JP6802763B2 - 中継装置及び帯域制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク中継装置に関し、より詳細には、ネットワーク中継装置における帯域制御技術に関するものである。
近年、動画や音声といった電子的なコンテンツをネットワーク経由でリアルタイム配信する、いわゆるストリーミング技術が普及している。かかるストリーミングを、インターネットを介して実現する場合、多数のユーザ間で同一の回線を共用使用できるため、帯域あたりのコストを低く抑えることができる。一方で、通信パケットの廃棄量を抑制して通信品質(QoS:Quality of Service)を確保することが求められている。このようなことから、中継装置にシェーパを搭載し、一度に多量に送信されるデータを一定レートに平滑化して転送する技術が知られている(例えば、下記特許文献1)。また、サーバに大量のデータを送りつけてサービスを提供不能にするようなDoS攻撃(Denial of Service attack)等のサイバー攻撃への迅速な対応が求められている。
特許文献1では、受信した通信パケットの受け渡しに関する受渡情報を用いて、出力が入力に対して集約される所定の関数によってキューを自動的に振り分けて、キュー毎に帯域制御する技術を開示している。かかる技術は、キューとして用いるバッファの容量を抑制しつつ、通信品質を確保することができる。
特許文献2では、受信したパケットのフローが確定しているか否かを判別し、フローが確定していない場合、ヘッダ情報に対応する帯域制御条件シナリオを検索して、フローを確定し、対応するキューを生成して格納する。フローが確定している場合、対応するキューに格納する。生成されたキューは帯域制御条件に従ってスケジューリングして送信する技術を開示している。かかる技術は、受信したパケットに帯域を自動的に割り当てることが可能となり、サービス提供側の運用管理コストを低減することができる。
特開2013−34164号公報 特開2015−179970号公報
特許文献1の技術では、振り分けるキューに偏りが発生し、利用ユーザ数がキュー数より少ない状態でも同一キューに複数ユーザが重複して割り当てられ、ユーザ間の公平性が保てない場合がある。
特許文献2の技術では、不特定多数のユーザを収容する場合、利用ユーザ数がキュー数を超えると、複数ユーザで共有するキューに割り当てられ、ユーザ間の公平性が保てない場合がある。
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、キューとして用いるバッファの容量を抑制しつつ、通信負荷の偏りを緩和し、通信品質を確保することができる中継技術を提供することである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、一例として、通信パケットを中継する中継装置であって、入力としての通信パケットを受信する入力部と、複数のキューを備え受信した通信パケットを一時的に蓄積するバッファ部と、通信パケットのヘッダ情報に従ってフローを識別してフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定するフロー識別部と、受信した通信パケットを複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する振分部と、キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録するキュー管理部と、フロー識別部において未学習と判定した場合に、該フローをキュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録し、登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除するフロー学習部と、キュー毎に帯域を制御して、複数のキューに蓄積された通信パケットを送信のために出力する帯域制御部と、通信パケットを送信する出力部と、フロー毎に帯域監視を行うキュー管理部と、全フローの使用帯域が所定値以上である場合に、キュー毎の制御帯域を変更する帯域変更部と、帯域の変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信するアラーム検出部と、を備えるようにしたものである。
また、複数のキューを備え通信パケットの送受信を行う中継装置における帯域制御方法であって、
(a)通信パケットに関する情報に従ってフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定する工程と、
(b)通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する工程と、
(c)キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録する工程と、
(d)通信パケットを未学習と判定した場合に、該フローをキュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録する工程と、
(e)登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除する工程と、
(f)キュー毎に帯域を制御して、複数のキューに蓄積された通信パケットを送信する工程と、
(g)フロー毎に輻輳監視を行う工程と、
(h)輻輳が発生した場合に、キュー毎の制御帯域を変更する工程と、
(i)輻輳が発生したフローが制限対象フローである場合に、該フローを制限する工程と、
(j)輻輳が発生すると、管理サーバにアラームを送信する工程と、を備えるようにしたものである。
本発明によれば、不特定多数のユーザを収容し、フローを学習し、キュー状態管理により最適なキュー割り当て行うことにより、キューとして用いるバッファの容量を抑制しつつ、通信負荷の偏りを緩和し、通信品質を確保することが可能となる。
本発明の一実施例としてのルータ装置を用いた通信システムを示す構成図である。 本発明の第1の実施例のルータ装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施例のフローテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施例のキュー管理テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施例のルータ装置が実行する帯域制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例のルータ装置のフロー学習部が実行するフロー学習処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例のルータ装置のキュー管理部が実行する振分先キュー選択処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例のルータ装置のフロー学習部が実行するフローエージング処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例のルータ装置の構成を示す説明図である。 本発明の第2の実施例のフローテーブルの一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施例のキュー管理テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施例のルータ装置が実行する輻輳解消処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例のルータ装置の構成を示す説明図である。 本発明の第3の実施例のルータ装置が実行するDoS対策処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例のルータ装置の構成を示す説明図である。
以上説明した本発明の構成及び作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用したネットワーク中継装置(ルータ装置)について説明する。
A.第1の実施例:
A1.ネットワークの構成:
図1は、本発明の一実施例としてのルータ装置を用いた通信システムを示す説明図である。
この通信システム10は、動画等のコンテンツをストリーミングによってユーザに提供する通信システムである。図示するように、通信システム10は、サーバ装置SV1、SV2と、ルータ装置RT1〜RT5と、クライアント装置CL1〜CL3とを備えている。
サーバ装置SV1、SV2は、コンテンツを提供するサーバ装置であり、各種コンテンツを記憶している。このサーバ装置SV1、SV2は、ルータ装置RT1に直接的に接続されている。なお、ルータ装置RT1に接続されるサーバ装置の数は、説明を簡単にするために2つとして示しているが、3以上であってもよい。
ルータ装置RT1は、ネットワークNWに接続されている。本実施例では、ネットワークNWは、インターネットである。ただし、ネットワークNWの種類は、特に限定するものではなく、専用回線などのWAN(Wide Area Network)であってもよいし、LAN(Local Area Network)であってもよい。
また、ネットワークNWには、ルータ装置RT2が接続されている。本実施例では、サーバ装置SV1、SV2、ルータ装置RT1、RT2は、コンテンツ配信サービスを行うISP(Internet Service Provider)が設置するものである。このルータ装置RT2は、各家庭HM1〜HM3に設置されたルータ装置RT3〜RT5を介して、クライアント装置CL1〜CL3にそれぞれ接続されている。ルータ装置RT2とルータ装置RT3〜RT5との間には、他の中継装置や集線装置が介在してもよい。
クライアント装置CL1〜CL3は、汎用のパーソナルコンピュータである。なお、ルータ装置RT3〜RT5に接続される端末は、サーバ装置SV1、SV2の配信するコンテンツを利用可能なものであればよく、例えば、ネットワーク対応テレビなどであってもよい。また、ルータ装置RT3〜RT5には、複数の端末が接続されていてもよい。また、ルータRT2は、説明を簡単にするために、家庭HM1〜HM3のネットワークに接続されるものとしたが、実際には、例えば、数千や数万の不特定多数の家庭のネットワークに接続するものとすることができる。
かかる通信システム10において、サーバ装置SV1、SV2は、クライアント装置CL1〜CL3から、コンテンツの利用要求を受け付けると、指定されたコンテンツを、利用要求を行ったクライアント装置CL1〜CL3に配信する。ルータ装置RT1、RT2は、サーバ装置SV1、SV2が配信する通信パケットを受信すると、それぞれの通信パケットを一旦バッファに蓄積し、平滑化してクライアント装置CL1〜CL3に向けて転送する。クライアント装置CL1〜CL3は、ルータ装置RT3〜RT5を介して、この転送された通信パケットを受信して、予めインストールされたアプリケーションで利用する。
A2.ネットワーク中継装置の構成:
ルータ装置RT1、RT2の概略構成と、通信パケットの平滑化制御とについて説明する。ルータ装置RT1、RT2は、本実施例においては同一構成であるので、以下では、特に断る場合を除いて、ルータ装置RT1の構成について図2ないし図4を用いて説明する。
図2は、本発明の一実施例のルータ装置の概略構成を示す図である。
図3は、本発明の一実施例のルータ装置が有するフローテーブルの一例を示す説明図である。
図4は、本発明の一実施例のルータ装置が有するキュー管理テーブルの一例を示す説明図である。
ルータ装置RT1は、入力部110とフロー識別部120とフローテーブル130と振分部140とバッファ部150とキュー管理部160とキュー管理テーブル170とフロー学習部180と帯域制御部190と出力部200とを備えている。
入力部110は、外部から通信パケットを受信するインタフェースである。本実施例では、入力部110は、2つの物理ポートを備えている。この2つの物理ポートには、サーバ装置SV1、SV2が接続される。入力部110は、サーバ装置SV1、SV2から通信パケットを受信して、入力を受け付ける。なお、入力部110は、3つ以上の物理ポートを備えていてもよい。この場合、入力部110は、3以上のサーバ装置に接続されてもよい。本実施例においては、入力部110は、通信パケットに、ポート情報をヘッダ情報として付加する構成とした。
フロー識別部120は、通信パケットのヘッダ情報と一致する情報が、フローテーブル130に登録されているかを検索し、登録されていた場合は学習済みと判定し、フローテーブル130に登録されているフローに対応する振分先キューを取得する回路である。登録されていない場合は未学習と判定し、振分先キューを未学習用キューとする回路である。フローテーブル130を検索するためにヘッダ情報内のどのフィールドを使用するかは選択可能に構成されている。具体的には、フロー識別部120は、通信パケットのヘッダ情報内の各フィールドを使用するか否かを切り替える切替回路を備えている(図示省略)。この切替回路は、本実施例では、ルータ装置RT1のCPU(図示省略)からの切替指示を受け付けて、当該指示に応じて、通信パケットのヘッダ情報内の各フィールドから使用するフィールドを選択する。切替指示は、ルータ装置RT1に直接的または間接的に接続された所定の端末からWEBブラウザを介してルータ装置RT1にアクセスし、ルータ装置RT1が送信する設定画面を利用してユーザから受け付けてもよいし、ルータ装置RT1が備えるGUI(Graphical User Interface)や、ディップスイッチを利用して受け付けてもよい。なお、以上の説明からも明らかなように、特定のフィールドのみを固定選択する構成としてもよいことは勿論である。
本実施例のフローテーブル130は、図3に示すように、フロー番号ごとに、対応するエントリの有効、無効を示す有効ビット、一致比較する対象となるフィールドとして、インタフェース、フローの送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、上位プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号が格納され、一致した場合の検索結果となる振分先キュー、後述するエージング処理で使用するヒットビットが格納されている。
振分部140は、入力部110が受け付けた通信パケットを、後述するバッファ部150に確保された学習用キューQ1〜Qm(mは2以上の任意の整数)、未学習用キューQn(nはm+1)のいずれかへ振り分ける回路である。この振り分けは、フロー識別部120におけるフロー検索結果に応じて行われる。
バッファ部150は、入力部110が受け付けた通信パケットを一時的に蓄積するバッファであり、複数のキューQ1〜Qm、Qnが確保されている。本実施例では、キューQ1〜Qm、Qnの各々には、同一の記憶容量が割り当てられている。複数のキューQ1〜Qm、Qnには、上述したように、振分部140での振り分けによって、受信した各々の通信パケットが格納される。なお、輻輳時には、キューQ1〜Qm、Qnの容量を超える通信パケットは、廃棄される。例えば、キューに容量分の通信パケットが既に蓄積されている場合には、新たにバッファ部150に入力される通信パケットは、キューに格納されずに破棄される。
キュー管理部160は、学習用キューQ1〜Qm毎の割り当てフロー数と、キュー長と、使用帯域のうちの少なくとも一つを使用状態としてキュー管理テーブル170に登録し、フロー学習部180からの空きキュー検索指示に従って、キュー毎の使用状態に従って振分先キューを選択する回路である。
キュー管理部160が参照するキュー管理テーブル170は、図4に示すように、各キューに対する使用状態として、割り当てフロー数、後述する平均キュー長を計算するための現在のキュー長、平均帯域を計算するための入力オクテット数統計のうちのひとつ以上が対応づけられて格納されている。
フロー学習部180は、フロー識別部120において未学習と判定した場合に、通信パケットのヘッダ情報と、キュー管理部160において選択した振分先のキューとを、フローテーブル130に登録し、登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該当フローをフローテーブル130から削除する回路である。キュー毎の使用状態は、キュー管理部160から取得する。
帯域制御部190は、キューQ1〜Qm、Qn毎に帯域を制御して、キューQ1〜Qm、Qnに蓄積された通信パケットを送信のために、出力部200に出力する。具体的には、帯域制御部190は、予め設定された帯域制御ルールに基づいてスケジューリングを行い、キューQ1〜Qm、Qnから順次通信パケットを読み出して、出力部200に出力する。出力部200は、通信パケットを外部へ送信するインタフェースである。本実施例では、均等割り当て方式によってスケジュールリングを行うこととした。具体的には、キューQ1〜Qm、Qnに蓄積された通信パケットは、キューQ1〜Qm、Qn間で均等な頻度で読み出される。ただし、スケジューリングアルゴリズムは、特に限定するものではなく、例えば、重み付け均等割り当て方式などであってもよい。また、最低帯域保証方式、最大帯域規制方式、余剰帯域重み付け分配方式などを用いてもよい。
A3.帯域制御処理:
図5は、ルータ装置RT1が実行する帯域制御処理(ステップS50)を示すフローチャートである。
最初のステップS500では、フロー識別部120は、入力部110から受信した通信パケットのヘッダ情報と、フローテーブル130とを参照することによって、通信パケットのヘッダ情報と一致する情報が、フローテーブル130に登録されているかを検索する。
次のステップS501では、フロー識別部120は、フローテーブル130を検索した結果、通信パケットのヘッダ情報が、登録されていた場合は学習済みのフロー、登録されていない場合は未学習フローと判定する。
未学習フローの場合には(ステップS501のYES)、次のステップS502で、フロー識別部120は、フロー学習部180に学習を指示し、フロー学習部180は、フロー学習処理を実行する。
次のステップS503では、フロー識別部120は、振分部140に、振分先キューとして、未学習用キューを指定し、振分部140は、通信パケットを未学習用キューQnに振り分けて、格納する。
学習済みフローの場合には(ステップS501のNO)、次のステップS504で、フロー識別部120は、フローテーブル130で一致したフローのエントリのヒットビットを1に更新する。
次のステップS505では、フロー識別部120は、振分部140に、振分先キューとして、フローテーブル130に登録されているフローに対応する振分先キューを指定し、振分部140は、通信パケットを指示された振分先キューに振り分けて、格納する。
最後のステップS506では、帯域制御部190は、予め設定された帯域制御ルールに基づいてスケジューリングを行い、キューQ1〜Qm、Qnから順次通信パケットを読み出して、出力部200に出力する。
図6は、フロー学習部180が実行するフロー学習処理(ステップS60)を示すフローチャートである。
最初のステップS600では、フロー学習部180は、キュー管理部160に、未使用の空きキューがあるかを問い合わせる。キュー管理部160は、キュー管理テーブル170の割当フロー数が0のキューを検索する。
次のステップS601では、キュー管理部160は、キュー管理テーブル170を検索した結果、未使用の空きキューの有無を判定する。
空きキューがある場合には(ステップS601のYES)、次のステップS602で、キュー管理部160は、空きキューを1つ選択し、フロー学習部180に通知する。
空きキューがない場合には(ステップS601のNO)、次のステップS603で、キュー管理部160は、振分先キュー選択処理を実行し、振分先キュー選択の有無及び選択した場合の振分先キューをフロー学習部180に通知する。
次のステップS604では、フロー学習部180は、振分先キュー選択の有無を判定する。
振分先キュー選択がある場合には(ステップS604のYES)、次のステップS605で、フロー学習部180は、フローテーブル130の有効フラグが0のエントリを検索する。
次のステップS606では、フロー学習部180は、有効フラグが0の空きエントリの有無を判定する。
空きエントリがある場合には(ステップS606のYES)、次のステップS607で、フロー学習部180は、フローテーブル130に、通信パケットのヘッダ情報と、キュー管理部160において選択した振分先のキューとを、ヒットビットを1で登録する。
空きエントリがない場合(ステップS606のNO)及び振分先キュー選択がない場合には(ステップS604のNO)、フローテーブル130への登録処理を行わず、未学習状態のままで終了する。
図7は、キュー管理部160が実行する振分先キュー選択処理(ステップS70)を示すフローチャートである。
最初のステップS700では、キュー管理部160は、振分先キュー選択のモードが、割当数モードであるかを判定する。
割当数モードである場合には(ステップS700のYES)、次のステップS701で、キュー管理部160は、キュー管理テーブル170を検索し、割当フロー数が最小のキューを選択する。
割当数モードでない場合には(ステップS700のNO)、次のステップS702で、キュー管理部160は、振分先キュー選択のモードが、キュー長モードであるかを判定する。
キュー長モードである場合には(ステップS702のYES)、次のステップS703で、キュー管理部160は、キュー管理テーブル170の各キューのキュー長を定期的に読み出し、例えば、現在のキュー長と前回の平均キュー長を元に平均キュー長を計算し、平均キュー長が最短のキューを選択する。
キュー長モードでない場合には(ステップS702のNO)、次のステップS704で、キュー管理部160は、振分先キュー選択のモードが、帯域モードであるかを判定する。
帯域モードである場合には(ステップS704のYES)、次のステップS705で、キュー管理部160は、キュー管理テーブル170の各キューの入力オクテット数を定期的に読み出し、例えば、前回の入力オクテット数と現在の入力オクテット数の差分と前回の平均帯域を元に平均帯域を計算し、平均帯域が最小のキューを選択する。
帯域モードでない場合には(ステップS704のNO)、振分先キューを選択しないで終了する。
図8は、フロー学習部180が定期的に実行することで、通信が継続していないフローをフローテーブル130から削除するフローエージング処理(ステップS80)を示すフローチャートである。
最初のステップ800では、フロー学習部180は、エージング処理対象のフロー番号を0に設定する。
次のステップS801では、フロー学習部180は、フローテーブル130のエージング処理対象のフロー番号のエントリを読み出し、該当のエントリが有効であるかを判定する。
該当のエントリが有効である場合には(ステップS801のYES)、次のステップS802で、該当のエントリのヒットビットの値が0であるかを判定する。
該当エントリのヒットビットが0である場合には(ステップS802のYES)、次のステップS803で、該当エントリを削除する。
該当エントリのヒットビットが0でない場合には(ステップS802のNO)、次のステップS804で、フロー学習部180は、フローテーブル130のエージング処理対象のフロー番号のエントリのヒットビットを0に変更する。
次のステップS805では、フロー学習部180は、エージング処理対象のフロー番号に1加算する。
次のステップS806では、フロー学習部180は、エージング処理対象のフロー番号が最終を超えているかを判定する。
エージング処理対象のフロー番号が最終より大きくない場合には(ステップS806のNO)、エージング処理対象のフロー番号が途中であるので、フロー学習部180は、フローテーブル130のエージング処理対象のフロー番号のエントリを読み出し、該当エントリが有効であるかの判定(ステップS801)からの処理を繰り返し実行する。
エージング処理対象のフロー番号が最終より大きい場合には(ステップS806のYES)、エージング処理対象のフローを全て処理しているので、フローエージング処理を終了する。
A4.効果:
以上説明した第1の実施例におけるルータ装置RT1、RT2によれば、受信した通信パケットが、フロー識別部120、振分部140でフロー毎に振り分けられて、複数のキューQ1〜Qm、Qnに分散化される。このため、輻輳時の通信パケットの廃棄の影響をキューQ1〜Qm、Qn毎に分離することができる。その結果、輻輳の影響がトラフィック全体に及ぶことを抑制して、通信品質を確保することができる。
また、フロー識別部120でユーザをフローにより識別し、ユーザ毎に異なるキューQ1〜Qmに振り分けることで、ユーザ間の公平性を保つことができる。
しかも、通信が発生したフローをフロー学習処理(S60)に従って学習し、通信が終了した学習済みのフローをフローエージング処理(S80)に従って削除することで、事前に発生し得る全てのフロー毎にキューを確保する必要がないので、キューとして用いるバッファの容量を抑制することができる。
B.第2の実施例:
B1.ネットワーク中継装置の構成:
本発明の第2の実施例について図9ないし図11を用いて説明する。説明する。第2の実施例としてのルータ装置RT1は、フロー毎に帯域監視を行い、輻輳発生時には輻輳解消処理を行い、管理サーバにアラームを送信する点が第1の実施例と異なり、その他の点については、第1の実施例と同様である。具体的には、本実施例では、通常時は回線の最大帯域まで使用可能な状態にしておくことにより、帯域を効率的に使用する。一方、輻輳が発生すると帯域を均等割り当てに変更し、輻輳の要因となったフローを振り分ける制限キューQxを用意し、制限キューQxの最大帯域を他のキューより小さく制限する。
図9は、本発明の一実施例のルータ装置の構成を示す説明図である。
図10は、第2の実施例のフローテーブルの一例を示す説明図である。
図11は、第2の実施例のキュー管理テーブルの一例を示す説明図である
図9に示すように、第2の実施例としてのルータRT12

は、第1の実施例と同様に、入力部110とフロー識別部121とフローテーブル131と振分部141とバッファ部151とキュー管理部161とキュー管理テーブル171とフロー学習部181と帯域制御部191と出力部200と、を備えている。第2の実施例では、ルータRT12は、さらに、帯域変更部210とアラーム検出部220を備えている。
入力部110は、第1の実施例と同様に、外部から通信パケットを受信するインタフェースである。
フロー識別部121は、フローテーブル131に登録されているフローに対応する廃棄閾値を取得する点を除き、第1の実施例と同様である。
振分部141は、バッファ部151に確保された制限キューQxへの振り分けを除き、第1の実施例と同様である。
バッファ部151は、第1の実施例と同様に、キューQ1〜Qm、Qnを備え、さらに、制限キューQxを備えている。また、キューに廃棄閾値を超えて通信パケットが既に蓄積されている場合には、新たにバッファ部151に入力される通信パケットは、キューに格納されずに破棄される点を除き、第1の実施例と同様である。
キュー管理部161は、バッファ部151に入力されたフロー毎に帯域監視を行い、全フローの使用帯域が所定値以上である場合に、帯域変更部210に帯域制御の帯域を変更するよう通知する。また、フロー毎の使用帯域が所定値以上である場合に、輻輳解消処理を実行するよう、フロー学習部181及び帯域変更部210に通知する。帯域の変更及び特定フローの輻輳解消処理が発生すると、アラーム検出部220にアラームを送信するよう通知する点を除き、第1の実施例と同様である。
フロー学習部181は、キュー管理部161からの輻輳解消処理の指示に従い、該当キューのフローをフローテーブル131から削除する。または、フローテーブル131の該当フローの廃棄閾値を小さく制限する。または、振分先のキューを制限キューQxに変更する点を除き、第1の実施例と同様である。
本実施例のフローテーブル131は、図10に示すように、フロー番号ごとに、対応するエントリの有効、無効を示す有効ビット、一致比較する対象となるフィールドとして、インタフェース、フローの送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、上位プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号が格納され、一致した場合の検索結果となる振分先キュー、廃棄閾値、エージング処理で使用するヒットビットが格納されている。
帯域制御部191は、キュー管理テーブル171に設定された帯域制御ルールに基づいてスケジューリングを行い、キューQ1〜Qm、Qn、Qxから順次通信パケットを読み出して、出力部200に出力する。また、帯域変更部210からの帯域変更の指示に従い、該当キューの制御帯域を変更する点を除き、第1の実施例と同様である。出力部200は、第1の実施例と同様に、通信パケットを外部へ送信するインタフェースである。本実施例では、通常時は回線の最大帯域まで使用可能な状態にしておくことにより、帯域を効率的に使用する。また、輻輳が発生すると帯域を均等割り当てに変更し、輻輳の要因となったフローを振り分ける制限キューQxの最大帯域を他のキューより小さく制限する。
帯域変更部210は、キュー管理部161からの帯域変更及び輻輳解消処理の指示に従い、キュー管理テーブル171のキュー毎の帯域設定値を変更し、帯域制御部191のキュー毎の帯域制御の帯域変更を指示する。例えば、帯域設定値は、通常時は回線帯域、輻輳発生時は、回線帯域をキューで均等に分割し、制限キューQxの帯域を他のキューの1/10に制限する。なお、帯域変更部210の機能は、帯域制御部191が備えていてもよい。
キュー管理部161が参照するキュー管理テーブル171を、図11に示す。
キュー管理テーブル171は、各キューに対する使用状態として、割り当てフロー数、平均キュー長を計算するための現在のキュー長、平均帯域を計算するための入力オクテット数統計のうちのひとつ以上が対応づけられて格納され、帯域変更部210が変更する帯域設定値が格納されている。
アラーム検出部220は、キュー管理部161からの帯域変更及び輻輳解消処理発生の通知を受け付けると、発生要因の情報を付加したアラームを管理サーバ230に送信する。
B2.帯域制御処理:
第2の実施例における、ルータ装置RT12が実行する帯域制御処理は、キュー管理部161が実行する輻輳解消処理がある点を除き、第1の実施例と同様である。
図12は、キュー管理部161がフロー毎に帯域監視を行い、フロー毎の使用帯域が所定値以上である場合に実行する輻輳解消処理(ステップS120)を示すフローチャートである。
最初のステップS1200では、キュー管理部161は、輻輳解消のモードが、キュー再学習モードであるかを判定する。
キュー再学習モードである場合には(ステップS1200のYES)、次のステップS1201で、キュー管理部161は、該当キューの学習フローを削除するようフロー学習部181に指示する。
キュー再学習モードでない場合には(ステップS1200のNO)、次のステップS1202で、キュー管理部161は、輻輳解消のモードが、帯域変更モードであるかを判定する。
帯域変更モードである場合には(ステップS1202のYES)、次のステップS1203で、キュー管理部161は、該当キューの帯域を変更するよう帯域変更部210に指示する。
帯域変更モードでない場合には(ステップS1202のNO)、次のステップS1204で、キュー管理部161は、輻輳解消のモードが、廃棄閾値変更モードであるかを判定する。
廃棄閾値変更モードである場合には(ステップS1204のYES)、次のステップS1205で、キュー管理部161は、該当フローの廃棄閾値を変更するようフロー学習部181に指示する。
廃棄閾値変更モードでない場合には(ステップS1204のNO)、次のステップS1206で、キュー管理部161は、輻輳解消のモードが、制限キュー割当モードであるかを判定する。
制限キュー割当モードである場合には(ステップS1206のYES)、次のステップS1207で、キュー管理部161は、該当フローを制限キューに振分変更するようフロー学習部181に指示する。
制限キュー割当モードでない場合には(ステップS1206のNO)、輻輳解消処理を終了する。
B3.効果:
以上説明した第2の実施例におけるルータ装置RT12、RT22によれば、第1実施例のルータ装置RT1、RT2と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、ルータ装置RT12、RT22では、通常時は回線の最大帯域まで使用可能な状態にしておくことにより、帯域を効率的に使用することができる。また、キュー管理部161がフロー毎に帯域監視を行い、輻輳を検出するとフロー学習部181と帯域変更部210と連携して輻輳解消処理を実行することにより、ユーザ間の公平性を保ちながら、ヘビーユーザ対策を行うことができる。また、アラーム検出部220が管理サーバ230にアラームを送信することにより、輻輳発生の状態を管理し、収容変更等の根本対策を検討する契機とすることができる。
C.第3の実施例:
C1.ネットワーク中継装置の構成:
本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例としてのルータ装置RT13は、フロー毎にDoS攻撃を識別し、DoS攻撃発生時にはDoS対策処理を行い、管理サーバにアラームを送信する点が第1の実施例と異なり、その他の点については、第1の実施例と同様である。
図13は、本発明の第3の実施例としてのルータRT13の概略構成図を示す図である。
図13に示すように、第3の実施例としてのルータRT13は、第1の実施例と同様に、入力部110とフロー識別部121とフローテーブル132と振分部141とバッファ部151とキュー管理部162とキュー管理テーブル172とフロー学習部182と帯域制御部190と出力部200と、を備えている。第3の実施例では、ルータRT13は、さらに、DoS検知部240とアラーム検出部220を備えている。
入力部110と、フロー識別部121と、振分部141と、バッファ部151は、第2の実施例と同様である。
DoS検知部240は、DoS検知アプライアンス250に従って、フロー毎にDoS攻撃の有無を識別し、キュー管理部162にDoS攻撃が発生したフローを通知する。
キュー管理部162は、DoS検知部240においてDoS攻撃と識別されたフローに対して、DoS対策処理を実行するよう、フロー学習部182に通知する。DoS対策処理が発生すると、アラーム検出部220にアラームを送信するよう通知する点を除き、第1の実施例と同様である。
フロー学習部182は、キュー管理部162からのDoS対策処理の指示に従い、フローテーブル132の該当フローの廃棄閾値を小さく制限する。または、振分先のキューを制限キューQxに変更する点を除き、第1の実施例と同様である。
帯域制御部190と、出力部200は、第1の実施例と同様である。
アラーム検出部220は、キュー管理部162からのDoS対策処理発生の通知を受け付けると、発生要因の情報を付加したアラームを管理サーバ230に送信する。
C2.帯域制御処理:
第3の実施例における、ルータ装置RT13が実行する帯域制御処理は、キュー管理部162が実行するDoS対策処理がある点を除き、第1の実施例と同様である。
図14は、キュー管理部162が、DoS検知部240においてDoS攻撃と識別されたフローに対して実行するDoS対策処理(ステップS140)を示すフローチャートである。
最初のステップS1400では、キュー管理部162は、DoS対策のモードが、廃棄閾値変更モードであるかを判定する。
廃棄閾値変更モードである場合には(ステップS1400のYES)、次のステップS1401で、キュー管理部162は、該当フローの廃棄閾値を変更するようフロー学習部182に指示する。
廃棄閾値変更モードでない場合には(ステップS1400のNO)、次のステップS1402で、キュー管理部162は、輻輳解消のモードが、制限キュー割当モードであるかを判定する。
制限キュー割当モードである場合には(ステップS1402のYES)、次のステップS1403で、キュー管理部162は、該当フローを制限キューに振分変更するようフロー学習部182に指示する。
制限キュー割当モードでない場合には(ステップS1402のNO)、輻輳解消処理を終了する。
C3.効果:
以上説明した第3の実施例におけるルータ装置RT13、RT23によれば、第1実施例のルータ装置RT1、RT2と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、ルータ装置RT13、RT23では、DoS検知部240において識別されたDoS攻撃のフローに対して、キュー管理部162がフロー学習部180と連携してDoS対策処理を実行することにより、ユーザ間の公平性を保ちながら、DoS攻撃対策を行うことができる。また、アラーム検出部220が管理サーバ230にアラームを送信することにより、DoS攻撃の状態を管理し、セキュリティ強化等の根本対策を検討する契機とすることができる。
D.第4の実施例:
D1.ネットワーク中継装置の構成:
本発明の第4の実施例について説明する。第4の実施例としてのルータ装置RT14は、未学習のフローを割り当てる未学習用キューを複数のキューで構成し、ハッシュ関数で振り分ける点が第1の実施例と異なり、その他の点については、第1の実施例と同様である。
図15は、本発明の一実施例のルータRT14の概略構成図を示す図である。
図15に示すように、第4の実施例としてのルータRT14は、第1の実施例と同様に、入力部110とフロー識別部120とフローテーブル130と振分部142とバッファ部152とキュー管理部160とキュー管理テーブル170とフロー学習部180と帯域制御部190と出力部200と、を備えている。
入力部110と、フロー識別部120と、キュー管理部160と、フロー学習部180と、帯域制御部190と、出力部200は、第1の実施例と同様である。
振分部142は、未学習のフローを、バッファ部150に未学習用キューQnの代わりに確保されたハッシュ用キューQy〜Qzへハッシュ関数により振り分ける点を除き、第1の実施例と同様である。
バッファ部152は、第1の実施例と同様に、キューQ1〜Qmを備え、さらに、未学習用キューQnの代わりにハッシュ用キューQy〜Qzを備えている点を除き、第1の実施例と同様である。
D2.効果:
以上説明した第4の実施例におけるルータ装置RT14、RT24によれば、第1実施例のルータ装置RT1、RT2と同様の作用・効果を得ることができる。
さらに、通常フローは学習せず、振分部140においてハッシュ関数によりハッシュ用キューQy〜Qzから振り分け先を決定し、重要なフローのみを学習し、学習用キューQ1〜Qmに振り分けることにより、重要フローの帯域を確実に保証することができる。逆に、異常なフローのみを学習することにより、学習用キューQ1〜Qmの最大帯域を小さく設定することで、異常なフローのみ帯域を制限することができる。その結果、学習するフローの数を削減し、フローテーブル130の容量を抑制することができる。
E.その他の実施形態:
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における構成要素のうち、独立クレームに記載された要素に対応する要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。また、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、中継装置のほかに、複数の中継装置を備えた通信システム、中継方法、中継プログラム、当該プログラムを記録した記憶媒体等としても実現することができる。
以下、本発明の適用例をまとめる。
[適用例1] 通信パケットを中継する中継装置であって、入力としての通信パケットを受信する入力部と、複数のキューを備え、前記受信した通信パケットを一時的に蓄積するバッファ部と、前記入力部は、複数の入力用物理ポートを備え、前記複数の入力用物理ポートのうちの、前記通信パケットを受け付けた前記入力用物理ポートを識別可能なポート情報及び前記通信パケットのヘッダ情報に従ってフローテーブルを検索し、該当フローが学習済みか否かを判定するフロー識別部と、前記受信した通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する振分部と、前記キュー毎の割り当てフロー数と、キュー長と、使用帯域のうちの少なくとも一つを使用状態としてキュー管理テーブルに登録するキュー管理部と、前記フロー識別部において未学習と判定した場合に、該当フローを前記キュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録し、登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該当フローをフローテーブルから削除するフロー学習部と、前記キュー毎に帯域を制御して、前記複数のキューに蓄積された通信パケットを送信のために出力する帯域制御部と、通信パケットを送信する出力部を備えることを特徴とする中継装置。
適用例1のネットワーク中継装置によれば、受信した通信パケットが、フローに基づいて複数のキューに分散化される。このため、輻輳時の通信パケットの廃棄の影響をキュー毎に分離することができる。その結果、輻輳の影響がトラフィック全体に及ぶことを抑制して、通信品質を確保することができる。また、ユーザをフローにより識別することで、ユーザ間の公平性を保つことができる。しかも、通信が発生したフローをキュー毎の使用状態に従って決定した振り分け先のキューと共に学習し、通信が終了した学習済みのフローを削除することで、事前に発生し得る全てのフロー毎にキューを確保する必要がないので、キューとして用いるバッファの容量を抑制することができる。
[適用例2] 適用例1記載の中継装置であって、前記フロー毎に帯域監視を行うキュー管理部と、全フローの使用帯域が所定値以上である場合に、前記キュー毎の制御帯域を変更する帯域変更部と、前記フロー毎の使用帯域が所定値以上であるフローを割当てる制限キューと、帯域の変更及び制限キューへの振り分け変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信するアラーム検出部とを備えることを特徴とする中継装置。
適用例2のネットワーク中継装置によれば、通常時は回線の最大帯域まで使用可能な状態にしておくことにより、帯域を効率的に使用することができる。また、輻輳が発生すると帯域を均等割り当てに変更し、輻輳の要因となったフローの割り当てを、最大帯域を他のフローより小さく制限する制限キューに変更することにより、ユーザ間の公平性を保ちながら、ヘビーユーザ対策を行うことができる。また、アラームを管理サーバに送信することにより、輻輳発生の状態を管理し、収容変更等の根本対策を検討する契機とすることができる。
[適用例3] 適用例1記載の中継装置であって、DoS検知アプライアンスに従って、前記フロー毎にDoS攻撃を識別するDoS検知部と、DoS攻撃と認識したフローを割当てる制限キューと、制限キューへの振り分け変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信するアラーム検出部とを備えることを特徴とする中継装置。
適用例3のネットワーク中継装置によれば、DoS攻撃のフローの割り当てを、最大帯域を他のフローより小さく制限する制限キューに変更すことにより、ユーザ間の公平性を保ちながら、DoS攻撃対策を行うことができる。また、アラームを管理サーバに送信することにより、DoS攻撃の状態を管理し、セキュリティ強化等の根本対策を検討する契機とすることができる。
[適用例4] 適用例1記載の中継装置であって、未学習のフローを割り当てる未学習用キューを複数のキューで構成し、ハッシュ関数により振り分けることを特徴とする中継装置。
適用例4のネットワーク中継装置によれば、通常フローは学習せず、ハッシュにより振り分け先キューを決定し、重要なフローを学習することにより、重要フローの帯域を確実に保証することができる。また、異常なフローを学習することにより、最大帯域を小さく制限することができる。その結果、学習するフローの数を削減し、フローテーブルの容量を抑制することができる。
本発明の形態は、ネットワーク中継装置及び帯域制御方法に限るものではなく、例えば、ネットワーク中継装置とは異なる他のネットワーク機器、帯域制御装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムなどの他の形態に適用することもできる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
10:通信システム
110:入力部
120,121:フロー識別部
130,131,132:フローテーブル
140,141:振分部
150,151:バッファ部
160,161,162:キュー管理部
170,171,172:キュー管理テーブル
180,181,182:フロー学習部
190:帯域制御部
200:出力部
210:帯域変更部
220:アラーム検出部
230:管理サーバ
240:DoS検知部
250:DoS検知アプライアンス
SV1、SV2:サーバ装置
RT1、RT2、RT3、RT4、RT5、RT12、RT13,RT14:ルータ装置
NW:ネットワーク
HM1、HM2、HM3:家庭
CL1、CL2、CL3:クライアント装置
Q1〜Qm:学習用キュー
Qn:未学習用キュー
Qx:制限キュー
Qy〜Qz:ハッシュ用キュー

Claims (10)

  1. 通信パケットを中継する中継装置であって、
    入力としての通信パケットを受信する入力部と、
    複数のキューを備え、前記受信した通信パケットを一時的に蓄積するバッファ部と、
    前記通信パケットのヘッダ情報に従ってフローを識別してフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定するフロー識別部と、
    前記受信した通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する振分部と、
    前記キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録するキュー管理部と、
    前記フロー識別部において未学習と判定した場合に、該フローを前記キュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録し、登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除するフロー学習部と、
    前記キュー毎に帯域を制御して、前記複数のキューに蓄積された通信パケットを送信のために出力する帯域制御部と、
    通信パケットを送信する出力部と、
    前記フロー毎に帯域監視を行うキュー管理部と、
    全フローの使用帯域が所定値以上である場合に、前記キュー毎の制御帯域を変更する帯域変更部と、
    帯域の変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信するアラーム検出部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 請求項1の中継装置であって、
    前記入力部は、複数の入力用物理ポートを備え、
    前記出力部は、複数の出力用物理ポートを備え、
    前記複数の入力用物理ポートのうちの、前記通信パケットを受信した前記入力用物理ポートを識別可能なポート情報と、
    前記複数の出力用物理ポートのうちの、前記通信パケットを送信する前記出力用物理ポートを識別可能なポート情報とのうちの少なくとも一方及び、
    前記通信パケットのヘッダ情報に従ってフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定するフロー識別部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  3. 請求項1ないし請求項2のいずれか記載の中継装置であって、
    前記フロー学習部は、前記フロー毎の使用帯域が所定値以上であり、該フローが制限対象フローである場合に、該フローを制限キューに振り分け変更し、
    前記アラーム検出部は、制限キューへの振り分け変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信することを特徴とする中継装置。
  4. 請求項1ないし請求項2のいずれか記載の中継装置であって、
    前記フロー学習部は、前記フロー毎の使用帯域が所定値以上であり、該フローが制限対象フローである場合に、該フローの廃棄閾値を変更し、
    前記アラーム検出部は、廃棄閾値の変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信することを特徴とする中継装置。
  5. 通信パケットを中継する中継装置であって、
    入力としての通信パケットを受信する入力部と、
    複数のキューを備え、前記受信した通信パケットを一時的に蓄積するバッファ部と、
    前記通信パケットのヘッダ情報に従ってフローを識別してフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定するフロー識別部と、
    前記受信した通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する振分部と、
    前記キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録するキュー管理部と、
    前記フロー識別部において未学習と判定した場合に、該フローを前記キュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録し、登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除するフロー学習部と、
    前記キュー毎に帯域を制御して、前記複数のキューに蓄積された通信パケットを送信のために出力する帯域制御部と、
    通信パケットを送信する出力部と、
    ネットワークセキュリティアプライアンスに従って、前記フロー毎に異常を識別するセキュリティ異常検知部と、
    異常と識別されたフローを制限キューに振り分け変更するフロー学習部と、
    制限キューへの振り分け変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信するアラーム検出部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  6. 請求項5に記載の中継装置であって、
    前記フロー学習部は、異常と識別されたフローの廃棄閾値を変更し、
    前記アラーム検出部は、廃棄閾値の変更が発生すると、管理サーバにアラームを送信することを特徴とする中継装置。
  7. 請求項1、請求項2または請求項5のいずれか記載の中継装置であって、
    前記振分部は、未学習のフローを割り当てる未学習用キューを複数のキューで構成し、前記通信パケットに関する情報を入力値として、出力が入力に対して集約される所定の関数により振り分けることを特徴とする中継装置。
  8. 複数のキューを備え通信パケットの送受信を行う中継装置における帯域制御方法であって、
    (a)前記通信パケットに関する情報に従ってフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定する工程と、
    (b)前記通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する工程と、
    (c)前記キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録する工程と、
    (d)前記通信パケットを未学習と判定した場合に、該フローを前記キュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録する工程と、
    (e)登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除する工程と、
    (f)前記キュー毎に帯域を制御して、前記複数のキューに蓄積された通信パケットを送信する工程と、
    (g)前記フロー毎に輻輳監視を行う工程と、
    (h)輻輳が発生した場合に、前記キュー毎の制御帯域を変更する工程と、
    (i)輻輳が発生したフローが制限対象フローである場合に、該フローを制限する工程と、
    (j)輻輳が発生すると、管理サーバにアラームを送信する工程と、
    を備えることを特徴とする帯域制御方法。
  9. 複数のキューを備え通信パケットの送受信を行う中継装置における帯域制御方法であって、
    (a)前記通信パケットに関する情報に従ってフローテーブルを検索し、該フローが学習済みか否かを判定する工程と、
    (b)前記通信パケットを前記複数のキューのいずれかへ振り分けて格納する工程と、
    (c)前記キュー毎の使用状態をキュー管理テーブルに登録する工程と、
    (d)前記通信パケットを未学習と判定した場合に、該フローを前記キュー毎の使用状態に従って振り分け先のキューを決定し、フローテーブルに登録する工程と、
    (e)登録済みのフローの通信が継続していない場合に、該フローをフローテーブルから削除する工程と、
    (f)前記キュー毎に帯域を制御して、前記複数のキューに蓄積された通信パケットを送信する工程と、
    (g)ネットワークセキュリティアプライアンスに従って、前記フロー毎にセキュリティ異常を識別する工程と、
    (h)セキュリティ異常と識別されたフローを制限する工程と、
    (i)制限を行うと、管理サーバにアラームを送信する工程と、
    を備えることを特徴とする帯域制御方法。
  10. 請求項8ないし請求項9のいずれか記載の帯域制御方法であって、さらに、
    (k)未学習のフローを、前記通信パケットに関する情報を入力値として、出力が入力に対して集約される所定の関数により、複数の未学習用キューに振り分ける工程
    を備えることを特徴とする帯域制御方法。
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