[0033]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載の態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載の本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
[0034]「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
[0035]本明細書では特定の態様が説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換は本開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益および利点が説明されるが、本開示の範囲は特定の利益、使用、または目的に限定されるものではない。むしろ、本開示の態様は、様々なワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であるものとし、それらのうちのいくつかが例として、図および好適な態様についての以下の説明において示される。発明を実施するための形態および図面は、本開示を限定するものではなく説明するものにすぎず、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれの均等物によって定義される。
例示的なワイヤレス通信システム
[0036]本明細書で説明される技法は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムのために使用され得る。そのような通信システムの例としては、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどがある。SDMAシステムは、複数のアクセス端末に属するデータを同時に送信するために十分に異なる方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信信号を異なるタイムスロットに分割することによって、複数のアクセス端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各タイムスロットは異なるアクセス端末に割り当てられる。OFDMAシステムは、全システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である、直交周波数分割多重(OFDM)を利用する。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどと呼ばれることもある。OFDMでは、各サブキャリアは独立してデータで変調され得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためのインターリーブFDMA(IFDMA)、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するための局所FDMA(LFDMA)、または隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するための拡張FDMA(EFDMA)を利用し得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。
[0037]本明細書の教示は、様々なワイヤードまたはワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(たとえば、その装置内に実装されるか、またはその装置によって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードはアクセスポイントまたはアクセス端末を備え得る。
[0038]アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、発展型ノードB(eNB)、基地局コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。
[0039]アクセス端末(「AT」)は、加入者局、加入者ユニット、移動局、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、ユーザ局、または何らかの他の用語を備えるか、それらのいずれかとして実装されるか、あるいはそれらのいずれかとして知られていることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、局(「STA」)、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽またはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレスまたはワイヤード媒体を介して通信するように構成された他の好適なデバイスに組み込まれ得る。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。そのようなワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与え得る。
[0040]以下の説明に関して、アクセスポイントとユーザデバイスとの間の通信のみが可能にされるのではなく、それぞれのユーザデバイス間の直接(たとえば、ピアツーピア)通信も可能にされることを理解されたい。さらに、デバイス(たとえば、アクセスポイントまたはユーザデバイス)は、様々な条件に従ってユーザデバイスとアクセスポイントとの間のそれの挙動を変更し得る。また、1つの物理デバイスが複数の役割を果たすこと、すなわち、たとえば、異なるチャネル、異なるタイムスロット、またはその両方上の、ユーザデバイスおよびアクセスポイント、複数のユーザデバイス、複数のアクセスポイントであることがある。
[0041]図1は、本開示のいくつかの態様による、例示的なワイヤレス通信ネットワーク100の図である。通信ネットワーク100は、アクセスポイント102と、バックボーンネットワーク104と、レガシーユーザデバイス106と、更新されたレガシーユーザデバイス108と、新しいプロトコルユーザデバイス110とを備える。
[0042]ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)適用例のために構成され得るアクセスポイント102は、ユーザデバイス106、108、および110間のデータ通信を可能にし得る。アクセスポイント102は、さらに、バックボーンネットワーク104に結合されたデバイスと、ユーザデバイス106、108、および110のうちのいずれか1つまたは複数との間のデータ通信を可能にし得る。
[0043]この例では、アクセスポイント102とレガシーユーザデバイス106とは、レガシープロトコルを使用して互いの間でデータを通信する。レガシープロトコルの一例としては、IEEE802.11adがある。このプロトコルによれば、アクセスポイント102とレガシーユーザデバイス106との間のデータ通信は、802.11adプロトコルに準拠するデータフレームの送信を介して実現される。本明細書でさらに説明されるように、802.11adデータフレームは、レガシーショートトレーニングフィールド(L−STF)および(現在一般にレガシーチャネル推定フィールド(L−CEF)と呼ばれる)レガシーチャネル推定シーケンス(L−CES)からなるプリアンブルと、レガシーヘッダ(L−ヘッダ)と、データペイロードと、随意のビームフォーミングトレーニングフィールドとを含む。
[0044]L−STFシーケンスは、複数のゴレイシーケンス(Ga128)と、L−STFシーケンスの終了を示す負のゴレイシーケンス(−Ga128)とを含む。L−STFシーケンスは、受信機が、フレームの残りと後続フレームとを正確に受信するために、それの自動利得制御(AGC)、タイミング、および周波数セットアップをセットアップするのを支援し得る。シングルキャリア(SC)送信モードの場合、L−CEFシーケンスは、(以下の連結されたゴレイシーケンス(−Gb128、−Ga128、Gb128、−Ga128)からなるGu512シーケンスと、それに続く、(以下の連結されたゴレイシーケンス(−Gb128、Ga128、−Gb128、−Ga128)からなるGv512シーケンスとを含み、(−Gb128と同じ)Gv128シーケンスで終了する。直交周波数分割多重(OFDM)送信モードの場合、L−CEFシーケンスは、Gv512シーケンスと、それに続くGu512シーケンスとを含み、Gv128シーケンスで終了する。L−CEFシーケンスは、受信機が、フレームがそれを通して送られるチャネル周波数応答を推定するのを支援する。
[0045]L−ヘッダは、フレームに関する様々な情報を含む。そのような情報は、データホワイトニング目的でL−ヘッダの残りとデータペイロードとに適用されるスクランブリングのためのシードを指定する、スクランブラ開始フィールドを含む。L−ヘッダはまた、フレームのデータペイロードを送信するために使用される12個の定義された変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme)のうちの1つを示すためのMCSフィールドを含む。L−ヘッダは、オクテットでのデータペイロードの長さを示すための長さフィールドを含む。L−ヘッダは、さらに、フレームの終わりに随意のビームフォーミングトレーニングシーケンスの長さを示すためのトレーニング長さフィールドを含む。さらに、L−ヘッダは、随意のビームフォーミングフィールドが送信に関係するのか受信に関係するのかを示すためのパケットタイプフィールドを含む。さらに、L−ヘッダは、ヘッダビットに対するCRC−32チェックサムを示すためのヘッダチェックサム(HCS)フィールドを含む。
[0046]再び図1を参照すると、レガシーユーザデバイス106は、802.11adデータフレーム全体を復号することが可能である。新しい規格またはプロトコル802.11ayのために後に採用され得る、本明細書で開示される新しいフレームは、何らかの後方互換性特徴を与える。本明細書でより詳細に説明されるように、新しいフレームは、802.11adプロトコルのプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)およびL−ヘッダと、新しいプロトコルに関係する1つまたは複数の追加の部分とを含む。したがって、レガシーユーザデバイス106は、新しいフレームの802.11adプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)とL−ヘッダ部分とを復号するように構成されるが、新しいフレームの残りの部分を復号するように構成されない。レガシーユーザデバイス106は、送信衝突回避目的で新しいフレームの長さを決定するためにネットワーク割振りベクトル(NAV)を計算するために、新しいフレームの802.11adプリアンブルとヘッダ部分とを復号し得る。
[0047]更新されたレガシーユーザデバイス108も、レガシー802.11adプロトコルの下で動作し、802.11adデータフレームを使用してアクセスポイント102と通信することが可能である。しかしながら、更新されたレガシーユーザデバイス108のフレーム処理能力は、本明細書でさらに説明されるように、新しいフレームの属性を示す新しいフレームのL−ヘッダ中のいくつかのビットを解釈するように更新されている。レガシー802.11adプロトコルによれば、これらのビットは、L−ヘッダ中のデータ長の最下位ビット(LSB)に割り振られる。しかし、新しいフレームによれば、L−ヘッダの別段に割り振られたビットは、新しいフレームに関連するある送信モードによる新しいフレームの第1の部分と新しいフレームの第2の部分との間の送信電力差を示すために使用される。これらのビットは、更新されたレガシーユーザデバイス108が、信号干渉管理目的で電力差(増加)を予期することを可能にする。この例では、LSB長さビットの割振りは上述の電力差を示すが、これらのビットは他の目的で割り振られ得ることを理解されたい。
[0048]新しいプロトコルユーザデバイス110は、新しいデータフレームを使用してアクセスポイント102と通信することが可能であり、新しいフレームの一部または全部の特徴が802.11ayプロトコルのために採用され得る。本明細書でさらに説明されるように、新しいデータフレームは、レガシー802.11adプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)とL−ヘッダとを含み、L−ヘッダは、新しいフレームに関連する送信モードと、前に説明されたように、新しいフレームの第1の部分と新しいフレームの第2の部分との間の送信電力差とを示すためにわずかに改変される。新しいフレームのL−ヘッダのわずかな改変は、レガシーユーザデバイス106および更新されたレガシーユーザデバイス108によるL−ヘッダの復号に影響を及ぼさない。送信モードを示す新しいフレームのL−ヘッダ中のビットは、規格802.11adレガシーヘッダ中の予約済みビットである。
[0049]レガシープリアンブル(L−STFおよびL−CEF)およびL−ヘッダに加えて、新しいフレームは、拡張指向性マルチギガビット(EDMG:Extended Directional Multigigabit)ヘッダをさらに備える。本明細書でより詳細に説明されるように、EDMGヘッダは、新しいフレームの様々な属性を示すための複数のフィールドを備える。そのような属性は、ペイロードデータ長と、EDMGヘッダ中の低密度パリティチェック(LDPC:low density parity check)データブロックの数と、サポートされる空間ストリームの数と、ボンディングされたチャネルの数と、ボンディングされたチャネルの最左(最低周波数)チャネルと、新しいフレームのデータペイロードのために使用されるMCSと、フレームの異なる部分間の送信電力差と、他の情報とを含む。EDMGヘッダは、さらに、新しいフレームの(現在一般にEDMGデータペイロードと呼ばれる)データペイロード部分中にないペイロードデータに付加され得る。ショートメッセージでは、ペイロードデータのすべてがEDMGヘッダに付加、それによって、フレームに著しいオーバーヘッドを追加する新しいフレームの「別個の」EDMGデータペイロードを送信する必要を回避し得る。
[0050]新しいデータフレームは、より高いデータ変調方式と、チャネルボンディングと、チャネルアグリゲーションと、多入力多出力(MIMO)アンテナ構成を介した改善された空間送信とを採用することによって、データスループットを改善するための追加の特徴を与えるように構成される。たとえば、レガシー802.11adプロトコルは、BPSK、QPSK、および16QAMの利用可能な変調方式を含む。新しいプロトコルによれば、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKなど、より高い変調方式が利用可能である。さらに、データスループットを増加させるために、複数のチャネルがボンディングまたはアグリゲートされ得る。さらに、そのようなボンディングまたはアグリゲートされたチャネルは、MIMOアンテナ構成を使用して複数の空間送信として送信され得る。
[0051]図2は、ワイヤレス通信システム200のアクセスポイント210(概して、第1のワイヤレスノード)およびアクセス端末220(概して、第2のワイヤレスノード)のブロック図を示す。アクセスポイント210は、ダウンリンクでは送信エンティティであり、アップリンクでは受信エンティティである。アクセス端末220は、アップリンクでは送信エンティティであり、ダウンリンクでは受信エンティティである。本明細書で使用される「送信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信することが可能な独立動作型の装置またはワイヤレスノードであり、「受信エンティティ」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信することが可能な独立動作型の装置またはワイヤレスノードである。
[0052]この例では、ワイヤレスノード210はアクセスポイントであり、ワイヤレスノード220はアクセス端末であるが、ワイヤレスノード210は代替的にアクセス端末であり得、ワイヤレスノード220は代替的にアクセスポイントであり得ることを理解されたい。ワイヤレスノード210は、図1中のアクセスポイント102を実装するために使用され得、ワイヤレスノード220は、図1中のユーザデバイス106、108および110のいずれか1つを実装するために使用され得る。
[0053]データを送信するために、アクセスポイント210は、送信データプロセッサ218と、フレームビルダー222と、送信プロセッサ224と、複数のトランシーバ226−1〜226−Nと、複数のアンテナ230−1〜230−Nとを備える。アクセスポイント210は、以下でさらに説明されるように、アクセスポイント210の動作を制御するように構成されたコントローラ234をも備える。
[0054]動作中、送信データプロセッサ218は、データソース215からデータ(たとえば、データビット)を受信し、送信のためにデータを処理する。たとえば、送信データプロセッサ218は、データ(たとえば、データビット)を符号化されたデータに符号化し、符号化されたデータをデータシンボルに変調し得る。送信データプロセッサ218は、異なる変調およびコーディング方式(MCS)をサポートし得る。たとえば、送信データプロセッサ218は、複数の異なるコーディングレートのうちのいずれか1つで(たとえば、低密度パリティチェック(LDPC)符号化を使用して)データを符号化し得る。また、送信データプロセッサ218は、限定はしないが、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKを含む、複数の異なる変調方式のうちのいずれか1つを使用して、符号化されたデータを変調し得る。
[0055]いくつかの態様では、コントローラ234は、(たとえば、ダウンリンクのチャネル状態に基づいて)どの変調およびコーディング方式(MCS)を使用すべきかを指定するコマンドを送信データプロセッサ218に送り得、送信データプロセッサ218は、指定されたMCSに従ってデータソース215からのデータを符号化および変調し得る。送信データプロセッサ218は、データスクランブリングおよび/または他の処理など、追加の処理をデータに対して実行し得ることを諒解されたい。送信データプロセッサ218は、フレームビルダー222にデータシンボルを出力する。
[0056]フレームビルダー222は、(パケットとも呼ばれる)フレームを構成し、フレームのデータペイロードにデータシンボルを挿入する。例示的なフレーム構造またはフォーマットが以下でさらに説明される。フレームビルダー222は、送信プロセッサ224にフレームを出力する。送信プロセッサ224は、ダウンリンク上での送信のためにフレームを処理する。たとえば、送信プロセッサ224は、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードおよびシングルキャリア(SC)送信モードなど、異なる送信モードをサポートし得る。この例では、コントローラ234は、どの送信モードを使用すべきかを指定するコマンドを送信プロセッサ224に送り得、送信プロセッサ224は、指定された送信モードに従って送信のためにフレームを処理し得る。
[0057]いくつかの態様では、送信プロセッサ224は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。これらの態様では、アクセスポイント210は、複数のアンテナ230−1〜230−Nと複数のトランシーバ226−1〜226−N(たとえば、アンテナ230−1〜230−Nの各々について1つ)とを含む。送信プロセッサ224は、着信フレームに対して空間処理を実行し、複数のアンテナ230−1〜230−Nに複数の送信フレームストリームを与え得る。トランシーバ226−1〜226−Nは、アンテナ230−1〜230−Nを介した送信のための送信信号を生成するために、それぞれの送信フレームストリームを受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。
[0058]データを送信するために、アクセス端末220は、送信データプロセッサ260と、フレームビルダー262と、送信プロセッサ264と、複数のトランシーバ266−1〜266−Nと、複数のアンテナ270−1〜270−Nとを備える。アクセス端末220は、アップリンク上でアクセスポイント210にデータを送信し、および/または(たとえば、ピアツーピア通信のために)別のアクセス端末にデータを送信し得る。アクセス端末220は、以下でさらに説明されるように、アクセス端末220の動作を制御するように構成されたコントローラ274をも備える。
[0059]動作中、送信データプロセッサ260は、データソース255からデータ(たとえば、データビット)を受信し、送信のためにデータを処理(たとえば、符号化および変調)する。送信データプロセッサ260は、異なるMCSをサポートし得る。たとえば、送信データプロセッサ260は、複数の異なるコーディングレートのうちのいずれか1つで(たとえば、LDPC符号化を使用して)データを符号化し、限定はしないが、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKを含む、複数の異なる変調方式のうちのいずれか1つを使用して、符号化されたデータを変調し得る。いくつかの態様では、コントローラ274は、(たとえば、アップリンクのチャネル状態に基づいて)どのMCSを使用すべきかを指定するコマンドを送信データプロセッサ260に送り得、送信データプロセッサ260は、指定されたMCSに従ってデータソース255からのデータを符号化および変調し得る。送信データプロセッサ260は、データに対して追加の処理を実行し得ることを諒解されたい。送信データプロセッサ260は、フレームビルダー262にデータシンボルを出力する。
[0060]フレームビルダー262は、フレームを構成し、フレームのデータペイロードに受信されたデータシンボルを挿入する。例示的なフレーム構造またはフォーマットが以下でさらに説明される。フレームビルダー262は、送信プロセッサ264にフレームを出力する。送信プロセッサ264は、送信のためにフレームを処理する。たとえば、送信プロセッサ264は、OFDM送信モードおよびSC送信モードなど、異なる送信モードをサポートし得る。この例では、コントローラ274は、どの送信モードを使用すべきかを指定するコマンドを送信プロセッサ264に送り得、送信プロセッサ264は、指定された送信モードに従って送信のためにフレームを処理し得る。
[0061]いくつかの態様では、送信プロセッサ264は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。これらの態様では、アクセス端末220は、複数のアンテナ270−1〜270−Nと複数のトランシーバ266−1〜266−N(たとえば、アンテナ270−1〜270−Nの各々について1つ)とを含む。送信プロセッサ264は、着信フレームに対して空間処理を実行し、複数のアンテナ270−1〜270−Nに複数の送信フレームストリームを与え得る。トランシーバ266−1〜266−Nは、アンテナ270−1〜270−Nを介した送信のための送信信号を生成するために、それぞれの送信フレームストリームを受信および処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバート)する。
[0062]データを受信するために、アクセスポイント210は、受信プロセッサ242と受信データプロセッサ244とを備える。動作中、トランシーバ226−1〜226−Nは、アンテナ230−1〜230−Nを介して(たとえば、アクセス端末220から)信号を受信し、受信された信号を処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理、およびデジタルに変換)する。
[0063]受信プロセッサ242は、トランシーバ226−1〜226−Nの出力を受信し、データシンボルを復元するために出力を処理する。たとえば、アクセスポイント210は、フレーム中で(たとえば、アクセス端末220から)データを受信し得る。この例では、受信プロセッサ242は、フレームのプリアンブル中のSTFシーケンスを使用してフレームの開始を検出し得る。受信プロセッサ242はまた、自動利得制御(AGC)調整のためにSTFを使用し得る。受信プロセッサ242はまた、(たとえば、フレームのプリアンブル中のCEFを使用して)チャネル推定を実行し、チャネル推定に基づいて、受信された信号に対してチャネル等化を実行し得る。
[0064]受信プロセッサ242はまた、フレームのヘッダから情報(たとえば、MCS方式)を復元し、コントローラ234に情報を送り得る。チャネル等化を実行した後、受信プロセッサ242は、フレームからデータシンボルを復元し、さらなる処理のために受信データプロセッサ244に復元されたデータシンボルを出力し得る。受信プロセッサ242は他の処理を実行し得ることを諒解されたい。
[0065]受信データプロセッサ244は、受信プロセッサ242からデータシンボルを受信し、コントローラ234から対応するMCS方式の指示を受信する。受信データプロセッサ244は、示されたMCS方式に従ってデータを復元するために、データシンボルを復調および復号し、記憶および/またはさらなる処理のためにデータシンク246に復元されたデータ(たとえば、データビット)を出力する。
[0066]上記で説明されたように、アクセス端末220は、OFDM送信モードまたはSC送信モードを使用してデータを送信し得る。この場合、受信プロセッサ242は、選択された送信モードに従って受信信号を処理し得る。また、上記で説明されたように、送信プロセッサ264は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。この場合、アクセスポイント210は、複数のアンテナ230−1〜230−Nと複数のトランシーバ226−1〜226−N(たとえば、アンテナ230−1〜230−Nの各々について1つ)とを含む。トランシーバ226−1〜226−Nの各々は、それぞれのアンテナからの信号を受信および処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理、デジタルに変換)する。受信プロセッサ242は、データシンボルを復元するために、トランシーバ226−1〜226−Nの出力に対して空間処理を実行し得る。
[0067]データを受信するために、アクセス端末220は、受信プロセッサ282と受信データプロセッサ284とを備える。動作中、トランシーバ266−1〜266−Nは、アンテナ270−1〜270−3を介して(たとえば、アクセスポイント210または別のアクセス端末から)信号を受信し、受信された信号を処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理、およびデジタルに変換)する。
[0068]受信プロセッサ282は、トランシーバ266−1〜226−Nの出力を受信し、データシンボルを復元するために出力を処理する。たとえば、アクセス端末220は、上記で説明されたように、フレーム中で(たとえば、アクセスポイント210または別のアクセス端末から)データを受信し得る。この例では、受信プロセッサ282は、フレームのプリアンブル中のSTFシーケンスを使用してフレームの開始を検出し得る。受信プロセッサ282はまた、(たとえば、フレームのプリアンブル中のCEFを使用して)チャネル推定を実行し、チャネル推定に基づいて、受信された信号に対してチャネル等化を実行し得る。
[0069]受信プロセッサ282はまた、フレームのヘッダから情報(たとえば、MCS方式)を復元し、コントローラ274に情報を送り得る。チャネル等化を実行した後、受信プロセッサ282は、フレームからデータシンボルを復元し、さらなる処理のために受信データプロセッサ284に復元されたデータシンボルを出力し得る。受信プロセッサ282は他の処理を実行し得ることを諒解されたい。
[0070]受信データプロセッサ284は、受信プロセッサ282からデータシンボルを受信し、コントローラ274から対応するMCS方式の指示を受信する。受信データプロセッサ284は、示されたMCS方式に従ってデータを復元するために、データシンボルを復調および復号し、記憶および/またはさらなる処理のためにデータシンク286に復元されたデータ(たとえば、データビット)を出力する。
[0071]上記で説明されたように、アクセスポイント210または別のアクセス端末は、OFDM送信モードまたはSC送信モードを使用してデータを送信し得る。この場合、受信プロセッサ282は、選択された送信モードに従って受信信号を処理し得る。また、上記で説明されたように、送信プロセッサ224は、多出力多入力(MIMO)送信をサポートし得る。この場合、アクセス端末220は、複数のアンテナ270−1〜270−Nと複数のトランシーバ266−1〜266−N(たとえば、アンテナ270−1〜270−Nの各々について1つ)とを含む。トランシーバ266−1〜266−Nの各々は、それぞれのアンテナからの信号を受信および処理(たとえば、周波数ダウンコンバート、増幅、フィルタ処理、およびデジタルに変換)する。受信プロセッサ282は、データシンボルを復元するために、トランシーバ266−1〜266−Nの出力に対して空間処理を実行し得る。
[0072]図2に示されているように、アクセスポイント210は、コントローラ234に結合されたメモリ236をも備える。メモリ236は、コントローラ234によって実行されたとき、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数をコントローラ234に実行させる命令を記憶し得る。同様に、アクセス端末220は、コントローラ274に結合されたメモリ276をも備える。メモリ276は、コントローラ274によって実行されたとき、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数をコントローラ274に実行させる命令を記憶し得る。
拡張フレームに共通のフレームフォーマット
[0073]図3A〜図3Dは、本開示のいくつかの態様による、例示的なフレーム300、310、320、および330を示す。フレーム300、310、320、および330の各々は、レガシーショートトレーニングフィールド(L−STF)と、レガシーチャネル推定フィールド(CEF)と、レガシーヘッダ(L−ヘッダ)とを備える。後方互換性の目的で、L−STF、L−CEF、およびL−ヘッダは、IEEE802.11adなど、レガシープロトコルの下で動作する受信デバイス(たとえば、ユーザデバイス106)によって復号され得る。提案された新しい802.11ayプロトコルの下での新しいフレーム300、310、320、および330に関して、レガシーデバイスは、送信衝突回避の目的で新しいフレームの長さを決定するためにネットワーク割振りベクトル(NAV)を計算するために、新しいフレーム300、310、320、および330の各々の802.11adプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)とヘッダ部分(L−ヘッダ)とを復号し得る。
[0074]例示的なフレーム300、310、320、および330の各々は、付加データを有し得る拡張指向性マルチギガビット(EDMG)ヘッダをさらに備える。EDMGヘッダは、新しいフレーム300、310、320、および330に関する情報を与える。さらに、データペイロードの一部または全体が、上記で説明されたように、EDMGヘッダに付加され得る。
[0075]EDMGヘッダは、(1)フレームのデータペイロード長と、(2)フレームのEDMGヘッダに付加されたLDPCデータブロックの数と、(3)フレーム中で送信される空間ストリーム数と、(4)フレーム中のボンディングされたチャネルの数と、(5)ボンディングされたチャネルの第1の(最低周波数)チャネルを示すチャネルオフセットと、(6)802.11ayデータペイロード中のデータのために使用されるMCSと、(7)802.11ayデータペイロード中の各データ(FFT)ブロック中のガードインターバル(GI)の長さ(ショート、ノーマル、またはロング)と、(8)11ayデータペイロード中のデータ(FFT)ブロックの長さ(ショートまたはロング)と、(9)11ayデータペイロード中のデータ(FFT)ブロック中の(1つまたは複数の)符号化された(LDPC)ブロックの長さ(ショートまたはロング)と、(10)MIMOのためのロング802.11ay CEFシーケンスをシグナリングするためのロングCEFフィールドと、(11)複数のボンディングされたチャネルを介して送信されるWB−SC送信モードフレームのための、L−STF、L−CEF、L−ヘッダ、および付加データをもつEDMGヘッダと、802.11ay部分(STF、すなわち、AGC+初期タイミング、CEF、データペイロード)との間の電力差を示すための電力差フィールドと、(12)予約済みビットと、(13)プロプライエタリビットと、(14)CRCフィールドとを含み得る。
[0076]新しいフレーム310、320、および330の各々は、3つのセクション、すなわち、(NG60 STFとも呼ばれる)EDMG STF、(NG60 CESとも呼ばれる)EDMG CEF、およびEDMGデータペイロードを含み得る802.11ay部分を含む。802.11ay部分は、随意のビームトレーニングシーケンス(TRN)をも含み得る。EDMG STFは、(レガシーSTFの場合のように)ゴレイ符号を使用して構築され得る。この期間中に、受信機は、自動利得制御(AGC)、タイミングおよび周波数収集を完了することが予想される。EDMG STFは、802.11adと同じ順序でGaおよびGbを使用し得る。随意に、ゴレイ符号は、長さが(802.11adの場合のように)128、あるいは256または512であり得る。EDMG CEFはまた、802.11adのL−CEFシーケンスと同じゴレイ構成を使用して構築され、128個のシーケンスを、ダブルチャネルの場合は256個のシーケンスと、トリプルおよびクワッドチャネルの場合は512個のシーケンスと、ならびに5〜8チャネルの場合は1024個と置き換えるにすぎないことがある。
[0077]EDMGデータペイロードは、以下の変更とともに、802.11adプロトコルと同様のMSCを使用して変調および符号化され得る:(1)BPSK、QPSKおよび16QAMに加えて、より高い変調、すなわち、64QAM、64APSK、128APSK、256QAM、および256APSKが定義される(使用され得る)、(2)データシンボル(FFT)ブロックが、(802.11adの場合のように)512、あるいは1024、1536、または2048であり得る、(3)ガードインターバル(GI)が、同じく、802.11adの場合のようにゴレイ符号であり、より多くの長さオプション、すなわち、(802.11adの場合のように)64、32、96、128、192、256、384、または512がサポートされ得る。
[0078]図3Aに示されている例示的なフレーム300は、シングルチャネルの場合の802.11ayの拡張である。フレーム300は、レガシープリアンブル(L−STFおよびL−CEF)と、レガシーヘッダ(L−ヘッダ)と、新しいEDMGヘッダとを備える。フレーム300は、802.11ay STF(EDMG STF)およびデータペイロードの送信を用いて802.11ayプロトコルの新しいMCSを可能にする。シングルチャネルの場合、チャネルを再推定する必要がない(すなわち、レガシーL−CEFが使用される)ので、802.11ay CEF(EDMG CEF)は存在しないことに留意されたい。受信機が、802.11ay変調のより高いコンスタレーションのために受信機チェーンセットアップを改善し得るので、EDMG STFは存在する。
[0079]図3Bに示されている例示的なフレーム310は、2チャネルボンディングの場合の802.11ayの拡張である。フレーム310は、レガシープリアンブル(L−STFおよびL−CEF)と、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを送信するための第1の(レガシー)チャネル(たとえば、CH1)を備える。フレーム310は、レガシープリアンブル(L−STFおよびL−CEF)と、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを送信するための第2の(レガシー)チャネル(たとえば、CH2)をさらに備える。第1のチャネル(CH1)のEDMGヘッダの後に来る付加データは、第2のチャネル(CH2)のEDMGヘッダの後に来る付加データとは異なり得ることに留意されたい。EDMGヘッダの情報フィールドは、前に説明されたEDMGヘッダフォーマットに従って構成され得る。フレーム310の802.11ay部分、すなわち、EDMG STF、EDMG CEF、EDMGデータペイロード、および随意のTRNは、第1および第2のチャネルの各々の少なくとも一部分を備えるボンディングされたチャネル(たとえば、CH1+CH2)を介して送信される。前に説明されたように、L−STF AND L−CEF、L−ヘッダ、およびEDMGヘッダの送信は、レガシー802.11adにおいて指定されているMCSを使用し、802.11ay部分(EMDG STF、EDMG CEF、およびデータペイロード)の送信は、レガシー802.11adにおいて指定されているMCSとは異なり得る、802.11ayにおいて指定されているMCSを使用する。
[0080]図3Cに示されている例示的なフレーム320は、3チャネルボンディングの場合(たとえば、CH1+CH2+CH3)の802.11ayフレームの拡張である。図3Dに示されている例示的なフレーム330は、4チャネルボンディングの場合(たとえば、CH1+CH2+CH3+CH4)の802.11ayフレームの拡張である。図3A〜図3Dから、フレームフォーマットは任意の数のチャネル(たとえば、5つ、6つまたは7つのチャネル)に拡張可能であることが明らかである。
[0081]図3Eは、本開示のいくつかの態様による、例示的なフレーム300、310、320、および330のうちのいずれかのための例示的な送信電力プロファイルを示す。この例では、アグリゲートチャネルのL−STF、L−CEF、L−ヘッダ、および(付加データをもつ)EDMGヘッダのための送信電力は、ピーク対平均電力比(PAPR)を低減するためにバックオフされる。802.11ay部分(EDMG STF、EDMG CEF、およびデータペイロード)のための送信電力は、受信機におけるより良い検出のために増加される。電力差はEDMGヘッダ中で示され得る。また、L−ヘッダが、電力差を示す情報を含むように改変され得る。たとえば、この情報は、L−ヘッダのデータ長フィールドの最下位ビット(LSB)に、および/またはL−ヘッダの予約済みビットフィールドに含められ得る。
[0082]図3E中の送信電力プロファイルから延びる垂直破線は、本開示のいくつかの態様による、異なる電力レベル間の遷移を示す。この例では、各フレームのL−STF、L−CEF、L−ヘッダ、および(付加データをもつ)EDMGヘッダのための送信電力は、802.11ay部分(EDMG STF、EDMG CEF、およびデータペイロード)のための送信電力よりも低い。いくつかの態様では、破線の左側の各フレームの部分は、各チャネルのためのSC送信モードを使用して送信され得る。これは、レガシーデバイスとの後方互換性のために行われ得る。破線の右側の各フレームの部分(802.11ay部分)は、ODFM送信モードを使用して送信され得る。
[0083]例示的なフレーム310、320および330は、シングルユーザMIMIO(SU−MIMO)とマルチユーザMIMO(MU−MIMO)とをサポートするために拡張され得る。MIMOの場合では、EDMG STFおよびEDMG CEFは異なり得、(EDMGヘッダ−Bと呼ばれる)追加のヘッダが、MIMOをサポートするために追加され得る。
[0084]図4A〜図4Cは、本開示のいくつかの態様による、非隣接(不連続)チャネル上での送信のための例示的なフレーム410、420、および430を示す。フレーム410、420、および430の各々は、後方準拠(backwards compliant)であるために、レガシー802.11adプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)とL−ヘッダとをプレフィックスとして維持し得る。レガシー802.11adプリアンブル(L−STFおよびL−CEF)およびL−ヘッダは、以下でさらに説明されるように、ピーク対平均電力比(PARP)を低減するために、何らかのバックオフを用いて送信され得る。
[0085]この例では、フレーム410は、提案された新しいプロトコル(802.11ay)による、2チャネルアグリゲート(非隣接)フレームの一例である。フレーム410の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第1のチャネル(CH1)送信を備える。第1のチャネル(CH1)は、実質的に1.76GHzの帯域幅を有し得る。フレーム410の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第3のチャネル(CH3)送信をさらに備える。第1および第3のチャネル(CH1およびCH3)におけるレガシープリアンブルおよびヘッダの送信は、802.11ad後方互換性のためのものである。第1のチャネル(CH1)のためのEDMGヘッダに付加されたデータは、第3のチャネル(CH3)のEDMGヘッダに付加されたデータとは異なり得る。第3のチャネル(CH3)も、1.76GHzの帯域幅を有し得る。フレーム410は、チャネルCH2およびCH4を介した送信を含まない。
[0086]フレーム420は、提案された新しいプロトコル(802.11ay)による、2チャネルアグリゲート(非隣接)フレームの一例である。フレーム410と同様に、フレーム420の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第1のチャネル(CH1)送信を備える。フレーム420の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第4のチャネル(CH4)送信をさらに備える。フレーム420は、チャネルCH2およびCH3を介した送信を含まない。
[0087]フレーム430は、提案された新しいプロトコル(802.11ay)による、2チャネルアグリゲート(非隣接)フレームの一例である。フレーム430の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第2のチャネル(CH2)送信を備える。フレーム430の送信は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、随意の付加データをもつEDMGヘッダと、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードと、随意のTRNとを含む第4のチャネル(CH4)送信をさらに備える。フレーム430は、チャネルCH1およびCH3を介した送信を含まない。
[0088]図4Dは、本開示のいくつかの態様による、例示的なフレーム410、420および430のうちのいずれかのための例示的な送信電力プロファイルを示す。この例では、アグリゲートチャネルのL−STF、L−CEF、L−ヘッダ、および(付加データをもつ)EDMGヘッダのための送信電力は、ピーク対平均電力比(PAPR)を低減するためにバックオフされる。802.11ay部分(EDMG STF、EDMG CEF、およびデータペイロード)のための送信電力は、受信機におけるより良い検出のために増加される。図4D中の送信電力プロファイルから延びる垂直破線は、本開示のいくつかの態様による、異なる電力レベル間の遷移を示す。この例では、破線の左側の送信電力は、破線の右側の送信電力よりも低い。
[0089]図4Eおよび図4Fは、本開示のいくつかの態様による、追加の例示的なフレーム440および450を示す。これらのフレーム440および450の各々は、ボンディングされたチャネルと非隣接シングルチャネルとを介した送信を含む。たとえば、フレーム440の送信は、非隣接シングルチャネルCH1を介した第1の送信と、ボンディングされたチャネルCH3+CH4を介した第2の送信とを含む。この例では、チャネルCH2を介した送信はない。フレーム440の送信は、別個のチャネルCH3およびCH4を介したレガシー部分(L−STF、L−CEF、およびL−ヘッダ)とEDMGヘッダとの時間整合送信を含む。フレーム440の送信は、周波数ボンディングされたチャネルCH3+CH4を介した、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードとの送信をも含む。
[0090]フレーム450の送信は、ボンディングされたチャネルCH1+CH2を介した第1の送信と、シングル非隣接チャネルCH4を介した第2の送信とを含む。この例では、チャネルCH3を介した送信はない。フレーム450の送信は、別個のチャネルCH1およびCH2を介したレガシー部分(L−STF、L−CEF、およびL−ヘッダ)とEDMGヘッダとの時間整合送信を含む。フレーム450の送信は、周波数ボンディングされたチャネルCH1+CH2を介した、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードとの送信をも含む。
[0091]図4Gは、本開示のいくつかの態様による、例示的なフレーム440および450のうちのいずれかのための例示的な送信電力プロファイルを示す。この例では、アグリゲートチャネルのL−STF、L−CEF、L−ヘッダ、および(付加データをもつ)EDMGヘッダのための送信電力は、ピーク対平均電力比(PAPR)を低減するためにバックオフされる。802.11ay部分(EDMG STF、EDMG CEF、およびデータペイロード)のための送信電力は、受信機におけるより良い検出のために増加される。図4G中の送信電力プロファイルから延びる垂直破線は、本開示のいくつかの態様による、異なる電力レベル間の遷移を示す。この例では、破線の左側の送信電力は、破線の右側の送信電力よりも低い。
サブキャリアの再チャネル化
[0092]IEEE802.11ad規格は4つのチャネルと2つの送信モードとを定義し、1つの送信モードは上記で説明されたOFDM送信モードである。各チャネルにおいて、OFDMサンプリングレートは、512の高速フーリエ変換(FFT)を使用して2.64GHzである。したがって、OFDMサブキャリアは、5.15625MHz(2.64GHz/512)間隔で離間され、サブキャリアのうちの1つは正確にチャネル中心周波数にある。これが図5に示されており、図5は、802.11ad規格に従うチャネル500のうちの1つのためのサブキャリアを示す。図5中の水平軸は周波数に対応し、OFDMサブキャリアの間隔はΔFによって示される。図5に示されているように、サブキャリアのうちの1つ(インデックス0)はチャネル500の中心周波数(CF:center frequency)に位置する。図5では、チャネル500の中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、チャネル500の他のサブキャリアは卵形によって表される。さらなる詳細は、たとえば、IEEE P802.11ad/D9.0、2012年7月、セクション21.3.4および21.5.3.2.6において見つけられ得る。
[0093]図6は、802.11ad規格に従うすべての4つのチャネル600のためのサブキャリアを示し、ここで、水平軸は周波数に対応する。図6では、各チャネルの中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、各チャネルの他のサブキャリアは卵形によって表される。チャネル間隔は2.16GHz(すなわち、2つの隣接チャネルの中心周波数間の間隔)である。チャネル間隔はサブキャリア間隔の整数倍ではない。これは、チャネル間隔をサブキャリア間隔で除算し(2.16GHz/5.15625MHz=418.90909090909...)、その結果、非整数が生じることによって証明され得る。したがって、2つの隣接チャネルのエッジサブキャリア間の間隔はサブキャリア間隔の整数倍ではない。より詳細には、2つの隣接チャネルのエッジサブキャリア間の間隔は、2160−354*ΔF=334.6875MHzであり、これは、64.9090909090909...×ΔF(サブキャリア間隔)に等しい。これが図6に示されている。
[0094]60GHz帯域のための新しい802.11ay規格では、上記で説明されたように、リンクスループットを増加させるためにチャネルボンディングが使用されることになる。しかしながら、チャネル間隔がサブキャリア間隔の非整数倍であることは、単一の高速フーリエ変換(FFT)を用いて2つまたはそれ以上のチャネルを処理する能力を制限する。
[0095]これに対処するために、本開示のいくつかの態様によれば、すべての帯域中のサブキャリアが同じ周波数グリッド上にあるように再定義され得る。周波数グリッドは複数の均等に離間された周波数位置を備え得、ここで、各サブキャリアは、グリッド上の周波数位置の各々と整合される。これの一例が図7に示されており、図7は、すべてのチャネル(この例では4つのチャネル)のための例示的な周波数グリッド700を示す。周波数グリッド700は、(5.15625MHzであり得るサブキャリア間隔だけ離間された)均等に離間された周波数位置を備える。各チャネルのためのサブキャリアは、周波数グリッド700上のそれぞれの周波数位置と整合される。図7中の例では、チャネルの中心周波数は、58319.53125、60480、62640.46875および64800.9375MHzであるが、本開示はこの例に限定されないことを諒解されたい。チャネルのサブキャリアを周波数グリッド700と整合させることによって、2つの隣接チャネルのエッジサブキャリア間の間隔は、サブキャリア間隔の整数倍(図7中の例では65)になる。図7に示されているように、チャネル間のギャップ中の追加のサブキャリアも、周波数グリッド700上のそれぞれの周波数位置と整合され得る。これは、以下でさらに説明されるように、(図7に示されているチャネルのうちの2つまたはそれ以上とギャップのうちの1つまたは複数とを備え得る)ボンディングされたチャネルのサブキャリアが、均等に離間され、単一のFFTを用いて処理されることを可能にする。図7では、各チャネルの中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、各チャネルの他のサブキャリアは卵形によって表される。
[0096]レガシー802.11ad規格は変更されないことがあるので、サブキャリア周波数は、フレームの802.11ay部分(たとえば、EDMG STF、EDMG CEFおよびデータペイロード)についてのみ再定義され得る。この点について、802.11ayフレーム(たとえば、図3A〜図3D、図4A〜図4C、図4Eおよび図4F中のフレームのうちのいずれか1つ)のレガシー部分は、レガシー(802.11ad)チャネル中心周波数58.32、60.48、62.64および64.80GHzを使用して(たとえば、SCモードで)送信され得る。
[0097]この点について、送信機は、レガシーチャネル中心周波数を使用して802.11ayフレームのレガシー部分を送信し得る。送信機は、次いで、(たとえば、図7に示されている)再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数を使用して802.11ay部分を送信するために、(たとえば、チャネル同士のボンディングに依存する)それの中心周波数に従って小さい周波数シフトを実行し得る。
[0098]同様に、受信機は、レガシーチャネル中心周波数を使用して802.11ayフレームのレガシー部分を受信し得る。受信機は、次いで、再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数を使用して802.11ay部分を受信するために、(たとえば、チャネル同士のボンディングに依存する)それの中心周波数に従って小さい周波数シフトを実行し得る。周波数シフト(変更)は、たいていの受信機が(たとえば、送信機と受信機との間のキャリア周波数オフセットを補正するための)周波数補正のためにすでに有する小さい回転ユニットによって、受信された信号に対して実行され得る。したがって、たいていの受信機では、周波数シフトはハードウェア影響をほとんどまたはまったく有しないことがある。周波数シフトは、以下でさらに説明されるように、いくつかの実施形態ではサブキャリア間隔の1/2(約2.5MHz)または1MHz未満に制限され得る。したがって、周波数シフトは小さいことがある。
[0099]この点について、図8は、レガシーサブキャリア周波数(最上行)と、再定義されたサブキャリア周波数周波数の一例(最下行)とを示す。図8は、レガシーチャネル中心周波数58.32、60.48、62.64および64.80GHzをも示す。この例では、受信機は、レガシーチャネル中心周波数を使用して802.11ayフレームの第1の部分を受信し得る。フレームの第1の部分は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを含み得る。受信機は、次いで、再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数を使用して802.11ayフレームの第2の部分を受信するために、周波数シフトを実行し得る。フレームの第2の部分は、EDMG STFと、EDMG CEFと、データペイロードとを含み得る。図8では、各チャネルの中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、各チャネルの他のサブキャリアは卵形によって表される。図8に示されているように、必要とされる周波数シフトは小さい。
[00100]各チャネルのためのレガシー802.11adサブキャリアは、CFi+(−177...177)*5.15625MHzに位置し、ただし、CFiはチャネルの中心周波数である。たとえば、CH1の場合、サブキャリア周波数は、57.40734375、57.4125...59.2275、59.23265625GHzである。いくつかの態様では、CH2のためのレガシー中心周波数は、簡単のために所定の位置にあるように保たれ、他のチャネルの中心周波数が再定義される(ただし、チャネルのうちの別の1つの中心周波数が、代わりに所定の位置にあるように保たれ得ることを諒解されたい)。これは、周波数グリッド700の周波数位置のうちの1つをCH2のためのレガシー中心周波数と整合させることによって達成され得る(その一例が図8に示されている)。このオプションは、帯域全体にわたって1MHz未満の最大周波数シフトを生じる。
[00101]この例では、OFDMのためのCH1、CH3およびCH4のための新しい中心周波数は、CH2中心周波数からの−419、419および2*419SCSのオフセットによって算出され、ただし、SCSはサブキャリア間隔である。すべてのチャネルの中心周波数は、58319.53125、60480、62640.46875および64800.9375MHzである。この例では、SCS(サブキャリア間隔)は2640/512MHzとして定義され、各チャネルのための(iによって示す)OFDMサブキャリアインデックスは−177...177である。したがって、この例では、4つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
[00102]図8は、上記の例を使用する再チャネル化の一例を示す。802.11adサブキャリア周波数(最上行)も参照のために示されている。チャネル間のギャップ中のサブキャリアを含む、802.11ay行(最下行)上のサブキャリアのすべては、ΔFだけ均等に離間される。CH2中のサブキャリアを除くすべてのサブキャリアが802.11adサブキャリアと整合されるとは限らないこと、およびCFが、(この例では意図的であるCH2を除いて)いずれの802.11adサブキャリアにも整合されないことに留意されたい。
[00103]本開示は追加のチャネルに拡張され得る。たとえば、周波数グリッド700は、5つ、6つ、7つまたはそれ以上のチャネルに拡張され得る。この例では、追加のチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のように与えられ得る。
上記の例では、追加のチャネル(CH5〜CH7)の各々の中心周波数は、CH2の中心周波数から419*SCSの整数倍だけオフセットされる。これは、周波数グリッド700が、この例ではCH2のためのレガシー中心周波数と整合されるからである。しかしながら、周波数グリッド700は、(たとえば、5つまたはそれ以上のチャネルの場合)別のレガシー中心周波数と整合され得ることを諒解されたい。たとえば、周波数グリッド700は、62640MHzであるCH3のためのレガシー中心周波数と整合され得る。この例では、7つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
別の例では、周波数グリッド700は、64800MHzであるCH4のためのレガシー中心周波数と整合され得る。
[00104]別の例では、チャネルの中心周波数間のオフセットは419ではなく418である。前の例と同じ記法を使用して、この例における4つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
この例の利点は、418が素数でないことである。これは、サブキャリア上でパイロットを均等に離間させることをより容易にする。
[00105]図9は、上記の例を使用する再チャネル化の一例を示す。802.11adサブキャリア周波数(最上行)も参照のために示されている。チャネル間のギャップ中のサブキャリアを含む、802.11ay行(最下行)上のサブキャリアのすべては、ΔFだけ均等に離間される。図9では、各チャネルの中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、各チャネルの他のサブキャリアは卵形によって表される。図9に示されているように、この例では、802.11ay上のチャネルCH1、CH3およびCH4のための中心周波数は、802.11ad上のチャネルCH1、CH3およびCH4のための中心周波数に対して内側にシフトされる。この例では、802.11ay上のCH2のための中心周波数は802.11ad上のCH2のための中心周波数と整合されるが、これは、そうである必要はないことを諒解されたい。この例では、最大周波数シフトは2*SCS未満であり得る。
[00106]上記で説明されたように、本開示は追加のチャネルに拡張され得る。たとえば、周波数グリッド700は、5つ、6つ、7つまたはそれ以上のチャネルに拡張され得る。この例では、追加のチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のように与えられ得る。
上記の例では、追加のチャネル(CH5〜CH7)の各々の中心周波数は、CH2の中心周波数から418*SCSの整数倍だけオフセットされる。これは、周波数グリッド700が、この例ではCH2のためのレガシー中心周波数と整合されるからである。しかしながら、周波数グリッド700は、(たとえば、5つまたはそれ以上のチャネルの場合)別のレガシー中心周波数と整合され得ることを諒解されたい。たとえば、周波数グリッド700は、62640MHzであるCH3のためのレガシー中心周波数と整合され得る。この例では、7つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
別の例では、周波数グリッド700は、64800MHzであるCH4のためのレガシー中心周波数と整合され得る。
[00107]別の例では、チャネルの中心周波数間のオフセットは419ではなく420である。第1の例と同じ記法を使用して、この例における4つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
この例の利点は、420が素数でないことである。これは、サブキャリア上でパイロットを均等に離間させることをより容易にする。
[00108]図10は、上記の例を使用する再チャネル化の一例を示す。802.11adサブキャリア周波数(最上行)も参照のために示されている。チャネル間のギャップ中のサブキャリアを含む、802.11ay行(最下行)上のすべてのサブキャリアは、ΔFだけ均等に離間される。図10では、各チャネルの中心周波数におけるサブキャリアは矩形によって表され、各チャネルの他のサブキャリアは卵形によって表される。図10に示されているように、この例では、802.11ay上のチャネルCH1、CH3およびCH4のための中心周波数は、802.11ad上のチャネルCH1、CH3およびCH4のための中心周波数に対して外側にシフトされる。この例では、802.11ay上のCH2のための中心周波数は802.11ad上のCH2のための中心周波数と整合されるが、これは、そうである必要はないことを諒解されたい。この例では、最大周波数シフトは3*SCS未満であり得る。
[00109]上記で説明されたように、本開示は追加のチャネルに拡張され得る。たとえば、周波数グリッド700は、5つ、6つ、7つまたはそれ以上のチャネルに拡張され得る。この例では、追加のチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のように与えられ得る。
上記の例では、追加のチャネル(CH5〜CH7)の各々の中心周波数は、CH2の中心周波数から420*SCSの整数倍だけオフセットされる。これは、周波数グリッド700が、この例ではCH2のためのレガシー中心周波数と整合されるからである。しかしながら、周波数グリッド700は、(たとえば、5つまたはそれ以上のチャネルの場合)別のレガシー中心周波数と整合され得ることを諒解されたい。たとえば、周波数グリッド700は、62640MHzであるCH3のためのレガシー中心周波数と整合され得る。この例では、7つのチャネルのためのサブキャリア周波数(Fi)は以下のようになる。
別の例では、周波数グリッド700は、64800MHzであるCH4のためのレガシー中心周波数と整合され得る。
[00110]図11は、異なるチャネルボンディング(CB)オプションの一例を示し、ここで、各行は、異なるCBオプションに対応する。たとえば、最上行1110は、すべての4つのチャネルがボンディングされる一例を示す。中央行1120は、3つのチャネルがボンディングされる例を示し、最下行1130は、2つのチャネルがボンディングされる例を示す。図11に示されているように、2つまたはそれ以上の連続チャネルが使用されるとき、OFDMサブキャリアのためのギャップをも使用することが可能である(および推奨される)(示唆された場合では、ギャップごとに64個のサブキャリアが追加される)。CBモードにおけるサブキャリアの番号付けは、既存の番号付け方式(CBオプションごとに0が中心にある)と同様であるか、またはグローバル(CFまたはCBにかかわらず、すべてのチャネルについて1つのインデックス付け)であり得る。これは、再チャネル化に対する影響を有しない。
[00111]図11は、上記で説明された例による、再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数をも示す。この例では、再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数は、CBオプションのいずれかのために使用され得る。たとえば、チャネルCH1、CH2およびCH3がボンディングされるCBオプション(CB=3、CH1+CH2+CH3)の場合、チャネルCH1、CH2およびCH3のための再定義されたサブキャリア周波数が、CH1とCH2との間のギャップおよびCH2とCH3との間のギャップ中の追加のサブキャリア周波数と同様に使用され得る。この例では、CH2のためのサブキャリア周波数は、(そうである必要はないが)意図的にCH2のためのレガシーサブキャリア周波数と同じである。別の例では、チャネルCH3およびCH4がボンディングされるCBオプション(CB=2、CH3+CH4)の場合、チャネルCH3およびCH4のための再定義されたサブキャリア周波数が、CH3とCH4との間のギャップ中の追加のサブキャリア周波数と同様に使用され得る。
[00112]本開示は、上記で説明された例に限定されないことを諒解されたい。周波数グリッド700は、簡単のために図11ではチャネルCH2のためのレガシー中心周波数と整合されるが、本開示はこの例に限定されないことを諒解されたい。たとえば、周波数グリッド700は、他のチャネル(すなわち、CH1、CH3またはCH4)のうちのいずれか1つのレガシー中心周波数と整合され得る。別の例では、周波数グリッド700は、チャネルのうちのいずれかのレガシー中心周波数と整合されないことがある。いずれの場合も、各チャネルのサブキャリアおよびギャップ中の追加のサブキャリアは周波数グリッドのそれぞれの周波数位置と整合され得、ここで、グリッドの周波数位置は(たとえば、サブキャリア間隔だけ)均等に離間される。
[00113]図12は、以下でさらに説明されるように、異なるチャネルボンディング(CB)オプションと、異なるCBオプションのための例示的な中心周波数とを示す。2チャネルボンディングの場合、中心周波数は、59399.765625MHz(CH1+CH2)、61560.234375MHz(CH2+CH3)、および63720.703125MHz(CH3+CH4)であり得る。3チャネルボンディングの場合、中心周波数は、60480MHz(CH1+CH2+CH3)および62640.46875MHz(CH2+CH3+CH4)であり得る。4チャネルボンディングの場合、中心周波数は、61560.234375MHzであり得る。
[00114]図12に示されているように、上記で説明された中心周波数のうちのいくつかは、802.11adにおけるチャネル中心周波数に対応する。上記で説明された例における、802.11ayにおいてのみ使用される中心周波数は、図12に「ayのみ」として示されている。1つのチャネルのみが使用される場合(たとえば、図3A中のフレーム300)、図12に示されているように、そのチャネルのためのレガシー中心周波数が使用され得る。
[00115]本開示は、同じ周波数グリッドがすべてのCBオプションのために使用される例に限定されないことを諒解されたい。たとえば、選択されたCBオプションに応じて、異なる周波数グリッドが使用され得る。たとえば、図12中の例に示されているCBオプションの各々は、それぞれの中心周波数と整合される周波数グリッドを使用し得る(すなわち、グリッドの周波数位置は、それぞれの中心周波数と整合される)。各グリッドの周波数位置は(たとえば、サブキャリア間隔だけ)均等に離間され得る。一例では、受信機は、どのCBオプションが使用されているか、したがって、(たとえば、フレームの802.11ay部分を受信するために)どのグリッドを使用すべきかを事前に知り得る。たとえば、送信機は、(たとえば、802.11ay部分の送信より前に)どのCBオプションが使用されているかを示すインジケータを受信機に送信し得る。インジケータは、フレームの前に送信され、および/またはフレームのEDMG中のヘッダに含められ得る。
[00116]上記で説明されたように、レガシーチャネル中心周波数は、チャネルのうちの1つまたは複数上で(L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを含み得る)フレームの第1の部分を送信または受信するために使用され得る。送信機または受信機は、次いで、再定義されたチャネル中心周波数およびサブキャリア周波数を使用して802.11ayフレームの第2の部分を送信または受信するために、それの中心周波数に従って周波数シフトを実行し得る。フレームの第2の部分は、(NG60ペイロードと呼ばれることもある)802.11ay EDMGデータペイロードを含み得る。第2の部分は、EDMG STFとEDMG CEFとをも含み得る。
[00117]周波数は、フレームの802.11ay部分の前に(たとえば、EDMGヘッダおよび付加データの後に)変更され得る。変更は、802.11ay部分のSTF、またはCEFまたはペイロードGI(ガードインターバル)(いずれか最初であるもの)の開始と同期されるべきである。802.11ay部分中にSTFとCEFとを備えるフレームの例は、たとえば、その明細書全体が参照により本明細書に組み込まれる、「Frame Format for OFDM, SC WB, Aggregated SC, and Corresponding MIMO signals」と題する、2015年4月29日に出願された米国仮出願第62/147,479号に見つかり得る。
[00118]送信機は、シフト(変更)のための周波数回転子を(それがすでに含まれていない場合)含むべきである。シフトのための範囲は、2で除算された−/+サブキャリア間隔(たとえば、−2.578125MHz...+2.578125MHz)またはより小さい範囲であり得る。周波数シフトは上述のように同期され得る。
[00119]受信機は、(上記で提示されたように)4つのチャネルのうちの1つにまたは2つの隣接チャネルの中央で同調され得、レガシー部分(たとえば、L−STF、L−CEFおよびL−ヘッダ)とEDMGヘッダとを受信することができる。L−STF中に、受信機は周波数補正をロックし得る。802.11ay部分の直前に、受信機は、OFDMシフトを補償するために周波数回転子周波数オフセットを更新すべきである。受信機は、OFDM中心ビンに対して、(L−CEFが使用される場合)CEFの周波数シフトを補償すべきである。この動作は、時間領域においてチャネルを推定する(CE)ゴレイ相関器によってCEFが実行されるので、容易である。CEが周波数領域に変換される前に、CEは、シフトされるべき周波数において回転するフェーザによってシフトされ得る。CEが802.11ay CEFに対して実行される場合、CEFはシフトされた周波数に従って送信されることになるので、補償の必要はない。
[00120]図13は、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法1300を示すフローチャートである。方法1300は、ワイヤレスノード中の送信機によって実行され得る。
[00121]ステップ1310において、第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成する。たとえば、フレームは、ワイヤレスノード(たとえば、アクセスポイント210またはアクセス端末220)のフレームビルダー222または226によって生成され得る。一例では、フレームは802.11ayフレームであり得る。この例では、第1の部分は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを備え得、第2の部分はペイロード(たとえば、EDMGデータペイロード)を備え得る。第2の部分は、EDMG STFとEDMG CEFとをも含み得る。
[00122]ステップ1320において、少なくとも1つのチャネル上での送信のためにフレームの第1の部分を出力する。たとえば、第1の部分(たとえば、802.11ad部分)は、上記で説明されたレガシーチャネル中心周波数を使用する、少なくとも1つのチャネル上での送信のために出力され得る。
[00123]ステップ1330において、少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトする。たとえば、中心周波数は、(たとえば、図6に示されている)レガシーチャネル中心周波数から(たとえば、図7に示されている)再定義されたチャネル中心周波数にシフトされ得る。
[00124]ステップ1340において、中心周波数シフトの後に少なくとも1つのチャネル上での送信のためにフレームの第2の部分を出力する。たとえば、第2の部分(たとえば、802.11ay部分)は、上記で説明された再定義されたチャネル中心周波数を使用する、少なくとも1つのチャネル上での送信のために出力され得る。
[00125]図14は、本開示の態様による、ワイヤレス通信のための方法1400を示すフローチャートである。方法1400は、ワイヤレスノード中の受信機によって実行され得る。
[00126]ステップ1410において、受信機を介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分を受信する。たとえば、フレームは、802.11ayフレームであり得、第1の部分は、L−STFと、L−CEFと、L−ヘッダと、EDMGヘッダとを備え得る。
[00127]ステップ1420において、少なくとも1つのチャネルの中心周波数のシフトがシフトされた場合、受信機の周波数をシフトする。たとえば、受信機の周波数は、上記で説明されたように、周波数補正のために使用される受信機の受信経路において回転ユニットを使用してシフトされ得る。少なくとも1つのチャネルの中心周波数のシフトは、(たとえば、図6に示されている)レガシーチャネル中心周波数から(たとえば、図7に示されている)再定義されたチャネル中心周波数へのシフトであり得るである。
[00128]ステップ1430において、受信機周波数シフトの後に、受信機を介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第2の部分を受信する。
[00129]ステップ1440において、第1の情報を取得するために、受信された第1の部分を処理する。たとえば、第1の情報は、(たとえば、第1の部分中のL−STFを使用する)フレームタイミング情報、(たとえば、第1の部分中のL−CEFを使用する)チャネル推定値、(たとえば、第1の部分中のL−ヘッダを使用する)ヘッダ情報などを備え得る。
[00130]ステップ1450において、第2の情報を取得するために、受信された第2の部分を処理する。第2の情報はデータ(たとえば、EDMGペイロード)を備え得る。
[00131]図15は、本開示のいくつかの態様による、例示的なデバイス1500を示す。デバイス1500は、ワイヤレスノード(たとえば、アクセスポイント210またはアクセス端末220)において動作し、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。デバイス1500は、処理システム1520と、プロセッサシステム1520に結合されたメモリ1510とを含む。メモリ1510は、処理システム1520によって実行されたとき、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を処理システム1520に実行させる命令を記憶し得る。処理システム1520の例示的な実装形態が以下で与えられる。デバイス1500は、処理システム1520に結合された送信/受信機インターフェース1530をも備える。インターフェース1530(たとえば、インターフェースバス)は、無線周波数(RF)フロントエンド(たとえば、トランシーバ226−1〜226−Nまたは226−1〜266−N)に処理システム1520をインターフェースするように構成され得る。
[00132]いくつかの態様では、処理システム1520は、本明細書で説明される動作のうちの1つまたは複数を実行するための、送信データプロセッサ(たとえば、送信データプロセッサ218または260)、フレームビルダー(たとえば、フレームビルダー222または262)、送信プロセッサ(たとえば、送信プロセッサ224または264)および/またはコントローラ(たとえば、コントローラ234または274)のうちの1つまたは複数を含み得る。
[00133]アクセス端末220の場合、デバイス1500は、処理システム1520に結合されたユーザインターフェース1540を含み得る。ユーザインターフェース1540は、(たとえば、キーパッド、マウス、ジョイスティックなどを介して)ユーザからデータを受信し、処理システム1520にデータを与えるように構成され得る。ユーザインターフェース1540はまた、(たとえば、ディスプレイ、スピーカーなどを介して)処理システム1520からユーザにデータを出力するように構成され得る。この場合、データは、ユーザに出力される前に、追加の処理を受け得る。アクセスポイント210の場合、ユーザインターフェース1540は省略され得る。
[00134]第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成するための手段の例は、フレームビルダー222または262と、送信データプロセッサ218または260と、コントローラ234または274と、処理システム1520とを含む。少なくとも1つのチャネル上での送信のためにフレームの第1の部分を出力するための手段の例は、送信プロセッサ224または264と、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、送信/受信インターフェース1530とを含む。少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトするための手段の例は、送信プロセッサ224または264と、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、コントローラ234または274と、処理システム1520と、送信/受信インターフェース1530とを含む。中心周波数シフトの後に少なくとも1つのチャネル上での送信のためにフレームの第2の部分を出力するための手段の例は、送信プロセッサ224または264と、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、送信/受信インターフェース1530とを含む。
[00135]少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分を受信するための手段の例は、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、受信プロセッサ242または282と、送信/受信インターフェース1530とを含む。少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、装置の受信機周波数をシフトするための手段の例は、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、受信プロセッサ242または282と、コントローラ234または274と、処理システム1520と、送信/受信インターフェース1530とを含む。受信機周波数シフトの後に、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第2の部分を受信するための手段の例は、トランシーバ226−1〜226−Nまたは266−1〜266−Nと、受信プロセッサ242または282と、送信/受信インターフェース1530とを含む。第1の情報を取得するために、フレームの受信された第1の部分を処理するための手段の例は、受信プロセッサ242または282と、受信データプロセッサ244または284と、コントローラ234または274と、処理システム1520とを含む。第2の情報を取得するために、フレームの受信された第2の部分を処理するための手段の例は、受信プロセッサ242または282と、受信データプロセッサ244または284と、コントローラ234または274と、処理システム1520とを含む。
[00136]上記で説明された方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。それらの手段は、限定はしないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含む、様々な(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含み得る。概して、図に示された動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
[00137]いくつかの場合には、フレームを実際に送信するのではなく、デバイスは、送信のためにフレームを出力するためのインターフェース(出力するための手段)を有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、送信のために無線周波数(RF)フロントエンドにフレームを出力し得る。同様に、フレームを実際に受信するのではなく、デバイスは、別のデバイスから受信されたフレームを取得するためのインターフェース(取得するための手段)を有し得る。たとえば、プロセッサは、バスインターフェースを介して、受信のためにRFフロントエンドからフレームを取得(または受信)し得る。
[00138]本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること(calculating)、算出すること(computing)、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含み得る。
[00139]本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a−a、a−a−a、a−a−b、a−a−c、a−b−b、a−c−c、b−b、b−b−b、b−b−c、c−c、およびc−c−c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
[00140]本開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00141]本開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の形態の記憶媒体中に常駐し得る。使用され得る記憶媒体のいくつかの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどがある。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラム間で、および複数の記憶媒体にわたって分散され得る。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取ることができ、その記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。
[00142]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく改変され得る。
[00143]説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成はワイヤレスノード中に処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バスは、プロセッサと、機械可読媒体と、バスインターフェースとを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、ネットワークアダプタを、特に、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実装するために使用され得る。アクセス端末(たとえば、アクセス端末220)の場合、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続され得る。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上説明されない。
[00144]プロセッサは、機械可読媒体に記憶されたソフトウェアの実行を含む、バスおよび一般的な処理を管理することを担当し得る。プロセッサは、1つまたは複数の汎用および/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行することができる他の回路がある。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されたい。機械可読媒体は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、または他の好適な記憶媒体、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。機械可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を備え得る。
[00145]ハードウェア実装形態では、機械可読媒体は、プロセッサとは別個の処理システムの一部であり得る。しかしながら、当業者なら容易に諒解するように、機械可読媒体またはその任意の部分は処理システムの外部にあり得る。例として、機械可読媒体は、すべてバスインターフェースを介してプロセッサによってアクセスされ得る、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個のコンピュータ製品を含み得る。代替的に、または追加として、機械可読媒体、またはそれの任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタファイルがそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。
[00146]処理システムは、すべて外部バスアーキテクチャを介して他のサポート回路と互いにリンクされる、プロセッサ機能を提供する1つまたは複数のマイクロプロセッサと、機械可読媒体の少なくとも一部分を提供する外部メモリとをもつ汎用処理システムとして構成され得る。代替的に、処理システムは、プロセッサをもつASIC(特定用途向け集積回路)と、バスインターフェースと、アクセス端末(たとえば、アクセス端末220)の場合はユーザインターフェースと、サポート回路と、単一のチップに統合された機械可読媒体の少なくとも一部分とを用いて、あるいは1つまたは複数のFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブル論理デバイス)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、もしくは他の好適な回路、または本開示全体にわたって説明された様々な機能を実行することができる回路の任意の組合せを用いて、実装され得る。当業者は、特定の適用例と、全体的なシステムに課される全体的な設計制約とに応じて、どのようにしたら処理システムについて説明された機能を最も良く実装し得るかを理解されよう。
[00147]機械可読媒体はいくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行されたとき、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールと受信モジュールとを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に常駐するか、または複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、トリガイベントが発生したとき、ソフトウェアモジュールがハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中に、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のうちのいくつかをキャッシュにロードし得る。次いで、1つまたは複数のキャッシュラインが、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及する場合、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行したときにプロセッサによって実装されることが理解されよう。
[00148]ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備え得る。さらに、他の態様では、コンピュータ可読媒体は一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備え得る。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00149]したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、本明細書で説明された動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である命令をその上に記憶した(および/または符号化した)コンピュータ可読媒体を備え得る。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料を含み得る。
[00150]さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、適用可能な場合にアクセス端末(たとえば、アクセス端末220)および/または基地局によってダウンロードされ、および/または他の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明された方法を実行するための手段の転送を可能にするためにサーバに結合され得る。代替的に、本明細書で説明された様々な方法は、アクセス端末(たとえば、アクセス端末220)および/または基地局が記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)をデバイスに結合するかまたは与えると様々な方法を得ることができるように、記憶手段によって提供され得る。その上、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに与えるための任意の他の好適な技法が利用され得る。
[00151]特許請求の範囲は、上記で示された厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明された方法および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な改変、変更および変形が行われ得る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信のための方法であって、
第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成することと、
少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第1の部分を出力することと、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトすることと、
前記中心周波数シフトの後に前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第2の部分を出力することと
を備える、方法。
[C2]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用する送信のために出力され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用する送信のために出力される、C1に記載の方法。
[C4]
前記中心周波数シフトがマイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間である、C1に記載の方法。
[C5]
前記少なくとも1つのチャネルが複数のチャネルを備え、前記複数のチャネルの各々がそれぞれの中心周波数を有し、
前記少なくとも1つのチャネルの前記中心周波数をシフトすることが、前記複数のチャネルのうちの1つまたは複数の各々の前記中心周波数をシフトすることを備える、
C1に記載の方法。
[C6]
前記中心周波数シフトの後に、前記複数のチャネルの各々の前記中心周波数が周波数グリッドの複数の周波数位置の各々と整合され、ここにおいて、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置がほぼ均等に離間される、C5に記載の方法。
[C7]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記複数のチャネル上での送信のために出力され、前記複数のキャリアの各々が、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置の各々と整合される、C6に記載の方法。
[C8]
前記複数のキャリアが複数の直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記複数のチャネルのうちの1つの前記中心周波数が、前記中心周波数シフトの前に前記周波数グリッドの前記周波数位置のうちの1つとすでに整合されている、C6に記載の方法。
[C10]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記チャネル上での送信のために出力され、
前記中心周波数シフトの後に、前記チャネルの前記中心周波数間の間隔が、418×キャリア間隔、419×キャリア間隔、または420×キャリア間隔のうちの1つに等しい、
C5に記載の方法。
[C11]
前記キャリア間隔が5.15625MHzにほぼ等しい、C10に記載の方法。
[C12]
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成することと、
少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトすることと
を行うように構成された処理システムと、
前記中心周波数シフトの前に前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第1の部分を出力することと、
前記中心周波数シフトの後に前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第2の部分を出力することと
を行うように構成されたインターフェースと
を備える、装置。
[C13]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C12に記載の装置。
[C14]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用する送信のために出力され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用する送信のために出力される、C12に記載の装置。
[C15]
前記中心周波数シフトがマイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間である、C12に記載の装置。
[C16]
前記少なくとも1つのチャネルが複数のチャネルを備え、前記複数のチャネルの各々がそれぞれの中心周波数を有し、
前記中心周波数シフトが、前記複数のチャネルのうちの1つまたは複数の各々の前記中心周波数をシフトすることを備える、
C12に記載の装置。
[C17]
前記中心周波数シフトの後に、前記複数のチャネルの各々の前記中心周波数が周波数グリッドの複数の周波数位置の各々と整合され、ここにおいて、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置がほぼ均等に離間される、C16に記載の装置。
[C18]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記複数のチャネル上での送信のために出力され、前記複数のキャリアの各々が、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置の各々と整合される、C17に記載の装置。
[C19]
前記複数のキャリアが複数の直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアを備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記複数のチャネルのうちの1つの前記中心周波数が、前記中心周波数シフトの前に前記周波数グリッドの前記周波数位置のうちの1つとすでに整合されている、C17に記載の装置。
[C21]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記チャネル上での送信のために出力され、
前記中心周波数シフトの後に、前記チャネルの前記中心周波数間の間隔が、418×キャリア間隔、419×キャリア間隔、または420×キャリア間隔のうちの1つに等しい、
C16に記載の装置。
[C22]
前記キャリア間隔が5.15625MHzにほぼ等しい、C21に記載の装置。
[C23]
ワイヤレス通信のための装置であって、
第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成するための手段と、
少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第1の部分を出力するための手段と、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトするための手段と、
前記中心周波数シフトの後に前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第2の部分を出力するための手段と
を備える、装置。
[C24]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C23に記載の装置。
[C25]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用する送信のために出力され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用する送信のために出力される、C23に記載の装置。
[C26]
前記中心周波数シフトがマイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間である、C23に記載の装置。
[C27]
前記少なくとも1つのチャネルが複数のチャネルを備え、前記複数のチャネルの各々がそれぞれの中心周波数を有し、
前記少なくとも1つのチャネルの前記中心周波数をシフトするための前記手段が、前記複数のチャネルのうちの1つまたは複数の各々の前記中心周波数をシフトするための手段を備える、
C23に記載の装置。
[C28]
前記中心周波数シフトの後に、前記複数のチャネルの各々の前記中心周波数が周波数グリッドの複数の周波数位置の各々と整合され、ここにおいて、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置がほぼ均等に離間される、C27に記載の装置。
[C29]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記複数のチャネル上での送信のために出力され、前記複数のキャリアの各々が、前記周波数グリッドの前記複数の周波数位置の各々と整合される、C28に記載の装置。
[C30]
前記複数のキャリアが複数の直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアを備える、C29に記載の装置。
[C31]
前記複数のチャネルのうちの1つの前記中心周波数が、前記中心周波数シフトの前に前記周波数グリッドの前記周波数位置のうちの1つとすでに整合されている、C28に記載の装置。
[C32]
前記フレームの前記第2の部分が、複数のキャリアを介した前記チャネル上での送信のために出力され、
前記中心周波数シフトの後に、前記チャネルの前記中心周波数間の間隔が、418×キャリア間隔、419×キャリア間隔、または420×キャリア間隔のうちの1つに等しい、
C27に記載の装置。
[C33]
前記キャリア間隔が5.15625MHzにほぼ等しい、C32に記載の装置。
[C34]
第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成することと、
少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第1の部分を出力することと、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトすることと、
前記中心周波数シフトの後に前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第2の部分を出力することと
を行うためのその上に記憶された命令を備えるコンピュータ可読媒体。
[C35]
少なくとも1つのアンテナと、
第1の部分と第2の部分とを備えるフレームを生成することと、
少なくとも1つのチャネルの中心周波数をシフトすることと
を行うように構成された処理システムと、
前記中心周波数シフトの前に前記少なくとも1つのアンテナを介した前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第1の部分を出力することと、 前記中心周波数シフトの後に前記少なくとも1つのアンテナを介した前記少なくとも1つのチャネル上での送信のために前記フレームの前記第2の部分を出力することと
を行うように構成されたインターフェースと
を備える、ワイヤレスノード。
[C36]
ワイヤレス通信のための方法であって、
受信機を介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分を受信することと、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、前記受信機の周波数をシフトすることと、
前記受信機周波数シフトの後に、前記受信機を介して、前記少なくとも1つのチャネル上で前記フレームの第2の部分を受信することと、
第1の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第1の部分を処理することと、
第2の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第2の部分を処理することと
を備える、方法。
[C37]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C36に記載の方法。
[C38]
前記第1の情報が、チャネル推定値、フレームタイミング情報またはヘッダ情報のうちの少なくとも1つを備え、前記第2の情報が前記データペイロード中のデータを備える、C37に記載の方法。
[C39]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用して受信され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用して受信される、C36に記載の方法。
[C40]
前記受信機の前記周波数をシフトすることが、マイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間で前記受信機の前記周波数をシフトすることを備える、C36に記載の方法。
[C41]
ワイヤレス通信のための装置であって、
受信機を介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分と第2の部分とを受信するように構成されたインターフェースと、
前記フレームの前記第1の部分の受信と前記フレームの前記第2の部分の受信との間で前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、前記受信機の周波数をシフトすることと、
第1の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第1の部分を処理することと、
第2の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第2の部分を処理することと
を行うように構成された処理システムと
を備える、装置。
[C42]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C41に記載の装置。
[C43]
前記第1の情報が、チャネル推定値、フレームタイミング情報またはヘッダ情報のうちの少なくとも1つを備え、前記第2の情報が前記データペイロード中のデータを備える、C42に記載の装置。
[C44]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用して受信され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用して受信される、C41に記載の装置。
[C45]
前記受信機の前記周波数シフトがマイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間である、C41に記載の装置。
[C46]
ワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分を受信するための手段と、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、前記装置の受信機周波数をシフトするための手段と、
前記受信機周波数シフトの後に、前記少なくとも1つのチャネル上で前記フレームの第2の部分を受信するための手段と、
第1の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第1の部分を処理するための手段と、
第2の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第2の部分を処理するための手段と
を備える、装置。
[C47]
前記フレームの前記第1の部分が、ショートトレーニングフィールド(STF)、チャネル推定シーケンス(CES)またはヘッダのうちの少なくとも1つを備え、前記フレームの前記第2の部分がデータペイロードを備える、C46に記載の装置。
[C48]
前記第1の情報が、チャネル推定値、フレームタイミング情報またはヘッダ情報のうちの少なくとも1つを備え、前記第2の情報が前記データペイロード中のデータを備える、C47に記載の装置。
[C49]
前記フレームの前記第1の部分が、シングルキャリア(SC)送信モードを使用して受信され、前記フレームの前記第2の部分が、直交周波数分割多重(OFDM)送信モードを使用して受信される、C46に記載の装置。
[C50]
前記受信機周波数シフトがマイナス2.58MHzからプラス2.58MHzの間である、C46に記載の装置。
[C51]
受信機を介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分を受信することと、
前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、前記受信機の周波数をシフトすることと、
前記受信機周波数シフトの後に、前記受信機を介して、前記少なくとも1つのチャネル上で前記フレームの第2の部分を受信することと、
第1の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第1の部分を処理することと、
第2の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第2の部分を処理することと
を行うためのその上に記憶された命令を備えるコンピュータ可読媒体。
[C52]
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナを介して、少なくとも1つのチャネル上でフレームの第1の部分と第2の部分とを受信するように構成された受信機と、
前記フレームの前記第1の部分の受信と前記フレームの前記第2の部分の受信との間で前記少なくとも1つのチャネルの中心周波数がシフトされた場合、前記受信機の周波数をシフトすることと、
第1の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第1の部分を処理することと、
第2の情報を取得するために、前記フレームの前記受信された第2の部分を処理することと
を行うように構成された処理システムと
を備える、ワイヤレスノード。