JP6817573B2 - 電気料金算出システム、識別装置、電気料金算出方法、及びプログラム - Google Patents

電気料金算出システム、識別装置、電気料金算出方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、一般に電気料金算出システム、識別装置、電気料金算出方法、及びプログラムに関し、より詳細には、計測システムから取得した計測値に基づいて電気料金を算出する電気料金算出システム、識別装置、電気料金算出方法、及びプログラムに関する。
従来、需要家施設の消費電力量に関するデータを表示装置に表示する表示システムが提供されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の表示システムは、上記データとして、電力計量器(計測システム)から送信される消費電力量(電力使用量)及び電気料金を表示装置に表示する。
特開2014−130015号公報
ところで、特許文献1に記載の表示システムは、契約中の電気料金プラン(課金条件)での電気料金しか算出することができず、したがって表示装置にも契約中の電気料金プラン(課金条件)での電気料金しか表示することができなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされており、複数の課金条件について電気料金を算出することができる電気料金算出システム、識別装置、電気料金算出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電気料金算出システムは、第1取得部と、第2取得部と、算出部とを備える。前記第1取得部は、需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムから前記計測値を取得する。前記第2取得部は、識別装置を着脱可能に保持する保持部に保持された前記識別装置から、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって前記識別装置に対応付けられている情報を取得する。前記算出部は、前記第1取得部が取得した前記計測値と、前記第2取得部が取得した前記情報とに基づいて、前記需要家施設における電気料金を算出する。
本発明の一態様に係る識別装置は、電気料金算出システムに設けられた保持部に着脱可能に保持される。前記電気料金システムは、需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムからの前記計測値に基づいて前記需要家施設における電気料金を算出する。前記識別装置は、前記保持部に保持された状態において、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって自己に対応付けられている情報を前記電気料金算出システムに付与する情報付与部を備える。
本発明の一態様に係る電気料金算出方法は、制御部を備える電気料金算出システムに用いられる電気料金算出方法である。前記電気料金算出方法は、3つのステップを備える。1つめのステップは、前記制御部が、需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムから前記計測値を取得するステップである。2つめのステップは、前記制御部が、識別装置を着脱可能に保持する保持部に保持された前記識別装置から、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって前記識別装置に対応付けられている情報を取得するステップである。3つめのステップは、前記制御部が、前記計測値と前記情報とに基づいて前記需要家施設における電気料金を算出するステップである。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに上記電気料金算出方法を実行させる。
本発明によれば、複数の課金条件について電気料金を算出することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る電気料金算出システムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上の電気料金算出システムの適用例を示すシステム構成図である。 図3Aは、同上の電気料金算出システムに用いられる状態表示装置に識別装置を取り付ける前の状態を示す正面図である。図3Bは、同上の電気料金算出システムに用いられる状態表示装置に識別装置を取り付けた後の状態を示す正面図である。 図4は、同上の電気料金算出システムの動作を説明するフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態2に係る電気料金算出システムの構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施形態2の第1変形例に係る電気料金算出システムの構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施形態2の第2変形例に係る電気料金算出システムの構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施形態2の第3変形例に係る電気料金算出システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る電気料金算出システム、識別装置及び電気料金算出方法について、図面を参照して具体的に説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態1,2に限定されない。したがって、これらの実施形態1,2以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
本実施形態の電気料金算出システム10は、図1に示すように、状態表示装置1と、サーバ装置4とを含むように構成されている。
状態表示装置1は、図1及び図2に示すように、需要家施設200に設けられた計測システム3との間で無線通信を行うように構成されている。計測システム3は、需要家施設200における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測するシステムである。ここでいう「需要家施設」は、電力の需要家の施設を意味しており、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の自家発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。本実施形態では、戸建住宅を需要家施設200の一例として説明する。
また、状態表示装置1は、図3A及び図3Bに示すように、後述する識別装置2が着脱可能に取り付けられるように構成されている。そして、状態表示装置1は、取り付けられた識別装置2に対応付けられている課金条件での電気料金を算出するように構成されている。ここでいう「課金条件」とは、需要家施設200で消費される電力量に対して課される料金のことであり、例えば識別装置2に対応付けられた電気料金プランでの1kWhあたりの時間帯別の料金単価などである。つまり、状態表示装置1では、需要家施設200における消費電力量と料金単価とを乗算することにより電気料金を算出することができる。
さらに、状態表示装置1は、図1及び図2に示すように、サーバ装置4との間で通信を行うように構成されている。サーバ装置4は、例えば電力会社等の電気事業者の施設に設けられている。また、サーバ装置4は、図1に示すように、切替指示部41と、切換部42とを備えている。切替指示部41は、課金条件を切り替えるための指示を切換部42に出力する。切換部42は、切換指示部41からの指示に従って、状態表示装置1が設置された需要家施設200において適用されている課金条件を、状態表示装置1に取り付けられた識別装置2に対応付けられている課金条件に切り替える。
また、状態表示装置1は、図1及び図2に示すように、例えばスマートフォンなどの端末装置5との間で無線通信を行うように構成されている。端末装置5は、例えば計測システム3のID情報を状態表示装置1に登録する機能を有している。端末装置5がスマートフォンであれば、スマートフォンの表示画面において計測システム3のID情報を登録する操作を行うことにより、計測システム3を状態表示装置1に対応付けることができる。状態表示装置1は、対応付けられた計測システム3からの計測値に基づいて電気料金を算出する。
以下、状態表示装置1及び識別装置2について具体的に説明する。
状態表示装置1は、図1に示すように、第1取得部11と、第2取得部12と、制御部13とを備えている。状態表示装置1は、さらに、第1通信部14と、第2通信部15と、表示部16と、操作部17と、音声出力部18とを備えている。
第1取得部11は、アンテナ及び通信回路を有しており、計測システム3との間で無線通信を行うように構成されている。第1取得部11は、計測システム3の通信部との間で、例えばWi−SUN(Wireless Smart Utility Network)に準拠した無線通信を行うように構成されている。そして、第1取得部11は、計測システム3との無線通信により、計測システム3の計測値を取得するように構成されている。ここで、計測システム3は、例えばスマートメータであり、本実施形態では、需要家施設200における消費電力量を計測し、計測値として出力する。第1取得部11と計測システム3の通信部とは、サブギガヘルツ帯と呼ばれる900〔MHz〕前後の周波数帯の電波により無線通信を行う。
第2取得部12は、アンテナ及び通信回路を有しており、識別装置2の情報付与部22(後述する)との間で無線通信を行うように構成されている。ここで、本実施形態では、識別装置2は、例えばパッシブ型(受動型)のIC(Integrated Circuit)タグを想定している。そのため、第2取得部12は、識別装置2とともにRFID(Radio Frequency Identifier)を構成するリーダライタである。
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータで構成されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部13として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、電気通信回線を通じて提供されてもよい。
制御部13は、算出部131としての機能を有している。算出部131は、第1取得部11を介して計測システム3から取得した計測値と、第2取得部12を介して識別装置2から取得した課金条件に関する情報とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出する。具体的には、算出部131は、計測システム3から取得した消費電力量と、識別装置2から取得した1kWhあたりの料金単価とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出する。例えば、時間帯で料金単価が異なる場合、算出部131は、計測システム3から取得した時間帯別の消費電力量と、識別装置2から取得した時間帯別の料金単価とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出する。
第1通信部14は、アンテナ及び通信回路を有しており、需要家施設200に設けられたルータ6(図2参照)との間で、例えばWi−Fi(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。ルータ6は、例えばインターネットなどのネットワーク7を介してサーバ装置4に接続されるブロードバンドルータである。これにより、第1通信部14は、ルータ6及びネットワーク7を介してサーバ装置4との間で通信を行うことができる。
第2通信部15は、アンテナ及び通信回路を有しており、端末装置5との間で無線通信を行うように構成されている。ここでは、端末装置5はスマートフォンであるから、第2通信部15は、端末装置5との間で、例えばBluetooth(登録商標)に準拠した近距離無線通信を行う。なお、第2通信部15と端末装置5との間の無線通信は、Bluetooth(登録商標)に準拠した無線通信に限らず、Wi−Fi(登録商標)に準拠した無線通信であってもよい。
表示部16は、図3A及び図3Bに示すように、第1表示部161と、第2表示部162とを有している。第1表示部161は、例えば需要家施設200における時間帯別の消費電力量に基づいて表示を行うように構成されている。第2表示部162は、状態表示装置1に識別装置2が取り付けられた状態において、例えば識別装置2に対応付けられた電気料金プランでの時間帯別の料金単価に基づいて表示を行うように構成されている。
操作部17は、図3A及び図3Bに示すように、複数(図示例では3つ)の押しボタン171,172,173を有している。複数の押しボタン171,172,173のいずれかが押されると、押された押しボタンに対応する操作信号が制御部13に入力されるように構成されている。制御部13は、押しボタン171が押されると、音声出力部18に音声で現在時刻での料金単価を出力させる。また、制御部13は、押しボタン172が押されると、音声出力部18に音声で需要家施設200における1日の消費電力量を出力させる。さらに、制御部13は、押しボタン173が押されると、音声出力部18に音声で需要家施設200における1ヶ月の消費電力量を出力させる。また、制御部13は、押しボタン172が長押し(例えば3秒)されると、音声出力部18に音声で需要家施設200における昨日の消費電力量を出力させる。さらに、制御部13は、押しボタン173が長押しされると、音声出力部18に音声で需要家施設200における先月の消費電力量を出力させる。
音声出力部18は、例えばスピーカを有しており、選択された押しボタン171,172,173に応じた音声を出力するように構成されている。音声出力部18は、押しボタン171が押されると、例えば「現在の料金単価は〇〇円です」との音声をスピーカから出力する。音声出力部18は、押しボタン172が押されると、例えば「今日の消費電力量は××kWhです」との音声をスピーカから出力する。音声出力部18は、押しボタン173が押されると、例えば「今月の消費電力量は△△kWhです」との音声をスピーカから出力する。
また、状態表示装置1は、図3A及び図3Bに示すように、筐体100と、筐体100に収納される回路基板とを備えている。筐体100は、例えばABS樹脂などの合成樹脂材料により厚みの薄い円形の箱形に形成されている。回路基板には、上述の第1取得部11、第2取得部12、制御部13、第1通信部14、第2通信部15、表示部16、操作部17及び音声出力部18が実装されている。筐体100の前面中央には、筐体100との間で識別装置2を保持する保持部101が取り付けられている。この保持部101は、一部が切り欠かれたような形状の円板状に形成されており、切欠位置から差し込まれた識別装置2を筐体100との間で保持するように構成されている。
筐体100の前面において保持部101の外側には、それぞれリング状に形成された第1表示部161及び第2表示部162が、第2表示部162が内側、第1表示部161が外側となるように配置されている。第1表示部161及び第2表示部162は、例えばLED(light emitting diode)を有している。第1表示部161は、上述のように、需要家施設200における時間帯別の消費電力量に基づいた表示を行い、例えば30分間での消費電力量が500Wh以上の時間帯では赤色に発光し、500Wh未満の時間帯では青色に発光するように構成されている。また、第1表示部161は、現在時刻を示す位置においてLEDを点滅させるように構成されている。第2表示部162は、上述のように、識別装置2に対応付けられた電気料金プランでの時間帯別の料金単価に基づいた表示を行い、例えば料金単価が高い時間帯では赤色に発光し、料金単価が安い時間帯では青色に発光するように構成されている。
この状態表示装置1によれば、第1表示部161の表示と第2表示部162の表示とを組み合わせることにより、需要家施設200における電力の使用状況を把握することができる。例えば、第1表示部161において赤色に発光する時間帯と、第2表示部162において赤色に発光する時間帯とが重なっている場合、料金単価が高い時間帯において消費電力量が大きいことを表している。この場合、利用者(住人)は、消費電力量が大きい時間帯が、料金単価の高い時間帯から低い時間帯にずれるように、電気機器の使い方を見直すことで、電気料金を下げることが可能になる。
なお、状態表示装置1は、例えば需要家施設200のいずれかの室内の壁面に、ホルダなどを用いて取り付けられるように構成されていてもよいし、需要家施設200内において自由に移動できるように構成されていてもよい。さらに、状態表示装置1は、例えば腕などに取り付けて持ち運べるように構成されていてもよい。状態表示装置1が自由に移動できるように構成されていたり、持ち運べるように構成されている場合、需要家施設200における消費電力量や、識別装置2に対応付けられている課金条件などを、需要家施設200におけるいろいろな場所で確認することができる。
次に、状態表示装置1に取り付けられる識別装置2について説明する。識別装置(トークン)2は、上述のように、パッシブ型のICタグである。識別装置2は、図1に示すように、情報付与部22と、第1記憶部23と、第2記憶部24とを備えている。
情報付与部22は、アンテナ及び通信回路を有しており、状態表示装置1の第2取得部12との間で無線通信を行うように構成されている。情報付与部22は、第1記憶部23に予め記録させた後述の第1情報を第2取得部12に送信するように構成されている。
第1記憶部23及び第2記憶部24は、例えばフラッシュメモリなどの電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成されている。第1記憶部23には、計測システム3の計測値に対する課金条件に関する情報(第1情報)が予め記録されている。第1情報は、例えば識別装置2に対応付けられた電気料金プランでの時間帯別の料金単価である。第2記憶部24には、第1情報以外の情報、例えば識別装置2の認証情報が予め記録されている。
また、識別装置2は、図3A及び図3Bに示すように、厚みの薄い円板状に形成されたボディ20と、ボディ20に内蔵される回路基板とを備えている。ボディ20は、例えばABS樹脂などの合成樹脂材料により形成されている。回路基板には、上述の情報付与部22、第1記憶部23及び第2記憶部24が実装されている。ボディ20の一面には、提示部201が設けられている。この提示部201には、例えば電気事業者名(図示例では「○○会社」)や電気料金プラン名(図示例では「Aプラン」)などの課金条件の内容を示唆する示唆情報が表示されている。したがって、利用者(住人)は、提示部201に表示された内容を見ることにより、識別装置2に対応付けられている課金条件について知ることができる。
次に、本実施形態の電気料金算出システム10の動作について、図4を参照して説明する。状態表示装置1の制御部13は、計測システム3により計測された需要家施設200における消費電力量を、計測システム3との無線通信により第1取得部11に定期又は不定期に取得させる(ステップST1)。制御部13は、識別装置2が取り付けられているか否かを判別する(ステップST2)。ここで、状態表示装置1は、識別装置2が取り付けられた状態でオンになる検出スイッチを有しており、この検出スイッチのオン/オフによって識別装置2の有無を判別する。そして、制御部13は、検出スイッチがオフの場合、識別装置2が取り付けられていないと判断し(ステップST2:No)、第1表示部161のみを表示させる(ステップST3)。つまり、この状態では、上述の第1情報を取得できていないため、課金条件については表示することができず、需要家施設200における消費電力量に基づいた表示のみを第1表示部161に行わせる。
一方、制御部13は、検出スイッチがオンの場合、識別装置2が取り付けられていると判断し(ステップST2:Yes)、第2取得部12に識別装置2の情報付与部22との間で無線通信を行わせる。そして、第2取得部12は、情報付与部22との無線通信により、識別装置2の第1記憶部23に予め記録された第1情報を取得する(ステップST4)。制御部13の算出部131は、第1取得部11により取得した計測値と、第2取得部12により取得した第1情報とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出する(ステップST5)。また、制御部13は、第1取得部11により取得した計測値に基づいて第1表示部161を表示させるとともに、第2取得部12により取得した第1情報に基づいて第2表示部162を表示させる(ステップST6)。また、制御部13は、例えば操作部17の押しボタン171が押された場合には、「現在の料金単価は〇〇円です」との音声を音声出力部18のスピーカから出力させる(ステップST6)。
本実施形態の状態表示装置1及び識別装置2を用いた電気料金算出システム10では、上述のように、状態表示装置1に識別装置2を取り付けることで、識別装置2に対応付けられている課金条件で需要家施設200における電気料金を算出することができる。つまり、状態表示装置1に取り付ける識別装置2を交換することにより、異なる課金条件での電気料金を算出することができる。言い換えると、本実施形態の電気料金算出システム10によれば、複数の課金条件について需要家施設200における電気料金を算出することができる。したがって、利用者(住人)は、契約している電気事業者の電気料金プラン(課金条件)での電気料金だけでなく、同じ電気事業者の別の電気料金プランでの電気料金や、異なる電気事業者の電気料金プランでの電気料金についても知ることができる。これにより、利用者は、需要家施設200において最適な電気事業者及び電気料金プラン(課金条件)を選択することができる。
ところで、電気料金算出システム10の算出結果については、状態表示装置1において表示または音声にて通知するだけでなく、例えば端末装置5にて表示させるように構成されていてもよい。端末装置5がスマートフォンやパーソナルコンピュータなどであれば、電気料金算出システム10の算出結果を画面にグラフ表示することも可能である。これにより、利用者は、電気料金算出システム10の算出結果をより具体的に確認することができる。
また、状態表示装置1は、例えばHEMS(Home Energy Management System)コントローラとの間で、例えばWi−SUNに準拠した無線通信を行うように構成されていてもよい。この場合、状態表示装置1は、計測システム3から取得した計測値や制御部13(算出部131)にて算出した電気料金などをHEMSコントローラに送信する。そして、HEMSコントローラは、上記計測値に基づいて作成したグラフや電気料金などをHEMSモニタに表示させる。この場合、状態表示装置1は、需要家施設200における電気料金や消費電力量を表示する表示装置としての機能だけでなく、HEMSモニタに表示させるプラン内容(電気事業者、電気料金プランなど)を決定する制御装置としての機能も有している。上記構成によれば、利用者(住人)は、HEMSモニタを見ることによって、状態表示装置1に取り付けられた識別装置2に対応付けられている課金条件での電気料金や消費電力量などをより具体的に確認することができる。
さらに、状態表示装置1に識別装置2を取り付けることにより、需要家施設200において適用されている課金条件を、識別装置2に対応付けられている課金条件に切り替えられるように構成されていてもよい。ここで、課金条件を切り替えることは、電気事業者との間の契約内容を変更することになるため、課金条件を切り替えるには正当な権限が必要であり、そのため認証が必要である。したがって、課金条件を切り替えるのは、電気事業者の施設に設けられているサーバ装置4において行われるのが好ましい。本実施形態では、サーバ装置4に切替部41が設けられており、切替部41において課金条件を切り替えることができる。以下、切替部41による切り替え動作について説明する。
状態表示装置1に識別装置2が取り付けられると、制御部13は、第2記憶部24に予め記録されている識別装置2の認証情報を情報付与部22及び第2取得部12を介して取得する。次に、制御部13は、需要家施設200の識別情報(例えば計測システム3のID情報など)と、識別装置2から取得した識別装置2の認証情報と、識別装置2に対応付けられている課金条件に関する情報とを、第1通信部14を介してサーバ装置4に送信する。サーバ装置4では、状態表示装置1から送られてきた識別装置2の認証情報が正当か否かを判別する。そして、識別装置2の認証情報が正当である場合、サーバ装置4の切換指示部41は、需要家施設200に適用される課金条件を切り替えるための指示を切換部42に出力する。そして、切換部42は、切換指示部41からの指示に従って、需要家施設200に適用される課金条件を、サーバ装置4に登録されている課金条件から識別装置2に対応付けられている課金条件に切り替える。サーバ装置4は、需要家施設200に適用される課金条件が正常に切り替えられたことを示す信号を状態表示装置1に対して送信する。状態表示装置1の制御部13は、サーバ装置4から送信された上記信号に従って、切替後の課金条件に関する情報(第1情報)をマイクロコンピュータのメモリに記録する。なお、上述の処理において、例えば第1通信部14からサーバ装置4に認証情報等を送信する前、または切換指示部41から切換部42に切換指示を出力する前に、利用者に対して課金条件の切り替えの可否を確認するように構成されていてもよい。この場合、利用者が課金条件(電気料金プラン)の内容を確認するため、状態表示装置1に識別装置2を取り付けただけで課金条件が変更されるのを抑えることができ、課金条件に対する利用者の意思確認を入念に行うことができる。
ところで、上述の実施形態では、電気料金算出方法を状態表示装置1に適用することにより電気料金算出システム10を構成したが、電気料金算出方法の適用対象は状態表示装置1に限らない。例えば、上述のHEMSコントーラに電気料金算出方法を適用することも可能である。この場合、HEMSコントローラは、3つのステップを実行することにより電気料金を算出する。1つめのステップは、需要家施設200における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システム3から計測値を取得するステップである。2つめのステップは、着脱可能に設けられた識別装置2に対応付けられている第1情報を取得するステップである。第1情報は、計測システム3により計測された計測値に対する課金条件に関する情報であって、識別装置2に対応付けられている情報である。3つめのステップは、計測システム3から取得した計測値と識別装置2に対応付けられている第1情報とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出するステップである。上述のように、状態表示装置1を備えていない場合でも、例えばHEMSコントローラが電気料金算出方法を実行することにより、複数の識別装置2にそれぞれ対応付けられている複数の課金条件について電気料金を算出することができる。なお、電気料金算出方法の適用対象がHEMSコントローラである場合、HEMSコントローラに対して着脱可能に設けられた識別装置2に対応付けられている第1情報を取得する機能がHEMSコントローラに設けられていてもよい。また、この場合、着脱可能に設けられた識別装置2に対応付けられている第1情報を取得する情報取得装置との間で通信を行い、通信によって情報取得装置から第1情報を取得する機能がHEMSコントローラに設けられていてもよい。
本実施形態では、状態表示装置1又はHEMSコントローラの一部を構成するマイクロコンピュータのメモリに電気料金算出方法を実行するためのプログラムが予め記録されており、このプログラムをCPUで実行することにより電気料金算出方法が実行される。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
上述の実施形態では、識別装置2がICタグの場合について例示したが、識別装置2は、状態表示装置1に対して第1情報を付与できるようになっていればよく、ICタグに限らない。例えば、識別装置2は、第1情報を含むように形成されたバーコードのような一次元コードやQRコード(登録商標)のような二次元コードを有する構成であってもよい。この場合、識別装置2は、図1における第1記憶部23及び第2記憶部24が省略され、一次元コードや二次元コードを含む情報付与部22のみを備えることになる。一方、状態表示装置1の第2取得部12は、一次元コードや二次元コードを読み取るためのコードリーダであり、読み取ったコードに含まれる情報を制御部13に出力する。制御部13は、上記情報に基づいて、第1通信部14を介してサーバ装置4にアクセスする。サーバ装置4には、複数の識別装置2にそれぞれ対応付けられた複数の第1情報が予め記録されており、制御部13は、複数の第1情報のうち第2取得部12で取得したコードに対応付けられている第1情報を取得する。
なお、複数の識別装置2にそれぞれ対応付けられた複数の第1情報は、サーバ装置4ではなく、制御部13を構成するマイクロコンピュータのメモリに予め記憶されていてもよい。この場合、一次元コードや二次元コードと複数の第1情報とが対応付けられたテーブルを上記メモリに予め記録させておけばよい。この構成では、制御部13は、サーバ装置4にアクセスすることなく、取り付けられた識別装置2に対応付けられている第1情報を取得することができる。
また、識別装置2は、一次元コードや二次元コードを有する構成ではなく、例えばボディ20の裏面に複数の突起が設けられている構成であってもよい。この場合、識別装置2は、図1における第1記憶部23及び第2記憶部24が省略され、突起からなる情報付与部22のみを備えることになる。上記突起は、識別装置2に対応付けられる第1情報に応じて、ボディ20に対する位置や大きさなどが異なるように形成されていることが好ましい。一方、状態表示装置1は、上記突起によりオン/オフされる複数のスライドスイッチを備えていることが好ましい。つまり、この場合には、複数のスライドスイッチにより第2取得部12が構成されることになる。また、この場合、複数のスライドスイッチのオン/オフ状態と複数の第1情報とが一対一に対応付けられたテーブルを制御部13のメモリに予め記録させておくのが好ましい。制御部13は、上記テーブルに基づいて、複数のスライドスイッチのオン/オフ状態に合わせた第1情報を取得することができる。
さらに、上述の実施形態では、状態表示装置1とサーバ装置4とがルータ6を介して接続されるように構成されているが、例えばスマートフォンなどの端末装置5を介して状態表示装置1とサーバ装置4とが接続されるように構成されていてもよい。この場合、状態表示装置1は、端末装置5との間で、例えばBluetooth(登録商標)やWi−Fi(商標登録)に準拠した無線通信を行う。また、端末装置5は、例えば通信事業者が提供する3G(第3世代)回線やLTE(Long Term Evolution)などの携帯電話網を介してネットワーク7に接続され、ネットワーク7を介してサーバ装置4に接続される。もちろん、端末装置5がルータ6を介してサーバ装置4に接続されるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第2記憶部24に記録させる第1情報以外の情報として、識別装置2の認証情報を例示したが、例えば電気料金の割り引きなどの特典が受けられるようなクーポン情報(各種特典を受けるための情報)であってもよい。この場合、上述した課金条件を切り替える場合と同様に、識別装置2の第2記憶部24に予め記録させたクーポン情報を状態表示装置1を介してサーバ装置4に送信する。サーバ装置4は、送られてきたクーポン情報の正当性について判別する。そして、サーバ装置4において、クーポン情報が正当であると判断されると、需要家施設200の利用者(住人)は、クーポン情報に含まれている特典を受けることができる。
さらに、上述の実施形態では、識別装置2の形状が円板形状である場合について例示したが、識別装置2の形状は円板形状に限らず、例えばカード形状であってもよい。また、状態表示装置1の形状についても円形の箱状に限らず、例えば直方体状であってもよい。
また、上述の実施形態では、第1表示部161及び第2表示部162において発光色により電気料金(料金単価)や消費電力量の高低を表すように構成されているが、例えば状態表示装置1がモニタを備えていてもよい。上述の実施形態では、状態表示装置1において電気料金そのものを表示するように構成されていないが、モニタを備えることにより電気料金を表示させることもでき、さらに計測値についてグラフ表示させることもできる。
さらに、上述の実施形態では、識別装置2の認証情報やクーポン情報などの正当性をサーバ装置4にて判別するように構成されているが、例えば状態表示装置1の制御部13にて上記情報の正当性を判別するように構成されていてもよい。つまり、この場合には、制御部13が切替部を備えていればよく、状態表示装置1と識別装置2との間で切換処理を完結することができる。
また、上述の実施形態では、状態表示装置1に設けられた検出スイッチのオン/オフ状態に応じて識別装置2の有無を判別するように構成されているが、識別装置2の判別方法は上記の方法に限らない。例えば、上述の実施形態では、状態表示装置1の第2取得部12と識別装置2の情報付与部22とが無線通信を行うように構成されている。そのため、制御部13は、第2取得部12と情報付与部22とが通信を開始したか否かにより識別装置2の有無を判別するように構成されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、図4に示すフローチャートのように、制御部13は、電気料金を算出した後に、表示部16を表示させたり、音声出力部18から音声を出力させるように構成されているが、逆でもよい。つまり、制御部13は、表示部16を表示させたり、音声出力部18から音声を出力させた後に、例えば押しボタン172が押されていれば1日の電気料金を算出し、押しボタン173が押されていれば1ヶ月の電気料金を算出するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1情報を記録するための第1記憶部23と、第1情報以外の情報を記録するための第2記憶部24とが別々に設けられているが、第1記憶部23と第2記憶部24とが1つのメモリで構成されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、提示部201により提示される示唆情報が文字のみで構成されているが、示唆情報は、例えばピクトサインと文字とを組み合わせて構成されていてもよい。また、提示部201は、音声で示唆情報を提示するように構成されていてもよい。
さらに、上述の実施形態では、切換指示部41と切換部42とが電気料金算出システム10(厳密にはサーバ装置4)に設けられているが、少なくとも切換指示部41が電気料金算出システム10に設けられていればよい。言い換えると、切替部は、電気料金算出システム10に含まれていなくてもよい。一例として、サーバ装置4が別のシステムに対して切換指示を出力し、別のシステムにおいて課金条件の切り替えを行う場合が想定される。この場合、サーバ装置4は切換指示部41を有し、別のシステムが切換部を有することになる。また、他の例として、サーバ装置4が電気料金算出システム10に含まれておらず、電気料金算出システム10が状態表示装置1で構成されている場合が想定される。この場合、サーバ装置4は切換部42を有し、状態表示装置1が切換指示部を有することになる。
また、上述の実施形態では、状態表示装置1のみで電気料金算出システム10を構成しているが、状態表示装置1を含む複数の装置で電気料金算出システム10が構成されていてもよい。例えば、第1取得部11、第2取得部12及び算出部131の一部が状態表示装置1以外の装置に設けられていてもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る電気料金算出システム10及び識別装置2について、図5を参照して具体的に説明する。
上述の実施形態1では、電気料金算出システム10が、状態表示装置1とサーバ装置4とを含むように構成されているが、本実施形態では、状態表示装置1により電気料金算出システム10が構成されている。
本実施形態の状態表示装置1は、図5に示すように、最小限の構成として、第1取得部11と、第2取得部12と、制御部13と、表示部16と、操作部17と、音声出力部18とを備えている。また、識別装置2は、図5に示すように、最小限の構成として、情報付与部22と、第1記憶部23とを備えたパッシブ型のICタグである。第1記憶部23には、少なくとも課金条件に関する情報(第1情報)が記録されていればよい。
上述の実施形態1では、図1に示すように、状態表示装置1が第2通信部15を備えており、第2通信部15と端末装置5とが無線通信を行うことにより、計測システム3が状態表示装置1に登録されるように構成されている。これに対して、本実施形態では、状態表示装置1が第2通信部15を備えていないため、端末装置5を用いて計測システム3を登録することができない。そのため、本実施形態の状態表示装置1では、例えば表示部16と操作部17とを用いて計測システム3を登録する。一例として、表示部16と操作部17とでタッチパネルが構成されている場合、タッチパネルを操作することにより計測システム3を状態表示装置1に登録することができる。なお、表示部16と操作部17とはタッチパネルに限らず、例えば、表示部16が液晶パネルであり、操作部17がテンキーであってもよい。
本実施形態の状態表示装置1は、図5に示すように、インターネット等のネットワークに対して接続可能となっておらず、インターネットへの接続環境にない場合であっても、需要家施設200における消費電力量や電気料金を利用者(住人)に通知可能である。つまり、状態表示装置1によれば、インターネットへの接続環境にない場合であっても、利用者(住人)に対して「電気の見える化」を実現することができる。また、本実施形態の状態表示装置1によれば、状態表示装置1のみで計測システム3を状態表示装置1に登録することができる。
さらに、本実施形態の電気料金算出システム10によれば、計測システム3から取得した消費電力量と、識別装置2に対応付けられている課金条件とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出することができる。また、本実施形態の電気料金算出システム10によれば、需要家施設200における時間帯別の消費電力量や電気料金などを表示部16に表示することができる。とくに、表示部16が、発光色の異なる複数種類のLEDを備えている場合には、消費電力量の大小や電気料金の高低に応じて異なる発光色のLEDを点灯させることにより、利用者(住人)は、消費電力量や電気料金を一目で把握することができる。
次に、実施形態2の第1変形例に係る電気料金算出システム10について、図6を参照して説明する。第1変形例の電気料金算出システム10は、図6に示すように、端末装置5との間で無線通信を行う第2通信部15をさらに備えている点で上述の実施形態と異なっている。なお、それ以外の構成については上述の実施形態と同様である。
第1変形例では、上述の実施形態と同様に、状態表示装置1により電気料金算出システム10が構成されている。
第1変形例の状態表示装置1では、例えばスマートフォンなどの端末装置5を用いて計測システム3を状態表示装置1に登録することができる。この場合、状態表示装置1と計測システム3との認証のためのID情報やパスワードの入力等の詳細設定を端末装置5の入力インターフェースを用いて行うことができる。そのため、この場合には、状態表示装置1の入力インターフェース(例えば、表示部16や操作部17など)を簡略化することができる。
また、第1変形例では、状態表示装置1には表示できない詳細情報について端末装置5に表示することもできる。例えば、状態表示装置1の表示部16が7セグメントディスプレイで構成されている場合、今月の電気料金等を数値により表示部16に表示することができる。これに対して、端末装置5では、例えば過去の各月の電気料金について表示画面にグラフ表示することができる。なお、電気料金等の数値を表示部16に表示する必要がない場合には、実施形態1において説明した第1表示部161及び第2表示部162により表示部16が構成されていてもよい。
次に、本実施形態の第2変形例に係る電気料金算出システム10について、図7を参照して説明する。第2変形例の電気料金算出システム10は、状態表示装置1とサーバ装置4とを含むように構成されている。状態表示装置1は、端末装置5を介してサーバ装置4との間で通信を行うように構成されている。サーバ装置4は、図7に示すように、切換部42を備えている。端末装置5は、図7に示すように、切換指示部51を備えている。切換指示部51は、需要家施設200に適用される課金条件を、サーバ装置4に登録されている課金条件(第1課金条件)から識別装置2に対応付けられている課金条件(第2課金条件)に切り替えるための指示を出力する。切換部42は、切換指示部51からの指示に従って、需要家施設200に適用される課金条件を、第1課金条件から第2課金条件に切り替える。
この電気料金算出システム10では、状態表示装置1に識別装置2が取り付けられることで、識別装置2に対応付けられている課金条件と、識別装置2の認証情報とが識別装置2から状態表示装置1に送信される。状態表示装置1の制御部13は、識別装置2から取得した課金条件と認証情報とに加えて、需要家施設200の識別情報を、第2通信部15を介して端末装置5に送信する。端末装置5では、利用者(住人)が端末装置5を操作することにより、契約変更の手続き(課金条件を切り替える手続き)が行われる。端末装置5での契約変更の手続きが完了すると、端末装置5は、需要家施設200に適用される課金条件を第1課金条件から第2課金条件に切り替えるための指示(切換指示)を、無線通信を介してサーバ装置4に出力する。サーバ装置4では、端末装置5からの切換指示を受け取ると、切替部42が、需要家施設200に適用される課金条件を第1課金条件から第2課金条件に切り替える。
このように、第2変形例の電気料金算出システム10によれば、端末装置5を用いることによって、需要家施設200に適用される課金条件を切り替える切替処理を行うことができる。また、識別装置2の第1記憶部23に、例えば電気料金の割り引き等の特典が受けられるクーポン情報が記録されていてもよい。この場合、端末装置5において特典を受けるための処理を行うことにより、利用者(住人)は、識別装置2に応じた特典を受けることができる。
次に、本実施形態の第3変形例に係る電気料金算出システム10について、図8を参照して説明する。第3変形例の電気料金算出システム10では、図8に示すように、状態表示装置1の第1取得部11がHEMSコントローラ8と通信可能である点で上述の実施形態の電気料金算出システム10(図5参照)と異なっている。
ここで、状態表示装置1の第1取得部11と計測システム3の通信部との間では、Wi−SUNに準拠した無線通信が行われるように構成されており、通常920〔MHz〕の周波数の電波が使用される。したがって、HEMSコントローラ8との間において、Wi−SUNに準拠した無線通信を行うように構成することにより、第1取得部11を利用して無線通信を行うことができる。言い換えると、計測システム3の通信部との間の無線通信と、HEMSコントローラ8との間の無線通信とを1つの第1取得部11により行うことができる。
そして、第3変形例の電気料金算出システム10によれば、識別装置2に対応付けられている課金条件(電気料金プラン)や、計測システム3による計測結果等をHEMSコントローラ8を介してHEMSに送信することができる。
以上述べた実施形態から明らかなように、本発明に係る第1の態様の電気料金算出システム10は、第1取得部11と、第2取得部12と、算出部131とを備える。第1取得部11は、需要家施設200における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システム3から計測値を取得する。第2取得部12は、識別装置2を着脱可能に保持する保持部101に保持された識別装置2から、計測値に対する課金条件に関する情報であって識別装置2に対応付けられている情報を取得する。算出部131は、第1取得部11が取得した計測値と、第2取得部12が取得した情報とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出する。
第1の態様によれば、保持部101に保持させた識別装置2に対応付けられている課金条件に基づいて算出部131が電気料金を算出するので、課金条件が異なる識別装置2に交換することにより、複数の課金条件について電気料金を算出することができる。
本発明に係る第2の態様の電気料金算出システム10では、第1の態様において、情報には、需要家施設200において契約している電気料金プランとは異なる電気料金プランが含まれている。ここでいう「契約」とは、二人以上の当事者の意思表示が合致することによって成立する法律行為のことであり、実際には、需要家施設200を利用する利用者が契約することになる。例えば、上述の実施形態では、戸建住宅の住人が電気料金プランを契約することになる。
第2の態様によれば、契約している電気料金プランとは異なる電気料金プランに対応付けられた識別装置2に交換することにより、契約している電気料金プランとは異なる電気料金プランでの電気料金を算出することができる。ただし、この構成は電気料金算出システム10の必須の構成ではなく、契約している電気料金プランとは異なる電気料金プランが上記情報に含まれていなくてもよい。
本発明に係る第3の態様の電気料金算出システム10は、第1または第2の態様において、切換指示部41をさらに備えている。切換指示部41は、需要家施設200において適用されている課金条件を、保持部101に保持された識別装置2に対応付けられている課金条件に切り替えるための指示を出力する。
第3の態様によれば、識別装置2を保持部101に保持させるだけで、識別装置2に対応付けられている課金条件に切換指示部41からの指示によって切り替えることができる。ただし、この構成は電気料金算出システム10の必須の構成ではなく、切替指示部41は省略されていてもよい。
本発明に係る第4の態様の識別装置2は、電気料金算出システム10に設けられた保持部101に着脱可能に保持される。電気料金算出システム10は、需要家施設200における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システム3からの計測値に基づいて需要家施設200における電気料金を算出する。識別装置2は、保持部101に保持された状態において、計測値に対する課金条件に関する情報であって自己に対応付けられている情報を電気料金算出システム10に付与する情報付与部22を備えている。
第4の態様によれば、電気料金算出システム10に設けられた保持部101に識別装置2を保持させるだけで、計測システム3からの計測値と情報付与部22から付与された情報とに基づいて、需要家施設200における電気料金を算出することができる。
本発明に係る第5の態様の識別装置2は、第4の態様において、課金条件の内容を示唆する示唆情報を提示する提示部201をさらに備えている。
第5の態様によれば、利用者(住人)は、提示部201により提示される示唆情報から、識別装置2に対応付けられている課金条件について知ることができる。ただし、この構成は識別装置2の必須の構成ではなく、提示部201は省略されていてもよい。
本発明に係る第6の態様の識別装置2では、第5の態様において、示唆情報には、課金条件を適用する電気事業者の情報が含まれている。
第6の態様によれば、利用者は、提示部201に提示される示唆情報から、課金条件を適用する電気事業者について知ることができる。ただし、この構成は識別装置2の必須の構成ではなく、課金条件を適用する電気事業者の情報が示唆情報に含まれていなくてもよい。
本発明に係る第7の態様の識別装置2は、第4〜第6の態様のうちいずれかの態様において、課金条件に関する情報である第1情報を記録する第1記憶部23と、第1情報以外の情報を記録する第2記憶部24とをさらに備えている。
第7の態様によれば、第2記憶部24を備えることにより、課金条件に関する情報である第1情報以外の情報についても識別装置2に記録させることができる。ただし、この構成は識別装置2の必須の構成ではなく、第2記憶部24は省略されていてもよい。
本発明に係る第8の態様の電気料金算出方法は、3つのステップを備える。1つめのステップは、需要家施設200における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システム3から計測値を取得するステップ(ステップST1)である。2つめのステップは、識別装置2を着脱可能に保持する保持部101に保持された識別装置2から、計測値に対する課金条件に関する情報であって識別装置2に対応付けられている情報を取得するステップ(ステップST4)である。3つめのステップは、計測値と情報とに基づいて需要家施設200における電気料金を算出するステップ(ステップST5)である。
第8の態様によれば、計測システム3から取得した計測値と識別装置2に対応付けられている情報とに基づいて、識別装置2に対応付けられている課金条件での電気料金を算出することができる。つまり、第8の態様によれば、識別装置2を交換することにより、複数の課金条件について電気料金を算出することができる。
本発明に係る第9の態様のプログラムは、コンピュータに第8の態様の電気料金算出方法を実行させる。
第9の態様によれば、コンピュータに第8の態様の電気料金算出方法を実行させることができる。
2 識別装置
3 計測システム
10 電気料金算出システム
11 第1取得部
12 第2取得部
22 情報付与部
23 第1記憶部
24 第2記憶部
41 切換指示部
101 保持部
131 算出部
200 需要家施設
201 提示部
ST1,ST4,ST5 ステップ

Claims (9)

  1. 需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムから前記計測値を取得する第1取得部と、
    識別装置を着脱可能に保持する保持部に保持された前記識別装置から、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって前記識別装置に対応付けられている情報を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部が取得した前記計測値と、前記第2取得部が取得した前記情報とに基づいて、前記需要家施設における電気料金を算出する算出部とを備えている
    ことを特徴とする電気料金算出システム。
  2. 前記情報には、前記需要家施設において契約している電気料金プランとは異なる電気料金プランが含まれている
    ことを特徴とする請求項1記載の電気料金算出システム。
  3. 前記需要家施設において適用されている前記課金条件を、前記保持部に保持された前記識別装置に対応付けられている前記課金条件に切り替えるための指示を出力する切替指示部をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気料金算出システム。
  4. 需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムからの前記計測値に基づいて前記需要家施設における電気料金を算出する電気料金算出システムに設けられた保持部に着脱可能に保持される識別装置であって、
    前記保持部に保持された状態において、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって自己に対応付けられている情報を前記電気料金算出システムに付与する情報付与部を備えている
    ことを特徴とする識別装置。
  5. 前記課金条件の内容を示唆する示唆情報を提示する提示部をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項4記載の識別装置。
  6. 前記示唆情報には、前記課金条件を適用する電気事業者の情報が含まれている
    ことを特徴とする請求項5記載の識別装置。
  7. 前記課金条件に関する前記情報である第1情報を記録する第1記憶部と、
    前記第1情報以外の情報を記録する第2記憶部とをさらに備えている
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の識別装置。
  8. 制御部を備える電気料金算出システムに用いられる電気料金算出方法であって、
    前記制御部が、需要家施設における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測値として計測する計測システムから前記計測値を取得するステップと、
    前記制御部が、識別装置を着脱可能に保持する保持部に保持された前記識別装置から、前記計測値に対する課金条件に関する情報であって前記識別装置に対応付けられている情報を取得するステップと、
    前記制御部が、前記計測値と前記情報とに基づいて前記需要家施設における電気料金を算出するステップとを備えている
    ことを特徴とする電気料金算出方法。
  9. コンピュータに請求項8記載の電気料金算出方法を実行させるためのプログラム。
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