JP6819551B2 - 冷却システム - Google Patents

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本明細書が開示する技術は、冷却システムに関する。
特許文献1に、冷却能力を調整して過剰冷却と過小冷却を防止する冷却システムが開示されている。その冷却システムは、電動ウォータポンプ(以下では、「ポンプ」と呼ぶ)と、電子制御ユニット(以下では、「制御装置」と呼ぶ)と、第1通信線と、第2通信線を備えている。制御装置は、第1通信線を介して、ポンプにデューティ比を指令する(デューティ比の単位でポンプ回転数を指令するということができる)。ポンプは、そのデューティ比に従って、ポンプ回転数を制御する。ポンプは、第2通信線を介して、制御装置に実際のポンプ回転数を出力する。制御装置は、指令したデューティ比と、ポンプから得た回転数を利用して、冷却システムに異常が生じたか否かを検出する。
特開2017−44167号公報
上述のような冷却システムでは、冷却システムから冷媒が漏出する可能性があり、無冷媒状態である異常を検出する技術が開発されている。同じデューティ比でポンプを運転した場合、冷媒がある場合の回転数と冷媒がない場合の回転数が相違することから、前者の回転数と後者の回転数の間に判定用回転数を設定しておけば、冷媒の有無を判別することができる。実際には、冷媒がある場合の回転数も冷媒がない場合の回転数もデューティ比によって変化することから、図6に示すように、デューティ比に依存して変化する回転数(図6では第1判定回転数としている)を判定用回転数とする。第1判定回転数は、冷媒が充填されている状態におけるポンプの回転数(図6ではポンプ回転数としている)より高回転であり、無冷媒状態におけるポンプの回転数(図6では図示されていない)より低回転である関係を満たしている。制御装置は、ポンプの回転数が、制御装置からポンプに指令されるデューティ比に対応する第1判定回転数以上である場合に、無冷媒状態であると判定する。例えば、制御装置は、60%のデューティ比が指令されているときのポンプの回転数が7000rpm以上である場合に、無冷媒状態であると判定する。
また、第1通信線等に異常が発生して制御装置からポンプへデューティ比が指令されない可能性がある。この場合にも冷却不足とならないようにする技術が開発されている。この技術では、ポンプがデューティ比を受信しない場合に、最大デューティ比(100%)に近いデューティ比でポンプを駆動し、冷却不足となることを防止する。
デューティ比を受信しない場合に最大デューティ比に近いデューティ比で駆動するポンプの場合、第1判定回転数を利用する異常判別処理機能によって、デューティ比を受信しない異常の発生を検知できることがある。
例えば、図6の特性を持つ冷却システムが50%のデューティ比で運転している状態でデューティ比を受信しなくなった場合を想定する。この場合、ポンプは最大デューティ比に近いデューティ比で駆動することから、約6000rpmとなる。それに対して、50%のデューティ比に対応する第1判定回転数は約5300rpmであり、前者が後者以上となる。すなわち、冷媒の有無を判別する機能を流用することによって、デューティ比を受信しなくなった異常を判別することができる。
しかしながら、上述の技術では、デューティ比を受信しない異常を判別できない場合がある。例えば、図6の特性を持つ冷却システムが60%のデューティ比で運転している状態でデューティ比を受信しなくなった場合を想定する。この場合、ポンプは最大デューティ比に近いデューティ比で駆動することから、約6000rpmとなる。それに対して、60%のデューティ比に対応する第1判定回転数は約7000rpmであり、前者は後者以上にならない。この場合は、冷媒の有無を判別する機能を流用することによって、デューティ比を受信しなくなった異常を判別することができない。
図7を参照してデューティ比を受信しない異常を判別できない場合をさらに説明する。図7において、横軸は経過時間を示し、縦軸は図示した状態ないし値を示す。縦軸が回転数を示すグラフでは、ポンプ回転数を太い実線で示し、第1判定回転数を太い破線で示している。図7は、60%のデューティ比が指令されており、ポンプが4000rpmで回転している期間内に第1通信線に異常(断線)が発生した場合を示している。時刻(a)´で異常が発生すると、ポンプは最大デューティ比に近いデューティ比で運転する。図7の場合、ポンプの回転数は、4000rpmから6000rpmに上昇する。一方、指令デューティ比60%に対応する第1判定回転数は7000rpmである。この場合、ポンプの回転数が第1判定回転数よりも大きくならない。このため、制御装置は、第1通信線に異常が発生していることを検出することができない。
図6を参照すると明らかに、最大デューティ比に近いデューティ比における回転数が、第1判定回転数よりも低回転となるデューティ比の範囲(図6の場合、デューティ比が55%以上の範囲)では、デューティ比を受信しない異常が発生していることを検出することができない。
本明細書では、デューティ比を受信しない異常を検出することができる可能性を高める技術を提供する。
本明細書が開示する車両用冷却システムは、ポンプと、制御装置と、制御装置からポンプに送信する第1通信線と、ポンプから制御装置に送信する第2通信線とを備えている。
ポンプは、第1通信線を介して送信されるデューティ比を入力する入力手段と、入力手段がデューティ比を入力しているか否かを判定する判定手段と、後記する無入力時デューティ比を記憶している記憶手段と、判定手段がデューティ比の入力ありと判定している間は入力手段が入力したデューティ比でポンプを駆動するとともに、判定手段がデューティ比の入力がないと判定している間は前記した無入力時デューティ比でポンプを駆動する駆動手段と、ポンプの回転数を取得して第2通信線に出力する出力手段を備えている。無入力時デューティ比は、デューティ比の調整可能範囲の上限近傍であり、冷却不足にならないためのデューティ比に設定されている。
制御装置は、冷却システムの状態に基づいて決定したデューティ比を第1通信線に出力するデューティ比出力手段と、第2通信線を介して送信される回転数を入力する回転数入力手段と、後記する第1判定回転数を記憶している第1判定回転数記憶手段と、後記する第2判定回転数記憶手段と、回転数入力手段が入力した回転数と第1判定回転数を比較し、前者が後者以上であるときに異常とする異常判定手段と、回転数入力手段が入力した回転数と第2判定回転数を比較し、前者が後者以上であるときに、デューティ比を下げる手段を備えている。第1判定回転数は、無冷媒時の回転数未満であり、低デューティ比のときは無入力時デューティ比でポンプを駆動するときの回転数(無入力時回転数)未満であるとともに高デューティ比のときは無入力時回転数を超えるという条件を満たしながらデューティ比に依存して変化する回転数に設定されている。第2判定回転数は、無入力時回転数未満の回転数に設定されている。「無冷媒時」とは、冷媒が完全に漏出している状態を示す。
まず、制御装置から出力されるデューティ比が低デューティ比であり、ポンプの判定手段がデューティ比の入力なしと判定している場合について説明する。この場合、ポンプは無入力時回転数で回転する。制御装置から出力されるデューティ比が低デューティ比である場合、無入力時回転数は第1判定回転数を超える。従って、制御装置は、回転数入力手段が入力した回転数(無入力時回転数)が第1判定回転数以上であると判定し、冷却システムに異常が発生していると判定することができる。
次いで、制御装置から出力されるデューティ比が高デューティ比であり、ポンプの判定手段がデューティ比の入力なしと判定している場合について説明する。この場合も、ポンプは無入力時回転数で駆動される。制御装置から出力されるデューティ比が高デューティ比である場合、無入力時回転数は、第1判定回転数未満となり、異常を判別することができない。しかし、この場合、ポンプ回転数は第2判定回転数を超える。従って、制御装置は、デューティ比を下げる。デューティ比が低くなると、第1判定回転数が小さくなる。一方、ポンプの判定手段がデューティ比の入力なしと判定している場合、デューティ比が下げられても、ポンプは無入力時回転数で駆動される。このため、デューティ比を下げることで、第1判定回転数が無入力時回転数未満になる。従って、制御装置は、回転数入力手段が入力した回転数(無入力時回転数)が第1判定回転数以上であると判定し、冷却システムに異常が発生していると判定することができる。このように、制御装置は、制御装置から出力されるデューティ比が高デューティ比であって、無入力時回転数が第1判定回転数未満となる範囲についても、冷却システムの異常を判定することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
車両用冷却システムのブロック図である。 車両用冷却システムの通信系のブロック図である。 本実施例の回転数とデューティ比の関係を示すグラフである。 HV制御装置によって実行される処理のフローチャートである。 第1通信線の異常が検出される状況を示す。 従来技術の回転数とデューティ比の関係を示すグラフである。 従来技術において、第1通信線の異常が検出されない状況を示す。
図1を参照して、ハイブリッド車に搭載される車両用冷却システム10の構成について説明する。なお、図1において、破線は、通信線を示す。
車両用冷却システム10は、電動ウォータポンプ12(以下では、「ポンプ12」と呼ぶ)、リザーブタンク14、インバータクーラ16、ラジエータ18、及び、オイルクーラ20と、それらを一巡する管路である冷却パイプ21と、温度センサ30と、回転数センサ32と、HV制御装置70と、を備える。なお、図1では、ポンプ12とポンプコントローラ50を別体として記載しているが、ポンプ12とポンプコントローラ50は一体型である。
リザーブタンク14には、冷媒である冷却液100が貯蔵されている。冷却液100は、ポンプ12により圧送されて、冷却パイプ21内を循環する。循環する冷却液100により、被冷却媒体(インバータクーラ16及びオイルクーラ20)が冷却される。冷却液100としては、例えばLLC(Long life Coolant)を用いてもよく、水等の他の液体を用いてもよい。
インバータクーラ16は、インバータ(図示省略)に備えられている。インバータ内の複数のスイッチング素子は、インバータクーラ16により冷却される。オイルクーラ20は、ドライブトレイン26を冷却する冷却装置である。オイルクーラ20は、オイルポンプ22の圧送によりオイル冷却パイプ24内を循環するオイルによって、モータ4と動力分配機構6とを含むドライブトレイン26を冷却する。すなわち、モータ4及び動力分配機構6は、オイル冷却パイプ24を循環するオイルにより冷却される。動力分配機構6は、モータ4及びエンジン8からの出力を駆動輪(図示省略)に伝達する。
ポンプ12は、ポンプコントローラ50と、モータ60(図2参照)を備える。モータ60は、ポンプ12の内部のインペラを回転させる。インペラの回転で生じる遠心力によってポンプ12内の冷却液100が送出され、これによりポンプ12の冷却性能が発揮される。ポンプ12の冷却能力の大小は、モータ60の回転数に比例する。
温度センサ30は、HV制御装置70に接続されている。温度センサ30は、インバータクーラ16の温度を取得する。
回転数センサ32は、ポンプコントローラ50に接続されている。回転数センサ32は、ポンプ12のモータ60の回転数を取得する。
ポンプコントローラ50は、ポンプ12の動作を制御する。ポンプコントローラ50は、HV制御装置70からデューティ比が入力される場合に、入力されたデューティ比でモータ60を駆動する。一方、HV制御装置70からデューティ比が入力されない場合、ポンプコントローラ50は、被冷却媒体を不足なく冷却するために、最大デューティ比(100%)でモータ60を駆動する。なお、最大デューティ比(100%)で駆動される場合のモータ60の回転数は、モータ60の損傷発生の抑制とポンプ12の冷却性能の最大化との両方を考慮して定められた値であり、本実施例では「6000rpm」である。以下では、最大デューティ比(100%)で駆動される場合のモータ60の回転数を「無入力時回転数」と呼ぶ。
HV制御装置70は、車両用冷却システム10が搭載されるハイブリッド車両の各部の動作を制御する。HV制御装置70は、第1通信線40と第2通信線42を介して、ポンプコントローラ50に接続されている。HV制御装置70は、ポンプコントローラ50と協働して、車両用冷却システム10の制御を行う。
HV制御装置70は、メモリ(図示省略)を備えている。メモリには、モータ回転数と、第1判定回転数と、第2判定回転数と、が記憶されている(図3参照)。モータ回転数は、車両用冷却システム10が正常である場合のモータ60の回転数とデューティ比の相関を示す回転数である。図3に示すように、モータ回転数はデューティ比に依存して変化する。
第1判定回転数及び第2判定回転数は、後述するHV制御装置70によって実行される処理(図4)において、車両用冷却システム10に異常が発生していることを検出するために利用される回転数である。第1判定回転数は、デューティ比が40%未満では、一定(4000rpm)であり、デューティ比が40%以上の範囲では、デューティ比に依存して変化する。第1判定回転数は、冷却パイプ21から冷却液100が完全に漏出した状態(以下では、「無冷媒状態」と呼ぶ)において、モータ60を駆動させた場合のモータ60の回転数よりもわずかに小さい回転数である。例えば、第1判定回転数は、無冷媒状態時のモータ60の回転数より約500rpm小さい回転数である。また、第1判定回転数は、デューティ比が55%以下では、上述の無入力時回転数未満であり、デューティ比が55%よりも大きいときは、無入力時回転数以上に設定されている。
第2判定回転数は、デューティ比が40%未満の領域では、一定(3500rpm)であり、デューティ比が40%以上では、デューティ比に依存して変化する。第2判定回転数は、モータ回転数に約1000rpmが加算された回転数である。なお、変形例では、第2判定回転数は、デューティ比が80%未満の領域において、無入力時回転数よりもわずかに小さい回転数で一定(例えば5500rpm)であってもよい。
続いて、図2を参照して、ポンプ12とHV制御装置70との回路構成について説明する。ここでいうポンプは、ポンプ12とポンプコントローラ50が一体化された全体を言う。図2に示すように、ポンプ12とHV制御装置70は、第1通信線40と第2通信線42を介して接続されている。
HV制御装置70は、マイコン72と、抵抗74と、トランジスタ76と、抵抗78と、コンデンサ80と、抵抗82、84と、コンデンサ86と、バッファ回路88を備えている。
トランジスタ76のコレクタは、抵抗78の一端に接続されており、トランジスタ76のエミッタは、接地電位GNDに接続されている。トランジスタ76のベースは、抵抗74の一端及びマイコン72の第1ポートP1に接続されている。抵抗74の他端は、電源電位V5(DC5V)に接続されている。抵抗78の他端は、コンデンサ80の一端及び第1通信線40に接続されている。コンデンサ80の他端は、接地電位GNDに接続されている。マイコン72は、第1ポートP1の出力電位を制御することによって、トランジスタ76の動作を切り替える。第1ポートP1の出力電位が高電位に切り替えられると、トランジスタ76は導通状態になり、第1ポートP1の出力電位が低電位に切り替えられると、トランジスタ76は非導通状態になる。
バッファ回路88の一端は、マイコン72の第2ポートP2に接続されており、バッファ回路88の他端は、コンデンサ86の一端及び抵抗84の一端に接続されている。コンデンサ86の他端は、接地電位GNDに接続されている。抵抗84の他端は、第2通信線42及び抵抗82の一端に接続されている。抵抗82の他端は、バッテリー電位V12(DC12V)に接続されている。
ポンプ12は、ポンプコントローラ50と、ダイオード52と、コンデンサ53と、抵抗54,56,58と、モータ60と、トランジスタ62と、抵抗64と、コンデンサ66と、を備えている。
ダイオード52のカソードは、第1通信線40に接続されている。ダイオード52のアノードは、コンデンサ53の一端、及び、抵抗54、56の一端に接続されている。コンデンサ53の他端は、接地電位GNDに接続されている。抵抗54の他端は、バッテリー電位V12(DC12V)に接続されている。抵抗56の他端は、抵抗58の一端及びポンプコントローラ50の第3ポートP3に接続されている。抵抗58の他端は、接地電位GNDに接続されている。ポンプコントローラ50の第4ポートP4は、トランジスタ62のベースに接続されており、第5ポートP5は接地電位GNDに接続されており、第6ポートP6はモータ60に接続されている。ポンプコントローラ50は、第6ポートP6を介して、モータ60のU相とV相とW相の三相に駆動信号を供給する。なお、モータ60は、バッテリー電位V12(DC12V)(図示省略)に接続されている。トランジスタ62のコレクタは、抵抗64の一端に接続されており、トランジスタ62のエミッタは、接地電位GNDに接続されている。抵抗64の他端は、コンデンサ66の一端及び第2通信線42に接続されている。コンデンサ66の他端は、接地電位GNDに接続されている。
HV制御装置70及びポンプ12の動作について簡単に説明する。HV制御装置70のマイコン72は、ポンプ12に出力するべきデューティ比に従って、第1ポートP1の出力電位をPWM(Pulse Width Modulationの略)制御する。マイコン72の第1ポートP1の出力電位が高電位に切り替えられると、トランジスタ76は導通状態になり、ポンプコントローラ50の第3ポートP3の入力電位が低電位になる。一方、マイコン72の第1ポートP1の出力電位が低電位に切り替えられると、トランジスタ76は非導通状態になり、ポンプ12の第3ポートP3の入力電位が高電位になる。ポンプコントローラ50は、第3ポートP3の入力電位の高電位と低電位の時間幅に基づいて、マイコン72から入力されるデューティ比を特定する。そして、ポンプコントローラ50は、特定したデューティ比でモータ60を駆動する。なお、第1通信線40が断線すると、ポンプコントローラ50の第3ポートP3の入力電位は、高電位が維持される。この場合、ポンプコントローラ50は、最大デューティ比(100%)でモータ60を駆動させる。
また、ポンプコントローラ50は、回転数センサ32によって検出されるモータ60の回転数に従って、第4ポートP4の出力電位をPWM制御する。ポンプコントローラ50の第4ポートP4の出力電位が高電位に切り替えられると、トランジスタ62は導通状態になり、マイコン72の第2ポートP2の入力電位が低電位になる。一方、ポンプコントローラ50の第4ポートP4の出力電位が低電位に切り替えられると、トランジスタ62は非導通状態になり、第2ポートP2の入力電位が高電位になる。マイコン72は、第2ポートP2の入力電位の高電位と低電位の時間幅に基づいて、モータ60の回転数を特定する。
(HV制御装置が実行する処理;図4)
続いて図4を参照して、HV制御装置70によって実行される処理について説明する。HV制御装置70は、車両の動作状態が、走行準備が完了した状態を示す「Ready」となる場合に、図4の処理を開始する。
S10において、HV制御装置70は、第1通信線40を介して、デューティ比をポンプコントローラ50に出力する。HV制御装置70は、温度センサ30により取得されるインバータクーラ16の温度に基づいて推定される冷却液100の温度を利用して、デューティ比を決定する。そして、HV制御装置70は、決定したデューティ比となるように第1ポートP1の出力電位をPWM制御する。なお、本実施例において、HV制御装置70は、デューティ比として40%以上の値を出力するように構成されている。
S12において、HV制御装置70は、S10で出力したデューティ比とメモリ内の第1判定回転数を利用して、ポンプ12から入力されるモータ60の回転数が第1判定回転数以上であるか否かを判断する。例えば、デューティ比が60%である場合、HV制御装置70は、モータ60の回転数が7000rpm(60%における第1判定回転数)以上であるか否かを判断する。HV制御装置70は、モータ60の回転数が第1判定回転数未満である場合に、S12でNOと判断し、S14に進む。一方、HV制御装置70は、モータ60の回転数が第1判定回転数以上である場合に、S12でYESと判断し、S28に進む。
S14において、HV制御装置70は、S10で出力したデューティ比とメモリ内の第2判定回転数を利用して、ポンプ12から入力されるモータ60の回転数が第2判定回転数以上であるか否かを判断する。例えば、デューティ比が60%である場合、HV制御装置70は、モータ60の回転数が5000rpm(60%における第2判定回転数)以上であるか否かを判断する。HV制御装置70は、モータ60の回転数が第2判定回転数以上である場合に、S14でYESと判断し、S16に進む。一方、HV制御装置70は、モータ60の回転数が第2判定回転数未満である場合に、S14でNOと判断し、S10に戻る。S12でNOと判断され、S14でもNOと判断される場合は、車両用冷却システム10が正常の場合である。
S16では、HV制御装置70が、第1タイマをカウントアップする。第1タイマは、モータ60の回転数が第2判定回転数以上である時間を計時するためのタイマである。
S18において、HV制御装置70は、第1タイマが第1所定時間t1以上か否かを判断する。HV制御装置70は、第1タイマが第1所定時間t1以上である場合に、S18でYESと判断し、S20に進む。一方、HV制御装置70は、第1タイマが第1所定時間t1未満である場合に、S18でNOと判断し、S12に戻る。なお、S18でNOを経た後に、S14でNOと判断される場合、HV制御装置70は、第1タイマをクリアして、S10に戻る。
S20において、HV制御装置70は、デューティ比を下げる。具体的には、HV制御装置70は、第1判定回転数が無入力時回転数(6000rpm)未満になるように、デューティ比を下げる。本実施例では、HV制御装置70は、デューティ比を55%以下に下げる。
S22において、HV制御装置70は、モータ60の回転数が、S20で下げたデューティ比に対応する第1判定回転数以上か否かを判断する。HV制御装置70は、モータ60の回転数が第1判定回転数以上である場合に、S22でYESと判断し、S24に進む。一方、HV制御装置70は、モータ60の回転数が第1判定回転数未満である場合に、S22でNOと判断し、S30に進む。
S24で、HV制御装置70が、第2タイマをカウントアップする。第2タイマは、S18でYESと判断された後において、モータ60の回転数が第1判定回転数よりも大きい状態が継続される時間を計時するためのタイマである。
S26において、HV制御装置70は、第2タイマが第2所定時間t2以上か否かを判断する。HV制御装置70は、第2タイマが第2所定時間t2以上である場合に、S26でYESと判断し、S28に進む。一方、HV制御装置70は、第2タイマが第2所定時間t2未満である場合に、S26でNOと判断し、S22に戻る。
S28において、HV制御装置70は、車両用冷却システム10の異常を検出する。車両用冷却システム10の異常とは、冷媒が完全に漏出している状態又は第1通信線40が断線している状態である。そして、HV制御装置70は、車両用冷却システム10の異常を検出したことを示すインジケータをハイブリッド車両のインストルメント・パネルに表示させ、図4の処理を終了する。
また、S30では、HV制御装置70が、第3タイマをカウントアップする。第3タイマは、S18でYESと判断された後において、モータ60の回転数が第1判定回転数未満である状態が継続される時間を計時するためのタイマである。
S32において、HV制御装置70は、第3タイマが第3所定時間t3以上か否かを判断する。HV制御装置70は、第3タイマが第3所定時間t3以上である場合に、S32でYESと判断し、S34に進む。一方、HV制御装置70は、第3タイマが第3所定時間t3未満である場合に、S32でNOと判断し、S22に戻る。なお、S32でYESと判断される場合とは、HV制御装置70からポンプ12へのデューティ比の出力が途絶えた後に、HV制御装置70からポンプ12へのデューティ比の出力が復帰した場合である。例えば、一時的な断線ないし通信ノイズが発生した場合などである、
S34において、HV制御装置70は、第1〜第3タイマをクリアする。HV制御装置70は、S34が終了すると、S10に戻る。これにより、HV制御装置70は、冷却液100の温度に基づくデューティ比の出力を再開する(S10)。
(異常検出;図5)
図5を参照して、第1通信線40の異常が検出される状況を説明する。図5の横軸は経過時間を示し、時刻(a)において、第1通信線40の断線が発生した状況を図示している。なお、図5の回転数を示すグラフでは、検出されたポンプ回転数を太い実線で示し、第1判定回転数を太い破線で示し、第2判定回転数を太い一点鎖線で示している。
車両の動作状態が、動作停止状態を示す「OFF」から、各部に電源が投入される状態を示す「IG」を経て、走行準備が完了した状態を示す「Ready」になった場合に、HV制御装置70は、図4の処理を開始する。本ケースでは、HV制御装置70が、60%のデューティ比をポンプ12に出力するものとする(図4のS10)。ポンプ12は、デューティ比60%に基づいて、モータ60の動作を制御する。この場合、モータ60の回転数は、4000rpmまで上昇する。なお、HV制御装置70から出力されるデューティ比が60%である場合、第1の判定回転数は「7000rpm」であり、第2の判定回転数は「5000rpm」である。第1通信線40が断線していない場合、HV制御装置70は、モータ回転数が第1判定回転未満であると判断し(S12でNO)、モータ回転数が第2判定回転数未満であると判断する(S14でNO)。
時刻(a)において、第1通信線40が断線する。この場合、ポンプ12へのデューティ比の入力が無くなり、ポンプ12は、最大デューティ比(100%)でモータ60を制御する。これにより、モータ60の回転数は、6000rpmまで上昇する。モータ60の回転数が4000rpmから6000rpmまで上昇する途中の時刻(b)において、モータ60の回転数が第2判定回転数以上になる。この場合、HV制御装置70は、モータ60の回転数が第1判定回転数未満であり(S12でNO)、モータ60の回転数が第2判定回転数以上であると判断し(S14でYES)、第1タイマをカウントアップする(S16)。
時刻(c)において、第1タイマが第1所定時間t1以上になると(S18でYES)、HV制御装置70は、デューティ比を60%から40%に下げる。これにより、第1判定回転数が「7000rpm」から「4000rpm」に下がり、第2判定回転数が「5000rpm」から「3500rpm」に下がる。この場合、HV制御装置70は、モータ回転数が第1判定回転数以上であると判断し(S22でYES)、第2タイマをカウントアップする(S24)。
時刻(d)において、第2タイマが第2所定時間t2以上になると(S26でYES)、HV制御装置70は、車両用冷却システム10の異常を検出する(S28)。そして、車両用冷却システム10の異常を検出したことを示すインジケータがハイブリッド車両のインストルメント・パネルに表示される。これにより、ユーザは、車両用冷却システム10に異常が発生したことを知ることができる。
従って、HV制御装置70は、第1判定回転数が無入力時回転数よりも大きい高デューティ比(55%以上)の範囲においても、第1通信線40に異常が発生したことを検出することができる。
(対応関係)
ポンプ12とポンプコントローラ50の一体化されたものが「ポンプ」の一例であり、HV制御装置70が「制御装置」の一例であり、車両用冷却システム10が「冷却システム」の一例である。最大デューティ比(100%)が、「無入力時デューティ比」の一例である。無入力時デューティ比は、最大デューティ比の近傍であって、冷却不足をきたさないものあればよく、最大デューティ比であるとは限られない。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4 :モータ
6 :動力分配機構
8 :エンジン
10 :車両用冷却システム
12 :ポンプ
14 :リザーブタンク
16 :インバータクーラ
18 :ラジエータ
20 :オイルクーラ
21 :冷却パイプ
22 :オイルポンプ
24 :オイル冷却パイプ
26 :ドライブトレイン
30 :温度センサ
32 :回転数センサ
40 :第1通信線
42 :第2通信線
50 :ポンプコントローラ
70 :HV制御装置

Claims (1)

  1. ポンプと、制御装置と、前記制御装置から前記ポンプに送信する第1通信線と、前記ポンプから前記制御装置に送信する第2通信線とを備えている冷却システムであり、
    前記ポンプは、
    前記第1通信線を介して送信されるデューティ比を入力する入力手段と、
    前記入力手段が前記デューティ比を入力しているか否かを判定する判定手段と、
    上限近傍に設定されている無入力時デューティ比を記憶している記憶手段と、
    前記判定手段が入力ありと判定している間は前記入力手段が入力したデューティ比で前記ポンプを駆動するとともに、前記判定手段が入力なしと判定している間は前記無入力時デューティ比で前記ポンプを駆動する駆動手段と、
    前記ポンプの回転数を取得して前記第2通信線に出力する出力手段を備えており、
    前記制御装置は、
    前記冷却システムの状態に基づいて決定したデューティ比を前記第1通信線に出力するデューティ比出力手段と、
    前記第2通信線を介して送信される回転数を入力する回転数入力手段と、
    無冷媒時の回転数未満であり、低デューティ比のときは前記駆動手段が前記無入力時デューティ比で前記ポンプを駆動するときの回転数(無入力時回転数)未満であるとともに高デューティ比のときは前記無入力時回転数を超えるという条件を満たしながらデューティ比に依存して変化する第1判定回転数を記憶している第1判定回転数記憶手段と、
    前記無入力時回転数未満である第2判定回転数を記憶している第2判定回転数記憶手段と、
    前記回転数入力手段が入力した回転数と前記第1判定回転数を比較し、前者が後者以上であるときに異常とする異常判定手段と、
    前記回転数入力手段が入力した回転数と前記第2判定回転数を比較し、前者が後者以上であるときに、デューティ比を下げる手段を備えている、
    冷却システム。
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