JP6794629B2 - 電線の製造方法 - Google Patents
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導体と、
前記導体の外周を覆うように設けられ、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなる絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆うように設けられ、ケイ素化合物を含むガスバリア層と、を有する電線が提供される。
導体と、前記導体の外周を覆うように設けられる絶縁層と、を有する複数の電線と、
前記複数の電線の外周を覆うように設けられ、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなるシースと、
前記シースの外周を覆うように設けられ、ケイ素化合物を含むガスバリア層と、を有するケーブルが提供される。
導体の外周を覆うように、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなる絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層の外周を覆うように、ケイ素化合物を含むガスバリア層を形成する工程と、を有する電線の製造方法が提供される。
(1)電線
本発明の一実施形態にかかる電線について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電線の軸方向と直交する断面図である。
導体110は、例えば、純銅、または錫めっき銅からなっている。なお、導体110は、1本である場合に限られず、複数の素線が撚り合わされて構成されていてもよい。
絶縁層120は、導体110の外周を覆うように設けられた絶縁被覆として構成されている。本実施形態の絶縁層120は、例えば、ベースポリマ(ベース樹脂)と、難燃剤と、その他の添加剤と、を含むノンハロゲン樹脂組成物からなり、難燃性に優れるよう構成されている。以下、詳細を説明する。
絶縁層120を構成する樹脂組成物は、例えば、ベースポリマとして、ポリオレフィンを含んでいる。ベースポリマのポリオレフィンとしては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)等が挙げられる。これらのなかから、1種類のポリオレフィンを単独で用いてもよいし、2種類以上のポリオレフィンを混合して用いてもよい。
絶縁層120を構成する樹脂組成物は、上記したベースポリマに加え、難燃剤を含んでいる。本実施形態の難燃剤は、例えば、水酸化マグネシウムである。これにより、要求される難燃性や絶縁性を満たすことができる。
樹脂組成物には、上記した難燃剤に加え、適宜、架橋剤、架橋助剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤等が添加されていてもよい。
ガスバリア層300は、絶縁層120の外周を覆うように設けられ、例えば、ケイ素化合物を含んでいる。これにより、ガスバリア層300によって、酸化窒素(NOx)、酸化硫黄(SOx)、オゾン等の腐食性ガスが絶縁層120に接触または侵入することを抑制することができる。
次に、図2を用い、本実施形態に係る電線の製造方法について説明する。図2は、本実施形態に係る電線の製造方法を示すフローチャートである。なお、ステップをSと略している。
まず、例えば、純銅、または錫めっき銅からなる導体110を用意する。
次に、導体110の外周を覆うように絶縁層120を形成する絶縁層形成工程S200を行う。絶縁層形成工程S200は、例えば、ペレット材形成工程S210と、押出工程S220と、架橋工程S230と、を有している。
EVA等を含むベースポリマと、水酸化マグネシウムを含む難燃剤と、その他の添加剤と、を配合し、加圧ニーダによって所定温度にて混練することで、ノンハロゲン樹脂組成物の混練材を形成する。次に、短軸押出機により、当該混練材をストランド状に押し出し、ノンハロゲン樹脂組成物の押出材を水冷により冷却する。そして、ペレタイザにより、ストランド状の押出材を切断し、ノンハロゲン樹脂組成物のペレット材を形成する。
次に、上記したノンハロゲン樹脂組成物のペレット材を押出機に投入し、ノンハロゲン樹脂組成物を導体110の外周に押出被覆する。これにより、導体110の外周を覆うように絶縁層120を形成することで、電線中間体(12)が形成される。
次に、電線中間体(12)を巻き取り後、電線中間体(12)における絶縁層120に対して、電子線などの電離放射線を照射し、絶縁層120を架橋させる。
次に、絶縁層120の外周を覆うようにガスバリア層300を形成するガスバリア層形成工程S300を行う。
まず、導体110の外周に絶縁層120が形成された電線中間体12を周方向に所定の回転速度で回転させつつ、電線中間体12の軸方向に沿って所定の処理速度(進行速度)で進行させる。そして、この状態で、前処理用ノズル410に不活性ガスを供給し、前処理用プラズマ生成電極に高周波の高電圧を印加することで、ノズル孔412から絶縁層120の外周面に向けて不活性ガスのプラズマを照射する。なお、不活性ガスのプラズマからラジカルが大気中の酸素に転移することで、大気中の酸素もプラズマとなる。これにより、電線中間体12において、絶縁層120の外周面に付着した有機物からなる不純物が除去され、絶縁層120の外周面が洗浄される。このとき、電線中間体12を周方向に回転させることで、絶縁層120の外周面の全体が洗浄される。
次に、電線中間体12を周方向に回転させつつ軸方向に沿って進行させた状態で、本処理用ノズル420に有機ケイ素化合物のガスと不活性ガスとを供給し、本処理用プラズマ生成電極に高周波の高電圧を印加することで、ノズル孔422から洗浄後の絶縁層120の外周面に向けて有機ケイ素化合物および不活性ガスのプラズマを照射する。これにより、プラズマによって有機ケイ素化合物が分解されることで、ケイ素化合物を含むガスバリア層300が絶縁層120の外周面上に堆積される。このとき、電線中間体12を周方向に回転させることで、絶縁層120の外周面の全体に亘って、ガスバリア層300が形成される。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
図4を用い、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本実施形態に係るケーブルの軸方向と直交する断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係るケーブル20は、例えば、ノンハロゲン難燃ケーブルとして構成され、複数の電線14と、シース200と、ガスバリア層302と、を有している。
ケーブル20に含まれる電線14は、例えば、導体112と、絶縁層122と、を有している。電線14における導体112の材料および絶縁層122のノンハロゲン樹脂組成物は、それぞれ、第1実施形態の電線10における導体110の材料および絶縁層120のノンハロゲン樹脂組成物と同様の材料を用いることができる。なお、本実施形態の絶縁層122を構成するノンハロゲン樹脂組成物は、難燃剤として水酸化マグネシウムを含んでいなくてもよい。
シース200は、複数の電線14の外周を覆うように設けられている。シース200は、例えば、ノンハロゲン樹脂組成物からなっている。シース200のノンハロゲン樹脂組成物は、第1実施形態の電線10における絶縁層120のノンハロゲン樹脂組成物と同様の材料を用いることができる。すなわち、シース200を構成するノンハロゲン樹脂組成物は、EVA等を含むベースポリマと、水酸化マグネシウムを含む難燃剤と、架橋剤等のその他の添加剤と、を含んでいる。
ガスバリア層302は、シース200の外周を覆うように設けられている。本実施形態のガスバリア層302は、第1実施形態のガスバリア層300と同様に、ケイ素化合物を含んでいる。
次に、本実施形態に係るケーブルの製造方法について説明する。
まず、導体112を用意する。そして、導体112の外周を覆うように絶縁層122を形成することで、電線14を形成する。次に、電線14を巻き取り後、所定の圧力の蒸気を電線14に当てることで、絶縁層122を架橋させる。
次に、3本の電線14を撚り合わせながら押出機に導き、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物を3本の電線14の外周に押出被覆する。これにより、3本の電線14の外周を覆うようにシース200を形成することで、ケーブル中間体が形成される。次に、ケーブル中間体を巻き取り後、所定の圧力の蒸気をケーブル中間体に当てることで、シース200を架橋させる。
次に、大気圧プラズマ処理装置30を用い、前処理工程として、不活性ガスのプラズマによりシース200の外周面を洗浄する。そして、本処理工程として、有機ケイ素化合物および不活性ガスのプラズマによりシース200の外周を覆うようにガスバリア層302を形成する。
本実施形態によれば、複数の電線14を有するケーブル20においても、水酸化マグネシウムを含むシース200の外周を覆うように、ガスバリア層302を設けることができる。これにより、ガスバリア層302によって、酸化窒素(NOx)、酸化硫黄(SOx)、オゾン等の腐食性ガスがシース200に接触または侵入することを抑制することができ、ケーブル20の耐酸性を向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下の表1および表2のように、実施例1,2、比較例1〜4の電線、実施例3、比較例5のケーブルを作製した。なお、各配合の単位は、「重量部」である。
水酸化マグネシウム B:神島化学工業社製 マグシーズ(登録商標)S4
水酸化アルミニウム C:アルベマール社製 MARTINAL OL−107ZO
窒素系難燃剤 D:堺化学社製 MC−2OS(メラミンシアヌレート)
架橋助剤 E:新中村化学社製 NKエステルTMPT
滑剤 F:日本化成社製 スリパックス(登録商標)O
酸化防止剤 G:ADEKA社製 アデカスタブ(登録商標)AO−18
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体 H:JSR社製 EP−51
過酸化物 I:日油社製 パーブチル(登録商標)P
安定剤 J:堺化学社製 亜鉛華3種
酸化防止剤 K:大内新興化学社製 ノクラック(登録商標)224
充填剤 L:日本ミストロン社製 ミストロンペーパータルク
エチレン・酢酸ビニル共重合体 M:ランクセス社製 レバプレン(登録商標)500
架橋助剤 N:日本化成社製 TAIC(登録商標)
着色剤 O:Cancarb社製 N990
(実施例1)
表1に示した各配合剤を80℃に保持した加圧ニーダに投入し、160℃まで昇温しながら溶融混練することで、ノンハロゲン樹脂組成物の混練材を形成した。次に、短軸押出機により、当該混練材をストランド状に押し出し、ペレタイザにより、ストランド状の押出材を切断し、ノンハロゲン樹脂組成物のペレット材を形成した。
実施例2では、ガスバリア層形成工程の条件を除いて、実施例1と同様に電線を製造した。実施例2のガスバリア層形成工程では、処理速度(進行速度)を10m/minとした。これにより、ガスバリア層の厚さを0.25μm〜0.35μmとした。
比較例1では、絶縁層の外周にガスバリア層を形成しない点を除いて、実施例1と同様に電線を製造した。
比較例2では、絶縁層の外周にガスバリア層を形成する代わりに樹脂製の外層を形成する点を除いて、実施例1と同様に電線を製造した。
比較例3では、絶縁層を構成するノンハロゲン樹脂組成物が難燃剤の水酸化マグネシウムを含まない点と、絶縁層の外周にガスバリア層を形成しない点とを除いて、実施例1と同様に電線を製造した。
比較例4では、絶縁層を構成するノンハロゲン樹脂組成物が難燃剤の水酸化マグネシウムの代わりに水酸化アルミニウムを含む点と、絶縁層の外周にガスバリア層を形成しない点とを除いて、実施例1と同様に電線を製造した。
(実施例3)
表2に示した絶縁層用の各配合剤を含むノンハロゲン樹脂組成物を押出機に投入し、断面積22mm2の導体の外周に厚さが1.2mmの絶縁層を形成することで、電線を形成した。次に、電線に対して、1.3MPaの水蒸気を2分間当てることで、絶縁層を架橋させた。次に、上記した電線を3本撚り合わせながら押出機に導き、表2に示したシース用の各配合剤を含むノンハロゲン樹脂組成物を押出機に投入し、3本の電線の外周にシースを形成することで、外径26mmのケーブル中間体を形成した。次に、ケーブルに対して、1.3MPaの水蒸気を3分間当てることで、シースを架橋させた。
比較例5では、シースの外周にガスバリア層を形成しない点を除いて、実施例3と同様にケーブルを製造した。
実施例1,2、比較例1〜4の電線と、実施例3、比較例5のケーブルとに対して、以下の評価を行った。
(難燃性)
実施例1,2、比較例1〜4の電線に対して、UL subject 758に準拠したVW−1試験を実施した。試験規格に合格するものを○(合格)とし、合格しないものを×(不合格)とした。
図5は、耐酸性試験の一例を示す模式図である。図5に示すように、100mlのビーカ500内に濃度30%の硝酸520を30g投入し、ビーカ500上部に実施例1,2、比較例1〜4のそれぞれの電線(10,70,80)を固定した。次に、この状態のビーカ500を30℃の環境下で24時間放置した。放置後、ガーゼ等で電線表面をふき取った際に、べたつき(粘着性)が生じないものを○(合格)とし、べたつきが生じたものを×(不合格)とした。
(難燃性)
実施例3、比較例5のケーブルに対して、JIS C3005に準拠した傾斜試験を実施した。試験規格に合格するものを○(合格)とし、合格しないものを×(不合格)とした。
図5に示すように、1000mlのビーカ500内に濃度30%の硝酸520を300g投入し、ビーカ500上部に実施例3、比較例5のそれぞれのケーブル(20,90)を固定した。次に、この状態のビーカ500を30℃の環境下で24時間放置した。放置後、ガーゼ等でケーブル表面をふき取った際に、べたつき(粘着性)が生じないものを○(合格)とし、べたつきが生じたものを×(不合格)とした。
[電線]
表1に基づいて、実施例1,2、比較例1〜4の結果を比較する。
表2に基づいて、実施例3、比較例5の結果を比較する。
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
導体と、
前記導体の外周を覆うように設けられ、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなる絶縁層と、
前記絶縁層の外周を覆うように設けられ、ケイ素化合物を含むガスバリア層と、を有する電線が提供される。
付記1に記載の電線であって、好ましくは、
前記ガスバリア層は、大気圧プラズマ法により形成される。
付記1または2に記載の電線であって、好ましくは、
前記ガスバリア層は、酸化窒素、酸化硫黄、およびオゾンが前記絶縁層に接触または侵入することを抑制するよう構成される。
付記1〜3のいずれかに記載の電線であって、好ましくは、
30℃の環境下で24時間、濃度30%の硝酸上に曝したときに、前記ガスバリア層の外周面に粘着性を生じない。
付記1〜4のいずれかに記載の電線であって、好ましくは、
前記ガスバリア層は、酸素および炭素を含む。
付記1〜5のいずれかに記載の電線であって、好ましくは、
前記ガスバリア層の厚さは、0.01μm以上1μm以下である。
付記1〜6のいずれかに記載の電線であって、好ましくは、
前記絶縁層は、
ポリオレフィンを含むベースポリマと、
前記ベースポリマ100重量部に対して10重量部以上300重量部以下の前記水酸化マグネシウムと、を含む。
本発明の他の態様によれば、
導体と、前記導体の外周を覆うように設けられる絶縁層と、を有する複数の電線と、
前記複数の電線の外周を覆うように設けられ、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなるシースと、
前記シースの外周を覆うように設けられ、ケイ素化合物を含むガスバリア層と、を有するケーブルが提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
導体の外周を覆うように、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなる絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層の外周を覆うように、ケイ素化合物を含むガスバリア層を形成する工程と、を有する電線の製造方法が提供される。
付記9に記載の電線の製造方法であって、好ましくは、
前記ガスバリア層を形成する工程では、
大気圧プラズマ法により前記ガスバリア層を形成する。
付記10に記載の電線の製造方法であって、好ましくは、
前記ガスバリア層を形成する工程では、
大気圧プラズマ法により有機ケイ素化合物のプラズマを生成し、該有機ケイ素化合物のプラズマを前記絶縁層の外周面に照射することで、前記ガスバリア層を形成する。
付記10又は11に記載の電線の製造方法であって、好ましくは、
前記ガスバリア層を形成する工程は、
大気圧プラズマ法により不活性ガスのプラズマを生成し、該不活性ガスのプラズマを前記絶縁層の外周面に照射することで、前記絶縁層の外周面を洗浄する前処理工程と、
洗浄された前記絶縁層の外周面を覆うように前記ガスバリア層を形成する本処理工程と、を有する。
付記12に記載の電線の製造方法であって、好ましくは、
前記本処理工程では、
前記有機ケイ素化合物のキャリアガスとして不活性ガスを前記有機ケイ素化合物とともに供給する。
本発明の更に他の態様によれば、
導体の外周を覆うように絶縁層を形成することで、電線を複数形成する工程と、
前記複数の電線の外周を覆うように、水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなるシースを形成する工程と、
前記シースの外周を覆うように、ケイ素化合物を含むガスバリア層を形成する工程と、を有するケーブルの製造方法が提供される。
12 電線中間体
20 ケーブル
30 大気圧プラズマ処理装置(大気圧プラズマジェット装置)
110,112 導体
120,122 絶縁層
200 シース
300,302 ガスバリア層
410 前処理用ノズル
412 ノズル孔
420 本処理用ノズル
422 ノズル孔
500 ビーカ
520 硝酸
Claims (3)
- 導体の外周を覆うように、ベースポリマ及び水酸化マグネシウムを含むノンハロゲン樹脂組成物からなる絶縁層が形成された電線中間体を形成する工程と、
前記絶縁層の外周を覆うように、ケイ素化合物を含むガスバリア層を形成する工程と、を有する電線の製造方法において、
前記電線中間体を形成する工程は、前記ベースポリマ100重量部に対して、前記水酸化マグネシウムを100重量部以上300重量部以下含有し、
前記ガスバリア層を形成する工程は、前記電線中間体を周方向に回転させつつ軸方向に沿って進行させた状態で、大気圧プラズマ法により前記ガスバリア層を形成する電線の製造方法。 - 前記ガスバリア層を形成する工程では、
大気圧プラズマ法により有機ケイ素化合物のプラズマを生成し、該有機ケイ素化合物のプラズマを前記絶縁層の外周面に照射することで、前記ガスバリア層を形成する請求項1に記載の電線の製造方法。 - 前記ガスバリア層を形成する工程は、
大気圧プラズマ法により不活性ガスのプラズマを生成し、該不活性ガスのプラズマを前記絶縁層の外周面に照射することで、前記絶縁層の外周面を洗浄する前処理工程と、
洗浄された前記絶縁層の外周面を覆うように前記ガスバリア層を形成する本処理工程と、を有する請求項1又は2に記載の電線の製造方法。
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