JP6803139B2 - Chair - Google Patents
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Description
本願発明は、背もたれを備えた椅子に関するものである。ここに、椅子は人が腰掛けるものを総称している。従って、ベンチや車椅子なども含まれる。 The present invention relates to a chair with a backrest . Here, chairs are a general term for things that people sit on. Therefore, benches and wheelchairs are also included.
例えばオフィスで多用されている回転椅子は、座と背もたれとを必須の要素にしている。座や背もたれは身体支持体の例であるが、いずれにしても、使用者の身体に対するフィット性やクッション性が求められており、クッション性を確保する手段としては、例えば、身体に当たる部位をスポンジやウレタンフォームのようなクッション材で構成することが行われている。 For example, swivel chairs, which are often used in offices, have a seat and a backrest as essential elements. The seat and backrest are examples of body supports, but in any case, fit and cushioning to the user's body are required, and as a means of ensuring cushioning, for example, a sponge is used for the part that hits the body. It is made of cushioning material such as urethane foam or urethane foam.
そして、例えば背もたれを例に取ると、人の身体の形態に合わせて前面(体圧支持面)が丸みを帯びた形状に設定されている。しかし、背もたれは予め設定した一定の形状のままであり、使用者の身体が当たっていないニュートラル状態であっても、使用者の体圧が大きく掛かっているロッキング状態であっても、背もたれの形状は一定のままであることが殆どである(体圧支持要素が体圧によって撓み変形することは別にして。)。 Then, for example, take the backrest example, the front to fit to the body in the form of a human (body pressure bearing surface) is set to a rounded shape. However, the backrest remains in a predetermined fixed shape, and the shape of the backrest is in the neutral state where the user's body is not in contact, or in the locking state where the user's body pressure is greatly applied. Remains constant in most cases (apart from the body pressure support element flexing and deforming due to body pressure).
しかし、身体を直立させた状態と身体を後傾させたロッキング状態とでは、背もたれに対する身体の当たり方が相違するし、使用者が背もたれに求める役割も相違するから、使用者の姿勢に応じて好適な支持態様が実現されるように、背もたれの形状が変化するのが合理的である。このような視点に立って開発された椅子が、特許文献1,2に開示されている(両者は同一内容である。)。
However, the way the body hits the backrest differs between the state in which the body is upright and the locking state in which the body is tilted backward, and the role that the user demands from the backrest is also different. Therefore, depending on the posture of the user. It is rational to change the shape of the backrest so that a preferred support mode is realized. A chair developed from such a viewpoint is disclosed in
特許文献1,2を図示された実施形態(第1実施形態)に基づいて述べると、背もたれは、左右方向にはセンターエリアと左右のサイドエリアとに三分割されて、センターエリアとサイドエリアとは、それぞれ上段、中段、下段の3段に分割されており、従って、背もたれは全体として9枚のエレメント(パート)とからなっていて、隣り合ったエレメントは、相対回動できるようにヒンジ部を介して繋がっている。
When
さて、特許文献1,2では、背もたれは9枚のエレメントに区分されており、図1では、隣り合った各エレメントの境界部である折り目は単なる線に表示されている。そして、特許文献1,2の図1では、各エレメントは前向きに突出した山形に表示されていると解される。座の上面の形態は明確に把握できないが、山形のエリアが複数存在しているように見受けられる。つまり、座についても、背もたれとデザイン的な統一性を持たせていると推測さる。
By the way, in
特許文献1では、背もたれを構成するエレメントの境界は明瞭であり、従って、従来にないデザインとしてユーザーの注目を引くと云える。しかし、各エレメントが山形であると、ユーザーによっては、違和感を持つかもしれない。従って、複数のエレメントで構成されてはいても、より滑らかなデザインに対する要請は存在していると云える。
In
本願発明は、特許文献1,2を端緒として成されたものであり、背もたれの表面を複数のエレメントに区画するにおいて、デザイン的な洗練度を高めると共に、身体への当たりの滑らかさも向上させんとするものである。
The present invention has been made to
本願発明は多くの構成を備えており、その典型例を各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は上位概念を構成するものであり、
「背もたれが、その背面は背アウターシェルで構成されて、その前面は背クッション材で構成されており、
前記背クッション材の前面に、当該背クッション材を左右方向と上下方向との両方向において複数のエリアに区画する複数本のクッション側凹溝が前向きに開口するように形成されている一方、
前記背アウターシェルの背面には、前記背クッション材の溝群と前後対称状に配置された複数本のシェル側凹溝が後ろ向きに開口するように形成されており、
前記背アウターシェルの背面は、前記シェル側凹溝の群により、前記背クッション材における複数のエリアに対応した複数のエリアに区画されている」
という構成になっている。
The present invention has many configurations, and a typical example thereof is specified in each claim. Of these, the invention of
"The backrest is made up of a back outer shell on the back and a back cushioning material on the front.
On the front surface of the back cushion material, a plurality of cushion-side concave grooves for dividing the back cushion material into a plurality of areas in both the left-right direction and the vertical direction are formed so as to open forward .
On the back surface of the back outer shell, a plurality of shell-side concave grooves arranged symmetrically with the groove group of the back cushion material are formed so as to open backward.
The back surface of the back outer shell is divided into a plurality of areas corresponding to a plurality of areas in the back cushion material by a group of recessed grooves on the shell side. "
It is configured as.
請求項1の発明の具体例として、請求項2の発明では、前記背クッション材と背アウターシェルとは、前記クッション側凹溝の個所のうち全部又は複数の個所がヒンジ部になっている、
As a specific example of the invention of
クッション側凹溝及びシェル側凹溝は、曲線や波形などの様々な態様を採用できるが、請求項3の発明では、請求項1又は2において、直線状に形成された複数の前記クッション側凹溝及びシェル側凹溝の群によって幾何学模様が構成されている。
The cushion-side concave groove and the shell-side concave groove can adopt various aspects such as a curved line and a corrugated shape, but in the invention of
本願発明では、背クッション材は全体として一連に広がっているため、背もたれの組み立ては容易であるし、寸法精度も高くなる。また、各エレメントの表面が平坦状であると、過剰な装飾性を無くして人に好ましい印象を与えることができる。すなわち、デザイン的に洗練されたものとすることができる。また、各エレメントが平坦状であると、背クッション材が広い面積にわたって人の身体に当たるため、身体へのフィット性も向上できる。 In the present invention, since the back cushion material is spread in a series as a whole, the backrest can be easily assembled and the dimensional accuracy is high. Further, when the surface of each element is flat, it is possible to eliminate excessive decorativeness and give a favorable impression to a person. That is, it can be refined in terms of design. Further, when each element is flat, the back cushion material hits the human body over a wide area, so that the fit to the body can be improved.
背クッション材は4つ以上のエレメントで構成されるため、クッション材の模様性を高めて商品価値を高めることができる。 Since the back cushion material is composed of four or more elements, it is possible to enhance the pattern of the cushion material and enhance the commercial value.
クッション材の表面には表皮材が張られているのが普通であるが、表皮材を、溝に入り込ませた状態でしかも張った状態でクッション材に接着すると、デザイン性の向上という効果を確実化できる。また、溝の存在によってクッション材の表面積が増えるため、表皮材の接着強度を向上できるという技術的な効果もある。 On the surface of the cushion material is common that the skin material is stretched, but the table skin material, adhesive Then the cushion material in a state in which only be taut in a state in which enter into the groove, the effect of improving the design Can be assured. Further, since the surface area of the cushion material is increased by the presence of the groove, there is also a technical effect that the adhesive strength of the skin material can be improved.
また、本願発明では、背もたれの前面と背面とが統一されたデザインになるため、美粧効果を高めて商品価値の向上に一層貢献できると云える。 Further, in the present invention , since the front and back of the backrest have a unified design, it can be said that the cosmetic effect can be enhanced and the commercial value can be further improved.
また、本願発明では、クッション側凹溝及びシェル側凹溝は美粧効果のためだけに形成することも可能であるが、請求項2のように構成すると、クッション材は溝の個所を薄肉化されたヒンジ部に構成できるため、背もたれの形状の変化の容易性と美粧効果とを一挙に達成できる利点がある。
Further, in the present invention, the cushion-side concave groove and the shell-side concave groove can be formed only for the cosmetic effect, but when configured as in
クッション側凹溝及びシェル側凹溝で形成される模様は任意に設定できるが、請求項3のように幾何学模様を採用すると、溝は直線でよいため、クッション材を成形する金型の加工が容易になる利点がある。
The pattern formed by the concave groove on the cushion side and the concave groove on the shell side can be arbitrarily set, but if a geometric pattern is adopted as in
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は,オフィス用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明で、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態として定義している。正面視は、椅子の着座者と対向した姿勢である。 Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. This embodiment is applied to a swivel chair that is often used for offices. In the following explanation, the wording of front, back, left and right is used to specify the direction, but this is defined as the state seen from a person who normally sits on a chair. The front view is the posture facing the seated person of the chair.
(1).椅子の概要
まず、図1〜図4に基づいて椅子の概要を説明する。椅子の基本構成は従来と同様であり、図1,2に示すように、主要構成要素として脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。また、オプション品として、肘掛け装置4とハンガー5とヘッドレスト6とを備えている。
(1). Outline of the chair First, the outline of the chair will be described based on FIGS. 1 to 4. The basic configuration of the chair is the same as that of the conventional chair, and as shown in FIGS. 1 and 2, the chair includes a
脚装置1はガスシリンダより成る脚支柱7を有しており、脚支柱7は、放射状に広がる複数本の枝アーム8で支持されている。各枝アーム8の先端にはキャスタを設けている。図3に示すように、脚支柱7の上端には固定ベース9が取り付けられており、固定ベース9のうち脚支柱5よりも手前側の部位に、傾動ベース10が左右横長の支軸11によって連結されている。これら固定ベース9と傾動ベース10とを主要部材として、座2と背もたれ3とが取り付くベース部が構成されている。
The
図4に示すように、固定ベース9と傾動ベース10とによって座受け部材12が支持されている。また、傾動ベース7に、背もたれ3が取り付く背支持フレーム13を固定している。従って、背もたれ3は、傾動ベース10と一緒にロッキングする。また、座受け部材12は、傾動ベース9の後傾動に連動して後退及び後傾する。従って、座2は、背もたれ3の後傾動に連動して後退及び後傾する(シンクロする。)。肘掛け装置4は、座受け部材12に固定されている。
As shown in FIG. 4, the
図4に示すように、座2は、合成樹脂製の座インナーシェル16の上面に座クッション材17を張った構造である。座クッション材17の表面には、クロス等の表皮材を張っているが、符号は付していない。
As shown in FIG. 4, the
座2は、その下方に配置した座アウターシェル18に取り付けられている。座アウターシェル18は、座受け部材12に固定された座メインアウターシェル19と、座メインアウターシェル19に前後スライド自在に装着された座フロントアウターシェル20と、座メインアウターシェル19の後ろに配置された座リアアウターシェル21とで構成されている。座リアアウターシェル21は、左右横長のピンにより、座メインアウターシェル19に上下回動自在に連結されている。
The
他方、座インナーシェル16は、座メインアウターシェル21に固定された座メインインナーシェル16aと、座メインインナーシェル16aの前端に一体に連続した座フロントインナーシェル16bと、座メインインナーシェル16aの後端に一体に連続した座リアインナーシェル16cとで構成されている。座フロントインナーシェル16bは左右横長のスリットを有していて、下向きに巻き込み変形可能であり、座フロントウターシェル21が後退すると下向きに巻き込まれ、これにより、座2の前後長さ(奥行き)が小さくなる。
On the other hand, the seat
座リアインナーシェル16cは、その前端を中心にして上下回動するように座メインインナーシェル16aに連続している。そして、座リアインナーシェル16cの後端は、背もたれ3の下端に左右横長のピンによって連結されている。このため、背もたれ3がロッキングすると、座2は全体的に後退及び後傾しつつ、座リアインナーシェル16cは、座メインインナーシェル16aに対して、相対的に後傾する。
The seat rear
(2).背もたれの外観上の概略
背もたれ3は、主要要素として、背アウターシェル23とその手前に配置された背クッション材24とを備えている。背アウターシェル23は、身体支持体の一例である。図2(D)に明示するように、背もたれ3は(或いは、背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右方向にはセンターエリア25と左右のサイドエリア26の3つのエリアに分かれていて、上下方向には、上段エリア27と中段エリア28と下段エリア29との3段のエリアに分かれている。
(2). Outline of appearance of the backrest The
従って、背もたれ3は、上段センターエレメントa、中段センターエレメントb、下段センターエレメントc、左右の上段サイドエレメントd、左右の中段サイドエレメントe、左右の下段サイドエレメントfの9枚のエレメントに分かれている。エレメントa〜fは背アウターシェル23と背クッション材24とに共通した区分であり、背もたれ3全体のエレメントとして表示する場合は、単にa〜fの符号を引用する。他方、背アウターシェル23及び背クッション材24の要素としてのエレメントを個別に表示する必要がある場合は、23,24に符号a〜fを付記している。
Therefore, the
従って、背アウターシェル23は、背アウターシェル上段センターエレメント23a、背アウターシェル中段センターエレメント23b、背アウターシェル下段センターエレメント23c、背アウターシェル上段サイドエレメント23d、背アウターシェル中段サイドエレメント23e、背アウターシェル下段サイドエレメント23fに区分される。同様に、背クッション材24は、背クッション材上段センターエレメント24a、背クッション材中段センターエレメント24b、背クッション材下段センターエレメント24c、背クッション材上段サイドエレメント24d、背クッション材中段サイドエレメント24e、背クッション材下段サイドエレメント24fに区分される。
Therefore, the back
背クッション材24において、隣り合ったエレメント24a〜24fの境界には、前向きに開口したクッション側凹溝30が形成されている。クッション側凹溝30の個所は薄肉のヒンジ部になっている。従って、背クッション材24は単一の部材として製造されつつ、隣り合ったエレメントa〜fはクッション側凹溝30によって区分されている。クッション側凹溝30は、大雑把には、底部に丸みを持たせた略V字状であり、開口縁の幅よりも底部の幅が小さくなっている。また、深さ寸法は、背クッション材24の厚さ寸法の半分程度よりもやや短い寸法に設定されている。深さ寸法は、おまかには、背クッション材24の厚さ寸法の1/4〜1/2程度でよいと云える。座についても同様である。
In the
背クッション材24の各エレメント24a〜24fは、平坦面と周囲の裾部とを有して上片が下辺よりも長い略台形状(或いは高原状)の形態になっている。従って、着座者の身体に当たる部分は基本的にフラットになっている。この点は、座クッション材17も同様である。そして、着座者の身体が当たる部分は平坦状であるため、着座者の背中・腰は、背もたれ3及び座2の表面全体に均等に当たる。このため、背中や腰に作用する反力も、背中や腰に広く分散する。このため、局所的な突き上げ感は皆無となって、高い使用感を得ることができる。なお、エレメント24a〜24fの外周部は、角張っていてもよいし丸みを帯びていてもよい。
Each
上段センターエレメントaと下段センターエレメントcとはやや横長の台形であり、中段センターエレメントbは縦横が同じ程度の逆台形である。また、上段サイドエレメントdは概ね逆台形であり、中段サイドエレメントeは上下に長い台形であり、下段サイドエレメントfは逆三角形である。従って、背もたれ3は、正面視で、上段エリア25と中段エリア26とによって窄まる形態になって、中段エリア26と下段エリア27とによって膨れた形態になっている。なお、背もたれ3は、正面視で全体として縦長の長方形状や逆台形状等に形成することも可能である。
The upper center element a and the lower center element c have a slightly horizontally long trapezoid, and the middle center element b has an inverted trapezoid having the same vertical and horizontal directions. Further, the upper side element d is substantially an inverted trapezoid, the middle side element e is a vertically long trapezoid, and the lower side element f is an inverted triangle. Therefore, the
また、各サイドエレメントd〜fは,各センターエレメントa〜cに対して手前に向くように傾いている。すなわち、サイドエレメントd〜fは、着座者の身体を包むように傾斜している。従って、背もたれ3は、平面視では前向き凹の形態を成している。他方、背もたれ3は、側面視では、中段エリア26と下段エリア27とによって前向き凸の山形に形成されており、このため、背クッション材中段センターエレメント24bと背クッション材下段センターエレメント24cとにより、着座者の腰部(腰椎部)を支える凸部Lが形成されている。
Further, the side elements d to f are tilted toward the center elements a to c. That is, the side elements d to f are inclined so as to wrap the seated person's body. Therefore, the
他方、上段エリア25と中段エリア26とは、側面視において少し前向き凹状に屈曲している。上段センタールエレメントaと中段センターエレメントbとは、平坦状の形態と成したり、逆に、側面視で前向き凸状に屈曲させたりすることも可能である。
On the other hand, the
背アウターシェル23及び背クッション材24とも、上段センターエレメント23a,24aと中段センターエレメント23b,24bとは相対回動不能に一体化している。従って、背クッション材24において、上段センターエレメント24aと中段センターエレメント24bとの境界部に形成されたクッション側凹溝30はデザイン的な意味のものであり、この部分で屈曲するものではない。背アウターシェル23及び背クッション材24とも、他の隣り合ったエレメントは相対回動可能に繋がっている。
In both the back
背支持フレーム13は金属ダイキャスト品又は樹脂成形品であり、背もたれ3の後ろにおいて上向きに延びる背支柱13aを有している。そして、背支柱13aの上端に、背アウターシェル23の中段センターエレメント31が左右横長のピンで連結されている(詳細は後述する。)。従って、ロッキング時に、背支柱13aと背もたれ3とは相対回動する。
The
ハンガー5及びヘッドレスト6は、背アウターシェル上段センターエレメント24aに固定されている。つまり、図7(A)に示すオプション品支持板31が背アウターシェル上段センターエレメント24aの上端部前面にビスで固定されていて、まず、ハンガー5は、その下端部が背アウターシェル上段センターエレメント24aと一緒にビスでオプション品支持板31に締結されている。
The
他方、ヘッドレスト6は芯板32を背クッション材33で包み込んだ構造であり、芯板32に下向きの足板34を固定して、この足板33がオプション品支持板31の前面にビスで締結されている。足板34を締結するビスの軸部は、オプション品支持板31を貫通して足板34にねじ込まれている。
On the other hand, the
背アウターシェルセンターエレメント23cの下端は、座リアアウターシェル21の後端部に左右横長のピンで連結されている。
The lower end of the back outer
(3).背もたれの変形態様
図3(A)〜(C)では、非ロッキング状態でかつ人が背もたれ3に背を当てていない基準状態(ニュートラル状態)を符号Nで示し、非ロッキング状態で着座者が上半身を略直立させた執務姿勢での背もたれ3の形状を符号Fで示している。そして、下段センターエレメントcが座リアアウターシェル21に連結されているため、着座者が背もたれ3の凸部Lのみに腰を当てると、凸部Lが弾性ストッパー41に抗して後退すると共に、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの開き角度が大きくなる。かつ、上段センターエレメントaと前向き移動する。
(3). Deformation mode of the backrest In FIGS. 3A to 3C, the reference state (neutral state) in which the person is not resting on the
つまり、背もたれ3は、執務状態Fでは、ニュートラル状態Nに対して前傾する。なお、図3(A)では、背もたれ3の下端が後ろに後退した状態を描いているが、実際には、背もたれ3の下端の前後位置は一定である。図2(C)に示すように、背支柱13aの上端部と背アウターシェル中段エレメントト23bとの間に既述の弾性ストッパー41が配置されており、背アウターシェル中段エレメントト23bは、弾性ストッパー41を潰し変形させて手前側に回動する。従って、背もたれ3は、弾性ストッパー41によってニュートラル状態Nが保持されている。
That is, the
他方、上下3段のサイドエレメントd〜fは上下に繋がっているため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントdとの開き角度が大きくなると、迫り出し作用により、センターエレメントa〜cに対する夾角が小さくなるように手前側に回動する。従って、サイドエレメントa〜cは着座者の身体を包む方向に回動して、着座者の身体に対するホールド作用が高くなる。その結果、着座者は、疲れることなく長時間の執務を行うことが可能になる。 On the other hand, since the upper and lower three-stage side elements d to f are connected vertically, when the opening angle between the middle-stage center element b and the lower-stage center element d becomes large, the deflection angle with respect to the center elements a to c becomes small due to the pushing action. It rotates toward you so that it becomes. Therefore, the side elements a to c rotate in the direction of wrapping the seated person's body, and the holding action on the seated person's body is enhanced. As a result, the seated person can work for a long time without getting tired.
図3(B)では、着座者が中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに身体を当ててもたれ掛かったロッキング状態での背もたれ3の姿勢を符号Rで示している。但し、図3(B)では、背もたれ3の下端がニュートラル状態Nに対して前進した状態を表示しているが、これは動きの傾向を示したものであり、実際には、背もたれ3は全体的に後傾する。
In FIG. 3B, the posture of the
従って、図3(B)に示すロッキング状態Rは、ニュートラル状態Nとの関係を示すものである。そして、背もたれ3がロッキング状態Rに移行すると、背もたれ3は、背支柱13aの上端部を中心にして後傾する動きに移行しようとするが、背もたれ3の下端は座リアアウターシェル22に連結されているため、ニュートラル姿勢Nに対する相対的な後傾量は少ない。
Therefore, the locking state R shown in FIG. 3B shows the relationship with the neutral state N. Then, when the
そして、座アウターシェル18の後傾角度よりも背支持フレーム13の後傾角度が大きいことに起因して、背もたれ3は、ニュートラル状態Nに対して相対的に後傾するため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。つまり、ロッキング時には、着座者は身体を伸ばすことから、人の体圧は、中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに掛かるため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。すると、サイドエレメントd〜fが互いに繋がっているため、サイドエレメントd〜fはセンターエレメントa〜cによって押し出し作用を受け、その結果、サイドエレメントd〜fは、センターエレメントa〜cに対する夾角を広げるように回動する(屈曲する)。従って、背もたれ3は、平面視で平坦な状態に向かう方向に広がり変形する。
Since the
着座者が執務姿勢からロッキング姿勢に移行すると、サイドエレメントd〜fは、着座者を包むように狭まった状態から、着座者から離れるように広がる。従って、ロッキング状態では、人の解放性が高くなる。 When the seated person shifts from the working posture to the locking posture, the side elements d to f expand away from the seated person from the narrowed state so as to wrap the seated person. Therefore, in the locking state, the liberation of the person is increased.
図3(C)では、左右の上段サイドエレメントdは執務状態Fのみを表示している。また、下段サイドエレメントfは、右側ではニュートラル状態Nと執務状態Fとロッキング状態Rとの3つの態様を重ねて表示しておおり、左側では、ニュートラル状態Nとロッキング状態Rとの2つの状態を重ねて表示している。 In FIG. 3C, the left and right upper side elements d display only the working state F. Further, the lower side element f displays three modes of the neutral state N, the working state F, and the locking state R on the right side in an overlapping manner, and on the left side, the two states of the neutral state N and the locking state R. Are displayed in layers.
また、図3(C)では、ロッキング状態Rにおいて、上段エレメントa,dがニュートラル姿勢Nに対して後退した状態を表示しているが、実際には、背もたれ3は全体として後傾しているので、ロッキング時には、上段エレメントa,dは(C)で表示した位置よりも後方(図では下方)にずれることになる。
Further, in FIG. 3C, in the locking state R, the upper elements a and d are displayed in a retracted state with respect to the neutral posture N, but in reality, the
(4).背インナー枠
既に述べたように、背もたれ3は、主要要素として背アウターシェル23と背クッション材24とを備えているが、本実施形態では、更に、図6〜図9の各図に示すように、主要要素として背インナー枠42を備えている。背インナー枠42は、ポリプロピレン等の樹脂を材料にした成形品である。なお、背インナー枠42は背クッション材24の形状を保持すると共に補強する保形部材の一例であるが、保形部材としては、前後に開口した背インナー枠42の他に、背クッション材24の略全体に重なるような面的な広がりを持つ背インナーシェルも採用できる。
(4). Back inner frame As described above, the
背インナー枠42は、前後に開口したフレーム構造になっており、背クッション材24は、インサート成形により、背インナー枠42に固着(接着)されている。図5〜9の各図に示すように、背インナー枠42は、背クッション材24の外周部の背面に重なるループ形態の周枠部43と、中段エレメント31,34の上端部に重なる左右長手の横長ジョイント部44と、周枠部43の上端部と横長ジョイント部44とに繋がった額状部45とから成っている。
The back
また、背インナー枠42のうち背クッション材24のクッション側凹溝30(薄肉ヒンジ部)の個所には、背クッション材24の隣り合ったエレメント24a〜24dが相対回動することを許容するため、ヒンジ部46を形成している。横長ジョイント部44は、ヒンジ部46を介して周枠部45と繋がっている。ヒンジ部46は、正面視でジグザグ状に形成されている。このため、変形はより一層容易になっている。
Further, in order to allow the
背インナー枠42は、基本的には帯板の構造になっているが、例えば図8(B)に示すように、背クッション材下段センターエレメント24fの下端部が重なるロア部43aには、断面L形で左右横長の補強部47を設けている。図9に示すように、補強部47は、背アウターシェル下段センターエレメント23cに形成した前向きリブ48を覆っている。例えば図9に示すように、周枠部45には、背クッション材24が入り込む貫通穴49を多数形成している。背クッション材24を構成する樹脂が貫通穴49に入り込んで、リベットのような役割を果たすことにより、背クッション材24との離脱(剥がれ)を防止している。
The back
背インナー枠42の額状部45は、主として背アウターシェル23への取り付けの補助のために設けたものであり、例えば図8に示すとおり、左右中間部は軽量化のためX字形に形成されていて、その左右両側に縦長板状部50を設けている。そして、縦長板状部50や周枠部45、横長ジョイント部44に、背アウターシェル23との連結のための連結穴51を形成している。
The
連結穴51は、縦長板状部50には1つずつ形成して、横長ジョイント部44には縦長板状部50の下方位置に1つずつ形成している。他方、周枠部45には、連結穴51は飛び飛びで多数形成されている。また、連結穴51は、縦長板状部50の個所では左右横長の形態であるが、周枠部45及び横長ジョイント部44の個所では、それら周枠部45及び横長ジョイント部44の長手方向に長い長穴になっている。背インナー枠42と背アウターシェル23との連結は、連結穴51に装着したクリップを使用して行われるが、本願発明との直接の関連はないので、説明は省略する。
One connecting
額状部45において、左右の縦長板状部50の間の部位は、手前に凹んだ溝状部52になっている。この溝状部52は、ヘッドレスト6の取り付けの補助的機能を有しているが、詳細は省略する。
In the
また、額状部45は背クッション材上段センターエレメント24aに重なって、横長ジョイント部44は背クッション材中段センターエレメント24bに重なっているため、額状部45と横長ジョイント部44とは屈曲しない構造になっている。換言すると、額状部45と横長ジョイント部44とを屈曲しない構造とすることにより、背クッション材24の上段センターエレメント24aと中段エレメント24bとは、クッション側凹溝30が存在しても相対的に回動(屈曲)しない状態になっている。
Further, since the
(5).背アウターシェル
例えば図7に示すように、背アウターシェル23は、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとが一体であるのを除いて、各エレメント23a〜23fと別体の構造になっており、例えば図7に示すように、隣り合ったエレメント23a〜23fは、エラストマーよりなるバンドヒンジ55によって一体に繋がっている。バンドヒンジ55は帯状軟質樹脂材である。
(5). Back outer shell For example, as shown in FIG. 7, the back
図7に示すように、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの前面には、それらに連続した補強リブ56が形成されている。また、各エレメント23a〜23fは、周囲に前向きリブ(壁)を有するシェル状(トレー状)に形成されている。従って、背アウターシェル23の各エレメントはシェルと呼ぶことも可能である。
As shown in FIG. 7, reinforcing
図9(A)に明示するように、バンドヒンジ55はエレメント23a〜23fの前面に重なっており、かつ、バンドヒンジ55は少し裏側に露出している。このため、背アウターシェル23の裏面には、バンドヒンジ55の個所が後ろ向きに開口したシェル側凹溝の状態になって表れている(図6(A)も参照)。従って、バンドヒンジ55を挟んで、クッション側凹溝30とシェル側凹溝とが逆向きに開口している。
例えば図6(A)に示すように、背アウターシェル23の上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの境界部には横長溝57が形成されている。この横長溝57は意匠的な目的で設けたものであり、この個所で屈曲するものではない。
As is clearly shown in FIG. 9A, the
For example, as shown in FIG. 6A, a horizontally
バンドヒンジ55は、二色成形法又はインサート成形によって成形されている。図9(B)(C)では、二色成形法を表示している。この二色成形法では、固定型(キャビ)58と可動型(コア)59とを有する金型装置が使用されて、両型58,59の合わせ面に、所定の位置と姿勢に配置された各エレメント23a〜23fに対応した単位空間60が形成されている。各単位空間60には、図示しないゲートが開口している。ゲートは、一般に固定型58に設けている。
The
そして、例えば固定型58のうち、隣り合った単位空間60に跨がる部位を、可動型59の移動方向と同じ方向にスライドするスライド型61で構成し、スライド型61に、エラストマー注入用のゲート62を設けている。スライド型61はバンドヒンジ55に対応した形状であって一連に繋がっているので、ゲート62は1か所でもよい(複数個所が好ましい。)。
Then, for example, in the fixed
そして、金型装置では、スライド型61を前進させた状態で各単位空間60に溶融樹脂を注入してから固まらせることによって各エレメント23a〜23fを形成し、次いで、スライド型61を後退させることによってバンドヒンジ55に相当する空間を形成し、この空間に溶融したエラストマーを注入して固まらせる。エラストマーが固まってバンドヒンジ55が形成されてから、型開きして製品を取り出す。
Then, in the mold apparatus, the
このように、二色成形法を採用すると、各エレメントa〜fを正確に位置決めできるため、背アウターシェル23を高い精度で製造できる。また、バンドヒンジ55は正確に形成されるため、エレメンド同士の連結強度にも優れている。バンドヒンジ55の成形手段としては、インサート成形法も採用できる。これは、スライド型61を備えていない金型装置を使用して、金型装置の所定位置にエレメント23a〜23fセットしてから、バンドヒンジ55に対応した空間にエラストマーを注入して固まらせることになる。
As described above, when the two-color molding method is adopted, the elements a to f can be accurately positioned, so that the back
図7に示すように、バンドヒンジ55の上端部と、上段のサイドエレメント33と中段のサイドエレメント34とを繋ぐ部分の先端とには、突起55aを設けている。突起55aは、背アウターシェル23のエレメントに空けた突起(図示せず)を覆っている。このため、バンドヒンジ55が各エレメント23a〜23fから剥がれることが、より確実に防止される。
As shown in FIG. 7, a
例えば図7から理解できるように、背アウターシェル23を構成する各エレメント23a〜23fは、背もたれ3の外周を構成する部分には前向きのリブ63が形成されている。背インナー枠42は、リブ63で囲われた凹所に配置されている。このため、背インナー枠42はずれ不能に保持されている。
For example, as can be understood from FIG. 7, in each of the
(6).座の表面の形態
図1に明示するように、座2の上面(換言すると、座クッション材17の上面)は、溝64により、5つの各エレメント2a〜2dに分かれている。すなわち、平面視台形の中央エレメント2aをメインの要素として、中央エレメント2aの手前に位置したセンターフロントエレメント2b、中央エレメント2aの後ろに位置したリアエレメント2c、中央エレメント2a及びリア支持部17cの左右両側に位置したサイドエレメント2dに分かれている。従って、座クッション材17の上面は、左右方向と前後方向との両方向において複数に区画されている。溝64は、背もたれ3のクッション側凹溝30(図9(A))と同じ形態である。
(6). Form of the surface of the seat As shown in FIG. 1, the upper surface of the seat 2 (in other words, the upper surface of the seat cushion material 17) is divided into five
図4から容易に理解できるように、座3の中央エレメント2aは、その左右両端部を除いて概ね座メインインナーシェル16aの上に位置している。フロントエレメント2bは、おおまかには左右横長の逆台形状の形状であり、座2の左右両端まで延びている。従って、座2の前部はフロントエレメント2bのみで構成されている。また、フロントエレメント2bは、座フロントインナーシェル16bと重なっており、座フロントインナーシェル16bが下方に巻き込まれると、座クッション材17は、手前に位置した溝64の個所で折れ曲がる状態で下方に巻き込まれる。従って、手前に位置した左右横長の溝64は、座2の前部の巻き込みを容易にする効果を備えている。
As can be easily understood from FIG. 4, the
リアエレメント2cは左右横長の逆台形姿勢であり、概ね座リアインナーシェル16cの上に位置している。従って、中央エレメント2aとリアエレメント2cとの間の溝64は、概ね座メインインナーシェル16aと座リアインナーシェル16cとの境界部の上に位置している。従って、中央エレメント2aとリアエレメント2cとの間の溝64は、座リアインナーシェル16cが座メインインナーシェル16aに対して後傾することを容易化する役割を果たしている。より端的に述べると、座2の後部は、後ろに位置した左右横長の溝64を中心にして下向きに後傾する。
The
図1(A)に示すように、座2のリアエレメント2cの後端の左右幅寸法は、背もたれ3における背クッション材下段センターエレメント24cの下端の左右幅寸法とほぼ同じになっている。このため、背もたれ3と座2とは、それらの境界部から離れるに従って左右幅が広がるように、略対称の形態になっていると云える。
As shown in FIG. 1A, the left-right width dimension of the rear end of the
座2のサイドエレメント2dは前後長手の略山形の形態であり、前端はフロントエレメント2bに至っている。そして、各エレメント2a〜2dは、背もたれ3の場合と同様に、溝64の存在によって高原状の形態を成しているが、身体が当たる面は、フロントエレメント2bを除いてほぼ平坦になっている。他方、フロントエレメント2bの上面は手前に向けて下がるように湾曲している。
The
座クッション材17は、背クッション材24と同様に、インサート成形によって座インナーシェル16に一体に接着されている。また、座クッション材17への表皮材の接着も、座クッション材17の成形と同時に行われる。なお、インサート成形においては、表皮材は、座インナーシェル16をセットした金型と対向した金型にセットされる。具体的には、真空吸着や粘着剤による粘着によって、金型にセットされている(この点は、背クッション材24の場合も同じである。)。クッション側凹溝30は、底部に丸みを持たせた略V形であるため、型抜きは容易である。
Like the
インナー部材42とクッション材24と表皮材24′とを一体化する手段としては、インサート成形に代えて、三者を重ね合わせて型で挟んで、クッション側凹溝30の個所においてだけ三者を挟圧して一体化するという方法も採用できる。この場合は、例えば、クッション側凹溝30の個所にホットメルト接着剤を塗布しておいて、加熱により、クッション側凹溝30の形成と三者の接合とを同時に行える。
As a means for integrating the
本実施形態では、座クッション材17のうちフロントエリア2bの個所は、手前の溝64の個所で折れ曲がる状態で下方に巻き込まれる。このため、座クッション材17の前部を巻き込むに際しての抵抗は、従来に比べて小さくなる。その結果、座2の前後長さを小さくする操作を軽快に行うことができる。
In the present embodiment, the
また、座クッション材17の前部の巻き込みにおいて、溝64の個所がバッフォ効果を発揮することにより、表皮材にテンションが掛かることも著しく抑制される。このため、巻き込みに要する力を一層低減できる。また、リアエレメント2cが中央エレメント2aに対して後傾するが、中央エレメント2aとリアエレメント2cとが座クッション材17の溝64で区分されているため、リアエレメント2cの後傾に対する座クッション材17の曲がり抵抗も著しく小さくなる。
Further, when the front part of the
(8).椅子のデザイン的な特徴
本実施形態では、背クッション材24は9枚のエレメント24a〜24fで構成されており、各エレメント24a〜24fの前面は表皮材24′で構成されている。表皮材24′はクロス(布地)や合成皮革などからなるが、いずれにしても、インサート成形によって背クッション材24に一体に接着されているため、表皮材24′は、背クッション材24の前面の全体に、張った状態で接着される。
(8). Design features of the chair In the present embodiment, the
従って、図9(A)に明示するように、背もたれ3の前面は、皺がなく張った状態の表皮材24′で構成されており、かつ、各エレメント24a〜24fはクッション側凹溝30によって区分されている。更に、クッション側凹溝30の個所にも表皮材24′が入り込んでいる。また、本実施形態の特徴として、各エレメント24a〜24fは、クッション側凹溝30の存在によって高原状の形態になっていることがあり、高原状の形態であることにより、着座者の身体に当たる部分は基本的にフラットになっている。この点は、座クッション材17も同様である。
Therefore, as is clearly shown in FIG. 9A, the front surface of the
そして、この特徴により、複数のエレメントの存在を人に明瞭に視認させつつ、身体へのフィット性に優れているような印象を与えることができる。従って、多くの人に受け入れられやすい優れたデザインを実現できると云える。 And, by this feature, it is possible to give an impression that the fit to the body is excellent while making the existence of a plurality of elements clearly visible to a person. Therefore, it can be said that an excellent design that is easily accepted by many people can be realized.
また、背もたれ3の特徴として、背アウターシェル23も各エレメント23a〜23fに区分された形態になっているが、この区分の態様により、背アウターシェル23及び背もたれ3は折り紙細工のような外観を呈しているのである。この点、従来にない極めて斬新なデザインである。
Further, as a feature of the
更に、本実施形態のデザイン的な特徴として、背もたれ3の前面及び後面と座2とが、デザイン的に統一されていることが挙げられる。すなわち、まず、背もたれ3の前面は、平面視台形状の背クッション材中段センターエレメント24bを中心にした幾何学的な形態になっているが、座2の上面は、平面視で台形状の中央エレメント2aを備えており、背クッション材中段センターエレメント24bと座2の中央エレメント2aとの対称形状により、椅子全体としての統一性が採られている。
Further, as a design feature of the present embodiment, the front and rear surfaces of the
また、座2は、中央エレメント2aがフロントエレメント2bとサイドエレメント2dとリアエレメント2cとで囲われており、座2の平面視形状も幾何学的な組み合わせ形態になっている。従って、背もたれ3の前面と座2の上面とが前後対称に近い状態の幾何学模様を呈している。換言すると、椅子の全体として、台形や三角形を組み合わせて一つの面を構成した状態が出現している。これにより、椅子の前面視(フロントビュー)において、人を引き付ける高い美的効果を発揮している。
Further, in the
更、椅子の背面視では背アウターシェル23と座2とが同時に見えるが、両者とも台形や三角形を基調にした幾何学模様とデザインが統一されているため、背面視(バックビュー)においても、優れた美粧効果を発揮している。
Furthermore, the back
(9).他の形態・その他
背もたれ3及び座2とも、エレメントの数や形状、配置は実施形態に限定されることなく、任意に設定可能である。例えば、実施形態の変形例として、上段エリア25(a,d)を備えない態様があり得る。背もたれ3のみを幾何学模様に構成したり、座2のみを幾何学模様に構成したりすることも可能である。
(9). Other forms / Others The number, shape, and arrangement of the elements of the
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。 The invention of the present application can be embodied in a chair. Therefore, it can be used industrially.
2 身体支持体の例として座
2a〜2d 座クッション材の表面を構成するエレメント
3 身体支持体の例として背もたれ
23 背アウターシェル
23a〜23f 背アウターシェルを構成するエレメント
24 背クッション材
24a〜24f 背クッション材を構成するエレメント
30 背クッション材のエレメントを区画するクッション側凹溝
55 クッション側凹溝とシェル側凹溝とを区画するバンドヒンジ(帯状軟質樹脂材)
58 固定型
59 可動型
61 スライド型
64 座クッション材のエレメントを区画する溝
2 As an example of a body support,
58
Claims (3)
前記背クッション材の前面に、当該背クッション材を左右方向と上下方向との両方向において複数のエリアに区画する複数本のクッション側凹溝が前向きに開口するように形成されている一方、
前記背アウターシェルの背面には、前記背クッション材の溝群と前後対称状に配置された複数本のシェル側凹溝が後ろ向きに開口するように形成されており、
前記背アウターシェルの背面は、前記シェル側凹溝の群により、前記背クッション材における複数のエリアに対応した複数のエリアに区画されている、
椅子。 The backrest has a back outer shell on the back and a back cushioning material on the front.
On the front surface of the back cushion material, a plurality of cushion-side concave grooves for dividing the back cushion material into a plurality of areas in both the left-right direction and the vertical direction are formed so as to open forward .
On the back surface of the back outer shell, a plurality of shell-side concave grooves arranged symmetrically with the groove group of the back cushion material are formed so as to open backward.
The back surface of the back outer shell is divided into a plurality of areas corresponding to a plurality of areas in the back cushion material by a group of recessed grooves on the shell side.
Chair.
請求項1に記載した椅子。 In the back cushion material and the back outer shell, all or a plurality of the cushion-side concave grooves are hinged portions.
The chair according to claim 1.
請求項1又は2に記載した椅子。 A geometric pattern is composed of a group of the cushion-side concave grooves and the shell-side concave grooves formed in a straight line.
The chair according to claim 1 or 2.
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