JP6794128B2 - 被遮蔽多芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置および方法 - Google Patents

被遮蔽多芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、被遮蔽多芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置および方法に関する。
多芯丸形ケーブルは、環状に束ねられかつしばしば撚られたケーブル芯で構成される。ケーブル芯は、導電性材料の、例えば、銅またはアルミニウムの、導体、例えば、ストランドまたはワイヤから、および導体を包み込む絶縁体から構成される。被遮蔽多芯丸形ケーブルは、例えば、自動車または他の動力車における信号ケーブルとして、大量に使用される。信号ケーブルは、データ伝送品質の高いレベルを保証するように、したがって、例えば、ケーブルによって放射される電磁波によって、車両の車載電子システムにおいて望ましくない妨害を引き起こすのを避けることができるように、電磁的に十分に遮蔽されなければならない。丸形ケーブルを遮蔽するために、ケーブル芯は、金属導電性材料の編組遮蔽カバーによって囲まれている。遮蔽品質への高い要求のために、被遮蔽ケーブルは、さらに、遮蔽膜を有する。遮蔽膜は、ケーブル芯と編組遮蔽カバーとの間に配置され、束ねられたケーブル芯を囲んでいる。この種の遮蔽膜は、しばしば、プラスチック材料膜、例えば、PETからなり、プラスチック材料膜には、アルミニウム層が付けられている。現代の遮蔽膜の厚さは、おおよそ0.3ミリメートルである。しかしながら、また、金属から、例えば、銅またはアルミニウムから完全に構成された遮蔽膜が、知られている。これらの遮蔽膜は、また、全金属膜として知られている。被遮蔽多芯丸形ケーブルを保護するために、PVCまたは他の電気絶縁性弾性プラスチック材料のケーシング絶縁体は、しばしば、遮蔽編組カバーの周囲の外部ケーシングとして、設けられる。
遮蔽膜を含む多芯被遮蔽丸形ケーブルの取り付けに関して、遮蔽膜がケーブル芯の端部を露出するために除去されねばならないことが、しばしば必要でありうる。過去には、遮蔽膜は、困難な手動操作において、このような丸形ケーブルから除去された。手動の除去は、複雑で、コストがかかり、かつ、非効率的である。また、ケーブル芯の絶縁体を損傷しうる危険性がある。
したがって、被遮蔽多芯丸形ケーブルからの遮蔽膜の除去のために、簡単かつ効率的に操作されうるケーブル処理装置を作り出すことが、本発明の目的である。ケーブル処理装置は、遮蔽膜の除去中にケーブル芯の絶縁体の望ましくない損傷が発生しえないようなやり方で設計されるべきである。
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴を有するケーブル処理装置によって満たされる。被遮蔽多芯丸形ケーブルからの遮蔽膜の除去のためのケーブル処理装置は、遮蔽膜を切り込むための複数のナイフと、ガイド要素とを備える。各ナイフは、丸形ケーブルの各ケーブル芯に関連している。その場合、少なくとも一部のナイフは、前記ガイド要素のそれぞれ1つを備えている。上述の少なくとも一部のナイフは、存在しているナイフの数を指す。したがって、ケーブル処理装置が、全体的として合計数のナイフであって、遮蔽膜を切り込むための合計数のナイフを有し、したがって、一群のナイフを形成する場合、そのとき、一群のナイフからの少なくとも1つのナイフ(または合計数のナイフの下位量(sub−quantity))は、ガイド要素を備えなければならないだろう。ナイフと、特に、ガイド要素を備えたナイフとは、開配置と閉配置との間で丸形ケーブルに対して半径方向に移動可能であり、閉配置において、遮蔽膜を切り込むまたは遮蔽膜を切り開くことができる。ナイフは、それぞれ、凹状に形成された切断刃を有する。切断刃の形状は、ケーブル芯に有利に適合され、その結果として、例えば、0.3ミリメートルの膜厚を有しうる薄い遮蔽膜は、局所的に均一に切り込まれうる。ガイド要素は、ガイドセクションを有し、ガイドセクションには、遮蔽膜によって包み込まれたケーブル芯が、閉配置において、少なくとも局所的に受け入れられる。その場合、ガイドセクションは、遮蔽膜によって包み込まれるケーブル芯に対する当接面を形成することができ、その当接面を介して、遮蔽膜によって包み込まれるケーブル芯が、閉配置におけるガイド要素と接触する。
少なくとも閉配置におけるナイフおよび関連するガイド要素が、切り込みの最大深さを固定するための突出長さが画定されるようなやり方で、ガイドセクションに対して突出するということのため、遮蔽膜の除去に関して、遮蔽膜のみが切断工程によって弱められることが保証されうる。上述の突出長さは、通常、凹状に形成された切断刃の頂点の領域において測定された場合である。ケーブル芯への損傷は、実質的に排除されうる。ケーブル処理装置は、簡単かつ確実に操作されうる。
突出長さは、有利には、遮蔽膜の厚さに適合される。使用のほとんどの場合、突出長さは、最大限でも膜厚に達するべきである。膜厚がおおよそ0.3ミリメートルである現在の遮蔽膜については、閉配置におけるナイフは、各ガイド要素のガイドセクションに対して0.05から0.3ミリメートルの間の突出長さだけ、突出できる。使用の特定の目的のために、例えば、高い程度の弾力性を有する遮蔽膜の場合、膜厚よりもわずかに大きな突出長ささえ、考えられるだろう。
ナイフは、ガイド要素に固定して接続されうる。その場合、ナイフは、閉配置においてだけではなく、開配置において、突出長さだけ、ガイド要素に対して突出する。しかしながら、また、限られた変位を可能とするようにガイド要素にナイフを取り付けることが考えられる。この場合、ナイフは、閉配置においてのみ、完全に突出するであろう。
特に、丸形ケーブルが丸形ケーブル芯を有する場合、ガイド要素のガイドセクションが遮蔽膜によって包み込まれたケーブル芯に対して円筒形凹状当接面を形成する場合に、有利でありえる。ケーブル芯または少なくともケーブル芯の絶縁体の比較的柔らかい材料が、閉鎖処理中に圧縮されうるように、適切に整合した当接面を選択することは、有利でありえる。
ガイド要素は、金属板から作られた構成要素でありうる。(また、以下では「ガイド板」と呼ばれる)板状ガイド要素は、簡単なやり方で、例えば、ガイド板が、関連するナイフと一緒にナイフマウントに取り付けられて、ケーブル処理装置に組み込まれうる。ガイド板を製造するために、例えば、鋼板を使用することが可能である。
ナイフは、また、板状に形成されうる。ガイド要素およびナイフが、それぞれ板状となるように形成される場合、多層層構造を有する小型の切断装置が作り出されうる。
各ナイフがガイド要素を有する場合、有利でありえる。したがって、遮蔽膜が常に許容値内で切り込まれて、したがって、ケーブル芯の絶縁体が損傷を受けないことが、保証されうる。
その代わりに、一部のナイフのみがガイド要素を有して、残りのナイフが自由である切断刃を有する場合も、有利でありえる。したがって、最後に言及した残りのナイフは、ガイド要素を有しない。代わりに、これらのナイフは、スペーサ板または他のスペーサ要素を備えることができる。例えば、ケーブル処理装置のナイフマウントからのナイフの距離は、このようなスペーサ要素によって簡単なやり方で、事前設定されうる。スペーサ要素が、スペーサ板である場合、厚さD2を有するスペーサ板は、厚さD1を有するガイド板と同一の板厚さを有利に有する(すなわち、D1=D2)。この場合、遮蔽膜が、ケーブルの長手方向軸に対する同一の軸方向位置において、切り込まれることが、保証される。
ナイフは、次のようにそれぞれ設計されうる。ナイフは、丸形ケーブルに面する前端部を有し、かつ、平面視においてくさび形である。その場合、切断刃は、平面視においてくさび形状を有するナイフのくさび先端部の領域内に配置されうる。明らかに、本実施形態によれば、平面視におけるくさび先端部は、凹状に形作られた切断刃によって形成される。したがって、このような特異な先端部は、実際には存在しない。くさび形状のおかげで、ナイフは、ケーブルによって所定の機械軸の周りに星形に簡単なやり方で配置されうる。
ナイフは、溝セクションによって隣接された切断刃を有しうる。有利な切断形状を生成するために、溝セクションは、ナイフの動作によって所定の半径方向または切断方向に延びる溝セクションであることができる。切断くさびを形成するために、ナイフは、面取り部を有することができ、その場合、溝セクションは、好ましくは、面取り部に配置される。
遮蔽膜を穿孔するために、鋭角で先細りとなる***部またはポイントが、切断刃の両側に配置されうる。その場合において遮蔽膜を穿孔するためのポイントの横方向の配置は、以前に述べた平面視を参照し、この平面視において、視線方向は、ケーブルの長手方向(またはx軸に沿った方向)である。その種の切断刃を有するナイフは、例えば、2つのケーブル芯間の遷移領域における遮蔽膜が、ケーブル芯に対して面積的に当接しないで特定の状況では自由に延ばされる場合、遮蔽膜を局所的に穿孔することができる。ガイド要素のおかげで、遮蔽膜がこれら穿孔ポイント間でのみ切り込まれることが、上述したように、確保されうる。
処理されるべきケーブルが、4つのケーブル芯を有する被遮蔽4芯丸形ケーブルである場合、遮蔽膜を切り込むための4つのナイフが設けられている場合に有利でありえる。その場合、各ナイフは、各ケーブル芯に関連している。4つのナイフは、対で結合されうると共に、それぞれ互いに対して移動可能でありうる。2つのナイフ対は、平面視において、ナイフが互いに直角に配向された十字交差配置を有することができる。
ケーブル処理装置は、ナイフを取り付けるためのナイフマウントを有するナイフヘッドを備えることができ、その場合、有利には、各ナイフマウントは、各ナイフに対して設けられうる。
特に有利には、ナイフは、ガイド要素または必要に応じてスペーサ板が、ナイフとナイフマウントとの間に配置されるやり方で、ナイフマウントに取り付けられている。このように、ガイド要素またはスペーサ板は、ナイフマウントとナイフとの間にサンドイッチ状に受け入れられうる。
その上、ナイフヘッドが、例えば、切り込まれた遮蔽膜を剥ぎ取るために空気圧で駆動可能なおよび/またはモータ駆動可能な剥ぎ取り顎部を備える2つの互いに対向するナイフマウントを有する場合、有利でありうる。剥ぎ取り顎部は、切り込まれた遮蔽膜の領域において丸形ケーブルのケーブル端部をクランプすることによって、丸形ケーブルに向かって移動されて固定されうる。丸形ケーブルに対する軸方向への剥ぎ取り顎部の運動を介して、切り込まれた遮蔽膜は、丸形ケーブルに残っている遮蔽膜の残りの部分から完全に取り外されうる。
特定の場合には、剥ぎ取り顎部の助けを借りて、丸形ケーブルから剥離された遮蔽膜片は、ケーブル処理装置から取り出されなければならない。そのためには、ケーブル処理装置は、剥ぎ取られた遮蔽膜を吸引して除去する吸引管を有しうる。
本発明のさらなる態様は、被遮蔽多芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するための方法に関する。その場合、本方法は、好ましくは、上述したケーブル処理装置を使用して実行される。本方法は、閉配置において遮蔽膜がナイフによって切り込まれるまたは切り開かれるように、ナイフが丸形ケーブルに向かって半径方向に移動されるということによって、特徴付けられる。ナイフの少なくとも一方が、ガイド要素のガイドセクションに対して突出長さだけ突出するということにより、最大切断深さは、固定されうる。本方法は、簡単なやり方で自動化され、かつ、対応するケーブル処理装置によって実行されうる。
本発明のさらなる個々の特徴および利点は、以下の実施形態の説明および図面から明らかである。
被遮蔽4芯丸形ケーブルの斜視図を示す。 図1による被遮蔽4芯丸形ケーブルからの遮蔽膜の除去のためのケーブル処理装置に対する、開配置における4つのナイフを有する配置の斜視図を示す。 閉配置における図2の配置を示す。 開配置における4つのナイフを有する別の配置を示す。 閉配置における図4による配置を示す。 前方からの図3による実施形態のナイフ対の斜視図を示す。 実質的に拡大されたスケールに対する後面図における図6のナイフ対を示す。 閉配置におけるナイフを通る、実質的に拡大されたスケールに対する、断面図を示す。 図4の形態におけるナイフ配置を有する被遮蔽4芯ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置を示す。 わずかに拡大されたスケールに対する斜視図における図9によるケーブル処理装置のナイフヘッドの一部を示す。 切り込み処理の終了後の、かつ、休止配置における剥ぎ取り顎部を有する2つの切断ユニットを通る長手方向断面を示す。 閉配置における図11の2つの切断ユニットの剥ぎ取り顎部を示す。
図1は、被遮蔽4芯丸形ケーブル10のケーブル端部を示す。被遮蔽丸形ケーブル10の4つのケーブル芯は、11で示され、ここで、各ケーブル芯は、各導体16と、導体を包み込む絶縁体15とを備える。導体16は、通常、導電性金属材料の、例えば、銅やアルミニウムなどのストランドまたはワイヤである。ケーブル芯11は、充填材17の周りで、環状に束ねられ、かつ、撚られ、充填材17は、断面において円形である絶縁材料である。充填材17は、また、織物繊維で構成されうる。また、丸形ケーブル10は、中央に金属線を有しうる。丸形ケーブル10は、天候の影響または他の外部影響に対してPVCまたは他の電気絶縁性弾性プラスチック材料のケーシング絶縁体18によって、外部に向かって保護される。電気遮蔽のために、丸形ケーブル10は、導電性材料の編組遮蔽カバー19および遮蔽膜20を有する。遮蔽膜20は、例えば、プラスチック材料膜であって、例えばPETであるプラスチック材料膜から構成され、このプラスチック材料膜には、アルミニウム層が付けられている。しかしながら、遮蔽膜20として、銅またはアルミニウムから構成された完全な金属膜の使用も、なされうる。このようなケーブル10は、例えば、自動車または他の動力車において、信号ケーブルとして使用される。通常の遮蔽膜の厚さは、おおよそ0.3ミリメートルである。遮蔽における各分野の使用および要求に依存して、本発明によるケーブル処理装置によって、他の遮蔽膜、特に、以下に説明されるように、異なる膜厚を有するような遮蔽膜を処理することも当然可能である。
あまり詳細に説明されていない被遮蔽丸形ケーブル10の取り付けであって、被遮蔽多芯丸形ケーブル10に芯端部が装着され、例えば、圧着接続である取り付けに関して、遮蔽膜20を一端部において除去することが必要である。遮蔽膜20が除去されることが可能となるように、遮蔽膜は、最初に露出されなければならない。この目的のために、ケーブル絶縁体18の前部片が除去され、かつ、編組遮蔽カバーが折り返される。丸形ケーブル10は、以下に詳細に説明された本方法のためのやり方で、図1に示されるように遮蔽膜20を除去するための準備がされる。折り返された編組遮蔽カバー19の前縁であって、ひっくり返した後に後方に面する前縁は、33で示される。しかしながら、ひっくり返される代わりに、また、編組遮蔽カバー19は、切断によって分離されうると共に、したがって、ケーブル端部が露出されうる。丸形ケーブル10は、矢印xによって示される軸方向に延びており、ケーブルの長手方向軸は、12で示される。より良い理解および方向付けのために、デカルト座標系が、以下の図において、少なくとも部分的に示されている。関連する図において、丸形ケーブル10のケーブル長手方向軸は、常にx軸の方向に延びる。以下の図2から図12では、遮蔽膜がどのようにケーブルから除去されうるのかが、示されている。
図2は、被遮蔽4芯丸形ケーブル10から遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置1に対する4つのナイフ2、3、4、5を有する配置を示す。被遮蔽丸形ケーブル10は、所望の長さ位置まで、例えば、x軸の方向において(図示せず)ケーブル把持具を用いて引き出され、かつ、ナイフ2、3、4、5に対してケーブル芯11を整列させるために、正確な角度位置へケーブル把持具の回転によって移動される。各ナイフ2、3、4、5は、丸形ケーブル10の各ケーブル芯11に関連する。ナイフ2、3、4、5は、各ケーブル芯11と切断位置xにおいて整列され、切断工程において各ケーブル芯11における遮蔽膜を切断するかまたは切り込むことができる。ガイド板6および7は、互いに対向するナイフ2および3に取り付けられ、遮蔽膜を切り込むために、互いに対向するナイフ2および3は、丸形ケーブル10に向かって半径方向に移動可能である。閉配置を達成するためのナイフ2、3の運動の方向は、矢印sで示される。2つのナイフ4、5は、ナイフ2、3と直角な方向に延びている。ナイフ4、5に関する閉鎖運動は、矢印s’で示される。このように、星型の構成が生じる。本実施形態において、4つのナイフ2、3、4、5は、明らかなように、十字交差配置で配置される。ナイフ4、5は、各スペーサ板21、22を備える。一方における板状要素6、7ならびに他方における板状要素21、22は、同一の厚さを有し、その結果として、切断の位置がすべてのナイフに対して同一のx位置を有することが、保証される。
図2による開配置から開始されると、個々のナイフ2、3、4、5は、丸形ケーブル10に向かって同時に移動されうる。しかしながら、操作の2段階のモードも、有利でありうる。したがって、例えば、最初にナイフ2、3は、関連するガイド板6、7と一緒に、s方向に移動されうると共に、その場合における遮蔽膜が、各ケーブル芯11の領域において切り込まれうる。残りの2つのナイフ4、5は、その後、残りのケーブル芯11を切り込むように、s’方向に移動される。
スペーサ板21、22は、遮蔽膜が、丸形ケーブル10の長手方向軸xに対する同一の軸方向位置において切り込まれることを、保証する。そのため、スペーサ板21、22の板厚(厚さD2)と、ガイド板6、7の板厚(厚さD1)とは、同一サイズ(すなわち、D1=D2)である。
図3において、ナイフ2、3、4、5は、各ガイド板6、7またはスペーサ板21、22と一緒に、閉配置に配置される。スペーサ板6は、例えば、ネジ接続によってナイフ2に固定して接続されうる。同様に、スペーサ板7は、ナイフ3に固定して接続されうる。ナイフとガイド板またはスペーサ板との間の固定接続の代わりに、各構成要素は、また、突出長さ(t)だけ、制限された変位が可能となるように取り付けられうる。突出長さtに関して、以下の図7を参照。同様に、固定接続は、スペーサ板21とナイフ4との間ならびに、スペーサ板22とナイフ5との間に存在する。
被遮蔽4芯丸形ケーブル10からの遮蔽膜の除去のためのケーブル処理装置に対する配置に関する第2実施形態であって、図4および図5に示されている第2実施形態では、ナイフ2、3、4、5に固定された板状構成要素6、7、8、9は、同一の構成である。ナイフ2、3、4、5のそれぞれは、ガイド板6、7、8、9を備える。ガイド板6、7、8、9は、平面視(x軸に沿った視線方向)に関してくさび形であり、かつ、丸形ケーブル10に面する前端部13(図4)を有する。くさび形端部13は、正三角形の形状を付与し、その場合、くさびは、45°の角度を含む。凹面によって形成されたガイドセクション25が、くさび先端部の領域に配置される。このガイドセクション25は、遮蔽膜によって包み込まれたケーブル芯に対する当接面を形成する。
図5に示される閉配置において、各ガイド要素6、7、8、9は、遮蔽膜によって包み込まれたそれぞれに関連するケーブル芯11と接触する。円形断面を有するケーブル芯11に対して、ガイドセクション25の凹状当接面は、略円筒形に形成される。閉配置では、ガイドセクション25は、領域にわたってケーブル芯11に寄り掛かり、閉鎖処理中にこれらを圧縮できる。ケーブル芯は、ガイド板と一緒にナイフを移動させるために、(ここでは図示しない)駆動手段の起動により、選択可能な程度に圧縮されうる。
この場合において、ナイフ2、3、4、5は、ナイフ板として形成され、例えば、切断のために適切な鋼合金から製造されうる。しかしながら、セラミック材料も考えられるだろう。同様の板状ガイド板6、7、8、9は、外部輪郭に関してナイフと同様に形作られ、それにより、多層層構造を有する小型の切断ユニットが作り出される。ガイド板6、7、8、9は、金属板から(例えば、鋼から)簡単なやり方で製造されうる構成要素である。ナイフ2、3、4および5と、関連するガイド板6、7、8、9とは、それぞれ4つの切断ユニットを形成する。ナイフ2、3、4、5は、関連するガイド板6、7、8、9と一緒に、その場合、ネジ締結手段または他の締結手段により一緒に固定して接続される。
z軸に沿って反対方向に移動可能でありかつナイフ2および3を備えるナイフ対を有する2つの互いに対向する切断ユニットの詳細図が、図6に示される。上ナイフ2と、対向する下ナイフ3とは、同一形態である。ナイフ2、3に固定されたガイド板6、7は、段部のある前端部14を有する。ガイド板6および7の互いに対向する端部14の段部は、閉配置において、それらが、小さなギャップのポイントまで、一方が他方にほとんど連動するやり方で、受け入れ可能となるように、互いに相補的となるように形成されている(図7を参照)。丸形ケーブルの(ここでは図示していない)遮蔽膜を切り込むためのナイフ2、3は、凹状に形成された切断刃を有する。下ナイフ3の切断刃であって、24で示される切断刃は、(図示せず)下ケーブル芯に関連している。切断位置xの上方にあるケーブル芯を切り込むための上ナイフ2の切断刃は、23で示される。各ナイフ2、3の切断刃23、24は、平面視(x方向における視線方向)において円形となるように、かつ、ケーブル芯に一致するように形成される。参照は、切断刃形状に関する詳細に関しては、次の図8に対してなされる。
図6から明らかであるように、ナイフ2、3は、くさび状前端部41を有する。曲線状切断刃24は、くさび状ナイフ3の前端部41のくさびの先端部を画定する。ナイフ3は、y−z平面に関して平面平行に(planoparallelly)置かれているナイフの下側に対しておおよそ30°の切断刃の角度だけ傾斜された面取り部39(次の図11、12による断面図を参照)を有する。半径方向に延びかつ湾曲した切断刃24を形成するチャネル状の溝セクション38は、面取り部に配置される。
図6に示されるようなナイフの前端部41の形状は、さもなければ、図4および5による第2実施形態に対して使用されるナイフにも対応する。第1実施形態では、ナイフ2、3だけでなく、ガイド板6、7は、くさび状の前端部を有する。
各例において、ナイフ3の狭い切断刃24のみが、関連するガイド板7の輪郭を越えて突出するように、個々の切断ユニットが設計されていることは、図7に示されるナイフ対の後面図から明らかである。切断刃24を有する下ナイフ3は、突出長さtだけガイド板7のガイドセクション27に対して輪郭の頂点の領域に突出する。絶縁材料の残留損傷を生じることなく、遮蔽膜が、切断されまたは切り目を入れられまたは切り込まれうるように、この突出tは、内部導体の絶縁材料と、遮蔽膜の材料および厚さとに依存して、選択されまたは設定されうる。現在の被遮蔽4芯丸形ケーブルに対して、この突出長さtは、0.05ミリメートルと0.3ミリメートルとの間に(遮蔽膜の最大厚さまで)ある。しかしながら、突出tに対する他の寸法が、各遮蔽膜に依存して考えられる。
また、水平方向においてまたはy軸に沿って移動可能なナイフの切断刃は、図7に示され、実質的に増大されたスケールにより見分けがつく。ナイフ4の切断刃25は、ガイド板7上にある第2ガイドセクション28に対して突出する。このガイドセクション28および切断刃25は、隣接するケーブル芯に関連している。ナイフ4に対向するナイフの第3切断刃26は、図7においても同様に明らかである。
完全に正確というわけではない角度位置の場合には、閉鎖中のガイド板6、7が、ケーブル芯との係合により、わずかに丸形ケーブルを回転させるように、ガイド板6、7のガイドセクション27が、形作られ、したがって、ガイド板6、7のガイドセクション27は、ケーブルの少なくともわずかに不正確な位置に対する補正を提供できる。それらの形状により、遮蔽膜がケーブル芯間の空の空間に引き込まれることで、ガイド板6、7は、ケーブル芯の近くに遮蔽膜を押し付けかつ付勢する。
図8は、閉配置における図3または5による4つのナイフ6、7、8、9を有する配置を通る断面図を示す。丸形ケーブルの芯10は、円板として簡略化された形において断面図に示されているが、明らかにこれらの芯11は、また、導体および絶縁体を有する。各ケーブル芯11は、ナイフの切断刃に関連している。すべてのナイフ2、3、4、5は、個々の形状および切断刃形状を有し、その理由のため、参照が、すべての4つのナイフに対して、下ナイフ3に対する例により、以下においてなされている。下ナイフ3の切断刃24は、断面において、おおよそ円形の形状を有する。切れ刃24の切断刃形状は、下ケーブル芯11に適合される。遮蔽膜20が切り込まれる閉配置において、切断刃24は、突出長さからの膜厚の違いに対応する残留値まで、ケーブル芯11上に置かれる。側縁37上のポイント40は、切断刃24の横方向に配置され、ポイント40は、ナイフ3の前端部41のくさび形状の結果として生じる。図8における例により示されるように、遮蔽膜は、ケーブル芯間の遷移領域において露出され、その後、ポイント24は、閉鎖処理において遮蔽膜20を穿孔する。
被遮蔽4芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置の設計に関する構造上の詳細は、図9および10から明らかである。図9は、図4および図5による第2実施形態の形態におけるナイフ配置を有するケーブル処理装置1を示す。ケーブル処理装置1は、機械構成要素を支持するためのブラケット43を備える。ナイフ2、3、4、5ならびに関連するガイド板は、ナイフマウントを介してナイフヘッド29に配置される。ナイフヘッドは、スピンドル45を備えるスピンドル駆動部を用いてサーボ軸44を介して、ケーブル長手方向軸12に沿って、またはx方向に沿って、往復変位可能である。ナイフヘッド29の全体を移動させるための他の駆動ソリューションも、スピンドル駆動部の代わりに、明らかに考えられる。さらなる駆動部が、被遮蔽丸形ケーブル10に対して半径方向に、ナイフ2、3ならびにナイフ4、5を移動させるために設けられている。ナイフ4、5は、例えば、ナイフ対4、5を有する第2駆動部のモータ51のベルト49の起動の伝達を介して、動作されうる。対応する閉鎖運動が、が矢印s’で示される。ベルト48を介して矢印sの方向にナイフ2、3の運動を生成する第3駆動部が、ナイフ2、3の運動のために役立っている。ケーブル把持具であって、手動のワークステーションまたはケーブル処理設備の一部でありうると共に、処理中に被遮蔽多芯丸形ケーブル10を保持するケーブル把持具は、図示されていない。
図9のケーブル処理装置1のナイフヘッドの一部は、図10に示されている。ナイフヘッドのこの部分は、ナイフ2および3を有するナイフ対を有し、ナイフ対は、ケーブル芯11の周りに配置された遮蔽膜を切り込むための閉配置を生成するために、閉鎖方向sにおける反対方向において役立つ。ラック伝達部であって、駆動ベルト48により、ナイフ2、3を有する2つの互いに対向する切断ユニットの運動を提供するラック伝達部は、46で示される。各ナイフ2、3は、関連するガイド板と一緒に、各ナイフマウント30、31によって取り付けられている。ナイフマウント30、31は、ケーブル長手方向軸12に対する半径方向においてラック伝達部46により、共通して移動されうる。各ナイフマウント30、31は、さらに、切り込まれた遮蔽膜を剥ぎ取るための各剥ぎ取り顎部34を備える。
図11では、ナイフマウント30、31は、半径方向位置に関して開配置にある。軸方向位置に関して、ナイフ30、31は、いくらか前方に変位された位置に配置され、この位置では、被遮蔽丸形ケーブル10の切り込まれた遮蔽膜が剥ぎ取られうる。遮蔽膜を引き出すために、剥ぎ取り顎部34は、ケーブル長手方向軸に向かって移動されて、遮蔽膜とクランプ接触されねばならない。剥ぎ取り顎部34は、空気圧シリンダ47に接続され、ナイフマウント30、31から空気圧により移動されうる。剥ぎ取り顎部の空気圧により生成された外側への運動は、矢印cで示される。剥ぎ取り顎部34を移動させるための空気圧駆動の比較的小さなストロークのため、ナイフマウント30、31をケーブル長手方向軸12に向かって全体的に移動させることが、通常必要である。最後に言及された運動は、図11に、矢印sで示される。
図12では、剥ぎ取り顎部34は、閉配置にあり、クランプすることにより、ケーブル芯11を把持する。丸形ケーブル10が静止していて、ナイフマウント30、31および剥ぎ取り顎部34が矢印eの方向にある配置の運動を通じて、切り込まれた遮蔽膜は、最終的に剥ぎ取られうる。あるいは、または場合によってはさらに加えて、丸形ケーブル10を、例えば、(図示せず)ケーブル把持具により、矢印eに対する反対方向に移動させることも考えられる。
吸引管36が、さらに、図11に示されている。吸引管36は、切り込みの後に、剥ぎ取り把持具を形成する剥ぎ取り顎部34を用いて、剥ぎ取られた遮蔽膜の膜片を機械から除去するのに役立つ。真空源42は、吸引流を生成するのに役立つ。
被遮蔽多芯丸形ケーブル10から遮蔽膜を除去するための方法が、以下に詳細に説明される。被遮蔽多芯丸形ケーブルは、ここで説明されていない上流の工程において既に準備されている必要があるが、その上流の工程は、専門家には既知である工程であって、ケーブル端部でのケーシング絶縁体が既に除去され、かつ、編組遮蔽カバーが切り取られるかまたは折り返される程度の工程である。加えて、ガイド要素6から9の各ガイドが、ケーブル芯11を受け入れることができるように、丸形ケーブル10は、正確な角度位置にある。ケーブル芯が正確な角度位置にあるかどうかについての監視が、例えば、(図示せず)光検出器を用いて、実行される。丸形ケーブルは、適切な回転を介して、(図示せず)ケーブル把持具によって正しい角度位置にされうる。
その後、被遮蔽丸形ケーブル10からの遮蔽膜の除去のための方法が、次のように行われる。開ナイフヘッド29が、遮蔽膜が切り込まれるべき所望の切断位置xまで丸形ケーブル10を横断して移動する。2つの互いに対向するナイフマウント30、31ならびに同様に互いに対向するナイフマウント32は、閉配置におけるナイフの半径方向位置に対する、制御ユニットの(図示せず)プロセッサに記憶された値に、近づく。閉鎖処理中に、角度位置は、場合により、形状要素によってわずかに補正されうる。遮蔽膜が、ケーブル芯11に対して形状要素の各形状セクションによって加圧され、ケーブルが圧縮され、同時に遮蔽膜が、切断されまたは切り目を入れられまたは切り込まれる。切り込まれた結果は、切断によって所定の形状条件から離れて、ケーブル芯が、ガイド板によってどのように強く圧縮されるのかにも、依存する。この圧縮は、ナイフヘッドの駆動部によってプログラム可能なやり方で設定されうる。制御により、必要な場合、また、対のやり方で組み合わされたナイフマウント30、31のナイフ対を有する第1切断配置を最初に閉じて、その後に、ナイフマウント32(図9参照)のさらなるナイフ対を有する第2切断配置を閉じることが可能になる。
切断処理の終了後に、切断されまたは切り込まれた遮蔽膜を最適に把持することができるように、ナイフマウント30、31、32は、全体的に開き、かつ、ナイフヘッド29はわずかに前方に移動する(図11参照)。剥ぎ取り顎部34は、空気圧で退去され、その場合、完全な退去位置にある遮蔽膜には常に接触しない。その後、ナイフマウント30、31は、切り込まれた遮蔽膜をクランプするように、閉方向に移動される。クランプすることに加えて、または場合によっては代わりに、剥ぎ取りを効率的にするように、剥ぎ取り顎部34によって遮蔽膜に真空が印加されうる。遮蔽膜は、穴によって作り出された吸引チャネル52によって吸引され、したがって、剥ぎ取り顎部に一時的に固定されうる。ナイフヘッド29は、その後、x軸に沿って戻され、それにより、遮蔽膜が分離され、その後に、遮蔽膜の分離された片が、吸引管36の近傍にもたらされ、吸引管36によって、この片が最終的に吸引して離され、したがってケーブル処理装置1から除去される。
以上において説明された実施形態は、図1に示されるケーブルの形態における被遮蔽4芯ケーブル10を処理することに対して、方向付けられている。本発明に係るケーブル処理装置1は、基本的に、他の被遮蔽多芯丸形ケーブルにも適している。したがって、丸形ケーブルは、充填材を備えることができ、または、充填材を備えないこともでき、また、必要に応じて、編組遮蔽カバーを有さないこともできる。例えば、被遮蔽丸形ケーブルが、3つのケーブル芯を有する場合、そのとき、ケーブル処理装置は、それぞれケーブル芯に関連する3つのナイフ(ならびにナイフに関連するガイド板)を有するであろう。3つのナイフは、三芒星の構成で、ケーブルの周囲に配置されるだろう。適切に適合されたケーブル処理装置は、また、5芯被遮蔽丸形ケーブル、または、さらにより大きな数の芯を有する被遮蔽丸形ケーブルに対して、有利でありうる。
1 ケーブル処理装置
2、3、4、5 ナイフ
6、7、8、9 ガイド要素
10 被遮蔽多芯丸形ケーブル
11 ケーブル芯
12 長手方向軸
13、14 前端部
15、18 絶縁体
16 導体
17 充填材
19 編組遮蔽カバー
20 遮蔽膜
21、22 スペーサ板
23、24、25、26 切断刃
27、28 ガイドセクション
29 ナイフヘッド
30、31、32 ナイフマウント
33 前縁
34 剥ぎ取り顎部
36 吸引管
37 側縁
38 溝セクション
39 面取り部
40 ポイント
41 くさび状前端部
42 真空源
43 ブラケット
44 サーボ軸
45 スピンドル
46 ラック伝達部
47 空気圧シリンダ
48、49 ベルト
51 モータ
52 吸引チャネル
c、e、s、s’、x 矢印
t 突出長さ
z 切断位置

Claims (14)

  1. 被遮蔽多芯丸形ケーブル(10)からの遮蔽膜(20)の除去のためのケーブル処理装置であって、
    開配置と、遮蔽膜(20)を切り込むための閉配置との間で丸形ケーブルに対して半径方向に移動可能な複数のナイフ(2、3、4、5)であって、各ナイフ(2、3、4、5)は、丸形ケーブル(10)の各ケーブル芯(11)に関連し、凹状に形成された切断刃(23、24、25、26)を有する、複数のナイフ(2、3、4、5)と、
    ガイドセクション(27、28)を有するガイド要素(6、7、8、9)であって、ガイド要素(6、7、8、9)内に、閉配置において、遮蔽膜(20)によって包み込まれたケーブル芯(11)が、少なくとも局所的に受け入れられるガイド要素(6、7、8、9)と、を備え、
    ナイフ(2、3、4、5)の少なくとも一部は、ガイド要素(6、7、8、9)を備え、少なくとも閉配置において、ナイフ(2、3、4、5)は、ガイドセクション(27、28)に対して突出長さ(t)だけ、被遮蔽多芯丸形ケーブル(10)の半径方向かつ被遮蔽多芯丸形ケーブル(10)に向かう方向に突出する、ケーブル処理装置。
  2. 少なくとも閉配置におけるナイフ(2、3、4、5)が、0.05ミリメートルと0.3ミリメートルとの間にある突出長さ(t)だけ、各ガイド要素(6、7、8、9)のガイドセクション(27、28)に対して突出する、ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル処理装置。
  3. ガイド要素(6、7、8、9)のガイドセクション(27、28)が、遮蔽膜(20)によって包み込まれたケーブル芯(11)に対して好ましい円筒形凹状当接面を形成する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル処理装置。
  4. ガイド要素(6、7、8、9)が、金属板から作られた構成要素によって形成されている、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  5. 各ナイフ(2、3、4、5)が、ガイド要素(6、7、8、9)を備える、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  6. 一部のナイフ(2、3)が、ガイド要素(6、7)を備え、残りのナイフ(4、5)は、露出した切断刃(23、24、25、26)を有する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  7. 各ナイフ(2、3、4、5)が、丸形ケーブルに面するくさび形前端部(41)を有し、切断刃(23、24、25、26)は、ナイフ(2、3、4、5)のくさび先端部の領域に配置されている、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  8. 溝セクション(38)が、切断刃(23、24、25、26)の角度だけ傾斜した面取り部に配置されている、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  9. 遮蔽膜(20)を穿孔するための、鋭角で先細りになるポイント(40)が、切断刃(23、24、25、26)の側方に配置されている、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の、4つのケーブル芯(11)を有する被遮蔽多芯丸形ケーブル(10)から遮蔽膜(10)を除去するためのケーブル処理装置において、
    遮蔽膜(20)を切り込むための4つのナイフ(2、3、4、5)が、設けられている、ことを特徴とするケーブル処理装置。
  11. ケーブル処理装置(1)が、ナイフ(2、3、4、5)を取り付けるためのナイフマウント(30、31、32)を有するナイフヘッド(29)を備える、ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  12. ナイフヘッド(29)が、切り込まれた遮蔽膜(20)を剥ぎ取るための剥ぎ取り顎部(34)を備えた2つの互いに対向するナイフマウント(30、31、32)を備える、ことを特徴とする請求項11に記載のケーブル処理装置。
  13. ケーブル処理装置(1)が、剥ぎ取られた遮蔽膜(20)を吸引して除去する吸引管(36)を備える、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のケーブル処理装置。
  14. 求項1から13のいずれか一項に記載のケーブル処理装置(1)を使用して、被遮蔽多芯丸形ケーブル(10)から遮蔽膜(20)を除去するための方法であって、
    遮蔽膜(20)が閉配置におけるナイフ(2、3、4、5)によって切り込まれるように、ナイフ(2、3、4、5)が、丸形ケーブルに向かって半径方向に移動され、
    突出長さ(t)が最大切り込み深さを固定するように、少なくとも1つのナイフ(2、3、4、5)は、ガイド要素(6、7、8、9)のガイドセクション(27、28)に対して突出長さ(t)だけ突出する、方法。
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