JP6795973B2 - ウィンドファーム並びにその運転方法、制御装置及び運転制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ウィンドファーム並びにその運転方法、制御装置及び運転制御プログラムに関する。
従来、複数の風力発電装置(以下、風車とする)で発電を行うウィンドファームでは、風上側に配置される前方風車に対して、風下側に配置される後方風車は通常、前方風車の後流すなわちウェイクの影響により前方風車と比較して発電出力が小さくなる。このため、各々の風車において創出される発電出力の合計であるウィンドファーム全体の出力を最適とするべく、種々の運転方法や制御方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、実測データに基づき前方風車から順番に1台ずつ出力を設定して個々の風車に対する発電出力指令を決定することで、ウィンドファーム全体の出力最適化を図ることが記載されている。
また、非特許文献1には、従来の最適化手法の1つである同時摂動確率近似法(SPSA:Simultaneous Perturbation Stochastic Approximation)を発展させた多解像度同時摂動確率近似法(MR−SPSA:Multi−Resolution Simultaneous Perturbation Stochastic Approximation)が開示されており、このMR−SPSA法をウィンドファームに適用することで、ウェイクの影響を考慮してウィンドファーム全体の出力最適化を図ることが開示されている。
具体的に、非特許文献1に開示された技術では、制御対象とすべき、ウィンドファーム内に属する全風車(例えば、N個)を、その総数未満(例えば、M個。但し、N>M)となる幾つかのグループに分け、同一グループ内の風車に対して同一のパラメータ設定値を用いて制御を行う低解像度モードと、個々の風車の全てを夫々独立の制御対象とし、それぞれに独立のパラメータ設定値を用いて制御する高解像度モードとを切り替え、各パラメータに対してランダム変数である正又は負の摂動を与えた後の評価値(評価関数)に基づき、次の摂動を決定して与え、改善代がなくなるまで繰り返すという計算アルゴリズムに従って各風車の制御が行われる。
この非特許文献1によれば、最適設定解を求める反復計算の初期段階では制御モードが低解像度モードに設定され、例えば、ヨー旋回やピッチ角についてグループ毎に大まかな修正(制御設定値の更新)が行われる。そして、評価値の変化がある値以下となった際に制御モードが高解像度モードに切り替えられ、個々の風車について細部の微調整が行われる。これにより、最適設定に到達するまでの時間が短縮されてウィンドファーム全体の発電効率を上げることができるとされている。
また、上記の非特許文献1では、最適設定解を求める反復計算の各イタレーションにおいて、低解像度モードでは摂動成分として第1摂動成分Δk1が用いられ、高解像度モードでは摂動成分として第2摂動成分Δk2が用いられる。このように、第1摂動成分Δk1と第2摂動成分Δk2との何れか一方を摂動として与えることにより、短時間で最適な制御設定を実現し、ウィンドファーム全体の発電出力向上が図られるとされている。
ところで、特許文献1に記載の技術は、1台ずつ制御設定を行うため、最適化に時間を要するほか、風速変動が外乱となるため、最適な調整結果を得ることが難しい、という問題がある。
また、非特許文献1に記載の技術は、風速一定の条件下で最適化される仮想的な様子を示しているが、実際の運用においては風がランダムに変化する。このため、非特許文献1の技術を実際のウィンドファームに適用するには、制御モードを、風や発電出力に応じて低解像度モード又は高解像度モードに最適なタイミングで切替える必要がある。しかし、風向や風速は時々刻々と変化するため、切替えタイミングを最適化することは容易でないという問題がある。
上述した問題に鑑み、本発明の少なくとも一実施形態は、風の変動によって各風車の最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達できるようにすることを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るウィンドファームの運転方法は、
複数の風車を含むウィンドファームの運転方法であって、
最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与えるステップと、
前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求めるステップと、
前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新するステップと、を備え、
前記摂動を与えるステップでは、
低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与える。
上記(1)の構成では、低解像度モードに対応する第1摂動成分Δk1と、高解像度モードに対応する第2摂動成分Δk2との両方を含む摂動が常時、ウィンドファームに含まれる風車の各々に与えられる。そして、その後に求められた評価値の勾配に基づき、最適化対象の風車の各々について制御設定が更新される。これにより、個々の風車が、例えば、風向や風速の変化に対してウィンドファーム全体の最適化にとって即効性のある低解像度モードでの大まかな対応と、個々の風車位置における最適な制御設定に微修正する高解像度モードでの詳細な対応とを切り替えることなく並列的に行うことができるため、ウィンドファーム全体として常時最適な応答を行うように運転することができる。したがって、第1摂動成分Δk1及び第2摂動成分Δk2の何れか一方の摂動のみを各々の風車に与えていた従来のウィンドファームに比べて、風の変動により各風車の最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。また、低解像度モードにおけるグループ分けの対象や高解像度モードでの最適化対象には全ての風車が含まれ、これら全風車の各々に同時に第1摂動成分Δk1及び第2摂動成分Δk2の両方が与えられるため、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のウィンドファームの運転方法において、
前記ウィンドファームにおける風向に基づいて、前記低解像度モードに対応する前記M個のグループを設定するステップをさらに備える。
複数の風車を含むウィンドファームの全体出力を最適化するためには、風向を考慮して制御を行うことがより重要であり、また、効果的である。
上記(2)の構成では、低解像度モードの制御対象とすべきM個のグループが、風向きに基づいて設定される。したがって、実際の運用において、風向きの変化に対して、短時間に最適な制御設定にするべく応答することができるため、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のウィンドファームの運転方法において、
前記M個のグループは、
2以上の前記風車が属する上流側グループと、
前記ウィンドファームにおける風向において前記上流側グループよりも下流側に位置する2以上の前記風車が属する下流側グループと、
を含む。
上記(3)の構成では、風上側すなわち風向の上流側に配置された上流側グループと、風下側すなわち風向の下流側に配置された下流側グループとに複数の風車をグループ分けし、各グループで制御設定を異ならせてウィンドファームを運転することができる。従って、風の変化に対応してウィンドファーム全体として総出力を最適化するためのより効果的な対応をとることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記高解像度モードに対応する前記N個のグループの各々に1個の前記風車が属する。
上記(4)の構成では、高解像度モードにおいて、ウィンドファーム内に属する全ての風車に対して、各風車間で別個独立の要素である第2摂動成分Δk2を常時用いて制御することができる。したがって、個々の風車において常に最適な出力制御を行うことができ、これを通じてウィンドファーム全体の出力を最適化することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記複数の風車のうち1以上の除外風車を除く最適化対象の前記風車について、前記摂動を与えるステップおよび前記制御設定を更新するステップを行う。
上記(5)の構成では、各風車の最適な制御設定を求める処理において、例えば、制御設定の変化に対して影響の少ない又は感度を持たない風車を事前に最適化対象から除外することにより、演算負荷を低減して計算資源の効率化を図り、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。従って、ウィンドファームの総発電出力をより好適に改善することができる。また、例えば、除外風車においては制御設定の更新が行われないため、ウィンドファーム全体の出力最適化にとって影響の少ない又は殆ど影響のない風車について、例えば、ヨー旋回やピッチ角調整等の機械的動作やそのための演算処理等を実際に行う必要がない。これにより、装置の機械的疲労を防止してウィンドファーム全体の運用寿命の向上を図ることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のウィンドファームの運転方法において、
前記除外風車は、前記ウィンドファームにおける風向において最下流側に位置する1以上の前記風車である。
上記(6)の構成では、ウィンドファーム全体の出力向上にとって最も影響の少ない、最も風下側に位置する1以上の風車が最適化対象から除外される。これにより。演算等の処理負荷の軽減と、機械的疲労の防止とを図りつつ、ウィンドファーム全体として出力をより短時間に最適化することができる。また、風向の最下流側に位置する1以上の風車が最適化対象から除外されるため、例えば、ウィンドファームの規模が大きいほど、即ち、ウィンドファームを構成する風車の数が多いほど、大きな差として上記の効果を享受することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記摂動を与えるステップでは、全ての最適化対象の前記風車に対して同時に前記摂動を与える。
上記(7)の構成では、最適化対象とされた風車の全てに対して同時に摂動が与えられるため、ウィンドファーム全体として最適な制御設定に、より短時間で迅速に到達することができ、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記制御設定を更新するステップでは、新たな前記制御設定を探索範囲内に制限する。
上記(8)の構成では、各風車の最適な制御設定を求める処理において、望ましくない制御設定が選択されることを防止することができる。これによって、ウィンドファーム全体の総発電出力を改善する際の信頼性を向上させることができるため、総出力の最適化を図りつつウィンドファーム運営に際して安定性の向上を図ることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記制御設定を更新するステップにより得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けてデータベースに保存するステップと、
前記風況パラメータに基づいて、前記制御設定の最適化処理の初期値を前記データベースから読み出すステップと、
をさらに備えることを特徴とする。
上記(9)の構成では、実際に摂動を与えることで得られた評価値の勾配に基づいて更新された最適な制御設定を、その制御設定を得るに至る原因となった種々の風況パラメータと関連付けてデータベースに保存することができる。また、風況パラメータに基づき、制御設定の最適化処理の初期値をデータベースから読み出して適用することができるため、同様の風況パラメータが観測される際には、より短時間で最適な制御設定とすることができ、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。また、例えば、当該ウィンドファームの立地条件に特有の風況に関連付けられた制御設定のデータを蓄積することにより、該立地に適した制御設定とするまでの時間を短縮したり、更新の精度を向上させたりすることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れか1つに記載のウィンドファームの運転方法において、
前記制御設定は、各々の前記風車の発電出力指令、ピッチ角指令又は方位指令の少なくとも一つを含む。
上記(10)の構成では、制御設定として発電出力、ピッチ角又は方位に関する指令の少なくとも1つが含まれるため、発電出力の最適化処理において、影響の大きい又は重要度の高い姿勢制御や出力制御を優先的に実行することができる。したがって、ウィンドファームの出力を効果的に最適化することができる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係るウィンドファームの制御装置は、
複数の風車を含むウィンドファームの制御装置であって、
最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与えるための摂動付与部と、
前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求めるための評価値算出部と、
前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新するための更新部と、を備え、
前記摂動付与部は、
低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与えるように構成される。
上記(11)の構成では、上記(1)と同様に、個々の風車が、例えば、風向や風速の変化に対してウィンドファーム全体として即効性のある低解像度モードでの大まかな対応と、個々の風車位置における最適な制御設定に微修正する高解像度モードでの詳細な対応とを切り替えることなく並列的に行うことができるため、ウィンドファーム全体として常時最適な応答を行うように運転することができる。したがって、第1摂動成分Δk1及び第2摂動成分Δk2の何れか一方の摂動を各々の風車に与えていた従来のウィンドファームに比べて、風の変動により各風車の最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができるほか、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。さらに、既設のウィンドファームに対してこの制御装置を追加適用することにより、小規模の改造で効果的にウィンドファームの出力最適化を実現することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)に記載のウィンドファームの制御装置において、
前記更新部により得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けて保存するためのデータベースと、
前記風況パラメータに基づいて、前記制御設定の最適化処理の初期値を前記データベースから読み出すための初期値設定部と、
をさらに備える。
上記(12)の構成では、上記(9)と同様に、実際に摂動を与えることで得られた評価値の勾配に基づいて更新された最適な制御設定を、その制御設定を得るに至る原因となった種々の風況パラメータと関連付けてデータベースに保存することができる。また、風況パラメータに基づき、制御設定の最適化処理の初期値をデータベースから読み出して適用することができるため、同様の風況パラメータが観測される際には、より短時間で最適な制御設定とすることができ、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。また、例えば、当該ウィンドファームの立地条件に特有の風況に関連付けられた制御設定のデータを蓄積することにより、該立地に適した制御設定とするまでの時間を短縮したり、更新の精度を向上させたりすることができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係るウィンドファームは、
複数の風車と、
前記複数の風車の運転制御を行うように構成された上記(11)又は(12)に記載の制御装置と、を備える。
上記(13)の構成では、上記(11)又は(12)に記載のウィンドファームの制御装置を複数の風車の運転制御に適用することにより、総発電出力を短時間に改善することができるウィンドファームを実現することができる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係るウィンドファームの運転制御プログラムは、
複数の風車を含むウィンドファームの運転制御プログラムであって、
最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与える手順と、
前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求める手順と、
前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新する手順と、をコンピュータに実行させるとともに、
前記摂動を与える手順を前記コンピュータに実行させる際、前記コンピュータにより、
低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与える。
上記(14)の構成によれば、風の変動により各風車の最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。また、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風の変動により各風車の最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。また、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
幾つかの実施形態に係るウィンドファームの構成例を示す概略図である。 幾つかの実施形態における風車の構成例を示す概略図である。 幾つかの実施形態に係るウィンドファームの制御装置における制御系の構成を示すブロック図である。 幾つかの実施形態におけるウィンドファームの制御方法を示す模式図であり、(a)は低解像度モードの一例を示し、(b)は高解像度モードの一例を示す。 幾つかの実施形態における基本的な制御法である同時摂動確率近似法(SPSA)の処理概念を示す模式図である。 幾つかの実施形態における制御設定、評価値及び更新アルゴリズムを示す図である。 幾つかの実施形態におけるウィンドファームの制御方法による合計発電出力の向上を説明するための概略図である。 幾つかの実施形態に係るウィンドファームの制御装置による処理を示すフローチャートである。 幾つかの実施形態に係るウィンドファームの制御装置による処理を示すフローチャートである。 幾つかの実施形態に係るウィンドファームの制御装置による処理を示すフローチャートである。 幾つかの実施形態に係るウィンドファームの制御装置による処理を示すフローチャートである。 幾つかの実施形態におけるウィンドファームの制御方法を示す模式図である。 幾つかの実施形態において、評価値に含まれ得る疲労損傷率を説明するための図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1はウィンドファームの構成例を示す図である。図2はウィンドファームを構成する風車の一例を示す図である。
図1に示すように、幾つかの実施形態に係るウィンドファーム1は、複数の風車Tと、ウィンドファーム・コントローラ10(ウィンドファームの制御装置)と、を備える。ウィンドファーム・コントローラ10は、複数の風車T1〜Tnを備えたウィンドファーム1の運転制御を司る。以下、ウィンドファーム1を構成する風車T1〜T3の例を挙げた後、ウィンドファーム・コントローラ10の詳細について説明する。なお、図1では複数の風車として3台の風車T1〜T3を例示しているが、ウィンドファーム1を構成する風車の数はこれに限定されず、任意の数(例えば、n又はN)であってよい。
幾つかの実施形態において、ウィンドファーム1の各風車T1〜T3は、図2に示すように、複数のブレード102及びそれらが取り付けられるハブ104で構成されるロータ105と、ハブ104に連結された主軸106と、主軸106の回転力を受けて駆動される発電機110とを備えていてもよい。幾つかの実施形態において、主軸106と発電機110とはドライブトレイン108及びその出力軸109を介して連結されていてもよい。幾つかの実施形態において、ドライブトレイン108は、主軸106の回転を増速するギア式の増速機を備えていてもよい。幾つかの実施形態において、ドライブトレイン108は、ギア式の増速機に替えて、油圧トランスミッションを備えていてもよい。他の実施形態では、ドライブトレイン108に代えて、主軸106と発電機110とが直接接続されたダイレクトドライブ方式であってもよい。
ドライブトレイン108及び発電機110は、主軸軸受107を介して主軸106を回転自在に支持するナセル112に収納されていてもよい。ナセル112の底面を構成するナセル台板114は、ヨー旋回軸受118を介してタワー116によって支持されていてもよい。なお、ナセル台板114には、ヨーモータ21(図7参照)及びピニオンギアを有するヨー旋回機構119が固定されていてもよく、タワー116側に設けられたリングギアにヨー旋回機構119のピニオンギアを噛み合わせた状態でヨーモータ21を駆動することでナセル112をタワー116に対して旋回可能になっていてもよい。さらに、各ブレード102は、翼旋回軸受(不図示)を介してハブ104に支持されており、ハブ104内に設けられたピッチ駆動アクチュエータ23(図7参照)によってピッチ角が調節可能になっていてもよい。
なお、図2に示した構成例の風車Tにおいて、各種部品の損傷状態又は劣化状態を示す状態値が状態値検出センサ(例えば、図3に示す荷重センサ33等を含む)によって取得され、ウィンドファーム・コントローラ10に報告されるようになっている。
各風車T1〜T3の各種部品の状態値の具体例として、ブレード102の損傷状態又は劣化状態を示すものとしてブレード102の重量、各ブレード102間の重量アンバランス、ブレード102の振動等を挙げることができ、タワー116の損傷状態又は劣化状態を示すものとしてタワー116基部又はタワー116上部の疲労荷重やタワー116の振動等を挙げることができ、増速機や油圧トランスミッション等のドライブトレイン108の損傷状態又は劣化状態を示すものとして主軸軸受107や油圧ポンプの軸受の振動、主軸106の振動や振れ回り、油圧ポンプのピストン振動や振幅、油圧トランスミッションの効率等を挙げることができ、ナセル台板114やハブ104等の鋳物からなる部材の損傷状態又は劣化状態を示すものとして応力集中による疲労を挙げることができる。
次に、ウィンドファーム・コントローラ10の詳細について説明する。
図3は、幾つかの実施形態に係るウィンドファーム・コントローラ10(ウィンドファームの制御装置)における制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、幾つかの実施形態において、ウィンドファーム・コントローラ10は、例えば、コンピュータであり、CPU11、該CPU11が実行する各種プログラムやテーブル等のデータを記憶するための記憶部としてのROM(Read Only Memory)13、各プログラムを実行する際の展開領域や演算領域としてのワーク領域として機能するRAM(Random Access Memory)12の他、図示しない大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)、通信ネットワークに接続するための通信インターフェース、及び外部記憶装置が装着されるアクセス部などを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、ウィンドファーム・コントローラ10は、後述する制御設定を更新する工程で得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けて保存するデータベース17を含んでもよく、データベース17には後述する発電出力分配テーブル18等が格納されていてもよい。これらは全て、バス14を介して接続されており、バス14は信号線2(図1参照)を介してウィンドファーム1の各風車T1〜T3と電気的に接続されている。更に、ウィンドファーム・コントローラ10は、例えば、キーボードやマウス等からなる入力部(図示省略)及びデータを表示する液晶表示装置等からなる表示部(図示省略)等と接続されていてもよい。
幾つかの実施形態において、ウィンドファーム・コントローラ10には、各風車T1〜T3に設けられた風向センサ31、風速センサ32及び荷重センサ33の各々から、それぞれ風向、風速及び荷重に関する検知信号が送信されてもよい。上記の荷重センサ33は、例えば、主軸軸受107やタワー116等、装置荷重や風による負荷が作用する場所に1つ以上設置されていてもよい。幾つかの実施形態において、ウィンドファーム・コントローラ10は、バス14及び信号線2を介してヨーモータ21、ヨーブレーキ駆動アクチュエータ22、ピッチ駆動アクチュエータ23及びピッチブレーキ駆動アクチュエータ24と電気的に接続されていてもよい。
幾つかの実施形態において、ROM13には、各風車T1〜T3の発電量からウィンドファーム1の全体出力を算出する出力算出プログラム15や、ウィンドファーム1の全体出力を最適化するための出力最適化プログラム16(運転制御プログラム)が格納されていてもよい。これらのプログラムについては後述する。
ここで、幾つかの実施形態におけるウィンドファーム1の出力最適化処理について詳しく説明する。
図4(a)及び図4(b)は、幾つかの実施形態におけるウィンドファーム1の制御方法を示す模式図であり、図4(a)は低解像度モードの一例を示し、図4(b)は高解像度モードの一例を示す。低解像度モードは、制御対象とすべき、ウィンドファーム内に属する全風車(例えば、N個)を、その総数未満(例えば、M個。但し、N>M)となる幾つかのグループに分け、同一グループ内の風車に対して同一のパラメータ設定値を用いて制御を行う制御モードである。これに対し、高解像度モードは、ウィンドファーム1に含まれる個々の風車の全てを夫々独立の制御対象とし、それぞれに独立のパラメータ設定値を用いて制御する制御モードである。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ウィンドファーム1は、例えば、図中の縦方向(Y方向とする)に4列、Y方向と直交する紙面横方向(X方向とする)に4行で配置された計16台の風車T1〜T16を含んでいてもよい。これらの風車T1〜T16は、X方向及びY方向において等間隔に配置されていてもよい。各風車T間の距離は、例えば、ロータ105の直系をDとしてDの倍数で表されてもよい。なお、説明の便宜上、図4(a)及び図4(b)中の各16台の風車には、それぞれ左上から右方向に順にT1〜T16の番号を付している。
いま、図の左下から右上方向(例えば、風向ベクトル(x,y)=(1,1))に向けて風が吹いているとする。
この場合、風上側すなわち風向の上流側に配置される前方の風車T(例えば、図4(a)中に破線で示す左下から3行3列の風車T5〜T7,T9〜T11及びT13〜T15をグループG1とする)に対して、風下側すなわち風向の下流側に配置される後方の風車T(例えば、図4(a)中に破線で示す最上段及び最右列の風車T1〜T4,T8,T12及びT16をグループG2とする)は通常、前方風車Tの後流すなわちウェイクの影響により、グループG1に含まれる風車Tと比較して各々の発電出力が小さくなる。そこで、図4(a)に示す低解像度モードでは、風上側に位置するグループG1内の各風車Tについては同グループG1内で同一の制御パラメータ(例えば、θk1)を用いて制御し、風下側に位置するグループG2内の各風車TについてもそれぞれグループG2内で同一の制御パラメータ(例えば、θk2)を用いて制御するように構成されてもよい。
なお、グループ化は上述したグループG1、G2に限られず、種々のパターンが有り得る。例えば、図4(a)中、左から吹く風に対しては、最左列の風車T1,T5,T9及びT13を少なくとも含むグループを上流側グループG1とし、最右列の風車T4,T8,T12及びT16を少なくとも含むグループを下流側グループG2としてもよい。さらに、その他のパターンでグループ化されていてもよい。
一方、図4(b)に示す高解像度モードでは、全風車T(T1〜T16)のそれぞれが制御対象であり、各々の風車T1〜T16について、個別に独立した制御パラメータを用いて制御するように構成されてもよい。
続いて、図5を参照し、幾つかの実施形態におけるウィンドファームの制御方法について説明する。
図5は、幾つかの実施形態における基本的な制御法である同時摂動確率近似法(SPSA)の処理概念を示す模式図である。
幾つかの実施形態において、図5に示すプラント41は、例えば、複数の風車T1〜Tnを含むウィンドファーム1であってもよい。
一般に、ウィンドファーム1等の風力発電プラントは、再生可能エネルギーを利用した発電プラントであり、例えば、風向、風速、温度、湿度、空気密度…、等の風況が刻々と変化するため、制御対象を明確に特定することが困難とされる。
このため、幾つかの実施形態では、例えば、図5に示すように、プラント41(Plant)を伝達関数が不明な制御対象として、該プラント41に対するコントローラ40からの入力値(Measured input)と、該入力値を入力した際におけるプラント41からの出力値(Measured output)とを測定し、出力値がコントロール目標42(Control objective)に近づいたか否かに応じて次の入力値を決定するフィードバック制御が行われる。プラント41からの出力値はまた、コントローラ40への参照入力値と比較され、その差(Measured error)がコントローラ40及びコントロール目標42に入力される。
そして、繰り返し行われるループ制御の各ループ(以下、イタレーションとする)における制御結果(Control performance)がコントロール目標42から最適化ツール(Optimization tool)43に入力される。最適化ツール43は、第1イタレーションにおける制御結果の入力を受けて、次の第2イタレーションでのプラント41に対する入力値に関し、複数の制御パラメータに対して摂動を印加する。摂動は、最初の制御設定(例えば、θk)に対して、例えば、ランダム変数である+Δ又は‐Δが与えられる。幾つかの実施形態では、摂動を与える際に、全ての最適化対象の風車に対して同時に摂動を与えてもよい。このようにすれば、最適化対象とされた風車Tの全てに対して同時に摂動が与えられるため、ウィンドファーム1全体として最適な制御設定に、より短時間で迅速に到達することができ、ウィンドファーム1全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
続いて、上記の摂動と、該摂動が与えられた第2イタレーションの制御結果とから、最適化ツール43において評価値(評価関数L)の勾配が求められ、次の制御パラメータが決定され、次のイタレーションにおけるコントローラ40へのチューニングコマンドとしてコントローラ40に送られる。これを繰り返すことにより、最適解すなわち最適化された制御設定が探索される。
以上を踏まえ、例えば、上述した風車T1〜T16を制御対象として、風上側のグループG1と風下側のグループG2とにグループ分けして行われる低解像度モードでの処理について説明する。
幾つかの実施形態において、低解像度モードにおけるランダム変動をΔk1とし、高解像度モードにおけるランダム変動をΔk2とする。幾つかの実施形態において、Δk2は各要素が独立したランダム変数である。一方、低解像度モードにおけるΔk1の要素は、例えば、Δk11とΔk12の2つのみとなる。これは、各グループ(図4(a)に破線で示す)内の風車Tでは同一の制御設定を用いて制御されるからである。図4(a)の各風車T1〜T16における摂動Δk1は順に以下の式(1)のようになる。
[数1]
Δk1 =[Δk11 , Δk11 ,Δk11 ,Δk11 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk11 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk11 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk12 ,Δk11 ・・・(1)
このとき、図6に示すように、例えば、制御設定は式(2)で表され、評価値Lは式(3)で表され、制御設定の更新アルゴリズムはそれぞれ式(4)〜(6)で表されるように設定されてもよい。
ここで、ak1、ak2、ck1、ck2はそれぞれゲインであり、Δk1、Δk2はそれぞれ無次元のランダム変数からなる摂動である。
つまり、幾つかの実施形態では、SPSAにおけるΔに代えてΔk1又はΔk2を用いる従来のMR−SPSAと異なり、SPSAにおけるΔに代えてΔk1及びΔk2を同時に用いて最適化制御が行われる。
幾つかの実施形態では、上記の最適化制御により、例えば、図7に太線で示すように、ウィンドファーム1の全体出力について、最適化されるまでの時間が従来のSPSAやMR−SPSAと比較してより一層短縮される。これは、上述した幾つかの実施形態では、低解像度モードと高解像度モードとを常に併用して運転されるため、低解像度モードと高解像度モードとの切換タイミングを考慮する必要がなく、風の変化に対して常に最適な摂動が与えられる制御が行われることによるものである。
なお、風の変化が少なく定常状態が長時間確保される場合の高解像度モードでは、ある一定の風況条件において制御ループを繰り返し実行して最適な制御設定となるまで収束させることが望ましいが、実際のウィンドファーム1では、風が時々刻々と変化するため、必ずしも高解像度モードで最適な制御設定まで収束させる必要がない。むしろ、刻々と変化する風に常に追従しながら、可能な限り最適な制御設定に近い設定状態において常に運用することで、ウィンドファーム1全体として発電の総出力を最適化することができる。
続いて、上述した構成により、幾つかの実施形態において実現されるウィンドファーム1の運転方法すなわち、ウィンドファーム・コントローラ10が出力最適化プログラム16を実行することで実現される出力最適化制御(出力最適化処理)について説明する。なお、以下の説明では、ウィンドファーム・コントローラ10が出力最適化プログラム16を実行することで行われる処理内容がすなわちウィンドファーム1の運転方法となる。
幾つかの実施形態において、複数の風車Tを含むウィンドファーム1のウィンドファーム・コントローラ10は、ROM13に格納された出力最適化プログラム16を読み出してRAM12に展開し、これを実行することにより、例えば、図8に示すように、最適化対象の風車Tの各々の制御設定θに摂動Δを与える処理を実行する(ステップS1)。出力最適化プログラム16は、ウィンドファーム・コントローラ10に上記の処理を実現させることで、最適化対象の風車Tの各々の制御設定に摂動を与えるための摂動付与部として機能する。次に、ウィンドファーム・コントローラ10は、上記摂動Δを与えた後で、最適化対象とされた風車Tの総出力を少なくとも含む評価値Lを求める処理を実行する(ステップS2)。出力最適化プログラム16は、ウィンドファーム・コントローラ10に上記の処理を実現させることにより、摂動を与えた後、最適化対象の風車Tの総出力を少なくとも含む評価値Lを求めるための評価値算出部として機能する。そして、ウィンドファーム・コントローラ10は、評価値Lの勾配に基づいて、最適化対象の風車Tの各々について制御設定θを更新(ステップS3)する処理を実行してもよい。これにより、制御設定θが更新されてθk+1となる。出力最適化プログラム16は、ウィンドファーム・コントローラ10に上記の処理を実現させることにより、評価値Lの勾配に基づいて、最適化対象の風車Tの各々について制御設定θを更新するための更新部として機能する。
幾つかの実施形態において、上記の摂動Δを与える工程(ステップS1)では、例えば、図9に示すように、低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する風車Tの制御設定θに対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定してもよい(ステップS11)。また、高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する風車Tの制御設定θに対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定してもよい(ステップS12)。そして、少なくとも第1摂動成分Δk1および第2摂動成分Δk2を含む摂動を各々の風車Tに与えてもよい(ステップS13)。上述した幾つかの実施形態では、例えば、M=2(グループG1,G2)であり、N=16(ウィンドファーム1内の風車Tの総数)としてもよい。
上記の構成では、低解像度モードに対応する第1摂動成分Δk1と、高解像度モードに対応する第2摂動成分Δk2との両方を含む摂動が常時、ウィンドファーム1に含まれる風車Tの各々に与えられる。そして、その後に求められた評価値Lの勾配に基づき、最適化対象の風車Tの各々について制御設定θが更新される。これにより、個々の風車Tが、例えば、風向や風速の変化に対してウィンドファーム1全体として即効性のある低解像度モードでの大まかな対応と、個々の風車Tの位置における最適な制御設定θに微修正する高解像度モードでの詳細な対応とを切り替えることなく並列的に行うことができるため、ウィンドファーム1全体として常時最適な応答を行うように運転することができる。したがって、第1摂動成分Δk1及び第2摂動成分Δk2の何れか一方の摂動を各々の風車Tに与えていた従来のウィンドファーム(例えば、図7に示すSPSAやMR−SPSAを用いたウィンドファーム)に比べて、風の変動により各風車Tの最適な制御設定θが変化した場合でも、新しい最適な制御設定θk+nに短時間で到達することができる。また、低解像度モードにおけるグループ分けの対象や高解像度モードでの最適化対象には全ての風車Tが含まれるため、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム1全体の総発電出力を短時間に改善することができる。さらに、既設のウィンドファームに対してこのウィンドファームの制御装置10を追加適用することにより、小規模の改造又はアップデートで効果的にウィンドファーム1の出力最適化を実現することができる。
幾つかの実施形態では、上述したウィンドファーム1の運転方法において、ウィンドファーム1における風向に基づいて、低解像度モードに対応するM個のグループを設定してもよい。Mはウィンドファーム1に含まれる風車Tの総数未満であればよく、例えば、M=2(グループG1,G2)に設定してもよい。具体的には、図10に示すように、例えば、ウィンドファーム・コントローラ10は、風向センサ31からの入力に基づき、風向の上流側に位置する風車グループG1と、風向の下流側に位置する風車グループG2とを特定し(ステップS101)、低解像度モードに対応する2個のグループを決定してもよい(ステップS102)。このようにすれば、実際のウィンドファーム1の運用において、風向きの変化に対して、短時間に最適な制御設定にするべく応答することができるため、ウィンドファーム1全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
幾つかの実施形態では、上述したウィンドファーム1の運転方法において、M個のグループは、2以上の風車Tが属する上流側グループ(例えば、グループG1)と、ウィンドファーム1における風向において上流側グループよりも下流側に位置する2以上の風車Tが属する下流側グループ(例えば、グループG2)と、を含んでもよい。このようにすれば、風上側すなわち風向の上流側に配置された上流側グループG1と、風下側すなわち風向の下流側に配置された下流側グループG2とに複数の風車Tをグループ分けし、各グループG1,G2で制御設定を異ならせてウィンドファーム1を運転することができる。従って、風の変化に対応してウィンドファーム1全体として総出力を最適化するためのより効果的な対応をとることができる。
幾つかの実施形態では、上述したウィンドファーム1の運転方法において、高解像度モードに対応するN個のグループの各々に1個の風車Tが属していてもよい(図4(b)参照)。このようにすれば、高解像度モードにおいて、ウィンドファーム1内に属する全ての風車Tに対して、各風車T間で別個独立の要素である第2摂動成分Δk2を常時用いて制御することができる。したがって、個々の風車Tにおいて常に最適な出力制御を行うことができ、これを通じてウィンドファーム1全体の出力を最適化することができる。
幾つかの実施形態では、ウィンドファーム1の運転方法において、複数の風車Tのうち、1以上の除外風車(例えば、風下側に位置する上記グループG2に含まれる風車T1〜T4,T8,T12及びT16)を除く最適化対象の風車(例えば、風上側に位置する上記グループG1に含まれる風車T5〜T7,T9〜T11及びT13〜T15)について、摂動を与える工程と制御設定を更新する工程とを含んでもよい。具体的には、図11に示すように、ウィンドファーム・コントローラ10は、風向センサ31からの入力に基づき、風向の上流側に位置する風車グループG1と、風向の下流側に位置する風車グループG2とを特定し(ステップS101)、低解像度モードに対応する2個のグループを決定(ステップS102)した後、低解像度モードに対応するM個のグループのうち、除外風車を含むグループG2を除く最適化対象の風車(ここではグループG1)について与えるべき第1摂動成分Δk1を設定してもよい(ステップS103)。そして、ウィンドファーム・コントローラ10は、高解像度モードに対応するN個(N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する風車Tの制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し(ステップS104)、少なくとも第1摂動成分Δk1および第2摂動成分Δk2を含む摂動を最適化対象の風車Tに与えてもよい(ステップS105)。
上記の構成では、各風車Tの最適な制御設定を求める処理において、例えば、制御設定の変化に対して影響の少ない又は感度を持たないグループG2の風車を事前に最適化対象から除外することにより、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。従って、ウィンドファーム1の総発電出力をより好適に改善することができる。また、例えば、グループG2の除外風車においては制御設定の更新が行われないため、ウィンドファーム1全体の出力最適化にとって影響の少ない又は殆ど影響のない風車について、例えば、ヨー旋回やピッチ角の調整等の機械的動作やそのための演算処理等を行う必要がないため、装置の疲労を防止してウィンドファーム1全体の運用寿命の向上を図ることができる。
幾つかの実施形態では、上述したウィンドファーム1の運転方法において、除外風車は、ウィンドファーム1における風向において最下流側に位置する1以上の風車であってもよい(図4(a)参照)。このようにすれば、ウィンドファーム1全体の出力向上にとって最も影響の少ない、最も風下側に位置する1以上の風車が最適化対象から除外される。これにより。演算等の処理負荷の軽減と、機械的疲労の防止とを図りつつ、ウィンドファーム1全体として出力をより短時間に最適化することができる。
幾つかの実施形態において、上述したウィンドファーム1の運転方法は、制御設定を更新する際に、新たな制御設定を探索範囲内に制限してもよい。具体的には、例えば、風車Tの発電出力、ピッチ角又は方位等の制御パラメータについて、例えば、安全設計等の観点から個々の風車Tに設定されている適用可能な範囲内のパラメータ値を、次のイタレーションに際しての発電出力指令、ピッチ角指令又は方位指令等として各風車Tに送信するように制限する。このようにすれば、各風車の最適な制御設定を求める処理において、望ましくない制御設定が選択されることを防止することができる。これによって、ウィンドファーム1全体の総発電出力を改善する際の信頼性を向上させることができるため、総出力の最適化を図りつつウィンドファーム1の運営に際して安定性の向上を図ることができる。
幾つかの実施形態において、上述したウィンドファーム1の運転方法は、制御設定を更新する工程で得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けてデータベース17(図3参照)に保存し、風況パラメータに基づいて、制御設定の最適化処理の初期値をデータベース17から読み出してもよい。つまり、ウィンドファーム・コントローラ10(ウィンドファームの制御装置)は、更新部として機能する出力最適化プログラム16を実行することにより得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けて保存するためのデータベース17と、風況パラメータに基づいて、制御設定の最適化処理の初期値をデータベース17から読み出すための初期値設定部と、をさらに備えてもよい。幾つかの実施形態では、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力インターフェースを介して初期値を設定してもよく、これらの入力インターフェースが初期値設定部として機能してもよい。
具体的には、図12に示すように、例えば、風向、風速及び各風車Tの制御設定値をそれぞれ3次元の軸として、これらの値がデータベース17内に格納される。すなわち、これらの風向、風速及び各風車Tの制御設定値は、発電出力分配テーブル18としてデータベース17内に格納される。
そして、風向及び/又は風速が変化した際に、ウィンドファーム・コントローラ10は、データベース17から過去の最適値を3次元の情報として読み出し、これを初期条件として設定することでウィンドファーム1の運転を行う。より詳細には、風向及び/又は風速が変化した際に、ウィンドファーム・コントローラ10は、データベース17内の発電出力分配テーブル18を読み出し、該発電出力分配テーブル18に従って各風車Tに発電出力指令を送信するように構成されてもよい。
図12のような構成とすれば、実際に摂動を与えることで得られた評価値の勾配に基づいて更新された最適な制御設定を、その制御設定を得るに至る原因となった種々の風況パラメータと関連付けてデータベース17に保存することができる。また、風況パラメータに基づき、制御設定の最適化処理の初期値をデータベース17から読み出して適用することができるため、同様の風況パラメータが観測される際には、より短時間で最適な制御設定とすることができ、ウィンドファーム1全体の総発電出力を短時間に改善することができる。また、例えば、当該ウィンドファーム1の立地条件に特有の風況に関連付けられた制御設定のデータを蓄積することにより、該立地に適した制御設定とするまでの時間を短縮したり、更新の精度を向上させたりすることができる。
幾つかの実施形態において、上述したウィンドファーム1の運転方法は、各々の風車Tの発電出力指令、ピッチ角指令又は方位指令の少なくとも一つを制御設定が含んでいてもよい。このようにすれば、制御設定として発電出力、ピッチ角又は方位に関する指令の少なくとも1つが含まれるため、発電出力の最適化処理において、影響の大きい又は重要度の高い姿勢制御や出力制御を優先的に実行することができる。したがって、ウィンドファーム1の出力を効果的に最適化することができる。
幾つかの実施形態において、上述した評価値Lには、例えば、各風車Tを構成する各部の疲労損傷率が含まれていてもよい。
具体的には、荷重センサ33からの入力に基づき、ウィンドファーム1の運転中に計測される風車T各部の荷重波形から疲労損傷率(スカラ値)を求める。評価値Lには、上述したウィンドファーム1に属する全風車Tの発電出力に加えて、上記の疲労損傷率を用いてもよい。具体的には、最適化対象とする風車Tでの一定の評価期間における疲労損傷率の大きさに応じて、疲労損傷率が大きいほど評価値Lが低く評価されるようにペナルティーを与える構成としてもよい。疲労損傷率が、例えば、次のメンテナンス時期まで、等の疲労劣化スケジュール(例えば、図13参照)よりも低く推移している風車Tに対しては疲労損傷率によるペナルティーをゼロとしてもよい。
以上説明した幾つかの実施形態の構成によれば、上記のウィンドファーム・コントローラ10を複数の風車Tの運転制御に適用することにより、例えば、風の変動により各風車Tの最適な制御設定が変化した場合でも、新しい最適な制御設定に短時間で到達することができる。また、一台ずつ制御設定を行っていた従来のウィンドファームに比べて、ウィンドファーム1全体の総発電出力を短時間に改善することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
1 ウィンドファーム
2 信号線
10 ウィンドファーム・コントローラ(ウィンドファームの制御装置)
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 バス
15 出力算出プログラム
16 出力最適化プログラム(運転制御プログラム/摂動付与部/評価値算出部/更新部)
17 データベース
18 発電出力分配テーブル(分配テーブル)
21 ヨーモータ
22 ヨーブレーキ駆動アクチュエータ
23 ピッチ駆動アクチュエータ
24 ピッチブレーキ駆動アクチュエータ
31 風向センサ
32 風速センサ
33 荷重センサ
40 コントローラ
41 プラント(制御対象)
42 コントロール目標
43 最適化ツール
102 ブレード
104 ハブ
105 ロータ(回転翼)
106 主軸
107 主軸軸受
108 ドライブトレイン
109 出力軸
110 発電機
112 ナセル
114 ナセル台板
116 タワー
118 ヨー旋回軸受
119 ヨー旋回機構
T,T1〜Tn 風車

Claims (14)

  1. 複数の風車を含むウィンドファームの運転方法であって、
    最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与えるステップと、
    前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求めるステップと、
    前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新するステップと、を備え、
    前記摂動を与えるステップでは、
    低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
    高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
    少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与える
    ことを特徴とするウィンドファームの運転方法。
  2. 前記ウィンドファームにおける風向に基づいて、前記低解像度モードに対応する前記M個のグループを設定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のウィンドファームの運転方法。
  3. 前記M個のグループは、
    2以上の前記風車が属する上流側グループと、
    前記ウィンドファームにおける風向において前記上流側グループよりも下流側に位置する2以上の前記風車が属する下流側グループと、
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のウィンドファームの運転方法。
  4. 前記高解像度モードに対応する前記N個のグループの各々に1個の前記風車が属することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  5. 前記複数の風車のうち1以上の除外風車を除く最適化対象の前記風車について、前記摂動を与えるステップおよび前記制御設定を更新するステップを行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  6. 前記除外風車は、前記ウィンドファームにおける風向において最下流側に位置する1以上の前記風車であることを特徴とする請求項5に記載のウィンドファームの運転方法。
  7. 前記摂動を与えるステップでは、全ての最適化対象の前記風車に対して同時に前記摂動を与えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  8. 前記制御設定を更新するステップでは、新たな前記制御設定を探索範囲内に制限することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  9. 前記制御設定を更新するステップにより得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けてデータベースに保存するステップと、
    前記風況パラメータに基づいて、前記制御設定の最適化処理の初期値を前記データベースから読み出すステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  10. 前記制御設定は、各々の前記風車の発電出力指令、ピッチ角指令又は方位指令の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のウィンドファームの運転方法。
  11. 複数の風車を含むウィンドファームの制御装置であって、
    最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与えるための摂動付与部と、
    前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求めるための評価値算出部と、
    前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新するための更新部と、を備え、
    前記摂動付与部は、
    低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
    高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
    少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与える
    ように構成されたことを特徴とするウィンドファームの制御装置。
  12. 前記更新部により得られた最適な制御設定を風況パラメータと関連付けて保存するためのデータベースと、
    前記風況パラメータに基づいて、前記制御設定の最適化処理の初期値を前記データベースから読み出すための初期値設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のウィンドファームの制御装置。
  13. 複数の風車と、
    前記複数の風車の運転制御を行うように構成された請求項11又は12に記載の制御装置と、
    を備えることを特徴とするウィンドファーム。
  14. 複数の風車を含むウィンドファームの運転制御プログラムであって、
    最適化対象の前記風車の各々の制御設定に摂動を与える手順と、
    前記摂動を与えた後、前記最適化対象の前記風車の総出力を少なくとも含む評価値を求める手順と、
    前記評価値の勾配に基づいて、最適化対象の前記風車の各々について制御設定を更新する手順と、をコンピュータに実行させるとともに、
    前記摂動を与える手順を前記コンピュータに実行させる際、前記コンピュータにより、
    低解像度モードに対応するM個のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第1摂動成分Δk1を設定し、
    高解像度モードに対応するN個(但し、N>M)のグループのそれぞれについて各グループに属する前記風車の制御設定に対して与えるべき第2摂動成分Δk2を設定し、
    少なくとも前記第1摂動成分Δk1および前記第2摂動成分Δk2を含む前記摂動を各々の前記風車に与える
    ことを特徴とするウィンドファームの運転制御プログラム。
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