JP6810328B2 - 圧電アクチュエータおよび圧電式バルブ - Google Patents

圧電アクチュエータおよび圧電式バルブ Download PDF

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Description

本発明は、圧電素子の変位を変位拡大機構により拡大して所定の駆動動作を行う圧電アクチュエータ、およびそれを用いた圧電式バルブに関する。
圧電素子に電圧を与えることにより印加電圧に応じた伸縮変位が生じる圧電アクチュエータは、エネルギー効率が高く、高速応答が可能であり、小型化、薄型化に適している等の優れた点を有しているため、種々の分野の駆動装置として適用されている。
しかし、圧電素子は発生する変位が数μmから数十μmと小さいため、圧電素子を実際のアクチュエータ等に適用する場合、圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構が用いられている(例えば特許文献1)。
また、上記特許文献1に示されたような変位拡大機構付き圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブが、高速応答が可能なバルブとして提案されている(例えば特許文献2)。
一方、変位拡大機構としては、図6に示すようなフレクステンショナル型変位拡大機構も知られている。フレクステンショナル型変位拡大機構500は、長尺体からなる圧電素子400の一端面および他端面にそれぞれ固定された第1の取り付け部材501および第2の取り付け部材502と、圧電素子400の一方の側面および他方の側面に、これら第1の取り付け部材501および第2の取り付け部材502を連結するように設けられ、圧電素子の変位方向に直交する方向に拡大された変位を出力する、第1の変位伝達機構503および第2の変位伝達機構504とを有する。第1の変位伝達機構503は、中央に第1の出力部材505を有し、複数のヒンジ506および複数のアーム507の作用により第1の出力部材505から拡大された変位を出力することが可能となっている。第2の変位伝達機構504は、中央に第2の出力部508を有し、複数のヒンジ509および複数のアーム510の作用により第2の出力部材508から拡大された変位を出力することが可能となっている。この場合、第1の出力部材505と第2の出力部材508のいずれかを固定部とし、一方の出力部材のみから出力を取り出す。図6では圧電素子400に電圧を印加して伸長させると、第1および第2の出力部材505および508からは外側に向かう変位を取り出せるが、ヒンジとアームの組み合わせ方によっては、内側に向かう変位を取り出すこともできる。
特開2004−48955号公報 特許第4344164号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような変位拡大機構付き圧電アクチュエータにおいては、圧電素子の変位部位から実際に変位が出力される出力部までの間にヒンジ、アーム、板バネ等の種々の部材が介在されているため、高速動作に限界がある。
また、特許文献1の変位拡大機構付き圧電アクチュエータを用いた特許文献2の圧電式バルブでは、弁部分の動作による慣性がすべて固定側のネジで支えられており、空気圧力室の内圧が高いことが要求される場合には、高速動作させた際に、圧電素子の出力慣性により、そのような固定側のネジが支えきれないことがあり、その結果、ネジのゆるみが生じることやアクチュエータ全体の位置がずれて弁部の位置ずれにつながり、エア漏れとなることもある。
一方、フレクステンショナル型変位拡大機構は、上述したように、一方の出力部を固定部とし、他方の出力部から出力される変位を利用する使われ方が一般的であるが、この場合には、変位拡大機構の動作にともなって圧電素子自体の位置が移動するため、動作時に圧電素子自身の質量が負荷となる。このため、高速動作に十分に対応することができないという欠点がある。
したがって、本発明は、出力慣性が小さく、高速かつ高精度の動作に適した変位拡大機構付き圧電アクチュエータ、およびそのような圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の(1)〜(14)を提供する。
(1)所定の装置または部材に固定される固定部材と、
前記固定部材の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定され、電圧が印加されることにより他端側伸縮する第1の圧電素子および第2の圧電素子と、
前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構と
を具備し、
前記変位拡大機構は、
前記第1の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第1の圧電素子の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材と、
前記第2の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第2の圧電素子の伸縮にともなって移動する第2の取り付け部材と、
前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の一方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部と、
前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の他方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第2の変位伝達部と、
を有し、
前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が同時に伸長することにより、前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部から、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に拡大された変位が出力されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
(2)前記第1の取り付け部材は、前記第1の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第1の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
前記第2の取り付け部材は、前記第2の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第2の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第1延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第1延長部の先端とを繋ぎ、
前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第2延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第2延長部の先端部とを繋ぐことを特徴とする(1)に記載の圧電アクチュエータ。
(3)前記第1の取り付け部材の側面および前記第2の取り付け部材の側面に設けられた補強板をさらに具備することを特徴とする(2)に記載の圧電アクチュエータ。
(4)前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第1のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第2のアーム部材と、前記第1のアーム部材および前記第2のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第1の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第1のアーム部材との間、前記第1のアーム部材と前記第1の出力部材との間、前記第1の出力部材と前記第2のアーム部材との間、前記第2のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有し、
前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第3のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第4のアーム部材と、前記第3のアーム部材および前記第4のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第2の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第3のアーム部材との間、前記第3のアーム部材と前記第2の出力部材との間、前記第2の出力部材と前記第4のアーム部材との間、前記第4のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有することを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
(5)前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、内側方向に拡大された変位を出力することを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
(6)前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、外側方向に拡大された変位を出力することを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
(7)前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に対して、それぞれ伸縮方向に圧縮力を与える第1の与圧機構および第2の与圧機構をさらに有することを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
(8)空気圧供給手段から供給される圧力空気が導入される空気圧力室と、該空気圧力室から外部へ通じる空気排出口とを有するバルブ本体と、
前記空気圧力室と前記空気排出口との間を閉鎖および開放するように動作する弁体と、
前記弁体の動作に必要な駆動力を与え、前記空気圧力室に設けられた圧電アクチュエータと
を具備する圧電式バルブであって、
前記圧電アクチュエータは
所定の装置または部材に固定される固定部材と、
前記固定部材の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定され、電圧が印加されることにより他端側伸縮する第1の圧電素子および第2の圧電素子と、
前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構と
を具備し、
前記変位拡大機構は、
前記第1の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第1の圧電素子の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材と、
前記第2の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第2の圧電素子の伸縮にともなって移動する第2の取り付け部材と、
前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の一方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部と、
前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の他方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第2の変位伝達部と、
を有し、
前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が同時に伸長することにより、前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部から、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に拡大された変位が出力され、
前記第1の変位伝達部または前記第2の変位伝達部から出力された変位が前記弁体に作用して前記弁体が動作されることを特徴とする圧電式バルブ。
(9)前記第1の取り付け部材は、前記第1の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第1の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
前記第2の取り付け部材は、前記第2の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第2の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第1延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第1延長部の先端とを繋ぎ、
前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第2延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第2延長部の先端部とを繋ぐことを特徴とする(8)に記載の圧電式バルブ。
(10)前記圧電アクチュエータは、前記第1の取り付け部材の側面および前記第2の取り付け部材の側面に設けられた補強板をさらに有することを特徴とする(9)に記載の圧電式バルブ。
(11)前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第1のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第2のアーム部材と、前記第1のアーム部材および前記第2のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第1の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第1のアーム部材との間、前記第1のアーム部材と前記第1の出力部材との間、前記第1の出力部材と前記第2のアーム部材との間、前記第2のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有し、
前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第3のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第4のアーム部材と、前記第3のアーム部材および前記第4のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第2の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第3のアーム部材との間、前記第3のアーム部材と前記第2の出力部材との間、前記第2の出力部材と前記第4のアーム部材との間、前記第4のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有することを特徴とする(8)から(10)のいずれかに記載の圧電式バルブ。
(12)前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、内側方向に拡大された変位を出力し、その際に、前記弁体が前記空気排出口を開放するノーマルクローズのバルブを構成することを特徴とする(8)から(11)のいずれかに記載の圧電式バルブ。
(13) 前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、外側方向に拡大された変位を出力し、その際に、前記弁体が前記空気排出口を閉鎖するノーマルオープンのバルブを構成することを特徴とする(8)から(11)のいずれかに記載の圧電式バルブ。
(14) 前記圧電アクチュエータは、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に対して、それぞれ伸縮方向に圧縮力を与える第1の与圧機構および第2の与圧機構をさらに有することを特徴とする(8)から(13)のいずれかに記載の圧電式バルブ。
本発明では、固定部材の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定された第1の圧電素子および第2の圧電素子を設け、変位拡大機構として、第1の圧電素子の他端および前記第2の圧電素子の他端にそれぞれ設けられた、第1の圧電素子の伸縮および第2の圧電素子の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材および第2の取り付け部材と、第1の取り付け部材および第2の取り付け部材を連結し、第1の圧電素子および第2の圧電素子の一方の側面に沿って設けられ、固定部材に対応する位置において、第1の圧電素子および第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部と、第1の取り付け部材および第2の取り付け部材を連結し、第1の圧電素子および第2の圧電素子の他方の側面に沿って設けられ、固定部材に対応する位置において、第1の圧電素子および第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第2の変位伝達部とを有するものを用いた。
図6に示したフレクステンショナル型変位拡大機構は上述したように、固定部材が存在せず、一方の出力部が固定部となるので、動作時に圧電素子の位置が変動する。このため圧電素子自身の質量が負荷となり、高速動作に不向きである。これに対して、本発明の変位拡大機構は、図6に示したフレクステンショナル型変位拡大機構と一見類似した形状を有しているが、フレクステンショナル型変位拡大機構とは異なり、固定部材に圧電素子を固定する構成を有する。このため、動作時に圧電素子の位置が変動せず、動作時に圧電素子自身の質量が負荷にならないので、高速動作に対応することができる。また、本発明ではこのように圧電素子自身の質量が動作時の負荷とならないため、圧電素子の動作の高速化を図る場合に、通常用いられる圧電素子の体積を増やす手法を採用することができる。さらに、本発明では圧電素子の変位部位から実際に変位が出力される出力部までの間に介在する部材の質量を小さくすることができ、この点からも高速動作に適している。また、第1の圧電素子および第2の圧電素子が固定部材を挟んで両側に存在するので、それぞれが動作時の出力慣性を打ち消すことができる。このため、高速でありながら高精度の動作が可能であり、さらに圧電アクチュエータ全体の初期位置もずれにくくなる。同時に第1の変位伝達部および第2の変位伝達部も固定部材を挟んで両側に存在するので、それぞれが動作時の出力慣性を打ち消すことができる。このため、一層高速でかつ高精度の動作が可能であり、同じくアクチュエータ全体の初期位置もずれにくくなる。また、図6に示したフレクステンショナル型変位拡大機構に比べて、固定部材で固定している位置と変位伝達部とは距離が短いので、アクチュエータの側面から加わる(衝撃)力または流体(空気)負荷によって、可撓性および弾性を有する4つのヒンジにかかる曲げモーメントによって生じる応力は少なく、これによる変形を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータを示す正面図である。 図1の圧電アクチュエータにさらに補強板を設けた構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る圧電アクチュエータを示す正面図である。 図1の圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの一例を示す断面図である。 図3の圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの他の例を示す断面図である。 従来のフレクステンショナル型変位拡大機構を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<圧電アクチュエータ>
図1は本発明の一実施形態に係る圧電アクチュエータを示す正面図である。
本実施形態の圧電アクチュエータ100は、図1に示すように、所定の装置または部材に固定される固定部材1と、固定部材1の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定され、電圧が印加されることにより他端側に伸縮する第1の圧電素子2および第2の圧電素子3と、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に対して、それぞれ伸縮方向に圧縮力を与える第1の与圧機構4および第2の与圧機構5と、第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構10と、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3を駆動する駆動部30と有する。
第1の圧電素子2および第2の圧電素子3は、同じ材料からなっており、同じ大きさを有している。これらは、板状(例えば、10mm×10mm)の板状の圧電体が電極を挟んで複数積層されて全体として直方体(例えば40mmの長さ)として構成されている。圧電素子2および3は、側面に電圧を印加するための電気端子(図示せず)を備えており、この電気端子間に電圧が印加されることにより、図1の矢印Aで示す長さ方向(図1のY方向)に伸縮するように構成されている。圧電体を構成する圧電材料としては、圧電効果を有するセラミック材料が用いられ、そのような材料として、典型的にはチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O;PZT)を挙げることができる。圧電素子2および3の形状は直方体に限らず、例えば三角柱や六角柱等の多角柱であっても、円柱であってもよい。
第1の与圧機構4および第2の与圧機構5は、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の伸縮方向に予め圧縮力が与えられるように構成されている。圧電素子は、脆性材料であるセラミックス材料で構成されており、引張り力に対して弱いことから、予め圧縮力を与えることが重要である。
第1の与圧機構4は、例えば、第1の圧電素子2の一端面および他端面に固定される一対のヘッドピース40a,40bと、一対のヘッドピース40a,40b間に架け渡されるように設けられた圧縮力付与部材41とを有している。また、第2の与圧機構5は、例えば、第2の圧電素子3の一端面および他端面に固定される一対のヘッドピース50a,50bと、一対のヘッドピース50a,50b間に架け渡されるように設けられた圧縮力付与部材51とを有している。この第1および第2の与圧機構4および5により、第1および第2の圧電素子2および3から生じる力に対して1/5〜1/2程度の圧縮力を与える。圧縮力付与部材41、51は例えば2本である。
なお、与圧機構を設けずに変位拡大機構に与圧機構としての機能をもたせてもよい。
変位拡大機構10は、第1の圧電素子2の固定部材1とは反対側の端部に第1の与圧機構4のヘッドピース40bを介して取り付けられ、第1の圧電素子2の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材11と、第2の圧電素子3の固定部材1とは反対側の端部に第2の与圧機構5のヘッドピース50bを介して取り付けられ、第2の圧電素子3の伸縮にともなって移動する第2の取り付け部材12と、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12を連結し、固定部材1に対応する位置において、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する変位伝達部20とを有する。
第1の取り付け部材11は、第1の圧電素子2の端面側の取り付け部11aと、取り付け部11aから第1の圧電素子2の上面(一方の側面)に沿って固定部材1側に延長する第1延長部11bと、取り付け部11aから第1の圧電素子2の下面(他方の側面)に沿って固定部材1側に延長する第2延長部11cとを有し、略コ字状をなしている。また、第2の取り付け部材12は、第2の圧電素子3の端面側の取り付け部12aと、取り付け部12aから第2の圧電素子3の上面(一方の側面)に沿って固定部材1側に延長する第1延長部12bと、取り付け部11aから第2の圧電素子3の下面(他方の側面)に沿って固定部材1側に延長する第2延長部12cとを有し、略コ字状をなしている。
変位伝達部20は、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の一方の側面に沿って設けられた第1の変位伝達部材20aと、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の他方の側面(反対側の側面)に沿って設けられた第2の変位伝達部材20bとを有している。第1の変位伝達部材20aおよび第2の変位伝達部材20bは、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に電圧を印加して伸長した際に、それぞれ反対方向に変位を出力する。
第1の変位伝達部材20aは、第1の取り付け部材11の第1延長部11bの先端および第2取り付け部材12の第1延長部12bの先端を繋ぐように設けられており、第1のヒンジ21aと、第1のアーム部材22aと、第2のヒンジ23aと、第1の出力部材24aと、第3のヒンジ25aと、第2のアーム部材26aと、第4のヒンジ27aとを有する。そして、第1のアーム部材22aが第1のヒンジ21aを介して第1の取り付け部材11の第1延長部11bに連結され、第2のアーム部材26aが第4のヒンジ27aを介して第2の取り付け部材12の第1延長部12bに連結されており、第1の出力部材24aは、それぞれ第2のヒンジ23aおよび第3のヒンジ25aを介して第1のアーム部材22aおよび第2のアーム部材26aに連結されている。
一方、第2の変位伝達部材20bは、第1の取り付け部材11の第2延長部11cの先端および第2取り付け部材12の第2延長部12cの先端を繋ぐように設けられており、第5のヒンジ21bと、第3のアーム部材22bと、第6のヒンジ23bと、第2の出力部材24bと、第7のヒンジ25bと、第4のアーム部材26bと、第8のヒンジ27bとを有する。そして、第3のアーム部材22bが第5のヒンジ21bを介して第1の取り付け部材11の第2延長部11cに連結され、第4のアーム部材26bが第8のヒンジ27bを介して第2の取り付け部材12の第2延長部12cに連結されており、第2の出力部材24bは、それぞれ第6のヒンジ23bおよび第7のヒンジ25bを介して第3のアーム部材22bおよび第4のアーム部材26bに連結されている。
第1の出力部材24aおよび第2出力部材24bは、中央に位置する固定部材1に対応して、互いに対向するように設けられている。
第1のアーム部材22aと第2のアーム部材26aは、第1の出力部材24aを挟んで対称に配置され、第1のアーム部材22aおよび第2のアーム部材26aと、第3のアーム部材22bおよび第4のアーム部材26bとは、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3を挟んで対称に配置される。
また、第1〜第8のヒンジ21a,23a,25a,27a,21b,23b,25b,27bは可撓性および弾性を有し、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の伸縮により撓んで第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の変位を第1の出力部材24aおよび第2の出力部材24bに伝達可能となっており、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3がY方向に伸縮変位することにより、第1の出力部材24aおよび第2の出力部材24bから、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の伸縮方向に直交するX方向に互いに反対の向きになるように拡大された変位が出力される。
このとき、第1のヒンジ21a、第4のヒンジ27a、第5のヒンジ21b、および第8のヒンジ27bは、第2のヒンジ23a、第3のヒンジ25a、第6のヒンジ23b、第7のヒンジ25bよりも内側に設けられているため、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が伸長した際に、第1の出力部材24aおよび第2の出力部材24bが相対的に内側、すなわち固定部材1側へ変位するようになっている。
なお、第1の出力部材24aおよび第2出力部材24bの両方に移動対象を装着して用いてもよいが、一方の出力を実際の移動対象を移動させる出力として用い、他方の出力をバランスアウトの出力としてもよい。いずれの場合でも、第1の出力部材24aおよび第1の出力部材24aに取り付けられる部材の合計質量と、第2出力部材24bおよび第2の出力部材24bに取り付けられる部材の合計質量とが同じ質量であることが好ましい。
このようにして変位拡大機構10に、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3のY方向の伸縮変位が伝達され、数倍〜数十倍程度に拡大してX方向の変位として移動対象部材に伝達することができる。
駆動部30は、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に電圧を与えてこれらを駆動するドライバー31と、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の駆動等を制御する制御部3とを有している。
制御部32は、設定器等から目標位置が入力され、それに基づいてドライバー31に制御信号を出力し、ドライバー31はその制御信号に基づいて第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に所定の電圧を与えこれらを伸縮させる。
このように構成される圧電アクチュエータ100においては、駆動部30の制御部32からの指令に基づきドライバー31が第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に所定の電圧を与えることにより、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3がY方向に伸縮変位し、それにともなって、変位拡大機構10により拡大された変位が出力される。変位拡大機構10においては、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12が第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の伸縮変位にともなって移動し、変位伝達部20に変位が伝達される。具体的には、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の伸縮変位が、第1の取り付け部材11および第2ヘッドピース12を介して、第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bに伝達される。第1の変位伝達部20aにおいては、第1〜第4のヒンジ21a,23a,25a,27aおよび第1および第2のアーム部材22a,26aを介して、第1の出力部材24aから10〜30倍程度に拡大されたX方向の変位が出力される。また、第2の変位伝達部20bにおいては、第5〜第8のヒンジ21b,23b,25b,27bおよび第3および第4のアーム部材22b,26bを介して、第2の出力部材24bから数倍〜数十倍程度に拡大されたX方向の変位が出力される。そして、その拡大された変位が移動対象(図示せず)に伝達される。
圧電素子は、高速応答が可能であり、電圧を高速で変化させることにより、移動対象を高速で動作させることができる。
しかし、特許文献1に記載されたような従来の変位拡大機構においては、圧電素子の変位部位から実際に変位が出力される出力部までの間にヒンジ、アーム、板バネ等の種々の部材が介在されているため、高速動作に限界がある。これは、高速化のためには可動部を軽量化することが必要であるからである。図6のフレクステンショナル型変位拡大機構では、一方の出力部を固定部とし、他方の出力部から出力される変位を利用すると、変位拡大機構の動作にともなって圧電素子自体の位置が移動するため、動作時に圧電素子自身の質量が負荷となり、さらなる高速動作に十分に対応することができない。
これに対して、本実施形態では、固定部材1の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定された第1の圧電素子2および第2の圧電素子2を設け、変位拡大機構10として、第1の圧電素子2の他端および第2の圧電素子3の他端にそれぞれ設けられた、第1の圧電素子2の伸縮および第2の圧電素子3の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12と、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12を連結し、固定部材1に対応する位置において、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bとを有するものを用いた。
本実施形態の変位拡大機構10は、図6に示したフレクステンショナル型変位拡大機構とは異なり、固定部材に圧電素子を固定する構成を有するため、動作時に圧電素子の位置が変動せず、動作時に圧電素子自身の質量が負荷にならない。すなわち、フレクステンショナル型変位拡大機構は上述したように、固定部材が存在せず、一方の出力部が固定部となるので、動作時に圧電素子の位置が変動し、圧電素子自身の質量が負荷となり、高速動作には不向きであるが、本実施形態の変位拡大機構10では第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が固定部材1に固定され、動作時に圧電素子の位置が変動せず、動作時に圧電素子自身の質量が負荷にならないので、高速動作に対応することができる。
また、本実施形態ではこのように圧電素子自身の質量が動作時の負荷とならないため、圧電素子の動作の高速化を図る場合に、通常用いられる圧電素子の体積を増やす手法を採用することができる。フレクステンショナル型拡大機構では、圧電素子の体積を増やしても、負荷となる圧電素子自身の質量が増加するため、高速化を図ることができない。
さらに、本実施形態では圧電素子の変位部位から実際に変位が拡大され、出力される出力部までの間に介在する部材の質量を小さくすることができ、この点からも高速動作に適している。
また、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が固定部材1を挟んで両側に存在し、それぞれは動作時の出力慣性を打ち消すことができる。このため、高速でありながら高精度の動作が可能であり、さらに圧電アクチュエータ全体の初期位置もずれにくくなる。同時に第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bも固定部材1を挟んで両側に存在するので、それぞれが動作時の出力慣性を打ち消すことができる。このため、一層高速でかつ高精度の動作が可能であり、同じく圧電アクチュエータ全体の初期位置もずれにくくなる。また、第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bが固定部1に対して対称に配置されているので、動作時の変位拡大機構10の出力慣性を打ち消す効果が高い。また、第1の変位伝達部24aに移動対象を装着した際に、第2の変位伝達部24bにほぼ同じ質量のバランス部材を装着することにより、動作時の変位拡大機構10の出力慣性をほぼ完全に打ち消すことができる。
また、図6に示したフレクステンショナル型変位拡大機構に比べて、固定部材で固定している位置と変位伝達部とは距離が短いので、アクチュエータの側面から加わる(衝撃)力または流体(空気)負荷によって、可撓性および弾性を有する4つのヒンジにかかる曲げモーメントによって生じる応力は少なく、これによる変形を小さくすることができる。
また、第1の取り付け部材11は、固定部材1側に延長する第1延長部11bおよび第2延長部11cを有し、第2の取り付け部材12は、固定部材1側に延長する第1延長部12bおよび第2延長部12cを有しており、第1の変位伝達部20aは第1の取り付け部材11の第1延長部11bと第2の取り付け部材12の第1延長部12bを繋ぎ、第2変位伝達部20bは第1の取り付け部材11の第2延長部11cと第2取り付け部材12の第2延長部12cを繋ぐようになっている。このため、第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bのアーム長を短くすることができる。これにより、等価質量を低下させることができるので、従来よりも一層高速な動作が可能となる。上述のフレクステンショナル型変位拡大機構では、圧電素子自体の等価質量がアーム長に比べて大きいため、仮にアーム長を短く設計し得たとしても、このような効果を得ることが困難である。
この点について詳細に説明する。
圧電アクチュエータを高速駆動するためには、高い自己共振周波数が必要である。従来のフレクステンショナル型変位拡大機構においては、上述したように、一方の変位伝達部の出力部材を固定し、他方の変位伝達部の出力部材の変位出力として利用するのが一般的であるが、この場合は、圧電素子自体が移動するため、圧電素子の持つ質量自体が負荷になり、その影響で、一般に高い自己共振周波数の実現は難しい。このような場合には、アーム長(第1〜第4のアーム部材22a,26a,22b,26b)は圧電素子の長さを十分に活用する長さ、換言すれば、アーム長は可及的に長い形が一般的である。なぜならば、アームの両端に設けられているヒンジに蓄えられる曲げエネルギー(これは変位拡大動作の中では無駄なエネルギーになる)を小さくするには曲げ回転角を小さくすることが得策であるが、曲げ回転角はアーム長に逆比例するからである。もちろん、アーム長を短くすることにより、アーム質量の低減は可能ではあるが、圧電素子の質量の影響が極めて大きいため、アーム長を短縮することによる共振周波数向上の効果は小さい。
一方、本実施形態の場合には、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の一端は固定部材1に固定されているため、圧電素子の質量の自己共振周波数に対する影響はほとんどなく、自己共振周波数を実質的に決めるのはアーム(第1〜第4のアーム部材22a,26a,22b,26b)の質量となる。つまり、本実施形態では、変位拡大動作にともなうアームの動きはこれらの片端をピン固定した動きに近く、アーム先端から見た等価質量はアームの総質量の1/3となる。一方、フレクステンショナル型変位拡大機構では等価質量に相当する部分は、圧電素子の全質量、および取り付け部材やアームの質量などを含み、それらで自己共振周波数を形成するので、本実施形態の自己共振周波数に比べて小さくなる。したがって、本実施形態の自己共振周波数の値はフレクステンショナル型変位拡大機構の共振周波数よりもかなり高い周波数になるが、なおかつ自己共振周波数のより高い構造とするためには、アームの質量を低減させることが好ましく、圧電素子の先端部位置よりもさらに短いアーム長の採用が意味を持ってくる。このようなことから、自己共振周波数を最大限度高める観点から、アーム長を短くすることが好ましい。
なお、上記実施形態において、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12は、それぞれ、延長部11a,11b、および延長部12a,12bに第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bのアーム部材22a,26a,22b,26bがヒンジを介して接続されているが、取り付け部材11,12の質量は第1および第2の圧電素子に対する質量負荷になるため、さらなる高速化を達成するためには、取り付け部材11,12の質量をできるだけ小さくしつつ、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12の剛性を高めることが必要となる。そのために、図2の斜視図に示すように、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12の側面の両側に、それぞれ補強板13および補強板14を取り付けることが好ましい。このように、さらなる高速化のために補強板13,14は重要な機能を有する。
次に、他の実施形態の圧電アクチュエータについて説明する。
図3は本発明の他の実施形態に係る圧電アクチュエータを示す正面図である。
本実施形態の圧電アクチュエータ100′は、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3を伸長させた際に、外側に向かう変位が出力されるように構成された第1の変位伝達部20a′および第2の変位伝達部20b′を有している他は、図1の圧電アクチュエータ100と同様に構成されている。第1の変位伝達部20a′は、第1アーム部材22a′および第2アーム部材26a′を有しており、第2の変位伝達部20b′は、第3アーム部材22b′および第4アーム部材26b′を有している。本実施形態では、第1のヒンジ21a、第4のヒンジ27a、第5のヒンジ21b、および第8のヒンジ27bは、第2のヒンジ23a、第3のヒンジ25a、第6のヒンジ23b、第7のヒンジ25bよりも内側に設けられているため、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が伸長した際に、第1の出力部材24aおよび第2の出力部材24bが相対的に外側、すなわち図1の圧電アクチュエータ100とは逆側へ変位するようになっている。
本実施形態の圧電アクチュエータ100′では、このように変位の出力方向が圧電アクチュエータ100と反対になるだけであり、圧電アクチュエータ100と同じ効果を得ることができる。
<圧電式バルブ>
次に、上記圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの一例について説明する。
図4は、本発明の圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの一例を示す断面図である。
本例の圧電式バルブ200は、エアバルブを構成し、空気圧力室202と、空気圧力室202から外部へ通じる空気排出口203とを有するバルブ本体201と、空気圧力室202と空気排出口203との間を閉鎖および開放するように動作する弁体204と、弁体204の動作に必要な駆動力を与え、空気圧力室202に設けられた圧電アクチュエータ300とを有している。
空気圧力室202は、バルブ本体201内に画定され、図示しない空気圧供給源から図示しない空気供給口を介して圧力空気が導入される。空気排出口203は、圧力空気室202からバルブ本体201の外側に抜けるように、バルブ本体201の壁部の一箇所に設けられている。バルブ本体201の空気排出口203が設けられている部分には、圧力空気室202側に突出した弁座205が設けられている。弁座205には弁体204が接離するようになっており、弁体204が弁座205に当接した際には、シールリング(図示せず)により両者の間が密閉されるようになっている。
圧電アクチュエータ300は、図1に示した圧電アクチュエータ100と全く同様に構成されており、その主要部には図1と同様な符号を付して詳細な説明は省略する。圧電アクチュエータ300の固定部材1は、バルブ本体201の側面に適宜の手段で固定されている。
上記弁体204は、圧電アクチュエータ300の変位拡大機構10の第1の出力部材24aに取り付けられている。そして、駆動部(図2では図示せず)から所定波形の電圧が第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に印加されることにより、変位拡大機構10で拡大された変位が第1の出力部材24aから出力され、その出力により弁体204が動作される。このとき第2の出力部材24bからはバランスアウトのための変位出力がなされる。
なお、圧電式バルブ200は単体で用いてもよいが、バルブ本体201を横方向に複数積層した複合圧電式バルブとして用いてもよい。この場合には、空気圧力室を共通にし、共通の空気供給源を設けて共通の空気圧力室の空気供給口から一括して空気を供給することもできる。
このように構成される圧電式バルブ200においては、例えば、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に電圧が印加されていない状態では、図2に示すように、弁体204が弁座205に当接し、密閉した状態となって、空気排出口203を閉鎖している。すなわち、ノーマルクローズのバルブを構成している。この状態から第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に所定の電圧を印加すると、変位拡大機構10の第1の出力部材24aを介して弁体204が弁座205から離れるように移動され、空気排出口203が開放される。これにより、圧力空気室202の空気が空気排出口203から外部にエアパルスとして排気される。このとき、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3の変位は変位拡大機構10により拡大され、その拡大された変位が第1の出力部材24aから出力されるので、弁体204は弁座205に対して十分な隙間を得ることができる。
この場合、上述した特許文献2に示すような圧電式バルブでは、弁部分の動作による慣性がすべて固定側のネジで支えられており、空気圧力室の内圧が高いことが要求される場合には、高速動作させた際に、圧電素子の出力慣性により、そのような固定側のネジが支えきれないことがあり、その結果、ネジのゆるみが生じることやアクチュエータ全体の位置がずれることによって弁部の位置ずれにつながり、エア漏れとなることもある。
これに対して、本例では、図1の圧電アクチュエータ100と同様、固定部材に圧電素子を固定する構成を有する圧電アクチュエータ300を用いた。このため、動作時に圧電素子の位置が変動せず、圧電素子自身の質量が負荷にならないので、高速動作に対応することができる。さらに、本実施形態では圧電素子の変位部位から実際に変位が拡大されて出力される出力部までの間に介在する部材の質量を小さくすることができ、この点からも高速動作に適している。また、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が固定部材1を挟んで両側に存在し、それぞれは動作時の出力慣性を打ち消すことができ、同時に第1の変位伝達部20aおよび第2の変位伝達部20bも固定部材1を挟んで両側に存在するので、それぞれが動作時の出力慣性を打ち消すことができる。このため、一層高速でかつ高精度の動作が可能である。本例の場合、第1の出力部材24aに弁体204が取り付けられているため、バランスアウトのための第2の出力部材24bに弁体204と同じ質量のバランスウエイト207を設けることにより、動作時の変位拡大機構10の出力慣性を打ち消す効果を極めて高くすることができる。また、圧電アクチュエータ300は、上述した圧電アクチュエータ100と同様、第1の変位伝達機構20aおよび第2の変位伝達機構20bのアーム長(アーム部材の長さ)を短くすることができ、これにより等価質量を低下させることができるので、一層高速な動作が可能である。
なお、圧電式バルブ200に用いる圧電アクチュエータ300は、圧電アクチュエータ100と同様、第1の取り付け部材11および第2の取り付け部材12の側面に、それぞれ補強板13および補強板14を設けることが好ましい。
次に、上記圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの他の例について説明する。
図5は、本発明の圧電アクチュエータを用いた圧電式バルブの他の例を示す断面図である。
本例の圧電式バルブ200′は、基本構成は圧電式バルブ200と同様であるが、圧電アクチュエータ300′が図3に示した圧電アクチュエータ100′と同様に構成された点のみが異なっている。すなわち、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3が伸長した際に、第1の出力部材24aおよび第2の出力部材24bが相対的に外側に変位する。
このように構成される圧電式バルブ200′においては、例えば、第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に電圧が印加されていない状態では、図2に示すように、弁体204が弁座205から十分に離れ、開放された状態となっている。すなわち、ノーマルオープンのバルブを構成している。この状態から第1の圧電素子2および第2の圧電素子3に所定の電圧を印加すると、変位拡大機構10の第1の出力部材24aを介して弁体204が弁座205に当接するように移動され、空気排出口203が閉鎖される。
本例の圧電式バルブ200′は、このようにノーマルオープンのバルブを構成し、ノーマルクローズの圧電式バルブ200とは構成が異なるが、圧電式バルブ200と同じ効果を得ることができる。
<他の適用>
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、変位拡大機構は、上記実施形態に限定されるものではない。また、圧電式バルブについても上記実施形態で示したものは一例にすぎず、弁体によりエアの遮断および開放が行えるものであればよい。
1;固定部材
2;第1の圧電素子
3;第2の圧電素子
4;第1の与圧機構
5;第2の与圧機構
10;変位拡大機構
11;第1の取り付け部材
12;第2の取り付け部材
13,14;補強板
20;変位伝達部
20a;第1の変位伝達部材
20b;第2の変位伝達部材
21a,21b,23a,23b,25a,25b,27a,27b;ヒンジ
22a,22b,26a,26b;アーム部材
24a;第1の出力部材
24b;第2の出力部材
30;駆動部
31;ドライバー
32;制御部
200;圧電式バルブ
201;バルブ本体
202;空気圧力室
203;空気排出口
204;弁体
205;弁座
207;バランスウェート

Claims (14)

  1. 所定の装置または部材に固定される固定部材と、
    前記固定部材の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定され、電圧が印加されることにより他端側伸縮する第1の圧電素子および第2の圧電素子と、
    前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構と
    を具備し、
    前記変位拡大機構は、
    前記第1の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第1の圧電素子の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材と、
    前記第2の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第2の圧電素子の伸縮にともなって移動する第2の取り付け部材と、
    前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の一方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部と、
    前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の他方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第2の変位伝達部と、
    を有し、
    前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が同時に伸長することにより、前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部から、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に拡大された変位が出力されることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記第1の取り付け部材は、前記第1の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第1の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
    前記第2の取り付け部材は、前記第2の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第2の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
    前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第1延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第1延長部の先端とを繋ぎ、
    前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第2延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第2延長部の先端部とを繋ぐことを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記第1の取り付け部材の側面および前記第2の取り付け部材の側面に設けられた補強板をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第1のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第2のアーム部材と、前記第1のアーム部材および前記第2のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第1の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第1のアーム部材との間、前記第1のアーム部材と前記第1の出力部材との間、前記第1の出力部材と前記第2のアーム部材との間、前記第2のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有し、
    前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第3のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第4のアーム部材と、前記第3のアーム部材および前記第4のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第2の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第3のアーム部材との間、前記第3のアーム部材と前記第2の出力部材との間、前記第2の出力部材と前記第4のアーム部材との間、前記第4のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、内側方向に拡大された変位を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、外側方向に拡大された変位を出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に対して、それぞれ伸縮方向に圧縮力を与える第1の与圧機構および第2の与圧機構をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧電アクチュエータ。
  8. 空気圧供給手段から供給される圧力空気が導入される空気圧力室と、該空気圧力室から外部へ通じる空気排出口とを有するバルブ本体と、
    前記空気圧力室と前記空気排出口との間を閉鎖および開放するように動作する弁体と、
    前記弁体の動作に必要な駆動力を与え、前記空気圧力室に設けられた圧電アクチュエータと
    を具備する圧電式バルブであって、
    前記圧電アクチュエータは
    所定の装置または部材に固定される固定部材と、
    前記固定部材の一方側および他方側に、それぞれ反対側に延びるように一端が固定され、電圧が印加されることにより他端側伸縮する第1の圧電素子および第2の圧電素子と、
    前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位を拡大する変位拡大機構と
    を具備し、
    前記変位拡大機構は、
    前記第1の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第1の圧電素子の伸縮にともなって移動する第1の取り付け部材と、
    前記第2の圧電素子の他端に取り付けられ、前記第2の圧電素子の伸縮にともなって移動する第2の取り付け部材と、
    前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の一方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第1の変位伝達部と、
    前記第1の取り付け部材および前記第2の取り付け部材を連結し、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の他方の側面に沿って設けられ、前記固定部材に対応する位置において、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に、拡大された変位を出力する第2の変位伝達部と、
    を有し、
    前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が同時に伸長することにより、前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部から、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の変位方向に直交する方向に拡大された変位が出力され、
    前記第1の変位伝達部または前記第2の変位伝達部から出力された変位が前記弁体に作用して前記弁体が動作されることを特徴とする圧電式バルブ。
  9. 前記第1の取り付け部材は、前記第1の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第1の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
    前記第2の取り付け部材は、前記第2の圧電素子の前記一方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第1延長部と、前記第2の圧電素子の前記他方の側面に沿って前記固定部材側に延長する第2延長部とを有し、
    前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第1延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第1延長部の先端とを繋ぎ、
    前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材の第2延長部の先端と、前記第2の取り付け部材の第2延長部の先端部とを繋ぐことを特徴とする請求項8に記載の圧電式バルブ。
  10. 前記圧電アクチュエータは、前記第1の取り付け部材の側面および前記第2の取り付け部材の側面に設けられた補強板をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の圧電式バルブ。
  11. 前記第1の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第1のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第2のアーム部材と、前記第1のアーム部材および前記第2のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第1の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第1のアーム部材との間、前記第1のアーム部材と前記第1の出力部材との間、前記第1の出力部材と前記第2のアーム部材との間、前記第2のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有し、
    前記第2の変位伝達部は、前記第1の取り付け部材側に設けられた第3のアーム部材と、前記第2の取り付け部材側に設けられた第4のアーム部材と、前記第3のアーム部材および前記第4のアーム部材の間に設けられ、前記固定部材に対応する位置に設けられた第2の出力部材と、前記第1の取り付け部材と前記第3のアーム部材との間、前記第3のアーム部材と前記第2の出力部材との間、前記第2の出力部材と前記第4のアーム部材との間、前記第4のアーム部材と前記第2の取り付け部材との間にそれぞれ設けられた可撓性および弾性を有する4つのヒンジとを有することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
  12. 前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、内側方向に拡大された変位を出力し、その際に、前記弁体が前記空気排出口を開放するノーマルクローズのバルブを構成することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
  13. 前記第1の変位伝達部および前記第2の変位伝達部は、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸長された際に、外側方向に拡大された変位を出力し、その際に、前記弁体が前記空気排出口を閉鎖するノーマルオープンのバルブを構成することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
  14. 前記圧電アクチュエータは、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に対して、それぞれ伸縮方向に圧縮力を与える第1の与圧機構および第2の与圧機構をさらに有することを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の圧電式バルブ。
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