JP6792103B2 - 微細気泡水供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば微細気泡を含有する微細気泡水を家庭や工場などに供給する微細気泡水供給システム及び微細気泡水建物システム関するものである。
従来、微細気泡生成装置としては、気体を混合した液体に高圧力をかけてから開放したり、気体を混合した液体を高速旋回させることにより、液体に気泡を含有させるようになされた技術が広く知られている(例えば特許文献1及び非特許文献1参照)。
このような微細気泡生成装置で生成された微細気泡水は、通常の水と比較して洗浄力が高いことから、洗浄水として広く使用されている。また、体が温まる効果があるため、入浴施設にも導入されている。また、空気を多く含むため飲むことによって体内に酸素を取り込むことができ、飲み水にも適している。
特許第4563496号
https://staff.aist.go.jp/m.taka/takahashi2.pdf
上述した効果から、かかる構成の微細気泡生成装置を様々なシチュエーションで使用したいという要望がある。しかしながら、微細気泡水の使用量や使用時間などは場所や用途などのシチュエーションによって大きく相違している。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、シチュエーションに合わせて微細気泡水を提供する微細気泡水供給システム及び微細気泡水建物システムを提供するものである。
かかる課題を解決するため、本発明の微細気泡水供給システムでは、
外部から原水が供給される供給管と、
前記原水に基づく対象水に対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡生成部と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された準備水位まで前記貯留水位が低下すると、設定された満水位まで微細気泡水を生成するよう前記微細気泡生成部を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
前記対象水の量と原水の量とを調整することにより、前記ナノバブル発生器を通過させる回数である循環数を所定の通常数に設定して微細気泡水を生成し、
前記貯留水位が危険水位を下回ると、前記循環数を前記通常数より少ない危険数に変更することを特徴とする。
また、本発明の微細気泡水建物システムでは、
外部から原水が供給される供給管と、
前記原水に基づく対象水に対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡生成部と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された準備水位まで前記貯留水位が低下すると前記微細気泡生成部による微細気泡水の生成を開始するように制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
時刻に応じて前記準備水位を変更する
ことを特徴とする。
本発明は、シチュエーションに合わせて微細気泡水を提供する微細気泡水供給システム及び微細気泡水建物システムを実現できる。
第1の実施の形態におけるナノバブル水供給システムの構成を示す略線図である。 時間帯と準備水位及び満水位の設定の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態におけるナノバブル水供給システムの構成を示す略線図である。
次に本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
[1−1.気泡ハウスシステムの構成]
図1に示す1は、全体として気泡ハウスシステムを示している。気泡ハウスシステム1では、一般家庭の家2に対して外部から水道水が供給される水道管28(いわゆる引込管)に対して、ナノバブル水供給システム4が接続されている。従って、家2には、水道水を原水とするナノバブル水が、水道使用設備10(風呂10A、トイレ10B、キッチン10C、洗面台10D及び洗濯機10Eなど)へ供給される。なお、図1では、水道の供給管7を太線の実線で、水道の排水管8を太線の破線で示している。
ナノバブル水供給システム4では、ナノバブル生成装置20によってナノバブル水を生成し、タンク30に貯留すると共に、水道使用設備10からのナノバブル水の要求に応じて、ナノバブル水を供給する。なおナノバブル水とは、ナノオーダー(1〜1000nm)サイズの微細気泡を多く含有する水を意味し、微細気泡水及びファインバブル水と同義である。
ナノバブル生成装置20は、図示しないMPU(Micro Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される制御部21がナノバブル生成装置20の全体を統括的に制御するようになされている。
制御部21は、タンク30に取り付けられた水位センサ31を監視し、タンク30におけるナノバブル水の実際の水位(以下、これを貯留水位と呼ぶ)が設定された準備水位を下回ったことを認識すると、ナノバブル水の生成を開始する。なお、水位センサ31は、有線又は無線で制御部21に接続されている。
具体的に、制御部21は、開閉弁26を制御して循環タンク23に原水である水道水を供給する。同時に、制御部21は、ポンプ25を制御して循環タンク23からナノバブル発生器22に水道水とナノバブル水とが混合された混合水を供給する。以下、ナノバブル発生器22に対して供給される水を対象水と呼ぶ。対象水は、原水であってもナノバブル水であっても良い。
循環タンク23は、容量から溢れた対象水をナノバブル水として接続管24を介してタンク30に供給する。このとき、制御部21は、開閉弁26を介して供給される水道水の量をコントロールすることにより、ナノバブル発生器22に通過される対象水の通過回数である循環数をコントロールしている。
すなわち、一定時間にポンプ25が吸い上げる対象水の数量が「10」であり、同じ時間に開閉弁26を介して供給される水道水の量が「1」であった場合、タンク30に供給されるナノバブル水は、平均で「10」回ナノバブル発生器22を通過することになる。すなわち、制御部21は、通常モードにおいて、循環数を例えば通常数である「10」に設定している。
なお、ナノバブル発生器22としては制限はなく、高速旋回方式又は圧力解放方式、これらを組み合わせた構成のものなどが適用可能である。例えばナノバブル発生器22の構成としては、例えば特許文献1及び特許文献2(特願2015−34628号)、非特許文献1などに記載されているものを好適に使用することができる。
タンク30は、供給されるナノバブル水を貯留する。タンク30には、UV(UltraViolet)ランプ32が設置されており、塩素濃度が低下したナノバブル水における細菌の繁殖を抑制する。
制御部21は、水位センサ31を監視し、タンク30におけるナノバブル水の貯留水位が設定された満水位に到達したことを認識すると、ポンプ25を停止すると共に開閉弁26を閉め、ナノバブル水の生成を停止する。
ところで、一般家庭においては、水の使用量が一定ではなく、時間帯によって大きく変動する。例えば、図2に示すように、共働き家庭では、出勤や登校までの第1時間帯T1(5:00〜9:00)には、洗顔、朝食、シャワーなどによりある程度の量の水を使用する。日中である第2時間帯T2(9;00〜16:00)は、誰も在宅しないため殆ど水を使用しない。夕方の第3時間帯T3(16:00〜19:00)は、食事準備のため水を使用する。そして夜の第4時間帯T4(19:00〜24:00)は、夕食、風呂、洗濯など各所で水を大量に使用する。そして深夜の第5時間帯(図示せず、24:00〜5:00)には、殆ど水が使用されない。
そこで、気泡ハウスシステム1の制御部21では、複数の時間帯を設定し、当該時間帯ごとに満水位及び準備水位を変更するようにしている。例えば、第1、第2及び第5時間帯T1、T2、T5では、満水位が100リットル、準備水位が50リットルに設定されている。第3時間帯T3では、次の第4時間帯T4に備えて、満水位が最大量の200リットルに設定される。一方、第4時間帯T4では、次の第5時間帯T5で水が殆ど使用されないことから、満水位は第3時間帯T3より低い150リットルに抑制される。
これにより、気泡ハウスシステム1では、必要になる水の量に併せて予めナノバブル水を生成しておくことができると共に、水の使用量が少ないときにはナノバブル水の貯水量を抑制できるため、常にフレッシュなナノバブル水を提供することができる。
なお、この満水位及び準備水位は、曜日に応じて複数設定することが可能である。例えば、平日用と、日・祝日用とで設定を変更したり、複数の満水位及び準備水位を記憶させておき、選択して設定するようにすることもできる。時間帯の割り振り(時間帯の開始及び終了時刻)や数を任意に設定できるようにしても良い。
かかる構成に加えて、気泡ハウスシステム1では、貯留水位が危険水位又は枯渇水位を下回った場合に、ナノバブル発生器22の循環数を変更するようにしている。例えば、制御部21は、貯留水位が危険水位である25リットルを下回ると、危険モードに遷移し、循環数を危険数である「5」に変更する。また、制御部21は、貯留水位が枯渇水位である10リットルを下回ると、枯渇モードに遷移し、循環数を枯渇数である「1」に変更する。
すなわち、貯留水位が10〜25リットルであるとき、制御部21は、循環数を「5」に設定し、貯留水位が0〜10リットルであるとき、制御部21は、循環数を「1」に設定する。なお、枯渇モードにおいて、制御部21は、開閉弁26の調整により、ポンプ33を介して家2に供給される時間当りの水量よりも大きな速度でタンク30にナノバブル水を供給するように循環数を設定する。
このように、ナノバブル水供給システム4では、タンク30の水量に応じてナノバブル水の生成速度を変更することにより、タンク30内を枯渇させることを防止でき、何らかの事情により水の使用量が異常に多い事態が生じた場合であっても、家2に対して確実に水を供給することができる。
以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
微細気泡水供給システム(ナノバブル水供給システム4)では、外部から原水が供給される供給管(水道管28)と、
前記原水に基づく対象水に対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡生成部(ナノバブル発生器22)と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンク(タンク30)と、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された準備水位まで前記貯留水位が低下すると、設定された満水位まで微細気泡水を生成するよう前記微細気泡生成部を制御する制御部(制御部21)とを有し、
前記制御部は、
前記対象水の量と原水の量とを調整することにより、前記ナノバブル発生器を通過させる回数である循環数を所定の通常数に設定して微細気泡水を生成し、
前記貯留水位が危険水位を下回ると、前記循環数を前記通常数より少ない危険数に変更する。
これにより、微細気泡水供給システムでは、微細気泡水が不足する事態を回避できるため、使用量の相違する様々なシチュエーションであっても安心して使用することができ、シチュエーションに合わせた微細気泡水を提供することができる。
微細気泡水供給システム(ナノバブル水供給システム4)では、原水に基づく対象水に対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡生成部(ナノバブル発生器22)と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンク(タンク30)と、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された満水位まで微細気泡水を生成するよう前記微細気泡生成部を制御する制御部(制御部21)とを有し、
前記制御部は、
時刻に応じて前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更することを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムは、水の使用量の変動が激しい家庭などのシチュエーションにおいて、使用量に応じた量の微細気泡水を過不足が極力生じないように準備できるため、一般家庭のような使用量の大きいシチュエーションでも微細気泡水を提供することが可能となる。
なお、一日を複数の時間帯に分割し、時間帯ごとに準備水位及び満水位を設定することも可能である。これにより、細やかな設定ができるため、微細気泡水を過不足が極力生じないように準備できる。
前記制御部は、
曜日ごとに前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更することを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムでは、曜日によって生じる生活サイクルの相違に合わせて微細気泡水を過不足が極力生じないように準備できる。
前記貯留タンクは、
水を殺菌する殺菌部を有することを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムでは、貯留タンク内における細菌の増殖を抑制することができる。
前記殺菌部は、
UV(UltraViolet)ランプであることを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムでは、簡易な構成で貯留タンク内における細菌の増殖を抑制することができる。
また、本発明の微細気泡水供給システム(ナノバブル水供給システム4)では、外部から原水を供給する供給管(水道管28)と、
原水に基づく対象水対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡生成部(ナノバブル発生器22)と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンク(タンク30)と、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された満水位まで微細気泡水を生成するよう前記微細気泡生成部を制御する制御部(制御部21)とを有し、
前記微細気泡生成部は、
前記原水を通過させることにより前記微細気泡水を生成するナノバブル発生器と、原水が供給されると共に前記ナノバブル発生器を通過した微細気泡水が貯留される循環タンクとを有し、
前記制御部は、
前記循環タンクに供給される原水と排出される微細気泡水の量を調整することにより、前記ナノバブル発生器を通過させる回数を所定の通常数に設定して微細気泡水を生成し、
前記貯留水位が危険水位を下回ると、前記ナノバブル発生器を通過させる回数を前記通常回数より少ない危険数に変更することを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムでは、微細気泡水を枯渇させてしまうことなく、安定供給することができる。
前記制御部は、
前記貯留水位が前記危険水位より小さい枯渇水位を下回ると、前記ナノバブル発生器を通過させる回数である循環数を前記危険数よりも少ない枯渇数に変更することを特徴とする。
これにより、微細気泡水供給システムでは、水量が少ないときに2段階で循環数を変更できるため、できるだけ微細気泡の多い微細気泡水を供給しつつ微細気泡水を枯渇させてしまうことを防止できる。
なお、このときに設定される枯渇数は、本来供給される水道水の単位時間当りの供給量と同等又はそれ以上の微細気泡水を供給することができる循環数に設定されることが好ましい。この場合、一般家庭における引込管(水道管28)の断面積と同等又はそれ以上の面積が開閉弁26によって開放されることになる。例えば、開閉弁26の開放時の最大断面積が平均的な引込管の断面積の2倍である場合、枯渇数は「2」以下に設定されることが好ましい。これにより、微細気泡水の枯渇の可能性がなく、微細気泡水を生活水として確実に安定供給することができる。
以上の構成によれば、微細気泡水建物システム(気泡ハウスシステム1)では、外部から原水が供給される供給管(水道管28)と、
前記原水に基づく対象水に対して微細気泡水を生成する微細気泡生成部と、
前記微細気泡水を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された準備水位まで前記貯留水位が低下すると前記微細気泡生成部による微細気泡水の生成を開始するように制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
時刻に応じて前記準備水位を変更するようにした。
これにより、微細気泡ハウスシステムでは、水道の使用量の変動が激しい一般家庭に微細気泡水を過不足が少ない状態で安定供給することができる。
<第2の実施の形態>
[2−1.気泡ハウスシステムの構成]
図3に示す第2の実施の形態では、ナノバブル水供給システム104が、循環タンクを有していない点と、水道水がタンク130に供給される点と、家102において、一部の設備に水道水が直接供給される点が図1〜図2を用いて上述した第1の実施の形態と相違している。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と対応する箇所に100を附して示し、同一箇所についての説明を省略する。
図3に示すように、水道の引込管である水道管140は2つに分岐し、家102の屋内に引き込まれる屋内水道管141と、ナノバブル水供給システム104に引き込まれる原水の供給管としてのバブル水道管128として配管されている。
屋内水道管141は、キッチン110Cと洗面台110Dとに接続されており、キッチン110Cと洗面台110Dとでは、通常の水道水が供給される。
バブル水道管128は、タンク130に接続されており、開閉弁126の開閉動作に応じてナノバブル水供給システム104に水道水を供給する。ナノバブル水供給システム104に接続された供給管107は、風呂110A、トイレ110B、洗濯機110Eに接続されており、これらの設備にはナノバブル水が供給される。なお便宜上図示しないが、開閉弁126、並びにポンプ125及び133は、制御部121によって制御されている。
本実施の形態のナノバブル水供給システム104では、制御部121の制御により、バブル水道管128を介してタンク130に原水である水道水が供給される。タンク130内の水はポンプ125の作用により配管124を介してナノバブル発生器122に供給される。ナノバブル発生器122によってナノバブルが混合されたナノバブル水は、配管129を介してタンク130に戻される。
上述したように、制御部121は、水位センサ131を監視し、準備水位になると満水位までナノバブル水を生成する。このとき、制御部は、間欠的に開閉弁126を開放するように制御することにより、ナノバブル水におけるナノバブルを極力低下させないようにする。
例えば、循環数を「5」に設定し、ポンプ125と同量の水道水がタンク130に供給される場合、開閉弁126を1秒間開放した後、開閉弁126を4秒間閉めることにより、理論上、タンク130に供給された増水分の水道水が5回に亘ってナノバブル発生器122に通過することになる。この1秒開けて5秒閉めるサイクルを繰り返して満水位までナノバブル水を生成することにより、タンク130の内部のナノバブル水のナノバブル濃度を極力低下させることなく、ナノバブル水をタンク130に貯めることができる。
また、ポンプ125の水の供給能力と、開閉弁126の開放面積との関係によって循環数を調整することも可能である。開閉弁126を通過する水の量をポンプ125の供給能力の1/5に設定することにより、循環数を5に設定することができる。
<他の実施の形態>
なお、上述実施形態では複数の時間帯ごとに準備水位及び満水位を設定することにより時刻に応じて準備水位及び満水位を変更したが、いずれか一方のみを時刻に応じて変更してもよい。例えば準備水位と満水位は一定(通常モード)に設定しておき、夕方17:00など使用量が増える可能性が高い特定の時刻になると通常モードよりも大きい値の満水位まで微細気泡水を生成するように設定することができる。また、満水位を常にタンク容量の最大値に設定し、使用量の多い時間帯だけ準備水位が大きい値になるように変更してもよい。
また上述実施形態では水位センサ31を用いることにより貯留水位が満水位になったことを認識するようにしたが、ナノバブル水の生成量から計算値として満水位になったことを認識するようにしても良い。また、水位センサ31は必須ではなく、微細気泡水の生成量と排出量とから計算に基づいて貯留水位を監視しても良い。
さらに上述実施形態では循環数の例を記載しているが、循環数の値についてはタンク30のタンク容量や水道の使用量、家族構成などに応じて適宜選択される。また危険水位や枯渇水位は必ずしも設定される必要は無い。
さらに上述実施形態では準備水位や満水位を時刻に応じて変更する構成について記載されているが、これらの構成については必須ではなく、準備水位や満水位を一律に設定し、危険水位や枯渇水位のみを設定しても良い。これにより、枯渇によって水が供給されなくなるといった事態を防止しつつ、たくさんナノバブルを含有する微細気泡水を供給することができる。従来、高速道路の休憩所のトイレや工場など、ナノバブル水の使用量が大きく変動するような場所に設置される業務用のナノバブル生成装置においては、枯渇を防止するためにタンクの容量を大きく設定したりナノバブルの生成量を高めたりする必要があった。本発明は、ナノバブル水の安定供給を可能にしつつ、ナノバブル生成装置としての構成を簡易にすることができるナノバブル生成装置を提供できる。
また上述実施形態では、ナノバブル水供給システムが一般家庭で使用される場合について説明したが、上述したようにナノバブル水供給システムは大量にナノバブル水を使用する場合を含めて種々のシチュエーションに合わせることができ、シチュエーションに応じて準備水位、満水位、危険水位、枯渇水位などを適切に設定することにより、工場や店舗など種々の場所・用途で使用することができる。
さらに上記実施形態では殺菌部としてUVランプを使用したが、例えば光触媒を利用して殺菌する光触媒材を用いてもよい。この場合貯留タンクは、太陽光を取り入れる光取入部を有するようにする。これにより、電気不要で殺菌を行うことができる。
また上記構成に加えて微細気泡水供給システムは、微細気泡水の使用量を監視し、使用量に応じて前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更するようにできる。例えば、微細気泡水供給システムの制御部は、使用状況に合わせて自動で満水位及び準備水位を変更する自動設定モードを有するようにする。具体的に、デフォルトで記憶されている複数の設定(例えばフルタイム共働き、専業主婦あり、パート主婦ありなど)の項目から一の項目を選択することにより、時間帯ごとの満水位及び準備水位が設定される。この値をデフォルトとし、使用状況に応じて満水位及び準備水位を変更する。例えば制御部21は、水位センサを監視し、平均使用量が少ない場合には準備水位及び満水位の値を小さくする方向に設定変更する。また、危険モードや枯渇モードに遷移した場合には、準備水位及び満水位の値を大きくする方向に設定変更する。これにより、各家庭の水の使用量に応じた適切な準備水位及び満水位の設定が可能となる。
さらに上記構成に加えて、前記貯留タンクが排水管に接続されており、制御部は、水位センサによる貯留水位を監視し、微細気泡水の使用量が少ない場合には、前記貯留タンク内の前記微細気泡水を排水し、新しく前記微細気泡水を生成するようにしても良い。例えば、旅行や帰省などにより、極端に微細気泡水の使用量が減少した場合であっても、フレッシュな微細気泡水を提供することが可能となる。また、リセットボタンなどの操作部を準備しておき押下に応じて排水することにより、長期不使用だった後に全ての微細気泡水を入れ替えることができる。
さらに上述実施形態では、循環タンク23に微細気泡水を貯留し、一定時間に亘ってナノバブル発生器22を循環させる、いわゆるバッチ式方式で微細気泡水を生成したが、いわゆる連続式で微細気泡水を生成しても良い。また、ナノバブル生成装置20の構成に制限はなく、例えばポンプなどを使用して任意の量のナノバブル水をタンク30に供給しても良い
上述実施形態では、ポンプ33を用いて家2へナノバブル水を供給したが、ポンプ33は必ずしも必須ではない。例えば、ナノバブル水供給システム4又はタンク30を高所に設置することにより、重力を使って家2へナノバブル水を供給することもできる。なお、ポンプ33の構成としては既知の物を使用でき、ナノバブル水の単位時間当りの供給量に応じて適宜選択される。例えば20NPD04(株式会社ニクニ製)などを好適に用いることができる。ポンプ33は、接続されるタンク30に近い位置(例えば30m以内)に設置されることが好ましい。
上述実施形態では、タンク130に原水である水道水を供給するようにしたが、ナノバブル発生器に水道水を供給しても良い。この場合、タンクからナノバブル発生器にも対象水を供給できるように構成すると共に、水道水と循環水を切り替える切替弁を設ける。制御部は、切替時間を調整することにより、循環数を調整することができる。
さらに上述の実施の形態においては、微細気泡生成部としてのナノバブル発生器22と、貯留タンクとしてのタンク30と、制御部としての制御部21とによって微細気泡生成装置としてのナノバブル水供給システム4を構成するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、種々の構成による微細気泡生成部と、貯留タンクと、制御部とによって本発明の微細気泡生成装置を構成するようにしても良い。
本発明は、例えば一般家庭や職場、店舗、工場などの種々のシチュエーションにおいてナノバブル水を供給する微細気泡水建物システムを実現できる。
1,101 :気泡ハウスシステム
2,102 :家
4,104 :ナノバブル水供給システム
7,107 :供給管
8,108 :排水管
10 :水道使用設備
20 :ナノバブル生成装置
21,121 :制御部
22,122 :ナノバブル発生器
23 :循環タンク
25,33,125,133 :ポンプ
26,126 :開閉弁
28,128 :水道管
30,130 :タンク
31,131 :水位センサ
32,132 :UVランプ

Claims (10)

  1. 外部から原水が供給される供給管と、
    前記原水に基づく対象水に対して微細気泡を含有させて微細気泡水を生成する微細気泡
    生成部と、
    前記微細気泡水を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクにおける現在の貯留水位を監視し、設定された準備水位まで前記貯留水
    位が低下すると、設定された満水位まで微細気泡水を生成するよう前記微細気泡生成部を
    制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記対象水の量と原水の量とを調整することにより、前記微細気泡生成部を通過させる回数である循環数を所定の通常数に設定して微細気泡水を生成し、
    前記貯留水位が危険水位を下回ると、前記循環数を前記通常数より少ない危険数に変更
    する
    ことを特徴とする微細気泡水供給システム。
  2. 前記制御部は、
    前記貯留水位が前記危険水位より小さい枯渇水位を下回ると、前記循環数を前記危険数
    よりも少ない枯渇数に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の微細気泡水供給システム。
  3. 前記制御部は、
    時刻に応じて前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の微細気泡水供給システム。
  4. 前記制御部は、
    曜日ごとに前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の微細気泡水供給システム。
  5. 前記貯留タンクは、
    水を殺菌する殺菌部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の微細気泡水供給システム。
  6. 前記殺菌部は、
    UV(UltraViolet)ランプである
    ことを特徴とする請求項5に記載の微細気泡水供給システム。
  7. 前記殺菌部は、
    光触媒を利用して殺菌する光触媒材であり、
    前記貯留タンクは、
    太陽光を取り入れる光取入部を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の微細気泡水供給システム。
  8. 前記制御部は、
    前記微細気泡水の使用量を監視し、
    使用量に応じて前記準備水位及び満水位のうち少なくともいずれか一方を変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の微細気泡水供給システム。
  9. 前記微細気泡生成部は、
    前記原水を通過させることにより前記微細気泡水を生成するナノバブル発生器と、原水が供給されると共に前記ナノバブル発生器を通過した微細気泡水が貯留される循環タンクとを有し、
    前記制御部は、
    前記循環タンクに供給される原水の量と排出される微細気泡水の量を調整することによ
    り、前記ナノバブル発生器を通過させる回数である循環数を所定の通常数に設定して微細
    気泡水を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の微細気泡水供給システム。
  10. 前記貯留タンクは、
    排水管に接続されており、
    前記制御部は、
    使用量が少ない場合には、前記貯留タンク内の前記微細気泡水を排水し、
    新しく前記微細気泡水を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の微細気泡水供給システム。
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