JP6833483B2 - 被写体追尾装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 - Google Patents

被写体追尾装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、被写体追尾装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置に関する。
一般に、デジタルカメラなどの撮像装置においては、露出決定およびピント合わせなどの撮影上の重要な処理が自動化されている。さらに、手振れなどに起因する像ぶれを防止するための防振制御装置が搭載された撮像装置を用いれば、撮影の際にユーザの撮影ミスを誘発する要因をほぼなくすことができる。
一方、移動する被写体を撮影する場合又は焦点距離が大きくなる望遠における撮影では、次のような問題がある。
移動する被写体を撮影する際、被写体が撮影画面から外れてしまうと、当該被写体をユーザ操作によって精度よく追尾するためには、ユーザの特別な技術が必要となる。また、望遠レンズを有する撮像装置で撮影を行う際には、手振れに起因する像ぶれの影響が大きくなる。このため、ユーザは被写体を撮影画面の中心に維持することが困難となる。そして、ユーザが撮影画面に被写体を戻そうと撮像装置を操作したとしても、当該操作による手ぶれ量が撮像装置によってぶれ補正されてしまう。この結果、防振制御の影響によって被写体を撮影画面又は撮影画面の中心に微調整する操作が困難となる。
このような問題に対処するため、例えば、光軸と交差する方向に光学系の一部を移動して、自動的に被写体を追尾する追尾制御装置を備える撮像装置がある(特許文献1参照)。さらに、撮影の結果得られた画像から目的とする被写体を抽出して、当該被写体の重心位置が撮影画面の中心付近となるように、回転雲台などによって被写体を追尾するようにした撮像装置がある(特許文献2参照)。
特開2010−93362号公報 特開平7−226873号公報
ところが、特許文献2に記載の撮像装置においては、撮影画像から抽出される重心位置の推定精度が回転雲台の追尾制御に影響を与える。なお、以下の説明では、逐次供給される撮影画像から特定の被写体領域を抽出することを追跡と呼び、追跡結果による被写***置に基づいて光学系の一部又は回転雲台などの可動部を制御することを追尾と呼ぶ。
被写体の追跡において、撮影画像に追跡対象と類似する領域が存在すると、誤った領域を追跡してしまうことがある。そして、誤った追跡結果に基づいて追尾が行われると、ユーザによる撮影を大きく妨げることになる。
従って、本発明の目的は被写体の追跡の誤りに起因する追尾の誤動作を防止することのできる被写体追尾装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による被写体追尾装置は、被写体追尾装置であって、影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡手段と、前記撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御して、前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御手段とを有し、前記制御手段は、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする。
本発明による撮像装置は、撮像光学系を介して結像した光学像に応じて撮影画像を得る撮像手段と、上記の被写体追尾装置と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、連続的に得られる撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御することで前記被写体を追尾する被写体追尾装置の制御方法であって、前記撮影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡ステップと、前記シフト手段を制御して前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御ステップとを有し、前記制御ステップにおいて、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、連続的に得られる撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御することで前記被写体を追尾する被写体追尾装置で用いられる制御プログラムであって、前記被写体追尾装置に備えられたコンピュータに、前記撮影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡ステップと、前記シフト手段を制御して前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御ステップとを実行させ、前記制御ステップにおいて、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の追跡の誤りに起因する追尾の誤動作を防止することができる。
本発明の第1の実施形態による被写体追尾装置を備える撮像装置の一例についてその外観を模式的に示す図である。 図1に示すカメラの構成についてその一例を示す図である。 図2に示すカメラで検出された被写体の追尾を説明するための図であり、(A)は被写体の追尾開始前の撮影画像を示す図、(B)は被写体の追尾開始後の撮影画像を示す図である。 図2に示す被写体追跡部で行われる被写体追跡処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図2に示す被写体追跡部で行われるテンプレートマッチング処理を説明するための図である。 図2に示す追尾量算出部の一例を説明するためのブロック図である。 図2に示すカメラで行われる被写体追尾の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るカメラの構成についてその一例を示す図である。 図8に示すカメラにおける通知方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施形態による被写体の追跡の誤りに起因する追尾の誤動作を軽減することのできる被写体追尾装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに被写体追尾装置を備える撮像装置の一例について図面を参照して説明する。なお、下記の第1の実施形態、第2の実施形態ともに、撮像装置としてデジタルカメラに本発明を適用した例について説明をするが、本発明は、デジタルカメラに限らず、デジタルビデオカメラ、監視カメラ、Webカメラ、携帯電話等の撮像装置にも適用可能である。また、本発明は、レンズ交換式、レンズ一体型のいずれのカメラにも適用可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による被写体追尾装置を備える撮像装置の一例についてその外観を模式的に示す図である。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)101であり、カメラ筐体の上面にはレリーズボタン104が配置されている。ここでは、カメラ101の側面の方向に延びる軸をX軸とし、上面の方向に延びる軸をY軸とする。また、カメラ101の正面の方向に延びる軸をZ軸とする。そして、X軸回りの回転103Ppをピッチ(PITCH)とし、Y軸回りの回転103yをヨー(YAW)とする。
図2は、図1に示すカメラの構成についてその一例を示す図である。
図1および図2を参照して、撮像光学系の光軸102上には、補正レンズ114および撮像素子106が位置づけられている。撮像素子106は撮像光学系を介して結像した光学像に応じた電気信号(アナログ信号)を生成し、当該アナログ信号をA/D変換して撮影画像として出力する。なお、図示はしないが、撮像光学系にはズームレンズおよびフォーカスレンズが備えられている。角速度計103は、ピッチ103pおよびヨー103yにおける角度振れ(つまり、カメラ101のぶれ)を検出して角度振れ信号をCPU105に送る。CPU105は、本実施形態の被写体追尾装置を構成する。
CPU105において、振れ補正角度算出部108は、角度振れ信号に基づいて振れ補正角度を求める。例えば、振れ補正角度算出部108は、角度振れ信号において検出ノイズとして付加されるDC成分をカットした後、積分処理を行ってカメラ101の角度を示す角度信号を出力する。なお、DC成分のカットには、例えば、HPF(ハイパスフィルタ)が用いられる。そして、角度信号は敏感度調整部109に送られる。
敏感度調整部109には、ズームおよびフォーカス位置検出部107からズームレンズおよびフォーカスレンズの位置を示すズーム位置およびフォーカス位置が送られる。敏感度調整部109は、ズーム位置およびフォーカス位置に基づいて焦点距離および撮影倍率を求める。そして、敏感度調整部109は焦点距離および撮影倍率に応じて角度信号を増幅して振れ補正目標値とする。敏感度調整部109は振れ補正目標値を振れ補正量として駆動制御部113に送る。
なお、フォーカスレンズおよびズームレンズの位置の変化によって補正レンズ114の振れ補正ストロークに対するカメラ像面における振れ補正敏感度が変化するので、ここでは、ズーム位置およびフォーカス位置に基づいて振れ補正目標値を求める。
前述の補正レンズ114は、撮影の結果得られた画像における、追尾対象の被写体(追尾対象被写体)をシフト移動させるために用いられる。駆動制御部113は、後述するように、補正レンズ114を駆動制御して被写体の追尾を行う。さらに、駆動制御部113は補正レンズ114を光軸と異なる方向(例えば、交差する方向)に駆動して像ぶれを補正する(光学防振)。
図2に示す例では、補正レンズ114を用いて光学防振を行うようにしたが、像ぶれ補正手法として、撮像素子106を光軸に直交する面内で移動させて像ぶれ補正を行う手法を用いるようにしてもよい。さらには、撮像素子106の出力である撮影フレーム毎に画像の切り出し位置を変更して、振れの影響を軽減する電子防振を用いるようにしてもよい。そして、上述の複数の像ブレ補正手法を組み合わせて用いるようにしてもよい。
被写体追跡部110は、撮像素子106の出力である撮影画像を受けて、撮影画像において被写体領域の位置を抽出する。本実施形態では、被写体領域の重心位置が被写体の位置として用いられる。さらに、被写体追跡部110は被写体らしさを示す信頼度(尤度)を求めて、重心位置および尤度を追尾量算出部111に送る。追尾量算出部111は被写体領域の重心位置に基づいて、補正レンズ114によって被写体を追尾するために用いる制御量である追尾補正量を算出する。また、追尾量算出部111は尤度に基づいて追尾補正量を変更する。
加算器112は、敏感度調整部109の出力である振れ補正量と追尾量算出部111の出力である追尾補正量とを加算して、加算結果を駆動制御部113に送る。駆動制御部113は、加算器112の出力である加算結果に基づいて、補正レンズ114の駆動量を求めて、当該駆動量に基づいて補正レンズ114を駆動し、被写体の追尾および像ぶれ補正を行う。
図3は、図2に示すカメラで検出された被写体の追尾を説明するための図である。そして、図3(A)は被写体の追尾開始前の撮影画像を示す図であり、図3(B)は被写体の追尾開始後の撮影画像を示す図である。
図3(A)に示す撮影画像301aにおいて、被写体302aは、画像中心304から離れた位置に存在する。ここでは、被写体302aの重心位置(被写体重心位置)が参照番号303aで示されている。CPU105は、追尾(追尾制御ともいう)によって被写体重心位置303aを画像中心304に徐々に近づけて、最終的に画像中心304と被写体重心位置303aとをほぼ一致させる。これによって、図3(B)に示すように、追尾が成功した被写体302aの被写体重心位置303aは画像中心304と一致する。
ここで、被写体追跡部110における被写体追跡手法について説明する。図示の例では、被写体追跡の際には、目的とする被写体を示す部分画像をテンプレートとして、当該テンプレートをシフトさせつつ撮影画像と照合して、相違度が低い領域を推定する手法(テンプレートマッチング)が用いられる。また、目的とする被写体について時間方向のスケール変換に対応するため、被写体の特徴色を抽出して、撮影画像の特徴色の分布状況に基づいて被写体領域を推定する手法も用いられる。そして、推定された被写体領域に基づいてテンプレートを更新する。
図4は、図2に示す被写体追跡部110で行われる被写体追跡処理の一例を説明するためのフローチャートである。
被写体追跡処理を開始すると、被写体追跡部110は撮像素子106から撮影画像を読み込む(ステップS401)。そして、被写体追跡部110は、撮影画像に予め指定された追跡対象である被写体が存在するか否かを判定する(ステップS402)。追跡対象の被写体が存在しないと(ステップS402において、NO)、被写体追跡部110は追跡対象の被写体を決定するため、撮影画像において被写体を検出する(ステップS403)。
ステップS403の処理においては、被写体追跡部110はユーザの指示に基づいて被写体を検出するか又は自動で被写体を検出する。ユーザの指示に基づいて被写体を検出する際には、タッチパネルおよびボタンなどを有する入力インターフェイスによって、ユーザが撮影画像において被写体の位置を指示する。そして、被写体追跡部110はユーザが指示した位置に基づいて被写体を検出して当該被写体領域を抽出する。
一方、自動で被写体を検出する際には、被写体追跡部110は顔検出を用いる。顔検出の際には、例えば、顔に関する知識(肌色情報、目・鼻・口などのパーツ)を用いる手法とニューラルネットに代表される学習アルゴリズムによって顔検出のための識別器を構成する手法などがある。また、顔検出においては、検出率向上のため、一般に、上記の手法を組み合わせて顔検出が行われる。顔検出については、例えば、特開2002−251380号公報に記載のウェーブレット変換と画像特徴量とを用いて顔検出を行う手法が知られている。
続いて、被写体追跡部110は被写体領域から追跡対象である被写体の特徴量を抽出する(ステップS404)。ここでは、テンプレートマッチングを用いて追跡処理を行うので、被写体領域の画像パターンが特徴量として抽出される。さらに、特徴色の分布に基づいて被写体領域の推定を行うため、被写体領域の色ヒストグラムHinが保持される。その後、被写体追跡部110は被写体追跡処理を終了して、次の撮影のサンプリング周期まで待ち状態となる。
一方、追跡対象の被写体が存在すると(ステップS402において、YES)、被写体追跡部110は、テンプレートを用いてテンプレートマッチング処理を行う(ステップS405)。
図5は、図2に示す被写体追跡部110で行われるテンプレートマッチング処理を説明するための図である。そして、図5(A)はテンプレートマッチング処理における被写体モデル(テンプレート)の一例を示す図であり、図5(B)は追跡対象の被写体を探索する画像の一例を示す図である。
ここでは、追跡対象の被写体を示す部分画像(テンプレート)501の画素パターンが特徴量として用いられる。そして、テンプレート501の特徴量502として画素データの輝度が用いられる。特徴量T(i,j)は、テンプレート内の座標を(i,j)、水平画素数をW、および垂直画素数をHとすると、次の式(1)で表される。
Figure 0006833483
図5(B)において、マッチング処理を行う範囲である探索画像503における座標を(x,y)とする。探索画像503においてテンプレートマッチングの評価値を得るための部分領域504を設定する。そして、部分領域504の特徴量505にはテンプレート501と同様に撮影画像の輝度が用いられる。特徴量S(i,j)は、部分領域504内の座標を(i,j)、水平画素数をW、および垂直画素数をHとすると、次の式(2)で表される。
Figure 0006833483
テンプレート501と部分領域504との類似性を評価する際には、差分絶対和、所謂SAD(Sum of Absolute Difference)値が用いられる。そして、SAD値は、次の式(3)によって求められる。
Figure 0006833483
部分領域504を探索画像503の左上から順に1画素ずつずらしながら、SAD値V(x,y)を求める。SAD値V(x,y)が最小値を示す座標(x,y)がテンプレート501と最も類似した位置を示す。つまり、最小値を示す位置が探索画像503において目的とする追跡対象の被写体が存在する可能性の高い位置となる。
ここでは、特徴量として輝度(輝度信号)などの1次元情報を用いる例について説明したが、明度、色相、および彩度などの3次元情報を特徴量として用いてもよい。また、テンプレートマッチングの評価値を求める際にはSAD値を用いたが、正規化相互相関、所謂NCC(Normalized Correlation Coeffiecient)などの手法を用いてもよい。
再び図4を参照して、被写体追跡部110は、テンプレートマッチング処理によって推定した位置に基づいて被写体領域の推定を行う(ステップS406)。ここでは、被写体追跡部110は、ステップS404で得られた被写体領域の色ヒストグラムHinと現在時刻の撮影画像の全体又は一部の色ヒストグラムHoutとに基づいて、次の式(4)で示す情報量I(a)を求める。
Figure 0006833483
情報量I(a)は、色ヒストグラムの各ビンにおいて、撮影画像全体又は一部に対する被写体領域の生起確率を示す。被写体追跡部110は情報量I(a)を現在時刻の撮影画像の各画素に適応して探索画像503に被写体が存在する可能性を示すマップを生成する。そして、被写体追跡部110は当該マップに基づいて被写体領域を推定し、推定した被写体領域の重心位置を出力する。
続いて、被写体追跡部110は被写体追跡の尤度を算出する(ステップS407)。被写体追跡の確からしさを妨げる要因として、例えば、被写体の変化、類似被写体の存在、追跡誤差の蓄積が挙げられる。被写体追跡部110はこれら要因をテンプレートマッチング処理および被写体領域の推定から得られた評価値に乗算して尤度を算出する。
上述の式(3)で求めたSAD値V(x,y)の最小値が大きい程、被写体の変化が大きい。よって、被写体追跡部110は当該最小値が大きい程尤度を小さくする。式(3)で得られたSAD値V(x,y)の最小値と類似するSAD値が、被写体の推定位置と所定の閾値以上離れた位置に存在する場合には、類似被写体が存在する可能性が高い。このため、被写体追跡部110は、被写体の推定位置から所定の閾値以上離れた位置に存在するSAD値と式(3)で得られたSAD値V(x,y)の最小値との類似度が高い程尤度を低くする。
なお、式(4)で得られた被写体の色特徴色を示す情報量I(a)について、被写体領域内の平均値(期待値)であるエントロピーEinが小さい程、被写体の変化が大きい。エントロピーEinは次の式(5)で表される。
Figure 0006833483
被写体追跡部110は、エントロピーEinが小さい程尤度を小さくする。さらに、式(4)で示す被写体の特徴色である情報量I(a)について、被写体領域外の平均値(期待値)であるエントロピーEoutが大きい程類似対象が存在する可能性が高い。エントロピーEoutは次の式(6)で表される。
Figure 0006833483
被写体追跡部110は、エントロピーEoutが大きい程尤度を小さくする。さらに、被写体追跡の確からしさが一度低くなると、その後の追跡の信頼性も低くなる。このため、被写体追跡部110は尤度算出の際に履歴の尤度を加味する。例えば、所定の期間の尤度の平均値を現在フレームの尤度として用いる。このようにして、被写体追跡部110は被写体追跡の尤度を算出する。
続いて、被写体追跡部110は被写体特徴量を更新する(ステップS408)。ここでは、被写体追跡部110はステップS406の処理で推定した被写体領域に基づいてテンプレートを更新して、被写体のスケール変化に対応する。その後、被写体追跡部110は被写体追跡処理を終了して、次の撮影のサンプリング周期まで待ち状態となる。
図6は、図2に示す追尾量算出部111の一例を説明するためのブロック図である。
追尾量算出部111は、画像の縦方向および横方向の各々において追尾補正量を求めるが、ここでは、一方の方向の追尾補正量の算出について説明する。追尾量算出部111は、被写体の位置(つまり、重心位置)と画像中心位置(被写体の目標位置)との差分に基づいて、被写体を追尾するためのカウント値を算出する。追尾量算出部111は、カウント値をサンプリング時間毎に加算して、被写体の位置が目標位置に移動するように制御する。そして、追尾量算出部111は、被写体追跡部110の出力である尤度(被写体尤度)に基づいて、カウント値の大きさを変更して追尾の度合いを変更する。
減算器604は、被写***置取得部601が取得した被写***置の座標から画像中心位置取得部602が取得した画像中心位置の座標を減算する。これによって、画像中心位置と被写体の重心位置との画像上における距離(中心ずれ量)が算出される。この中心ずれ量は、画像中心をゼロとした際の符号付きのデータになる。減算器604の出力は、カウント値テーブル605に入力され、カウント値テーブル605から被写体重心位置と画像中心との差分の距離の大きさに応じたカウント値が出力される。なお、被写***置取得部601が、画像中心位置を中心(x座標、y座標共にゼロ)とする座標上における被写***置を取得してもよい。
なお、追尾量算出部111では、中心ずれ量が、閾値Z以下の場合又は閾値−Z以上の場合に、カウント値をゼロに設定する。これによって、画像中心から±Zの範囲内において追尾を行わない不感帯領域が設定される。なお、カウント値テーブル605は、中心ずれ量が大きくなるにつれてカウント値が大きくなるテーブルであり、カウント値の符号は中心ずれ量の符号に合わせられる。
カウント値テーブル605の出力は、可変ゲイン器606に入力される。ゲイン量算出部607は、被写体尤度取得部603が取得した被写体尤度に基づいてカウント値に係るゲイン(制御ゲイン)を算出する。ここでは、ゲイン量算出部607は被写体尤度が高い場合には、正しい被写体を追跡できている可能性が高いとして追尾の応答性を高めるためゲインを大きくする。一方で、被写体尤度が低い場合には、誤った被写体を追跡してしまっている可能性がある。そして、誤った追跡対象である被写体について追尾を行うとユーザの撮影を大きく妨げることとなる。このため、ゲイン量算出部607は、被写体尤度が低い場合には、ゲインを小さくする。このとき、被写体尤度が閾値以下の場合は、ゲインを0として追尾制御を停止してもよい。また、ゲインをゼロとする代わりに追尾スイッチ608をオフにすることで追尾制御を停止してもよい。そして、ゲイン量算出部607は算出したゲイン(ゲイン量)を可変ゲインCgとして可変ゲイン器606に設定する。
可変ゲイン器606の出力は信号選択部609に入力される。信号選択部609にはダウンカウント値設定部611のダウンカウント値および追尾スイッチ608の設定が入力される。信号選択部609は、追尾スイッチ608がオンであると、可変ゲイン器606の出力を選択する。一方、追尾スイッチ608がオフであると、信号選択部609はダウンカウント値設定部611の出力を選択する。そして、信号選択部609の出力は加算器610に入力される。
ダウンカウント値設定部611はダウンカウント値を設定する。ダウンカウント値設定部611には、サンプリング部613から追尾量前回サンプリング値が入力される。ダウンカウント値設定部611は、追尾量前回サンプリング値がプラスの符号である場合は、ダウンカウント値をマイナスに設定する。一方、追尾量前回サンプリング値がマイナスの符号である場合は、ダウンカウント値設定部611はダウンカウント値をプラスに設定する。これによって、ダウンカウント値設定部611は、追尾補正量の絶対値を小さくする。なお、ダウンカウント値設定部611は、追尾量前回サンプリング値が0±所定範囲以内である場合には、ダウンカウント値をゼロに設定する。また、追尾量前回サンプリング値は、前回サンプリングまでの追尾補正量を示す。
加算器610は、信号選択部609の出力と追尾量前回サンプリング値とを加算する。マイナスのダウンカウント値が追尾量前回サンプリング値に加算されると、追尾補正量の絶対値が小さくなる。加算器610の出力は上下限値設定部612に入力される。上下限値設定部612は追尾補正量を所定の上限値未満でかつ所定の下限値を超える量に設定する。上下限値設定部612の出力はサンプリング部613およびLPF614に入力される。LPF614は高周波ノイズをカットした追尾補正量を補正レンズ量変換部615に送る。補正レンズ量変換部615は追尾補正量を補正レンズ114で追尾するための信号形態に変換して最終的な追尾補正量を出力する。
このようにして、追尾量算出部111は、画像中心位置と被写***置との差分に応じて、サンプリング毎にカウント値を求めて追尾補正量に加算し、徐々に被写***置を画像中心付近に近づける追尾を行う。
なお、上述の説明では、被写体尤度に基づいて、ゲイン量算出部607がゲインを設定するようにしたが、被写体尤度に加えて撮影画像の重心位置に基づいて、ゲイン量算出部607はゲインを設定するようにしてもよい。
前述のように、被写体追跡部110においては、撮影画像から目的とする被写体領域を推定する。このため、撮影画像に目的とする被写体が収まるように追尾が行われる必要がある。目的とする被写体が撮影画像の端に存在する場合には、次のフレーム以降において被写体が撮影画像から外れる可能性が高い。よって、追尾によって被写体を画像中心(目標位置)に移動させることが重要となる。
一方、目的とする被写体が画像中心(目標位置)付近に存在する場合には、次のフレーム以降において、被写体が撮影画像から外れる可能性は低い。よって、追尾の重要度は低下する。従って、被写体尤度が低い程、追尾度合い(つまり、追尾状態)が小さくなるように制御するとともに、被写体重心位置が画像中心(目標位置)に近い程追尾度合いが小さくなるように制御する。
図7は、図2に示すカメラで行われる被写体追尾の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、カメラ101の主電源がオンされると開始し、所定のサンプリング周期で行われる。
まず、CPU105は、防振SW(図示せず)がONであるか否かを判定する(ステップS701)。防振SWがONであると(ステップS701において、YES)、CPU105は角速度計103の出力を取り込む(ステップS702)。そして、CPU105はカメラ101が振れ補正が可能な状態であるか否かを判定する(ステップS703)。ここでは、CPU105はカメラ101が電源を供給されて角速度計103の出力が安定するまでの状態である場合に振れ補正が可能な状態でないと判定する。一方、カメラ101が角速度計103の出力が安定した後の状態である場合には、CPU105は振れ補正が可能な状態であると判定する。これによって、電源の供給直後における角速度計103の出力が不安定な状態においては振れ補正が行われない。
カメラ101が振れ補正が可能な状態である場合には(ステップS703において、YES)、CPU105は、前述のようにして、振れ補正角度算出部108および敏感度調整部109によって、角速度計103の出力に基づいて振れ補正量を求める(ステップS704)。一方、カメラ101が振れ補正が可能な状態でない場合には(ステップS703において、NO)、CPU105は振れ補正量をゼロとする(ステップS705)。なお、防振SWがOFFであると(ステップS701において、NO)、CPU105はステップS705の処理に進む。
ステップS704又はS705の処理の後、CPU105は追尾SW(図示せず)がONであるか否かを判定する(ステップS706)。追尾SWがONであると(ステップS706において、YES)、CPU105は撮像素子106から連続的に得た撮影画像において追尾対象である被写体が存在するか否かを判定する(ステップS707)。追尾対象である被写体が存在すると(ステップS707において、YES)、CPU105は撮影画像において被写体領域の重心位置を推定する(ステップS708)。
続いて、CPU105は、前述のようにして当該重心位置に係る被写体尤度を求める(ステップS709)。なお、前述のように、ステップS708およびS709の処理は被写体追跡部110で行われる。そして、CPU105は、追尾量算出部111によって被写体重心位置および被写体尤度に基づいて追尾補正量を求める(ステップS710)。
追尾対象である被写体が存在しないと(ステップS707において、NO)、CPU105は追尾補正量をゼロに設定する(ステップS711)。なお、追尾SWがOFFであると(ステップS706において、NO)、CPU105はステップS711の処理に進む。
ステップS710又はS711の処理の後、CPU105は振れ補正量と追尾補正量とを加算してレンズ駆動量を算出する(ステップS712)。そして、CPU105は駆動制御部113によって、レンズ駆動量に基づいて補正レンズ114を駆動制御する(ステップsS713)。その後、CPU105は被写体追尾処理を終了して次のサンプリング周期まで待ち状態となる。
このようにして、第1の実施形態では、被写体の追跡によって得られた被写体の重心位置とその尤度に基づいて、補正レンズ114を駆動制御する。これによって、追尾の誤動作を防止して、しかも応答性の高い追尾を行うことができる。
[第2の実施形態]
前述の第1の実施形態では、被写体尤度に基づいて追尾度合いを変更する被写体追尾装置を備える撮像装置について説明をした。これに対して、第2の実施形態では、被写体尤度に基づいて追尾度合いを変更するとともに、追尾制御が難しい状態にある場合は、追尾制御が難しいことを撮影者に通知(警告)するように指示する被写体追尾装置を備える撮像装置について説明をする。追尾制御が難しい状態にあるか否かは、被写体尤度に基づいて判断をする。なお、被写体尤度に基づいて追尾度合いを変える点については、第1の実施形態と同様のため、説明は省略する。また、第1の実施形態と同様に、カメラに被写体追尾装置を適用した形態について説明をする。
図8は本発明の第2の実施形態に係るカメラの構成についてその一例を示す図である。第2の実施形態では、被写体追尾装置としてのCPU105が、被写体尤度に基づいて追尾制御が難しい状態にあるか否かを判定する追尾状態判定部801と、追尾状態判定部801による判定結果に基づいて撮影者への通知を指示する通知指示部802とを備える点で第1の実施形態と異なる。また、第2の実施形態のカメラ101は、画像を表示する表示部(図9(A)乃至図9(D))と、表示部に表示される画像を制御する表示制御部803を備え、表示制御部803は、通知指示部802からの通知指示を受けて、追尾制御が難しい状態にあることを撮影者へ通知する。
被写体追跡部110は、第1の実施形態と同様に、設定された追尾対象の被写体について被写体尤度を取得する。そして、取得された被写体尤度は追尾状態判定部801に送られる。追尾状態判定部801は、被写体追跡部110から受け取った被写体尤度に基づいて該被写体尤度が閾値以下であるか否かを判定する。そして、受け取った被写体尤度が閾値以下のとき、追尾状態判定部801は、被写体尤度が低いため追尾制御が難しい状態にあると判定する。一方、受け取った被写体尤度が閾値より大きいとき、追尾状態判定部801は、追尾制御可能な程度以上に被写体尤度が高いと判定する。追尾状態判定部801による判定結果は通知指示部802に送られる。追尾状態判定部801によって被写体尤度が閾値以下であると判定されたとき、通知指示部802は、追尾制御が難しい状態にあることを撮影者に通知するように、表示制御部803へ指示を送る。表示制御部803は、撮影者への通知指示を通知指示部802から受けると、表示部に表示される画像の内容を変更し、追尾制御が難しい状態にあることを撮影者に通知する。
次に、図9を用いて、追尾制御が難しい状態にあることを撮影者に通知する方法について説明をする。図9(A)乃至図9(D)に示すように、カメラ101は、背面に表示部として機能する液晶ディスプレイ901を備え、ライブビュー表示により、撮影前からカメラ101が捉えている画像を表示することができる。また、カメラ101には液晶ディスプレイ901の下にタッチパネル902が配置されており、タッチ操作によって指定された被写体903の座標位置を取得し、追尾対象の被写体を設定することができる。タッチ操作によって指定された被写体903は、被写体枠904によって示される。表示制御部803は、通知指示を通知指示部802から受けると、液晶ディスプレイ901に表示されている追尾アイコン905の表示を変化させて、追尾制御が難しい状態にあることを撮影者に通知する。追尾制御状態の変化に伴う追尾アイコン905の変化の例を説明する。
図9(A)において、タッチ操作により追尾対象の被写体903が指定されると、追尾制御が行われ、追尾制御を行っている状態であることが分かるように、液晶ディスプレイ901の画面(以下単に画面と呼ぶ)に追尾アイコン905が表示される。被写体追尾が行われていない間(被写体が指定されていない状態)は、追尾アイコン905は画面に表示されない。
図9(B)は、被写体指定後の状態を示す図である。時間の経過につれて、カメラの状態が図9(A)、図9(B)、図9(C)、図9(D)の順で変化した場合の振れ補正量と追尾補正量とを加算した加算器112の出力を図9(E)に示す。また、被写***置の変化を図9(F)、被写体尤度の変化を図9(G)、追尾アイコン905の表示の状態を図9(H)に示す。図9(A)に示すようなタッチ操作により被写体が指定されるタイミングT11までは、追尾アイコン905は画面に表示されていない状態であり、図9(B)に示すように追尾対象の被写体が指定されると、追尾アイコン905が画面に表示される。その後、指定した被写体903が画像中心から離れていても、追尾量算出部111で算出された追尾補正量に基づいて追尾制御が行われることにより、図9(B)に示すように、被写体903は画像中心に戻される。なお、図中、被写体を指定して位置を検出したタイミングをT11、追尾制御により被写体が画像中心に戻されたタイミングをT12として示す。
その後、図9(C)に示すように更に被写体903が移動すると、更に追尾補正量を大きくして追尾制御が行われる。図9(D)に示すように類似の被写体が画面内に複数表れた場合、被写体尤度は低く設定される。本実施形態では、被写体尤度が閾値Th1以下のとき、追尾ゲインはゼロに設定され、追尾制御を行わないように設定される。このとき、これ以上追尾を行わないことを撮影者に知らせるため、追尾アイコン905をグレー表示して、追尾不可能状態が撮影者に通知される(図9(H)参照)。
以上のようにして、第2の実施形態に係る被写体追尾装置は、被写体尤度が低く、追尾制御を行うことはできないと判定すると、追尾アイコン905の表示を変化させる指示を送る。これにより、撮影者が自らカメラをフレーミングして被写体を画像中心に移動させることを促すことができる。なお、追尾制御を行うか否かを判定する閾値と、撮影者に追尾制御が難しい状態にあることを通知する閾値とは、一致していてもよいし、異なっていてもよい。閾値が一致している場合、追尾制御を行わないことを撮影者に通知できる。追尾制御を行うか否かを判定する閾値のほうが小さい場合、追尾制御を行いながら撮影者に被写体尤度が低いことを通知でき、追尾制御が停止する前に撮影者にフレーミングを促すことができるため、一度追尾制御が停止してから再開するよりも、スムーズに追尾制御を行うことができる。
なお、第2の実施形態では、追尾アイコンの色を変化させることで撮影者に追尾制御が難しい状況にあることを通知したが、通知方法はこれに限定されない。追尾アイコンとは別に、被写体尤度が低いことを示すアイコンを液晶ディスプレイ901に表示してもよいし、カメラ101にLEDランプを設け、LEDランプの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)を被写体尤度が高い時(追尾制御ができているとき)と変化させてもよい。
上述の実施の形態では、振れ補正部材として補正レンズを用いて、当該補正レンズを光軸に交差する(例えば、直交する)面内で移動させる光学防振に適用した場合について説明した。一方、本発明は、光学防振に限らず、撮像素子を光軸に直交する面内で移動させる被写体追尾、撮像素子が出力する撮影フレームの各々における切り出し位置を変更する被写体追尾、撮像素子と撮影レンズ群を含む鏡筒とを回転駆動する被写体追尾、別のカメラをパンおよびチルトさせる回転雲台を組み合わせた被写体追尾、又は上記の複数の被写体追尾の組み合わせに適用することもできる。
上述の説明から明らかなように、図2に示す例では、補正レンズ114およびCPU105がシフト手段として機能し、CPU105、角速度計103、およびズームおよびフォーカス位置検出部107が被写体追跡手段として機能する。また、CPU105は制御手段として機能する。なお、少なくとも補正レンズ114、CPU105、角速度計103、およびズームおよびフォーカス位置検出部107によって被写体追尾装置が構成される。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を被写体追尾装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを被写体追尾装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
103 角速度計
107 ズームおよびフォーカス位置検出部
108 振れ補正角度算出部
109 敏感度調整部
110 被写体追跡部
111 追尾量算出部
113 駆動制御部
114 補正レンズ

Claims (10)

  1. 被写体追尾装置であって、
    影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡手段と、
    前記撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御して、前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする被写体追尾装置。
  2. 前記被写体追跡手段は、前記撮影画像において前記被写体を示す部分領域をテンプレートとして、前記テンプレートと当該テンプレートとして用いた部分画像を得た撮影画像よりも後に得られた撮影画像の部分領域とを照合して評価値を求め、前記評価値の分布に応じて前記信頼度を求めることを特徴とする請求項1に記載の被写体追尾装置。
  3. 前記被写体追跡手段は、前記被写体の特徴色の前記撮影画像における分布に基づいて被写体領域を推定して、当該被写体領域内と被写体領域外との特徴色の分布に基づいて前記信頼度を求めることを特徴とする請求項1に記載の被写体追尾装置。
  4. 前記被写体追跡手段は、前記信頼度を求める際、前記信頼度の履歴を参照して、現在の撮影画像における前記被写体の前記信頼度を求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被写体追尾装置。
  5. 前記制御手段は、前記信頼度が低い程、前記被写体の追尾状態を低下させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の被写体追尾装置。
  6. 前記制御手段は、前記撮影画像における前記被写体の前記位置が前記目標位置に近い程、前記被写体の追尾状態を低下させることを特徴とする請求項に記載の被写体追尾装置。
  7. 撮像光学系を介して結像した光学像に応じて撮影画像を得る撮像手段と、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の被写体追尾装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記シフト手段は、前記撮像光学系に備えられ前記撮像光学系の光軸に交差する方向に駆動される補正レンズを備えることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 連続的に得られる撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御することで前記被写体を追尾する被写体追尾装置の制御方法であって、
    前記撮影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡ステップと、
    前記シフト手段を制御して前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御ステップとを有し、
    前記制御ステップにおいて、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする制御方法。
  10. 連続的に得られる撮影画像における被写体の位置をシフトさせるシフト手段を制御することで前記被写体を追尾する被写体追尾装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記被写体追尾装置に備えられたコンピュータに、
    前記撮影画像において、前記撮影画像における前記被写体の位置および被写体らしさを示す信頼度を求める被写体追跡ステップと、
    前記シフト手段を制御して前記撮影画像における前記被写体の位置を、前記撮影画像における目標位置との差分が小さくなるように移動させる制御ステップとを実行させ
    前記制御ステップにおいて、前記信頼度に基づいて前記シフト手段の制御における制御ゲインを変更して前記被写体の追尾状態を変更することを特徴とする制御プログラム。
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