コイル金属線6を離間方向RHに弾性変形する。
中詰材Sの充填を完了すると、各第1補強金具Z1,Z1は、図31に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yに当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間すること抑制(規制/制限)する。
一方の第1補強金具Z1は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2において、図31(a)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第1補強金具Z1は、図31(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第1補強金具Z1は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2(充填・円筒金網枠本体)において、図31(b)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第1補強金具Z1は、図31(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
中詰材Sの充填が完了すると、円筒金網枠本体Y2は、筒外直径Dとなる。
第2実施形態の円筒金網枠体X2において、各第1補強金具Z1,Z1は、図30及び図31に示すように、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2(以下、「充填後・円筒金網枠本体Y2」という)において、一方の筒端開口YAから荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が充填後・円筒金網枠本体Y2に作用しても、各周端縦金属線8X,8Yに固定され及び当接されることによって、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
このように、第2実施形態の円筒金網枠体X2は、各第1補強金具Z1,Z1、及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yの協働によって、各円弧金網枠片1,1の離間を抑制するので、一方の筒端開口YAから構造物等の荷重(重量)を受けても、一方の筒端開口YA側で、弾性変形する各コイル金属線6,6の上端(先端)が各円弧金網枠片1,1から外れること、及び各円弧金網枠片1,1の離間による円筒金網枠本体Y2の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
図16乃至図21において、円筒金網枠体X2は、例えば、構造物の基礎を構成するために用いられる。
図16において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、擁壁WAの基礎を構成する。円筒金網枠体X2は、図16に示すように、複数を並列して配置される。複数の円筒金網枠体X2,X2,…は、例えば、擁壁WA(構造物)の基礎を構成するために、軟弱地盤GR(地盤)であって、構造物基礎に設置される。各円筒金網枠体X2,X2,…は、筒中心線aを上下方向UDに向けて、円筒金網枠本体Y2を軟弱地盤GR上に載置する。各円筒金網枠体X2,X2,…は、一方の筒端開口YAを上方に向け、及び他方の筒端開口YBを軟弱地盤GRに当接して、円筒金網枠本体Y2を軟弱地盤GR上(構造物基礎上)に設置(載置)する。
これにより、各円筒金網枠体X2,X2,…は、各補強金具Z1,Z1(各第1補強金具)を上方に位置して、円筒金網枠本体Y2を軟弱地盤GR上に載置する。
図16において、各円筒金網枠体X2,X2,…は、図30で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y2内に樹脂シートSRを配置して、全ての網目CT及び他方の筒端開口YBを樹脂シートSRにて閉塞する。
樹脂シートZRを配置した各円筒金網枠体X2,X2,…は、砕石、割栗石、砂、砂利等の中詰材Sを円筒金網枠本体Y2に挿入、充填する(図30参照)。
これにより、中詰材Sを円筒金網枠本体Y2に充填した円筒金網枠X2,X2,…(以下、「充填後・円筒金網枠体X2」という)は、擁壁WAを設置する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
各円筒金網枠本体X2,X2,…の円筒金網枠本体Y2に中詰材Sを充填すると、図16に示すように、擁壁WAは、各充填後・円筒金網枠体X2,X2,…上に設置される。
図17において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、ボックスカルバールBXの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X2,X2,…は、ボックスカルバートBXを設置する領域の軟弱地盤GR上に並べて設置される。
ボックスカルバートBXは、図17に示すように、各充填後・円筒金網枠体X2,X2,…上に設置される。
図18において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、道路RDの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X2,X2,…は、道路RDを施設する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
道路RDは、図18に示すように、各充填後・円筒金網枠体X2,X2,…上に施設される。
図19において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、盛土MSの基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X2,X2,…は、盛土MSを形成する領域の軟弱地盤GRに、例えば、2段積載(複数段積載)され、及び軟弱地盤GR上に並べられる。
盛土MSは、図19に示すように、各充填後・円筒金網枠体X2,X2,…上に形成される。
図20において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、複数段の金網籠CG(金網枠)の基礎を構成する。
複数の充填後・円筒金網枠体X2,X2,…は、複数段の金網籠CGを積載する領域の軟弱地盤GR上に並べて載置される。
複数の金網籠CG(金網枠)は、図20に示すように、各充填後・円筒金網枠体X2,X2上に複数段積載されて、中詰材が充填される。
図21において、円筒金網枠体X2は、構造物であって、住宅HUの基礎を構成する。
充填後・円筒金網枠体X2,X2,…は、住宅HUを建てる領域の軟弱地盤GRに並べて載置される。
住宅HUは、図21に示すように、各充填後・円筒金網枠体X2,X2,…上に建てられる。
第3実施形態の円筒金網枠体について、図10、図15及び図33乃至図39を参照して説明する。
なお、図33乃至図39において、図1乃至図15と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
図33乃至図39において、第3実施形態の円筒金網枠体X3(以下、「円筒金網枠体X3」という)は、円筒金網枠本体Y1、複数(一対)の第1補強金具Z1,Z1、及び複数(一対)の第2補強金具Z2,Z2を備える。
円筒金網枠体X3において、円筒金網枠本体Y1は、図1乃至図15で説明したと同様に、一対の円弧金網枠片1,1、複数の補強縦金属線3,3,…、及び複数のコイル金属線6,6を有して構成される。
円筒金網枠体X3において、各第1補強金具Z1,Z1は、図1乃至図15で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y1の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
円筒金網枠体X3において、各第1補強金具Z1,Z1は、図1乃至図15で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側(上端・筒端開口側)に配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、図33乃至図37に示すように、各下端側・補強金具であって、円筒金網枠本体Y1の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、円筒金網枠本体Y1の他方の筒端開口YB側(下端・筒端開口側)に配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、図36及び図10に示すように、中詰材Sの投入前(充填前)であって、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を巻き付け状態の各コイル金属線6,6に当接した円筒金網枠本体Y1において、各円弧金網枠片1,1が相互に離間する方向RH(離間方向)に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3と充填隙間MT(充填間隔)を隔てて、一方の円弧金網枠片1に隣接する他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3に取付けられる。
各第2補強金具Z2,Z2は、図12で説明したと同様に、金属クリップ21、金属ボルト22及び金属ナット23を備える。
各第2補強金具Z2,Z2は、図35に示すように、円筒金網枠本体Y2の他方の筒端開口YB(各円弧金網枠片1,1の他方の枠端1B)に位置する円弧横金属線7D(最下端の円弧横金属線)、及び円弧横金属線7Dに線間隔ATを隔てる位置の円弧横金属線7Fの間(最下端側の網目CT2)に配置される。各第2補強金具Z2,Z2は、円弧横金属線7D(最下端の円弧横金属線)に隣接して配置されて、円筒金網枠本体Y1の他方(下方)の筒端開口YB側に位置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図35及び図36に示すように、各金属平板24,25の他方の板端24a,25aから、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…に外嵌されて、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を各金属平板24,25間(板間隔PT)に挿入(配置)する。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図35及び図36に示すように、一方の円弧金網枠片1の最下端側の網目CT2から、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を各金属平板24,25間に挿入し、更に、最下端側の網目CT2において、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金属Z2,Z2において、金属クリップ21は、図35及び図36に示すように、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…を、ネジ軸穴29及び金属側板27間に位置し、及び各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図36に示すように、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3,…のうち、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)に隙間を隔てて、金属側板27側の金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図36に示すように、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、離間方向RHに、金属側板27と充填間隔MTと隔てて、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の他方(下方)の筒端開口YB側に配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3を、ネジ軸穴29側の各金属平板24,25間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の他方の筒端開口YB側に配置される。
円周方向一端1Cに配置した第2補強金具Z2(以下、「一方の第2補強金具Z2」という)において、金属クリップ21は、図36(a)に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8X(円周方向一端1Cの各周端縦金属線8X,8X)、及び各周端縦金属線8X,XYに並列する各補強縦金属線3,3(円周方向一端1Cの各補強縦金属線3,3)を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の他方の筒端開口YB側に配置される。
一方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
円周方向他端1Dに配置した第2補強金具Z2(以下、「他方の第2補強金具Z2」という)において、金属クリップ21は、図36(b)に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Y(円周方向他端1Dの各周端縦金属線8Y,8Y)、及び各周端縦金属線8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3(円周方向他端1Dの各補強縦金属線3,3)を、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y1の他方の筒端開口YB側に配置される。
他方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3の間に充填隙間MTを隔てて配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ボルト22は、図36に示すように、ネジ軸部35を円筒金網枠本体Y1の外周側(又は内周側)から金属クリップ21のネジ軸穴29に貫通(挿通)して、一方の金属平板24から突出して配置される。ネジ軸部35は、各金属平板24,25を貫通し、板間隔PT(板隙間)を通って、一方の金属平板24から突出される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ボルト22は、ボルト頭部36を他方の金属平板25に当接して配置される。
これにより、各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y、及び各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに並列する各補強縦金属線3,3,…を金属ボルト22及び金属側板27の間に位置して、各金属平板24,25間に挿入(配置)する。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ナット23は、一方の金属平板24から突出したネジ軸部35に螺着されて、一方の金属平板24に当接して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、金属ボルト22及び金属ナット23の回動(締付け)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25を弾性変形(変形)して、各金属平板24,25にて各周端縦金属線8X,8Y及び各補強縦金属線3,3を圧接及び挟支持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
一方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図36(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属平板24(板平面24A)を、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに並列する補強縦金属線3に圧接(当触)し、及び金属平板25(板平面25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに圧接(当触)する。
これにより、一方の第2補強金具Z2は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8X及び補強縦金属線3を挟持して、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に取付けられる。
一方の第2補強金具Z2は、図36(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当触することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3は、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25の間に配置される。
他方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図36(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属平板24(板平面24A)を、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに並列する補強縦金属線3に圧接(当触)し、及び金属平板25(板平面25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに圧接(当触)する。
これにより、他方の第2補強金具Z2は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3を挟持して、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に取付けられる。
他方の第2補強金具Z2は、図36(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当触することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3は、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25の間に配置される。
一方の第2補強金具Z2は、中詰材Sの投入前であって、図10(a)に示すように、各周端縦金属線8X,8X及び各補強縦金属線3,3を巻き状態の(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線)に当接した円筒金網枠本体Y1(投入前・円筒金網枠本体Y1)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3と、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に取付けられる[図36(a)参照]。
一方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、図36(a)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3と、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第2補強金具Z2は、中詰材Sの投入前であって、図10(b)に示すように、各周端縦金属線8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3を巻き状態の(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線)に当接した円筒金網枠本体Y1(投入前・円筒金網枠本体Y1)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3と、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に取付けられる[図36(b)参照]。
他方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、図36(b)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3と、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
円筒金網枠体X3は、図13で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y1を地盤GR上であって、構造物基礎上(構造物の基礎を構成するために地盤上)に設置し、円筒金網枠本体Y1内に中詰材Sを投入し、及び円筒金網枠本体Y1内に中詰材Sが充填される(図38参照)。
円筒金網枠体X3において、円筒金網枠本体Y1は、図13及び図15で説明したと同様に、中詰材Sの投入に伴って、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…で各コイル金属線6,6を弾性変形しつつ各円弧金網枠片1,1を相互に離間する。
中詰材Sの充填を完了すると、各第1補強金具Z1,Z1は、図14で説明したと同様に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3に当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
中詰材Sの充填が完了すると、各第2補強金具Z2,Z2は、図39に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び補強縦金属線3,3に当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第2補強金具Z2は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1(中詰材Sの充填を完了した円筒金網枠本体Y1)において、図39(a)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第2補強金具Z2は、図39(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X及び補強縦金属線3に当接して、各円弧金網枠片1が相互に離間することを抑制する。
他方の第2補強金具Z2は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1(中詰材Sの充填後の円筒金網枠本体Y1)において、図39(b)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第2補強金具Z2は、図39(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Y及び補強縦金属線3に当接して、各円弧金網枠片1が相互に離間することを抑制する。
第3実施形態の円筒金網枠体X3において、各第2補強金具Z2,Z2は、図39に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間に伴って、金属側板27(側部)を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Y及び各周端縦金属線8X,8Yに並列する各補強縦金属線3,3に当接する。
これにより、各第2補強金具Z2,Z2は、図39に示すように、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y1(以下、「充填後・円筒金網枠本体Y1」という)において、一方の筒端開口YA側から荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が充填後・円筒金網枠本体Y1に作用しても、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…に固定及び当接することによって、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制できる。
このように、第3実施形態の円筒金網枠体X3は、各第1補強金具Z1,Z1、各第2補強金具Z2,Z2、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y及び各補強縦金属線3,3,…の協働によって、各円弧金網枠片1,1の離間を抑制するので、一方の筒端開口YAから構造物等の荷重(重量)を受けても、一方の筒端開口YA側で、弾性変形する各コイル金属線6,6の上端(先端)が各円弧金網枠片1,1から外れること、及び各円弧金網枠片1,1の離間による円筒金網枠本体Y1の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
円筒金網枠体X3は、円周方向各端1C,1Dの各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに各補強縦金属線3,3,…を並列して、各円弧金網枠片1,1の各円周方向各端1C,1Dを補強しているので、各第1補強金具Z1,Z1及び各第2補強金具Z2,Z2よって折り曲げられることを低減でき、各円弧金網枠片1,1が相互に離間する方向に広がって、円筒金網枠本体Y1が崩壊(破壊/分解)すること低減できる。
図16乃至図21において、円筒金網枠体X3は、第1実施形態の円筒金網枠体X1と同様に、構造物であって、擁壁WA、ボックスカルバールBX、道路RD、盛土MS、複数段の金網籠CG、及び住宅HUの基礎を構成するために用いられる。
第4実施形態の円筒金網枠体について、図28、図32及び図40乃至図46を参照して説明する。
なお、図40乃至図46において、図1乃至図15、及び図22乃至図32と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
図40乃至図46において、第4実施形態の円筒金網枠体X4(以下、「円筒金網枠体X4」という)は、円筒金網枠本体Y2、複数(一対)の第1補強金具Z1,Z1、及び複数(一対)の第2補強金具Z2,Z2を備える。
円筒金網枠体X4において、円筒金網枠本体Y2は、図22乃至図32で説明したと同様に、一対の円弧金網枠片1,1、及び複数のコイル金属線6,6を有して構成される。
円筒金網枠体X4において、各第1補強金具Z1,Z1は、図22乃至図32で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y2の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
円筒金網枠体X4において、各第1補強金具Z1,Z1は、図22乃至図32で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y2の一方の筒端開口YA側(上端・筒端開口側)に配置される。
円筒金網枠体X4において、各第2補強金具Z2,Z2は、図40乃至図44に示すように、各下端側・補強金具であって、円筒金網枠本体Y2の各円弧金網枠片1,1の円周方向各端1C,1Dに配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、円筒金網枠本体Y2の他方の筒端開口YB側(下端・筒端開口側)に配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、図43及び図28に示すように、中詰材Sの投入前(充填前)であって、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを巻き付け状態の各コイル金属線6,6に当接した円筒金網枠本体Y2において、各円弧金網枠片1,1が相互に離間する方向RH(離間方向)に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yと充填隙間MT(充填間隔)を隔てて、一方の円弧金網枠片1に隣接する他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yに取付けられる。
円筒金網枠体X4において、各第2補強金具Z2,Z2は、図12で説明したと同様に、金属クリップ21、金属ボルト22及び金属ナット23を備える。
各第2補強金具Z2,Z2は、図42に示すように、円弧横金属線7D(最下端の円弧横金属線7)と円弧横金属線7F間(最下端の網目CT2)に配置される。各第2金属金具Z2,Z2は、円弧横金属線7Dに隣接して配置されて、円筒金網枠本体Y2の他方(下方)の筒端開口YB側(各円弧金網枠片1,1の他方の枠端1B側)に位置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図42及び図43に示すように、各金属平板24,25の他方の板端24b,25bから、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに外嵌されて、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを各金属平板24,25の間(板間隔PT)に挿入(配置)する。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図42及び図43に示すように、一方の円弧金網枠片1の最下端の網目CT2から、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yを各金属平板24,25間に挿入し、更に、最下端の網目CT2において、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図42及び図43に示すように、各円弧金網枠片1,1の各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを、ネジ軸穴29及び金属側板27間に位置し、及び各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図43に示すように、円周方向各端1C,1Dで隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yのうち、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、各金属平板24,24(板平面24A,25A)に隙間を隔てて、金属側板27側の各金属平板24,25間に挿入して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、図43に示すように、一方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、離間方向RHに、金属側板27と充填隙間MTを隔てて、各金属平板24,25(板平面24A,25A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の他方(下方)の筒端開口YB側に配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、他方の円弧金網枠片1の各周端縦金属線8X,8Yを、ネジ軸穴29側の各金属平板24,25間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の他方の筒端開口YB側に配置される。
一方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図43(a)に示すように、隣接する各周端縦金属線8X,8Xを、各金属平板24,25(板平面24A,24A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の他方の筒端開口YB側に配置される。
一方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと金属側板27の間に充填隙間Tを隔てて配置される。
他方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図43(b)に示すように、隣接する各周端縦金属線8Y,8Yを、各金属平板24,25(板平面24A,24A)間に挿入して、円筒金網枠本体Y2の他方の筒端開口YB側に配置される。
他方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと金属側板27の間に充填隙間Tを隔てて配置される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ボルト22は、図43に示すように、ネジ軸部35を円筒金網枠本体Y2の外周側(又は内周側)から金属クリップ21のネジ軸穴29に貫通(挿通)して、一方の金属平板24から突出して配置される。ネジ軸部35は、各金属平板24,25を貫通し、板間隔PT(板隙間)を通って、一方の金属平板24から突出される。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ボルト22は、ボルト頭部36を他方の金属平板25に当接して配置される。
これにより、各第2補強金具Z2,Z2において、金属クリップ21は、隣接する各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yを金属ボルト22及び金属側板27の間に位置して、各金属平板24,25間に挿入(配置)する。
各第2補強金具Z2,Z2において、金属ナット23は、一方の金属平板24から突出したネジ軸部35に螺着されて、一方の金属平板24に当接して配置される。
各第2補強金具Z2,Z2は、金属ボルト22及び金属ナット23の回動(締付け)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25を弾性変形(変形)して、各金属平板24,25にて各周端縦金属線8X,8Yを圧接及び挟持して、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
一方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図43(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25(板平面24A,25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに圧接(当接)する。
これにより、一方の第2補強金具Z2は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Xを挟持して、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに取付けられる。一方の第2補強金具Z2は、各金属平板24,25の挟持によって、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに固定される。
一方の第2補強金具Z2は、図43(a)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板25,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xは、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25の間に配置される。
他方の第2補強金具Z2において、金属クリップ21は、図43(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板24,25(板平面24A,25A)を他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに圧接(当接)する。
これにより、他方の第2補強金具Z2は、金属クリップ21の各金属平板24,25にて周端縦金属線8Yを挟持して、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに取付けられる。
他方の第2補強金具Z2は、図43(b)に示すように、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、各金属平板25,25を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接することなく、非接触で他方の円弧金網枠片1に取付けられる。一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yは、金属ボルト22及び金属ナット23の締付け(回動)によって、金属クリップ21の各金属平板24,25に当接することなく、隙間を隔てて各金属平板24,25の間に配置される。
一方の第2補強金具Z2は、中詰材Sの投入前であって、図28(a)に示すように、各周端縦金属線8X,8Xを巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線6)に当接した円筒金網枠本体Y2(投入前・円筒金網枠本体Y2)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに取付けられる[図43(a)参照]。
一方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、図43(a)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xと、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
他方の第2補強金具Z2は、中詰材Sの投入前であって、図28(b)に示すように、各周端縦金属線8Y,8Yを巻き付け状態(コイル内直径d4を保った状態)のコイル金属線6(円周方向一端1Cのコイル金属線6)に当接した円筒金網枠本体Y2(投入前・円筒金網枠本体Y2)において、離間方向RHに、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと、金属クリップ21の金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに取付けられる[図43(b)参照]。
他方の第2補強金具Z2の金属クリップ21は、図43(b)に示すように、離間方向RHにおいて、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yと、金属側板27の間に充填隙間MTを隔てて、他方の円弧金網枠片1に取付けられる。
円筒金網枠体X4は、図30で説明したと同様に、円筒金網枠本体Y2を地盤GR上であって、構造物基礎上(構造物の基礎を構成するために地盤上)に設置し、円筒金網枠本体Y2内に中詰材Sを投入し、及び円筒金網枠本体Y2内に中詰材Sが充填される(図45参照)。
円筒金網枠体X4において、円筒金網枠本体Y2は、図30及び図32で説明したと同様に、中詰材Sの投入に伴って、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yで各コイル金属線6,6を弾性変形しつつ各円弧金網枠片1,1を相互に離間する。
中詰材Sの充填を完了すると、各第1補強金具Z1,Z1は、図31で説明したと同様に、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yに当接して、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
中詰材Sの充填を完了すると、各第2補強金具Z2,Z2は、図46に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8X,8Yに当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制(規制/制限)する。
一方の第2補強金具Z2は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2(中詰材Sの充填を完了した円筒金網枠本体Y2)において、図46(a)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
一方の第2補強金具Z2は、図46(a)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間によって、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Xに当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第2補強金具Z2は、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2(中詰材Sの充填を完了した円筒金網枠本体Y2)において、図46(b)に示すように、一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接して、他方の筒端開口YB側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
他方の第2補強金具Z2は、図46(b)に示すように、各円弧金網枠片1,1の離間によって、金属クリップ21の金属側板27を一方の円弧金網枠片1の周端縦金属線8Yに当接して、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
第4実施形態の円筒金網枠体X4では、図45に示すように、円筒金網枠本体Y2内に充填すると、各第1補強金具Z1,Z1は、図31で説明したと同様に、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yとの協働によって、一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
円筒金網枠本体X4において、各第2補強金具Z2,Z2は、図46に示すように、中詰材Sを充填した円筒金網枠本体Y2(以下、「充填後・円筒金網枠本体Y2」という)において、一方の筒端開口YA側から荷重[例えば、構造物の荷重(重量)]が充填後・円筒金網枠本体Y2に作用しても、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Yに固定及び当接することによって、各円弧金網枠片1,1が相互に離間することを抑制する。
このように、第4実施形態の円筒金網枠体X4は、各第1補強金具Z1,Z1、各第2補強金具Z2,Z2、各周端縦金属線8X,8X、8Y,8Y…の協働によって、各円弧金網枠片1,1の離間を抑制するので、一方の筒端開口YAから構造物等の荷重(重量)を受けても、一方の筒端開口YA側で、弾性変形する各コイル金属線6,6の上端(先端)が各円弧金網枠片1,1から外れること、及び各円弧金網枠片1,1の離間による円筒金網枠本体Y1の崩壊(破壊/分解)を防止することが可能となる。
図16乃至図21において、円筒金網枠体X4は、第2実施形態の円筒金網枠体X2と同様に、構造物であって、擁壁WA、ボックスカルバールBX、道路RD、盛土MS、複数段の金網籠CG、及び住宅HUの基礎を構成するために用いられる。
本発明に係る円筒金網枠体(構造物用基礎枠体)の効果について、載荷試験を実施した。
以下、載荷試験について、図1乃至図51を参照して説明する。
なお、図47及び図48において、図1乃至図32と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
載荷試験は、実施例1、実施例2、実施例3について実施した。
実施例1及び実施例2は、本発明の第1実施形態の円筒金網枠体X1であって、円筒金網枠本体Y1及び一対の補強金具で構成した(図1乃至図15参照)。
実施例3は、本発明の第2実施形態の円筒金網枠体X2であって、円筒金網枠本体Y2及び一対の補強金具で構成した(図22乃至図32参照)。
<1>各円筒金網枠本体Y1,Y2
実施例1及び実施例2は、円筒金網枠本体Y1を使用した。
実施例3は、円筒金網枠本体Y2を使用した。
円筒金網枠本体Y1は、一対の円弧金網枠片、4本の補強縦金属線、及び2本のコイル金属線で構成した。
円筒金網枠本体Y2は、一対の円弧金網枠片、及び2本のコイル金属線で構成した。
各円筒金網枠本体Y1,Y2は、同一構成の各円弧金網枠片、及び同一構成のコイル金属線を使用した。
各円筒金網枠本体Y1,Y2において、各円弧金網枠片は、19本の円弧横金属線及び13本の縦金属線で構成し、各円弧横金属線の線経は、d1=3.2mm、各縦金属線の線径は、d2=3.2mmとした。各円弧横金属線及び各縦金属線は、亜鉛−10%アルミニウム合金メッキ鉄線を使用した。各円弧横金属線及び各縦金属線の引張り強さ:σ=540(N/mm)以上とした。
各円弧金網枠片において、各円弧横金属線は、円弧金網枠片の円弧中心線の方向に線間隔AT=50mmを隔てて並列し、各縦金属線は、円弧金網枠片の円周方向に線間隔BT=50mmを隔てて並列して、各円弧横金属線及び各縦金属線を直交して配置した。各縦金属線は、各円弧横金属線の外周(外周)に当接して配置した。
各円筒金網枠本体Y1,Y2は、各円弧横金属線及び各縦金属線の各交点で、各円弧横金属線及び各縦金属線同士を溶接して各円弧金網枠片を構成した。各円弧横金属線及び各縦金属線を溶接した各交点(溶接点)の剪断強さ:τ=250(N/mm)以上とした。
各円筒金網枠本体Y1,Y2の各網目は、CT=50mm×50mmとした。
円筒金網枠本体Y1において、各補強縦金属線の線径は、d5=3.2mmである。各補強縦金属線は、亜鉛−10%アルミニウム合金メッキ鉄線を使用した。各補強縦金属線の引張り強さ:σ=540(N/mm)以上とした。
円筒金網枠本体Y1において、各補強縦金属線は、円弧金網枠片の円周方向各端の縦金属線(周端縦金属線)に1本ずつ並列して、各円弧横金属線と直交して配置した。各補強縦金属線は、各円弧金網枠片の内周に当接して各周端縦金属線に並列した。
円筒金網枠本体Y1は、各円弧横金属線及び各補強縦金属線の交点で、各円弧横金属線及び各縦金属線同士を溶接して、各円弧金網枠片に固定した。各補強縦金属線及び各円弧横金網金属線を溶接した各交点(溶接点)の剪断強さ:τ=250(N/mm)以上とした。
各円弧金網枠本体Y1,Y2において、各コイル金属線は、コイル線径d3=6.0mm及びコイル内直径d4=30.0mmとした。各コイル金属線は、亜鉛−10%アルミニウム合金メッキ鉄線(炭素鋼)を使用した。各コイル金属線の引張り強さ:σ=290(N/mm)以上とした。
円筒金網枠本体Y1は、各円弧金網枠片の円周方向各端の各周端縦金属線(縦金属線)及び各補強縦金属線同士を隣接して(突き合わせて)、各円弧金網枠片を筒状に配置した。円筒金網枠本体Y1において、筒状に配置した各円弧金網枠片に各コイル金属線を巻き付けて、各円弧金網枠片を連結した。各コイル金属線は、隣接する各周端縦金属線(縦金属線)及び各補強縦金属線に巻き付け、巻き付け状態で各円弧金網枠片を連結した。
円筒金網枠本体Y2は、各円弧金網枠片の円周方向各端の各周端縦金属線(縦金属線)同士を隣接して(突き合わせて)、円筒状に配置した。円筒金網枠本体Y2において、各円弧金網枠片に各コイル金属線を巻き付けて、各円弧金網枠片を連結した。各コイル金属線は、隣接する各周端縦金属線に巻き付け、巻き付け状態で各円弧金網枠片を連結した。
<2>補強金具
実施例1、実施例2及び実施例3は、一対の補強金具Z1,Z1を各円筒金網枠本体Y1,Y2に取付けた。
各補強金具は、図12で説明したと同様に、金属クリップ、金属ボルト及び金属ナットを備える。
図12において、金属クリップは、炭素鋼板で形成した。金属クリップは、板幅HG=10.0mm、板厚さTG=3.2mmの炭素鋼板をU字状に曲げ加工して、一対の金属平板及び金属側板を一体形成した。金属クリップの長手方向NWの長さLGは、図12に示すように、LG=48.2mmとした。金属クリップにおいて、各金属平板の板間隔PTは、図12に示すように、PT=13.0mmとした。金属クリップにおいて、ネジ軸穴は、図12に示すように、穴中心を板幅方向HWの中心に配置し、及び他方の板端から穴中心長Lh=10.0mmに配置して、穴直径ND=10.0mmで各金属平板を貫通して形成した。
各補強金具において、金属ボルトは、「JIS B 1180」規格のM8×L30、4.8T」の六角ボルト(鋼ボルト)使用した。Lは、ネジ全長(mm)、Tは、強度区分である。
各補強金具において、金属ナットは、「JIS B 1180」規格の「M8、1種」の六角ナット(鋼ナット)使用した。
実施例1、及び実施例2において、各補強金具(各第1補強金具)は、図1乃至図15で説明したと同様に、円周方向各端の各円弧金網枠片に配置し、及び一方の筒端開口YA側に配置した。実施例1及び実施例2において、各補強金具は、金属ボルト及び金属ナットの回動(締付け)によって、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線と充填隙間MT=1.1mmを隔てて、他方の円弧金網枠片の周端縦金属線及び補強縦金属線に取付けた(図7乃至図9参照)。
実施例3において、各補強金具(各第1補強金具)は、図22乃至図32で説明したと同様に、円周方向各端の各円弧金網枠片に配置し、及び一方の筒端開口YA側に配置した。実施例3において、各補強金具は、金属ボルト及び金属ナットの回動(締付け)によって、一方の円弧金網枠片の周端縦金属線と充填間隔MT=1.1mmを隔てて、他方の円弧金網枠片の周端縦金属線に取付けた(図27参照)。
<3>中詰材
実施例1、実施例2及び実施例3において、各円筒金網枠本体Y1,Y2に充填する中詰材は、RC-40の再生砕石(粒度:0.0mm〜40.0)を使用した。
再生砕石は、コンクリート廃材を破砕し、不純物を取除いて製造した砕石である。
<4>積荷試験設備
載荷試験は、「一般財団法人 地域地盤環境研究所 御影試験室」の載荷試験機を使用した。
載荷試験機Eは、図47及び図48に示すように、床に固定された下部載荷板DB、及び下部載荷板DBに対して昇降される上部載荷板UD等で構成され、下部載荷板DB上に円盤状の荷重計LS(圧力センサ)を設置した。
載荷試験機Eにおいて、上部載荷板UD及び下部載荷板DBの間に変位計MS(変位センサ)を設置した。変位計MSは、変位ロッドMRを上部載荷板UBに当接(接触)して配置した。変位計MSは、変位ロッドMRの移動(下降)によって上部載荷板UB(各円筒金網枠本体Y1,Y2)の上下方向の変位を検出(測定)する。
<5>供試体数
実施例1、実施例2及び実施例3は、載荷試験の供試体数:3(供試体1、供試体2、供試体3)とした。
<6>載荷試験の態様
(1)実施例1
実施例1(各供試体1〜3)は、図47に示すように、円筒金網枠本体Y1の筒中心線aを上下方向UDに向け、一方の筒端開口YAを上方に向けて、試験板EB上に載置した。実施例1において、円筒金網枠本体Y1は、各補強金属Z1,Z1を取付けた側の筒端開口YAを上方に向け、及び他方の筒端開口YBを試験板EBに当接して、試験板EB上に載置した。
実施例1(供試体1〜3)は、図13で説明したと同様に、樹脂シートSHを試験板EB上に載置した円筒金網枠本体Y1内に挿入し、樹脂シートSHで円筒金網枠本体Y1の全ての網目CR及び他方(下方)の筒端開口YBを閉塞した。
実施例1(供試体1〜3)は、試験板EBに載置し、及び樹脂シートDHを挿入した円筒金網枠本体Y1内に再生砕石(RC-40)を投入及び充填した。実施例1(供試体1〜3)は、円筒金網枠本体Y1の各筒端開口YA,YB間にわたって充填した。
実施例1(供試体1〜3)は、ランマー(締固め用機械)にて再生砕石(RC-40)を振動しつつ締め固めて、円筒金網枠本体Y1に投入及び充填した。
実施例1(供試体1〜3)は、締め固め度:Dr(%)にて、再生砕石(RC-40)を円筒金網枠本体Y1に投入及び充填した。
実施例1において、供試体1の締め固め度:Dr(%)=90.2(%)、供試体2の締め固め度:Dr(%)=90.1(%)、及び供試体3の締め固め度:Dr(%)=90.2(%)であって、各供試体1〜3の平均締め固め度:Dr(%)=90.17(%)である。
締め固め度:Dr(%)について、円筒金網枠本体Y1に締め固めた再生砕石の乾燥密度ρdを測定し、及び「JIS A 1210」規定の「締め固め試験」から円筒金網枠本体Y1に締め固めた再生砕石の最大乾燥密度ρdmaxを得た。
締固め度:Dr(%)は、Dr(%)=(乾燥密度:ρd/最大乾燥密度ρdmax)で算出される(以下、同様)。
実施例1(供試体1〜供試体3)は、図13乃至図15で説明したと同様に、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y1において、各周端縦金属線及び各補強体金属線で各コイル金属線を弾性変形して、各補強金具(金属側板)を他方の円弧金網枠片の各周端縦金属線及び各補強縦金属線に当接した[図47(a)参照]。
実施例1は、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y1において、円筒金網枠本体Y1の円筒外直径:D=592mm、及び円筒高長:L=605mmとなった。
(2)実施例2
実施例2(供試体1〜供試体3)は、実施例1と同様に、図47に示すように、試験板EB上に載置し、及び樹脂シートSHを挿入した円筒金網枠本体Y1内に再生砕石(RC-40)を挿入及び充填した。
実施例2(供試体1〜3)は、締め固め度:Dr(%)にて、再生砕石(RC-40)を円筒金網枠本体Y1に投入及び充填した。
実施例2において、供試体1の締め固め度:Dr(%)=85.4(%)、供試体2の締め固め度:Dr(%)=85.3(%)、供試体3の締め固め度:Dr(%)=85.9(%)であって、各供試体1〜3の平均締め固め度:Dr(%)=85.53(%)である。
実施例2(供試体1〜3)は、図13乃至図15で説明したと同様に、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y1において、各周端縦金属線及び各補強縦金属線で各コイル金属線を弾性変形して、各補強金具(金属側板)を一方の円弧金網枠片の各周端縦金属線及び各補強縦金属線に当接した[図47(a)参照]。
実施例2は、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y1において、円筒金網枠本体Y1の円筒外直径:D=591mm、及び円筒高長:L=605mmとなった。
(3)実施例3
実施例3(供試体1〜3)は、図48に示すように、円筒金網枠本体Y2の筒中心線aを上下方向UDに向け、一方の筒端開口YAを上方に向けて、試験板EB上に載置した。実施例3において、円筒金網枠本体Y2は、各補強金具Z1,Z1を取付けた側の筒端開口YAを上方に向け、及び他方の筒端開口YBを試験板EBに当接して、試験板EB上に載置した。
実施例3(供試体1〜3)は、図30で説明したと同様に、樹脂シートSHを試験板EB上に載置した円筒金網枠本体Y2内に挿入し、樹脂シートSHで円筒金網枠本体Y2の全ての網目CT及び他方(下方)の筒端開口YBを閉塞した。
実施例3(供試体1〜3)は、試験板EB上に載置し、及び樹脂シートSHを挿入した円筒金網枠本体Y2内に再生砕石(RC-40)を投入及び充填した。
実施例3(供試体1〜3)は、円筒金網枠本体Y2の各筒端開口YA,YB間にわたって充填した。
実施例3(供試体1〜3)は、ランマー(締固め用機械)にて再生砕石(RC-40)を振動しつつ締め固めて、円筒金網枠本体Y2に投入及び充填した。
実施例3(供試体1〜3)は、締め固め度Dr(%)にて、再生砕石(RC-40)を円筒金網枠本体Y2に投入及び充填した。
実施例3において、供試体1の締め固め度:Dr(%)=94.9(%)、供試体2の締め固め度:Dr(%)=94.9(%)、及び供試体3の締め固め度:Dr(%)=94.9(%)であって、各供試体1〜3の平均締め固め度:Dr(%)=94.90(%)である。
実施例3(供試体1〜3)は、図30乃至図32で説明したと同様に、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y2において、各周端縦金属線で各コイル金属線を弾性変形して、各補強金具(金属側板)を一方の円弧金網枠片の各周端縦金属線に当接した[図48(a)参照]。
実施例3は、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y2において、円筒金網枠本体Y2の円筒外直径:D=580mm、及び円筒高長:L=610mmとなった。
載荷試験Eにおいて、実施例1、実施例2及び実施例3は、図47及び図48に示すように、試験板EBを載荷試験機Eの下部載荷板DB上に載置して、再生砕石を充填した各供試体1〜3(円筒金網枠本体Y1,Y2)を、下部載荷板DB及び上部載荷板UD間に配置する。実施例1、実施例2及び実施例3において、再生砕石(RC-40)を充填した供試体1〜3(円筒金網枠本体Y1,Y2)は、円筒金網枠本体Y1,Y2の他方の筒端開口YBを円盤状の荷重計LS上に載置する。
<7>載荷試験方法
載荷試験は、図47及び図48に示すように、載荷試験械Eの上部載荷板UBを下降することで、下部置荷板DB上(荷重計LS上)に載置した各供試体1〜3(再生砕石を充填した各円筒金網枠本体Y1,Y2)の一方の筒端開口YAの全面に均等に載荷重(圧縮荷重)を作用して、荷重計LSにて載荷圧力(kN/m)を測定し、及び変位計MSにて再生砕石を充填した各円筒金網枠本体Y1,Y2(上部載荷板UB)の変位を測定した。
載荷試験は、載荷試験機Eの上部載荷板UBを下降して予備載荷:20(kN/m)を各供試体1〜3(再生砕石を充填した各円筒金網枠本体Y1,Y2)に作用した後、一旦除荷し、再び、上部載荷板UDを10mm/分以下で下降して、実施例1〜実施例3の各供試体1〜3に載荷重(圧縮荷重)を作用した。
<8>試験結果
実施例1において、供試体1、供試体2及び供試体3の載荷試験の結果は、図49の「グラフ図」に示す。
図49の「グラフ図」は、横軸(X軸)に「円筒金網枠本体Y1(上部載荷板)の変位量(mm)」、及び縦軸(Y軸)に「載荷圧力(kN/m)」を取る。
図49の「グラフ図」において、実施例1は、供試体1の耐荷圧力qmax=1230(kN/m)、供試体2の耐荷圧力qmax=1294(kN/m)、及び供試体3の耐荷圧力qmax=765(kN/m)を得た。全ての供試体1〜3の平均耐荷圧力qav=1096(kN/m)となる。
実施例1において、供試体1及び供試体2の耐荷圧力qmax(kN/m)は、各円弧金網枠片の各周端縦金属線に補強縦金属線を並列して、各補強金具Z1,Z1を円筒金網枠本体Yの一方(上方)の筒端開口YA側に配置することで、耐荷圧力q=1290(kN/m)程度まで、各周端縦金属線、各補強縦金属線及び各補強金具Z1,Z1によって、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制していることが認められ、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠体Y1の崩壊(破壊/分解)を防止している。
実施例1は、図49の「グラフ図」に示すように、耐荷圧力qmaxにおける各供試体1、2の変位量(mm)は、60mm〜40mmの範囲内を示し、耐荷圧力qmaxにおける供試体3は、20mm〜30mmの範囲内を示している。
なお、実施例1において、供試体3の耐荷圧力qmax=765(kN/m)は、供試体1及び供試体2の耐荷圧力qxmax(kN/m)を下回る値であるが、何らかの原因に起因すると考えられる。
実施例2において、供試体1、供試体2及び供試体3の載荷試験の結果は、図50の「グラフ図」に示す。
図50の「グラフ図」は、横軸(X軸)に「円筒金網枠本体Y1(上部載荷板)の変位量(mm)」、及び縦軸(Y軸)に「円筒金網枠本体Y1の載荷圧力(kN/m)」と取る。
図50の「グラフ図」において、供試体1の耐荷圧力:qmax=1048(kN/m)、供試体2の耐荷圧力:qmax=773kN/m)、供試体3の耐荷圧力:qmax=804(kN/m)を得た。全ての供試体1〜3の平均耐荷圧力:qmax=861kN/m)である。
実施例2は、各円弧金網枠片の各周端縦金属線に各補強縦金属線を並列して、各補強金具Z1,Z1を円筒金網枠本体Y1の一方(上方)の筒端開口YA側に配置することで、耐荷圧力qmax=773(kN/m)程度まで、各周端縦金属線、各補強縦金属線及び各補強金具Z1,Z1によって、円筒金網枠本体Y1の一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制していることが認められ、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y1の崩壊(破壊/分解)を防止している。
実施例2は、図50の「グラフ図」に示すように、耐荷圧力qmaxにおける各供試体1,3の変位量(mm)は、40mm〜50mmの範囲内を示し、耐荷圧力qmaxにおける各供試体2の変位量(mm)は、50mm〜60mmの範囲内を示している。
実施例2の各供試体1〜3の耐荷圧力qmax(kN/m)は、図49及び図50の「グラフ図」に示すように、実施例1の供試体1及び供試体2の耐荷圧力qmax(kN/m)より200〜400(kN/m)低減している。実施例2は、平均締め固め度:Dr(%)は、Dr(%)=85.53(%)であり、実施例1の平均締め固め度Dr(%)=90.17(%)より低く、再生砕石(中詰材)の剛性低下が認められ、実施例1の供試体1及び供試体2の耐荷圧力qmax(kN/m)より低減すると考えられる。
実施例1及び実施例2の耐荷試験の結果から、再生砕石の締め固め度Dr(%)に起因して、円筒金網枠本体Y1の変位量(mm)、及び耐荷圧力(kN/m)は、低減又は増減することが認められる。
実施例3において、供試体1、供試体2及び供試体3の載荷試験の結果は、図51の「グラフ図」に示す。
図51の「グラフ図」は、横軸(X軸)に「円筒金網枠本体Y2(上部載荷板)の変位量(mm)」、及び縦軸(Y軸)に「円筒金網枠本体Y2の載荷圧力(kN/m)」を取る。
図51の「グラフ図」において、供試体1の耐荷圧力:qmax=958(kN/m)、供試体2の耐荷圧力:qmax=833(kN/m)、供試体3の耐荷圧力:qmax=858(kN/m)を得た。全ての供試体1〜3の平均耐荷圧力:qmax=883(kN/m)である。
実施例3は、各周端縦金属線、及び補強金具Z1,Z1を円筒金網枠本体Y2の一方(上方)の筒端開口YA側に配置することで、耐荷圧力qmax=833(kN/m)程度まで、各周端縦金属線及び各補強金具によって、円筒金網枠本体Y2の一方の筒端開口YA側で各円弧金網枠片が相互に離間することを抑制していることが認められ、再生砕石(RC-40)を充填した円筒金網枠本体Y2の崩壊(破壊/分解)を防止している。
実施例3は、図51の「グラフ図」に示すように、耐荷圧力qmaxにおける供試体1の変位量(mm)は、20mm〜30mmの範囲内を示し、耐荷圧力qmaxにおける供試体2の変位量(mm)は、10mm〜20mmの範囲内を示し、及び耐荷圧力qmaxにおける供試体3の変位量(mm)は、30mm〜40mmの範囲内を示している。
実施例1は、図49及び図51の「グラフ図」に示すように、耐荷圧力qmax(kN/m)において、実施例3より400(kN/m)程度、増加することが認められる。
実施例1の如く、周端縦金属線に各補強縦金属線を並列して配置することで、実施例3よりも、耐荷圧力qmax(kN/m)を増加でき、一方の筒端開口YAから荷重が作用しても、各円弧金網枠片が相互に離間することを効果的に抑制できる。
実施例1及び実施例2において、円筒金網枠体X1は、金属製の円筒金網枠本体(一対の円弧金網枠片、各補強縦金属線及び各コイル金属線)、及び金属製の各補強金具で構成しているので、耐荷応力qmax(kN/m)をqmax=765〜1294(kN/m)に大きく(増加)でき、構造物の荷重に対する適用範囲を広げることが可能となる。
実施例2において、円筒金網枠体X2は、金属製の円筒金網枠本体(一対の円弧金網枠片、及び各補強縦金属線)、及び金属製の各補強金具で構成しているので、耐荷応力qmax(kN/m)をqmax=833〜958(kN/m)に大きく(増加)でき、構造物の荷重に対する適用範囲を広げることが可能となる。
本発明は、擁壁等の構造物の基礎を構成するのに最適である。
X1,X2 円筒金網枠体
Y1,Y2 円筒金網枠本体
Z1 補強金具(第1補強金具)
Z2 補強金具(第2補強金具)
1 円弧金網枠片
3 補強縦金属線
6 コイル金属線

Claims (2)

  1. 一対の円弧金網枠片、複数の補強縦金属線、及び複数のコイル金属線で構成され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、
    複数の補強金具と、を備え、
    前記各円弧金網枠片は、
    前記円弧金網枠片の円弧中心線方向に間隔を隔てて並列される複数の円弧横金属線と、
    前記円弧金網枠片の円周方向に間隔を隔てて並列される複数の縦金属線と、を有し、
    前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線同士を固定し、
    円周方向各端の各周端縦金属線同士を隣接して筒状に配置され、
    前記各補強縦金属線は、
    前記各円弧金網枠片の円周方向各端に配置され、及び前記各周端縦金属線に並列され、
    前記各円弧横金属線及び前記各補強縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各補強縦金属線同士を固定し、
    前記各コイル金属線は、
    前記各円弧金網枠片の円弧中心線方向の両枠端間にわたって、円周方向各端で隣接する前記各周端縦金属線、及び当該各周端縦金属線に並列する前記各補強縦金属線に巻き付けられ、前記各円弧金網枠片同士を連結して、前記円筒金網枠本体を構成し、
    前記円筒金網枠本体は、
    前記中詰材の投入に伴って、前記各周端縦金属線及び前記各補強縦金属線で前記各コイル金属線を弾性変形しつつ前記各円弧金網枠片を相互に離間し、
    前記各補強金具は、
    前記円筒金網枠本体の前記各円弧金網枠片の円周方向各端に配置され、及び前記円筒金網枠本体の一方の筒端開口側に配置され、
    前記中詰材の投入前であって、前記各周端縦金属線及び前記各補強縦金属線を前記各コイル金属線に当接した前記円筒金網枠本体において、
    前記各円弧金網枠片が相互に離間する方向に、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線と充填隙間を隔てて、他方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線に取付けられ、
    前記中詰材を充填した前記円筒金網枠本体において、
    一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線及び前記補強縦金属線に当接して、一方の前記筒端開口側で前記各円弧金網片が相互に離間することを抑制する
    ことを特徴とする円筒金網枠体。
  2. 一対の円弧金網枠片、及び複数のコイル金属線で構成され、中詰材が投入、充填される円筒金網枠本体と、
    複数の補強金具と、を備え、
    前記各円弧金網枠片は、
    前記円弧金網枠片の円弧中心線方向に間隔を隔てて並列される複数の円弧横金属線と、
    前記円弧金網枠片の円周方向に間隔を隔てて並列される複数の縦金属線と、を有し、
    前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線の交点にて前記各円弧横金属線及び前記各縦金属線同士を固定し、
    円周方向各端の各周端縦金属線同士を隣接して筒状に配置され、
    前記各コイル金属線は、
    前記各円弧金網枠片の円弧中心線方向の両枠端間にわたって、円周方向各端で隣接する前記各周端縦金属線に巻き付けられ、前記各円弧金網枠片同士を連結して、前記円筒金網枠本体を構成し、
    前記円筒金網枠本体は、
    前記中詰材の投入に伴って、前記各周端縦金属線で前記各コイル金属線を弾性変形しつつ前記各円弧金網枠片を相互に離間し、
    前記各補強金具は、
    前記円筒金網枠本体の前記各円弧金網枠片の円周方向各端に配置され、及び前記円筒金網枠本体の一方の筒端開口側に配置され、
    前記中詰材の投入前であって、前記各周端縦金属線を前記各コイル金属線に当接した前記円筒金網枠本体において、
    前記各円弧金網枠片が相互に離間する方向に、一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線と充填隙間を隔てて、他方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線に取付けられ、
    前記中詰材を充填した前記円筒金網枠本体において、
    一方の前記円弧金網枠片の前記周端縦金属線に当接して、一方の前記筒端開口側で前記各円弧金網片が相互に離間することを抑制する
    ことを特徴とする円筒金網枠体。
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