JP6818803B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本願は、ケースとカバーで形成される筐体を有する携帯機に関するものである。
メカニカルキーを使用せずに、車両ドアの施錠および開錠、エンジンまたはハイブリッドシステムの始動などを行える携帯機にはボタン電池等の電池が内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、上下の2つの部品を嵌合することにより形成される筐体内に電池を内蔵し、電池交換時には、電池蓋に設けられた凹部にコインまたはマイナスドライバーなどの製品ごとに推奨された工具を挿入し、加力することにより、2つの部品間の嵌合を外し、分離できるようにした携帯機がある(例えば、特許文献2参照)。
このような携帯機の筐体は、例えば、一方の部品(カバー)に複数の嵌合爪を形成し、他方の部品(ケース)に嵌合爪に対応する複数の嵌合溝を形成し、それらを嵌合することにより、2つの部品が組み合わされて構成される。その場合、複数の嵌合爪および複数の嵌合溝の形状は全てほぼ同じ形状のものである。また、嵌合爪と嵌合溝による嵌合部は力のモーメントを利用した分解方法ゆえに、摩擦力などによる始動負荷が大きくなる。
特開2003−90152号公報(図1、図3) 特開2004−87995号公報(段落0012、図6)
カバーとケースが嵌合爪と嵌合溝による嵌合の場合、ユーザー操作によりカバーとケースからなる筐体を分解するときに、嵌合爪の嵌合が適当な力で外れない場合、嵌合を外すために過剰な力が加えられ、その結果として、各嵌合爪または加力部の破損、カバーとケースが変形するおそれがある。
特許文献2の技術では、ユーザー操作により外れにくいと考える嵌合部が異なるため、上記課題の解決手段とならない。また、特許文献1に示された嵌合爪形状では、爪の掛量(相手側嵌合溝と形成する嵌合面の面積(対向する面積))が小さくなるため、強固な嵌合を確保できない。以下、嵌合部の一部であり、カバーとケースが分離する際、力が加わる(分離を妨げる)ように接触している面を嵌合面と称する。
電子キーシステムの携帯機においては、ユーザーが容易に電池交換を行える必要があり、さらには容易に再組立てが出来る必要がある。一方、携帯機の外形を構成するカバーとケースは意匠デザインまたはコストの面からもネジ止めなどの追加部品・追加工程を用いず、嵌合爪などによる嵌合構造を用いることが望まれる。
本願は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、カバーとケースの嵌合部を容易に外すことができる携帯機を提供することを目的とするものである。
本願に係る携帯機は、カバーとケースを嵌合することにより形成される筐体を有する携帯機において、カバーまたはケースの側面にはカバーとケースを分離するときの加力部を設け、加力部が形成されている側面の外周又は内周には加力部から離れる方向に沿って伸びる複数の嵌合爪が形成され、ケースまたはカバーの側面の内周又は外周には複数の嵌合爪と嵌合する嵌合溝が形成され、嵌合爪と嵌合溝との複数の嵌合部のうち、加力部の両側に位置して加力部に最も近い嵌合部における嵌合面には、加力部に近い位置に空隙を設け、加力部から離れるにつれて空隙が小さくなる傾斜面が形成されているものである。

本願の携帯機によれば、筐体を構成するカバーとケースの嵌合部のうち、加力部に近い嵌合部における嵌合面には加力部に近い位置に空隙を設けているため、小さな加力量で嵌合部を分離することが可能となる。
実施の形態1の携帯機を示す斜視図である。 実施の形態1の携帯機を示す分解図である。 実施の形態1の携帯機のカバーとケースの嵌合部を説明する図である。 実施の形態1の携帯機のケースとカバーの嵌合部を説明する図である。 実施の形態1の携帯機の筐体の断面図及び部分拡大図である。 実施の形態1の携帯機のカバーの斜視図及び部分拡大図である。 実施の形態1の携帯機のカバーを右側から見た側面図及び部分拡大図である。 実施の形態1の携帯機のカバーを後側から見た側面図及び部分拡大図である。 実施の形態1の携帯機の筐体の下面図及び嵌合部の断面図と部分拡大図である。 実施の形態2の携帯機を示す斜視図である。 実施の形態2の携帯機のカバーとケースの嵌合部を説明する図である。 実施の形態2の携帯機のカバーを左側から見た側面図及び部分拡大図である。 実施の形態2の携帯機の筐体の下面図及び嵌合部の断面図と部分拡大図である。 実施の形態3の携帯機を示す斜視図である。 実施の形態3の携帯機を示す分解図である。 実施の形態3の携帯機の上面図及び筐体断面部と部分拡大図である。 実施の形態3の携帯機の筐体の嵌合部の断面図及び部分拡大図である。 実施の形態3の携帯機のカバーの平面図及び断面図と部分拡大図である。 実施の形態4の携帯機を示す分解図である。 実施の形態4の携帯機の筐体の下面図及び嵌合部の断面図と部分拡大図である。 実施の形態4の携帯機のケースの平面図と断面図、及び斜視図と部分拡大図である。 カバーとケースを分離するときの嵌合状態から分離する過程を示した上面図と側面図である。 カバーとケースを分離するときのカバーとケースに作用する力について説明するための図である。
実施の形態1.
以下、本願の実施の形態1における携帯機を図1から図9に基づいて説明する。
図1は実施の形態1の携帯機を示す斜視図、図2は実施の形態1の携帯機を示す分解図である。以下、本願の携帯機は、例えば、自動車、バイク、船外機などに使用される電子キーシステムに使用される携帯機として説明するが、電子キーシステムに限らず、他の電子機器の携帯機にも利用可能なものである。
図1及び図2において、携帯機10はカバー1とケース2からなる筐体12で構成されている。携帯機10の表面のうち、ボタン13が設けられ、操作が行われる面を上面と称し、上面と反対側の面を下面と称する。
また、携帯機10の筐体12に形成されているリング部12Bが設けられている側を前側とし、その反対側を後側とする。さらに、図1において、携帯機10の長手方向の側面の見えている側を左側とし、見えていない側を右側とする。また、以下、携帯機10の上面の側を上側、下面の側を下側とする。
図2に示すように、携帯機10は、主にカバー1とケース2からなる筐体12と、筐体12内に収納されるボタン13、防水パッキン14、基板15、電池16により構成される。
具体的には、基板15の上に防水パッキン14が配置され、その上にボタン13が配置される。ボタン13は、カバー1の孔1aに挿入され、携帯機10の上面(操作面)に露出される。
筐体12は、略同じ形状の矩形の開口部を有するカバー1とケース2を、お互いの開口部を向い合わせた状態で嵌合することにより形成される。また、後述するように、カバー1とケース2はユーザー操作により分離することができる。
筐体12の短手方向の一方の側面にはリング部12Bが形成されている。また、筐体12の短手方向の他方(後側)の側面の中央部には、カバー1とケース2の境界に、カバー1とケース2を分離するときの加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aが構成されている。凹状の挿入部12Aは、ケース2の短手方向の後側の側面の上端に窪みを形成し、ケース2と組み合わせることにより構成される。
凹状の挿入部12Aは、所定の深さの溝から成り、コインまたはドライバーなどの部材を挿入しやすい形状になっている。そして、後述するように、ユーザーは筐体12を分離する場合、例えば、挿入部12Aにコインを挿入し、コインの面を傾けるように回転させる。これにより、挿入部12Aを構成する窪みが加力され、カバー1とケース2の間の嵌合を外し、カバー1とケース2、すなわち筐体12を分解することができる。
基板15には、アンテナ、押しボタンスイッチ、ICなどの電子部品およびマイナス電極(図示省略)が実装されている。電池16は基板15上のマイナス電極とケース2に配置されたプラス電極(図示省略)と接触し、基板15は電池16からの電力を供給されることにより駆動する。
次に、図3および図4を参照して、カバー1とケース2の嵌合部の詳細について説明する。
まず、図3および図4を参照して、カバー1とケース2の嵌合方法について説明する。図3は筐体12を上面から見た場合の分解図であり、図3(a)は筐体12のリング部12Bを左上方にした場合を、図3(b)は筐体12のリング部12Bを左下方にした場合を示す図である。図4は筐体12を下面から見た場合の分解図であり、図4(a)は筐体12のリング部12Bを左上方にした場合を、図4(b)は筐体12のリング部12Bを右下方にした場合を示す図である。
図3に示されるように、嵌合溝21Faから21Bbがケース2の側面の内側に沿って、形成されている。
具体的には、ケース2の短手方向の前側の側面の内側には、短手方向に延びる嵌合溝21Fa、21Fbがケース2の開口部より少し下側に形成されている。また、ケース2の短手方向の後側の側面の内側には、嵌合溝21Fa、21Fbと対向する位置に、嵌合溝21Ba、21Bbが形成されている。
さらに、ケース2の長手方向の左側の側面の内側には、嵌合溝21Fa、21Fb、及び嵌合溝21Ba、21Bbと同じ高さにおいて、長手方向に延びる3つの嵌合溝21La、21Lb、21Lcが形成されている。嵌合溝21La、21Lb、21Lcはケース2の前側の側面に近い方から嵌合溝21La、21Lb、21Lcの順に並ぶように形成されている。
また、ケース2の長手方向の右側の側面の内側には、嵌合溝21La、21Lb、21Lcと対向する位置に、嵌合溝21La〜21Lcと同じ形状の3つの嵌合溝21Ra、21Rb、21Rcが形成されている。
また、図4に示されるように、嵌合爪11Faから11Bbが、カバー1の側面の外周に沿って形成されている。
具体的には、カバー1の短手方向の前側の側面には、短手方向に延びる嵌合爪11Fa、11Fbが、カバー1の開口部より少し下側に形成されている。また、カバー1の短手方向の後側の側面の外側には、嵌合爪11Fa、11Fbと対向する位置に、嵌合爪11Ba、11Bbが形成されている。
さらに、カバー1の長手方向の左側の側面の内側には、嵌合爪11Fa、11Fb、及び嵌合爪11Ba、11Bbと同じ高さにおいて、長手方向に延びる3つの嵌合爪11La、11Lb、11Lcが形成されている。嵌合爪11La、11Lb、11Lcはカバー1の前側の側面に近い方から嵌合爪11La、11Lb、11Lcの順に並ぶように形成されている。
また、カバー1の長手方向の右側の側面の内側には、嵌合爪11La、11Lb、11Lcと対向する位置に、嵌合爪11La〜11Lcと同じ形状の3つの嵌合爪11Ra、11Rb、11Rcが形成されている。
嵌合爪11Fa、11Fbは、それぞれ嵌合溝21Fa、21Fbと嵌合し、嵌合爪11Ra、11Rb、11Rcは、それぞれ嵌合溝21Ra、21Rb、21Rcと嵌合し、嵌合爪11La、11Lb、11Lcは、それぞれ嵌合溝21La、21Lb、21Lcと嵌合し、嵌合爪11Ba、11Bbは、それぞれ嵌合溝21Ba、21Bbと嵌合する。こうしてそれぞれの嵌合爪11(総称する場合は添字を省略する)と嵌合溝21(総称する場合は添字を省略する)は嵌合部を形成する。
これらの嵌合部を外すことにより、カバー1とケース2は分離され、筐体12が分解される。なお、カバー1とケース2を嵌合する部分(嵌合部)の周囲は略矩形である。
次に、図5を参照して、カバー1とケース2の側面に形成されている中央の嵌合部の詳細について説明する。図5は携帯機10のカバー1の嵌合爪11Lbと、ケース2の嵌合溝21Lbにより嵌合部が形成されている部分の断面図、及び部分拡大図である。
嵌合爪11Lbの断面は山型になっており、嵌合爪11Lbの断面形状は、いずれの位置においても略同じ形状となっている。一方、嵌合溝21Lbの断面は、嵌合爪11Lbの山型に対応する谷型の形状を有している。
図5(b)の点線の丸で囲んだ部分に示されるように、嵌合溝21Lbと嵌合爪11Lbが接触する面を嵌合面と呼び、爪掛量は△Lbである。図5に示すように、カバー1とケース2を分離するときに力が加わる面(嵌合面)が、カバー1とケース2が分離する方向(上下方向)に対して傾斜している。従って、嵌合溝21Lbと嵌合爪11Lbの嵌合は外しやすくなっている。
なお、カバー1の嵌合爪11La、11Ra、11Rb、11Fa、11Fbは嵌合爪11Lbと同様の断面形状を有している。さらに、ケース2の嵌合溝21La、21Ra、21Rb、21Fa、21Fbは、嵌合溝21Lbと同様の形状を有している。
一方、後述するように、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い側のカバー1の嵌合爪11Rc、11Lc、11Ba、11Bbは、嵌合爪11Lbと形状が異なっている。
次に、図6から図9を参照して、カバー1の嵌合爪11Rc、11Lc、11Ba、11Bbの形状について説明する。
図6(a)はカバー1の斜視図、図6(b)(c)は嵌合爪11Rc、11Ba付近の部分拡大図である。図7(a)はカバー1を右側から見た側面図、図7(b)は嵌合爪11Rc付近の拡大図である。図8(a)はカバー1を後側から見た側面図、図8(b)は嵌合爪11Ba付近の拡大図である。図9(a)は携帯機10の下面図、図9(b)は図9(a)のB−B線におけるカバー1の嵌合爪11Rc、11Rb、11Ra、ケース2の嵌合溝21Rc、21Rb、21Raが形成されている部分の断面図、図9(c)は嵌合爪11Rcと嵌合溝21Rcの断面拡大図、図9(d)は嵌合爪11Rbと嵌合溝21Rbの断面拡大図である。
図6(b)及び図7(b)に示す嵌合爪11Rcは、図5の嵌合爪11Lbと同様の断面を持つ嵌合爪のうち嵌合面を形成する面SU1の一部を切り欠くことにより、ケース2の加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)に向かって傾斜する傾斜面SR1が形成された形状を有している。
すなわち、傾斜面SR1は、嵌合爪11Rcの凹状の挿入部12Aに近い方の一端より凹状の挿入部12Aから離れるにつれて面SU1に近づくように傾斜している。換言すれば、傾斜面SR1は、カバー1の後側の側面の方向から見て、加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)から離れるにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Rcとの嵌合面のうち、凹状の挿入部12Aに最も近い位置において、最も空隙が大きく、加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)から離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Rcと嵌合溝21Rcは接触する。
また、図6(c)及び図8(b)に示す嵌合爪11Baは、図5の嵌合爪11Lbと同様の断面を持つ嵌合爪のうち嵌合面を形成する面SU2の一部を切り欠くことにより、ケース2の加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)に向かって傾斜する傾斜面SR2が形成された形状を有している。
すなわち、傾斜面SR2は、嵌合爪11Baの凹状の挿入部12Aに近い方の一端より凹状の挿入部12Aから離れるにつれて面SU2に近づくように傾斜している。換言すれば、傾斜面SR2は、カバー1の後側の凹状の挿入部12Aから右側の側面に近づくにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Baとの嵌合面のうち、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに最も近い位置において、最も空隙が大きく、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aから離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Baと嵌合溝21Baは接触する。
なお、図示は省略するが、嵌合爪11Lcにも、傾斜面SR1と同様の形状の傾斜面SL1が形成されている。すなわち、傾斜面SL1は、嵌合爪11Lcの加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い方の一端より凹状の挿入部12Aから離れるにつれて面SL1に近づくように傾斜している。換言すれば、傾斜面SL1は、カバー1の後側の側面の方向から見て、加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)から離れるにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Lcとの嵌合面のうち、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに最も近い位置において、最も空隙が大きく、加力部1Aとなる凹状の挿入部12A(後側の側面)から離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcは接触する。
また、嵌合爪11Bbにも、傾斜面SR2と同様の傾斜面SL2が形成されている。すなわち、傾斜面SL2は、嵌合爪11Bbの加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い方の一端より凹状の挿入部12Aから離れるにつれて面SL2に近づくように傾斜している。換言すれば、傾斜面SL2は、カバー1の後側の凹状の挿入部12Aから、左側の側面に近づくにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Bbとの嵌合面のうち、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに最も近い位置において、最も空隙が大きく、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aから離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Bbと嵌合溝21Bbは接触する。
従って、図9に示されるように、嵌合爪11Rcと嵌合溝21Rcは、携帯機10の前側の面にて接触している。すなわち、カバー1とケース2を分離するときに当該接触面に力が加わる。一方、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aの方向の位置においては、嵌合爪11Rcと嵌合溝21Rcは接触していない。すなわち、カバー1とケース2を分離する方向において接触していない為、初動時に必要な力が小さくなる。一方、嵌合爪11Rcの嵌合溝21Rcに対する掛量△Lc(図示省略)は、どの断面位置においても変化しないため、嵌合力は変化しない。
なお、図示は省略するが、嵌合爪11Baと嵌合溝21Baは、携帯機10の右側方向の面にて接触している。すなわち、カバー1とケース2を分離するときに当該接触面に力が加わる。一方、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い方向の位置においては、嵌合爪11Baと嵌合溝21Baは接触していない。すなわち、カバー1とケース2を分離する方向において接触していない為、初動時に必要な力が小さくなる。一方、嵌合爪11Baと嵌合溝21Baに対する掛量△Baは、どの断面位置においても変化しないため、嵌合力は変化しない。
なお、傾斜面SR1はその一端が、嵌合爪11Rcの加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い方の一端に一致していれば、他の一端は嵌合爪11Rcの加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aから遠い一端と必ずしも一致している必要はない。すなわち、必ずしも傾斜面SR1を嵌合爪11Rcの端から端まで形成する必要はなく、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Aに近い方の一端から、嵌合爪11Rcの途中までの範囲に形成するようにしてもよい。これは、嵌合爪11Lcの傾斜面SL1、嵌合爪11Baの傾斜面SR2、嵌合爪11Bbの傾斜面SL2についても同様である。
次に、図6と図22及び図23を参照して、電池16の交換時等に、筐体12を分解するときのカバー1とケース2間の嵌合状態について説明する。
まず、筐体12を分解する場合、例えば、図22(1)に示されるように、携帯機10の凹状の挿入部12Aに、円板状のコイン301が挿入される。次に、図22(2)に示されるように、コイン301を挿入部12Aに挿入したまま、矢印A1の方向に、コイン301の面を傾けるように回転させることにより、カバー1とケース2を分離する方向に力が加えられる。すなわち、図23に示すように、カバー1とケース2の後側の側面を上下方向に持ち上げる力が加えられる。
これにより、まず、コイン301により直接力が加えられる凹部の挿入部12Aに最も近い、カバー1の嵌合爪11Baとケース2の嵌合溝21Ba、カバー1の嵌合爪11Bbとケース2の嵌合溝21Bbの間の嵌合が外れる。この嵌合は、図23に示すように、力点F1(加力部)と反対側の支点S1とした、てこの原理(W1は嵌合爪11Ra(11La)の作用点、W2は嵌合爪11Rb(11Lb)の作用点、W3は嵌合爪11Rc(11Lc)の作用点)から、コイン301により加えられる力が最も伝わりにくい。
続いて、挿入部12Aに近いカバー1の嵌合爪11Rcとケース2の嵌合溝21Rc、カバー1の嵌合爪11Lcとケース2の嵌合溝21Lcの間の嵌合が外れる。この嵌合部も、コイン301により加えられる力が比較的伝わりにくい。
しかし、嵌合爪11Rcの傾斜面SR1、嵌合爪11Lcの傾斜面SL1、嵌合爪11Baの傾斜面SR2、嵌合爪11Bbの傾斜面SL2により、凹状の挿入部12Aに近いほど、コイン回転時にカバー1とケース2が動き出す際に、嵌合面の接触がなく、初動時に必要な力が小さくなる。これにより、必要な力のモーメントを小さくすることが出来る為、これら4つの嵌合を容易に外すことが出来る。
従って、嵌合爪11Baと嵌合溝21Ba、嵌合爪11Bbと嵌合溝21Bb、嵌合爪11Rcと嵌合溝21Rc、嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcに過剰な力が加えられることによる、各部の変形または破損を防止することが出来る。また、嵌合が外れずにカバー1またはケース2に過剰な力が加えられ、たわみまたは変形が発生することも防止できる。
そして、図22(3)に示されるように、コイン301を凹状の挿入部12Aに挿入したまま、さらに矢印A2の方向に回転させると、カバー1とケース2を分離する方向にさらに力が加えられる。
これにより、筐体12の長手方向において凹状の挿入部12Aから離れている、カバー1の嵌合爪11Rbとケース2の嵌合溝21Rbの間の嵌合、及びカバー1の嵌合爪11Lbとケース2の嵌合溝21Lbの間の嵌合、カバー1の嵌合爪11Raとケース2の嵌合溝21Raの間の嵌合、カバー1の嵌合爪11Raとケース2の嵌合溝21Raの間の嵌合が外れる。これら4つの嵌合は、凹状の挿入部12Aから比較的遠く、コイン301により加えられる力が比較的伝わりやすい為、容易に外れる。
よって、ユーザー操作によりカバー1とケース2の嵌合を外しやすくするために、嵌合する位置の削減または嵌合部の掛量調整により嵌合力を小さくする必要がない為、落下等の衝撃により嵌合が外れることを防止することが出来る。また、カバー1とケース2の間の密閉性を高く保つことが出来、防水性に優れる。
以上のように実施の形態1の携帯機は、カバー1とケース2を分離する時の加力部1Aをカバー1又はケース2の側面に設け、カバー1の側面に複数の嵌合爪11を形成し、ケース2の側面に嵌合爪11と嵌合する複数の嵌合溝21を形成し、嵌合爪11と嵌合溝21との嵌合部のうち、加力部1Aに最も近い嵌合部における嵌合面には、加力部1Aに近い位置に空隙を設け、加力部1Aから離れるにつれて空隙が小さくなるように傾斜する面を形成することで、携帯機本体のサイズアップ、コストアップを要せず、電池交換などの際にユーザーが筐体12を分解しやすくなる。
実施の形態2.
次に、本願の実施の形態2における携帯機を図10から図13に基づいて説明する。
図10は実施の形態2の携帯機を示す斜視図、図11(a)は筐体12を上面から見た場合の分解図、図11(b)は筐体12を下面から見た場合の分解図、図12は筐体12の左側面図と部分拡大図、図13(a)は携帯機10の下面図、図13(b)は図13(a)のB−B線における断面図、図13(c)は嵌合爪11Laと嵌合溝21Laの断面拡大図、図13(d)は嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcの断面拡大図である。
である。
図10及び図11において、携帯機10はカバー1とケース2により構成される筐体12を有する。具体的には、筐体12は略同じ形状の矩形の開口部を有するカバー1とケース2を、お互いの開口部を向い合わせた状態で嵌合することにより形成される。また、カバー1とケース2はユーザー操作により分離することができる。
筐体12の長手方向の左側面のカバー1とケース2の境界においては、ケース2の長手方向の左側の側面の上端に、カバー1と組み合わせることにより、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Cを構成する窪みが形成されている。凹状の挿入部12Cは、所定の深さの溝から成り、コインまたはドライバーなどの部材を挿入しやすい形状になっている。
また、実施の形態1と同様に、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Cに隣接する、カバー1の嵌合爪11Lcとケース2の嵌合溝21Lc、カバー1の嵌合爪11Laとケース2の嵌合溝21Laの嵌合部においては、加力部1Aに近い位置に空隙を設け、加力部1Aから離れるにつれて空隙が小さくなるように傾斜する面が形成されている。
そして、ユーザーは筐体12を分離する場合、例えば、凹状の挿入部12Cにコインを挿入し、コインの面を傾けるように回転させる。これにより、カバー1とケース2の間の嵌合が外されてカバー1とケース2は分離され、カバー1とケース2、すなわち筐体12を分解することができる。
その他の構成は、実施の形態1の図3、図4と同じ構成であり、同一または相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。なお、図11において、カバー1の短手方向の嵌合爪11Baと11Bb、ケース2の短手方向の嵌合溝21Ba、21Bbは図では見えないため記載していない。
次に、図12及び図13を参照して、カバー1とケース2の側面に形成されている嵌合部の詳細について説明する。
なお、カバー1の嵌合爪11とケース2の嵌合溝21のうち、嵌合爪11La、11Lc、及び嵌合溝21La、21Lcを除く嵌合爪と嵌合溝形状は、図5の嵌合爪11Lb、嵌合溝21Lbと同様の形状を有している為、説明は省略する。
図12に示す嵌合爪11Lcは、図5の嵌合爪11Lbと同様の断面を持つ嵌合爪の嵌合面を形成する面の一部を切り欠くことにより、ケース2の凹状の挿入部12Cに向かって傾斜する傾斜面SL3が形成された形状を有している。すなわち、傾斜面SL3は、嵌合爪11Lcの凹状の挿入部12Cに近い方の一端より凹状の挿入部12Cから離れるにつれて面SL3に近づくように傾斜している。
換言すれば、傾斜面SL3は、カバー1の後側の側面の方向から側面に沿って見たとき、凹状の挿入部12Cから離れるにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Lcとの嵌合面のうち、凹状の挿入部12Cに最も近い位置において、最も空隙が大きく、凹状の挿入部12Cから離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcは接触する。
図12に示す嵌合爪11Laは、図5の嵌合爪11Lbと同様の断面を持つ嵌合爪の嵌合面を形成する面の一部を切り欠くことにより、ケース2の凹状の挿入部12Cに向かって傾斜する傾斜面SL4が形成された形状を有している。すなわち、傾斜面SL4は、嵌合爪11Laの凹状の挿入部12Cに近い方の一端より凹状の挿入部12Cから離れるにつれて面SL4に近づくように傾斜している。
換言すれば、傾斜面SL4は、カバー1の後側の側面の方向から側面に沿って見たとき、凹状の挿入部12Cから離れるにつれて、断面積が大きくなるように傾斜している。かつ、嵌合溝21Laとの嵌合面のうち、凹状の挿入部12Cに最も近い位置において、最も空隙が大きく、凹状の挿入部12Cから離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪11Laと嵌合溝21Laは接触する。
従って、図13に示されるように、嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcは、携帯機10の前側方向の面にて接触している。すなわち、カバー1とケース2を分離するときに当該接触面(嵌合面)に力が加わる。一方、凹状の挿入部12Cの方向の位置においては、嵌合爪11Lcと嵌合溝21Lcは接触していない。すなわち、カバー1とケース2を分離するときの初動時に必要な力が小さくなる。嵌合爪11Lcの嵌合溝21Lcに対する掛量は、どの断面位置においても変化しないため、嵌合力は変化しない。
また、図13に示されるように、嵌合爪11Laと嵌合溝21Laは、携帯機10の後側方向の面にて接触している。すなわち、カバー1とケース2を分離するときに当該接触面(嵌合面)に力が加わる。一方、凹状の挿入部12Cの方向の位置においては、嵌合爪11Laと嵌合溝21Laは接触していない。すなわち、カバー1とケース2を分離するときの初動時に必要な力が小さくなる。嵌合爪11Laの嵌合溝21Laに対する掛量は、どの断面位置においても変化しないため、嵌合力は変化しない。
したがって実施の形態2の携帯機においても、実施の形態1の携帯機と同様に、電池交換などの際にユーザーが筐体12を分解しやすくなる。
実施の形態3.
次に、本願の実施の形態3における携帯機を図14から図18に基づいて説明する。図14は携帯機の斜視図、図15は携帯機の分解図である。
実施の形態1および2では、携帯機の筐体12をカバー1とケース2で構成する例を示したが、実施の形態3ではさらにカバーが追加され、カバーはケースを挟んで2つのカバーからなっているものである。
図14及び図15において、カバー1とケース2の構成部品に加え、ケース2のカバー1とは反対側の面にカバー3が追加されて筐体12が構成されている。カバー3とケース2の境界においては、カバー3の後側の短手方向側面の上端に、ケース2と組み合わせることにより、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Dを構成する窪みが形成されている。凹状の挿入部12Dは、所定の深さの溝から成り、コインまたはドライバーなどの部材を挿入しやすい形状になっている。その他の構成は、実施の形態1の図2と同じ構成であり、同一または相当する部分には同一符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、携帯機10は、ケース2の上に基板15と防水パッキン14が配置され、その上にボタン13が配置される。ボタン13は、カバー1の孔1aに挿入され、携帯機10の上面(操作面)に露出される。ケース2のカバー1とは反対側の面にカバー3が設けられ、電池16はケース2を介して基板15とカバー3の間に配置される。
次に、図16から図18を参照して、カバー1とケース2、ケース2とカバー3の側面に形成されている嵌合部の詳細について説明する。
図16(a)は携帯機10の上面図、図16(b)は図16(a)のB−B断面図、図16(c)は図16(b)に示す破線部の拡大図、図17(a)は筐体の嵌合部の断面図、図17(b)は図17(a)に示す破線部の拡大図、図18(a)はカバー3の平面図、図18(b)は図18(a)のB−B線における断面図、図18(c)は図18(b)に示す破線部の拡大図である。
図16(c)において、カバー3の左側面の3個の嵌合爪31La、31Lb、31Lcのうち、真ん中の嵌合爪31Lbの断面は山型になっており、一方、ケース2の嵌合溝21Lbの断面は、嵌合爪31Lbに対応する谷型の形状を有している。これにより、図内の点線の丸で囲んだ部分に示されるように、嵌合溝21Lbと嵌合爪31Lbが接触する面(嵌合面)であって、カバー3とケース2を分離するときに力が加わる面が分離する方向(上下方向)に対して傾斜している。従って、嵌合溝21Lbと嵌合爪31Lbの嵌合を外しやすくなっている。
また、図17および図18に示すように、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Dに近い嵌合爪31Lcは、図16と同様の断面を持つ部分と嵌合爪を一部切り欠くことにより、カバー3の凹状の挿入部12D(後側の側面)に向かって傾斜する傾斜面SL5が形成された形状を有している。これは、実施の形態1で説明した傾斜面SR1と同様の形状および効果であるため、説明は省略する。
一方、図16(c)に示すように、カバー1の嵌合爪12Lbの断面は台形形状になっており、ケース2の嵌合溝22Lbとの接触面は水平になっている。嵌合爪12Lbの断面は、いずれの位置においてもこの図と略同じ形状となっている。これにより、接触面(嵌合面)が、カバー1とケース2を分離しようとするときに力が加わる面が、分離する方向(上下方向)に対して垂直であるため、嵌合爪12Lbと嵌合溝22Lbの嵌合部は、嵌合爪31Lbと嵌合溝21Lbの嵌合部と比較して外れにくくなっている。
なお、図示は省略するが、その他の嵌合部の断面は図16と略同じ形状となっている。また、カバー3の嵌合爪のうち、カバー3をケース2から分離するときに初動負荷を小さくしたい部分に関しては、実施の形態1と同様の考え方で、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Dに近い嵌合部の嵌合爪31Laの一部に傾斜面SL5を付与して嵌合面の空隙が小さくなるようにする。
また、本実施形態の説明では、加力部1Aとなる凹状の挿入部12Dをカバー3とケース2の境界に形成する例を示したが、カバー1とケース2を分解する場合、カバー1とケース2の境界に形成すればよい。
さらには、図16(d)のように、ケース2を筐体外部に露出させない場合がある。すなわち、筐体外部には、カバー1とカバー3のみ露出している。ケース2とカバー1、あるいは、ケース2とカバー3を分解する際、加力部1Aとなる凹み形状の挿入部12Dをカバー1とカバー3の境界に形成してもよい。
この実施の形態3の構成では、嵌合部が外れにくいカバー1とケース2で囲まれた領域に基板15を収納することで、ユーザーが容易に基板15にアクセスできない為、基板15の改造を防止できる。一方、ケース2に配置された電池は、カバー3をケース2から分離することで、交換可能である。
実施の形態4.
次に、本願の実施の形態4における携帯機を図19から図21に基づいて説明する。図19は携帯機の分解図、図20(a)は携帯機10の下面図、図20(b)は図20(a)のB−B断面図、図20(c)は図20(b)に示す破線部の拡大図、図21(a)はケース2の平面図、図21(b)は図21(a)のB−B線における断面図、図21(c)は図21(b)に示す破線部の拡大図、図21(d)はカバー1の斜視図、図21(e)は図21(d)に示す破線部の拡大図である。
以上説明した実施の形態では、カバー1の嵌合爪11に傾斜を設ける例を示したが、図19から図21に示すように、ケース2の嵌合溝23Lcに傾斜面SL6を設けることで、上述してきたのと同様の効果を得ることは可能である。その他の構成は実施の形態1と同じなので、同じまたは相当する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
即ち、図19から図21において、ケース2の嵌合溝21のうち、凹状の挿入部12A(加力部1A)から近い嵌合溝23Lc(図3の21Lcに相当)の、加力部1Aに近い位置において、加力部1Aから見て、断面積が最も小さく、加力部1Aから離れるにつれて断面積が大きくなるように傾斜する傾斜面SL6(図21参照)を設ける。かつ、カバー1の嵌合爪13Lc(図4の11Lcに相当)との嵌合面のうち、凹状の挿入部12Aに近い位置において、最も空隙が大きく、凹状の挿入部12Aから離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪13Lcと嵌合溝23Lcは接触する。
実施の形態5.
実施の形態1では、カバー1とケース2の嵌合箇所を10箇所設け、本願を適用する嵌合部を4箇所設ける例を示したが、3箇所以下あるいは5箇所以上など、実際の分解性または分解方法などを勘案し、嵌合箇所数は変更してもよい。この場合、凹状の挿入部12Aから近い嵌合爪に、上述した傾斜面を形成すればよい。
さらに、以上説明した実施の形態の携帯機においては、嵌合爪11はカバー1に、嵌合溝21はケース2に設ける例を示したが、これを逆にして、カバー1に嵌合溝を、ケース2に嵌合爪を設けるようにしてもよい。また、カバー1に嵌合爪、ケース2に嵌合爪を形成し、嵌合爪同士で嵌合部を形成してもよい。
さらに、実施の形態3の説明に用いた図16に示すように、カバー3とケース2の側面の内周または外周のいずれに沿って嵌合爪と嵌合溝による嵌合構造を設けてもよい。
また、以上の説明では、カバー1(3)とケース2の嵌合部の周囲の形状が略矩形である携帯機に適用する例を示したが、本願は、カバー1(3)とケース2の嵌合部の周囲の形状が矩形以外の形状(例えば、楕円形、多角形、曲線形状等)である携帯機にも適用することができる。なお、この場合、カバー1とケース2の側面において、カバー1(3)とケース2を分離するときに力が加えられる加力部1A(例えば、コイン挿入部)の両側に、カバー1の側面の外周または内周に沿って、加力部1Aから離れる方向に延びる複数の嵌合爪をそれぞれ形成すればよい。
そして、それらの複数の嵌合爪のうち、加力部1Aから近い嵌合爪の、加力部に最も近い位置において、加力部から見て、断面積が最も小さく、加力部から離れるにつれて断面積が大きくなるように傾斜する傾斜面を設けるようにすればよい。かつ、嵌合爪との嵌合面のうち、加力部に最も近い位置において、最も空隙が大きく、加力部から離れるにつれて、空隙は小さくなり、ある位置から空隙はなくなり、嵌合爪と嵌合溝は接触する構造とすれば良い。
さらに、本願はコイン等を挿入して回転させる以外の方法(例えば、手で開けたり、専用の部材を用いたりする等)により、筐体の所定の部分に力を加え、カバー1(3)とケース2を分離する携帯機にも適用することが可能である。
また、携帯機のボタンの数は上述した1個に限定されるものではなく、任意の数に設定することが可能であり、ボタンとカバーは、1つの部品として成形するようにしてもよい。
さらに、本願は、車両のドアの施開錠またはエンジン始動用の携帯機以外にも、嵌合爪と嵌合溝によりカバーとケースを嵌合して筐体を構成する装置に適用することが可能である。
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1、3:カバー、2:ケース、12:筐体、1A:加力部、15:基板、16:電池、
11Fa、11Fb、11Ba、11La〜11Lc、11Ra〜11Rc:嵌合爪、
21Fa、21Fb、21Ba、21La〜21Lc、21Ra〜21Rc:嵌合溝、
12A、12C、12D:凹状の挿入部、
SL1、SL2、SL3、SL4、SL5:傾斜面。

Claims (10)

  1. カバーとケースを嵌合することにより形成される筐体を有する携帯機において、前記カバーまたは前記ケースの側面には前記カバーと前記ケースを分離するときの加力部を設け、前記加力部が形成されている側面の外周又は内周には前記加力部から離れる方向に沿って伸びる複数の嵌合爪が形成され、前記ケースまたは前記カバーの側面の内周又は外周には前記複数の嵌合爪と嵌合する嵌合溝が形成され、前記嵌合爪と前記嵌合溝との複数の嵌合部のうち、前記加力部の両側に位置して前記加力部に最も近い嵌合部における嵌合面には、前記加力部に近い位置に空隙を設け、前記加力部から離れるにつれて前記空隙が小さくなる傾斜面が形成されていることを特徴とする携帯機。
  2. 前記カバーと前記ケースが嵌合される部分の周囲は矩形であり、前記加力部は前記カバーまたは前記ケースの短手方向の側面に設けられており、前記カバーの長手方向の両側面に複数の嵌合爪がそれぞれ形成されており、前記ケースの長手方向の両側面に前記嵌合爪と嵌合する複数の嵌合溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
  3. 前記カバーと前記ケースが嵌合される部分の周囲は矩形であり、前記加力部は前記カバーまたは前記ケースの長手方向の側面に設けられており、前記カバーの短手方向の両側面に複数の嵌合爪がそれぞれ形成されており、前記ケースの短手方向の両側面に前記嵌合爪と嵌合する複数の嵌合溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
  4. 前記カバーと前記ケースが嵌合される部分の周囲は矩形であり、前記加力部は前記カバーまたは前記ケースの長手方向の側面に設けられており、前記カバーの長手方向の両側面に複数の嵌合爪がそれぞれ形成されており、前記ケースの長手方向の両側面に前記嵌合爪と嵌合する複数の嵌合溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
  5. 前記カバーと前記ケースにより形成される筐体は、電子部品を実装した基板及び前記基板に電力を供給するための電池を収納してなる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携帯機。
  6. 前記加力部は、前記カバーと前記ケースの境界に形成される凹状の挿入部で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の携帯機。
  7. 前記カバーは前記ケースを挟んで2つのカバーからなり、前記2つのカバーのどちらか一方と前記ケースの境界、あるいは前記2つのカバーの境界に前記カバーと前記ケースを分離するための凹状の挿入部で構成された加力部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の携帯機。
  8. 前記加力部がない側のカバーと前記ケースとの嵌合部は、前記加力部がある側のカバーと前記ケースとの嵌合部と比較して外れにくい構造になっていることを特徴とする請求項7に記載の携帯機。
  9. 前記加力部から離れるにつれて前記空隙が小さくなる傾斜面は、前記嵌合爪に傾斜する面を形成することで構成したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の携帯機。
  10. 前記加力部から離れるにつれて前記空隙が小さくなる傾斜面は、前記嵌合溝に傾斜する面を形成することで構成したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の携帯機。
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