JP6788258B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、収納空間を仕切ることができるように構成された運搬用容器に関する。
特許文献1には、折畳み式組立て容器が記載されている。この容器は、容器本体と蓋板を備え、容器本体を構成する一対の側板の内面に、上下方向の全長に亘って案内溝が形成されている。案内溝は、仕切板の側端部がスライド自在に挿し込まれる溝である。
この容器においては、側板の案内溝に仕切板を挿し込むことによって、容器本体の内部を、複数に区分することができる。
特開2001−72057号公報
上記した従来の容器において、仕切板は、その側端部が側板の案内溝に嵌った状態で、保持される。そのため、側板が外方に膨らんだときには、仕切板が外れやすくなる。
また、上記した従来の容器において、仕切板を案内溝に挿し込むには、まず仕切板を案内溝の真上の位置にまで持ち上げ、ぴったりと位置を合わせたうえで、仕切板を下方に挿し込む必要がある。
本発明が解決しようとする課題は、容器が変形しても仕切板が外れにくく、かつ、仕切板を挿し込む作業を容易に行うことができる運搬用容器を提供することにある。
本発明に係る一形態の運搬用容器は、矩形板状の底板と、前記底板の上方に支持された矩形枠状の口枠部材と、前記底板の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底板と前記口枠部材の間に設置された側周壁と、を備える。
前記口枠部材は、その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた少なくとも一対の縦溝と、各縦溝の上方の位置から上方に突出し、互いに対向する一対のガイド面を有する突起体とを備える。
一形態の運搬用容器では、前記収納空間を仕切る仕切板の凸端部が、前記一対のガイド面に案内されて下方の前記縦溝に挿入されるように構成されている。
また、本発明に係る別形態の運搬用容器は、矩形板状の底板と、前記底板の上方に支持された矩形枠状の口枠部材と、前記底板の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底板と前記口枠部材の間に設置された側周壁と、前記口枠部材に回転自在に連結される支軸部を有する蓋板と、を備える。
前記口枠部材は、その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた少なくとも一対の縦溝を備える。前記支軸部は、互いに対向する一対のガイド面を有する。
別形態の運搬用容器では、前記蓋板が全開状態にあるときに、前記一対のガイド面が前記縦溝の上方に位置し、前記収納空間を仕切る仕切板の凸端部が、前記一対のガイド面に案内されて下方の前記縦溝に挿入されるように構成されている。
本発明は、容器が変形しても仕切板が外れにくく、かつ、仕切板を挿し込む作業を容易に行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1の運搬用容器の平面図である。 図2は、同上の運搬用容器の斜視図である。 図3は、図2のP部拡大図である。 図4は、同上の運搬用容器の分解斜視図である。 図5は、図4のQ部拡大図である。 図6は、同上の運搬用容器の底板と仕切板を示す斜視図である。 図7は、同上の仕切板を示す正面図である。 図8は、実施形態2の運搬用容器の平面図である。 図9は、同上の運搬用容器の斜視図である。 図10は、図9のR部拡大図である。 図11は、図10に示す部分の平面図である。 図12は、図11のA−A線断面図である。 図13は、同上の運搬用容器の分解斜視図である。 図14は、図13のS部拡大図である。 図15は、実施形態1,2の運搬用容器の底板の変形例を示す斜視図である。
(実施形態1)
実施形態1の運搬用容器について、図1〜図7に基づいて説明する。
図1、図2、図4に全体を示すように、本実施形態の運搬用容器は、矩形板状の底板1と、底板1の上方に支持された口枠部材2と、底板1と口枠部材2の間に設置された側周壁3と、口枠部材2に回転自在に連結された一対の蓋板4を備える。これら各部材1,2,3,4は、いずれも合成樹脂で成形される。さらに、本実施形態の運搬用容器には、底板1上の収納空間S1を仕切ることのできる仕切板9が、着脱自在に装着されている。なお、本文中で用いる上下方向は、底板1を下にして設置された状態を基準する。
以下、これら各部材1,2,3,4,9の構成について、さらに詳しく説明する。
まず、底板1について説明する。
底板1は、矩形状の外形を有し、その上面に二つの横溝12を有する。各横溝12は、仕切板9の係止部95(図7参照)を挿入するための部分である。
以下において、底板1の短辺に平行な方向を第一方向D1と称し、底板1の長辺に平行な方向を第二方向D2と称する。
二つの横溝12は、それぞれが第一方向D1と平行に形成されている。二つの横溝12は、第二方向D2において互いに距離をあけて位置する。
各横溝12は、平面視において第一方向D1に一直線状の外形を有し、第一方向D1の両側の端部125が、これらの間に位置する他の部分127よりも、幅広に形成されている。各横溝12の溝底には、複数の水抜き孔13が第一方向D1に距離をあけて形成されている。具体的には、両側の端部125と、他の部分127に、それぞれ第一方向D1に距離をあけて複数(二つ)の水抜き孔13が形成されている(図1参照)。
次に、口枠部材2について説明する。
口枠部材2は、第一方向D1に平行な一対の短辺部28と、第二方向D2に平行な一対の長辺部29とで、矩形枠状に構成されている。
口枠部材2の内面には、内方及び上方に開口する縦溝21が、四箇所に設けられている。具体的には、一方の長辺部29において、第二方向D2に距離をあけた二箇所に縦溝21が形成されている。他方の長辺部29においても、第二方向D2に距離をあけた二箇所に縦溝21が形成されている。
口枠部材2が四箇所に有する縦溝21は、互いに対向するもの同士が対をなす。つまり、口枠部材2の内面には、二対の縦溝21が互いに対向するように設けられている。
対をなす縦溝21は、底板1が有する二つの横溝12のうち一つの横溝12に対して、第一方向D1に沿って一直線上に配置される。平面視において、底板1が有する各横溝12の第一方向D1の両側に、縦溝21が位置する。
さらに口枠部材2は、上方に突出する突起体23を四箇所に備える。図3、図5等に示すように、突起体23が突出する箇所は、長辺部29の上面のうち縦溝21の上方の箇所である。
突起体23は、溝部231を有する平面視コ字状の構造を備える。溝部231は、第一方向D1の内方、上方及び下方に開口する溝である。溝部231は、その真下に位置する縦溝21に対して、上下方向に一直線状に連通する。
溝部231の下側部分は、その下方の縦溝21と略同一の水平断面を有する。溝部231の上側部分は、上側ほど大きな水平断面となるように、徐々に拡がる構造を有する。
溝部231のうち、第二方向D2において互いに対向する一対の内面が、仕切板9の凸端部93(図7参照)を縦溝21に向けてガイドする一対のガイド面235を構成する。
一対のガイド面235の上側部分は、縦溝21から上方に離れるほどに互いの距離が大きくなるように、互いに離れる方向に(斜め上方を向くように)傾いた傾斜面である。
本実施形態では、一対のガイド面235の上側部分(上側の半部)が傾斜面であるが、ガイド面235の全体が傾斜面であってもよい。一対のガイド面235は、少なくともその上側部分が、上側ほど互いに離れるように構成されていればよい。
突起体23の形状も、第二方向D2に距離をあけて一対のガイド面235が設けられた形状であればよく、平面視コ字状に限定されない。
また、本実施形態では、縦溝21が口枠部材2の上下寸法の半分程度まで形成されているが、たとえば口枠部材2の上下寸法の全域に亘って形成され、下方にも開口するような形状でもよい。なお、縦溝21が下方に開口しない形状を採用した場合のほうが、口枠部材2の強度は高められる。
さらに、口枠部材2が備える一対の長辺部29には、蓋板4を回転自在に支持するための支軸部25が、それぞれ設けられている。支軸部25は、第二方向D2に沿って配置される複数のピン252と、複数のピン受け254とを含む(図3、図5参照)。ピン252やピン受け254は、それぞれ長辺部29から上方に突設される。突起体23は、第二方向D2に距離をあけて並んだ二つのピン受け254の間に位置する(図3参照)。
次に、側周壁3について説明する。
側周壁3は、一対の短側板32と、一対の長側板34とで、平面視矩形状に構成される。底板1の上方に形成される収納空間S1は、平面視矩形状に連結される一対の短側板32と一対の長側板34によって、全周が囲まれる。
一対の短側板32の上端部は、口枠部材2が有する一対の短辺部28に対して、一対一で回転自在に連結される。一対の短側板32の下端部は、底板1が有する一対の短辺側の端部に対して、一対一で着脱自在に係止される。
一対の長側板34の上端部は、口枠部材2が有する一対の長辺部29に対して、一対一で回転自在に連結される。一対の長側板34の下端部は、底板1が有する一対の長辺側の端部に対して、一対一で回転自在に連結される。
各長側板34は、上板341と下板342で構成される。上板341と下板342は、内側に向けてく字状に折れ曲がることができるように、互いに回転自在に連結されている。
本実施形態において、側周壁3の内面には、仕切板9が挿入される縦溝が形成されていないが、縦溝21と上下一直線状に連通する縦溝がさらに形成されることも有り得る。この場合、縦溝21を通じて側周壁3の縦溝にまで仕切板9の凸端部93を挿入することが可能である。
次に、蓋板4について説明する。
本実施形態の運搬用容器は、蓋板4を一対備える。図2等には一対の蓋板4の全開状態を示している。一対の蓋板4がともに図示略の全閉状態にあるときは、一対の蓋板4が、互いの端縁部を重ねた姿勢で収納空間S1の上方開口を塞ぐ。
蓋板4は、第二方向D2を長手方向とする矩形板状の部材であり、その長辺側の端縁部に、口枠部材2に回転自在に連結される支軸部41を有する。支軸部41は、第二方向D2に沿って配置される複数のピン412と、複数のピン受け414とを含む(図3参照)。
蓋板4側の各ピン412が、口枠部材2側のピン受け254に軸支され、かつ、口枠部材2側の各ピン252が、蓋板4側のピン受け414に軸支されることで、蓋板4と口枠部材2の互いの支軸部41,25が回転自在に連結される。
本実施形態では、二つの蓋板4で収納空間S1の上方開口を塞ぐように設けているが、たとえば一つの蓋板4で収納空間S1の上方開口を塞ぐように設けることも可能である。
図2に示すように、蓋板4の裏面(全閉状態で下方を向く面)には、第二方向D2に距離をあけた二箇所に、規制リブ45が設けられている。
規制リブ45は、全閉状態において下方に突出するように形成されており、この突出部分が全閉状態において仕切板9に当たることで、仕切板9の第二方向D2への変形が規制される。特に、輸送中に内容物が仕切板9を強く押すことがあるが、このときも規制リブ45によって仕切板9の変形が抑えられる。
規制リブ45は、仕切板9の第一方向D1の中央部分に当たることが、仕切板9の変形を抑えるために好ましい。本実施形態の運搬用容器は、一対の蓋板4で収納空間S1の上方開口を塞ぐタイプの容器であるから、一対の蓋板4のうち、全閉状態において互いに近い側の部分に、規制リブ45を設けている。一つの蓋板4で収納空間S1の上方開口を塞ぐタイプの容器であれば、その蓋板4の第一方向D1の中央部分に規制リブ45を設けることが好ましい。
次に、仕切板9について説明する。
図7に示すように、仕切板9は、全体として矩形板状の部材であり、その下端縁のうち第一方向D1の中央部分から、第一方向D1に細長い矩形片状の係止部95が、下方に向けて突出している。仕切板9の上端部の第一方向D1の両側からは、それぞれ矩形突起状の凸端部93が、第一方向D1の外方に向けて突出している。仕切板9が有する一対の凸端部93は、互いに離れる方向に突出している。
仕切板9は、合成樹脂で形成することも可能であるし、段ボールのような板紙を用いて形成することも可能である。
特に、本実施形態の底板1に設けた横溝12は、その両端部125を他よりも幅広に設けているので、仕切板9が段ボール製である場合には、これを繰り返し使用する際に有利である。
つまり、一般的に段ボールは、繰り返し使用すると角部分がめくれ上がりやすい素材であるが、仮に、段ボール製の係止部95の角部分がある程度めくれ上がっても、係止部95の両角部分に対応する両端部125が幅広に形成されているので、挿入のしやすさは確保される。
以上、図1〜図7に基づいて詳述したように、本実施形態の運搬用容器は、矩形板状の底板1と、底板1の上方に支持された矩形枠状の口枠部材2と、底板1の上方に形成される収納空間S1を全周にわたって囲むように、底板1と口枠部材2の間に設置された側周壁3とを備える。
口枠部材2は、その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた二対の縦溝21と、各縦溝21の上方の位置から上方に突出し、互いに対向する一対のガイド面235を有する突起体23とを備える。本実施形態では縦溝21を二対備え、仕切板9を二つ挿入可能に設けているが、縦溝21は少なくとも一対備えればよい。
本実施形態の運搬用容器では、収納空間S1を仕切る仕切板9の凸端部93が、一対のガイド面235に案内されて下方の縦溝21に挿入されるように構成されている。
したがって、本実施形態の運搬用容器によれば、仮に、側周壁3が外方に膨らむように変形しても、口枠部材2は変形しにくい構造であるため、仕切板9の凸端部93が縦溝21から外れることが抑えられる。
また、側周壁3の内面には、仕切板9を保持するための縦溝を設けなくてもよいので、縦溝に収納物が引っ掛かることや、縦溝にごみが溜ることがないという利点もある。
ここで、仮に、側周壁3の内面の一部を凹ませることで縦溝を形成した場合には、その分だけ側周壁3の強度が低下する。側周壁3の内面から一対の縦リブを突出させることで両縦リブ間に縦溝を形成した場合には、その分だけ収納空間S1の有効内寸が減少し、また、縦リブに収納物が引っ掛かることがある。本実施形態の運搬用容器によれば、側周壁3の内面には、仕切板9を保持するための縦溝を設けなくてもよいので、上記したような側周壁3の強度低下や、収納空間S1の有効内寸の減少を招くこともない。なお、上述したように、縦溝21と連通する縦溝を側周壁3に形成することは、可能である。
加えて、本実施形態の運搬用容器によれば、縦溝21の上方に一対のガイド面235が設けられているので、仕切板9を挿し込む作業を行う際には、仕切板9の凸端部93をガイド面235に沿って挿し込めばよく、作業が簡単である。
本実施形態の運搬用容器において、一対のガイド面235は、口枠部材2そのものではなく、口枠部材2から上方に突出した突起体23に設けている。そのため、口枠部材2には、凸端部93が係止される縦溝21だけを設ければよく、口枠部材2の限られた範囲内で、縦溝21の上下寸法(つまり、仕切板9の凸端部93を挟持することのできる掛かり代)を確保しやすくなる。
そのため、本実施形態の運搬用容器を、たとえば蓋4を開けた状態でコロコン等のラインで移動させ、内容物を詰めていくような作業を行う場合には、作業中に上下方向の振動が加わるが、上記したように、口枠部材2の限られた範囲内で凸端部93の掛かり代は長く確保されるので、振動によって仕切板9が外れることが抑えられるという利点がある。
(実施形態2)
実施形態2の運搬用容器について、図8〜図14に基づいて説明する。
なお、本実施形態の構成のうち、実施形態1と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、実施形態1とは相違する構成について以下に詳述する。
本実施形態の運搬用容器では、仕切板9の凸端部93を縦溝21に向けてガイドするための構造が、口枠部材2側でなく蓋板4側に設けられている。
図10〜図12等に示すように、本実施形態の口枠部材2は、実施形態1の突起体23に相当する構造を備えず、各縦溝21は口枠部材2の長辺部29の上面に開口する。
口枠部材2の支軸部25は、長辺部29から上方に突出して位置し、この支軸部25に連結する蓋板4の支軸部41は、長辺部29の上方に位置する。
蓋板4の支軸部41は、各縦溝21の上方となる箇所に、第二方向D2に距離をあけて互いに対向する一対のガイド面43を有する。
一対のガイド面43の間には、空間S2が形成される。空間S2は、蓋板4が全開状態にあるときに、少なくとも第一方向D1の内方、下方及び上方に開口するように、構成されている。空間S2を通じて、仕切板9の凸端部93が上下に通過可能である。
蓋板4が全開状態にあるときに、一対のガイド面43は、縦溝21から上方に離れるほどに互いの距離が大きくなるように、斜め上方を向いて位置する。
本実施形態では、一対のガイド面43の全体が傾斜面であるが、少なくとも一対のガイド面43の上側部分が、上側ほど互いに離れるように構成されていればよい。
一対のガイド面43,43間の最小幅は、縦溝21の第二方向D2の幅と同程度に設けられているが、凸端部93を縦溝21に円滑にガイドするには、縦溝21の第二方向D2の幅よりも狭く設けられることも好ましい。
図11に示すように、一対のガイド面43間の空間S2は、平面視において縦溝21の一部(縦溝21のうち第一方向D1の外側の半部)と重なるように形成される。一対のガイド面43間の空間S2が、平面視において縦溝21の全部と重なるように形成されることも可能である。
図12に示すように、蓋板4が全開状態にあるとき、蓋板4の支軸部41と口枠部材2の長辺部29との間には、上下に所定の隙間が形成される。同様に、支軸部41の一対のガイド面43間に形成される空間S2と、その下方に位置する縦溝21との間には、上下に所定の隙間が形成される。
また、図9に示すように、蓋板4の裏面の第二方向D2に距離をあけた二箇所には、それぞれ一対の規制リブ45が設けられている。
各箇所の一対の規制リブ45は、全閉状態において仕切板9の上端部を第二方向D2の両側から挟むように位置し、両側の規制リブ45によって、仕切板9の第二方向D2への変形が規制される。
以上、図8〜図14に基づいて詳述したように、本実施形態の運搬用容器は、矩形板状の底板1と、底板1の上方に支持された矩形枠状の口枠部材2と、底板1の上方に形成される収納空間S1を全周にわたって囲むように底板1と口枠部材2の間に設置された側周壁3と、口枠部材2に回転自在に連結される支軸部41を有する蓋板4とを備える。
口枠部材2は、その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた少なくとも一対(本実施形態では二対)の縦溝21を備える。
支軸部41は、互いに対向する一対のガイド面43を有する。
本実施形態の運搬用容器では、蓋板4が全開状態にあるときに、一対のガイド面43が縦溝21の上方に位置し、収納空間S1を仕切る仕切板9の凸端部93が、一対のガイド面43に案内されて下方の縦溝21に挿入されるように構成されている。
したがって、本実施形態の運搬用容器によれば、仮に、側周壁3が外方に膨らむように変形しても、口枠部材2は変形しにくい構造であるため、仕切板9の凸端部93が縦溝21から外れることが抑えられる。また、側周壁3の内面には、仕切板9を保持するための縦溝を設けなくてもよいので、縦溝に収納物が引っ掛かることや、縦溝にごみが溜ることや、縦溝が形成される分だけ側周壁3の強度が低下することや、収納空間S1の有効内寸が減少することがなくて済むという利点もある。なお、本実施形態においても、縦溝21と連通する縦溝を側周壁3に形成することは可能である。
加えて、本実施形態の運搬用容器によれば、蓋板4を全開にしたときに、縦溝21の上方には一対のガイド面43が設けられるので、仕切板9を挿し込む作業を行う際には、仕切板9の凸端部93をガイド面43に沿って挿し込めばよく、作業が簡単である。
本実施形態の運搬用容器において、一対のガイド面43は、口枠部材2ではなく、蓋板4の支軸部41に設けている。そのため、口枠部材2には、凸端部93が係止される縦溝21だけを設ければよく、口枠部材2の限られた範囲内において、縦溝21の上下寸法(つまり、仕切板9の凸端部93を挟持することのできる掛かり代)を容易に確保することができる。
(変形例)
以上、実施形態について説明したが、運搬用容器は前記した各実施形態に限定されない。
たとえば、図15には、実施形態1や実施形態2の運搬用容器で採用可能な底板1の変形例を示している。
底板1が有する各横溝12は、実施形態1,2で示した第一方向D1の両側の端部125から、さらに第一方向D1の外方に延長された延長部129を有する。各延長部129は、その第一方向D1の先端部分が他の部分よりも幅広に形成されている。各延長部129にも水抜き孔13が形成されている。
横溝12が延長部129を有することで、仕切板9が段ボール製であるときに、これを繰り返し使用する際に有利である。
つまり、仮に、段ボールで形成された仕切板9の係止部95が、繰り返しの使用で潰れてしまったときには、横溝12の両側の延長部129にまで至る部分に、仕切板9全体を挿入すればよい。このとき、段ボールで形成された仕切板9の角部分がある程度めくれ上がっても、仕切板9の両角部分に対応する延長部129の先端部分が幅広に形成されているので、挿入のしやすさは確保される。
また、仕切板9の凸端部93は、縦溝21の全域に亘って嵌るように構成されているが、凸端部93が縦溝21の上下寸法の一部分にだけ嵌るように構成されることも有り得る。
また、蓋板4の裏面に形成される環状リブのうち、全閉状態において仕切板9と上下に重なる部分には、切欠きを設けることも可能である。この場合、切欠きの分だけ仕切板9(両側の凸端部93)を高く設けても蓋板4に干渉せずに済むので、凸端部93と縦溝21の掛かり代が確保されやすくなる。また、このように設けた環状リブの切欠きの端部によって、仕切板9の変形を規制することも可能である。
また、縦溝21の深さを、仕切板9の凸端部93の突出長さよりも深く形成することも可能である。この場合、凸端部93の先端と縦溝21の間にクリアランスが設けられるので、仕切板9を挿入する作業が容易になる。挿入された仕切板9の第一方向D1の移動は、仕切板9両端部が側周壁3(一対の長側板34)の内面に当たることで、規制される。
また、縦溝21を、その溝底に近づくほど幅狭になるように設けることや、下側ほど幅狭になるように設けることも可能である。この場合、縦溝21に挿入された凸端部93が強固に挟持されやすくなり、仕切板9の保持力が高められる。
他の構成についても、各実施形態の運搬用容器において適宜の設計変更を行うことや、各実施形態の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
1 底板
2 口枠部材
21 縦溝
23 突起体
235 ガイド面
3 側周壁
4 蓋板
41 支軸部
43 ガイド面
9 仕切板
93 凸端部
S1 収納空間

Claims (2)

  1. 矩形板状の底板と、
    前記底板の上方に支持された矩形枠状の口枠部材と、
    前記底板の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底板と前記口枠部材の間に設置された側周壁と、を備え、
    前記口枠部材は、
    その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた少なくとも一対の縦溝と、
    各縦溝の上方の位置から上方に突出し、互いに対向する一対のガイド面を有する突起体と
    蓋板を回転自在に支持するために上方に突出して設けられた支軸部と、を備え、
    前記突起体は、前記支軸部に含まれる二つのピン受けの間に位置し、
    前記一対のガイド面の上側部分が、前記縦溝から上方に離れるほどに互いの距離が大きくなるように傾いた傾斜面を構成し、
    前記収納空間を仕切る仕切板の凸端部が、前記一対のガイド面に案内されて下方の前記縦溝に挿入されるように構成された
    ことを特徴とする運搬用容器。
  2. 矩形板状の底板と、
    前記底板の上方に支持された矩形枠状の口枠部材と、
    前記底板の上方に形成される収納空間を全周にわたって囲むように、前記底板と前記口枠部材の間に設置された側周壁と、
    前記口枠部材に回転自在に連結される支軸部を有する蓋板と、を備え、
    前記口枠部材は、
    その内周面の互いに対向する箇所に、内方及び上方に開口するように設けられた少なくとも一対の縦溝を備え、
    前記支軸部は、互いに対向する一対のガイド面を有し、
    前記蓋板が全開状態にあるときに、前記一対のガイド面が前記縦溝の上方に位置し、前記収納空間を仕切る仕切板の凸端部が、前記一対のガイド面に案内されて下方の前記縦溝に挿入されるように構成された
    ことを特徴とする運搬用容器。
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