JP6805653B2 - ビード部材の搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤのビード部材の搬送装置に関する。
特開2012−236359公報には、ビード部材の供給装置が開示されている。この供給装置は、予備成形装置にビード部材を供給する機能を備えている。この供給装置は、ビード部材を予備成形装置のビードトランスファーにセットする。ビードトランスファーは、ビード部材をカーカスプライ部材に対して所定の位置に保持する。この所定の位置に保持されたビード部材にカーカスプライ部材が圧着される。
特開2012−236359公報
この供給装置には、ビード部材の取付装置によって、ビード部材がセットされる。この取付装置には、マグネットプレートでビード部材を保持するものがある。このマグネットプレートには、電磁石が使用されている。この電磁石の磁力を入り切りすることで、マグネットプレートに、ビード部材が着脱可能にされている。この取付装置がビード部材を供給装置にセットする際に、磁力の残留によって位置ずれが生じうる。この位置ずれは、ビードトランスファーでのビード部材の位置ずれを生じうる。更に、この位置ずれは、カーカスプライ部材等が圧着される所定位置での位置ずれを生じうる。このビード部材取付装置が供給装置にビード部材をセットする位置精度を向上させることは、カーカスプライ部材と圧着されるビード部材の位置精度の向上に寄与する。
本発明の目的は、ビード部材の位置精度を向上させたビード部材の搬送装置の提供にある。
本発明に係るビード部材の搬送装置は、ビード部材を供給する供給装置と、上記ビード部材を上記供給装置にセットする取付装置と備えている。上記取付装置は、上記ビード部材を磁力で保持するマグネットと、上記マグネットを上記ビード部材の軸方向に垂直な方向に移動させるマグネット移動部とを備えている。
好ましくは、上記供給装置は、複数のセグメントを備えている。上記複数のセグメントは、周方向に並べられて半径方向に拡径及び縮径可能にされている。それぞれのセグメントは、上記ビード部材の内周面に当接する内周受面と、上記ビード部材の軸方向側面に当接する側受面とを備えている。
好ましくは、上記マグネット移動部は、弾性体を備えている。上記マグネットが保持した上記ビード部材が上記セグメントの上記側受面に当接させられたときに、上記弾性体は上記マグネットを上記側受面に向かって付勢する機能を備えている。
好ましくは、上記マグネットは、永久磁石である。
好ましくは、上記マグネットは、上記ビード部材の周方向に沿って離れて配置された2以上のマグネットである。
好ましくは、上記マグネットは、一対の中央マグネットを備えている。上記中央マグネットは、上記ビード部材の直径を通る直線Ly上に、上記ビード部材の中心位置を間にして配置されている。
好ましくは、上記マグネットは、一対の上側マグネット及び一対の下側マグネットを備えている。上記一対の上側マグネットと上記一対の下側マグネットとは、上記一対の中央マグネットを間にして配置されている。上記ビード部材の直径を通る直線であって、上記直線Lyに直交する直線をLzとする。このときに、上記一対の上側マグネットは上記直線Lzに線対称に配置されており、上記一対の下側マグネットは上記直線Lzに線対称に配置されている。
好ましくは、上記マグネット移動部は、一対のマグネット支持板を備えている。上記マグネットは上記一対のマグネット支持板に取り付けられている。上記ビード部材の直径を通る直線をLzとするときに、上記一対のマグネット支持板が上記直線Lzに線対称に配置される。上記マグネット移動部は、上記ビード部材の軸方向に垂直な方向であって、上記一対のマグネット支持板を上記直線Lzに垂直な方向に移動させる機能を備えている。
好ましくは、上記マグネット移動部は、一対の基部板を備えている。それぞれ基部板に、上記マグネット支持板が回動可能に取り付けられている。上記基部板に対して、上記マグネット支持板が上記ビード部材の軸方向に垂直な平面上に回動して位置変更可能にされている。
好ましくは、上記マグネットでは、上記ビード部材の周方向の接線方向の長さより、上記ビード部材の直径方向の長さが長くされている。
本発明に係るタイヤの製造方法は、ビード部材を含むタイヤの各部を形成する部材が貼り合わされてローカバーが形成される予備成形工程を備えている。この予備成形工程は、取付装置がリング状のビード部材を供給装置にセットする取付工程を備えている。
上記取付工程において、上記取付装置はマグネットの磁力で上記ビード部材を保持している。上記取付装置が上記マグネットを上記ビード部材の軸方向に垂直な方向に移動させて上記ビード部材を上記供給装置にセットしている。
本発明に係るビード部材の搬送装置は、ビード部材の軸方向に垂直な方向にマグネットを移動して、ビード部材を供給装置にセットしている。これにより、ビード部材が供給装置にセットされる際に、ビード部材が位置ずれすることが抑制されている。予備成形工程において、カーカス部材に圧着されるビード部材の位置精度が向上している。このビード部材の搬送装置は、タイヤのビード部材の位置精度の向上に寄与する。
図1は、本発明の一実施形態に係るビード部材の搬送装置が示された概念図である。 図2は、図1の搬送装置の供給装置の説明図である。 図3は、図1の搬送装置の取付装置の説明図である。 図4は、図3の線分IV−IVに沿った断面図である。 図5(a)は図1の搬送装置の使用状態が示された説明図であり、図5(b)は他の使用状態が示された説明図であり、図6(c)は更に他の使用状態が示された説明図であり、図5(d)は更に他の使用状態が示された説明図である。 図6は、図1の搬送装置の他の取付装置の説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、搬送装置2が示されている。この搬送装置2は、ビードストッカー4、供給装置6及び取付装置8を備えている。図1では、この搬送装置2と共に、複数のビード部材10及び複数のスペーサ12が示されている。ここでは、説明の便宜上、図1の左右方向及び上下方向がそれぞれ搬送装置2の左右方向及び上下方向として、紙面に垂直な方向が前後方向として、説明がされる。
このビード部材10は、加硫されてタイヤのビードを形成する部材である。このビード部材10は、リング状の形状を備えている。ビード部材10は、半径方向内側に位置するコア部材とコア部材から半径方向外向きの延びるエイペックス部材とからなっている。スペーサ12は、並べられたビード部材10の間に配置され、ビード部材10が互いに接着することを防止している。
ビードストッカー4は、取付装置8の左方に位置している。このビードストッカー4は、ビード部材10をストックする機能を備えている。ビードストッカー4は、支柱14及び係止バー16を備えている。係止バー16は、支柱14に固定されている。係止バー16は、左右方向に延びている。この係止バー16は、複数のビード部材10とスペーサ12とを係止する機能を備えている。
供給装置6は、取付装置8の右方に位置している。供給装置6は、ビード部材10を図示されない予備成形装置に供給する機能を備えている。供給装置6は、架台18、移動台20、一対の支柱22、一対のフレーム24及び一対のビード保持リング26を備えている。この供給装置6の右方に図示されない他の取付装置8が配置され、この図示されない他の取付装置8の右方に図示されない他のビードストッカー4が配置されている。
移動台20は、架台18に固定されたレール28に沿って前後方向に移動可能にされている。一対の支柱22は、移動台20に固定されている。一対の支柱22は移動台20から上方に向かって延びている。それぞれの支柱22の上端部に、フレーム24が取り付けられている。左方のフレーム24は左方の支柱22の左側面に取り付けられている。右方のフレーム24は、右方の支柱22の右側面に取り付けられている。このフレーム24に、拡縮径手段を介して、ビード保持リング26が取り付けられている。
図2(a)に示される様に、左右方向に見て、ビード保持リング26はリング状の形状を備えている。ビード保持リング26は、多数のセグメント28を備えている。これらのセグメント28が周方向に並べられている。図2(a)では、ビード保持リング26は、縮径姿勢にある。図2(b)には、それぞれのセグメント28が半径方向外向きに移動した状態が示されている。図2(b)では、ビード保持リング26は、拡径姿勢にある。セグメント28は、拡縮径手段によって、図2(a)の縮径姿勢の位置と図2(b)の拡径姿勢の位置との間で移動可能にされている。
それぞれのセグメント28は、半径方向内側に位置する内周受部30及び内周受部30から半径方向外向きに延びる側受部32を備えている。内周受部30は、半径方向外向きに面する内周受面30aを備えている。側受部32は、側受面32aを備えている。側受面32aは、側受部32の一対の側面のうち、内周受部30の内周受面30a側の側面である。
図1の取付装置8は、左右方向において、ビードストッカー4と供給装置8との間に位置している。供給装置8は、ビードストッカー4からビード部材10を取り出し、供給装置8にセットする機能を備えている。取付装置8は、架台34、移動台36、支柱38、回動部40、支持ステー42、マグネット移動部44、一対のマグネット支持具46及び複数のマグネット48(48a、48b、48c)を備えている。
移動台36は、架台34に固定されたレール50に沿って左右方向に移動可能にされている。支柱38は、移動台36に固定されている。支柱38は移動台36から上方に向かって延びている。支柱38の上部に、回動部40が取り付けられている。回動部40に支持ステー42が取り付けられている。支持ステー42は、回動部40から水平方向(左右方向)に延びている。この回動部40は、支持ステー42を、ビードストッカー4に向ける取り出し向きと、支持ステー42を供給装置6に向けるセット向きとの間で回動する機能を備えている。
図3は、図1の左右方向に見たマグネット移動部44、マグネット支持具46及びマグネット48が示されている。図3に示される様に、マグネット移動部44は、支持板52、一対のシリンダー54及び一対のヘッド56を備えている。支持板52は、支持ステー42の先端部に、取り付けられている。それぞれのシリンダー54は、支持板52に取り付けられている。それぞれのヘッド56は、シリンダー54のロッドの先端に取り付けられている。ヘッド56は、シリンダー54によって、前後方向に移動可能に支持されている。
図4に示される様に、一対のマグネット支持具46は、それぞれ、上下の支持ロッド58、弾性体としての上下のコイルバネ60、基部板62及びマグネット支持板64を備えている。図4に示される様に、上下の支持ロッド58の一方の端部は、ヘッド56に支持されている。この支持ロッド58は、ヘッド56に対して、左右方向にスライド可能に支持されている。基部板62は、支持ロッド58の他方の端部に取り付けられている。コイルバネ60は、支持ロッド58が通されている。コイルバネ60は、基部板62を、ヘッド56から離れる向きに付勢している。この基部板62に、マグネット支持板64が取り付けられている。マグネット支持板64は、支持面64aを備える。支持面64aは、図4の左右方向に垂直な平面である。
複数のマグネット48は、マグネット支持板64の支持面64aに取り付けられている。この取付装置8では、上側マグネットとしてのマグネット48aと、中央マグネットとしての48bと、下側マグネットとしての48cが、取り付けられている。マグネット48aは、上方に位置する。マグネット48cは下方に位置する。マグネット48bは、上下方向において、マグネット48aとマグネット48cとの間に位置する。マグネット48a、48b及び48cは、支持面64aに取り付けられて、左右方向に垂直な平面上に並べられている。このマグネット48a、マグネット48b及びマグネット48cは、いずれも、永久磁石である。マグネット48a、マグネット48b及びマグネット48cは、電磁石であってもよい。
図3では、実線で、マグネット移動部44の取付姿勢が示されている。この取付姿勢では、マグネット支持板64、マグネット48及びヘッド56は、支持板52に近付く内側の取付位置にある。一点鎖線で、マグネット移動部44の取外姿勢が示されている。この取外姿勢では、マグネット支持板64、マグネット48及びヘッド56は、支持板52から離れる外側の取外位置にある。シリンダー54によって、マグネット48は、取付位置と取外位置とで移動可能にされている。
図3の二点鎖線10は、取付姿勢にあるマグネット48に保持されたビード部材10を表している。一点鎖線Lzは、ビード部材10の直径を通り、上下方向に延びる直線を表している。一点鎖線Lyは、ビード部材10の直径を通り、前後方向に延びる直線を表している。符号Pbは、直線Lzと直線Lyの交点であって、ビード部材10の中心位置を表している。
図4に示される様に、マグネット48bは、マグネット48bが移動する方向に延びる直線であって、ビード部材10の直径を通る直線Ly上に位置している。マグネット48bは、取付位置と取外位置とで、直線Ly上を移動可能にされている。マグネット48aは、マグネット48bの上方に位置して、ビード部材10に接着しうる。マグネット48cは、マグネット48bの下方に位置して、ビード部材10に接着しうる
図1の搬送装置2を用いたタイヤの製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。この予備成形工程では、ビード部材10やカーカスプライ部材等のタイヤの各部を形成する部材が貼り合わされてローカバーが形成される。加硫工程では、このローカバーが金型に投入されて加硫される。この加硫によって、ローカバーからタイヤが得られる。ビード部材10は、加硫されてタイヤのビードを形成する。カーカスプライ部材は、加硫されてタイヤのカーカスを形成する。
この予備成形工程は、ビード部材搬送工程を備えている。このビード部材搬送工程は、取出工程、取付工程及び供給工程を備えている。
図5(a)から図5(d)には、この取付工程の様子が示されている。図5(a)では、ビード部材10を保持した取付装置8(マグネット48)が供給装置6(ビード保持リング26)に向かう状態を示している。左右方向において、マグネット48がビード部材10を、セグメント28(ビード保持リング26)側に保持している。マグネット48は、セグメント28の側受部32の側受面32aに面している。マグネット48は、取付位置にある。一方、図5(a)のビード保持リング26は、縮径姿勢にある。
図5(b)では、マグネット48がビード部材10を側受面32aに当接させている。図5(b)では、マグネット48がビード部材10を保持している。ビード部材10は、コイルバネ60の付勢力によって(図4参照)、側受面32aに押し付けされている。
図5(c)には、セグメント28が半径方向外向きに移動している。このビード保持リング26は、拡径姿勢にある。マグネット48がビード部材10を側受面32aに当接させている。マグネット48がビード部材10を保持している。ビード部材10は、コイルバネ60の付勢力によって(図4参照)、側受面32aに押し付けられている。ビード部材10の内周面は、内周受部30の内周受面30aが当接している。これにより、ビード保持リング26は、ビード部材10を保持している。
図5(d)では、マグネット48は、取外位置にある。一対のマグネット48は、互いに離れている。マグネット48は、ビード部材10の半径方向外側の位置にある。図5(d)では、ビード保持リング26がビード部材10を保持している。
このビード部材搬送工程の取出工程では、取付装置8がストッカー4からビード部材10を取り出す。図1に示される様に、マグネット48(48a、48b及び48c)は、左右方向において、ビードストッカー4側の左向きに向けられている。移動台36によって、取付装置8がビードストッカー4に向かって移動する。マグネット48は、ビードストッカー10に係止されているビード部材10に押し付けられる。マグネット48にビード部材10が磁力で接着される。移動台36は、供給装置6に向かって移動する。取付装置8は、供給装置6に向かって移動する。回動部40が、マグネット支持具46を180°回転させる。マグネット48は、左右方向において、供給装置6側の右向きに向けられる。
取付工程では、取付装置8が供給装置6にビード部材10をセットする。この取付工程では、図5(a)の状態から、移動台36によって、ビード部材10がビード保持リング26の側受面32aに当接させられる。マグネット48、ビード部材10及びセグメント28は、図5(b)の状態になる。
図5(b)の状態では、コイルバネ60によって、マグネット48がビード部材10を側受面32aに向かって付勢している。ビード保持リング26のセグメントが半径方向に拡径される。内周受部30の内周受面30aがビード部材10の内周面に当接する。マグネット48、ビード部材10及びセグメント28は、図5(c)の状態になる。
図5(c)では、マグネット48は、取付位置にある。このマグネット48は、ビード部材10の半径方向外向きに移動させられる。マグネット48、ビード部材10及びセグメント28は、図5(d)の状態になる。この図5(d)では、マグネット48は、取外位置にある。この様にして、ビード部材10は、ビード保持リング26にセットされる。
供給工程では、図5(d)に示され様に保持されたビード部材10は、予備成形装置に向かって搬送される。マグネット48、ビード保持リング26及びビード部材10は、予備成形装置に向かって移動する。ビード保持リング26は、図示されない予備成形装置のビードセットリングに、ビード部材10をセットする。
更に、この予備成形工程では、ビードセットリングによって、円筒状に巻回されたカーカスプライ部材の所定の位置に、ビード部材10がセットされる。このビード部材10の内周面にカーカスプライ部材が圧着される。更に、他のタイヤの各部を形成する部材と貼り合わされて、ローカバーが形成される。加硫工程では、このローカバーが加硫される。この加硫工程を経て、ローカバーからタイヤが得られる。この加硫工程を経て、ビード部材10は、タイヤのビードを形成する。カーカスプライ部材は、カーカスを形成する。
予備成形工程では、一対のビード部材10の内周面にカーカスプライ部材が接着されている。このカーカスプライ部材は、タイヤの骨格をなすカーカスを形成する。一対のビード部材20の間のカーカスプライ部材の長さはコードパスと称される。このコードパスが周方向にばらつくと、タイヤのユニフォミティが損なわれる。タイヤのユニフォフォミティの向上の観点から、予備成形工程では、ビード部材10に高い位置精度が要求される。
この搬送装置2では、取付装置8はビード部材10をマグネット48で保持している。取付装置8は、マグネット48をビード部材10の軸方向に垂直な方向に移動させて、ビード部材10を取り外すことができる。これにより、取付装置8からビード部材10を供給装置6にセットするときに、ビード部材10の軸方向の位置ずれが抑制されている。この搬送装置2は、タイヤのユニフォミティの向上に寄与しうる。
この供給装置6では、複数のセグメント28の内周受面30aが、ビード部材10の内周面に当接する。この供給装置6では、セグメント28が半径方向にビード部材10に当接してビード部材10を保持している。ビード部材10が半径方向に位置決めされているので、マグネット48がビード部材10の軸方向に垂直な方向に移動しても、ビード部材10の位置ずれが生じ難い。この搬送装置2では、供給装置6がビード部材10の位置ずれ抑制に寄与している。更に、セグメント28の側受面32aがビード部材10の軸方向側面に当接している。この供給装置6は、マグネット48がビード部材10から外されるときに、ビード部材10が軸方向にずれることを抑制している。
この供給装置6では、マグネット48が保持したビード部材10が側受面32aに当接させられたときに、コイルバネ60がマグネット48を側受面32aに向かって付勢している。コイルバネ60の付勢力によって、ビード部材10は側受面32aに押し付けられつつ、マグネット48が外される。この供給装置6と取付装置8との組み合わせによって、マグネット48がビード部材10から外されるときに、ビード部材10が軸方向にずれることが、確実に抑制されている。
この取付装置8は、マグネット48が電磁石であっても、その磁力を入り切りすることなく、ビード部材10を着脱できる。この取付装置8では、電磁石の磁力を切りにしたときに、残留磁力によってビード部材10が軸方向に位置ずれすることも抑制されている。この方法は、ビード部材10の位置ずれにより、搬送装置2が停止することが抑制されている。この搬送装置2は、所謂チョコ停の発生が抑制されている。また、電磁石を用いた場合にも、残留磁力の影響を受けない。このため、マグネット48をビード部材から離すタイミングは、残留磁力を考慮して決める必要がない。この取付装置8は、取付工程のサイクルタイムも短縮しうる。
この取付装置8では、マグネット48は、可動部であるマグネット移動部44及びマグネット支持具46に取り付けられている。ここでは、マグネット48は永久磁石を採用している。この取付装置8では、マグネット48の入り切りの操作が必要とされない。このマグネット48は、磁力の入り切りのための配線を必要としない。この取付装置8は、可動部に取り付けられるマグネット48に配線をする必要がない。この永久磁石のマグネット48は、取付装置8の耐久性の向上に寄与する。
この取付装置8では、ビード部材10の周方向に沿って離れて配置された一対のマグネット48a、一対のマグネット48b及び一対の48cによって、ビード部材10が保持されている。これにより、ビード部材10が、その周方向に亘って安定的に保持されている。この取付装置8は、6つのマグネットで保持していたが、これに限られない。マグネット48は、一つであってもよい。ビード部材10を安定的に保持する観点から、2つ以上のマグネットがビード部材10の周方向に離れて配置されていることが好ましい。
この取付装置8では、一対のマグネット48bがビード部材10の直径を通る直線Ly上に配置されている。この一対のマグネット48bがビード部材10の中心位置Pbを間にして、配置されている。この一対のマグネット48bは、ビード部材10を安定的に保持することに寄与する。更に、このマグネット48bが、ビード部材10から外されるときに、ビード部材10の位置ずれは、ビード部材10の軸方向に垂直な平面上においても抑制されている。この一対のマグネット48bは、供給装置6にセットされるときの、ビード部材10の位置精度の向上に寄与している。
この取付装置8では、更に、一対のマグネット48a及び一対のマグネット48bがビード部材10を保持している。一対のマグネット48aと一対のマグネット48cとは、一対のマグネット48bを間にして配置されている。一対のマグネット48aは直線Lzに線対称に配置されている。一対のマグネット48cは直線Lzに線対称に配置されている。このマグネット48aから48cで、ビード部材10を保持することで、ビード部材10はより安定的に保持される。
この取付装置8では、マグネット移動部44は、ビード部材10の直径を通る直線Lzに垂直な方向に、一対のマグネット支持板64を移動させている。これにより、取付装置8から供給装置6にビード部材10がセットされるときに、ビード部材10の位置ずれが生じ難い。
この取付装置8では、マグネット48b及びマグネット48cは、ビード部材10の周方向の接線方向の長さより、ビード部材10の直径方向の長さが長くされている。このマグネット48b及び48cは、直径の異なるビード部材10を、型替えすることなく、保持しうる。直径の異なるビード部材10を、位置ずれを抑制しつつ、供給装置6にセットしうる。この取付装置8は、直径の異なる複数のビード部材10を搬送する混流生産ラインに適している。
この取付装置8では、直線Lzは図1の上下方向とされ、直線Lyは図1の左右方向として説明がされたが、この直線Lzは、ビード部材10の直径を通る直線であればよく、直線Lyは、ビード部材10の直径を通る直線であって、直線Lzに垂直に交差する直線であればよい。
図6には、本発明に係る他の取付装置66の一部が示されている。ここでは、取付装置66について、取付装置8と異なる構成について説明がされ、取付装置8と同様の構成について説明が省略される。また、取付装置8と同様の構成について搬送装置8と同じ符号を用いて、説明がされる。この取付装置66では、図6に示される様に、基部板62に、マグネット支持板64が回動可能に取り付けられている。この取付装置66では、その他の構成は、取付装置8と同様にされている。
取付装置66では、マグネット支持板64は、ビード部材10の軸方向に垂直な方向に回動可能にされている。図6の角度θは、マグネット支持板64の回動角度を表している。図示されないが、マグネット支持板64を、角度θを変えた複数の位置で、位置決め可能にされている。この角度θが変更されて、マグネット支持板64が固定されることで、マグネット支持板64の位置が変更可能にされている。例えば、角度θが0°から30°の間で、10°毎に位置変更可能にされる。
この取付装置66では、マグネット48a、48b及び48cが位置変更可能にされている。これにより、取付装置8に比べて、更に直径が大きく異なるビード部材10を、位置ずれを抑制しつつ、供給装置6にセットしうる。この取付装置66は、直径の異なる複数のビード部材10を搬送する混流生産ラインに、更に適している。
この取付装置66では、回動中心に近いマグネット48aは、ビード部材10の周方向の接線方向の長さより、ビード部材10の直径方向の長さが長くされている。一方で、回動中心に遠いマグネット48b及びマグネット48cは、ビード部材10の周方向の接線方向の長さより、ビード部材10の直径方向の長さが長くされている。これにより、角度θを変更しても直径が更に大きく異なるビード部材10を、マグネット48aから48cで、保持しうる。このマグネット48aから48cは、更に直径が大きく異なるビード部材10を、安定的に保持しうる。
以上説明された搬送装置は、タイヤの予備成形装置にビード部材を供給する装置に広く適用されうる。
2・・・搬送装置
4・・・ビードストッカー
6・・・供給装置
8、66・・・取付装置
10・・・ビード部材
20・・・移動台
26・・・ビード保持リング
28・・・セグメント
30・・・内周受部
30a・・・内周受面
32・・・側受部
32a・・・側受面
44・・・マグネット移動部
46・・・マグネット支持具
48(48a、48b、48c)・・・マグネット
54・・・シリンダー
56・・・ヘッド
58・・・支持ロッド
60・・・コイルバネ
62・・・基部板
64・・・マグネット支持板

Claims (10)

  1. ビード部材を供給する供給装置と、
    上記ビード部材を上記供給装置にセットする取付装置と備えており、
    上記取付装置が、上記ビード部材を磁力で保持するマグネットと、上記マグネットを上記ビード部材の軸方向に垂直な方向に移動させるマグネット移動部とを備えており、
    上記供給装置が、複数のセグメントを備えており、
    上記複数のセグメントが、周方向に並べられて半径方向に拡径及び縮径可能にされており、
    それぞれのセグメントが、上記ビード部材の内周面に当接する内周受面と、上記ビード部材の軸方向側面に当接する側受面とを備えているビード部材の搬送装置。
  2. 上記マグネット移動部が弾性体を備えており、
    上記マグネットが保持した上記ビード部材が上記セグメントの上記側受面に当接させられたときに、上記弾性体が上記マグネットを上記側受面に向かって付勢する機能を備えている請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記マグネットが永久磁石である請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 上記マグネットが、上記ビード部材の周方向に沿って離れて配置された2以上のマグネットである請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記マグネットが、一対の中央マグネットを備えており、
    上記中央マグネットが、上記ビード部材の直径を通る直線Ly上に、上記ビード部材の中心位置を間にして配置されている請求項4に記載の搬送装置。
  6. 上記マグネットが、一対の上側マグネット及び一対の下側マグネットを備えており、上記一対の上側マグネットと上記一対の下側マグネットとが上記一対の中央マグネットを間にして配置されており、
    上記ビード部材の直径を通る直線であって、上記直線Lyに直交する直線をLzとするときに、上記一対の上側マグネットが上記直線Lzに線対称に配置されており、上記一対の下側マグネットが上記直線Lzに線対称に配置されている請求項5に記載の搬送装置。
  7. 上記マグネット移動部が一対のマグネット支持板を備えており、
    上記マグネットが上記一対のマグネット支持板に取り付けられており、
    上記ビード部材の直径を通る直線をLzとするときに、上記一対のマグネット支持板が上記直線Lzに線対称に配置されており、
    上記マグネット移動部が、上記ビード部材の軸方向に垂直な方向であって、上記一対のマグネット支持板を上記直線Lzに垂直な方向に、移動させる機能を備えている請求項4から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 上記マグネット移動部が一対の基部板を備えており、
    それぞれ基部板に上記マグネット支持板が回動可能に取り付けられており、
    上記基部板に対して上記マグネット支持板が上記ビード部材の軸方向に垂直な平面上に回動して位置変更可能にされている請求項7に記載の搬送装置。
  9. 上記マグネットが上記ビード部材の周方向の接線方向の長さより、上記ビード部材の直径方向の長さが長くされている請求項1から8のいずれかに記載の搬送装置。
  10. ビード部材を含むタイヤの各部を形成する部材が貼り合わされてローカバーが形成される予備成形工程で用いられるビード部材の搬送装置が、
    上記ビード部材を供給する供給装置と、上記ビード部材を上記供給装置にセットする取付装置とを備えており、
    上記取付装置が、上記ビード部材を磁力で保持するマグネットと、上記マグネットを上記ビード部材の軸方向に垂直な方向に移動させるマグネット移動部とを備えており、
    上記供給装置が、複数のセグメントを備えており、
    上記複数のセグメントが、周方向に並べられて半径方向に拡径及び縮径可能にされており、
    それぞれのセグメントが、上記ビード部材の内周面に当接する内周受面と、上記ビード部材の軸方向側面に当接する側受面とを備えており、
    上記予備成形工程が、
    上記ビード部材を保持した上記取付装置が上記供給装置に上記ビード部材をセットする工程
    及び
    上記供給装置が上記ビード部材を予備成形装置に供給する工程を含む、タイヤの製造方法。
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