JP6816439B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本開示は、冷凍サイクルに用いられ、内部を流れる冷媒と外部を流れる空気との間で熱交換を行う熱交換器に関する。
このような熱交換器の一例として、特許文献1には、風上(高段)コアを2ターン、風下(低段)コアを4ターンとして、高段コア及び低段コアに発生するスーパーヒート(過熱域)の重なりを抑制することで、熱交換器の内部を流れる冷媒の温度分布の均一性悪化や熱交換性能低下の課題を解決している。また、この構成の熱交換器では、低段コアの2ターン目の部分が、液冷媒溜りにより冷え残りから最も凍結に至りやすいと考えられている。つまり、低段コアの2ターン目の下部が、熱交換器の内部を流れる冷媒のなかで温度が最低になる。そこで、熱交換器を流れる冷媒の凍結を防止するために、この部分の冷媒温度を計測して、凍結しない温度を維持するように冷凍システムの動作を制御することによって、熱交換器の冷媒の凍結発生を防止する手法がとられている。
特開2011−220552号公報
しかしながら、特許文献1に記載される熱交換器の構成では、冷媒流量が少なく、かつ、サブクール(過冷却度)が少ない条件の場合に、冷媒が最低温度となる部分が、低段コアの2ターン目から1ターン目に移動する場合がある。これは、コア面の温度分布の均一性が悪化すること等に起因する。このような場合に、従来どおり2ターン目の冷媒温度に基づいて冷凍システムの制御を行っても、当該箇所より低温の領域があるため、熱交換器の凍結が発生する虞がある。
本開示は、冷凍サイクルの運転状態や入力される冷媒流量などの条件によらず、常に冷媒の凍結を好適に防止できる熱交換器を提供することを目的とする。
本開示は、熱交換器(20,20A,20B,20C,20D,20E,20F)であって、冷媒と熱交換を行う空気の風流れ方向の風上側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風上側蒸発器(17)と、前記風上側蒸発器に対して前記風流れ方向の風下側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風下側蒸発器(18)と、前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において前記冷媒が最低温度となる領域の第1温度(T1,T1B,T1C)を計測する第1温度計測部(31,31B,31C)と、前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が前記基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される前記冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最高温度となる領域の第2温度(T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F)を計測する第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D,32E,32F)と、前記第1温度と前記第2温度とを比較して前記異常状態を検知し、前記異常状態を解消するために前記冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する制御部(30,30A,30B,30C、30D,30E,30F)と、を備え、前記第1温度計測部が前記風下側蒸発器に設置され、前記第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D)が前記風上側蒸発器に設置され、ノズル部(15a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(15b)から冷媒を吸引し、前記ノズル部から噴射された冷媒と前記冷媒吸引口から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(15)を備え、前記風上側蒸発器は、前記エジェクタの出口側に接続され、前記エジェクタから吐出された冷媒を導入するよう構成され、前記風下側蒸発器は、前記冷媒吸引口に接続され、供給された内部を通過した冷媒を前記エジェクタに出力するよう構成され、前記風下側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する4つの通路からなる4ターンの冷媒通路を有し、前記風上側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有し、前記第1温度計測部(31)が、前記風下側蒸発器の第2ターン(R12)の下部に設置され、前記第2温度計測部(32A)が、前記風上側蒸発器の第1ターン(R21)及び第2ターン(R22)の中間部かつ上部に設置される、熱交換器である。
この構成により、通常状態において冷媒が最低温度となる領域の温度と、異常状態において最低温度または最高温度となる領域の温度との大小関係をみて、通常状態か異常状態かを精度良く判別できる。そして、異常状態を検知したときには異常回復制御を実施して、異常状態を解消でき、速やかに通常状態に戻すことができる。この結果、異常状態が発生したとしても、基本的には、従来どおりの風下第2ターンの冷媒温度に基づく冷媒流量制御を実施すれば、冷媒最低温度を凍結しない温度に維持できる。
本開示によれば、冷凍サイクルの運転状態や入力される冷媒流量などの条件によらず、常に冷媒の凍結を好適に防止できる熱交換器を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る熱交換器が適用されるエジェクタ式冷凍サイクルの全体構成を示すブロック図である。 図2は、図1中のエジェクタ一体型熱交換器の構成の一例を示す斜視図である。 図3は、熱交換器における冷媒の流れを模式的に示す図である。 図4は、第1実施形態における異常回復制御のフローチャートである。 図5は、第1実施形態における過熱度に基づく冷媒の流量制御のフローチャートである。 図6は、第1実施形態におけるコア面の温度分布制御のフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係るエジェクタ一体型熱交換器の構成の一例を示す斜視図である。 図8は、第2実施形態における異常回復制御のフローチャートである。 図9は、第3実施形態に係るエジェクタ一体型熱交換器の構成の一例を示す斜視図である。 図10は、第3実施形態における異常回復制御のフローチャートである。 図11は、第4実施形態に係る熱交換器における冷媒の流れを模式的に示す図である。 図12は、第5実施形態に係る熱交換器における冷媒の流れを模式的に示す図である。 図13は、第6実施形態に係るエジェクタ一体型熱交換器の構成の一例を示す斜視図である。 図14は、第7実施形態に係るエジェクタ一体型熱交換器の構成の一例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1〜図7を参照して第1実施形態を説明する。本実施形態に係る熱交換器20は、図1の全体構成図に示すように、冷媒減圧手段としてエジェクタ15を備える蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置、すなわちエジェクタ式冷凍サイクル10に適用されている。さらに、このエジェクタ式冷凍サイクル10は、車両用空調装置に適用されており、冷却対象空間である車室内へ送風される送風空気を冷却する機能を果たす。
また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、冷媒としてHFC系冷媒(具体的には、R134a)を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。もちろん、冷媒としてHFO系冷媒(具体的には、R1234yf)等を採用してもよい。さらに、冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されており、冷凍機油の一部は冷媒と共にサイクルを循環している。
エジェクタ式冷凍サイクル10の構成機器のうち、圧縮機11は、冷媒を吸入して高圧冷媒となるまで圧縮して吐出するものである。具体的には、本実施形態の圧縮機11は、電磁クラッチ11a、ベルト等を介して図示しない車両走行用エンジンにより回転駆動される。
この圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチ11aの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを使用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
この圧縮機11の冷媒吐出側には放熱器12が配置されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と冷却ファン(図示せず)により送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行わせることによって、高圧冷媒を放熱させて冷却する。すなわち、放熱器12は、高圧冷媒を放熱させて凝縮させる凝縮器として作用する。
放熱器12の出口側には受液器12aが設けられている。この受液器12aは周知のように縦長のタンク形状のものであり、冷媒の気液を分離してサイクル内の余剰液冷媒を溜める気液分離器を構成する。受液器12aの出口にはタンク形状内部の下部側から液冷媒を導出するようになっている。なお、受液器12aは本例では放熱器12と一体的に設けられている。
また、放熱器12として、冷媒流れ上流側に位置する凝縮用熱交換部と、この凝縮用熱交換部からの冷媒を導入して冷媒の気液を分離する受液器12aと、この受液器12aからの飽和液冷媒を過冷却する過冷却用熱交換部とを有する公知の構成を採用してもよい。
受液器12aの出口側には温度式膨張弁13が配置されている。この温度式膨張弁13は、受液器12aからの液冷媒を減圧する減圧手段であって、圧縮機11の吸入側通路に配置された感温部13aを有している。
温度式膨張弁13は、周知のように、圧縮機11の吸入側冷媒(後述の蒸発器出口側冷媒)の温度と圧力とに基づいて圧縮機吸入側冷媒の過熱度を検出し、圧縮機吸入側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度(冷媒流量)を調整するものである。
温度式膨張弁13の出口には、熱交換器20のジョイント部24に設けられた冷媒流入口24a側が接続されている。熱交換器20は、その内部を流れる冷媒と、送風ファン21から車室内へ向けて送風される送風空気との間で熱交換を行い、冷媒の蒸発による吸熱作用によって送風空気を冷却する蒸発器である。本実施形態の熱交換器20は、図1の破線で囲まれたサイクル構成機器を一体化(ユニット化)したものである。より具体的には、熱交換器20は、分岐部14、エジェクタ15、風上側蒸発器17、風下側蒸発器18、絞り機構19等を一体化したものである。
熱交換器20を構成する各構成機器について説明する。分岐部14は、外部から冷媒流入口24aを介して流入した冷媒の流れを分岐し、分岐された一方の冷媒をエジェクタ15のノズル部15aの入口側へ流出させ、分岐された他方の冷媒を絞り機構19の入口側へ流出させる機能を果たす。
エジェクタ15は、分岐部14にて分岐された一方の冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる冷媒減圧手段の機能を果たすとともに、高速度で噴射される冷媒流の吸引作用によって冷媒を吸引(輸送)して循環させる冷媒循環手段(冷媒輸送手段)としての機能を果たすものである。
エジェクタ15には、膨張弁13通過後の冷媒(中間圧冷媒)の通路面積を小さく絞って、冷媒をさらに減圧膨張させるノズル部15aと、ノズル部15aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、後述する風下側蒸発器18からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引口15bが備えられている。
さらに、ノズル部15aおよび冷媒吸引口15bの冷媒流れ下流側部位には、ノズル部15aからの高速度の冷媒流と冷媒吸引口15bの吸引冷媒とを混合する混合部15cが設けられている。そして、混合部15cの冷媒流れ下流側に昇圧部をなすディフューザ部15dが配置されている。このディフューザ部15dは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギを圧力エネルギに変換する作用を果たす。
固定絞り19は、分岐部14にて分岐された他方の冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる減圧手段である。風上側蒸発器17の第3流出側熱交換部17bの冷媒出口には、蒸発器ユニット20のジョイント部24に設けられた冷媒流出口24bを介して、圧縮機11の吸入口側が接続されている。
エジェクタ15の出口部15e(ディフューザ部15dの先端部)側に風上側蒸発器17が接続されている。一方、分岐部14においてエジェクタ15の入口側から冷媒分岐通路16が分岐され、この冷媒分岐通路16の下流側はエジェクタ15の冷媒吸引口15bに接続される。
この冷媒分岐通路16には絞り機構19が配置され、この絞り機構19よりも冷媒流れ下流側には風下側蒸発器18が配置されている。絞り機構19は風下側蒸発器18への冷媒流量の調節作用をなす減圧手段であって、具体的にはキャピラリチューブやオリフィスのような固定絞りで構成できる。
風上側蒸発器17および風下側蒸発器18は、送風ファン21から車室内へ向けて送風された送風空気と冷媒とを熱交換させ、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることによって送風空気を冷却する吸熱用熱交換器である。また、風上側蒸発器17および風下側蒸発器18は、送風空気の空気流れAに対して直列的に配置されており、風下側蒸発器18は、風上側蒸発器17に対して送風空気の空気流れAの風下側に配置されている。
風上側蒸発器17の冷媒出口には、蒸発器ユニット20のジョイント部24に設けられた冷媒流出口24bを介して、圧縮機11の吸入口側が接続されている。
冷凍サイクルの構成機器の一部を一体化した熱交換器20は、例えば図2に示す構成をとる。風上側蒸発器17および風下側蒸発器18は、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器で構成されている。つまり、風上側蒸発器17は、冷媒を流通させる複数の風上側チューブ71、および複数の風上側チューブ71の両端部に接続されて風上側チューブ71を流通する冷媒の集合あるいは分配を行う一対の風上側タンク72、73を有している。以下の説明では、説明の明確化のため、風上側タンクのうち、鉛直方向上方側に配置されるものを上部風上側タンク72と記載し、鉛直方向下方側に配置されるものを下部風上側タンク73と記載する。また、複数の風上側チューブ71を纏めて「風上コア」や「高段コア」とも記載する場合がある。
風下側蒸発器18の基本的構成は、風上側蒸発器17と同等である。従って、風下側蒸発器18は、冷媒を流通させる複数の風下側チューブ81、並びに、複数の風下側チューブ81の両端部に接続されて風下側チューブ81を流通する冷媒の集合あるいは分配を行う一対の風下側タンク(具体的には、鉛直方向上方側に配置される上部風下側タンク82、鉛直方向下方側に配置される下部風下側タンク83)を有している。なお、複数の風下側チューブ81を纏めて「風下コア」や「低段コア」とも記載する場合がある。
そして、風上側チューブ71、風下側チューブ81、風上側タンク72、73、風下側タンク82、83等をろう付け接合することによって、風上側蒸発器17および風下側蒸発器18を一体化している。なお、図2では、図示の都合上、風上側蒸発器17の一部の構成(風上側チューブ71および上部風上側タンク72)については、風下側蒸発器18の対応する構成に括弧付きの符号を付して示している。
エジェクタ15は、上部風上側タンク72および上部風下側タンク82の長手方向と平行に延びる有底筒状部材で形成された収容タンク23の内部に収容されている。収容タンク23は、その長手方向から見たときに、上部風上側タンク72および上部風下側タンク82の間の谷部に配置されている。
また、各タンク72、82、83の内部には、各タンク72、82、83の内部空間を区画するための仕切り部材やセパレータ(図示せず)がろう付け接合されている。これにより、図2及び図3に示すように、風下側蒸発器18では、上部風下側タンク82から下部風下側タンク83へ向かって冷媒が風下側チューブ81を下方向へ流れる風下第1ターンR11と、下部風下側タンク83から上部風下側タンク82へ向かって冷媒が風下側チューブ81を上方向へ流れる風下第2ターンR12と、風下第1ターンT11と同一方向の風下第3ターンR13と、風下第2ターンR12と同一方向の風下第4ターンR14とが、冷媒流入口24a側からチューブ積層方向の奥側へ沿ってこの順で連なる冷媒通路が形成されている。つまり、風下側蒸発器18は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する4つの通路からなる4ターンの冷媒通路を有している。
同様に、風上側蒸発器17では、図2及び図3に示すように、上部風上側タンク72から下部風上側タンク73へ向かって風上側チューブ71を下方向へ流れる風上第1ターンR21と、下部風上側タンク73から上部風上側タンク72へ向かって風上側チューブ71を上方向へ流れる風上第2ターンR22とが、チューブ積層方向の奥側から冷媒流出口24bへ沿ってこの順で連なる冷媒通路が形成されている。つまり、風上側蒸発器17は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有している。なお、風下第4ターンR14の終端がエジェクタ15の冷媒吸引口15bに接続され、また、エジェクタ15の出口部15eが風上第1ターンR21の始端に接続されることにより、風上側蒸発器17と風下側蒸発器18の冷媒通路が順列に接続されている。
したがって、本実施形態の熱交換器20は、風下側4ターン、風上側2ターンの冷媒通路を有していることになる。なお、このような冷媒通路を構成するための上部風上側タンク72、上部風下側タンク82、及び下部風下側タンク83の内部の具体的な構成については、例えば特許文献1に記載されている。以降の説明では、このような構成をとる熱交換器20を「エジェクタ一体型熱交換器」とも表記する場合がある。
ここで、図3を参照して、風下側4ターン、風上側2ターンの冷媒通路を有するエジェクタ一体型熱交換器20において、冷媒流量の変動に起因する問題について説明する。
エジェクタ一体型の熱交換器20では、風上コア71及び風下コア81の冷媒流れを対向流化し、風上コア71及び風下コア81の各々に発生する過熱域の重なりを抑制することで、熱交換器20の各コア71,81の内部を流れる冷媒の温度分布の均一性悪化や熱交換性能低下の課題を解決している。
また、エジェクタ一体型の熱交換器20では、従来より、低段コア81の2ターン目の部分(風下第2ターンR12)が最も凍結に至りやすいと考えられている。その理由は、ON−OFF運転(例えば圧縮機11の断続運転)のときに、下部風上側タンク73のうち風下第2ターンR12の直下の部分に液冷媒が溜りやすく、この液冷媒溜まりによる冷え残りの影響により、風下第2ターンR12の下部の冷媒温度が最低温度になりやすいためである。そこで、従来より、熱交換器20を流れる冷媒の凍結を防止するために、風下第2ターンR12の下部にフィンサーミスタを設置し、この部分の冷媒温度を計測して、冷媒が凍結しない温度を維持するように冷凍サイクル10の動作を制御することによって、熱交換器20の冷媒の凍結発生を防止する手法がとられている。
しかし、近年の車両燃費ニーズでは、春秋などの中間期ではコンプレッサ(図1の圧縮機11)の冷媒吐出量を低く抑え、コンプレッサ消費電力を抑制する使われ方が主流となってきている。それに伴い、エバポレータ(熱交換器20)の使用流量範囲も従来より更に低冷媒流量まで拡大してきており、低流量時においても冷媒の温度分布の均一性を成立させる必要がある。
従来の標準的な冷媒の流量範囲の状態(以下「通常状態」という)に対して、冷媒流量が少なく、かつ、サブクール(過冷却度)が少ない状態(以下「異常状態」という)の場合には、風下側蒸発器18に導入された液冷媒は、冷媒の導入量が少ないため風下第1ターンR11にてその大半が蒸発する。これにより、図3に示すように、風下第2ターンR12以降では、気化された高温の冷媒が熱交換器内を進むので、風下第2ターンR12〜風下第4ターンR14の領域には過熱域Sが発生する。
一方、風上側蒸発器17では、上記異常状態では、エジェクタタンク構造に沿って、風上第1ターンR21では中央側(積層方向の奥側の部分R211と手前側部分R212のうちの手前側部分R212)に冷媒が流れやすくなる。このため、図3に示すように、相対的に流量が少ない奥側部分R211に過熱域Sが発生しやすくなる。同様に、上記異常状態では、風上第2ターンR22では端部側(積層方向の奥側部分R221と手前側部分R222のうちの手前側部分R222)に冷媒が流れやすくなる。このため、図3に示すように、相対的に流量が少ない奥側部分R221に過熱域Sが発生しやすくなる。
このように、上記異常状態では、風上側蒸発器17、風下側蒸発器18が共にコア面の温度分布の均一性が悪化する傾向がある。このとき、風流れ方向から視たときに重畳する、風上第2ターンR22の奥側部分R221と、風下第2ターンR12とは、共に過熱域Sを含むので、冷媒温度の上昇が抑制されにくい。これに対して、風流れ方向視で重畳する、風下第2ターンR22の手前側部分R222と風下第1ターンR11とは、共に過熱域Sを含まない冷媒温度が低温の領域であるので、冷媒温度が好適に低温に維持される。つまり、通常時には冷媒温度がコア面上で最低温度となる風下第2ターンR22が、冷媒流量が少なく、かつ、サブクール(過冷却度)が少ない異常状態では最低温度とはならず、むしろ風下第1ターンR11と、これと対向する風上第2ターンの手前側部分R222の冷媒温度が最低温度となる。言い換えると、異常状態では、冷媒が最低温度となる部分が、低段コア81の2ターン目から1ターン目に移動する傾向が強い。
したがって、このような異常状態では、従来どおり風下第2ターンR12の冷媒温度が凝固点以下とならないように冷凍システム1の動作を制御する手法では、計測される温度が冷媒の最低温度ではないので、熱交換器20の凍結発生を防止できない虞がある。例えば、風下第2ターンR12の冷媒温度を下げる方向に冷凍サイクル10の動作を制御させても、先に上流側の風下第1ターンR11の温度低下が促進されるため、風下第2ターンR12の冷媒温度は低下しにくい。このため、実際の最低温度は所望の値まで下がっているにも係らず、冷媒温度を下げる方向に冷凍サイクル10の動作は継続されてしまい、最終的には最低温度が凝固点以下となってしまう状況が考えられる。
これに対して、第1実施形態の熱交換器20では、このような異常状態を検知した場合に、異常状態から回復するための制御(異常回復制御)を実施する。そして、このような状態を検出するために、通常状態のとき最低温度となりうる領域の冷媒温度T1と、異常状態のときに最低温度となりうる領域の冷媒温度T2とを計測し、冷媒温度T1、T2に基づいて異常状態か否かの判定を行う。
このような異常回復制御を行うため、本実施形態の熱交換器20は、第1サーミスタ31(第1温度計測部)と、第2サーミスタ32(第2温度計測部)と、制御部30とを備える。第1サーミスタ31は、風下第2ターンR12の下部に設置され、通常状態のとき最低温度となりうる冷媒温度T1を計測する。第2サーミスタ32は、風上第2ターンの手前側部分R222の上部に設置され、異常状態のときに最低温度となりうる冷媒温度T2を計測する。
制御部30は、第1サーミスタ31及び第2サーミスタ32から入力される冷媒温度T1,T2とを比較して異常状態を検知する。制御部30は、熱交換器20の異常状態を検知したときには、この異常状態を解消するために冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する。また、制御部30は、通常状態のときにも、冷媒温度T1,T2の差分から冷媒通路の出口近傍の過熱域における過熱度SHを算出し、算出した過熱度SHに基づき冷媒の供給流量を制御する流量制御と、冷媒温度T1,T2の温度差に基づき冷媒のコア面の温度分布を均一化する温度分布制御とを実施することができる。制御部30は、冷凍サイクル10の圧縮機11や膨張弁13などの各要素の動作を制御可能に構成され、上記の各種制御の実施に応じて各要素を適宜制御することができる。
制御部30は、物理的には、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェース等を備えたコンピュータシステムとして構成される。制御部30は、例えば冷凍サイクル10が搭載される車両のエンジンECUの一部として実装される。
次に、図4〜図6を参照して、本実施形態の熱交換器20の動作について説明する。まずは図4を参照して、異常回復制御について説明する。
ステップS11では、通常時に最低温度となりうる領域の冷媒温度T1と、異常時に最低温度となりうる領域の冷媒温度T2とが計測される。制御部30は、第1サーミスタ31から冷媒温度T1を取得し、第2サーミスタ32から冷媒温度T2を取得する。ステップS11の処理が完了するとステップS12に進む。
ステップS12では、ステップS11にて計測した冷媒温度T1、T2が比較される。T1<T2の場合(ステップS12のYes)にはステップS13に進み、そうでない場合(ステップS12のNo)にはステップS14に進む。
ステップS13では、ステップS12の判定の結果、冷媒温度T1が冷媒温度T2より相対的に低いので、冷媒温度T1が最低温度である通常状態であると判断して、T1に基づく通常制御が実行される。通常制御では、制御部30は、冷媒温度T1が所定温度以下とならないように、冷凍サイクル10の動作を制御する。例えば、制御部30は、冷媒温度T1が所定温度より高い場合には、圧縮機11の出力を増大させたり、膨張弁13の開度を大きくして冷媒の供給流量を増大させて、冷媒温度T1が低下する方向に制御する。一方、冷媒温度T1が所定温度より低い場合には、圧縮機11を停止させたり、膨張弁13の開度を小さくして冷媒の供給流量を減少させて、冷媒温度T1が上昇する方向に制御する。ステップS13の処理が完了すると本制御フローを終了する。
ステップS14では、ステップS12の判定の結果、冷媒温度T1が冷媒温度T2より相対的に高く、冷媒温度T1が最低温度とはならない異常状態であると判断して、異常回復制御が実行される。制御部30は、異常回復制御としては、圧縮機11の断続運転のように、熱交換器20内の冷媒を効率よく排出させる制御や、圧縮機11の動作停止のように、異常状態から自然回復するまで冷凍サイクル10の機能を停止させる制御を行う。ステップS14の処理が完了すると本制御フローを終了する。
なお、異常回復制御は、冷媒流量が少なく、かつ、サブクール(過冷却度)が少ない異常状態を検知した後に実施される制御であるが、本実施形態の熱交換器20は、異常回復制御のための2つのサーミスタ31,32の温度T1,T2を利用して、通常時の制御も行うことができる。具体的には、冷媒通路の出口近傍における過熱域の過熱度SHに基づく流量制御(図5)と、コア面の温度分布を均一化する温度分布制御(図6)である。以下各制御について説明する。
まず図5の流量制御について説明する。ステップS21では、通常制御中であるか否かが判定される。この判定は、例えば図6のステップS13の通常制御が実行されているか否かで判定できる。通常運転中の場合(ステップS21のYes)にはステップS22に進み、そうでない場合(ステップS21のNo)には本制御フローを終了する。
ステップS22では、図4のステップS11と同様に、冷媒温度T1,T2が計測され、ステップS23に進む。
ステップS23では、ステップS22で計測した冷媒温度T1,T2を用いて、冷媒通路の出口近傍の過熱域における過熱度SHが計算される。過熱度SHは、冷媒温度T1,T2の差分により求めることができ、例えば下記の(1)式で算出できる。
SH=T2−T1 ・・・(1)
ステップS24では、ステップS23にて算出した過熱度SHに基づいて冷媒の流量制御を行う。制御部30は、例えば過熱度SHが所定値以上のとき、所定値以下にすべく温度式膨張弁13の開度を増加させて、流量を増やし、過熱度SHを減少させる。ステップS24の処理が完了すると本制御フローを終了する。
次に図6の温度分布制御について説明する。ステップS31では、通常制御中であるか否かが判定される。この判定は、図5のステップS21と同様に行う。通常運転中の場合(ステップS31のYes)にはステップS32に進み、そうでない場合(ステップS31のNo)には本制御フローを終了する。
ステップS32では、図4のステップS11と同様に、冷媒温度T1,T2が計測され、ステップS23に進む。
ステップS33では、ステップS32で計測した冷媒温度T1,T2の差分(T2−T1)がしきい値Kより大きいか否かが判定される。ここで、しきい値Kは、所定の温度幅を表し任意の正の数値である。T2−T1>Kの場合(ステップS33のYes)にはステップS34に進み、そうでない場合(ステップS33のNo)にはステップS32に戻る。
ステップS34では、ステップS33の判定の結果、冷媒流量が通常状態ではあるものの、最低温度T1に対して出口近傍の冷媒温度T2との温度差が所定値Kを超えており、熱交換器20の内部を流れる冷媒の温度差が大きい状態と判断して、温度分布制御が実行される。温度分布制御は、熱交換器内の冷媒を効率よく入れ替えて、温度分布の均一化を図る制御である。温度分布制御は、例えばコンプレッサの断続制御である。ステップS34の処理が完了すると本制御フローを終了する。
次に第1実施形態に係る熱交換器20の効果について説明する。
第1実施形態に係る熱交換器20は、風下側4ターン、風上側2ターンの冷媒通路を有するエジェクタ付き熱交換器である。熱交換器20は、風下側蒸発器18の風下第2ターンR12の下部に設置される第1サーミスタ31と、風上側蒸発器17の風上第2ターンR22の上部、かつ、風上第1ターンR21と反対側(積層方向手前側)の半分の部分R222に設置される第2サーミスタ32とを備える。第1サーミスタ31は、冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において冷媒が最低温度となる領域の温度T1を計測する。第2サーミスタ32は、冷媒の供給流量が基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最低温度となる領域の温度T2を計測する。熱交換器20の制御部30は、冷媒温度T1とT2とを比較して異常状態を検知し、異常状態を解消するために冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する。
この構成により、通常状態において冷媒が最低温度となる領域の温度T1と、異常状態において最低温度となる領域の温度T2との大小関係をみて、通常状態か異常状態かを精度良く判別できる。そして、異常状態を検知したときには異常回復制御を実施して、異常状態を解消でき、速やかに通常状態に戻すことができる。この結果、異常状態が発生したとしても、基本的には、従来どおりの風下第2ターンR12の冷媒温度T1に基づく冷媒流量制御を実施すれば、冷媒最低温度を凍結しない温度に維持できる。したがって、冷凍サイクル10の運転状態や入力される冷媒の流量などの条件によらず、常に冷媒の凍結を好適に防止できる。
また、第1実施形態に係る熱交換器20では、第1サーミスタ31が風下側蒸発器18に設置され、第2サーミスタ32が風上側蒸発器17に設置される。このように、一方のサーミスタを風上側蒸発器17に設置することにより、通常状態において熱交換器20の冷媒通路出口近傍の過熱度SHを精度良く算出することも可能となるので、この過熱度SHの情報を利用して熱交換器20の運転効率をさらに向上させることが期待できる。
具体的には、制御部30は、通常状態において、冷媒温度T1,T2の差分から冷媒排出口近傍の過熱度SHを算出し、算出した過熱度SHに基づき冷媒の供給流量を制御する流量制御と、冷媒温度T1,T2との温度差に基づき冷媒のコア面の温度分布を均一化する温度分布制御と、を実施することができる。これらの制御を実施することで、熱交換器20の運転効率をより一層向上させることが可能となり、また、異常状態の発生を抑制して冷媒の凍結防止を促進できる。また、冷媒の偏りによる熱交換器20の温度分布の悪化を常に好適に防止できる。
なお、制御部30が、過熱度SHに基づく流量制御、及び、温度分布制御の一方のみを実施する構成とすることもできる。
[第2実施形態]
図7及び図8を参照して第2実施形態を説明する。図7に示すように、第2実施形態の熱交換器20Aは、第2サーミスタ32Aの位置が風上コア71の積層方向の略中央の位置に設置されている点で、第1実施形態の熱交換器20と異なる。
図3を参照して説明したように、冷媒低流量時には、第2サーミスタ32Aが設置される風上コア71の中央部には過熱域Sが発生する。つまり、第2サーミスタ32Aは、異常時に最高温度となりうる領域の冷媒温度T2Aを計測することができる。
制御部30Aは、第1サーミスタ31及び第2サーミスタ32Aから入力される冷媒温度T1,T2Aに基づいて熱交換器20Aを流れる冷媒の状態を判定し、低流量のとき異常対向制御を実施する。
次に、図8を参照して、第2実施形態の熱交換器20Aが行う異常回復制御の制御フローについて説明する。
ステップS41では、通常時に最低温度となりうる領域の冷媒温度T1と、異常時に最高温度となりうる領域の冷媒温度T2Aとが計測される。制御部30Aは、第1サーミスタ31から冷媒温度T1を取得し、第2サーミスタ32Aから冷媒温度T2Aを取得する。ステップS41の処理が完了するとステップS42に進む。
ステップS42では、ステップS41にて計測した冷媒温度T1、T2Aの差分(T2A−T1)がしきい値KAより小さいか否かが判定される。ここで、しきい値KAは、所定の温度幅を表し、任意の正の数値である。T2A−T1<KAの場合(ステップS42のYes)にはステップS43に進み、そうでない場合(ステップS42のNo)にはステップS44に進む。
ステップS43では、ステップS42の判定の結果、冷媒温度T1に対して風上コア71中央近傍の冷媒温度T2との温度差が所定温度幅TAより小さく、風上コア71の略中央部に過熱域が発生していない通常状態であると判断して、図4のステップS13と同様に、T1に基づく通常制御が実行される。ステップS43の処理が完了すると本制御フローを終了する。
ステップS44では、ステップS42の判定の結果、冷媒温度T1に対して風上コア71の中央近傍の冷媒温度T2との温度差が所定温度幅TA以上であり、風上コア71の略中央部に過熱域Sが発生している異常状態であると判断して、図4のステップS14と同様に、異常回復制御が実行される。ステップS44の処理が完了すると本制御フローを終了する。
なお、第1実施形態の冷媒通路の出口近傍における過熱域の過熱度SHに基づく流量制御(図5)と、コア面の温度分布を均一化する温度分布制御(図6)は、共に冷媒温度T2を第2実施形態の第2サーミスタ32Aにより計測される冷媒温度T2Aに置き換えることで、第2実施形態においてもこれらの制御を第1実施形態と同様に実施できる。
[第3実施形態]
図9及び図10を参照して第3実施形態を説明する。図9に示すように、第3実施形態の熱交換器20Bは、単一の装置で2か所の温度を計測できる二段サーミスタ31Bを備える点で、第1実施形態の熱交換器20と異なる。
二段サーミスタ31Bは、熱交換器のチューブ部分を風流れ方向に貫通して設置され、風下側蒸発器18の冷媒温度T1Bと、風上側蒸発器17の冷媒温度T2Bとを計測できるよう構成されている。二段サーミスタ31Bは、風流れ方向から視たときに重畳する位置における風下側蒸発器18の温度T1Bと風上側蒸発器17の温度T2Bとを計測することができる。二段サーミスタ31Bの設置位置は、風下第1ターンR11の下部、すなわち、風上第2ターンの手前側R222の下部である。この位置は、冷媒流路において、第1実施形態における第1サーミスタ31の設置位置(風下第2ターンR12の下部)と、第2サーミスタ32の設置位置(風上第2ターンR22の手前側R222の上部)との略中間の位置である。
言い換えると、二段サーミスタ31Bは、風下側蒸発器18の第1ターンR11の下部(第1部分)にて第1の冷媒温度T1Bを計測し、風流れ方向から視たときに冷媒温度T1Bを計測部分と重畳する風上側蒸発器17の風上第2ターンの手前側R222の下部(第2部分)において第2の冷媒温度T2Bを計測する。
冷媒温度T1Bは、第1実施形態における冷媒温度T1の計測位置の近傍で計測されるので、冷媒温度T1と同様に、通常時に最低温度となりうる領域の温度として定義できる。一方、冷媒温度T2Bは、第1実施形態における冷媒温度T2の計測位置の近傍で計測されるので、冷媒温度T2と同様に、異常時に最低温度となりうる領域の温度として定義できる。
制御部30Bは、二段サーミスタ31Bから入力される冷媒温度T1B,T2Bに基づいて熱交換器20Bを流れる冷媒の状態を判定し、低流量のとき異常対向制御を実施する。
次に、図10を参照して、第3実施形態の熱交換器20Bが行う異常回復制御の制御フローについて説明する。
ステップS51では、二段サーミスタ31Bを用いて、風上第1ターンR12の下部の冷媒温度T1Bと、風上第2ターンR22の手前側R222の下部の冷媒温度T2Bとが計測される。ステップS51の処理が完了するとステップS52に進む。
ステップS52では、ステップS51にて計測した冷媒温度T1B、T2Bの差分(T2B−T1B)がしきい値KBより大きいか否かが判定される。ここで、しきい値KBは、所定の温度幅を表し、任意の正の数値である。また、しきい値KBは、第2実施形態のしきい値KAより小さいのが好ましい。T2B−T1B>KBの場合(ステップS52のYes)にはステップS53に進み、そうでない場合(ステップS52のNo)にはステップS54に進む。
ステップS53では、ステップS52の判定の結果、冷媒温度T2に対して冷媒温度T1との温度差が所定温度幅TBより大きく、風下側の冷媒温度T1が他の領域に対して十分に低温となる通常状態であると判断して、図4のステップS13と同様に、T1Bに基づく通常制御が実行される。ステップS53の処理が完了すると本制御フローを終了する。
ステップS54では、ステップS52の判定の結果、冷媒温度T2に対して冷媒温度T1との温度差が所定温度幅TB以下であり、風下側の冷媒温度T1が他の領域と大差なく最低温度とはならない異常状態であると判断して、図4のステップS14と同様に、異常回復制御が実行される。ステップS54の処理が完了すると本制御フローを終了する。
なお、第1実施形態の過熱度SHに基づく流量制御(図5)と、コア面の温度分布を均一化する温度分布制御(図6)は、共に冷媒温度T1,T2を本実施形態の二段サーミスタ32Bにより計測される冷媒温度T1B,T2Bに置き換えることで、第3実施形態においてもこれらの制御を第1実施形態と同様に実施できる。
[第4実施形態]
図11を参照して第4実施形態を説明する。第4実施形態に係る熱交換器20Cは、エジェクタ15を備えない点、所謂2ターン方式の冷媒通路を有する点で、第1〜第3実施形態に示したエジェクタ15を内蔵し、風下側4ターン、風上側2ターンの冷媒通路を有するタイプのエジェクタ付き熱交換器20,20A,20Bとは異なる。
熱交換器20Cは、図11に示すように、風下側蒸発器18では、冷媒が上側の入口から下方向へ流れる風下第1ターンR11と、冷媒が上方向へ流れる風下第2ターンR12とがチューブ積層方向の手前側から奥側へ沿ってこの順で連なり、風上側蒸発器17では、風下第2ターンR12から導入される冷媒が下方向へ流れる風上第1ターンR21と、冷媒が上方向へ流れる風上第2ターンR22とが、チューブ積層方向の奥側から手前側へ沿ってこの順で連なる冷媒通路が形成されている。
このような2ターン方式の熱交換器20Cでは、典型的には、通常時に冷媒が最低温度となりうる領域は、風下第2ターンR12の下部であるので、この部分に第1サーミスタ31Cが設置されている。第1サーミスタ31Cは、通常時に最低温度となりうる領域の冷媒温度T1Cを計測する。一方、2ターン方式の熱交換器20Cでは、典型的には、異常時に最低温度となりうる領域は、風上第2ターンR22の上部であるので、この部分に第2サーミスタ32Cが設置されている。第2サーミスタ32Cは、異常時に最低温度となりうる領域の冷媒温度T2Cを計測する。
したがって、第4実施形態の熱交換器20Cでも、第1サーミスタ31C及び第2サーミスタ32Cにより計測された冷媒温度T1C,T2Cに基づいて、第1実施形態と同様の異常回復制御(図4)、過熱度SHに基づく流量制御(図5)、及び、コア面の温度分布を均一化する温度分布制御(図6)を実施できる。
[第5実施形態]
図12を参照して第5実施形態を説明する。第5実施形態に係る熱交換器20Dは、第4実施形態と同様の2ターン方式の熱交換器であるが、第2サーミスタ32Dの位置が風上コア71の積層方向の略中央の位置に設置されている点で、第4実施形態の熱交換器20Cと異なる。
第2サーミスタ32Dは、第2実施形態の第2サーミスタ32Aと同様に、異常時に最高温度となりうる領域の冷媒温度T2Dを計測することができる。
したがって、第5実施形態の熱交換器20Dでも、第1サーミスタ31C及び第2サーミスタ32Dにより計測された冷媒温度T1C,T2Dに基づいて、第2実施形態と同様の異常回復制御(図8)、並びに、第1実施形態と同様の過熱度SHに基づく流量制御(図5)、及び、コア面の温度分布を均一化する温度分布制御(図6)を実施できる。
[第6実施形態]
図13を参照して第6実施形態を説明する。上記の第1〜第5実施形態では、2つのサーミスタが熱交換器の風上コア71及び風下コア81に1個ずつ個別に設置される構成を例示したが、この代わりに、風下コア81のみに2つのサーミスタを設置する構成としてもよい。
例えば図13に示す第6実施形態に係る熱交換器20Eのように、第1サーミスタ31が風下側蒸発器18の風下第2ターンR12の下部に設置され、第2サーミスタ32Eが、風下側蒸発器18の風下第1ターンR11の上部に設置される構成とすることもできる。第6実施形態における第2サーミスタ32Eの位置は、風流れ方向から視たときに、第1実施形態において風上側蒸発器17に設置された第2サーミスタ32と重なる位置である。
第6実施形態の熱交換器20Eでも、第1サーミスタ31及び第2サーミスタ32Eにより計測された冷媒温度T1,T2Eに基づいて、第1実施形態と同様の異常回復制御(図4)を実施できる。
[第7実施形態]
図14を参照して第7実施形態を説明する。第7実施形態の熱交換器20Fは、第6実施形態と同様に、風下コア81のみに2つのサーミスタを設置する構成の他の構成例である。
図14に示す第7実施形態に係る熱交換器20Fのように、第1サーミスタ31が風下側蒸発器18の風下第2ターンR12の下部に設置され、第2サーミスタ32Fが、風下側蒸発器18の風下第2ターンR12及び風下第3ターンR13の中間部かつ上部に設置される構成とすることもできる。第7実施形態における第2サーミスタ32Fの位置は、風流れ方向から視たときに、第2実施形態において風上側蒸発器17に設置された第2サーミスタ32Aと重なる位置である。
第7実施形態の熱交換器20Fでも、第1サーミスタ31及び第2サーミスタ32Fにより計測された冷媒温度T1,T2Fに基づいて、第2実施形態と同様の異常回復制御(図8)を実施できる。
上記の第2〜第7実施形態に係る熱交換器20A〜20Fは、冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において冷媒が最低温度となる領域の第1温度(冷媒温度T1,T1B,T1C)と、冷媒の供給流量が基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最低温度となる領域、または、最高温度となる領域の第2温度(冷媒温度T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F)とを比較して異常状態を検知し、異常状態を解消するために冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する点で、第1実施形態の熱交換器20と共通する。したがって、第2〜第7実施形態に係る熱交換器20A〜20Fも、第1実施形態と同様に、冷凍サイクル10の運転状態や入力される冷媒の流量などの条件によらず、常に冷媒の凍結を好適に防止できる、という効果を奏することができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
15:エジェクタ
17:風上側蒸発器
18:風下側蒸発器
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F:熱交換器
30,30A,30B,30C、30D,30E,30F:制御部
31,31B,31C:第1サーミスタ(第1温度計測部)
32,32A,32B,32C、32D,32E,32F:第2サーミスタ(第2温度計測部)
T1,T1B,T1C:冷媒温度(第1温度)
T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F:冷媒温度(第2温度)
SH:過熱度

Claims (4)

  1. 熱交換器(20,20A,20B,20C,20D,20E,20F)であって、
    冷媒と熱交換を行う空気の風流れ方向の風上側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風上側蒸発器(17)と、
    前記風上側蒸発器に対して前記風流れ方向の風下側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風下側蒸発器(18)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において前記冷媒が最低温度となる領域の第1温度(T1,T1B,T1C)を計測する第1温度計測部(31,31B,31C)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が前記基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される前記冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最高温度となる領域の第2温度(T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F)を計測する第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D,32E,32F)と、
    前記第1温度と前記第2温度とを比較して前記異常状態を検知し、前記異常状態を解消するために前記冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する制御部(30,30A,30B,30C、30D,30E,30F)と、
    を備え
    前記第1温度計測部が前記風下側蒸発器に設置され、
    前記第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D)が前記風上側蒸発器に設置され、
    ノズル部(15a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(15b)から冷媒を吸引し、前記ノズル部から噴射された冷媒と前記冷媒吸引口から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(15)を備え、
    前記風上側蒸発器は、前記エジェクタの出口側に接続され、前記エジェクタから吐出された冷媒を導入するよう構成され、
    前記風下側蒸発器は、前記冷媒吸引口に接続され、供給された内部を通過した冷媒を前記エジェクタに出力するよう構成され、
    前記風下側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する4つの通路からなる4ターンの冷媒通路を有し、
    前記風上側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有し、
    前記第1温度計測部(31)が、前記風下側蒸発器の第2ターン(R12)の下部に設置され、
    前記第2温度計測部(32A)が、前記風上側蒸発器の第1ターン(R21)及び第2ターン(R22)の中間部かつ上部に設置される、熱交換器。
  2. 熱交換器(20,20A,20B,20C,20D,20E,20F)であって、
    冷媒と熱交換を行う空気の風流れ方向の風上側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風上側蒸発器(17)と、
    前記風上側蒸発器に対して前記風流れ方向の風下側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風下側蒸発器(18)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において前記冷媒が最低温度となる領域の第1温度(T1,T1B,T1C)を計測する第1温度計測部(31,31B,31C)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が前記基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される前記冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最高温度となる領域の第2温度(T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F)を計測する第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D,32E,32F)と、
    前記第1温度と前記第2温度とを比較して前記異常状態を検知し、前記異常状態を解消するために前記冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する制御部(30,30A,30B,30C、30D,30E,30F)と、
    を備え
    前記第1温度計測部が前記風下側蒸発器に設置され、
    前記第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D)が前記風上側蒸発器に設置され、
    前記風下側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有し、
    前記風上側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有し、
    当該熱交換器は、2ターン方式の冷媒通路を有し、
    前記第1温度計測部(31C)が、前記風下側蒸発器の第2ターン(R12)の下部に設置され、
    前記第2温度計測部(32D)が、前記風上側蒸発器の第1ターン(R21)及び第2ターン(R22)の中間部かつ上部に設置される、熱交換器。
  3. 熱交換器(20,20A,20B,20C,20D,20E,20F)であって、
    冷媒と熱交換を行う空気の風流れ方向の風上側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風上側蒸発器(17)と、
    前記風上側蒸発器に対して前記風流れ方向の風下側に配置され、内部を流れる前記冷媒と前記空気との間で熱交換を行う風下側蒸発器(18)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が基準範囲である通常状態において前記冷媒が最低温度となる領域の第1温度(T1,T1B,T1C)を計測する第1温度計測部(31,31B,31C)と、
    前記風上側蒸発器及び前記風下側蒸発器のうち、前記冷媒の供給流量が前記基準範囲を下回る低流量であり、かつ、供給される前記冷媒の過冷却度が相対的に小さくなる異常状態において最高温度となる領域の第2温度(T2,T2A,T2B,T2C、T2D,T2E,T2F)を計測する第2温度計測部(32,32A,32B,32C、32D,32E,32F)と、
    前記第1温度と前記第2温度とを比較して前記異常状態を検知し、前記異常状態を解消するために前記冷媒の供給量を調整する異常回復制御を実施する制御部(30,30A,30B,30C、30D,30E,30F)と、
    を備え
    前記第1温度計測部(31)及び前記第2温度計測部(32E,32F)が前記風下側蒸発器に設置され、
    ノズル部(15a)から噴射される高い速度の冷媒流により冷媒吸引口(15b)から冷媒を吸引し、前記ノズル部から噴射された冷媒と前記冷媒吸引口から吸引された冷媒とを混合して吐出するエジェクタ(15)を備え、
    前記風上側蒸発器は、前記エジェクタの出口側に接続され、前記エジェクタから吐出された冷媒を導入するよう構成され、
    前記風下側蒸発器は、前記冷媒吸引口に接続され、供給された内部を通過した冷媒を前記エジェクタに出力するよう構成され、
    前記風下側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する4つの通路からなる4ターンの冷媒通路を有し、
    前記風上側蒸発器は、冷媒の進行方向を反転させながら延在する2つの通路からなる2ターンの冷媒通路を有し、
    前記第1温度計測部(31)が、前記風下側蒸発器の第2ターン(R12)の下部に設置され、
    前記第2温度計測部(32F)が、前記風下側蒸発器の第2ターン(R12)及び第3ターン(R13)の中間部かつ上部に設置される、熱交換器。
  4. 前記制御部(30,30A,30B,30C、30D)は、前記通常状態において、前記第1温度と前記第2温度の差分から冷媒排出口近傍の過熱度(SH)を算出し、前記算出した過熱度に基づき前記冷媒の供給流量を制御する流量制御、または、前記第1温度と前記第2温度との温度差に基づき前記冷媒の温度分布を均一化する温度分布制御、の少なくとも一方を実施する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器。
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