JP6783533B2 - 測定装置および測定装置を備えた加工ライン - Google Patents

測定装置および測定装置を備えた加工ライン Download PDF

Info

Publication number
JP6783533B2
JP6783533B2 JP2016053784A JP2016053784A JP6783533B2 JP 6783533 B2 JP6783533 B2 JP 6783533B2 JP 2016053784 A JP2016053784 A JP 2016053784A JP 2016053784 A JP2016053784 A JP 2016053784A JP 6783533 B2 JP6783533 B2 JP 6783533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement meter
laser displacement
optical path
shaft
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016053784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017167033A (ja
Inventor
洋司 柳田
洋司 柳田
貴之 松尾
貴之 松尾
進 村岡
進 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu NTC Ltd
Original Assignee
Komatsu NTC Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu NTC Ltd filed Critical Komatsu NTC Ltd
Priority to JP2016053784A priority Critical patent/JP6783533B2/ja
Publication of JP2017167033A publication Critical patent/JP2017167033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6783533B2 publication Critical patent/JP6783533B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Feeding Of Workpieces (AREA)

Description

本発明は、レーザ変位計によって対象物の穴の内径や深さなどを測定する測定装置およびこの測定装置を備えた加工ラインに関する。
レーザ変位計によって対象物の穴の内径を測定するための装置として、たとえば特許文献1の発明が提案されている。これは、管体の内径を測定するためのものであって、管軸方向にレーザビームを発射するレーザ変位計と、レーザビームを半径方向に反射させ管体の内面に照射させるようにした反射器を備えている。
特開平7−43119号公報
従来、このような装置により、管体の内径を測定できたが、一方で、閉じた穴について、内径とともに深さも測定したい場合があった。しかしながら、特許文献1の発明は、レーザ変位計から発射されたレーザビームが90度反射される構造であるから、穴の深さを測定することはできなかった。よって、深さを測定するためには別個のレーザ変位計が必要となるが、複数のレーザ変位計を設けることで費用が高くなることや、装置が大型化することが問題であった。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、一つのレーザ変位計によって、対象物の穴の内径と深さを両方測定可能な測定装置およびこの測定装置を備えた加工ラインを提供することを目的とする。
本発明のうち請求項1の発明は、レーザ変位計と、光路変更器を備え、光路変更器が、レーザ変位計から発射されるレーザビームの光路を変更するものであって、光路変更器の位置を、レーザ変位計の発射口から発射されたレーザビームの光軸上の変更位置と、レーザ変位計の発射口から発射されたレーザビームの光軸から外れた待避位置とに切替可能であることを特徴とする。
本発明のうち請求項2の発明は、レーザ変位計と、変更位置の光路変更器との間の距離が可変であることを特徴とする。
本発明のうち請求項3の発明は、レーザ変位計と光路変更器が一体となって、レーザ変位計の光軸を一軸とする直交三軸方向に移動可能であることを特徴とする。
本発明のうち請求項4の発明は、前記レーザ変位計の発射口の直下には、中心軸が前記レーザ変位計の光軸と一致した上下に伸びる筒状のシャフトが設けてあって、前記シャフトの内部の下端部分には、前記光路変更器が備えてあって、前記光路変更器には、前記シャフトの中心軸に対して45度の角度で傾斜した鏡面を有しており、前記鏡面が臨む前記シャフトの側面に、通過孔を形成してあることを特徴とする。
本発明のうち請求項5の発明は、前記シャフトは、回転機構によってその中心軸回りに回転自在となっていることを特徴とする。
本発明のうち請求項の発明は、複数の加工機と、ワークを一の加工機から他の加工機へ移送するワークローダを備え、ワークローダに、請求項1、2または3記載の測定装置を取り付けてあることを特徴とする。
本発明のうち請求項1の発明によれば、光路変更器の位置を切り替えることで、一つのレーザ変位計によって穴の内径と深さを両方測定できる。すなわち、レーザ変位計を対象物の穴に向け、光路変更器を変更位置にすることで、レーザビームを曲げて穴の内周面に照射して、内径を測定することができ、光路変更器を待避位置にすることで、レーザビームを直進させて穴の底面に照射して、深さを測定することができる。そして、レーザ変位計が一つで済むので、費用を抑え、装置を小型化できる。
本発明のうち請求項2の発明によれば、レーザ変位計は、測定が可能な対象面との距離の範囲が決まっているので、レーザ変位計と光路変更器の間の距離を変えれば、光路変更器と対象面の間の測定可能な距離範囲も変わる。よって、測定可能な穴の内径の範囲も変えることができる。
本発明のうち請求項3の発明によれば、対象物に対してレーザ変位計および光路変更器を自在に動かせるので、対象物の任意の位置の測定が可能である。
本発明のうち請求項4の発明によれば、レーザ変位計からレーザビームを発射すると、レーザビームはシャフトの下端部分に設けた光路変更器によって90度曲げられて測定する穴の内周面に照射することができる。
本発明のうち請求項5の発明によれば、回転機構によりシャフトを回転させ測定する穴の内周面を全周にわたって照射することができる。
本発明のうち請求項の発明によれば、ワークローダによるワークの移送中に、ワークについて測定することができるので、加工のサイクルタイムを短縮することができ、また、加工ライン全体を小型化できる。
本発明の測定装置の主要部分の側面図であり、光路変更器が変更位置にある場合を示す。 本発明の測定装置の主要部分の側面図であり、光路変更器が待避位置にある場合を示す。 本発明の測定装置の主要部分の正面図である。 本発明の測定装置の全体図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 光路変更器部分の拡大図(シャフトの縦断面図)である。 距離調節機構の動作の説明図であり、(a)はガイド部材を上げた状態、(b)はガイド部材を下げた状態を示す。 (a)は、レーザ変位計の測定可能範囲の説明図であり、(b)、(c)は、レーザ変位計と光路変更器の間の距離を変えた場合の説明図である。 (a)〜(d)は、本発明の測定装置による測定の手順を示す説明図である。 (a)〜(g)は、本発明の測定装置により測定可能な加工形状の例を示す模式図である。 本発明の測定装置を備えた加工ラインの模式図である。
本発明の測定装置の具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。なお、以下において前後とは、装置を正面視した際(図3、図4(b))の手前側および奥側を示し、左右とは、装置を正面視した際の左右を示す。図1〜図4に示すように、この測定装置は、レーザ変位計1と、レーザ変位計1から発射されるレーザビームの光路を変更する光路変更器2を備え、さらに、光路変更器2を取り付けるシャフト3、シャフト3を回転させる回転機構4、光路変更器2を変更位置と待避位置とに切り替える切替機構5、レーザ変位計1と光路変更器2の距離を変える距離調節機構6ならびにレーザ変位計1、光路変更器2およびその他の機構の全体を移動させる移動機構7を備える。以下、各構成要素について詳述する。ただし、光路変更器2が変更位置にある状態を基準とする。
移動機構7は、装置全体を直交三軸方向に移動させるものであり、左右方向に延びるX軸レール71、前後方向に延びるY軸レール72、上下方向に延びるZ軸レール73を有し、各レールに対して、X軸スライダ74、Y軸スライダ75およびZ軸スライダ76が摺動自在となっている。そして、Y軸スライダ75の上側にX軸レール71を固定してあり、X軸スライダ74の前側にZ軸レール73を固定してあり、Z軸スライダ76の前側に、平板状の基盤13を垂直向きに固定してある。
そして、基盤13の前側面に、レーザ変位計1を取り付けてある。レーザ変位計1は、既存のユニットであって、対象面にレーザビームを照射することで、対象面までの距離を測定するものであり、略直方体形の本体11と、本体11の一面に設けた発射口12を有していて、発射口12を下側に向けてある。よって、レーザ変位計1の光軸は、Z軸に一致する。
また、レーザ変位計1の発射口12の直下に、シャフト3を設けてある。シャフト3は、上下に延びる筒状のものであって、その中心軸がレーザ変位計1の光軸と一致しており、シャフト3の外径は、測定対象となるワークの穴の内径よりも小さなものとなっている。そして、図5に示すように、シャフト3の内部の下端部分には、光路変更器2を設けてある。光路変更器2は、シャフト3の中心軸に対して45度の角度で傾斜した鏡面21を有しており、鏡面21が臨むシャフト3の側面に、通過孔31を形成してある。レーザ変位計1の発射口12から発射されたレーザビームは、シャフト3の内部の中心軸に沿って進み、光路変更器2の鏡面21で反射して光路が90度曲げられ、シャフト3の通過孔31を通過して、シャフト3の外部に照射される。
そして、シャフト3は、回転機構4によって、その中心軸周りに回転自在となっている。回転機構4は、シャフト3を回転自在に支持するスリーブ41、モータ42ならびにシャフト3とモータ42を接続する歯車43,44およびベルト45を備える。より具体的には、レーザ変位計1の発射口12の下側に、左右に延びる水平向きの支持板51を設けてあり、支持板51の、発射口12の直下の位置に丸孔を形成してあって、丸孔に下側から略円筒形状のスリーブ41を挿入してある。スリーブ41は、上部に外周側に突出する鍔部46を有していて、鍔部46が支持板51の下面に当接している。そして、スリーブ41の内部の上端部と下端部に、軸受47を取り付けてあり、上下の軸受47により、シャフト3が回転自在に支持されている。シャフト3は、スリーブ41の上下に突出しており、上側の突出部分に、歯車43を外挿してある。また、下側の突出長さは、測定対象となるワークの穴の深さに対応したものとなっている。さらに、支持板51の左側部には、シャフト3の中心軸と平行な回転軸を有するモータ42を設けてあり、モータ42の回転軸に、歯車44を外挿してある。シャフト3の歯車43とモータ42の歯車44は高さ位置が揃っており、両歯車43,44にベルト45を掛けてあって、モータ42によりシャフト3が任意に回転可能となっている。これにより、レーザ変位計1から発射されたレーザビームを、水平向きの任意の方向に照射できる。なお、支持板51の、両歯車43,44の間の位置には、ベルト45に張力を与えるためのテンションプーリ48を設けてある。
また、光路変更器2を備えるシャフト3および回転機構4は、切替機構5によって、位置が切り替えられる。切替機構5は、上記のシャフト3と回転機構4を支持する支持板51、支持板51を回転させる回転アーム52、回転アーム52と一体の支持軸53、支持軸53を軸支する支持アーム54およびエアシリンダ55ならびに支持軸53とエアシリンダ55を接続する歯車56およびラック57を備える。より具体的には、基盤13の右側に、基盤13と同様に垂直向きの補助基盤61を設けてあり、補助基盤61に、前側に向けて突出する支持アーム54を取り付けてある。支持アーム54の先端部分には、左右方向に貫通する丸孔を形成してあって、丸孔に支持軸53を挿入してあり、支持軸53は左右方向軸周りに回転自在となっている。そして、支持軸53の左端部(支持アーム54とレーザ変位計1の間部分)には、下方に向けて延びる回転アーム52を固定してある。回転アーム52は、下端部が後側に向けて屈曲した略L字形のものであって、下側面に、支持板51の右端部を固定してある。また、支持軸53の右端部には、歯車56を外挿してある。さらに、補助基盤61の上側部には、上下方向に動作するピストンを有するエアシリンダ55を設けてあり、エアシリンダ55のピストンに、ラック57を取り付けてあり、ラック57がエアシリンダ55により上下動自在となっている。支持軸53の歯車56とラック57は左右位置が揃っており、歯車56とラック57が噛み合っていて、いわゆるラック・アンド・ピニオン方式により、支持軸53が任意に回転可能となっている。そして、支持軸53の回転に伴って、回転アーム52も回転し、さらに、回転アーム52の先端に取り付けた支持板51ならびに支持板51に取り付けたシャフト3および回転機構4も一体となって移動する。支持軸53の回転範囲は、図1に示すように、シャフト3が下向き(垂直向き)となる状態から、図2に示すように、シャフト3が前向き(水平向き)となる状態までの90度の範囲となっている。シャフト3が下向きの図1の状態であれば、光路変更器2はレーザ変位計1の光軸上に位置し、レーザ変位計1から発射されたレーザビームは、光路変更器2によって90度曲げられる。この際の光路変更器2の位置を、変更位置とよぶ。一方、シャフト3が前向きの図2の状態であれば、光路変更器2はレーザ変位計1の光軸から外れ、レーザビームは直進する。この際の光路変更器2の位置を、待避位置とよぶ。
さらに、光路変更器2を備えるシャフト3、回転機構4および切替機構5は、距離調節機構6によって、上下動する。距離調節機構6は、上記の切替機構5を取り付けた補助基盤61、補助基盤61を取り付けたガイド部材62およびガイド部材62を上下動させるリニアアクチュエータ63を備える。より具体的には、Z軸スライダ76の右側部分に、上下動する駆動軸を有するリニアアクチュエータ63を取り付けてあり、リニアアクチュエータ63の前側面に、上下に摺動自在なガイド部材62を設けてある。ガイド部材62は、上端部が後側に向けて屈曲しており、屈曲部分にリニアアクチュエータ63の駆動軸が接続されていて、リニアアクチュエータ63によって任意に上下動させることができる。そして、ガイド部材62の前側面に、補助基盤61を取り付けてある。Z軸スライダ76に固定された、基盤13、レーザ変位計1およびリニアアクチュエータ63は、一体であり、図6(a)、(b)に示すように、リニアアクチュエータ63がガイド部材62を上下動させることで、レーザ変位計1に対して、シャフト3、回転機構4および切替機構5が上下動する。これにより、レーザ変位計1と、変更位置の光路変更器2との間の距離を変えることができるものであり、図6(a)に示すように、ガイド部材62を上げれば、レーザ変位計1と光路変更器2の間の距離L1は短くなり、図6(b)に示すように、ガイド部材62を下げれば、レーザ変位計1と光路変更器2の間の距離L2は長くなる。図7(a)に示すように、レーザ変位計1は、測定が可能な対象面との距離について、最小測定距離Rminと最大測定距離Rmaxが決まっており、その間が測定可能範囲ΔRとなっているので、このようにしてレーザ変位計1と光路変更器2の間の距離を変えれば、光路変更器2と対象面の間の測定可能な距離範囲も変わる。すなわち、図7(b)に示すように、レーザ変位計1と光路変更器2の間の距離R1を短くすれば、測定可能範囲ΔRは光路変更器2(レーザ変位計1の光軸)から遠ざかる。一方、図7(c)に示すように、レーザ変位計1と光路変更器2の間の距離R2を長くすれば、測定可能範囲ΔRは光路変更器2(レーザ変位計1の光軸)に近づく。よって、測定可能な穴の内径の範囲も変えることができる。
次に、この測定装置によって測定を行う方法について図8に基づき説明する。ここでは、ワークWに複数の穴H1,H2を形成してあり、各穴H1,H2の内径および深さが設計図面どおりであるかを測定により確認する場合を想定する。なお、初期状態において、光路変更器2は変更位置にある。まず、ワークWを、穴H1,H2が上向きになるようにして、測定装置の可動範囲内の所定位置に固定する。この際、ワークWにシャフト3の下端部が当たることのないように、それよりも低い位置とする。続いて、移動機構7が作動し、測定装置を左右方向(X軸方向)および前後方向(Y軸方向)に移動させて、レーザ変位計1の光軸(シャフト3の中心軸)を、一つ目の穴H1の位置に一致させる(図8(a))。そして、まず穴H1の内径を測定するため、測定装置を下方(Z軸方向)に移動させ、ワークWの一つ目の穴H1に、シャフト3を挿入する(図8(b))。この際、穴H1の想定される内径は設計図面より既知であるから、距離調節機構6が作動して、内径が測定可能範囲に納まるように、レーザ変位計1と光路変更器2の間の距離を調節する。そして、レーザ変位計1からレーザビームを発射すると、レーザビームはシャフト3の下端部分に設けた光路変更器2によって90度曲げられて穴H1の内周面に照射され、回転機構4によりシャフト3を回転させ内周面の全周にわたって照射することで、穴H1の内径が測定される。次に、穴H1の深さを測定するため、移動機構7が作動し、測定装置を上方(Z軸方向)に移動させ、ワークWの穴H1からシャフト3を引き抜く。この際、穴H1の想定される深さは設計図面より既知であるから、深さが測定可能範囲に納まるように、測定装置の高さ位置を調節する。続いて、切替機構5が動作して、光路変更器2の位置を、変更位置から待避位置へ切り替える(図8(c))。そして、レーザ変位計1からレーザビームを発射すると、レーザビームは下向きに直進し、穴H1の底面に照射されて、穴H1の深さが測定される。次に、測定装置の位置が下がっている場合には、移動機構7が作動して初期の高さ位置まで上昇させ、その後、切替機構5が動作して、光路変更器2の位置を、待避位置から変更位置へ切り替える。そして、移動機構7が作動し、測定装置を左右方向(X軸方向)および前後方向(Y軸方向)に移動させて、レーザ変位計1の光軸(シャフト3の中心軸)を、二つ目の穴H2の位置に一致させ、一つ目の穴H1と同様に測定を行う(図8(d))。このようにして、すべての穴H1,H2についての内径および深さの測定が完了する。なお、以上の測定装置の各部の動作は、制御装置(図示省略)にプログラミングされており、自動で行われる。
また、この測定装置によれば、図9(a)、(b)に示すような、内径に対して深さが深い穴の内径および深さの測定のほか、図9(c)、(d)に示すような、内径に対して深さが浅いザグリ穴の内径および深さの測定を行うこともできる。上記のように、距離調節機構6によってレーザ変位計1と光路変更器2の間の距離を変えることで、測定可能な内径の範囲が変化し、移動機構7によってレーザ変位計の高さ位置を変えることで、測定可能な深さの範囲が変化するので、内径や深さが大きく異なる穴にも対応できる。さらに、図9(e)に示すような段付穴について、内径を測定しつつ移動機構7により測定装置を上下動させることで、その内部形状を測定することができる。また、図9(f)に示すようなOリング溝を有する孔について、移動機構7によってシャフト3の通過孔31の高さ位置をOリング溝に合わせることで、Oリング溝の内径を測定することができる。さらに、図9(g)に示すようなタップ穴について、内径を測定しつつ移動機構7により測定装置を上下動させることで、タップの山数やピッチを測定することができる。
このように構成した測定装置によれば、上記のように、光路変更器2の位置を変更位置と待避位置とに切り替えることで、一つのレーザ変位計1によって穴の内径と深さを両方測定できる。これにより、レーザ変位計1が一つで済むので、費用を抑え、装置を小型化できる。また、距離調節機構6によってレーザ変位計1と光路変更器2の間の距離を変えることで、測定可能な穴の内径の範囲を変えることができ、移動機構7によってレーザ変位計1の高さ位置を変えることで、測定可能な穴の深さの範囲を変えることができる。さらに、移動機構7によって、対象物に対してレーザ変位計1および光路変更器2を自在に動かせるので、対象物の任意の位置の測定が可能である。
次に、この測定装置を備えた加工ラインについて説明する。この加工ラインは、図10に示すように、前後に並ぶ複数の加工機101a,101bと、並んだ加工機101a,101bの左側で前後方向に延びるガイドレール103と、ガイドレール103上を走行するワークローダ102を備える。各加工機101a,101bは、ワークWに対して、工具による切削加工や、レーザ加工、放電加工など、種々の加工を行うものである。また、ワークローダ102は、ワークWを一の加工機101aから他の加工機101bへ移送するものであり、加工機101a,101bからワークWを搬入出する搬入出アーム121を備える。搬入出アーム121は、先端部でワークWを保持するものであり、垂直軸周りに回転して、ワークWをガイドレール103の右側(加工機101a,101b側)からガイドレール103の左側(加工機101a,101bの反対側)に、またはその反対向きに移動させるものである。そして、ワークローダ102の左側部(加工機101a,101bの反対側)に、上記の測定装置100を取り付けてある。測定装置100は、Y軸方向がガイドレール103の延びる方向に一致する向きで取り付けてあり、搬入出アーム121により左側に移動されたワークWが、測定装置100の測定可能範囲内に納まるものである。
このように構成した加工ラインによれば、まず、一つ目の加工機101aでワークWの加工が行われた後、搬入出アーム121によってワークWが加工機101aから搬出され、さらに搬入出アーム121が旋回してワークWがワークローダ102の左側に移動する。そして、ワークローダ102が一つ目の加工機101aから二つ目の加工機101bへ移動する間に、測定装置100が作動し、上記の要領で、ワークWの一つ目の加工機101aによる加工部を測定する。そして、ワークローダ102が二つ目の加工機101bに到着すると、搬入出アーム121が旋回してワークWがワークローダ102の右側に移動し、さらに搬入出アーム121によってワークWが加工機101bに搬入される。その後、二つ目の加工機101bでワークWの加工が行われる。そしてこの後、一つ目の加工機101aによる加工後と同様に、ワークローダ102によるワークWの移送中に、測定装置100によりワークWの二つ目の加工機101bによる加工部を測定する。このように、ワークローダ102によるワークWの移送中に、ワークWの加工部について測定することができるので、加工のサイクルタイムを短縮することができ、また、別途測定装置を設ける必要がないので、加工ライン全体を小型化できる。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、光路変更器は、上記のようにレーザビームを反射させて光路を曲げるもののほか、屈折により光路を曲げるプリズムからなるものであってもよい。また、光路変更器(シャフト)を回転させる回転機構、光路変更器の位置を切り替える切替機構およびレーザ変位計と光路変更器の間の距離を変える距離調節機構の構成については、一例を示したものであり、同等の動作をするものであれば、どのような構成であってもよい。さらに、加工ラインは、三台以上の加工機を備えるものであってもよい。
1 レーザ変位計
2 光路変更器
100 測定装置
101a,101b 加工機
102 ワークローダ
W ワーク

Claims (6)

  1. レーザ変位計と、光路変更器を備え、
    光路変更器が、レーザ変位計から発射されるレーザビームの光路を変更するものであって、光路変更器の位置を、レーザ変位計の発射口から発射されたレーザビームの光軸上の変更位置と、レーザ変位計の発射口から発射されたレーザビームの光軸から外れた待避位置とに切替可能であることを特徴とする測定装置。
  2. レーザ変位計と、変更位置の光路変更器との間の距離が可変であることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. レーザ変位計と光路変更器が一体となって、レーザ変位計の光軸を一軸とする直交三軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1または2記載の測定装置。
  4. 前記レーザ変位計の発射口の直下には、中心軸が前記レーザ変位計の光軸と一致した上下に伸びる筒状のシャフトが設けてあって、
    前記シャフトの内部の下端部分には、前記光路変更器が備えてあって、
    前記光路変更器には、前記シャフトの中心軸に対して45度の角度で傾斜した鏡面を有しており、前記鏡面が臨む前記シャフトの側面に、通過孔を形成してあることを特徴とする請求項1乃至3記載の測定装置。
  5. 前記シャフトは、回転機構によってその中心軸回りに回転自在となっていることを特徴とする請求項4記載の測定装置。
  6. 複数の加工機と、ワークを一の加工機から他の加工機へ移送するワークローダを備え、
    ワークローダに、請求項1乃至5記載の測定装置を取り付けてあることを特徴とする加工ライン。
JP2016053784A 2016-03-17 2016-03-17 測定装置および測定装置を備えた加工ライン Active JP6783533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053784A JP6783533B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 測定装置および測定装置を備えた加工ライン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053784A JP6783533B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 測定装置および測定装置を備えた加工ライン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017167033A JP2017167033A (ja) 2017-09-21
JP6783533B2 true JP6783533B2 (ja) 2020-11-11

Family

ID=59913865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016053784A Active JP6783533B2 (ja) 2016-03-17 2016-03-17 測定装置および測定装置を備えた加工ライン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6783533B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6979391B2 (ja) * 2018-07-11 2021-12-15 株式会社日立製作所 距離測定装置、距離測定方法、及び立体形状測定装置
CN110017789B (zh) * 2019-03-22 2020-12-04 淮阴工学院 车辆碰撞变形深度测量装置
JPWO2022004006A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06
CN112179280B (zh) * 2020-12-01 2021-03-02 江苏集萃精凯高端装备技术有限公司 一种柱状零件内外径测量装置的测量方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017167033A (ja) 2017-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6783533B2 (ja) 測定装置および測定装置を備えた加工ライン
JP6518421B2 (ja) 真円度測定機およびその制御方法
EP2253928B1 (en) Roundness measuring apparatus
JP5372598B2 (ja) 加工方法及び加工システム
CN109715333B (zh) 细孔放电加工机
EP1795300A1 (en) Mounting structure for measuring device and grinding machine with the structure
JP2006231509A (ja) プログラム制御の工作機械を測定する方法
CN107813046B (zh) 用于支撑管加工机上的管的支撑装置及相关的管加工机
JP7091864B2 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工方法、軸受の製造方法、機械の製造方法、車両の製造方法、軸受、機械、及び車両
WO1994015748A1 (en) Height sensor of laser robot
WO2018042831A1 (ja) 工作機械
KR20200023746A (ko) 하이브리드 5축 가공 및 측정 장치
JP2016150423A (ja) ベンディングロボット及びワーク検出方法
JP2018194416A (ja) 工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法
JP2014062781A (ja) 超音波探傷装置
JP6070931B2 (ja) 自動溶接装置及び自動溶接方法
JP2012086330A (ja) センタリング方法及び装置
JP5913963B2 (ja) フィラーワイヤの先端位置合せ方法及びレーザ溶接装置
JP2016138831A (ja) 真円度測定装置
KR101560722B1 (ko) 직선식 레이저가공 보조장치
JP2003326382A (ja) レーザ溶接装置およびレーザ溶接方法
WO2015145928A1 (ja) 製造方法、加工装置及びドリル
JP5891087B2 (ja) 工具位置測定装置およびそれを備えた加工装置
FI123117B (fi) Ohjauslaitteisto poraputken ohjaamiseksi
JP7035963B2 (ja) 搬送装置と工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6783533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150