JP6816914B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、電子機器に関する。
異種金属を用いる締結構造において、異種金属間の接触に起因した腐食を防止する技術が知られている。
特開2016-70359号公報 特開2001-11665号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、異種金属間の接触に起因した腐食を効果的に低減することが難しい。例えば2つの異種金属間に、当該2つの異種金属のいずれよりも自然電位の低い金属材料(卑な金属材料)を介在させる場合は、2つの異種金属のうちの自然電位が高い方と、介在する卑な金属材料との間の自然電位の差が、2つの異種金属間の自然電位の差よりも大きくなる。この結果、自然電位が高い方の金属材料と、介在する卑な金属材料との間での腐食が問題となる。一般的に、自然電位の差が大きいほど、局部電池形成に伴う電位差腐食ないし化成処理不良が生じやすい。
そこで、1つの側面では、本発明は、アンテナ構造内の異種金属間の接触に起因した腐食を低減することを目的とする。
1つの側面では、筐体の一部を形成し、第1金属材料により形成されるアンテナ部材と、
基板と、
前記基板に設けられ、前記第1金属材料に対し異種の第2金属材料で形成された給電点と、
前記アンテナ部材及び前記基板を締結する第1締結部材であって、前記給電点から前記アンテナ部材に高周波電力を伝送し又は前記アンテナ部材から前記給電点に高周波電力を伝送する第1締結部材とを含み、
前記第1締結部材は、電気化学列上のイオン化傾向が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である部位を含む、電子機器が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、アンテナ構造内の異種金属間の接触に起因した腐食を低減することが可能となる。
実施例1による電子機器の分解斜視図である。 Z1側からの平面視による金属筐体部材の単品図である。 Z2側からの平面視による金属筐体部材の単品図である。 アンテナ部材に係る断面構造の説明図である。 複数の組に係る異種金属の電位差の一例を示す図である。 アンテナ部材に関して実施例1による異種金属の電位差を示す図である。 非アンテナ部材に係る断面構造の説明図である。 非アンテナ部材に関して実施例1による異種金属の電位差を示す図である。 実施例2による電子機器のフロント側の平面図である。 金属筐体部材の外周部のXY平面に沿った概略断面図である。 アンテナ構成例の説明図である。 他のアンテナ構成例の説明図である。 他のアンテナ構成例の説明図である。 滑り止め機能の説明図である。 滑り止め機能の説明図である。 非導電性部材のゴム材料と摩擦係数を示す表図である。 実施例3による電子機器の分解斜視図である。 実施例3による電子機器の分解斜視図である。 図16のA1部の拡大図である。 電子機器のフロント側の平面図である。 電子機器の背面側の平面図である。 図19AのラインE−Eに沿った断面図である。 図19AのラインD−Dに沿った断面図である。 図19AのラインC−Cに沿った断面図である。 図19AのラインB−Bに沿った断面図である。 図22のA2部の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
以下の実施例1に関する説明において、「電位差」とは、「自然電位の差」を意味する。
図1は、実施例1による電子機器1の分解斜視図である。図1において、直交する3軸であるX軸、Y軸、及びZ軸が定義されている。ここでは、電子機器1のLCD(Liquid Crystal Display)ガラス12の表示面がXY平面に対応し、Z軸のZ1側が電子機器1のフロント側に対応し、Z2側がリア(背面)側に対応する。図2A及び図2Bは、金属筐体部材20の単品図であり、図2Aは、Z1側から視た平面図であり、図2Bは、Z2側から視た平面図である。
電子機器1は、通信機能を備える端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末機、携帯型ゲーム機等である。
電子機器1は、LCDガラス12と、ホルダ14(グランド部材の一例)と、金属筐体部材20(筐体部材の一例)と、基板30と、バッテリ40と、背面パネル42とを含む。
LCDガラス12は、タッチパネル121を一体的に含む。即ち、LCDガラス12は、フロント側にタッチパネル121の層を含む多層構造を有する。尚、タッチパネル121の表面は、XY平面内に延在する。タッチパネル121は、例えば、静電式であってもよいし、感圧式であってもよいし、静電式及び感圧式の組み合わせであってもよい。
ホルダ14は、例えば薄板の板金により形成される。実施例1では、一例として、ホルダ14は、Niメッキされたステンレス鋼(SUS304:ニッケルメッキ鋼)により形成されているものとする。
ホルダ14は、LCDガラス12の背面側に設けられ、LCDガラス12を保持する。ホルダ14は、例えば、LCDガラス12の背面の中央部を覆う形状を有する。ホルダ14は、LCDガラス12を保護(又は補強)する支持機能と、接地されることでシールド機能等を備える。ホルダ14のシールド機能により、例えばノイズや静電気などによる基板30上の電子部品の動作への影響を低減できる。
金属筐体部材20は、6000番アルミ合金や7000番アルミ合金(超々ジュラルミン)のようなアルミ合金(第1金属材料の一例)により形成される。実施例1では、一例として、金属筐体部材20は、材料剛性が6000番アルミ合金よりも高い7000番アルミ合金により形成されるものとする。金属筐体部材20は、電子機器1の外周部を形成し、中央部に、Z方向にZ1側にホルダ14を露出させる開口を有する。
金属筐体部材20は、一部の表面領域に非導電性膜50が付与される。図2A及び図2Bでは、非導電性膜50が付与された表面領域が“なし地”のハッチングで示される。非導電性膜50は、例えばアルマイト膜である。尚、図2A及び図2Bでは、非導電性膜50が付与されていない領域に符号52が付されている。非導電性膜50は、金属筐体部材20の外周部に付与されるとともに、後述の締結箇所P2まわりに付与される。金属筐体部材20の外周部に付与される非導電性膜50は、例えば電子機器1の意匠性を高める機能を有する。
金属筐体部材20は、アンテナとして機能する部位(以下、「アンテナ部材21」と称する)と、アンテナとして機能しない部位(以下、「非アンテナ部材22」と称する)とを含む。アンテナ部材21及び非アンテナ部材22は、それぞれ、金属筐体部材20における所望の個所に形成できる。金属筐体部材20は、アンテナ部材21及び非アンテナ部材22間を電気的に絶縁する樹脂部26(図2A及び図2B参照)を含む。図2A及び図2Bに示す例では、樹脂部26は、金属筐体部材20の4隅の角部近傍に設けられる。
金属筐体部材20には、内部筐体部29が結合される。内部筐体部29は、樹脂により形成される。内部筐体部29は、後述のナット92、94を保持する。金属筐体部材20は、内部筐体部29と一体に形成されてもよいし、別体に形成されてから一体化されてもよい。
アンテナ部材21のアンテナ機能は、任意の通信を実現してよい。例えば、アンテナ部材21は、DTV(digital television)用、Wi−Fi(Wireless Fidelity)用、GPS(Global Positioning System)用等であってよい。また、アンテナ部材21は、他の所定の1つ以上の帯域での無線通信用であってもよい。
金属筐体部材20は、複数の締結箇所P1(図2A等参照)にて基板30に締結される。また、金属筐体部材20は、複数の締結箇所P2(図2A等参照)にてホルダ14に締結される。実施例1では、一例として、アンテナ部材21は、締結箇所P1に対応して設けられ、非アンテナ部材22は、締結箇所P2に対応して設けられる。
基板30は、電子機器1の各種機能を実現するための各種電子回路32が設けられる。電子回路32は、例えばチップの形態の電子部品に含まれる電子回路や、基板30に形成される配線パターン(後述する給電点36を含む)を含む。基板30は、ホルダ14の背面側に設けられる。基板30には、例えば接点バネ(図示せず)を介してホルダ14に電気的に接続される回路部(接地される部位)を含む。基板30は、メイン基板とサブ基板といった具合に、2つ以上の基板を含んでもよい。
背面パネル42は、電子機器1の背面を形成し、金属筐体部材20と共に電子機器1の筐体を形成する。筐体内には、上述したホルダ14や基板30、バッテリ40等が収容される。
次に、図3を参照して、アンテナ部材21に係る断面構造について説明する。図3は、アンテナ部材21に係る断面構造の説明図であり、電子機器1のアンテナ部材21における断面図である。図3は、図2Aに示すラインA−Aに対応する切断面による電子機器1の断面図に対応し、説明用に細かい部分は概略化した断面図である。
アンテナ部材21は、図3に示すように、非導電性膜50が付与される第1表面領域S1と、非導電性膜50が付与されない第2表面領域S2とを有する。第1表面領域S1は、外部に露出する表面領域(即ち意匠面となる表面領域)を含む。第2表面領域S2は、後述のナット92との接触領域を含む。
基板30には、給電点36が形成される。給電点36は、図3に示すように、基板30のZ2側の表面に形成される。基板30には、給電点36を形成する導体パターン31が形成される。実施例1では、一例として、導体パターン31は、銅(第2金属材料の一例)により形成されるものとする。
基板30は、図3に示すように、アンテナ部材21に締結部材90(第1締結部材の一例)により締結される。即ち、締結部材90は、アンテナ部材21と基板30とを締結(共締め)する。締結部材90は、ネジ91(第2部位の一例)とナット92(部位及び第1部位の一例)とを含む。
ネジ91は、基板30上の給電点36と接触する。ネジとは、雄ネジ部を有する部材を指し、ボルトを含む概念である。実施例1では、ネジ91は、頭部の座面が給電点36に接触する。これにより、ネジ91と給電点36との間は電気的に接続される。尚、金属筐体部材20及び基板30には、それぞれ、ネジ91の軸部が通るための穴210、39を備えている。
ナット92は、アンテナ部材21よりも内側の内部筐体部29に固定される。ナット92は、ウェルドナットやボスの形態であってよい。ナット92は、アンテナ部材21に接触する(図3のQ1参照)。尚、この接触は、締結の際の締結力F1により強固となる。これにより、ナット92とアンテナ部材21との間は電気的に接続される。
従って、アンテナ部材21から給電点36までの導通経路は、アンテナ部材21からナット92(図3の矢印R1参照)、ナット92からネジ91(図3の矢印R2参照)、及びネジ91から給電点36(図3の矢印R3参照)となる。従って、アンテナ部材21の動作時は、締結部材90は、給電点36からアンテナ部材21に高周波電力を伝送し又はアンテナ部材21から給電点36に高周波電力を伝送する。例えば、アンテナ部材21がDTV放送受信アンテナ用である場合、締結部材90は、アンテナ部材21から給電点36に高周波電力(受信電波に係る信号)を伝送する。また、アンテナ部材21がWi−Fi用である場合、締結部材90は、受信時は、アンテナ部材21から給電点36に高周波電力を伝送し、送信時は、給電点36からアンテナ部材21に高周波電力を伝送する。
ナット92は、電気化学列上のイオン化傾向がアンテナ部材21の金属材料及び給電点36の金属材料の間である金属材料により形成される。電気化学列上のイオン化傾向は、自然電位に関係し、イオン化傾向が高いほど、腐食し易く、自然電位が高くなる。イオン化傾向が高い金属材料の例は、アルミや、亜鉛、マグネシウムなどがある。他方、イオン化傾向が低いほど、腐食し難く、自然電位が低くなる。イオン化傾向が低い金属材料の例は、金や銀などがある。
実施例1では、上述のようにアンテナ部材21の金属材料は、7000番アルミ合金であり、給電点36の金属材料は、銅である。実施例1では、一例として、ナット92は、ジュラルミンにより形成される。
また、ネジ91は、電気化学列上のイオン化傾向が給電点36の金属材料と同一の金属材料、又は、アンテナ部材21の金属材料及び給電点36の金属材料の間である金属材料により形成される。実施例1では、一例として、ネジ91は、給電点36の金属材料と同じ銅により形成される。
ところで、7000番アルミ合金は、材料剛性が高いものの、6000番アルミ合金よりも腐食し易い。具体的には、7000番アルミ合金は、6000番アルミ合金に対して亜鉛及び亜鉛・マグネシウム合金を添加しているが、これらの物質が7000番アルミ合金の腐食を発生させやすくしており、7000番アルミ合金の腐食をいかに低減するかが重要となる。また、7000番アルミ合金は、亜鉛及び亜鉛・マグネシウム合金が添加されることにより、6000番アルミ合金よりも自然電位が大きくなっている。このため、7000番アルミ合金は、6000番アルミ合金よりも、異種金属接触時の電位差が高くなり易く、その分だけ、腐食し易い。
一般的に、腐食を防止する観点からは、異種金属の電位差は0.6V以下であることが求められており、異種金属の電位差を0.6V以下にするための手法として、表面処理を実施する方法があった。しかしながら、表面処理では、電気抵抗値の増大を招き、容易に表面処理によって課題を解決することは困難になっている。例えば、代表的な材質の電気抵抗値は、以下のとおりである。尚、以下は、0℃での抵抗値μΩ・cmを示す。以下からは、クロムは電気抵抗が高く、表面処理等で使用することが困難であることが分かる。
・金 2.05
・銀 1.47
・クロム 12.7
・銅 1.55
・ニッケル 6.2
・ジュラルミン 3.4
この点、実施例1によれば、上述のように、アンテナ部材21から給電点36までの導通経路は、アンテナ部材21からナット92(図3の矢印R1参照)、ナット92からネジ91(図3の矢印R2参照)、及びネジ91から給電点36(図3の矢印R3参照)となる。このとき、異種金属の電位差は、図4の表図を用いると、図5の通りとなる。図4は、電気化学ポテンシャルの表図であり、複数の組に係る異種金属の電位差の一例を示す。尚、図4に示すような電気化学ポテンシャルは、以下の条件下で得られるデータである。図4には、0.6V以下となる組合せが、ラインL1よりも下側に示される。尚、図4では、金、白金に向かうほど自然電位が低くなる方向に、自然電位順に各材料が示される。
測定条件・・・5%Nacl水溶液(酢酸にてph3に調整)
測定液面積・・・100mm2
測定時間・・・・24h
参照電極・・・飽和カロメル電極
尚、7000番アルミ合金についての図4のデータは一例であり、他の類似するデータとなる7000番アルミ合金の材料が用いられてもよい。
ここで、図4から分かるように、例えば、アンテナ部材21と給電点36とが直接接触するような比較例では、アンテナ部材21と給電点36との間の電位差が0.8V(図4の#3参照)となり、0.6Vを超える。
これに対して、実施例1によれば、図5に示すように、アンテナ部材21とナット92の間の電位差は、0.45Vであり、ナット92からネジ91の間の電位差は、0.35Vであり、ネジ91から給電点36の間は、0Vであり、すべて0.6V以下である。従って、実施例1によれば、7000番アルミ合金を金属筐体部材20(アンテナ部材21)に用いつつ、異種金属間の接触に起因した腐食を低減できる。即ち、実施例1によれば、アンテナ部材21と給電点36との間の電位差が締結部材90(ナット92)を介することで、段階的に低減されるので、接触しあう異種金属間の電位差を0.6V以下として、腐食を低減できる。
尚、実施例1では、好ましい一例として、金属筐体部材20(アンテナ部材21)は、7000番アルミ合金により形成されているが、金属筐体部材20は、6000番アルミ合金等の他の材料により形成されてもよい。この場合も、接触しあう異種金属間の電位差を低減して、腐食を低減できる。
また、実施例1では、アンテナ部材21の材料は、7000番アルミ合金であり、給電点36は、銅であり、ナット92の材料は、ジュラルミンであり、ネジ91の材料は、銅であるが、これに限られない。例えば、図4に示すラインL1よりも下側の組み合わせで適宜実現されてもよい。また、図4に示す以外の組み合わせが使用されてもよい。但し、上述のように、好ましくは、電気抵抗の観点から、クロムを含む材料は使用されない。
尚、実施例1では、ナット92は、電気化学列上のイオン化傾向がアンテナ部材21の材料及び給電点36の材料の間である金属材料により形成されるが、これに限られない。例えば、ナット92は、電気化学列上のイオン化傾向がアンテナ部材21の金属材料と同じ材料により形成されてもよい。この場合、ネジ91は、電気化学列上のイオン化傾向がアンテナ部材21の金属材料及び給電点36の金属材料の間である金属材料により形成される。
次に、図6を参照して、非アンテナ部材22に係る断面構造について説明する。図6は、非アンテナ部材22に係る断面構造の説明図であり、電子機器1の非アンテナ部材22における断面図である。図6は、図2Aに示すラインB−Bに対応する切断面による電子機器1の断面図に対応し、説明用に細かい部分は概略化した断面図である。
非アンテナ部材22は、図6に示すように、非導電性膜50が付与される第3表面領域S3と、非導電性膜50が付与されない第4表面領域S4とを有する。第3表面領域S3は、外部に露出する表面領域(即ち意匠面となる表面領域)と、ホルダ14との接触領域(Q3参照)とを含む。非アンテナ部材22は、ホルダ14との接触領域に非導電性膜50が付与されるので、ホルダ14に直接的に電気的に接続されることが防止される。第4表面領域S4は、後述のナット94との接触領域(Q2参照)を含む。尚、非導電性膜50の形成方法としては、非アンテナ部材22の全体に非導電性膜50を付与し、次いで、第4表面領域S4における非導電性膜50をレーザー照射等で除去する方法であってもよい。
ホルダ14は、金属材料により形成される。実施例1では、一例として、ホルダ14は、上述のように、Niメッキされたステンレス鋼(第3金属材料の一例)により形成される。ホルダ14は、図6に示すように、非アンテナ部材22に締結部材90A(第2締結部材の一例)により締結される。即ち、締結部材90Aは、非アンテナ部材22とホルダ14とを締結(共締め)する。締結部材90Aは、ネジ93(第4部位の一例)とナット94(部位及び第3位の一例)とを含む。
ネジ93は、ホルダ14と接触する。実施例1では、ネジ93は、頭部の座面がホルダ14に接触する。これにより、ネジ93とホルダ14との間は電気的に接続される。尚、金属筐体部材20及びホルダ14には、それぞれ、ネジ93の軸部が通るための穴212、141を備えている。
ナット94は、非アンテナ部材22よりも内側の内部筐体部29に固定される。ナット94は、非アンテナ部材22に接触する(図6のQ2参照)。尚、この接触は、締結の際の締結力F2により強固となる。これにより、ナット94と非アンテナ部材22との間は電気的に接続される。
従って、非アンテナ部材22からホルダ14までの導通経路は、非アンテナ部材22からナット94(図6の矢印R4参照)、ナット94からネジ93(図6の矢印R5参照)、及びネジ93からホルダ14(図6の矢印R6参照)となる。従って、締結部材90Aは、ホルダ14を介して非アンテナ部材22を接地する。
ナット94は、電気化学列上のイオン化傾向が非アンテナ部材22の金属材料及びホルダ14の金属材料の間である金属材料により形成される。実施例1では、上述のように非アンテナ部材22の金属材料は、7000番アルミ合金であり、ホルダ14の金属は、ニッケルメッキ鋼である。実施例1では、一例として、ナット94は、ジュラルミンにより形成される。
また、ネジ93は、電気化学列上のイオン化傾向がホルダ14の金属材料と同一の金属材料、又は、非アンテナ部材22の金属材料及びホルダ14の金属材料の間である金属材料により形成される。実施例1では、一例として、ネジ93は、電気化学列上のイオン化傾向が7000番アルミ合金とニッケルメッキ鋼の間である銅により形成される。
実施例1によれば、上述のように、非アンテナ部材22からホルダ14までの導通経路は、非アンテナ部材22からナット94(図6の矢印R4参照)、ナット94からネジ93(図6の矢印R5参照)、及びネジ93からホルダ14(図6の矢印R6参照)となる。このとき、異種金属の電位差は、図4の表図を用いると、図7の通りとなる。
ここで、図4から分かるように、例えば、非アンテナ部材22とホルダ14とが直接接触するような比較例では、非アンテナ部材22とホルダ14との間の電位差が0.9V(図4の#4参照)となり、0.6Vを超える。
これに対して、実施例1によれば、図7に示すように、非アンテナ部材22とナット94の間の電位差は、0.45Vであり、ナット94からネジ93の間の電位差は、0.35Vであり、ネジ93からホルダ14の間は、0.1Vであり、すべて0.6V以下である。従って、実施例1によれば、7000番アルミ合金を金属筐体部材20(非アンテナ部材22)に用いつつ、異種金属間の接触に起因した腐食を低減できる。即ち、実施例1によれば、非アンテナ部材22とホルダ14との間の電位差が締結部材90Aを介することで、段階的に低減されるので、接触しあう異種金属間の電位差を0.6V以下として、腐食を低減できる。
尚、実施例1では、好ましい一例として、金属筐体部材20(非アンテナ部材22)は、7000番アルミ合金により形成されているが、金属筐体部材20は、6000番アルミ合金等の他の材料により形成されてもよい。この場合も、接触しあう異種金属間の電位差を低減して、腐食を低減できる。
また、実施例1では、非アンテナ部材22の材料は、7000番アルミ合金であり、ホルダ14は、ニッケルメッキ鋼であり、ナット94の材料は、ジュラルミンであり、ネジ93の材料は、銅であるが、これに限られない。例えば、図4に示すラインL1よりも下側の組み合わせで適宜実現されてもよい。また、図4に示す以外の組み合わせが使用されてもよい。但し、上述のように、好ましくは、電気抵抗の観点から、クロムを含む材料は使用されない。
尚、実施例1では、ナット94は、電気化学列上のイオン化傾向が非アンテナ部材22の金属材料及びホルダ14の金属材料の間である金属材料により形成されるが、これに限られない。例えば、ナット94は、電気化学列上のイオン化傾向が非アンテナ部材22の金属材料と同じ金属材料により形成されてもよい。この場合、ネジ93は、電気化学列上のイオン化傾向が非アンテナ部材22の金属材料及びホルダ14の金属材料の間である金属材料により形成される。
また、実施例1では、ホルダ14と非アンテナ部材22との間の直接的な電気的接続を防止するために、非アンテナ部材22に非導電性膜50が付与されているが、これに限られない。例えば、ホルダ14における非アンテナ部材22と接触する領域に、同様の非導電性膜が付与されてもよい。
[実施例2]
図8は、実施例2による電子機器2のフロント側の平面図である。
電子機器2は、通信機能を備える端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末機、携帯型ゲーム機等である。
電子機器2は、筐体部材60を備える。筐体部材60は、電子機器2の筐体を形成する。電子機器2は、その他、LCDガラス12や、基板、バッテリと、背面パネル等を含んでよい。
図9は、筐体部材60の外周部のXY平面に沿った概略断面図である。図9には、後述する非導電性部材66及び導電性部材68の図示は省略されている。
筐体部材60の外周部は、凹部(スリット部)61が側面に形成される。凹部61は、側面に対して略垂直方向に凹む形態である。凹部61は、図9に示すように、外周部の複数個所に設けられる。各凹部61は、同一の形態であり、各凹部61には、後述する非導電性部材66及び導電性部材68が選択的に嵌入される。周方向における各凹部61の間隔は、実現したいアンテナの通信周波数等に応じて設定される。
凹部61は、好ましくは、筐体部材60の角部近傍位置に設けられる。図9に示す例では、凹部61は、筐体部材60の4隅の角部近傍のそれぞれに、2つずつ設けられる。角部近傍とは、辺の中心よりも角部の中心に有意に近いことを表す。また、図9に示す例では、凹部61は、筐体部材60の外周部の各辺の中央から対称な位置に形成されている。これにより、後述の立て掛け時の姿勢安定性を、立て掛けの際の向きに依存せずに高めることができる。
筐体部材60の外周部には、導体部63が設けられる。具体的には、筐体部材60は、非導電性の本体部62と、本体部62の外周に導体部63とを有する。本体部62は、例えば樹脂材料により形成される。導体部63は、筐体部材60の略全周にわたり設けられるが、凹部61で分断される。従って、凹部61は、筐体部材60の外周部(導体部63)におけるアンテナ部材の範囲と、外周部における非アンテナ部材の範囲とを仕切る機能を有する。
凹部61には、非導電性部材66(非導電性ゴム部材の一例)又は導電性部材68(導電性ゴム部材の一例)が選択的に嵌入される。
図10は、筐体部材60の外周部のXY平面に沿った概略断面図である。図10には、非導電性部材66及び導電性部材68が嵌入された状態が示される。
非導電性部材66は、複数の凹部61のうちの、実現したいアンテナの通信周波数等に応じた凹部61に嵌入され、導電性部材68は、残りの凹部61に嵌入される。
非導電性部材66は、非導電性ゴム材料により形成される。非導電性ゴム材料は、例えば天然ゴム、合成天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム等(図15参照)であってよい。非導電性部材66が嵌入された凹部61では、凹部61により導体部63間の遮断(電気的な絶縁)が維持される。
導電性部材68は、導電性ゴム材料により形成される。導電性ゴム材料は、例えば、ゴム原料に金属粒子などを添加することで形成できる。この際、導電性部材68は、金属粒子をある程度の密度で均一に含むように形成されてもよいし、或いは、表面に集中的に金属粒子を含むように形成されてもよい。ゴム原料としては、非導電性部材66で用いる非導電性ゴム材料と同じものが使用されてもよい。
導電性部材68が嵌入された凹部61では、導電性部材68に起因して、周方向で凹部61両側の導体部63間の導通が実現される。従って、導電性部材68は、凹部61に嵌入されることで、筐体部材60の外周部におけるアンテナ部材の範囲を広げる機能を有する。
図10には、アンテナ部材の範囲がAn1〜An4で示される。アンテナ部材の範囲がAn1〜An4の長さは、電子機器2で使用する通信周波数に関連する。例えば、アンテナ部材の範囲An2がDTV放送受信アンテナ用である場合、アンテナ部材の範囲An2は、地上波デジタル放送用の周波数で共振が生じるように形成される。
図11は、筐体部材60の外周部のXY平面に沿った概略断面図である。図10には、非導電性部材66が嵌入された状態が示される。
図11に示す例では、非導電性部材66は、複数の凹部61のうちの、全ての凹部61に嵌入される。図10には、アンテナ部材の範囲がAn11〜An14で示される。同様に、アンテナ部材の範囲がAn11〜An14の長さは、電子機器2で使用する通信周波数に関連する。
図12は、筐体部材60の外周部のXY平面に沿った概略断面図である。図12には、図10とは異なる態様で、非導電性部材66及び導電性部材68が嵌入された状態が示される。この場合、図12に示すように、アンテナ部材の範囲がAn21〜An24が形成される。同様に、アンテナ部材の範囲がAn21〜An24の長さは、電子機器2で使用する通信周波数に関連する。
ところで、スマートフォンなどの携帯電話端末においては、単一モデルであっても、アンテナ変更容易性確保と設計変更容易性確保とが求められるようになってきている。これは、携帯電話端末の単一モデルが複数国及び複数キャリアに出荷されるようになり発生した課題である。
この点、実施例2によれば、非導電性部材66及び導電性部材68の嵌入位置を変更するだけで、アンテナ部材の範囲を可変にできる。従って、使用する通信周波数の相違や仕様の相違に応じて、非導電性部材66及び導電性部材68の嵌入位置を変更することで、使用する通信周波数の相違や仕様の相違等に応じたアンテナ構成を実現できる。携帯電話端末の単一モデルが複数国及び複数キャリアに出荷される場合でも、電子機器2の外観デザインを維持したまま(同一の筐体部材60等を用いて)対応できる。
尚、図10乃至図12は、非導電性部材66及び/又は導電性部材68が異なる態様で嵌入された各状態の例を示しているに過ぎない。図示を省略するが、図10乃至図12に示す状態以外にも、多数の異なる状態を実現できる。
図13は、支持台601上で電子機器2が壁600に立て掛けられた状態を模式的に示す図である。支持台601は、例えば机などである。
非導電性部材66及び導電性部材68は、好ましくは、側面における最も側方に突出する部位を形成する。これにより、非導電性部材66及び導電性部材68は、図13に示すような立て掛けられた状態において、滑り止め機能を発揮できる。即ち、支持台601と接触する非導電性部材66及び/又は導電性部材68は、支持台601と間で摩擦力を生成し、滑り止め機能を実現する。また、壁600と接触する非導電性部材66及び/又は導電性部材68は、壁600と間で摩擦力を生成し、滑り止め機能を実現する。この結果、電子機器2の立て掛け時の安定性が向上する。尚、図14に示すように、滑り止め機能は、非導電性部材66及び導電性部材68が片側のみに設けられる場合でも実現できる。
図15は、非導電性部材66のゴム材料と摩擦係数を示す表図である。図15において、NR、IR、SBR、IIR、NBR、EPDM、及びACMは、それぞれ、天然ゴム、合成天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、及びアクリルゴムである。また、CSM、EPM、及びECOは、それぞれ、ハイパロン、エチレン・プロピレンゴム、及びエピクロルヒドリンゴムである。滑り止め機能を高めるためには、摩擦係数の高いゴム材料が使用される。
ところで、一般的に、壁面に立て掛けた電子機器の姿勢を安定的に保持する観点から、電子機器の筐体の外周部における好ましい支持点は、次の通りとなる。即ち、好ましい支持点は、電子機器2の重心位置から重力方向に伸びる重力ベクトルに対し、より離れた位置であり、かつ、壁又は支持台に当たる側の辺の両端(即ち角部)の2点である。実施例2とは異なり、外周部がアンテナとして機能しない構成であれば、かかる好ましい支持点となる位置にスリット部を形成し弾性体(滑り止め機能を発現できる弾性体)を配置することが容易である。しかしながら、筐体の外周部がアンテナとして機能する場合、力学的安定性の観点のみから弾性体を配置する(即ち、好ましい支持点となる位置にスリット部を形成し弾性体を配置する)と、アンテナ長が制限されることになる。かかる場合、アンテナ周波数特性が限定されてしまうことになる。
この点、実施例2によれば、電子機器2の筐体部材60の4隅の各角部の近傍位置に複数の凹部61が設けられるので、筐体の外周部がアンテナとして機能することが可能でありながら、力学的安定性と、所望の周波数特性の確保とを両立させることができる。従って、実施例2によれば、重力ベクトルに対し電子機器2の力学的安定性を確保できる位置に弾性体(非導電性部材66及び導電性部材68)を設けることが可能になるとともに、アンテナ周波数特性を所望の周波数に容易に設定できるようになる。
尚、以上説明した実施例2は、上述した実施例1と組み合わせて実現することが可能である。具体的には、導体部63は、6000番アルミ合金や7000番アルミ合金(超々ジュラルミン)のようなアルミ合金により形成される。導体部63は、上述した実施例1による金属筐体部材20と同様の態様で、締結部材90及び締結部材90Aを介して基板(図示せず)上の給電点やホルダ(図示せず)に電気的に接続される。これにより、実施例2の効果とと共に上述した実施例1の効果を得ることができる。
尚、図10乃至図12に示した例では、非導電性部材66が嵌入されているが、非導電性部材66は、省略されてもよい。この場合、例えば図11に示す例では、滑り止め機能が得られないが、所望のアンテナ構成を実現できる。
[実施例3]
実施例3の以下の説明では、上述した実施例1と実質的に同一の構成要素には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図16及び図17は、実施例3による電子機器3の分解斜視図である。図16は、Z2側から視た斜視図であり、図17は、Z1側から視た斜視図である。図18は、図16のA1部の拡大図であり、接続導体部38の説明図である。図19Aは、電子機器3のフロント側の平面図であり、図19Bは、電子機器3のリア側の平面図である。図19Bでは、説明用に、ケース8及び加圧導電性シート9が取り外された状態が示される。図20は、図19AのラインE−Eに沿った断面図であり、図21は、図19AのラインD−Dに沿った断面図であり、図22は、図19AのラインC−Cに沿った断面図であり、図23は、図19AのラインB−Bに沿った断面図である。図24は、図22のA2部の拡大図である。
電子機器3は、通信機能を備える端末であり、例えばスマートフォンやタブレット端末機、携帯型ゲーム機等である。
電子機器3は、ケース8と、加圧導電性シート9(シート部材の一例)と、LCDガラス12と、板金部材15と、基板30Aと、バッテリ40と、アンテナ形成部材80とを含む。
ケース8は、電子機器3の筐体を形成する。ケース8は、例えば樹脂材料により形成される。
加圧導電性シート9は、加圧導電性ゴム材料により形成される。加圧導電性シート9は、加圧された際に比較的高い熱伝導性を有するとともに、加圧された際に加圧された個所だけ導電性を有する。即ち、加圧導電性シート9は、押圧された部位において導電性を有し、押圧されない部位において非導電性を有する。加圧導電性ゴム材料は、絶縁性の高いゴム材料に金属粒子を均一に混ぜたもので、加圧することで内部の金属粒子同士が接触もしくは近接し、導電性を発現する。また、加圧導電性ゴム材料は、同様に、内部の金属粒子同士が接触もしくは近接することで熱流速(熱伝導率)を発現する。
加圧導電性シート9は、ケース8のフロント側の表面に設けられる。加圧導電性シート9は、ケース8に貼り付け等により一体化されるが、ケース8と共に一体形成されてもよい。
板金部材15は、薄板の板金により形成される。板金部材15は、LCDガラス12の背面側に設けられ、LCDガラス12を保持する。板金部材15は、例えば、LCDガラス12の側面及び背面を覆う形状を有する。板金部材15は、LCDガラス12を保護(又は補強)する機能を有する。板金部材15は、接点バネ(図示せず)を介して基板30A上で接地される。これにより、板金部材15によるシールド特性が向上し、例えばノイズや静電気などによる基板30A上の電子部品の動作への影響を低減できる。
基板30Aは、電子機器3の各種機能を実現するための各種電子回路32が設けられる。電子回路32は、例えばチップの形態の電子部品に含まれる電子回路や、基板30Aに形成される配線パターン(後述する給電点となるランド37を含む)を含む。基板30Aは、板金部材15の背面側に設けられる。基板30Aには、例えば接点バネ(図示せず)を介してホルダ14に電気的に接続される回路部(接地される部位)を含む。基板30Aは、図16に示すように、メイン基板301とサブ基板302のような2つ以上の基板を含んでもよい。
アンテナ形成部材80は、樹脂材料のような非導電性材料により形成される。アンテナ形成部材80は、後述のように、加圧導電性シート9と協動して、アンテナ部を形成する。アンテナ形成部材80は、板金部材15の背面側に設けられる。アンテナ形成部材80は、Z方向でケース8との間に加圧導電性シート9を挟む態様で設けられる。アンテナ形成部材80は、背面側の表面が板金部材15の表面に当接する。従って、アンテナ形成部材80は、Z方向でZ1側への変位は、板金部材15により拘束される。図16に示す例では、メイン基板301に対応して、4つアンテナ形成部材80が設けられ、サブ基板302に対応して、2つのアンテナ形成部材80が設けられる。但し、アンテナ形成部材80の数は、任意であり、電子機器3で使用する通信周波数の数等に応じて決定される。以下では、代表として、主に、メイン基板301に対応して設けられるアンテナ形成部材80について説明する。
アンテナ形成部材80は、凸部81を含む。凸部81は、Z方向に視てアンテナパターンに対応するパターンで形成される。即ち、凸部81の長さ(Z方向に視たときのパターンの長さ)は、電子機器3で使用する通信周波数に応じて決定される。図16に示す例では、メイン基板301に対向する4つのアンテナ形成部材80には、それぞれ凸部81が形成されている。この場合、4種類のアンテナ部を形成できる。尚、実施例3では、1つのアンテナ形成部材80に1つの凸部81が形成されるが、1つのアンテナ形成部材80に、2つ以上の凸部81が形成されてもよい。
アンテナ形成部材80は、凸部81により加圧導電性シート9をZ方向(第1方向の一例)でZ2側に押圧する。従って、加圧導電性シート9は、凸部81により押圧された部位が導電性を有することになり、凸部81により押圧された部位がアンテナ部となる。図17には、加圧導電性シート9における凸部81により押圧された部位が、凹状に示される。また、図20及び図22には、このようにして形成されるアンテナ部の範囲An30、An31、An32が示される。このようにして、アンテナ形成部材80は、加圧導電性シート9と協動して、アンテナ部を形成する。尚、アンテナ部の形状等は、アンテナ形成部材80における凸部81の形状等を変更することで容易に変更が可能となる。尚、図23には、同様に、メイン基板301に対向するアンテナ形成部材80により形成されるアンテナ部の範囲An40、An41が示されている。
アンテナ形成部材80は、図16及び図19Bに示すように、上面視でアンテナパターンの端部位置(給電点側の端部位置)にて基板対向部82を含む。基板対向部82は、Z方向で基板30Aに対向する。基板対向部82は、アンテナ形成部材80の他の部位(基板30Aに対向しない部位)よりも薄肉に形成され、基板30Aへの対向が可能とされる(図22及び図24参照)。基板対向部82には、凸部81の給電点側の端部が形成されており、基板対向部82における凸部81には、後述の接続導体部38が貫通する貫通穴82a(図24参照)が形成される。
電子機器3は、アンテナ部を基板30A上のランド37(給電点)に電気的に接続する接続導体部38を更に含む。接続導体部38は、導電性材料により形成される。接続導体部38は、例えば、図18及び図24に示すように、ピンの形態である。接続導体部38は、図18及び図24に示すように、凸部81を貫通し、Z方向のZ2側の端部が加圧導電性シート9(アンテナ部)に接触する。尚、接続導体部38は、上述のように、アンテナパターンの給電点側の端部位置にて凸部81を貫通する(図19B参照)。また、接続導体部38は、図18及び図24に示すように、Z方向のZ1側の端部が基板30A上のランド37に電気的に接続される。これにより、加圧導電性シート9における凸部81により押圧された部位(アンテナ部)を基板30Aの電子回路32に電気的に接続できる。
電子機器3は、好ましくは、更に、放熱用押圧部材83(押圧部材の一例)を含む。尚、放熱用押圧部材83は、アンテナ形成部材80とは別体であってもよいし、アンテナ形成部材80と一体であってもよい。放熱用押圧部材83は、図19Bに示すように、Z方向に視て基板30Aに重なる領域に設けられる。放熱用押圧部材83は、アンテナ形成部材80の凸部81から離間される。放熱用押圧部材83は、Z1側の表面が基板30Aの表面に当接する。従って、放熱用押圧部材83は、Z方向でZ1側への変位は、基板30Aにより拘束される。放熱用押圧部材83は、加圧導電性シート9をZ方向でZ2側に押圧する(図20、図21、図22参照)。図17及び図20には、加圧導電性シート9における放熱用押圧部材83により押圧された部位が、凹状に示される。また、図20、図21、図22には、加圧導電性シート9における放熱用押圧部材83により押圧された部位の範囲RS1が示されている。加圧導電性シート9は、放熱用押圧部材83により押圧された部位が比較的高い熱伝導性を有することになり、放熱用押圧部材83により押圧された部位が放熱部となる。このようにして、アンテナ形成部材80は、加圧導電性シート9と協動して、ケース8を介して外部に熱を放出できる放熱部を形成する。
放熱用押圧部材83は、好ましくは、更に、図16及び図19Bに示すように、接地用開口部87(開口部の一例)を有する。接地用開口部87は、穴又は切欠きの形態であってよい。接地用開口部87は、Z方向に視て、接地用導体部89が設けられる箇所に形成される。接地用導体部89は、導電性を有し、図16に示すように、ネジ891とナット892とを含む。接地用導体部89は、1つの放熱用押圧部材83に対して1つ以上設けられてよい。接地用導体部89は、接地用開口部87を通ってZ方向に延在し、放熱用押圧部材83により押圧された部位と板金部材15とを電気的に接続する。即ち、図24に示すように、ネジ891の頭部が放熱部(加圧導電性シート9における放熱用押圧部材83により押圧された部位)にZ方向に当接し、ナット892が板金部材15にZ方向に当接する。ここで、上述のように、加圧導電性シート9における放熱用押圧部材83により押圧された部位(放熱部)は、導電性を有する。従って、加圧導電性シート9における放熱用押圧部材83により押圧された部位は、このようにして接地用導体部89を介して接地されることで、シールド部としても機能できる。放熱用押圧部材83は、上述したように、Z方向に視て基板30Aに重なる領域に設けられるので、放熱部及びシールド部としての機能が効果的となる。
放熱用押圧部材83は、好ましくは、更に、図16及び図19Bに示すように、発熱体用開口部84を有する。発熱体用開口部84は、Z方向に視て、冷却対象の電子回路32(以下、「発熱体」と称する)に重なる領域に設けられる。発熱体は、発熱体用開口部84を介して、加圧導電性シート9を押圧する(図21及び図22参照)。図17、図21及び図22には、加圧導電性シート9における発熱体により押圧された部位が、凹状に示される。また、図21及び図22には、加圧導電性シート9における発熱体により押圧された部位の範囲RS2が示されている。加圧導電性シート9は、発熱体により押圧された部位が比較的高い熱伝導性を有することになり、発熱体により押圧された部位が放熱部となる。このようにして、発熱体からの熱を加圧導電性シート9及びケース8を介して外部に効率的に放出できる。
ところで、スマートフォンなどの携帯電話端末においては、電子回路32に対する外界からの電磁シールド特性の確保、電子回路32の駆動時の放熱特性の確保が求められる。また、単一モデルであっても、新たにアンテナ変更容易性確保と設計変更容易性確保とが求められるようになってきている。これは、携帯電話端末の単一モデルが複数国及び複数キャリアに出荷されるようになり発生した課題である。また、複数国及び複数キャリアに出荷されることに伴い、使用環境に合わせて、電磁シールド特性や放熱特性の調整もそれぞれ必要となってきている。
この点、実施例3によれば、加圧導電性シート9とアンテナ形成部材80とでアンテナ部を形成できる。更には、アンテナ形成部材80の変更(若しくは凸部81のパターンの変更)のみでアンテナ長の変更や調整が飛躍的に容易になる。また、放熱用押圧部材83が発熱体(電子回路32)に隣接して配置されるので、放熱用押圧部材83の幅等を変更することにより、放熱部及びシールド部の拡張や縮小などの変更や調整が飛躍的に容易になる。このようにして、実施例3によれば、加圧導電性シート9を押圧するアンテナ形成部材80や放熱用押圧部材83の形状変更のみで、仕向け国毎、もしくはキャリア毎に異なる通信周波数に対応できる。また、仕向け国毎や仕様等に応じて異なる要求パフォーマンスに応じたシールド特性や放熱特性を容易に実現でき、また、事後的な仕様変更も容易である。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
なお、以上の実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
[付記1]
筐体の一部を形成し、第1金属材料により形成されるアンテナ部材と、
基板と、
前記基板に設けられ、前記第1金属材料に対し異種の第2金属材料で形成された給電点と、
前記アンテナ部材及び前記基板を締結する第1締結部材であって、前記給電点から前記アンテナ部材に高周波電力を伝送し又は前記アンテナ部材から前記給電点に高周波電力を伝送する第1締結部材とを含み、
前記第1締結部材は、電気化学列上のイオン化傾向が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である部位を含む、電子機器。
[付記2]
前記第1締結部材は、金属材料により形成され前記アンテナ部材に接触する第1部位と、金属材料により形成され前記給電点に接触する第2部位とを備え、
前記第1部位及び前記第2部位の少なくともいずれか一方の金属材料は、電気化学列上のイオン化傾向が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である、付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記第1部位の金属材料と前記第1金属材料との間の自然電位の差、及び、前記第2部位の金属材料と前記第2金属材料との間の自然電位の差は、それぞれ、0.6V以下である、付記2に記載の電子機器。
[付記4]
前記アンテナ部材は、非導電性膜が付与される第1表面領域と、非導電性膜が付与されない第2表面領域とを有し、
前記第1締結部材の前記第1部位は、前記アンテナ部材の前記第2表面領域に接触する、付記2又は3に記載の電子機器。
[付記5]
前記第1締結部材は、前記第2部位を形成するネジと、前記第1部位を形成するナットとを含む、付記2〜4のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記6]
前記筐体の他の一部を形成し、前記第1金属材料により形成される非アンテナ部材と、
前記第1金属材料に対し異種の第3金属材料で形成され、接地されるグランド部材と、
前記非アンテナ部材及び前記グランド部材を締結する第2締結部材であって、前記非アンテナ部材と前記グランド部材との間を導通させる第2締結部材とを更に含み、
前記第2締結部材は、電気化学列上のイオン化傾向が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間である部位を含む、付記1〜5のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記7]
前記第2締結部材は、金属材料により形成され前記非アンテナ部材に接触する第3部位と、金属材料により形成され前記グランド部材に接触する第4部位とを備え、
前記第3部位及び前記第4部位の少なくともいずれか一方の金属材料は、電気化学列上のイオン化傾向が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間である、付記6に記載の電子機器。
[付記8]
前記第3部位の金属材料と前記第1金属材料との間の自然電位の差、及び、前記第4部位の金属材料と前記第3金属材料との間の自然電位の差は、それぞれ、0.6V以下である、付記7に記載の電子機器。
[付記9]
前記非アンテナ部材は、非導電性膜が付与される第3表面領域と、非導電性膜が付与されない第4表面領域とを有し、
前記グランド部材は、前記非アンテナ部材の前記第3表面領域に接触する、付記7又は8に記載の電子機器。
[付記10]
前記第2締結部材の前記第3部位は、前記非アンテナ部材の前記第4表面領域に接触する、付記9に記載の電子機器。
[付記11]
前記第2締結部材は、前記第4部位を形成するネジと、前記第3部位を形成するナットとを含む、付記7〜10のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記12]
前記筐体の外周面には、周方向における前記アンテナ部材の範囲を画成する凹部が形成され、
前記凹部に嵌められる非導電性ゴム部材を更に含む、付記1〜11のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記13]
前記第1金属材料は、7000番アルミ合金である、付記1〜12のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記14]
筐体部材と、
前記筐体部材の外周部に設けられ、アンテナ部材を形成する導体部と、
前記外周部の側面に形成され、周方向で前記導体部を分断する複数の凹部と、
非導電性ゴムにより形成され、前記複数の凹部の少なくとも1つに設けられる非導電性ゴム部材とを含む、電子機器。
[付記15]
前記非導電性ゴム部材は、前記側面における最も側方に突出する部位を形成する、付記14に記載の電子機器。
[付記16]
前記非導電性ゴム部材は、前記複数の凹部のうちの一部に設けられ、
導電性ゴムにより形成され、前記複数の凹部のうちの、前記非導電性ゴム部材が設けられていない凹部に設けられ、前記外周部における前記アンテナ部材の範囲を形成する導電性ゴム部材を更に含む、付記14又は15に記載の電子機器。
[付記17]
前記導電性ゴム部材は、前記非導電性ゴム部材と共に、前記側面における最も側方に突出する部位を形成する、付記16に記載の電子機器。
[付記18]
前記筐体部材は、略矩形の形態であり、
前記複数の凹部は、前記筐体部材の4隅の角部近傍に設けられる、付記14〜17のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記19]
基板と、
前記基板に設けられる給電点と、
押圧された部位において導電性を有し且つ押圧されない部位において非導電性を有するシート部材と、
非導電性材料により形成され、第1方向に前記シート部材を押圧するアンテナ形成部材と、
導電性材料により形成され、前記シート部材における前記アンテナ形成部材により押圧される部位と前記給電点とを電気的に接続する接続導体部とを含む、電子機器。
[付記20]
前記アンテナ形成部材は、前記シート部材に向けて突出する凸部を含み、
前記凸部は、前記第1方向に視てアンテナパターンに対応するパターンで形成され、
前記アンテナ形成部材は、前記凸部により前記シート部材を押圧する、付記19に記載の電子機器。
[付記21]
前記シート部材は、押圧された部位が押圧されない部位よりも高い熱伝導性を有し、
前記凸部から離れて設けられ、前記第1方向に前記シート部材を押圧する押圧部材を更に含む、付記20に記載の電子機器。
[付記22]
前記押圧部材は、前記第1方向に視て前記基板に重なる領域に設けられる、付記21に記載の電子機器。
[付記23]
前記シート部材における前記押圧部材により押圧される部位を接地する接地用導体部を更に含み、
前記押圧部材は、前記接地用導体部が前記第1方向に通る開口部を有する、付記21又は22に記載の電子機器。
[付記24]
前記接続導体部は、前記凸部を前記第1方向に貫通し、前記第1方向の一端が前記シート部材に接触し、前記第1方向の他端が前記給電点に電気的に接続される、付記20〜23のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記25]
前記基板に設けられる発熱体を更に含み、
前記発熱体は、前記第1方向に前記シート部材を押圧する、付記19〜24のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
[付記26]
筐体の一部を形成し、第1金属材料により形成されるアンテナ部材と、
基板と、
前記基板に設けられ、前記第1金属材料に対し異種の第2金属材料で形成された給電点と、
前記アンテナ部材及び前記基板を締結する第1締結部材であって、前記アンテナ部材に接触する第1部位と、前記給電点に接触する第2部位とを備え、前記給電点から前記アンテナ部材に高周波電力を伝送し又は前記アンテナ部材から前記給電点に高周波電力を伝送する第1締結部材とを含み、
前記第1部位及び前記第2部位の各金属材料は、電気化学列上のイオン化傾向について、
(1)前記第1部位の金属材料が前記第1金属材料と同じ、且つ、前記第2部位の金属材料が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である第1関係、
(2)前記第1部位の金属材料が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間であり、且つ、前記第2部位の金属材料が前記第2金属材料と同じである第2関係、及び
(3)前記第1部位及び前記第2部位の各金属材料が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である第3関係、のうちの少なくともいずれかを満たす、電子機器。
[付記27]
筐体の一部を形成し、第1金属材料により形成される非アンテナ部材と、
前記第1金属材料に対し異種の第3金属材料で形成され、接地されるグランド部材と、
前記非アンテナ部材及び前記グランド部材を締結する第2締結部材であって、前記非アンテナ部材に接触する第3部位と、前記グランド部材に接触する第4部位とを備え、前記非アンテナ部材と前記グランド部材との間を導通させる第2締結部材とを更に含み、
前記第3部位及び前記第4部位の各金属材料は、電気化学列上のイオン化傾向について、
(4)前記第3部位の金属材料が前記第1金属材料と同じ、且つ、前記第4部位の金属材料が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間である第4関係、
(5)前記第3部位の金属材料が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間であり、且つ、前記第4部位の金属材料が前記第3金属材料と同じである第5関係、及び
(6)前記第3部位及び前記第4部位の各金属材料が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間である第6関係、のうちの少なくともいずれかを満たす、電子機器。
1、2、3 電子機器
8 ケース
9 加圧導電性シート
12 LCDガラス
14 ホルダ
15 板金部材
20 金属筐体部材
21 アンテナ部材
22 非アンテナ部材
30、30A 基板
31 導体パターン
32 電子回路
36 給電点
37 ランド
38 接続導体部
39 穴
40 バッテリ
42 背面パネル
50 非導電性膜
60 筐体部材
61 凹部(スリット部)
62 本体部
63 導体部
66 非導電性部材
68 導電性部材
80 アンテナ形成部材
81 凸部
82 基板対向部
82a 貫通穴
83 放熱用押圧部材
84 発熱体用開口部
87 接地用開口部
89 接地用導体部
90、90A 締結部材
91 ネジ
92 ナット
93 ネジ
94 ナット
121 タッチパネル
141 穴
210 穴
212 穴
301 メイン基板
302 サブ基板
600 壁
601 支持台
891 ネジ
892 ナット

Claims (11)

  1. 筐体の一部を形成し、第1金属材料により形成されるアンテナ部材と、
    基板と、
    前記基板に設けられ、前記第1金属材料に対し異種の第2金属材料で形成された給電点と、
    前記アンテナ部材及び前記基板を締結する第1締結部材であって、前記給電点から前記アンテナ部材に高周波電力を伝送し又は前記アンテナ部材から前記給電点に高周波電力を伝送する第1締結部材とを含み、
    前記第1締結部材は、金属材料により形成され前記アンテナ部材に接触する第1部位と、金属材料により形成され前記給電点に接触する第2部位とを備え
    前記第1部位及び前記第2部位の少なくともいずれか一方の金属材料は、自然電位が前記第1金属材料及び前記第2金属材料の間である電子機器。
  2. 前記第1部位の金属材料と前記第1金属材料との間の自然電位の差、及び、前記第2部位の金属材料と前記第2金属材料との間の自然電位の差は、それぞれ、0.6V以下である、請求項に記載の電子機器。
  3. 前記アンテナ部材は、非導電性膜が付与される第1表面領域と、非導電性膜が付与されない第2表面領域とを有し、
    前記第1締結部材の前記第1部位は、前記アンテナ部材の前記第2表面領域に接触する、請求項又はに記載の電子機器。
  4. 前記第1締結部材は、前記第2部位を形成するネジと、前記第1部位を形成するナットとを含む、請求項のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記筐体の他の一部を形成し、前記第1金属材料により形成される非アンテナ部材と、
    前記第1金属材料に対し異種の第3金属材料で形成され、接地されるグランド部材と、
    前記非アンテナ部材及び前記グランド部材を締結する第2締結部材であって、前記非アンテナ部材と前記グランド部材との間を導通させる第2締結部材とを更に含み、
    前記第2締結部材は、金属材料により形成され前記非アンテナ部材に接触する第3部位
    と、金属材料により形成され前記グランド部材に接触する第4部位とを備え
    前記第3部位及び前記第4部位の少なくともいずれか一方の金属材料は、自然電位が前記第1金属材料及び前記第3金属材料の間である、請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第3部位の金属材料と前記第1金属材料との間の自然電位の差、及び、前記第4部位の金属材料と前記第3金属材料との間の自然電位の差は、それぞれ、0.6V以下である、請求項に記載の電子機器。
  7. 前記非アンテナ部材は、非導電性膜が付与される第3表面領域と、非導電性膜が付与されない第4表面領域とを有し、
    前記グランド部材は、前記非アンテナ部材の前記第3表面領域に接触する、請求項又はに記載の電子機器。
  8. 前記第2締結部材の前記第3部位は、前記非アンテナ部材の前記第4表面領域に接触する、請求項に記載の電子機器。
  9. 前記第2締結部材は、前記第4部位を形成するネジと、前記第3部位を形成するナットとを含む、請求項のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記筐体の外周面には、周方向における前記アンテナ部材の範囲を画成する凹部が形成され、
    前記凹部に嵌められる非導電性ゴム部材を更に含む、請求項1〜のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記第1金属材料は、7000番アルミ合金である、請求項1〜1のうちのいずれか1項に記載の電子機器。
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