JP6802343B1 - かつら用ストッパ、及び、かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】かつらを頭に取り付けるとき、取り外すときに自分の毛髪に与えるダメージを少なくするかつら用ストッパを開発すること。【解決手段】方形のフレーム、くし歯状部材、固定部材を備えたかつら用ストッパであって、フレームは、短片で分割された2つのフレーム部材、あるいは長辺部材と短辺部材が接続されており、固定部材は、フレームの長辺の中間部に固着されており、くし歯状部材は、細長いピンを有し、フレームの短辺にピンが取り付けられており、フレームは、固定部材で規制されている対向する長辺の中間部の離間距離よりも、短辺側の離間距離が短くなるように接合されていて、反転可能な弓反りに反っていることを特徴とするかつら用ストッパ【選択図】図2

Description

本発明は、かつらに関する技術分野に関し、特に、かつらを装着者の自毛に固定するのに用いられるかつら用ストッパ、及び、かつら用ストッパを取り付けたかつらに関する。
かつらを装着する場合、一般的に、接着によりかつらを装着者の頭部に固定する方法や、ストッパによりかつらを装着者の自毛に固定する方法がある。
ストッパによりかつらを装着者の自毛に固定する場合、凹状と凸状とに反転可能なベー
ス部を反転させることで、挟持ピンにより自毛を挟み込む方法がとられている。
例えば、図11に従来例1として示すかつら用ストッパ(例えば特許文献1(実公平2-38895号公報)等参照)は、長方形のフレームの長辺の片側にくし歯状部材が取り付けてあり、弓反りになっているフレームを反転することによりくし歯状部材のピンが他方の長辺側に対して開閉する構成となっている。このかつら用ストッパは、ピンが頭側になるようにかつらに取り付けられ、開状態(b)から閉状態(a)に変化させることにより自毛をピンが挟み込んで、かつらを取り付ける機構である。この取り付け動作を行うときは、ストッパのフレームを開状態にしてピンを髪の根元に下から差し込み、フレームの長辺の真ん中が頭に当たり、両側の短辺側が頭のカーブとは反対に弓反りになって浮いている状態になっている。この状態で両短辺を頭側に押すことにより閉状態(a)に反転することができる。一方、かつらを取り外すときは、かつら用ストッパを引っ張って頭から浮かすか反転してフレームの長辺の真ん中と両短辺の3点を支持して、反転する必要がある。このかつら用ストッパは、かつらの取り付け時には髪の根元に差し込む行為、かつらの取り外し時には、毛髪にくいこんでいるピンを引っ張ることとなり、少ない自毛にダメージを与えることとなる。
特許文献2(特開2013−40430号公報)には、独立した方形の2つの枠体を備えており、第1の枠体の一部と第2の枠体の一部とを真ん中で重ねて接合した接合部を有するストッパー枠体と、両側の短辺側にくし歯の基端を固定したかつら用ストッパが開示されている。このかつら用ストッパも反転してピンを開閉するものであって、髪に対して左右から挟み込んで止めるものである。このかつら用ストッパでも、3点を支持して開閉反転作業を行う必要があることは、従来例1と同様である。
実公平2−38895号公報 特開2013−40430号公報
本発明は、かつらを頭に取り付けるとき、取り外すときに自分の毛髪に与えるダメージを少なくするかつら用ストッパを開発することを目的とする。
本発明は、主に次の構成による。
1.方形のフレーム、くし歯状部材、固定部材を備えたかつら用ストッパであって、
フレームは、短片で分割された2つのフレーム部材、あるいは長辺部材と短辺部材が接
続されており、
固定部材は、弾性部材であって、フレームの長辺の中間部に固着されており、
くし歯状部材は、細長いピンを有し、フレームの短辺にピンが取り付けられており、
フレームは、固定部材で規制されている対向する長辺の中間部の離間距離よりも、短辺
側の離間距離が短くなるように接合されていて、反転可能な弓反りに反っており、閉状態で固定部材は側面視で長辺部材の外側に湾曲していることを特徴とするかつら用ストッパ。
2.くし歯状部材は、基部片と該基部片に取り付けられた複数の細長いピンを有し、
フレームの短片がくし歯状部材の基部片で形成されていることを特徴とする1.記載の
かつら用ストッパ。
3.分割された2つのフレーム部材は、方形のフレームを対角状に分割されたL字状に形
成されており、短辺に複数の細長いピンが取り付けられていることを特徴とする1.記載
のかつら用ストッパ。
4.かつら用ストッパは、長辺と固定部材が反転可能な弓反り形を形成しており、
くし歯状部材が開状態で両側の短辺を押すことによって、くし歯状部材が固定部材に接触
する閉状態の閉弓反り形に変化し、
くし歯状部材が閉状態で固定部材を押すことによって、くし歯状部材を開く状態の開弓反
り形に変化することを特徴とする1.〜3.いずれかに記載のかつら用ストッパ。
5.固定部材は、1ないし複数であって、ラバー材で被覆されていることを特徴とする1
.〜4.のいずれかに記載のかつら用ストッパ。
6.かつらの裏面に1.〜5.のいずれかに記載されたかつら用ストッパを取り付けたか
つら。
7.かつら用ストッパは、かつらの裏面にくし歯状部材を頭側にして取り付けられており
、くし歯状部材が開の状態で頭に被着し、フレームの両側の短辺を押して、くし歯状部材
のピンとフレームの間に自毛を挟み込んで閉状態の閉弓反り形に変化してかつらを装着状
態とし、
かつらが装着された状態では、固定部材を押すことによって、くし歯状部材を開いた状態の開弓反り形に変化して、かつらを外すことができることを特徴とする6.記載のかつら。
1.本発明のかつら用ストッパは、フレームを反転する動作をする際に3点支持をする必要がなく、かつらを頭に取り付けるとき、取り外すときに自分の毛髪に与えるダメージが少ないかつら用ストッパである。
2.特に、かつらを頭から取り外すときに、かつら用ストッパを反転させて、くし歯状部材のピンを開状態にする動作を、方形のフレームの中央部に、長辺同士に渡されたアーチ状になっている固定部材を押すだけで実現できるので、取り外し動作に伴う髪へのダメージがほとんどない。取り付けるときは、両側の短辺を押すことにより、ピンは毛髪に左右から侵入するので、無理に毛髪の根元にくいこませる必要はないので、ダメージは少ない。
3.方形のフレームの中央部にある固定部材にラバー材を被覆したので、ピンと固定部材の間に挟まれた毛髪は、しっかりと押さえられて、かつらの取り付けが安定する。本発明のかつら用ストッパを用いたかつらは、かつら装着者の頭部に確実に安定して固定することができる。そして、被着されたかつらのストッパの開閉をかつらの表側から操作することができる。即ち、かつらベースを裏返す必要が無いので、挟み込んだ毛髪は引っ張られずにダメージが少ないこととなる。
4.本発明のかつら用ストッパを取り付けたかつらは、部分用かつら、前頭用かつらを含むものである。
実施例1のかつら用ストッパの斜視図を示す。 実施例1のかつら用ストッパの平面図を示す。 実施例1のかつら用ストッパの構成部品図を示す。 実施例1のかつら用ストッパのフレームを示す。 かつら用ストッパの開閉を示す図 実施例2かつら用ストッパ平面図を示す。 実施例2のかつら用ストッパの部品構成を示す。 実施例3のかつら用ストッパの平面図を示す。 実施例3のかつら用ストッパ部品構成を示す。 かつら用ストッパを装着したかつらを示す。 従来例1のかつら用ストッパを示す。 従来例2のかつら用ストッパを示す。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、毛髪にダメージの少ないかつら用ストッパとかつら用ストッパを取り付けたかつらに関する発明である。
本発明のかつら用ストッパは、長辺と短辺を有する方形のフレームを有し、対向する長辺の中間に固定部材を設け、両短辺にピンを備えたくし歯状部材を設けたものである。フレームは、中間の固定部材で規定された間隔よりも短辺側が短くなるように設定されている。この構成により、長辺は弓反りになっており、固定部材もアーチ状となり、反転可能なフレーム構造となっている。
弓反りになっているフレームの反転は、中央部にあるアーチ状になっている固定部材を操作することができる。即ち、固定部材のアーチを押し込むと反対側に反り返る力が働くので、フレーム全体も反転することとなる。但し、かつらを頭に被着した状態では、反転動作を、開動作の時は表側に凸となったアーチになっている固定部材を押すことができる、一方、閉動作では凹んでいるので、フレームの両端を押して反転させることなる。
したがって、反転動作は、閉動作を両端の2か所を支持して行うことができ、開動作は中央部の1か所(固定部材)を押して行うことができる。これに対して、従来例1、2などに示す従来例では、中央部と両端の3か所を支持して開閉動作を行う必要があるが、フレームが反転することにより、くし歯状部材のピンは、固定部材に対して接触と離反をすることとなる。このピンの接触を閉状態、離反を開状態とする。閉状態において、毛髪を挟み込み、開状態において挟み込んでいた毛髪を開放することとなる。かつらベースに取り付けたかつら用ストッパをこの開閉動作をすることによって、かつらを着脱できることとなる。
本発明のかつら用ストッパは、開閉動作に関し、両端にある短辺の2か所を押すことによって閉動作を行うことができ、中央部である1か所の固定部材を押すことによって開動作を行うことができる。したがって、頭に装着されたかつらの着脱に伴うかつら用ストッパの開閉は、かつらの表側から操作することができる。
フレームは、長辺と短辺を有する方形であって、2つの長辺部材と2つの短辺部材の4部材から形成することもでき、あるいは、短辺側で分割した「コ」形又は「L」形の2部材で形成することもできる。フレームは、弓反りになって、反転するように形成されるので、弾性を有する薄板が適している。
対向する長辺の中間部に固定部材を差し渡している。固定部材はフレームの短辺よりも長い部材を用いている。固定部材も、アーチ状に反って、反転するので弾性のある薄板が適している。固定部材は、中央部に1本あるいは2本、さらに数本設けることもできる。
したがって、固定部材が中央部に取り付けられた方形のフレームは、中央部の幅が広がるように付勢されるが、板状のフレームはそのまま外側に湾曲することはできず、弓状に反ることとなる。固定部材も反作用を受けて、アーチ状に反ることとなる。
本発明のかつら用ストッパを反らせる構造は、短辺部よりも長い固定部材をフレームの中間部に設けたことによる。反転は、反りの方向を変えることである。
方形のフレームの隅部は、反りが形成されやすいように「R」がつけられていることが好ましい。
分割されたフレーム端部は、頭皮への接触安全性の観点から先端を半円形に形成することが望ましい。
また、分割されているフレームの長辺部の先端は、短辺部に向かって曲げて形成することが好ましい。長辺部の先端を短辺部側に曲げて延長すると、延長部分が反転操作の力(特に、開から閉への操作時)を伝えやすくなる。
方形のフレームには、かつらベースに取り付けるために縫い付け用の穴を形成することができる。縫着用の穴は、4隅、あるいは、短辺部中央の2か所などに設けることができる。かつらベースへのかつら用ストッパの取り付けは、縫着用の穴の有無にかかわらず接着や粘着手段を用いることができる。例えば、一時的に使用する部分用かつらの場合は、両面テープを用いることもできる。
フレーム部材、固定部材は、バネ製のある薄い細幅の板状の材料を用いる。
例えば、ステンレスやチタンなどの金属材料でできたバネ鋼材、ポリアミド、ポリエーテルなどの合成樹脂材料がある。
さらに、合成樹脂材料としては、例えば、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド(PI)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂(PVC)、メタクリル樹脂(PMMA)等を挙げることができる。
くし歯状部材は、フレームの短辺側に取り付けられたバネ性のある細長いピンを複数備えている。ピンの形状は、直線、曲線、折れ曲がり角度をつけたものなどがある。毛髪の挟持力などを考慮して適宜設計する。
ピンの長さは、フレームの短辺部から固定部材までの長さを有し、左右のピンの先端が交差するほどの長さにすることもできる。
ピンの本数は、2〜6本程度であるが、かつら用ストッパの大きさにもよるので、特に限定されず、任意である。
ピンをフレームの短辺に溶接などして直接取り付けることもできる。また、板状の基部にピンを取り付けてくし歯状部材を構成することもできる。
ピンの先端は、丸くして、接触する頭皮を傷めないようにする。さらに、樹脂に浸漬するディッピング処理を行って、樹脂コーティングを行うことが好ましい。
本発明のかつら用ストッパは、固定部材とくし歯状部材のピンとの間に毛髪を挟圧保持するものである。滑りを抑えて、挟持力を調整するために固定部材に滑り止め処理を施すことができる。
滑り止めとして、シリコンチューブや、その他の樹脂等からなるチューブや樹脂被膜を用いることができる。チューブは固定部材に挿入することができ、樹脂被膜は固定部材に塗布して形成することができる。
滑り止め用の樹脂材料として、例えばウレタン樹脂、シリコン樹脂、ブタジエンゴム、ポリウレタンエラストマー等がある。
かつら用ストッパは、部分かつらや全頭用かつらのかつらベースに取り付けられる。かつら用ストッパは、縫着や接着によって、かつらベースに取り付けられる。縫着する場合は、かつらフレームの4隅などに縫着用の穴を設ける。
例えば、全頭用のかつらでは、前頭部、後頭部、及び両側頭部に対応する位置の合計4箇所に本発明のかつら用ストッパが取り付けられている。 また、かつらベースにおけるかつら用ストッパの配置は、これに限定されず、例えば2個若しくは3個、又は5個以上のかつら用ストッパをかつらベースに配置することができる。
実施例1のかつら用ストッパに関して図1〜5に示す。
図1はかつら用ストッパ100の斜視図で、くし歯状部材2のピンの開状態を図(a)に、閉状態を(b)に示している。
図2はかつら用ストッパ100の平面、図3はかつら用ストッパ100の部品構成、図4はかつら用ストッパ100のフレーム、図5はかつら用ストッパ100の開閉状態を示している。
かつら用ストッパ100は、方形のフレーム1、くし歯状部材2、固定部材3を備えている。
フレーム1は、長辺1aと短片1bを有している。実施例1では、フレーム1は短辺1bを中央部で分割した2つのフレーム部材11、12を接続して形成されている。
固定部材3は、フレーム1の長辺1aの中間部に2本固着されている。
細長いピン26を有するくし歯状部材2がフレーム1の短辺1bに取り付けられている。
固定部材3は、短辺部の長さよりも少し長いので、フレーム1は長辺が中央部で幅が広げられるように付勢を受け、弓反りに反ることによって、この付勢力を吸収している。一方、固定部材3には、フレームの反りの反作用が働き、固定部材3もアーチ形に反ることとなる。
図3に実施例1の部品構成が示されている。
(a)はフレーム部材を示し、「コ」形の2つのフレーム部材11、12で構成されている。フレーム部材11、12は、長辺部11L、12Lと短辺部11S、12Sを備えている。隅部にはかつらベースへの取り付け用穴となる取付用穴16、16、16、16が形成され、短辺部11S、12Sの先端部には連結用穴14L、14R、15L、15Rが設けられている。
(b)は、細い薄板状の2本の固定部材31、32が図示されている。
(c)は、くし歯状部材2が示されており、ピン26あるいはピン26を基部片23に取り付けてくし歯状部材2が形成される。くし歯状部材は右くし歯状部材21と左くし歯状部材22の2つが用意されている。
図4には、かつら用ストッパ100のフレームの組立と反転の様子が示されている。
図3に示された2本のフレーム部材11、12を対向させて、固定部材31、32で結合した状態を(a)に示している。この状態で2本のフレーム部材の間隔はL1であり、短辺部に設けられた上下の連結用穴14R、15Rには、Δdの隙間が開いている。
上下のフレーム部材11、12を短辺部で結合した状態を(b)に示す。このΔdを詰めて上下の連結用穴14R、15R及び連結用穴14L、15Lを合わせて、ハトメなどで結合している。この結合部を接合穴13とする。このΔdは、1mm程度でも良く、反りの程度に合わせて適宜設定することができる。
図(b)に示すフレーム1を長辺側から見た状態を(c)に示す。フレーム1は、上反りあるいは下反りに反った状態となっている。フレーム部材11、12の端部側は接合部13で結合されており、反ったフレーム部材11、12の上方にアーチ形に反った固定部材31、32の頂部がいている。
図5にかつら用ストッパを反転した場合に生ずる、くし歯状部材のピンが接離した開閉状態を示している。図4(c)では、フレームの弓反り状態を示しているが、これに、くし歯状部材を加え、頭に当接した状態を図5では模擬している。
(a)は、かつら用ストッパが、閉状態で弓反りになっている状態を示している。かつらに取り付けた使用状態では、かつら用ストッパは頭の想定ラインに対して、凸状になっており、左右のくし状部材21、22のピンは固定部材31、32と密着し、間に毛髪を挟持している。この状態でかつら用ストッパの中央付近に力Fをいれて押すと固定部材31、32が伸ばされ、ひずみを反転して吸収しようとするので、フレーム1の長辺部も反転し、(b)に示す凹状態の弓反り姿勢になる。この状態で、毛髪は開放されるので、かつらを脱ぐことができる。
かつらを頭に取り付ける場合は、(b)の凹状態で頭に当接しており、浮いている両端を押すと、頭に当接しているフレーム1の中央部が固定点となり、フレーム1の長辺が伸ばされ、ひずみを反転して吸収しようとするので、フレーム1の長辺部も反転し、(a)に示す凸状態の弓反り姿勢になる。
(c)及び(d)は短辺側から見た凸状態で(a)から(b)に反転する状態を示している。
実施例2のかつら用ストッパ200を図6、7に示す。
かつら用ストッパ200は方形のフレームが短辺部をくし歯状部材2の基部片23で構成している点が実施例1のかつら用ストッパ100と異なるところである。
図7にかつら用ストッパ200の構成図を示す。
かつらフレーム11、12は、フレームの長辺1aから短辺側に短い短辺部11S、12Sがある。角部には連結・取付用穴17が設けられている。
固定部材31、32は、図3と同様である。くし歯状部材2は、基部片23に4本のピン26が取り付けられている。基部片23は、弾性の薄板で構成され、短辺の長さを有している。基部片23の両端には連結穴24が設けられている。
フレーム11、12を対向させて固定部材31、32で接続し、さらに、基部片23の連結穴24とフレーム11、12の連結・取付用穴17を重ねて、ハトメなどで結合する。この結合部を接続穴13とし、取付穴16を兼用する。
基部片23は、固定部材31、32より短く形成されているので、フレーム1は、実施例1のかつら用ストッパ100と同様に弓反りに形成される。
かつら用ストッパ200の反転操作もかつら用ストッパ100と同様に行うことができる。
実施例3のかつら用ストッパ300を図8、9に示す。
かつら用ストッパ300は方形のフレームを長辺と短辺が「L」形になるように分割して構成している点が実施例1のかつら用ストッパ100と異なるところである。
2つのL形フレーム部材5、6は、方形のフレーム1を対角状に分割され長辺部51、61と短辺部52、62からなるL形状に形成されており、短辺部52、62に細長いピン26が複数取り付けられている。
図9に示すように、かつら用ストッパ300は、2本のL形フレーム部材5、6と固定部材31、32から構成される。
L形フレーム部材5、6は、長辺部51,61と短辺部52、62を備えている。短辺部52、62には、ピン26が複数本取り付けられていて、くし歯状部材を形成している。L形のコーナーに取り付け穴56、66が設けられ、短辺部の先端に連結・取付穴54、64が設けられ、長辺部の先端に連結・取付穴55、65が設けられている。さらに、図示の例では、長辺部の先端は短辺部に向かって曲がっている。これは、2つのL形フレーム部材を接合したときに、長辺部の先端が飛び出ないようにしてある。図示の例では長辺部の先端を曲げて、曲部53、63を形成しているが、短辺部側を曲げて延長することもできる。あるいは、短辺部と長辺部の双方を直線とし、先端をRに形成してもよい。
短辺部52、62は固定部材31、32よりも少し短く形成されている。
なお、ピン26は、短辺部52、62に溶接や接着によって直接取り付けることもできるし、基部片23にピン26を取り付けた部材を短辺部に取り付けるようにすることもできる。
この2本のL形フレーム部材5、6を対向させて2本の固定部材31、32を中間部に差し渡して固定する。この状態で、短辺部は固定部材よりも短いので、短辺部の先端に連結・取付穴54、64と長辺部の連結・取付穴55、65との間には図4に示されるΔdに相当する間隔ができる。その後、短辺部の連結・取付穴54、64と長辺部の連結・取付穴55、65を引っ張って重複させ、ハトメなどで接合して接合穴13となり、図8に示すかつら用ストッパ300を作成する。
この結果、かつら用ストッパ300の方形のフレームは、実施例1、2のかつら用ストッパ100、200と同様に、弓反りになり、反転操作することができる。
L形のコーナーの取り付け穴56、66と接合穴13が取り付け用穴となる。
かつら用ストッパ300は、図2に示すかつら用ストッパ100と同様に、対向する長辺部51、61の中間部に2本の固定部材31、32が差し渡されて固定されており、左右の短辺部52、62からピン26が取り付けられて、左右のくし歯状部材22、21を構成している。
かつらストッパ100は、かつらの裏面のかつらベースにくし歯状部材を頭側にして取り付けられており、くし歯状部材が開状態で頭に被着し、フレームの両側の短辺を押して、くし歯状部材のピンとフレームの間に自毛を挟み込んで閉状態の凸状の閉弓反り形に変化してかつらを装着状態とする。
装着されたかつらを外すときは、かつら用ストッパの中央部にある固定部材を押すことによって、くし歯状部材を開いた状態の凹状の開弓反り形に変化させて、かつらを外すことができる。
図10は、かつらのかつらベースに本発明のかつら用ストッパを取り付けたかつら500を示している。
かつら500は内側のかつらベース510にかつら毛髪520(人工毛材や人毛など)を取り付けてある。本発明のかつら用ストッパ100は、例えば、図10に示すようにかつらベース510の前後左右の4か所に取付けられる。なお、かつら用ストッパ100をかつらベース510に取り付ける数は、1つ以上であればいくつでもよい。かつら用ストッパの四隅にある取付穴を使って、かつらベースに縫着されている。
かつら用ストッパ100は、くし歯状部材が自分の毛髪に対して横から(即ち、毛流に対して直角方向に)入る向きに取り付けられる。
かつらを頭に装着する場合は、かつら用ストッパを開状態にしてかつらを頭に被せて、閉状態に変化させることにより、くし歯状部材のピンは、装着者の毛髪の横から侵入して毛髪の根元を挟持して固定する。このかつら用ストッパを開から閉にする動作は、前述したようにかつらの表面側から、かつら用ストッパの両端部を押すことによって可能となる。
かつらを脱ぐときは、前述したように、かつらの表面からかつら用ストッパの中央部を押すことによって、かつら用ストッパを開の状態に変化させて、毛髪の挟持を解除することができる。
したがって、かつらの装着操作、着脱操作をかつらの表面側から行うことができ、かつらベースをめくる必要がないので、挟持した毛髪を引っ張って、残り少なく貴重な自毛へのダメージを小さくすることができる。
本発明のかつら用ストッパは、毛流に対して横から侵入し、毛髪の根元にしっかり止まることができので、かつらの固定と安定性が向上する。かつ、かつらの装着と着脱をかつらの表面から行うことができるので、操作が簡単で、毛髪を引っ張ることがなく、毛髪へのダメージも少ない。
100、200、300:かつら用ストッパ
500:かつら

1:方形のフレーム
1a:長辺
1b:短片
11、12:フレーム部材
11L、12L:長辺部
11S、12S:短辺部
13:接合穴
14L、14R、15L、15R:連結用穴
16:取付用穴
17:連結・取付用穴
2:くし歯状部材
21:右くし歯状部材
22:左くし歯状部材
23:基部片
24:連結穴
26:ピン

3:固定部材
31、32:固定部材

5、6:L形フレーム部材
51、61:長辺部
52、62:短辺部
53、63:曲部
54、64:連結・取付穴
55、65:連結・取付穴
56、66:取り付け穴

510:かつらベース
520:かつら毛髪

Claims (7)

  1. 方形のフレーム、くし歯状部材、固定部材を備えたかつら用ストッパであって、
    フレームは、短片で分割された2つのフレーム部材、あるいは長辺部材と短辺部材が接
    続されており、
    固定部材は、弾性部材であって、フレームの長辺の中間部に固着されており、
    くし歯状部材は、細長いピンを有し、フレームの短辺にピンが取り付けられており、
    フレームは、固定部材で規制されている対向する長辺の中間部の離間距離よりも、短辺
    側の離間距離が短くなるように接合されていて、反転可能な弓反りに反っており、閉状態で固定部材は側面視で長辺部材の外側に湾曲していることを特徴とするかつら用ストッパ。
  2. くし歯状部材は、基部片と該基部片に取り付けられた複数の細長いピンを有し、
    フレームの短片がくし歯状部材の基部片で形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のかつら用ストッパ。
  3. 分割された2つのフレーム部材は、方形のフレームを対角状に分割されたL字状に形成
    されており、短辺に複数の細長いピンが取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載のかつら用ストッパ。
  4. かつら用ストッパは、長辺と固定部材が反転可能な弓反り形を形成しており、
    くし歯状部材が開状態で両側の短辺を押すことによって、くし歯状部材が固定部材に接
    触する閉状態の閉弓反り形に変化し、
    くし歯状部材が閉状態で固定部材を押すことによって、くし歯状部材を開く状態の開弓
    反り形に変化することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のかつら用ストッパ。
  5. 固定部材は、1ないし複数であって、ラバー材で被覆されていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のかつら用ストッパ。
  6. かつらの裏面に請求項1〜5のいずれかに記載されたかつら用ストッパを取り付けたか
    つら。
  7. かつら用ストッパは、かつらの裏面にくし歯状部材を頭側にして取り付けられており、
    くし歯状部材が開の状態で頭に被着し、フレームの両側の短辺を押して、くし歯状部材の
    ピンとフレームの間に自毛を挟み込んで閉状態の閉弓反り形に変化してかつらを装着状態
    とし、
    かつらが装着された状態では、固定部材を押すことによって、くし歯状部材を開いた状
    態の開弓反り形に変化して、かつらを外すことができることを特徴とする請求項6記載の
    かつら。
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