JP6818620B2 - アンテナ取付装置、アンテナ装置の取付方法 - Google Patents
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Description
本実施形態におけるアンテナ取付装置10は、ルーフ20など車両に取り付けられ、第1装置(アンテナ取付部)11、第2装置(係止部材)12、螺合部材13を備える(図1〜図22参照)。
図7〜図22は、第1装置11の上部に取り付けられるシャークフィンアンテナ本体部1aやポールアンテナ本体部1bの図示を省略している。
図1〜図4に示すシャークフィンアンテナにおけるアンテナ装置1では、図示を省略しているが、シャークフィンアンテナ本体部1a内に、AM/FM放送受信用のアンテナ、XMやGNSSなどの衛星からの情報を受信するためのアンテナ、携帯端末の通信用のアンテナのいずれか、若しくは複合型のアンテナが収納される。
また、図5〜図6に示すポールアンテナにおけるアンテナ装置1では、図示を省略しているが、ポールアンテナ本体部1b内に、AM/FM放送受信用のアンテナが収納される。
第2装置12は、第1装置11をルーフ20に固定させるだけでなく、チューナーなどの電気部材を内蔵させる形態であってもよい。
なお、電源線、グランド線、信号線に対応するターミナルはそれぞれ一つに限るものではなく、複数設けられる形態であってもよい。
また、1つのターミナルが、電源線、グランド線、信号線のうちの2以上の役割を果たす形態であってもよい。
金属ベース117に取り付けられた第1脚部116bの仮固定用係合爪116b1をルーフの開口(ルーフ開口20a)の周縁部に引っ掛けることにより、第1装置11がルーフ20に仮固定される。
金属ベース117と樹脂ベース118の間には、樹脂ベース118よりも上部の領域の防水用に、リング状のインナーパッド118bが設けられる(図2〜図4参照)。
また、ターミナルホルダー114は、第1ターミナル113の外側面における下端部以外が、ターミナルカバー115に覆われ、当該下端部が露出するように、ターミナルカバー115の内側に取り付けられる。
第1ターミナル113の外側面における下端部は、後述する第2ターミナル122と電気的に接続される。
ターミナルホルダー114とターミナルカバー115は、金属ベース117に取り付けられた仮固定ホルダー116の上部116aをまたぎ、第1ターミナル113とターミナルホルダー114とターミナルカバー115の下端が、第2突出部117cの側面と対向するように、金属ベース117に取り付けられる。
円形突出部121aの中央には第2開口121a1が設けられ、第2開口121a1の周縁部には金属ベース117の第1突出部117bの突起1171が通る第1切り欠き121a2が設けられ、第2開口121a1の周囲には係止爪1211が設けられる。
本実施形態では、1組の突起1171と第1切り欠き121a2はz方向に垂直な方向の幅が他の3組に比べて小さくしている。
図9、図14〜図18では、他の突起1171よりも小さい突起を「1171s」と表記し、他の第1切り欠き121a2よりも小さい第1切り欠きを「121a2s」と表記している。
具体的には、係止爪1211は、壁1222などの引き込み機構により金属ベース117や樹脂ベース118がルーフ20に近づけられた状態で、螺合部材13がワッシャー126の下部126bを介して金属ベース117の第2突出部117cと螺合することにより、ワッシャー126の第2脚部126cを介してルーフ20の下面に食い込むように構成される。
壁1222は、第1切り欠き121a2がある部分の近傍から徐々にz方向の高さが高くなる、すなわち第2装置12が第1装置11に対して相対的に回転移動する方向(下側から見て右回り)と反対方向(下側から見て左回り)に沿って徐々にz方向の高さが高くなるテーパー状に構成される。
壁1222におけるz方向の高さが高い方の端部には、壁1222よりも更にz方向に突出する回り止め121a3が設けられる。
壁1222が、金属ベース117の第1突出部117bにおける突起1171に沿って回転移動することで、ルーフ20を挟んで、第1装置11と第2装置12とが近づくように、すなわち、第1装置11がz方向下方に移動せしめられ、第2装置12がz方向上方に移動せしめられる。回り止め121a3が突起1171に接触することによって、第2装置12の回転が停止する。
壁1222と突起1171とが引き込み機構を構成している。
シャーシ121に第2基板123を取り付けた後、折り曲げ片1212がシャーシ121の内側に折り曲げられ、接地強化のために、半田付けにより折り曲げ片1212と第2基板123とが電気的に接続される。
また、第3取付ネジ124やバーリング加工が施されたネジ孔121cがシャーシ121の蓋部からz方向上方に飛び出しせず、シャーシ121の蓋部における円形突出部121a以外の領域とルーフ20との間の隙間を小さく出来るように、シャーシ121の蓋部におけるネジ孔121cが設けられた領域は、シャーシ121の蓋部における円形突出部121aやネジ孔121c以外の領域よりもz方向下方に凹んだ形状を有するのが望ましい。
各係合片1213は、第2基板123に設けられた第3切り欠き1231とそれぞれ嵌合する。
シャーシ121に対する第2基板123の取付位置を縦と横で間違わないようにするため、少なくとも対向する位置関係にある1対の係合片1213は、シャーシ121における側部の長手方向の中間近傍から外れたところに設けられるのが望ましい。
本実施形態は、第1位置合わせ用マーク121dの刻印が、シボリ加工によってシャーシ121の蓋部の両側に行われ、第2位置合わせ用マーク123bの刻印が、第2基板123に印刷することによって第2基板123の両側に行われる例を示す。
本実施形態では、冷却シート123cが第2基板123の下面(カバー125の底部と対向する側)に設けられた例を示す(図11参照)。
カバー125の底部には、第2基板123の第3開口123aと略同じ形状で重なり合う位置関係に配置された第4開口125aが設けられる。
第4開口125aの周縁部であって、後述するワッシャー126の第2脚部126cと接する領域には、z方向に延びる仮止め壁125bが設けられ、仮止め壁125bの内側面には、第4開口125aの中心方向に向かって突出する係合突起125cが設けられる。
また、第4開口125aの周縁部であって、ワッシャー126の第2脚部126cと接しない領域には、仮止め壁125bよりもz方向の高さが低い壁部125dが設けられる(図13参照)。
正しく第2装置12を回転移動させた場合には、第2装置12の中で向き表示マーク125fの文字Fが車両の前側に位置し、向き表示マーク125fの前後方向線はx方向と平行になる。
このため、文字Fが車両前側に位置し、前後方向線がx方向と平行になるまで、回転方向矢印125eの方向(下側から見て右回り)に第2装置12を回転させることで、第2装置12を所定の位置まで回転させたことを確認出来る。
本実施形態は、回転方向矢印125eや向き表示マーク125fの刻印が、シボリ加工によってカバー125の底部の両側に施される例を示す(図11参照)。
第2脚部126cよりも内側で、且つワッシャー126の下部126bにおけるボルト孔126aの周囲には、z方向上方に伸びる突起片126eが設けられる。
第2脚部126cの外側面における下部126bと境界部を含む領域には、係合凹部126dが設けられ、係合凹部126dに係合突起125cが嵌まることで、ワッシャー126がカバー125に仮止めされる(図19、図20参照)。
ただし、ボルト締結時に、ワッシャー126は、カバー125から外れ、z方向上方に移動せしめられ、第2脚部126cの上端部がシャーシ121の係止爪1211をz方向上方に押し込む(図21、図22参照)。
すなわち、第2脚部126cは、螺合部材13がワッシャー126を介して金属ベース117の第2突出部117cに螺合された時に、係止爪1211をz方向上方に押し込んで、ルーフ20の下面に係止爪1211の一部を食い込ませるように構成される。
予め、金属ベース117など第1装置11を構成する部材が組み上げられ、シャーシ121など第2装置12を構成する部材が組み上げられる。
ワッシャー126は、カバー125に仮止めされる。
ただし、螺合部材13は未だ締結されない。
このとき、金属ベース117に取り付けられた仮固定ホルダー116の第1脚部116bの仮固定用係合爪116b1が、ルーフ開口20aの周縁部に引っ掛けられ、第1装置11がルーフ20に仮固定される。
このとき、第2装置12のシャーシ121における壁1222が、金属ベース117の第1突出部117bにおける突起1171に沿って回転移動せしめられ、ルーフ20を挟んで、第1装置11がz方向下方に移動せしめられ、第2装置12がz方向上方に移動せしめられる。
第2装置12のシャーシ121における回り止め121a3が突起1171に接触することで、第2装置12の回転が完了する(回転後状態)。
また、第2ターミナル122が第1ターミナル113と接触し、第1装置11における第1基板112と第2装置12における第2基板123とが導通可能な状態にされる。
このとき、ワッシャー126は、カバー125の仮止め壁125bから外れ、螺合部材13と共にz方向上方に移動せしめられ、第2脚部126cの上端部がシャーシ121の係止爪1211をz方向上方に押し込み、係止爪1211とルーフ20の下面とが接触した状態にされる。
この場合、回転前状態における、第1ターミナル113と第2ターミナル122との接触度合いに比べて、回転後状態における、第1ターミナル113と第2ターミナル122との接触度合いが強くなるように、第1装置11と第2装置12の各部材の位置関係が決定される。
1a シャークフィンアンテナ本体部
1b ポールアンテナ本体部
10 アンテナ取付装置
11 第1装置(アンテナ取付部)
111 第1取付ネジ
112 第1基板
113 第1ターミナル
114 ターミナルホルダー
114a 接続部
114b 保護部
115 ターミナルカバー
116 仮固定ホルダー
116a 上部
116b 第1脚部
116b1 仮固定用係合爪
117 金属ベース
117a 本体
117b 第1突出部
117c 第2突出部
1171 突起
118 樹脂ベース
118a 第1開口
119 第2取付ネジ
120 シール
12 第2装置(係合部材)
121 シャーシ
121a 円形突出部
121a1 第2開口
121a2 第1切り欠き
121a3 回り止め
121b 第2切り欠き
121c ネジ孔
121d 第1位置合わせ用マーク
1211 係止爪
1212 折り曲げ片(クリンチ)
1213 係合片
1214 スリット
122 第2ターミナル
122a 半球状の凸部
1222 壁
123 第2基板
123a 第3開口
123b 第2位置合わせ用マーク
123c 冷却シート
1231 第3切り欠き
124 第3取付ネジ
125 カバー
125a 第4開口
125a1 孔
125b 仮止め壁
125c 係合突起
125d 壁部
125e 回転方向矢印
125f 向き表示マーク
1251 シート押さえ用突起
1252 補強三角リブ
1253 嵌め合わせ突起
126 ワッシャー
126a ボルト孔
126b 下部
126c 第2脚部
126d 係合凹部
126e 突起片
13 螺合部材
20 車両のルーフ(取付対象領域)
20a ルーフ開口
Claims (5)
- 面状の取付対象領域に取り付けられるアンテナ装置のアンテナ取付装置であって、
前記取付対象領域の一方の面がある側に取り付けられ、前記取付対象領域の開口を介して、一部が前記取付対象領域の他方の面がある側に突出するベースを有する第1装置と、
前記他方の面がある側に取り付けられ、係止爪を有する第2装置と、
前記開口を介して、螺合部材を前記他方の面がある側から前記ベースに螺合させる際に、前記螺合部材と前記ベースとの間に設けられるワッシャーとを備え、
引き込み機構により前記第2装置を移動させることで、前記ベースは前記取付対象領域に近づく方向に移動せしめられ、
前記係止爪は、前記引き込み機構により前記ベースが前記取付対象領域に近づけられた状態で、前記螺合部材が前記ワッシャーを介して前記ベースと螺合することにより、前記ワッシャーを介して前記他方の面に食い込むように構成されることを特徴とするアンテナ取付装置。 - 前記引き込み機構は、前記ベースにおける前記他方の面がある側に突出する領域に設けられ前記第1装置と前記第2装置とが並べられる第1方向に垂直な方向に突出する突起と、前記他方の面と対向する面と反対側に立設された壁を有し、
前記壁は、前記第1方向の高さが、前記第2装置が移動する方向と反対方向に沿って高くなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ取付装置。 - 前記ベースにおける少なくとも前記螺合部材と接する領域と、前記ワッシャーと、前記螺合部材と、前記係止爪と、前記取付対象領域における前記係止爪が食い込む領域は金属製であり、
前記引き込み機構により前記ベースが前記取付対象領域に近づけられた状態で、前記螺合部材が前記ワッシャーを介して前記ベースと螺合し、前記ワッシャーを介して前記係止爪が前記他方の面に食い込むことで、前記ベースにおける少なくとも前記螺合部材と接する領域と前記取付対象領域における前記係止爪が食い込む領域とが電気的に接続した状態にされることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ取付装置。 - 前記第1装置は、第1ターミナルを有し、
前記第2装置は、少なくとも、前記引き込み機構により前記ベースが前記取付対象領域に近づけられた状態で、前記第1ターミナルと電気的に接続する第2ターミナルを有し、
前記第1ターミナルと前記第2ターミナルは、前記引き込み機構により前記第2装置を移動させる前の状態では、前記第1ターミナルと前記第2ターミナルとが接触せず、前記引き込み機構により前記第2装置を移動させた後の状態では、前記第1ターミナルと前記第2ターミナルとが接触するように構成される、若しくは、
前記第1ターミナルと前記第2ターミナルは、前記引き込み機構により前記第2装置を移動させる前の状態における前記第1ターミナルと前記第2ターミナルの接触度合いに比べて、前記引き込み機構により前記第2装置を移動させた後の状態における前記第1ターミナルと前記第2ターミナルの接触度合いが強くなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ取付装置。 - 面状の取付対象領域の一方の面がある側に取り付けられる第1装置と、前記取付対象領域の他方の面がある側に取り付けられる第2装置とを含むアンテナ装置の取付方法であって、
前記第1装置が有するベースにおける一部を、前記取付対象領域の開口を介して、前記取付対象領域の他方の面がある側に突出させる第1工程と、
引き込み機構により、前記第2装置を移動させることで、前記ベースを前記取付対象領域に近づく方向に移動させる第2工程と、
螺合部材を、ワッシャーを介して、前記他方の面がある側から前記ベースと螺合させると共に、前記ワッシャーを介して、前記第2装置が有する係止爪を前記他方の面に食い込ませる第3工程とを備えることを特徴とする取付方法。
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