JP6826502B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、配管内を流れる流体の流量を算出する超音波流量計に関する。
配管に取り付けられることにより、配管内を流れる流体の流量を算出可能な超音波流量計が知られている。例えば、特許文献1には、クランプ部およびセンサ部を含む超音波流量スイッチが記載されている。センサ部は、超音波制御機構および電子回路部を含み、クランプ部により配管に取り付けられる。超音波制御機構は、配管内を流れる流体に超音波を送信するとともに配管内を流れる流体から超音波を受信する。電子回路部は、超音波制御機構により送信および受信される超音波に基づいて配管内を流れる流体の流量を算出する。
特開2016−217733号公報
特許文献1に記載の超音波流量スイッチにおいては、超音波制御機構および電子回路部が筐体部内に一体的に収容されている。したがって、使用者は、超音波制御機構と電子回路部とを別個に取り扱う必要がなく、配管への超音波流量スイッチの取り付けおよび配管からの超音波流量スイッチの取り外し等の取り扱いを容易に行うことができる。
しかしながら、この超音波流量スイッチには、比較的低い電圧、主に直流電圧24Vが電源ケーブルにより供給されるので、電源ケーブルを長い距離引き回すと、電圧降下に起因した悪影響の虞がある。そのため、このような超音波流量スイッチは、屋外での使用には不向きである。一方、超音波流量スイッチに比較的高い電圧、主に交流電圧100V〜240Vを供給することができれば、電源ケーブルを長い距離引き回しても、電圧降下に起因した悪影響は生じ難い。但し、このような構成では、高い電圧(交流電圧)を低い電圧(直流電圧)に変換する電圧変換部が必要になるとともに、高い電圧を供給する電源ケーブルを接続可能な高電圧端子が必要となる。
電圧変換部および高電圧端子を収容する変換器を、超音波流量スイッチとは別個に設けることも考えられるが、変換器の設置場所を別途確保しなければならず、使い勝手に欠ける。この点、超音波流量スイッチの筐体の中に変換器を収容することも考えられるが、筺体全体が大型化すると配管への取付作業に労力が掛かり、使い勝手に欠ける。また、多数の配管が複雑に入り組んだ工場では、超音波流量スイッチを配管へ取り付ける際の作業空間が制約されることから、なるべく小型な筐体であることが望ましい。
また、筐体内に変換器を収容した場合には、上述した電源ケーブルを高電圧端子に接続する接続作業が必要となるが、例えば筐体の全体を覆うカバーを開けて高電圧端子にアクセスしなければならないとなると、接続作業に手間が掛かる虞がある。例えば、上述したように多数の配管が複雑に入り組んだ工場では、筺体の全体を覆う大きなカバーを取り外すための作業空間を確保できない場合もある。
本発明の目的は、ケーシングをコンパクト化して使い勝手を高めるとともに、狭い作業空間でも電源ケーブルを高電圧端子に容易に接続することが可能な超音波流量計を提供することである。
(1)本発明に係る超音波流量計は、配管内を流れる流体への超音波の送信および配管内を流れる流体からの超音波の受信のうち少なくとも一方を行う第1のセンサユニットと、第1のセンサユニットの出力信号に基づいて配管内の流体の流量を算出する流量算出部と、外部から供給された第1の電圧を当該第1の電圧よりも低い第2の電圧に変換し、変換後の第2の電圧を流量算出部に供給する電圧変換部と、配管に取り付け可能な取付面を有しかつ取付面と反対側の主面を有するとともに、第1のセンサユニットによる超音波の送信方向または受信方向により規定される第1の方向における第1の端部を有し、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部を収容するケーシングと、ケーシングの主面に設けられ、流量算出部により算出された流量を表示する表示部と、ケーシング内で表示部と第1の端部との間に設けられた端子台と、ケーシング内で端子台上に設けられ、電圧変換部に接続されかつ第1の電圧を供給する第1の電気経路が接続可能である第1の端子と、ケーシング内で端子台上に設けられ、流量算出部に接続されかつ信号を伝達する第2の電気経路が接続可能である第2の端子とを備え、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部のうち少なくとも1つは、ケーシング内において表示部と取付面との間に配置され、ケーシングは、表示部と第1の端部との間において主面に開口部を有し、開口部を閉塞および開放可能に設けられるカバー部材を有し、第1の端部、開口部および表示部は、第1の方向に並ぶように配置され、第1の端子と第2の端子とは、開口部の開放時に開口部を通して露出するように配置され、ケーシングの第1の端部に、第1の電気経路が通過可能で第1の電気経路を保持する第1のポートと、第2の電気経路が通過可能で第2の電気経路を保持する第2のポートとが設けられる。
この超音波流量計においては、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部が収容されたケーシングが配管に取り付けられる。配管内を流れる流体への超音波の送信および配管内を流れる流体からの超音波の受信のうち少なくとも一方が第1のセンサユニットにより行われる。第1のセンサユニットの出力信号に基づいて配管内の流体の流量が流量算出部により算出される。流量算出部により算出された流量が、配管への取付面とは反対側のケーシングの主面に設けられた表示部により表示される。
第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部のうち少なくとも1つは、ケーシング内において表示部と取付面との間に配置される。第1のセンサユニットによる超音波の送信方向または受信方向により第1の方向が規定される。ケーシング内で表示部と第1の端部との間に端子台が設けられる。これにより、第1の端部、端子台および表示部が第1の方向に並ぶ。この構成においては、第1の方向と交差する方向にケーシングを小型化することができる。
多数の配管が複雑に入り組んだ環境においては、配管が延びる方向に交差する方向における作業空間を十分に確保することは困難である。このような環境においても、上記の構成によれば、第1の方向が流体の流れる方向に沿う状態でケーシングを配管に取り付けることが容易となり、超音波流量計の使い勝手が向上する。また、端子台上には、第1および第2の端子が設けられる。この場合、第1および第2の端子を第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部のうち少なくとも1つと干渉させることなくコンパクトに配置することができる。
ケーシングの第1の端部には、第1および第2のポートが設けられる。第1のポートにより保持されつつ第1のポートを通過した第1の電気経路は、第1の端子を介して電圧変換部に接続される。第2のポートにより保持されつつ第2のポートを通過した第2の電気経路は、第2の端子を介して流量算出部に接続される。外部から第1の端子を介して電圧変換部に供給される第1の電圧は当該第1の電圧よりも低い第2の電圧に変換され、変換後の第2の電圧が流量算出部に供給される。そのため、第1の電気経路を通して高い電圧を外部から超音波流量計に供給することが可能となり、第1の電気経路を長い距離引き回しても、電圧降下に起因した悪影響が発生することを防止することができる。したがって、屋外で超音波流量計を使用する場合でも、高い精度で流量を算出することができる。また、第2の電気経路を通して流量算出部とケーシングの外部との間で信号を伝達させることが可能である。
さらに、ケーシングはカバー部材により閉塞および開放可能な開口部を主面に有し、第1の端部、開口部および表示部は第1の方向に並ぶ。これにより、開口部の開放時に開口部を通して第1および第2の端子が露出する。この構成によれば、使用者は、開口部を開放することにより、開口部を通して第1および第2の電気経路を第1および第2の端子に接続する作業をケーシングの上方から容易に行うことができる。接続作業が行われないときには、開口部を閉塞させることにより第1および第2の端子を保護するとともに、使用者が第1および第2の端子に接触することを防止することができる。
また、上記の構成においては、カバー部材は第1および第2の端子を露出させる開口部を閉塞可能に設けられればよく、ケーシングの全体を覆うように設けられる必要がない。そのため、多数の配管が複雑に入り組むことにより作業空間を十分に確保することが困難な環境においても、使用者は、第1および第2の端子を開口部から容易に露出させ、接続作業を行うことができる。
これらの結果、ケーシングをコンパクト化して超音波流量計の使い勝手を高めるとともに、狭い作業空間でも第1および第2の電気経路を第1および第2の端子に容易に接続することができる。
(2)ケーシングは、端子台と取付面との間に第1の収容空間を有し、表示部と取付面との間に第2の収容空間を有し、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部のうちいずれかは第1の収容空間に収容され、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部のうち残りは第2の収容空間に収容されてもよい。
この場合、第1のセンサユニット、流量算出部および電圧変換部が第1および第2の収容空間に分散的に配置されるので、ケーシングの第1の方向およびそれに交差する方向の寸法の増加を抑制することができるとともに、ケーシングの取付面と主面との間の寸法の増加を抑制することができる。これにより、超音波流量計をコンパクト化することができる。
(3)第1のセンサユニットは第1の収容空間に収容され、流量算出部および電圧変換部は第2の収容空間に収容されてもよい。この場合、電圧変換部により変換された第2の電圧を流量算出部に供給するための構成を容易にすることができる。
(4)流量算出部に接続されかつ第1の電圧よりも低い第3の電圧を供給する第3の電気経路が接続可能である第3の端子をさらに備え、第2のポートは、第3の電気経路が通過可能で第3の電気経路を保持してもよい。
この場合、第3の電気経路を通して流量算出部に第3の電圧が供給される。そのため、電圧変換部に第1の電圧が供給されない場合でも流量算出部を動作させることができる。また、第3の電気経路は、第2電気経路と共通の第2のポートを用いて保持されるので、ケーシングにポートを追加する必要がない。これにより、ケーシングが大型化することを防止することができる。
(5)第2および第3の電気経路は、共通のケーブルに設けられ、第2のポートには、ケーブルのコネクタが取り付けられる取付部が設けられてもよい。この場合、第2および第3の電気経路を一体的に取り扱うことができる。これにより、超音波流量計の取り扱い性を向上させることができる。
(6)超音波流量計は、第1のポートを防水可能に閉塞する閉塞部材をさらに備えてもよい。この場合、ケーシングの耐水性および耐油性等の耐久性を向上させることができる。
(7)超音波流量計は、配管を挟んで第1のセンサユニットと対向するように配管に取り付けられ、配管内を流れる流体への超音波の送信および配管内を流れる流体からの超音波の受信のうち少なくとも他方を行う第2のセンサユニットをさらに備え、流量算出部は、第2のセンサユニットの出力信号にさらに基づいて配管内の流体の流量を算出してもよい。この構成によれば、配管の径が大きい場合でも、配管内の流体の流量を容易に算出することができる。
(8)超音波流量計は、ケーシングの第1の方向における第1の端部とは反対の第2の端部に形成され、流量算出部が接続されるとともに、第2のセンサユニットが接続される接続部をさらに備えてもよい。この場合、ケーシングを第1の方向に交差する方向にコンパクトに維持しつつ第2のセンサユニットを流量算出部に接続することができる。
(9)超音波流量計は、流量算出部が実装される第1の実装面を有するとともに、第1の実装面が第1の方向に交差する第2の方向を向くように立てて配置される制御基板と、電圧変換部が実装される第2の実装面を有するとともに、第2の実装面が第2の方向を向くように立てて配置される電源基板とをさらに備えてもよい。この場合、流量算出部および電圧変換部の放熱性を向上させつつ、ケーシングを第2の方向にコンパクトにすることができる。
(10)第1の実装面と第2の実装面とは、第2の方向において、ケーシングの第2の方向の寸法の7割以上離間してもよい。この場合、制御基板の電圧変換部から電源基板から流量算出部に放射されるノイズの影響を容易に低減することができる。
(11)超音波流量計は、流量算出部と電圧変換部との間に配置される電磁波吸収部材をさらに備えてもよい。この場合、電圧変換部から流量算出部に放射されるノイズの影響を容易に低減することができる。
(12)ケーシングの取付面を除く部分は金属部材により形成されてもよい。この場合、ケーシングを通して流量算出部および電圧変換部から発生する熱を効率よく外部に放散することができる。
(13)流量算出部は、放熱部材を介してケーシングの金属部材に接触するように配置されてもよい。この場合、放熱部材およびケーシングを介して流量算出部から発生する熱をより効率よく外部に放散することができる。
(14)ケーシングの取付面は樹脂部材により形成されてもよい。この場合、流体の熱がケーシング内にはほとんど伝達しない。これにより、配管内に高温の流体が流れる場合でも、流体の流量を高い精度で算出することができる。
(15)ケーシング内において、取付面と流量算出部および電圧変換部との間に空気断熱層が設けられてもよい。この場合、配管内を流れる流体の熱が流量算出部および電圧変換部に伝達することがより確実に防止される。そのため、配管内により高温の流体が流れる場合でも、高温に起因した流量算出部および電圧変換部への悪影響を防止することができる。
(16)超音波流量計は、表示部、流量算出部および電圧変換部を保持しつつケーシングに取り付けられる保持部材をさらに備えてもよい。この場合、表示部、流量算出部および電圧変換部の位置関係を維持しつつ表示部、流量算出部および電圧変換部を容易にケーシングに設けることができる。
本発明によれば、ケーシングをコンパクト化して使い勝手を高めるとともに、狭い作業空間でも電源ケーブルを高電圧端子に容易に接続することができる。
本発明の一実施の形態に係る超音波流量計の外観斜視図である。 図1の超音波流量計の内部構成を示す模式的断面図である。 ケーシングの斜視図である。 幅方向に直交するケーシングの断面図である。 制御基板、電源基板および表示基板の位置関係を示す図である。 図5の電子回路ユニットの分解斜視図である。 長手方向に直交するケーシングの断面図である。 制御基板の構成を示すブロック図である。 ケーシング内の端子台の構成を示す平面図である。 端子台への配線接続の一例を示す図である。 端子台への配線接続の他の例を示す図である。 第1の変形例におけるケーシング内の構成を示す模式的断面図である。 第2の変形例におけるケーシング内の構成を示す模式的断面図である。
(1)超音波流量計の概略構成
以下、本発明の一実施の形態に係る超音波流量計について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る超音波流量計の外観斜視図である。図2は、図1の超音波流量計100の内部構成を示す模式的断面図である。図1に示すように、本実施の形態においては、比較的大型の配管Pを挟んで対向する状態で、クランプ部材1,2が取付器具により配管Pの外周面に取り付けられる。配管Pの直径は、例えば40mm〜200mmである。配管P内には流体が流れる。
図1および図2に示すように、超音波流量計100は、ケーシング10,20、センサユニット30,40、制御基板50、電源基板60、表示基板70および端子台80を含む。ケーシング10内には、センサユニット30、制御基板50、電源基板60、表示基板70および端子台80が収容される。ケーシング20内には、センサユニット40が収容される。ケーシング10,20は、複数の固定ねじ101によりクランプ部材1,2に固定される。これにより、超音波流量計100が配管Pの外周面に取り付けられる。
ケーシング10は、樹脂材料により形成される樹脂ケース11と、金属材料により形成される金属ケース12とを含み、流体が流れる方向(配管Pの軸心方向)に沿って延びる細長形状を有する。以下、ケーシング10において、配管Pを向く方向を下方向と定義し、その反対方向を上方向と定義する。ケーシング10の上下方向は、ケーシング10の長手方向および幅方向に直交する。
樹脂ケース11は、下部の一部が配管Pと接触する状態でクランプ部材1により配管Pに取り付けられる。金属ケース12は、樹脂ケース11との間で内部空間を形成するように樹脂ケース11の上部に取り付けられる。配管Pに取り付けられるケーシング10の面を取付面10aと呼び、取付面10aとは反対のケーシング10の面を主面10bと呼ぶ。取付面10aは樹脂ケース11の下面に該当し、主面10bは金属ケース12の上面に該当する。
ケーシング10の取付面10aには、上下方向に貫通する開口部h1が形成される。また、取付面10aには、下方に突出する一対の突出部10pが形成される。一対の突出部10pは、開口部h1を挟んで長手方向に対向するように配置される。ケーシング10が配管Pに取り付けられた状態において、一対の突出部10pが配管Pに接触し、取付面10aは配管Pに接触しない。ケーシング10の主面10bには、透光性の窓部材17が設けられる。
ケーシング20は、樹脂材料により形成される樹脂ケース21と、金属材料により形成される金属ケース22とを含む。樹脂ケース21は、一部が配管Pと接触する状態でクランプ部材2により配管Pに取り付けられる。金属ケース22は、樹脂ケース21との間で内部空間を形成するように樹脂ケース21に取り付けられる。配管Pに取り付けられるケーシング20(樹脂ケース21)の取付面20aには、上下方向に貫通する開口部h2が形成される。また、取付面20aには、突出部10pと同様の一対の突出部20pが形成される。
センサユニット30は、超音波素子31、経路部材32および固体形状の音響カプラント33を含む。超音波素子31は、配管Pに対して所定の角度で超音波を送信しかつ超音波を受信するように配置され、音響接合剤により経路部材32の上部に接合される。
経路部材32は、非金属でかつ高い剛性および高い音響透過性を有する材料により形成される。また、経路部材32は、高い耐環境性を有する材料により形成されることが好ましい。本例では、経路部材32は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂またはULTEM(登録商標)樹脂により形成される。経路部材32は、開口部h1を閉塞するように図示しないシール部材を介してケーシング10に取り付けられる。経路部材32の下面は、開口部h1から下方にわずかに突出する。取付面10aからの経路部材32の下面の突出量は、取付面10aからの各突出部10pの突出量よりも小さい。
音響カプラント33は、経路部材32の下面に取り付けられる。ケーシング10が配管Pに取り付けられることにより、音響カプラント33は、わずかに押し潰された状態で経路部材32の下面と配管Pの外周面との間に配置される。なお、音響カプラント33の押し潰し量は、一対の突出部10pにより規制される。
センサユニット40は、超音波素子31、経路部材32および音響カプラント33とそれぞれ同様の構成を有する超音波素子41、経路部材42および音響カプラント43を含む。超音波素子41は、配管Pに対して所定の角度で超音波を送信しかつ超音波を受信するように配置され、音響接合剤により経路部材42に接合される。経路部材42は、開口部h2を閉塞するように図示しないシール部材を介してケーシング20に取り付けられる。音響カプラント43は、経路部材42と配管Pとの間に配置される。
センサユニット30,40は、超音波素子31,41による超音波の送信方向または受信方向が第1の方向(ケーシング10の長手方向)を含むように配置される。具体的には、第1の方向は、超音波素子31,41による超音波の送信方向または受信方向が取付面10aに投影された方向を意味する。したがって、第1の方向と取付面10aに垂直な方向とのベクトル和が、超音波素子31,41による超音波の送信方向または受信方向となる。
上記の配置(いわゆるZ型配置)においては、超音波素子31により送信された超音波は、経路部材32および音響カプラント33を通して入射角θで配管P内の流体に入射される。流体を通過した超音波は、出射角θで配管Pを透過し、音響カプラント43および経路部材42を通して超音波素子41により受信される。超音波素子41により送信された超音波は、経路部材42および音響カプラント43を通して入射角θで配管P内の流体に入射される。流体を通過した超音波は、出射角θで配管Pを透過し、音響カプラント33および経路部材32を通して超音波素子31により受信される。
制御基板50には、制御部51が設けられる。制御部51は、ケーシング10内でセンサユニット30に接続されるとともに、ケーブル5を通してケーシング20内のセンサユニット40に接続される。制御部51は、センサユニット30,40の動作を制御するとともに、センサユニット30,40から超音波の送受信の結果を示す出力信号を取得する。また、制御部51は、取得された出力信号に基づいて、配管P内を流れる流体の速度および流量を算出する。
電源基板60には、変圧器、整流素子、電圧レギュレータ、平滑用コンデンサおよびヒューズ等を含む電圧変換部61が設けられる。電圧変換部61は、端子台80に設けられた複数の端子から入力される高電圧(例えば100V〜240Vの交流電圧)を低電圧(例えば36V未満の直流電圧)に変換し、変換された電圧を制御基板50および表示基板70に出力する。なお、電圧変換部61は、蓄電用のコンデンサを含んでもよい。これにより、電圧変換部61は、端子台80からの電圧の入力が瞬間的に遮断された場合でも、制御基板50および表示基板70への電圧の出力を継続することができる。
表示基板70には、反射部材および遮光部材を含む表示部71が設けられる。本実施の形態においては、表示部71はセグメント表示器であるが、ドットマトリクス表示器または液晶表示器であってもよい。表示部71には、制御部51により算出された流体の速度および流量等の種々の情報が表示される。使用者は、窓部材17を通してケーシング10の上方から表示部71を視認することができる。
端子台80には、ケーシング10の外部の機器と接続される複数の端子が設けられる。ケーシング10、センサユニット30、制御基板50、電源基板60、表示基板70および端子台80の詳細な構成および配置については後述する。
(2)ケーシング
図3は、ケーシング10の斜視図である。図3に示すように、ケーシング10(金属ケース12)の長手方向における一方の端面を端面10cと呼び、他方の端面を端面10dと呼ぶ。ケーシング10の端面10cには、ケーブル3,4を接続するためのポート13,14が幅方向に並ぶように形成される。
ケーブル3には、ケーシング10の外部電源から図2の電源基板60に電圧を入力するための電気経路が設けられる。外部電源は、例えば100V〜240Vの交流電圧を供給する商用電源である。ケーブル4には、外部装置と図2の制御基板50との間で信号を伝達するための電気経路が設けられる。外部装置は、例えばパーソナルコンピュータまたはプログラマブルロジックコントローラである。ケーブル3,4の電気経路は、端子台80の複数の端子に接続される。図3においては、ケーブル3,4の電気経路の図示を省略している。
ポート13は、ケーブル3のコネクタ3Aが取り付けられる取付部13Aを含む。取付部13Aにコネクタ3Aが取り付けられることにより、ポート13はケーブル3をケーシング10の外部から内部に通過させつつ保持する。ポート14は、ケーブル4のコネクタ4Aが取り付けられる取付部14Aを含む。取付部14Aにコネクタ4Aが取り付けられることにより、ポート14はケーブル4をケーシング10の外部から内部に通過させつつ保持する。
ポート13の取付部13Aとケーブル3のコネクタ3Aとの間には、防水構造が設けられる。同様に、ポート14の取付部14Aとケーブル4のコネクタ4Aとの間には防水構造が設けられる。これにより、ケーシング10の耐水性および耐油性等の耐久性を向上させることができる。その結果、より厳しい環境においても超音波流量計100を使用することができる。
ケーシング10の端面10dには、ケーシング10内において図2の制御基板50と接続された接続部15が形成される。ケーシング10の接続部15にケーブル5の一端が接続されるとともに、図2のケーシング20内のセンサユニット40にケーブル5の他端部が接続される。ケーブル5を通して、制御基板50からセンサユニット40に制御のための制御信号(超音波素子41の励起信号)が与えられるとともに、センサユニット40から制御基板50に超音波の出力信号が与えられる。
ケーシング10の主面10bには、上下方向に貫通する略矩形状の開口部h3,h4が端面10cから端面10dに向かって長手方向にこの順で並ぶように形成される。端子台80は、ケーシング10内において、開口部h3と上下方向に重なりかつ開口部h3と近接する位置に配置される。これにより、開口部h3からケーシング10内の端子台80が露出する。そのため、使用者は、ケーブル3,4の電気経路を端子台80の複数の端子に接続する作業をケーシング10の上方から容易に行うことができる。
接続作業が行われないときには、開口部h3を覆うカバー部材16が図示しないシール部材を介してケーシング10の主面10bに取り付けられる。これにより、端子台80が保護されるとともに、使用者が端子台80の端子に接触することが防止される。
開口部h4には、図示しないシール部材を介して窓部材17が嵌め込まれる。窓部材17は、例えばガラスにより形成される。表示部71は、ケーシング10内において、窓部材17と上下方向に重なりかつ窓部材17と近接する位置に配置される。これにより、使用者は、窓部材17を通してケーシング10の上方からケーシング10内の表示部71を視認することができる。
ケーシング10の主面10bには、開口部h4の一辺に近接して幅方向に並ぶように複数(本例では3個)の操作部18が設けられる。操作部18は、図2の表示基板70を通して制御基板50に接続される。操作部18は、種々の情報を超音波流量計100に入力するために用いられる。種々の情報は、配管P内を流れる流体の速度を算出するために必要な情報(例えば配管Pの内径等)、または配管P内を流れる流体の流量についてのしきい値等を含む。
また、ケーシング10の主面10bにおける端面10dの近傍の部分には、表示ランプ19が設けられる。表示ランプ19は、例えば異なる色彩で発光する複数の発光ダイオードを含み、表示基板70を通して制御基板50に接続される。後述するように、超音波流量計100は、流量スイッチとしても動作する。表示ランプ19は、流量スイッチの動作状態に対応して異なる表示状態(例えば色彩)で点灯する。
(3)センサユニット、制御基板および電源基板の配置
図4は、幅方向に直交するケーシング10の断面図である。図4に示すように、上記の表示基板70および端子台80の配置によれば、ケーシング10内において、端子台80の下方および表示基板70の下方に比較的大きい収容空間V1,V2がそれぞれ形成される。収容空間V1には、センサユニット30が収容される。収容空間V2には、制御基板50および電源基板60(図2)が収容される。
図5は、制御基板50、電源基板60および表示基板70の位置関係を示す図である。図5に示すように、制御基板50、電源基板60および表示基板70は、保持部材111,112により位置関係が維持された状態で一体的に保持される。これにより、制御基板50、電源基板60、および表示基板70からなる電子回路ユニット110が形成され、放熱性および断熱性を維持しつつ表示基板70、制御基板50および電源基板60を容易にケーシング10に設けることができる。
図6は、図5の電子回路ユニット110の分解斜視図である。図6に示すように、保持部材111は、水平部111aと、幅方向における水平部111aの一端から下方に延びる垂直部111bとを含み、略Γ型形状の断面を有する。垂直部111bは、水平部111aよりも厚み幅が大きくなるように形成されるとともに、内部が中空になるように肉抜きされている。
保持部材112は、保持部材111と同様に、水平部112aと、幅方向における水平部112aの一端から下方に延びる垂直部112bとを含み、略Γ型形状の断面を有する。垂直部112bは、水平部112aよりも厚み幅が大きくなるように形成されるとともに、内部が中空になるように肉抜きされている。
保持部材111,112は、水平部111a,112aが略面一となるように配置される。表示基板70は、表示部71が実装される実装面70aを有する。表示基板70は、実装面70aが上方を向く状態で、保持部材111,112をまたぐように水平部111a,112aの上面に保持される。
制御基板50は、制御部51が実装される実装面50a(後述する図7)を有する。制御基板50は、実装面50aが幅方向を向くように直立した状態で保持部材111の垂直部111bの中空部内に保持される。電源基板60は、電圧変換部61が実装される実装面60aを有する。電源基板60は、実装面60aが幅方向を向くように直立した状態で保持部材112の垂直部112bの中空部内に保持される。
図7は、長手方向に直交するケーシング10の断面図である。図7に示すように、組み立てられた電子回路ユニット110がケーシング10内に収容される。電子回路ユニット110内において保持部材111,112に保持された表示基板70の下方が収容空間V2となり、制御基板50および電源基板60が収容空間V2に配置されることとなる。このように、保持部材111,112により制御基板50、電源基板60および表示基板70、の位置関係を維持しつつ制御基板50、電源基板60および表示基板70を容易にケーシング10に設けることができる。
本実施の形態においては、ケーシング10の上部(金属ケース12)は金属部材により形成される。そのため、金属ケース12を通して制御基板50および電源基板60から発生する熱を効率よく外部に放散することができる。金属ケース12の表面には、放熱性を向上させるための部材がさらにコーティングされてもよい。
また、ケーシング10内には、制御部51と金属ケース12の内面とに接触するように配置された放熱部材57が設けられる。放熱部材57は、シリコーンゴム等の熱伝導放熱シートにより形成される。これにより、放熱部材57および金属ケース12を介して制御部51から発生する熱をより効率よく外部に放散することができる。
本実施の形態においては、放熱部材57は熱伝導放熱シートにより形成されるが、本発明はこれに限定されない。放熱部材57は、熱伝導放熱シートに加えて、または熱伝導放熱シートに代えてヒートシンク等の放熱フィンにより形成されてもよい。なお、本実施の形態のように、制御部51は、その一部が制御基板50を貫通するように実装され、放熱部材57は、制御基板50を貫通した制御部51の部分に接触するように設けられてもよい。
さらに、制御基板50および電源基板60は、直立した状態で配置されるので、制御基板50および電源基板60から発生する熱を効率よく放散させつつケーシング10を幅方向にコンパクトにすることができる。制御基板50の実装面50aと電源基板60の実装面60aとは、幅方向において、ケーシング10の幅方向の寸法の7割以上離間することが好ましい。この場合、電圧変換部61から制御部51に放射されるノイズの影響を容易に低減することができる。
また、本実施の形態においては、配管Pに取り付けられるケーシング10の下部(樹脂ケース11)は樹脂部材により形成される。そのため、配管P内に高温の流体が流れる場合でも、流体の熱がケーシング10内にはほとんど伝達しない。特に、本実施の形態においては、ケーシング10の一対の突出部10pが配管Pと接触し、樹脂ケース11の取付面10aは配管Pとは接触せずに離間する。したがって、流体の熱がケーシング10内に伝達することをより効率よく防止することができる。
さらに、ケーシング10内において、制御部51と樹脂ケース11とは上下方向に離間し、電圧変換部61と樹脂ケース11とは上下方向に離間する。この場合、制御部51と樹脂ケース11との間に空気断熱層L1が設けられ、電圧変換部61と樹脂ケース11との間に空気断熱層L2が設けられる。これにより、配管P内を流れる流体の熱が制御部51および電圧変換部61に伝達することをさらに確実に防止することができる。これらの結果、配管P内に高温の流体が流れる場合でも、高温に起因した制御部51および電圧変換部61への悪影響を防止することができる。
また、本実施の形態においては、保持部材111,112と樹脂ケース11とが物理的に離間することにより、保持部材111,112と樹脂ケース11との間にもそれぞれ空気断熱層L3,L4が形成される。そのため、高温に起因した制御部51および電圧変換部61への悪影響をより確実に防止することができる。
(4)制御基板
図8は、制御基板50の構成を示すブロック図である。図8に示すように、制御基板50の実装面50aには、制御部51および記憶部52が実装される。制御部51は、例えばCPU(中央演算処理装置)により実現され、測定部53、受付部54、算出部55および出力部56を含む。
記憶部52は、例えば揮発性メモリまたはハードディスクを含み、超音波流量計100を動作させるための種々のデータおよびシステムプログラムを記憶する。制御部51が記憶部52に記憶されたシステムプログラムを実行することにより、測定部53、受付部54、算出部55および出力部56の機能が実現される。
測定部53は、超音波を送信および受信するように図2のセンサユニット30,40を制御するとともに、センサユニット30,40から出力信号を取得する。また、測定部53は、取得された出力信号に基づいて、超音波素子31により送信された超音波が超音波素子41により受信されるまでの時間と超音波素子41により送信された超音波が超音波素子31により受信されるまでの時間との差(以下、時間差と呼ぶ。)を測定する。受付部54は、図3の操作部18から配管Pの内径およびしきい値等の種々の情報の入力を受け付ける。
算出部55は、下記式(1)および(2)に基づいて配管P内を流れる流体の速度Vおよび流量Qをそれぞれ算出する。ここで、Δtは測定部53により測定された時間差であり、dは受付部54により受け付けられた配管Pの内径である。θは超音波の入射角であり、Vは超音波の速度であり、Kは配管Pの断面内で所定の分布を有する流体の速度を平均速度に換算するための流量補正係数である。入射角θ、速度Vおよび流量補正係数Kは既知である。
Figure 0006826502
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出力部56は、受付部54により受け付けられたしきい値と算出部55により算出された流量Qとの比較結果に基づいて、図3のケーブル4を通して接続された外部装置に切替信号を出力する。切替信号は、外部装置のオン状態とオフ状態とを切り替えるための信号である。このように、超音波流量計100は、配管P内にしきい値以上の流量で流体が流れているか否かに基づいて外部装置への切替信号の状態を変化させる流量スイッチとして動作することも可能である。
また、出力部56は、受付部54により受け付けられたしきい値または算出部55により算出された速度Vもしくは流量Q等を表示するように図2の表示部71を制御する。さらに、出力部56は、外部装置のオン状態とオフ状態とを識別可能に点灯するように図3の表示ランプ19を制御する。本実施の形態においては、表示ランプ19は、外部装置がオン状態である場合に緑色に点灯し、外部装置がオフ状態である場合に赤色に点灯する。これにより、使用者は、外部装置のオン状態とオフ状態とを容易に識別することができる。
(5)端子台
図9は、ケーシング10内の端子台80の構成を示す平面図である。図9に示すように、端子台80は、樹脂等の絶縁材料により形成され、幅方向に並ぶ端子実装領域81,82を有する。端子実装領域81,82は、長手方向に沿ってポート13,14とそれぞれ並ぶように配置される。
端子実装領域81には、銅等の金属材料により形成された端子81a,81b,81cが設けられる。端子81a〜81cの各々には、ねじ部材81dを螺合可能なねじ孔が形成される。端子81a,81bは、図2の電圧変換部61における電圧の入力部に接続される。端子81cは、図2の電源基板60の基準電位に接続される。
端子実装領域82には、銅等の金属材料により形成された端子82a,82b,82c,82dが設けられる。端子82a〜82dの各々には、ねじ部材82eを螺合可能なねじ孔が形成される。端子82a〜82dは、図8の出力部56に接続される。端子82aが第1の制御チャンネルを構成し、端子82cが第2の制御チャンネルを構成する。各制御チャンネルから切替信号が出力される。
端子実装領域81と端子実装領域82との間、および各端子81a,81b,82a〜82dの間は、隔壁部材84により電気的に短絡不能に隔てられる。なお、本実施の形態においては、端子82aおよび端子82cが、幅方向に並ぶように配置される。また、端子82bおよび端子82dが、端子82a,82cから長手方向に変位した位置でかつ端子82a,82cよりも僅かに低い位置において、幅方向に並ぶように配置される。これにより、後述する配線接続における電線の干渉を容易に防止することができる。
端子実装領域82には、端子83a,83b,83c,83dがさらに設けられる。本実施の形態においては、端子83a〜83dはメス型のピン端子である。端子83aは、電圧変換部61における電圧の出力部に接続される。端子83bは、制御基板50および電源基板60の基準電位に接続される。端子83c,83dは、制御基板50に接続される。端子83cが第1の制御チャンネルを構成し、端子83dが第2の制御チャンネルを構成する。各制御チャンネルから出力される切替信号の基準電位は共通である。
図10は、端子台80への配線接続の一例を示す図である。図10の接続例においては、端子83a〜83dは使用されない。図10に示すように、ケーブル3には、コネクタ3Aおよび電気経路3Bが設けられる。電気経路3Bは、外部電源のライブ端子、ニュートラル端子およびグランド端子にそれぞれ接続された電線3a,3b,3cを含む。各電線3a〜3cの先端には、リング状のラグ端子が圧着される。
ケーブル3のコネクタ3Aがポート13の取付部13Aに取り付けられることにより、電気経路3Bがケーシング10の端面10cから内部に挿通されつつ保持される。電線3a〜3cの先端は、ケーシング10内において、端子台80の端子実装領域81に位置する。ここで、電線3a〜3cは、ラグ端子に図9のねじ部材81dが挿通されることにより端子81a〜81cにそれぞれ取り付けられる。
ケーブル4には、コネクタ4Aおよび電気経路4Bが設けられる。電気経路4Bは、外部装置の第1および第2の入出力チャンネルにそれぞれ接続された電線4a,4cを含むとともに、外部の制御電源の正電位および基準電位にそれぞれ接続された電線4b,4dを含む。各電線4a〜4dの先端には、リング状のラグ端子が圧着される。
ケーブル4のコネクタ4Aがポート14の取付部14Aに取り付けられることにより、電気経路4Bがケーシング10の端面10cから内部に挿通されつつ保持される。電線4a〜4dの先端は、ケーシング10内において、端子台80の端子実装領域82に位置する。ここで、電線4a〜4dは、ラグ端子に図9のねじ部材82eが挿通されることにより端子82a〜82dにそれぞれ取り付けられる。
本実施の形態においては、切替信号の出力方式をNPN方式とPNP方式とで選択することができる。NPN方式においては、外部装置の基準電位は、制御電源の正電位(端子82bの電位)と等しくなるように維持される。PNP方式においては、外部装置の基準電位は、制御電源の基準電位(端子82dの電位)と同電位になるように維持される。
この配線接続によれば、外部電源から供給される例えば100V〜240Vの交流電圧が、ケーブル3の電気経路3Bの電線3a〜3cおよび端子台80の端子81a〜81cを通して図2の電圧変換部61に入力される。電圧変換部61において、入力された交流電圧が例えば36V未満の直流電圧に変換される。電圧変換部61により変換された直流電圧は、図2の制御基板50および表示基板70に出力される。これにより、超音波流量計100が動作する。
また、図8の出力部56から出力される切替信号が、端子台80の端子82a(第1の制御チャンネル)およびケーブル4の電気経路4Bの電線4aを通して外部装置の第1の入出力チャンネルに入力される。同様に、出力部56から出力される切替信号が、端子台80の端子82c(第2の制御チャンネル)およびケーブル4の電気経路4Bの電線4cを通して外部装置の第2の入出力チャンネルに入力される。これにより、配管P内に流れる流体の流量に基づいて、各入出力チャンネルに対応する外部装置のオン状態とオフ状態とを切り替えることができる。
また、外部装置は、第2の入出力チャンネルから超音波流量計100に種々の指示を与えるための指示信号を出力することができる。この場合、外部装置の第2の入出力チャンネルから出力される指示信号は、ケーブル4の電気経路4Bの電線4cおよび端子台80の端子82c(第2の制御チャンネル)を通して制御基板50に与えられる。
図11は、端子台80への配線接続の他の例を示す図である。図11の接続例においては、端子81a〜81cおよび端子82a〜82dは使用されない。また、ポート13には、ケーブル3が接続されない。そのため、図11に示すように、ポート13には、ケーシング10内への液体の浸入を防止可能に閉塞部材102が取り付けられる。この場合、ケーシング10の耐水性および耐油性等の耐久性を向上させることができる。
ケーブル4には、コネクタ4A、電気経路4C,4Dおよびソケット4Eが設けられる。また、ケーシング10の外部には、上記の外部電源の電圧よりも低い電圧(例えば24V)を供給する直流電源が設けられる。コネクタ4Aは、M12コネクタである。電気経路4Cは、直流電源の出力端子およびグランド端子にそれぞれ接続された電線4e,4fを含む。電気経路4Dは、外部装置の第1および第2の入出力チャンネルにそれぞれ接続された電線4g,4hを含む。ソケット4Eは、電線4e〜4hの先端を一体的に保持する。ソケット4Eにより保持された各電線4e〜4hの先端には、オス型のピン端子が形成される。
ケーブル4のコネクタ4Aがポート14の取付部14Aに取り付けられることにより、電気経路4C,4Dがケーシング10の端面10cから内部に挿通されつつ保持される。ソケット4Eにより保持された電線4e〜4hの先端は、ケーシング10内において、端子台80の端子実装領域82に位置する。ここで、電線4e〜4hは、ソケット4Eにより保持された状態で、端子83a〜83dにそれぞれ差し込まれる。
この配線接続によれば、直流電源から供給される例えば24Vの直流電圧が、ケーブル4の電気経路4Cの電線4e,4f、端子台80の端子83a,83bおよび図2の電圧変換部61の出力部を通して、制御基板50および表示基板70に出力される。これにより、外部電源から電圧変換部61に電圧が入力されない場合でも超音波流量計100が動作する。
また、図8の出力部56から出力される切替信号が、端子台80の端子83c(第1の制御チャンネル)およびケーブル4の電気経路4Dの電線4gを通して外部装置の第1の入出力チャンネルに入力される。同様に、出力部56から出力される切替信号が、端子台80の端子83d(第2の制御チャンネル)およびケーブル4の電気経路4Dの電線4hを通して外部装置の第2の入出力チャンネルに入力される。これにより、配管P内に流れる流体の流量に基づいて、各入出力チャンネルに対応する外部装置のオン状態とオフ状態とを切り替えることができる。
さらに、外部装置の第2の入出力チャンネルから出力される指示信号が、ケーブル4の電気経路4Dの電線4h(第2の制御チャンネル)および端子台80の端子83dを通して制御基板50に与えられる。これにより、超音波流量計100に種々の指示を与えることができる。
図11の例においては、電気経路4Cと電気経路4Dとが共通のケーブル4に設けられるので、電気経路4Cと電気経路4Dとを一体的に取り扱うことができる。これにより、超音波流量計100の取り扱い性を向上させることができる。また、電気経路4Cと電気経路4Dとを含むケーブル4が共通のポート14を用いて保持されるので、ケーシング10にポートを追加する必要がない。これにより、ケーシング10が大型化することを防止することができる。
(6)変形例
(a)図12は、第1の変形例におけるケーシング10内の構成を示す模式的断面図である。図12に示すように、第1の変形例においては、実装面60aが上方を向く状態で表示基板70の下方に電源基板60が配置される。また、実装面50aが上方を向く状態で電源基板60の下方に制御基板50が配置される。制御基板50に実装された制御部51と金属ケース12の内面とに接触するように放熱部材57が配置される。本例においては、放熱部材57が例えばヒートシンクにより形成される。このように、制御基板50および電源基板60は直立した状態で配置されずに、水平姿勢等の他の姿勢で配置されてもよい。
(b)図13は、第2の変形例におけるケーシング10内の構成を示す模式的断面図である。図13に示すように、第2の変形例においては、制御基板50の実装面50aと電源基板60の実装面60aとの間に電磁波吸収部材103がさらに配置される。この場合、電圧変換部61から制御部51に放射されるノイズが電磁波吸収部材103により吸収される。これにより、電圧変換部61から制御部51に放射されるノイズの影響を容易に低減することができる。
(7)効果
本実施の形態に係る超音波流量計100においては、ケーシング10の端面10c、端子台80および表示基板70が長手方向に並ぶ。この構成においては、幅方向にケーシングを小型化することができる。多数の配管Pが複雑に入り組んだ環境においては、配管Pの幅方向における作業空間を十分に確保することは困難である。このような環境においても、上記の構成によれば、長手方向が流体の流れる方向に沿う状態でケーシング10を配管Pに取り付けることが容易となり、超音波流量計100の使い勝手が向上する。
また、センサユニット30、制御基板50および電源基板60が収容空間V1,V2に分散的に配置される。そのため、ケーシング10の長手方向および幅方向の寸法の増加を抑制することができるとともに、ケーシング10の上下方向の寸法の増加を抑制することができる。これにより、超音波流量計100をコンパクト化することができる。さらに、端子台80上には、端子実装領域81,82が設けられる。この場合、端子81a〜81c,82a〜82dをセンサユニット30、制御基板50および電源基板60と干渉させることなくコンパクトに配置することができる。
ケーシング10の端面10cのポート13により保持されつつポート13を通過した電気経路3Bは、端子81a〜81cを介して電源基板60に接続される。外部から端子81a〜81cを介して電源基板60に供給される高電圧は低電圧に変換され、制御基板50に供給される。そのため、電気経路3Bを通して高電圧を外部から超音波流量計100に供給することが可能となり、電気経路3Bを長い距離引き回しても、電圧降下に起因した悪影響が発生することを防止することができる。したがって、屋外で超音波流量計100を使用する場合でも、高い精度で流量を算出することができる。
また、ケーシング10の端面10cのポート14により保持されつつポート14を通過した電気経路4Bは、端子82a〜82dを介して制御基板50に接続される。そのため、電気経路4Bを通して制御基板50とケーシング10の外部との間で信号を伝達させることが可能である。
さらに、ケーシング10の主面10bには、カバー部材16により閉塞および開放可能な開口部h3が形成される。開口部h3の開放時に開口部h3を通して端子81a〜81c,82a〜82dが露出する。この構成によれば、使用者は、開口部h3を開放することにより、開口部h3を通して電気経路3B,4Bを端子81a〜81c,82a〜82dに接続する作業をケーシング10の上方から容易に行うことができる。接続作業が行われないときには、開口部h3を閉塞させることにより端子81a〜81c,82a〜82dを保護するとともに、使用者が端子81a〜81c,82a〜82dに接触することを防止することができる。
また、上記の構成においては、カバー部材16は端子81a〜81c,82a〜82dを露出させる開口部h3を閉塞可能に設けられればよく、ケーシング10の全体を覆うように設けられる必要がない。そのため、多数の配管Pが複雑に入り組むことにより作業空間を十分に確保することが困難な環境においても、使用者は、端子81a〜81c,82a〜82dを開口部h3から容易に露出させ、接続作業を行うことができる。
これらの結果、ケーシング10をコンパクト化して超音波流量計100の使い勝手を高めるとともに、狭い作業空間でも電気経路3B,4Bを端子81a〜81c,82a〜82dに容易に接続することができる。
(8)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、算出部55は伝播時間差方式に基づいて式(2)により配管P内を流れる流体の流量Qを算出するが、本発明はこれに限定されない。算出部55はドップラー方式に基づいて配管P内を流れる流体の流量Qを算出してもよい。この場合、超音波素子31,41の一方が超音波送信素子により構成され、超音波素子31,41の他方が超音波受信素子により構成されてもよい。
(b)上記実施の形態において、センサユニット30,40はいわゆるZ型配置で設けられるが、本発明はこれに限定されない。配管Pが比較的小型である場合には、センサユニット30,40は、配管Pが延びる方向に並ぶ配置(いわゆるV型配置)で設けられてもよい。この構成においては、センサユニット40はケーシング20内に設けられず、ケーシング10内に設けられてもよい。
V型配置においては、超音波素子31により送信された超音波は、経路部材32および音響カプラント33を通して入射角θで配管P内の流体に入射される。流体を通過した超音波は、反射角θで配管Pの内面で反射され、音響カプラント43および経路部材42を通して超音波素子41により受信される。同様に、超音波素子41により送信された超音波は、経路部材42および音響カプラント43を通して入射角θで配管P内の流体に入射される。流体を通過した超音波は、反射角θで配管Pの内面で反射され、音響カプラント33および経路部材32を通して超音波素子31により受信される。
(c)上記実施の形態において、センサユニット30が収容空間V1に配置され、制御基板50および電源基板60が収容空間V2に配置されるが、本発明はこれに限定されない。センサユニット30の制御基板50、電源基板60の一部または全部が収容空間V1に配置されてもよい。あるいは、センサユニット30の制御基板50、電源基板60の一部または全部が収容空間V2に配置されてもよい。
(d)上記実施の形態において、電圧変換部61の入力部に十分に高い値を有する交流電圧が供給されるが、本発明はこれに限定されない。電圧変換部61の入力部に十分に高い値を有する直流電圧が供給されてもよい。この構成においては、電圧変換部61は整流素子および平滑用コンデンサを含まない。
(e)上記実施の形態において、超音波流量計100はケーシング20を含むが、本発明はこれに限定されない。センサユニット30,40が上記のV型配置で設けられる場合には、超音波流量計100はケーシング20を含まなくてもよい。また、センサユニット40と同様の機能を有するセンサユニットが別途設けられる場合には、超音波流量計100は、ケーシング20およびセンサユニット40を含まなくてもよい。
(f)上記実施の形態において、制御基板50の実装面50aと電源基板60の実装面60aとは、幅方向においてケーシング10の幅方向の寸法の7割以上離間するが、本発明はこれに限定されない。第2の変形例のように、電圧変換部61から制御部51に放射されるノイズの影響が小さい場合には、制御基板50の実装面50aと電源基板60の実装面60aとの幅方向における距離は、ケーシング10の幅方向の寸法の7割未満であってもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
上記実施の形態においては、配管Pが配管の例であり、センサユニット30,40がそれぞれ第1および第2のセンサユニットの例であり、算出部55が流量算出部の例であり、電圧変換部61が電圧変換部の例である。取付面10aが取付面の例であり、主面10bが主面の例であり、端面10c,10dがそれぞれ第1および第2の端部の例であり、ケーシング10がケーシングの例であり、表示部71が表示部の例である。端子台80が端子台の例であり、電気経路3Bが第1の電気経路の例であり、電気経路4Bまたは電気経路4Dが第2の電気経路の例であり、電気経路4Cが第3の電気経路の例であり、端子81a〜81cが第1の端子の例である。
端子82a〜82dまたは端子83c,83dが第2の端子の例であり、端子83a,83bが第3の端子の例であり、開口部h3が開口部の例であり、カバー部材16がカバー部材の例である。ポート13,14がそれぞれ第1および第2のポートの例であり、超音波流量計100が超音波流量計の例であり、収容空間V1,V2がそれぞれ第1および第2の収容空間の例であり、ケーブル4がケーブルの例である。
コネクタ4Aがコネクタの例であり、取付部14Aが取付部の例であり、閉塞部材102が閉塞部材の例であり、接続部15が接続部の例であり、実装面50a,60aがそれぞれ第1および第2の実装面の例である。制御基板50が制御基板の例であり、電源基板60が電源基板の例であり、電磁波吸収部材103が電磁波吸収部材の例であり、放熱部材57が放熱部材の例であり、空気断熱層L1,L2が空気断熱層の例であり、保持部材111,112が保持部材の例である。
1,2…クランプ部材、3〜5…ケーブル、3a〜3c,4a〜4h…電線、3A,4A…コネクタ、3B,4B〜4D…電気経路、4E…ソケット、10,20…ケーシング、10a,20a…取付面、10b…主面、10c,10d…端面、10p,20p…突出部、11,21…樹脂ケース、12,22…金属ケース、13,14…ポート、13A,14A…取付部、15…接続部、16…カバー部材、17…窓部材、18…操作部、19…表示ランプ、30,40…センサユニット、31,41…超音波素子、32,42…経路部材、33,43…音響カプラント、50…制御基板、50a,60a,70a…実装面、51…制御部、52…記憶部、53…測定部、54…受付部、55…算出部、56…出力部、57…放熱部材、60…電源基板、61…電圧変換部、70…表示基板、71…表示部、80…端子台、81,82…端子実装領域、81a〜81c,82a〜82d,83a〜83d…端子、81d…ねじ部材、84…隔壁、100…超音波流量計、101…固定ねじ、102…閉塞部材、103…電磁波吸収部材、110…電子回路ユニット、111,112…保持部材、111a,112a…水平部、111b,112b…垂直部、h1〜h4…開口部、L1〜L4…空気断熱層、P…配管、V1,V2…収容空間

Claims (16)

  1. 配管内を流れる流体への超音波の送信および配管内を流れる流体からの超音波の受信のうち少なくとも一方を行う第1のセンサユニットと、
    前記第1のセンサユニットの出力信号に基づいて配管内の流体の流量を算出する流量算出部と、
    外部から供給された第1の電圧を当該第1の電圧よりも低い第2の電圧に変換し、変換後の第2の電圧を前記流量算出部に供給する電圧変換部と、
    配管に取り付け可能な取付面を有しかつ前記取付面と反対側の主面を有するとともに、前記第1のセンサユニットによる超音波の送信方向または受信方向により規定される第1の方向における第1の端部を有し、前記第1のセンサユニット、前記流量算出部および前記電圧変換部を収容するケーシングと、
    前記ケーシングの前記主面に設けられ、前記流量算出部により算出された流量を表示する表示部と、
    前記ケーシング内で前記表示部と前記第1の端部との間に設けられた端子台と、
    前記ケーシング内で前記端子台上に設けられ、前記電圧変換部に接続されかつ前記第1の電圧を供給する第1の電気経路が接続可能である第1の端子と、
    前記ケーシング内で前記端子台上に設けられ、前記流量算出部に接続されかつ信号を伝達する第2の電気経路が接続可能である第2の端子とを備え、
    前記第1のセンサユニット、前記流量算出部および前記電圧変換部のうち少なくとも1つは、前記ケーシング内において前記表示部と前記取付面との間に配置され、
    前記ケーシングは、前記表示部と前記第1の端部との間において前記主面に開口部を有し、前記開口部を閉塞および開放可能に設けられるカバー部材を有し、
    前記第1の端部、前記開口部および前記表示部は、前記第1の方向に並ぶように配置され、
    前記第1の端子と前記第2の端子とは、前記開口部の開放時に前記開口部を通して露出するように配置され、
    前記ケーシングの前記第1の端部に、前記第1の電気経路が通過可能で前記第1の電気経路を保持する第1のポートと、前記第2の電気経路が通過可能で前記第2の電気経路を保持する第2のポートとが設けられる、超音波流量計。
  2. 前記ケーシングは、前記端子台と前記取付面との間に第1の収容空間を有し、前記表示部と前記取付面との間に第2の収容空間を有し、
    前記第1のセンサユニット、前記流量算出部および前記電圧変換部のうちいずれかは前記第1の収容空間に収容され、前記第1のセンサユニット、前記流量算出部および前記電圧変換部のうち残りは前記第2の収容空間に収容される、請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記第1のセンサユニットは前記第1の収容空間に収容され、前記流量算出部および前記電圧変換部は前記第2の収容空間に収容される、請求項2記載の超音波流量計。
  4. 前記流量算出部に接続されかつ前記第1の電圧よりも低い第3の電圧を供給する第3の電気経路が接続可能である第3の端子をさらに備え、
    前記第2のポートは、前記第3の電気経路が通過可能で前記第3の電気経路を保持する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  5. 前記第2および第3の電気経路は、共通のケーブルに設けられ、
    前記第2のポートには、前記ケーブルのコネクタが取り付けられる取付部が設けられる、請求項4記載の超音波流量計。
  6. 前記第1のポートを防水可能に閉塞する閉塞部材をさらに備える、請求項4または5記載の超音波流量計。
  7. 配管を挟んで前記第1のセンサユニットと対向するように配管に取り付けられ、配管内を流れる流体への超音波の送信および配管内を流れる流体からの超音波の受信のうち少なくとも他方を行う第2のセンサユニットをさらに備え、
    前記流量算出部は、前記第2のセンサユニットの出力信号にさらに基づいて配管内の流体の流量を算出する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  8. 前記ケーシングの前記第1の方向における前記第1の端部とは反対の第2の端部に形成され、前記流量算出部が接続されるとともに、前記第2のセンサユニットが接続される接続部をさらに備える、請求項7記載の超音波流量計。
  9. 前記流量算出部が実装される第1の実装面を有するとともに、前記第1の実装面が前記第1の方向に交差する第2の方向を向くように立てて配置される制御基板と、
    前記電圧変換部が実装される第2の実装面を有するとともに、前記第2の実装面が前記第2の方向を向くように立てて配置される電源基板とをさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  10. 前記第1の実装面と前記第2の実装面とは、前記第2の方向において、前記ケーシングの第2の方向の寸法の7割以上離間する、請求項9記載の超音波流量計。
  11. 前記流量算出部と前記電圧変換部との間に配置される電磁波吸収部材をさらに備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  12. 前記ケーシングの前記取付面を除く部分は金属部材により形成される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  13. 前記流量算出部は、放熱部材を介して前記ケーシングの前記金属部材に接触するように配置される、請求項12記載の超音波流量計。
  14. 前記ケーシングの前記取付面は樹脂部材により形成される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  15. 前記ケーシング内において、前記取付面と前記流量算出部および前記電圧変換部との間に空気断熱層が設けられる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の超音波流量計。
  16. 前記表示部、前記流量算出部および前記電圧変換部を保持しつつ前記ケーシングに取り付けられる保持部材をさらに備える、請求項1〜15のいずれか一項に記載の超音波流量計。
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