JP6824772B2 - 乾燥装置及び乾燥体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥装置及び乾燥体の製造方法に関する。
従来より、赤外線を用いて被乾燥物を乾燥する乾燥装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の乾燥装置は、炉内に配置された赤外線パネルヒータを用いて塗膜を乾燥させている。
特許3897456号公報
ところで、被乾燥物が複数種の物質を含む場合、複数種の物質間の赤外線の吸収率の相違によって、複数種の物質間で赤外線による加熱のされやすさが異なることがある。この場合、例えば被乾燥物中で加熱されやすい物質が多く偏在している箇所は高温になりやすいなど、赤外線の照射により被乾燥物中の温度がばらつく場合があった。温度がばらつくと乾燥速度がばらつくことから、例えば乾燥後の被乾燥物の厚さが不均一になるなどの不具合が生じる場合があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、複数種の物質を含む被乾燥物の乾燥時の温度のばらつきを低減することを主目的とする。
本発明は、上述した主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の乾燥装置は、
被乾燥物を乾燥する乾燥装置であって、
炉体と、
前記被乾燥物を前記炉体の内部空間で搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記炉体の内部空間を搬送される被乾燥物に赤外線を放射可能な1以上の赤外線ヒータと、
前記炉体の内部空間において、前記赤外線ヒータから放出される赤外線が前記被乾燥物に照射される照射区間と前記被乾燥物に照射されない非照射区間とが、前記搬送方向に沿って交互にそれぞれ複数存在するように、該赤外線ヒータからの赤外線を遮蔽する遮蔽部材と、
を備えたものである。
この乾燥装置では、赤外線ヒータからの赤外線が遮蔽部材によって遮蔽されることで、炉体の内部空間には照射区間と非照射区間とが被乾燥物の搬送方向に沿って交互に存在し、且つ照射区間と非照射区間とがそれぞれ複数存在している。そのため、この炉体の内部空間を被乾燥物が搬送されていくと、被乾燥物は照射区間と非照射区間とを交互にそれぞれ複数回通過しながら乾燥されていく。ここで、被乾燥物が複数種の物質を含むとき、被乾燥物が照射区間を通過する間は、上述したように赤外線の照射により被乾燥物中の温度にばらつきが生じ局所的な温度差が広がっていく場合がある。これに対し、被乾燥物が非照射区間を通過する間は、熱伝導によって被乾燥物中の温度のばらつきが小さくなっていく。そのため、本発明の乾燥装置は、照射区間と非照射区間とが交互に存在することで、例えば非照射区間が存在しない場合と比較して、被乾燥物の乾燥時の温度のばらつきを低減できる。
ここで、「照射区間」は、赤外線ヒータの発熱体からの赤外線が反射することなく直線的に被乾燥物に到達できる区間、すなわち発熱体と被乾燥物との間の直線上に遮蔽部材が存在しない区間とする。また、「非照射区間」は、赤外線ヒータの発熱体からの赤外線が反射することなく直線的に被乾燥物に到達できない区間、すなわち発熱体と被乾燥物との間の直線上に遮蔽部材が存在する区間とする。
本発明の乾燥装置は、
前記炉体の内部空間を搬送される被乾燥物と前記1以上の赤外線ヒータとの間に配置された隔壁、を備え、前記遮蔽部材は、前記隔壁の一部を構成しており、前記隔壁は、前記遮蔽部材が存在しない部分を塞ぐように配設され前記赤外線ヒータからの赤外線を透過して前記照射区間への赤外線の照射を許容する透過部材を有していてもよい。この場合において、前記隔壁は前記炉体の内部空間を仕切っていてもよい。また、前記透過部材は前記炉体の内部空間を仕切っていてもよい。こうすれば、遮蔽部材を、炉体の内部空間を仕切る隔壁の一部に兼用することができる。また、前記遮蔽部材は、赤外線を反射してもよい。こうすれば、例えば遮蔽部材が赤外線を吸収する場合と比較して隔壁の過熱を抑制できる。
本発明の乾燥装置において、前記赤外線ヒータは、前記搬送方向に沿って複数配置されており、前記遮蔽部材は、複数の前記赤外線ヒータの各々について、周囲の一部のみを覆うように配設されていてもよい。この場合において、前記赤外線ヒータは、加熱されると赤外線を放射する発熱体と、該発熱体の周囲を囲み前記発熱体からの赤外線を透過する透過管と、を有しており、前記遮蔽部材は、前記透過管の表面に配設されていてもよい。
赤外線ヒータの各々について遮蔽部材が配設されている態様の本発明の乾燥装置において、前記遮蔽部材は、赤外線を反射してもよい。こうすれば、遮蔽部材による反射後の赤外線が発熱体の加熱と被乾燥物の加熱との少なくとも一方に利用されやすくなるため、エネルギー効率が向上する。
本発明の乾燥体の製造方法は、
被乾燥物を、赤外線が被乾燥物に照射される照射区間と該被乾燥物に照射されない非照射区間とを交互にそれぞれ複数回通過するように搬送することによって、該被乾燥物を乾燥する乾燥工程、
を含むものである。
この乾燥体の製造方法では、被乾燥物が照射区間と非照射区間とを交互にそれぞれ複数回通過するように搬送しつつ乾燥を行うため、上述した本発明の乾燥装置と同様に、照射区間で生じた被乾燥物中の温度のばらつきの大きさを、非照射区間において小さくすることができる。そのため、複数種の物質を含む被乾燥物の乾燥工程中の温度のばらつきを低減できる。また、これにより、例えば乾燥体の厚さが不均一になるなどの、温度のばらつきに起因した不具合を抑制できる。なお、この乾燥工程を行うことで被乾燥物を乾燥体にしてもよいし、この乾燥工程の後にさらに別の工程(例えば熱風による乾燥)を行うことで被乾燥物を乾燥体にしてもよい。本発明の乾燥体の製造方法は、例えば上述した本発明の乾燥装置を用いて行うことができる。
乾燥装置1の概略断面図。 図1のA−A断面図。 図2のB−B断面の部分断面図。 照射区間55及び非照射区間56の説明図。 変形例の遮蔽部材152を備えた赤外線ヒータ140の説明図。 変形例の遮蔽部材252を備えた赤外線ヒータ240の説明図。 変形例の遮蔽部材352の説明図。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である乾燥装置1の概略断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2のB−B断面の部分断面図である。図4は、図1の一部の拡大図であり、照射区間55及び非照射区間56の説明図である。なお、図2ではノズル60及びガイドロール30は図示を省略している。なお、本実施形態において、上下方向,左右方向及び前後方向は、図1〜3に示した通りとする。乾燥装置1は、ベルトコンベヤ20のベルト22上に載置された被乾燥物34(図2参照)を搬送方向に搬送しながら被乾燥物34の乾燥を行う装置である。搬送方向は、本実施形態では前方から後方に向かう方向とした。この乾燥装置1は、赤外線乾燥炉1aと、熱風乾燥炉1bと、ベルトコンベヤ20と、制御装置90と、を備えている。なお、乾燥装置1は熱風乾燥炉1bを備えなくてもよい。
被乾燥物34は、複数種の物質を含むものである。被乾燥物34は、例えば、原料粒子(例えばセラミック粒子又は金属粒子の少なくとも一方)と、バインダと、溶剤とを含んでいてもよい。本実施形態では、被乾燥物34は、これらの物質を含むスラリーの成形体であって、前後左右方向に延びる膜状体とした。この被乾燥物34がこの乾燥装置1を用いた乾燥工程に供されることによって、被乾燥物34内の溶剤が揮発・除去されて被乾燥物34が乾燥させられる。乾燥させられた被乾燥物34すなわち乾燥体は、その後焼成されることで例えばバインダが揮発・除去されて、最終的な製品(焼成体)となる。このような被乾燥物34を用いて得られる製品としては、例えば電子部品又はセンサ素子などが挙げられる。被乾燥物34は、乾燥後の膜厚が0.05mm以上3mm以下としてもよい。
赤外線乾燥炉1aは、赤外線を用いて被乾燥物34を乾燥する装置であり、炉体10と、赤外線ヒータ40と、隔壁50と、ノズル60と、ノズル70と、を備える。炉体10は、略直方体に形成された構造体であり、図1に示すように、前後方向の両端部には、搬入口11と搬出口12とがそれぞれ設けられている。図1,2に示すように、炉体10の内部空間は、隔壁50及びベルトコンベヤ20のベルト22によって区切られている。炉体10の内部空間のうち、隔壁50よりも上方の空間を空間S2と称する。また、炉体10の内部空間のうち隔壁50よりも下方の空間は、ベルト22によってさらに上下に仕切られており、隔壁50とベルト22との間の空間を空間S1と称し、ベルト22よりも下方の空間を空間S3と称する。搬入口11及び搬出口12は、いずれも空間S1と連通している。ベルト22上に載置された被乾燥物34は、搬入口11から空間S1内に搬入され、空間S1を搬送方向に進行し、搬出口12から搬出される。
赤外線ヒータ40は、空間S1内を通過する被乾燥物34に赤外線を照射する装置であり、空間S2内に1以上取り付けられている。本実施形態では、赤外線ヒータ40は、被乾燥物34の搬送方向に沿って空間S2内に略均等に複数本(本実施形態では9本)配置されている。この複数の赤外線ヒータ40は、いずれも同様の構成を有しており、いずれも長手方向が搬送方向と直交するように取り付けられている。以下、1つの赤外線ヒータ40の構成について説明する。
赤外線ヒータ40は、図2及び図4の拡大図に示すように、発熱体であるフィラメント41を内管42(透過管)が囲むように形成されたヒータ本体43と、このヒータ本体43の外側に設けられ内管42を囲むように形成された外管44(透過管)と、を備えている。また、赤外線ヒータ40は、内管42及び外管44の間の空間であり冷媒が流通可能な冷媒流路46と、外管44の左右両端に気密に嵌め込まれた一対の有底筒状のキャップ48と、を備えている。
フィラメント41は、加熱すると赤外線を放射する発熱体であり、本実施形態ではW(タングステン)製とした。なおフィラメント41の材料としては、他にNi−Cr合金,Mo,Ta,及びFe−Cr−Al合金などを挙げることができる。フィラメント41の両端には、図示しない電力供給源から電力が供給される。内管42及び外管44は、円筒状の管であり、フィラメント41からの赤外線の少なくとも一部を透過する赤外線透過材料で構成されている。本実施形態では、内管42及び外管44の材質はいずれも石英ガラスとした。内管42の内部は、アルゴンガスにハロゲンガスを添加した雰囲気となっている。冷媒流路46は、例えば空気などの流体が冷媒として流通可能となっている。冷媒流路46を流通する冷媒は、赤外線ヒータ40の外面である外管44の温度を下げたり、任意の温度に調整したりする役割を果たす。キャップ48は、図示しない取付部材により炉体10内に固定されており、ヒータ本体43及び外管44を保持している。キャップ48には、図示しない配線引出部や冷媒出入口が設けられており、これらを介して炉体10の外部からフィラメント41への電力の供給や炉体10の外部と冷媒流路46との間の冷媒の流出入が可能となっている。赤外線ヒータ40は、種々の波長の赤外線を発生可能であるが、例えば、ピーク波長が6μm程度以下の赤外線(近赤外線)を発生するようになっている。
隔壁50は、上下方向で炉体10の内部空間を搬送される被乾燥物34と複数の赤外線ヒータ40との上下の間に配置されて、炉体の空間S1と空間S2とを仕切っている。隔壁50は、赤外線(特に、近赤外線)を透過する材料で構成された透過部材51と、赤外線(特に、近赤外線)を遮蔽する(透過しない)材料で構成された遮蔽部材52と、を備えている。
図1〜図3に示すように、遮蔽部材52は、前後方向に水平に延びるともに、左右方向の中央部が上方に向けて矩形状に突出する形状をしている。遮蔽部材52における矩形状に突出する部分の頂面(遮蔽部材52の上端面)には、前後方向に沿って複数の開口部が配置されている。この複数の開口部の各々を塞ぐように、複数の透過部材51の各々が遮蔽部材52の上端面上に配置されている。本実施形態では、遮蔽部材52の開口部及び透過部材51の形状は、上面視で矩形状とした。また、透過部材51は板状の部材とした。遮蔽部材52の複数の開口部は、図4に示すように各々が赤外線ヒータ40の真下に位置しており、赤外線ヒータ40と1対1に対応している。
赤外線ヒータ40からの赤外線は、この遮蔽部材52が存在することによって、被乾燥物34に照射される領域が制限されている。より具体的には、赤外線ヒータ40のフィラメント41から放射されたの赤外線のうち、透過部材51及び遮蔽部材52の開口部を透過した赤外線が、被乾燥物34に到達するようになっている。すなわち、図4に示すように、赤外線ヒータ40の各々から被乾燥物34に照射される赤外線の照射角αが、遮蔽部材52によって所定の値に制限されている。これにより、図4に示すように、空間S1内には、赤外線ヒータ40から放出される赤外線が被乾燥物34に照射される照射区間55と、被乾燥物34に照射されない非照射区間56とが存在している。照射区間55及び非照射区間56はそれぞれ複数存在し、被乾燥物34の搬送方向に沿って交互に配置されている。
なお、照射区間55は、フィラメント41からの赤外線が反射することなく直線的に被乾燥物34に到達できる区間、すなわちフィラメント41と被乾燥物34との間の直線上に遮蔽部材52が存在しない区間とする。非照射区間56は、フィラメント41からの赤外線が反射することなく直線的に被乾燥物34に到達できない区間、すなわちフィラメント41と被乾燥物34との間の直線上に遮蔽部材が存在する区間とする。なお、図4の拡大図に示した照射角αの範囲を規定する2本の破線は、遮蔽部材52とフィラメント41との接線である。図4に示すように、被乾燥物34における赤外線の照射面(ここでは上面)のうち、この2本の破線の間の領域が、照射区間55となり、隣り合う照射区間55の間の領域が非照射区間56となる。
なお、照射区間55は、遮蔽部材52が存在しない領域(ここでは遮蔽部材52の開口部)と、その領域に対応する赤外線ヒータ40との間の位置関係で定まる領域とする。例えば、本実施形態では、遮蔽部材52の複数の開口部と赤外線ヒータ40とは1対1に対応しているため、ある1つの赤外線ヒータ40から自身の真下に位置する開口部を通って被乾燥物34に赤外線が照射される区間のみを照射区間55とする。これに対し、ある1つの赤外線ヒータ40からの赤外線は、その赤外線ヒータ40の真下以外に位置する開口部を通って被乾燥物34に到達することも可能であるが、そのように赤外線が到達する区間は、照射区間55には含めない。なお、赤外線ヒータ40からの赤外線が、「遮蔽部材52が存在しない領域」のうちその赤外線ヒータ40に対応する領域以外の領域を通って被乾燥物34に到達(反射することなく直線的に到達)できないように、赤外線ヒータ40と遮蔽部材52との位置関係,赤外線ヒータ40の形状,及び遮蔽部材52の形状のうち少なくとも1以上を調整しておくことが好ましい。
なお、本実施形態では、図2に示すように、遮蔽部材52のうち左右方向の両側の下面と、ベルト22の上面の両端部と、が接触している。これによって、上述したように隔壁50よりも下方の空間は、空間S1と空間S3とに仕切られている。
透過部材51の材料としては、石英ガラスが挙げられる。石英ガラスは、3.5μm以下の波長の赤外線(近赤外線)を高い透過率で透過する特性を有する。遮蔽部材52の材料としては、ステンレス又はアルミニウムが挙げられる。ステンレスは、6μm程度以下の波長の赤外線を透過しない特性を有するため、遮蔽部材52に適している。また、遮蔽部材52は、赤外線を反射することが好ましい。アルミニウムは、6μm程度以下の波長の赤外線を透過しない特性を有するのみならず、ステンレスと比べて赤外線の反射率が高いため、遮蔽部材52により適している。遮蔽部材52が赤外線を反射すると、隔壁50の過熱を抑制できる。
ノズル60は、図1に示すように、炉体10の空間S2内における各赤外線ヒータ40の上方に、前後方向に所定の間隔を空けて複数配置されている。各ノズル60からは、温度が調整された空気が下方に向けてそれぞれ吐出されるようになっている(細い矢印を参照)。このように吐出された空気が隔壁50に当たることによって、隔壁50の温度が調整されるようになっている。このように吐出された空気は、炉体10の上面に設けられた排気口13を介して外部に排出されるようになっている(細い矢印を参照)。
同様に、炉体10の空間S3内には、給気口14及び排気口15が形成されている。給気口14からは、温度が調整された空気が後方に向けて吐出されるようになっている(細い矢印を参照)。このように吐出された空気がベルト22に当たることによって、ベルト22の温度が調整されるようになっている。給気口14から吐出された空気は、排気口15を介して外部に排出されるようになっている(細い矢印を参照)。
ノズル70は、窒素ガス(N2ガス)の吐出用のノズルであり、図1に示すように、炉体10の外側の搬入口11の近傍に配置されている。ノズル70からは、温度及び湿度が調整された窒素ガスが、空間S1の内部に向けて搬送方向に吐出されるようになっている(太い白矢印を参照)。このように、窒素ガスが空間S1を搬送方向に流れることによって、被乾燥物34から蒸発した溶剤を含むガスの温度及び溶剤濃度が、被乾燥物34の表面近傍領域においてできるだけ均一とされるようになっている。空間S1を通過した窒素ガスは、搬出口12を介して、後述する炉体80の内部空間S4に排出されるようになっている(太い白矢印を参照)。なお、ノズル70から吐出するガスは、窒素ガスに限らず不活性ガスであればよく、例えばアルゴンであってもよい。
熱風乾燥炉1bは、熱風を用いて被乾燥物34を乾燥する装置であり、図1に示すように、炉体80と、ノズル85と、を備える。炉体80は、炉体10の後端に接続されている。炉体80の内部は、一つの空間S4で構成されている。上述した炉体10の搬出口12は、炉体80の搬入口を兼ねている。また、炉体80の後端部には、搬出口81が設けられている。ベルト22上に載置されて炉体10の搬出口12を通過した被乾燥物34は、空間S4を搬送方向に進行し、搬出口81から搬出される。
炉体80の空間S4内のベルト22よりも下方には、炉体10の給気口14及び排気口15と同様に、給気口83及び排気口84が形成されている。給気口83からは、温度が調整された空気が後方に向けて吐出されるようになっている(細い矢印を参照)。このように給気口83から吐出された空気は、空間S4内の被乾燥物34を下方から加熱したり温度を調整したりする。これにより、被乾燥物34の温度を一定に保ちやすくしている。
ノズル85は、図1に示すように、炉体80の空間S4内における上方に、前後方向に所定の間隔を空けて複数配置されている。各ノズル85からは、高温に調整された空気(熱風)が下方に向けてそれぞれ吐出されるようになっている(細い矢印を参照)。このように吐出された空気(熱風)が被乾燥物34に当たることによって、被乾燥物34の乾燥がより一層進行するようになっている。このように吐出された空気(熱風)は、炉体80の上面に設けられた排気口82を介して外部に排出されるようになっている(細い矢印を参照)。なお、この排気口82からは、空間S1から空間S4内に流入してきた窒素ガス及び被乾燥物34から蒸発した溶剤も外部に排出される。
ベルトコンベヤ20(搬送手段)は、被乾燥物34を搬送方向(ここでは前後方向)に搬送する機構であり、ベルト22と、複数のガイドロール30とを備えている。ベルト22は、周知のベルト駆動機構(図示せず)によって搬送方向に移動し、赤外線乾燥炉1aの炉体10の空間S1内,及び熱風乾燥炉1bの炉体80の空間S4内をこの順に通過する。ベルト22が移動することで、ベルト22上の被乾燥物34が搬送方向に搬送される。ガイドロール30は、炉体10の空間S3内及び炉体80の空間S4内に搬送方向に沿って複数配置され、移動するベルト22を案内する。なお、本実施形態では、ベルト22の上面にPETフィルム32が載置され、PETフィルム32の上面に被乾燥物34が載置されるものとした。PETフィルム32は、被乾燥物34の取り扱いを容易にする目的で使用される(図2,4参照)。
制御装置90は、例えばCPUを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されている。制御装置90は、ベルトコンベヤ20のベルト駆動機構を制御して、ベルト22の移動速度を制御する。制御装置90は、フィラメント41の図示しない電力供給源に制御信号を出力して、フィラメント41のヒータ出力(消費電力)を制御し、これによりフィラメント41の温度や赤外線の放射強度を制御する。制御装置90は、給気口14,ノズル60,70,85から吐出される各気体の温度や流量を制御する。また、制御装置90は、ノズル70から吐出される窒素ガスの湿度も制御する。また、制御装置90は、図示しないタッチパネルなどの表示操作部を備えており、作業者からの指示を入力したり作業者に情報を出力したりする。
次に、こうして構成された乾燥装置1が被乾燥物34を乾燥する様子について説明する。乾燥装置1は、被乾燥物34が照射区間55と非照射区間56とを交互にそれぞれ複数回通過するように搬送することによって被乾燥物34を乾燥する乾燥工程を含む処理を行って、被乾燥物34を乾燥させて乾燥体を製造する。まず、制御装置90は、例えば作業者からの処理開始指示を入力すると、フィラメント41に通電して赤外線を放射させると共に、給気口14,ノズル60,70,85から吐出される各気体の温度や流量などを制御する。これにより、制御装置90は空間S1内が所定の状態になるよう調整する。次に、制御装置90はベルト22を所定速度で移動させて被乾燥物34の搬送を開始する。被乾燥物34は、赤外線乾燥炉1aの空間S1を通過する間に、照射区間55において赤外線ヒータ40からの赤外線が照射され、これにより溶剤などの成分が蒸発して乾燥される。また、被乾燥物34は、熱風乾燥炉1bの空間S4を通過する間に、ノズル85からの熱風によってさらに乾燥される。そして、被乾燥物34は乾燥されて乾燥体となり、搬出口81から搬出される。その後、乾燥体はPETフィルム32から剥離され、焼成されることで焼成体となる。
以上詳述した本実施形態の乾燥装置1は、遮蔽部材52が存在することで、空間S2には照射区間55と非照射区間56とが被乾燥物34の搬送方向に沿って交互にそれぞれ複数存在している。そのため、この空間S1を被乾燥物34が搬送されていく際には、被乾燥物34は照射区間55と非照射区間56とを交互にそれぞれ複数回通過しながら乾燥されていく。これにより、乾燥装置1は、赤外線による被乾燥物34の乾燥時の温度のばらつきを低減できる。この理由について説明する。まず、被乾燥物34が複数種の物質を含む場合、複数種の物質間の赤外線の吸収率の相違によって、複数種の物質間で赤外線による加熱のされやすさが異なることがある。この場合、例えば被乾燥物34中で加熱されやすい物質が多く偏在している箇所は高温になりやすいなど、赤外線の照射により被乾燥物34中の温度がばらつく場合がある。そのため、被乾燥物34が照射区間55を通過する間は、赤外線の照射により被乾燥物34中の温度にばらつきが生じ局所的な温度差が広がっていく場合がある。しかし、被乾燥物34が非照射区間56を通過する間は、被乾燥物34は赤外線による加熱が生じにくく、熱伝導によって被乾燥物34中の温度のばらつきが小さくなっていく。そのため、照射区間55と非照射区間56とが交互に存在することで、例えば非照射区間56が存在せず赤外線を連続的に照射し続ける場合と比較して、被乾燥物34の乾燥時の温度のばらつきを低減できる。なお、被乾燥物34の温度がばらつくと乾燥速度がばらつくことから、例えば乾燥後の被乾燥物34(乾燥体)の厚さが不均一になるなどの不具合が生じる場合がある。本実施形態の乾燥装置1は、被乾燥物34の乾燥時の温度のばらつきを低減することで、このような乾燥体の不具合を抑制できる。なお、照射区間55における被乾燥物34中の温度のばらつきは、前後方向,左右方向,上下方向(厚み方向)のいずれの方向でも起こりうるが、いずれの方向についても、非照射区間56が存在することで温度のばらつきを小さくすることができる。また、非照射区間56が存在せず赤外線を連続的に照射し続けると、被乾燥物34の温度が急上昇して過乾燥になる場合がある。本実施形態の乾燥装置1は、非照射区間56が存在することでこのような過乾燥を抑制することもできる。
なお、赤外線乾燥炉1aでは、熱風を用いずに乾燥を行うため、被乾燥物34の表面が他よりも高温になることを抑制できる。そのため、厚さ方向の温度のばらつきをより低減できる。また、熱風を用いることで被乾燥物34の表面が他よりも高温になると、表面付近の溶剤がより多く蒸発することで被乾燥物34の表面付近にバインダが析出する場合がある。そして、析出したバインダと原料粒子とが被乾燥物34の表面付近で蓋のように働き、溶剤の蒸発を阻害する場合がある。これに対し赤外線乾燥炉1aは、熱風を用いずに乾燥を行うことで、バインダの析出を抑制して溶剤の蒸発の阻害を抑制することもできる。なお、熱風乾燥炉1bでは熱風を用いているが、赤外線乾燥炉1aにおいて被乾燥物34の乾燥が十分進んでいるため、被乾燥物34の表面が他よりも高温になることによる上記の問題は生じにくい。
また、乾燥装置1は、炉体10の内部空間を搬送される被乾燥物34と複数の赤外線ヒータ40との間に配置された隔壁50を備えている。そして、遮蔽部材52は、隔壁50の一部を構成している。さらに、隔壁50は、遮蔽部材52が存在しない部分すなわち開口部を塞ぐように配設され赤外線ヒータ40からの赤外線を透過して照射区間55への赤外線の照射を許容する透過部材51を有している。さらに、隔壁50は炉体10の内部空間を仕切っており、透過部材51は炉体10の内部空間を仕切っている。これにより、遮蔽部材52を隔壁50の一部に兼用することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、遮蔽部材52を隔壁50の一部に兼用したが、これに限られない。遮蔽部材52は、炉体10の内部空間に照射区間55と非照射区間56とが被乾燥物34の搬送方向に沿って交互にそれぞれ複数存在するように赤外線ヒータ40からの赤外線を遮蔽できれば、どのように配置してもよい。例えば、乾燥装置1が隔壁と遮蔽部材とを別々に有していてもよいし、乾燥装置1が隔壁を有さず遮蔽部材を有していてもよい。乾燥装置1は、遮蔽部材52に加えて又は代えて、赤外線ヒータ40の各々に対して配置された遮蔽部材を備えていてもよい。図5は、変形例の遮蔽部材152を備えた赤外線ヒータ140の説明図である。この赤外線ヒータ140は、フィラメント41の周囲の一部のみを覆うように配設された遮蔽部材152を備えている。遮蔽部材152は、赤外線ヒータ140の外表面(ここでは外管44の外表面)に配設されている。赤外線ヒータ140のフィラメント41からの赤外線は、この遮蔽部材152が存在することによって一部遮蔽されて、被乾燥物34に照射される赤外線の照射角αが所定の値に制限される。乾燥装置1が備える複数の赤外線ヒータ140の各々がこの遮蔽部材152を有している場合も、上述した実施形態と同様に照射区間55と非照射区間56とを交互に存在させることができ、上述した実施形態と同様の効果が得られる。なお、遮蔽部材152は、外管44の外表面に接着され外管44とは独立した部材であってもよいし、外管44の表面に塗布,スパッタリング,CVD,又は溶射といった成膜方法を用いて成膜された遮蔽層であってもよい。例えば、外管44の外表面を金又はアルミニウムでコーティングすることで遮蔽部材152を形成してもよい。
また、遮蔽部材152に加えて又は代えて、図6の変形例の遮蔽部材252のように、赤外線ヒータ240の外表面(ここでは外管44の外表面)から離れた位置に遮蔽部材を配置してもよい。乾燥装置1が備える複数の赤外線ヒータ240の各々がこの遮蔽部材252を有している場合も、上述した実施形態と同様に照射区間55と非照射区間56とを交互に存在させることができ、上述した実施形態と同様の効果が得られる。ただし、遮蔽部材を含む赤外線ヒータ240全体を小型化しやすいため、遮蔽部材252を配設せず図5のように外管44の表面に遮蔽部材152を配設することが好ましい。
なお、遮蔽部材152,252は、遮蔽部材52と同様に、赤外線を反射することが好ましい。こうすれば、遮蔽部材による反射後の赤外線がフィラメント41の加熱と被乾燥物34の加熱との少なくとも一方に利用されやすくなるため、エネルギー効率が向上する。例えば遮蔽部材152,252の内周面の断面(図5,6に示す断面)の形状を円弧状として、その円弧を含む円の中心にフィラメント41が位置するようにすれば、遮蔽部材152,252で反射された赤外線をフィラメント41の加熱に効率よく利用できる。また、例えば遮蔽部材252の内周面の断面(図6に示す断面)の形状を放物線状として、その焦点にフィラメント41が位置するようにすれば、遮蔽部材252で反射された赤外線を被乾燥物34の加熱に効率よく利用できる。
上述した実施形態において、空間S1と空間S2とを完全に分離しなくともよい場合には、透過部材51を省略してもよい。こうしても、上述した実施形態と同様に照射区間55と非照射区間56とを交互にそれぞれ複数存在させることはできる。
上述した実施形態では、赤外線ヒータ40のフィラメント41は線状発熱体としたが、特にこれに限られない。例えば、乾燥装置1が面状発熱体を有する赤外線ヒータを備えていてもよい。
上述した実施形態では、乾燥装置1は複数の赤外線ヒータ40を備えていたが、1以上の赤外線ヒータ40を備えていればよい。例えば乾燥装置1が赤外線ヒータ40を1つのみ有する場合でも、赤外線ヒータ40に対応する遮蔽部材52の開口部が複数存在すれば、照射区間55と非照射区間56とを交互にそれぞれ複数存在させることはできる。
上述した実施形態では、赤外線ヒータ40は炉体10の内部に配置されていたが、特にこれに限られない。例えば、赤外線ヒータ40が炉体10の外側に配置されていてもよい。この場合、赤外線ヒータ40からの赤外線が炉体10の内部に到達できるように炉体10の一部を赤外線透過材料で構成してもよい。また、赤外線ヒータ40が炉体10の外側に配置されている場合、隔壁50は炉体10の内部空間を仕切る内部隔壁である必要はなく、炉体10の内部空間を搬送される被乾燥物34と赤外線ヒータ40との間に隔壁50が配置されていればよい。例えば、炉体10の外側の上方に赤外線ヒータ40が配置されており、炉体10の天井部分が隔壁50と同様に透過部材51と遮蔽部材52とで構成されていてもよい。すなわち遮蔽部材及び透過部材を炉体10の一部に兼用してもよい。この場合、炉体10の天井部分が、「前記炉体の内部空間を搬送される被乾燥物と前記1以上の赤外線ヒータとの間に配置された隔壁」に相当する。
上述した実施形態では、複数の透過部材51の各々が遮蔽部材52の複数の開口部の各々を塞ぐように配置されていたが、これに限られない。例えば、遮蔽部材52の上端面全体を覆うように透過部材51を1つ配置して、1つの透過部材51で複数の開口部を塞いでもよい。
上述した実施形態では、隔壁50よりも下方の空間がベルト22によって空間S1と空間S3とに仕切られていたが、空間S1と空間S3とが連通していてもよい。
上述した実施形態において、遮蔽部材52が、開口部に対応する赤外線ヒータ40以外からの赤外線の通過を妨げるように開口部の周囲に設けられた、上下に延びる立設部を有していてもよい。図7は、変形例の遮蔽部材352の説明図である。図7に示すように、遮蔽部材352は、図4に示した遮蔽部材52と同様の本体部352aと、本体部352aの開口部の周囲に配設され本体部352aから上方に延びる立設部352bと、を備えている。立設部352bは、平板状の部材であり、本体部352aの開口部の各々に対して、開口部の前後に1つずつ配設されている。立設部352bは、例えば本体部352bと同様の材質で構成されている。立設部352bは、赤外線ヒータ40からその赤外線ヒータ40に対応する開口部(図7では赤外線ヒータ40の真下の開口部)及び照射区間55への赤外線の到達を妨げないように位置している。一方で、この立設部352bは、上下の長さが適切に調整されることで、本体部352aの開口部に対応する赤外線ヒータ40以外の赤外線ヒータ40(図7では開口部の真上以外に位置する赤外線ヒータ40)からの赤外線が反射することなく直線的にその開口部に到達できないようになっている。
1 乾燥装置、1a 赤外線乾燥炉、1b 熱風乾燥炉、10 炉体、11 搬入口、12 搬出口、13 排気口、14 給気口、15 排気口、20 ベルトコンベヤ、22 ベルト、30 ガイドロール、32 PETフィルム、34 被乾燥物、40,140,240 赤外線ヒータ、41 フィラメント、42 内管、43 ヒータ本体、44 外管、46 冷媒流路、48 キャップ、50 隔壁、51 透過部材、52,152,252,352 遮蔽部材、55 照射区間、56 非照射区間、60 ノズル、70 ノズル、80 炉体、81 搬出口、82 排気口、83 給気口、84 排気口、85 ノズル、90 制御装置、352a 本体部、352b 立設部、S1〜S4 空間。

Claims (6)

  1. 原料粒子とバインダと溶剤とを含む被乾燥物を乾燥する乾燥装置であって、
    炉体と、
    前記被乾燥物を前記炉体の内部空間で搬送方向に搬送する搬送手段と、
    加熱されると赤外線を放射する発熱体を有し、前記炉体の内部空間を搬送される被乾燥物に該発熱体から赤外線を放射可能な1以上の赤外線ヒータと、
    前記炉体の内部空間において、照射区間と非照射区間とが、前記搬送方向に沿って交互にそれぞれ複数存在するように、該赤外線ヒータからの赤外線を遮蔽する遮蔽部材と、
    を備え
    前記照射区間は、前記遮蔽部材が存在しない領域と、該領域に対応する前記赤外線ヒータと、の位置関係で定まり、前記搬送方向に沿った断面視で前記遮蔽部材と前記発熱体との2本の接線のなす角を赤外線の照射角αとして該照射角αの範囲内の領域であり、前記発熱体と前記被乾燥物との間の直線上に前記遮蔽部材が存在しない区間であり、
    前記非照射区間は、前記遮蔽部材が前記照射角αを制限するように配置されていることで存在する、前記照射角αの範囲外の領域であり、前記搬送方向に隣り合う前記照射区間の間の領域であり、前記発熱体と前記被乾燥物との間の直線上に前記遮蔽部材が存在する区間である、
    乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の乾燥装置であって、
    前記炉体の内部空間を搬送される被乾燥物と前記1以上の赤外線ヒータとの間に配置された隔壁、
    を備え、
    前記遮蔽部材は、前記隔壁の一部を構成しており、
    前記隔壁は、前記遮蔽部材が存在しない部分を塞ぐように配設され前記赤外線ヒータからの赤外線を透過して前記照射区間への赤外線の照射を許容する透過部材を有している、
    乾燥装置。
  3. 前記赤外線ヒータは、前記搬送方向に沿って複数配置されており、
    前記遮蔽部材は、複数の前記赤外線ヒータの各々について、周囲の一部のみを覆うように配設されている、
    請求項1に記載の乾燥装置。
  4. 前記赤外線ヒータは、前記発熱体の周囲を囲み前記発熱体からの赤外線を透過する透過管、を有しており、
    前記遮蔽部材は、前記透過管の表面に配設されている、
    請求項3に記載の乾燥装置。
  5. 前記遮蔽部材は、赤外線を反射する、
    請求項3又は4に記載の乾燥装置。
  6. 原料粒子とバインダと溶剤とを含む被乾燥物を、照射区間と非照射区間とを交互にそれぞれ複数回通過するように搬送することによって、該被乾燥物を乾燥する乾燥工程、
    を含み、
    前記照射区間は、前記被乾燥物の搬送に伴って赤外線の照射により該被乾燥物中の局所的な温度差が広がっていく区間であり、
    前記非照射区間は、前記照射区間と比べて赤外線が前記被乾燥物に照射されないことで、前記被乾燥物の搬送に伴って該被乾燥物中の局所的な温度差が小さくなっていく区間である、
    乾燥体の製造方法。
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