JP6828431B2 - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール Download PDF

Info

Publication number
JP6828431B2
JP6828431B2 JP2016253566A JP2016253566A JP6828431B2 JP 6828431 B2 JP6828431 B2 JP 6828431B2 JP 2016253566 A JP2016253566 A JP 2016253566A JP 2016253566 A JP2016253566 A JP 2016253566A JP 6828431 B2 JP6828431 B2 JP 6828431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon
acid
less
hydrogen atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016253566A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018102693A (ja
Inventor
界 林
界 林
横田 政利
政利 横田
俊之 多羅尾
俊之 多羅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016253566A priority Critical patent/JP6828431B2/ja
Priority to US15/854,238 priority patent/US20180178082A1/en
Publication of JP2018102693A publication Critical patent/JP2018102693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6828431B2 publication Critical patent/JP6828431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0074Two piece balls, i.e. cover and core
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/0023Covers
    • A63B37/0024Materials other than ionomers or polyurethane
    • A63B37/0027Polyurea
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/005Cores
    • A63B37/0051Materials other than polybutadienes; Constructional details
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B37/00Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
    • A63B37/0075Three piece balls, i.e. cover, intermediate layer and core
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/28Reaction with compounds containing carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、反発性能に優れたゴルフボールに関し、詳細には、ゴルフボールのコアの改良に関する。
一般に、ソリッドゴムゴルフボールのコアは、基材ゴムとしてのポリブタジエンゴム、共架橋剤としての不飽和カルボン酸金属塩、架橋開始剤としてのジクミルパーオキサイドなどを含有するゴム組成物を加熱加圧成型することで作製される。この組成物において、不飽和カルボン酸金属塩は、ジクミルパーオキサイドなどの架橋開始剤によってポリブタジエン主鎖にグラフトされ、共架橋剤として働く。
このような不飽和カルボン酸金属塩を用いたゴルフボールとして、例えば、特許文献1、2には、1種または2種以上の高級脂肪酸または高級脂肪酸の金属塩で表面被覆されたアクリル酸亜鉛を共架橋剤として用いたゴム組成物から形成したコアを用いたゴルフボールが提案されている(特許文献1(請求項1)、特許文献2(請求項1)参照)。
特開昭59−141961号公報 特開昭60−92781号公報
従来のゴルフボールでは、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛が多用されている。しかしながら、ゴルフボールにはさらなる反発性の向上が求められている。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、反発性能に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールは、球状コアと、前記球状コアを被覆する少なくとも一層のカバーとを有し、前記球状コアが、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、(c)架橋開始剤を含有し、前記(b)共架橋剤が式(1)で表される化合物を含有するゴム組成物から形成されていることを特徴とする。共架橋剤として、式(1)で表される化合物を配合することで、ゴルフボールの柔軟性を維持したまま、反発性能を高めることができる。よって、本発明のゴルフボールは、反発性能に優れたものとなる。
Figure 0006828431
[式(1)中、Mは金属原子を示し、mは1または2を示す。
mが1の場合、R1およびR2は異なって、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基を示す。
mが2の場合、R1は炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数6〜30のアリール基を示し、2つのR2は同一または異なって、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基を示す。ただし、mが2の場合、R1および2つのR2が全て同一である化合物は除く。]
前記式(1)で表される化合物において金属原子(M)は、亜鉛、マグネシウム、カルシウムおよびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属原子が好ましい。前記式(1)で表される化合物においてR2が、炭素数2〜30のアルケニル基であり、カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有することが好ましい。前記式(1)で表される化合物においてR1が、炭素数2〜30のアルケニル基であり、カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さないことが好ましい。前記式(1)で表される化合物において、R1の炭素数がR2の炭素数よりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、反発性能に優れたゴルフボールが得られる。
本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図。 圧縮変形量と反発係数との関係を示す図である。
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールは、球状コアと、前記球状コアを被覆する少なくとも一層のカバーとを有し、前記球状コアが、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、(c)架橋開始剤を含有し、前記(b)共架橋剤が後述する式(1)で表される化合物を含有するゴム組成物から形成されていることを特徴とする。
前記(b)共架橋剤は、球状コア成形時に、ゴム組成物中の(a)基材ゴムに対してグラフト反応し、グラフトポリマーを形成してゴム分子を架橋する。また、前記(b)共架橋剤に含有される式(1)で表される化合物はイオンクラスターを形成し得るため、このイオンクラスターを構成する(b)成分はよりグラフト反応が進行しやすくなる。ここで、式(1)で表される化合物は、構造の異なるアルケニル基および/またはアルキニル基を有している。このような構造の異なるアルケニル基および/またはアルキニル基はグラフト反応の反応性が異なる。そのため、グラフトポリマーの成長が抑制され、架橋点のサイズが小さくなり、得られる球状コアが高反発になると考えられる。
[球状コア]
前記球状コアは、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤および(c)架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されている。
((a)基材ゴム)
前記(a)基材ゴムとしては、天然ゴムおよび/または合成ゴムを使用することができ、例えば、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などを使用できる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、特に、反発に有利なシス−1,4−結合を、40質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上有するハイシスポリブタジエンが好適である。前記(a)基材ゴム中のハイシスポリブタジエンの含有量は、50質量%以上が好ましく、より好ましくは70質量%以上である。
前記ハイシスポリブタジエンは、1,2−ビニル結合の含有量が2質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.7質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下である。1,2−ビニル結合の含有量が多すぎると反発性が低下する場合がある。
前記ハイシスポリブタジエンは、希土類元素系触媒で合成されたものが好適であり、特に、ランタン系列希土類元素化合物であるネオジム化合物を用いたネオジム系触媒の使用が、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましい。
前記ハイシスポリブタジエンは、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が、30以上であることが好ましく、より好ましくは32以上、さらに好ましくは35以上であり、140以下が好ましく、より好ましくは120以下、さらに好ましくは100以下、最も好ましくは80以下である。なお、本発明でいうムーニー粘度(ML1+4(100℃))とは、JIS K6300−1(2013)に準じて、Lローターを使用し、予備加熱時間1分間、ローターの回転時間4分間、100℃の条件下にて測定した値である。
前記ハイシスポリブタジエンとしては、分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が、2.0以上であることが好ましく、より好ましくは2.2以上、さらに好ましくは2.4以上、最も好ましくは2.6以上であり、6.0以下であることが好ましく、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下、最も好ましくは3.4以下である。ハイシスポリブタジエンの分子量分布(Mw/Mn)が小さすぎると作業性が低下し、大きすぎると反発性が低下するおそれがある。なお、分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(東ソー社製、「HLC−8120GPC」)により、検知器として示差屈折計を用いて、カラム:GMHHXL(東ソー社製)、カラム温度:40℃、移動相:テトラヒドロフランの条件で測定し、標準ポリスチレン換算値として算出した値である。
((b)共架橋剤)
前記(b)共架橋剤は、式(1)で表される化合物を含有する。共架橋剤として、式(1)で表される化合物を配合することで、コアの柔軟性を維持したまま、反発性能を高めることができる。
Figure 0006828431
[式(1)中、Mは金属原子を示し、mは1または2を示す。
mが1の場合、R1およびR2は異なって、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基を示す。
mが2の場合、R1は炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数6〜30のアリール基を示し、2つのR2は同一または異なって、炭素数2〜30のアルケニル基または炭素数2〜30のアルキニル基を示す。ただし、mが2の場合、R1および2つのR2が全て同一である化合物は除く。]
前記金属原子(M)としては、例えば、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属;スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、テクネチウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、金などの遷移金属;ベリリウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、ガリウム、カドミウム、インジウム、スズ、タリウム、鉛、ビスマス、ポロニウムなどの卑金属が挙げられる。前記金属原子は、単独または2種以上であってもよい。これらの中でも、前記金属原子としては、2価または3価の金属イオンを形成し得る金属原子が好ましく、より好ましくはベリリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウム、鉛およびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属である。
炭素数2〜30のアルケニル基としては、直鎖状、分岐鎖状のいずれでもよいが、直鎖状が好ましい。前記アルケニル基としては、炭素−炭素二重結合を1つ有するものが好ましい。前記アルケニル基としては、式(1)においてカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有するアルケニル基;式(1)においてカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さないアルケニル基が好ましい。
前記カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有するアルケニル基としては、例えば、エテニル基(ビニル基)、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基などが挙げられる。これらのアルケニル基の炭素数は、10以下が好ましく、より好ましくは8以下、さらに好ましくは6以下、特に好ましくは4以下である。
前記カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さないアルケニル基としては、例えば、2−プロペニル基、3−ブテニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、6−ヘプテニル基、7−オクテニル基、8−ノネニル基、9−デセニル基、10−ウンデセニル基、11−ドデセニル基、8−トリデセニル基、12−トリデセニル基、13−テトラデセニル基、8−ペンタデセニル基、14−ペンタデセニル基、15−ヘキサデセニル基、8−ヘプタデセニル基、10−ヘプタデセニル基、16−ヘプタデセニル基、17−オクタデセニル基などが挙げられる。これらの前記アルケニル基の炭素数は、5以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上であり、30以下が好ましく、より好ましくは25以下、さらに好ましくは20以下である。
炭素数2〜30のアルキニル基としては、直鎖状、分岐鎖状のいずれでもよいが、直鎖状が好ましい。前記アルキニル基としては、炭素−炭素三重結合を1つ有するものが好ましい。前記アルキニル基としては、式(1)においてカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有するアルキニル基;式(1)においてカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有さないアルキニル基が好ましい。
前記カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有するアルキニル基としては、例えば、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル基などが挙げられる。これらのアルキニル基の炭素数は、10以下が好ましく、より好ましくは8以下、さらに好ましくは6以下、特に好ましくは4以下である。
前記カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有さないアルキニル基としては、例えば、2−プロペニル基、3−ブチニル基、4−ペンチニル基、5−ヘキシニル基、6−ヘプチニル基、7−オクチニル基、8−ノニニル基、9−デシニル基、10−ウンデシニル基、11−ドデシニル基、8−トリデシニル基、12−トリデシニル基、13−テトラデシニル基、8−ペンタデシニル基、14−ペンタデシニル基、15−ヘキサデシニル基、8−ヘプタデシニル基、10−ヘプタデシニル基、16−ヘプタデシニル基、17−オクタデシニル基が挙げられる。これらの前記アルキニル基の炭素数は、5以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上であり、30以下が好ましく、より好ましくは25以下、さらに好ましくは20以下である。
前記炭素数1〜30のアルキル基としては、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよいが、直鎖状が好ましい。前記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。前記アルキル基の炭素数は、2以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上であり、30以下が好ましく、より好ましくは25以下、さらに好ましくは20以下である。
前記炭素数6〜30のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ビフェニル基、フェナントリル基、フルオレニル基などが挙げられる。
式(1)において、mが1の場合、R2がカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜30のアルケニル基またはカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜30のアルキニル基であり、R1がカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さない炭素数2〜30のアルケニル基またはカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有さない炭素数2〜30のアルキニル基であることが好ましい。またこの場合、R1の炭素数がR2の炭素数よりも大きいことが好ましい。
式(1)において、mが2の場合、2つのR2のうち一方がカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜30のアルケニル基またはカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有する炭素数2〜30のアルキニル基であり、他方のR2がカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さない炭素数2〜30のアルケニル基またはカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素三重結合を有さない炭素数2〜30のアルキニル基であることが好ましい。またこの場合、カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素不飽和結合を有さない基の炭素数が、カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素不飽和結合を有する基の炭素数よりも大きいことが好ましい。
前記式(1)で表される化合物としては、下記式(2)で表される化合物または下記式(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006828431
[式(2)中、M1は金属原子を示し、R11、R12およびR13は、同一又は異なって水素原子、炭素数1〜28のアルキル基を示し、R14は、炭素数1〜28のアルキレン基を示し、R15は水素原子、炭素数1〜27のアルキル基を示す。]
金属原子(M)は、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウム、鉛およびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属が好ましい。R11は、水素原子、メチル基またはエチル基が好ましい。R12は、水素原子、メチル基またはエチル基が好ましい。R13は、水素原子またはメチル基が好ましい。R11〜R13の組合せとしては、R11〜R13が水素原子である組合せ;R11およびR12が水素原子であり、R13がメチル基である組合せが好ましい。
前記R14で表される炭素数1〜28のアルキレン基は、分岐構造や環状構造を有してもよいが、直鎖状のアルキレン基が好ましい。前記アルキレン基の炭素数は、3以上が好ましく、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、28以下が好ましく、より好ましくは20以下、さらに好ましくは15以下である。
前記R15で表される炭素数1〜27のアルキル基は、分岐構造や環状構造を有してもよいが、直鎖状のアルキル基が好ましい。前記R15で表されるアルキル基の炭素数は、3以上が好ましく、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、27以下が好ましく、より好ましくは20以下、さらに好ましくは15以下である。
前記R14が有する炭素数とR15が有する炭素数との合計量は、5以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上であり、28以下が好ましく、より好ましくは25以下、さらに好ましくは20以下である。R14が有する炭素数とR15が有する炭素数の比率(R14/R15)は、0.1以上が好ましく、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.8以上であり、10.0以下が好ましく、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは1.3以下である。
前記式(2)で表される化合物としては、R11〜R13が水素原子、R14がヘプチレン基、R15がブチル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がヘプチレン基、R15がヘキシル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がヘプチレン基、R15がオクチル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がノニレン基、R15がヘキシル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がノニレン基、R15がオクチル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がウンデシレン基、R15がオクチル基である化合物;R11〜R13が水素原子、R14がトリデシレン基、R15がオクチル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がヘプチレン基、R15がブチル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がヘプチレン基、R15がヘキシル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がヘプチレン基、R15がオクチル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がノニレン基、R15がヘキシル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がノニレン基、R15がオクチル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がウンデシレン基、R15がオクチル基である化合物;R11およびR12が水素原子、R13がメチル基、R14がトリデシレン基、R15がオクチル基である化合物などが挙げられる。
Figure 0006828431
[式(2)中、M2は金属原子を示し、R21、R22およびR23は、同一又は異なって水素原子、炭素数1〜28のアルキル基を示し、R24は、炭素数1〜28のアルキレン基を示し、R25は水素原子、炭素数1〜27のアルキル基を示し、R26は炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアルキニル基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数6〜30のアリール基を示す。]
金属原子(M2)は、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウム、鉛およびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属が好ましい。R21は、水素原子、メチル基またはエチル基が好ましい。R22は、水素原子、メチル基またはエチル基が好ましい。R23は、水素原子またはメチル基が好ましい。R21〜R23の組合せとしては、R21〜R23が水素原子である組合せ;R21およびR22が水素原子であり、R23がメチル基である組合せが好ましい。
前記R24で表される炭素数1〜28のアルキレン基は、分岐構造や環状構造を有してもよいが、直鎖状のアルキレン基が好ましい。前記アルキレン基の炭素数は、3以上が好ましく、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、28以下が好ましく、より好ましくは20以下、さらに好ましくは15以下である。
前記R25で表される炭素数1〜27のアルキル基は、分岐構造や環状構造を有してもよいが、直鎖状のアルキル基が好ましい。前記R25で表されるアルキル基の炭素数は、3以上が好ましく、より好ましくは5以上、さらに好ましくは7以上であり、27以下が好ましく、より好ましくは20以下、さらに好ましくは15以下である。
前記R24が有する炭素数とR25が有する炭素数との合計量は、5以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上であり、28以下が好ましく、より好ましくは25以下、さらに好ましくは20以下である。R24が有する炭素数とR25が有する炭素数の比率(R24/R25)は、0.1以上が好ましく、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.8以上であり、10.0以下が好ましく、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは1.3以下である。
26は、エテニル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、8−トリデセニル基、8−ペンタデセニル基、8−ヘプタデセニル基、10−ヘプタデセニル基などが好ましい。
前記(b)共架橋剤は、本発明の効果を損なわない程度に、前記一般式(1)で表される化合物以外の他の共架橋剤を含有してもよい。前記他の共架橋剤としては、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸および/またはその金属塩が挙げられる。炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸および/またはその金属塩は、基材ゴム分子鎖にグラフト重合することによって、ゴム分子を架橋する作用を有する。前記炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられる。
炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の金属塩を構成する金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの1価の金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属イオン;アルミニウムなどの3価の金属イオン;錫、ジルコニウムなどのその他のイオンが挙げられる。前記金属成分は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。これらの中でも、前記金属成分としては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウムなどの2価の金属が好ましい。炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の2価の金属塩を用いることにより、ゴム分子間に金属架橋が生じやすくなるからである。
前記他の架橋剤を使用する場合、前記(b)共架橋剤中の前記一般式(1)で表される化合物の含有率は、3質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、より好ましくは10質量%以上であり、40質量%以下が好ましく、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下である。上記範囲内であれば、金属架橋が生じやすくなる。
前記ゴム組成物中の前記(b)共架橋剤の含有率は、前記(a)基材ゴム100質量部に対して、10質量部以上が好ましく、より好ましくは15質量部以上、さらに好ましくは20質量部以上であり、50質量部以下が好ましく、より好ましくは45質量部以下、さらに好ましくは40質量部以下である。前記(b)共架橋剤の含有量が10質量部未満では、ゴム組成物から形成される部材を適当な硬さとするために、後述する(c)架橋開始剤の量を増加しなければならず、架橋ゴム成形体の反発性が低下する傾向がある。一方、(b)共架橋剤の含有量が50質量部を超えると、ゴム組成物から形成される部材が硬くなりすぎる傾向がある。
((c)架橋開始剤)
前記(c)架橋開始剤は、(a)基材ゴム成分を架橋するために配合されるものである。(c)架橋開始剤としては、有機過酸化物が好適である。前記有機過酸化物は、具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられる。これらの有機過酸化物は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。
前記(c)架橋開始剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.2質量部以上が好ましく、より好ましくは0.5質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは2.5質量部以下である。0.2質量部未満では、ゴム組成物から形成される部材が柔らかくなりすぎて、ゴルフボールの反発性が低下する傾向があり、5.0質量部を超えると、ゴム組成物から形成される部材を適切な硬さにするために、前述した(b)共架橋剤の使用量を減少する必要があり、ゴルフボールの反発性が不足したり、耐久性が悪くなるおそれがある。
((d)金属化合物)
前記共架橋剤として炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸を使用する際は、(d)金属化合物をさらに含有することが好ましい。前記(d)金属化合物としては、ゴム組成物中において(b)共架橋剤として配合される炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸を中和することができるものであれば、特に限定されない。前記(d)金属化合物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化銅などの金属水酸化物;酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化銅などの金属酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリウムなどの金属炭酸化物が挙げられる。(d)前記金属化合物として好ましいのは、二価金属化合物であり、より好ましくは亜鉛化合物である。二価金属化合物は、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸と反応して、金属架橋を形成するからである。また、亜鉛化合物を用いることにより、反発性の高いゴルフボールが得られる。これらの(d)金属化合物は単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
((e)有機硫黄化合物)
前記ゴム組成物は、さらに(e)有機硫黄化合物を含有してもよい。(e)有機硫黄化合物としては、例えば、チオフェノール類、チオナフトール類、ポリスルフィド類、チウラム類、チオカルボン酸類、ジチオカルボン酸類、スルフェンアミド類、ジチオカルバミン酸塩類、チアゾール類およびこれらの金属塩よりなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。球状コアの硬度分布が大きくなるという観点から、(e)有機硫黄化合物としては、チオール基(−SH)を有する有機硫黄化合物、または、その金属塩が好ましく、チオフェノール類、チオナフトール類、または、これらの金属塩が好ましい。
チオール類としては、例えば、チオフェノール類、チオナフトール類が挙げられる。前記チオフェノール類としては、例えば、チオフェノール;4−フルオロチオフェノール、2,5−ジフルオロチオフェノール、2,6−ジフルオロチオフェノール、2,4,5−トリフルオロチオフェノール、2,4,5,6−テトラフルオロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノールなどのフルオロ基で置換されたチオフェノール類;2−クロロチオフェノール、4−クロロチオフェノール、2,4−ジクロロチオフェノール、2,5−ジクロロチオフェノール、2,6−ジクロロチオフェノール、2,4,5−トリクロロチオフェノール、2,4,5,6−テトラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールなどのクロロ基で置換されたチオフェノール類;4−ブロモチオフェノール、2,5−ジブロモチオフェノール、2,6−ジブロモチオフェノール、2,4,5−トリブロモチオフェノール、2,4,5,6−テトラブロモチオフェノール、ペンタブロモチオフェノールなどのブロモ基で置換されたチオフェノール類;4−ヨードチオフェノール、2,5−ジヨードチオフェノール、2,6−ジヨードチオフェノール、2,4,5−トリヨードチオフェノール、2,4,5,6−テトラヨードチオフェノール、ペンタヨードチオフェノールなどのヨード基で置換されたチオフェノール類;または、これらの金属塩が挙げられる。金属塩としては、亜鉛塩が好ましい。
前記チオナフトール類(ナフタレンチオール類)としては、2−チオナフトール、1−チオナフトール、1−クロロ−2−チオナフトール、2−クロロ−1−チオナフトール、1−ブロモ−2−チオナフトール、2−ブロモ−1−チオナフトール、1−フルオロ−2−チオナフトール、2−フルオロ−1−チオナフトール、1−シアノ−2−チオナフトール、2−シアノ−1−チオナフトール、1−アセチル−2−チオナフトール、2−アセチル−1−チオナフトール、またはこれらの金属塩を挙げることができ、2−チオナフトール、1−チオナフトール、またはこれらの金属塩が好ましい。金属塩としては、好ましくは2価の金属塩、より好ましくは亜鉛塩である。金属塩の具体的としては、例えば、1−チオナフトールの亜鉛塩、2−チオナフトールの亜鉛塩が挙げられる。
ポリスルフィド類とは、ポリスルフィド結合を有する有機硫黄化合物であり、例えば、ジスルフィド類、トリスルフィド類、テトラスルフィド類が挙げられる。前記ポリスルフィド類としては、ジフェニルポリスルフィド類が好ましい。
ジフェニルポリスルフィド類としては、ジフェニルジスルフィドの他;ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6−テトラフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6−テトラブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5,6−テトラヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタヨードフェニル)ジスルフィド等のハロゲン基で置換されたジフェニルジスルフィド類;ビス(4−メチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタメチルフェニル)ジスルフィド、ビス(4−t−ブチルフェニル)ジスルフィド、ビス(2,4,5−トリ−t−ブチルフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタ−t−ブチルフェニル)ジスルフィド等のアルキル基で置換されたジフェニルジスルフィド類;などが挙げられる。
チウラム類としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィドなどのチウラムモノスルフィド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスルフィド類、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどのチウラムテトラスルフィド類が挙げられる。チオカルボン酸類としては、例えば、ナフタレンチオカルボン酸が挙げられる。ジチオカルボン酸類としては、例えば、ナフタレンジチオカルボン酸が挙げられる。スルフェンアミド類としては、例えば、N−シクロへキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドが挙げられる。
(e)前記有機硫黄化合物は、単独もしくは二種以上を混合して使用することができる。(e)有機硫黄化合物としては、チオフェノール類および/またはその金属塩、チオナフトール類および/またはその金属塩、ジフェニルジスルフィド類、チウラムジスルフィド類が好ましく、より好ましくは2,4−ジクロロチオフェノール、2,6−ジフルオロチオフェノール、2,6−ジクロロチオフェノール、2,6−ジブロモチオフェノール、2,6−ジヨードチオフェノール、2,4,5−トリクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノール、1−チオナフトール、2−チオナフトール、ジフェニルジスルフィド、ビス(2,6−ジフルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジヨードフェニル)ジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドである。
(e)有機硫黄化合物の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.05質量部以上が好ましく、より好ましくは0.1質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは2.0質量部以下である。(e)有機硫黄化合物の含有量が、0.05質量部未満では、(e)有機硫黄化合物を添加した効果が得られず、ゴルフボールの反発性が向上しないおそれがある。また、(e)有機硫黄化合物の含有量が、5.0質量部を超えると、得られるゴルフボールの圧縮変形量が大きくなって、反発性が低下するおそれがある。
((f)カルボン酸および/またはその塩)
前記ゴム組成物は(f)カルボン酸および/またはその塩を含有してもよい。前記(f)カルボン酸および/またはその塩を含有することで、得られる球状コアの外剛内柔度合を大きくできる。前記(f)カルボン酸および/またはその塩としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸塩、芳香族カルボン酸および芳香族カルボン酸塩が挙げられる。前記(f)カルボン酸および/または塩は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。
前記脂肪族カルボン酸は、飽和脂肪族カルボン酸(以下、「飽和脂肪酸」と称する場合がある。)、不飽和脂肪族カルボン酸(以下、「不飽和脂肪酸」と称する場合がある。)のいずれであっても良い。また、脂肪族カルボン酸は、分岐構造や環状構造を有していてもよい。前記飽和脂肪酸の炭素数は、1以上が好ましく、30以下が好ましく、より好ましくは18以下、さらに好ましくは13以下である。前記不飽和脂肪酸の炭素数は、5以上が好ましく、より好ましくは7以上、さらに好ましくは8以上であり、30以下が好ましく、より好ましくは18以下、さらに好ましくは13以下である。なお、(f)カルボン酸および/またはその塩には、(b)共架橋剤として使用する炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸および/またはその金属塩は含まれないものとする。
前記芳香族カルボン酸としては、分子中にベンゼン環を有するもの、分子中に複素芳香環を有するものが挙げられる。前記芳香族カルボン酸は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。ベンゼン環を有するカルボン酸としては、例えば、ベンゼン環にカルボキシル基が直接結合した芳香族カルボン酸、ベンゼン環に脂肪族カルボン酸が結合した芳香族−脂肪族カルボン酸、縮合ベンゼン環にカルボキシル基が直接結合した多核芳香族カルボン酸、縮合ベンゼン環に脂肪族カルボン酸が結合した多核芳香族−脂肪族カルボン酸などが挙げられる。前記複素芳香環を有するカルボン酸としては、例えば、複素芳香環に直接カルボキシル基が結合したものが挙げられる。
脂肪族カルボン酸塩または芳香族カルボン酸塩としては、上述した脂肪族カルボン酸または芳香族カルボン酸の塩を用いることできる。これらの塩のカチオン成分としては、例えば、金属イオン、アンモニウムイオン、および、有機陽イオンを挙げることができる。金属イオンとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、銀などの一価の金属イオン;マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、カドミウム、銅、コバルト、ニッケル、マンガンなどの二価の金属イオン;アルミニウム、鉄などの3価の金属イオン;錫、ジルコニウム、チタンなどのその他のイオンが挙げられる。前記カチオン成分は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。
前記有機陽イオンとは、炭素鎖を有する陽イオンである。前記有機陽イオンとしては、特に限定されず、例えば、有機アンモニウムイオンが挙げられる。前記有機アンモニウムイオンとしては、例えば、ステアリルアンモニウムイオン、ヘキシルアンモニウムイオン、オクチルアンモニウムイオン、2−エチルヘキシルアンモニウムイオンなどの1級アンモニウムイオン、ドデシル(ラウリル)アンモニウムイオン、オクタデシル(ステアリル)アンモニウムイオンなどの2級アンモニウムイオン;トリオクチルアンモニウムイオンなどの3級アンモニウムイオン;ジオクチルジメチルアンモニウムイオン、ジステアリルジメチルアンモニウムイオンなどの4級アンモニウムイオンなどが挙げられる。これらの有機陽イオンは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪族カルボン酸および/またはその塩としては、飽和脂肪酸および/またはその塩、不飽和脂肪酸および/またはその塩が挙げられる。前記飽和脂肪酸および/またはその塩が好ましく、カプリル酸(オクタン酸)、ペラルゴン酸(ノナン酸)、カプリン酸(デカン酸)、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、または、これらのカリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、鉄塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩が好ましい。前記不飽和脂肪酸および/またはその塩としては、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸もしくはアラキドン酸、または、これらのカリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、鉄塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩が好ましい。
前記芳香族カルボン酸および/またはその塩としては、特に、安息香酸、ブチル安息香酸、アニス酸(メトキシ安息香酸)、ジメトキシ安息香酸、トリメトキシ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸、クロロ安息香酸、ジクロロ安息香酸、トリクロロ安息香酸、アセトキシ安息香酸、ビフェニルカルボン酸、ナフタレンカルボン酸、アントラセンカルボン酸、フランカルボン酸もしくはテノイル酸、または、これらのカリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、鉄塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩が好ましい。
前記(f)カルボン酸および/またはその塩の含有量は、例えば、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは1.0質量部以上、さらに好ましくは1.5質量部以上であって、40質量部以下が好ましく、より好ましくは35質量部以下であり、さらに好ましくは30質量部以下である。(f)カルボン酸および/またはその塩の含有量が0.5質量部以上であれば、球状コアの外剛内柔度合が大きくなり、40質量部以下であれば、コア硬度の低下が抑制され、反発性が良好となる。
前記ゴム組成物は、必要に応じて、顔料、重量調整などのための充填剤、老化防止剤、しゃく解剤、軟化剤などの添加剤を含有してもよい。また、ゴム組成物は、ゴルフボールのコアや、コア作製時に発生した端材を粉砕したゴム粉末を含有してもよい。
ゴム組成物に配合される顔料としては、例えば、白色顔料、青色顔料、紫色顔料などを挙げることができる。前記白色顔料としては、酸化チタンを使用することが好ましい。酸化チタンの種類は、特に限定されないが、隠蔽性が良好であるという理由から、ルチル型を用いることが好ましい。また、酸化チタンの含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは2質量部以上であって、8質量部以下が好ましく、より好ましくは5質量部以下である。
ゴム組成物が白色顔料と青色顔料とを含有することも好ましい態様である。青色顔料は、白色を鮮やかに見せるために配合され、例えば、群青、コバルト青、フタロシアニンブルーなどを挙げることができる。また、前記紫色顔料としては、例えば、アントラキノンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、メチルバイオレットなどを挙げることができる。
ゴム組成物に用いる充填剤としては、主として最終製品として得られるゴルフボールの重量を調整するための重量調整剤として配合されるものであり、必要に応じて配合すれば良い。前記充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、タングステン粉末、モリブデン粉末などの無機充填剤を挙げることができる。
前記老化防止剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、1質量部以下であることが好ましい。また、しゃく解剤の含有量は、(a)基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、5質量部以下であることが好ましい。
[式(1)で表される化合物の調製]
前記式(1)で表される化合物は、カルボン酸と、金属酸化物とを接触させることで得られる。具体的には、金属酸化物と、少なくとも第一カルボン酸と第二カルボン酸とを溶媒中で撹拌する方法が挙げられる。
前記金属酸化物としては、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物;酸化スカンジウム、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化銅、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化モリブデン、酸化テクネチウム、酸化ルテニウム、酸化ロジウム、酸化パラジウム、酸化銀、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化タングステン、レニウム、酸化オスミウム、酸化イリジウム、酸化白金、酸化金などの遷移金属の酸化物;酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ガリウム、酸化カドミウム、酸化インジウム、酸化スズ、酸化タリウム、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化ポロニウムなどの卑金属の酸化物が挙げられる。前記金属酸化物は、単独または2種以上の混合物として使用することもできる。これらの中でも、前記金属酸化物としては、2価の金属の酸化物が好ましく、より好ましくは酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化カドミウム、酸化鉛である。
前記カルボン酸としては、炭素数2〜30の飽和脂肪酸、炭素数3〜30の不飽和脂肪酸、炭素数7〜30の芳香族カルボン酸が挙げられる。
前記飽和脂肪酸としては、例えば、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸が挙げられる。
前記不飽和脂肪酸としては、炭素−炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸、炭素−炭素三重結合を有する不飽和脂肪酸が挙げられる。前記炭素−炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸としては、例えば、プロペン酸(アクリル酸)、2−メチルプロパ−2−エン酸(メタクリル酸)、2−ブテン酸などのα位の炭素が二重結合を有する不飽和脂肪酸(α,β−不飽和カルボン酸);3−ブテン酸、4−ペンテン酸、5−ヘキセン酸、6−ヘプテン酸、7−オクテン酸、8−ノネン酸、9−デセン酸、10−ウンデセン酸、11−ドデセン酸、12−トリデセン酸、9−テトラデセン酸、13−テトラデセン酸、14−ペンタデセン酸、9−ヘキサデセン酸、15−ヘキサデセン酸、16−ヘプタデセン酸、9−オクタデセン酸、11−オクタデセン酸、17−オクタデセン酸、18−ノナデセン酸、9−イコセン酸、11−イコセン酸、13−ドコセン酸などのα位の炭素が二重結合を有さない不飽和脂肪酸;が挙げられる。前記炭素−炭素三重結合を有する不飽和脂肪酸としては、例えば、プロピン酸、2−ブチン酸などのα位の炭素が三重結合を有する不飽和脂肪酸;3−ブテン酸、4−ペンチン酸、5−ヘキシン酸、6−ヘプチン酸、7−オクチン酸、8−ノニン酸、9−デシン酸、10−ウンデシン酸、11−ドデシン酸、12−トリデシン酸、9−テトラデシン酸、13−テトラデシン酸、14−ペンタデシン酸、9−ヘキサデシン酸、15−ヘキサデシン酸、16−ヘプタデシン酸、9−オクタデシン酸、11−オクタデシン酸、17−オクタデシン酸、18−ノナデシン酸などのα位の炭素が三重結合を有する不飽和脂肪酸が挙げられる。
前記芳香族カルボン酸としては、安息香酸、ブチル安息香酸、アニス酸(メトキシ安息香酸)、ジメトキシ安息香酸、トリメトキシ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸、クロロ安息香酸、ジクロロ安息香酸、トリクロロ安息香酸、アセトキシ安息香酸、ビフェニルカルボン酸、ナフタレンカルボン酸、アントラセンカルボン酸などが挙げられる。
前記第一カルボン酸としては、不飽和脂肪酸が好ましく、より好ましくはα位の炭素が二重結合を有する不飽和脂肪酸またはα位の炭素が三重結合を有する不飽和脂肪酸であり、プロペン酸または2−メチルプロパ−2−エン酸が特に好ましい。
前記第二カルボン酸としては、不飽和脂肪酸が好ましく、より好ましくはα位の炭素が二重結合および三重結合のいずれも有さない不飽和脂肪酸であり、9−テトラデセン酸、9−ヘキサデセン酸、9−オクタデセン酸、11−オクタデセン酸が特に好ましい。
第一カルボン酸と第二カルボン酸との使用量は、所望とする脂肪酸金属塩の化学構造に応じて適宜調節すればよい。なお、金属酸化物中の金属イオンのモル数とその金属イオンの価数との積(金属イオンが複数種存在する場合は各金属イオンのモル数とその金属イオンの価数との積の合計)をX、第一カルボン酸中のカルボキシ基のモル数をY1、第二カルボン酸中のカルボキシ基のモル数をY2としたとき、比率((Y1+Y2)/X)が、0以上であり、1.0以下が好ましい。
第一カルボン酸と第二カルボン酸とのモル比(第二カルボン酸/第一カルボン酸)は、適宜調整すればよいが、例えば、0.01以上が好ましく、より好ましくは0.02以上、さらに好ましくは0.04以上であり、0.67以下が好ましく、より好ましくは0.43以下、さらに好ましくは0.33以下である。
前記溶媒としては、トルエン、キシレンなどが挙げられる。溶媒の使用量は、前記金属酸化物およびカルボン酸の合計100質量部に対して、0.01質量部以上が好ましく、より好ましくは0.1質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上であり、100質量部以下が好ましく、より好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは10質量部以下、特に好ましくは3質量部である。
前記金属酸化物とカルボン酸とを混合する際の液温は、10℃以上が好ましく、より好ましくは15℃以上であり、70℃以下が好ましく、より好ましくは50℃以下である。前記金属酸化物とカルボン酸とを混合する際の撹拌時間は、適宜調節すればよい。
前記カルボン酸として、第一カルボン酸、第二カルボン酸に加えて第三カルボン酸を使用する場合、第一カルボン酸と第二カルボン酸と第三カルボン酸との使用量は、所望とする脂肪酸金属塩の化学構造に応じて適宜調節すればよい。なお、金属酸化物中の金属イオンのモル数とその金属イオンの価数との積(金属イオンが複数種存在する場合は各金属イオンのモル数とその金属イオンの価数との積の合計)をX、第一カルボン酸中のカルボキシ基のモル数をY1、第二カルボン酸中のカルボキシ基のモル数をY2、第三カルボン酸中のカルボキシ基のモル数をY3としたとき、比率((Y1+Y2+Y3)/X)が、0以上であり、1.0以下が好ましい。
[ゴム組成物の調製]
本発明で使用するゴム組成物は、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、(c)架橋開始剤、および、必要に応じてその他の添加剤などを混合して、混練することにより得られる。混練の方法は、特に限定されず、例えば、混練ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどの公知の混練機を用いて行えばよい。
本発明のゴルフボールが有する球状コアは、混練後のゴム組成物を金型内で成形することにより得ることができる。球状コアに成形する温度は、球状コアに成形する温度は、100℃以上が好ましく、110℃以上がより好ましく、120℃以上がさらに好ましく、170℃以下が好ましい。成形温度が170℃を超えると、コア表面硬度が低下する傾向がある。また、成形時の圧力は、2.9MPa〜11.8MPaが好ましい。成形時間は、10分間〜60分間が好ましい。
前記球状コアの表面硬度Hsと中心硬度Hoとの硬度差(Hs−Ho)は、ショアC硬度で、0以上が好ましく、より好ましくは10以上、さらに好ましくは15以上、特に好ましくは17以上であり、60以下が好ましく、55以下がより好ましく、50以下がさらに好ましい。前記硬度差が大きいと、高打出角および低スピンの飛距離が大きいゴルフボールが得られる。
前記球状コアの中心硬度Hoは、ショアC硬度で、30以上が好ましく、より好ましくは35以上、さらに好ましくは40以上である。球状コアの中心硬度HoがショアC硬度で30以上であれば、軟らかくなりすぎず、反発性が良好となる。また、球状コアの中心硬度Hoは、ショアC硬度で70以下が好ましく、より好ましくは65以下であり、さらに好ましくは60以下である。前記中心硬度HoがショアC硬度で70以下であれば、硬くなり過ぎず、打球感が良好となる。
前記球状コアの表面硬度Hsは、ショアC硬度で、65以上が好ましく、より好ましくは70以上、さらに好ましくは72以上であり、100以下が好ましく、より好ましくは95以下、さらに好ましくは90以下である。前記球状コアの表面硬度を、ショアC硬度で65以上とすることにより、球状コアが軟らかくなり過ぎることがなく、良好な反発性が得られる。また、前記球状コアの表面硬度をショアC硬度で100以下とすることにより、球状コアが硬くなり過ぎず、良好な打球感が得られる。
前記球状コアの直径は、34.8mm以上が好ましく、より好ましくは36.8mm以上、さらに好ましくは38.8mm以上であり、42.2mm以下が好ましく、41.8mm以下がより好ましく、さらに好ましくは41.2mm以下であり、最も好ましくは40.8mm以下である。前記球状コアの直径が34.8mm以上であれば、カバーの厚みが厚くなり過ぎず、反発性がより良好となる。一方、球状コアの直径が42.2mm以下であれば、カバーが薄くなり過ぎず、カバーの機能がより発揮される。
前記球状コアは、直径34.8mm〜42.2mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮変形量(圧縮方向にセンターが縮む量)が、2.0mm以上が好ましく、2.8mm以上がより好ましく、6.0mm以下が好ましく、5.0mm以下がより好ましい。前記圧縮変形量が、2.0mm以上であれば打球感がより良好となり、6.0mm以下であれば、反発性がより良好となる。
[カバー]
前記ゴルフボールのカバーは、樹脂成分を含有するカバー用組成物から形成される。前記樹脂成分としては、例えば、アイオノマー樹脂、BASFジャパン(株)から商品名「エラストラン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリウレタンエラストマー、アルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性スチレンエラストマーなどが挙げられる。
本発明のゴルフボールのカバーを構成するカバー用組成物は、樹脂成分として、熱可塑性ポリウレタンエラストマーまたはアイオノマー樹脂を含有することが好ましい。アイオノマー樹脂を使用する場合には、熱可塑性スチレンエラストマーを併用することも好ましい。カバー用組成物の樹脂成分中のポリウレタンまたはアイオノマー樹脂の含有率は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。
前記カバー用組成物は、上述した樹脂成分のほか、白色顔料(例えば、酸化チタン)、青色顔料、赤色顔料などの顔料成分、酸化亜鉛、炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの重量調整剤、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料または蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
前記白色顔料(例えば、酸化チタン)の含有量は、カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、より好ましくは1質量部以上であって、10質量部以下が好ましく、より好ましくは8質量部以下である。白色顔料の含有量を0.5質量部以上とすることによって、カバーに隠蔽性を付与することができる。また、白色顔料の含有量が10質量部超になると、得られるカバーの耐久性が低下する場合があるからである。
前記カバー用組成物のスラブ硬度は、所望のゴルフボールの性能に応じて適宜設定することが好ましい。例えば、飛距離を重視するディスタンス系のゴルフボールの場合、カバー用組成物のスラブ硬度は、ショアD硬度で50以上が好ましく、55以上がより好ましく、80以下が好ましく、70以下がより好ましい。カバー用組成物のスラブ硬度を50以上にすることにより、ドライバーショットおよびアイアンショットにおいて、高打出角で低スピンのゴルフボールが得られ、飛距離が大きくなる。また、カバー用組成物のスラブ硬度を80以下とすることにより、耐久性に優れたゴルフボールが得られる。また、コントロール性を重視するスピン系のゴルフボールの場合、カバー用組成物のスラブ硬度は、ショアD硬度で、50未満が好ましく、20以上が好ましく、25以上がより好ましい。カバー用組成物のスラブ硬度が、ショアD硬度で50未満であれば、ドライバーショットでは、本発明のコアにより、高飛距離化がはかれるとともに、アプローチショットのスピン量が高くなり、グリーン上で止まりやすいゴルフボールが得られる。また、スラブ硬度を20以上とすることにより、耐擦過傷性が向上する。複数のカバー層の場合は、各層を構成するカバー用組成物のスラブ硬度は、上記範囲内であれば、同一あるいは異なっても良い。
本発明のゴルフボールのカバーを成形する方法としては、例えば、カバー用組成物から中空殻状のシェルを成形し、コアを複数のシェルで被覆して圧縮成形する方法(好ましくは、カバー用組成物から中空殻状のハーフシェルを成形し、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法)、あるいは、カバー用組成物をコア上に直接射出成形する方法を挙げることができる。
カバーには、通常、表面にディンプルと呼ばれるくぼみが形成される。ディンプルの総数は、200個以上500個以下が好ましい。ディンプルの総数が200個未満では、ディンプルの効果が得られにくい。また、ディンプルの総数が500個を超えると、個々のディンプルのサイズが小さくなり、ディンプルの効果が得られにくい。形成されるディンプルの形状(平面視形状)は、特に限定されるものではなく、円形;略三角形、略四角形、略五角形、略六角形などの多角形;その他不定形状;を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。
前記カバーの厚みは、4.0mm以下が好ましく、より好ましくは3.0mm以下、さらに好ましくは2.0mm以下である。カバーの厚みが4.0mm以下であれば、得られるゴルフボールの反発性や打球感がより良好となる。前記カバーの厚みは、0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましく、さらに好ましくは0.8mm以上、特に好ましくは1.0mm以上である。カバーの厚みが0.3mm未満では、カバーの耐久性や耐摩耗性が低下する場合がある。複数のカバー層の場合は、複数のカバー層の合計厚みが上記範囲であることが好ましい。カバーが成形されたゴルフボール本体は、金型から取り出し、必要に応じて、バリ取り、洗浄、サンドブラストなどの表面処理を行うことが好ましい。また、所望により、塗膜やマークを形成することもできる。
本発明のゴルフボールの直径は、40mm〜45mmが好ましい。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が特に好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。また、ゴルフボールの質量は、40g以上50g以下が好ましい。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が特に好ましい。
本発明のゴルフボールは、直径40mm〜45mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときの圧縮変形量(圧縮方向に縮む量)は、2.0mm以上であることが好ましく、より好ましくは2.4mm以上であり、さらに好ましくは2.5mm以上であり、最も好ましくは2.8mm以上であり、4.0mm以下であることが好ましく、より好ましくは3.8mm以下、さらに好ましくは3.6mmである。前記圧縮変形量が2.0mm以上のゴルフボールは、硬くなり過ぎず、打球感が良い。一方、圧縮変形量を4.0mm以下にすることにより、反発性が高くなる。
本発明のゴルフボールの構造は、球状コアと、前記球状コアを被覆する一層以上のカバーとを有するものであれば、特に限定されない。前記球状コアは、単層構造であることが好ましい。単層構造の球状コアは、多層構造の界面における打撃時のエネルギーロスがなく、反発性が向上するからである。また、カバーは、一層以上の構造であればよく、単層構造、あるいは、少なくとも二層以上の多層構造を有していてもよい。本発明のゴルフボールとしては、例えば、球状コアと前記球状コアを被覆するように配設された単層のカバーとからなるツーピースゴルフボール;球状コアと前記球状コアを被覆するように配設された二層以上のカバーを有するマルチピースゴルフボール(スリーピースゴルフボールを含む);球状コアと前記球状コアの周囲に設けられた糸ゴム層と、前記糸ゴム層を被覆するように配設されたカバーとを有する糸巻きゴルフボールなどを挙げることができる。上記いずれの構造のゴルフボールにも本発明を好適に利用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール1が示された一部切り欠き断面図である。ゴルフボール1は、球状コア2と、球状コア2を被覆するカバー3とを有する。このカバーの表面には、多数のディンプル31が形成されている。このゴルフボール3の表面のうち、ディンプル31以外の部分は、ランド32である。このゴルフボール1は、カバー3の外側にペイント層およびマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(1)圧縮変形量(mm)
コアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮方向の変形量(圧縮方向にコアが縮む量)を測定した。
(2)反発係数
各コアに198.4gの金属製円筒物を40m/秒の速度で衝突させ、衝突前後の円筒物およびコアの速度を測定し、それぞれの速度および重量から各コアの反発係数を算出した。測定は各コアについて12個ずつ行って、その平均値を各コアの反発係数とした。
[脂肪酸金属塩の調製]
(1)脂肪酸金属塩No.1
酸化亜鉛580g(7.12mol)とトルエン1000mLとを10Lのジャケット式立て型ミキサーに仕込んだ。液をかき混ぜながら懸濁させ、アクリル酸1000g(13.9mol)とオレイン酸206g(0.73mol)を180分間で滴下して混合した後、40℃にて240分間反応させた。反応後、溶媒を除去して、脂肪酸金属塩No.1を得た。
(2)脂肪酸金属塩No.2
酸化亜鉛580g(7.12mol)とトルエン1000mLとを10Lのジャケット式立て型ミキサーに仕込んだ。液をかき混ぜながら懸濁させ、アクリル酸1000g(13.9mol)とオレイン酸435g(1.54mol)を180分間で滴下して混合した後、40℃にて240分間反応させた。反応後、溶媒を除去して、脂肪酸金属塩No.2を得た。
[ゴルフボールの作製]
(1)コアの作製
表1に示す配合のゴム組成物を混練ロールにより混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で170℃、20分間加熱プレスすることにより直径39.8mmの球状コアを得た。
Figure 0006828431
表1で用いた材料は下記の通りである。
BR:JSR社製、「BR730」(ハイシスポリブタジエンゴム(シス−1,4−結合含有量=96質量%、1,2−ビニル結合含有量=1.3質量%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))=55、分子量分布(Mw/Mn)=3))
ZDA:日触テクノファインケミカル社製、「ZN−DA90S」(アクリル酸亜鉛(ステアリン酸亜鉛を10質量%含有))
ジクミルパーオキサイド:日油社製、「パークミル(登録商標)D」
酸化亜鉛:東邦亜鉛社製、「銀嶺R」
チオナフトール:東京化成工業社製、2−チオナフトール
PBDS:川口化学工業社製、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィド
安息香酸:東京化成工業社製(純度98%以上)
充填剤:堺化学社製、「硫酸バリウムBD」
ゴム粉末:ゴム組成物から形成されたゴルフボールのコアを粉砕したもの
各コアの評価結果を表1に示した。また、各コアの圧縮変形量(mm)と反発係数(%)との関係を図2に示した。図2に示すように、(b)共架橋剤として脂肪酸金属塩No.1を用いたコア(No.C、D)、および、脂肪酸金属塩No.2を用いたコア(No.E、F)は、いずれも前記No.AとNo.Bよりも反発性能に優れることがわかる。
1:ゴルフボール、2:球状コア、3:カバー、31:ディンプル、32:ランド

Claims (5)

  1. 球状コアと、前記球状コアを被覆する少なくとも一層のカバーとを有するゴルフボールであって、
    前記球状コアが、(a)基材ゴム、(b)共架橋剤、(c)架橋開始剤を含有し、前記(b)共架橋剤が式(1)で表される化合物を含有するゴム組成物から形成されていることを特徴とするゴルフボール。
    Figure 0006828431
    [式(1)中、Mは亜鉛、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を示し、mは1または2を示す。
    mが1の場合、 1 はカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さない炭素数10〜25のアルケニル基であり、R 2 はカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜4のアルケニル基である。
    mが2の場合、 1 はカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さない炭素数10〜25のアルケニル基であり、一方のR2カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜4のアルケニル基であり、他方のR 2 はカルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有さない炭素数10〜25のアルケニル基、または、カルボニル基に結合する炭素原子が炭素−炭素二重結合を有する炭素数2〜4のアルケニル基である。
  2. 前記式(1)で表される化合物が、下記式(2)で表される化合物である請求項1に記載のゴルフボール。
    Figure 0006828431
    [式(2)中、M 1 は亜鉛、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を示し、
    11 、R 12 およびR 13 は、R 11 〜R 13 が水素原子であるか、または、R 11 およびR 12 が水素原子であってR 13 がメチル基であり、
    14 は炭素数3〜15のアルキレン基を示し、R 15 は炭素数3〜15のアルキル基を示し、R 14 が有する炭素数とR 15 が有する炭素数との合計量が15〜20である。]
  3. 前記式(2)において、 14 が有する炭素数とR 15 が有する炭素数との比率(R 14 /R 15 )が、0.5〜5.0である請求項2に記載のゴルフボール。
  4. 前記式(2)で表される化合物が、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がヘプチレン基、R 15 がブチル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がヘプチレン基、R 15 がヘキシル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がヘプチレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がノニレン基、R 15 がヘキシル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がノニレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がウンデシレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 〜R 13 が水素原子、R 14 がトリデシレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がヘプチレン基、R 15 がブチル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がヘプチレン基、R 15 がヘキシル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がヘプチレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がノニレン基、R 15 がヘキシル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がノニレン基、R 15 がオクチル基である化合物、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がウンデシレン基、R 15 がオクチル基である化合物、または、
    11 およびR 12 が水素原子、R 13 がメチル基、R 14 がトリデシレン基、R 15 がオクチル基である化合物である請求項2に記載のゴルフボール。
  5. 前記(b)共架橋剤が、前記一般式(1)で表される化合物以外の他の共架橋剤を含有し、
    前記(b)共架橋剤中の前記一般式(1)で表される化合物の含有率が、3質量%〜40質量%である請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴルフボール。
JP2016253566A 2016-12-27 2016-12-27 ゴルフボール Active JP6828431B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016253566A JP6828431B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 ゴルフボール
US15/854,238 US20180178082A1 (en) 2016-12-27 2017-12-26 Golf ball

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016253566A JP6828431B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 ゴルフボール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018102693A JP2018102693A (ja) 2018-07-05
JP6828431B2 true JP6828431B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=62625260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016253566A Active JP6828431B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 ゴルフボール

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20180178082A1 (ja)
JP (1) JP6828431B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7347072B2 (ja) 2019-09-25 2023-09-20 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボール
JP7347073B2 (ja) 2019-09-25 2023-09-20 住友ゴム工業株式会社 ゴルフボール

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3273033B2 (ja) * 1999-03-23 2002-04-08 三菱レイヨン株式会社 防汚性塗料組成物
JP2004167052A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフボール用ゴム組成物
US20120046124A1 (en) * 2007-02-16 2012-02-23 Sullivan Michael J Golf balls containing visible decorative inserts enclosed in transparent layers
US9938394B2 (en) * 2016-06-29 2018-04-10 Acushnet Company Golf ball layers including a fatty acid (meth)acrylic acid salt
JP2018086177A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 ブリヂストンスポーツ株式会社 マルチピースソリッドゴルフボール
JP6855764B2 (ja) * 2016-11-29 2021-04-07 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフボール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018102693A (ja) 2018-07-05
US20180178082A1 (en) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101364420B1 (ko) 골프공
EP2808063B1 (en) Golf ball
US10188911B2 (en) Golf ball
JP6828431B2 (ja) ゴルフボール
US9694243B2 (en) Golf ball
JP6787048B2 (ja) ゴルフボール
JP6753253B2 (ja) ゴルフボール
JP7087729B2 (ja) ゴルフボール
US10590259B2 (en) Golf ball
JP7347073B2 (ja) ゴルフボール
KR20170031055A (ko) 골프공
JP7347072B2 (ja) ゴルフボール
JP2021053036A (ja) ゴルフボール
JP6780391B2 (ja) ゴルフボール
US10232224B2 (en) Golf ball
JP6863133B2 (ja) ゴルフボールの製造方法
US11185742B2 (en) Golf ball
KR102668895B1 (ko) 골프공
JP6879080B2 (ja) ゴルフボールの製造方法
JP6961929B2 (ja) ゴルフボール
JP2021115314A (ja) ゴルフボール

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6828431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250