JP6833429B2 - 医療デバイス表面付着器具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体管腔内で拡張するバルーンなどの医療デバイスの表面に薬剤などを付着させる医療デバイス表面付着器具に関する。
生体管腔内に生じた病変部(狭窄部)改善のための医療デバイスとして、バルーンカテーテルが広く用いられている。バルーンカテーテルは、通常、長尺なシャフトと、このシャフトの先端側に設けられて径方向に拡張可能なバルーンとを備えており、収縮されているバルーンを、細い生体管腔を経由して体内の目的場所まで到達させた後に拡張させることで、病変部を押し広げることができる。
一方、病変部をバルーンにより強制的に押し広げると、内皮細胞が過剰に増殖して病変部に新たな狭窄(再狭窄)を発症する場合がある。このため、バルーンの外表面に狭窄を抑制するための薬剤をコーティングした薬剤塗布バルーン(Drug Coated Balloon;DCB)が用いられることがある。薬剤塗布バルーンは、拡張することで外表面にコーティングされている薬剤を病変部に放出し、薬剤を生体組織へ移行させることができ、これにより、再狭窄を抑制することができる。
また、心筋梗塞や狭心症の治療では、冠動脈の病変部(狭窄部)にステント(生体留置物)を留置して、冠動脈内の空間を確保する方法が行われており、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の生体管腔に形成された狭窄部の改善についても同様の方法が行われることがある。ステントによる治療においても、表面に狭窄を抑制するための薬剤をコーティングした薬剤溶出性ステントが用いられることがある。
このように、薬剤等の物質を表面に有する医療デバイスにおいては、その医療デバイスが病変部に送達されるまで、表面に有する物質が脱落しないようにすることが必要とされる。例えば、特許文献1では、自己拡張型のステントを収容する収容部の先端内面に薬剤含有体を設け、ステントが収容部から放出される際に、ステントの外表面に薬剤含有体を付着させるようにしている。これにより、ステントが病変部に送達されてからステントの表面に薬剤が設けられるので、送達時の脱落を防止できる。
国際公開2014/162400号明細書
特許文献1の発明は、自己拡張型のステントに対して薬剤を付着させることができるが、薬剤塗布バルーンなど他の医療デバイスにそのまま適用できるものではない。また、医療デバイスの表面に付着させる物質としては、薬剤のみならず、潤滑性コートや薬剤を保護するためのゲルなど、様々である。このため、様々な種類の医療デバイスの表面に対し、必要に応じた物質を簡単に付着させることのできる器具が望まれる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、様々な種類の医療デバイスの表面に対し、必要に応じた物質を簡単に付着させることのできる医療デバイス表面付着器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイス表面付着器具は、医療デバイスを生体管腔に導くポート部の基端側に設けられる医療デバイス表面付着器具であって、
前記医療デバイスの表面に付着させる付着物質を保持する収納部を有し、
前記収納部は、前記医療デバイスを内部に挿入させる入口開口部と、前記ポート部と連通する出口開口部とを有し、
前記付着物質は、前記入口開口部から前記出口開口部に向かって通過する前記医療デバイスの表面に対して付着可能となるように、前記収納部に収納されており、
前記収納部に収納されている付着物質は、多孔質体に保持されており、
前記多孔質体は、前記医療デバイスが有する大径部に接触する内径で、かつ、前記医療デバイスのうち前記大径部以外の部分の外径より大きい内径を有する連通孔を有し、
前記収納部は、前記出口開口部に付着量調整部を有し、該付着量調整部は、前記収納部を通過した前記医療デバイスの表面に付着した付着物質を所定厚みに調整する
上記のように構成した医療デバイス表面付着器具は、医療デバイスを入口開口部から挿入していくことで、表面に付着物質を付着させることができるので、医療デバイスの表面に対し様々な物質を簡単に付着させることができる。
前記収納部に収納されている付着物質は、ゲル状であるようにすれば、付着物質が収納部から漏出しないようにすることができる。
前記収納部に収納されている付着物質は、多孔質体に保持されているようにすれば、粘度の低い付着物質であっても、付着物質が収納部から漏出しないようにすることができる。
前記収納部は、前記出口開口部に付着量調整部を有し、該付着量調整部は、前記収納部を通過した前記医療デバイスの表面に付着した付着物質を所定厚みに調整する。このため、付着物質の医療デバイスの表面における量を適切に調整することができる。
前記収納部は、前記入口開口部に逆止弁を有する。このため、入口開口部から付着物質が漏出することを防止できる。
前記収納部は、前記付着物質を収納する内部の体積を変化させるように変形する変形可能壁を有するようにすれば、変形可能壁を変形させることで、収納部内部の圧力を大きくし、付着物質を医療デバイスにより付着させることができると共に、付着物質が減少した際にも、医療デバイスの表面に対し確実に付着物質を付着させることができる。
前記収納部は、前記付着物質を収納する内部の体積を変化させるように移動する隔壁部を有し、該隔壁部は前記付着物質を収納する内部の体積を減少させる方向に付勢されているようにすれば、付着物質の減少に伴い、収納部の体積が減少し、収納部内の圧力を一定の水準に維持できる。
前記収納部は、複数が直列状に設けられているようにすれば、医療デバイスの通過に伴い複数種類の付着物質を表面に付着させることができる。
ガイディングカテーテルのポート部材に第1形態の医療デバイス表面付着器具を取付けた状態の正面図である。 第1形態の医療デバイス表面付着器具の断面図である。 バルーンカテーテルの全体正面図である。 バルーンカテーテルの先端部付近拡大断面図である。 医療デバイス表面付着器具にバルーンカテーテルを挿入した状態の断面図である。 第2形態の医療デバイス表面付着器具をポート部材に取付けた状態の断面図である。 第3形態の医療デバイス表面付着器具の断面図である。 第4形態の医療デバイス表面付着器具の断面図である。 第5形態の医療デバイス表面付着器具の断面図である。 第6形態の医療デバイス表面付着器具の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書では、カテーテルの生体管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
第1形態の医療デバイス表面付着器具1は、医療デバイスを生体管腔内に導くガイディングカテーテル2の基端部に設けられて、医療デバイスの表面に付着物質を付着させるために用いられる。本実施形態において、医療デバイスはバルーンカテーテルである。図1に示すように、ガイディングカテーテル2は、生体管腔内に挿入される長尺状のシャフト20と、シャフト20の基端部に設けられるポート部材21とを有している。ポート部材21は、医療デバイスの入口となるポート部22を基端部に有し、このポート部22に対して医療デバイス表面付着器具1が取付けられる。
図2に示すように、医療デバイス表面付着器具1は、バルーンカテーテルが有するバルーンの表面に付着させる薬剤を含むゲル状の付着物質13を収納する収納部10と、ポート部22に対して係合固定されるポート固定部14とを有している。医療デバイス表面付着器具1は、硬質の樹脂などによって形成される。収納部10は、医療デバイスの入口となる入口開口部11と、医療デバイスの出口となる出口開口部12とを有している。出口開口部12はポート部22の内腔と連通しており、入口開口部11から収納部10内に挿入された医療デバイスを、ポート部22からガイディングカテーテル2内に導くことができる。
入口開口部11には、収納部10内の付着物質13が外部に漏出しないように、逆止弁部11aが設けられている。また、出口開口部12には、収納部10を通過した医療デバイスの表面に付着した付着物質13の厚みを調整する付着量調整部12aを設けられている。付着量調整部12aは、出口開口部12の径を挿入方向に沿って小さくするテーパ状に形成されており、医療デバイスの表面に付着した付着物質13が、所定の厚みまで除去される。
医療デバイスであるバルーンカテーテル30について説明する。図3に示すように、バルーンカテーテル30は、長尺状のバルーンカテーテルシャフト31と、バルーンカテーテルシャフト31の先端部に設けられるバルーン32と、バルーンカテーテルシャフト31の基端部に設けられるハブ33とを有している。図4に示すように、バルーンカテーテルシャフト31は、それぞれ長尺中空状に形成された外管35と内管36とが同心円状に配置されている。外管35の内径は内管36の外径よりも大きく、内管36は外管35の中空内部に納められている。内管36の中空内部は、ガイドワイヤ34を挿通させるガイドワイヤルーメン38を形成する。また、外管35の中空内部であって、内管36の外側には、バルーン32の拡張用流体を流通させる拡張ルーメン37が形成される。
ガイドワイヤ34は、バルーンカテーテルシャフト31の軸方向における中間位置の開口部31aからガイドワイヤルーメン38に挿入される。内管36は、開口部31aよりも先端側にのみ設けられている。このバルーンカテーテル30は、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプのカテーテルである。
内管36は、外管35の先端よりもさらに先端側まで突出している。バルーン32は、基端側端部が外管35の先端部に固定され、先端側端部が内管36の先端部に固定されている。これにより、バルーン32の内部が拡張ルーメン37と連通している。バルーン32は、拡張ルーメン37を介して拡張用流体が注入されることで、拡張される。拡張用流体は、気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体を用いることができる。
外管35及び内管36は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、バルーン32は、外管35や内管36と同様に可撓性を有する材料により形成されている。
このようなバルーンカテーテル30を生体管腔に挿入する際には、予めガイディングカテーテル2が生体管腔内に挿入されており、ガイディングカテーテル2のポート部材21からバルーンカテーテル30が挿入される。このとき、バルーンカテーテル30は、ポート部材21の基端部に設けられた医療デバイス表面付着器具1を通過する。
図5に示すように、入口開口部11から収納部10内に挿入されたバルーンカテーテル30のバルーン32の表面には、収納部10内の付着物質13が接触する。これにより、バルーン32の表面には付着物質13が付着する。収納部10を通過したバルーン32は、出口開口部12の付着量調整部12aにより、余分な付着物質13が除去される。ポート部材21は、内腔に血液の逆流を防止するための弁部23を有しており、この弁部23を通過してバルーン32が生体管腔内へと導かれる。
このように、ポート部22に医療デバイス表面付着器具1が設けられ、付着物質13が収納された収納部10内をバルーンカテーテル30のバルーン32が通過することで、バルーン32の表面に薬剤を含む付着物質13を付着させることができる。すなわち、バルーン32に医療デバイス表面付着器具1を通過させるだけで、簡単に薬剤をバルーン32の表面に付着させることができるので、薬剤を有するバルーン32を病変部に送達する手技における作業性を良好にすることができる。
次に、第2形態の医療デバイス表面付着器具40について説明する。図6に示すように、本形態の医療デバイス表面付着器具40は、ゲル状の付着物質44を収納する収納部41を有し、収納部41は入口開口部42と出口開口部43とを有する点で、第1形態の医療デバイス表面付着器具1と同様である。
本形態の医療デバイス表面付着器具40は、ポート部22の内腔に対して挿入されるポート固定部45を有している。ポート固定部45は、ポート部材21の内径に適合する外径を有し、バルーンカテーテルを挿通可能な内径を有する管状に形成されている。また、ポート固定部45は、ポート部22から弁部23より先端側まで挿入される。このように、医療デバイス表面付着器具40は、ポート部材21の内腔に固定されてもよい。
次に、第3形態の医療デバイス表面付着器具50について説明する。図7に示すように、本形態の医療デバイス表面付着器具50は、ゲル状の付着物質54を収納する収納部51と、ポート部22に対して係合固定されるポート固定部55とを有し、収納部51は入口開口部52と出口開口部53とを有する点で、第1形態の医療デバイス表面付着器具1と同様である。
本形態の医療デバイス表面付着器具50は、収納部51の一部の壁面が変形可能となっている。具体的には、収納部51の上下面がそれぞれ柔軟な素材によって形成された変形可能壁51aであり、この変形可能壁51aを押圧することで収納部51内の体積を変化させることができる。
変形可能壁51aを押圧して、収納部51内の体積を小さくすると、収納部51内の付着物質54の圧力が大きくなり、付着物質54をバルーン32の表面により付着させやすくすることができる。また、医療デバイス表面付着器具50をバルーンカテーテルが何度も通過し、収納部51内の付着物質54の量が減少した際にも、変形可能壁51aを押圧して、収納部51内の体積を小さくすることで、バルーン32の表面に付着物質54を付着させることができる。なお、変形可能壁51aを押圧して収納部51内の付着物質54の圧力を大きくした場合であっても、入口開口部52には逆止弁52aが設けられていることにより、付着物質54の漏出が防止される。
次に、第4形態の医療デバイス表面付着器具60について説明する。図8に示すように、本形態の医療デバイス表面付着器具60は、ゲル状の付着物質64を収納する収納部61と、ポート部22に対して係合固定されるポート固定部65とを有し、収納部61は入口開口部62と出口開口部63とを有する点で、第1形態の医療デバイス表面付着器具1と同様である。
本形態の医療デバイス表面付着器具60は、収納部61内に2つの隔壁部66を有し、2つの隔壁部66の間に付着物質64が収納されている。各隔壁部66は、付着物質64を収納する部分の体積を減少させる方向に付勢部67によって付勢されている。このため、付着物質64が減少すると、それに伴い隔壁部66間の体積が減少し、付着物質64の圧力が一定に保たれる。これによって、収納部61内の付着物質64の量が減少しても、バルーン32の表面に付着物質64を付着させることができる。なお、隔壁部66は、本形態では収納部61内に2つが対向するように設けられているが、1つであってもよい。
次に、第5形態の医療デバイス表面付着器具70について説明する。図9に示すように、本形態の医療デバイス表面付着器具70は、付着物質を収納する収納部71と、ポート部22に対して係合固定されるポート固定部75とを有し、収納部71は入口開口部72と出口開口部73とを有する点で、第1形態の医療デバイス表面付着器具1と同様である。
本形態の医療デバイス表面付着器具70は、収納部71に収納される付着物質が、スポンジ等の多孔質体74に保持されている。多孔質体74は、入口開口部72と出口開口部73とを連通させる連通孔74aを有している。入口開口部72から挿入されたバルーンカテーテル30は、連通孔74a内を通過する。連通孔74aは、通過するバルーン32の表面に当接できる径に形成されており、バルーン32の表面に付着物質を付着させることができる。
このように、付着物質を多孔質体74に保持させることにより、粘度の小さい付着物質であっても、収納部71内に収納して漏出しないようにすることができる。また、バルーンカテーテル30のうち、径の大きいバルーン32の部分のみ、多孔質体74の連通孔74aに接触するので、バルーンカテーテルシャフト31に付着物質を付着させないようにすることができる。
次に、第6形態の医療デバイス表面付着器具80について説明する。図10に示すように、本形態の医療デバイス表面付着器具80は、第1収納部81と第2収納部82及び第3収納部83が直列状に配置されている。第1収納部81内には、第1付着物質87が収納され、第2収納部82内には、第2付着物質88が収納され、第3収納部83内には、第3付着物質89が収納される。
医療デバイス表面付着器具80で最も基端側の第1収納部81は、バルーンカテーテル30を挿入する入口開口部84を有している。医療デバイス表面付着器具80で最も先端側の第3収納部83は、ポート部22の内腔と連通する出口開口部85を有している。また、第1収納部81と第2収納部82、第2収納部82と第3収納部83は、それぞれ連通部86で連通している。
入口開口部84から第1収納部81内に挿入されたバルーンカテーテル30は、連通部86を経て第2収納部82及び第3収納部83を通過し、出口開口部85からポート部22へと導かれる。このとき、バルーン32の表面には、第1収納部81において第1付着物質87が付着され、その表面には第2収納部82において第2付着物質88が付着され、その表面には第3収納部83において第3付着物質89が付着される。すなわち、バルーン32には各付着物質が層状に付着される。
このように、収納部を直列状に設けることにより、医療デバイスの表面に対し異なる複数の物質を一度に付着させることができる。直列状に設けられる収納部の数は、本形態では3つであるが、2つあるいは4つ以上であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス表面付着器具1は、医療デバイスを生体管腔に導くポート部22の基端側に設けられる医療デバイス表面付着器具1であって、医療デバイスの表面に付着させる付着物質13を保持する収納部10を有し、収納部10は、医療デバイスを内部に挿入させる入口開口部11と、ポート部22と連通する出口開口部12とを有し、付着物質13は、入口開口部11から出口開口部12に向かって通過する医療デバイスの表面に対して付着可能となるように、収納部10に収納されている。これにより、医療デバイスを入口開口部11から挿入していくことで、表面に付着物質13を付着させることができるので、医療デバイスの表面に対し様々な物質を簡単に付着させることができる。
また、収納部10に収納されている付着物質13は、ゲル状であるようにすれば、付着物質13が収納部10から漏出しないようにすることができる。
また、収納部71に収納されている付着物質74は、多孔質体74に保持されているようにすれば、粘度の低い付着物質74であっても、付着物質74が収納部71から漏出しないようにすることができる。
また、収納部10は、出口開口部12に付着量調整部12aを有し、付着量調整部12aは、収納部10を通過した医療デバイスの表面に付着した付着物質13を所定厚みに調整する。このため、付着物質13の医療デバイスの表面における量を適切に調整することができる。
また、収納部10は、入口開口部11に逆止弁11aを有する。このため、入口開口部11から付着物質13が漏出することを防止できる。
また、収納部50は、付着物質54を収納する内部の体積を変化させるように変形する変形可能壁51aを有するようにすれば、変形可能壁51aを変形させることで、収納部51内部の圧力を大きくし、付着物質54を医療デバイスにより付着させることができると共に、付着物質54が減少した際にも、医療デバイスの表面に対し確実に付着物質54を付着させることができる。
また、収納部60は、付着物質64を収納する内部の体積を変化させるように移動する隔壁部66を有し、隔壁部66は付着物質64を収納する内部の体積を減少させる方向に付勢されているようにすれば、付着物質64の減少に伴い、収納部61の体積が減少し、収納部61内の圧力を一定の水準に維持できる。
また、収納部80は、複数が直列状に設けられているようにすれば、医療デバイスの通過に伴い複数種類の付着物質を表面に付着させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、付着物質を付着させる医療デバイスがバルーンカテーテルであるが、医療デバイスは、ステントを病変部に送達するカテーテルやガイドワイヤなど他の種類であってもよい。
また、医療デバイスに付着させる付着物質としては、薬剤の他、医療デバイスの表面を保護するためのゲルや潤滑性コートなど、他の種類であってもよい。また、収納部内にゲル状の付着物質を収納する場合において、ゲルの粘度を調整することにより、医療デバイスの表面に付着させる量を調整することもできる。
1 医療デバイス表面付着器具
2 ガイディングカテーテル
10 収納部
11 入口開口部
11a 逆止弁部
12 出口開口部
12a 付着量調整部
13 付着物質
14 ポート固定部
20 シャフト
21 ポート部材
22 ポート部
23 弁部
30 バルーンカテーテル
31 バルーンカテーテルシャフト
32 バルーン
33 ハブ
34 ガイドワイヤ

Claims (6)

  1. 医療デバイスを生体管腔に導くポート部の基端側に設けられる医療デバイス表面付着器具であって、
    前記医療デバイスの表面に付着させる付着物質を保持する収納部を有し、
    前記収納部は、前記医療デバイスを内部に挿入させる入口開口部と、前記ポート部と連通する出口開口部とを有し、
    前記付着物質は、前記入口開口部から前記出口開口部に向かって通過する前記医療デバイスの表面に対して付着可能となるように、前記収納部に収納されており、
    前記収納部に収納されている付着物質は、多孔質体に保持されており、
    前記多孔質体は、前記医療デバイスが有する大径部に接触する内径で、かつ、前記医療デバイスのうち前記大径部以外の部分の外径より大きい内径を有する連通孔を有し、
    前記収納部は、前記出口開口部に付着量調整部を有し、該付着量調整部は、前記収納部を通過した前記医療デバイスの表面に付着した付着物質を所定厚みに調整する医療デバイス表面付着器具。
  2. 前記収納部に収納されている付着物質は、ゲル状である請求項1に記載の医療デバイス表面付着器具。
  3. 前記収納部は、前記入口開口部に逆止弁を有する請求項1または2に記載の医療デバイス表面付着器具。
  4. 前記収納部は、前記付着物質を収納する内部の体積を変化させるように変形する変形可能壁を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の医療デバイス表面付着器具。
  5. 前記収納部は、前記付着物質を収納する内部の体積を変化させるように移動する隔壁部を有し、該隔壁部は前記付着物質を収納する内部の体積を減少させる方向に付勢されている請求項1〜のいずれか1項に記載の医療デバイス表面付着器具。
  6. 前記収納部は、複数が直列状に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の医療デバイス表面付着器具。
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