JP6788541B2 - マルチポジション型往復回転アクチュエータ - Google Patents

マルチポジション型往復回転アクチュエータ Download PDF

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Description

本願に係る発明(以下、「本願発明」)は、所定の角度範囲で往復回転する回転力を出力させる往復回転アクチュエータに関し、特に、単一の出力軸で複数の軸回転位置(「マルチポジション」という。)で往復回転力を供給することができるマルチポジション型往復回転アクチュエータに関する。
本明細書において、「ポジション」とは、時計盤を用いて説明すると、回転軸断面を時計盤の中心位置に見立てた場合、往復軸回転する回転範囲が12時と1時の間である場合にその位置を1つのポジションといい、その「ポジション」が1時と2時の間の位置、又は2時と3時の間の位置、など複数箇所になる場合を「マルチポジション」と定義している。
一般的な往復回転型のロータリーアクチュエータは、所定の角度範囲で往復回転運動する回転力を駆動力として供給するものである。例えば、ATM(自動預金受払機)や自動発券機、又はプリンタ装置などにおいて、紙幣や硬貨、又は紙片などを所定の搬送路へ振り分けるガイド用ブレードを、作動させるための駆動源として用いられている。またこれらの装置において、多数の搬送方向に振り分ける必要がある場合は、振り分け経路毎に対応させた複数個のアクチュエータを設置する必要がある。
しかし、上記装置における小型化かつ多機能化の要請に対しては、部品の小型化に加えて部品点数の削減が望まれていた。
これを課題として、本出願人は、特許文献1に開示している内容で、マルチポジション型の往復回転アクチュエータを提供している。当該アクチュエータは、一つの出力軸(シャフト)で複数の軸回転位置に移行し、その位置(ポジション)で所定の回転角をもって往復軸回転力を出力させることを可能としていた。
特許文献1で開示しているアクチュエータは、図8の分解斜視図で示す部品構成からなるものであった。これを概略して説明すると、所定回転角で往復軸回転する回転力を出力させる駆動源(1)と、該駆動源(1)の出力軸(3)と同軸上で連結分離させると共に、該分離時に前記駆動源の出力軸(3)に対して同軸上で相対的に軸回転して再び連結する回転板(4)と、該回転板(4)を出力軸(3)と同軸上を移動させる作動手段(6)と、前記回転板(4)を該作動手段(6)の作用方向と反対方向に付勢作用するように配置したコイルスプリング(5)と、その作用により出力シャフト(8)の先端部をフロントプレート(7)から露出させて外部に往復回転力を出力させる構成であった。
特開2015−142400号公報
上記の開示発明は、初期の課題は解決しているが、駆動源の出力軸(3)と外部出力用の出力シャフト(8)とは、別体で構成すると共にそれらの突き合わせによって、軸芯出しを行う必要があった。この作業は組立て精度を確保するため慎重に行う必要があり、生産コストと精度品質やその維持、又は耐久性の確保に影響するものとなっていた。
また、図8から明らかなように、上記従来構成のアクチュエータは、別体構成の出力軸(3)と出力シャフト(8)が、それぞれ一端側で保持する片持ち構造であったため、初期の軸受(20)の内径と出力軸(3)の外径の摺動状態が片当たりとなり、油膜が切れやすく出力軸(3)に対する側圧が高いと摺動抵抗が大きくなり摩耗が促進される傾向にあった。これを解消するため出力軸(3)を両端で保持する両持ち構造(図示省略)とすることも可能であるが、構造が複雑になって小型化が難しく、また、軸芯出しが更に困難になるという問題が生じていた。
そこで、本願出願は、これらの課題の解決を目的として、先に提案したマルチポジション型の往復回転アチューエータを基にしながらも、新たな技術思想に基づいて改良したものであり、駆動源の出力軸と出力シャフトとを一本の軸体で構成することにより、組立て時の軸芯出しを容易とすると共にその組立て精度を高めて装置の品質向上を図ったマルチポジション型の往復回転アクチュエータを提供するものである。
上記課題を解決するため、本願発明に係るマルチポジション型往復回転アクチュエータ(以下、「本願アクチュエータ」)は、以下のように構成している。
すなわち、所定間隔をもって対面配置したフロントプレートとリアプレートの間に垂直架設して軸回転自在に軸支し、かつ中間部に軸回転の伝達に関わる関係部を形成してなる単一軸体のシャフトと、前記架設したシャフトの前記リアプレート側に回動自在に環装させたローターと、該ローターを回動させる磁力発生源と、からなる駆動源と、前記シャフトの前記関係部に軸方向の摺動を可能にして環装することによって、前記駆動源のローターの出力部と連結又は分離するポジション変更板と、該ポジション変更板を前記ローターの出力部と連結する方向に摺動させる付勢手段と、該付勢手段に対向して、前記ポジション変更板を、前記ローターの出力部と分離する方向に摺動させる作動手段と、前記フロントプレートに取り付けられ、前記ローターの出力部と前記ポジション変更板の分離時に前記ポジション変更板を固定する保持手段と、からなることを特徴としている。
なお、上記付勢手段は、前記ローターの出力部と分離する方向に作用させるように配置しても良い。この場合は作動手段を駆動源の出力部と連結する方向に摺動させるように構成する。
上記のように構成することにより、本願アクチュエータは以下の効果を奏する。
単一に形成したシャフトを筐体内で対面したプレート間にそれぞれ軸受部を形成して軸回転自在に保持しているため、組立工程で煩雑な軸芯出しの必要が無く、かつ組立精度の向上と共に使用時の軸芯維持の恒久性を図ることができる。
また、シャフトはプレート間での両持ち構造であるため摺動負荷の低減が図れることとなり、耐久性を向上させることができる。
さらに、シャフトが一本であるため、いずれか一方から順次組立てて行くことができ、容易かつ迅速な組立てを行うことができると共に従来品と比べて部品点数を少なくすることができ、生産コスト及び製造コストの低減が図れる。
本実施例の各構成要素の組立て状況を示す分解斜視図である。 作動状態を示す一部縦断面を含む左側面図である。 作動状態を示す一部横断面を含む平面図である。 第1ポジションでの往復軸回転を示す説明図である。 第1ポジションから第2ポジションに切り替わる工程を示す説明図である。 第2ポジションでの往復軸回転を示す説明図である。 作動手段の作動状態を示す斜視図である。 従来の実施例の各構成要素の組立て状況を示す分解斜視図である。
以下に、本願アクチュエータの実施例について、図面を基に主要構成を項分けして説明する。なお、各構成要素の名称は、本発明での機能を考慮して定義したものであって、本発明の技術的構成要素を限定する意味のものではない。また、各構成要素に定義されたそれぞれの名称は、当業界では他の名称で称することがある。
また、本願アクチュエータは、機能上要求される上下左右の向きの制限はないが、説明の便宜上、分解斜視図である図1を基準として、左下方向をフロント方向(又はフロント側)及び右上方向をリア方向(又はリア側)として用いている。
A)本願アクチュエータの筐体
本願アクチュエータは、矩形箱体状の筐体1内に収納して外部機器(ATM、等)の内部に取り付けられるものである。この筐体1はフロントプレート10を底面とする有底筒状のフロントカバー11と、このフロントカバー11の開口部を閉塞する矩形板状のリアプレート12とから構成している。またフロントプレート10には、後述するポジション変更板としての回転板4の嵌合孔41に嵌合して該回転板4の回転を停止させて保持するための突起状のポスト15を取り付けている。
B)シャフトの構成
上記筐体1内において、フロントプレート10にフロント軸受13を、かつリアプレート12にリア軸受14を取り付けている。該フロント軸受13とリア軸受14とによって単一体のシャフト2を、両プレート10,12間に垂直にして掛け渡し(「垂直架設」)すると共に回転自在に軸支している。該シャフト2は、その少なくとも一方側のプレート(本実施例ではフロントプレート10)を貫通して外部への出力部となっている。
またシャフト2の軸長の略中間部には、軸回転に関わる関係部となる直方体状のガイドブロック20を形成している。このガイドブロック20は、これに環装して嵌合する部材を、シャフト2の回転に従って同期回転させるためのものである。これと共に、シャフト2の軸方向への移動はこのガイドブロック20がガイドとなって摺動が自在となっている。なお、本実施例のガイドブロック20は、直方体状を成しているが、回転力の伝達に関わると共に摺動ガイド、又は少なくとも摺動の障害とならない仕様であれば良く、シャフト2の軸断面形を一定とすると共に、その断面形が三角形状、矩形状、D字状、又はキー取付けによる凸条、に形成するなど適宜の形状にしても良い。
C)駆動源の構成と作用
本実施例における駆動源としては、往復軸回転力を発生させるロータリーソレノイド(以下「第1ソレノイド3」)を用いている。該第1ソレノイド3は、前記シャフト2のリアプレート12側に配置している。回転子となるローター30はローター軸受31によってシャフト2のリア側で回動自在に軸支され、磁力発生源となる第1電磁コイル32、及び第1コア37はリアプレート12に取り付けられている。該ローター30は、略扇形状に形成した非磁性材のローターモールド33と、扇形の要部付近に配置した前記ローター軸受31と、及び該ローターモールド33に並設した2個の第1マグネット34とからなる。この2個の第1マグネット34は、互いに異磁極面をもって回転方向に沿って配置しており、かつ第1バックヨーク35で裏打ちしている。
さらに、ローターモールド33からは、その出力部としてシャフト2を挟んだ両翼位置からフロント方向に突出させた一対の嵌合ピン36を一体的に形成している。なお、この嵌合ピン36は、部材の耐磨耗性や強度等を考慮して、摺動特性の良い材料で別体形成した後にローター30と一体化させても良い。
この構成により、第1ソレノイド3は、第1電磁コイル32の通電制御によって極性が変更し、これに異極並設の第1マグネット34の各極性と反応して吸着と反発を繰り返すことにより、ローター30は所定回転角で往復軸回転する。この挙動は、略扇形状をしたローター30を偏芯軸支しているため、振り子の様な揺動状態を呈している。
なお、この往復回転の角度θは、ローターモールド33の左右端部38が前記フロントカバー11の内面に当接して規制されるが、必要によりストッパー(図示省略。)を配設しても良い。
なお、当該駆動源に関する更なる詳細は、前記特許文献1において公知の事実であるため省略する。
D)ポジション変更板の構成と作用
ポジション変更板とは、往復軸回転させるシャフト2の回転位置(上記定義の「ポジション」)を変更するためのものであり、本実施例では円形の回転板4を用いている。該回転板4の中心部には、前記シャフト2のガイドブロック20と嵌合状態を維持しながら摺動する軸穴40を形成している。また該回転板4の板面には、前記嵌合ピン36が嵌入する嵌合孔41を、シャフト2の軸同心円上を周回状に等間隔で多数個を形成している。この各嵌合孔41の間隔は、移動するポジションの1ピッチ分を規定するものであり、その回転角αは、20°、30°、など適宜に設定される。なお、本実施例では、回転角αは上記した往復軸回転角θと同じ角に設定している。
また、回転板4のフロント側には、付勢手段としての拡張力をもったコイル状のスプリング42を配置している。該スプリング42は前記ガイドブロック20に環装された回転板4をローター30へ押し付けるためのものである。この押し付け作用により、回転板4の嵌合孔41とローターモールド33の嵌合ピン36とは、離脱可能な嵌め合い状態となる。
なお、上記回転板4の輪郭形は、嵌合孔41が同心円状に形成できる板面を確保できるものであれば、円板に限定するものではなく、正六角、正八角、などの正多角形状としても良い。
また、回転板4には、前記スプリング42の作用による移動と反対方向(フロント方向)に作用して移動(摺動)させる作動手段5を配設している。
E)作動手段の構成と作用
作動手段5は、てこの原理を利用する構成を採っている。その全体は、前記リアプレート12に配設した第1電磁コイル32の周りに取り付けた支持プレート50によって保持される。該支持プレート50には、支点部となる上下方向に延長させたヒンジ軸51をリアプレート12の正面視右側端部で保持し、かつ該ヒンジ軸51から前記回転板4の上下方向で対向した周縁部43付近まで一体構成で延びた枠部材を有する枠体状のレバー体52を取り付けている。また該支持プレート50の下端位置には、前記レバー体52を作動させるための第2電磁コイル53を取り付けている。
そして力点部として、この第2電磁コイル53の第2コア54とエアギャップをもって対面させた第2マグネット55を、前記ヒンジ軸51から一体構成で延設させたレバー体52の位置に配設している。なお、この第2マグネット55には、第2バックヨーク57を裏打ちしている。
さらに作用点として、上記レバー体52の先端部(ヒンジ軸から最遠部)には、前記回転板4の上下位置の周縁部43に係合する上下一対の作用部56を形成している。
ここで、前記第2電磁コイル53は、上記第1電磁コイル32の磁界の影響を避けるため、互いの磁界の向きが重なって相乗しないように略直交する位置関係で配置している。別言すると、第2電磁コイル53の第2コア54の軸方向とシャフト2の軸方向とが直交する位置関係になっている。
この構成により、図3及び図7に示すように、第2電磁コイル53への通電によって第2マグネットに吸着力が作用し、これによりレバー体52は、ヒンジ軸51を支点(又は回転軸)として図3平面視で左回転(反時計回転CCW)する。この左回転によりレバー体52の一対の作用部56が、回転板4の上下位置の周縁部43に作用して、回転板4をフロント側に摺動させることとなる。これにより前記嵌合ピン36が嵌合孔41から分離して回転板4は、第1ソレノイド3からの回転力の伝達が遮断される。この回転板4の分離移動に伴って、板面に周回状に等間隔で形成した複数個の嵌合孔41の一つに、前記フロントプレート10に設けたポスト15が嵌入して、回転板4は固定保持される。
F)本実施例の全体としての作用と効果
上記のように構成した本実施例は、次のように作用する。なお、各機構要素の作用については既述しているので省略する。また、相対的移動の理解を明確にするため、回転板4の嵌合孔41に1〜8の丸囲み番号を付記している。また図面4〜6において、嵌合孔41に嵌合ピン36及びポスト15が嵌入しているところは黒く塗りつぶし、逆に抜き出されて嵌合前(分離)の位置関係のところは二重丸「◎」印で描いている。
本願アクチュエータのポジション変更(移行)の過程を、主要構成要素のみで示した図4〜6を用いて説明する。以下に、フロント側から見て、初期の位置(「第1ポジション」)における往復軸回転(θ)から所定角度(α)だけ軸回転した位置(第2ポジション)に移行して、再びその第2ポジションにおいて往復軸回転(θ)を外部へ出力させる過程について説明する。
a.第1ポジションでの往復回転力の出力
第1ポジション(初期ポジション)での往復軸回転は、スプリング42の拡張付勢力により回転板4の嵌合孔41が、第1ソレノイド3のローター30に形成された嵌合ピン36と嵌合した状態で行われる(図4(A)において、嵌合孔41の位置番号で丸1と丸7)。第1電磁コイル32への通電制御によって往復軸回転するローター30の回転力が回転板4に伝達される。この回転板4の回転軸となる軸穴40でガイドブロック20に嵌合しているため、これに従動(一体回転)してシャフト2が往復軸回転(θ)し、これによって外部機器に往復軸回転の回転力の供給を行う(図面4の(A)⇔(B)の状態。)。
b.ポジションの移動行程
第1ポジションでローター30が一方端側(図面上で右端)まで振れた位置(図4の(A)の状態)で第1電磁コイル32の通電を停止すると、第1電磁コイル32の第1コア37の残留磁気によって第1マグネット34が吸着されて停止状態を保持する。この状態で第2電磁コイル53に通電すると第2コア54の磁極がレバー体52の先端部に取り付けた第2マグネット55と反応して磁気吸着力を発生させる。これにより、平面図3及び図7に示すようにヒンジ軸51が左回転(反時計回転CCW)し、レバー体52の一対の作用部56が回転板4の上下位置の周縁部43にてこ作用力(矢印P)が作用する。これにより、スプリング42の拡張付勢力に対抗して回転板4は、ガイドブロック20がガイドとなって、嵌合したままフロント方向にシャフト軸に沿って摺動(矢印m)する。これに伴って嵌合ピン36が回転板4の嵌合孔41(嵌合孔番号で丸1と丸7、以下同様。)から離脱する(図5(C)の状態。)。
次に、この離脱させた状態で第1電磁コイル32を通電すると、回転板4は嵌合孔41(嵌合孔番号丸4)に嵌入したポスト15によって停止状態を保持されたままであるため、ローター30のみが軸回転(図5において右回転(時計回転CW)。)する。そして、ローター30が図面左端まで回転移動したところで第1電磁コイル32への通電を停止させると、第1コア37の残留磁気によって第1マグネット34が磁気吸着され、その状態を維持する(図5(D)の状態。)。
この状態において、上記作動手段5の第2電磁コイル53への通電を停止させると磁気吸着力は弱まるが、第2コア54と第2マグネット55は磁気吸着されてその状態が維持される。次に、極性が逆になるように第2磁気コイル53に通電するとスプリング42の拡張付勢力と相俟って、回転板4は、ポスト15から離脱する(嵌合孔番号丸4)と共にガイドブロック20にガイドされてシャフト2の軸上を摺動して嵌合ピン36と嵌合し(嵌合孔番号丸2と丸8)、再びローター30と連結して往復軸回転の回転力の伝達が行われる(図面5の(D)→図面6の(E)。)。
この作動行程を経て、回転板4はローター30のシャフト2と相対的に1ピッチ分の回転(移行角α)した第2ポジションへの移行が完了する。
この状態で再び第1電磁コイル32へ通電制御すると第2ポジションでの回転角(θ)の往復軸回転を開始することとなる(図6(E)⇔(F))。
c.マルチポジションの移動行程
上記した第1ポジションから第2ポジションへの移行を順次隣接する嵌合孔41に沿って行うことより、複数のポジション(「マルチポジション」)に移動することができ、それぞれのボジションにおいて往復軸回転の回転力を出力させることができることとなる。このボジション数の設定は、回転板4に形成した複数個の嵌合孔41の間隔設定により決まるものであり、隣接する嵌合孔41の間隔(中心角)は往復回転角θと同一させることが嵌合ピン36と嵌合孔41との嵌合精度を高める上で好ましいものである。すなわち、上記実施例の説明においては、往復回転角θと移行角αは同一に設定している。
1 筐体
10 フロントプレート
11 フロントカバー
12 リアプレート
13 フロント軸受
14 リア軸受
15 ポスト
2 シャフト
20 ガイドブロック
3 第1ソレノイド
30 ローター
31 ローター軸受
32 第1電磁コイル
33 ローターモールド
34 第1マグネット
35 第1バックヨーク
36 嵌合ピン(出力部)
37 第1コア
38 左右端部
4 回転板
40 軸穴
41 嵌合孔
42 スプリング
43 周縁部
5 作動手段
50 支持プレート
51 ヒンジ軸
52 レバー体
53 第2電磁コイル
54 第2コア
55 第2マグネット
56 作用部
57 第2バックヨーク

Claims (6)

  1. 所定間隔をもって対面配置したフロントプレートとリアプレートの間に垂直架設して軸回転自在に軸支し、かつ中間部に軸回転の伝達に関わる関係部を形成してなる単一軸体のシャフトと、
    前記架設したシャフトの前記リアプレート側に回動自在に環装させたローターと、該ローターを回動させる磁力発生源と、からなる駆動源と、
    前記シャフトの前記関係部に軸方向の摺動を可能にして環装することによって、前記駆動源のローターの出力部と連結又は分離するポジション変更板と、
    該ポジション変更板を前記ローターの出力部と連結する方向に摺動させる付勢手段と、
    該付勢手段に対向して、前記ポジション変更板を、前記ローターの出力部と分離する方向に摺動させる作動手段と、
    前記フロントプレートに取り付けられ、前記ローターの出力部と前記ポジション変更板の分離時に前記ポジション変更板を固定する保持手段と、
    からなることを特徴とするマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
  2. 前記関係部が、
    シャフトの軸方向の断面形を一定とすると共に、その断面形が三角形状、矩形状、D字状、又はキー取付けによる凸条、であることを特徴とする請求項1記載のマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
  3. 前記ローターの出力部とポジション変更板との連結が、
    前記ポジション変更板の板面に複数個を等間隔で周回状に形成した嵌合孔と、前記ローターの出力部としてポジション変更板側に突出形成した嵌合ピンとの嵌合であることを特徴とする請求項1、又は2記載のマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
  4. 前記作動手段が、
    対面するフロントプレートとリアプレートのいずれかに回転自在にして保持させた支点部と、
    該支点部に回動力を作用させるソレノイドと、
    前記支点部から前記ポジション変更板の作用部まで延設してなるレバー体と、
    からなることを特徴とする請求項1、2、又は3記載のマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
  5. 前記駆動源が、
    所定回転角で往復軸回転させるロータリーソレノイドであることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載のマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
  6. 前記駆動源がロータリーソレノイドでありかつ前記作動手段がソレノイドである場合において、
    前記ロータリーソレノイドを構成する第1電磁コイルと、前記ソレノイドを構成する第2電磁コイルとを互いの磁界の向きが直交するように配置したことを特徴とする請求項5記載のマルチポジション型往復回転アクチュエータ。
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