JP6813415B2 - 戸体および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の玄関、勝手口等に用いられ、採光窓を備えた戸体および建具に関する。
建物の出入口などに配置され、採光窓を備える建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この建具の戸体には、採光用の開口が形成され、この開口に取り付けられた額縁によって複層ガラスを保持している。額縁は、複層ガラスの屋内側に配置される樹脂製の室内部材と、屋外側に配置されるアルミ製の室外部材とを備えて構成されている。これにより、アルミ製の室外部材から樹脂製の室内部材への熱伝導を抑制し、戸体の断熱性を向上させている。
特開2016−132947号公報
しかしながら、特許文献1の戸体では、断熱性能に優れているが、火災時に額縁の樹脂製室内部材が溶融すると、ガラスが脱落する可能性がある。このため、断熱性能を維持しつつ防火性能を向上できる戸体および建具が求められている。
本発明の目的は、採光窓を有しつつ、断熱性能および防火性能を向上できる戸体および建具を提供することにある。
本発明の戸体は、開口部を有する戸体本体と、前記開口部の内周面に沿って取り付けられた額縁と、前記額縁に保持されて前記開口部に配置されたガラスと、前記額縁および前記ガラス間に設けられるガラス保持金具と、を備え、前記額縁は、前記ガラスの屋外側を保持する屋外側額縁と、前記ガラスの屋内側を保持する樹脂製の屋内側額縁を備えて構成され、前記屋内側額縁は、前記ガラスの外周面に沿って配置される樹脂製見込み面部を備え、前記ガラス保持金具は、前記ガラスと前記屋外側額縁との間に配置され、第1見込み面部および第1見付け面部を備える第1保持金具と、前記ガラスと前記屋内側額縁との間に配置され、第2見込み面部および第2見付け面部を備える第2保持金具とを備え、第1保持金具は、前記ガラスに沿って連続する長尺材で構成され、前記第2保持金具は、短尺なピース材であり、前記ガラスに沿って間隔を空けて複数個設けられて前記第1保持金具に連結され、前記樹脂製見込み面部において、前記ガラスの前記外周面に対向する面には、第1加熱発泡材が設けられ、前記樹脂製見込み面部と前記開口部の前記内周面との少なくとも一方には、第2加熱発泡材が設けられていることを特徴とする。
ここで、ガラスは、戸体の採光窓として用いられ、断熱性および防火性を考慮して、通常、網入りガラス等の防火ガラスを含む複層ガラスが用いられる。
このような戸体によれば、樹脂製見込み面部とガラスの外周面との少なくとも一方に第1加熱発泡材が設けられているので、第1加熱発泡材が発泡した際に、樹脂製見込み面部およびガラスの外周面間の隙間を塞ぐことができる。これにより、例えば、屋外で火災が発生した場合に、火炎や煙が額縁およびガラス間の隙間を介して屋内に流入することを防止できる。屋内で火災が発生した場合も、火炎や煙が屋内から屋外に流れることを防止できる。したがって、戸体の採光窓における防火性能を向上できる。
同様に、前記樹脂製見込み面部と前記戸体本体の開口部の内周面との少なくとも一方に第2加熱発泡材が設けられているので、第2加熱発泡材が発泡した際に、樹脂製見込み面部および戸体本体の開口部の内周面間の隙間を塞ぐことができ、額縁および戸体本体間の隙間から屋内外に火炎や煙が流入することを防止でき、防火性能を向上できる。
さらに、樹脂製見込み面部と、ガラスおよび戸体本体との間を、第1加熱発泡材と第2加熱発泡材とで塞ぐことができるため、樹脂製見込み面部が高熱に晒されることを抑制でき、樹脂製見込み面部が溶融することを防止できる。このため、各加熱発泡材で隙間を塞ぐ効果も維持できる。
また、ガラスの外周面に沿って配置される樹脂製見込み面部を設けたので、樹脂製見込み面部を少なくともガラスの屋内面よりも屋外側に突出して設けることができる。このため、仮に樹脂製の屋内側額縁の屋外側に金属製の屋外側額縁を配置した場合でも、金属製屋外側額縁との連結位置を、ガラスの屋内面よりも屋外側に配置させることができ、金属製の屋外側額縁の配置位置を屋外側にできるため、額縁の断熱性能を維持できる。
本発明の戸体において、前記樹脂製見込み面部は、ホロー部を備えて構成され、前記ホロー部には、不燃断熱材が配置されていることが好ましい。
本発明によれば、樹脂製見込み面部にホロー部を設け、ホロー部に不燃断熱材を配置したので、樹脂製の屋内側額縁の断熱性能を向上でき、額縁全体の断熱性能も向上できる。また、ホロー部内に不燃断熱材が配置されているため、ホロー部の形状を維持することができる。
本発明の戸体において、前記屋内側額縁の見込み方向において、前記不燃断熱材が配置される領域と、前記第1加熱発泡材および前記第2加熱発泡材が配置される領域とは、少なくとも一部が重なっていることが好ましい。
本発明によれば、ホロー部に不燃断熱材が配置されているので、仮に樹脂製見込み面部が高温となっても不燃断熱材が配置されているホロー部は形状が維持される。したがって、仮に樹脂製見込み面部の一部が溶融しても、第1加熱発泡材はホロー部に配置された不燃断熱材とガラスとの間を確実に塞ぎ、第2加熱発泡材は不燃断熱材と戸体本体との間を確実に塞ぐことができる。
このため、第1加熱発泡材、第2加熱発泡材が発泡時に塞ぐ必要がある空間の体積が、不燃断熱材を設けない場合に比べて小さくなり、第1加熱発泡材、第2加熱発泡材の量を大幅に少なくでき、コストも低減できる。
本発明の戸体において、前記第2加熱発泡材は、前記樹脂製見込み面部において、前記開口部の前記内周面に対向する面に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、ガラスの外周面に沿って設けられる樹脂製見込み面部に、第1加熱発泡材および第2加熱発泡材を設けることができるので、第1加熱発泡材および第2加熱発泡材をガラス外周面や開口部の内周面の全周に渡って容易に配置できる。
また、第1加熱発泡材および第2加熱発泡材を樹脂製の屋内側額縁に設けるため、屋内側額縁と各加熱発泡材とを同時押出成形(共押出成形)で一体成形品として製造することもでき、生産性を向上できる。
本発明の戸体において、前記屋内側額縁は、前記ガラスの屋内側に配置される樹脂製保持部を備え、前記樹脂製保持部の前記ガラスの屋内面に対向する面には、第3加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、樹脂製の屋内側額縁の樹脂製保持部に第3加熱発泡材を設けたので、火災時には、樹脂製保持部とガラスの屋内面との間を、発泡した第3加熱発泡材で塞ぐことができる。このため、樹脂製の屋内側額縁とガラスとの間は、第1加熱発泡材および第3加熱発泡材によって、ガラス外周面とガラス屋内面との2箇所で塞がれるため、防火性能をより向上できる。
本発明の戸体において、前記屋内側額縁は、前記戸体本体の屋内側に配置される屋内側見付け面部を有し、前記屋内側額縁の屋内面には金属製板材が取り付けられ、前記金属製板材と前記屋内側見付け面部との間に第4加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、樹脂製の屋内側額縁の屋内面にスチール製プレートなどの金属製板材を取り付けており、この金属製板材と屋内側見付け面部との間に第4加熱発泡材を設けたので、戸体の屋内側で火災が発生した場合に、樹脂製の屋内側額縁の屋内側見付け面部が溶融、焼失した場合でも、第4加熱発泡材が発泡膨張することで、金属製板材と戸体本体との間を塞ぐことができる。したがって、樹脂製の屋内側額縁の樹脂製見込み面部が火炎に晒されることを防止でき、防火性能を向上できる。
本発明の戸体において、前記額縁は、前記屋内側額縁と、前記屋内側額縁の屋外側に配置される金属製の屋外側額縁とを備え、前記金属製の屋外側額縁は、前記ガラスの屋外側に配置される金属製保持部と、前記ガラスの前記外周面に沿って配置される金属製見込み面部とを備え、前記屋内側額縁は、前記ガラスの屋内側に配置される樹脂製保持部と、前記ガラスの前記外周面に沿って配置されて前記金属製見込み面部に連結される前記樹脂製見込み面部とを備えることが好ましい。
本発明において、屋内側の額縁を樹脂製の屋内側額縁とし、屋外側の額縁を金属製の屋外側額縁とし、樹脂製見込み面部を少なくともガラスの屋内面よりも屋外側に突出して設けることができるため、金属製の屋外側額縁との連結位置を、ガラスの屋内面よりも屋外側に配置させることができ、金属製の屋外側額縁の配置位置を屋外側にできるため、額縁の断熱性能を向上できる。
また、屋外側の額縁を金属製の屋外側額縁で構成したので、屋外側の額縁を樹脂製の屋内側額縁で構成した場合に比べて防火性能を向上できる。このため、樹脂製の屋内側額縁および金属製の屋外側額縁で額縁を構成すれば、断熱性能および防火性能をバランス良く向上できる。
本発明の建具は、前記戸体と、前記戸体を開閉可能に設けた建具枠とを備えることを特徴とする。
このような建具によれば、採光窓を有しつつも、断熱性能および防火性能に優れた建具を提供することができる。
本発明によれば、採光窓を有し、断熱性能および防火性能に優れた戸体および建具を提供することができる。
本発明の実施形態に係るドアの外観姿図。 前記ドアの縦断面図。 前記ドアの横断面図。 前記ドアの採光窓部分を拡大して示す縦断面図。 前記ドアの採光窓部分を拡大して示す横断面図。 前記採光窓の下額縁部分を拡大して示す分解断面図。 前記ドアの扉の上部および下部を拡大して示す縦断面図。 前記ドアの扉の戸先側および吊元側を拡大して示す横断面図。 本発明の変形例の下額縁部分を拡大して示す分解断面図。 本発明の他の変形例の採光窓部分を拡大して示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、本発明の建具である玄関ドア1は、いわゆる片開きドアであり、建物の外壁開口部に固定される建具枠であるドア枠2と、このドア枠2に開閉可能に支持される戸体である扉10とを備えて構成されている。
ドア枠2は、上枠3、下枠4および左右の縦枠5,6を有する。なお、図1の右側に配置される縦枠5が吊元側とされてピボットヒンジ7が取り付けられ、図1の左側に配置される縦枠6が戸先側とされている。また、以下の説明において、ドア枠2(上枠3、下枠4、縦枠5、6)や扉10の見込み方向とは屋内外方向(奥行き方向)を意味し、上枠3、下枠4の見付け方向とは上下方向を意味し、縦枠5、6の見付け方向とはドア枠2を正面(室外面や室内面)から見た際の左右方向を意味する。このため、図1〜3に示すように、玄関ドア1の上下方向をY軸とし、Y軸に対して直交し、かつ、扉10の表面に平行な左右方向をX軸とし、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸とすると、見込み方向はZ軸方向であり、上枠3、下枠4の見付け方向はY軸方向であり、縦枠5、6の見付け方向はX軸方向となる。
上枠3、下枠4、縦枠5、6は、図2、3に示すように、アルミ製の屋外部材および屋内部材を、ウレタン樹脂等の断熱部材で連結した断熱形材で構成されている。各上枠3、下枠4、縦枠5、6には、扉10を閉めた際に扉10の屋内面に当接するメインタイト材8や、サブタイト材9が取り付けられている。
なお、図2、3においては、上枠3、下枠4、縦枠5、6の屋外部材、屋内部材、メインタイト材8、サブタイト材9に関しては、図を見やすくするためにハッチングを省略している。
メインタイト材8は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の一般的な合成樹脂材で構成されている。
サブタイト材9は、TPO(サーモポリオレフィン)等の建築用ガスケットとして利用される一般的な合成樹脂材であり、縦枠5、6の屋外部材に嵌合され、扉10を閉めた際に扉10の側面(見込み方向に沿った見込み面)に当接する。
扉10は、図1に示すように、左右方向における中央部に上下方向に沿って縦長の採光窓20を備えている。図1においては、縦枠5側つまり右側が扉10の吊元側であり、縦枠6側つまり左側が扉10の戸先側である。また、扉10の戸先側には、操作ハンドル17が設けられている。
扉10は、開口部11Aを備える戸体本体11と、開口部11Aに設けられた採光窓20とを備える。
採光窓20は、開口部11Aに配置される複層ガラス21と、複層ガラス21を保持する額縁22とを備える。
戸体本体11は、図2,3に示すように、外骨12と、内骨13と、外骨12および内骨13の屋外側に固定された屋外面材14と、外骨12および内骨13の屋内側に固定された屋内面材15と、屋外面材14および屋内面材15の間に設けられた断熱芯材16とを備えている。
扉10の屋外面材14、屋内面材15、断熱芯材16には、採光窓20を形成するための前記開口部11Aが設けられ、内骨13は、開口部11Aの内周面に沿って設けられている。
屋外面材14および屋内面材15は、鋼板で構成されている。
断熱芯材16は、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)製の断熱材で構成されている。なお、断熱芯材16は、フェノール樹脂系の断熱材を用いてもよいし、ハニカム材(水酸化アルミハニカム、セラミックハニカム、ペーパーハニカム)、フォーム材(イソシアヌレートフォーム、ウレタンフォーム、フェノール樹脂フォーム)等の断熱材が使用されてもよい。
内骨13は、開口部11Aの上面、下面、左右の側面に沿って配置された上骨13A、下骨13B、左右の縦骨13C,13Dを備えている。
これらの各骨は、樹脂骨材130と、金属骨材140と、金属製ピース材であるブラケット150と、不燃断熱材160とを備え、ほぼ同じ構成とされている。このため、採光窓20部分を拡大した図4、5に基づいて、内骨13の構造について説明する。特に、樹脂骨材130、金属骨材140、ブラケット150の詳細な構成については、図6に拡大して示す下骨13Bを例に説明する。
樹脂骨材130は、図6にも示すように、PVC等の合成樹脂材で断面略E字状に形成された押出成形品である。樹脂骨材130は、扉10の見込み方向に沿って形成された連結片部131と、連結片部131の屋外側から見付け方向(複層ガラス21に向かう方向)に延長された屋外片部132と、連結片部131の屋内側から前記見付け方向に延長された屋内片部133と、屋外片部132、屋内片部133間において連結片部131から前記見付け方向に突出する区画片部134とを備えている。
樹脂骨材130の屋外片部132は屋外面材14に沿って配置され、屋内片部133は屋内面材15に沿って配置されている。
区画片部134は、屋外片部132および屋内片部133の間に設けられ、屋外片部132や屋内片部133とほぼ平行に形成されている。区画片部134は、連結片部131の見込み方向の中央位置よりも屋内側にずれた位置に設けられ、屋外片部132および区画片部134間の寸法は、屋内片部133および区画片部134間の寸法よりも大きく設定されている。区画片部134は、樹脂骨材130の長手方向の複数箇所に切欠部が形成されており、これらの切欠部には、金属製ピース材であるブラケット150がそれぞれ配置されている。
金属骨材140は、スチールなどの鋼材で構成されたチャンネル材(軽量溝形鋼)であり、樹脂骨材130を補強する。金属骨材140は、ウェブ141と、ウェブ141の屋外端部に連続する屋外フランジ142と、ウェブ141の屋内端部に連続する屋内フランジ143とを備える。ウェブ141は、樹脂骨材130の連結片部131と同じく見込み方向に沿って配置され、屋外フランジ142は屋外片部132の内面(屋内面)に沿って配置され、屋内フランジ143は区画片部134の屋外面に沿って配置されている。
ブラケット150は、スチールなどの鋼材で構成された短尺のチャンネル材であり、連結片部131に沿って配置された受け片部151と、受け片部151の屋外端部から直交方向に連続する固定片部152と、受け片部151の屋内端部から直交方向に連続する屋内片部153とを備える。
ブラケット150の固定片部152は、金属骨材140の屋内フランジ143に当接され、金属骨材140に金属製の連結具であるリベット155で連結されている。ブラケット150は複数個用意されており、区画片部134の切欠部分、すなわち、樹脂骨材130の長手方向において、例えば2〜5箇所程度にそれぞれ配置されている。
区画片部134および屋内片部133の間には、不燃性、難燃性、自己消火性、遅燃性等の燃えにくい材質で構成された断熱材(以下、不燃断熱材という)160が配置されている。不燃断熱材160は、例えば、不燃性ポリウレタンや、炭化するMDF(medium density fiberboard、中密度繊維板)等で構成されている。したがって、不燃断熱材160は、少なくともEPS製の断熱芯材16よりも燃えにくい材質で構成されている。
本実施形態の不燃断熱材160は、樹脂骨材130の長手方向に沿った長尺の角柱材とされ、各ブラケット150の受け片部151に沿って配置されている。つまり、不燃断熱材160は、各ブラケット150に跨がって設けられている。
なお、区画片部134および屋内片部133間には、金属部品である複数のブラケット150も配置されているが、大部分は不燃断熱材160が配置されているため、断熱性能を向上できる。
なお、下骨13Bは、樹脂骨材130の連結片部131が断熱芯材16に沿って配置され、屋外片部132、屋内片部133、区画片部134は、連結片部131から開口部11A(複層ガラス21)に向かって突出する向きに設けられている。このため、屋外片部132および区画片部134間の空間と、区画片部134および屋外片部132間の空間は、それぞれ開口部11A側に開口されている。
金属骨材140は、ウェブ141が開口部11A側に配置され、屋外フランジ142および屋内フランジ143は、樹脂骨材130の連結片部131側つまり断熱芯材16側に突出する向きで配置されている。
ブラケット150は、受け片部151が連結片部131に沿って配置され、固定片部152、屋内片部153は、受け片部151から開口部11Aに向かって突出する向きで配置されている。
屋外面材14は、樹脂骨材130の屋外片部132の屋外面に沿って配置され、金属製の固定部材であるリベット135により、屋外片部132を介して金属骨材140に固定されている。
屋内面材15は、樹脂骨材130の屋内片部133の屋内面に沿って配置され、金属製の固定部材であるリベット135により、屋内片部133を介してブラケット150に固定されている。
なお、屋外面材14および屋内面材15は、断熱芯材16の屋外面、屋内面に対しては、両面テープや接着剤を用いて接着されている。また、樹脂骨材130に対しても、リベット135に代えて、あるいはリベット135に加えて、両面テープや接着剤を用いて接着してもよい。
金属骨材140のウェブ141の開口部11A側の面には、2本の加熱発泡材171、172が両面テープなどで貼られている。各加熱発泡材171、172は、金属骨材140の長手方向に沿って連続するテープ状の部材であり、金属骨材140の長手方向の全長に渡って貼られている。加熱発泡材171、172は、後述するように、額縁22との隙間を塞ぐために設けられている。
樹脂骨材130の連結片部131には、加熱発泡材173が両面テープなどで貼られている。加熱発泡材173は、区画片部134および屋内片部133間に配置され、連結片部131およびブラケット150の受け片部151間に配置されている。加熱発泡材173は、樹脂骨材130の長手方向に沿って連続するテープ状の部材であり、樹脂骨材130の長手方向の全長に渡って貼られている。このため、ブラケット150が配置されていない部分では、不燃断熱材160に対向して配置されている。この加熱発泡材173は、ブラケット150および不燃断熱材160と、屋内面材15との隙間などを塞ぐために設けられている。
これらの加熱発泡材171、172、173は、熱膨張性黒鉛などを含んで構成され、火災時などに温度が所定温度(例えば200度)以上になると、発泡して約20〜40倍程度に膨張し、遮炎材として機能するものである。以下で説明する他の加熱発泡材も同じ材質で構成されている。
図4に示すように、上骨13Aは、下骨13Bと同一の構造であり、下骨13Bの上下を逆にした向き、つまり樹脂骨材130の連結片部131を上側(断熱芯材16側)、金属骨材140のウェブ141を開口部11A(複層ガラス21側)に配置している。
図5に示すように、縦骨13C、13Dも、上骨13A、下骨13Bと同一の構造であり、樹脂骨材130の連結片部131を戸体本体11の外側(断熱芯材16側)、金属骨材140のウェブ141を開口部11A側(複層ガラス21側)に配置している。
したがって、上骨13A、縦骨13C、13Dの詳細な説明は省略する。
採光窓20は、図1〜3に示すように、複層ガラス21と、複層ガラス21を保持する額縁22とを備える。
複層ガラス21は、図4〜6に示すように、屋外側に配置された網入りガラス211と、屋内側に配置された板ガラス212と、各ガラス211、212間に配置された板ガラス213の3枚のガラスを備えたトリプルガラスである。
各ガラス211〜213は、スペーサー215、216を介して接合され、各ガラス211〜213間には中空部が設けられている。
複層ガラス21は、網入りガラス211を備えているため、防火性能を確保することができる。また、3枚のガラス211〜213は、中空部を介して配置されているので、断熱性も向上できる。
図6に示すように、複層ガラス21の屋外面21Aは、網入りガラス211の屋外面であり、複層ガラス21の屋内面21Bは、板ガラス212の屋内面である。複層ガラス21の外周面21Cは、内骨13に対向する面であり、網入りガラス211、板ガラス212、213の外周面と、スペーサー215、216の外周面とを含んでいる。
額縁22は、複層ガラス21の屋外側を保持する屋外側額縁である金属製額縁30と、複層ガラス21の屋内側を保持する屋内側額縁である樹脂製額縁40と、樹脂製額縁40の屋内側を覆う額縁カバー材50とを備えて構成されている。本実施形態では、金属製額縁30と額縁カバー材50は、アルミニウム製であり、樹脂製額縁40は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)やPVC(ポリ塩化ビニル)などで構成されている。
金属製額縁30は、図1に示すように、複層ガラス21の上側に配置される金属製の上額縁30Aと、複層ガラス21の下側に配置される金属製の下額縁30Bと、複層ガラス21の左右に配置される金属製の縦額縁30C,30Dとを備えている。
縦額縁30C,30Dは、戸体本体11の上端から下端まで全長に渡って配置されている。また、上額縁30Aは、開口部11Aから戸体本体11の上端まで配置され、下額縁30Bは、開口部11Aから戸体本体11の下端まで配置されている。
したがって、各額縁30A〜30Dは、複層ガラス21を保持するだけでなく、戸体本体11の意匠パーツとしても利用されている。
上額縁30A、下額縁30Bは、図2,4に示すように、断面形状(縦断面形状)が同一のアルミ押出形材であり、互いの上下が逆になるように配置されている。なお、額縁30A、30Bでは、Y軸方向(上下方向)において複層ガラス21側を内側、断熱芯材16側を外側とする。
上額縁30A、下額縁30Bは、見込み面部31A、31Bと、屋外保持部32A、32Bと、化粧面部33A、33Bとを備えている。見込み面部31A、31Bは、戸体本体11の見込み方向に沿って設けられた金属製見込み面部である。屋外保持部32A、32Bは、見込み面部31A、31Bの屋外側端部から内側(上額縁30Aでは下側、下額縁30Bでは上側)に延出された金属製保持部である。化粧面部33A、33Bは、見込み面部31A、31Bの屋外側端部から外側(上額縁30Aでは上側、下額縁30Bでは下側)に延長されている。
見込み面部31A、31Bの屋内側端部には、屋内側に開口する溝を形成する溝形成部34A、34Bが設けられ、見込み面部31A、31Bの見込み方向中間部にはビスホール部35A、35Bが形成されている。
溝形成部34A、34Bの見込み方向の位置は、複層ガラス21のほぼ中間部つまり板ガラス213が配置された位置であり、また、金属骨材140のウェブ141が設けられた範囲(屋外フランジ142と屋内フランジ143との間)に重なっている。
溝形成部34A、34Bの溝には、後述するように、樹脂製額縁40との連結用のタッピングねじ49がねじ込まれる。
屋外保持部32A、32Bは、見込み面部31A、31Bの屋外側端部から内側に延長され、さらに屋内側つまり複層ガラス21側に折曲されており、その屋内側端部には網入りガラス211の屋外面21Aに当接するシール材36が取り付けられている。
化粧面部33A、33Bは、見込み面部31A、31Bの屋外側端部から戸体本体11の上下端部まで延長され、その裏面には複数の突片が設けられ、この突片が屋外面材14に当接することで、化粧面部33A、33Bを屋外面材14から離して配置している。
縦額縁30C、30Dは、図3、5に示すように、断面形状(横断面形状)が同一のアルミ押出形材であり、互いの左右が逆になるように配置されている。
縦額縁30C、30Dでは、見付け方向(X軸方向)において、複層ガラス21側を内側、断熱芯材16側を外側として説明する。
縦額縁30C、30Dは、上額縁30A、下額縁30Bと同様に、戸体本体11の見込み方向に沿って設けられた金属製見込み面部である見込み面部31C、31Dと、金属製保持部である屋外保持部32C、32Dと、化粧面部33C、33Dとを備えている。
見込み面部31C、31Dの屋内側端部には、屋内側に開口する溝を形成する溝形成部34C、34Dが設けられている。溝形成部34C、34Dの見込み方向の位置は、溝形成部34A、34Bと同じ位置である。溝形成部34C、34Dの溝には、後述するように、樹脂製額縁40との連結用のタッピングねじ49がねじ込まれる。
見込み面部31C、31Dの見込み方向中間部には図示略の貫通穴が形成され、この貫通穴から前記ビスホール部35A、35Bにネジ(図示略)をねじ込むことで、上額縁30A、下額縁30Bと、縦額縁30C、30Dとが連結されている。
また、見込み面部31C、31Dの見込み方向中間部には、図示略の貫通穴が形成され、この貫通穴から前記ビスホール部35A、35Bにネジ(図示略)をねじ込むことで、上額縁30A、下額縁30Bと、縦額縁30C、30Dとが連結されている。
屋外保持部32C、32Dは、屋外保持部32A、32Bと同様に、網入りガラス211の屋外面21Aに当接するシール材36が取り付けられている。
化粧面部33C、33Dは、中空形状とされ、裏面側は屋外面材14に当接している。
樹脂製額縁40は、複層ガラス21を囲むように設けられ、図4,5に示すように、複層ガラス21の上側および下側に配置される上額縁40A、下額縁40Bと、複層ガラス21の左右に配置される縦額縁40C、40Dとを備えている。
各額縁40A〜40Dは、同一断面形状の樹脂押出形材で構成されている。また、各額縁40A〜40Dの長手方向の端部は、45度の角度で切断され、その端面同士を突き合わせ、溶着や接着によって接合されている。
なお、各額縁40A〜40Dは、同一断面形状であるため、図6に示す下額縁40Bを例に構造を説明し、上額縁40A、縦額縁40C、40Dは、説明を省略する。
下額縁40Bは、複層ガラス21の外周面21Cに沿って配置される見込み面部41と、複層ガラス21の屋内側に配置される樹脂製保持部である屋内側保持部42と、屋内面材15に当接される屋内当接部43とを備えている。
見込み面部41は、見込み方向に沿って配置されて、複層ガラス21の外周面21Cに対向する第1見込み面部411と、見込み方向に沿って配置されて、内骨13(下骨13B)に対向する第2見込み面部412と、第1見込み面部411および第2見込み面部412を連結する3つの連結部413〜415とを備えている。
連結部413〜415は、屋外側から順に、第1連結部413、第2連結部414、第3連結部415とされている。なお、第3連結部415は、強度を向上するため、他の連結部413、414に比べて見込み方向の寸法が大きくされ、ホロー部が形成されている。
また、連結部413には、金属製額縁30に当接する軟質当接部413Aが一体に設けられている。
見込み面部41は、第1ホロー部(第1中空部)416と、第2ホロー部(第2中空部)417とを備える。第1ホロー部416は、第1見込み面部411、第2見込み面部412、第1連結部413、第2連結部414で囲まれ、第2ホロー部417は、第1見込み面部411、第2見込み面部412、第2連結部414、第3連結部415で囲まれて形成されている。
なお、見込み面部41において、樹脂製額縁40の内周側に位置する第1見込み面部411は、第2見込み面部412に比べて屋外側に突出しており、その先端は傾斜面411Aとされている。
屋内側保持部42は、見込み面部41の第3連結部415から連続して形成され、複層ガラス21の屋内面21Bに対向する見付け面部421と、見付け面部421の端部に設けられた中空部422とを備えている。
中空部422の屋外面には、中空部422に比べて軟質なシール材424が設けられている。
中空部422の屋内面には、図4にも示すように、額縁カバー材50に対向する対向部425と、額縁カバー材50が係合される係合部426とが形成されている。
屋内当接部43は、図6に示すように、第3連結部415から屋内側に延出された延出部431と、延出部431の屋内側端部から外側に延長された屋内側見付け面部である見付け面部432と、見付け面部432の外側端部から屋内面材15側に突出された当接部433と、見付け面部432の屋内面材15に対向する面に一体に設けられた軟質のシール材434とを備えている。
下額縁40Bの第1ホロー部416および第2ホロー部417には、不燃断熱材160と同じ材質の不燃断熱材460が挿入されている。不燃断熱材460は、角柱状に形成され、下額縁40Bの長手方向の全長に渡って挿入されている。
[樹脂製額縁の加熱発泡材]
下額縁40Bの見込み面部41の第1見込み面部411には、第1加熱発泡材45が設けられ、第2見込み面部412には、第2加熱発泡材46が設けられている。また、屋内側保持部42の見付け面部421に、第3加熱発泡材47が設けられている。
第1加熱発泡材45は、見込み方向の位置が第1ホロー部416と略同じ位置とされた屋外側の第1加熱発泡材45Aと、第2ホロー部417と略同じ位置とされた屋内側の第1加熱発泡材45Bとを備えている。
第2加熱発泡材46も、同様に、見込み方向の位置が第1ホロー部416と略同じ位置とされた屋外側の第2加熱発泡材46Aと、第2ホロー部417と略同じ位置とされた屋内側の第2加熱発泡材46Bとを備えている。なお、第2加熱発泡材46Bは、その屋内側端部が第2ホロー部417よりも屋内側の位置となるように設けられている。
第3加熱発泡材47は、第1加熱発泡材45Bに連続して設けられている。
これらの各加熱発泡材45〜47と、複層ガラス21や内骨13との位置関係は以下の通りである。
すなわち、図4、6に示すように、第1加熱発泡材45Aは、複層ガラス21のスペーサー216に対向する位置に設けられている。
第1加熱発泡材45Bは、板ガラス212の外周面21Cに対向し、さらに板ガラス212と屋内側保持部42との隙間に設けられたシール材424に対向する位置に設けられている。
第2加熱発泡材46Aは、金属骨材140と区画片部134とに対向する位置に設けられている。第2加熱発泡材46Bは、不燃断熱材160に対向する位置に設けられている。第3加熱発泡材47は、板ガラス212の外周部の屋内面21Bと、板ガラス212および第1見込み面部411間の空間に対向する位置に設けられている。
本実施形態の下額縁40Bでは、図6に示すように、見込み面部41、屋内側保持部42、屋内当接部43を構成する合成樹脂材と、加熱発泡材45〜47の材料と、シール材424、434、軟質当接部413Aを構成する合成樹脂材との3種類の材料を同時押出成型することで製造された共押出成形品(一体成形品)である。
下額縁40Bの屋内面には、火災時に発泡する第4加熱発泡材481を保持する金属製板材としての鋼板48が設けられている。鋼板48は、屋内側保持部42および見込み面部41の屋内面から、屋内当接部43に沿って折り曲げられており、見付け面部432の屋外側の位置に第4加熱発泡材481が接着されている。
上額縁40A、下額縁40B、縦額縁40C、40Dを矩形枠状に組み合わせて構成される樹脂製額縁40は、金属製額縁30に連結されている。すなわち、樹脂製額縁40は、鋼板48から上額縁40A、下額縁40B、縦額縁40C、40Dの見込み面部41に形成された貫通穴を介して、上額縁30A、下額縁30B、縦額縁30C、30Dの溝形成部34A、34B、34C、34Dにねじ込まれる複数本のタッピングねじ49によって金属製額縁30に連結されている。
タッピングねじ49を締め付けることで、金属製額縁30および樹脂製額縁40で複層ガラス21を挟み込んで保持できる。この際、シール材36およびシール材424は、複層ガラス21に当接し、シール材434は屋内面材15に当接し、気密性を向上する。
また、樹脂製額縁40は、軟質当接部413Aが金属製額縁30に当接するため、タッピングねじ49を締め付けた際には軟質当接部413Aが変形し、樹脂製額縁40に応力が加わることを低減できる。
額縁カバー材50は、樹脂製額縁40が屋内側に露出しないように覆うカバーであり、アルミ押出形材で構成されている。額縁カバー材50は、樹脂製額縁40の係合部426に係合する内側係合部51と、当接部433に係合する外側係合部52とを備えている。
額縁カバー材50は、上額縁40A、下額縁40B、縦額縁40C、40Dをそれぞれ被覆しており、その長手方向の端面は、45度に切断されており、その端面を突き合わせて接着することで枠状に組まれている。
なお、額縁カバー材50は、樹脂製額縁40を隠して玄関ドア1の屋内面の意匠性を向上させるものである。したがって、樹脂製額縁40で意匠性を確保できる場合には、額縁カバー材50は設けなくてもよい。
金属製額縁30および樹脂製額縁40で構成される額縁22の内側(複層ガラス21側)には、ガラス保持金具60が設けられている。ガラス保持金具60は、火災時に、樹脂製額縁40が溶融したり、金属製額縁30が熱変形することで、金属製額縁30および樹脂製額縁40で複層ガラス21を保持できなくなった場合に、複層ガラス21を保持するものである。このため、ガラス保持金具60は、金属製額縁30の材料(アルミニウム)に比べて融点が高いスチール等の金属材料で構成されている。
ガラス保持金具60は、第1保持金具61と、第2保持金具62とを備えている。なお、ガラス保持金具60について、図6に示す下額縁30Bに取り付けられたガラス保持金具60を例に説明する。
第1保持金具61は、複層ガラス21の外周面21Cに沿って連続する長尺材で構成されている。一方、第2保持金具62は、短尺なピース材であり、複層ガラス21の外周面21Cに沿って、間隔を空けて複数個設けられている。
第1保持金具61は、第1見込み面部611と、第1見付け面部612と、連結片部613とを備える。
第1見込み面部611は、網入りガラス(防火ガラス)211の外周面21Cと、下額縁30Bの見込み面部31Bとの間に配置され、見込み面部31Bにリベット614で締結されている。第1見込み面部611の屋外側端縁の見込み方向の位置は、シール材36の配置位置とほぼ一致し、網入りガラス211よりも屋外側の位置とされている。
また、第1見込み面部611の屋内側端縁の位置は、見込み面部31Bの溝形成部34Bよりも屋外側であり、網入りガラス211よりも屋内側の位置とされている。
第1見付け面部612は、第1見込み面部611の屋外側端縁から内側に突設されており、網入りガラス211の屋外側に配置される。第1見付け面部612は、シール材36にほぼ当接する位置まで延長されており、見込み方向において網入りガラス211の屋外面21Aと重なる位置まで設けられている。
連結片部613は、第1見付け面部612よりも突出寸法が短くされ、複層ガラス21の外周面21Cに当接しないように構成されている。
第2保持金具62は、第2見込み面部621と、第2見付け面部622と、連結片部623とを備える。
第2見込み面部621は、複層ガラス21の板ガラス212および板ガラス213の外周面と、下額縁30Bおよび下額縁40Bとの間に配置されている。このため、第2見込み面部621は、金属製額縁30および樹脂製額縁40に跨がって設けられている。
第2見付け面部622は、第2見込み面部621の屋外側端縁から内側に突設されており、板ガラス212の屋内側に配置される。第2見付け面部622は、見付け方向内側(複層ガラス21側)の位置が第1見付け面部612と同程度となる位置まで延長されており、見込み方向において板ガラス212の屋内面21Bと重なる位置まで設けられている。
連結片部623は、第2見込み面部621の屋外側端部から見込み面部31B側に突設され、連結片部613にネジ624によって連結されている。
第1保持金具61の第1見込み面部611には、網入りガラス211の外周面21Cに対向する加熱発泡材631が接着され、第1見付け面部612の屋内面には、網入りガラス211の屋外面21Aに対向する加熱発泡材632が接着されている。また、第1見付け面部612の屋外面には、第1見込み面部611との連結部に近接する位置に加熱発泡材633が接着されている。
なお、上額縁30A、下額縁30Bに取り付けられた第1保持金具61の加熱発泡材631の見込み方向の寸法は、第1見込み面部611の見込み方向の寸法とほぼ同じとされている。
一方、縦額縁30C、30Dに取り付けられた第1保持金具61の加熱発泡材631の見込み方向の寸法は、第1見込み面部611の見込み方向の寸法よりも小さい寸法とされている。このため、縦額縁30C、30Dに取り付けられた第1保持金具61には、連結片部613の屋外面にも加熱発泡材635が接着されている。
第2保持金具62の第2見付け面部622の屋外面には、板ガラス212に対向する加熱発泡材634が接着されている。
なお、図4,5に示すように、上額縁30A、縦額縁30C、30Dに取り付けられるガラス保持金具60も、下額縁30Bに取り付けられたガラス保持金具60と同じ構成であるため、説明を省略する。
下額縁30Bおよび左右の縦額縁30C、30Dと複層ガラス21との間には、セッティングブロック25が配置されている。セッティングブロック25は、短尺のピース状に形成されており、下額縁30Bや縦額縁30C、30Dの長手方向に沿って複数(例えば2個)配置されている。また、下額縁30Bおよび縦額縁30C、30Dに固定された第1保持金具61の第1見込み面部611、連結片部613には、セッティングブロック25が配置される位置に合わせて切欠きが形成され、この切欠部分にセッティングブロック25が配置されている。第2保持金具62はピース材であるため、セッティングブロック25とは異なる位置に配置されている。なお、第1保持金具61の第1見込み面部611に切欠きを形成せずに、第1見込み面部611にセッティングブロック25を載置してもよい。
セッティングブロック25には、図6に示すように、樹脂製額縁40を金属製額縁30に連結する際に、第1見込み面部411の先端を案内する傾斜面251と、傾斜面251に連続して形成されて第1見込み面部411を案内する案内面252とを備えている。
図5に示すように、縦額縁30C、30Dと、縦骨13C、13Dとの間には、これらの相対的な移動を規制する差込金具26が設けられている。すなわち、縦額縁30C、30Dの長手方向(上下方向)の複数箇所には、見込み面部31C、31Dおよび第1見込み面部611を貫通する貫通孔が形成されている。また、縦骨13C、13Dの金属骨材140のウェブ141には、前記貫通孔に対応する角穴が形成されている。そして、縦額縁30C、30Dと縦骨13C、13Dとは、前記貫通孔に差し込まれた差込金具26によって見込み方向および上下方向に位置決めされている。このため、火災時には、金属骨材140に対するガラス保持金具60の相対位置が差込金具26によって規制される。
次に、外骨12の構成について、図7,8をも参照して説明する。図7は、上骨12Aおよび下骨12B部分を拡大した縦断面図であり、図8は、縦骨12C、12D部分を拡大した横断面図である。
外骨12は、断熱芯材16の上面、下面、左右の側面に沿って配置された上骨12A、下骨12B、左右の縦骨12C,12Dを備えている。
上骨12A、下骨12B、縦骨12C、12Dは、下骨13Bとは、樹脂骨材130、金属骨材140の向きや、ブラケット150の形状等で一部相違するが、基本的な構造は同じである。このため、各部品で対応する構成には同一符号を付し、説明を簡略する。
上骨12A、下骨12Bは、図2、7に示すように、上骨13Aや下骨13Bと同様に、樹脂骨材130、金属骨材140、ブラケット150、不燃断熱材160を備えて構成されている。ただし、上骨13Aや下骨13Bとは、樹脂骨材130に対する金属骨材140の向きが異なる点と、ブラケット150が受け片部および連結片部のみを備えて断面略L字状に形成されている点で相違する。
上骨12Aでは、樹脂骨材130は、連結片部131が扉10の上面に露出し、屋外片部132、屋内片部133、区画片部134が下方つまり断熱芯材16に向かって突出する向きに配置されている。金属骨材140は、ウェブ141が連結片部131に沿って配置され、屋外フランジ、屋内フランジが下方に向かって突出する向きに配置されている。
ブラケット150は、受け片部が連結片部に沿って配置され、固定片部が下方に向かって突出している。
下骨12Bは、上骨12Aの上下を逆にした向きで配置されている。
縦骨12C,12Dは、図3、8に示すように、上骨12A、下骨12Bと同様に、樹脂骨材130、金属骨材140、ブラケット150、不燃断熱材160を備えて構成されている。縦骨12C、12Dは、上骨12A、下骨12Bとは、樹脂骨材130に後述するエッジ材55およびカバー材56を取り付けるための断面略L字状の係合突部が形成されている点で相違するが、その他の構成は同一であるため、説明を省略する。
屋外面材14は、断熱芯材16の屋外面に沿って配置され、その外縁部は、樹脂骨材130の屋外片部132から連結片部131に沿って屋内側に折り曲げられ、樹脂骨材130および金属骨材140に、リベットで固定されている。
屋内面材15は、断熱芯材16の屋内面に沿って配置され、その外縁部は、樹脂骨材130の屋内片部133から連結片部131に沿って屋外側に折り曲げられ、樹脂骨材130およびブラケット150にリベットで固定されている。
外骨12の上骨12A、下骨12Bには、加熱発泡材181、182が設けられている。加熱発泡材181は、樹脂骨材130の連結片部131における区画片部134の屋外側の位置に両面テープなどで接着されている。加熱発泡材181は、連結片部131と、金属骨材140のウェブ141との間に設けられる。
加熱発泡材181は、火災によって加熱されると発泡して膨張し、連結片部131が溶融した場合に、金属骨材140と上枠3、下枠4との隙間を塞ぐ。特に、加熱発泡材181のパネル内部側は金属骨材140のウェブ141が配置されているため、加熱発泡材181は上枠3、下枠4側に向かって発泡し、上枠3、下枠4との隙間に充填して塞ぐことができる。
加熱発泡材182は、樹脂骨材130の連結片部131における屋内片部133および区画片部134間の位置に両面テープなどで接着されている。加熱発泡材182は、屋内面材15と不燃断熱材160との間に配置されている。
加熱発泡材182は、火災によって加熱されると発泡して膨張し、連結片部131が溶融した場合に、不燃断熱材160と屋内面材15との隙間に充填して塞ぎ、さらに加熱発泡材182の一部は、不燃断熱材160と上枠3、下枠4との隙間に充填して塞ぐことができる。
なお、上枠3の下面には、保持プレート310で支持された加熱発泡材320が貼られており、この加熱発泡材320が上骨12A側に向かって発泡するため、前記加熱発泡材182と共に、不燃断熱材160および上枠3間を塞ぐことができる。
外骨12の縦骨12C、12Dには、上骨12A、下骨12Bと同じ加熱発泡材182の他、金属骨材140の屋外フランジ142、屋内フランジ143に接着された加熱発泡材183、184を備えている。
縦骨12C、12Dの樹脂骨材130の表面には、アルミ製のエッジ材55が取り付けられている。エッジ材55の樹脂骨材130に対向する面には加熱発泡材58が貼られている。
カバー材56は、PVCなどの熱可塑性樹脂で構成され、エッジ材55の屋内側に配置されている。
カバー材56の裏面、つまり樹脂骨材130に対向する面には、加熱発泡材565,566が設けられている。カバー材56と、加熱発泡材565,566とは、同時押出成型することで一体に製造されている。
カバー材56は、扉10を閉めた際に、前記サブタイト材9が当接する位置に配置されている。
縦枠5、6には、屋外部材および断熱部材に跨がって貼り付けられた加熱発泡材37と、屋内部材および断熱部材に跨がって貼り付けられた加熱発泡材38と、メインタイト材8の保持片部に貼られた加熱発泡材39とが設けられている。
玄関ドア1における防火構造について、火災によって発泡する加熱発泡材の機能について説明する。
火災時の熱で採光窓20の周囲の温度が上昇し、図4、5に示す各加熱発泡材が発泡温度(例えば200℃)に到達すると、各加熱発泡材が発泡して膨張する。
複層ガラス21と額縁22との間では、網入りガラス211の外周面21Cに対向する加熱発泡材631が発泡して膨張するため、第1保持金具61の第1見込み面部611と網入りガラス211の外周面との間を塞ぐ。なお、縦額縁30C、30Dに設けられた加熱発泡材631は、上額縁30A、下額縁30Bに設けられた加熱発泡材631に比べて体積が小さいが、加熱発泡材635が設けられているので、第1保持金具61で囲まれる空間内の加熱発泡材の体積はほぼ同じである。そして、加熱発泡材631、635は、第1保持金具61で囲まれているので、主に第1保持金具61で塞がれていない網入りガラス211側に向かって膨張し、網入りガラス211と第1保持金具61との間を確実に塞ぐことができる。
また、網入りガラス211の屋外面21Aに対向する加熱発泡材632が発泡し、第1見付け面部612と網入りガラス211の屋外面21Aとの隙間を塞ぐことができる。さらに、加熱発泡材631、加熱発泡材635は、網入りガラス211の屋内側にも対向するため、スペーサー215部分も覆うことができる。
また、内骨13の金属骨材140に設けられた加熱発泡材171、172は、発泡温度に達すると、金属製額縁30に向かって発泡して膨張する。このため、金属骨材140と、金属製額縁30の見込み面部31A〜31Dまたは第1保持金具61との隙間を塞ぐことができる。なお、加熱発泡材171、172は、屋内面材15と金属骨材140との隙間や、金属骨材140に形成される穴なども塞ぐため、仮に断熱芯材16等からガスが発生してもそのガスが金属製額縁30側に流出することを防止できる。
第1保持金具61の屋外面に設けられた加熱発泡材633は、加熱発泡材171とともに隙間を塞いだり、第1保持金具61の屋外面を覆って第1保持金具61等の温度上昇を抑制する。
樹脂製額縁40の見込み面部41に設けられた第1加熱発泡材45A,45B、第2加熱発泡材46A、46B、第3加熱発泡材47は、発泡して膨張することで、樹脂製額縁40の周囲を被覆して樹脂製額縁40ができるだけ形状を維持するように機能する。
第1加熱発泡材45A,45Bは、第2保持金具62や複層ガラス21の外周面21Cとの隙間も塞ぎ、火炎や煙が流れることを防止できる。
第2加熱発泡材46A、46Bは、内骨13の金属骨材140や不燃断熱材160との隙間も塞ぐ。
さらに、仮に見込み面部41の一部が溶融した場合でも、ホロー部416、417に不燃断熱材460が配置されているため、加熱発泡材45A,45B、46A,46Bは、不燃断熱材460側ではなく、複層ガラス21や内骨13側に発泡してそれらとの隙間を確実に塞ぐことができる。
第3加熱発泡材47は、複層ガラス21の屋内面21Bに向かって発泡し、屋内側保持部42と複層ガラス21との隙間を塞ぐことができる。
加熱発泡材173は、不燃断熱材160と屋内面材15との隙間を塞ぎ、断熱芯材16から発生するガスの流出を防止する。
第4加熱発泡材481は、鋼板48と屋内面材15との隙間を塞ぎ、ガス等の流出を防止する。
火災時の熱でドア枠および扉の外骨部分の温度が上昇し、図7、8に示す各加熱発泡材が発泡温度(例えば200℃)に到達すると、各加熱発泡材が発泡して膨張する。
図7に示すように、加熱発泡材181、182は、発泡して膨張すると、上枠3と上骨12Aとの隙間および下枠4と下骨12Bとの隙間を塞ぐ。また、加熱発泡材320は、上枠3と上骨12Aの隙間を塞ぐ。
図8に示すように、加熱発泡材58、565、566、37、38、39が発泡すると、縦枠5、6および縦骨12C、12Dの間を塞ぐ。また、加熱発泡材183、184、182は樹脂骨材130、金属骨材140に形成された穴や、不燃断熱材160および屋内面材15間の隙間などを塞ぎ、断熱芯材16から発生したガスが流出することを防止している。
以上のように、火災時には各加熱発泡材が発泡し、扉10内部を密閉したり、ドア枠2および扉10間の隙間を塞ぐため、玄関ドア1において必要な防火性能が確保される。
[実施形態による効果]
(1)戸体である扉10において、樹脂製額縁40の見込み面部41と、複層ガラス21の外周面21Cとの少なくとも一方である見込み面部41に、第1加熱発泡材45を設けたので、火災時の温度上昇により第1加熱発泡材45が発泡した際に、見込み面部41および複層ガラス21の外周面21C間の隙間を、発泡膨張した第1加熱発泡材45で塞ぐことができる。これにより、例えば、屋外または屋内で火災が発生した場合に、火炎や煙が額縁22および複層ガラス21間の隙間を介して屋内外に流入することを防止できる。したがって、扉10の採光窓20における防火性能を向上できる。
扉10において、樹脂製額縁40の見込み面部41と、戸体本体11の開口部11Aの内周面との少なくとも一方である見込み面部41に、第2加熱発泡材46を設けたので、火災時の温度上昇により第2加熱発泡材46が発泡した際に、見込み面部41および戸体本体11の開口部11Aの内周面間の隙間を、発泡膨張した第2加熱発泡材46で塞ぐことができる。これにより、額縁22および戸体本体11間の隙間から屋内外に火炎や煙が流入することを防止でき、扉10の採光窓20における防火性能を向上できる。
また、見込み面部41と、複層ガラス21および戸体本体11との間を、第1加熱発泡材45と第2加熱発泡材46とで塞ぐことができる。このため、見込み面部41が高熱に晒されることを抑制でき、見込み面部41が溶融することを防止できる。このため、各加熱発泡材45,46で前記各隙間を塞ぐ効果も維持できる。
さらに、複層ガラス21の外周面21Cに沿って配置される見込み面部41を設けたので、見込み面部41を少なくとも複層ガラス21の屋内面21Bよりも屋外側に突出して設けることができる。このため、金属製額縁30と樹脂製額縁40との連結位置を、前記屋内面21Bよりも屋外側に配置させることができ、金属製額縁30の配置位置を屋外側にできるため、額縁22の断熱性能を向上できる。
したがって、採光窓20を有しつつ、断熱性能および防火性能を向上できる戸体である扉10と、建具である玄関ドア1を提供できる。
(2)樹脂製額縁40の見込み面部41に、第1ホロー部416、第2ホロー部417を設けて、不燃断熱材460を配置したので、樹脂製額縁40の断熱性能を向上でき、その分、額縁22全体の断熱性能も向上できる。
また、ホロー部416,417内に不燃断熱材460が配置されているため、火災時にホロー部416、417つまり見込み面部41の形状を維持することができる。すなわち、本実施形態によれば、ホロー部416,417に不燃断熱材460が配置されていない場合に比べて、火災時に見込み面部41の形状をより長く維持できる。このため、加熱発泡材45、46による各隙間を塞ぐ隙間密閉効果を長く維持でき、その分、防火性能を向上できる。
(3)樹脂製額縁40の見込み方向において、不燃断熱材460が配置される領域と、第1加熱発泡材45および第2加熱発泡材46が配置される領域とは、少なくとも一部が重なっている。このため、火災時には、加熱発泡材45、46は、不燃断熱材460と、複層ガラス21や戸体本体11との隙間を塞ぐように発泡する。したがって、加熱発泡材45、46が発泡時に塞ぐ必要がある空間の体積が、不燃断熱材460を設けない場合に比べて小さくなり、加熱発泡材45、46の量も少なくできて、加熱発泡材45、46のコストも低減できる。
(4)見込み面部41の第1見込み面部411および第2見込み面部412は、複層ガラス21の外周面21Cに沿って連続する平面であるため、外周面21Cや開口部11Aに設ける場合に比べて、第1加熱発泡材45および第2加熱発泡材46を容易に設けることができる。
第1加熱発泡材45および第2加熱発泡材46を樹脂製額縁40に設けるため、樹脂製額縁40と加熱発泡材45、46とを同時押出成形(共押出成形)で一体成形品として製造することもでき、生産性を向上できる。
(5)樹脂製額縁40の屋内側保持部42に第3加熱発泡材47を設けたので、火災時に、屋内側保持部42と複層ガラス21の屋内面21Bとの間を、発泡した第3加熱発泡材47で塞ぐことができる。このため、樹脂製額縁40と複層ガラス21との間は、第1加熱発泡材45および第3加熱発泡材47によって、複層ガラス21の外周面21Cおよび屋内面21Bの2つの面で塞がれるため、防火性能をより向上できる。
(6)樹脂製額縁40の屋内面に鋼板48を取り付け、鋼板48と見付け面部432との間に第4加熱発泡材481を設けたので、扉10の屋内側で火災が発生した場合に、樹脂製額縁40の見付け面部432が溶融、焼失した場合でも、第4加熱発泡材481が発泡膨張することで、鋼板48と扉10の屋内面材15との間を塞ぐことができる。したがって、樹脂製額縁40の見込み面部41が火炎に晒されることを防止でき、防火性能を向上できる。
(7)樹脂製額縁40の見込み面部41に、見込み方向に配置された2つのホロー部416、417を設けたので、見込み面部41の見込み寸法が比較的大きくても、強度を確保することができる。さらに、2つのホロー部416,417を設けていれば、各ホロー部416、417を第2連結部414で区画でき、屋外側の第1ホロー部416内で冷やされた空気が、第2ホロー部417に流入することもないため、1つのホロー部を設けた場合に比べて断熱性を向上できる。
(8)また、図2,3に示すように、扉10の見込み方向において、中間位置よりも屋内側の位置に、連続する断熱ラインを構成できるため、扉10の断熱性能を向上できる。すなわち、外骨12の不燃断熱材160、断熱芯材16、内骨13の不燃断熱材160、樹脂製額縁40の見込み面部41、複層ガラス21の板ガラス212および板ガラス213間の中間部は、扉10の見込み方向の位置がほぼ揃っているため、扉10の断熱性能を向上できる。さらに、見込み面部41のホロー部416,417に配置される不燃断熱材460の位置も、前記断熱ラインに一致するため、扉10の断熱性能をさらに向上できる。
その上、ドア枠2(上枠3、下枠4、縦枠5、6)を断熱形材で構成し、断熱形材における断熱部材を見込み方向の位置も、前記扉10の断熱ラインにほぼ揃っているため、玄関ドア1の断熱性能も向上できる。
[変形例]
なお、本発明は以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
樹脂製額縁40としては、前記実施形態の構成に限定されない。例えば、第1加熱発泡材および第2加熱発泡材は、樹脂製額縁40側に設けられるものに限定されず、複層ガラス21の外周面21C側や、開口部11Aの内周面側に設けてもよい。図9に示す樹脂製額縁40Eでは、第1加熱発泡材451は樹脂製見込み面部である見込み面部41の第1見込み面部411に設けているが、第2加熱発泡材は第2見込み面部412に設けていない。すなわち、第2加熱発泡材は、見込み面部41の第2見込み面部412と開口部11Aの内周面(内骨13)との少なくとも一方に設けられていればよく、図9では、金属骨材140に取り付けられた加熱発泡材173が第2加熱発泡材として用いられる。また、第1加熱発泡材も、外周面21C側に設けてもよい。
第3加熱発泡材47は、複層ガラス21の屋内面21B側に設けてもよいし、第2保持金具62を利用して設けてもよい。さらに、第3加熱発泡材47は必ずしも設けなくてもよい。すなわち、第1加熱発泡材45によって、屋内面21Bと屋内側保持部42との間を塞ぐこともできるためである。
第1加熱発泡材45、第2加熱発泡材46、第3加熱発泡材47は、前記実施形態のように、樹脂製額縁40と同時押出成形によって一体化されたものに限定されず、図9に示すように、樹脂製額縁40Eに両面テープや接着剤で接着される第1加熱発泡材451、第3加熱発泡材471等を用いてもよい。
前記実施形態の樹脂製額縁40では、第1ホロー部416、第2ホロー部417に不燃断熱材460を配置していたが、不燃断熱材460を配置しなくてもよい。
また、樹脂製額縁40では、2つのホロー部416、417を設けていたが、1つのホロー部のみを設けてもよいし、3つの以上のホロー部を設けてもよい。ホロー部の大きさや数は、見込み面部41の見込み方向の寸法などに応じて設計すればよい。
前記実施形態の樹脂製額縁40では、第4加熱発泡材481を鋼板48に接着していたが、見付け面部432に接着してもよく、屋内側見付け面部である見付け面部432と鋼板48との間に配置されていればよい。
扉10の採光窓20の構成は、前記実施形態に限定されない。例えば、複層ガラス21において、防火ガラスとしては網入りガラス211に限定されず、耐熱強化ガラス等の各種防火ガラスを用いることができる。また、複層ガラス21におけるガラス枚数は3枚に限定されず、扉10や玄関ドア1が用いられる地域などで必要となる防火性および断熱性を考慮して設定すればよい。
扉10において、金属製額縁30や樹脂製額縁40の構成は、前記実施形態に限定されない。例えば、金属製額縁30は、樹脂製額縁40と同様に、複層ガラス21の周囲のみに設けてもよいし、その形状も玄関ドア1のデザインなどに応じて適宜設定すれば良い。
さらに、複層ガラス21を保持する額縁22として、前記実施形態の金属製額縁30に代わりに、図10に示すように、複層ガラス21の屋外側を保持する樹脂製額縁70を設けてもよい。例えば、図10に示す上額縁70A、下額縁70Bは、強度を向上するため、ホロー部(中空部)が形成されている。また、上額縁70A、下額縁70Bは、金属製額縁30と同様に、見込み面部71A、71Bと、屋外保持部72A、72Bと、化粧面部73A、73Bとを備える。屋外保持部72Aの屋内面には屋外保持部72Aに比べて軟質なシール材76が設けられている。
上額縁70A、下額縁70Bは、タッピングねじ49を用いて上額縁40A、下額縁40Bと連結されている。また、ガラス保持金具60は、上額縁70A、下額縁70Bにネジ止めされている。図示を略すが縦額縁も同様である。
複層ガラス21の屋外側の額縁を樹脂製額縁70で構成すれば、金属製額縁30を用いた場合に比べて断熱性能を向上できる。また、樹脂製額縁70の見込み面部71A、71Bの複層ガラス21側には、第1保持金具61に取り付けられた加熱発泡材631、632、633が配置され、金属骨材140側には加熱発泡材171、172が配置されているので、発泡した加熱発泡材171、172、631、632、633で、見込み面部71A、71Bを覆うことができる。したがって、樹脂製額縁70の防火性能も向上することができる。
本発明において、加熱発泡材の配置箇所などは前記実施形態の例に限定されず、火災時の火炎や煙、さらには断熱芯材16等で発生するガスの流れなどを考慮して設定すればよい。
外骨12や内骨13における樹脂骨材130、金属骨材140、ブラケット150、不燃断熱材160の構成は、前記実施形態に限定されない。例えば、樹脂骨材130は、区画片部134を備えずに、断面略コ字状の樹脂骨材を用いてもよい。
同様に、金属骨材140やブラケット150の形状も前記実施形態に限定されない。
本発明の建具は、玄関ドアに限らず、勝手口ドアなど出入り口の各種ドアとして利用できる。この際、本発明は、親扉、子扉の2枚の扉が設けられた建具にも適用でき、さらには、引戸タイプの建具にも適用できる。
また、ドア枠としては、アルミ製の屋外部材と、樹脂製の屋内部材とで構成したドア枠でもよいし、アルミ製のドア枠でもよい。さらに、ドア枠としては、上枠3、縦枠5、6を備え、下枠を備えないドア枠も用いることができる。
また、第1加熱発泡材、第2加熱発泡材、第3加熱発泡材、その他の加熱発泡材は、それぞれ発泡倍率の異なる加熱発泡材で構成しても良いし、それぞれ発泡開始温度が異なるもので構成しても良い。
1…建具である玄関ドア、2…ドア枠、10…戸体である扉、11…戸体本体、11A…開口部、12…外骨、12A…上骨、12B…下骨、12C、12D…縦骨、13…内骨、13A…上骨、13B…下骨、13C、13D…縦骨、14…屋外面材、15…屋内面材、16…断熱芯材、20…採光窓、21…複層ガラス、21A…屋外面、21B…屋内面、21C…外周面、22…額縁、25…セッティングブロック、26…差込金具、30…金属製額縁、30A…上額縁、30B…下額縁、30C、30D…縦額縁、31A、31B、31C、31D……金属製見込み面部である見込み面部、32A、32B、32C、32D…金属製保持部である屋外保持部、34A、34B、34C、34D…溝形成部、40…樹脂製額縁、40A…上額縁、40B…下額縁、40C、40D…縦額縁、40E…樹脂製額縁、41…樹脂製見込み面部である見込み面部、42…樹脂製保持部である屋内側保持部、43…屋内当接部、45、45A、45B、451…第1加熱発泡材、46、46A、46B…第2加熱発泡材、47、471…第3加熱発泡材、48…金属製板材である鋼板、50…額縁カバー材、60…ガラス保持金具、61…第1保持金具、62…第2保持金具、130…樹脂骨材、140…金属骨材、150…ブラケット、160…不燃断熱材、171、172、173、181、182、183、184…加熱発泡材、211…網入りガラス、212、213…板ガラス、411…第1見込み面部、412…第2見込み面部、416…第1ホロー部、417…第2ホロー部、421…見付け面部、432…屋内側見付け面部である見付け面部、460…不燃断熱材、481…第4加熱発泡材、611…第1見込み面部、612…第1見付け面部、613…連結片部、621…第2見込み面部、622…第2見付け面部、623…連結片部。

Claims (8)

  1. 開口部を有する戸体本体と、
    前記開口部の内周面に沿って取り付けられた額縁と、
    前記額縁に保持されて前記開口部に配置されたガラスと、
    前記額縁および前記ガラス間に設けられるガラス保持金具と、を備え、
    前記額縁は、前記ガラスの屋外側を保持する屋外側額縁と、前記ガラスの屋内側を保持する樹脂製の屋内側額縁を備えて構成され、
    前記屋内側額縁は、前記ガラスの外周面に沿って配置される樹脂製見込み面部を備え、
    前記ガラス保持金具は、
    前記ガラスと前記屋外側額縁との間に配置され、第1見込み面部および第1見付け面部を備える第1保持金具と、
    前記ガラスと前記屋内側額縁との間に配置され、第2見込み面部および第2見付け面部を備える第2保持金具とを備え、
    前記第1保持金具は、前記ガラスに沿って連続する長尺材で構成され、前記第2保持金具は、短尺なピース材であり、前記ガラスに沿って間隔を空けて複数個設けられて前記第1保持金具に連結され、
    前記樹脂製見込み面部において、前記ガラスの前記外周面に対向する面には、第1加熱発泡材が設けられ、
    前記樹脂製見込み面部と前記開口部の前記内周面との少なくとも一方には、第2加熱発泡材が設けられている
    ことを特徴とする戸体。
  2. 請求項1に記載の戸体において、
    前記樹脂製見込み面部は、ホロー部を備えて構成され、
    前記ホロー部には、不燃断熱材が配置されている
    ことを特徴とする戸体。
  3. 請求項2に記載の戸体において、
    前記屋内側額縁の見込み方向において、前記不燃断熱材が配置される領域と、前記第1加熱発泡材および前記第2加熱発泡材が配置される領域とは、少なくとも一部が重なっている
    ことを特徴とする戸体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の戸体において、
    前記第2加熱発泡材は、前記樹脂製見込み面部において、前記開口部の前記内周面に対向する面に設けられている
    ことを特徴とする戸体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の戸体において、
    前記屋内側額縁は、前記ガラスの屋内側に配置される樹脂製保持部を備え、
    前記樹脂製保持部の前記ガラスの屋内面に対向する面には、第3加熱発泡材が設けられている
    ことを特徴とする戸体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の戸体において、
    前記屋内側額縁は、前記戸体本体の屋内側に配置される屋内側見付け面部を有し、
    前記屋内側額縁の屋内面には金属製板材が取り付けられ、
    前記金属製板材と前記屋内側見付け面部との間に第4加熱発泡材が設けられている
    ことを特徴とする戸体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の戸体において、
    前記額縁は、前記屋内側額縁と、前記屋内側額縁の屋外側に配置される金属製の屋外側額縁とを備え、
    前記金属製の屋外側額縁は、前記ガラスの屋外側に配置される金属製保持部と、前記ガラスの前記外周面に沿って配置される金属製見込み面部とを備え、
    前記屋内側額縁は、前記ガラスの屋内側に配置される樹脂製保持部と、前記ガラスの前記外周面に沿って配置されて前記金属製見込み面部に連結される前記樹脂製見込み面部と
    を備える
    ことを特徴とする戸体。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の戸体と、
    前記戸体を開閉可能に設けた建具枠とを備える建具。
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